説明

通信機器、鳥インフルエンザ監視システム

【課題】コンパクトでありながらも高性能化を図ることのできる通信機器、鳥インフルエンザ監視システムを提供する。
【解決手段】アンテナ250を、基板260の表面に設けられた導体層261上に、基板260の外周縁部に沿って周方向に連続してロ字状に環状をなす絶縁体層252と導体層253とからなる複数層のループアンテナ251が積層され、これら各層のループアンテナ251が並列接続された構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鳥に装着されて、鳥インフルエンザの発生を監視するためのセンサ等に適用される通信機器、および鳥インフルエンザ監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
BSE発生や鳥インフルエンザ流行などを契機に、最近「食の安全」に対する関心が急速に高まっている。このような食用に供する動物の健康管理は、オフラインのバイオ的検査手法が主に開発されてきた。しかしこれらの方法では、検査を迅速に行うことができず、かつ高コストであり、一般に普及させることができるものではなかった。そこで、このような動物の健康管理を、動物にセンサを装着し、無線によりセンサからの情報を収集することで行えないか、という検討が行われつつある。
【0003】
そこで、本発明者らは、加速度・傾斜・温度・血流・血圧・脈拍等、鳥の物理量変化に着目した。これらの物理量測定を行うセンサを管理対象となる鳥に装着し、センサから送信された測定結果のデータに基づいて鳥の行動状態を判定することで、鳥の健康状態を判定するのである(例えば、特許文献1〜4参照)。
【0004】
ところで、上記したようなセンサにおいては、データを送受信するのに、ループアンテナを用いている。
アンテナには、大きく分けると、アンテナ自体が電界を発生することで電波を送受信する電界アンテナと、アンテナ自体が磁界を発生することで電波を送受信する磁界アンテナとがある。
上記のように動物にセンサを装着する場合、センサは動物の体表面に固定されるので、磁界アンテナを用いるのが好ましい。これは、動物の体は電解質からなるため、電界アンテナの場合、電界アンテナで発生した電界が動物の体に吸収されてしまい、電波を送信することが出来ないためである。
【0005】
その点、磁界アンテナであるループアンテナはアンテナ自体で磁界を発生し、発生した磁界は動物の体に吸収されずに通過するため、センサを動物の体に装着した場合でも、電波を良好に送信することができる。
また、ループアンテナはコンパクトであり、動物の体に装着するセンサの小型化に寄与でき、この点からも動物のモニタリングをするためのセンサに用いるのに適している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−151555号公報
【特許文献2】特開2008−151562号公報
【特許文献3】特開2008−152432号公報
【特許文献4】特開2010−217120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記したようなループアンテナに高周波を流すと、ループアンテナを構成する導電体において、電流が導電体の表層部に集中し、いわゆる表皮効果の影響が大きくなってくる。電流が導電体の表層部に集中してしまうと、導電体の断面において電流が流れる部分の実質的な断面積が小さくなり、意図するほどの性能向上が得られないのである。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、コンパクトでありながらも高性能化を図ることのできる通信機器、およびそれを用いた鳥インフルエンザ監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的のもとになされた本発明の通信機器は、回路基板と、回路基板上に実装された電子部品と、回路基板上に設けられ、電子部品の外周側を取り囲むように環状に設けられたループアンテナ部と、を備え、ループアンテナ部は、回路基板上に、絶縁層と導電体層とを交互に複数組積層し、複数組の導電体層が並列接続されていることで形成されていることを特徴とする。
このようにして複数層に積層した導電体層を並列接続することで、表皮効果が生じたとしてもループアンテナ部全体としては、より大きな電流を流すことができる。
また、電子部品の外周側を取り囲むようにループアンテナ部を設けることで、電子部品を保護するとともに、ループアンテナ部の内方のスペースを有効利用して通信機器のコンパクト化を図ることができる。
このため、ループアンテナ部は、回路基板上に実装された電子部品の高さよりも高く形成するのが好ましい。
さらに、ループアンテナ部には、当該ループアンテナ部の内側空間を覆う蓋体を設けることもできる。
【0009】
このような通信機器は、いかなる用途、構成にも適用できるが、例えば、温度および加速度の少なくとも一方を検出するセンサ部と、センサ部で検出したデータを送信するため信号を生成する送信制御部と、をさらに備え、ループアンテナ部は、送信制御部で生成された信号を送信する構成とすることができる。このような通信機器は、鳥の体温および加速度の少なくとも一方を測定するとともに、測定の結果をデータとして無線送信するセンサとして用いることができる。
【0010】
また、本発明は、管理対象となる鳥に装着され、鳥の体温および加速度の少なくとも一方を測定するとともに、測定の結果をデータとして無線送信する端末と、端末から送信されたデータに基づき、鳥の健康状態に異常が生じているか否かの判定を行う判定装置と、を備え、端末が、請求項1から4のいずれか一項に記載のループアンテナ部を備えた通信機器であることを特徴とする鳥インフルエンザ監視システムとすることもできる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数層に積層した導電体層を並列接続してループアンテナ部を構成することで、表皮効果が生じたとしてもループアンテナ部全体としては、より大きな電流を流すことができ、アンテナ性能を向上させることができる。しかも、電子部品の外周側を取り囲むようにループアンテナ部を設けることで、電子部品を保護するとともに、スペースを有効利用して通信機器のコンパクト化を図ることが可能となる。これにより、通信機器やセンサを、コンパクトでありながらも高性能化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施の形態における鳥インフルエンザ監視システムを概念的に描いた図である。
【図2】センサの機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】センサの外観を示す図である。
【図4】センサにおける鳥の状態を検出するための処理の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1に示すように、鳥インフルエンザ監視システム100は、管理区域110内で管理される鳥に装着される無線センサ端末(端末、通信機器)120、管理区域110内をカバーするように1つ又は複数個設置される中継局130、管理区域110内に設置される全ての中継局130を集中制御する中継局コントローラ140、送受信装置150、制御装置(判定装置)160などから構成される。
【0014】
管理区域110は、鳥舎等、鳥を飼育するために設けられたものである。
管理区域110内においては、無線センサ端末120と中継局130との間は無線により通信が行われる。
【0015】
無線センサ端末120は、鳥の姿勢や行動、バイタルサインなどを検出するセンサ群と、検出処理回路、通信回路、電源およびパワーマネージメントデバイスを高密度集積化した、鳥の健康状態をモニタするためのシステムインパッケージである。
この無線センサ端末120における測定データ(信号)は無線により送信される。送信された測定データは中継局130によって受信され、さらに、中継局コントローラ140に転送される。
【0016】
中継局130と中継局コントローラ140とは、無線又は有線の各種通信ネットワークを介して接続される。中継局コントローラ140は、管理区域110に設置される中継局130のみならず、他の管理区域112や114の中継局も制御し、これらの中継局で受信された無線センサ端末120のデータを集めて送受信装置150へと転送することもできる。
送受信装置150は、各種通信ネットワークを介して無線センサ端末120の測定データを制御装置160へと送信する。
【0017】
制御装置160は、ハードウエア的にはコンピュータ装置であり、必要な機能を備えたソフトウエアを汎用のコンピュータにインストールすることで実現することができる。このため制御装置160の多くの機能は、一般的なコンピュータが備えている、CPUやメモリ、ネットワークアダプタ、モデム等のハードウエアと、ソフトウエアとの協働によって実現されている。
この制御装置160は、無線センサ端末120から送信された測定データに基づき、鳥インフルエンザの発生の有無を監視している。そして、無線センサ端末120から送信された測定データが、鳥インフルエンザの発生を示すものであると判定された場合には、その判定結果、すなわち鳥インフルエンザが発生したことを表す情報を、アラームの出力、印刷物のプリントアウト、予めインプットされた送付先への電子メールの送信等によって出力することもできる。制御装置160は管理区域110の近辺に設置されていてもよいが、全く離れた遠隔地に設置されていても良い。
【0018】
図2および図3(a)、(b)に示すように、無線センサ端末120は、例えば、所定の物理量を測定するセンサ部210と、無線センサ端末120として所定の動作を行うように各部をコントロールするためのLSI等から構成される回路からなるセンサ制御部220と、センサ制御部220の動作に必要な電力を蓄えるバッテリやコンデンサ等からなる蓄電部230と、中継局130との間で電波の送受信を行うための通信制御を行うための通信制御部240と、アンテナ(ループアンテナ部)250とを、薄帯状(フィルム状)、薄板状の基板260上に実装した超小型無線センサ端末である。
このような無線センサ端末120は、MEMS加工技術などを用いることで、数cm四方以内の小型なものとすることができる。
【0019】
センサ部210は、対象物の加速度を測定する加速度センサ210Aと、対象物の温度(体温)を検出する温度センサ210T1、210T2と、を備えている。ここで、温度センサ210T1は、MEMS温度センサで1℃程度の精度で鳥の体温がある範囲内にあるかないかを判定するために用いられる。温度センサ210T2は、例えば半導体温度センサ(サーミスタ)であり、温度センサ210T1よりも高精度なものとされ、鳥の体温の検出値として外部に送信される体温データを測定するために用いられる。
なおここで、本実施形態では、二つの温度センサ210T1、210T2を備える構成としたが、もちろんこれを一つの温度センサにより構成することも可能である。
【0020】
アンテナ250は、基板260の表面に設けられた導体層261上に、基板260の表面の外周縁部に沿って、複数層のループアンテナ251が積層された構成となっている。ここで、図3(c)に示すように、各層のループアンテナ251は、基板260の外周縁部に沿って周方向に連続してロ字状に環状をなす絶縁体層252と導体層253とから形成されている。これら各層のループアンテナ251は並列接続され、通信制御部240の制御によって信号の送受信を行う。
ここで導体層261、253には、銅や金等の薄膜を用いることができる。また、絶縁体層252は、基板260と共通の、例えばガラスエポキシ製の基板材料を用いることができる。具体的には、導体層261が表面に形成された基板260、導体層253が表面に形成された絶縁体層252ともに、いわゆる電子基板材料を用いることができる。
本実施形態では、このようなループアンテナ251は、基板260の表面に、例えば6層に積層して設けられている。各層のループアンテナ251は、電子基板材料をルータ等の切断加工手段によりあら予め所定形状に形成しておき、これを積層して基板260上に接合すればよい。
【0021】
ループアンテナ251を上記のように複数層積層して設けることで、基板260の表面においては、基板260上に実装された各種電子部品の外周部を囲う壁体270が形成されたような構成となる。この壁体270の高さは、基板260上に実装される各種電子部品の高さよりも大きくするのが好ましい。
【0022】
そして、壁体270上には、壁体270によって囲まれた空間を覆う蓋体280を設けるのが好ましい。この蓋体280は、いかなる材料で形成しても良いが、壁体270と同様、導体層253と絶縁体層252を有した電子基板材料を用いても良い。このとき、導体層253を、ループアンテナ251の一層分を形成するように、エッチング等によりロ字状に形成しておくのが好ましい。
【0023】
ここで、ループアンテナ251は、通信制御部240の制御により外部と信号通信を行う電波の周波数fに対し、1/2nf(nは正の整数)の周長を有するように形成するのが好ましい。
本実施形態の無線センサ端末120においては、通信制御部240の制御により外部と信号通信を行う電波の周波数fを、例えば310〜322MHzとするのが好ましい。これは、無線センサ端末120を鳥に装着した場合、ループアンテナ251で発生する磁界の波長が小さすぎると、その磁界によって発生する電界が鳥の体を形成する電解質に吸収されてしまい、電波が外部に伝搬しにくくなるからである。上記範囲の周波数fの電波を通信に用いることにより、ループアンテナ251で発生した磁界によって生じる電界が、鳥の体に吸収されず、電波を良好に伝搬させ、通信性能を向上させることができる。
【0024】
このような無線センサ端末120は、センサ制御部220により、予め記憶されたコンピュータプログラムに基づいて、以下に示すような動作を自動的に実行する。
図4に示すように、無線センサ端末120は、センサ制御部220に備えた図示しないタイマにより、一定時間毎に温度センサ210T1で鳥の体温を検出し、検出された体温の測定結果は、図示しないメモリ等の送信バッファに記憶させる(ステップS101)。そして、検出された体温が、予め定められた通常体温範囲(例えば30〜42℃)外であるか否かを判定し(ステップS102)、通常体温範囲内であるときには、タイマをリセットし、ステップS101からの処理を、タイマにより一定時間毎に繰り返す。
一方、ステップS102において、検出された体温が、予め定められた範囲外であるときには、異常が生じているとして、まず、図示しない異常時タイマを起動させる(ステップS103)。異常時タイマが起動すると、割り込み処理に移行し、温度センサ210T2により鳥の体温を検出し(ステップS104)、測定結果を図示しないメモリ等の送信バッファに記憶させる(ステップS105)。
【0025】
通信制御部240において、送信フラグがONとなった時点で、送信バッファに記憶させた鳥の体温検出結果を、送信データとして制御装置160に送信する(ステップS106、S107)。
そして、異常時タイマにより、予め定められた設定時間が経過し、タイムアウトとなった時点で、ステップ101に戻り、同様の処理を繰り返す(ステップS108)。
これとともに、送信フラグをOFFとする(ステップS109)。この送信フラグは、送信イベントの発生を禁止するタイマにおいて、所定時間が経過する毎に、ONとなるよう、通信制御部240でコントロールされる。
【0026】
一方、加速度センサ210Aでは、鳥がその動作に伴って発生する加速度を継続的に検出している。
そして、検出された加速度に応じて出力される電圧が、予め定めた閾値電圧以上であったときには、センサ制御部220のカウンタで、そのカウンタ値を1つ加算する。つまり、カウンタでは、閾値電圧を越えた回数をカウントする(ステップS110〜S111)。
そして、閾値電圧を越えた回数のカウント値が、予め定めた設定値以上となったときには、その時点で温度センサ210T1において測定した鳥の体温データ、あるいはサーミスタ等のより精密な温度センサ210T2で測定した鳥の体温データをメモリ等の送信バッファに送信して記憶させる(ステップS112、S113、S104)。
【0027】
このようにして、まず、鳥の体温が、30〜42℃といった通常体温範囲内にある正常状態か、その範囲外の異常状態かが判定される。
そして、正常状態のときは、センサ制御部220は加速度センサ210Aが振動することにより発生する電圧が、予め設定した閾値電圧を超えた回数をカウントし、その回数が閾値回数を超えたときに、その時点で温度センサ210T1において測定した鳥の体温データ、あるいはより精密な温度センサ210T2で測定した鳥の体温データを送信する。
一方、異常状態のときは、センサ制御部220は温度センサ210T1において測定した鳥の体温データ、あるいはより精密な温度センサ210T2で測定した鳥の体温データを一定間隔(例えば10分程度)で送信する。なお、異常状態が発生した場合、無線センサ端末120に、LED等の発光素子やブザーを設けておき、光や音声等を出力することによって、異常が発生している個体(鳥)を容易に認識できるようにすることもできる。
このようなシステムとすることで、鳥インフルエンザの発生を判定するには必要十分な鳥の健康モニタリングを低消費電力で行うことができる。また、検出された鳥の体温が通常対応範囲内にある正常状態が長く続く場合においても、無線センサ端末120が正常に動作していることを確認することができる。
【0028】
上述したように、アンテナ250を、基板260の表面に設けられた導体層261上に、基板260の外周縁部に沿って周方向に連続してロ字状に環状をなす絶縁体層252と導体層253とからなる複数層のループアンテナ251が積層され、これら各層のループアンテナ251が並列接続された構成とした。
これにより、それぞれのループアンテナ251で表皮効果が生じたとしても、アンテナ250全体では電流が流れる実質的な断面積を大きくすることができ、アンテナ性能の高性能化を図ることができる。
しかも、このようなループアンテナ251が積層されることによって壁体270が形成されており、その内側に各種電子部品を実装できるので、スペースの有効利用を図り、非常にコンパクトな構成とすることができるとともに、この壁体270を電子部品のカバーとして機能させることもできる。さらに、壁体270上に蓋体280を設けることで、カバーとしての機能性はさらに高まる。
【0029】
なお、上記実施の形態では、ループアンテナ251を複数層に積層したが、その積層数については何ら限定するものではない。また、蓋体280も、必須の構成ではない。
また、基板260の導体層261自体にループアンテナ251を設けることも可能であり、基板260が多層基板である場合には、複数層の導体層261にループアンテナ251を設けてもよい。
また、センサ部210の構成も、上記実施形態に示した構成に限らず、適宜他の構成とすることができる。
また、このような構成は、鳥インフルエンザ監視システム100に限らず、他の様々な用途に用いることが可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0030】
100 鳥インフルエンザ監視システム
120 無線センサ端末(端末、通信機器)
130 中継局
140 中継局コントローラ
150 送受信装置
160 制御装置(判定装置)
210 センサ部
210A 加速度センサ
210T1 温度センサ
210T2 温度センサ
220 センサ制御部
230 蓄電部
240 通信制御部
250 アンテナ(ループアンテナ部)
251 ループアンテナ
252 絶縁体層
253 導体層
260 基板
261 導体層
270 壁体
280 蓋体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板と、
前記回路基板上に実装された電子部品と、
前記回路基板上に設けられ、前記電子部品の外周側を取り囲むように環状に設けられたループアンテナ部と、を備え、
前記ループアンテナ部は、前記回路基板上に、絶縁層と導電体層とを交互に複数組積層し、複数組の前記導電体層が並列接続されていることで形成されていることを特徴とする通信機器。
【請求項2】
前記ループアンテナ部は、前記回路基板上に実装された前記電子部品の高さよりも高く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の通信機器。
【請求項3】
前記ループアンテナ部には、当該ループアンテナ部の内側空間を覆う蓋体が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の通信機器。
【請求項4】
温度および加速度の少なくとも一方を検出するセンサ部と、
前記センサ部で検出したデータを送信するため信号を生成する送信制御部と、をさらに備え、
前記ループアンテナ部は、前記送信制御部で生成された前記信号を送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の通信機器。
【請求項5】
鳥インフルエンザ監視システムであって、
管理対象となる鳥に装着され、前記鳥の体温および加速度の少なくとも一方を測定するとともに、前記測定の結果をデータとして無線送信する端末と、
前記端末から送信された前記データに基づき、前記鳥の健康状態に異常が生じているか否かの判定を行う判定装置と、を備え、
前記端末が、請求項1から4のいずれか一項に記載のループアンテナ部を備えた通信機器であることを特徴とする鳥インフルエンザ監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−42364(P2013−42364A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−177917(P2011−177917)
【出願日】平成23年8月16日(2011.8.16)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成23年度、独立行政法人科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業(CREST)「安全・安心のためのアニマルウォッチセンサ端末の開発」産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(301021533)独立行政法人産業技術総合研究所 (6,529)
【Fターム(参考)】