説明

転写装置、画像形成装置

【課題】転写部材と像保持体との間を通過する無端部材の通過位置を規制するのに用いられる専用部材を減らすことができる転写装置及び画像形成装置を得る。
【解決手段】コイルスプリング104の付勢力によって支持部材98を突起部106に当てて、一次転写ロール34Kの配置位置を決めることで、一次転写ロール34と像保持体18との間を通過する中間転写ベルト32の通過位置が規制される。これにより、転写部材と像保持体との間を通過する無端部材の通過位置を規制するのに用いられる専用部材を減らすことができる

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、転写装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の画像形成装置では、フルカラーモードの場合には、各色の感光ドラムから中間転写ベルトへ各色のトナー像が順番に一次転写されて重ねあわされる。一方、黒単色モードの場合には、黒色の一次転写ロール以外の一次転写ロールは中間転写ベルトから離間し、中間転写ベルトは移動する。ここで、各モードにおける一次転写ロールの感光体ドラムへの荷重及び対向角度の調整機構が設けられ、中間転写ベルトの面変動による一次転写特性の変化が抑制されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−151976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、転写部材と像保持体との間を通過する無端部材の通過位置を規制するのに用いられる部材を減らすことである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る転写装置は、駆動手段により周回する無端状の無端部材と、前記無端部材の裏面と接触すると共に、異なった色のトナー画像を夫々保持する複数個の像保持体に対して前記無端部材を挟んで反対側に設けられ、前記像保持体に形成されたトナー画像を前記無端部材の表面に転写する複数個の転写部材と、前記転写部材によって前記無端部材に形成されたトナー画像が転写される記録媒体と前記無端部材との接触位置に対して、前記無端部材の周回方向の上流側であって前記接触位置に最も近い一の前記転写部材を移動可能に支持する支持部材と、一の前記転写部材が前記無端部材に前記像保持体に形成されたトナー画像を転写する位置に配置された状態で、一の前記転写部材の移動を規制する規制手段と、前記支持部材を前記規制手段に向けて付勢する第一付勢部材と、を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に係る転写装置は、請求項1に記載において、一の前記転写部材とは異なるその他の前記転写部材を前記無端部材の裏面に付勢する第二付勢部材が設けられ、その他の前記転写部材の配置位置は、前記第二付勢部材による付勢力と、前記付勢力によって前記無端部材に生じた抗力とが釣り合うことで決まることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に係る転写装置は、請求項1又は2に記載において、前記無端部材において、前記接触位置に対して前記周回方向の上流側であって、一の前記転写部材に対して前記周回方向の下流側には、前記無端部材を押圧して前記無端部材に張力を付与する張力付与部材が設けられることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に係る転写装置は、請求項1〜3の何れか1項において、一の前記転写部材は、周回する前記無端部材の裏面と当って従動回転する一の転写ロールであって、一の前記転写ロールは、金属で成形されることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載された転写装置と、前記転写装置に設けられた無端部材を挟んで前記転写装置に設けられた転写部材の反対側に設けられると共に、表面にトナー画像を保持する複数個の像保持体と、前記像保持体にトナー画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の請求項1の転写装置によれば、一の転写部材を支持する支持部材を接触部材に付勢して一の転写部材を位置決めする構成を備えていない場合と比して、転写部材と像保持体との間を通過する無端部材の通過位置を規制するのに用いられる部材を減らすことができる。
【0011】
本発明の請求項2の転写装置によれば、その他の転写部材の配置位置が機械的に固定されている場合と比して、無端部材と像保持体との間で生じる荷重(ニップ圧)を安定させることができる。
【0012】
本発明の請求項3の転写装置によれば、記録媒体が接する接触位置に対して無端部材の周回方向の上流側であって、一の転写部材に対して無端部材の周回方向の下流側に張力付与部材が設けられていない場合と比して、転写部材と像保持体との間を通過する無端部材の通過位置を規制するのに用いられる部材を減らしたうえで、装置を大型化することなく無端部材に張力を付与することができる。
【0013】
本発明の請求項4の転写装置によれば、一の転写部材が樹脂材料で成形される場合と比して、記録媒体が無端部材に接触することで生じる振動が、像保持体から無端部材に画像が転写される転写部に伝達するのを効果的に抑制することができる。
【0014】
本発明の請求項5の画像形成装置によれば、請求項1〜4の何れか1項に記載された転写装置が備えられていない場合と比して、出力画像の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係る一次転写ユニットを示した側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る一次転写ユニットに用いられる黒色の一次転写ロールを示した側面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る一次転写ユニットを示した側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る一次転写ユニットを示した側面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る一次転写ユニットを示した側面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る一次転写ユニットを示した側面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る一次転写ユニットを示した斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係る一次転写ユニットを示した斜視図である。
【図9】本発明の実施形態に係る一次転写ユニットを示した斜視図である。
【図10】本発明の実施形態に係る一次転写ユニットを示した斜視図である。
【図11】本発明の実施形態に係る一次転写ユニットを示した拡大斜視図である。
【図12】本発明の実施形態に係る一次転写ユニットを示した拡大斜視図である。
【図13】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示した斜視図である。
【図14】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態に係る転写装置及び画像形成装置の一例を図1〜図14に従って説明する。なお図中に示す矢印UPは鉛直方向上方を示す。
【0017】
(全体構成)
図14に示されるように、画像形成装置10の装置本体10Aの内部には、入力される画像データに対して画像処理を行なう画像処理部12が設けられている。
【0018】
この画像処理部12は、入力された画像データをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の階調データに処理するようになっており、この処理された階調データを受け取って、レーザ光LBによる画像露光を行う露光装置14が装置本体10A内の中央に設けられている。
【0019】
また、露光装置14の上方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット16Y、16M、16C、16Kが、水平方向に対して傾斜する方向に間隔をおいて配置されている。なお、Y,M,C,Kを区別して説明する必要が無い場合は、Y,M,C,Kを省略して記載することがある。
【0020】
これらの4つの画像形成ユニット16Y、16M、16C、16Kは、すべて同様に構成されており、予め決められた速度で回転駆動される円柱状の像保持体18と、この像保持体18の外周面を帯電する一次帯電用の帯電部材20と、前述した露光装置14の画像露光によって帯電した像保持体18の外周面に形成された静電潜像を、予め決められた色のトナーで現像してトナー画像として可視化する現像部材22と、像保持体18の外周面を清掃する清掃ブレード24とを含んで構成されている。また、帯電部材20の下側には、帯電部材20と接して帯電部材20の外周面を清掃する清掃部材64が設けられている。
【0021】
また、露光装置14には、4つの画像形成ユニット16Y、16M、16C、16Kに共通に構成された、図示しない4つの半導体レーザが設けられており、これらの半導体レーザからレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kが階調データに応じて出射されるようになっている。
【0022】
なお、半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しないシリンドリカルレンズを介して回転多面鏡であるポリゴンミラー26に照射され、このポリゴンミラー26によって偏向走査されるようになっている。そして、このポリゴンミラー26によって偏向走査されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しない結像レンズ及び複数枚のミラーを介して、像保持体18上の露光ポイントに、斜め下方から走査露光されるようになっている。
【0023】
また、この露光装置14は、下方から像保持体18上に画像を走査露光するものであるため、この露光装置14には、上方に位置する4つの画像形成ユニット16Y、16M、16C、16Kの現像部材22等からトナー等が落下する虞が有る。そのため、露光装置14は、その周囲が直方体状のフレーム28によって密閉されている。そして、フレーム28の上部には、4本のレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを、各画像形成ユニット16Y、16M、16C、16Kの像保持体18上に向けて透過させる透明なガラス製のウインドウ30Y、30M、30C、30Kが設けられている。
【0024】
一方、各画像形成ユニット16Y、16M、16C、16Kの上方には、転写装置の一例としての一次転写ユニット21が設けられている。そして、この一次転写ユニット21は、無端状の無端部材の一例としての中間転写ベルト32と、中間転写ベルト32が巻き掛けられ回転駆動して中間転写ベルト32を矢印方向に周回させる駆動ロール36と、中間転写ベルト32が巻き掛けられ中間転写ベルト32に張力を付与する張力付与部材の一例としての張力付与ロール40と、張力付与ロール40の上方に設けられて中間転写ベルト32と従動回転する従動ロール66と、中間転写ベルト32を挟んで像保持体18Y、18M、18C、18Kの反対側に配置される転写部材の一例としての一次転写ロール34Y、34M、34C、34Kと、を含んで構成されている。
【0025】
そして、この4つの一次転写ロール34Y、34M、34C、34Kによって、画像形成ユニット16Y、16M、16C、16Kの像保持体18上に順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像が、中間転写ベルト32上に、多重に転写される構成となっている。
【0026】
さらに、中間転写ベルト32の外周面を清掃する清掃ブレード38が、中間転写ベルト32を挟んで駆動ロール36の反対側に設けられている。なお、一次転写ユニット21については、詳細を後述する。
【0027】
また、中間転写ベルト32を挟んで従動ロール66の反対側には、二次転写ロール42が設けられている。中間転写ベルト32上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像は、中間転写ベルト32により搬送され、従動ロール66と二次転写ロール42に挟まれ、用紙搬送経路56に沿って搬送される記録媒体としてのシート部材Pに二次転写されるようになっている。
【0028】
さらに、二次転写ロール42に対してシート部材Pの搬送方向の下流側(以下単に下流側と言う)には、シート部材Pに転写されたトナー画像を熱及び圧力によりシート部材Pに定着する定着装置44が設けられている。
【0029】
また、定着装置44の下流側には、トナー画像が定着したシート部材Pを画像形成装置10の装置本体10Aの上部に設けられた排出部48に排出する排出ロール46が設けられている。
【0030】
一方、画像形成装置10の装置本体10A内の下側には、シート部材Pが積載される給紙部材50が設けられている。さらに、この給紙部材50に積載されたシート部材Pを用紙搬送経路56へ送り出す給紙ロール52が設けられ、給紙ロール52の下流側には、シート部材Pを1枚ずつ分離して搬送る分離ロール54が設けられている。また、分離ロール54の下流側には、搬送タイミングを合わせる位置合せロール58が設けられている。これにより、給紙部材50から供給されたシート部材Pは、予め決められたタイミングで回転する位置合せロール58によって中間転写ベルト32と二次転写ロール42とが接する位置(二次転写位置)へ送り出される構成となっている。
【0031】
さらに、排出ロール46の隣りには、定着装置44によって片面にトナー画像が定着されたシート部材Pを、排出ロール46によって排出部48上にそのまま排出せずに、両面用搬送経路62に搬送する搬送ロール60が設けられている。これにより、両面用搬送経路62に沿って搬送されるシート部材Pは、表裏が反転された状態で、位置合せロール58へと再度搬送され、今度は、シート部材Pの裏面にトナー画像が転写・定着されて排出部48上に排出されるようになっている。
【0032】
この構成により、以下のようにシート部材Pに画像が形成される。
【0033】
先ず、画像処理部12から露光装置14に各色の階調データが順次出力され、この露光装置14から階調データに応じて出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、帯電部材20によって帯電した像保持体18の外周面に走査露光され、像保持体18の外周面に静電潜像が形成される。像保持体18上に形成された静電潜像は、現像部材22Y、22M、22C、22Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像として可視化される。
【0034】
さらに、各画像形成ユニット16Y、16M、16C、16Kの上方に渡って配置された一次転写ユニット21の一次転写ロール34によって、像保持体18上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像が、周回する中間転写ベルト32上に多重に転写される。
【0035】
また、周回する中間転写ベルト32上に多重に転写された各色のトナー画像は、二次転写ロール42により、給紙部材50から給紙ロール52、分離ロール54、位置合せロール58によって用紙搬送経路56に予め決められたタイミングで搬送されたシート部材Pに二次転写される。
【0036】
さらに、トナー画像が転写されたシート部材Pは、定着装置44へと搬送される。シート部材Pに転写されたトナー画像は、定着装置44によってシート部材Pに定着され、定着された後、画像形成装置10の装置本体10Aの上部に設けられた排出部48に排出ロール46によって排出される。
【0037】
さらに、シート部材Pの両面に画像を形成させる場合は、定着装置44によって片面にトナー画像が定着されたシート部材Pを、排出ロール46によって排出部48上にそのまま排出せずに、搬送方向を切り替え、搬送ロール60を介して両面用搬送経路62へと搬送する。そして、両面用搬送経路62に沿ってシート部材Pを搬送することで、シート部材Pの表裏が反転され、シート部材Pが再度位置合せロール58へと搬送される。今度は、シート部材Pの裏面にトナー画像が転写・定着され、転写・定着された後、排出部48上に排出ロール46によって排出される。
【0038】
(一次転写ユニットの構成)
次ぎに、一次転写ユニット21等について説明する。
【0039】
図3、図7に示されるように、像保持体18に形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト32上に転写する各色の一次転写ロール34は、金属(例えばステンレス)で成形され、中間転写ベルト32の周回に伴なって従動回転するようになっている。
【0040】
そして、中間転写ベルト32に各色を多重に転写させる場合(カラー印刷時)には、一次転写ユニット21に設けられた各色の一次転写ロール34は、中間転写ベルト32を像保持体18に押し当てるようになっている。これにより、各色の像保持体18に形成されたトナー画像が中間転写ベルト32に転写されるようになっている。
【0041】
詳細には、一次転写ユニット21において、一次転写ロール34の回転軸方向(以下単に軸方向と言う)の両側には、一次転写ユニット21の骨格を構成する一対のフレーム部材70が設けられている。
【0042】
また、一次転写ロール34Y、34M、34Cの両端部は、図3では軸方向から見て中央側が屈曲して逆L字状とされた支持部材72Y、72M、72Cの先端側に回転可能に取り付けられている。さらに、この支持部材72Y、72M、72Cの屈曲部には、支持部材72をフレーム部材70に回転可能に取り付けると共に軸方向を向いた回転軸74Y、74M、74Cが設けられている。
【0043】
また、支持部材72Y、72M、72Cの他端側には、一次転写ロール34Y、34M、34Cを中間転写ベルト32の裏面に向けて付勢する第二付勢部材の一例としてのコイルスプリング76Y、76M、76Cが取り付けられている。具体的には、コイルスプリング76Y、76M、76Cの一端は、支持部材72Y、72M、72Cの他端側に固定され、コイルスプリング76Y、76M、76Cの他端は、フレーム部材70に固定されている。
【0044】
つまり、一次転写ロール34Y、34M、34Cの配置位置は、コイルスプリング76Y、76M、76Cによる付勢力と、この付勢力によって中間転写ベルト32によって生じた抗力とが釣り合うことで決まるようになっている。
【0045】
さらに、駆動ロール36と一次転写ロール34Yとの間には、中間転写ベルト32の裏面を支持すると共に、各色のトナー画像を中間転写ベルト32に転写する際に、各色のトナー画像が中間転写ベルト32に転写される転写部80における中間転写ベルト32の周回経路を規制する規制部材の一例としての規制ロール82が設けられている。
【0046】
この規制ロール82の両端部は、軸方向から見て中央側が屈曲して逆L字状とされた支持部材84の先端側に回転可能に取り付けられている。さらに、この支持部材84の屈曲部には、支持部材84をフレーム部材70に回転可能に取り付けると共に軸方向を向いた回転軸86が設けられている。
【0047】
また、支持部材84の他端側には、規制ロール82を中間転写ベルト32の裏面に向けて付勢する付勢部材の一例としてのコイルスプリング88が設けられている。具体的には、コイルスプリング88の一端は、支持部材84の他端側に固定され、コイルスプリング88の他端は、フレーム部材70に固定されている。なお、コイルスプリング88の付勢力は、前述したコイルスプリング76の付勢力に比して強くされている。そして、一次転写ロール34Y、34M、34Cは、中間転写ベルト32を像保持体18に押し当てるようになっている。
【0048】
さらに、コイルスプリング88の付勢力が伝達される支持部材84と当って、支持部材84の配置位置を決める突起部(図示省略)がフレーム部材70に設けられている。このように、支持部材84がコイルスプリング88の付勢力によって突起部と当るため、規制ロール82の配置位置が決められるようになっている。
【0049】
一方、中間転写ベルト32に張力を付与する張力付与ロール40の回転軸40Aの両端は、軸方向から見て中央側が屈曲してL字状とされた保持部材90の一端側に回転可能に支持されている。さらに、保持部材90の屈曲部には、保持部材90をフレーム部材70に回転可能に取り付けると共に軸方向を向いた回転軸92が設けられている。つまり、保持部材90は回転軸92を中心に回転移動し、張力付与ロール40は回転軸92を中心に円弧状に移動可能となっている。
【0050】
また、保持部材90の他端側(上方に延びた端部)には、付勢部材の一例としてのコイルスプリング94の先端部が固定されており、このコイルスプリング94の基端部は、フレーム部材70に固定されている。そして、保持部材90が回転軸92を中心に回転移動し、張力付与ロール40が中間転写ベルト32の裏面(内周面)を押圧するように、コイルスプリング94が保持部材90の他端側を付勢するようになっている。これにより、中間転写ベルト32には、予め定められた範囲の張力が付与される。
【0051】
さらに、張力付与ロール40と一次転写ロール34Cとの間には、一次転写ロール34Kが設けられている。一次転写ロール34Kの両端部は、軸方向から見て中央側が屈曲してL字状とされた支持部材98の先端側に回転可能に取り付けられている。さらに、この支持部材98の屈曲部には、支持部材98をフレーム部材70に回転可能に取り付けると共に軸方向に向いた回転軸102が設けられている。
【0052】
また、支持部材98の他端側には、一次転写ロール34Kを中間転写ベルト32の裏面に向けて付勢する第一付勢部材の一例としてのコイルスプリング104が取り付けられている。具体的には、コイルスプリング104一端は、支持部材98の他端側に固定され、コイルスプリング104の他端は、フレーム部材70に固定されている。
【0053】
さらに、図1に示されるように、コイルスプリング104の付勢力が伝達される支持部材98の他端側と当って、支持部材98の配置位置を決める接触部材の一例としての突起部106がフレーム部材70に設けられている。つまり、支持部材98がコイルスプリング104の付勢力によって突起部106に付勢されるため、一次転写ロール34Kの配置位置が決められるようになっている。
【0054】
一方、中間転写ベルト32に形成されたトナー画像が転写されるシート部材Pを、中間転写ベルト32と二次転写ロール42とが接する位置(二次転写位置)よりも上流側に導く一対の用紙ガイド108が設けられている。そして、この用紙ガイド108によって導かれたシート部材Pの先端は、二次転写位置よりも上流側の接触位置Tで中間転写ベルト32と接触するようになっている。
【0055】
つまり、接触位置Tに対して中間転写ベルト32の周回方向の上流側であって接触位置Tに最も近い一次転写ロール34Kの配置位置は、一次転写ロール34Kを支持する支持部材98と突起部106とを接触させることで決められている。
【0056】
詳細には、配置位置が決められた一次転写ロール34Kは、像保持体18Kに対して中間転写ベルト32の周回方向下流側にオフセットされており、一次転写ロール34Kが押圧する部分の中間転写ベルト32と像保持体18Kとの間には、隙(図2で示す隙E)が設けられている。
【0057】
また、コイルスプリング104の付勢力は、前述したコイルスプリング76の付勢力に比して強くされている。具体的は、コイルスプリング104の付勢力は、接触位置Tにてシート部材Pが中間転写ベルト32と接触して中間転写ベルト32が振動しても、その中間転写ベルト32の振動によってコイルスプリング104の伸縮が抑制されるように決められている。つまり、シート部材Pと中間転写ベルト32とが接触して中間転写ベルト32が振動しても一次転写ロール34Kの振動が抑制されるようになっている。
【0058】
これにより、シート部材Pの接触により接触位置Tで生じた中間転写ベルト32の振動が、各色の像保持体18と中間転写ベルト32との接触部(転写部80)に伝達されるのが抑制されている。
【0059】
そして、前述したように配置位置が決められた規制ロール82と一次転写ロール34Kとの間において、周回する中間転写ベルト32の周回経路は、決められた位置を通るように規制されている。つまり、各色の転写部80における中間転写ベルト32の周回経路は、規制ロール82と一次転写ロール34Kとによって規制されるようになっている。
【0060】
一方、各色の一次転写ロール34が中間転写ベルト32の裏面と接触することで、各色の一次転写ロール34による中間転写ベルト32の表面へのトナー画像の転写を可能とする複数色転写モードから、一次転写ロール34Y、34M、34Cを中間転写ベルト32の裏面から退避させ一次転写ロール34Kによる中間転写ベルト32の表面へのトナー画像の転写を可能とする単色転写モードへ切り換え可能とする第一切替機構110が設けられている。
【0061】
図3、図4に示されるように、第一切替機構110には、規制ロール82及び一次転写ロール34Y、34M、34Cが中間転写ベルト32の裏面と接触する第一の位置(図3、図7参照)と、規制ロール82及び一次転写ロール34Y、34M、34Cを中間転写ベルト32から退避させる第二の位置(図4、図8参照)との間を移動可能とさせる第一移動部材112が設けられている。
【0062】
詳細には、第一移動部材112は、フレーム部材70に対して軸方向の内側(一次転写ロール34が配置される側)に設けられ、軸方向から見て各色の一次転写ロール34が並ぶ第一方向(図3に示す矢印D方向)に延びる板状とされている。さらに、第一移動部材112には、軸方向から見て第一方向に延びる長孔112A及び長孔112Bが形成され、長孔112A及び長孔112Bは第一方向に並んで配置されている。
【0063】
さらに、長孔112Aを通る円柱状のロッド114と、長孔112Bを通る円柱状のロッド116とが一対のフレーム部材70の間に掛け渡されている。そして、ロッド114及びロッド116は、長孔112A及び長孔112B内を移動可能となっている。これにより、第一移動部材112は、第一方向に沿って往復移動できるようになっている。
【0064】
また、第一移動部材112には、第一移動部材112が一端部から他端部に向って移動すると、支持部材84及び支持部材72と当って、規制ロール82及び一次転写ロール34Y、34M、34Cを第一の位置(図3参照)から第二の位置(図4参照)へ移動させる突起部122及び突起部120Y、120M、120Cが設けられている。
【0065】
さらに、第一移動部材112には、第一方向において駆動ロール36側を向いた第一接触部の一例としての接触面124が形成されている。そして、この接触面124と当り、第一移動部材112を介して規制ロール82及び一次転写ロール34Y、34M、34Cを第一の位置(図3参照)から第二の位置(図4参照)へ移動させる第一切替部材の一例としてのカム部材126が設けられている。
【0066】
具体的には、図3に示されるように、カム部材126は、ロッド116に取り付けられており、カム部材126の短径が接触面124と対向すると、突起部122及び突起部120を介して支持部材84及び支持部材72には押圧力は伝達されず、規制ロール82及び一次転写ロール34Y、34M、34Cはコイルスプリング88及びコイルスプリング76の付勢力で第一の位置に配置されるようになっている。
【0067】
一方、図4に示されるように、ロッド116が回転してカム部材126の長径が接触面124と当ると、接触面124がカム部材126に押圧されて第一移動部材112は第一方向における張力付与ロール40側に移動する。第一移動部材112が第一方向に移動することで、突起部122及び突起部120を介して支持部材84及び支持部材72には押圧力が伝達される。そして、支持部材84及び支持部材72は、回転軸86及び回転軸74を中心に回転して、規制ロール82及び一次転写ロール34Y、34M、34Cは第二の位置に配置されるようになっている。なお、ロッド116は、一次転写ユニット21の外部に設けられた図示せぬ駆動源が、制御部からの指示により駆動することで、この駆動力が伝達されて回転するようになっている。また、第一移動部材112による押圧力が解除されると、規制ロール82及び一次転写ロール34Y、34M、34Cはコイルスプリング88及びコイルスプリング76の付勢力で第二の位置から第一の位置に移動するようになっている。
【0068】
これに対し、図4に示す単色転写モードから一次転写ロール34Kを中間転写ベルト32の裏面から退避させて全ての一次転写ロール34を中間転写ベルト32から退避させる退避モードへ切り替え可能とすると共に、図3に示す複数色転写モードから全ての一次転写ロール34を中間転写ベルト32から退避させる退避モードへ切り替え可能とする第二切替機構130が設けられている。
【0069】
図3、図4に示されるように、第二切替機構130には、一次転写ロール34Kが中間転写ベルト32の裏面と接触して支持する第三の位置と、一次転写ロール34Kが中間転写ベルト32から退避する第四の位置(図5、図6参照)との間を移動可能とさせる第二移動部材132が設けられている。
【0070】
詳細には、図3、図7に示されるように、第二移動部材132は、第一移動部材112に対して軸方向の内側に設けられ、軸方向から見て第一方向に延びて設けられている。さらに、第二移動部材132には、軸方向から見て第一方向に延びる長孔132A及び長孔132Bが形成され、長孔132A及び長孔132Bは第一方向に並んで配置されている。
【0071】
さらに、前述した第一移動部材112には、長孔132Aを通るエンボス134が軸方向に延びて形成されている。また、一対のフレーム部材70の間には、長孔132Bを通る円柱状のロッド136が掛け渡されている。そして、エンボス134及びロッド136は、長孔132A及び長孔132B内を移動可能となっている。これにより、第二移動部材132は、第一方向に沿って往復移動できるようになっている。
【0072】
また、図3、図5に示されるように、第二移動部材132には、第二移動部材132が一端部から他端部に向って移動すると、支持部材98と当って、一次転写ロール34Kを第三の位置(図3参照)から第四の位置(図5、図9参照)へ移動させる突起部146が設けられている。
【0073】
同様に、第二移動部材132には、第二移動部材132が一端部から他端部に向って移動すると、保持部材90と当って保持部材90を回転移動させ、張力付与ロール40によって中間転写ベルト32に付与される張力を解除する突起部138が設けられている。
【0074】
さらに、第二移動部材132には、第一方向において張力付与ロール40側を向いた第二接触部の一例としての接触面140が形成されている。そして、この接触面140と当り、第二移動部材132を介して一次転写ロール34Kを第三の位置(図3参照)から第四の位置(図5参照)へ移動させる第二切替部材の一例としてのカム部材142が設けられている。
【0075】
具体的には、図3、図11に示されるように、カム部材142は、軸方向において、第一移動部材112と第二移動部材132との間に配置されている。そして、カム部材142は、ロッド136に取り付けられており、カム部材142の短径が接触面140と対向すると、突起部146及び突起部138を介して支持部材98及び保持部材90には押圧力は伝達されないようになっている。そして、一次転写ロール34Kは、コイルスプリング104の付勢力で第三の位置に配置され、張力付与ロール40は、コイルスプリング94の付勢力で中間転写ベルト32に張力を付与するようになっている。
【0076】
一方、図5、図12に示されるように、ロッド136が回転してカム部材142の長径が接触面140と当ると、接触面140がカム部材126に押圧されて第二移動部材132は第一方向における駆動ロール36側に移動する。第二移動部材132が第一方向に移動することで、突起部146及び突起部138を介して支持部材98及び保持部材90には押圧力が伝達される。そして、支持部材98は回転軸102を中心に回転して、一次転写ロール34Kは第四の位置に配置され、保持部材90は回転軸92を中心に回転して、中間転写ベルト32に付与される張力が解除されるようになっている。
【0077】
さらに、図3に示されるように、第一移動部材112には、カム部材142を挟んで接触面140の反対側に設けられる第三接触部の一例としての接触面144が、駆動ロール36側を向いて設けられている。図3、図6に示されるように、この構成により、一次転写ロール34Y、34M、34Cが第一の位置に配置される場合において、ロッド136が回転してカム部材142の長径が接触面144と当ると、規制ロール82及び一次転写ロール34Y、34M、34Cが第一の位置(図3参照)から第二の位置(図6、図10参照)へ移動するようになっている。
【0078】
さらに、図7に示されるように、ロッド136の一端部には、後述するハンドル158(図13参照)と着脱自在とされるか噛合部148が設けられており、ハンドル158から伝達される回転力が噛合部148を介してロッド136に伝達されるようになっている。
【0079】
なお、図4に示されるように、一次転写ロール34Y、34M、34Cが第二の位置で、一次転写ロール34Kが第三の位置に配置された状態では、カム部材142と接触面144とは離間するため、カム部材142を回転させても第一移動部材112は移動しないようになっている。
【0080】
また、図13、図14に示されるように、装置本体10Aの鉛直方向の上部には、内部を開放可能とすると共に表面に排出部48が形成させる蓋部150が設けられている。具体的には、蓋部150の一端部には、装置本体10Aの奥行方向(図14の紙面奥行方向)に延びる回転軸152が設けられ、回転軸152を中心に蓋部150を回転させることで、装置本体10Aの内部が上方に開放されるようになっている。
【0081】
さらに、装置本体10Aの前面(図14において手前の面)には、装置本体10Aの前面を開放する蓋部材154が設けられている。具体的には、蓋部154の下端部には、装置本体10Aの幅方向(図14の紙面左右方向)に延びる回転軸156が設けられ、回転軸156を中心に蓋部154を回転させることで、装置本体10Aの内部が前方に開放されるようになっている。
【0082】
また、ロッド136の一端部に設けられた噛合部148(図7参照)を介して回転力を付与することがきると共に、噛合部148に対して着脱自在とされるハンドル158が設けられている。そして、このハンドル158は、蓋部154を回転移動させて装置本体10Aの内部を前方に開放することで、外部に露出するようになっている。
【0083】
(要部構成の作用)
次に、一次転写ユニットの作用について説明する。
【0084】
図1、図3に示されるように、複数色(カラー)で画像を出力する複数色転写モードの場合には、各色の一次転写ロール34が中間転写ベルト32の裏面と接触している。
【0085】
つまり、規制ロール82及び一次転写ロール34Y、34M、34Cは第一の位置に配置され、一次転写ロール34Kは第三の位置へ配置されている。そして、張力付与ロール40によって中間転写ベルト32に張力が付与されている。
【0086】
ここで、コイルスプリング104の付勢力によって支持部材98を突起部106に当てることで、一次転写ロール34Kの配置位置が決められている。
【0087】
これにより、規制ロール82と配置位置が決められた一次転写ロール34Kとの間において、張力付与ロール40が振動しても一次転写ロール34と像保持体18との間を通過する中間転写ベルト32の通過位置が規制される。
【0088】
この状態で、中間転写ベルト32上に形成されたトナー画像が転写されるシート部材Pが一次転写ユニット21に向けて搬送されると、接触位置Tにて、搬送されるシート部材Pの先端は中間転写ベルト32と接触する。
【0089】
シート部材Pの先端と中間転写ベルト32とが接触することで生じた中間転写ベルト32の振動の伝達は、配置位置が決めされている一次転写ロール34Kが強い付勢力で付勢されているために抑制される。
【0090】
一方、一次転写ロール34Y、34M、34Cの配置位置は、コイルスプリング76Y、76M、76Cによる付勢力と、この付勢力によって中間転写ベルト32によって生じた抗力とが釣り合うことで決まる。つまり、一次転写ロール34Y、34M、34Cと中間転写ベルト32との間で生じる荷重(ニップ圧)は、決められた範囲内となる。
【0091】
以上説明したように、コイルスプリング104の付勢力によって支持部材98を突起部106に当てて、一次転写ロール34Kの配置位置を決めることで、一次転写ロール34と像保持体18との間を通過する中間転写ベルト32の通過位置が規制される。
【0092】
このように、一次転写ロール34Kの配置位置を決めることで、一次転写ロール34と像保持体18との間を通過する中間転写ベルト32の通過位置が規制するのに用いられる専用部材が減らされる。例えば、従来の構成では、Y色の一次転写ロールに対して中間転写ベルトの周回方向の上流側と、K色の一次転写ロールに対して中間転写ベルトの周回方向の下流側とに中間転写ベルトの通過位置を規制する専用部材が設けられていた。しかし、本構成を採用することで、K色の一次転写ロールに対して中間転写ベルトの周回方向の下流側に設けられていた専用部材が減らされる。
【0093】
また、一次転写ロール34Kは、金属で成形されているため、シート部材Pが中間転写ベルト32に接触することで生じる振動の伝達が効果的に抑制される。
【0094】
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、コイルスプリング104の付勢力によって支持部材98を突起部106に当てることで、一次転写ロール34Kの配置位置を決めたが、支持部材を機械的に固定することで、一次転写ロール34Kの配置位置を決めてもよい。
【0095】
また、本発明にかかる実施形態では電子写真方式の画像形成装置を用いて説明したが、画像形成方式としてこれに限られず、インクジェット方式等の他の画像形成装置であっても構わない。
【符号の説明】
【0096】
10 画像形成装置
16 画像形成ユニット(画像形成部の一例)
18 像保持体
21 一次転写ユニット(転写装置の一例)
32 中間転写ベルト(無端部材の一例)
34Y 一次転写ロール(他の転写部材の一例)
34M 一次転写ロール(他の転写部材の一例)
34C 一次転写ロール(他の転写部材の一例)
34K 一次転写ロール(一の転写部材、一の転写ロールの一例)
40 張力付与ロール(張力付与部材の一例)
76 コイルスプリング(第二付勢部材の一例)
98 支持部材
104 コイルスプリング(第一付勢部材の一例)
106 突起部(接触部材の一例)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動手段により周回する無端状の無端部材と、
前記無端部材の裏面と接触すると共に、異なった色のトナー画像を夫々保持する複数個の像保持体に対して前記無端部材を挟んで反対側に設けられ、前記像保持体に形成されたトナー画像を前記無端部材の表面に転写する複数個の転写部材と、
前記転写部材によって前記無端部材に形成されたトナー画像が転写される記録媒体と前記無端部材との接触位置に対して、前記無端部材の周回方向の上流側であって前記接触位置に最も近い一の前記転写部材を移動可能に支持する支持部材と、
一の前記転写部材が前記無端部材に前記像保持体に形成されたトナー画像を転写する位置に配置された状態で、一の前記転写部材の移動を規制する規制手段と、
前記支持部材を前記規制手段に向けて付勢する第一付勢部材と、
を備える転写装置。
【請求項2】
一の前記転写部材とは異なるその他の前記転写部材を前記無端部材の裏面に付勢する第二付勢部材が設けられ、
その他の前記転写部材の配置位置は、前記第二付勢部材による付勢力と、前記付勢力によって前記無端部材に生じた抗力とが釣り合うことで決まる請求項1に記載の転写装置。
【請求項3】
前記無端部材において、前記接触位置に対して前記周回方向の上流側であって、一の前記転写部材に対して前記周回方向の下流側には、前記無端部材を押圧して前記無端部材に張力を付与する張力付与部材が設けられる請求項1又は2に記載の転写装置。
【請求項4】
一の前記転写部材は、周回する前記無端部材の裏面と当って従動回転する一の転写ロールであって、
一の前記転写ロールは、金属で成形される請求項1〜3の何れか1項に記載の転写装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか1項に記載された転写装置と、
前記転写装置に設けられた無端部材を挟んで前記転写装置に設けられた転写部材の反対側に設けられると共に、表面に画像を保持する複数個の像保持体と、
前記像保持体に画像を形成する画像形成部と、
を備える画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−203388(P2012−203388A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−71132(P2011−71132)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】