説明

農作物用搬送収納装置及び収穫玉葱処理装置

【課題】コンテナを所定角度下降させる際の農作物検出部の設定間隔とは無関係に、最終的なコンテナ内での農作物の盛り付け状態を適宜に設定できる。
【解決手段】コンテナ載置部12と、コンテナ載置部12を昇降させる昇降部13と、コンテナ載置部12に載置されたコンテナ11内に農作物を送り込む送出コンベヤ14と、送出コンベヤ14の送出端14Aをコンテナ11の開口11A内で移動させるスライド機構部15と、送出コンベヤ14の送出端14Aに設けられ、コンテナ11内に堆積した農作物との間隔を検出する検出部16とを備え、検出部16は、検出部16と農作物との間隔を検出し、この検出間隔を第1の設定間隔と比較して昇降部13を作動させる第1の検出部16Aと、検出部16と農作物との間隔を検出し、この検出間隔を第2の設定間隔と比較してスライド機構部15を作動させる第2の検出部16Bを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農作物を搬送してコンテナ内に収納するための農作物用搬送収納装置及びこれを備えた収穫玉葱処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載された農作物用搬送収納装置Jは、図1に示すように、農作物を所定方向に搬送する搬送コンベヤJ1と、この搬送コンベヤJ1の送出側端部の下方に前述した所定方向と交差するように配置されるとともに、正逆回動によって農作物を両送出側端部の各々から送出可能な送出コンベヤJ2と、この送出コンベヤJ2の両送出端J2A,J2Aの各々の下方に配置されるコンテナ載置部J3とを具備しており、送出コンベヤJ2には、この送出コンベヤJ2をその送出方向にスライドさせることで、コンテナJ31内への農作物の送出位置を可変させて、コンテナJ31内に均等に農作物を盛り付けるスライド機構が備えられている。また、コンテナ載置部J3の各々には、コンテナJ31内に堆積される農作物の量が増加するにしたがって、コンテナ載置部J3を下降させる昇降機構J4が備えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−341836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した従来技術によると、図1に示すように、一方のコンテナJ31を最上昇の位置まで傾斜させて、送出コンベヤJ2の送出端J2Aから農作物をコンテナJ31内に送り込む(図1(a)参照)。そして、送出コンベヤJ2による農作物の送り込みを継続しながら、コンテナJ31内に蓄積された農作物の上面と、農作物検出部J5との間隔hが設定値以内になると、昇降機構J4のロッドを収縮させてコンテナJ31を所定角度下降させる(図1(b)参照)。これを繰り返して、コンテナJ31が最下降位置になると(図1(c),(d)参照)、その後は、送出コンベヤJ2による農作物の送り込みを継続しながら、コンテナJ31内に蓄積された農作物の上面と農作物検出部J5との間隔hが設定値以内になると、スライド機構を作動させて送出コンベヤJ2の送出端J2Aの位置を設定距離だけ移動させる(図1(e)参照)。これを繰り返して、コンテナ内にほぼ均等に農作物を盛り付けている(図1(f)〜(h))。
【0005】
しかしながら、この従来技術によると、農作物検出部は一つの設定間隔hを検出間隔と比較して、昇降機構の下降動作とスライド機構のスライド動作を行うため、コンテナを所定角度下降させる際の農作物検出部の検出間隔と、送出コンベヤ送出端を移動させる際の農作物検出部の検出間隔が同じにならざるを得ない。これによると、コンテナを最下降位置まで下げた時点での農作物検出部と堆積された農作物との距離が最終的にコンテナ内に盛り付けられる農作物の上面と農作物検出部との距離になり、最終的なコンテナ内での農作物の盛り付け状態を適宜に設定できない問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題に対処することを目的とするものであり、コンテナを所定角度下降させる際の農作物検出部の設定間隔とは無関係に、最終的なコンテナ内での農作物の盛り付け状態を適宜に設定できること、等が本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するために、本発明は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
【0008】
農作物を収納するコンテナを載置するコンテナ載置部と、前記コンテナが上昇した傾斜状態から下降した立直状態になるように前記コンテナ載置部を昇降させる昇降部と、前記コンテナ載置部に載置されたコンテナ内に農作物を送り込む送出コンベヤと、前記送出コンベヤの送出端を前記コンテナ載置部に載置されたコンテナの開口内で一端側から他端側に向けて移動させるスライド機構部と、前記送出コンベヤの送出端に設けられ、前記コンテナ載置部に載置されたコンテナ内に堆積した農作物との間隔を検出する検出部とを備え、前記検出部は、当該検出部と農作物との間隔を検出し、この検出間隔を第1の設定間隔と比較して前記昇降部を作動させ、当該検出部と農作物との間隔を検出し、この検出間隔を第2の設定間隔と比較して前記スライド機構部を作動させることを特徴とする農作物用搬送収納装置。
【発明の効果】
【0009】
このような特徴を有する農作物用搬送収納装置によると、検出部は、コンテナ載置部を昇降させる昇降部を作動させるための第1の設定間隔と、送出コンベヤの送出端を移動させるスライド機構部を作動させるための第2の設定間隔を備えており、昇降部を移動させるための第1の設定間隔とスライド機構部を作動させるための第2の設定間隔を異なる間隔に設定できる。これによって、コンテナを所定角度下降させる際の検出部の設定間隔とは無関係に、最終的なコンテナ内での農作物の盛り付け状態を適宜に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】従来技術の説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る農作物用搬送収納装置又は収穫玉葱処理装置を示した説明図である。同図(a)が正面図、同図(b)が側面図を示している。
【図3】本発明の実施形態に係る収穫玉葱処理装置を示した説明図である。
【図4】本発明の実施形態における原料供給部の詳細を説明する説明図である(同図(a)が原料供給部の斜視図であり、同図(b)が原料供給部の側面図である)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。図2は本発明の一実施形態に係る農作物用搬送収納装置又は収穫玉葱処理装置を示した説明図である。同図(a)が正面図、同図(b)が側面図を示している。
【0012】
農作物用搬送収納装置10(又は収穫玉葱処理装置1)は、コンテナ載置部12、昇降部13、送出コンベヤ14、スライド機構部15、検出部16を少なくとも備えている。コンテナ載置部12は、農作物(処理済みの製品玉葱)を収納するコンテナ11を載置する部位である。コンテナ載置部12の枠体12Aは農作物用搬送収納装置10の基体10Aに軸支されている。昇降部13は、伸縮自在なロッド13Aによって、コンテナ11が上昇した傾斜状態から下降した立直状態になるようにコンテナ載置部12を昇降させる。送出コンベヤ14は、コンテナ載置部12に載置されたコンテナ11内に農作物(製品玉葱)を送り込む搬送手段である。スライド機構部15は、送出コンベヤ14の送出端14Aをコンテナ載置部12に載置されたコンテナ11の開口11A内で一端側から他端側に向けて移動させる。検出部16は、送出コンベヤ14の送出端14Aに設けられ、コンテナ載置部12に載置されたコンテナ11内に堆積した農作物(製品玉葱)との間隔を検出する。
【0013】
そして、検出部16は、検出部16と農作物(製品玉葱)との間隔を検出し、この検出間隔を第1の設定間隔と比較して昇降部13を作動させる第1の検出部16Aと、検出部16と農作物(製品玉葱)との間隔を検出し、この検出間隔を第2の設定間隔と比較してスライド機構部15を作動させる第2の検出部16Bを備えている。
【0014】
このような農作物用搬送収納装置10(又は収穫玉葱処理装置1)の動作例を説明する。動作開始時には、昇降部13がコンテナ載置部12を最上昇位置まで上昇させ、コンテナ載置部12に載置されたコンテナ11は上昇した傾斜状態になっている。この状態で送出コンベヤ14を作動させてコンテナ11内に農作物を送り込む。この際、検出部16は第1の検出部16Aによってコンテナ11内に堆積された農作物との間隔が検出されており、例えば、この検出間隔が第1の設定間隔以下になると、コンテナ載置部12が設定量だけ下降するように昇降部13が作動する。この第1の検出部16Aによる昇降部13の作動はコンテナ11内に農作物が次々と堆積される度に繰り返して行われ、コンテナ載置部12が最下降位置に下降するまで行われる。
【0015】
そして、コンテナ載置部12が最下降位置に達した状態でコンテナ11内に更に農作物が送り込まれると、第2の検出部16Bが農作物との間隔を検出し、例えば、この検出間隔が第2の設定間隔以下になると、送出コンベヤ14の送出端14Aが設定距離だけ移動するようにスライド機構部15が作動する。第1の検出部16Aにおける第1の設定間隔と第2の検出部16Bにおける第2の設定間隔は異なる値に設定されており、例えば、第2の設定間隔を第1の設定間隔より小さくすることで、コンテナ載置部12が最上昇位置から最下降位置まで下降するまでは、専ら検出間隔と第1の設定間隔とが比較されて昇降部13が作動し、その後の農作物の堆積で検出間隔と第2の設定間隔とが比較されてスライド機構部15が作動することになる。第2の検出部16Bによるスライド機構部15の作動はコンテナ11内に農作物が次々と堆積される度に繰り返して行われ、送出コンベヤ14の送出端14Aが設定の位置に達するまで行われる。
【0016】
図示の例では、農作物用搬送収納装置10(又は収穫玉葱処理装置1)は、送出コンベヤ14が正逆転切り替え可能であり、送出コンベヤ14の両端側にコンテナ載置部12と昇降部13を備え、送出コンベヤ14の両端がそれぞれ送出端14Aになっている。すなわち、送出コンベヤ14の両端の送出端14Aにそれぞれ第1の検出部16Aと第2の検出部16Bが設けられ、スライド機構部15は送出コンベヤ14を一方の送出端側で一方向に移動させた後、送出コンベヤ14を他方の送出端側で他方向に移動させる。
【0017】
このような実施形態に係る農作物用搬送収納装置10(又は収穫玉葱処理装置1)の動作例を説明すると、送出コンベヤ14の一方の送出端14A側で前述した動作が行われ、一方のコンテナ載置部12に載置されたコンテナ11内への農作物の収納が完了した後に、送出コンベヤ14の搬送方向が逆転されて、送出コンベヤ14の他方の送出端14A側で前述した昇降部13とスライド機構部15の動作が行われることになる。
【0018】
前述した実施形態では、検出部16を第1の検出部16Aと第2の検出部16Bにしているが、一つの検出部16で、当該検出部16とコンテナ内に堆積した農作物との間隔を検出し、その検出間隔を第1段階では第1の設定間隔と比較して昇降部13を作動させ、検出間隔を第2段階では第2の設定間隔と比較してスライド機構部15を作動させるようにしてもよい。この場合、第1段階から第2段階への移行は、昇降部13の下降が最下位置に達したことをセンサ又はプログラム処理によって検知して行うことができる。
【0019】
図3は、本発明の実施形態に係る収穫玉葱処理装置を示した説明図である。また、図4は、原料供給部の詳細を説明する説明図である(同図(a)が原料供給部の斜視図であり、同図(b)が原料供給部の側面図である)。
【0020】
この収穫玉葱処理装置1は、未処理の原料玉葱を供給する原料供給部20と、供給された原料玉葱に製品化のための処理を施す玉葱処理部30とを機台1Aに備えており、この玉葱処理部30で処理された製品玉葱が前述した農作物用搬送収納装置10によってコンテナ11内に搬送収納される。
【0021】
原料供給部20は、一括供給された原料玉葱を小出しに引き出す引出コンベヤ24と、引出コンベヤ24によって引き出された原料玉葱を定量的に玉葱処理部に搬送する定量搬送部25とを備えている。引出コンベヤ24に原料玉葱を一括供給するための装置として、原料コンテナ21を載置する原料コンテナ載置部22とこの原料コンテナ載置部22を傾倒させる原料コンテナ傾倒手段23とを備えている。
【0022】
原料供給部20における定量搬送部25は、図示の例では、引出コンベヤ24によって引き出された原料玉葱を一時的に貯留する一時貯留部25Aと、一時貯留部25Aに貯留された原料玉葱を個別に搬送する第1の搬送手段25Cと、反転コンベヤ25Dとを備えている。そして、定量搬送部25は、引出コンベヤ24によって引き出された原料玉葱の貯留量が設定量を超えた場合に引出コンベヤ24を停止させる原料供給センサ25B(図4参照)を備えている。この原料供給センサ25Bは、一時貯留部25Aにおける原料玉葱の貯留位置の側方に配置されており、原料玉葱の貯留高さを検知している。
【0023】
原料供給部20の動作を説明する。原料玉葱が収納された原料コンテナ21が載置された原料コンテナ載置部22が原料コンテナ傾倒手段23によって傾倒されると、原料コンテナ11内の原料玉葱が引出コンベヤ24上に一括供給される。引出コンベヤ24が作動すると、原料玉葱は徐々に一時貯留部25Aに貯留され、そこで土などの付着物の除去がなされる。一時貯留部25Aには原料供給センサ25Bが設けられ、一時貯留部25Aにおける原料玉葱の貯留高さが検知されており、この貯留高さが設定高さ以上になると引出コンベヤ24を停止させる。この原料供給センサ25Bには透過型のセンサが用いられており、一時貯留部25Aの側方の一方側に発光素子を配置し、一時貯留部の側方の他方側に受光素子を配置して、発光素子と受光素子の間を原料玉葱が遮蔽したことを検知して送出コンベヤ24を停止させる。一時貯留部に貯められた原料玉葱は第1の搬送手段25Cによって玉葱処理部30に搬送される。
【0024】
このような原料供給部20によると、原料玉葱を原料コンテナ21から一括供給できることで、原料供給が行われている間に空の原料コンテナ21を原料玉葱が収納された原料コンテナ21に入れ替えることができ、連続的に原料玉葱を玉葱処理部30に供給することが可能になる。また、一時貯留部25Aに設けた原料供給センサ25Bによって過剰に原料玉葱が貯留するのを抑止できるので、玉葱処理部30に原料玉葱を定量的に供給することが可能になる。そして、原料供給センサ25Bを透過型のセンサにして、原料玉葱の貯留高さを検知しているので、原料玉葱の状態や粉塵等の影響を受け難く、繰り返しの調整を不要にして、初期調整のみで精度良く定量供給することが可能になる。
【0025】
以下、図3に従って、玉葱処理部30について説明する。玉葱処理部30は、第1の処理手段31、第2の搬送手段32、第2の処理手段33、第3の搬送手段34を備えている。
【0026】
第1の処理手段31は、図示の例では、茎葉巻込みローラ31Aと茎葉カッター31Bを備えて、第1の搬送手段25Cによって搬送された原料玉葱を更に下流側に搬送しながら第1の処理を施すものである。ここでは、第1の処理手段は原料玉葱の茎葉を切断処理する手段である。
【0027】
第2の搬送手段32は、図示の例では、昇降機32Aを備えており、第1の処理手段31によって搬送された原料玉葱を更に下流側に搬送するものである。第2の処理手段33は、図示の例では、根切りカッター33Aを備えており、第2の搬送手段32によって搬送された原料玉葱を更に下流側に搬送しながら第2の処理を施すものである。ここでは、第2の処理手段は、原料玉葱の根を切断処理する手段である。
【0028】
図示の例では、第1の処理手段31と第2の処理手段33は、互いに逆向きの搬送方向を有して上下に平行配置されている。第1の処理手段31と第2の処理手段33を含む搬送経路をこのように立体化することで、収穫玉葱処理装置1の全長を短くすることが可能になる。この場合、第2の搬送手段32は、上下に配置された第1の処理手段31と第2の処理手段33の搬送経路を連結するために昇降機32Aを備えている。
【0029】
第3の搬送手段34は、図示の例では、小玉抜き装置34A、選別用コンベヤ34Bなどを備えており、第2の処理手段33によって処理された製品玉葱を更に下流側に搬送するものである。また、第1の処理手段31の下方には、処理物を排出する処理物排出コンベヤ35が配備されている。
【0030】
選別用コンベヤ34Bの送出先に、農作物用搬送装置10の送出コンベヤ14が設けられている。送出コンベヤ14は、選別用コンベヤ34Bが製品玉葱を搬送する方向に対し略直交する方向に配置されるとともに、前述したように、長手方向の両端各々から製品玉葱を交互に送出すべく正逆回転可能に構成されている。
【0031】
このような収穫玉葱処理装置1によると、原料供給部20から定量の原料玉葱が玉葱処理部30に送られ、玉葱処理部30では送られてきた原料玉葱に対して、第1の処理手段31による第1の処理(茎葉の切断処理)と第2の処理手段33による第2の処理(根の切断処理)が順次行われる。その後、第1の処理と第2の処理が施された製品玉葱は、農作物用搬送収納装置10によって、コンテナ11内に搬送収納される。
【0032】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。上述の各図で示した実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0033】
1:収穫玉葱処理装置,1A:機台,
10:農作物用搬送収納装置,10A:基体,
11:コンテナ,11A:開口,
12:コンテナ載置部,12A:枠体,
13:昇降部,13A:ロッド,
14:送出コンベヤ,14A:送出端,15:スライド機構部,
16:検出部,16A:第1の検出部,16B:第2の検出部,
20:原料供給部,21:原料コンテナ,22:原料コンテナ載置部,
23:原料コンテナ傾倒手段,24:引出コンベヤ,
25:定量搬送部,25A:一時貯留部,
25B:原料供給センサ,25C:第1の搬送手段,25D:反転コンベヤ,
30:玉葱処理部,
31:第1の処理手段,31A:茎葉巻き込みローラ,31B:茎葉カッター,
32:第2の搬送手段,32A:昇降機,
33:第2の処理手段,33A:根切りカッター,
34:第3の搬送手段,34A:小玉抜き装置,34B:選別用コンベヤ,
35:処理物排出コンベヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
農作物を収納するコンテナを載置するコンテナ載置部と、
前記コンテナが上昇した傾斜状態から下降した立直状態になるように前記コンテナ載置部を昇降させる昇降部と、
前記コンテナ載置部に載置されたコンテナ内に農作物を送り込む送出コンベヤと、
前記送出コンベヤの送出端を前記コンテナ載置部に載置されたコンテナの開口内で一端側から他端側に向けて移動させるスライド機構部と、
前記送出コンベヤの送出端に設けられ、前記コンテナ載置部に載置されたコンテナ内に堆積した農作物との間隔を検出する検出部とを備え、
前記検出部は、当該検出部と農作物との間隔を検出し、この検出間隔を第1の設定間隔と比較して前記昇降部を作動させ、当該検出部と農作物との間隔を検出し、この検出間隔を第2の設定間隔と比較して前記スライド機構部を作動させることを特徴とする農作物用搬送収納装置。
【請求項2】
前記検出部は、当該検出部と農作物との間隔を検出し、この検出間隔を第1の設定間隔と比較して前記昇降部を作動させる第1の検出部と、当該検出部と農作物との間隔を検出し、この検出間隔を第2の設定間隔と比較して前記スライド機構部を作動させる第2の検出部を備えることを特徴とする請求項1記載の農作物用搬送収納装置。
【請求項3】
前記検出部の検出間隔が前記第1の設定間隔以下になると、前記コンテナ載置部が設定量だけ下降するように前記昇降部が作動し、
前記検出部の検出間隔が前記第2の設定間隔以下になると、前記送出端が設定距離だけ移動するように前記スライド機構部が作動することを特徴とする請求項1又は2記載の農作物用搬送収納装置。
【請求項4】
前記第2の設定間隔が前記第1の設定間隔より小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の農作物用搬送収納装置。
【請求項5】
前記送出コンベヤは正逆転切り替え可能であり、当該送出コンベヤの両端側に前記コンテナ載置部と前記昇降部を備え、当該送出コンベヤの両端がそれぞれ前記送出端になることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の農作物用搬送収納装置。
【請求項6】
未処理の原料玉葱を供給する原料供給部と、
供給された原料玉葱に製品化のための処理を施す玉葱処理部と、
前記玉葱処理部で処理された製品玉葱を収納するコンテナを載置するコンテナ載置部と、
前記コンテナが上昇した傾斜状態から下降した立直状態になるように前記コンテナ載置部を昇降させる昇降部と、
前記コンテナ載置部に載置されたコンテナ内に製品玉葱を送り込む送出コンベヤと、
前記送出コンベヤの送出端を前記コンテナ載置部に載置されたコンテナの開口内で一端側から他端側に向けて移動させるスライド機構部と、
前記送出コンベヤの送出端に設けられ、前記コンテナ載置部に載置されたコンテナ内に堆積した製品玉葱との間隔を検出する検出部とを備え、
前記検出部は、当該検出部と製品玉葱との間隔を検出し、この検出間隔を第1の設定間隔と比較して前記昇降部を作動させ、当該検出部と製品玉葱との間隔を検出し、この検出間隔を第2の設定間隔と比較して前記スライド機構部を作動させることを特徴とする収穫玉葱処理装置。
【請求項7】
前記検出部は、当該検出部と農作物との間隔を検出し、この検出間隔を第1の設定間隔と比較して前記昇降部を作動させる第1の検出部と、当該検出部と農作物との間隔を検出し、この検出間隔を第2の設定間隔と比較して前記スライド機構部を作動させる第2の検出部を備えることを特徴とする請求項6記載の収穫玉葱処理装置。
【請求項8】
前記原料供給部は、
一括供給された原料玉葱を小出しに引き出す引出コンベヤと、
前記引出コンベヤによって引き出された原料玉葱を定量的に前記玉葱処理部に搬送する定量搬送部とを備え、
前記定量搬送部は、前記引出コンベヤによって引き出された原料玉葱の貯留量が設定量を超えた場合に前記引出コンベヤを停止させる原料供給センサを備え、該原料供給センサは、原料玉葱の貯留位置の側方に配置され、原料玉葱の貯留高さを検知することを特徴とする請求項6又は7記載の収穫玉葱処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−246092(P2012−246092A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−118448(P2011−118448)
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(592170558)訓子府機械工業株式会社 (7)
【Fターム(参考)】