説明

通信システム及び通信機器

【課題】本発明の目的は、通信の発信者及び受信者に位置情報を通知するか選択させて、プライバシーを守ることができる通信システム及び通信機器を提供することである。
【解決手段】自機の位置情報の第1の通知許可情報を発信する通信部11を含む発信側携帯電話機515と、自機の位置情報の第2の通知許可情報を発信する通信部11と、自機の位置にかかわる地図情報を表示可能な表示部14と、を含む受信側携帯電話機517と、を有し、受信側携帯電話機517は、発信側携帯電話機515と受信側携帯電話機517の各々から前記第1の通知許可情報及び前記第2の通知許可情報の発信が確認された場合に、発信側携帯電話機515及び自機の位置に関する地図画面を表示部14に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」という)、有線電話機等の通信用の通信機器を用いた通信システム及びその通信に用いる通信機器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、通話中になる前の呼出中の状態で発信側と着信側の双方で互いの位置情報をリアルタイムに認識できる位置情報通知システムが開示されている。
【特許文献1】特開2005―204118号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、この方法では双方にリアルタイムでその位置情報を通知することになるので、自身の位置を知られたくない発信者及び着信者のプライバシーを侵害してしまうという不利益がある。
【0004】
本発明の目的は、通信の発信者及び受信者に位置情報を通知するか選択させて、プライバシーを守ることができる通信システム及び通信機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の観点の通信システムは、自機の位置情報の第1の通知許可情報を発信する通信部を含む第1の通信機器と、自機の位置情報の第2の通知許可情報を発信する通信部と、自機の位置にかかわる地図情報を表示可能な表示部と、を含む第2の通信機器と、を有し、前記第2の通信機器は、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器の各々から前記第1の通知許可情報及び前記第2の通知許可情報の発信が確認された場合に、前記第1の通信機器及び自機の位置に関する地図画面を前記表示部に表示する。
【0006】
好適には、本発明の通信システムは、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器の通信を伝達するネットワークを有し、前記ネットワークは、前記第1の通信機器からの前記第1の通知許可情報及び前記第2の通信機器からの第2の通知許可情報の発信を確認した場合に、前記第1の通信機器の位置情報と前記第2の通信機器の位置情報に関する前記地図図面を生成し、当該地図画面を前記第1の通信機器及び前記第2の通信機器のうち少なくとも前記第2の通信機器に送信する、位置情報管理装置を有する。
【0007】
好適には、前記第2の通信機器は、前記第1の通信機器からの前記第1の通知許可情報及び前記第2の通信機器からの前記第2の通知許可情報の発信を確認した場合に、前記第1の通信機器の位置情報と自機の位置情報に関する前記地図図面を生成する制御部を有する。
【0008】
好適には、前記第1の通信機器は、自機の位置にかかわる地図情報を表示可能な表示部を有し、前記第1の通信機器は、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器の各々から前記第1の通知許可情報及び第2の通知許可情報の発信が確認された場合に、自機及び前記第2の通信機器の位置に関する前記地図画面を前記表示部に表示する。
【0009】
好適には、前記第1の通信機器及び前記第2の通信機器の少なくとも1つは、GPSによって位置を検出する位置測定部を有する。
【0010】
好適には、本発明の通信機器は、ネットワーク内端末の位置情報から地図画面を生成する、前記位置情報管理装置又は前記第2の通信機器の制御部を有する。
【0011】
本発明の第1の観点の通信機器は、自機の位置情報の通知許可情報を発信する通信部と、
自機の位置にかかわる地図情報を表示可能な表示部と、通信相手の通信機器と自機の各々から通知許可情報及の発信が確認された場合に、通信相手の通信機器及び自機の位置に関する地図画面を前記表示部に表示する制御部と、を有する。
【0012】
好適には、前記通信部は、通信相手の通信機器からの通知許可情報及び自機からの通知許可情報の発信を確認した場合に、通信相手の通信機器の位置情報と自機の位置情報に関する前記地図図面を生成及び当該地図画面を発信する位置情報管理装置が発信した当該地図図面を受信し、前記表示部は、受信した当該地図図面を表示する。
【0013】
好適には、本発明の通信機器は、通信相手の通信機器からの通知許可情報及び自機からの通知許可情報の発信を確認した場合に、通信相手の通信機器の位置情報と自機の位置情報に関する前記地図図面を生成する制御部を有する。
【0014】
好適には、本発明の通信機器は、GPSによって位置を検出する位置測定部を有する。
【0015】
好適には、本発明の通信機器は、ネットワーク内端末の位置情報から前記地図画面を生成する制御部を有する。
【0016】
好適には、前記表示部が表示するのは、ネットワーク内端末の位置情報から前記位置情報管理装置が生成した前記地図画面である。
【0017】
本発明の第2の観点の通信システムは、自機の位置情報の第1の通知許可情報を発信する通信部を含む第1の通信機器と、自機の位置情報の第2の通知許可情報を発信する通信部と、自機の位置にかかわる位置情報を音声によって出力可能な音声入出力部と、を含む第2の通信機器と、を有し、前記第2の通信機器は、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器の各々から前記第1の通知許可情報及び前記第2の通知許可情報の発信が確認された場合に、少なくとも前記第1の通信機器の位置に関する位置情報を音声入出力部が音声によって出力する。
【0018】
本発明の第2の観点の通信機器は、自機の位置情報の通知許可情報を発信する通信部と、
自機の位置にかかわる地図情報を音声によって出力可能な音声入出力部と、を有し、通信相手の通信機器と自機の各々から通知許可情報及の発信が確認された場合に、通信相手の通信機器及び自機の位置に関する位置情報を音声入出力部が音声によって出力する。
【0019】
本発明の第3の観点の通信システムは、第1の通信機器が第2の通信機器へ発信した際に、第2の通信機器が通知許可情報を第1の通信機器へ返信しなかった場合、第1の通信機器と第2の通信機器は、第2の通信機器の位置に関する地図画面を表示することなく通信及び通話が可能である。
【0020】
本発明の第3の観点の通信機器は、通信を受信又は発信した際に、通信相手の通信機器から通知許可情報及の発信が確認されなかった場合、通信相手の位置に関する地図画面を表示することなく通信及び通話が可能である。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、通信の発信者及び受信者に位置情報を通知するか選択させて、プライバシーを守ることができる通信システム及び通信機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、通信を伝達するネットワーク1を説明する説明図である。
従来通信は、有線電話通信網7を使用したものが主流であったが、現在では携帯電話通信網5やインターネット通信網3による通信も有線電話通信網7と同様に使用されている。
インターネット通信網3はルータ31を有する。ここで、ルータ31とは通信の末端に該当する図示しないユーザのパソコン311と直接通信を行っているもののみを特にいうこととし、インターネット通信網3内で単に通信を媒介するものは除外するものとする。
携帯電話通信網5は基地局51を有する。ここで、基地局51とは通信の末端に該当する図示しないユーザの携帯電話機511と直接通信を行っているもののみを特にいうこととする。
有線電話通信網7は交換機71を有する。ここで、交換機71とは通信の末端に該当する図示しないユーザの有線電話機711と直接通信を行っているもののみを特にいうこととし、有線電話通信網7内で単に通信を媒介するものは除外するものとする。
【0023】
インターネット通信網3と携帯電話通信網5とは本来別々のシステムであるが、ゲートウエイ9を介して接続され互いに通信が可能である。インターネット通信網3と携帯電話通信網5との間、及び、携帯電話通信網5と有線電話通信網7との間、であっても同様である。
【0024】
図2は、インターネット通信網3を説明する説明図である。
インターネット通信網3とルータ31までがネットワーク1に含まれる。また、インターネット通信網3内にはインターネット通信網内サーバ33が存在し通信の媒介等を行っている。
ルータ31にはユーザが使用しているパソコン311が複数、接続されている。
【0025】
図3は、有線電話通信網7を説明する説明図である。
有線電話通信網7と交換機71までがネットワーク1に含まれる。
交換機71にはユーザが使用している有線電話機711が複数、接続されている。
【0026】
図4は携帯電話通信網5を説明する説明図である。
携帯電話通信網5と基地局51までがネットワーク1に含まれる。また、携帯電話通信網5内には携帯電話通信網内サーバ53が存在し通信の媒介等を行っている。
基地局51にはユーザが使用している携帯電話機511が複数、無線通信によって接続されている。
【0027】
以上のようなネットワーク1の構成内において、携帯電話間で電話通信があった時について以下記載する。
【0028】
図5は、携帯電話機511間で通信の発信と受信があった時の説明図である。
発信側の携帯電話機511を受信側の携帯電話機511と区別するために、発信側携帯電話機515と特にいうこととする。同様に受信側の携帯電話機511を受信側携帯電話機517と特にいうこととする。
また、発信側携帯電話機515側のネットワーク1内の端末に該当する基地局51を特に発信側基地局55といい、受信側携帯電話機517側のネットワーク1内の端末に該当する基地局51を特に受信側基地局57という。
【0029】
発信側携帯電話機515から発信された、通信はネットワーク1を介して受信側携帯電話機517に伝達される。その際、ネットワーク1内の発信側基地局55がまずは発信側携帯電話機515の通信を受信し、他のネットワーク1内の機器を介して、ネットワーク1内の受信側基地局57に伝達している。
ネットワーク1内での処理はネットワーク1内に存在する携帯電話通信網内サーバ53によってなされる。具体的には、発信側携帯電話機515が通信開始信号に付加して発信した受信側携帯電話機517の電話番号情報から携帯電話通信網内サーバ53が、その電話番号情報に該当する受信側携帯電話機517が通信可能な受信側基地局57を検索する。そして、発信側基地局55から送られてくる通信を受信側基地局57に伝達する。
【0030】
なお、発信側基地局55は発信側ネットワーク内端末の一例であり、受信側基地局57は受信側ネットワーク内端末の一例であり、発信側携帯電話機515は発信側通信機器の一例であり、受信側携帯電話機517は受信側通信機器の一例である。
【0031】
図6(a)は携帯電話機511が開かれた状態(開状態)を示した外観図であり、図6(b)は携帯電話機511の折り畳まれた状態(閉状態)を示した外観図である。
図6(a)に示されるように、第1筐体501には、図6(b)に示す携帯電話機511の閉状態においては外部に露出しない一面に表示部14が配置されている。
また、図6(a)に示されるように、第2筐体502には、図6(b)に示す携帯電話機511の閉状態において外部には露出しない一面に操作部12が配置されている。
【0032】
ヒンジ部503は、第1筐体501と第2筐体502とを開閉し、図6(a)に示す携帯電話機511開状態と図6(b)に示す閉状態とを遷移可能とする回転軸を有するヒンジ機構である。なお、携帯電話機511の開状態/閉状態は、後述する制御部17により監視されており、制御部17は携帯電話機511の開閉状態を検出することが可能である。
具体的には、携帯電話機511は例えば第1筐体501に配置した図示しない突起部により、第2筐体502の図示しない検出スイッチが押されているか否かを制御部17が監視することにより開閉状態を検出している。すなわち、携帯電話機511は検出スイッチが押下されていれば閉状態、そうでなければ開状態と判定する。なお、開閉検出は、スイッチに限らず、各種センサであってもよい。
【0033】
図7は図6の携帯電話機511の信号処理系を示すブロック図である。
【0034】
図7に示されるように、携帯電話機511は、制御・処理の中枢である制御部17を有する。そして、この制御部17と位置測定部10、通信部11、操作部12、音声入出力部13、表示部14及び記憶部16のそれぞれが、アドレス、データ、コントロールのためのラインが複数本からなるシステムバス18によって接続される。
【0035】
位置測定部10は、携帯電話機511の位置を測定する部分である。具体的には、GPS(グローバル・ポジショニング・システム )によってその位置を検出する方法があり得る。もっとも、GPSによる方法は位置を測定するための方法の一例にすぎず、たとえば複数の基地局51からの電波状況からその位置を推定する方法もあり得るし、その他の方法であってもよい。
【0036】
通信部11は、無線通信システムを捕捉し、通信ネットワークに接続される基地局51との間で無線通信を行い、各種データの送受信を行う。各種データとは、Web上のダウンロードサイトからダウンロードされるファイルのデータ、音声通話時の音声データ、メール送受信時のメールデータ、ウェブ閲覧時のウェブページデータ、等である。
後述するが、本発明では、通信部11はこれらに加えて地図画面又は通信相手方の位置情報の通信も行う。
【0037】
操作部12は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キー、ファンクションキーなど、各種の機能が割り当てられたキーを有しており、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部17に出力する。
後述するが、本発明では、操作部12は、これらに加えて地図画面等を相手に通知するか否かの決定を操作部12の操作によって行う。
【0038】
音声入出力部13は、スピーカから出力される音声信号やマイクロフォンにおいて入力される音声信号の入出力処理を行う。
すなわち、音声入出力部13は、マイクロフォンから入力された音声を増幅し、アナログ/デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部17に出力する。
また、音声入出力部13は、制御部17から供給される音声データに復号化、デジタル/アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカに出力する。
後述するが、本発明の変形例その7では、音声入出力部13は、これらに加えて発信者の位置情報を音声信号に変換してスピーカに出力する機能をも有する。
【0039】
表示部14は、例えばLCDやOLED(Organic light-emitting diode(有機EL))を用いて構成されており、制御部17から供給される映像信号に応じた画像を表示する。
表示部14は、通常、通信部11による無線発信時における発信先の電話番号、着信時における発信元の電話番号、受信メールや発信メールの内容、日付、時刻、電池残量、発信成否、待ち受け画面等を表示する。
後述するが、本発明では、表示部14は、これらに加えて発信者の位置情報と受信者の位置情報の両方が記載された地図画面を表示する機能をも有する。
【0040】
記憶部16では、携帯電話機511の各種処理に利用される各種データを記憶する。記憶部16は、例えば制御部17が実行するコンピュータのプログラム、通信相手の電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を管理するアドレス帳、着信音やアラーム音を再生するための音声ファイル、待ち受け画面用の画像ファイル、各種の設定データ、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータが記憶される。
後述するが、本発明の変形例では、記憶部16は、地図画面を生成するための地図のデータベースをも有している。
【0041】
なお、記憶部16は、例えば、不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置など)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSRAM、DRAM)などによって構成される。
【0042】
制御部17は、携帯電話機511の全体的な動作を統括的に制御する。
すなわち、制御部17は、携帯電話機511の各種処理(回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成と送受信、インターネットのWeb上のサイトの閲覧など)が操作部12の操作に応じて適切な手順で実行されるように、上述した各ブロックの動作(通信部11における信号の送受信、表示部14における画像の表示、図示していない撮像部おける撮像処理等)を制御する。
さらに、制御部17は、記憶部16に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。
すなわち、制御部17は、記憶部16に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次受け取って処理を実行する。
後述するが、本発明では、制御部17はネットワーク1内のサーバが生成した地図画面を表示部14に表示させる処理を行う。また、本発明の変形例では、制御部17が地図画面を生成する。
【0043】
以上の構成を有する携帯電話機511において、通信を発信する場合について以下記載する。(適宜、図5も参照のこと)
図8は、発信側携帯電話機515がネットワーク1を介して受信側携帯電話機517に通信を発信した場合の処理を説明する説明図である。
なお、ステップ5**との記載は発信側での処理を表し、ステップ1**との記載はネットワーク1内での処理を表し、ステップ7**との記載は受信側での処理を表している。
【0044】
<ステップ501の処理>
ステップ501において、発信側携帯電話機515の操作部12を発信者が操作することによって受信側携帯電話機517へ通信を発信する旨の操作がなされる。
【0045】
<ステップ502の処理>
次に、ステップ502において、発信者は操作部12を操作して位置情報を付加して通信を発信するか選択する。
なぜなら、プライバシーの問題等から必ずしも発信者が自らの位置を受信者に通知したいとは限らず、その選択をさせる必要があるからである。
もっとも、必ずしも通信毎に選択させる必要はなく、たとえば、受信者ごとに設定してこれを発信側携帯電話機515の記憶部16に記憶させておくことによることもできる。
また、位置情報を通知するのを標準状態としておき、特別な操作がないときには位置情報を通知することとしてもよいし、逆に、位置情報を通知しないことを標準状態としておき、特別な操作がないときには位置情報を通知しないこととしてもよい。
さらにまた、位置を通知するにしても、その程度を例えば地域(市、町、村、最寄りの駅)程度にする等の選択を可能としてもよい。
【0046】
<ステップ503の処理>
ステップ503において、位置情報を付加して通信を発信する旨の操作を発信者が行った時には、発信側携帯電話機515はその位置情報を取得する。
具体的には、制御部17は位置測定部10を制御して、GPSによって発信側携帯電話機515の位置を取得する。なお、位置測定方法の、一例としてGPSを用いて位置を測定しているが必ずしもこれに限定する必要はない。
【0047】
<ステップ504の処理>
ステップ504において、制御部17は通信部11を制御して通信開始要求信号を発信側基地局55に通知する。さらに、これに加えてステップ503において取得した発信側携帯電話機515の位置情報も発信する。
【0048】
<ステップ101の処理>
ステップ55において、前述の通信開始要求信号及び位置情報を発信側基地局55が受信する。以後、この発信側基地局55が発信側携帯電話機515との通信を仲介することになる。もっとも、発信側携帯電話機515が移動した場合には、適宜発信側基地局55は変更されていく。
【0049】
<ステップ102aの処理>
ステップ102aにおいて、携帯電話通信網内サーバ53が発信側携帯電話機515の位置情報から、発信側携帯電話機515のいる位置の地図画面を生成する。なお、ここでは、受信者側の位置情報は分からないので、受信者側の位置はこの地図画面には記載されていない。
【0050】
<ステップ103aの処理>
ステップ103aにおいて、携帯電話通信網内サーバ53はそのネットワーク1内の基地局51と通信して、受信側携帯電話機517が通信可能な受信側基地局57を検索し、特定する。
【0051】
<ステップ104aの処理>
ステップ104aにおいて、ステップ103aによって特定された受信側基地局57が受信側携帯電話機517に通信開始要求信号以外に位置情報要求信号をも発信する。さらに、位置情報要求信号に加えてステップ102aにおいて生成された地図画面をも付加して発信する。
【0052】
<ステップ701の処理>
ステップ701において、受信側携帯電話機517は位置情報要求信号に加えて地図画面を受信する。
【0053】
<ステップ702aの処理>
ステップ702aにおいて、受信側携帯電話機517は表示部14に発信側携帯電話機515の地図画面を表示する。
【0054】
<ステップ703aの処理>
ステップ703aにおいて、受信側携帯電話機517のユーザである受信者は受信側携帯電話機517の位置、つまり、受信者の位置も発信者に通知するかを選択する。
なぜなら、プライバシーの問題等から必ずしも発信者が自らの位置を受信者に通知したいとは限らず、その選択をさせる必要があるからである。
もっとも、必ずしも通信毎に選択させる必要はなく、たとえば、受信者ごとに設定してこれを発信側携帯電話機515の記憶部16に記憶させておき、その記憶内容に応じて自動的に選択することもできる。
【0055】
また、位置情報を通知するのを標準状態としておき、特別な操作がないときには位置情報を通知することとしてもよいし、逆に、位置情報を通知しないことを標準状態としておき、特別な操作がないときには位置情報を通知しないこととしてもよい。
もっとも、必ずしも通信毎に選択させる必要はなく、たとえば、受信者ごとに設定してこれを発信側携帯電話機515の記憶部16に記憶させておくことによることもできる。
さらにまた、位置を通知するにしても、その程度を例えば地域(市、町、村、最寄りの駅)程度にする等の選択を可能としてもよい。
【0056】
他にも、発信側携帯電話機515がその位置情報を通知してきた時のみ、受信側携帯電話機517も位置情報を発信することとしてもよい。
さらに、記憶部16に記憶されている電話帳情報を参照して、相手方の位置情報があらかじめ登録されている場合だけ、自動的に位置情報を通知することとしてもよい。
以上のように、自動的に位置情報を許可することとしていた時には、自動的に許可した旨の通知をし、また、自動通知できないような通信があった時には、その旨の警告を表示部14または音声によって通知してユーザの判断を受けるようにする。
【0057】
<ステップ704の処理>
ステップ704において、位置情報を付加して通信を発信する旨の操作を発信者が行った時には、受信側携帯電話機517はその位置情報を取得する。
具体的には、制御部17は位置測定部10を制御して、GPSによって受信側携帯電話機517の位置を取得する。なお、ここでは一例としてGPSを用いて位置を測定しているが必ずしもこれに限定する必要はない。
【0058】
<ステップ705aの処理>
ステップ705aにおいて、ステップ704において取得した受信側携帯電話機517の位置情報を、受信側基地局57に発信する。なお、この受信側携帯電話機517の位置情報は受信側の位置情報通知許可情報の働きも有している。もっとも、位置情報に加えて位置情報通知許可情報を別に通知するものとしてもよい。
【0059】
<ステップ105aの処理>
ステップ105aにおいて、受信側基地局57はステップ705aにおいて受信側携帯電話機517から発信された、受信側携帯電話機517の位置情報を受信する。そして、その位置情報は前述したステップ102aで発信側携帯電話機515の地図画面を生成した携帯電話通信網内サーバ53に伝達される。
【0060】
<ステップ106aの処理>
ステップ106aにおいて、携帯電話通信網内サーバ53は、既に得ていた発信側携帯電話機515の位置情報と、ステップ105aによって得られた受信側携帯電話機517の位置情報の両者から、発信側携帯電話機515の位置と受信側携帯電話機517の両者が入った地図画面を生成する。
この地図画面の生成方法の詳細については後述するが、携帯電話機511の表示部14の画面範囲全体を使って表示するように生成する。
【0061】
<ステップ107aの処理>
ステップ107aにおいて、発信側基地局55及び受信側基地局57が、ステップ106aにおいて生成された地図画面をそれぞれ、発信側携帯電話機515及び受信側携帯電話機517に発信する。
【0062】
<ステップ505の処理>
ステップ505において、発信側携帯電話機515は発信側基地局55から発信された地図図形を受信し、これを表示部14に表示する。
【0063】
<ステップ705の処理>
ステップ705において、受信側携帯電話機517は受信側基地局57から発信された地図図形を受信し、これを表示部14に表示する。
【0064】
[実施形態の変形例その1]
以上の実施形態においては、発信側携帯電話機515と受信側携帯電話機517は、GPS機能付きの携帯電話機511であったが、携帯電話機511によっては必ずしもGPS機能を有していない場合もある。
また、GPS機能が付いていたとしても、GPSで測定できるような精密な位置までの通知を必要としない場合、又は、精密な位置までの通知を欲しない場合、もある。これらの場合にはGPSによる位置測定までは不要であるので、それらの場合には発信側基地局55の位置を発信者の位置とし、受信側基地局57の位置を受信者の位置とする。
【0065】
基地局51には、すべて識別する番号が与えられており、携帯電話機511からの通信を送受信する時には自動的にその識別番号が通信に付与される。
そして、その識別番号に対応する位置情報を携帯電話通信網内サーバ53が蓄えていれば、容易に発信側基地局55と受信側基地局57との両者が記載されている地図画面を生成することができる。
【0066】
図9は、この実施形態の変形例を説明する説明図である。具体的には、発信側基地局55の位置を発信者の位置とし、受信側基地局57の位置を受信者の位置とする変形例である。
【0067】
<ステップ501〜ステップ101の処理>
ステップ501〜ステップ101までの処理は前述の実施形態と同じなので省略する。なお、この変形例では位置情報の取得のためにGPSを用いていないので、ステップ503は行われない。
【0068】
<ステップ102bの処理>
ステップ102bにおいて、携帯電話通信網内サーバ53は発信側基地局55の識別情報から発信側基地局55の位置を発信者の位置として、発信者の地図情報のみが記載された地図画面を生成する。なお、ここでは、受信者側の位置情報は分からないので、受信者側の位置はこの地図画面には記載されていない。
【0069】
<ステップ103a〜ステップ702aの処理>
ステップ103〜702aまでの処理は前述の実施形態と同じなので省略する。
【0070】
<ステップ703bの処理>
ステップ703bにおいて、受信側携帯電話機517のユーザである受信者は受信側携帯電話機517の受信側基地局57の位置を発信者に通知するかを選択する。
また、位置情報を通知するのを標準状態としておき、特別な操作がないときには位置情報を通知することとしてもよいし、逆に、位置情報を通知しないことを標準状態としておき、特別な操作がないときには位置情報を通知しないこととしてもよい。
なお、この変形例では位置情報の取得のためにGPSを用いていないので、ステップ704は行われない。
【0071】
<ステップ705bの処理>
ステップ705bにおいて、受信側携帯電話機517は、受信側携帯電話機517の位置情報として受信側基地局57の位置を使用して通知することを許可する通知許可情報を、受信側基地局57に発信する。
【0072】
<ステップ105bの処理>
ステップ105bにおいて、受信側基地局57はステップ705bにおいて受信側携帯電話機517により発信された、通知許可情報を受信する。そして、その通知許可情報は前述したステップ102bの携帯電話通信網内サーバ53に伝達される。
【0073】
<ステップ106bの処理>
ステップ106aにおいて、携帯電話通信網内サーバ53は、既に得ていた発信側携帯電話機515の発信側基地局55の識別情報と、受信側携帯電話機517の受信側基地局57の識別情報から、それぞれの位置を検索し、発信側基地局55の位置と受信側基地局57の位置との両者が入った地図画面を生成する。
この地図図形の生成方法については、詳細については後述するが、携帯電話機511の表示部14の画面範囲全体を使って表示するように生成する。
【0074】
<ステップ107a、505及び706の処理>
ステップ107a、505及び706の処理は前述の実施形態と同じなので省略する。
【0075】
[実施形態の変形例その2]
前述の実施形態およびその変形例その1では、発信側携帯電話機515と受信側携帯電話機517の位置情報は前者であればGPS、後者であれば基地局51の識別情報といように、同一の方法によって特定していた。
しかし、必ずしも同じ方法によって位置を特定する必要はない。例えば、発信側携帯電話機515にはGPS機能が付いていたが、受信側携帯電話機517にはGPS機能がない場合もありうる。さらに、発信側携帯電話機515及び受信側携帯電話機517の両方にGPSがあっても、受信側携帯電話機517の受信者がGPSで特定されるような精密な位置情報の通知を望まない場合もあり得る。
そこで、変形例その2では、発信側携帯電話機515はGPSによる発信がなされたが、受信側では受信側基地局57を位置情報として選択する場合、つまり、実施形態と実施形態の変形例その1が組み合わされた場合について記載する。
【0076】
図10は、発信側携帯電話機515はGPSによる発信がなされたが、受信側では受信側基地局57を位置情報として選択する場合についての説明図である。
【0077】
<ステップ501〜ステップ702aの処理>
ステップ501〜ステップ702aは前述の実施形態と同一の処理を行う。
【0078】
<ステップ703b〜ステップ105bの処理>
ステップ501〜ステップ105bは前述の実施形態の変形例その1と同一の処理を行う。
【0079】
<ステップ106cの処理>
ステップ106cにおいて、携帯電話通信網内サーバ53は、既に得ていた発信側携帯電話機515の位置情報と、受信側携帯電話機517の受信側基地局57の識別情報からそれぞれの位置を検索し、発信側携帯電話機515の位置と受信側基地局57の位置との両者が入った地図画面を生成する。
この地図画面の生成方法の詳細については後述するが、携帯電話機511の表示部14の画面範囲全体を使って表示するように生成する。
【0080】
<ステップ107a、505及び706の処理>
ステップ107a、505及び706の処理は前述の実施形態と同じなので省略する。
【0081】
[実施形態の変形例その3]
以上の実施形態、実施形態の変形例その1及び実施形態の変形例その2では、地図画面を生成していたのは携帯電話通信網内サーバ53であったが、発信側携帯電話機515で最初に受信側携帯電話機517に表示される地図情報を生成し、さらに、その地図画面を受けた受信側携帯電話機517が発信側携帯電話機515と受信側携帯電話機517の両者が入った地図画面を生成して発信側携帯電話機515に通知することも考えられる。
この時には、地図画面自体が通知許可情報を兼ねていてもよい。
【0082】
この方法であると、携帯電話通信網内サーバ53の処理は軽減されるが、発信側携帯電話機515及び受信側携帯電話機517に地図のデータベースを備える必要が生ずる。
【0083】
また、ステップ504において、発信側携帯電話機515が発信側携帯電話機515のみが記載された地図画面を生成して、受信側携帯電話機517に通知する時には、地図画面自体が通知許可情報を兼ねていてもよい。
【0084】
[実施形態の変形例その4]
実施形態及び実施形態の変形例1〜3では、携帯電話機511間での通信を説明したが、その方法はパソコン311間でも適用できる。
図11は、パソコン311間で通信する場合の変形例を表したものである。
【0085】
[実施形態の変形例その5]
実施形態及び実施形態の変形例1〜3では、携帯電話機511間での通信を説明したが、その方法は有線電話機711間でも適用できる。
図12は、有線電話機711間で通信する場合の変形例を表したものである。
【0086】
[実施形態の変形例その6]
以上で説明した通信方法は、異なる通信機器間でも用いることができる。つまり、携帯電話機511とパソコン311、携帯電話機511と有線電話機711、パソコン311と有線電話機711との間でも用いることができる。
その中で、携帯電話機511とパソコン311間での通信について説明する。
【0087】
図13は、携帯電話機511とパソコン311との通信を説明する説明図である。
【0088】
図14は、携帯電話機511とパソコン311との通信を説明する説明図である。
以下、この図面について説明する。
【0089】
<ステップ501〜ステップ102aの処理>
この処理は図8に記載された実施形態と同一なので説明を省略する。
【0090】
<ステップ103bの処理>
ステップ103bにおいて、携帯電話通信網内サーバ53はそのネットワーク1内のルータ31と通信して、受信側パソコン317が通信可能な受信側ルータ37を検索し、特定する。
【0091】
<ステップ104bの処理>
ステップ104bにおいて、ステップ103によって特定された受信側ルータ37が、
受信側パソコン317に通信開始要求信号以外に位置情報要求信号をも発信する。さらに、位置情報要求信号に加えてステップ102aにおいて生成された地図画面をも付加して発信する。
【0092】
<ステップ701及びステップ702aの処理>
この処理は図8に記載された実施形態と同一なので説明を省略する。
【0093】
<ステップ703cの処理>
ステップ703cにおいて、受信側パソコン317のユーザである受信者は受信側パソコン317の受信側基地局57の位置を発信者に通知するかを選択する。
また、位置情報を通知するのを標準状態としておき、特別な操作がないときには位置情報を通知することとしてもよいし、逆に、位置情報を通知しないことを標準状態としておき、特別な操作がないときには位置情報を通知しないこととしてもよい。
なお、パソコン311にGPSが付属していることはまれであるが、付属している場合には、GPSを利用することもできる。
【0094】
<ステップ705c>
ステップ705cにおいて、受信側パソコン317は、受信側パソコン317の位置情報として受信側ルータ37の位置を使用して通知することを許可する通知許可情報を、受信側ルータ37に発信する。
【0095】
<ステップ105c>
ステップ105cにおいて、受信側ルータ37はステップ705cにおいて受信側パソコン317により発信された、通知許可情報を受信する。そして、その通知許可情報は前述したステップ102bの携帯電話通信網内サーバ53又はインターネット通信網内サーバ33に伝達される。
【0096】
<ステップ106dの処理>
ステップ106dにおいて、携帯電話通信網内サーバ53又はインターネット通信網内サーバ33は、既に得ていた発信側携帯電話機515の位置情報と、受信側パソコン317の受信側ルータ37の識別情報からそれぞれの位置を検索し、発信側携帯電話機515の位置と受信側ルータ37の位置との両者が入った地図画面を生成する。
この地図画面の生成方法の詳細については後述するが、携帯電話機511の表示部14及びパソコン311の画面の画面範囲全体を使って表示するように生成する。
【0097】
<ステップ107bの処理>
ステップ107bにおいて、発信側基地局55及び受信側ルータ37が、ステップ106dにおいて生成された地図画面をそれぞれ、発信側携帯電話機515及び受信側パソコン317に発信する。
【0098】
<ステップ505及びステップ706の処理>
ステップ505及びステップ706の処理は図8の実施形態と同じなので省略する。
【0099】
[実施形態の変形例その7]
携帯電話機511と有線電話機711間での通信について説明する。なお、ここでは有線電話機711というのはIP電話等ではなく、かつ、表示部14を持たない音声のみによって通話を行う有線電話機711を想定している。
【0100】
図15は、携帯電話機511と有線電話機711との通信を説明する説明図である。
【0101】
図16は、携帯電話機511と有線電話機711との通信を説明する説明図である。
以下、この図面について説明する。
【0102】
<ステップ501〜ステップ101の処理>
この処理は図8に記載された実施形態と同一なので説明を省略する。
【0103】
<ステップ102cの処理>
ステップ102cにおいて、携帯電話通信網内サーバ53が発信側携帯電話機515の位置情報から、発信側携帯電話機515のいる位置を表す音声を生成する。
【0104】
<ステップ103cの処理>
ステップ103cにおいて、携帯電話通信網内サーバ53はそのネットワーク1内の交換機71と通信して、受信側有線電話機717が通信可能な受信側交換機77を検索し、特定する。
【0105】
<ステップ104cの処理>
ステップ104cにおいて、ステップ103によって特定された受信側交換機77が、
受信側有線電話機717に通信開始要求信号以外に位置情報要求信号をも発信する。さらに、位置情報要求信号に加えてステップ102cにおいて生成された音声をも付加して発信する。
【0106】
<ステップ701の処理>
この処理は図8に記載された実施形態と同一なので説明を省略する。
【0107】
<ステップ702bの処理>
ステップ702aにおいて、受信側有線電話機717は音声入出力部13を用いて、ステップ102cで生成された音声を再生する。
【0108】
<ステップ703dの処理>
ステップ703dにおいて、受信側有線電話機717のユーザである受信者は受信側有線電話機717の受信側交換機77の位置を発信者に通知するかを選択する。
また、位置情報を通知するのを標準状態としておき、特別な操作がないときには位置情報を通知することとしてもよいし、逆に、位置情報を通知しないことを標準状態としておき、特別な操作がないときには位置情報を通知しないこととしてもよい。
【0109】
<ステップ705dの処理>
ステップ705dにおいて、受信側有線電話機717は、受信側有線電話機717の位置情報として受信側交換機77の位置を使用して通知することを許可する通知許可情報を、受信側交換機77に発信する。
【0110】
<ステップ105dの処理>
ステップ105dにおいて、受信側交換機77はステップ705dにおいて受信側有線電話機717により発信された、通知許可情報を受信する。そして、その通知許可情報は前述したステップ102cの携帯電話通信網内サーバ53に伝達される。
【0111】
<ステップ106eの処理>
ステップ106eにおいて、携帯電話通信網内サーバ53は、既に得ていた発信側携帯電話機515の位置情報と、受信側有線電話機717の受信側交換機77の識別情報からそれぞれの位置を検索し、発信側携帯電話機515の位置と受信側交換機77の位置との両者が入った地図画面を生成する。
この地図画面の生成方法の詳細については後述するが、携帯電話機511の表示部14の画面範囲全体を使って表示するように生成する。
【0112】
<ステップ107cの処理>
ステップ107cにおいて、発信側基地局55及び受信側交換機77が、ステップ106eにおいて生成された地図画面をそれぞれ、発信側携帯電話機515及び受信側有線電話機717に発信する。
【0113】
<ステップ505及びステップ706の処理>
ステップ505及びステップ706の処理は図8の実施形態と同じなので省略する。なお、ここでは、受信側有線電話機717は画面による表示部14のないものを想定しているので、ステップ706は省略される。もっとも、表示部14があるのであれば706を省略しないことができる。
【0114】
なお、以上の変形例その7では受信側の通信機器は受信側有線電話機717としたが、必ずしも、有線電話機711である必要はなく、受信側の機器は携帯電話機511であってもよい。
また、実施形態及び実施形態の変形例その1〜6までの方法に、上記変形例その7の構成を加えて、地図図面に加えて音による位置情報を通知することにしてもよい。
【0115】
[地図画面生成方法]
以上の実施形態及び実施形態の変形例1〜7の、ステップ106a〜ステップ106eの地図画面の生成について説明する。
図17は、ステップ505において発信側携帯電話機515、ステップ706において受信側携帯電話機517又は受信側パソコン317に表示される地図画面の一例である。
図17の(a)はアメリカ・ロサンゼルスから日本の東京に電話が発信されたときの地図画面である。
図17の(b)は日本の千葉県木更津市から神奈川県横浜市に電話が発信された場合の地図画面である。
【0116】
表示部14には着信表示ウィンドウ141が表示される。そして、着信表示ウィンドウ141には、地図画面、着信表示、発信地名、着信地名が表示される。また、地図画面には発信地145と着信地143も表示され、発信地145と着信地143とを示す矢印表示などがされる。できるだけ地図画面が大きくなるように、画面の表示範囲を使用できるように着信地143と発信地145を端と反対側の端となるような地図画面を生成する。
【0117】
また、たとえば異なる国間での通信の時には、地球を表示してその距離感を体感的に感じることができるように、図17(a)のように表示する。
逆に、数百メートルの近距離における通信であれば、細かい道路などが記載されている地図画面を表示する。これによって、通信の発信者又は受信者はその通信の相手を迎えに行くことや、細かい道案内ができる。
なお、地図画面は、通信の最初に生成されるだけではなく、通信の発信者及び受信者が操作部12を操作することによって新たに更新することができる。もしくは、一定の時間ごとに更新させることもできる。
【0118】
図18は、発信者が上空にいる場合の地図画面の表示方法の一例である。
この場合には、飛行機等の空を飛ぶ乗り物の絵を表示する等して、上空にいることを表現する。
このような方法によって、通信の発信者及び受信者は相手方の状況を知ることができ、通信の内容や時間などを考慮して通話することができる。
【0119】
[相手方から通知許可信号の発信がない場合]
以上の例では、通信受信者から位置情報に対して通知許可があって、通知許可情報が発信される場合について説明した。しかしながら、通知許可がなく地図画面は表示されなくても場合であっても、通信発信者及び通信発信者が通話及び通信を行いたいと考える場合はありうる。
つまり、通信受信者は位置に対する情報は公開したくないが通信及び通話は行いたい場合はありうる。また、通信の発信者にしても、位置情報はなくても通信は行いたい場合があり得る。そこで、地図画面を表示することなく通話が可能とするべきである。
【0120】
以上の実施形態によれば、自機の位置情報の第1の通知許可情報を発信する通信部11を含む発信側携帯電話機515と、自機の位置情報の第2の通知許可情報を発信する通信部11と、自機の位置にかかわる地図情報を表示可能な表示部14と、を含む受信側携帯電話機517と、を有する。
そして、受信側携帯電話機517は、発信側携帯電話機515と受信側携帯電話機517の各々から前記第1の通知許可情報及び前記第2の通知許可情報の発信が確認された場合に、発信側携帯電話機515及び自機の位置に関する地図画面を表示部14に表示する。
これによって、通信の発信者及び受信者は通信の発信者との距離や位置などを把握することができる上に、自身の位置情報を通知したくない場合には、その位置を知らせないことが可能となり、プライバシーが守られる。
【0121】
また、本発明の通信システムは、発信側携帯電話機515と受信側携帯電話機517の通信を伝達するネットワーク1を有し、ネットワーク1は、発信側携帯電話機515からの前記第1の通知許可情報及び受信側携帯電話機517からの第2の通知許可情報の発信を確認した場合に、発信側携帯電話機515の位置情報と受信側携帯電話機517の位置情報に関する前記地図図面を生成し、当該地図画面を発信側携帯電話機515及び前記受信側携帯電話機517のうち少なくとも受信側携帯電話機517に送信する、携帯電話通信網内サーバ53を有する。
これによって、地図画面をサーバが生成するので携帯電話機511の制御部17に負担がかからない。また、携帯電話機511が地図情報を各々有する必要はなくなり携帯電話機511の記憶容量が節約できる。
【0122】
また、受信側携帯電話機517は、発信側携帯電話機515からの前記第1の通知許可情報及び受信側携帯電話機517からの記第2の通知許可情報の発信を確認した場合に、発信側携帯電話機515の位置情報と自機の位置情報に関する前記地図図面を生成する制御部17を有する。
これによって、サーバではなく携帯電話機511が地図情報を生成するのであるから、サーバに負担がかからない。
【0123】
また、発信側携帯電話機515は、自機の位置にかかわる地図情報を表示可能な表示部14を有し、発信側携帯電話機515は、発信側携帯電話機515と受信側携帯電話機517の各々から発信側携帯電話機515及び受信側携帯電話機517の発信が確認された場合に、自機及び受信側携帯電話機517の位置に関する前記地図画面を表示部14に表示する。
これによって、発信者にも受信者の位置が分かることから、発信者は相手の位置によって通話の内容、時間を変更できる。さらに、受信者を出迎えに行くことも可能となる。
【0124】
また、発信側携帯電話機515及び受信側携帯電話機517の少なくとも1つは、GPSによって位置を検出する位置測定部10を有するので、正確な位置情報を得ることができ、特に近距離の場合には出迎え等に利用できる。
【0125】
また、本発明の通信機器は、基地局51の位置情報から地図画面を生成する、携帯電話通信網内サーバ53又は受信側携帯電話機517の制御部17を有する。
これによって、基地局51の位置という位置情報の概要しか伝えないので、プライバシーがある程度守られる。
【0126】
本発明の第1の観点の携帯電話機511は、自機の位置情報の通知許可情報を発信する通信部11と、自機の位置にかかわる地図情報を表示可能な表示部14と、通信相手の携帯電話機511と自機の各々から通知許可情報及の発信が確認された場合に、通信相手の携帯電話機511及び自機の位置に関する地図画面を表示部14に表示する制御部17と、を有する。
これによって、通信の発信者及び受信者は通信の発信者との距離や位置などを把握することができる上に、自身の位置情報を通知したくない場合には、その位置を知らせないことが可能となり、プライバシーが守られる。
【0127】
また、通信部11は、通信相手の携帯電話機511からの通知許可情報及び自機からの通知許可情報の発信を確認した場合に、通信相手の携帯電話機511の位置情報と自機の位置情報に関する前記地図図面を生成及び当該地図画面を発信する携帯電話通信網内サーバ53が発信した当該地図図面を受信し、前記表示部14は、受信した当該地図図面を表示する。
これによって、地図画面を携帯電話通信網内サーバ53が生成するので携帯電話機511の制御部17に負担がかからない。また、携帯電話機511が地図情報を各々有する必要はなくなり携帯電話機511の記憶容量が節約できる。
【0128】
また、本発明の第1の観点の携帯電話機511は、通信相手の携帯電話機511からの通知許可情報及び自機からの通知許可情報の発信を確認した場合に、通信相手の携帯電話機511の位置情報と自機の位置情報に関する前記地図図面を生成する制御部17を有するので、サーバに負担がかからない。
【0129】
また、本発明の第1の観点の携帯電話機511は、GPSによって位置を検出する位置測定部10を有する
【0130】
また、第1の観点の携帯電話機511は、基地局51の位置情報から前記地図画面を生成する制御部17を有するので、基地局51の位置という位置情報の概要しか伝えず、プライバシーがある程度守られる。
【0131】
また、表示部14が表示するのは、基地局51の位置情報から携帯電話通信網内サーバ53が生成した前記地図画面である。
これによって、基地局51の位置という位置情報の概要しか伝えず、プライバシーがある程度守られる上に、携帯電話通信網内サーバ53が地図画面を生成するので、携帯電話機511に処理負担がかからない。また、地図情報のデータベース等を携帯電話機511が有する必要がないので、大容量の記憶装置を有していなくてもよい。
【0132】
本発明の第2の観点の通信システムは、自機の位置情報の第1の通知許可情報を発信する通信部11を含む発信側携帯電話機515と、自機の位置情報の第2の通知許可情報を発信する通信部11と、自機の位置にかかわる位置情報を音声によって出力可能な音声入出力部13と、を含む受信側携帯電話機517と、を有している。
そして、受信側携帯電話機517は、発信側携帯電話機515と受信側携帯電話機517の各々から前記第1の通知許可情報及び前記第2の通知許可情報の発信が確認された場合に、少なくとも発信側携帯電話機515の位置に関する位置情報を音声入出力部13が音声によって出力する。
これによって、自身の位置情報を通知したくない場合には、その位置を知らせないことが可能となり、プライバシーが守られる。
また、表示部14がない通信機器であっても相手の位置を知ることができる。表示部14がある通信機器であっても音のみによって相手の位置を知ることもできるのであるから、単に視覚のみによる通信機器よりも有利である。
【0133】
本発明の第2の観点の携帯電話機511は、自機の位置情報の通知許可情報を発信する通信部11と、自機の位置にかかわる地図情報を音声によって出力可能な音声入出力部13と、を有する。
そして、通信相手の携帯電話機511と自機の各々から通知許可情報及の発信が確認された場合に、通信相手の携帯電話機511及び自機の位置に関する位置情報を音声入出力部13が音声によって出力する。
これによって、自身の位置情報を通知したくない場合には、その位置を知らせないことが可能となり、プライバシーが守られる。
また、表示部14がない通信機器であっても相手の位置を知ることができる。表示部14がある通信機器であっても音のみによって相手の位置を知ることもできるのであるから、単に視覚のみによる通信機器よりも有利である。
【0134】
第3の観点の通信システムは、発信側携帯電話機515が受信側携帯電話機517へ発信した際に、受信側携帯電話機517が通知許可情報を発信側携帯電話機515へ返信しなかった場合、発信側携帯電話機515と受信側携帯電話機517は、受信側携帯電話機517の位置に関する地図画面を表示することなく通信及び通話が可能である。
これによって、通信受信者は自身の位置を通知せずに通話することができるので、プライバシーを維持しつつ、通話及び通信を行うことができる。
【0135】
本発明の第3の観点の携帯電話機511は、通信を受信又は発信した際に、通信相手の携帯電話機511から通知許可情報及の発信が確認されなかった場合、通信相手の位置に関する地図画面を表示することなく通信及び通話が可能である。
これによって、通信受信者は自身の位置を通知せずに通話することができるので、プライバシーを維持しつつ、通話及び通信を行うことができる。
【0136】
なお、以上の実施形態において、携帯電話機511、パソコン311及び有線電話機711は通信機器の一例である。
発信側携帯電話機515、発信側パソコン315及び発信側有線電話機715は第1の通信機器の一例であり、また、受信側携帯電話機517、受信側パソコン317及び受信側有線電話機717は第2の通信機器の一例である。
携帯電話通信網内サーバ53及びインターネット通信網内サーバ33は位置情報管理装置の一例である。
インターネット通信網3、有線電話通信網7及び携帯電話通信網5はネットワーク1の一例であり、それら全体をネットワーク1としている。
ルータ31、基地局51及び交換機71はネットワーク内端末の一例である。つまり、通常端末とは、携帯電話機511、有線電話機及びパソコン等のネットワーク1の最後にあるものをいうが、ここでは、それらの1つ前のネットワーク端末をいう。つまり、ネットワーク1内の機器のうち特にユーザが使用する通信機器と直接通信を行っている機器のみを特にいうものと定義する。
【0137】
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
【0138】
通信機器は、携帯電話機511に限定されない。例えば、通信機器は、つまり、通信機器には、携帯電話機511、PDA、PHS、ディスクトップ型パソコン、ノート型パソコン311、IP電話等、有線電話機711が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0139】
【図1】通信を伝達するネットワークを説明する説明図である。
【図2】インターネット通信網を説明する説明図である。
【図3】有線電話通信網を説明する説明図である。
【図4】携帯電話通信網を説明する説明図である。
【図5】携帯電話機間で通信の発信と受信があった時の説明図である。
【図6】携帯電話機の外観図である。
【図7】図6の携帯電話機の信号処理系を示すブロック図である。
【図8】発信側携帯電話機がネットワーク1を介して受信側携帯電話機に通信を発信した場合の処理を説明する説明図である。
【図9】実施形態の変形例を説明する説明図である。
【図10】発信側携帯電話機はGPSによる発信がなされたが、受信側では受信側基地局57を位置情報として選択する場合についての説明図である。
【図11】パソコン間で通信する場合の変形例を表したものである。
【図12】有線電話機間で通信する場合の変形例を表したものである。
【図13】携帯電話機とパソコンとの通信を説明する説明図である。
【図14】携帯電話機とパソコンとの通信を説明する説明図である。
【図15】携帯電話機と有線電話機との通信を説明する説明図である。
【図16】携帯電話機と有線電話機との通信を説明する説明図である。
【図17】ステップ505において発信側携帯電話機、ステップ706において受信側携帯電話機又は受信側パソコンに表示される地図画面の一例である。
【図18】発信者が上空にいる場合の地図画面の表示方法の一例である。
【符号の説明】
【0140】
1…ネットワーク、3…インターネット通信網、5…携帯電話通信網、7…有線電話通信網、9…ゲートウエイ、10…位置測定部、11…通信部、12…操作部、13…音声入出力部、14…表示部、16…記憶部、17…制御部、18…システムバス、31…ルータ、33…インターネット通信網内サーバ、35…発信側ルータ、37…受信側ルータ、51…基地局、53…携帯電話通信網内サーバ、55…発信側基地局、57…受信側基地局、71…交換機、75…発信側交換機、77…受信側交換機、141…着信表示ウィンドウ、143…着信位置、145…発信位置、311…パソコン、315…発信側パソコン、317…受信側パソコン、501…第1筐体、502…第2筐体、503…ヒンジ部、511…携帯電話機、515…発信側携帯電話機、517…受信側携帯電話機、711…有線電話機、715…発信側有線電話機、717…受信側有線電話機。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自機の位置情報の第1の通知許可情報を発信する通信部を含む第1の通信機器と、
自機の位置情報の第2の通知許可情報を発信する通信部と、自機の位置にかかわる地図情報を表示可能な表示部と、を含む第2の通信機器と、を有し、
前記第2の通信機器は、
前記第1の通信機器と前記第2の通信機器の各々から前記第1の通知許可情報及び前記第2の通知許可情報の発信が確認された場合に、前記第1の通信機器及び自機の位置に関する地図画面を前記表示部に表示する
通信システム。
【請求項2】
前記第1の通信機器と前記第2の通信機器の通信を伝達するネットワークを有し、
前記ネットワークは、
前記第1の通信機器からの前記第1の通知許可情報及び前記第2の通信機器からの第2の通知許可情報の発信を確認した場合に、前記第1の通信機器の位置情報と前記第2の通信機器の位置情報に関する前記地図図面を生成し、当該地図画面を前記第1の通信機器及び前記第2の通信機器のうち少なくとも前記第2の通信機器に送信する、位置情報管理装置を有する
請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記第2の通信機器は、
前記第1の通信機器からの前記第1の通知許可情報及び前記第2の通信機器からの前記第2の通知許可情報の発信を確認した場合に、前記第1の通信機器の位置情報と自機の位置情報に関する前記地図図面を生成する制御部を有する
請求項1に記載の通信システム。
【請求項4】
前記第1の通信機器は、自機の位置にかかわる地図情報を表示可能な表示部を有し、
前記第1の通信機器は、
前記第1の通信機器と前記第2の通信機器の各々から前記第1の通知許可情報及び第2の通知許可情報の発信が確認された場合に、自機及び前記第2の通信機器の位置に関する前記地図画面を前記表示部に表示する
請求項2又は請求項3に記載の通信システム。
【請求項5】
前記第1の通信機器及び前記第2の通信機器の少なくとも1つは、GPSによって位置を検出する位置測定部を有する
請求項2〜4いずれか1項に記載の通信システム。
【請求項6】
ネットワーク内端末の位置情報から地図画面を生成する、前記位置情報管理装置又は前記第2の通信機器の制御部を有する
請求項2〜4いずれか1項に記載の通信システム。
【請求項7】
自機の位置情報の通知許可情報を発信する通信部と、
自機の位置にかかわる地図情報を表示可能な表示部と、
通信相手の通信機器と自機の各々から通知許可情報及の発信が確認された場合に、通信相手の通信機器及び自機の位置に関する地図画面を前記表示部に表示する制御部と、を有する
通信機器。
【請求項8】
前記通信部は、通信相手の通信機器からの通知許可情報及び自機からの通知許可情報の発信を確認した場合に、通信相手の通信機器の位置情報と自機の位置情報に関する前記地図図面を生成及び当該地図画面を発信する位置情報管理装置が発信した当該地図図面を受信し、
前記表示部は、受信した当該地図図面を表示する
請求項7に記載の通信機器。
【請求項9】
通信相手の通信機器からの通知許可情報及び自機からの通知許可情報の発信を確認した場合に、通信相手の通信機器の位置情報と自機の位置情報に関する前記地図図面を生成する制御部を有する
請求項7に記載の通信機器。
【請求項10】
GPSによって位置を検出する位置測定部を有する
請求項8又は9に記載の通信機器。
【請求項11】
ネットワーク内端末の位置情報から前記地図画面を生成する制御部を有する
請求項9に記載の通信機器。
【請求項12】
前記表示部が表示するのは、ネットワーク内端末の位置情報から前記位置情報管理装置が生成した前記地図画面である
請求項8に記載の通信機器。
【請求項13】
自機の位置情報の第1の通知許可情報を発信する通信部を含む第1の通信機器と、
自機の位置情報の第2の通知許可情報を発信する通信部と、自機の位置にかかわる位置情報を音声によって出力可能な音声入出力部と、を含む第2の通信機器と、を有し、
前記第2の通信機器は、
前記第1の通信機器と前記第2の通信機器の各々から前記第1の通知許可情報及び前記第2の通知許可情報の発信が確認された場合に、少なくとも前記第1の通信機器の位置に関する位置情報を音声入出力部が音声によって出力する
通信システム。
【請求項14】
自機の位置情報の通知許可情報を発信する通信部と、
自機の位置にかかわる地図情報を音声によって出力可能な音声入出力部と、を有し、
通信相手の通信機器と自機の各々から通知許可情報及の発信が確認された場合に、通信相手の通信機器及び自機の位置に関する位置情報を音声入出力部が音声によって出力する
通信機器。
【請求項15】
第1の通信機器が第2の通信機器へ発信した際に、第2の通信機器が通知許可情報を第1の通信機器へ返信しなかった場合、第1の通信機器と第2の通信機器は、第2の通信機器の位置に関する地図画面を表示することなく通信及び通話が可能な通信システム。
【請求項16】
通信を受信又は発信した際に、通信相手の通信機器から通知許可情報及の発信が確認されなかった場合、通信相手の位置に関する地図画面を表示することなく通信及び通話が可能な通信機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−154360(P2010−154360A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−331555(P2008−331555)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】