説明

通信システム及び通信方法

【課題】サービスの利用者同士のすれ違いを判定し、利用者の匿名性を保ちながらすれ違い判定結果の提示を行うシステム及びその方法を提供する。
【解決手段】サービスの対象となる複数の携帯端末装置とサーバ装置との間の通信方法であって、複数の携帯端末装置の日時及び座標をモニタ・保存し、サービスのリクエストがあった第1の携帯端末装置に関する第1の日時及び第1の座標に基づいて形成される、第1の日時を含む第1の時間帯内かつ前記第1の座標を含む第1の領域内に第2の携帯端末装置が存在するとき、第2の携帯端末装置をすれ違い端末として特定し、第1の携帯端末装置に関する第2の日時及び第2の座標に基づいて形成される、第2の日時を含む第2の時間帯内かつ第2の座標を含む第2の領域内にすれ違い端末が存在しないとき、第1の携帯端末装置へすれ違い端末とのすれ違いに関する第1のメッセージの送信を許容可とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システムに関し、特にサービスの利用者同士のすれ違いを判定し、利用者の匿名性を保ちながらすれ違い判定結果の提示を行う通信システム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、人と人とのコミュニケーションの手段として、SNS(Social Network Service)等のネットワークサービスを利用したコミュニケーションが急速に普及している。SNSとは、人と人とのつながりを促進・サポートするための、コミュニティ型のWebサイトのことである。また、当該サービスでは、友人間や知人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を提供したり、趣味や嗜好、居住地域、出身校、あるいは「友人の友人」といったつながりを通じて新たな人間関係を構築する場を提供している。このようなサービスが普及した理由の一つとして、利用者が個人特定に繋がる情報の開示レベルを任意で調節できることから、程よい距離感を保ったコミュニケーションを適えた点が挙げられる。
【0003】
一方、携帯電話等の携帯端末装置において、利用者の現在位置情報を取得する機能を備えたGPS搭載携帯電話が広く流通している。このようなGPS搭載携帯電話を用いて、端末所有者同士のすれ違いを判定し、個人情報を秘匿してメッセージの送受信が可能なシステムが提供されている(特許文献1)。
本件発明に関連する従来技術を開示する特許文献2及び特許文献3も参照されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−251858号公報
【特許文献2】特開2002−232947号公報
【特許文献3】特開2002−150037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術に鑑み、本発明者は、サービス内における利用者間のより深いコミュニケーションを実現すべく、鋭意検討を重ねてきた。その結果、特定の場合に利用者同士におけるすれ違いを判定し、所定の条件を満たしているとき当該すれ違いに関するメッセージの送信を許容可とすることにより、匿名性を確保しながら、同じ場所、同じ時間における現実体験の共有・共感に基づく、より深いコミュニケーションを可能にすることに想到した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明はかかる目的を達成すべくなされたものであり、その第1の局面は次のように規定される。即ち、
サービスの対象となる複数の携帯端末装置とサーバ装置とを備える通信システムであって、
前記サーバ装置は、
前記複数の携帯端末装置の日時及び座標をモニタし、保存するモニタ・保存手段と、
前記サービスのリクエストがあった第1の携帯端末装置に関する第1の日時及び第1の座標に基づいて形成される、前記第1の日時を含む第1の時間帯内かつ前記第1の座標を含む第1の領域内に第2の携帯端末装置が存在するとき、前記第2の携帯端末装置をすれ違い端末として特定するすれ違い端末特定手段と、
前記第1の携帯端末装置に関する第2の日時及び第2の座標に基づいて形成される、前記第2の日時を含む第2の時間帯内かつ前記第2の座標を含む第2の領域内に前記すれ違い端末が存在しないとき、前記第1の携帯端末装置へ前記すれ違い端末とのすれ違いに関する第1のメッセージの送信を許容可とする第1の送信許容判定手段と、
を備える、ことを特徴とする通信システム。
【0007】
このように規定される第1の局面の通信システムによれば、対象ユーザの携帯端末装置の履歴情報と、相手ユーザの携帯端末装置の履歴情報とが所定条件を満たしたとき、すれ違ったと判定し、対象ユーザの携帯端末装置の履歴情報と、相手ユーザの携帯端末装置の履歴情報とが所定条件を満たしたとき、すれ違いに関するメッセージの送信を許容可と判定する。このようなすれ違いに関するメッセージは、ユーザ間におけるコミュニケーションのきっかけとなる。そして、このような通信システムであれば、個人が特定されない程度に離隔したとき、メッセージの送信を許容可とするため、匿名性を確保しつつ、同じ場所、同じ時間における現実体験の共有・共感に基づく、より深いコミュニケーションが実現可能となる。
【0008】
このような通信システムにおいて、前記第1の携帯端末装置へ前記第1のメッセージの送信を許容可とするとき、併せて、前記すれ違い端末へも前記第1の携帯端末装置とのすれ違いに関する第2のメッセージの送信を許容可とする第2の送信許容判定手段、を更に備えることとしても良い(第2の局面)。ここで、当該第2の送信許容判定手段は、前記すれ違い端末に関する前記第2のメッセージの受信要求情報に基づき、前記すれ違い端末への前記第2のメッセージの送信を許容可とすることができる(第3の局面)。
【0009】
また、前記第1の送信許容判定手段は、前記第1の携帯端末装置が指定したすれ違い判定要求に関する条件に基づき、前記第1の日時及び/又は前記第1の座標が前記条件に含まれるとき、前記第1の携帯端末装置への前記第1のメッセージの送信を許容可としても良い(第4の局面)。このように、ユーザの希望に併せて時間帯や場所に関する設定をすれば、他のユーザと共有・共感したい時間帯、場所に関するすれ違いをユーザの希望に沿って特定可能となる。
また、前記第1のメッセージは、前記第1の時間帯及び前記第1の領域に関する情報と前記すれ違い端末のID情報とを含み(第5の局面)、前記第2のメッセージは、前記第1の時間帯及び前記第1の領域に関する情報と前記第1の携帯端末装置のID情報とを含むこととできる(第6の局面)。
【0010】
また、この発明の第7の局面は次のように規定される。即ち、
サービスの対象となる複数の携帯端末装置とサーバ装置との間の通信方法であって、
前記複数の携帯端末装置の日時及び座標をモニタし、保存するモニタ・保存ステップと、
前記サービスのリクエストがあった第1の携帯端末装置に関する第1の日時及び第1の座標に基づいて形成される、前記第1の日時を含む第1の時間帯内かつ前記第1の座標を含む第1の領域内に第2の携帯端末装置が存在するとき、前記第2の携帯端末装置をすれ違い端末として特定するすれ違い端末特定ステップと、
前記第1の携帯端末装置に関する第2の日時及び第2の座標に基づいて形成される、前記第2の日時を含む第2の時間帯内かつ前記第2の座標を含む第2の領域内に前記すれ違い端末が存在しないとき、前記第1の携帯端末装置へ前記すれ違い端末とのすれ違いに関する第1のメッセージの送信を許容可とする第1の送信許容判定ステップと、
を備える、ことを特徴とする通信方法。
このように規定される第7の局面の発明によれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
【0011】
この発明の第8の局面は次のように規定される。即ち、
第7の局面に規定の通信方法において、前記第1の携帯端末装置へ前記第1のメッセージの送信を許容可とするとき、併せて、前記すれ違い端末へも前記第1の携帯端末装置とのすれ違いに関する第2のメッセージの送信を許容可とする第2の送信許容判定ステップ、を更に備える。
このように規定される第8の局面の発明によれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
【0012】
この発明の第9の局面は次のように規定される。即ち、
第8の局面に規定の通信方法において、前記第2の送信許容判定ステップは、前記すれ違い端末に関する前記第2のメッセージの受信要求情報に基づき、前記すれ違い端末への前記第2のメッセージの送信を許容可とする。
このように規定される第9の局面の発明によれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
【0013】
この発明の第10の局面は次のように規定される。即ち、
第7〜第9のいずれかの局面に規定の通信方法において、前記第1の送信許容判定ステップは、前記第1の携帯端末装置が指定したすれ違い判定要求に関する条件に基づき、前記第1の日時及び/又は前記第1の座標が前記条件に含まれるとき、前記第1の携帯端末装置への前記第1のメッセージの送信を許容可とする。
このように規定される第10の局面の発明によれば、第4の局面と同等の効果を奏する。
【0014】
この発明の第11の局面は次のように規定される。即ち、
第7〜第10のいずれかの局面に規定の通信情報において、前記第1のメッセージは、前記第1の時間帯及び前記第1の領域に関する情報と前記すれ違い端末のID情報とを含む。
このように規定される第11の局面の発明によれば、第5の局面と同等の効果を奏する。
【0015】
この発明の第12の局面は次のように規定される。即ち、
第8〜第11のいずれかの局面に規定の通信方法において、前記第2のメッセージは、前記第1の時間帯及び前記第1の領域に関する情報と前記第1の携帯端末装置のID情報とを含む。
このように規定される第12の局面の発明によれば、第6の局面と同等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態の通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】(A)ユーザ基本情報、(B)ユーザ履歴情報のデータ構造例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態のすれ違い判定手段の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の第1の送信許容判定手段の詳細構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の通信システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態のステップ25の詳細動作を示すフローチャートである。
【図7】(A)すれ違い空間、(B)送信拒否空間の形成方法を示す模式図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の通信システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
この発明の実施の形態の通信システムを説明する。
図1に、この発明の実施の形態の通信システム1の概略構成を示す。
図1に示すように、この通信システム1は、携帯端末装置2及びサーバ3を備えており、両者はネットワークNを介して無線で接続されている。
携帯端末装置2は、ユーザが携帯可能な通信端末装置であり、例えば、携帯電話機、PDA(Portable Digital Assistants)、携帯ゲーム機、ノート型PC等が挙げられる。以下、携帯端末装置2(M1)の構成を説明するが、他の携帯端末装置M2、…、MnについてもM1と同様の構成を備えるものとする。
【0018】
携帯端末装置2は、入力部21、出力部22、位置特定部23及び端末側通信部24を備える。
入力部21は、後述するユーザ基本情報等の各種の情報を入力するために用いられる。入力部21として、マウス、ライトペン又はディスプレイの表示内容と協働するタッチパネル等のポインティングデバイスやキーボード又はマイクロホン等の音声入力装置を用いることができる。
出力部22は、ディスプレイを含み、入力画面や、後述するすれ違いに関するメッセージ等、その他の情報を表示する。この出力部22は音声発信部を含むこともできる。
【0019】
位置特定部23は、GPS受信機能等によりユーザ端末の位置と時間を特定する。当該位置及び時間は、ユーザ自身が位置登録することにより、あるいは、自動的に(例えば、10分間隔等)特定される。
端末側通信部24は、各種情報をサーバ3へ送信する送信部と、各種情報をサーバ3から受信する受信部とを備え、上記入力部21で入力された情報や上記位置特定部23で特定された位置及び時間の情報をサーバへ送信し、後述するすれ違いに関するメッセージを受信する。
【0020】
サーバ3は、携帯端末装置2から送信された、上記ユーザ基本情報や、ユーザ端末の位置及び時間に関する情報(ユーザ履歴情報)等の情報を管理し、当該情報を利用してすれ違いに関する情報を作成し、携帯端末装置2に送信する。
サーバ3は、サーバ側通信部31、ユーザ情報保存部32、すれ違い端末特定手段33、すれ違い端末保存部34、第1の送信許容判定手段35、第1の判定結果保存部36、第1のメッセージ作成部37及び第1のメッセージ保存部38を備える。
【0021】
サーバ側通信部31は、各種情報を携帯端末装置2から受信する受信部と、各種情報を携帯端末装置2へ送信する送信部とを備え、上記入力部21で入力された情報や上記位置特定部23で特定された位置及び時間の情報を受信し、後述するすれ違いに関するメッセージを送信する。
ユーザ情報保存部32は、ユーザに関する情報を保存する。
ユーザ情報保存部32は、ユーザ基本情報保存部321及びユーザ履歴情報保存部322を備える。
【0022】
図2を用いて、ユーザ基本情報保存部321及びユーザ履歴情報保存部322に保存されるデータ構造について説明する。
図2(A)は、ユーザ基本情報保存部321に保存されるユーザ基本情報のデータ構造の一例である。
図2(A)に示すように、ユーザ基本情報は、ユーザID、すれ違い条件、メッセージ送信条件、すれ違い判定要求条件及びメッセージ受信要求等を有しており、ユーザIDに関連付けて管理される。以下、携帯端末装置M1〜Mnを代表して、携帯端末装置2(M1)について説明する。
ユーザIDは、サービスの利用開始時にユーザにより入力されるか、予め用意されあるいは適時に生成されてユーザに付与される。当該ユーザIDが登録されているユーザは、携帯端末装置2(M1)を使用するユーザであって、かつSNS等のサービスを利用するユーザである。
【0023】
すれ違い条件は、ユーザが、「すれ違い」と認定するための時間的、領域的条件であり、すれ違い時間及び領域に関するデータを含む。当該データは、ユーザが自由に設定できるようにしても良いし、本通信システム1においてデフォルトとして設定していても良い。ここで、対象ユーザとしてのユーザUID01は、すれ違い時間60min、すれ違い領域を1kmと設定している。すなわち、ユーザUID01は、自己の携帯端末装置M1において位置特定部23が特定した第1の日時を中心とする前後60min内(すれ違い時間、第1の時間帯ともいう)、かつ、同様に特定した第1の座標を中心とする直径1km内(すれ違い領域、第1の領域ともいう)から形成されるすれ違い空間に相手ユーザが存在することをすれ違いの条件としている。上記の例では、すれ違い時間及びすれ違い領域は、第1の日時及び第1の座標を中心として設定したが、中心とすることに限定されず、第1の日時及び第1の座標を含むよう設定すれば良い。
【0024】
メッセージ送信条件は、ユーザが、すれ違いに関するメッセージの送信を許容可とするための時間的、領域的条件であり、送信拒否時間及び領域に関するデータを含む。ユーザの匿名性を確保するためには、上記相手ユーザとのすれ違いに関するメッセージを送信する際、対象ユーザ(ユーザUID01)と相手ユーザとが時間的、距離的に離隔していることが要求されるからである。当該データは、ユーザが自由に設定できるようにしても良いし、本通信システム1においてデフォルトとして設定していても良い。
ここで、対象ユーザとしてのユーザUID01は、送信拒否時間30min、送信拒否領域を2kmと設定している。すなわち、ユーザUID01は、自己の携帯端末装置M1において位置特定部23が特定した第2の日時を中心とする前後30min内(送信拒否時間、第2の時間帯ともいう)、かつ、同様に特定した第2の座標を中心とする直径2km内(送信拒否領域、第2の領域ともいう)から形成される送信拒否空間に当該相手ユーザが存在しないことをメッセージ送信許可の条件としている。
上記の例では、送信拒否時間及び送信拒否領域は、第2の日時および第2の座標を中心として設定したが、中心とすることに限定されず、第2の日時及び第2の座標を含むように設定すれば良い。
【0025】
すれ違い判定要求条件は、ユーザがすれ違い判定を要求する条件を設定している。図2(A)の例において、ユーザUID01は、10:00〜14:00の間のすれ違い判定を要求している。ここでは、すれ違い判定要求条件として、時間を設定したが、場所や曜日を設定することとしても良い。すれ違い判定要求条件として、場所を設定する場合には、例えば、座標の指定により領域を設定しても良いし、POIを設定することとしても良い。
メッセージ受信要求は、他のユーザのすれ違い条件及び送信許可条件を満たしたとき、すれ違いに関するメッセージを受信するか否かについての設定である。
上記ユーザ基本情報として、他にも、居住地や勤務地の特定を防ぐため、すれ違い判定の除外エリアを設定することとしても良い。
【0026】
図2(B)は、ユーザ履歴情報保存部322に保存されるユーザ履歴情報の一例である。
図2(B)に示すように、ユーザ履歴情報は、ユーザID、時間データ及び位置データ等を有しており、ユーザIDに関連付けて、当該時間データ及び位置データの履歴が管理される。以下、ユーザUID01〜UID0nを代表して、ユーザUID01について説明する。
ユーザIDは、前述したユーザ基本情報に登録されているユーザIDである。
【0027】
時間データは、上記位置特定部23において、ユーザ自身の位置登録により、あるいは、自動的に特定が行われた日時(年月日時分秒)を示すデータであり、携帯端末装置2が備えるGPS機能により特定される。
位置データは、上記位置特定部23において、ユーザ自身の位置登録により、あるいは、自動的に特定が行われた緯度・経度を示すデータであり、携帯端末装置2が備えるGPS機能により特定される。
図2(B)の例では、位置特定部23において10分間隔で自動的に時間データ及び位置データが特定されている。
【0028】
図1に戻り、すれ違い端末特定手段33は、対象ユーザの上記すれ違い条件を満たす相手ユーザをすれ違い端末として特定する。
図3を用いて、すれ違い端末特定手段33の詳細構成を説明する。
すれ違い端末特定手段33は、第1履歴選択部331、すれ違い空間形成部332及びすれ違い端末抽出部333を備える。
第1履歴選択部331は、ユーザ履歴情報保存部322を参照して、対象ユーザの第1の日時及び第1の座標を第1履歴として選択する。当該選択は、対象ユーザのユーザ基本情報にすれ違い判定要求条件が設定されている場合には当該条件を参照し、当該条件を満たす履歴情報を第1履歴として選択する。
【0029】
すれ違い空間形成部332は、ユーザ基本情報保存部321に保存されたすれ違い条件を参照して、第1履歴選択部331で選択された第1履歴の第1の日時及び第1の座標に基づく、第1の領域としてのすれ違い空間を形成する。
すれ違い端末抽出部333は、ユーザ履歴情報保存部322を参照して、すれ違い空間形成部332で形成されたすれ違い空間に履歴情報を有する相手ユーザをすれ違い端末として抽出する。
抽出されたすれ違い端末についての相手ユーザのユーザID等に関する情報は、上記対象ユーザのユーザID及びすれ違い空間に関する情報と関連付けて、すれ違い端末保存部34に保存される。
【0030】
図1に戻り、第1の送信許容判定手段35は、対象ユーザのメッセージ送信条件に相手ユーザの位置データあるいは時間データが該当するか否かによって、すれ違いに関する第1メッセージの送信許容の可否を判定する。
【0031】
図4を用いて、第1の送信許容判定手段35の詳細構成を説明する。
第1の送信許容判定手段35は、第2履歴選択部351、送信拒否空間形成部352、第3履歴選択部353、比較部354及び第1の送信許容判定部355を備える。
第2履歴選択部351は、ユーザ履歴情報保存部322を参照して、対象ユーザの第2の日時及び第2の座標を第2履歴として選択する。
【0032】
送信拒否空間形成部352は、ユーザ基本情報保存部321に保存されたメッセージ送信条件を参照して、第2履歴選択部351で選択された第2履歴の第2の日時及び第2の座標に基づく、第2の領域としての送信拒否空間を形成する。
第3履歴選択部353は、ユーザ履歴情報保存部322及びすれ違い端末保存部34を参照して、対象ユーザに対応する相手ユーザの第2の日時における第3の座標を第3履歴として選択する。
比較部354は、送信拒否空間形成部352で形成された送信拒否空間と第3履歴選択部353で選択された第3履歴とを比較する。比較結果は、第1の送信許容判定部355へ送られる。
【0033】
第1の送信許容判定部355は、比較部354から送られてきた比較結果に基づいて、対象ユーザへのすれ違いに関する第1のメッセージの送信を許容するか否か判定する。すなわち、第1の送信許容判定部355は、相手ユーザの第3履歴が送信拒否空間に存在するとき、当該第1のメッセージの送信の許容不可と判定し、相手ユーザの第3履歴が送信拒否空間に存在しないとき、当該第1のメッセージの送信を許容可と判定する。このように第1のメッセージの送信タイミングを判定すれば、ユーザの個人特定回避に対する意識レベルを反映させた、匿名性を確保することが可能となる。判定結果は、第1の判定結果として第1の判定結果保存部36へ保存される。
【0034】
図1に戻り、第1のメッセージ作成部37は、第1の判定結果保存部36に保存された第1の判定結果を受け、対象ユーザに対する相手ユーザとのすれ違いに関するメッセージを作成する。
当該メッセージの内容としては、相手ユーザのユーザID、すれ違い空間、すれ違い判定時の対象ユーザの日時、座標(あるいはPOI)等を含むことができる。作成された第1のメッセージは、第1のメッセージ保存部38に保存される。このように作成された第1のメッセージは、適当なタイミングで第1のメッセージ保存部38から読み出されインターネットNを介して、対象ユーザの携帯端末装置2の出力部22から、画像情報もしくは音声情報として出力される。
第1のメッセージの送信タイミングとしては、例えば、第1の送信許容判定手段35において、第1のメッセージの送信が許容可と判定されたとき、第1のメッセージを送信することとできる。
また、他の例としては、ユーザの設定した時間、あるいは、本通信システム1においてデフォルトとして設定された時間等に第1のメッセージを送信することとしても良い。この場合、当該ユーザの設定した時間、デフォルトとして設定された時間に、再度、メッセージ送信条件に基づき、第1のメッセージの送信許容を判定することが好ましい。第1の送信許容判定の際には、対象ユーザと相手ユーザとが離隔したとして、メッセージ送信条件に基づき許容可と判定された場合であっても、上記ユーザの設定した第1のメッセージの送信時間の際に、対象ユーザと相手ユーザとが再度接近している場合には、当該第1のメッセージを送信することは好ましくないからである。
【0035】
図5及び図6は、この発明の実施の形態の通信システム1の動作を示すフローチャートである。図7は、(A)すれ違い空間、及び、(B)送信拒否空間を示す模式図である。
ステップ10では、携帯端末装置2は、自己のユーザ基本情報を設定し、サーバ3へ送信する。サーバ3は、当該情報を受信し、ユーザ基本情報保存部321に保存する(ステップ20)。
ステップ11では、携帯端末装置2は、位置特定部23において、位置データ及び時間データを特定する。特定された当該データは、ユーザIDと関連付けて、サーバ3へ送信される(ステップ12)。サーバ3は、当該情報を受信し、ユーザ履歴情報としてユーザ履歴情報保存部322に保存する(ステップ21)。
【0036】
ステップ22では、第1履歴選択部331が、ユーザ履歴情報保存部322に保存される対象ユーザの第1履歴(第1の日時、第1の座標)を選択する。当該選択は、対象ユーザのユーザ基本情報にすれ違い判定要求条件が設定されている場合には当該条件を参照し、当該条件を満たす履歴情報を第1履歴として選択する。
ステップ23では、すれ違い空間形成部332が、ステップ22で選択された第1履歴とユーザ基本情報のすれ違い条件とを参照して、すれ違い空間を形成する。具体的には、図7(A)に示すように、対象ユーザの第1履歴として選択された第1の座標(M1(X,Y))を中心として、すれ違い条件の領域的条件として設定された1km圏内を第1の領域として形成し、同じく選択された第1の日時(20101223/123000)を中心に、すれ違い条件の時間的条件として設定された60min内を第1の時間帯内として形成することにより、第1の時間帯内かつ第1の領域からなる空間をすれ違い空間として形成する。
【0037】
ステップ24では、すれ違い端末抽出部333が、ユーザ履歴情報保存部322に保存される履歴情報から、ステップ23で形成されたすれ違い空間に存在する履歴情報を抽出し、当該履歴情報に係る携帯端末装置をすれ違い端末として特定し、すれ違い端末保存部34に保存する。具体的には、図7(A)に示すように、ユーザUID02の履歴情報である時間データ(20101223/125000)及び位置データ(M2(X,Y))が、それぞれ第1の時間帯内及び第1の領域内に存在するとき、当該ユーザIDを有する携帯端末装置をすれ違い端末として特定する。
ステップ25では、第1の送信許容判定手段35が、ユーザ情報保存部32内のユーザ基本情報及びユーザ履歴情報を参照し、ステップ24で特定されたすれ違い端末とのすれ違いに関するメッセージを、対象ユーザに送信許容するか否かを判定する。
【0038】
図6を用いて、ステップ25の詳細動作を説明する。
ステップ251では、第2履歴選択部351が、ユーザ履歴情報保存部322に保存される対象ユーザの第2履歴(第2の日時、第2の座標)を選択する。当該第2履歴として、直近に取得した履歴情報を第2履歴として選択することとできる。
ステップ252では、送信拒否空間形成部352が、ステップ251で選択された第2履歴とユーザ基本情報のメッセージ送信条件とを参照して、送信拒否空間を形成する。具体的には、図7(B)に示すように、対象ユーザの第2履歴として選択された第2の座標(M1(X,Y))を中心として、メッセージ送信条件の領域的条件として設定された2km圏内を第2の領域として形成し、同じく選択された第2の日時(TM1)を中心に、メッセージ送信条件の時間的条件として設定された30min内を第2の時間帯内として形成することにより、第2の時間帯内かつ第2の領域からなる空間を送信拒否空間として形成する。
【0039】
ステップ253では、第3履歴選択部353が、ユーザ履歴情報保存部322に保存される履歴情報から、ステップ24で特定されたすれ違い端末の第2の日時における第3の座標を第3履歴として選択する。
ステップ254では、比較部354が、ステップ252で形成された送信拒否空間とステップ253で選択された第3履歴とを比較する。
ステップ255では、第1の送信許容判定部355が、ステップ254の比較結果に基づき、対象ユーザへの相手ユーザとのすれ違いに関するメッセージ送信の許容可否を判定する。具体的には、図7(B)に示すように、ユーザUID02の履歴情報である時間データ(TM2)及び位置データ((M2(X,Y)のいずれかが、第2の時間帯内及び第2の領域内に存在しないとき、当該ユーザUID02とのすれ違いに関するメッセージを対象ユーザへ送信許容可と判定する(ステップ255:N)。
【0040】
図5に戻り、ステップ26では、第1のメッセージ作成部37は、対象ユーザに対する相手ユーザとのすれ違いに関する第1のメッセージを作成し、保存する。当該第1のメッセージは、適当なタイミングで第1のメッセージ保存部38から読み出され、対象ユーザに送信される(ステップ27)。
対象ユーザの携帯端末装置2は、当該第1のメッセージを受信し(ステップ13)、出力部22により第1のメッセージを表示等する(ステップ14)。
【0041】
図8に、他の実施の形態の通信システム100を示す。図8において、図1、図3及び図4と同一の要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
図8に示すのは、第1のメッセージ送信が許容可と判定されたときに、相手ユーザにもすれ違いに関するメッセージの送信を許容可とする通信システム100である。すなわち、当該システム100は、図1に示す通信システム100において、第2の送信許容判定手段101、第2の判定結果保存部102、第2のメッセージ作成部103及び第2のメッセージ保存部104を更に備えている。
【0042】
第2の送信許容判定手段101は、第1の送信許容判定手段35で判定された第1の判定結果に基づき、第1のメッセージ送信が許容可と判定されたとき、相手ユーザにもすれ違いに関するメッセージの送信を許容可と判定する。また、当該判定において、相手ユーザに関する上述のユーザ基本情報のメッセージ受信要求を参照し、すれ違いに関するメッセージの受信要求有のとき、相手ユーザへの第2メッセージの送信を許容可とすることとしても良い。判定結果は、第2の判定結果として第2の判定結果保存部102へ保存される。
第2のメッセージ作成部103は、第2の判定結果保存部102に保存された第2の判定結果を受け、相手ユーザに対する対象ユーザとのすれ違いに関するメッセージを作成する。当該メッセージの内容としては、対象ユーザのユーザID、すれ違い空間、すれ違い判定時の相手ユーザの日時、座標(あるいはPOI)等を含むことができる。作成された第2のメッセージは、第2のメッセージ保存部104に保存される。このように作成された第2のメッセージは、適当なタイミングで第2のメッセージ保存部104から読み出されてインターネットNを介して、相手ユーザの携帯端末装置の出力部から、画像情報もしくは音声情報として出力される。
【0043】
以上、本発明の実施の形態及び実施例について説明してきたが、これらのうち、2つ以上の実施の形態等を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態等を部分的に実施しても構わない。さらには、これらのうち、2つ以上の実施の形態等を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
【0044】
以下、次の事項を開示する。
【0045】
この発明の第13の局面は次のように規定される。即ち、
サービスの対象となる複数の携帯端末装置とサーバ装置とを備える通信方法を実現するコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
前記複数の携帯端末装置の日時及び座標をモニタし、保存するモニタ・保存手段と、
前記サービスのリクエストがあった第1の携帯端末装置に関する第1の日時及び第1の座標に基づいて形成される、前記第1の日時を含む第1の時間帯内かつ前記第1の座標を含む第1の領域内に第2の携帯端末装置が存在するとき、前記第2の携帯端末装置をすれ違い端末として特定するすれ違い端末特定手段と、
前記第1の携帯端末装置に関する第2の日時及び第2の座標に基づいて形成される、前記第2の日時を含む第2の時間帯内かつ前記第2の座標を含む第2の領域内に前記すれ違い端末が存在しないとき、前記第1の携帯端末装置へ前記すれ違い端末とのすれ違いに関する第1のメッセージの送信を許容可とする第1の送信許容判定手段、
として機能させる、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
このように規定される第13の局面の発明によれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
【0046】
この発明の第14の局面は次のように規定される。即ち、
第13の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
前記第1の携帯端末装置へ前記第1のメッセージの送信を許容可とするとき、併せて、前記すれ違い端末へも前記第1の携帯端末装置とのすれ違いに関する第2のメッセージの送信を許容可とする第2の送信許容判定手段、として機能させる。
このように規定される第14の局面の発明によれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
【0047】
この発明の第15の局面は次のように規定される。即ち、
第14の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記第2の送信許容判定手段は、前記すれ違い端末に関する前記第2のメッセージの受信要求情報に基づき、前記すれ違い端末への前記第2のメッセージの送信を許容可とする。
このように規定される第15の局面の発明によれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
【0048】
この発明の第16の局面は次のように規定される。即ち、
第13〜第15の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記第1の送信許容判定手段は、前記第1の携帯端末装置が指定したすれ違い判定要求に関する条件に基づき、前記第1の日時及び/又は前記第1の座標が前記条件に含まれるとき、前記第1の携帯端末装置への前記第1のメッセージの送信を許容可とする。
このように規定される第16の局面の発明によれば、第4の局面と同等の効果を奏する。
【0049】
この発明の第17の局面は次のように規定される。即ち、
第13〜第16の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記第1のメッセージは、前記第1の時間帯及び前記第1の領域に関する情報と前記すれ違い端末のID情報とを含む。
このように規定される第17の局面の発明によれば、第5の局面と同等の効果を奏する。
【0050】
この発明の第18の局面は次のように規定される。即ち、
第14〜第17の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記第2のメッセージは、前記第1の時間帯及び前記第1の領域に関する情報と前記第1の携帯端末装置のID情報とを含む。
このように規定される第18の局面の発明によれば、第6の局面と同等の効果を奏する。
【0051】
第13〜第18のいずれかの局面に規定されるコンピュータプログラムを記録する記録媒体が第19の局面として規定される。
【0052】
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【符号の説明】
【0053】
1 通信システム
2 携帯端末装置
3 サーバ
31 サーバ側通信部
32 ユーザ情報保存部
33 すれ違い端末特定手段
35 第1の送信許容判定手段
37 第1のメッセージ作成部
321 ユーザ基本情報保存部
322 ユーザ履歴情報保存部
331 第1履歴選択部
332 すれ違い空間形成部
333 すれ違い端末抽出部
351 第2履歴選択部
352 送信許容空間形成部
353 第3履歴選択部
354 比較部
355 第1の送信許容判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスの対象となる複数の携帯端末装置とサーバ装置とを備える通信システムであって、
前記サーバ装置は、
前記複数の携帯端末装置の日時及び座標をモニタし、保存するモニタ・保存手段と、
前記サービスのリクエストがあった第1の携帯端末装置に関する第1の日時及び第1の座標に基づいて形成される、前記第1の日時を含む第1の時間帯内かつ前記第1の座標を含む第1の領域内に第2の携帯端末装置が存在するとき、前記第2の携帯端末装置をすれ違い端末として特定するすれ違い端末特定手段と、
前記第1の携帯端末装置に関する第2の日時及び第2の座標に基づいて形成される、前記第2の日時を含む第2の時間帯内かつ前記第2の座標を含む第2の領域内に前記すれ違い端末が存在しないとき、前記第1の携帯端末装置へ前記すれ違い端末とのすれ違いに関する第1のメッセージの送信を許容可とする第1の送信許容判定手段と、
を備える、ことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記第1の携帯端末装置へ前記第1のメッセージの送信を許容可とするとき、併せて、前記すれ違い端末へも前記第1の携帯端末装置とのすれ違いに関する第2のメッセージの送信を許容可とする第2の送信許容判定手段、を更に備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記第2の送信許容判定手段は、前記すれ違い端末に関する前記第2のメッセージの受信要求情報に基づき、前記すれ違い端末への前記第2のメッセージの送信を許容可とする、
ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記第1の送信許容判定手段は、前記第1の携帯端末装置が指定したすれ違い判定要求に関する条件に基づき、前記第1の日時及び/又は前記第1の座標が前記条件に含まれるとき、前記第1の携帯端末装置への前記第1のメッセージの送信を許容可とする、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項5】
前記第1のメッセージは、前記第1の時間帯及び前記第1の領域に関する情報と前記すれ違い端末のID情報とを含む、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項6】
前記第2のメッセージは、前記第1の時間帯及び前記第1の領域に関する情報と前記第1の携帯端末装置のID情報とを含む、
ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項7】
サービスの対象となる複数の携帯端末装置とサーバ装置との間の通信方法であって、
前記複数の携帯端末装置の日時及び座標をモニタし、保存するモニタ・保存ステップと、
前記サービスのリクエストがあった第1の携帯端末装置に関する第1の日時及び第1の座標に基づいて形成される、前記第1の日時を含む第1の時間帯内かつ前記第1の座標を含む第1の領域内に第2の携帯端末装置が存在するとき、前記第2の携帯端末装置をすれ違い端末として特定するすれ違い端末特定ステップと、
前記第1の携帯端末装置に関する第2の日時及び第2の座標に基づいて形成される、前記第2の日時を含む第2の時間帯内かつ前記第2の座標を含む第2の領域内に前記すれ違い端末が存在しないとき、前記第1の携帯端末装置へ前記すれ違い端末とのすれ違いに関する第1のメッセージの送信を許容可とする第1の送信許容判定ステップと、
を備える、ことを特徴とする通信方法。
【請求項8】
前記第1の携帯端末装置へ前記第1のメッセージの送信を許容可とするとき、併せて、前記すれ違い端末へも前記第1の携帯端末装置とのすれ違いに関する第2のメッセージの送信を許容可とする第2の送信許容判定ステップ、を更に備える、
ことを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
【請求項9】
前記第2の送信許容判定ステップは、前記すれ違い端末に関する前記第2のメッセージの受信要求情報に基づき、前記すれ違い端末への前記第2のメッセージの送信を許容可とする、
ことを特徴とする請求項8に記載の通信方法。
【請求項10】
前記第1の送信許容判定ステップは、前記第1の携帯端末装置が指定したすれ違い判定要求に関する条件に基づき、前記第1の日時及び/又は前記第1の座標が前記条件に含まれるとき、前記第1の携帯端末装置への前記第1のメッセージの送信を許容可とする、
ことを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項11】
前記第1のメッセージは、前記第1の時間帯及び前記第1の領域に関する情報と前記すれ違い端末のID情報とを含む、
ことを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項12】
前記第2のメッセージは、前記第1の時間帯及び前記第1の領域に関する情報と前記第1の携帯端末装置のID情報とを含む、
ことを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−142682(P2012−142682A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−292321(P2010−292321)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(501271479)株式会社トヨタマップマスター (56)
【Fターム(参考)】