車載機器システム及びそれに用いられる車載機器

【課題】スマートフォン等の携帯端末を利用して利用者の好みにあったより広い範囲の情報をスムーズに提供することのできる「車載機器システム」を提供することである。
【解決手段】複数のアプリケーションを搭載する携帯端末20と車載機器100とが通信可能に接続されてなる車載機器システムであって、車載機器100側に設けられ、所定処理の実行の過程で情報を提示する情報提示手段(S16)と、車載機器100及び携帯端末20が協働して、前記提示される情報に関連する関連アプリケーションを携帯端末20に搭載された前記複数のアプリケーションから選択する関連アプリ選択手段(S22)と、車載機器100側に設けられ、前記選択された前記関連アプリケーションを特定する関連アプリ識別情報を提示する関連アプリ提示手段(S23、S16)とを有する構成となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション機器等の車載機器とスマートフォン等の携帯端末とが通信可能な状態で接続されてなる車載機器システム及びその車載機器システムに用いられる当該車載機器に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上の複数の検索エンジン(検索サイト)を利用して各種の情報を検索する検索システムが知られている(特許文献1参照)。この検索システムでは、複数の検索エンジンにより共通の検索条件に従って得られた検索結果を更に複数の検索エンジン間で予め定めた検索条件に従って絞り込むようにしている。これにより、検索条件に合致したより的確な情報を効率的に得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−157283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の検索システムでは、あくまでも検索条件に合致した情報を取得するものであり、目的とする情報に関連するより広い情報を得ることが難しい。車載機器である車載ナビゲーション装置においても、同様であって、例えば、設定すべき目的地(行先)を検索する際に、検索条件(ジャンル)に合致した候補施設等を得ることはできるが、あるジャンル(検索条件)に属する候補施設についての詳細な情報を得ることができない。そのジャンルに属する施設についての詳細な情報を得るためには、例えば、利用者は、所持するスマートフォン等の携帯端末において適切なアプリケーションを別途探して起動させる必要があり、スムーズに所望の情報を得ることが難しい。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、スマートフォン等の携帯端末を利用して利用者の好みにあったより広い範囲の情報をスムーズに提供することのできる車載器システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車載機器システムは、複数のアプリケーションを搭載する携帯端末と車載機器とが通信可能に接続されてなる車載機器システムであって、前記車載機器側に設けられ、所定処理の実行の過程で情報を提示する情報提示手段と、前記車載機器及び前記携帯端末が協働して、前記情報提示手段にて提示される情報に関連する関連アプリケーションを前記携帯端末に搭載された前記複数のアプリケーションから選択する関連アプリ選択手段と、前記車載機器側に設けられ、前記関連アプリ選択手段により選択された前記関連アプリケーションを特定する関連アプリ識別情報を提示する関連アプリ提示手段とを有する構成となる。
【0007】
このような構成により、車載機器において所定処理の実行の過程で情報が提示される状況において、当該車載機器に接続された携帯端末に搭載される複数のアプリケーションのうちの前記提示された情報に関連する関連アプリケーションを特定する関連アプリ識別情報が車載機器において提示されるようになる。このため、利用者は、提示された情報に関連するアプリケーション(関連アプリケーション)を別途探すことなく、関連アプリ識別情報により知ることができる。そして、利用者は、その関連アプリケーションを携帯端末にて実行させることにより、前記車載機器にて提示された情報に関連する情報を得ることができる。
【0008】
本発明に係る車載機器システムにおいて、前記車載機器側に設けられ、前記関連アプリ提示手段により提示される関連アプリ識別情報の指定操作がなされたときに、前記関連アプリ識別情報にて特定される関連アプリケーションの起動要求を前記携帯端末に送信する関連アプリ起動要求手段と、前記携帯端末側に設けられ、前記車載機器側からの前記関連アプリ起動要求に応答して、当該関連アプリケーションを起動させる関連アプリ起動制御手段とを有する構成とすることができる。
【0009】
このような構成により、車載機器において関連アプリ識別情報の指定操作がなされると、携帯端末において当該関連アプリ識別情報にて特定される関連アプリケーションが起動する。このため、利用者は、車載機器にて提示される関連アプリ識別情報の指定操作を行うことで、携帯端末において関連アプリケーションを実行させることができる。
【0010】
また、本発明に係る車載機器システムにおいて、前記携帯端末側に設けられ、起動された前記関連アプリケーションの実行により得られるアプリ実行結果情報を前記車載機器に送信するアプリ実行結果情報送信手段と、前記車載機器側に設けられ、前記携帯端末側から送信される前記アプリ実行結果情報を取得して提示するアプリ実行結果情報提示手段とを有する構成とすることができる。
【0011】
このような構成により、車載機器での関連アプリ識別情報の指定操作により携帯端末において関連アプリケーションが実行される際に、その実行により得られるアプリ実行結果情報が車載機器において提示されるようになる。これにより、利用者は、携帯端末での関連アプリケーションの実行により得られるアプリ実行結果情報を車載機器にて確認することができる。
【0012】
また、本発明に係る車載機器システムにおいて、前記情報提示手段は、検索処理の実行の過程で情報を提示する構成とすることができる。
【0013】
このような構成により、車載機器において検索処理の実行の過程で情報が提示される状況において、当該車載機器に接続された携帯端末に搭載される複数のアプリケーションのうちの前記提示された情報に関連する関連アプリケーションを特定する関連アプリ識別情報が車載機器において提示されるようになる。このため、利用者は、検索処理の過程で提示された情報に関連するアプリケーション(関連アプリケーション)を別途探すことなく、関連アプリ識別情報により知ることができる。そして、利用者は、その関連アプリケーションを携帯端末にて実行させることにより、前記車載機器にて検索処理の過程で提示された情報に関連する情報を得ることができる。
【0014】
更に、本発明に係る車載機器システムにおいて、前記携帯端末側に設けられ、当該携帯端末に搭載される前記複数のアプリケーションのそれぞれに対応づけられたタグ情報のリストを有し、前記関連アプリケーション選択手段は、前記リストにおいて前記情報提示手段にて提示される情報に関連するタグ情報に対応づけられたアプリケーションを前記関連アプリケーションとして選択する構成とすることができる。
【0015】
このような構成により、携帯端末に設けられた当該携帯端末に搭載される前記複数のアプリケーションのそれぞれに対応づけられたタグ情報のリストを用いて、携帯端末に搭載される複数のアプリケーションから車載機器にて提示される情報に関連する関連アプリケーションを選択することができる。
【0016】
本発明に係る車載機器システムにおいて、前記関連アプリケーション選択手段は、前記携帯端末側に設けられ、前記リストを前記車載機器に送信するリスト送信手段と、前記車載機器側に設けられ、前記携帯端末側から送信される前記リストを取得して、当該リストにおいて前記情報提示手段にて提示される情報に関連するタグ情報に対応づけられたアプリケーションを前記関連アプリケーションとして選択する手段を有する構成とすることができる。
【0017】
このような構成により、車載機器は、携帯端末に搭載される前記複数のアプリケーションのそれぞれに対応づけられたタグ情報のリストを当該携帯端末から取得して、そのリストを用いて前記携帯端末に搭載される複数のアプリケーションから当該車載機器にて提示される情報に関連する関連アプリケーションを選択することができる。
【0018】
本発明に係る車載機器は、複数のアプリケーションを搭載する携帯端末が通信可能に接続される車載機器であって、所定処理の実行の過程で情報を提示する情報提示手段と、前記携帯端末と通信を行って、前記情報提示手段にて提示される情報に関連する関連アプリケーションを前記携帯端末に搭載された前記複数のアプリケーションから選択する関連アプリ選択手段と、前記関連アプリ選択手段により選択された前記関連アプリケーションを特定する関連アプリ識別情報を提示する関連アプリ提示手段とを有する構成となる。
【0019】
このような構成により、所定処理の実行の過程で情報が提示される状況において、当該車載機器に接続された携帯端末に搭載される複数のアプリケーションのうちの前記提示された情報に関連する関連アプリケーションを特定する関連アプリ識別情報が提示されるようになる。このため、利用者は、提示された情報に関連するアプリケーション(関連アプリケーション)を別途探すことなく、関連アプリ識別情報により知ることができる。そして、利用者は、その関連アプリケーションを携帯端末にて実行させることにより、前記車載機器にて提示された情報に関連する情報を得ることができる。
【0020】
本発明に係る車載機器において、前記関連アプリ提示手段により提示される関連アプリ識別情報の指定操作がなされたときに、前記関連アプリ識別情報にて特定される関連アプリケーションの起動要求を前記携帯端末に送信する関連アプリ起動要求手段を有する構成とすることができる。
【0021】
このような構成により、関連アプリ識別情報の指定操作により、携帯端末において当該関連アプリ識別情報にて特定される関連アプリケーションを起動させることができるようになる。
【0022】
また、本発明に係る車載機器において、前記起動要求に係る関連アプリケーションの実行により得られたアプリ実行結果情報を前記携帯端末から取得して提示するアプリ実行結果情報提示手段を有する構成とすることができる。
【0023】
このような構成により、関連アプリ識別情報の指定操作により携帯端末において関連アプリケーションが実行されることにより得られるアプリ実行結果情報が車載機器において提示されるようになる。これにより、利用者は、携帯端末での関連アプリケーションの実行により得られるアプリ実行結果情報を車載機器にて確認することができる。
【0024】
また、本発明に係る車載機器において、前記情報提示手段は、検索処理の実行の過程で情報を提示する構成とすることができる。
【0025】
このような構成により、検索処理の実行の過程で情報が提示される状況において、当該車載機器に接続された携帯端末に搭載された複数のアプリケーションのうちの前記提示された情報に関連する関連アプリケーションを特定する関連アプリ識別情報が提示されるようになる。このため、利用者は、検索処理の実行の過程で提示された情報に関連するアプリケーション(関連アプリケーション)を別途探すことなく、関連アプリ識別情報により知ることができる。そして、利用者は、その関連アプリケーションを携帯端末にて実行させることにより、前記車載機器にて検索処理の実行の過程で提示された情報に関連する情報を得ることができる。
【0026】
更に、本発明に係る車載機器において、前記関連アプリケーション選択手段は、前記携帯端末から送信される当該携帯端末に搭載される前記複数のアプリケーションのそれぞれに対応づけられたタグ情報のリストを取得し、当該リストにおいて前記情報提示手段にて提示される情報に関連するタグ情報に対応づけられたアプリケーションを前記関連アプリケーションとして選択する手段を有する構成とすることができる。
【0027】
このような構成により、携帯端末に搭載される複数のアプリケーションのそれぞれに対応づけられたタグ情報のリストを当該携帯端末から取得して、そのリストを用いて前記携帯端末に搭載される複数のアプリケーションから当該車載機器にて提示される情報に関連する関連アプリケーションを選択することができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明に係る車載機器システムによれば、提示された情報に関連するアプリケーション(関連アプリケーション)を特定する関連アプリ識別情報を利用者に提供しているので、携帯端末にてその関連アプリケーションを実行することにより、利用者の好みにあったより広い範囲の情報をスムーズに提供することができるようになる。
【0029】
また、本発明に係る車載機器によれば、上記のような車載機器システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の一形態に係る車載機器システムを示すブロック図である。
【図2】スマートフォン(携帯端末)のホーム画面の一例を示す図である。
【図3】アプリケーションリストの例を示す図である。
【図4】図1に示す車載機器システムの車載機器における処理ユニットが実行する処理の手順を示すフローチャート(その1)である。
【図5】図1に示す車載機器システムの車載機器における処理ユニットが実行する処理の手順を示すフローチャート(その2)である。
【図6】車載機器における検索処理の実行の過程で表示される画面の一例を示す図である。
【図7】アプリケーション実行中のスマートフォン(携帯端末)の表示例を示す図である。
【図8】図7に示す画面のスマートフォンに同期した車載機器での表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の一形態について説明する。
【0032】
本発明に係る車載機器システムは、図1に示すように構成される。
【0033】
図1において、車載機器システムは、車載機器100及びスマートフォン20(携帯端末)にて構成される。車載機器100は、外部機器接続用のコネクタ19を有し、コネクタ19にはケーブルによってスマートフォン20が接続可能になっている。車載機器100は、コンピュータユニット(CPUを含む)にて構成される処理ユニット11を有している。この処理ユニット11には、CD・DVD等のディスク媒体から音楽及び映像の再生が可能なAVユニット17及び車両のナビゲーション処理を行うナビゲーションユニット18が接続されている。さらに、処理ユニット11には、AVユニット17及びナビゲーションユニット18等によって利用される各種情報(例えば、地図情報、施設情報、楽曲情報等)が記憶される記憶部14(例えば、HDD)、車室内に設けられる映像等の表示が可能な表示部13、操作ボタンや表示部13内に構成されるタッチパネル等からなる操作部12、及び車室内に設けられたスピーカ16に音声信号を供給する出力回路15が接続されている。
【0034】
スマートフォン20がケーブルにて接続されるコネクタ19は、処理ユニット11に接続され、処理ユニット11は、コネクタ19及びケーブルを介してスマートフォン20と通信可能となっている。スマートフォン20は、ナビゲーションアプリケーション、情報検索アプリケーション、ゲームアプリケーション等の種々のアプリケーションを搭載している。そして、スマートフォン20では、搭載するアプリケーションの識別情報となるアイコンの一覧が、例えば、図2に示すように、ホーム画面に表示され、そのホーム画面上で選択されたアイコンに対応するアプリケーションが起動されるようになっている。また、スマートフォン20は、搭載する全てのアプリケーションのそれぞれに対応づけられたタグ情報のリスト(以下、アプリケーションリストという)を記憶部に保持している。このアプリケーションリストは、例えば、図3に示すように、各アプリケーションに関連する言葉が、当該アプリケーションに対応するタグ情報としてリスト化された構造となっている。
【0035】
上記のようにスマートフォン20と通信可能に接続される車載機器100の処理ユニット11は、例えば、図4及び図5に示す手順に従って検索処理を実行する。
【0036】
ナビゲーションユニット18によるナビゲーション処理に際して、例えば、経路誘導に必要な目的地(行き先)設定のために検索処理の指示操作が利用者により操作部12にてなされる。この状況において、処理ユニット11は、前記操作に基づいた検索処理実行の指示を取得すると(S11)、コネクタ19を介してスマートフォン20(携帯端末)が接続されているか否かを判定する(S12)。スマートフォン20が接続されていると(S12でYES)、処理ユニット11は、スマートフォン20にアプリケーションリスト要求を送り(S13)、その応答待ち状態になる。このアプリケーションリスト要求を受信したスマートフォン20は、その応答として、前記記憶部に記憶されたアプリケーションリスト(図3参照)を車載機器100に送る(リスト送信手段)。そして、処理ユニット11は、スマートフォン20から送られてくる前記アプリケーションリストを前記アプリケーションリスト要求の応答として取得する(S14)。このアプリケーションリストは、処理ユニット11の内部メモリに保持される。
【0037】
前記アプリケーションリストを取得した処理ユニット11は、検索処理を開始する(S15)。その検索処理の過程で、処理ユニット11は、利用者による操作部12での操作に応じて処理を実行し、それにより得られる種々の情報(検索手法(住所からの検索、電話番号からの検索、ジャンルからの検索、名称からの検索等)、検索結果候補、メッセージ等)を表示部13に表示させる(S16:情報提示手段)。そして、処理ユニット11は、関連アプリケーション(後述する)の指定操作があったか否か(S17)、検索においてジャンルが選択されたか否か(S18)、最終の検索結果が得られたか否か(S19)、操作部12での操作に基づいた検索処理に従って表示内容を更新すべきか否か(S20)を監視する。その表示内容を更新すべきである場合(S20でYES)、処理ユニット11は、その検索処理に合うように表示部13における表示内容を更新させる(S16)。
【0038】
このようにして操作部12での操作に基づいた検索処理に従って表示部13の表示内容が更新されていく過程で、例えば、利用者が目的地(行き先)をジャンルから決めるために、操作部12により検索手法としてジャンルからの検索手法を選択し、更に、特定のジャンル(例えば、「食事」のジャンル)を選択すると(S18でYES)、処理ユニット11は、表示部13に後述する関連アプリケーションを特定するアイコンの表示がなされているか否かを判定する(S21)。その関連アプリケーションの識別情報であるアイコンがまだ表示されていない場合(S21でNO)、処理ユニット11は、スマートフォン20から取得した前記アプリケーションリスト(図3参照)を参照して、スマートフォン20に搭載された複数のアプリケーションから表示されているジャンル(例えば、「食事」のジャンル)に関連するアプリケーション、即ち、関連アプリケーションを選択する(S22:関連アプリケーション選択手段)。そして、処理ユニット11は、選択されたジャンル(例えば、「食事」のジャンル)とそれに属する項目とともに前記関連アプリケーションを特定するアイコン(識別情報)を表示部13に表示させる(S23、S16:関連アプリケーション提示手段)。
【0039】
例えば、図6に示すように、検索処理の過程で表示部13に表示される複数のジャンル(食事、買物、車、交通、観光宿、趣味、文化、スポーツ、公共、その他)から「食事」のジャンルが選択された場合、その「食事」のジャンルに関連するタグ情報に対応したアプリケーションがアプリケーションリスト(図3参照)から関連アプリケーションとして選択される。図3に示すアプリケーションリストの例の場合、例えば、「食事」のジャンルに関連するタグ情報「食事」及び「料理」に対応した3つのアプリケーション、具体的には、アプリケーション「食検索EnA」、アプリケーション「食検索EnB」及びアプリケーション「書籍情報」が関連アプリケーションとして選択される。そして、図6に示すように、選択された「食事」のジャンルとそれに属する各項目(ファーストフード、ファミリレストラン、ステーキ・ハンバーグ等)とともに、関連アプリケーション「食検索EnA」のアイコンIc1、関連アプリケーション「食検索EnB」のアイコンIc2、及び関連アプリケーション「書籍情報」のアイコンIc3が表示される。
【0040】
その後、処理ユニット11がステップS16、S17(NO)、S18(YES)、S21(YES)を繰り返し実行することにより、表示部13において図6に示すような表示画面が維持されている過程で、利用者が、関連アプリケーションのいずれかの指定操作を行うと(S17でYES)、即ち、関連アプリケーションのアイコンIc1、Ic2、Ic3のいずれかの操作がなされると、処理ユニット11は、図5に示す処理を実行する。
【0041】
図5において、処理ユニット11は、指定された関連アプリケーションの起動要求をスマートフォン20に送り(S31:関連アプリ起動要求手段)、それに対するスマートフォン20からの応答の待ち状態になる(S32)。スマートフォン20は、車載機器100側からの関連アプリケーションの起動要求を受信すると、その応答を車載機器100に返送する。処理ユニット11は、その応答を取得すると(S32でYES)、前述した図6に示す表示内容を含む検索処理ステップの状態を保存し(S33)、スマートフォン20との協働モードとなる(S34)。この協働モードでは、処理ユニット11とスマートフォン20との間で相互に情報の送受が可能となり、処理ユニット11とスマートフォン20との協働した処理がなされる。
【0042】
協働モードでは、スマートフォン20は、前記起動要求に係る関連アプリケーションを起動させる(関連アプリ起動制御手段)。スマートフォン20は、起動された関連アプリケーションが実行される過程で、例えば、所定の移動体通信網を介してアクセスするWebサイト等から得られる情報(アプリ実行結果情報)を車載機器100の処理ユニット11に送る(アプリ実行結果情報送信手段)。処理ユニット11は、その関連アプリケーションの実行による情報を受信すると、その情報に基づいた画面(アプリ実行画面)を表示部13に表示させる(S35)。例えば、図6に示す画面において、関連アプリケーション「食検索EnB」のアイコンIc2が操作されると、スマートフォン20において、例えば、図7に示すような、その関連アプリケーション「食検索EnB」の実行に基づいた画面が表示され、それに同期して、図8に示すような同等の画面(アプリ実行画面)が車載機器100の表示部13に表示される。
【0043】
例えば、関連アプリケーション「食検索EnB」のスマートフォン20での実行によりその表示内容が更新される毎に、協働モードの処理ユニット11での処理に従って車載機器100の表示部13の表示内容も同様に更新される(S35)。その過程で、処理ユニット11は、画面に表示される「戻る」のボタン(図8参照)が操作されたか否かを判定している(S36)。
【0044】
なお、前記協働モードでは、スマートフォン20は、利用者による当該スマートフォン20の操作に応じて前記関連アプリケーションによる処理を実行することができる。また、スマートフォン20の画面に同期した画面表示のなされる(図7及び図8参照)車載機器100側の操作部12での操作内容をスマートフォン20に送信することにより、車載機器100側での操作に応じてスマートフォン20が関連アプリケーションによる処理を実行することもできる。
【0045】
上述したスマートフォン20による関連アプリケーション(例えば、「食検索EnB」)の実行により、検索処理にて提示されたジャンル、例えば、「食事」のジャンルに関連する最新の情報、例えば、各レストランの特徴、おすすめ料理、口コミ、評判等を利用者は知ることができる。そして、利用者は、そのような情報を知ったうえで、目的地(行き先)の検索を行うことができる。
【0046】
図8に示すような関連アプリケーションの実行による画面(アプリ実行画面ん)において、「戻る」ボタンが操作されると(S36でYES)、処理ユニット11は、保存した検索処理ステップの状態に復帰する(S37)。その結果、表示部13の画面が、前記アプリ実行画面(図8参照)から関連アプリケーションのアイコン(Ic1、Ic2、Ic3)が操作される前の、例えば、図6に示す画面が切り換えられる。以後、処理ユニット11は、図4に示すステップS16に戻り、前述したのと同様の手順(S16〜S20)に従って処理を実行する。これにより、利用者による操作部12の操作に基づいた検索処理に従って表示部13の表示内容が更新されていく。その過程で、利用者が操作部12により目的地となる施設(例えば、レストラン)の指定操作を行うと、処理ユニット11は、検索結果が得られたと判定し(S19でYES)、その検索結果である施設(位置情報を含む)の情報をナビゲーションユニット18によるナビゲーション処理に目的地(行き先)の情報として提供する(S24)。その後、処理ユニット11は、処理を終了させる。
【0047】
なお、スマートフォン20が車載機器100(処理ユニット11)に接続されていない場合(S12でNO)、処理ユニット11は、ステップS15、S16、S17(NO)、S18(NO)、S19、S20、S24に従って処理を実行することにより、通常の経路誘導に必要な目的地の検索がなされる。
【0048】
前述したような車載機器システム(車載機器100)によれば、車載機器100にて経路誘導に必要な目的地(行き先)の検索処理の実行の過程で情報(例えば、ジャンルの情報)が提示される状況において、車載機器100に接続されたスマートフォン20(携帯端末)に搭載された複数のアプリケーションのうちの前記提示された情報に関連する関連アプリケーションのアイコンIcが車載機器100の表示部13に表示されるようになる。そして、そのアイコンIcが操作されると、スマートフォン20において当該アイコンIcにて特定される関連アプリケーションが実行され、その実行により得られる情報が車載機器100側の表示部13に表示されるようになる。このため、利用者は、経路誘導の目的地(行き先)を検索する際に、選択されたジャンル(例えば、「食事」のジャンル)に関連するより広い範囲の情報(各レストランの特徴、おすすめ料理、口コミ、評判等)をスムーズに得ることができる。
【0049】
なお、前述した本発明の実施の形態では、車載機器100側で関連アプリケーションのアイコンIcを操作すると、スマートフォン20においてその関連アプリケーションが自動的に起動されるものであったが、単に関連アプリケーションの識別情報(アイコン等)を車載機器100側の表示部13に表示させるものであってもよい。この場合であっても、その識別情報に基づいて関連アプリケーションを知った利用者は、スマートフォン20を操作することによりその関連アプリケーションを実行させることができる。
【0050】
また、前述した本発明の実施の形態では、協働モードにより、スマートフォン20での関連アプリケーションの実行により得られた情報が車載機器100側に送信されて、スマートフォン20と車載機器100側とで同期した情報(画面)の表示がなされた(図7及び図8参照)が、協働モードではなく、車載機器100側からの起動要求によってスマートフォン20において関連アプリケーションが実行された際に、その関連アプリケーションの実行により得られる情報を車載機器100側に送ることなく、スマートフォン20だけにおいて表示させるようにしてもよい。
【0051】
更に、前述した本発明の実施の形態に係る車載機器100は、経路誘導の目的地(行き先)についての検索処理の実行の過程で提示(表示部13に表示)する情報(例えば、ジャンルの情報)に関連する関連アプリケーションを提示するものであったが、他の処理(楽曲の検索処理等)の実行の過程で提示される情報に関連するアプリケーションを提示することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明に係る車載機器(車載機器システム)は、スマートフォン等の携帯端末を利用して利用者の好みにあったより広い範囲の情報をスムーズに提供することができるという効果を有し、スマートフォン等の携帯端末が通信可能な状態で接続される車載機器(車載機器システム)として有用である。
【符号の説明】
【0053】
11 処理ユニット
12 操作部
13 表示部
14 記憶部
15 出力回路
16 スピーカ
17 AVユニット
18 ナビゲーションユニット
19 コネクタ
20 スマートフォン(携帯端末)
100 車載機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアプリケーションを搭載する携帯端末と車載機器とが通信可能に接続されてなる車載機器システムであって、
前記車載機器側に設けられ、所定処理の実行の過程で情報を提示する情報提示手段と、
前記車載機器及び前記携帯端末が協働して、前記情報提示手段にて提示される情報に関連する関連アプリケーションを前記携帯端末に搭載された前記複数のアプリケーションから選択する関連アプリ選択手段と、
前記車載機器側に設けられ、前記関連アプリ選択手段により選択された前記関連アプリケーションを特定する関連アプリ識別情報を提示する関連アプリ提示手段とを有する車載機器システム。
【請求項2】
前記車載機器側に設けられ、前記関連アプリ提示手段により提示される関連アプリ識別情報の指定操作がなされたときに、前記関連アプリ識別情報にて特定される関連アプリケーションの起動要求を前記携帯端末に送信する関連アプリ起動要求手段と、
前記携帯端末側に設けられ、前記車載機器側からの前記関連アプリ起動要求に応答して、当該関連アプリケーションを起動させる関連アプリ起動制御手段とを有する請求項1記載の車載機器システム。
【請求項3】
前記携帯端末側に設けられ、起動された前記関連アプリケーションの実行により得られるアプリ実行結果情報を前記車載機器に送信するアプリ実行結果情報送信手段と、
前記車載機器側に設けられ、前記携帯端末側から送信される前記アプリ実行結果情報を取得して提示するアプリ実行結果情報提示手段とを有する請求項2記載の車載機器システム。
【請求項4】
前記情報提示手段は、検索処理の実行の過程で情報を提示する請求項1乃至3のいずれかに記載の車載機器システム。
【請求項5】
前記携帯端末側に設けられ、当該携帯端末に搭載される前記複数のアプリケーションのそれぞれに対応づけられたタグ情報のリストを有し、
前記関連アプリケーション選択手段は、前記リストにおいて前記情報提示手段にて提示される情報に関連するタグ情報に対応づけられたアプリケーションを前記関連アプリケーションとして選択する請求項1乃至4のいずれかに記載の車載機器システム。
【請求項6】
前記関連アプリケーション選択手段は、
前記携帯端末側に設けられ、前記リストを前記車載機器に送信するリスト送信手段と、
前記車載機器側に設けられ、前記携帯端末側から送信される前記リストを取得して、当該リストにおいて前記情報提示手段にて提示される情報に関連するタグ情報に対応づけられたアプリケーションを前記関連アプリケーションとして選択する手段を有する請求項5記載の車載機器システム。
【請求項7】
複数のアプリケーションを搭載する携帯端末が通信可能に接続される車載機器であって、
所定処理の実行の過程で情報を提示する情報提示手段と、
前記携帯端末と通信を行って、前記情報提示手段にて提示される情報に関連する関連アプリケーションを前記携帯端末に搭載された前記複数のアプリケーションから選択する関連アプリ選択手段と、
前記関連アプリ選択手段により選択された前記関連アプリケーションを特定する関連アプリ識別情報を提示する関連アプリ提示手段とを有する車載機器。
【請求項8】
前記関連アプリ提示手段により提示される関連アプリ識別情報の指定操作がなされたときに、前記関連アプリ識別情報にて特定される関連アプリケーションの起動要求を前記携帯端末に送信する関連アプリ起動要求手段を有する請求項7記載の車載機器。
【請求項9】
前記起動要求に係る関連アプリケーションの実行により得られたアプリ実行結果情報を前記携帯端末から取得して提示するアプリ実行結果情報提示手段を有する請求項8記載の車載機器。
【請求項10】
前記情報提示手段は、検索処理の実行の過程で情報を提示する請求項7乃至9のいずれかに記載の車載機器。
【請求項11】
前記関連アプリケーション選択手段は、前記携帯端末から送信される当該携帯端末に搭載される前記複数のアプリケーションのそれぞれに対応づけられたタグ情報のリストを取得し、当該リストにおいて前記情報提示手段にて提示される情報に関連するタグ情報に対応づけられたアプリケーションを前記関連アプリケーションとして選択する手段を有する請求項7乃至10のいずれかに記載の車載機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−108851(P2013−108851A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254373(P2011−254373)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】