説明

透過画像生成方法及び透過画像生成装置

【課題】 水分を含んだ検体の前処理を、安全に、かつ、少ない工程で短時間に行うことのできる透過画像生成方法、及び透過画像生成装置を提供する。
【解決手段】 検体を凍結させた状態でテラヘルツ波を照射し、検体を透過したテラヘルツ波による画像を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テラヘルツ波を用いた検体の透過画像の生成方法及び透過画像の生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
周波数範囲が約0.1〜10THzである遠赤外線及びサブミリ波(以下テラヘルツ波という)は、無線通信におけるこの周波数帯の有効利用、超高速通信への対応、この周波数帯の電磁波の特徴を生かしたイメージングやトモグラフィーによる環境計測、及び、生物や医学への応用などが提案されている。それらのうち、テラヘルツ波を用いた生体組織のイメージングでは、検体たる生体組織にテラヘルツ波を照射したときの透過画像を生成し、この画像により組織成分を見分けることが試みられていた。
【0003】
テラヘルツ波を用いた透過画像生成においては、以下の問題があった。すなわち、テラヘルツ波は水に吸収されやすい性質を有しており、水を含んだ検体を対象とするテラヘルツ波の透過画像生成においては、検体に照射されたテラヘルツ波は検体中で強く減衰され、検出器の検出限界以下まで強度が小さくなり、透過画像を生成することができないことも少なくなかった。この問題は、テラヘルツ波照射方向の検体の厚さを小さくして透過強度を上げたとしても、水による吸収の影響は依然として大きいため解決されず、透過画像が生成されたとしても信頼性の低いものであった。
【0004】
この問題を解決するために、テラヘルツ波照射の前処理として、パラフィン包埋法、パラホルムアルデヒドを用いた検体の還流などが実施されている(非特許文献1、2)
【非特許文献1】P.Knobloch、C.Schildknecht、T.Kleine−Ostmann、M.Koch、S.Hoffmann、M.Hofmann、E.Rehberg、M.Sperling、K.Donhuijsen、G.Hein、及びK.Pierz、「Medical THz imaging:an investigation of histo−pathological samples」、Physics in Medicine and Biology、47、3875(2002).
【非特許文献2】J.Darmo、V.Tamosiunas、G.Fasching、J.Kroll、及びK.Unterrainer、「Imaging with a Terahertz quantum cascade laser」、Optics Express、12、1879(2004).
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の前処理は、有機溶媒を扱う危険が伴う上に、この処理によって検体の成分の一部(例えばある種のタンパク質や酵素)が有機溶媒に流失するため、流失した成分の測定が不可能となる。特に、前処理として採用されることの多いパラフィン包埋法による検体の脱水処理では、ホルマリンやキシレンといった劇物の使用が必須であり、さらに、長い場合には数ヶ月に渡る非常に多くの工程と作業時間を要するため、作業者に大きな負担を強いるとともに、迅速な透過画像生成の要請があっても応えることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の透過画像生成方法においては、検体にテラヘルツ波を照射し、検体を透過したテラヘルツ波による画像を生成する透過画像生成方法であって、検体を凍結させた状態でテラヘルツ波を照射することを特徴としている。
【0007】
上記テラヘルツ波は、0.1〜5THzの周波数帯域を備えることが好ましく、0.1〜3THzの周波数帯域であるとなおよい。周波数が高くなるに連れて氷の吸収は増大し,5THzを超えると水の吸収を上回るため好ましくない。
【0008】
上記検体としては生体組織が好ましい。
【0009】
本発明の透過画像生成装置においては、凍結状態とされた検体に所定周波数のテラヘルツ波を照射するテラヘルツ波発生器と、テラヘルツ波発生器によりテラヘルツ波が照射された検体を透過したテラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出器と、テラヘルツ波検出器の検出結果に基づいて検体を透過したテラヘルツ波の画像を生成する画像構成部と、画像構成部により生成された画像を表示する画像表示部と、を備えることを特徴としている。
【0010】
上記テラヘルツ波発生器としては、後進波管を用いることができる。
【0011】
上記テラヘルツ波検出器は、焦電素子であることが好ましく、重水素化硫酸トリグリシンやLiTaO3を用いることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の透過画像生成方法、及び透過画像生成装置においては、前処理として検体を凍結させることにより、検体中の水を、テラヘルツ波の吸収が少ない氷に変えているため、水によるテラヘルツ波の吸収量を大幅に低減させることができる。さらに、前処理の作業を安全に行うことができるため作業者にかかる負担を低減することができ、前処理を少ない工程で短時間に行うことができる。これに加えて、従来の脱水処理の方法とは異なり前処理の工程中に失われる成分は存在しないと考えられているため、これらの成分の測定が可能となる。また、臓器や生細胞の保存に凍結処理が使われていることからわかるように、検体が生体組織の場合、凍結処理によって生きている状態に近い状態での測定が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明にかかる実施形態を図面を参照しつつ詳しく説明する。本発明に係る透過画像生成方法は、図1に示す透過画像生成装置を用いて行うことができる。この透過画像生成装置は、テラヘルツ波発生器10、テラヘルツ波検出器30、画像構成部40、画像表示部50、及び真空保持器60を有する。
【0014】
テラヘルツ波発生器10は、例えば後進波管(Backward−wave oscillator)であって、電流加熱陰極から放射される電子を周期磁場中で蛇行運動させることによって、0.5〜0.7THzのテラヘルツ波を発生する。このテラヘルツ波は、一定周期で回転するシャッタからなるパルス波変換器(光チョッパー)11により、パルス波として外部に出射される。テラヘルツ波の発生器としては、後進波管のほかに、テラヘルツ波パラメトリック発信器、光注入型テラヘルツ波パラメトリック発信器、量子カスケードレーザー、光伝導半導体素子を用いた光混合型テラヘルツ波発生装置、差周波混合によるテラヘルツ波発生装置、自由電子レーザー、p型Geレーザーを用いることができる。
【0015】
テラヘルツ波発生器10から出射されたテラヘルツ波は、テラヘルツ波発生器10の出射口10aを焦点位置とする放物面12aを有する軸外し放物面鏡12に入射する。軸外し放物面鏡12で反射されたテラヘルツ波は、平行な波として軸外し放物面鏡13に入射する。軸外し放物面鏡13で反射されたテラヘルツ波は、軸外し放物面鏡13の放物面13aの焦点位置13bに配置した検体Tを介して、軸外し放物面鏡14に入射する。軸外し放物面鏡14は、その放物面14aの焦点位置が検体Tに一致するように配置されている。軸外し放物面鏡14で反射されたテラヘルツ波は、平行な波として軸外し放物面鏡15に入射し、軸外し放物面鏡15で反射されたテラヘルツ波は、軸外し放物面鏡15の放物面15aの焦点位置に入射口30aを配置したテラヘルツ波検出器30に入射する。なお、テラヘルツ波発生器10から出射されたテラヘルツ波は1本のビームからなり、軸外し放物面鏡12〜15で反射された後もその状態を維持する。
【0016】
テラヘルツ波検出器30は、例えば焦電素子としてのDTGS(Deuterated triglycine sulfate)(重水素化硫酸トリグリシン)を用いたものである。テラヘルツ波検出器30にテラヘルツ波が入射するとDTGSの分極が変化することを利用して、テラヘルツ波検出器30に接続された微小信号検出器(ロックインアンプ)31がテラヘルツ波の強度を電気信号として検出する。微小信号検出器31における検出結果は順次画像構成部40に出力される。一方、微小信号検出器31は、パルス波変換器11が発するパルス周期の信号を参照し、それと同期した信号を検出している。
【0017】
なお、テラヘルツ波の検出器としては、焦電素子、ボロメータ、基板吸収型超伝導テラヘルツ波検出素子、量子ドット型テラヘルツ波検出素子を用いることができる。これらのうち焦電素子としては、DTGSのほかに、LiTaO3(タンタル酸リチウム)、PZT(圧電素子)、TGS(硫酸トリグリシン)、PbTiO3磁気配向膜(チタン酸鉛配向膜)、PVF2(ポリフッ化ビニリデン)を用いることができる。また、ボロメータとしては、シリコンボロメータ、InSbボロメータ(インジウムアンチモンボロメータ)を用いることができる。さらに、テラヘルツ波発生器10及びテラヘルツ波検出器30に代えて、テラヘルツ波の発生器と検出器が一体となったシステムとして、フェムト秒パルスレーザー半導体アンテナを用いたテラヘルツ波時間領域分光システムを用いることもできる。このシステムは、2つの半導体アンテナを備えており、一方の半導体アンテナからテラヘルツ波を出射し、他方の半導体アンテナによりテラヘルツ波を検出する。
【0018】
画像構成部40は、例えばコンピュータであって、微小信号検出器31から順次入力される電子信号に基づいて検体Tの各点におけるテラヘルツ波の透過強度を算出する。一方、画像構成部40は二次元走査ステージ61に接続され、二次元走査ステージ61の移動動作を制御するとともに、二次元走査ステージ61の初期位置からの移動量を検出して二次元走査ステージ61の位置を算出する。画像構成部40では、所定時間ごとにテラヘルツ波の透過強度と二次元走査ステージ61の位置を関連づけて、透過画像として展開し、その結果を画像表示部(例えばCRTディスプレイ、液晶ディスプレイ)50に出力する。この画像表示部50では、透過強度を濃淡に置き換えた検体Tの透過画像が表示される。
【0019】
検体Tは、凍結後に真空保持器60内に収容される。ここでの凍結は、まず、容器(例えばビニル袋)に検体Tを収容した状態で冷凍庫(不図示)に入れて予備凍結を行い、つづいて、容器に入れた状態の検体Tを液体窒素に浸すことによって行う。次に、液体窒素から引き上げた容器の中の検体Tをただちに真空保持器60に収容し、真空ポンプ(例えば油回転真空ポンプ)(不図示)を用いて、真空保持器60内の圧力を下げる。真空保持器60内が所定の圧力(例えば10-2Torr(約1.3332Pa))以下となったところで、密閉状態を維持しつつ、真空保持器60を真空ポンプから外して、軸外し放物面鏡13で反射されたテラヘルツ波の進行方向に直交する面内で移動可能な二次元走査ステージ61上の所定位置に固定する。真空保持器60は、内部を前述の所定の圧力以下とすることができ、かつ、テラヘルツ波が透過するような材料(例えば、ゼオネックス(商品名)(透明性プラスチック))の窓を備え、内部に照射したテラヘルツ波が透過できる容器である。この真空保持器60は、内部を低圧に保つことにより気体による熱伝導を抑えることができるため、その内部に収容した検体Tの凍結状態を保持することができる。一体となった二次元走査ステージ61と検体Tは透過画像生成装置の所定位置に配置され、検体Tにテラヘルツ波が照射される。
【0020】
以上の構成の透過画像生成装置では、微小信号検出器31が、パルス波変換器11を経てテラヘルツ波発生器10から出射される所定周波数のテラヘルツ波の信号を参照し、それと同期した信号を検出している。出射されたテラヘルツ波は、凍結状態の検体Tに照射される。ここで所定周波数のテラヘルツ波とは、極めて狭帯域な(単色又は単色に近い)周波数のテラヘルツ波と、広帯域な周波数のテラヘルツ波と、を含み、測定の目的、方法などによって適宜選択することができる。検体Tを透過したテラヘルツ波がテラヘルツ波検出器30により検出され画像構成部40において強度が算出される一方、画像構成部40では、二次元走査ステージ61の位置情報、すなわち、二次元走査ステージ61上に固定された真空保持器60中に置かれた検体Tにおけるテラヘルツ波の照射位置情報が、算出される。検体Tの位置は、二次元走査ステージ61の走査により2次元的に変更される。画像構成部40では、所定時間ごとにテラヘルツ波の透過強度と二次元走査ステージ61の位置が関連づけられて透過画像となり、透過強度を濃淡に置き換えた検体Tの透過画像が画像表示部50に表示される。
【0021】
以上の透過画像生成装置によれば、前処理として検体Tを凍結させることにより、テラヘルツ波の吸収が多い水(液体)を、テラヘルツ波の吸収が少ない氷(固体)に変えているため、水による強い吸収のない、検体Tの組織成分に応じた透過画像を生成することができる。すなわち、吸収係数αの物質中を距離xだけ進むときのテラヘルツ波の減衰はexp(−αx)で表されるため、例えば検体Tが1mmの厚さの水に相当する水分を有している場合、この水によるテラヘルツ波の減衰は、1THz(吸収係数約230cm-1)において10桁にも及ぶが、水を凍結させて氷(吸収係数約10cm-1)とした場合は約1/3の減衰にとどまり、テラヘルツ波による透過画像を精度良く生成することが可能となる。また、検体Tの前処理を凍結操作によって安全、簡便、かつ、短時間に行うことができるため、作業者に大きな負担を強いることなく、迅速に透過画像の生成を行うことができる。さらに、凍結によれば、検体Tの水分は凍結されているが解凍すれば復元し、従来の前処理法と異なり、水以外の成分(例えばタンパク質、酵素の一部)も残存しているため、これらの成分を測定することが可能である。さらに、臓器や生細胞の保存に凍結処理が使われていることからわかるように、検体が生体組織の場合、凍結処理によって生きている状態に近い状態での測定が可能となる。
照射するテラヘルツ波は、0.1〜5THzの周波数帯域を備えることが好ましく、0.1〜3THzの周波数帯域であると、より精密な透過画像を生成できるため、好ましい。なお、周波数帯域は、上記範囲内における広帯域(複数)の周波数を含むものであってもよく、また上記範囲内における狭帯域(単一)の周波数であってもよいが、広帯域の周波数を含むほうが好ましい。
【0022】
なお、二次元走査ステージ61上に凍結器を載置し、この凍結器内に収容した検体Tを凍結させ、又は、その凍結状態を維持させてもよい。この場合は、検体Tを凍結させつつテラヘルツ波を照射して透過画像を生成することができる。
【実施例1】
【0023】
以下に本発明を適用した実施例1について図2〜図4を参照しつつ説明する。
実施例1では、検体Tとして脂肪を含む豚の筋組織を厚さ1mmの切片としたもの(図2)を用い、10mm×10mmの範囲で二次元走査ステージ61を走査してテラヘルツ波を照射した。テラヘルツ波発生器10としては後進波管を、テラヘルツ波検出器30としてはDTGSを、それぞれ用いた。画像構成部40で生成する画像は、1画素を200μm×200μmとした。照射するテラヘルツ波としては、0.593THz(593GHz)の波長を用いた。検体Tは、冷凍庫に入れた後に液体窒素中に入れることにより凍結状態としたものであって、凍結後に真空保持器60に入れ、この真空保持器60を常温の二次元走査ステージ61上に載置した。
【0024】
検体Tを透過したテラヘルツ波による透過画像を図3、図4に示す。 図3は、検体Tを液体窒素中から取り出してから4分後(二次元走査ステージ61上に載置した直後)にテラヘルツ波を照射したときの透過画像であり検体Tは凍結状態を保持しているが、図4は、検体Tを液体窒素中から取り出してから20分後にテラヘルツ波を照射したときの透過画像であり、この時点では検体Tは解凍が進んでいる。筋組織は多くの水を含んでいるが、一方で脂肪にはほとんど水は含まれない。凍結状態での透過画像図3と解凍時の透過画像図4の比較から、凍結によって筋組織の部位の透過率が著しく上昇し、部位の情報を含んだ透過画像を得ることができることが確認できる。すなわち、図3に示すように、組織成分によって、透過するテラヘルツ波強度が異なることが透過画像の濃淡によって認識することができる。一方、図4では、液体にもどった水がテラヘルツ波を強く吸収しているため、検体Tの組織成分の違いによる透過テラヘルツ波強度の差が不明瞭となっていることが確認できる。(図4の脂肪部位の透過率が図3に比べて下がっているのは、脂肪部位にわずかに含まれている水が液体になったためと考えられる。)
【0025】
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施形態に係る透過画像生成装置の構成を示す概観図である。
【図2】本発明の実施例1に係る検体に可視光を照射したときの画像である。
【図3】本発明の実施例1に係る検体を二次元走査ステージ上に載置した直後(液体窒素中から取り出してから4分後)にテラヘルツ波を照射したときの透過画像であり、検体は凍結している。
【図4】本発明の実施例1に係る検体を二次元走査ステージ上に載置した後にテラヘルツ波を照射したときの透過画像であり(液体窒素中から取り出してから20分後)、検体の解凍が進んでいる。
【符号の説明】
【0027】
10 テラヘルツ波発生器
11 パルス波変換器
12 軸外し放物面鏡
13 軸外し放物面鏡
14 軸外し放物面鏡
15 軸外し放物面鏡
30 テラヘルツ波検出器
31 微小信号検出器
40 画像構成部
50 画像表示部
60 真空保持器
61 二次元走査ステージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体にテラヘルツ波を照射し、前記検体を透過したテラヘルツ波による画像を生成する透過画像生成方法であって、前記検体を凍結させた状態で前記テラヘルツ波を照射することを特徴とする透過画像生成方法。
【請求項2】
前記テラヘルツ波は、0.1〜5THzの周波数帯域を備える請求項1記載の透過画像生成方法。
【請求項3】
前記テラヘルツ波は、0.1〜3THzの周波数帯域を備える請求項1記載の透過画像生成方法。
【請求項4】
前記検体は生体組織である請求項1から請求項3のいずれか1項記載の透過画像生成方法。
【請求項5】
凍結状態とされた検体に所定周波数帯域のテラヘルツ波を照射するテラヘルツ波発生器と、
前記テラヘルツ波発生器によりテラヘルツ波が照射された前記検体を透過したテラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出器と、
前記テラヘルツ波検出器の検出結果に基づいて前記検体を透過したテラヘルツ波の画像を生成する画像構成部と、
前記画像構成部により生成された画像を表示する画像表示部と、
を備えることを特徴とする透過画像生成装置。
【請求項6】
前記テラヘルツ波発生器は、後進波管である請求項5記載の透過画像生成装置。
【請求項7】
前記テラヘルツ波検出器は、焦電素子である請求項5または請求項6記載の透過画像生成装置。
【請求項8】
前記焦電素子は、重水素化硫酸トリグリシンを有する請求項7記載の透過画像生成装置。
【請求項9】
前記焦電素子は、LiTaO3を有する請求項7記載の透過画像生成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−84423(P2006−84423A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−271934(P2004−271934)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【出願人】(000000527)ペンタックス株式会社 (1,878)
【出願人】(503359821)独立行政法人理化学研究所 (1,056)
【Fターム(参考)】