説明

車体後部構造

【課題】車体後部への側面衝突時に、側突荷重を車幅方向に効率的に伝達して、車体変形を抑制することを目的とする。
【解決手段】リヤホイールハウス24の車室内側が、第1補強部材11及び第2荷重伝達部材22により補強され、該第1補強部材11にリヤシートヒンジ14が回動自在に支持されている。リヤシートヒンジ14は、支点34よりも車両後方側かつ車室内側にオフセットした位置においてシートバック30に固定されており、該シートバック30内には、リヤシートヒンジ14と車幅方向に対向した荷重伝達部材21が設けられている。このため、車体後部への側面衝突の際における側突荷重の入力位置が、シートバック30内の荷重伝達部材21に対して車両前方や車両上下方向にオフセットしていても、リヤシートヒンジ14及び荷重伝達部材21を通じて、該側突荷重を車幅方向に効率的に伝達して、車体変形を抑制することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、側面衝突を考慮した車体後部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車体後部構造としては、車両用シートにおけるシートバック内に、車幅方向の荷重伝達部材が配設され、かつ該シートバックの回転中心が、車両前後方向における荷重伝達部材の位置に設けられた構成が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−118457号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記した従来例では、シートバックの回転中心が荷重伝達部材の位置よりも前方にオフセットして配置された場合には、側突荷重を効率的に荷重伝達部材へ伝達することが難しかった。
【0004】
本発明は、上記事実を考慮して、車体後部への側面衝突時に、側突荷重を車幅方向に効率的に伝達して、車体変形を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、リヤホイールハウスの車室内側に車両前後方向に延設され、該リヤホイールハウスを補強する第1補強部材と、前記リヤホイールハウスの車室内側に車両上下方向に延設されると共に、前記第1補強部材の後部に隣接又は結合され、該リヤホイールハウスを補強する第2補強部材と、左右の前記リヤホイールハウス間に配設され、車幅方向に荷重伝達可能なシートバックを有する車両用リヤシートと、前記第1補強部材に対して回動自在に支持され、該支点よりも車両後方側かつ車室内側にオフセットした位置において前記シートバックに固定されたリヤシートヒンジとすることを特徴としている。
【0006】
請求項1に記載の車体後部構造では、リヤシートヒンジが、第1補強部材に回動自在に支持されると共に、該支点から車両後方側かつ車室内側にオフセットした位置においてシートバックに固定されているので、該シートバックの折畳みの際におけるリヤシートヒンジの軌跡の自由度が高い。
【0007】
一方、リヤホイールハウスが第1補強部材により車両前後方向に補強されると共に、該第1補強部材の後部に隣接又は結合された第2補強部材により車両上下方向にも補強され、該第1補強部材にリヤシートヒンジが支持されているため、通常使用時におけるリヤシートヒンジの支持剛性が高い。またこれによって、車体後部への側面衝突の際における側突荷重の入力位置が、シートバック内の荷重伝達部材に対して車両前方や車両上下方向にオフセットしていても、リヤシートヒンジ及びシートバックを通じて、該側突荷重を車幅方向に効率的に伝達して、車体変形を抑制することが可能である。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の車体後部構造において、前記シートバックの車幅方向外側において、前記第1補強部材と前記リヤシートヒンジとの間に空隙部が設けられ、該空隙部に、車幅方向に荷重を伝達可能な荷重伝達手段が設けられていることを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の車体後部構造では、シートバック内の車幅方向外側における第1補強部材とリヤシートヒンジとの間に空隙部が設けられ、該空隙部に、車幅方向に荷重を伝達可能な荷重伝達手段が設けられているので、側面衝突時にリヤホイールハウスに入力された側突荷重は、リヤシートヒンジからの経路、及び荷重伝達手段からの経路の2つの荷重伝達経路を介して、シートバック内の荷重伝達部材へ伝達される。このため、荷重伝達部材への荷重伝達がより確実となると共に、各荷重伝達経路に加わる荷重が分散されるので、強度の点でより有利となる。更に荷重伝達手段と剛性や空隙部の寸法の設定により、荷重伝達のタイミングや、各荷重伝達経路への荷重伝達量の分散割合を調整することが可能である。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車体後部構造において、前記シートバックは分割可倒式に構成され、該シートバックの車室中央側のヒンジは、車体に連結されていることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の車体後部構造では、シートバックの車室中央側のヒンジが、車体に連結されているので、シートバック内の荷重伝達部材に入力された側突荷重を、車室中央側のヒンジを介して車体に分散させることができ、反衝突側のリヤホイールハウス側への荷重伝達量を調節することが可能である。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車体後部構造によれば、車体後部への側面衝突時に、側突荷重を車幅方向に効率的に伝達して、車体変形を抑制することができる、という優れた効果が得られる。
【0013】
請求項2に記載の車体後部構造によれば、側突荷重を、2つの荷重伝達経路を介して荷重伝達部材へ伝達することで、車幅方向の荷重伝達をより確実にすることができる、という優れた効果が得られる。
【0014】
請求項3に記載の車体後部構造によれば、側突荷重を、車室中央側のヒンジを介して車体に分散させることができ、反衝突側のリヤホイールハウス側への荷重伝達量を調節することができる、という優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係る車体後部構造Sは、車体10の後部に対する側面衝突を考慮した構造であり、第1補強部材11と、第2補強部材12と、リヤシートヒンジ14と、荷重伝達部材21と、荷重伝達手段の一例たる第2荷重伝達部材22とを有している。
【0016】
図1から図3において、第1補強部材11は、リヤホイールハウス24の車室内側、即ちリヤホイールハウスインナ26に車両前後方向に延設され、該リヤホイールハウス24を補強する例えば断面ハット形の剛性部材であり、車両用リヤシート28におけるシートバック30の下部に相当する高さ位置に固着されている。この第1補強部材11は、例えばリヤホイールハウスインナ26の主として前部に、該リヤホイールハウスインナ26の外形に沿って設けられ、該リヤホイールハウスインナ26との間で閉断面を構成している。図3に示されるように、第1補強部材11の前端のフランジ部11Fは、リヤホイールハウスインナ26のフランジ部26F、及びリヤホイールハウスアウタ32のフランジ部32Fと共に接合されている。なお、より広い範囲で側面衝突に対応するために、第1補強部材11の前端は、更に車両前方まで延設されていることが望ましい。
【0017】
図2,図3において、第2補強部材12は、リヤホイールハウス24の車室内側、即ちリヤホイールハウスインナ26に車両上下方向に延設されると共に、第1補強部材11の後部に隣接又は結合され、該リヤホイールハウス24を補強する、例えば断面ハット形の剛性部材である。この第2補強部材12は、リヤホイールハウスインナ26の例えば車両前後方向中央部の車幅方向内側面に固着され、リヤホイールハウス24付近への側突荷重F(図4)の入力時に、該リヤホイールハウス24の倒れ込みを抑制するようになっている。
【0018】
リヤシートヒンジ14は、第1補強部材11に対して、例えばボルト及びナットを用いて回動自在に支持され、該ボルト及びナットからなる支点34よりも車両後方側かつ車室内側にオフセットした位置においてシートバック30に固定されており、該シートバック30を例えば車両前方へ折り畳むことができるように構成されている。
【0019】
具体的には、リヤシートヒンジ14は、最も車幅方向外側に位置し車両前後方向に延びるフランジ部14Fにおいて支点34に枢支されており、該フランジ部14Fの後端から車幅方向内側へ張り出した折曲げ部14Aと、該折曲げ部14Aの後端からシートバックパネル36の裏面に沿って車幅方向内側へ延びる固定部14Bとを有し、該固定部14Bおいて、ボルト38及びナット40により、シートバックパネル36に固定されている。リヤシートヒンジ14の折曲げ部14Aが、車幅方向内側へ張り出していることから、該折曲げ部14Aと第1補強部材11との間には、図3に示されるように、空隙部Dが形成されるが、この空隙部Dを埋めるように第2荷重伝達部材22が配設されている。
【0020】
図1において、車両用リヤシート28のシートバック30は、例えば分割可倒式に構成されており、該シートバック30の車室中央側のヒンジ42は、車体10の例えばフロアパネル(図示せず)に固定されたヒンジブラケット44に枢支されている。ヒンジブラケット44においてヒンジ42を支持する支点46は、車幅方向において支点34と一致しており、該支点34,46を結ぶ軸線C(図4)を中心としてシートバック30が回動可能に構成されている。なお、シートバック30は、分割可倒式のものに限られず、一体的に可能する構成であってもよい。その場合、ヒンジ42やヒンジブラケット44は用いられないので、荷重伝達部材21が左右のリヤシートヒンジ14間に配設される。
【0021】
図1から図3において、荷重伝達部材21は、シートバック30内の例えばシートバックパネル36の前面側に、リヤシートヒンジ14と車幅方向に対向して設けられ、該リヤシートヒンジ14からの荷重を車幅方向に伝達可能な、例えば断面ハット形の剛性部材である。荷重伝達部材21は、シートバック30の車幅方向端部近傍まで延設されており、リヤシートヒンジ14の折曲げ部14Aと車幅方向に近接している。なお、荷重伝達部材21は、断面ハット形の部材に限られず、例えばパイプ状の部材であってもよい。また、必ずしもシートバックパネル36に対して別部品として荷重伝達部材21を設ける必要はなく、シートバック30を介して荷重を車幅方向に伝達できる構成であればよい。
【0022】
例えば図9に示される構成とすることが可能である。図9に示される車体後部構造Sでは、第1補強部材11の後端部11Rが、リヤホイールハウスインナ26に固着され、リヤシートヒンジ54がL字形に形成されている。リヤシートヒンジ54の車両前後方向部54Aは、その全長に渡って第1補強部材11に近接又は当接し、車両前後方向においてシートバックパネル36とオーバーラップする位置まで車両後方に延びており、該車両前後方向部54Aの後端から車幅方向内側に延びる車幅方向部54Bにおいてシートバックパネル36の裏面に固定されている。このため、リヤシートヒンジ54の車幅方向部54Bを介して第1補強部材11からの荷重をシートバックパネル36へ直接的に伝達できる。シートバックパネル36の車幅方向端部を、図示のように例えば車両前方に折り曲げて車幅方向の剛性を高め、該シートバックパネル36自体で荷重の伝達を可能とすることで、シートバックパネル36と第1補強部材11との間に空隙部Dを設けても、第1補強部材11からシートバックパネル36へ車幅方向に荷重を伝達することが可能である。
【0023】
また図10に示される構成とすることも可能である。図10に示される車体後部構造Sでは、シートバックパネル36が第1補強部材11に近接又は当接するまで車幅方向外側へ延長され、車幅方向外側端部からL字形に折り曲げられて車両前方に延び、支点34において第1補強部材11に枢支されている。シートバックパネル36が第1補強部材11に直接的に結合されているので、シートバック30と第1補強部材11との間に空隙部Dを設けても、該第1補強部材11からの荷重をシートバックパネル36へ直接的に伝達することが可能である。
【0024】
図1から図3において、第2荷重伝達部材22は、シートバック30の車幅方向外側、例えば荷重伝達部材21の延長上における第1補強部材11とリヤシートヒンジ14との間の空隙部Dに設けられ、車幅方向に荷重を伝達可能な、例えば断面ハット形の剛性部材である。具体的には、第2荷重伝達部材22は、例えば車両上下方向に延び、第1補強部材11の車室内側面に固着されて、該第1補強部材11との間で閉断面を構成している。また、第2荷重伝達部材22は、荷重伝達部材21に対して、車両前後方向及び車両上下方向において夫々オーバーラップしており、側面衝突時の側突荷重F(図4)をより確実に荷重伝達部材21へ伝達できるようになっている。第2荷重伝達部材22の材質は、金属に限られるものではなく、必要な剛性が確保されていれば、例えば合成樹脂でもよい。なお、第1補強部材11とリヤシートヒンジ14との間に空隙部Dが存在していても、リヤシートヒンジ14から荷重伝達部材21へ効率的に荷重を伝達できる場合には、第2荷重伝達部材22を設けなくてもよい。
【0025】
図1,図3に示されるように、リヤホイールハウスインナ26、第1補強部材11、リヤシートヒンジ14及び第2荷重伝達部材22の車室内側には、サイドシート48が例えば固定されており、また該サイドシート48及びシートバック30の下方には、シートクッション50が設けられ、シートバック30を、車両前方に倒してシートクッション50上に折り畳むことができるように構成されている。なお、サイドシート48の部分をシートバック30と一体化してもよく、その場合、シートバック30と共にシートクッション50に折り畳むことが可能である。
【0026】
なお車体後部構造Sでは、図7に示されるように、第1補強部材11を車両前後方向に分割されていてもよい。第1補強部材11の後端部11Rを第2補強部材12に結合すると、剛性をより高めることが可能である。また車体後部構造Sでは、図8に示されるように、第1補強部材11に第2荷重伝達部材22を一体的に設けてもよく、この場合部品点数を少なくして製造コストを低減させることが可能である。
【0027】
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。車体後部構造Sでは、リヤホイールハウス24が第1補強部材11により車両前後方向に補強されると共に、該第1補強部材11の後部に隣接又は結合された第2補強部材12により車両上下方向にも補強され、該第1補強部材11にリヤシートヒンジ14が支持されているため、通常使用時におけるリヤシートヒンジ14の支持剛性が高い。このため、図4において、車体後部への側面衝突の際における側突荷重Fの入力位置が、シートバック30内の荷重伝達部材21に対して車両前方や車両上下方向にオフセットしていても、リヤシートヒンジ14及び荷重伝達部材21を通じて、該側突荷重Fを車幅方向に効率的に伝達して、車体変形を抑制することが可能である。
【0028】
具体的には、図4において、側面衝突により、側突荷重Fが、荷重伝達部材21の位置よりも車両前方に距離OFだけオフセットした位置に入力された場合、一部の荷重fがリヤホイールハウス24から第1補強部材11へ伝達される。側面衝突によりリヤホイールハウス24が車幅方向内側へ変形すると、第2荷重伝達部材22がリヤシートヒンジ14に当接するので、荷重fのうち、荷重成分f1はリヤシートヒンジ14からの経路を介して荷重伝達部材21へ伝達され、荷重成分f2は第2荷重伝達部材22からの経路を介して、荷重伝達部材21へ伝達される。第1補強部材11とリヤシートヒンジ14との間に空隙部Dが設けられていても、該空隙部Dを埋めるように第2荷重伝達部材22が設けられているので、荷重伝達部材21へ効率的に荷重伝達することが可能である。
【0029】
このように、2つの荷重伝達経路を介して荷重が伝達されるようにすることで、荷重伝達部材21への荷重伝達がより確実となると共に、各荷重伝達経路に加わる荷重成分f1,f2が分散されるので、強度の点でより有利となる。更に第2荷重伝達部材22と剛性や空隙部D(図3)の寸法の設定により、荷重伝達のタイミングや、各荷重伝達経路への荷重伝達量の分散割合を調整することが可能である。
【0030】
2つの荷重伝達経路を介して荷重伝達部材21に伝達された荷重f3は、車室中央側のヒンジ42及びヒンジブラケット44を介して、反衝突側の荷重伝達部材21に荷重f4として伝達され、更にリヤシートヒンジ14及び第2荷重伝達部材22の2つの荷重伝達経路を介して、荷重成分f5,f6として第1補強部材11へ伝達される。
【0031】
車室中央側のヒンジ42を支持するヒンジブラケット44は、車体に固定されているので、側突荷重f3の一部は、該ヒンジ42及びヒンジブラケット44を介してフロアパネル等の車体にも分散される。荷重f3の一部を車体に分散させることで、反衝突側のリヤホイールハウス24側への荷重伝達量を調節することが可能である。
【0032】
次に、車体後部構造Sにおけるシートバック30の折畳みの際の作用について説明する。図3に示されるように、車体後部構造Sでは、リヤシートヒンジ14が、第1補強部材11に回動自在に支持されると共に、該支点34から車両後方側かつ車室内側にオフセットした位置においてシートバック30に固定されているので、該シートバック30の折畳みの際におけるリヤシートヒンジ14の軌跡の自由度が高い。
【0033】
具体的には、図5に示されるように、サイドシート48には、シートバック30の折畳みを考慮して、リヤシートヒンジ14の軌跡に対応した切欠き部48Aが形成されているが、図6に示されるように、仮にリヤシートヒンジ14がL字形のヒンジ54である場合には、軸線Cを中心としたヒンジ54の軌跡が大きくなるため、より大きな切欠き48Bを設ける必要がある。切欠き48Bが大きいと、シートバック30を折り畳んだ際に該切欠き48Bが露出し易くなる。しかしながら、リヤシートヒンジ14に折曲げ部14Aを設けることで、軌跡を小さくして、切欠き部48Aを小さくすることができ、これによってシートバック30を折り畳んだ際における該切欠き部48Aの露出を抑制して、見栄えを向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】車体後部構造を示す斜視図である。
【図2】車体後部構造を示す断面図である。
【図3】車体後部構造を示す、図2における3−3矢視断面図である。
【図4】車体後部に側突荷重が入力された際に、該側突荷重が車幅方向に伝達される状態を示す断面図である。
【図5】シートバックが立っている状態における、リヤシートヒンジと、サイドシートの切欠き部を示す斜視図である。
【図6】シートバックが折り畳まれている状態における、リヤシートヒンジと、サイドシートの切欠き部を示す斜視図である。
【図7】第1補強部材が前後に分割されている車体後部構造を示す断面図である。
【図8】第1補強部材に、第2補強部材を一体的に設けた車体後部構造を示す断面図である。
【図9】L字形のリヤシートヒンジを用いた車体後部構造の断面図である。
【図10】シートバックパネルを第1補強部材まで延長した車体後部構造の断面図である。
【符号の説明】
【0035】
10 車体
11 第1補強部材
12 第2補強部材
14 リヤシートヒンジ
21 荷重伝達部材
22 第2荷重伝達部材
24 リヤホイールハウス
28 車両用リヤシート
30 シートバック
34 支点
54 リヤシートヒンジ
D 空隙部
F 側突荷重
S 車体後部構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リヤホイールハウスの車室内側に車両前後方向に延設され、該リヤホイールハウスを補強する第1補強部材と、
前記リヤホイールハウスの車室内側に車両上下方向に延設されると共に、前記第1補強部材の後部に隣接又は結合され、該リヤホイールハウスを補強する第2補強部材と、
左右の前記リヤホイールハウス間に配設され、車幅方向に荷重伝達可能なシートバックを有する車両用リヤシートと、
前記第1補強部材に対して回動自在に支持され、該支点よりも車両後方側かつ車室内側にオフセットした位置において前記シートバックに固定されたリヤシートヒンジと、
を有することを特徴とする車体後部構造。
【請求項2】
前記シートバックの車幅方向外側において、前記第1補強部材と前記リヤシートヒンジとの間に空隙部が設けられ、
該空隙部に、車幅方向に荷重を伝達可能な荷重伝達手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
【請求項3】
前記シートバックは分割可倒式に構成され、
該シートバックの車室中央側のヒンジは、車体に連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体後部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−331582(P2007−331582A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−166064(P2006−166064)
【出願日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】