説明

車体後部構造

【課題】車外側へ湾曲するキック部を有する左右のリヤサイドメンバ間に架設するリヤクロスメンバの剛性およびリヤサイドメンバへの結合力を質量増加およびコストアップなく経済よく向上すること。
【解決手段】車体の左右のリヤサイドメンバ1の車外側へ向けて湾曲せしめたキック部10間を架けわたすリヤクロスメンバ2を、前面部21と下面部21とからなる断面ほぼL字状のメンバ部材20と、上面部31と後面部32とからなる断面ほぼ逆L字状で車室シートを支持するシートリテーナ3とで構成する。メンバ部材20の前面部21の上縁とシートリテーナ3の上面部31の前縁とを結合するとともに、メンバ部材20の下面部22の後縁とシートリテーナ3の後面部32の下縁とを結合してリヤクロスメンバ1を閉断面構造とし、リヤクロスメンバ2の端末をリヤサイドメンバ1に結合した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の左右のリヤサイドメンバの車外側へ向けて湾曲せしめたキック部の間にリヤクロスメンバを架けわたす車体後部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ワゴン車等の車体後部には、図4に示すように、前後方向に延在する左右のリヤサイドメンバ1,1と、左右のリヤサイドメンバ1,1間を車幅方向に架けわたしたリヤクロスメンバ2およびテールクロスメンバ4とで囲まれた部位に、車室フロアよりも下方へ膨出する容器状の荷室フロアパネル6(図7)を設けてスペアタイヤ等を収納する収納スペースSを設けたものがある。
【0003】
この場合、収納スペースSの横幅を拡大するため、左右のリヤサイドメンバ1,1は、リヤホイールを避けてやや車体中央寄りに設置された前側のサイドメンバ一般部1aに対して、上記一般部1aの後端から車外側かつ斜め後方へ湾曲する湾曲部11を介して車外側へ斜めに延びるキック部10を設け、更にキック部10後端から後方へ向けて湾曲延設せしめ、左右のリヤサイドメンバ1,1の後端部間の設置幅が拡大されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
ところで、車体後方から別の車両等が追突すると、左右のリヤサイドメンバ1,1にはそのキック部10に追突荷重に対する応力が集中し、リヤサイドメンバ1はその後端部がキック部10の湾曲部11から車外側へ屈曲変形するおそれがある。そこで、両リヤサイドメンバ1のキック部10間にリヤクロスメンバ2を架けわたして湾曲部11の上記屈曲変形に対する剛性を強化することが行われている。
【0005】
図5ないし図7に示すように、リヤサイドメンバ1の後端部は、車外側が開口する断面ほぼハット形のインナパネル13と、アウタパネル14とで閉断面構造をなし、インナパネル13に沿って内設されたリィンフォースメント15で補強されている。リヤサイドメンバ1の上面は車室フロアパネル5の側縁と結合してこれを支えている。
【0006】
従来のリヤクロスメンバ2は、断面逆ハット形に形成されたメンバ部材20の前後の上縁フランジを車室フロアパネル5の下面に結合して車室フロアパネル5とで閉断面をなす。尚、リヤクロスメンバ2内には、車室に設置された図略のリヤシート等に対応する一部の部位に上記リヤシート等を支持する金属厚板からなるシートリテーナ3が車室フロアパネル5の下面に沿って設けられている。リヤクロスメンバ2の車外側の側端は上記メンバ部材20の側端末の前後幅が拡大してあり、メンバ部材20の側端末から前後に張り出した結合フランジ23,25が、リヤサイドメンバ1の湾曲部11直前位置からキック部10にかけての車内側の側面に結合されている。またメンバ部材20の下面側端からリヤサイドメンバ1の下面側へ張り出した結合フランジ24がリヤサイドメンバ1の下面に結合されている。
【0007】
リヤクロスメンバ2内に設けられたシートリテーナ3は、上記リヤシートの後端下方に位置し、シートリテーナ3から車室フロア上へ立設せしめたシートアンカ30に上記リヤシート後端の係合手段を係合せしめてリヤシートを支持する。
【0008】
しかしながら、メンバ部材20と車室フロアパネル5とで閉断面をなすリヤクロスメンバ2は、車室フロアパネル5の板厚が薄くリヤクロスメンバ2全体の剛性が充分とはいえず、メンバ部材20のリヤサイドメンバ1への結合力に比べて車室フロアパネル5のリヤサイドメンバ1への結合力が弱いので、上記屈曲変形に対するリヤサイドメンバ1のキック部10の補強効果が充分に発揮できない。そこで、リヤサイドメンバ1はその板厚を大きくしたりキック部10の断面形状を大型にするとともに、内部に断面内を仕切るバルクヘッド16を設けたりキック部10の車内側の壁面および下面にリヤクロスメンバ2の後部の結合フランジ25および下面の結合フランジ24との結合部を覆うように断面L字形の金属厚板からなる外面補強板17を設けて補強することが行われている。
【特許文献1】特開2001−55163号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来構造では、リヤサイドメンバ1の板厚を大きくしたり、湾曲部11の断面形状を大型化し、バルクヘッド16や外部補強板17を設置しているので質量の増加やコスト高となって不経済である。そこで本発明は、リヤサイドメンバとリヤクロスメンバとの結合強度を高めてリヤクロスメンバにより効果的にリヤサイドメンバのキック部を補強し、後方からの追突荷重に対するリヤサイドメンバの剛性の高い車体後部構造を、リヤサイドメンバの板厚アップやバルクヘッドおよび補強板による補強をすることなく、質量およびコストを軽減して経済的に実現することを課題としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、車体の左右のリヤサイドメンバの車外側へ向けて湾曲せしめたキック部間にリヤクロスメンバを架けわたした車体後部構造において、リヤクロスメンバを、前面部と下面部とからなる断面ほぼL字状のメンバ部材と、上面部と後面部とからなる断面ほぼ逆L字状で車室シートを支持するシートリテーナとで構成し、上記メンバ部材の前面部の上縁と上記シートリテーナの上面部の前縁とを結合するとともに、上記メンバ部材の下面部の後縁と上記シートリテーナの後面部の下縁とを結合して上記リヤクロスメンバを閉断面構造となし、リヤクロスメンバの左右の端末を左右のリヤサイドメンバに結合せしめる(請求項1)。リヤクロスメンバをメンバ部材とリヤシート支持用の補強部材たるシートリテーナとで閉断面を形成したので高剛性にでき、メンバ部材とシートリテーナとを共にリヤサイドメンバに結合したのでリヤサイドメンバへの結合力を強固にできる。従ってリヤクロスメンバは高い補強効果を発揮して車体後方からの追突荷重に対するリヤサイドメンバの剛性を強化することができる。従来のようにリヤサイドメンバの板厚アップや大型化、更に別部材のバルクヘッドや補強板による補強なしに、質量およびコストの増加のない経済的な構造ですむ。
【0011】
上記リヤクロスメンバは、上記メンバ部材の前面部の端末および上記シートリテーナの後面部の端末をそれぞれリヤサイドメンバの車内側面に結合し、上記シートリテーナの上面部の端末をリヤサイドメンバの上面に結合するとともに、上記メンバ部材の下面部の端末をリヤサイドメンバの下面に結合せしめる(請求項2)。断面ほぼL字状のメンバ部材と断面ほぼ逆L字状のシートリテーナとで閉断面を構成し、メンバ部材の前面部および下面部の端末の2ヵ所をリヤサイドメンバの車内側面および下面に結合するとともに、シートリテーナの上面部および後面部の端末の2ヵ所をリヤサイドメンバの上面および車内側面に結合したので、メンバ部材およびシートリテーナのリヤサイドメンバへの結合バランスが良く、高い結合力を発揮できる。
【0012】
上記リヤクロスメンバの後方には左右のリヤサイドメンバの後端末間を架けわたすテールクロスメンバとの間に容器状の荷室フロアパネルが設けられ、該荷室フロアパネルの前部起立部の上縁に、該上縁から屈曲して前方斜め上方へ延びる延出部を形成し、上記メンバ部材を上記延出部の下面側へ結合する一方、上記シートリテーナを上記延出部の上面側へ結合し、上記延出部によりメンバ部材とシートリテーナとでなすリヤクロスメンバの閉断面を仕切るバルクヘッドを構成しする(請求項3)。荷室フロアパネルの延出部によりリヤクロスメンバの閉断面を仕切るバルクヘッドを構成したので、これによりリヤクロスメンバの剛性を強化でき、リヤサイドメンバへの補強性能を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図4に示す左右のリヤサイドメンバ1,1のキック部10,10の湾曲部11間を架けわたすリヤクロスメンバ2に本発明を適用した実施形態を説明する。尚、左右のリヤサイドメンバ1,1とリヤクロスメンバ2の両端との結合構造は左右同一で、図1ないし図3に基づいて一方の結合構造を中心に説明する。
【0014】
車体後部には、左右のリヤサイドメンバ1,1と、リヤクロスメンバ2、および左右のリヤサイドメンバ1,1の後端間を車幅方向に架けわたしたテールクロスメンバ4とで囲まれた部位に車室フロアよりも下方へ膨出する容器状の収納スペースSが設けてある。
【0015】
図1ないし図3に示すように、リヤサイドメンバ1は前側のサイドメンバ一般部1aに対して、その後端から車外側かつ斜め後方へ湾曲する湾曲部11を介して車外側へ斜め後方へ延びるキック部10が形成してあり、更にリヤサイドメンバ1の後端末部はキック部10後端から湾曲して後方へ向けて延出してある。
【0016】
リヤサイドメンバ1は車外側へ向けて開口する断面ほぼハット形のインナパネル13と、起立姿勢で上縁および下縁をインナパネル13の上縁フランジ131および下縁フランジ132に結合してインナパネル13の車外側の開口を塞ぐアウタパネル14とで閉断面をなす。リヤサイドメンバ1の内部はインナパネル13の内面に沿って設けたリィンフォースメント15で補強してある。リィンフォースメント15は上縁フランジおよび下縁フランジがそれぞれ、インナパネル13とアウタパネル14の上縁および下縁の結合部と一体に結合してある。
【0017】
収納スペースSを構成する荷室フロアパネル6は容器状で、その底面部の前縁から起立する前部起立部60の上縁には、該上縁から屈曲して前斜め上方へ延びる傾斜部位と、該傾斜部位の前縁から屈曲して水平に前方へ延びる水平部位とからなる延出部61が形成してある。荷室フロアパネル6はその延出部61の前縁が車室フロアパネル5の後縁に結合してある。尚、図は省略したが、荷室フロアパネル6は上記底面部の左右の側縁から起立する両側部起立部の上縁が左右のリヤサイドメンバ1に結合してあり、上記底面部の後縁から起立する後部起立部の上縁がテールクロスメンバ4に結合してある。
【0018】
上記延出部61の傾斜部位にはその上下位置にそれぞれ、車体の骨格部材たるリヤクロスメンバ2を構成するメンバ部材20と図略のリヤシートを支持するシートリテーナ3とを設け、これらにより閉断面リヤクロスメンバ2を構成している。
【0019】
メンバ部材20は左右のリヤサイドメンバ1の湾曲部11間の間隙と合致する長さの長尺体で、前面部21とその下縁から屈曲して後方へ延びる下面部22とで断面ほぼL字形をなす。メンバ部材20は、その前面部21の上縁から前方へ屈曲する上縁フランジを上記延出部61の水平部位の下面に重ね合せて結合するとともに、下面部22の後縁から下方へ屈曲する後縁フランジが荷室フロアパネル6の上記前部起立部60の上端前面に重ね合せて結合してある。
【0020】
シートリテーナ3はメンバ部材20とほぼ同一長さの長尺体で、上面部31とその後縁から屈曲して下方へ延びる後面部32とで断面ほぼ逆L字形をなす。シートリテーナ3は、その上面部31の前縁フランジを上記メンバ部材20の上縁フランジと上記延出部61の水平部位との結合部の上面に重ね合せてこれらと一体に結合するとともに、後面部32の下縁フランジが上記メンバ部材20の後縁フランジと荷室フロアパネル6の前部起立部61との結合部の後面に重ね合せてこれらと一体に結合してある。
【0021】
このようにリヤクロスメンバ2は、メンバ部材20とシートリテーナ3とで左右のリヤサイドメンバ1の湾曲部11間の間隔全幅にわたる閉断面構造をなし、かつメンバ部材20とシートリテーナ3とで荷室フロアパネル6の延出部61の傾斜部位を上下から挟み付けるように構成して、上記傾斜部位がリヤクロスメンバ2の閉断面を仕切るバルクヘッドの役目を果たす。尚、シートリテーナ3は図略の車室内へ向けて起立するシートアンカにより上記リヤシート後端の係合手段を係合せしめてリヤシートを支持する。
【0022】
メンバ部材20とシートリテーナ3とで閉断面をなすリヤクロスメンバ2の側端は、リヤサイドメンバ1の湾曲部11からキック部10にかけて結合してある。リヤクロスメンバ2の上記側端末には、メンバ部材20の前面部21の側縁から屈曲して前方へ張り出す前面側縁フランジ23が形成してあり、また下面部22の側縁にはリヤサイドメンバ1の下方へ張り出す下面側縁部24および下面側縁部24の端縁から下方へ屈曲せしめた結合フランジ26が形成してある。
【0023】
シートリテーナ3の車外側の側端は、その前後幅がリヤサイドメンバ1の湾曲部11からキック部10に沿って後方へ漸次広幅に形成してある。シートリテーナ3の上記側端部には、上面部31の側縁からリヤサイドメンバ1の下方へ張り出す上面側縁部33が形成してあり、また後面部32の側縁にはリヤサイドメンバ1のキック部10に沿って後方へ張り出す後面側縁フランジ34が形成してある。
【0024】
リヤクロスメンバ2は、メンバ部材20の前部側縁フランジ23をリヤサイドメンバ1の湾曲部11の直前位置でその車内側面に重ね合わせて結合し、下面側縁部24を湾曲部11からキック部10への下面部に重ね合わせて結合するとともに、上記結合フランジ26をリヤサイドメンバ1の上記下縁結合部と重ね合わせて一体に結合している。一方、シートリテーナ3はその上記上面側縁部33をリヤサイドメンバ1の湾曲部11からキック部10へかけての上面部に重ね合わせて結合するとともに、上記後面側縁フランジ34をキック部10の車内側面に重ね合わせて結合している。
【0025】
本実施形態によれば、リヤクロスメンバ2をメンバ部材20と補強部材たるシ−トリテーナ3とで閉断面構造としたので、リヤクロスメンバ2の剛性を車室フロアとで閉断面をなす従来構造よりも高くできる。更にリヤクロスメンバ2の閉断面内には荷室フロアパネル6の延出部61で上記閉断面内を仕切るバルクヘッドを構成したのでより高剛性をなす。そして、高剛性としたリヤクロスメンバ2のメンバ部材20とシ−トリテーナ3の車外側の側端を共にリヤサイドメンバ1に結合したので、リヤサイドメンバ1への結合力を高くできる。
【0026】
この場合、断面ほぼL字形をなすリヤクロスメンバ2はその前面側縁フランジ23と下面側端部24の2ヵ所、および断面ほぼ逆L字形をなすシートリテーナ3はその上面側縁部33と後面側縁フランジ34部の2ヵ所をそれぞれリヤサイドメンバ1へ結合するので、リヤクロスメンバ2の側端外周の上下前後位置をバランスよくリヤサイドメンバへ結合することができ高い結合力を発揮できる。更に、メンバ部材20の下面側端部24に結合フランジ26を形成してこれをリヤサイドメンバ1の下縁フランジに結合してリヤサイドメンバ1とリヤクロスメンバ2との結合個所を増やしたのでより結合力が強化できる。
【0027】
このように本実施形態では、リヤクロスメンバ2の剛性を強化し、リヤサイドメンバ1の湾曲部11とリヤクロスメンバ2との結合部の結合力を強化したので、リヤクロスメンバ2によりリヤサイドメンバ1を補強する高い補強性能が発揮される。従って、リヤサイドメンバ1をその板厚を厚くしたり大型化したりせずに、別部材からなるバルクヘッドや補強板で補強することなく、車両追突時の追突荷重に対するリヤサイドメンバ1の剛性を強化できる。また、質量の増加やコストアップのない経済性のよい構造ですむ。尚、上述の実施形態ではリヤクロスメンバ2の閉断面内に荷室フロアパネル6の延出部61でバルクヘッドを構成したが、バルクヘッドは必ずしも必要でなく、メンバ部材20とシートリテーナ3とで単純に閉断面を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の車体後部構造のリヤサイドメンバとリヤクロスメンバの結合部を示す要部平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う位置での縦断面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿う位置での縦断面図である。
【図4】リヤサイドメンバ、リヤクロスメンバ、収納スペースおよびテールクロスメンバからなる車体後部構造をしめす平面図である。
【図5】従来の車体後部構造のリヤサイドメンバとリヤクロスメンバの結合部を示す要部平面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う位置での縦断面図である。
【図7】図5のVII −VII 線に沿う位置での縦断面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 リヤサイドメンバ
10 キック部
11 湾曲部
13 インナパネル
14 アウタパネル
2 リヤクロスメンバ
20 メンバ部材
21 前面部
22 下面部
23 前面側縁フランジ(端末)
24 下面側縁部(端末)
26 結合フランジ
3 シートリテーナ
31 上面部
32 後面部
33 上面側縁部(端末)
34 後面側縁フランジ(端末)
4 テールクロスメンバ
6 荷室フロアパネル
60 前面部
61 延出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の左右のリヤサイドメンバの車外側へ向けて湾曲せしめたキック部間にリヤクロスメンバを架けわたした車体後部構造において、
リヤクロスメンバを、前面部と下面部とからなる断面ほぼL字状のメンバ部材と、上面部と後面部とからなる断面ほぼ逆L字状で車室シートを支持するシートリテーナとで構成し、
上記メンバ部材の前面部の上縁と上記シートリテーナの上面部の前縁とを結合するとともに、上記メンバ部材の下面部の後縁と上記シートリテーナの後面部の下縁とを結合して上記リヤクロスメンバを閉断面構造となし、
リヤクロスメンバの左右の端末を左右のリヤサイドメンバに結合したことを特徴とする車体後部構造。
【請求項2】
上記リヤクロスメンバは、上記メンバ部材の前面部の端末および上記シートリテーナの後面部の端末をそれぞれリヤサイドメンバの車内側面に結合し、上記シートリテーナの上面部の端末をリヤサイドメンバの上面に結合するとともに、上記メンバ部材の下面部の端末をリヤサイドメンバの下面に結合せしめた請求項1に記載の車体後部構造。
【請求項3】
上記リヤクロスメンバの後方には左右のリヤサイドメンバの後端末間を架けわたすテールクロスメンバとの間に容器状の荷室フロアパネルが設けられ、該荷室フロアパネルの前部起立部の上縁に、該上縁から屈曲して前方斜め上方へ延びる延出部を形成し、
上記メンバ部材を上記延出部の下面側へ結合する一方、上記シートリテーナを上記延出部の上面側へ結合し、上記延出部によりメンバ部材とシートリテーナとでなすリヤクロスメンバの閉断面を仕切るバルクヘッドを構成した請求項1または2に記載の車体後部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−190935(P2007−190935A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−8151(P2006−8151)
【出願日】平成18年1月17日(2006.1.17)
【出願人】(000110321)トヨタ車体株式会社 (1,272)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】