説明

通信を制御する方法の決定

【課題】通信システムにおいて通信を制御するためのポリシーを決定する方法を提供する。
【解決手段】方法は、ゲートウェイを介した通信に関連付けられたアクセスネットワークの種別を決定することを含む。さらなるステップで、ゲートウェイを介するデータベアラ上のトラフィックフローの制御に適用されるポリシーが、前記アクセスネットワークの前記種別に関する情報を基に決定される。前記ポリシーは、QoSポリシー、セキュリティポリシー、課金ポリシー、サービスポリシーなどのトラフィックフロー制御ポリシーであることができる。前記方法を実施するネットワークとゲートウェイも開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム、特にゲートウェイを介した通信を制御する方法を決定するステップに関連する。決定は、ゲートウェイを介した通信に適用される認可やポリシー管理のような操作制御に関連する場合がある。
【背景技術】
【0002】
通信システムは、ユーザー機器、サーバー、ゲートウェイやその他のノードなど、2つ以上のエンティティ間の通信を可能にする設備としてみることができる。通信は、例えば、音声、データ、マルチメディアなどの通信を備えることができる。通信システムは、ユーザーにさまざまな種類のサービスを提供することが可能な場合がある。例えば、ユーザー機器は、通信システムを介して、サービスプロバイダーのサーバーのようなアプリケーションサーバー(AS)と通信する場合がある。
【0003】
上記および下記で使用する「サービス」という用語は、一般的に、ユーザーの希望や要求、または通信システムの方法により提供される任意のサービスに広義に及ぶと理解される。また、前記用語は、一般的に、無料サービスの提供を含むと理解されている。特に「サービス」という用語は、閲覧、ダウンロード、電子メール、ストリーミングサービス、インターネットプロトコルマルチメディア(IM)サービス(IMS)、カンファレンス、テレフォニー、ゲーム、リッチコール、プレゼンス、電子商取引、インスタントメッセージなどのメッセージを含むと理解される。しかし、「サービス」という用語がこれらに限定されるものではない。
【0004】
通信セッションに関連した様々なエンティティ間における信号のやりとりは、一般に、通信セッションを制御するために必要である。制御は、一般に、通信セッションのセットアップと、その後、確立したセッションの通信間でも必要である。信号のやりとりは、適切な通信プロトコルを基本にすることができる。
【0005】
通信は、固定回線および/またはワイヤレス通信インターフェイスにより提供され得る。固定回線システムの例は公衆交換電話網(PSTN)である。ワイヤレス通信は、移動通信システムの方法により提供される場合がある。ワイヤレス通信システムの別の例は、ワイヤレスLAN(WLAN)である。移動通信システムとは、一般的に、システムのサービス領域内を移動しうるユーザーに、ワイヤレス通信を可能にする任意の電話通信システムをいう。典型的な移動通信システムの例は、公衆陸上移動網(PLMN)である。
【0006】
ワイヤレス通信システムは、一般に、複数のアクセスネットワークとともに提供される。アクセスネットワークは、通信ネットワークの中心のネットワーク部分へのワイヤレスアクセスをユーザーに提供するためのものである。アクセスネットワークは、一般に、少なくとも一つの基地局システムと無線ネットワーク制御装置機能を備える。アクセスネットワークは、基地局を介して移動体ユーザー機器にパケットサービスを提供するように設定される場合がある。
【0007】
その後、移動通信ネットワークは、特定のサービスプロバイダーなどにより提供される他のネットワークやホスト、サービスなど、他の通信先へのアクセスのために使用され得る。このようなアクセスは、一般的にアクセスポイントと呼ばれるノードにより提供される。移動通信ネットワークのアクセスポイントまたはゲートウェイノードは、一般に、外部ネットワークまたは外部ホストへのアクセスをさらに提供する。例えば、要求されたサービスが別のネットワークに存在するサービスプロバイダーにより提供される場合、サービス要求は、他のネットワークやサービスプロバイダーへのゲートウェイを経由する。経由の指定は、移動体ネットワークに保管された移動体加入者データの定義を基本にすることができる。
【0008】
通信システム手段により提供されるサービスを使用できるようにするためには、ユーザーは、通信システムの加入者であることが必要な場合がある。加入者データは、一般的に、各加入者の加入者データベースに保管される。このデータベースは、一般的に、アクセスサービスを提供しているネットワークの運営担当者により管理される。加入者データは、加入者が受信する権利を与えられているサービスの品質(QoS)、優先順位、サービスの制限、セキュリティ、認可、料金などに関する情報を備えている場合がある。
【0009】
多種多様な通信基準やプロトコルが既に開発されている。新しい基準やプロトコルも続けて開発されている。早期の開発を最近の開発から区別するために、移動通信の標準規格はいくつかの世代に分けられる。例えば、最初のデジタルセルラー基準のような一部の標準規格は、第二世代(2G)標準規格と呼ばれるが、デジタル移動体テレフォニーの最近の開発は第三世代(3G)標準規格と呼ばれることがある。
【0010】
ユーザーがサービスにアクセスするために使用することのできるアクセスネットワークは、使用されている標準規格や標準規格の世代/バージョンに応じて、非常に異なる機能をサポートすることができる。さらに、ユーザーは、無認可の無線または固定アクセス技術を基にいるアクセスネットワークを使用するころができる。このようなアクセス技術は、標準規格や、個々のアクセスシステムが構築される方法、これらのアクセスシステムが基幹回線ネットワークに接続される方法に応じて、非常に異なる機能をサポートする場合がある。高度に標準化されたセルラー移動体システムとは異なり、無認可のアクセスシステムには、制限や一般的に認可された標準規格は何もないことを認識すべきである。例えば、公衆ワイヤレスLAN(WLAN)や家庭用WLAN、企業用WLANは、技術的には、それぞれ別のアクセスネットワーク種別とみなすことができる。また、さまざまな種類のホットスポットのための公衆WLANアクセスネットワークは、別のアクセスネットワーク種別とみなすことができる。例えば、一般のホテルとは別の種別のWLANアクセスネットワークが特定のホテルやホテルチェーンに提供されている場合などがある。
【0011】
アクセスネットワークの種別が異なることにより生じる可能性のある問題の詳細は、汎用パケット無線システム(GPRS)を参照して以下に説明する。
【0012】
GPRSを基本とする通信システムは、移動体ユーザー機器にパケット交換データ伝送を提供するワイヤレス通信システムの例である。GPRS運用環境は、GPRSの基幹回線ネットワークにより相互接続されている一つ以上のサービス領域から構成される。サービス領域はいくつかのパケットデータサービスノード(SN)から構成される場合がある。この仕様では、サービスノードはSGSN(Serving GPRS Support Node)と呼ばれる。それぞれのSGSNは少なくとも一つの無線アクセスネットワークに接続されている。アクセスネットワークは2Gまたは3Gアクセスネットワークのどちらかの場合がある。
【0013】
パケットデータのサービスノードは、同様に、GPRSゲートウェイサポートノード(GGSN)などの適切なゲートウェイを介して外部のデータネットワーク、例えば、公衆交換データネットワーク通信網(PSPDN)へ接続される。このように、GPRSにより、移動体ユーザー機器と外部データネットワーク間のパケットデータの伝送が可能になる。
【0014】
GPRS上でトラフィックフローを実行するために使用され得るデータベアラの一例が、パケットデータプロトコル(PDP)コンテキストである。PDPコンテキストは、一般に、ユーザー機器と無線データネットワーク制御装置とSGSNとの間に提供される無線アクセスベアラや、GPRSサービスノード(SGSN)とゲートウェイGPRSサービスノード(GGSN)との間に提供される交換パケットデータチャネルを含む。その後、ユーザー機器とその他の通信者との間のセッションは、確立されたPDPコンテキスト上で実行される。PDPコンテキストは2つ以上のトラフィックフローを運ぶことができるが、一つの特定のPDPコンテキスト内のすべてのトラフィックフローは、従来の技術では、ネットワーク上の伝送と同じ方法で処理される。同様の取り扱いに関する要件は、トラフィックフローに関連付けられたPDPコンテキスト処置の属性を基本にする。これらの属性は、例えば、サービスの質や属性の変更を備えることができる。
【0015】
サービスフローに関連付けられた一部の機能は、ゲートウェイにより制御する必要がある場合がある。ゲートウェイは、データベアラのセットアップ時にトラフィックフローへの制御を適用する必要がある場合がある。また、制御は、確立済みのデータベアラ上のトラフィックフローに適用する必要がある場合がある。制御はいわゆるポリシーを基本にする。手短に述べると、ポリシーは、トラフィックフローがどのように制御されるかの一連の規則と見ることができる。
【0016】
アクセスネットワーク種別の相違は、ある状況において問題を発生させる場合がある。問題は、ゲートウェイでのアクセスネットワークに関する情報不足により生じる場合がある。これにより、ゲートウェイはインターフェイスする別のネットワーク間のトラフィックフローの制御を適切に提供できなくなる場合がある。際立った問題は、サービスの品質(QoS)、セキュリティ、料金、アクセス管理などの機能のサービス特有の制御に関係する。
【発明の概要】
【0017】
本発明の実施形態は、上記の問題の一つまたはいくつかに対応することを目的とする。
【0018】
本発明の一つの実施形態によれば、通信システムにおいて通信を制御するためのポリシーを決定する方法が提供される。前記方法は、ゲートウェイを介した通信に関連付けられたアクセスネットワークの種別を決定することを備える。さらなるステップでは、ゲートウェイを介した通信に適用されるポリシーが、アクセスネットワークの種類に関する情報を基に決定される。
【0019】
本発明の別の実施形態によれば、異なるアクセスネットワークと、異なるアクセスネットワークに関連付けられたエンティティと通信するために設定されたゲートウェイとを備える通信システムが提供される。前記通信システムは、アクセスネットワークの種別を決定するように構成されたアクセスネットワーク種別決定手段と、アクセスネットワーク種別の情報を基に、ゲートウェイを介した通信に適用されるポリシーを決定するように設定された決定エンティティとを備える。前記通信システムは、決定エンティティによる決定を基に、通信を制御するようにゲートウェイを設定するように、構成される。
【0020】
本発明のまた別の実施形態によれば、通信システムの異なるアクセスネットワークに関連付けられたエンティティと通信するためのゲートウェイが提供され、前記ゲートウェイはアクセスネットワークの種別を決定するように構成されたアクセスネットワーク種別決定手段を備えており、決定手段はアクセスネットワークの種別の情報を基に、ゲートウェイを介した通信に適用される制御ポリシーを決定するように設定され、前記ゲートウェイは、決定手段による決定を基に、トラフィックフローを制御するように構成されている。
【0021】
本発明の実施形態により、通信システムにおけるサービスの提供についての特有の制御にアクセス可能とすることができる。通信システムの柔軟性が改善され得る。通信システムの運用費用が削減され得る。実施形態は、アクセスネットワークのハンドオーバーやその他の変更中の操作を改善することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明をより理解するための例として、添付図面を参照されたい。
【0023】
本発明のある実施例を、図1に示すGPRSベースの移動通信システムのアーキテクチャを参照しながら例を挙げて説明する。しかしながら、本発明の実施例は、その他の適切な形式のネットワークにも適用可能であることが理解されるべきである。
【0024】
移動通信システムは、論理的には、無線アクセスネットワーク(RAN)とコアネットワーク(CN)に分けることができる。図1の簡単な表示では、31から34と48のそれぞれの基地局は無線アクセスネットワークに属する。無線アクセスネットワーク(RAN)は、適切な無線ネットワーク制御装置(RNC)、基地局制御装置(BSC)など同様な装置により制御される場合がある。これは、より明確にするために示されていない。無線アクセスネットワーク制御装置は、典型的に、SGSN35や45など、しかしこれらに限定されない適切なコアネットワークエンティティに接続されている。明確にするために、図1はいくつかの基地局だけを表示しているが、一般的にコアネットワークのノードは適切な制御装置を介して多数の基地局に接続されることを理解すべきである。
【0025】
無線アクセスネットワーク内のユーザー機器は、典型的に無線ベアラ(RB)と呼ばれる無線ネットワークチャネルを介して無線ネットワーク制御装置と通信することができる。これらの無線ネットワークチャネルは、既知の方法で移動体電話通信ネットワークにセットアップされ得る。各ユーザー機器30は、無線ネットワーク制御装置といつでも開いている1つ以上の無線ネットワークチャネルを有することができる。同様な無線アクセスネットワーク制御装置は、例えば、Iuインターフェイスなどの適切なインターフェイスを介して、SGSN35と通信状態にある。
【0026】
SGSN35は、同様に、一般的には、インターフェイス39上のGPRS基幹回線ネットワークを介して、ゲートウェイGPRSサポートノード40と通信する。このインターフェイスは、一般的に交換パケットデータインターフェイスである。SGSN35および/またはゲートウェイGPRSサポートノード40は、ネットワークのGPRSサービスのサポートの提供のために存在する。
【0027】
ユーザー機器30の加入者に関連付けられた情報を保管するための加入者データベースエンティティ36も表示されている。加入者データベースは、ユーザー機器の加入者のPDPコンテキスト加入詳細など、加入者に関連付けられたさまざまな記録38を含むことができる。
【0028】
移動局とも呼ばれる場合がある移動体ユーザー機器の基本的な操作原則は、一般的に当業者には知られている。移動体ユーザー機器は、通常、その他の局、典型的には、その移動を可能にするための移動通信システムの基地局とのワイヤレス通信のために構成される。移動体ユーザー機器は、無線受信および/あるいは移動通信ネットワークの基地局から、および/または基地局へのシグナルをワイヤレスで受信および/または伝送するためのアンテナ要素を含むことができる。移動体ユーザー機器は、移動体ユーザー機器のユーザーのために、画像および/またはその他のグラフィック情報を表示するための画面も提供することができる。一般にスピーカー手段も提供される。移動体ユーザー機器の操作は、制御ボタン、音声コマンドなど、適切なユーザーインターフェイスの手段により制御され得る。さらに、移動局には、一般的に、プロセッサエンティティおよび/またはメモリ手段が提供される。移動ユーザー機器と通信ネットワークのエンティティ間の通信は、適切な通信プロトコルを基本にする場合がある。ユーザーは、電話の呼び出しや受信、ネットワークとのデータの送受信、PDPコンテキスト上の手段によるマルチメディアコンテンツなどの体験など、しかしこれらに限定されないタスクのために、移動ユーザー機器を使用することができる。例えば、ユーザーは、パーソナルコンピュータ(PC)、パーソナルデータアシスタント(PDA)、移動局(MS)などの手段によりネットワークにアクセスすることができる。
【0029】
明確にするために図1には機器が一つしか表示されていないが、多数のユーザー機器は基地局と同時通信状態になることを認識すべきである。
【0030】
アクセスネットワークのユーザー機器30とゲートウェイGPRSサポートノード40の間の全体的な通信は、パケットデータプロトコル(PDP)コンテキストにより提供され得る。各PDPコンテキストは、通常、特定のユーザー機器とゲートウェイGPRSサポートノード40の間の通信経路を提供する。確立されると、PDPコンテキストは、典型的に複数のフローを運ぶことができる。各フローは、通常、例えば、特定のサービスや特定のサービスのメディアコンポーネントを表す。従って、PDPコンテキストは、ネットワーク全体の一つの引渡しフローのための論理的通信経路を表すことがある。ユーザー機器30とSGSN35の間にPDPコンテキストを実装するために、無線アクセスベアラ(RAB)が通常確立されて、一般的にユーザー機器のデータ送信を可能にする。これらの論理的および物理的チャネルの実装は、当業者には既知であるのでここでは詳細を検討しない。
【0031】
例えばセルラー以外のアクセスネットワークなどの他のアクセスネットワークも、ユーザー機器30とゲートウェイGPRSサポートノード40の間にクライアントアクセスベアラを確立するために、使用され得ることを認識すべきである。このようなクライアントアクセスベアラは、ネットワーク全体に論理的通信経路を提供するので、PDPコンテキストと同様であると理解される。例えば、WLANアクセスまたは固定広域アクセスネットワークでは、クライアントアクセスベアラは、仮想プライベートネットワーク(VPN)、ポイントツーポイントプロトコル(PPP)、移動体IP技術の手段により実現することができる。
【0032】
ユーザー機器30は、GPRSネットワークへのアクセスを介して、一般的に外部データネットワークに接続されるサーバーに接続してもよい。限定するものではないが、外部ネットワークは、典型的には、例示的なインターネットプロトコル(IP)ネットワーク50などであることができる。
【0033】
ゲートウェイ40に接続しているポリシー制御エンティティ52も表示されている。ポリシー制御装置は、任意の適切なネットワークエンティティにより提供され得る。例えば、ポリシー制御エンティティは、認可及びポリシー制御ノードを組み合わせた手段により提供され得る。IPセッション制御(IPSC)ノードまたはポリシー決定機能(PDF)もこの目的で採用され得る。ポリシー制御エンティティ52は、サービス特有の認可やポリシー決定を行うために必要な情報を保管するためのデータベース54により提供され得る。
【0034】
図1の実施例では、ゲートウェイ40は、アクセスネットワーク種別決定手段41により提供される。好ましい実施例では、種別決定手段は、ゲートウェイ40に装備されたプロセッサ上で実行している適切なソフトウェアコード製品を備える。決定手段41とその機能の可能な設定の詳細は以下に記述する。
【0035】
図1は、ポリシー制御エンティティ52に接続された加入管理エンティティ56も表示している。加入者管理機能は、加入者が使用可能なサービスに関連付けられた情報を保管するように設定されたディレクトリサーバー、または任意のその他の適切なデータベースの手段により提供され得る。例えば、加入者管理機能は、一部の加入者または加入者のグループに許可されたサービスに関する情報を含むことができる。加入者管理機能56は、データベース57に、加入者がウェブの閲覧や、電子メールの送受信、アプリケーションサーバーからのコンテンツ受信などを許可されているかどうかを示すなどの情報を保管することができる。図1により示されているように、加入者管理機能56は、アクセスネットワークに関連付けられた加入者データベース38とは異なるエンティティであってもよい。
【0036】
実施例では、関連するアクセスネットワーク種別に関する情報は、認可やポリシー決定を行う場合の条件として使用され得る。決定されるポリシーは、例えば、QoSポリシー、セキュリティポリシー、料金ポリシー、チェーンサービスポリシーや、さまざまなポリシーの適切な組み合わせに及ぶポリシーの場合がある。
【0037】
図2は、本発明の実施例に従うフローチャートを示す。ステップ100において、アクセスネットワークに関連付けられたノードは、アクセスベアラまたはゲートウェイへのサービスフローに関連付けられたデータ信号を送る。ノードは、例えば、SGSNまたはユーザー機器の場合がある。データは、SGSNまたはユーザー機器からゲートウェイへのメッセージで信号のやりとりをすることができる。メッセージは、データベアラ、またはデータベアラの制御に関連付けられた任意のその他のメッセージのための要求であってもよい。ステップ102で、ゲートウェイは、ノードの種類を決定することができる。例えば、アクセスネットワークに関連付けられたノードが2Gおよび3G標準規格またはWLAN標準規格のいずれをサポートするかが決定されねばならない場合がある。ノードの種類がわかると、この情報を基に、ユーザー機器が添付されたアクセスネットワークの種別を決定することができる。
【0038】
決定手段41は、例えば、SGSNまたはワイヤレスアクセスゲートウェイ(WAG)などアクセスネットワークに関連付けられたパケットデータノードから受信した情報を基に、アクセスネットワークの種別を決定するように設定され得る。実施例によれば、ゲートウェイは、ユーザー機器から受信した情報を基に、アクセスネットワークの種別を決定することができる。その情報は、メッセージに含まれた種別インジケータを含むことができる。アクセスネットワークから受信した情報を使用するかわりに、その決定は、ゲートウェイにおいて使用可能なその他の情報を基礎にすることもできる。
【0039】
例えば、2Gまたは3Gベースのアクセスシステムのいずれかを持つことが可能であれば、SGSNは、メッセージの中に、例えばデータベアラへの要求に、2Gまたは3GいずれかのSGSNであることを示すことができる。可能であれば、ゲートウェイが、SGSNのアドレスから2G/3G情報を取得し得る。同様な方法で、ゲートウェイは、ネットワークノードが送信するメッセージが示していることを基に、または、ネットワークノードのアドレスを基に、アクセスネットワークがWLANベースのアクセスシステムであることを決定する。また、ゲートウェイは、ネットワークノードまたはユーザー機器のメッセージの特徴からアクセスネットワークの種別を取得する。例えば、アクセスネットワークの種別の決定は、アクセスネットワークから受信したメッセージのフォーマットまたはプロトコルを基礎にすることができる。また、アクセスネットワークの種別は、ゲートウェイがメッセージを受信した物理的ポートの情報を基に取得することができる。可能であれば、ユーザー機器はアクセスネットワークの種別をゲートウェイに明示的に示す場合がある。また、ゲートウェイは、ユーザー機器のアドレスからアクセスネットワークの種別を取得する場合がある。これらの実現性は、特にWLANベースのアクセスに適用可能であるが、これに限定されない。
【0040】
種別が決定されると、ステップ104で、データベアラおよび/またはサービスフローまたはフローに適用されるサービス特有のポリシーに関する決定が行われる。ステップ106で、その後ゲートウェイは、ステップ104で実行された決定に従い、データベアラおよび/またはトラフィックフローまたはフローに制御を適用する。
【0041】
決定は、前に確立されているデータベアラ上のトラフィックフローに関連して行われる場合があることを認識すべきである。トラフィックフローは、データベアラの新しいトラフィックフローである場合や、トラフィックフローに関連付けられた一部のパラメータが変更されている場合がある。例えば、ユーザー機器が別のアクセスネットワークに移動している場合がある。
【0042】
以下に、図3と4のシグナリングフローチャートを参照しながら、実施例の詳細を記述する。
【0043】
図3は、実現可能なアクセスベアラの確立手順における信号のやりとりのフローチャートを示す。例では、ゲートウェイ40は、例えば、PDPコンテキストまたはクライアントアクセスベアラの活性化のために、アクセスベアラの確立を要求するメッセージ1を受信する。
【0044】
この段階で、ゲートウェイ40は、認可やポリシー制御が必要かどうかを決定することができる。これは、認可やポリシー制御を必要とする/必要としないアクセスポイントのリストを基本とすることができる。認可やポリシー制御が必要であると判断されれば、ゲートウェイ40は、例えば、定義済みのポリシー制御機能のアドレス情報を基に、適切なポリシー制御エンティティのアドレスを解決することができる。ポリシー制御のエンティティアドレスは、アクセスポイントごとにゲートウェイに保管され得る。この情報をゲートウェイに保管するかわりに、アドレス情報が外部のデータベースから取得される場合がある。アドレス情報は、認可やポリシー制御が最初に必要かどうかを保管するために使用されるリストやその他のレコードに含めることができる。
【0045】
その後、ゲートウェイ40は、要求メッセージ2をポリシー制御エンティティ52に送信する。メッセージは、ユーザー/加入者のID、アクセスポイント(AP)、アクセスネットワークの種別などの情報を含むことができる。
【0046】
上記のように、アクセスネットワークの種別は、さまざまな情報を基に決定され得る。例えば、SGSNまたはユーザー機器は、メッセージ1にアクセスネットワークの種別を示すことができる。
【0047】
その後、ポリシー制御エンティティ52は、認可やポリシー制御決定のための情報を取得するために、ゲートウェイ40により送信された情報を使用することができる。
【0048】
加入プロファイルがポリシー制御エンティティ52に存在しなければ、ポリシー制御エンティティは、加入者プロファイルが加入ディレクトリ(SD)を含む加入者管理機能56に存在するかどうかを決定することができる。一般家庭の加入者の場合には、ポリシー制御エンティティ52は、加入プロファイルを呼び出すために検索要求メッセージ3を加入者管理機能に送信することができる。加入プロファイルがなければ(例えば、ビジター加入者の場合)、代わりにデフォルトの加入プロファイルが使用される場合がある。
【0049】
加入者管理機能から情報が要求されると、その要求に、検索応答(加入プロファイル)メッセージ4が応答することができる。加入者プロファイルは、2G/3G/WLAN QoSポリシー、2G/3G/WLANセキュリティポリシーや2G/3G/WLAN料金ポリシーなど、各認可済みアクセスポイントおよび/またはサービスのアクセス特有の属性を含むことができる。
【0050】
ポリシー制御エンティティ52は、加入者管理機能に加入者プロファイルの変更に関する通知を送信させることができる。これが使用されると、ポリシー制御エンティティは、「変更要求」メッセージ5を加入者管理機能に送信することができる。このメッセージは、ユーザー機器ID、ポリシー制御エンティティのアドレス、「アドレス追加」コマンドなどの情報を含むことができる。その後、加入者管理機能は、「変更応答」(ステータス)メッセージ6をポリシー制御エンティティに送信することにより、メッセージ5に返信することができる。
【0051】
ポリシー制御エンティティ52は、一つの決定条件として、アクセスネットワーク種別を使用することにより、認可やポリシー決定を実行することができる。ポリシー制御エンティティは決定メッセージ7をゲートウェイ40に送信することができる。
【0052】
決定に含まれるパラメータの例は、「加入ID」、「許可サービス」、「アクセスベアラ料金ポリシー」「アクセスベアラQoSポリシー」「サービスフローチェーンサービス」、「サービスフローチェーンサービスポリシー」、「サービスフロー料金ポリシー」、「サービスフローQoSポリシー」などのパラメータである。これらのパラメータから、加入者を識別するために「加入ID」が使用され得る。「許可サービス」は、アクセスベアラで許可されているサービスを示すことができる。「アクセスベアラ料金ポリシー」はアクセスベアラの課金方法を示すことができる。料金ポリシーは、例えば、「オンライン」、「オフライン時間報告」、「オフライン容量報告」のいずれかを示すことができる。「アクセスベアラQoSポリシー」パラメータは、アクセスベアラのサービスの品質(QoS)クラスやビットレートの最高値を示すことができる。「サービスフローチェーンサービス」パラメータは、サービスフローやシーケンスでどのデータ処理機能が実施されるかを示すことができる。「サービスフローチェーンサービスポリシー」パラメータは、サービスフローで実施されるデータ処理機能のポリシーを示すことができる。「サービスフロー料金ポリシー」パラメータは、サービスフローの課金方法を示すことができる(例えば、オフライン/オフライン時間報告/オフライン容量報告)。「サービスフローQoSポリシー」は、サービスフローのQoSクラスやビットレートの最高値を示すことができる。
【0053】
また、決定は、複数のサービスフローのポリシーを含むことができる。例えば、一つのセットのポリシーは、サービスフロー1のためのもので、別のセットのポリシーがサービスフロー2のためのものであり得る。
【0054】
ポリシーが加入者に対して個別化されており、ポリシー制御エンティティによるさらなる制御が必要でなければ、各アクセスベアラおよび/またはサービスフローに対して、アクセス特有のQoSポリシーや、アクセス特有の料金ポリシー、チェーンサービスに対するアクセス特有の情報、チェーンサービスのアクセス特有のポリシーが含まれ得る。いずれかのポリシーに対してポリシー制御エンティティによるさらなる制御が必要であれば、ポリシーの代わりにポリシー制御エンティティの制御フラグが含まれる。
【0055】
ポリシー制御エンティティ52が特定のアクセスネットワーク種別に関連するポリシーまたはすべてのアクセスネットワーク種別のポリシーをゲートウェイに送信できることを認識すべきである。後者の場合、ゲートウェイからポリシー制御エンティティへのアクセスネットワーク種別をメッセージ2に示す必要はないかもしれない。後者の場合、ゲートウェイは、適用されるポリシーを決定するために、アクセスネットワーク種別を使用することができる。
【0056】
加入者に対して個別化されていないアクセス特有のポリシーがゲートウェイに設定される場合がある。ゲートウェイがポリシー制御エンティティからポリシーを受信しなければ、その後、ゲートウェイに設定されているデフォルトのポリシーとして適用する。
【0057】
ポリシー制御エンティティ52によるポリシー決定は、メッセージ7でゲートウェイ40へ送信される。ゲートウェイは、サービスの提供においてポリシー決定を適用する。
【0058】
ゲートウェイは、「レポート状態(ステータス)」メッセージをポリシー制御エンティティに送信する場合がある。これは、ポリシーの適用が成功したかどうかを示しているだけの場合がある。
【0059】
その後、ゲートウェイは、SGSNへのメッセージ9でアクセスベアラの確立を肯定応答して、代わりにアクセスベアラの確立手順を完了する。
【0060】
図3はポリシー決定が外部のポリシー制御エンティティ52で行われる実施例を示しているが、ゲートウェイ自体が特定のアクセスベアラおよび/またはサービスフローに適用されるポリシーを決定する可能性があることを認識すべきである。ゲートウェイは、決定実行機能を提供するために適切なソフトウェアとハードウェアとにより提供され得る。決定は、図1の決定手段41と統合され得る。
【0061】
図4は、既存のサービスフローのポリシー制御の例を示す。この種類の操作は、例えば、異なるサービスフローが異なるサービスフローのポリシーに割り当てられた場合、また、アクセスベアラが決定したときにサービスフローポリシーが決定されない場合に必要となる場合がある。
【0062】
ステップ11では、ゲートウェイがサービスフローを識別する。その後、ゲートウェイは、サービスフローの(1つ以上の)ポリシーがゲートウェイにないことを決定することができる。このように、ポリシー制御エンティティによるさらなる制御は、サービスフローに必要なものとして決定される。その後、ゲートウェイは、例えば、定義済みアドレス情報を使用することなどにより、ポリシー制御エンティティのアドレスを解決することができる。ゲートウェイは、サービスフローのパケットフィルタをサービスフロー名にマップして、要求メッセージ12をポリシー制御エンティティに送信することができる。メッセージ12は、「サービスフロー名」、「アクセスネットワーク種別」などのパラメータを含むことができる。「アクセスネットワーク種別」のパラメータは、ユーザー機器が例えば2G、3G、WLANアクセスネットワークを介してサービスにアクセスしたかどうかを示すために使用される。
【0063】
ポリシー制御エンティティは、上記のように、アクセスベアラ確立を参照することにより、ゲートウェイに第一の決定を提供するときに、アクセスネットワーク種別を保管している場合がある。この場合、サービスフローのポリシーを要求する場合にアクセスネットワーク種別をこれ以上示す必要がない。
【0064】
ポリシー制御エンティティは、アクセスベアラの確立時に保管された加入者プロファイルから属性を得るために、サービスフローの名前、またはゲートウェイにより送信されたその他のサービスフローのIDを使用することができる。ポリシー制御エンティティは、ポリシー決定手順を実行して、メッセージ13で決定をゲートウェイに送信する。サービスフローポリシーに関する決定は、アクセスベアラ確立時点ではゲートウェイに提供されなかったアクセスネットワーク特有のポリシーをすべて含むことができる。
【0065】
ポリシー制御エンティティは、特定のアクセスネットワーク種別に関係するポリシーだけを送信することができる。あるいは、すべてのアクセスネットワーク種別のポリシーがゲートウェイに送信される場合もある。後者の手法を選択した場合、アクセスネットワークの種別をメッセージ12でポリシー制御エンティティに示す必要はない。後者の手法では、ゲートウェイは適用されるポリシーを決定するためにアクセスネットワーク種別を使用することができる。
【0066】
その後、ゲートウェイはポリシー決定を適用する。
【0067】
ゲートウェイは「レポート状態(ステータス)」メッセージ14をポリシー制御エンティティに送信することができる。
【0068】
第三の実施例は、第一の種別のアクセスネットワークから別の種別のアクセスネットワークへのハンドオーバーに関連する。例えば、ユーザー機器は、2Gアクセスネットワークから3Gアクセスネットワークへ、または、WLANアクセスネットワークと2Gまたは3Gアクセスネットワークの間でハンドオーバーされ得る。ハンドオーバーは、ネットワークまたはユーザー機器、またはこの両方により制御される場合がある。ハンドオーバーに関する情報は、ネットワークノードまたはユーザー機器のいずれかによりゲートウェイに信号のやりとりされる場合がある。ゲートウェイは、アクセスネットワーク種別を得るための上記の方法により、新しいアクセスネットワーク種別を得ることができる。アクセスネットワーク種別が変化すると、図3に示されるように、既存のアクセスベアラおよび/またはサービスフローの認可および/またはポリシー制御をトリガーすることができる。図3には、新しいネットワーク種別がステップ2で表示されることが示されている。同じやり方が図4のステップ12にも適用される。
【0069】
図2の信号のやりとりステップ100は必ずしも必要でない場合があることを認識すべきである。例えば、ゲートウェイはその他のノードからの信号のやりとりがなくても、その他の情報を基にアクセスネットワークの種別を決定できる。例えば、ゲートウェイはGPRSアクセスポイントによりアクセスネットワーク種別がGPRSであることを示したり、WLANアクセスポイントによりアクセスネットワーク種別がWLANであることを示したり、回路交換(CS)データアクセスポイントによりアクセスネットワーク種別がCSデータであることを示したりして、提供され得る。
【0070】
本発明の実施例は移動局のようなユーザー機器に関連して説明したが、本発明の実施例はその他任意の適切な種類のユーザー機器に適用可能であることを認識すべきである。
【0071】
実施例は、例えば、WLAN(ワイヤレスLAN)アクセスのパケットデータゲートウェイ、CDMAアクセスのパケットデータサービスノード、回路交換データ(CSD)アクセスのネットワークアクセスサーバー、固定回線広域アクセスの広域リモートアクセスサーバー(BRAS)またはデジタル加入者ラインアクセスマルチプレクサ(DSLAM)などの任意のゲートウェイに適用され得ることを認識すべきである。
【0072】
詳細例は、PDPコンテキストなどのデータベアラのコンテキストで与えられる。これに従い、PPPセッション、クライアントVPN接続、移動体IP接続などの任意の適切なデータキャリアが制御され得る。
【0073】
本発明の実施例は、GPRS基幹を基本とする通信システムにおいて説明した。本発明は、同様な問題が存在する場合のあるその他任意の通信システムにも適用可能である。
【0074】
さらに、ポリシー制御装置エンティティという用語は、サービスがユーザーに提供可能な、および/またはセッションに関連付けられたさまざまなエンティティが異なるサービス提供条件を持つ場合のあるシステムにおいて、サービスの提供を制御するように設定されたすべての制御装置エンティティに及ぶことを意図する。
【0075】
また、上記は本発明の典型的な実施例を説明するものであるが、添付の請求項に定義されているように、本発明の範囲から逸脱することなく、いくつかの変形や変更を開示された解決策に行うことができることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の実施例における通信システムを概略的に示す。
【図2】本発明の一部の典型的な実施例による信号のやりとりのフローチャートを示す。
【図3】本発明の一部の典型的な実施例による信号のやりとりのフローチャートを示す。
【図4】本発明の実施例の運用を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲートウェイを介するデータベアラ上のサービスが提供されるアクセスネットワークの種別を決定することと、
前記アクセスネットワークの前記種別に関する情報を基に決定されるトラフィックフロー制御ポリシーに基づいて、前記データベアラ上の1つ以上のトラフィックフローに対して制御を適用することと、を含み、ただし前記トラフィックフロー制御ポリシーは、QoSポリシー、セキュリティポリシー、課金ポリシー、サービスポリシーの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項2】
前記アクセスネットワークに関連付けられたエンティティから前記ゲートウェイでデータを受信することと、
前記データを基に、前記アクセスネットワークの前記種別を決定することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
データベアラのための要求を受信することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記データベアラのための要求が、前記アクセスネットワークの前記種別に関する情報を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記アクセスネットワークに関連したエンティティから前記ゲートウェイでメッセージを受信することを含み、さらに前記決定することは、前記アクセスネットワークに関連付けられたエンティティのアドレスを基に前記アクセスネットワークの種別を決定することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記アクセスネットワークに関連したエンティティから前記ゲートウェイでメッセージを受信することを含み、さらに前記決定することは、
前記アクセスネットワークに関連付けられたエンティティによりサポートされるアクセス種別を決定することと、
前記アクセスネットワークに関連付けられた前記エンティティによりサポートされる前記アクセス種別に基づいて前記アクセスネットワークの種別を決定することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記アクセスネットワークに関連したエンティティから前記ゲートウェイでメッセージを受信することを含み、さらに前記前記種別を決定することは、前記アクセスネットワークに関連付けられたエンティティから前記ゲートウェイにおいて受信したメッセージの特性を基に、前記アクセスネットワークの前記種別を決定することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ポリシーの決定は、アクセスネットワークに特有のポリシーを選択することを含む請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記アクセスネットワークが、第二世代の標準規格、第三世代の標準規格、ワイヤレスLAN標準規格のいずれか一つに従い動作するかどうかを決定することを含む、請求項1から8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記アクセスネットワークの前記種別に関する情報は、サービスの品質ポリシー、セキュリティポリシー、料金規則のポリシーのいずれかである、請求項1から9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
互いに異なる複数のアクセスネットワークと、
前記互いに異なる複数のアクセスネットワークに関連付けられた複数のエンティティとの通信用に構成されたゲートウェイと、
アクセスネットワークの種別を決定するように構成されたアクセスネットワーク種別決定手段と、
前記アクセスネットワークの前記種別の情報を基に、トラフィックフロー制御ポリシーを決定するように構成された決定エンティティとを備える通信システムであって、
前記トラフィックフロー制御ポリシーは、QoSポリシー、セキュリティポリシー、課金ポリシー、サービスポリシーの少なくとも1つを含み、
前記ゲートウェイが、前記決定エンティティにより決定された前記トラフィックフロー制御ポリシーに基づいて、データベアラ上の1つ以上のトラフィックフローに制御を適用するように設定されている通信システム。
【請求項12】
ゲートウェイを介するデータベアラ上のサービスが提供されるアクセスネットワークの種別を決定するように構成されるアクセスネットワーク種別決定手段と、
前記アクセスネットワークの前記種別に関する情報を基に決定されるトラフィックフロー制御ポリシーを、ゲートウェイにおいて、前記データベアラ上の1つ以上のトラフィックフローに制御を適用する制御手段と、
を備え、ただし前記トラフィックフロー制御ポリシーは、QoSポリシー、セキュリティポリシー、課金ポリシー、サービスポリシーの少なくとも1つを含む、装置。
【請求項13】
前記アクセスネットワーク種別決定手段は、前記アクセスネットワークに関連付けられたエンティティから前記ゲートウェイで受信したデータを基に、前記アクセスネットワークの前記種別を決定するように構成される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記ゲートウェイで、前記エンティティから前記種別の情報を受信するように構成される受信手段を有する請求項12又は13に記載の装置。
【請求項15】
前記アクセスネットワークに関連付けられた前記エンティティは、前記アクセスネットワークに接続されたノードを備える請求項13又は14に記載の装置。
【請求項16】
データベアラのための要求を受信するように構成される受信手段を備える、請求項13から15のいずれかに記載の装置。
【請求項17】
前記データベアラのための要求が、前記アクセスネットワークの前記種別に関する情報を含む、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記アクセスネットワークに関連したエンティティから前記ゲートウェイでメッセージを受信する受信手段を備え、
さらに前記アクセスネットワーク種別決定手段が、前記アクセスネットワークに関連付けられたエンティティのアドレスを基に前記アクセスネットワークの種別を決定するように構成される、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記アクセスネットワークに関連したエンティティから前記ゲートウェイでメッセージを受信する受信手段を備え、
さらに前記アクセスネットワーク種別決定手段が、前記アクセスネットワークに関連付けられたエンティティによりサポートされるアクセス種別を決定し、前記アクセスネットワークに関連付けられた前記エンティティによりサポートされる前記アクセス種別に基づいて前記アクセスネットワークの種別を決定するように構成される、
請求項15に記載の装置。
【請求項20】
前記アクセスネットワークに関連したエンティティから前記ゲートウェイでメッセージを受信する受信手段を備え、
さらにアクセスネットワーク種別決定手段が、前記アクセスネットワークに関連付けられたエンティティから前記ゲートウェイにおいて受信したメッセージの特性を基に、前記アクセスネットワークの前記種別を決定するように構成される、請求項15に記載の装置。
【請求項21】
前記ゲートウェイにおいて、ポリシー制御エンティティから複数のトラフィックフロー制御ポリシーを受信し、前記アクセスネットワークの種別に関する情報に基づいて、前記複数のトラフィックフロー制御ポリシーから一つのポリシーを選択することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記ゲートウェイにおいて、ポリシー制御エンティティから複数のトラフィックフロー制御ポリシーを受信するように構成される受信手段と、
前記アクセスネットワークの種別に関する情報に基づいて、前記複数のトラフィックフロー制御ポリシーから一つのポリシーを選択する選択手段と、
を備える、請求項12に記載の装置。
【請求項23】
前記ゲートウェイからポリシー制御エンティティへ、前記サービスの提供に利用されるアクセスネットワークの種別の表示を含むメッセージを送信することと、
前記ゲートウェイにおいて、前記ポリシー制御エンティティから、前記トラフィックフロー制御ポリシーの決定を示すメッセージを受信することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記ゲートウェイにおいて前記トラフィックフロー制御ポリシーの決定を行う、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記ゲートウェイからポリシー制御エンティティへ、前記サービスの提供に利用されるアクセスネットワークの種別の表示を含むメッセージを送信するように構成される送信手段と、
前記ゲートウェイにおいて、前記ポリシー制御エンティティから、前記トラフィックフロー制御ポリシーの決定を示すメッセージを受信するように構成される受信手段と、
を備える、請求項12に記載の装置。
【請求項26】
前記ゲートウェイにおいて前記トラフィックフロー制御ポリシーの決定を行う決定手段を備える、請求項12に記載の装置。
【請求項27】
ポリシー制御エンティティにおいて、データベアラ上のサービスが提供されるアクセスネットワークの種別を一つの判断条件として用いて、トラフィックフロー制御ポリシーの決定を行うことと、
前記トラフィックフロー制御ポリシーの決定を含むメッセージを、前記ポリシー制御エンティティからゲートウェイへ送信することと、
を含み、ただし前記トラフィックフロー制御ポリシーの決定は、前記データベアラ上の1つ以上のトラフィックフローの制御に適用されるポリシーを決定するものであり、また前記トラフィックフロー制御ポリシーは、QoSポリシー、セキュリティポリシー、課金ポリシー、サービスポリシーの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項28】
前記トラフィックフロー制御ポリシーの決定についての要求を前記ゲートウェイから受信することを含み、ここで前記要求は、前記サービスの提供に利用される前記アクセスネットワークの前記種別を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記ポリシー制御エンティティでユーザーを認証することを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
ポリシー制御エンティティにおいて、データベアラ上のサービスが提供されるアクセスネットワークの種別を一つの判断条件として用いて、トラフィックフロー制御ポリシーの決定を行うように構成される決定手段と、
前記トラフィックフロー制御ポリシーの決定を含むメッセージを、前記ポリシー制御エンティティからゲートウェイへ送信するように構成される送信手段と、
を備え、ただし前記トラフィックフロー制御ポリシーの決定は、前記データベアラ上の1つ以上のトラフィックフローの制御に適用されるポリシーを決定するものであり、また前記トラフィックフロー制御ポリシーは、QoSポリシー、セキュリティポリシー、課金ポリシー、サービスポリシーの少なくとも1つを含む、装置。
【請求項31】
前記トラフィックフロー制御ポリシーの決定についての要求を前記ゲートウェイから受信するように構成される受信手段を備え、ここで前記要求は、前記サービスの提供に利用される前記アクセスネットワークの前記種別を含む、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記ポリシー制御エンティティから、離れたデータベースへ、加入者プロファイルについての問い合わせを送信するように構成される送信手段を備える、請求項30に記載の装置。
【請求項33】
前記ポリシー制御エンティティでユーザーを認証する認証手段を備える、請求項30に記載の装置。
【請求項34】
コンピュータ上で実行されることにより、該コンピュータに請求項1から10,12,23,24,27から29のいずれかに記載の方法を遂行させる、コンピュータ・プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−260986(P2009−260986A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−150384(P2009−150384)
【出願日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【分割の表示】特願2006−544573(P2006−544573)の分割
【原出願日】平成16年12月6日(2004.12.6)
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】