説明

通信システムにおける隣接セル品質測定

本発明は、サイレントリソースエレメント(RE)グリッド及びサイレントREグリッドを用いた隣接セル品質測定のための方法及び構成に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システムにおける方法及び構成(arrangement)に関し、特に、通信システムにおける隣接セル品質測定のための方法及び構成に関する。
【背景技術】
【0002】
E−UTRAN(Evolved−Universal Terrestrial Radio Access Network、また3GPPと呼ばれる)において、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)テクノロジーは、ダウンリンクにおいて用いられる。OFDMは、送信されるデータが複数のサブストリームに分割され、それぞれのサブストリームが異なるサブキャリア上で変調される変調スキームである。このため、OFDMAに基づいたシステムにおいては、アップリンクとダウンリンクとの双方において、利用可能な帯域は、リソースブロック(RB)又はユニットと呼ばれる複数のサブチャネルにサブ分割される。リソースブロックは、時間及び周波数の双方により定義される。ここで用いられる現時点の仮定に従うと、リソースブロックサイズは、周波数及び時間ドメインにおいて、それぞれ180KHz、及び0.5ms(タイムスロット)である。時間ドメインにおけるリソースブロックサイズ、ここでは0.5msは、しばしばタイムスロットと呼ばれる。1又は複数のリソースブロックはデータ送信のために、ユーザ装置(UE)に割当てられる。送信時間間隔(TTI)は、時間領域で1msの長さのサブフレームと対応する2つのタイムスロットを含む。無線フレームは、10msの長さである。即ち、無線フレームは、10個のサブフレームを含む。全てのアップリンク及びダウンリンクのセル送信帯域幅は20MHz程度の大きさであってよく、他の特定の帯域幅は、1.4,3,5,10,及び15MHzである。20MHz帯域幅の場合には、データ及び制御信号を含む100以上のリソースブロック(RB)がアップリンクのUEにより、或いは、例えばダウンリンクにおける基地局のネットワークにより送信され得る。UEは、データ及び制御信号の受信及び送信のために、リソースブロックのサブセットに割当てられる。
【0003】
モビリティのためのダウンリンク隣接セル測定
WCDMAにおいて、続く3つのダウンリンク隣接セル品質測定がモビリティの目的のためにまず指定される。
1.共通パイロットチャネル(CPICH)受信信号コードパワー(RSCP:Received Signal Code Power)、CPICHのパイロットビット上で測定される非拡散後の1つのコード上で受信されるパワー。RSCPについての参照ポイントは、UEにおけるアンテナコネクタである。
2.CPICH Ec/No;CPICH Ec/No=CPICH RSCP/キャリアRSSI ここで、RSSIは受信信号長インジケータである。CPICH Ec/Noは、バンド中のパワー密度で割られるチップ毎の受信エネルギーとして記述され得る。測定は、好ましくは、CPICH上で実行される。CPICH Ec/Noのための参照ポイントは、UEにおけるアンテナコネクタである。
3.UTRAキャリアRSSIは、関連チャネル帯域幅内の広帯域受信パワーとして記述され得る。測定は、好ましくはUTRANダウンリンクキャリア上で実行される。RSSIのための参照ポイントは、UEにおけるアンテナコネクタである。
【0004】
参考文献[1]は、WCDMAのためのダウンリンク隣接セル測定についてより詳しく記述している。RSCPは、共通パイロットチャネル(CPICH)についてのセルレベルに基づいてUEにより測定される。UTRAキャリアRSSIは、全てのキャリア上で測定される。UTRAキャリアRSSIは、トータル受信パワー、及び同じキャリア上の全てのセル(サービングセルを含む)からのノイズである。上記CPICH測定値は、しばしばモビリティ決定のために用いられる数量である。E−UTRANにおいて続く3つのダウンリンク隣接セル品質測定が、まずモビリティの目的のために指定される。
i 参照シンボル受信パワー(RSRP)
ii 参照シンボル受信品質(RSRQ):RSRQ=RSRP/キャリアRSSI
iii E−UTRAキャリアRSSI
【0005】
参考文献[2]は、E−UTRANのためのダウンリンク隣接セル測定についてより詳しく記述している。RSRQ中のRSRP又はRSRP部分は、もっぱら参照シンボル上のセルレベルの基準に基づいてUEにより測定される。WCDMAのケースにおけるように、E−UTRAキャリアRSSIは、全てのキャリア上で測定される。これはまた、同じキャリア上において、全てのセル(サービングセルを含む)からのトータルの受信パワー及びノイズである。測定品質(i及びii)に基づいた2つのRSがしばしばモビリティ決定のために用いられる。隣接セル測定は、ほぼ200ms程度又はさらに長い期間上で小さなスケールのフェーディングの影響を除くために平均化される。UE上において、所定の最小数のセルから、例えばE−UTRANにおけるRSRP及び/又はRSRQの隣接セル測定値を測定及びレポートするための要求がまた存在する。WCDMA及びE−UTRANの双方において、この数は、サービングキャリア周波数上で、多くの場合8セル(1つのサービングセルと7つの隣接セルとを含む。)である。サービングキャリア周波数は、共通してイントラ周波数と呼ばれる。しかしながら、“隣接セル”という表現は、UEのサービングセルとこのサービングセルの隣接セルとの双方を含む。
【0006】
隣接セル測定のサンプリング
全ての隣接セル測定量結果は、2又はそれ以上のベーシックなノンコヒーレントな平均化されたサンプルのノンコヒーレントな平均化を含む。E−UTRANにおけるRSRP測定平均化の一例が図1に示される。図は、物理レイヤ測定期間、例えば200msの間、この例においては、3ms毎に4つのノンコヒーレントな平均化されたサンプル又はスナップショットを収集することにより、UEが全ての測定量結果を得ることが描かれている。全てのコヒーレント平均化されたサンプルは、1ms長である。この例において、3msのノンコヒーレントなサンプルは、3つの連続したコヒーレントなサンプルを含む。例えばRSRP又はRSRQといった隣接セル測定量の測定精度は、物理レイヤ測定期間によって決まる。サンプリングレートがUEの実装に特有のものであることは、特筆すべきである。そのために、他の実装においては、UEは、200msの間隔又は測定期間上で3つのスナップショットしか用いないかもしれない。サンプリングレートに関わらず、測定量がパフォーマンス要求を満たすものであることは、特定の測定精度の観点から重要である。
【0007】
RSRQの場合、分子のRSRPと分母のキャリアRSSIの双方が同時にサンプリングされる、又は、両コンポーネント上において類似するフェーディングプロファイルを即時に辿るべきである。
【0008】
モビリティシナリオ
基本的に、又は少なくとも2種類のモビリティが存在する。
a アイドルモードモビリティ:セル再選択
b コネクティッドモードモビリティ:ハンドオーバ
【0009】
セル再選択は、主にネットワークの如何なる直接の介入も要しないUEの自立的な機能である。しかし、いくつかの拡張のためにこのモビリティシナリオにおけるUEの挙動は、まだいくつかのブロードキャストされたシステムパラメータ及びパフォーマンス仕様により制御され得る。
【0010】
ハンドオーバは、一方、多くの場合、明確なUE特有のコマンド及びパフォーマンス仕様により、完全にネットワークにより制御される。
【0011】
アイドル及びコネクティッドモードの双方において、モビリティ決定は、主に、上述した同じ種類のダウンリンク隣接セル測定に基づく。WCDMA及びE−UTRANの双方は、周波数再利用の1システムである。これは、地理的に最も近い又は物理的に隣合う隣接セルが同じキャリア周波数上で動作することを意味する。オペレータは、また、多重周波数レイヤを同じ受信可能サービスエリア内に配置するかもしれない。そのため、WCDMA及びE−UTRANの両方においてアイドルモードおよびコネクティッドモードのモビリティは、3つの主なカテゴリに広く分類される。
・イントラ周波数モビリティ(アイドル及びコネクティッドモード)
・インター周波数モビリティ(アイドル及びコネクティッドモード)
・インターRATモビリティ(アイドル及びコネクティッドモード)
【0012】
イントラ周波数モビリティにおいて、UEは、同じキャリア周波数に属するセル間を移動する。これは重要であり、最も重要でさえあるかもしれないモビリティシナリオである。なぜなら、これは遅延予定の観点からコストの低減を引き起こすからである。このモビリティシナリオは、より短い遅延を引き起こす。なぜならばUE測定は、測定ギャップの間は実行されないからである。2つ目に、ハンドオーバ及びセル再選択のほとんどが同じキャリア周波数上で運営されるセル間で実行される。加えて、オペレータは、効果的に利用される破棄において少なくとも1つのキャリアを有するだろう。
【0013】
インター周波数モビリティにおいて、UEは、異なるキャリア周波数に属すが、同じ接続テクノロジであるセル間を移動する。これは、イントラ周波数モビリティと比較して重要ではないモビリティシナリオであると考えられている。これは、異なるキャリアに属するセル間におけるハンドオーバ及びセル再選択は、適したセルがサービングキャリア周波数上で利用可能でないときに実行されるためである。さらに、インター周波数モビリティのためのUE測定は、ギャップの間に実行される。これは、測定遅延を増大させ、このため、イントラ周波数シナリオの場合と比較して、長いハンドオーバ遅延を引き起こす。
【0014】
インターRATモビリティにおいて、UEは、異なる接続テクノロジに属するWCDMA及びGSM間のようなセル間で移動する。このシナリオは、オペレータがこのネットワークにおいて全てのサポートされるRATの完全な受信可能エリアを有していない場合に特に重要である。初期の展開中において、オペレータは、新たに開発されたテクノロジについて制限された受信可能エリアを有しているかもしれない。このため、インターRATハンドオーバは、全てのRATが完全な受信エリアを有していないとしても、ユーザにユビキタスサービスを保証するだろう。さらに、オペレータは、異なるRATsを異なるサービスのために最適化するかもしれない。例えば、GSMについてはスピードのために、UTRANについてはパケットデータのために、E−UTRANについては音声とパケットデータの両方のために最適化するかもしれない。かくして、もしUEが音声及びパケットデータの間で切替える、又は、両方のタイプのサービスを同時に要求する場合には、インターRATハンドオーバが、オペレータにより用いられ、要求されたサービスを予定された加入者に提供するために最も適したテクノロジが選択される。
【0015】
品質測定の目的
上記にて示唆されたように、CPICH Ec/No及びRSRQは、WCDMA及びE−UTRANにおいてそれぞれ用いられる、所謂隣接セル品質測定量である。一般的に品質測定(Qrx)は、次のように表現される。
【0016】
【数1】

【0017】
ここで、Prxは、パイロット又は参照信号又はチャネルすなわちシグナルの強い部分の受信パワーである。Iは、干渉であり、Nは、ノイズである。品質測定のタイプによって、構成要素Iは、パイロットチャネル上の干渉であり、又は全てのキャリア上のトータルの干渉であり、又は単にセル間の干渉とノイズの和である。WCDMA及びE−UTRAN内における現在の品質測定において、干渉測定は、キャリア上における全てのすなわちサービング及び全てのノンサービングセルからの干渉を構成する。実際には、同じ測定帯域幅中のノイズ及び干渉は、分けることができない。これは、UEにより測定される干渉は、実際の干渉とノイズとを含むだろうことを意味する。すなわち、測定された部分は、(1)における分母(I+N)の全てである。
【0018】
隣接セル品質測定の目的は、UEによって、特定のセルにおいて経験されるロングターム・ダウンリンク品質を評価して予想することである。これは、確かにUEがセル内で達成する信号品質又はスループットを示す。この予測は、セル再選択及びハンドオーバがそれそれ実行されているときに、UE及びネットワークが最も適したセルを選択することを可能にする。E−UTRANにおいて、任意のリソースブロックのセット(すなわち、セル帯域幅の一部)がUEに対して送信のために割り当てられる。そのため、品質測定は、全ての帯域上で、又は少なくとも帯域中の最も大きい可能性のある部分上で全てのロングターム平均品質が取得されるべきでらう。これは、サービングセルからのリソースブロックのサブセットの短期間における品質が描かれるE−UTRANのCQI測定と対照的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
上記のように、品質測定は、例えばRSRQ=RSRP/キャリアRSSIの分母における全てのキャリア上のトータルの干渉を含む。これは、品質測定が、またサービングセル信号からの影響を含むことを意味する。特にE−UTRANのようなOFDMに基づくシステムにおいては、サービングセル信号は、良好なサブキャリア間のセル帯域幅にわたる直交性に起因する、ごくわずかなイントラセル干渉を含む。セル品質を正確に追跡するために、サービングセル信号からの影響は従って隣接セル品質測定の干渉測定部分から除外するべきである。
【0020】
さらに、インターセル干渉の統計的な特徴は、インターセル干渉が次に示す1〜3のいずれに起因するかによって著しく異なるかもしれない。
1.隣接セルの参照シンボル
2.隣接セルからのデータ信号
3.隣接セルからの制御信号
【0021】
これら3つのカテゴリーは、異なる送信パワーと空間的な特性とを有するかもしれない。正確な隣接セル品質測定、又は、推定のために、UEは、上述の3つのカテゴリの混合であるデータチャネルにおいてリソースエレメント(RE)に影響を与える、インターセル干渉のよい統計、又は、得るのに適した統計、又は統計的特性を有するべきである。ここでは、I_dと称される。人は、隣接セルにおける、リソースエレメント(RE)からのインターセル干渉という表現を用いるかもしれない。REsは好ましくは、データチャネルのみに属するべきである。しかし、REsは、REsの3つのカテゴリ、データ信号、制御信号、及びREsを含む参照シンボルの1又は2以上の混合でありうる。インターセル干渉の統計的な特徴は、ここにI_dとして称される。
【0022】
実際、少なくとも多くの場合、データチャネルにおいてリソースエレメント(RE)に打撃を与える、又は影響を与えるインターセル干渉は上述した3つのカテゴリ1,2,及び3の混合である。
【0023】
最終的には、又は好ましくは、この干渉特性は、データチャネル上において、測定され、又は測定及び計算されるべきである。しかしながら、この測定は、リソースエンティティ即ち、例えば特定のユーザ又はUEにスケジュールされたデータを含む時間―周波数リソースエレメントに限定される。測定を行うUEがスケジュールされたリソースのためのサービングセル信号からの影響を除くよい機会があるためである。人はまた、UEがこれらのリソースエンティティにより送信されたデータを受信するしソースについて言う。制限された数の干渉サンプルが明らかに統計的な推定又は測定又は推定された干渉統計の正確性に不利益をもたらすかもしれない。さらに、マルチユーザーMIMO(Multiple Input Multiple Output)即ち、又は例えば空間分割多重アクセスシステムにおいて、複数のユーザが、もし測定がデータREs上で実行される場合に、UEがイントラセル干渉からインターセル干渉を分離することを妨げる、同じデータリソースエレメント(RE)に割り当てられるかもしれない。
【0024】
或いは、干渉測定は、参照シンボル(RS)を含むREs上で実行されてもよい。しかしながら、統計、又は統計的な特徴、例えばI_RSと対応する、隣接セルRSにおける干渉測定値の平均干渉は、データチャネル上又はコントロールチャネル上における干渉と明らかに異なる統計を示すかもしれない。干渉測定値の統計的な特徴は、隣接セルRS上におけるI_RSが異なる、またはデータチャネル上の干渉測定値の統計的な特徴、又は、コントロールチャネル上の干渉測定値の統計的な特徴と明らかに異なるケースであるかもしれない。隣接セルRS上の干渉測定値は、隣接セルRSからの干渉を与える、又は生み出す。RSsの制限されたセットが存在し、特にMIMOのために、隣接するアンテナについてRSを1つのアンテナ上で維持する位置は空(empty)である。或いは、MIMOについて時間−周波数リソース即ちRSを異なるアンテナ上に含むリソースエレメントは異なるという人がいるかもしれない。しかしながら、RSに影響を与える干渉は、隣接セルのRSsより大きな範囲で、主に、由来し、寄与する。例えば、軽く導入されたシステムにおいては、I_RSは、I_dと明らかに異なるかもしれない。通常は、又は多くの場合にはI_dよりも大きい。なぜならば、隣接セルにおいて、恐らく(possibly)データが全てのリソースブロック(RB)に割り当てられていないからである。測定された干渉期間の統計値は、それゆえ、データチャネルに影響する干渉から明らかに逸脱しているかもしれない。1,2,4送信アンテナのケースにおけるRBについてのRSグリッドは、図2a〜2c4中に描かれる。セル間において、RSグリッドは、周波数ドメイン中においてシフトされるかもしれない。これは、標準が、干渉のランダム化を許容するために、周波数ドメインにおいて、予定される3つのシフトを構成する可能性を許容しているためである。セル中において用いられる周波数シフトは、プライマリ同期シーケンス(PSS)にマッピングされる。そのため、3つの特定PSSが見込まれる。周波数シフトは、UEによってPSSの検出を要求するセル同期フェーズの間検出される。1つのRSグリッドは、多くの場合、時間領域においてタイムスロット0,5ms又はサブフレーム1ms、及び、周波数領域において、全セル帯域(BW)にわたる。周波数領域において、それは、多重RBs例えば10MHzBWのセルにおいて50RBs、又は20MHzBWのセルにおいて100RBsであり、その他色々である。引用符号202は、インデックス(k,l)によって識別され、lは0〜6の値であり、kは0〜12の値であるリソースエレメントを示す。2つの送信アンテナのために、共通のRSsについてのたった3つの周波数シフトが存在する。これは、全てのデータ干渉が測定されない状態を引き起こす。さらに、第1の3OFDMシンボルは、データ干渉の代わりに、コントロールチャネル干渉が見られるかもしれない。コントロール信号は、データ信号と比べて様々なパワーに制御されるため、これらRSs上で得られる干渉推定は、データが送信されるときに存在する干渉を反映していないかもしれない。もし、サブフレームの後半において共通するRSsが除かれると、例えば専用のRSsが代わりに挿入されるために、データREs上で干渉を測定することが必要であるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0025】
“隣接セル品質測定”という表現は、UEのサービングセル上又は中で実行された測定の他にも、上記サービングセルの隣接セル上又は中で実行された測定も含む。
【0026】
この記述中において、“基地局”という単語は、ユーザ端末(user terminal)と無線通信することのできる一般的なネットワークノードに対して用いられる。
【0027】
リソースエレメントのサブセットが意図的に計画され(planned)、及び/又はサイレントに、即ち、データ又はそこに割当てられたいかなる種類の送信信号も有さず構成された、リソースエレメントのセル指定グリッドは、サイレントリソースエレメントグリッドと呼ばれる。
【0028】
第1のネットワークノードは、例えばユーザ装置(UE)であってよい。
第2のネットワークノードは、例えば基地局であってよい。
1又は2以上の上記に示した問題を少なくとも軽減する、通信システムにおける隣接セル品質測定のための解決策を提供することは、本発明の1つの目的である。
【0029】
干渉測定と関連するサービングセルの影響を含むことを避ける、隣接セル品質測定のための解決策を提供することもまた、本発明の1つの目的である。
【0030】
上記目的のうちの少なくとも1つは、方法、構成(arrangement)、ネットワークノード、又はここで記述される本発明の実施例及び実施形態に従ったリソースエレメントグリッドにより達成される。
【0031】
さらなる目的及び利点は、以下より明確である。
概して言えば、無線通信システムの第1のネットワークノードにおいて、モビリティの目的のために、隣接セル品質を測定するために実行される方法が提供される。上記方法は、以下のステップを含んでもよい。
−品質が測定される隣接セルiの、データ割当てのないリソースエレメントを含むセル指定グリッド、すなわち、サイレントグリッドを取得するステップ
−上記グリッドが測定期間上にある間に、信号干渉を測定するステップ
−隣接セルiの品質を測定された信号干渉に基づいて推測するステップ
【0032】
一実施形態によれば、上記推測された隣接セルiの品質を第2のネットワークノードにレポートするステップを含む第1の方法が提供される。
【0033】
他の実施形態によれば、隣接セルiの品質を、セルi中で用いられるサイレントリソースエレメントグリッドの間に測定又は推測されたインターセル干渉として計算し、測定し、及び/又は推測する第1の方法が提供される。
【0034】
さらなる実施形態によれば、インターセル干渉がノイズ及びデータ又は制御チャネルからの受信パワー、またはそれらの組合せを含む第1の方法が提供される。
【0035】
その上、さらなる実施形態によれば、信号強度、例えば参照信号受信パワー(RSRP)、及び干渉、例えばノイズ及び、又は、ノイズを含むインターセル干渉を用いて、隣接セルiの品質を、計算、測定、及び/又は推測を含む第1の方法が提供される。
【0036】
その上、さらなる実施形態によれば、参照シンボル受信品質(RSRQ)としての隣接セルiの品質の次式を用いた計算、測定、及び/又は推測を含む第1の方法が提供される。
RSRQ=RSRP/(Iinter-cell+N
ここで、RSRPは、参照シンボル受信パワー(Reference Symbol Received Power)であり、Iinter-cellは、セルi中で用いられるサイレントリソースエレメントグリッドの間に測定されるインターセル干渉であり、Nは、ノイズである。
【0037】
一実施形態によれば、サイレントリソースエレメントグリッドのセルのセルIDに応じて、データ割当てを有さないデータリソースエレメントのサイレントリソースエレメントグリッド中のポジションの決定を含む第1の方法が提供される。
【0038】
さらなる実施形態によれば、サイレントリソースエレメントグリッドのセルの隣接セルIDからの、第1のネットワークノードのためのサイレントリソースエレメントグリッドの取得を含む第1の方法が提供される。或いは、又は、加えて、サイレントリソースエレメントグリッドのセルの隣接セルIDから、第1のネットワークノードにサイレントリソースエレメントグリッドを知らせるステップを含んでもよい。
【0039】
他の実施形態によれば、隣接セルi中で用いられるサイレントリソースエレメントグリッドのインデックスの関連する第1のネットワークノードへのシグナリング又は送信を含む第1の方法が提供される。インデックスは、少なくとも1つの制御チャネル、例えばプライマリ又はフィジカルブロードキャストチャネル(PBCH)及び/又はセカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)を介して送信されるかもしれない。
【0040】
その上、さらなる実施形態によれば、セカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)がPhysical Downlink Shared Channel(PDSCH)上にマッピングされる、又は、PDSCHを介して送信される、第1の方法が提供される。
【0041】
概して言えば、第1のネットワークノード中の第1の構成が提供される。上記第1の構成は、少なくとも以下の要素又は手段を含むものであってよい。
−データ割当てを有さない、品質測定される隣接セルiのデータリソースエレメントを含むセル指定サイレントグリッドを取得するグリッド取得手段
−上記サイレントグリッドが測定期間上にいる間、信号干渉を測定する測定手段
−隣接セルiの品質を、測定された信号干渉に基づいて、計算し、測定し、及び/又は推測するための計算手段
【0042】
一実施形態によれば、上記推測された隣接セルiの品質を第2のネットワークノードにレポートするためのレポート手段を含む第1の構成が提供される。
【0043】
他の実施形態によれば、計算手段が、セルi中で用いられるサイレントリソースエレメントグリッドの間、測定又は推測されるインターセル干渉としての隣接セルiの品質の計算、測定、及び/又は推測に適合するようされた第1の構成が提供される。
【0044】
その上、他の実施形態によれば、インターセル干渉が、ノイズ及びデータ又は制御チャネルからの受信パワー、又はそれらの組合せを含む第1の構成が提供される。
【0045】
さらなる実施形態によれば、計算手段が、信号強度、例えば、参照シンボル受信パワー(RSRP)、及び、干渉、例えばインターセル干渉プラスノイズ又はノイズを含むインターセル干渉を用いた、隣接セルiの品質の計算、測定、及び/または推測のために適合された第1の構成が提供される。
【0046】
一実施形態によれば、計算手段が、次式を用いた、参照シンボル受信品質(RSRQ)としての隣接セルiの品質の計算、測定、及び/または推測のために適合された第1の構成が提供される。
RSRQ=RSRP/(Iinter-cell+N
【0047】
ここで、RSRPは、参照シンボル受信パワー(Reference Symbol Received Power)であり、Iinter-cellは、セルi中で用いられるサイレントリソースエレメントグリッドの間に測定されるインターセル干渉であり、Nは、ノイズである。
【0048】
他の実施形態によれば、サイレントリソースエレメントグリッド(210)のセルのセルIDに応じて、データ割当てを有さない、データリソースエレメントのサイレントリソースエレメントグリッド中のポジションを決定するための決定手段を含む第1の構成が提供される。
【0049】
さらなる実施形態によれば、計算手段が、サイレントリソースエレメントグリッドを第1のネットワークノードのためにサイレントリソースエレメントグリッドのセルの隣接セルIDから取得するように適合された第1の構成が提供される。
【0050】
或いは、又は、加えて、上記計算手段は、サイレントリソースエレメントグリッドを、サイレントリソースエレメントグリッドの隣接セルIDから、第1のネットワークノードに知らせるように構成される。
【0051】
一実施形態によれば、隣接セルi中において用いられるサイレントリソースエレメントグリッドのインデックスを、関連する第1のネットワークノードに、少なくとも1つの制御チャネル、例えばプライマリ又はフィジカルブロードキャストチャネル(PBCH)及び/又はセカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)を介して、シグナリングする、又は送信するための送信手段を含む第1の構成が提供される。
【0052】
さらなる実施形態によれば、送信手段が、セカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル上にマッピングするように、又は、PDSCHを介して送信するように適合された、第1の構成が提供される。
【0053】
概して言えば、例えば、無線通信システムの基地局のような第2のネットワークノード中で実行される第2の方法が提供される。上記第2の方法は、無線通信システムの第1のネットワークノードによって、隣接セル品質測定で用いるための、サイレントリソースエレメントグリッドの設定(configuring)又は設計(designing)を含む。上記第2の方法は、少なくとも下記のステップのうちの1つを含む。
−上記サイレントリソースエレメントグリッド中のデータ割当てを有さないリソースエレメントのうちの少なくとも1つを設定し、それによってサイレントリソースエレメントグリッドを実現するステップ
−データ送信のために用いられ、データ割当てを有さない上記サイレントリソースエレメントグリッド、すなわちREのうちの、少なくともいくつかのリソースエレメントを設定するステップ
−サイレントリソースエレメントグリッドを、周波数及び時間において順に、リソースブロックにランダム化して割り当てるステップ
−サイレントリソースエレメントグリッドを、例えば周波数及び時間においてランダムに、変更するステップ
【0054】
一実施形態によれば、上記サイレントリソースエレメントグリッドが、リソースブロック、タイムスロット、サブフレーム、及びフレーム中で編成されたリソースエレメントを含む第2の方法が提供される。さらに上記第2の方法は、それぞれのサブフレームのために適した、リソースブロックのリソースウィンドウへのグルーピングを伴う。好ましくは、それぞれのリソースウィンドウは、周波数において隣接するリソースブロックのグループを含む。
【0055】
他の実施形態によれば、制御信号又は参照シンボル信号でない全てのリソースエレメントの列挙を含む第2の方法が提供される。好ましくは、上記列挙は、それぞれのリソースウィンドウについて行われる。
【0056】
さらなる実施形態によれば、列挙されたリソースエレメントのセットからのサイレントリソースエレメントの指定番号(specified number)の選択を含む第2の方法が提供される。上記選択ステップは、列挙されたデータリソースエレメントのレンジの中から均一に番号生成する、擬似ランダム数生成器を用いて実行される。好ましくは、上記選択ステップは、それぞれのリソースウィンドウの中で、又はそれぞれのリソースウィンドウについて行われる。
【0057】
その上、さらなる実施形態によれば、隣接セルi中で用いられる、サイレントリソースエレメントグリッドのインデックスの、関連する第1のネットワークノードへのシグナリングを含む第2の方法が提供される。上記シグナリングは、少なくとも1つの制御チャネル、例えば、プライマリ又はフィジカルブロードキャストチャネル(PBCH)及び/又はセカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)を介して行われてもよい。
【0058】
一実施形態によれば、セカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)がPDSCH上にマッピングされる、又はPDSCHを介して送信される第2の方法が提供される。
【0059】
概して言えば、第2のネットワークノード、例えば無線通信システムの基地局における第2の構成が提供される。上記第2の構成は、少なくとも下記の手段のうちの1つを含む。
−隣接セル品質測定における使用のために、無線通信システムの第1のネットワークノードによって、サイレントリソースエレメントグリッドの設定又は設計のための第1の設定手段
−上記サイレントリソースエレメントグリッド中において、データ割当てを有さず、それによってサイレントリソースエレメントグリッドを実現する、少なくとも1つのリソースエレメントの設定のための第2の設定手段
−データ送信のために用いられ、データ割当てを有さない、上記サイレントリソースエレメントグリッド、即ちRE中における、少なくともいくつかのリソースエレメントの設定のための第3の設定手段
−上記サイレントリソースエレメントグリッドを、周波数及び時間において、順にランダム化してリソースブロックに割当てるためのランダム化手段
−上記サイレンスリソースエレメントグリッドを、例えば周波数及び時間においてランダムに変更するための変更手段
【0060】
一実施形態によれば、上記サイレントリソースエレメントグリッドがリソースブロック、タイムスロット、サブフレーム、及びフレーム中で編成されるリソースエレメントを含む第2の構成が提供される。上記第2の構成は、好ましくはそれぞれのサブフレーム、リソースブロックをリソースウィンドウへとグルーピングするための編成(organizing)手段を含む。好ましくは、それぞれのリソースウィンドウは、周波数において隣接したリソースブロックのグループを含む。
【0061】
他の実施形態によれば、それぞれのリソースウィンドウに合わせて、制御又は参照シンボル信号でない全てのリソースエレメントを列挙する列挙手段を含む第2の構成が提供される。
【0062】
さらなる実施形態によれば、それぞれのリソースウィンドウに合わせて、列挙されたリソースエレメントから、サイレントリソースエレメントの指定番号を選択する選択手段を含む第2の構成を提供する。好ましくは、上記選択手段は、例えば、列挙されたデータリソースエレメントのレンジの中で、均一に番号を生成する擬似ランダム数生成器を用いるよう適合されたものである。
【0063】
その上、さらなる実施形態によれば、隣接セルi中で用いられるサイレントリソースエレメントグリッドのインデックスの、関連する第1のネットワークノードへの、シグナリング又は送信のための送信手段を含む第2の構成が提供される。上記送信手段は、好ましくは、上記インデックスの少なくとも1つの制御チャネル、例えばプライマリ又はフィジカルブロードキャストチャネル(PBCH)、及び/又は、セカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)を介したシグナリング又は送信のために適合されたものである。
【0064】
一実施形態によれば、送信手段がセカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)のPDSCH上へのマッピング、又はPDSCHを介した送信のために適合された第2の構成が提供される。
【0065】
概して言えば、無線通信システムの第2のネットワークノードにおけるサイレントリソースエレメントグリッドが提供される。上記サイレントリソースエレメントグリッドは、リソースエレメント、例えばデータ割当てを有さないデータリソースエレメントを含んで構成される。上記サイレントリソースエレメントグリッドは、上記無線通信システムの第1のネットワークノードによる隣接セル品質測定に用いるために適合されてよい。
【0066】
一実施形態によれば、周波数及び時間において順にランダム化されリソースブロックに割当てられたサイレントリソースエレメントグリッドが提供される。
【0067】
本発明はまた、補助的に又は代替的に下記のように記述されてもよい。
【0068】
本発明の第1の観点は、無線通信システムの、ユーザ装置(UE)のようなネットワークノードにおける、隣接セル品質測定のための方法に関する。本発明の第1の観点の第1の方法は、品質が測定される隣接セルiのデータ割当てを有さないデータリソースエレメント(REs)のセル指定グリッドを取得するステップを含む。
【0069】
これは、割当てられた基地局、例えばNodeB又はeNodeBが、このグリッド、以下サイレントREグリッドと呼ばれるグリッド上で、サイレントであり、セル指定グリッドは、また割当てられたノード例えばUEに知らされるという利点を提供する。
【0070】
ここで留意すべきは、サイレントREグリッドは、リソースエレメントのグリッドと呼ばれ、リソースエレメントのサブセットは、意図的にサイレント、即ち、データが割当てられないよう計画された/構成されたことである。これは、本発明の記述全てを通して理解される、サイレントグリッドの定義である。
【0071】
本発明の第1の観点による第2の方法は、このサイレントREグリッド中における信号干渉の計測を含む。
【0072】
ここで、ノードは、受信された信号上の、又はこのサイレントREグリッド中における統計値を測定する。このような信号例えば Iinter-cell-data 及びIinter-cell-controlで示される信号は、データ及び/又は制御チャネルと干渉するインターセル信号から完全に生成される。統計値の測定は、計算量的に些細なものである。なぜならばデータは、残余ノイズ及び干渉を得るためにデコードされる必要がないからである。
【0073】
制御チャネルに影響する干渉Iinter-cell-controlは、他のサイレントREグリッドを制御チャネル上に導入することによって、即ち、潜在的にサブフレーム中の最初の3つのODFMシンボル上で、データチャネル上における方法と類似する方法で推定されてもよい。これは、E−UTRAN標準に従うと、タイムスロット中の最初の3つのシンボルが、送信のためにたとえばPDCCH又はPHICHといった制御チャネルに割当てられうるからである。
【0074】
本発明の第1の観点による第3の方法において、隣接セルiの品質は、測定された信号干渉、即ちインターセル干渉に基づいて推測される。
【0075】
さらに具体的に言うと、セルiについての隣接セル品質測定は、セルi中において用いられるサイレントREグリッド中に推定又は測定されるインターセル干渉に基づいて導き出されてもよい。インターセル干渉は、データ又は制御チャネル又はそれらの組合せからの受信パワーを含むかもしれない。例として、RSRQは、下式(2)に従って測定又は計算されてよい。RSRP及び干渉部分の双方は、同じ期間にサンプリングされるべきである。
【0076】
【数2】

【0077】
隣接セル品質測定のためにサイレントグリッドを用いることは、その結果、干渉測定に関連するサービングセルの影響を除く。前に述べられたように、実際にはノイズ及び干渉は、分けることができない。これは、ノード例えばUEにより測定されるインターセル干渉測定は、実際のインターセル干渉とノイズの両方を含むことを意味する。即ち、計測された部分は、(2)中の分母Iinter-cell+Nの全てを含む。
【0078】
本発明のこの観点の一実施形態によれば、サイレントREグリッドは、隣接セルIDから取得され、ネットワークノード例えばUEに知らされる。サイレントリソースエレメントグリッドは、隣接セルIDから、例えば表形式の例えば所定のルールを使用して取得されてもよい。本明細書中においては、隣接セルIDは、サイレントリソースエレメントグリッドのセルのセルIDである。これは、シグナリングのオーバーヘッドを少なく又はなくすことにつながるという利点を有している。
【0079】
一方、隣接セルで用いられるサイレントグリッドのインデックスは、関連するネットワークノードに、例えばプライマリ又はフィジカルブロードキャストチャネル(PBCH)、及び/又はセカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)を介して、シグナリングされる。セカンダリ又は専用ブロードキャストチャネルは、PDSCHを介して送信されてもよい。
【0080】
本発明の第2の観点は、隣接セル品質を測定することのできる、無線通信システムの、ユーザ装置(UE)又は基地局(BS)例えばNodeB又はeNodeBのようなネットワークノードに関し、ノードは、本発明の第1の観点に従った方法を実行するよう構成される。
【0081】
本発明の第3の観点は、無線通信システムのネットワークノードによって、隣接セル品質測定に用いるために、例えば、本発明の第1の観点に従った隣接セル品質測定において用いられるために、サイレントリソースエレメント(RE)グリッドを設定する(configuring)即ち、又は、例えば設計する(designing)方法に関する。
【0082】
本発明の第3の観点の第1の方法は、それぞれのサブフレームについて、リソースブロック(RBs)をリソースウィンドウ(RWs)にグルーピングするステップを含む。
【0083】
ここで、それぞれのリソースウィンドウ(RW)は、好ましくは、周波数において隣接するリソースブロックのグループである。それぞれのRWにおけるRBsの数は、好ましくは、又は適切には、半静的に設定される。特別なケースとして、全てのシステム帯域を示すたったひとつのRWが存在するかもしれない。又は、それぞれのRBについてひとつのRWが存在するかもしれない。隣接セル品質測定のために、好ましくは、又は適切には、全てのシステム帯域にわたるべきである。
【0084】
本発明のこの観点の第2の方法は、制御信号又は参照シグナル(RS)信号、例えばPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を運ばない、或いは、制御信号又は参照シグナル信号でない、全てのREsをそれぞれのRWについて列挙するステップを含む。言い換えれば、含まれるデータのみの全てのREsを列挙せよ。
【0085】
本発明のこの観点の第3の方法は、サイレントREsの師弟番号を、列挙されたREsのセットから、列挙されたデータREsのレンジの中で、均一に番号を生成する擬似ランダム数生成器を用いて、夫々のRWについて選択するステップを含む。
【0086】
ここで、第1の方法のRWsにグルーピングするステップは、サイレントREsのクラスタリングが十分に制限されたものであることを保証するだろう。選択されたサイレントREsの番号は、固定され、それぞれのRWの番号から取得され、又は半静的に設定されてもよい。
【0087】
本発明の第3の観点の一実施形態によれば、サイレントREグリッドは、周波数及び時間において順にランダム化されてリソースブロックに割当てられる。
【0088】
これは、隣接セルの潜在的な重複グリッドの影響を最小化するという利点を有している。それぞれのセル中のグリッドは、それぞれのセルにおいてランダムに変更されてよい。これにより、干渉は、常に同じグリッドから測定されるのではなく、むしろより多くのRE上での平均で測定されるようになる。
【0089】
本発明の第4の観点は、例えば本発明の第1の観点に従って隣接セル品質を測定するための方法中で用いられるように、例えば、本発明の第3の観点に従ってサイレントに構成される、リソースエレメント(RE)グリッドに関する。
【0090】
本発明は、さらに以下のように記述される。
ある観点によれば、モビリティの目的のために、隣接セル品質を測定するために、無線通信システムの第1のネットワークノード例えばユーザ装置中で実行される第1の方法が提供される。上記第1の方法は、以下に示す1又は複数のステップを含んでよい。
−データ割当てを有さない、即ち、サイレントグリッドであるリソースエレメントを含み、品質が測定される隣接セルiのセル特定グリッドを取得するステップ
−上記グリッドの間、信号干渉を測定するステップ
−測定された信号干渉に基づいて隣接セルiの品質を推測するステップ
【0091】
一実施形態によれば、上記推測された隣接セルiの品質を第2のネットワークノードにレポートするステップを含む、第1の方法が提供される。
【0092】
さらなる実施形態によれば、セルiについての隣接セル品質測定結果が、セルi中で用いられるサイレントリソースエレメントグリッドの間に推測又は測定されたインターセル干渉に基づいて取得される、第1の方法が提供される。
【0093】
他の実施形態によれば、インターセル干渉が、データ又は制御チャネル、或いはそれらの組合せからの受信パワーを含む、第1の方法が提供される。
【0094】
その上、さらなる実施形態によれば、隣接セルiの品質が、参照シンボル受信品質(RSRQ)として、計算、測定、及び/又は推測される第1の方法が提供される。
【0095】
一実施形態によれば、参照シンボル受信品質(RSRQ)が、次式を用いて計算される、第1の方法が提供される。
RSRQ=RSRP/(Iinter-cell+N
ここで、RSRPは、参照シンボル受信パワー(Reference Symbol Received Power)であり、Nは、ノイズである。
【0096】
さらなる実施形態によれば、サイレントリソースエレメント(RE)グリッドが、隣接セル識別子(ID)から、取得される、又は第1のネットワークノード、例えばユーザ装置に知らされる第1の方法が提供される。
【0097】
一実施形態によれば、隣接セルiで用いられるサイレントグリッドのインデックスが、関連する第1のネットワークノード、例えばユーザ装置に、例えばプライマリブロードキャストチャネル(PBCH)及び/又はセカンダリブロードキャストチャネル(D−BCH)を介してシグナリングされる、第1の方法が提供される。
【0098】
第2の観点によれば、実施形態のいずれかに従った上記の第1の方法を実行するよう構成された第1の手段を有する第1のネットワークノード、例えばユーザ装置における第1の構成が提供される。
【0099】
第3の観点によれば、第2のネットワークノード、例えば無線通信システムの基地局で実行される第2の方法が提供される。上記第2の方法は、サイレントリソースエレメント(RE)グリッドを、無線通信システムの第1のネットワークノードによる隣接セル品質測定において用いられるために設定するステップ即ち設計するステップを含んでよい。上記第2の方法は、少なくとも下記のステップのいずれか1つを含んでよい。
−上記サイレントリソースエレメントグリッドが、サイレントに、即ち、データ割当てを有さないように、計画(planned)/構成(configured)されたデータリソースエレメントのサブセットを含むように設定するステップ
−サイレントリソースグリッドを、周波数及び時間において順にランダム化してリソースブロックに割当てるステップ
−上記サイレントリソースエレメントグリッドを時間及び/又は周波数上で変更するステップ
【0100】
一実施形態によれば、上記サイレントリソースエレメント(RE)グリッドがサブフレームを含む第2の方法が提供される。さらに、上記第2の方法は、それぞれのサブフレームについて、リソースブロック(RBs)をリソースウィンドウ(RW)にグルーピングするステップを含む。好ましくは、それぞえrのリソースウィンドウ(RW)は、周波数において隣接する(contiguous)リソースブロック(RB)のグループである。
【0101】
一実施形態によれば、それぞれのリソースウィンドウについて、制御又は参照シンボル信号でない全てのリソースエレメントを列挙するステップを含む第2の方法が提供される。
【0102】
さらなる実施形態によれば、それぞれのリソースウィンドウについて、サイレントリソースエレメントの指定番号を、列挙されたリソースエレメントの中から選択するステップを含む第2の方法が提供される。好ましくは、これは、データリソースエレメントのレンジの中で、均一に数を生成する擬似ランダム数生成器を用いて実行される。
【0103】
さらなる観点によれば、例えば、第2の方法のいずれかの観点又は実施形態に従って、例えば、第1の方法の観点又は実施形態のいずれかに従った、隣接セル品質測定のための方法で用いられるように、サイレントに構成されたリソースエレメントグリッドが提供される。
【発明の効果】
【0104】
ここで記述された観点及び実施形態に従った本発明は、より正確な干渉、即ち、実質的に、実際にUEによって経験されるインターセル干渉だけを、推測又は測定するという利点がある。同様に、又は他の利点は、隣接セル品質測定が、より正確な、特定のセルのダウンリンクの実際の品質の予測を提供することである。本発明のさらなる利点は、モビリティパフォーマンスの改善、即ち、又は、例えば、改善されたセル再選択及びハンドオーバである。
【0105】
本発明は、
−より正確な干渉推測、即ち、実際にUEによって経験される、インターセル干渉のみ又は実質的にインターセル干渉のみの推測を認める。
−実際の特定のセルにおけるダウンリンクの品質のより正確な予測を可能にする。
−モビリティパフォーマンス即ち、又は例えば、セル再選択及びハンドオーバを改善する。
という利点をもたらす。
【0106】
ここで記述される方法のステップ及び本発明の他の特徴は、UEと呼ばれるモバイル端末、又はモバイルステーション、及び/又は、NodeB又はeNodeBと呼ばれる無線基地局のような、1又は複数のネットワークノードにおいて、プロセッサにより実行されるソフトウェアにより実装されるかもしれない。
【0107】
サイレントREグリッドの好適な一例は、潜在的にデータを含むREsのようなリソースエレメントのうちのいくつかが用いられない、即ち、サイレントグリッドを形成するREグリッドである。
【0108】
ここで用いられる3GPP LTE標準に関する如何なる例及び専門用語も、本発明のスコープを制限するよう理解されるべきではない。原則として手順は例えばWCDMAを含む他のシステムに適用してもよい。本発明が原則的に無線システムのダウンリンク及びアップリンクに等しく適用可能であることは特筆すべきである。
【0109】
本発明に従った方法に関する上記の特徴は、また、方法と関連して記述されたと同じ利点を有する本発明に従った構成(arrangement)として実装することもできる。上記の本発明の、観点、実施形態、及び特徴の全ては、例えば同じ実施形態において自由に組み合わされることができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】E−UTRANにおいてRSRP測定平均化の一例を示す図である。
【図2a】1送信アンテナの場合における、参照シンボル(RS)又は時間領域において2リソースブロック(RB)のサイズのためのリソースグリッド200の一例を示す図である。
【図2b1】2送信アンテナの場合における、参照シンボル(RS)又は時間領域において2リソースブロック(RB)のサイズのためのリソースグリッド200の一例を示す図である。
【図2b2】2送信アンテナの場合における、参照シンボル(RS)又は時間領域において2リソースブロック(RB)のサイズのためのリソースグリッド200の一例を示す図である。
【図2c1】4送信アンテナの場合における、参照シンボル(RS)又は時間領域において2リソースブロック(RB)のサイズのためのリソースグリッド200の一例を示す図である。
【図2c2】4送信アンテナの場合における、参照シンボル(RS)又は時間領域において2リソースブロック(RB)のサイズのためのリソースグリッド200の一例を示す図である。
【図2c3】4送信アンテナの場合における、参照シンボル(RS)又は時間領域において2リソースブロック(RB)のサイズのためのリソースグリッド200の一例を示す図である。
【図2c4】4送信アンテナの場合における、参照シンボル(RS)又は時間領域において2リソースブロック(RB)のサイズのためのリソースグリッド200の一例を示す図である。
【図2d】潜在的にデータを含むリソースエレメントのいくつかが用いられない、即ち、サイレントグリッドを形成する、1アンテナポートの場合における、サイレントグリッドの一例を示す図である。
【図2e】概略的に描かれたリソースエレメントグリッド中における、OFDMシンボル、タイムスロット、RB、RW、サブフレーム、フレームが概略的に描かれた図である。
【図2f】概略的に描かれたリソースエレメントグリッド中における、OFDMシンボル、タイムスロット、RB、RW、サブフレーム、フレームが概略的に描かれた図である。
【図2g】概略的に描かれたリソースエレメントグリッド中における、OFDMシンボル、タイムスロット、RB、RW、サブフレーム、フレームが概略的に描かれた図である。 シンボル・・・及び:は、全ての要素が示されているわけではないことを示唆している。図2e,2f,及び2gにおいて、これらのシンボルは、全てのREs又はリソースエレメントグリッドが示されているわけではないことを示唆するために用いられる。これは、わかりやすくするためである。
【図3】本方法及び構成が用いられるかもしれないネットワークの典型的な一例を示す図である。
【図4】第1又は第3のネットワークノードにおいて実行することのできる、例えば第1の間t年に従った方法を概略的に描くフローチャートである。上記方法は、類似するタイプのネットワークノードにおいて実行されてもよい。
【図5a】例えば、第1のネットワークノード中及び/又は、第2の観点に従ったネットワークノード中に示される、第1の構成の一例を概略的に描く図である。
【図5b】例えば第1のネットワークノード、及び/又は第2の観点に従ったネットワークノード中で示される第1の構成の他の一例を概略的に描く図である。
【図6】ユーザ装置(UE)の一例を概略的に描く図である。
【図7】第2のネットワークノード中で実行される、例えば第3の観点に従った方法を概略的に描くフローチャートである。上記方法は、類似するタイプのネットワークノードにおいて実行されてもよい。
【図8】例えば第2のネットワークノード、及び/又は第2の観点に従ったネットワークノード中で示される、第2の構成の一例を概略的に描いた図である。
【図9】基地局(BS)の一例を概略的に描いた図である。
【発明を実施するための形態】
【0111】
略語
UE ユーザ装置
RB リソースブロック
RE リソースエレメント
RW リソースウィンドウ
I_d データシンボル上の干渉
I_RS 参照シンボル上の干渉
RSRP 参照シンボル受信パワー
(Reference Symbol Received Power)
RSRQ 参照シンボル受信品質
(Reference Symbol Received Quality)
RSSI 受信信号強度測定器
(Received Signal Strength Indicator)
PBCH 物理的又はプライマリブロードキャストチャネル
(Physical or primary Broadcast Channel)
PDSCH 物理的ダウンリンクシェアードチャネル
(Physical downlink shared channel)
D−BCH 専用又はセカンダリブロードキャストチャネル
(Dedicated or secondary broadcast channel)
P−SCH プライマリ同期チャネル
S−SCH セカンダリ同期チャネル
PSS プライマリ同期シーケンス
SSS セカンダリ同期シーケンス
【0112】
全体的なアイデアは、隣接セル品質測定値(例えば、RSRQ)の干渉部分を、サービング及び隣接セルから、リソースエレメントのサイレントグリッド中に、又は、サイレントリソースエレメントグリッド中に、測定又は推測することである。これまでのところ、又は、背景技術において、隣接セル品質測定値、例えばRSRQの干渉部分は、サービングセルからの影響も含んでいる。本発明中の、又は本発明に従った、方法及び構成は、隣接セル品質測定値例えばRSRQがインターセル干渉のみ、又は、実質的にインターセル干渉のみを含むことを保証するだろう。これは、より正確なRSRQ又は品質の推測又は計算を可能にするだろう。なぜならば、OFDMAにおいてイントラセル干渉は、しばしば無視できるほどささいなものであるからである。
【0113】
下記に、本発明の様々な実施形態及び変形例とその特徴が記述されるだろう。
【0114】
簡潔に説明すると、本発明は、通信システムにおいて、サイレントリソースエレメントグリッドを用いた、隣接セル品質測定のための方法及び構成を含む。
【0115】
より詳細には、本発明は、下記の概略的な(general)ステップ及び特徴、並びに実施例を含む。下記において、焦点はデータチャネルにおかれる。しかし、簡単な変形を伴ういくつかのアプローチは、制御チャネルに影響する干渉の推測に適用されてもよい。本発明は、部分的には、図を参照しながら記述される。しかし、示された情報は、いかなる特定の例又は実施形態も限定するものではなく、一般的に展開又は用いることができるだろう。
【0116】
サイレントグリッドのデザイン
サイレントリソースエレメントグリッドをデザインするときには、いくつかの観点に留意すべき又は、留意することが適当である。
1.サイレントリソースエレメントグリッド上又はサイレントリソースエレメントグリッドに影響を与える干渉は、全体的な干渉の統計情報を適切に反映すべきである。従って、データチャネル上のサイレントREsの分布は、適切に、出来る限り均一である必要がある。しかしまた、もしデータチャネル上のサイレントREsの分布が出来る限り均一でない場合、サイレントリソースエレメントグリッドを用いることは、好都合である。
2.重大な、隣接セルのサイレントグリッドとの長期間の重複を避けるために、時間及び/又は周波数上、適切に変化すべきであるという意味で、サイレントリソースエレメントグリッドは、好ましくは、又は、適切には、擬似的にランダムであるべきである。サイレントリソースエレメントグリッドは、また、時間及び/周波数上変化せずに、例えば擬似的にランダムに用いられてもよい。
時間及び/又は周波数上で変化するサイレントリソースエレメントグリッドを考慮することは、特筆すべきである。本発明は、擬似的にランダムなサイレントリソースエレメントグリッドに限定されず、例えば、代わりの方法は、重大な重複が生じていない、隣接セルのサイレントリソースエレメントグリッドをコーディネートすることである。そのようなアプローチは、しかしながら、注意深い計画を通常必要とするため、重大な展開の困難性をもたらすかもしれない。
【0117】
3.UEsは、好ましくは、又は、適切には、制御信号オーバーヘッドが少ない、又は好ましくは制御信号オーバーヘッドがない状態でサイレントリソースエレメントグリッドを容易に取得することができるべきである。
この制限事項は、好ましい、又は適切ではあるけれども、本発明は、この制限事項に限定されないことは特筆すべきである。サイレントリソースエレメントグリッドレイアウトの明確なシグナリングを用いることは、想像できる。
【0118】
4.1又はいくつかのRBs中におけるサイレントREsのクラスタリングは、好ましくは、又は適切には、改善されたサンプル統計値のために回避されるべきである。これは、下記の例によって描かれる。
a.例えば、2つのサイレントリソースエレメント(RE)が、セル中の5thリソースブロック(RB)毎に存在し、最大4つのサイレントREが1つのRB中において許容されると仮定する。従って、ひとつのRB中の12のREの中から、4つはサイレントREである。これは、合計、全てのセルにおいて、RB当たり、4つのサイレントREが存在することを意味している。10MHzセルの場合、即ち、50RBを含むが、セル毎の全てのサイレントグリッド20RE即ち5thRB毎に2つのREを含む。かくして、合計、10×2=20の、異なるセルで用いられる固有サイレントREグリッドが存在する。これは、異なるセルにおいて、サイレントREを含むリソースブロックは、異なるためである。例えば、1つのセル中において、サイレントREを含む第1のRBは、また、数秘術的な(numerological)順序で1番目のRBであり、次のRBは、5番目である。などなど。しかし、他のセルにおいて、サイレントREを含む1番目のRBは、数秘術的な順序で2番目のRBであるかもしれず、次のRBは6番目である。などなど。これは、サイレントグリッドは、この例において、20thセル毎の後に再利用される。
【0119】
これら4つの基準を達成するための1つのスキームは、以下の通りである。
・それぞれのサブフレームについて、RBsが適切にリソースウィンドウ(RW)にグルーピングされる。
−それぞれのRWは、適切には、例えば周波数において隣接するRBsのグループである。
−それぞれのRWにおけるRBsの数は、適切には、半静的に設定される。
−特別なケースとして、全てのシステム帯域を示すたった1つのRWが存在し得る。又は、それぞれのRBについてRWが存在し得る。隣接セル品質測定のために、好ましくは、又は適切には、全てのシステム帯域にわたるべきである。1つのRWが全てのシステム帯域を示すことは、好適である。
・それぞれのRWについて、適切には、制御又はRS信号でない全てのREsが列挙される。
・それぞれのRW中で、適切には、サイレントREsの指定番号が、列挙されたREsのセットから選択される。例えば、列挙されたREs、例えばデータREsのレンジの中で、均一に数を生成する、擬似ランダム数生成器を用いて選択される。RWsへのグルーピングは、サイレントREsのクラスタリングが十分に制限されたものであることを補償するだろう。
【0120】
擬似ランダム数生成器の代替手段として、サイレントリソースエレメントグリッドが、全てのセルにおいて、定期的に変化することも可能である。適切には、UEは、この定期的な変化の現時点のパターンを、サービングセルにおいて、知っている、又は知らされる。例えば、特定のパターンは、フレームナンバーk毎に、セルIDが知られたサービングセルs中において開始してもよい。UEは、隣接セルi中におけるサイレントリソースエレメントグリッドについての現時点のパターンを、そのセルIDから、即ち隣接セルiのセルIDから取得することができる。例えば、セルsが特定のサイレントリソースエレメントグリッドNを用いているとき、同時にセルiは、特定のサイレントリソースエレメントグリッドMを使用する。この関係。
【0121】
・選択されたサイレントREsの数は、例えば、a)固定であってもよく、b)それぞれのRW中のRBsの数から取得されてもよく、又は、c)半静的に設定されてもよい。
・代替的に、a)サイレントREsの数は、インターセル干渉測定のために用いることができる、又は、例えばデータ送信のために用いる代わりに、犠牲にすることのできるREsの数に応じて異なる。
・サイレントREsの数はまた、セルBWに左右される。サイレントREsの数は、セルBW及び/又はRBsの合計数に比例するという人がいるかもしれない。
・代替的に、b)これは、例えば、下記のように実現されてよい。1つのセル中において、5thRB毎に2つのサイレントREsを有し、1つのRB中に最大4つのサイレントREが存在することが許されると仮定する。すると、RB毎に合計4つのサイレントREsが存在する。従って、RB中における12のREのうち、4つはサイレントREである。そして、もしセルBWが10MHzであると、意味のある50RBsが存在する。そして、全てのサイレントリソースエレメントグリッドは、セル毎に20のサイレント?REを含む。
合計、10×2=20のサイレントREグリッドが利用可能である。これらは、適切には、20セル毎に再利用されるべきである。
【0122】
・代替的に、c)これは、例えば、下記のように実現されてよい。様々なパラメータを設定するための、基地局に接続する(BS)マニュアル設定により、又は、オペレーション及びメンテナンス機能により実現される。他の可能性としては、自動的に様々なBSのパラメータを設定する自己最適化ネットワーク(SON:Self Optimized Network)であり、サイレントリソースエレメントグリッドを設定することができる。
【0123】
スキームはまた、簡単に、RWに時間領域においてRBの一部のみを構成させることを一般化することができる。例えば、RB中のOFDMシンボルは、グループ化され、RSシンボル、及びデータシンボルを含むシンボルは、RW_RSにマッピングされる。そして、OFDMシンボルは、データだけを運び、RW_dにマッピングされる。例えば、RB中のOFDMシンボルは、グループ化され、RSシンボル及びデータシンボルを含むシンボルは、RW_RSにマッピングされ、OFDMシンボルはデータだけを運び、RW_dにマッピングされる。従って、RW_RSは、RB中のRSだけを含むOFDMシンボルのグループのセットを示す。
【0124】
RW_RS中において、異なる数のサイレントREsを用いることが考えられる。そして、又はRW_dよりも。そのようなOFDMシンボルの分離は、RW_RSに影響するインターセル干渉とRW_Dは異なる干渉統計値を有することから、有用であり得る。これは、同様に、ダウンリンク品質の異なる推測値をもたらすかもしれない。例えば、隣接セル測定推定値から、RW_dに基づいた干渉統計値は、実際のセル品質を表現するために有益である。
【0125】
本発明の他の利点は、いくつかのREs上でサイレントに保つことにより削減できるかもしれないパワーは、データ又は参照シンボルを運ぶ他のREs上のパワーを引き上げるために再分配することができる。異なるOFDMシンボルを異なるRWカテゴリに割当てる先行する方法の、又はその一部のそのようなパワー再配分は、OFDMシンボル中でパワー再配分するための有用な方法であり得る。これは、RSを箱務REs状の異なるパワー、及び、同じOFDMシンボル内でデータを運ぶREsをサポートするための一例である。
【0126】
サイレントREグリッドの決定
前述に示唆されたように、サイレントREグリッドを、一貫した(consistent)グリッド重複、又は、サイレントリソースエレメントグリッドの隣接セルとの重複を透過的に回避するために、擬似ランダムに生成することは有益である。従って、NodeB又は基地局において用いられる擬似ランダム生成器と、UEsにおいて用いられる擬似ランダム生成器とを同期することは、必要であり、適切である。擬似ランダム生成器の同期のためのシンプルな、又は単純なスキームは、それぞれのフレームにおいて、1.それぞれのセルに固有に提供されるセル識別子(セルID)2.継時的にホッピングを提供するフレームインデックスから生成されたシードを用いて、擬似ランダム生成器を再初期化することである。
【0127】
セルID及びフレームインデックスの両方は、UEsにおいて利用可能である。E−UTRANにおいて、セルIDは、同期チャネル、SH,(P−SCH又はPSS及びS−SCH又はSSS)上に、リファレンスシンボルと共にマッピングされる。従って、UEは、全セルIDをP−SCH又はPSS,及び、S−SCH又はSSS信号から、それぞれのセルの同期手順の間に手に入れる。UEは、全ての必要な隣接セルのセルIDを手に入れなければならない。これは、UEが、全ての隣接セルで用いられるサイレントREグリッドを、ブロードキャストチャネルのような如何なる追加の情報も読み込むことなく、簡単に取得することを意味する。この場合において、手順は、以下の通りである。又は以下の通りであり得る。UEはまずサイレントREグリッドをセル中で取得し、そして、このサイレントREグリッド中の干渉を測定する。これは、順に、この特定のセルの隣接セルの品質を測定又は計算するために用いられる。
【0128】
擬似ランダム数生成器の再初期化間隔は、UEにおいて適したインデックスが利用可能であり、継時的にシードを進めるために用いられる限り、如何なる間隔が用いられてよい。これは、しかし、サブフレーム又はフレームのグループを限定するものではない。
【0129】
他の可能性としては、E−UTRANにおいて、セル中で用いられる、シード又はサイレントREグリッドのインデックスは、セルIDにマッピングされるよりはむしろ、プライマリ又はフィジカルブロードキャストチャネル(P−BCH又はPBCH)を介してシグナリングされる。これは、ダウンリンクシェアードチャネル、即ちPDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)上にマッピングされる、本格的な専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)と比較して、UEがP−BCH又はPBCHを読み込むことを比較的容易にする。D−BCHは、システムインフォメーションブロック(SIB)と呼ばれるデータブロックの形態で送信される、全てのシステム情報を含む。しかし、原則として、サイレントREグリッドのシード又はインデックスは、また、D−BCHを介して送信することもできる。他の実施形態においては、又は、サイレントグリッドRE又はサイレントリソースエレメントグリッドの代替として、セルにおいて送信される情報は、セルID上にマッピングされる1つの静的な部分と、ブロードキャストチャネル、即ち、P−BCH、PBCH、又はD−BCHを介して送信される、半静的な部分との2つの部分に分けることができる。P−BCH、PBCH、又はD−BCHを用いる、これらの方法又はケースのいずれかにおいて、UEは、どこでそれが送信されたか、又は、隣接セルのどのチャネルが用いられたかに応じて、そのセルで用いられるサイレントREグリッドについての完全な情報を得るために、まずP−BCH、PBCH、又はD−BCHをまず読み込まなければならないだろう。サイレントグリッドREパターン、又は、サイレントリソースエレメントグリッドのパターンを手に入れた後に、UEは、隣接セル品質測定を実行するものとする。
【0130】
本発明の1つの重要な観点は、既に言及されたように、セルiからの、又はセルiについての、隣接セル品質測定のためのインターセル干渉が、セルiにおいてサイレントREグリッドの間測定され、そのため、干渉統計値へのサービングセルからの影響を回避することである。インターセル干渉推測は、さらに、下記に詳しく述べられる。
【0131】
インターセル干渉測定
サイレントREグリッドは、UEによって、データチャネル又は制御チャネルに影響する、インターセル干渉の統計を収集するために用いられる。もし、サイレントREグリッドが、データチャネル上に均一に配分されるならば、上記に示されるように、サイレントREグリッドにおいて収集される干渉サンプルは、継時的に、データチャネルに影響する干渉と完全に同一であるだろう。これらのサンプルは、したがって、UEによって推測するために利用される。
・データチャネルに影響するインターセル干渉パワー
・データチャネルに影響するインターセル干渉の共分散マトリックス。これは、UEが多重アンテナ有するならば、経験的に有益である。
・インターセル干渉の全確率分布
【0132】
測定された統計値は、参考文献[3]に提案されるアプローチと似た方法によって、時間及び周波数に渡って平均化されてよい。1つの重要な差異は、隣接セル品質測定の場合において、時間平均は、CQI推定において用いられるよりもかなり案外期間にわたって実行されることである。
【0133】
CQIの場合において、平均化は、1又は複数のサブフレームにわたる。これについては、下記にさらに説明される。サイレントリソースエレメントグリッドは、適切には、連続的に、例えば毎サブフレームにおいて、即ち1ms毎に利用可能である。しかし、隣接セル品質測定は、周期的なサンプルを用いる特定の測定期間、に実行される。例えば、それぞれのサンプルが2msであり、50ms周期である即ち、この例において、200msの測定期間中、2msの4つのサンプルがある。
【0134】
前セクションにおいて説明されたように、このインターセル干渉測定サンプルは、式(1)において用いられてよい。又は、より明確に、セル品質測定値、即ち、又は例えば、RSRQを得るために、式(2)において用いられてよい。しかし、本発明は、干渉成分を含むいかなるタイプの品質測定にも適用することができる。
【0135】
記載されたサブジェクトの内容は、もちろん上記の実施形態、変形例、及び例の記載に制限されるものではなく、本発明の全体的なコンセプトの範囲内において修正することができる。
【0136】
<参考文献>
[1]3GPP TS 25.215, “Physical layer
measurements (FDD)”.
[2]3GPP TS
36.214, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E UTRA); Physical layer
measurements”.
[3]R1-074855,
CQI Measurement Methodology, Ericsson, 3GPP RAN1#51, Korea.



【特許請求の範囲】
【請求項1】
モビリティの目的のため、隣接セル品質を測定するために、無線通信システムの第1のネットワークノード(300)中で実行される第1の方法であって、前記方法は、
a.データ割当てを有さない、即ち、サイレントグリッドであるリソースエレメント(202)を含み、品質が測定される隣接セルiのセル指定グリッド(200)を取得するステップと、
b.前記グリッドが測定期間上である間、信号干渉を測定するステップと、
c.隣接セルiの品質を、測定された信号干渉に基づいて推測するステップと、
を含む。
【請求項2】
前記推測された隣接セルiの品質を第2のネットワークノード(302)にレポートするステップを含む、請求項1に記載の第1の方法。
【請求項3】
前記隣接セルiの前記品質を、セルi中で用いられるサイレントリソースエレメントグリッドの間に測定又は推測される前記インターセル干渉として、計算、測定、及び/又は推測するステップを含む、請求項1に記載の第1の方法。
【請求項4】
前記インターセル干渉は、ノイズと、データ又は制御チャネル又はそれらの組合せからの受信パワーと、を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の、第1の方法。
【請求項5】
前記隣接セルiの前記品質を、信号強度、例えば、RSRP(Reference Symbol Received Power)と、干渉、例えばインターセル干渉プラスノイズ又はノイズを含むインターセルと、を用いて、計算、測定、及び/又は推測するステップを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の第1の方法。
【請求項6】
前記隣接セルiの前記品質を、RSRQ(Reference Symbol Recieved Quality)として、次式を用いて、計算、測定、及び/又は推測するステップを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の第1の方法。
i RSRQ=RSRP/(Iinter-cell + N0)
ここで、RSRPは、Reference Symbol Received Powerであり、Iinter-cellは、セルiにおいて用いられるサイレントリソースエレメントグリッド中に測定されたインターセル干渉であり、Nはノイズである。
【請求項7】
データ割当てを有さないデータリソースエレメント(202)の前記サイレントリソースエレメントグリッド(210)中におけるポジションを、前記サイレントリソースエレメントグリッド(210)の前記セルのセルIDに応じて決定するステップを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の第1の方法。
【請求項8】
a.前記第1のネットワークノード(300)のために、前記サイレントリソースエレメントグリッドの前記セルの前記隣接セルIDから、前記サイレントリソースエレメントグリッドを取得するステップ、及び/又は、
b.前記サイレントリソースエレメントグリッドを、前記サイレントリソースエレメントグリッドの前記セルの前記隣接セルIDから、前記第1のネットワークノード(300)に知らせるステップと、
を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の第1の方法。
【請求項9】
隣接セルiにおいて用いられる前記サイレントリソースエレメントグリッドのインデックスを、前記関連する第1のネットワークノードに、少なくとも1つの制御チャネル例えばプライマリ又はフィジカルブロードキャストチャネル(PBCH)、及び/又は、セカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)を介して、シグナリング又は送信するステップを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の第1の方法。
【請求項10】
前記セカンダリ又は前記D−BCHは、フィジカルダウンリンクシェアードチャネル(PDSCH)上にマッピングされ、又は、前記PDSCHを介して送信される、請求項9に記載の第1の方法。
【請求項11】
a.データ割当てを有さないデータリソースエレメントを含む、品質が測定される隣接セルiのセル指定サイレントグリッドを取得するためのグリッド取得手段(504)と、
b.前記サイレントグリッドが測定期間である間、信号干渉を測定するための測定手段(506)と、
c.前記隣接セルiの前記品質を、前記測定された信号干渉に基づいて、計算、測定、及び/又は、推測するための計算手段(508)と、
を含む、第1のネットワークノード(300)中の第1の構成(500)。
【請求項12】
前記隣接セルiの前記推測された品質を、第2のネットワークノード(302)にレポートするためのレポート手段(500)を含む、請求項11に記載の第1の構成(500)。
【請求項13】
前記計算手段(508)は、前記隣接セルiの前記品質を、セルiにおいて用いられる前記サイレントリソースエレメントグリッドの間に、前記インターセル干渉として計算、測定、及び/又は、推測するよう構成された、請求項11又は請求項12のいずれかに記載の第1の構成。
【請求項14】
前記インターセル干渉は、ノイズと、データ又は制御チャネル又はそれらの組合せからの受信パワーと、を含む、請求項11〜13のいずれか1項に記載の第1の構成。
【請求項15】
前記計算手段(508)が、前記隣接セルiの前記品質を、信号強度、例えばリファレンスシンボル受信パワー(RSRP)と、干渉、例えばインターセル干渉プラスノイズ、又は、ノイズを含むインターセル干渉と、を用いて、計算、測定、及び/又は推測するように構成された、請求項11〜14のいずれか1項に記載の第1の構成。
【請求項16】
前記計算手段(508)は、前記隣接セルiの前記品質を、リファレンスシンボル受信品質(RSRQ)として、次式を用いて、計算、測定、及び/又は、推測するよう構成された、請求項11〜15のいずれか1項に記載の第1の構成。
i RSRQ=RSRP/(Iinter-cell
+ N0)
ここで、RSRPは、Reference Symbol Received Powerであり、Iinter-cellは、セルiにおいて用いられるサイレントリソースエレメントグリッド中に測定されたインターセル干渉であり、Nはノイズである。
【請求項17】
データ割当てを有さない前記データリソースエレメント(202)の前記サイレントリソースエレメントグリッド(210)のポジションを、前記サイレントリソースエレメントグリッド(210)の前記セルの前記セルIDに応じて決定するための決定手段(509)を含む、請求項11〜16のいずれか1項に記載の第1の構成。
【請求項18】
前記計算手段(508)が、
a.前記第1のネットワークノード(300)についての前記サイレントリソースエレメントグリッドを、前記サイレントリソースエレメントグリッドの前記セルの前記隣接セルIDから取得し、及び/又は、
b.前記サイレントリソースエレメントグリッドを、前記サイレントリソースエレメントグリッドの前記セルの前記隣接セルIDから、前記第1のネットワークノード(300)に知らせる
ように構成された、請求項11〜17のいずれか1項に記載の第1の構成。
【請求項19】
隣接セルi中で用いられる前記サイレントリソースエレメントグリッドのインデックスを、前記関連する第1のネットワークノードに、少なくとも1つの制御チャネル、例えば、プライマリ又はフィジカル ブロードキャストチャネル(PBCH)、及び/又は、セカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)を介してシグナリング又は送信するための、送信手段(507)を含む、請求項11〜18のいずれか1項に記載の第1の構成。
【請求項20】
前記送信手段(507)は、前記セカンダリ又は前記D−BCHをマッピングし、又はそれをPDSCHを介して送信するよう構成された、請求項19に記載の第1の構成。
【請求項21】
隣接セル品質測定の中で、無線通信システムの第1のネットワークノードにより用いられるためのサイレントリソースエレメントグリッドの設定又は設計を含む、無線通信システムの第2のネットワークノード(302)、例えば基地局の中で実行される第2の方法(700)であって、
a.データ割当てを有さず、それによってサイレントリソースエレメントグリッドを実現している前記サイレントリソースエレメントグリッド中において、少なくとも1つの前記リソースエレメントを設定するステップと、
b.データ割当てを有さず、データ送信のために用いることができる前記サイレントリソースエレメントグリッド、即ちRE中において、少なくともいくつかの前記リソースエレメントを設定するステップと、
c.前記サイレントリソースエレメントグリッド(210)をランダム化して周波数及び時間において順にリソースブロックに割当てるステップ(702)と、
d.周波数及び時間において例えばランダムに(702)、前記サイレントリソースエレメントグリッドを変更するステップと、
のうち少なくともいずれか1つを含む方法。
【請求項22】
前記サイレントリソースエレメントグリッドは、リソースブロック、タイムスロット、サブフレーム、及びフレーム中で生成されたリソースエレメントを含み、前記方法は、それぞれのサブフレームにとって適切な、前記リソースブロックのリソースウィンドウへのグルーピングを含み、それぞれのリソースウィンドウは、適切に周波数において隣接するリソースブロックのグループを含む、請求項21に記載の第2の方法。
【請求項23】
それぞれのリソースウィンドウについて適切に、制御又はリファレンスシンボル信号でない全てのリソースエレメントを列挙するステップを含む、請求項21又は22のいずれかに記載の第2の方法。
【請求項24】
それぞれのリソースウィンドウにおいて適切に、サイレントリソースエレメントの指定番号を、列挙されたリソースエレメントの前記セットから、例えば、前記列挙されたデータリソースエレメントのレンジにおいて、均一に番号を生成する、擬似ランダム数生成器を用いて選択するステップを含む、請求項21〜23のいずれか1項に記載の第2の方法。
【請求項25】
隣接セルi中で用いられる前記サイレントリソースエレメントグリッドのインデックスの、少なくとも制御チャネル例えばプライマリ又はフィジカル ブロードキャストチャネル(PBCH)、及び/又は、セカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)のうちのいずれかを介した、前記関連する第1のネットワークノードへのシグナリングステップを含む、請求項21〜24のいずれか1項に記載の第2の方法。
【請求項26】
前記セカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)は、フィジカルダウンリンクシェアードチャネル(PDSCH)上にマッピングされる、又は、前記PDSCHを介して送信される、請求項25に記載の第2の方法。
【請求項27】
無線通信システムの第2のネットワークノード(302)、例えば基地局における第2の構成(800)であって、
a.無線通信システムの第1のネットワークノードによって、隣接セル品質測定中で用いるためにサイレントリソースエレメントグリッド(210)を設定又は設計するための第1の設定手段(802)と、
b.データ割当てを有さず、それによってサイレントリソースエレメントグリッド(210)を実現している前記サイレントリソースエレメントグリッド(210)中において、前記リソースエレメントのうちの少なくとも1つを設定するための第2の設定手段(804)と、
c.データ割当てを有さず、それによってサイレントリソースエレメントグリッド(210)を実現しており、データ送信のために用いることのできる前記サイレントリソースエレメントグリッド例えばRE中において、前記リソースエレメントのうちの少なくともいくつかを設定するための第3の設定手段(806)と、
d.前記サイレントリソースエレメントグリッド(210)をランダム化し、周波数及び時間において順にリソースブロックに割当てるためのランダム化手段(808)と、
e.前記サイレントリソースエレメントグリッド(210)を例えば周波数及び時間においてランダムに(702)変更するための変更手段(810)と、
のうちの少なくとも1つを有する構成。
【請求項28】
前記サイレントリソースエレメントグリッド(210)は、
リソースブロック、タイムスロット、サブフレーム、及びフレーム中において編成されたリソースエレメントを含み、
前記第2の構成は、
それぞれのサブフレームについて適切に、前記リソースブロックをリソースウィンドウにグルーピングするための編成手段(812)を有し、
それぞれのリソースウィンドウは、周波数において隣接するリソースブロックのグループを適切に含む、請求項27に記載の第2の構成(800)。
【請求項29】
それぞれのリソースウィンドウについて適切に、制御又はリファレンスシンボル信号でない全てのリソースエレメントを列挙するための列挙手段(814)を含む、請求項27又は28のいずれかを含む、第2の構成。
【請求項30】
サイレントリソースエレメントの指定番号を、それぞれのリソースウィンドウにおいて適切に、列挙されたリソースエレメントの前記セットから、例えば、前記列挙されたデータリソースエレメントのレンジから、均一に番号を生成する、擬似ランダム数生成器を用いて選択するための選択手段(816)を含む、請求項27〜29のいずれか1項に記載の第2の構成。
【請求項31】
隣接セルiにおいて用いられる前記サイレントリソースエレメントグリッド(210)のインデックスを、少なくとも1つの制御チャネル、例えば、プライマリ又はフィジカルブロードキャストチャネル(PBCH)、及び/又は、セカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)を介して、前記関連する第1のネットワークノードへシグナリング又は送信するための送信手段(818)を含む、請求項27〜30のいずれか1項に記載の第2の構成。
【請求項32】
前記送信手段(818)は、前記セカンダリ又は専用ブロードキャストチャネル(D−BCH)をフィジカルダウンリンクシェアードチャネル(PDSCH)上にマッピングする、又は、前記PDSCHを介して送信するよう構成された、請求項31に記載の第2の構成。
【請求項33】
無線通信システムの第2のネットワークノード(302)におけるサイレントリソースエレメントグリッド(210)であって、
リソースエレメント(202)例えばデータリソースエレメント(202)を含んで構成され、データ割り当てを有さず、
前記無線通信システムの第1のネットワークノード(300)によって隣接セル品質測定において用いられるよう構成された、サイレントリソースエレメントグリッド(210)。
【請求項34】
周波数及び時間において順にランダム化されてリソースブロックに割当てられた、請求項33に記載のサイレントリソースエレメントグリッド(210)。



【図1】
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【図2a】
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【図2b1】
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【図2b2】
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【図2c1】
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【図2c2】
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【図2c3】
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【図2c4】
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【図2d】
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【図2e】
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【図2f】
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【図2g】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−518461(P2011−518461A)
【公表日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−550639(P2010−550639)
【出願日】平成21年3月9日(2009.3.9)
【国際出願番号】PCT/SE2009/050244
【国際公開番号】WO2009/113951
【国際公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】