説明

車載用拡張式日除取付金具

【課題】 上下に湾曲した車輌の屋根樋に容易に取付可能な、車載用拡張式日除を取り付ける為の取付金具を提供することを課題とする。
【解決手段】 上下に湾曲した車輌の屋根樋に車載用拡張式日除取付金具を取付た状態で車載用拡張式日除けの取付部の、高さを一線上にするよう取付金具の上端を切断し、その高さを揃えることを可能にすることにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は自動車に拡張式日除を取り付ける際に用いる拡張式日除取付金具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の主にキャンピングカーの屋根樋部に拡張式日除を取り付けることにより、キャンプ時等に拡張して涼を求めることが広く知られている。この拡張式日除は広くオーニングと呼ばれているので以降、オーニングと呼ぶことにする。従来の技術ではこのオーニングを車に取り付ける時、樋部に複数の取付金具を取り付けることによりオーニングを取付ていた。
【0003】
しかし、オーニング本体は直線であるのに、車における樋部は車の屋根が湾曲している為、オーニング本体との結合部における高さが揃わないという問題があった。従来の技術はこの問題を解決する為にオーニング取付金具の下部樋に当たる所を削ることにより上部の高さを揃えていた。しかし、この方法は湾曲した樋溝面に沿うように加工されたオーニング取付金具の底面を削り取る為樋の溝面にきちっと添うことが出きず樋部を傷つけたり、ガタが発生するという問題があった。
【0004】
更にオーニング取付金具の下部は肉厚が厚く削るのにフライス盤を用いる為、加工コストも高かった。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような問題点を解消するために為されたものであって、オーニング取付金具を正確に樋部に取付ると共にオーニング取付金具とオーニング本体との結合部を問題なく結合し、なおかつ低コストで市場に供給しようというものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決すべく鋭意工夫を重ねた結果、オーニング取付金具の上部を高さに合わせて切断することによりオーニング本体との結合部高さを揃えようとしたものである。
【0006】
また一般的にオーニング取付金具の上端は肉厚が薄い為、下端を加工する時に使用せざるを得ないフライス盤を使用すること無くシャーリングで簡単に切断することが出来、大幅なコストダウンをすることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下本発明の実施の形態を図面を参照にしながら説明するが、本発明が図示のものに限られるわけではないことは勿論である。
【0008】
図1は車輌1にオーニング2を取り付けた状態の斜視図である。図2はオーニングの幌3を展開した状態の斜視図で、その一方はオーニング足4で支えられている。
【0009】
図3は車輌1にオーニング2を取り付けた状態の拡大断面図でオーニング2は車輌1の樋5の上面に接触したオーニング取付金具6によって取付られ、オーニング2の上端に設けられた固定部7に挿入されたオーニング取付金具2の差し込み部8によって連結されている。
【0010】
オーニング取付金具6はその樋接触部9と樋挟み金具10により車輌の樋5を強固に挟み込み固定されている。また樋接触部9は樋5の内側断面と同じ形状である。角型断面でも良いことは言うまでも無いが同じ形状であればその荷重を無理なく樋5が受けることが出来ると共に樋5の内側が傷付きにくい。オーニング取付金具6の上部はブラケット11により車輌1と結合されている。
【0011】
図4は従来のオーニング取付金具6を車輌1の前方、中央、後方と3枚用いてオーニング2を取り付けた状態を表す正面図である。本説明では3枚の状態で説明するがオーニングの長さにより数量が変化しても良い事は言うまでも無い。
【0012】
樋5の高さは車輌1の屋根の湾曲により同一高さでは無く傾斜しておりイは車輌の前方部、ロは車輌の中央部、ハは車輌の後方部の状態を表している。オーニングの固定部7は直線の為、オーニング2を取付る場合、高さを無視して強引に取付けるかニ、ホによって示す斜線部をフライス盤で削るかヤスリで削るしか方法が無かった。
【0013】
図5は本発明を実施したオーニング取付金具6の状態を示す正面図である。オーニング取付金具6を樋5に添わした状態でオーニングの上端に設けられて固定部7に高さが合うようヘ、トの斜線部部をカットした状態を示している。オーニング取付金具6の差し込み部8は厚みが薄い為シャーリングで切断するか鋸で容易に切断することが出来る。
【0014】
また図5の車輌前方部に取り付けた状態のオーニング取付金具6は前方に傾斜するが傾斜することによりブラケット11は車輌2の屋根により取付易い角度になる。
【0015】
図6は図7は前述説明を補足するものである。図6は従来のオーニング取付金具6の断面図で樋接触部9を斜線ニ、ホのように切断した状態を表している。
図7は本発明の実施の状態を表したオーニング取付金具6の状態を表す断面図で樋接触部9は樋の溝断面形状を残したまま差し込み部8を任意の高さで切断できるようにした状態を表している。また差し込み部8はカットしても固定部7に十分な余裕を持って差し込めるよう従来よりも長くなっていることは言うまでも無い。
【発明の効果】
【0016】
上記説明のように本発明を実施することにより、キャンピングカー等に最近頓に装着が多くなっているオーニングを容易に、安価に、強固にしかも車輌を傷つけること無く取付が出来るようにすることを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】は車輌にオーニングを取り付けた状態の斜視図である。
【図2】は車輌からオーニングの日除け部を展開した状態の斜視図である。
【図3】は本発明を実施した形態の車輌とオーニングをオーニング取付金具により取り付けた状態を示す横断面図である。。
【図4】は従来のオーニング取付金具の側面図である。
【図5】は本発明を実施した状態を表すオーニング取付金具の側面図である。
【図6】は従来のオーニング取付金具の断面図である。
【図7】は本発明におけるオーニング取付金具の断面図である。
【符号の説明】
【0015】
1 車輌
2 オーニング
3 幌
4 オーニング足
5 樋
6 オーニング取付金具
7 固定部
8 差し込み部
9 樋接触部
10 樋挟み金具
11 ブラケット

【特許請求の範囲】
車載用拡張式日除取付金具において車の屋根樋の高さに複数の拡張式日除取付金具を沿わした時、拡張式日除取付金具の上端を各々の高さに合わして切断することにより拡張式日除取付金具の上端高さを一線に揃えることを可能にしたことを特徴とする拡張式日除取付金具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−222191(P2008−222191A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−99860(P2007−99860)
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(000108465)ソレックス株式会社 (8)
【Fターム(参考)】