説明

通信装置、テレビ受信装置、通信システム、テレビ受信システム及び登録方法

【課題】本発明は、通信装置に他の通信装置を容易に登録することが可能となる通信装置、テレビ受信装置、通信システム、テレビ受信システム及び登録方法を提供する。
【解決手段】リモコン装置2を収納可能にしてある収納部10を備えたテレビ受像機1において、収納部10に収納されたリモコン装置2との間で通信する有線通信部と、有線通信部により通信したリモコン装置2の識別情報を登録する記憶部と、記憶部により識別情報を登録したリモコン装置2との間で通信するRF通信部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置に他の通信装置を容易に登録することが可能となる通信装置、テレビ受信装置、通信システム、テレビ受信システム及び登録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信機能を有するテレビ(テレビジョン)受像機に対して操作信号を通信することで当該テレビ受像機を遠隔操作するリモコン(遠隔操作)装置が使われている。また、テレビ受像機は、テレビ放送波を受信するだけでなく、ネットワークを介して外部のサーバ装置に接続して各種データを通信可能にしたものがある。このようなテレビ受像機は、リモコン装置から操作信号のみならず、外部のサーバ装置へ送信するデータも受信する。リモコン装置から受信するデータは、例えばユーザの個人情報であり、不正なユーザ又は外部のサーバ装置等への漏洩を防止すべき場合がある。
【0003】
そこで、テレビ受像機に登録した正当なリモコン装置からデータが送信されてきた場合、当該データを受信して外部のサーバ装置に送信することがある。これにより、未登録の不正なリモコン装置から送られてきたデータの受信、又は受信したデータの外部のサーバ装置への送信を禁止して不正なユーザ等へデータが漏洩することを防止する。リモコン装置のテレビ受像機への登録は、例えば、リモコン装置の識別情報を記憶した記憶媒体をテレビ受像機に取り付けることにより、行われる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−77143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、記憶媒体を取り付けるという手間が生じ、リモコン装置をテレビ受像機に容易に登録することができないという問題があった。
【0006】
本願は、斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、収納部に収納されて通信した他の通信装置を登録する登録部を通信装置に備えることにより、通信装置に他の通信装置を容易に登録することが可能となる通信装置、テレビ受信装置、通信システム、テレビ受信システム及び登録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に開示する通信装置は、他の通信装置を収納可能にしてある収納部を備えた通信装置において、前記収納部に収納された他の通信装置との間で通信する第1通信部と、該第1通信部により通信した他の通信装置の識別情報を登録する登録部と、該登録部により識別情報を登録した他の通信装置との間で通信する第2通信部とを備えることを特徴とする。
【0008】
本願にあっては、通信装置の通信対象として他の通信装置を当該通信装置に登録する場合、通信装置が有する収納部に他の通信装置が収納される。通信装置の第1通信部は、他の通信装置との間で識別情報を通信する。そして、通信装置は、識別情報を登録することで他の通信装置を登録する。通信装置の第2通信部は、登録した通信装置との間で通信する。
【0009】
本願に開示する通信装置は、前記第1通信部は、前記収納部に設けられた接続端子を含み、該接続端子を介して接続した他の通信装置との間で通信するようにしてあることを特徴とする。
【0010】
本願にあっては、通信装置が有する収納部に他の通信装置が収納された場合、収納部に設けられた接続端子が他の通信装置に電気的に接続する。そして、通信装置は、収納された他の通信装置との間で、接続端子を介して通信する。
【0011】
本願に開示する通信装置は、前記第1通信部は、無線通信するようにしてあることを特徴とする。
【0012】
本願にあっては、通信装置が有する収納部に他の通信装置が収納された場合、通信装置が他の通信装置との間で、識別情報を無線通信する。
【0013】
本願に開示する通信装置は、前記第1通信部により受信した情報に基づいて、前記収納部に収納された他の通信装置を認証する認証部を更に備え、前記登録部は、前記認証部により正当な通信装置であると認証した場合、前記他の通信装置の識別情報を登録するようにしてあることを特徴とする。
【0014】
本願にあっては、通信装置の収納部に収納された他の通信装置が、他の通信装置の識別情報等に基づいて、通信装置により認証される。通信装置は、収納された他の通信装置が正当な装置であると認証した場合、当該他の通信装置の識別情報を登録する。
【0015】
本願に開示する通信装置は、暗号鍵を生成する生成部を更に備え、前記第1通信部は、前記生成部により生成した暗号鍵を、前記収納部に収納された他の通信装置へ送信するようにしてあり、前記登録部は、前記生成部により生成した暗号鍵に関連付けて前記他の通信装置の識別情報を登録するようにしてあり、前記通信部は、識別情報に関連付けられた暗号鍵を用いて前記識別情報に対応する他の通信装置との間で通信するようにしてあることを特徴とする。
【0016】
本願にあっては、通信装置が登録する他の通信装置に対して、通信装置により暗号鍵が生成される。通信装置は、暗号鍵に関連付けて他の通信装置を登録すると共に、生成した暗号鍵を当該他の通信装置へ送信する。通信装置及び登録された他の通信装置間の通信は、暗号鍵を用いて暗号化され、通信装置及び他の通信装置夫々により当該暗号鍵を用いて復号される。
【0017】
本願に開示する通信装置は、前記第1通信部は、前記収納部に収納された他の通信装置から暗号鍵を受信するようにしてあり、前記登録部は、前記第1通信部により受信した暗号鍵に関連付けて、前記収納部に収納された識別情報を登録するようにしてあり、前記第2通信部は、識別情報に関連付けられた暗号鍵を用いて前記識別情報に対応する他の通信装置との間で通信するようにしてあることを特徴とする。
【0018】
本願にあっては、通信装置が登録する他の通信装置に対して、他の通信装置により暗号鍵が生成される。他の通信装置は、暗号鍵を通信装置に送信する。通信装置は、他の通信装置から受信した暗号鍵に関連付けて当該他の通信装置を登録する。通信装置及び登録された他の通信装置間の通信は、暗号鍵を用いて暗号化され、通信装置及び他の通信装置夫々により当該暗号鍵を用いて復号される。
【0019】
本願に開示する通信装置は、前記第2通信部は、通信内容に応じて暗号鍵を用いるか否かを決定する決定部を備え、前記第2通信部は、前記決定部により暗号鍵を用いると決定した場合、暗号鍵を用いて通信するようにしてあることを特徴とする。
【0020】
本願にあっては、通信装置及び他の通信装置間の通信が、漏洩を防止すべき通信内容、例えばデータである場合、暗号鍵を用いて通信が暗号化される。また、通信装置及び他の通信装置間の通信が、漏洩を防止する必要のない通信内容、例えば操作信号である場合、通信が暗号化されない。
【0021】
本願に開示するテレビ受信装置は、前述の通信装置と、テレビ放送を受信する受信部とを備え、前記第2通信部が通信する他の通信装置により遠隔操作されることを特徴とする。
【0022】
本願にあっては、テレビ受信装置に通信装置が含まれる。テレビ受信装置は、テレビ放送を受信すると共に、通信装置により、登録した他の通信装置との間で通信する。通信対象として他の通信装置をテレビ受信装置に登録する場合、テレビ受信装置の通信装置が有する収納部に他の通信装置が収納される。通信装置の第1通信部は、収納された他の通信装置との間で識別情報を通信する。そして、通信装置は、識別情報を登録することで他の通信装置を登録する。テレビ受信装置は、登録した他の通信装置との間で操作信号を通信し、当該他の通信装置により遠隔操作される。通信装置の第2通信部は、登録した通信装置との間で通信する。
【0023】
本願に開示する通信システムは、第1の通信装置と、該第1の通信装置を収納可能にしてある収納部を有する第2の通信装置とを含む通信システムにおいて、前記第1の通信装置は、前記収納部に収納された第2の通信装置との間で通信する第1通信部と、該第1通信部により通信した第2の通信装置の識別情報を登録する登録部と、該登録部により識別情報を登録した第2の通信装置との間で通信する第2通信部とを備え、前記第2の通信装置は、前記第1通信部との間で通信する第3通信部と、前記第2通信部との間で通信する第4通信部とを備えることを特徴とする。
【0024】
本願にあっては、第2の通信装置が有する収納部に第1の通信装置が収納された場合、第2の通信装置の第1通信部が、第2の通信装置の第3通信部との間で識別情報等を通信する。第1の通信装置の登録部は、第2の通信装置の識別情報を登録することで当該第2の通信装置を登録する。第2の通信装置の第2通信部は、登録した第1の通信装置の第4通信部との間で通信する。
【0025】
本願に開示するテレビ受信システムは、テレビ受信装置と、該テレビ受信装置を遠隔操作する遠隔操作装置とを含むテレビ受信システムにおいて、前記テレビ受信装置は、前記遠隔操作装置を収納する収納部と、該収納部に収納された遠隔操作装置との間で通信するテレビ側第1通信部と、該テレビ側第1通信部により通信した遠隔操作装置を登録する登録部と、該登録部により登録した遠隔操作装置との間で通信するテレビ側第2通信部とを備え、前記遠隔操作装置は、前記テレビ側第1通信部との間で通信する操作側第1通信部と、前記テレビ側第2通信部との間で通信する操作側第2通信部とを備えることを特徴とする。
【0026】
本願にあっては、テレビ受信装置に遠隔操作装置を登録する場合、テレビ受信装置が有する収納部に遠隔操作装置が収納される。テレビ受信装置のテレビ側第1通信部は操作装置の操作側第1通信部との間で識別情報等を通信する。そして、テレビ受信装置の登録部は、識別情報を登録することで収納された遠隔操作装置を登録する。テレビ受信装置のテレビ側第2通信部は、登録した遠隔操作装置の操作側第2通信部との間で操作信号及び各種データ等を通信する。これにより、テレビ受信装置は、登録した遠隔操作装置により遠隔操作されると共に、各種データを通信する。
【0027】
本願に開示するテレビ受信システムは、テレビ受信装置と、該テレビ受信装置を遠隔操作する遠隔操作装置とを含むテレビ受信システムにおいて、前記テレビ受信装置は、前記遠隔操作装置を収納する収納部と、該収納部に収納された遠隔操作装置との間で通信するテレビ側第1通信部と、前記遠隔操作装置との間で通信するテレビ側第2通信部とを備え、前記遠隔操作装置は、前記テレビ側第1通信部との間で通信する操作側第1通信部と、該操作側第1通信部により通信したテレビ受信装置を登録する登録部と、該登録部により登録したテレビ受信装置との間で通信する操作側第2通信部とを備えることを特徴とする。
【0028】
本願にあっては、テレビ受信装置が有する収納部に遠隔操作装置が収納された場合、収納部に設けられた接続端子が遠隔操作装置に電気的に接続する。そして、テレビ受信装置は、収納された遠隔操作装置との間で、接続端子を介して通信する。
【0029】
本願に開示するテレビ受信システムは、前記テレビ受信装置は、暗号鍵を生成する生成部を備え、前記テレビ側第1通信部は、前記生成部により生成した暗号鍵を前記遠隔操作装置に送信するようにしてあり、前記テレビ側第2通信部は、前記生成部により生成した暗号鍵を用いて通信するようにしてあり、前記操作側第1通信部は、前記テレビ側第1通信部から送られてきた暗号鍵を受信するようにしてあり、前記操作側第2通信部は、前記操作側第1通信部により受信した暗号鍵を用いて通信するようにしてあることを特徴とする。
【0030】
本願にあっては、テレビ受信装置が登録する遠隔操作装置に対して、当該テレビ受信装置により暗号鍵が生成される。テレビ受信装置は、暗号鍵に関連付けて遠隔操作装置を登録すると共に、生成した暗号鍵を当該遠隔操作装置へ送信する。テレビ受信装置及び登録された遠隔操作装置の通信は、暗号鍵を用いて暗号化される。
【0031】
本願に開示するテレビ受信システムは、前記遠隔操作装置は、暗号鍵を生成する生成部を備え、前記操作側第1通信部は、前記生成部により生成した暗号鍵を前記テレビ受信装置に送信するようにしてあり、前記操作側第2通信部は、前記生成部により生成した暗号鍵を用いて通信するようにしてあり、前記テレビ側第1通信部は、前記操作側第1通信部から送られてきた暗号鍵を受信するようにしてあり、前記テレビ側第2通信部は、前記テレビ側第1通信部により受信した暗号鍵を用いて通信するようにしてあることを特徴とする。
【0032】
本願にあっては、テレビ受信装置が登録する遠隔操作装置に対して、当該遠隔操作装置により暗号鍵が生成される。遠隔操作装置は、暗号鍵をテレビ受信装置に送信する。テレビ受信装置は、遠隔操作装置から受信した暗号鍵に関連付けて当該遠隔操作装置を登録する。テレビ受信装置及び登録された遠隔操作装置の通信は、暗号鍵を用いて暗号化される。
【0033】
本願に開示する登録方法は、他の通信装置を収納可能にしてある収納部を有する通信装置に前記他の通信装置を登録する登録方法において、前記他の通信装置を収納し、収納した前記他の通信装置及び前記通信装置間を通信し、通信した前記他の通信装置の識別情報を前記通信装置に登録することを特徴とする。
【0034】
本願にあっては、通信装置の通信対象として他の通信装置を当該通信装置に登録する場合、通信装置が有する収納部に他の通信装置が収納される。通信装置は、収納された他の通信装置との間で識別情報等を通信する。そして、通信装置は、識別情報を登録することで他の通信装置を登録する。
【発明の効果】
【0035】
当該装置及び方法の一観点によれば、収納部に収納されて通信した他の通信装置を登録する登録部を通信装置に備えることにより、通信装置に他の通信装置を容易に登録することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】テレビ受像機及びリモコン装置を示す模式的斜視図である。
【図2】テレビ受像機及びリモコン装置の内部ハードウェアの例を示すブロック図である。
【図3】電子証明書のレコードレイアウト例を示す図表である。
【図4】電子証明書の署名方法の例を説明するための説明図である。
【図5】登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】登録処理によって記憶部に記憶される情報を示したブロック図である。
【図8】登録処理によって記憶部に記憶される情報を示したブロック図である。
【図9】実施の形態2に係るテレビ受像機及びリモコン装置の内部ハードウェアの例を示すブロック図である。
【図10】実施の形態2に係る登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態2に係る登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】暗号鍵の生成方法の例を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
実施の形態1
以下、実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。本願に係る通信装置は、他の通信装置との間で通信が可能にしてあり、例えば、テレビ(テレビジョン)受信装置、光ディスク及び磁気ディスク等の記憶媒体に記録された映像音声を記録又は再生する再生装置、及び各種データ処理を行うサーバ装置等である。テレビ受信装置は、例えば、デジタルテレビ放送波を受信して選局した番組の映像を表示するテレビ受像機、又は番組の映像を外部の表示装置に表示させるセットトップボックス等である。テレビ受信装置は、例えば、外部のネットワークに接続して各種データを通信する機能を有する。
【0038】
この場合、テレビ受信装置は、外部のネットワークにより提供される各種サービスに係るログイン画面、操作画面及び表示画面等を表示部又は外部の表示装置に表示する。本願に係る他の通信装置は、通信装置がテレビ受信装置等である場合、例えば、テレビ受信装置との間で操作信号を通信することにより、テレビ受信装置を遠隔操作するリモコン装置(遠隔操作装置)である。リモコン装置は、操作信号のみならず、テレビ受信装置が外部のサーバ装置との間で通信するデータを、テレビ受信装置に送信する。
【0039】
リモコン装置及びテレビ受信装置間で通信するデータは、例えばリモコン装置に装着された記録媒体に記録されたデータである。このようなデータは、例えばクレジットカード又はプリベードカード等の記録媒体に記録された個人情報、購入情報及び課金情報等を示すデータである。また、本願に係る他の通信装置は、通信装置がサーバ装置である場合、例えば、当該サーバ装置との間でデータを通信する端末装置である。本実施の形態は、通信装置及び他の通信装置として、テレビ受像機及びリモコン装置を例に挙げて説明する。
【0040】
図1は、テレビ受像機及びリモコン装置を示す模式的斜視図である。テレビ受像機1は、リモコン装置2により遠隔操作が可能にしてあり、テレビ放送波を受信して表示部12cに表示する。また、テレビ受像機1は、側面にリモコン装置2を収納するポケット状の収納部10を有する。収納部10は、接続端子17を有する。リモコン装置2は、ユーザから操作を受付けるための各種スイッチを含む操作部22と、収納部10に収納された場合、接続端子17と接続する接続端子27を有する。収納部10は、テレビ受像機1の側面に有する場合に限るものではなく、例えば表示部12cの表示画面を除くテレビ受像機1の前面に設けても良い。また、テレビ受像機1の筺体内部に収納部10を設けてもよい。この場合、リモコン装置2をテレビ受像機1の筺体表面に設けられた挿入孔に差し込むことにより、リモコン装置2を収納部10に収納するとよい。
【0041】
図2は、テレビ受像機1及びリモコン装置2の内部ハードウェアの例を示すブロック図である。図中白抜矢印は、テレビ受像機1及びリモコン装置2間で行われる有線通信を示す。テレビ受像機1は、デジタルテレビ放送波を受信して放送信号を出力する受信部12aと、放送信号を処理して映像音声信号を出力する映像音声処理部12bとを含む。表示部12cは、例えば、液晶パネル等であり、スピーカを内蔵し、映像音声処理部12bが出力する映像音声信号に基づいて映像を表示及び音声を放音する。また、テレビ受像機1は、バス11aを介して接続された内部ハードウェア各部を制御する制御部11と、記憶部13と、有線通信部14と、電源部15と、RF( Radio Frequency )通信部16とを含む。
【0042】
記憶部13には、テレビ受像機1の識別情報としてのテレビ電子証明書130と、テレビ受像機1の公開鍵及び秘密鍵(以下、テレビ公開鍵131及びテレビ秘密鍵132という)と、製造者の公開鍵(以下、製造者公開鍵133という)とが予め記憶してある。また、記憶部13は、リモコン装置2の識別情報である後述のリモコン電子証明書230を記憶して、テレビ受像機1にリモコン装置2を登録する登録部としても機能する(図7参照)。更に、記憶部13は、登録したリモコン装置2に対して制御部11により生成された暗号鍵134を、暗号鍵134の有効期限と共に当該リモコン装置2の識別情報に関連付けて記憶する(図8参照)。
【0043】
記憶部13は、テレビ電子証明書130、テレビ公開鍵131、テレビ秘密鍵132及び製造者公開鍵133を予め記憶する為、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであっても良いが、耐タンパ性を有するICチップ等が望ましい。有線通信部14は、テレビ受像機1及びリモコン装置2夫々の識別情報を通信するテレビ側第1通信部として機能する。電源部15は、商用電源等から供給される電源に対して安定化又は電圧変換等を施してテレビ受像機1の内部ハードウェア各部に供給する。また、電源部15は、接続端子17にリモコン装置2が接続された場合、接続端子17を介してリモコン装置2に電源を供給する。
【0044】
RF通信部16は、登録したリモコン装置2との間で、操作信号及び各種データを無線波により通信するテレビ側第2通信部として機能する。RF通信部16が通信するデータは、リモコン装置2に接続された後述の外部記録媒体から読み出されたデータ又は当該外部記録媒体へ書込むデータ等である。テレビ受像機1の制御部11は、リモコン装置2に接続された外部記録媒体に書込むデータを、登録したリモコン装置2へRF通信部16により送信する場合、リモコン装置2の識別情報に関連付けて記憶部13に記憶してある暗号鍵134を用いてデータを暗号化する。
【0045】
制御部11は、RF通信部16によりリモコン装置2から受信したデータが暗号化されており、送信元のリモコン装置2の識別情報が記憶部13に記憶してある場合、当該識別情報に関連付けて記憶されている暗号鍵134を読み出し、暗号鍵134を用いて復号する。制御部11は、RF通信部16がリモコン装置2から送られてきた操作信号を受信した場合、当該操作信号に従って内部ハードウェア各部を制御する。これにより、テレビ受像機1は、リモコン装置2により遠隔操作される。
【0046】
リモコン装置2は、バス21aを介して接続された内部ハードウェア各部を制御する制御部21と、記憶部23と、有線通信部24と、バッテリ25と、RF通信部26と、接続端子27、28aと、カード通信部28とを含む。記憶部23には、リモコン装置2の識別情報としてのリモコン電子証明書230と、リモコン装置2の公開鍵及び秘密鍵(以下、リモコン公開鍵231及びリモコン秘密鍵232という)と、製造者の公開鍵(以下、製造者公開鍵233という)とが予め記憶してある。なお、テレビ受像機1が記憶する製造者公開鍵133、及びリモコン装置2が記憶する製造者公開鍵233は、同内容である。また、記憶部23は、テレビ受像機1の識別情報であるテレビ電子証明書130を記憶して、リモコン装置2にテレビ受像機1を登録する登録部としても機能する(図7参照)。
【0047】
更に、記憶部23は、登録したテレビ受像機1に対して制御部21により生成された暗号鍵134を、暗号鍵134の有効期限と共に当該テレビ受像機1の識別情報に関連付けて記憶する。記憶部23は、記憶部13と同様にフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであっても良いが、耐タンパ性を有するICチップ等が望ましい。有線通信部24は、リモコン装置2及びテレビ受像機1夫々の識別情報を通信する操作側第1通信部として機能する。バッテリ25は、リモコン装置2の内部ハードウェア各部に電源を供給する。また、バッテリ25は、接続端子27がテレビ受像機1の接続端子17に接続した場合、接続端子17、27を介してテレビ受像機1の電源部15から電源が供給され、当該電源により充電される。
【0048】
カード通信部28は、接続端子28aに接続されたカード型の外部記録媒体との間でデータを通信し、当該外部記録媒体に対してデータの読出し、又はデータの書き込みを行う。接続端子28aに接続される外部記録媒体は、例えば、フラッシュメモリ等である。また、ICカード等の通信機能を有する外部記録媒体を接続するようにしてもよい。この場合、例えば、ISO/IEC 7816等の規格に沿った接触型のICカードを外部記録媒体として用いるとよく、カード通信部28は、例えばICカードリーダ・ライタである。カード通信部28は、接続端子28aに接続してデータの読出し又は書込みを行う場合に限るものではなく、接続端子28aの代わりにコイルアンテナを設けて近接通信等の無線通信によりデータの読出し又は書き込みを行ってもよい。この場合、例えば、ISO/IEC 14443(typeA、typeB)又はISO/IEC 18902(NFC)等の規格に沿った非接触型ICカードを外部記録媒体として用いるとよい。
【0049】
RF通信部26は、登録したテレビ受像機1との間で、操作信号及び各種データを無線波により通信する操作第2通信部として機能する。リモコン装置2の制御部21は、操作部22がユーザから受付けた操作に基づいてRF通信部26から操作信号を、登録したテレビ受像機1に送信する。また、リモコン装置2の制御部21は、接続端子28aに接続された外部記憶媒体からカード通信部28により読み出したデータを、登録したテレビ受像機1へRF通信部26により送信する場合、テレビ受像機1の識別情報に関連付けて記憶部23に記憶してある暗号鍵134を用いてデータを暗号化する。
【0050】
リモコン装置2の制御部21は、RF通信部26によりテレビ受像機1から受信したデータが暗号化されており、送信元のテレビ受像機1の識別情報が記憶部23に記憶してある場合、当該識別情報に関連付けて記憶されている暗号鍵134を読み出し、暗号鍵134を用いて復号する。制御部21は、操作部22が受付けた操作内容に応じてRF通信部26から操作信号を暗号化せずにRF通信部26からテレビ受像機1へ送信する。これにより、リモコン装置2は、テレビ受像機1を遠隔操作する。
【0051】
図3は、テレビ電子証明書130のレコードレイアウト例を示す図表である。テレビ電子証明書130はテレビ受像機1の製造者が出荷時にテレビ受像機1に記憶させておくものであり、テレビ電子証明書130は、テレビ受像機1に関する情報、及びテレビ受像機1に対して設定してあるテレビ電子証明書130が正当であることを示すための電子署名等を含む。電子証明書の形式については、X509等の形式を用いると良い。図3に示す例では、バージョン情報、シリアル番号、署名アルゴリズム、発行者情報、有効期限、対象者情報、公開鍵情報、発行者の固有識別子、対象者の固有識別子、拡張領域及び電子署名を含んでいる。バージョン情報は、例えばテレビ電子証明書130のフォーマットのバージョンを示す。
【0052】
シリアル番号は、テレビ電子証明書130に対して認証局が発行するが、この場合はテレビ受像機1の製造者が発行しても良い。署名アルゴリズムは、テレビ電子証明書130の電子署名に用いられた暗号アルゴリズムを示し、例えばハッシュアルゴリズム(例えばSHA−1)と暗号アルゴリズム(例えばRSA)とを含む。発行者情報は、テレビ電子証明書130の発行者を表すが、この場合ではテレビ受像機1の製造者であっても良い。有効期限はテレビ電子証明書130の有効期限を表し、対象者情報は、電子証明書を利用する対象者を表す。公開鍵情報は、公開鍵暗号方式を用いて復号する際に用いられる図示しないテレビ公開鍵と、公開鍵暗号方式アルゴリズムの識別子とを含み、テレビ受像機1に対して製造者等により決定されて割り当てられている。公開鍵暗号方式として、RSA、DSA、楕円暗号方式等の公知の形式を用いるとよい。なお、テレビ電子証明書130に含まれるテレビ公開鍵は、記憶部13が別途記憶しているテレビ公開鍵131と同内容である。
【0053】
リモコン電子証明書230は、リモコン装置2に関する情報、リモコン装置2に対して設定してあるリモコン電子証明書230が正当であることを示すための電子署名等を含む。リモコン電子証明書230は、テレビ電子証明書130と同様に、例えば、バージョン情報、シリアル番号、発行者情報、有効期限、対象者情報、公開鍵情報、発行者の固有識別子及び対象者の固有識別子等のリモコン装置2に関する情報と、電子署名とを含む。リモコン電子証明書230の公開鍵情報には、リモコン公開鍵及び公開鍵暗号方式アルゴリズムの識別子等を含む。次に、テレビ電子証明書130に署名する方法の例を挙げる。
【0054】
図4は、電子証明書の署名方法の例を説明するための説明図である。図中矢印は、書名の各手順の順番の例を示す。例えば電子署名を含まない署名前のテレビ電子証明書からシリアル番号及び公開鍵情報等のデータ列を抽出し、抽出したデータ列からハッシュ関数を用いてダイジェストを生成するダイジェスト化処理を行う。次に、製造者秘密鍵を用いてダイジェストを暗号化する暗号化処理を行う。ここで製造者秘密鍵は、記憶部13に記憶してある製造者公開鍵133に対応しており、当該製造者秘密鍵で暗号化されたデータは、製造者公開鍵133で復号可能にしてある。そして暗号化されたダイジェスト、即ち、電子署名を、署名前のテレビ電子証明書に含めて署名後のテレビ電子証明書130を生成する。署名前のリモコン電子証明書についても同様の手順により署名後のリモコン電子証明書230を生成するとよい。次に、テレビ受像機1及びリモコン装置2が相互に登録する登録処理について説明する。
【0055】
図5及び図6は、登録処理の手順を示すフローチャート、図7及び図8は、登録処理によって記憶部13,23に記憶される情報を示したブロック図である。登録処理は、テレビ受像機1の収納部10にリモコン装置2が収納されて、テレビ受像機1及びリモコン装置2夫々の接続端子17、27が接続された場合に、テレビ受像機1及びリモコン装置2夫々の制御部11、21で実行される。リモコン装置2を収納部10に収納した場合、リモコン装置2が収納された旨を報知するメッセージをテレビ受像機1の表示部12cに表示してもよい。テレビ受像機1の制御部11は、有線通信部14により、接続端子17からリモコン装置2の接続端子27へ証明書要求を出力する(ステップS11)。
【0056】
リモコン装置2の制御部21は、テレビ受像機1の接続端子17からリモコン装置2の接続端子27へ入力された要求を受付ける(ステップS12)。制御部21は、受付けた要求が証明書要求であるか否かを判定する(ステップS13)。制御部21は、受付けた要求が証明書要求でないと判定した場合(ステップS13でNO)、登録失敗処理を実行し(ステップS30)、テレビ受像機1を登録することなく登録処理を終了する。リモコン装置2で実行される登録失敗処理は、例えば、リモコン装置2の登録が失敗した旨を報知する画面を表示部12cに表示するようテレビ受像機1に指示するとよい。また、リモコン装置2の登録が失敗した旨を報知する画面をリモコン装置2に設けた表示部に表示するとよい。
【0057】
制御部21は、受付けた要求が証明書要求であると判定した場合(ステップS13でYES)、記憶部23からリモコン電子証明書230を読み出して、有線通信部24により、接続端子27からテレビ受像機1の接続端子17へ出力する(ステップS14)。テレビ受像機1の制御部11は、有線通信部14により、リモコン装置2の接続端子27からテレビ受像機1の接続端子17へ入力されたリモコン電子証明書230を受付ける(ステップS15)。リモコン装置2の制御部21は、ステップS14の次に、有線通信部24により、接続端子27からテレビ受像機1の接続端子17へ証明書要求を出力する(ステップS16)。
【0058】
テレビ受像機1の制御部11は、有線通信部14により、リモコン装置2の接続端子27からテレビ受像機1の接続端子17へ入力された要求を受付ける(ステップS17)。制御部11は、受付けた要求が証明書要求であるか否かを判定する(ステップS18)。 制御部11は、受付けた要求が証明書要求でないと判定した場合(ステップS18でNO)、登録失敗処理を実行し(ステップS23)、リモコン装置2を登録することなく登録処理を終了する。制御部11が実行する登録失敗処理は、例えば、表示部12cにリモコン装置2の登録が失敗した旨を報知する画面を表示するとよい。
【0059】
制御部11は、受付けた要求が証明書要求であると判定した場合(ステップS18でYES)、記憶部13からテレビ電子証明書130を読み出して、有線通信部14により、接続端子17からリモコン装置2の接続端子27へ出力する(ステップS19)。リモコン装置2の制御部21は、有線通信部24により、テレビ受像機1の接続端子17からリモコン装置2の接続端子27に入力されたテレビ電子証明書130を受付ける(ステップS20)。制御部21は、テレビ受像機1から受付けたテレビ電子証明書130に含まれる電子署名を検証する(ステップS28)。
【0060】
ここで、制御部21による電子署名の検証方法の例を挙げる。リモコン装置2に設定された製造者の製造者公開鍵233を用いて、テレビ電子証明書130に含まれる電子署名を復号してダイジェストを求める。次に、テレビ電子証明書130に含まれる電子署名以外のデータから所定のハッシュ関数、即ち、テレビ電子証明書130の署名アルゴリズムに含まれるハッシュアルゴリズムを用いてダイジェストを求める。そして、電子署名を復号して求めたダイジェストと、テレビ電子証明書130の電子署名以外のデータから求めたダイジェストとが一致する場合に、テレビ電子証明書130に含まれる内容が正当であると判定するとよい。制御部21は、この検証結果又はテレビ電子証明書130内の各データを確認し、テレビ電子証明書130を出力したテレビ受像機1が正当なテレビ受像機1であるか否かを判定する(ステップS29)。
【0061】
制御部21は、正当なテレビ受像機1でないと判定した場合(ステップS29でNO)、ステップS30に処理を移して、テレビ受像機1を登録することなく登録処理を終了する。テレビ受像機1の制御部11は、ステップS19の次に、リモコン装置2から受付けたリモコン電子証明書230に含まれる電子署名を検証する(ステップS21)。ここで、制御部11による電子署名の検証方法の例を挙げる。テレビ受像機1に設定された製造者の製造者公開鍵133を用いて、リモコン電子証明書230に含まれる電子署名を復号してダイジェストを求める。次に、リモコン電子証明書230に含まれる電子署名以外のデータから所定のハッシュ関数、即ち、リモコン電子証明書230の署名アルゴリズムに含まれるハッシュアルゴリズムを用いてダイジェストを求める。
【0062】
そして、電子署名を復号して求めたそれぞれのダイジェストと、リモコン電子証明書230の電子署名以外のデータから求めたダイジェストとが一致する場合に、リモコン電子証明書230に含まれる内容が正当であると判定するとよい。制御部11は、この検証結果又はリモコン電子証明書230の各データを確認し、リモコン電子証明書230を出力したリモコン装置2が正当なリモコン装置2であるか否かを判定する(ステップS22)。制御部11は、正当なリモコン装置2でないと判定した場合(ステップS22でNO)、ステップS23に処理を移してリモコン装置2を登録することなく登録処理を終了する。
【0063】
以上がテレビ受像機1及びリモコン装置2が相互に認証する手順である。認証が完了した場合、リモコン装置2及びテレビ受像機1間の無線通信で重要なデータの送受信を行う際に使用する暗号通信用の暗号鍵134と、当該暗号鍵134に対して設定される有効期限とを交換する。ここで、暗号鍵134の交換とは、テレビ受像機1及びリモコン装置2間の通信の暗号化に用いるための暗号鍵134をテレビ受像機1及びリモコン装置2が互いに記憶することをいう。以下では、テレビ受像機1及びリモコン装置2間の暗号方式として共通鍵方式を使った例を示すが、暗号方式には公開鍵暗号方式を使用しても良い。
制御部11は、正当なリモコン装置2であると判定した場合(ステップS22でYES)、リモコン電子証明書230を、記憶部13又は図示しないRAMに一時記憶させたまま、既に記憶部13に記憶されている暗号鍵134が有効期限内であるか否かを判定する(ステップS24)。制御部11は、有効期限内であると判定した場合(ステップS24でYES)、新たにリモコン装置2を登録することなく登録処理を終了する。
【0064】
制御部11は、有効期限内でないと判定した場合(ステップS24でNO)、暗号鍵134を生成する(ステップS25)。ここで、テレビ受像機1及びリモコン装置2間の通信を、例えば共通鍵暗号方式を用いて暗号化すべく、テレビ受像機1及びリモコン装置2に対して同一の暗号鍵134を生成するとよい。また、この有効期限は、リモコン装置2を登録する日時から、例えば1週間又は1ヶ月等の所定の期間となるよう設定するとよい。制御部11は、ステップS25で生成した暗号鍵134と共に有効期限を、テレビ秘密鍵132を用いて暗号化し、暗号鍵134及び有効期限が暗号化された暗号化情報を有線通信部14により、接続端子17からリモコン装置2の接続端子27へ出力する(ステップS26)。
【0065】
制御部11は、上述の処理で記憶したリモコン装置2のリモコン電子証明書230に関連付けて暗号鍵134を有効期限と共に記憶部13に記憶することでリモコン装置2を登録し(ステップS27)、登録処理を終了する。
他方、リモコン装置2の制御部21は、ステップS29で正当なテレビ受像機1でないと判定した場合(ステップS29でYES)、既に記憶部23に記憶されている暗号鍵134が有効期限内であるか否かを判定する(ステップS31)。制御部21は、有効期限内であると判定した場合(ステップS31でYES)、新たにテレビ受像機1を登録することなく登録処理を終了する。リモコン装置2の制御部21は、ステップS31で有効期限内でないと判定した場合(ステップS31でNO)、テレビ電子証明書130を記憶部23又は図示しないRAMに一時記憶させたまま、テレビ受像機1の出力端子17からリモコン装置2の接続端子27へ入力された暗号化情報を有線通信部24により受付け、記憶部23から上述の処理で記憶したテレビ受像機1のテレビ電子証明書130にも含まれるテレビ公開鍵を用いて復号する(ステップS32)。暗号化情報を復号することによって、暗号鍵134及び該暗号鍵134の有効期限の情報が得られる。
【0066】
制御部21は、復号した暗号鍵134及び有効期限をテレビ受像機1のテレビ電子証明書130に関連付けて、記憶部23に記憶することでテレビ受像機1を登録し(ステップS33)、登録処理を終了する。テレビ受像機1及びリモコン装置2が登録処理により相互に登録した場合、登録した旨を報知するメッセージをテレビ受像機1の表示部12c又はリモコン装置2に設けた表示部に表示してもよい。相互に登録し、暗号鍵134を交換したテレビ受像機1及びリモコン装置2夫々は、記憶部13、23に記憶した暗号鍵134を用いて、テレビ受像機1及びリモコン装置2間の通信に対して暗号化及び復号を行う。
【0067】
本実施の形態では、テレビ受像機1及びリモコン装置2が相互に登録する場合を示したが、これに限るものではない。テレビ受像機1及びリモコン装置2の一方が、他方の識別情報を登録するようにしてもよい。暗号鍵134は、テレビ受像機1により生成される場合を示したが、これに限るものではなくリモコン装置2により生成してもよい。この場合、リモコン装置2により生成された暗号鍵134を、テレビ受像機1に送信するとよい。テレビ受像機1及びリモコン装置2間の通信は、共通鍵暗号方式による暗号化に限るものではなく公開鍵暗号方式を用いてもよい。この場合、前記のテレビ受像機1及びリモコン装置2にそれぞれ記憶されているテレビ秘密鍵132、リモコン秘密鍵232、テレビ公開鍵131及びリモコン公開鍵231を使用する事が出来る。
【0068】
そして、テレビ受像機1及びリモコン装置2夫々は、予め設定してあるテレビ秘密鍵132、及びリモコン秘密鍵232を用いて通信を暗号化し、前述の如く受信した相手側テレビ電子証明書130、230内のテレビ公開鍵131、231を用いて通信を復号するとよい。テレビ受像機1及びリモコン装置2間の通信に公開鍵方式を用いた場合は、暗号化された通信の解読がより困難となり、通信内容の漏洩をより効果的に防止することが可能となる。また、テレビ受像機1及びリモコン装置2間の通信に共通鍵暗号方式を用いた場合は、テレビ受像機1およびリモコン装置2夫々の暗号化及び復号に要する処理の負荷を低減することが可能となる。
【0069】
本実施の形態では、テレビ受像機1の収納部10にリモコン装置2が収納された場合、リモコン装置2のリモコン電子証明書230の電子署名が検証され、正当なリモコン装置2であると判定された場合、テレビ受像機1にリモコン装置2が登録される。これにより、ユーザがテレビ受像機1に新たなリモコン装置2を容易に登録することが可能となる。テレビ受像機1及びリモコン装置2間の通信がデータである場合、暗号鍵134を用いて暗号化されるため、通信内容に応じてデータの漏洩を防止することが可能となる。
【0070】
また、テレビ受像機1及びリモコン装置2間の通信が、操作信号である場合、暗号化されずに送信されるため、リモコン装置2をテレビ受像機1に登録していない場合であっても、テレビ受像機1を遠隔操作することが可能となる。暗号鍵134の有効期限が過ぎている場合、暗号鍵134が新たに生成されるため、リモコン装置2をテレビ受像機1の収納部10に収納することにより、暗号鍵134の更新を容易に行うことが可能となる。
【0071】
本実施の形態では、リモコン装置2をテレビ受像機1の収納部10に収納した状態で暗号鍵134の有効期限が過ぎている場合に、暗号鍵134を更新する例を示したが、これに限るものではない。例えば、リモコン装置2を収納部10に収納する都度、暗号鍵134を更新してもよい。また、リモコン装置2を収納部10に収納した際に1日に1回、又は1週間に1回等の所定の頻度で暗号鍵134を更新するようにしてもよい。
【0072】
実施の形態2
本実施の形態は、実施の形態1が収納部に収納されたリモコン装置及びテレビ受像機間を接続端子を介して有線通信を行うのに対して、近接通信を行うようにしてある。図9は、実施の形態2に係るテレビ受像機及びリモコン装置の内部ハードウェアの例を示すブロック図である。図中白抜矢印及び破線白抜矢印夫々は、テレビ受像機及びリモコン装置間で行われる有線接続及び近接通信を示す。テレビ受像機3は、アンテナ部34aを介してリモコン装置4との間で近接通信を行う近接通信部34を含む。
【0073】
テレビ受像機3の他の内部ハードウェアは、実施の形態1のテレビ受像機1と同様であるので、符号の違いを説明するに留める。テレビ受像機3は、記憶部33と、受信部32aと、映像音声処理部32bと、表示部32cと、バス31aを介して接続された内部ハードウェア各部を制御する制御部31と、近接通信部34と、電源部35と、RF通信部36と、接続端子37とを含む。記憶部33には、テレビ電子証明書330と、テレビ公開鍵331及びテレビ秘密鍵332と、製造者公開鍵333とが予め記憶してある。
【0074】
リモコン装置4は、アンテナ部44aを介してテレビ受像機3との間で近接通信を行う近接通信部44を含む。テレビ受像機3及びリモコン装置4のアンテナ部34a、44aは、例えば数cm以下に互いに近接した場合、無線通信が可能にしてある。アンテナ部34a、44aは、例えば、誘導ループにより発生する放射電磁界を用いたアンテナコイル又は誘導電界を用いたアンテナ等である。近接通信部44は、テレビ受像機3及びリモコン装置4夫々の識別情報を通信する操作側第1通信部として機能する。
【0075】
リモコン装置4の他の内部ハードウェア各部は、実施の形態1のリモコン装置2と同様であるので、符号の違いを説明するに留める。リモコン装置4は、バス41aを介して接続された内部ハードウェア各部を制御する制御部41と、操作部42と、記憶部43と、バッテリ45と、RF通信部46と、接続端子47、48aと、カード通信部48とを含む。記憶部43には、リモコン電子証明書430と、リモコン公開鍵431及びリモコン秘密鍵432と、製造者公開鍵433とが予め記憶してある。

【0076】
図10及び図11は、実施の形態2に係る登録処理の手順を示すフローチャートである。登録処理は、テレビ受像機3の収納部にリモコン装置4が収納されて、テレビ受像機3及びリモコン装置4夫々のアンテナ部34a、44aが近接した場合に、テレビ受像機3及びリモコン装置4夫々の制御部31、41で実行される。テレビ受像機3の制御部31は、近接通信部34により、テレビ受像機3のアンテナ部34aからリモコン装置4のアンテナ部44aへ証明書要求を送信する(ステップS41)。リモコン装置4の制御部41は、テレビ受像機3のアンテナ部34aからリモコン装置4のアンテナ部44aに送信された要求を受信する(ステップS42)。
【0077】
制御部41は、受信した要求が証明書要求であるか否かを判定する(ステップS43)。制御部41は、受信した要求が証明書要求でないと判定した場合(ステップS43でNO)、登録失敗処理を実行し(ステップS60)、テレビ受像機3を登録することなく登録処理を終了する。制御部41は、受信した要求が証明書要求であると判定した場合(ステップS43でYES)、記憶部43からリモコン電子証明書430を読み出して、近接通信部44により、アンテナ部44aからテレビ受像機3のアンテナ部34aへ送信する(ステップS44)。
【0078】
テレビ受像機3の制御部31は、近接通信部34により、リモコン装置4のアンテナ部44aからテレビ受像機3のアンテナ部34aへ送信されたリモコン電子証明書430を受信する(ステップS45)。リモコン装置4の制御部41は、ステップS44の次に、近接通信部44により、アンテナ部44aからテレビ受像機3のアンテナ部34aへ証明書要求を送信する(ステップS46)。テレビ受像機3の制御部31は、近接通信部34により、リモコン装置4のアンテナ部44aからテレビ受像機3のアンテナ部34aへ送信された要求を受信する(ステップS47)。制御部31は、受信した要求が証明書要求であるか否かを判定する(ステップS48)。
【0079】
制御部31は、受信した要求が証明書要求でないと判定した場合(ステップS48でNO)、登録失敗処理を実行し(ステップS53)、リモコン装置4を登録することなく登録処理を終了する。制御部31は、受信した要求が証明書要求であると判定した場合(ステップS48でYES)、記憶部33からテレビ電子証明書330を読み出して、近接通信部34により、テレビ受像機3のアンテナ部34aからリモコン装置4のアンテナ部44aへ送信する(ステップS49)。
【0080】
リモコン装置4の制御部41は、近接通信部44により、テレビ受像機3のアンテナ部34aからリモコン装置4のアンテナ部44aへ送信されたテレビ電子証明書330を受信する(ステップS50)。制御部41は、テレビ受像機3から受信したテレビ電子証明書330に含まれる電子署名を検証する(ステップS58)。制御部41は、検証結果からテレビ電子証明書330を送信したテレビ受像機3が正当なテレビ受像機3であるか否かを判定する(ステップS59)。制御部41は、正当なテレビ受像機3でないと判定した場合(ステップS59でNO)、ステップS60に処理を移して、テレビ受像機3を登録することなく登録処理を終了する。
【0081】
制御部41は、正当なテレビ受像機3であると判定した場合(ステップS59でYES)、テレビ受像機3に関連付けられた暗号鍵が有効期限内であるか否かを判定する(ステップS61)。制御部41は、有効期限内であると判定した場合(ステップS61でYES)、テレビ受像機3を新たに登録することなく登録処理を終了する。テレビ受像機3の制御部31は、ステップS49の次に、リモコン装置4から受信したリモコン電子証明書430に含まれる電子署名を検証する(ステップS51)。制御部31は、検証結果からリモコン電子証明書430を送信したリモコン装置4が正当なリモコン装置4であるか否かを判定する(ステップS52)。
【0082】
制御部31は、正当なリモコン装置4でないと判定した場合(ステップS52でNO)、登録失敗処理を実行し(ステップS53)、リモコン装置4を登録することなく登録処理を終了する。制御部31は、正当なリモコン装置4であると判定した場合(ステップS52でYES)、リモコン装置4に関連付けられた暗号鍵が有効期限内であるか否かを判定する(ステップS54)。制御部31は、有効期限内であると判定した場合(ステップS54でYES)、新たにリモコン装置4を登録することなく登録処理を終了する。制御部31は、有効期限内でないと判定した場合(ステップS54でNO)、有効期限と共に暗号鍵を生成する(ステップS55)。
【0083】
テレビ受像機3の制御部31は、ステップS55で生成した暗号鍵と共に有効期限を、テレビ秘密鍵332を用いて暗号化し、暗号鍵及びテレビ秘密鍵332が暗号化された暗号化情報をアンテナ部34aによりリモコン装置4へ送信する(ステップS56)。制御部31は、上述の処理で記憶したリモコン電子証明書430に関連付けて暗号鍵を有効期限と共に記憶部33に記憶することでリモコン装置4を登録し(ステップS57)、登録処理を終了する。リモコン装置4の制御部41は、ステップS61で有効期限内でないと判定した場合(ステップS61でNO)、テレビ受像機3から送信されてきており、暗号化情報をアンテナ部44aにより受信し、テレビ受像機3から受信し記憶したテレビ電子証明書330内に含まれるテレビ公開鍵を用いて前記暗号化情報を復号する(ステップS62)。暗号化情報を復号することによって、暗号鍵及び該暗号鍵の有効期限の情報が得られる。制御部41は、復号した暗号鍵及び有効期限をテレビ電子証明書330に関連付けて記憶部43に記憶することでテレビ受像機3を登録し(ステップS63)、登録処理を終了する。
【0084】
図12は、暗号鍵の生成方法の例を説明するための説明図である。図11で示した暗号鍵送信処理のステップS55で実行される暗号鍵の生成について、生成方法の例を説明する。暗号鍵は、テレビ電子証明書330の対象者情報等に含まれるテレビ受像機3の機器番号(例えば10バイト)と、リモコン電子証明書430の対象者情報等に含まれるリモコン装置4の機器番号(例えば10バイト)と、制御部31に含まれる乱数発生器(図示せず)により発生させた例えば8バイトの乱数とを連結し、28バイトのデータ列を生成する(図12A参照)。次に、生成したデータ列にハッシュ関数を用いて20バイトのダイジェストを生成する(図12B参照)。
【0085】
そして、ダイジェストの1バイト目〜7バイト目までのデータを抽出し、暗号鍵を生成する。更に12バイトの有効期限(例えば、西暦年月日時分を示すデータ列)とを付加して得られた19バイトのデータ列に対して、テレビ受像機3のテレビ秘密鍵332を用いて暗号化する。(図12C参照)リモコン装置4は、暗号化された暗号化情報を受信し、テレビ受像機3から受信してあるテレビ電子証明書330に含まれるテレビ公開鍵を用いて復号する。リモコン装置4は、復号した暗号鍵と有効期限とを記憶部43に記憶する。
【0086】
本実施の形態では、暗号鍵は、テレビ受像機3により生成される場合を示したが、これに限るものではなくリモコン装置4により生成してもよい。この場合、リモコン装置4の制御部41が暗号鍵送信処理を実行し、テレビ受像機3の制御部31が暗号鍵受信処理を実行するとよい。
【0087】
本実施の形態は、テレビ受像機3と、収納部に収納されたリモコン装置4が近接通信を行って登録することにより、通信波が他の通信装置により傍受されて登録に要する電子証明書等が漏洩する虞を防止することが可能となる。また、テレビ受像機3及びリモコン装置4との間で暗号化された暗号鍵が送受信されるため、暗号鍵の漏洩を防止することが可能となる。
【0088】
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので対応する部分には同一の符号及び処理名を付してその詳細な説明を省略する。
【符号の説明】
【0089】
1、3 テレビ受像機
2、4 リモコン装置
11、21、31、41 制御部
11a、21a、31a、41a バス
12a、32a 受信部
12b、32b 映像音声処理部
12c、32c 表示部
13、23、33、43 記憶部
14、24 有線通信部
15、35 電源部
16、36 RF通信部
17、27、37、47、28a、48a 接続端子
22、42 操作部
25、45 バッテリ
28、48 カード通信部
34、44 近接通信部
34a、44a アンテナ部
48 カード通信部
130、330 テレビ電子証明書
230、430 リモコン電子証明書
131、331 テレビ公開鍵
231、431 リモコン公開鍵
133、233、333、433 製造者公開鍵
132、332 テレビ秘密鍵
134 暗号鍵
232、432 リモコン秘密鍵

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の通信装置を収納可能にしてある収納部を備えた通信装置において、
前記収納部に収納された他の通信装置との間で通信する第1通信部と、
該第1通信部により通信した他の通信装置の識別情報を登録する登録部と、
該登録部により識別情報を登録した他の通信装置との間で通信する第2通信部と
を備えることを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記第1通信部は、前記収納部に設けられた接続端子を含み、該接続端子を介して接続した他の通信装置との間で通信するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記第1通信部は、無線通信するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記第1通信部により受信した情報に基づいて、前記収納部に収納された他の通信装置を認証する認証部を更に備え、
前記登録部は、前記認証部により正当な通信装置であると認証した場合、前記他の通信装置の識別情報を登録するようにしてある
ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれ一つに記載の通信装置。
【請求項5】
暗号鍵を生成する生成部を更に備え、
前記第1通信部は、前記生成部により生成した暗号鍵を、前記収納部に収納された他の通信装置へ送信するようにしてあり、
前記登録部は、前記生成部により生成した暗号鍵に関連付けて前記他の通信装置の識別情報を登録するようにしてあり、
前記通信部は、識別情報に関連付けられた暗号鍵を用いて前記識別情報に対応する他の通信装置との間で通信するようにしてある
ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載の通信装置。
【請求項6】
前記第1通信部は、前記収納部に収納された他の通信装置から暗号鍵を受信するようにしてあり、
前記登録部は、前記第1通信部により受信した暗号鍵に関連付けて、前記収納部に収納された識別情報を登録するようにしてあり、
前記第2通信部は、識別情報に関連付けられた暗号鍵を用いて前記識別情報に対応する他の通信装置との間で通信するようにしてある
ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載の通信装置。
【請求項7】
前記第2通信部は、通信内容に応じて暗号鍵を用いるか否かを決定する決定部を備え、
前記第2通信部は、前記決定部により暗号鍵を用いると決定した場合、暗号鍵を用いて通信するようにしてある
ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の通信装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか一つに記載の通信装置と、
テレビ放送を受信する受信部と
を備え、
前記第2通信部が通信する他の通信装置により遠隔操作される
ことを特徴とするテレビ受信装置。
【請求項9】
第1の通信装置と、該第1の通信装置を収納可能にしてある収納部を有する第2の通信装置とを含む通信システムにおいて、
前記第1の通信装置は、
前記収納部に収納された第2の通信装置との間で通信する第1通信部と、
該第1通信部により通信した第2の通信装置の識別情報を登録する登録部と、
該登録部により識別情報を登録した第2の通信装置との間で通信する第2通信部と
を備え、
前記第2の通信装置は、
前記第1通信部との間で通信する第3通信部と、
前記第2通信部との間で通信する第4通信部と
を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項10】
テレビ受信装置と、該テレビ受信装置を遠隔操作する遠隔操作装置とを含むテレビ受信システムにおいて、
前記テレビ受信装置は、
前記遠隔操作装置を収納する収納部と、
該収納部に収納された遠隔操作装置との間で通信するテレビ側第1通信部と、
該テレビ側第1通信部により通信した遠隔操作装置を登録する登録部と、
該登録部により登録した遠隔操作装置との間で通信するテレビ側第2通信部と
を備え、
前記遠隔操作装置は、
前記テレビ側第1通信部との間で通信する操作側第1通信部と、
前記テレビ側第2通信部との間で通信する操作側第2通信部と
を備えることを特徴とするテレビ受信システム。
【請求項11】
テレビ受信装置と、該テレビ受信装置を遠隔操作する遠隔操作装置とを含むテレビ受信システムにおいて、
前記テレビ受信装置は、
前記遠隔操作装置を収納する収納部と、
該収納部に収納された遠隔操作装置との間で通信するテレビ側第1通信部と、
前記遠隔操作装置との間で通信するテレビ側第2通信部と
を備え、
前記遠隔操作装置は、
前記テレビ側第1通信部との間で通信する操作側第1通信部と、
該操作側第1通信部により通信したテレビ受信装置を登録する登録部と、
該登録部により登録したテレビ受信装置との間で通信する操作側第2通信部と
を備えることを特徴とするテレビ受信システム。
【請求項12】
前記テレビ受信装置は、暗号鍵を生成する生成部を備え、
前記テレビ側第1通信部は、前記生成部により生成した暗号鍵を前記遠隔操作装置に送信するようにしてあり、
前記テレビ側第2通信部は、前記生成部により生成した暗号鍵を用いて通信するようにしてあり、
前記操作側第1通信部は、前記テレビ側第1通信部から送られてきた暗号鍵を受信するようにしてあり、
前記操作側第2通信部は、前記操作側第1通信部により受信した暗号鍵を用いて通信するようにしてある
ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載のテレビ受信システム。
【請求項13】
前記遠隔操作装置は、暗号鍵を生成する生成部を備え、
前記操作側第1通信部は、前記生成部により生成した暗号鍵を前記テレビ受信装置に送信するようにしてあり、
前記操作側第2通信部は、前記生成部により生成した暗号鍵を用いて通信するようにしてあり、
前記テレビ側第1通信部は、前記操作側第1通信部から送られてきた暗号鍵を受信するようにしてあり、
前記テレビ側第2通信部は、前記テレビ側第1通信部により受信した暗号鍵を用いて通信するようにしてある
ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載のテレビ受信システム。
【請求項14】
他の通信装置を収納可能にしてある収納部を有する通信装置に前記他の通信装置を登録する登録方法において、
前記他の通信装置を収納し、
収納した前記他の通信装置及び前記通信装置間を通信し、
通信した前記他の通信装置の識別情報を前記通信装置に登録する
ことを特徴とする登録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−80502(P2012−80502A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−226704(P2010−226704)
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【出願人】(593022629)株式会社ジェーシービー (20)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】