説明

通信システム、車載通信装置及び分岐コネクタ

【課題】電力線を介した通信に関し、利得低下の防止及び伝送品質の低下を防止を実現することができる通信システムを提供する。
【解決手段】バッテリ4からの電力を供給するための電力線3がECU1,1,…及びアクチュエータ2,2,…に接続し、ECU1,1,…及びアクチュエータ2,2,…は夫々電力線3から電力の供給を受けると共に、電力線3を介して通信を行なう。ECU1,1,…及びアクチュエータ2,2,…は、電力線3の分岐点31からの分岐に夫々接続される。分岐点31に、負性インピーダンス変換回路5の一端を接続し、他端を固定電位に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の通信装置を含む通信システムに関し、特に、通信線における反射を除去して伝送品質の低下を防止すると共に、利得の低下を防止することができる通信システム、該通信システムに含まれる車載通信装置及び分岐コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、複数の通信装置を接続し、各通信装置に夫々機能を割り振って相互にデータを交換し、連携して多様な処理を行なわせるシステムが各分野で利用されている。例えば、車両に配される車載LAN(Local Area Network)の分野では、通信装置としてECU(電子制御装置;Electronic Control Unit)を用い、各ECUに夫々特化させた処理を行なわせて相互にデータを交換することにより、システムとして多様な機能を実現させている。
【0003】
通信システムに含まれる各通信装置の機能の特化、また各通信装置により実現される機能の増加に伴ない、通信装置の数及び種別は増加する。通信装置間を接続する通信線の数も増加する。また、通信システムで送受信されるデータ量の増加に伴ない、より高速に大量のデータを送受信することが必要とされている。
【0004】
通信システムでは、電力線を分岐点で分岐し各通信装置及び電力の供給を受ける各装置へ接続する。このとき、多様な装置が接続された構成では、分岐点に接続される各線路の特性インピーダンスが整合しない場合、分岐点にて反射が生じ伝送品質を悪化させる。
【0005】
また、既存の電力線に通信用の搬送波を重畳して通信を実現するPLC(Power Line Communication)が注目されており、車載LANへの適用も提案されている(例えば、特許文献1参照)。PLCを適用することによって省線化を図ることができるが、電力線では特に、各線路の特性インピーダンスを整合させることは困難であり、伝送品質の悪化が懸念される。
【0006】
そこで、特許文献1では電力線の分岐点から各装置への分岐線に夫々、個々の分岐の波動インピーダンスに相当するインピーダンスを設ける構成が提案されている。具体的には各分岐に直列抵抗が配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−67421号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示されている発明では、各分岐に適切なインピーダンスとして直列抵抗を配置するから、反射による損失を防ぐことはできても、受動素子を用いるために分岐によって分流される。したがって、電源から多くの電流供給が必要となり、ハイパワーの電源が必要となり、省線化に反する。
【0009】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、通信システムに能動素子である負性インピーダンス変換回路を用いてインピーダンス整合を実現し、反射を除去して伝送品質の低下を防止すると共に、利得の低下を防止することができる通信システム、車載通信装置及び分岐コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1発明に係る通信システムは、複数の通信装置を通信線で分岐接続している通信システムにおいて、分岐線の内の少なくとも1つは、負性インピーダンス変換回路に接続されていることを特徴とする。
【0011】
第2発明に係る通信システムは、前記負性インピーダンス変換回路のインピーダンスが、前記通信線に接続されており、前記通信線へ信号を出力する少なくとも1つの装置のインピーダンスを、前記複数の通信装置への分岐接続に係る分岐数Nから1を減算した値で除算した値を絶対値とする負の値となるようにしてあることを特徴とする。
【0012】
第3発明に係る通信システムは、前記負性インピーダンス変換回路は、オペアンプ及び複数のインピーダンス素子を含み、前記分岐接続に係る分岐点が前記オペアンプの反転入力端子に接続され、前記オペアンプの出力端子は、第1のインピーダンス素子を介して前記分岐点と前記反転入力端子との間に接続すると共に、第2のインピーダンス素子を介して非反転入力端子に接続してあり、前記非反転入力端子は第3のインピーダンス素子を介して固定電位に接続してあることを特徴とする。
【0013】
第4発明に係る通信システムは、前記負性インピーダンス変換回路は、入力インピーダンスZと、第1、第2及び第3のインピーダンス素子夫々のインピーダンスZ1 、Z2 及びZ3 が、前記1つの装置のインピーダンスZ0 及び前記分岐点における分岐数Nに対し、Z=−(Z1 ・Z3 )/Z2 =−Z0 /(N−1)の関係を満たすことを特徴とする。
【0014】
第5発明に係る通信システムは、前記負性インピーダンス変換回路は、前記複数の通信装置の内のいずれかの内部に構成されていることを特徴とする。
【0015】
第6発明に係る通信システムは、前記通信線は、各通信装置へ電力を伝送する電力線であることを特徴とする。
【0016】
第7発明に係る車載通信装置は、車両に搭載される車載通信システムに含まれる通信線に接続され、前記通信線を介して送受信する情報を用いて車載機器を制御し、又は前記車載機器若しくは他の通信装置との間で情報を送受信する車載通信装置において、前記通信線の分岐点に接続される負性インピーダンス変換回路を備えることを特徴とする。
【0017】
第8発明に係る分岐コネクタは、車両に搭載される車載通信システムに含まれる複数の通信線を接続するコネクタにおいて、前記通信線の分岐点に接続される負性インピーダンス変換回路を備えることを特徴とする。
【0018】
本発明では、複数の通信装置が接続する通信線の分岐点に、負性インピーダンス変換回路が接続されているので、前記分岐点におけるインピーダンスの整合がとられる。また、負性インピーダンス変換回路は能動素子であるから電流を供給する。このため、分流による各通信装置における供給電圧の低下が回避される。
【0019】
本発明は、電力線にて通信を行なうPLCシステムに適用してもよい。これにより、負性インピーダンス変換回路から電力線におけるインピーダンス整合のみならず、電力の供給も実現することが可能となる。
【0020】
また本発明は、負性インピーダンス変換回路は通信線に接続する通信装置のいずれかの内部に構成されており、通信線が分岐接続するような構成としてもよい。更に、通信線の分岐コネクタ内に前記負性インピーダンス変換回路が構成されてもよい。
【0021】
本発明では、負性インピーダンス変換回路のインピーダンスが、通信線へ信号を出力する少なくとも1つの装置のインピーダンスを、分岐点における分岐数で除算した値を絶対値とする負の値となるように構成される。これにより、分岐点にて信号出力源の装置からの信号の出力電力がN倍され、分岐点で分流されても夫々に元の出力が供給され、分流による各通信装置における信号レベルの低下が回避される。
【0022】
本発明をPLCシステムに適用する場合、1つの装置として各通信装置へ電力を供給する電力供給装置を用いる。これにより、分岐点にて電力供給装置からの電流がN倍され、各通信装置への電力が分岐点で分流されても夫々に元の電流が供給され、分流による各通信装置における供給電圧の低下が回避される。
【0023】
本発明では、負性インピーダンス変換回路は、オペアンプ及び複数のインピーダンス素子を含んで構成され、オペアンプの反転入力端子が分岐点に接続され、出力端子からの出力が第1のインピーダンスを介して分岐点と反転入力端子との間に接続され負帰還がかけられる。更に、出力端子からの出力は第2のインピーダンスを介して非反転入力端子に入力されると共に、非反転入力端子は第3のインピーダンスを介して固定電位に接続される。このような構成とすることにより、負性インピーダンス変換回路ではオペアンプが安定に動作し、能動素子として信号源(PLCシステムの場合は電流供給源)からの電流量を分岐の数から1減算した値分倍増させて供給し、且つインピーダンスの不整合を実現する。
【0024】
本発明では、負性インピーダンス変換回路を構成する第1、第2及び第3のインピーダンス素子のインピーダンスZ1 、Z2 、Z3 が、信号源(PLCシステムの場合は電流供給源)の装置のインピーダンスZ0 及び前記分岐点における分岐数Nに対し、入力インピーダンスZ=−(Z1 ・Z3 )/Z2 =−Z0 /(N−1)の関係式を満たすように構成される。これにより、負性インピーダンス変換回路のオペアンプの動作が安定すると共に負性抵抗として実現され、能動素子として信号源からの電流量を分岐の数から1減算した値分倍増させて供給し、且つインピーダンスの不整合を実現する。
【発明の効果】
【0025】
本発明による場合、通信線の分岐点での各通信装置のインピーダンスの不整合が、能動素子である負性インピーダンス変換回路によって整合され、且つ電流の供給がなされるから、反射の発生を抑えて伝送品質の低下を防止すると共に、利得の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本実施の形態における通信システムの構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】本実施の形態における電力線の分岐点に接続される負性インピーダンス変換回路の回路構成を示す回路図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。なお、以下に説明する実施の形態では本発明に係る通信システムをPLCシステムに適用した例を挙げる。勿論、PLCシステムに限定されるものではない。
【0028】
図1は、本実施の形態における通信システムの構成を模式的に示すブロック図である。通信システムは、複数のECU1,1,…と、ECU1,1,…から送信される制御データにより作動するアクチュエータ2,2,…と、ECU1,1,…及びアクチュエータ2,2,…夫々に電力を供給するために分岐点31を有する電力線3と、電力線3を介して各装置へ電力を供給するバッテリ4と、分岐点31に並列接続する負性インピーダンス変換回路5と、信号源6とを含んで構成される。
【0029】
本実施の形態における通信システムでは、各ECU1,1,…は電力線3を介してバッテリ4からの電力の供給を受けて動作するのみならず、各ECU1,1,…間を接続する電力線3に通信用の搬送波を重畳してデータを送受信することができるPLC(Power Line Communication)を実現する。これにより、各ECU1,1,…は、走行制御に用いるデータ、又は映像データ等を送受信するための通信用の信号線を別途配設する必要がなく、車両に配されるハーネスを軽量化することができる。
【0030】
バッテリ4は、エンジンからの動力を得て発電する図示しないオルタネータにより蓄電される。バッテリ4は一端(マイナス端子)が接地されており、他端(プラス端子)はインダクタンス7をを介して電力線3に接続される。電力線3は分岐点31にて分岐して各装置に接続されている。バッテリ4は、例えば12Vの駆動電圧を各装置へ供給する。なお、分岐点31は、図示しないジャンクションボックスにて構成されていてもよく、負性インピーダンス変換回路5もジャンクションボックス内に設置される構成としてもよい。
【0031】
電力線3には、電流信号源6がコンデンサ8を介して接続されている。電流信号源6から、電圧Vにて電流Iが供給される。
【0032】
電力線3は分岐点31にてN本に分岐するように構成され、夫々ECU1,1,…又はアクチュエータ2,2,…に接続されている。なお、ECU1,1,…及びアクチュエータ2,2,…はいずれも、接続されている電力線3の分岐線が、自身に含まれる各構成部及び負荷を介して固定電位のボディーアースへ接続(接地)されるように構成されている。
【0033】
分岐点31からの分岐線の1つは、ECU1,1,…及びアクチュエータ2,2,…同様に一端がボディーアースに接続された負性インピーダンス変換回路(NIC:Negative Impedance Converter)5が接続されている。負性インピーダンス変換回路5が分岐点31に接続することにより、各ECU1,1,…及びアクチュエータ2,2,…のインピーダンスが整合されると共に、電流信号源6から電圧Vにて供給される電流Iが、分岐点31にて(N−1)倍され、各ECU1,1,…及びアクチュエータ2,2,…へ夫々電流値Iの電流が供給される。
【0034】
負性インピーダンス変換回路5によりインピーダンスが整合され、電流信号源6からの電流Iが分岐点31にて(N−1)倍されるための構成について説明する。図2は、本実施の形態における電力線3の分岐点31に接続される負性インピーダンス変換回路5の回路構成を示す回路図である。
【0035】
図2に示すように、負性インピーダンス変換回路5は、オペアンプ50と、第1インピーダンス素子51と、第2インピーダンス素子52と、第3インピーダンス素子53とを含んで構成される。
【0036】
分岐点31には、オペアンプ50の反転入力端子が接続されている。オペアンプ50の出力端子は、オペアンプ50の反転入力端子に再度入力するように、第1インピーダンス51を介して分岐点31と反転入力端子との間に接続されている。オペアンプ50の出力端子は更に、第2インピーダンス52を介してオペアンプ50の非反転入力端子へ、第2インピーダンス52を介して入力するように接続される。そしてオペアンプ50の非反転入力端子は、第3インピーダンス53を介してボディアースへ接続されている。
【0037】
ここで、第1、第2及び第3インピーダンス51,52,53夫々のインピーダンスは、以下の関係式となるように構成されている。なお、以下の関係式におけるZ0 は、電流信号源6のインピーダンスであり、Zi は、負性インピーダンス変換回路5の入力インピーダンス、Z1 は第1インピーダンス51、Z2 は第2インピーダンス52、Z3 は第3インピーダンス53である。
【0038】
i =−Z1 ・Z3 /Z2 =−Z0 /(N−1)…(1)
【0039】
上述の関係式(式1)が成立するように第1、第2及び第3インピーダンス51,52,53のインピーダンスZ1 ,Z3 ,Z2 を夫々選定する。分岐点31における負性インピーダンス変換回路5の入力インピーダンスZi が上述のようになることにより、負性インピーダンス変換回路5へ入力する電流i1 は、バッテリ4からの電流値がiであるとすると、以下の式2のような関係となる。
【0040】
1 =i・Z0 /Zi =−i・(N−1)…(2)
【0041】
つまり、負性インピーダンス変換回路5から、(N−1)倍の電流が分岐点31へ入力される。このように構成される負性インピーダンス変換回路5が分岐点31に接続されることにより、分岐点31で電流を供給することができる。更に、インピーダンスが整合される。
【0042】
関係式(式1)について詳細を説明する。なお、以下に説明する式において、e1 はオペアンプ50の反転入力端子への入力電圧、e2 はオペアンプ50の非反転入力端子への入力電圧、e3 はオペアンプ50の出力電圧である。そして、オペアンプ50のゲインはAであり、i1 は入力電流値、i2 は第3インピーダンス53を流れる電流値である。
【0043】
まず、オペアンプ50は理想的なものであるとする。この場合、入力インピーダンス及びゲインは無限大であり、出力インピーダンスはゼロである。
【0044】
このときオペアンプ50の出力電圧e3 は、以下の式3により表される。
【0045】
3 =A(e1 −e2 )…(3)
【0046】
オペアンプ50の入力インピーダンスは無限大であるからオペアンプ50の入力端子には電流は流れず夫々第1インピーダンス51、第2インピーダンス52のみを流れるから、電流値i1 、i2 は夫々以下の式4により表される。
【0047】
1 =(e1 −e3 )/Z1
2 =(e3 −e2 )/Z2 …(4)
【0048】
オペアンプ50のゲイン(式2のA)は無限大であるから、e3 >>e1 ,e2 である。これにより、式4は式5のように変形でき、入力電流値i1 と固定電位への電流値i2 との関係は式6のようになる。
【0049】
1 ≒−e3 /Z1
2 ≒ e3 /Z2 …(5)
【0050】
2 ≒−Z1 /Z2 ・i1 …(6)
【0051】
また、オペアンプ50は理想的なものであるからe1 =e2 であり、反転入力端子における電圧及び電流値と、非反転入力端子における電圧及び電流値とのマトリックスは、以下の式7のように表され、第3インピーダンス53を考慮すると、式8つまり式1のようになる。
【0052】
【数1】

【0053】
1 =e1 /i1 =−(Z1 /Z2 )・Z3 …(8)
【0054】
これにより、負性インピーダンス変換回路のオペアンプの動作が安定すると共に負性抵抗として実現され、能動素子として電流供給源からの電流量を分岐の数から1減算した値分倍増させて供給し、且つインピーダンスの不整合を実現する。
【0055】
なお、上述のように開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0056】
1,1,… ECU
2 アクチュエータ(負荷)
3 電力線
31 分岐点
5 負性インピーダンス変換回路
50 オペアンプ
51 第1インピーダンス素子
52 第2インピーダンス素子
53 第3インピーダンス素子
6 電流信号源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通信装置を通信線で分岐接続している通信システムにおいて、
分岐線の内の少なくとも1つは、負性インピーダンス変換回路に接続されていること
を特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記負性インピーダンス変換回路のインピーダンスが、
前記通信線に接続されており、前記通信線へ信号を出力する少なくとも1つの装置のインピーダンスを、前記複数の通信装置への分岐接続に係る分岐数Nから1を減算した値で除算した値を絶対値とする負の値となるようにしてあること
を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記負性インピーダンス変換回路は、
オペアンプ及び複数のインピーダンス素子を含み、
前記分岐接続に係る分岐点が前記オペアンプの反転入力端子に接続され、前記オペアンプの出力端子は、第1のインピーダンス素子を介して前記分岐点と前記反転入力端子との間に接続すると共に、第2のインピーダンス素子を介して非反転入力端子に接続してあり、前記非反転入力端子は第3のインピーダンス素子を介して固定電位に接続してあること
を特徴とする請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記負性インピーダンス変換回路は、
入力インピーダンスZと、第1、第2及び第3のインピーダンス素子夫々のインピーダンスZ1 、Z2 及びZ3 が、前記1つの装置のインピーダンスZ0 及び前記分岐点における分岐数Nに対し、
Z=−(Z1 ・Z3 )/Z2 =−Z0 /(N−1)
の関係を満たすこと
を特徴とする請求項3に記載の通信システム。
【請求項5】
前記負性インピーダンス変換回路は、前記複数の通信装置の内のいずれかの内部に構成されていること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の通信システム。
【請求項6】
前記通信線は、各通信装置へ電力を伝送する電力線であること
を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の通信システム。
【請求項7】
車両に搭載される車載通信システムに含まれる通信線に接続され、前記通信線を介して送受信する情報を用いて車載機器を制御し、又は前記車載機器若しくは他の通信装置との間で情報を送受信する車載通信装置において、
前記通信線の分岐点に接続される負性インピーダンス変換回路を備えること
を特徴とする車載通信装置。
【請求項8】
車両に搭載される車載通信システムに含まれる複数の通信線を接続するコネクタにおいて、
前記通信線の分岐点に接続される負性インピーダンス変換回路を備えること
を特徴とする分岐コネクタ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−135236(P2011−135236A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−291583(P2009−291583)
【出願日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】