説明

通信装置、通信履歴表示方法および通信履歴表示プログラム

【課題】 履歴情報からグループに登録する操作を容易にすること。
【解決手段】 携帯電話機は、電話帳を記憶するフラッシュメモリと、過去の通信相手の電話番号を含む履歴情報を記憶する履歴記憶部と、履歴情報を表示する履歴表示部(S03)と、表示された履歴情報の1つを処理対象として選択する選択部(SS08)と、電話帳が第1の電話番号と第2の電話番号を含む場合、表示切換操作の入力に応じて、第1の電話番号と第2の電話番号とのいずれかに表示を切り換える表示切換部(S13)と、を含み、表示切換部は、処理対象が変更される場合、新たに処理対象となる履歴情報に含まれる第1の通信識別情報と第2の通信識別情報のうち前回処理対象として選択されていたときに表示していたものを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、通信装置、通信履歴表示方法および通信履歴表示プログラムに関し、特に過去に通信相手と通信した履歴を記憶する通信装置、その通信装置で実行される通信履歴表示方法および通信履歴表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機は、電話番号と氏名とを関連付けた電話帳を記憶する。また、同時に複数の通信相手と通話することが可能なPTT(Push To Talk)サービスが提供されている。特表2007−513592号公報には、電話帳に登録された複数の電話番号をグループ化しておき、グループを選択すれば、そのグループに登録された電話番号に発信する技術が記載されている。
【0003】
一方、携帯電話機は、過去に通話した相手の電話番号を通話履歴として記憶する機能を有する。電話帳に登録された電話番号から選ばれた電話番号をグループに登録するのと同様に、通信履歴として記憶された電話番号から選ばれた電話番号をグループに登録することができると便利である。しかしながら、履歴情報は、過去に通信した通信相手の電話番号のみを含むため、その電話番号が割り当てられたユーザに対して電話帳により複数の電話番号が割り当てられている場合に、履歴情報に含まれる電話番号とは別の電話番号をグループに登録することができないといった問題がある。
【特許文献1】特開2007−513592号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、履歴情報からグループに登録する操作を容易にした通信装置を提供することである。
【0005】
この発明の他の目的の一つは、履歴情報からグループに登録する操作を容易にした通信履歴表示方法を提供することである。
【0006】
この発明のさらに他の目的の一つは、履歴情報からグループに登録する操作を容易にした通信履歴表示プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、通信装置は、個人を識別するための個人識別情報と、該個人に対して通信のために割り当てられた少なくとも1つの通信識別情報とを関連付けた個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、過去の通信相手の通信識別情報を含み、通信の履歴を示す履歴情報を記憶する通信履歴記憶手段と、記憶された履歴情報または記憶された個人情報に基づいて、少なくとも1つの通信識別情報を1つにまとめたグループを生成するグループ化手段と、を備え、グループ化手段は、記憶された履歴情報を表示する履歴表示手段と、表示された履歴情報の1つを処理対象として選択する選択手段と、個人情報が選択された履歴情報に含まれる第1の通信識別情報と、第1通信識別情報とは別の第2の通信識別情報を含む場合、表示を切り換えるための操作の入力に応じて、第1の通信識別情報と第2の通信識別情報とのいずれかに表示を切り換える表示切換手段と、を含み、表示切換手段は、選択手段により処理対象が変更される場合、新たに処理対象となる履歴情報に含まれる第1の通信識別情報と第2の通信識別情報のうち選択手段により前回処理対象として選択されていたときに表示していたものを表示する。
【0008】
この局面に従えば、履歴情報または記憶された個人情報に基づいて、少なくとも1つの通信識別情報を1つにまとめたグループが生成されるので、通信履歴として記憶された通信識別情報とは異なる通信識別情報をグループに登録することができる。また、通信識別情報を含む履歴情報が表示され、処理対象として選択された履歴情報に含まれる第1の通信識別情報を含む個人情報が第2の通信識別情報を含む場合、表示を切り換えるための操作の入力に応じて、第1の通信識別情報と第2の通信識別情報とのいずれかに表示が切り換えられる一方、処理対象が変更される場合は、新たに処理対象となる履歴情報に含まれる第1の通信識別情報と第2の通信識別情報のうち前回処理対象として選択されていたときに表示されてものが表示される。このため、第1の通信識別情報と第2の通信識別情報のうち前回表示されていたものが表示されるので、先にした操作を繰返す必要がない。その結果、履歴情報からグループに登録する操作を容易にした通信装置を提供することができる。
【0009】
好ましくは、グループ化手段は、グループに登録する操作の入力に応じて、選択手段により選択されている履歴情報に含まれる第1の通信識別情報または第2の通信識別情報のうち表示されているものをグループに登録する登録手段をさらに含む。
【0010】
この局面に従えば、グループに登録する通信識別情報を確認することができる。
【0011】
好ましくは、グループの指定を受け付けるグループ受付手段と、受け付けられた指定により特定されるグループに登録されている少なくとも1つの通信識別情報に発信する発信手段と、をさらに備える。
【0012】
好ましくは、グループ化手段は、第1の通信識別情報または第2の通信識別情報のいずれか一方がグループに登録されていることを示す印を表示する印表示手段をさらに含む。
【0013】
この局面に従えば、第1の通信識別情報または第2の通信識別情報のいずれか一方がグループに登録されていることを通知することができる。
【0014】
好ましくは、印表示手段は、第1の通信情報と第2の通信情報とのうち表示切換手段により表示されているものが登録手段により登録されている場合に第1の印を表示する第1印表示手段と、第1の通信情報と第2の通信情報とのうち表示切換手段により表示されているものが登録手段により登録されていない場合に第2の印を表示する第2印表示手段と、を含む。
【0015】
この局面に従えば、第1の通信情報と第2の通信情報とのうちいずれがグループに登録されているか、または、いずれもグループに登録されていないかをユーザに通知することができる。
【0016】
この発明の他の局面によれば、通信履歴表示方法は、個人を識別するための個人識別情報と、該個人に対して通信のために割り当てられた少なくとも1つの通信識別情報とを関連付けた個人情報を記憶するステップと、過去の通信相手の通信識別情報を含み、通信の履歴を示す履歴情報を記憶するステップと、記憶された履歴情報または記憶された個人情報に基づいて、少なくとも1つの通信識別情報を1つにまとめたグループを生成するステップと、を含み、グループを生成するステップは、選択された履歴情報を表示するステップと、個人情報が表示された履歴情報に含まれる第1の通信識別情報と、第1通信識別情報とは別の第2の通信識別情報を含む場合、表示を切り換えるための操作の入力に応じて、第1の通信識別情報と第2の通信識別情報とのいずれかに表示を切り換えるステップと、を含み、表示を切り換えるステップは、選択するステップにおいて処理対象が変更される場合、新たに処理対象となる履歴情報に含まれる第1の通信識別情報と第2の通信識別情報のうち選択するステップにおいて前回処理対象として選択されていたときに表示していたものを表示するステップを含む。
【0017】
この局面に従えば、履歴情報からグループに登録する操作を容易にした通信履歴表示方法を提供することができる。
【0018】
この発明のさらに他の局面によれば、通信履歴表示プログラムは、個人を識別するための個人識別情報と、該個人に対して通信のために割り当てられた少なくとも1つの通信識別情報とを関連付けた個人情報を記憶するステップと、過去の通信相手の通信識別情報を含み、通信の履歴を示す履歴情報を記憶するステップと、記憶された履歴情報または記憶された個人情報に基づいて、少なくとも1つの通信識別情報を1つにまとめたグループを生成するステップと、をコンピュータに実行させ、グループを生成するステップは、選択された履歴情報を表示するステップと、個人情報が表示された履歴情報に含まれる第1の通信識別情報と、第1通信識別情報とは別の第2の通信識別情報を含む場合、表示を切り換えるための操作の入力に応じて、第1の通信識別情報と第2の通信識別情報とのいずれかに表示を切り換えるステップと、を含み、表示を切り換えるステップは、選択するステップにおいて処理対象が変更される場合、新たに処理対象となる履歴情報に含まれる第1の通信識別情報と第2の通信識別情報のうち選択するステップにおいて前回処理対象として選択されていたときに表示していたものを表示するステップを含む、通信履歴表示プログラム。
【0019】
この局面に従えば、履歴情報からグループに登録する操作を容易にした通信履歴表示プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0021】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける携帯電話機の外観を示す斜視図である。図1は、オープンスタイルの状態にある携帯電話機の外観を示す図である。図1を参照して、通信装置としての携帯電話機1は、操作側部3と、表示側部2とを含む。操作側部3は、テンキーおよび通話キー等を含む操作キー14と、マイクロフォン13とが内側面に配置される。表示側部2は、液晶表示装置(LCD)15と、レシーバを構成するスピーカ11と、カメラ24とが内側面に配置される。なお、ここでは携帯電話機1がLCD15を備える例を示すが、LCD15に代えて、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイを用いてもよい。操作側部3と表示側部2とは、ヒンジ機構で回転可能に連結され、操作側部3と表示側部2とは開閉自在である。携帯電話機1を折りたたんで、操作側部3と表示側部2とが閉状態にあるときの携帯電話機1の状態がクローズスタイルであり、携帯電話機1を開いて、操作側部3と表示側部2とが開状態にあるときの携帯電話機1の状態がオープンスタイルである。
【0022】
図2は、本実施の形態における携帯電話機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、携帯電話機1は、携帯電話機1の全体を制御するためのCPU21と、アンテナ22Aと接続された無線回路22と、音声データを符号化または復号するためのコーデック部23と、音声データを処理するための音声制御部28と、カメラ24と、ユーザの操作の入力を受け付ける操作部25と、着信を報知するための振動部26と、CPU21で実行するプログラム等を記憶するためのフラッシュメモリ31と、CPU21の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)32と、カードインターフェース(I/F)27と、を含む。
【0023】
無線回路22は、CPU21により制御され、無線基地局と通信する。具体的には、無線回路22は、アンテナ22Aにより受信された無線信号が入力され、無線信号を復調した音声信号をコーデック部23に出力する。また、無線回路22は、コーデック部23から音声信号が入力され、音声信号を変調した無線信号をアンテナ22Aに出力する。コーデック部23は、無線回路22から入力される音声信号を復号し、復号したデジタルの音声信号をアナログに変換し、音声制御部28に出力する。また、コーデック部23は、音声制御部28からアナログの音声信号が入力され、音声信号をデジタルに変換し、符号化し、そして符号化した音声信号を無線回路22に出力する。
【0024】
また、無線回路22は、無線基地局との間でデータ通信が可能である。特に、無線回路22は、無線基地局に接続された電子メールサーバと無線基地局を介して通信することが可能である。無線回路22は、電子メールサーバから送信される電子メールを受信し、CPU21に出力する。また、無線回路22は、CPU21から入力される電子メールを電子メールサーバに送信する。CPU21は、電子メールサーバとの間で送受信した電子メールをフラッシュメモリ31に記憶する。
【0025】
操作部25は、操作キー14を含む。操作キー14は、複数のキーを含み、ユーザによる操作の入力を受け付け、受け付けた操作をCPU21に出力する。
【0026】
音声制御部28は、マイクロフォン13と接続され、マイクロフォン13が集音して出力するアナログの音声信号が入力される。音声制御部28は、マイクロフォン13から入力される音声信号をコーデック部23に出力する。また、音声制御部28は、コーデック部23から音声信号が入力され、コーデック部23から入力された音声信号をスピーカ11に出力する。
【0027】
カードI/F27には、着脱可能なメモリカード27Aが装着される。メモリカード27Aは、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを有し、プログラムを記憶可能である。CPU21は、カードI/F27を介して、メモリカード27Aにアクセスが可能である。なお、ここではCPU21で実行するためのプログラムをフラッシュメモリ31に記憶しておく例を説明するが、プログラムをメモリカード27Aに記憶しておき、メモリカード27Aからプログラムを読み出して、CPU21で実行するようにしてもよい。プログラムを記憶する記録媒体としては、メモリカード27Aに限らず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−ROM)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等でもよい。また、CPU21が、無線回路22を介してインターネットに接続されたコンピュータからプログラムをダウンロードし、そのプログラムを実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU21により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0028】
カメラ24は、レンズおよびCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の光電変換素子を備え、レンズで集光した光をCMOSセンサに結像し、CMOSセンサは受光した光を光電変換して画像データをCPU21に出力する。カメラ24は、CPU21により制御され、CPU21からの指示により撮像を開始して、得られる静止画データまたは動画データをCPU21に出力する。CPU21は、カメラ24が出力する静止画データまたは動画データをLCD15に表示する、または、所定の圧縮符号化方式で静止画データまたは動画データを符号化して、フラッシュメモリ31またはカードI/F27に装着されたメモリカード27Aに記憶する。
【0029】
図3は、本発明の実施の形態の1つにおける携帯電話機のCPUの機能の概要をフラッシュメモリに記憶する情報とともに示す機能ブロック図である。図3を参照して、CPU21は、発着信を制御する通信制御部51と、過去に発着信した通信相手の通信識別情報を含み、発着信の履歴を示す履歴情報を記憶する履歴記憶部53と、複数の電話番号を同じグループにまとめるグループ化部55と、グループに含まれる複数の電話番号に発信するPTT発信部57と、を含む。
【0030】
通信制御部51は、電話の発着信および電子メールの発着信を制御する。電話の発着信において、通信相手の通信識別情報は通信相手の携帯電話機に割り当てられた電話番号であり、電子メールの発着信において、通信相手の通信識別情報は、通信相手の電話機または通信相手に割り当てられた電子メールアドレスである。なお、電話機は、PSTN(Public Switched Telephone Networks)に接続される固定電話機と、無線ネットワークに接続される携帯電話機とを含む。
【0031】
通信制御部51は、無線回路22が基地局から着呼信号を受信すると、着呼信号に含まれる電話番号を着信相手の電話番号として履歴記憶部53に出力する。通信制御部51は、着呼信号が受信された後、ユーザにより操作キー14のオフフックキーが押下されたことを検出すれば、基地局を通じて着信相手の電話機との間の回線を接続し、通話可能な状態となる。
【0032】
また、通信制御部51は、無線回路22が基地局から電子メールを受信すると、電子メールをフラッシュメモリ31に記憶するとともに、電子メールに含まれる着信相手の電子メールアドレスを着信相手の電子メールアドレスとして履歴記憶部53に出力する。通信制御部51は、電子メールが受信された後、ユーザにより操作キー14のうち電子メールを閲覧するための操作が割り当てられたキーが押下されたことを検出すれば、フラッシュメモリ31に記憶された電子メールをLCD15に表示する。
【0033】
また、通信制御部51は、携帯電話機1のユーザが操作キー14に電話番号を直接入力すると、入力された電話番号を発信相手の電話番号として履歴記憶部53に出力する。さらに、後述する履歴表示部63から電話番号が入力されると、入力された電話番号を発信相手の電話番号として履歴記憶部53に出力する。通信制御部51は、発信相手の電話番号が入力された後、ユーザにより操作キー14のオフフックキーが押下されたことを検出すれば、基地局を通じて発信相手の電話機に発呼し、発信相手の電話機が応呼すれば、発信相手の電話機との間の回線を接続し、通話可能な状態となる。
【0034】
また、通信制御部51は、携帯電話機1のユーザが操作キー14に電子メールアドレスを直接入力すると、入力された電子メールアドレスを発信相手の電子メールアドレスとして履歴記憶部53に出力する。さらに、後述する履歴表示部63から電子メールアドレスが入力されると、入力された電子メールアドレスを発信相手の電子メールアドレスとして履歴記憶部53に出力する。通信制御部51は、発信相手の電子メールアドレスが入力された後、ユーザにより操作キー14のうち電子メールの発信する操作が割り当てられたキーが押下されたことを検出すれば、基地局を通じて電子メールサーバに電子メールを送信する。
【0035】
通信履歴を管理する場合に、通信相手に割り当てられた通信識別情報として電話番号または電子メールアドレスのいずれを用いるかは、通信方式が異なるのみなので、以下の説明では、特に言及しない限り通信相手の通信識別情報として電話番号を用いる場合を例に説明する。
【0036】
フラッシュメモリ31は、履歴情報81と、電話帳85と、グループ情報87と、を記憶する。履歴情報81は、発信相手の通信識別情報として電話番号を含み、発信の履歴を示す発信履歴情報82と、着信相手の電話番号を含み、着信の履歴を示す着信履歴情報83と、を含む。発信履歴情報82は、発信相手の電話番号と、発信時刻と、発信回数と、を含む。発信時刻は最後に発信した時刻が設定され、発信回数は、そのときまでに発信した回数が設定される。着信履歴情報83は、着信相手の通信識別情報として電話番号と、着信時刻と、着信回数とを含む。着信時刻は、最後に着信した時刻が設定され、着信回数は、そのときまでに着信した回数が設定される。したがって、発信履歴情報82および着信履歴情報83それぞれは、1つの電話番号に対して1つが記憶される。なお、ここでは発信履歴情報82が発信回数を含み、着信履歴情報83が着信回数を含む例を説明するが、発信毎に電話番号と発信時刻とを含む発信履歴情報82を記憶してもよいし、着信毎に電話番号と着信時刻とを含む着信履歴情報83を記憶するようにしてもよい。この場合、同じ電話番号を含む発信履歴情報の数で発信回数を算出でき、同じ電話番号を含む着信履歴情報の数で着信回数を算出できる。
【0037】
ここでは、発信履歴情報82または着信履歴情報83に含まれる通信相手の電話番号を第1電話番号という。
【0038】
電話帳85は、個人毎に1つの電話帳レコードを含む。図4は、電話帳レコードのフォーマットの一例を示す図である。図4を参照して、電話帳レコードは、氏名の項目と、通信先1の項目と、通信先2の項目と、…、通信先Nの項目とを含む。ただしNは正の整数である。氏名の項目は、通信相手である個人を識別するためのユーザ識別情報が設定される。通信先1〜Nそれぞれの項目は、氏名の項目に設定されたユーザ識別情報で特定される個人に割り当てられた通信識別情報が設定される。通信識別情報は、例えば、携帯電話機に割り当てられたが電話番号、固定電話機に割り当てられた電話番号、ファクシミリ装置に割り当てられた電話番号、個人に割り当てられた電子メールアドレスなどを含む。すなわち、電話帳レコードは、個人1人に対して1以上の通信識別情報を関連付ける。
【0039】
図3に戻って、履歴記憶部53は、通信制御部51から着信相手の電話番号が入力されると、入力される電話番号を含む着信履歴情報を生成し、フラッシュメモリ31に記憶する。これにより、フラッシュメモリ31に着信履歴情報83が記憶される。履歴記憶部53は、通信制御部51から発信相手の電話番号が入力されると、入力される電話番号を含む発信履歴情報を生成し、フラッシュメモリ31に記憶する。これにより、フラッシュメモリ31に発信履歴情報82が記憶される。
【0040】
履歴記憶部53は、生成された着信履歴情報をフラッシュメモリ31に記憶する際に、生成された着信履歴情報に含まれる電話番号と同じ電話番号を含む着信履歴情報83が記憶されている場合、生成された着信履歴情報をフラッシュメモリ31に記憶することなく、フラッシュメモリ31に既に記憶されており、生成された着信履歴情報に含まれる電話番号と同じ電話番号を含む着信履歴情報83の着信回数を、それに1を加算した値に変更し、着信時刻をそのときの時刻に変更する。同様に、履歴記憶部53は、生成された発信履歴情報をフラッシュメモリ31に記憶する際に、生成された発信履歴情報に含まれる電話番号と同じ電話番号を含む発信履歴情報82が記憶されている場合、生成された発信履歴情報をフラッシュメモリ31に記憶することなく、フラッシュメモリ31に既に記憶されており、生成された発信履歴情報に含まれる電話番号と同じ電話番号を含む発信履歴情報82の発信回数を、それに1を加算した値に変更し、発信時刻をそのときの時刻に変更する。
【0041】
グループ化部55は、履歴情報を表示する履歴表示部61と、履歴情報のうちから1つを選択する選択部63と、表示切換部65と、電話番号をグループに登録する登録部67と、グループに登録されていることを示す印を表示する登録表示部69と、を含む。
【0042】
履歴表示部63は、ユーザが操作キー14に履歴表示指示を入力すると、履歴情報81を読み出して、読み出した履歴情報81をLCD15に一覧表示する。具体的には、ユーザが発信履歴の履歴表示指示を操作キー14に入力すると、発信履歴情報82を読み出して、発信時刻順に並び替えて一覧表示する。また、履歴表示部63は、ユーザが着信履歴の履歴表示指示を操作キー14に入力すると、着信履歴情報83を読み出して、着信時刻順に並び替えて一覧表示する。
【0043】
履歴表示部63は、フラッシュメモリ31から着信履歴情報83が読み出される場合、フラッシュメモリ31に記憶されている電話帳85を参照し、フラッシュメモリ31から読み出された着信履歴情報83に含まれる第1電話番号を含む電話帳レコードが電話帳85に含まれていれば、その電話帳レコードの氏名の項目に設定されているユーザ識別情報を取得する。そして、電話帳85から取得されたユーザ識別情報と、着信履歴情報83に含まれる第1電話番号と、をLCD15に表示する。同様に、履歴表示部63は、フラッシュメモリ31から発信履歴情報82が読み出される場合、フラッシュメモリ31に記憶されている電話帳85を参照し、フラッシュメモリ31から読み出された発信履歴情報82に含まれる第1電話番号を含む電話帳レコードが電話帳85に含まれていれば、その電話帳レコードの氏名の項目に設定されているユーザ識別情報を取得する。そして、電話帳85から取得されたユーザ識別情報と、発信履歴情報82に含まれる第1電話番号と、をLCD15に表示する。履歴情報表示部63は、LCD15に表示された着信履歴情報83または発信履歴情報82を識別するための履歴識別情報を選択部63に出力する。
【0044】
選択部63は、履歴表示部61によりLCD15に一覧表示された発信履歴情報82または着信履歴情報83のいずれか1つの選択を受け付ける。具体的には、ユーザが操作キー14に備えられた選択キーを操作すると、LCD15に一覧表示された発信履歴情報82または着信履歴情報83のうち、選択キーにより移動するカーソルの位置にある発信履歴情報または着信履歴情報を選択する。選択部63は、選択された発信履歴情報82または着信履歴情報83を識別するための履歴識別情報を、表示切換部65に出力する。
【0045】
表示切換部65は、選択部63から履歴識別情報が入力されると、入力される履歴識別情報で特定される発信履歴情報または着信履歴情報を処理対象に設定する。そして、表示切換部65は、切換指示が入力されると、処理対象に設定されている発信履歴情報または着信履歴情報に含まれる第1電話番号をキーにして、電話帳85を検索し、第1電話番号を含む電話帳レコードを抽出する。ユーザが操作キー14に備えられた切換キーを操作すると、切換指示を受け付ける。表示切換部65は、選択部63第1電話番号を含む電話帳レコードが抽出される場合、抽出された電話帳レコードが第1電話番号とは別の第2電話番号を含むか否かを判断する。上述したように、電話帳レコードは、個人1人に対して1以上の電話番号を関連付けることが可能なため、複数の電話番号を含む場合がある。表示切換部65は、抽出された電話帳レコードが複数の電話番号を含む場合、LCD15に一覧表示された発信履歴情報82または着信履歴情報83のうち選択部63により選択された発信履歴情報82または着信履歴情報83として表示されている第1電話番号に代えて、抽出された電話帳レコードに含まれる別の第2電話番号を表示する。電話帳レコードが3以上の電話番号を含む場合、第2電話番号が複数存在するが、操作キー14の切換キーが押下される毎に、順に複数の第2電話番号を表示する。
【0046】
また、表示切換部65は、第1の電話番号に代えて第2の電話番号を表示した後に、操作キー14のうち切換キーが押下されると、選択された発信履歴情報82または着信履歴情報83に含まれる第1電話番号に代えて表示されている第2電話番号に代えて第1電話番号を表示する。
【0047】
表示切換部65は、表示を切り換える毎に、履歴識別情報と、第1電話番号または第2電話番号のうちLCD15に表示されているものとの組を、一時記憶するとともに、登録部67および登録表示部69に出力する。
【0048】
履歴表示部61は、LCD15に発信履歴情報82または着信履歴情報83を一覧表示するが、LCD15に一度に表示できる発信履歴情報82または着信履歴情報83の数には制限がある。ここでは、LCD15に一度に表示できる発信履歴情報82または着信履歴情報83の数が2つに制限される場合を例に説明する。このため、ユーザは、発信履歴情報82または着信履歴情報83が3以上の場合、表示されないものを表示させるために画面を切り換える必要がある。履歴表示部61は、一度表示された発信履歴情報82または着信履歴情報83がLCD15に表示されなくなった後に、再度表示する指示が受け付けられた場合に、それを表示する。LCD15に表示されなくなった発信履歴情報82または着信履歴情報83がLCD15に表示されている間に、表示切換部65によって第2電話番号に表示が切り換えられる場合がある。表示切換部65により第2電話番号に表示が切り換えられた第1電話番号を含む発信履歴情報82または着信履歴情報83をそのまま再度表示すると、表示切換部65により表示が切り換えられる前の第1電話番号が表示されてしまう。
【0049】
このため、表示切換部65は、履歴表示部61により再表示の対象となる発信履歴情報82または着信履歴情報83の履歴識別情報が入力されると、第1電話番号と第2電話番号のうち一時記憶されている履歴識別情報と組になるものを表示する。
【0050】
次に、登録部67は、操作キー14のうちグループ登録を指示するための操作が割り当てられたキーが押下されることに応じて、表示切換部65から入力される第1電話番号または第2電話番号をグループに登録する。グループへの登録は、グループ情報を生成し、フラッシュメモリ31に記憶する。登録部67は、第1電話番号または第2電話番号のうちグループに登録されたものを登録表示部69に出力する。
【0051】
図5は、グループ情報のフォーマットの一例を示す図である。図5を参照して、グループ情報は、グループ番号の項目と、通信先1の項目と、通信先2の項目と,…、通信先Mの項目とを含む。ただしMは正の整数である。グループ番号の項目は、グループを識別するためのグループ識別情報が設定されている。通信先1〜Mそれぞれの項目は、グループ番号の項目に設定されたグループ識別情報で特定されるグループに含まれる通信識別情報が設定される。通信識別情報は、例えば、携帯電話機に割り当てられたが電話番号、固定電話キーに割り当てられた電話番号、ファクシミリ装置に割り当てられた電話番号、ユーザに割り当てられた電子メールアドレスなどを含む。すなわち、グループ情報は、1つのグループに対して1以上の通信識別情報を関連付ける。
【0052】
図3に戻って、登録部67は、グループ情報が生成されていない場合には、新たなグループ識別情報をグループ番号の項目に設定した新たなグループ情報を生成し、選択された第1電話番号または第2電話番号を通信先1の項目に設定し、フラッシュメモリ31に記憶する。これにより、フラッシュメモリ31にグループ情報87が記憶される。また、グループ情報87が生成されており、フラッシュメモリ31に記憶されているならば、記憶されたグループ情報87の通信先2〜通信先Mの項目のうち未設定の項目に選択された第1電話番号または第2電話番号を設定し、フラッシュメモリ31に記憶する。
【0053】
第1電話番号または第2電話番号のうちいずれかが登録部67によりグループに登録された後に、表示切換部65によって、表示が切り換えられる場合がある。例えば、第1電話番号が登録された後に、表示切換部65によって第2電話番号に表示が切り換えられる場合がある。逆に、第2電話番号が登録された後に、表示切換部65によって第1電話番号に表示が切り換えられる場合がある。
【0054】
登録表示部69は、表示切換部65から第1電話番号および第2電話番号のうちLCD15に表示されているものが入力され、登録部67から第1電話番号および第2電話番号のうちグループに登録されているものが入力される。登録表示部69は、第1印表示部71と、第2印表示部73とを含む。
【0055】
第1印表示部71は、第1電話番号と第2電話番号のうちLCD15に表示されているものがグループに登録されている場合に、第1電話番号と第2電話番号のうちLCD15に表示されているもの近傍に第1印を表示する。ここでは、第1印をレ点としている。
【0056】
第2印表示部73は、第1電話番号と第2電話番号のうちLCD15に表示されているものがグループに登録されていない場合であって、表示されていないものがグループに登録されている場合に、第1電話番号と第2電話番号のうちLCD15に表示されているもの近傍に第2印を表示する。ここでは、第2印をハッチングとしている。
【0057】
第1表示部71および第2表示部73は、第1電話番号および第2電話番号のいずれもがグループに登録されていいない場合、第1電話番号と第2電話番号のうちLCD15に表示されているものの近傍に何も表示しない。
【0058】
PTT発信部57は、グループ化部61により生成されたグループ情報の1つを指定する操作を受け付けると、指定されたグループ情報を読出し、そのグループ情報に含まれるすべての電話番号に発信する。これにより、PTTサービスの利用を可能とする。なお、通信識別情報が電子メールアドレスの場合、同じ内容の電子メールを、グループ情報に含まれるすべての電子メールアドレス宛に送信する。
【0059】
図6は、履歴グループ化処理の流れの一例を示すフローチャートである。履歴グループ化処理は、CPU21が通信履歴表示プログラムを実行することにより、CPU21により実行される処理である。履歴グループ化処理は、着信履歴情報83と発信履歴情報82とのいずれかを表示し、グループ登録する処理である。着信履歴情報83と発信履歴情報82とのいずれを表示するかが異なるのみなので、ここでは、発信履歴情報82および着信履歴情報83を総称して履歴情報といい、履歴情報を表示させる場合を例に説明する。
【0060】
図6を参照して、CPU21は、履歴情報を表示する指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS01)。操作キー14のうち履歴情報を表示する操作が割り当てられたキーが押下されたことを検出すると、履歴情報を表示する指示を受け付ける。履歴情報を表示する指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、履歴情報を表示する指示を受け付けると(ステップS01でYES)、処理をステップS02に進める。なお、履歴情報を表示する指示は、着信履歴情報83を表示させるための指示と、発信履歴情報82を表示させるための指示と、を含む。
【0061】
ステップS02においては、フラッシュメモリ31に記憶された発信履歴情報82または着信履歴情報83のうちから、表示対象となる履歴情報を1つ選択する。そして、選択された履歴情報に対して履歴表示処理を実行する(ステップS03)。履歴表示処理の詳細については後述する。履歴表示処理が終了すると、次に表示対象とする履歴情報が存在するか否かを判断する(ステップS04)。表示対象とする履歴情報が存在すれば処理をステップS02に戻すが、そうでなければ処理をステップS05に進める。ここでは、LCD15に表示可能な履歴情報を2つとしているので、2つの履歴情報に対して履歴表示処理がステップS03において実行されたならば、次の履歴情報が存在しないと判断する。したがって、処理がステップS05に進む場合は、2つの履歴情報がLCD15に表示される。
【0062】
ステップS05においては、第1番目に表示された履歴情報を処理対象に設定する。LCD15に表示された2つの履歴情報のうち、処理対象に設定された履歴情報を、他の履歴情報と異なる表示態様で表示することにより、処理対象に設定されている履歴情報をユーザに知らせることができる。
【0063】
ステップS06においては、処理対象に設定されている履歴情報を変更する指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが操作キー14に備えられた選択キーを操作すると、LCD15に一覧表示された発信履歴情報82または着信履歴情報83のうち、選択キーにより移動するカーソルの位置に表示されている履歴情報を選択する。ここでは、選択キーを、携帯電話機1の操作キー14に含まれる上下矢印キーとしている。履歴情報を変更する指示を受け付けたならば処理をステップS07に進めるが、そうでなければ処理をステップS12に進める。
【0064】
ステップS07においては、処理対象に設定しようとする履歴情報が、LCD15に表示されているか否かを判断する。LCDに表示されていなければ処理をステップS08に進めるが、そうでなければ処理をステップS11に進める。例えば、表示されている2つの履歴情報のうち、上段に表示された履歴情報が処理対象に設定されている状態で、上矢印キーが押下された場合、下段に表示された履歴情報が処理対象に設定されている状態で、下矢印キーが押下された場合は、処理対象に設定しようとする履歴情報が表示されていないと判断する。
【0065】
ステップS08においては、次に処理対象に設定しようとする履歴情報項選択する。上段に表示された履歴情報が処理対象に設定されている状態で、上矢印キーが押下された場合、一つ前の履歴情報を選択し、下段に表示された履歴情報が処理対象に設定されている状態で、下矢印キーが押下された場合は、一つ後の履歴情報を選択する。ステップS09においては、履歴表示処理を実行し、処理をステップS12進める。ステップS10においては、ステップS08において選択された履歴情報を、処理対象に設定し、処理をステップS12に進める。
【0066】
一方、ステップS11においては、既にLCD15に表示されている履歴情報のうち、指定された履歴情報を処理対象に設定し、処理をステップS12に進める。上段に表示された履歴情報が処理対象に設定されている状態で、下矢印キーが押下された場合、下段に表示された履歴情報を処理対象に設定し、下段に表示された履歴情報が処理対象に設定されている状態で、上矢印キーが押下された場合は、上段に表示された履歴情報を処理対象に設定する。
【0067】
ステップS12においては、切換指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが操作キー14に備えられた切換キーを操作すると、切換指示を受け付ける。切換指示を受け付けたならば処理をステップS13に進めるが、そうでなければステップS13をスキップして処理をステップS14に進める。ステップS13においては、電話番号変更処理を実行し、処理をステップS14に進める。電話番号変更処理については後述する。
【0068】
ステップS14においては、グループ化指示を受け付けたか否かを判断する。操作キー14のうちグループ登録を指示するための操作が割り当てられたキーが押下されると、グループ化指示を受け付ける。グループ化指示を受け付けたならば処理をステップS15に進めるが、そうでなければステップS15をスキップして処理をステップS16に進める。ステップS15においては、グループ化処理を実行し、処理をステップS16に進める。グループ化処理の詳細については後述する。
【0069】
ステップS16においては、終了指示を受け付けたか否かを判断する。操作キー14のうち履歴情報の表示を終了させるための操作が割り当てられたキーが押下されると、終了指示を受け付ける。終了指示を受け付けたならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS06に戻す。
【0070】
図7は、履歴表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。履歴表示処理は、図6のステップS03またはステップS09において実行される処理である。履歴表示処理が実行される場合、1つの履歴情報が処理対象に設定されている。履歴表示処理は、処理対象に設定されている履歴情報をLCD15に表示する処理である。
【0071】
履歴表示処理においては、第1表示フラグ、第2表示フラグ、第1グループフラグおよび第2グループフラグの4つのフラグを用いる。第1表示フラグは、履歴情報毎に第1電話番号が表示対象に設定されているか否かを示すフラグであり、第1電話番号が表示対象に設定されている場合にONとなり、それ以外の場合にOFFに設定される。第1表示フラグは、初期状態においてONに設定されており、後述する電話番号変更処理においてOFFに設定される。第2表示フラグは、履歴情報毎に第2電話番号が表示対象に設定されているか否かを示すフラグであり、第2電話番号が表示対象に設定されている場合にONとなり、それ以外の場合にOFFに設定される。第2表示フラグは、初期状態においてOFFに設定されており、後述する電話番号変更処理においてONに設定される。第1表示フラグと第2表示フラグとは、排他的にONに設定され、第1表示フラグがONのときに第2表示フラグはOFFに設定され、第2表示フラグがONのときに第1表示フラグはOFFに設定される。
【0072】
第1グループフラグは、履歴情報毎に第1電話番号がグループに登録されているか否かを示すフラグであり、第1電話番号がグループに登録されている場合にONとなり、それ以外の場合にOFFに設定される。第1グループフラグは、初期状態においてOFFに設定されており、後述するグループ化処理においてONに設定される。第2グループフラグは、履歴情報毎に第2電話番号がグループに登録されているか否かを示すフラグであり、第2電話番号がグループに登録されている場合にONとなり、それ以外の場合にOFFに設定される。第2グループフラグは、初期状態においてOFFに設定されており、後述するグループ化処理においてONに設定される。
【0073】
図7を参照して、ステップS21において、処理対象に設定されている履歴情報に含まれる第1電話番号が割り当てられた通信相手の氏名を取得する。具体的には、フラッシュメモリ31に記憶されている電話帳85を検索し、処理対象に設定されている履歴情報に含まれる第1電話番号を含む電話帳レコードを抽出する。そして、抽出された電話帳レコードの氏名の項目に設定されているユーザ識別情報、ここでは氏名を取得する。そして、取得された氏名をLCD15に表示し、処理をステップS23に進める。
【0074】
ステップS23においては、処理対象に設定されている履歴情報に対応する第1表示フラグがONに設定されているか否かを判断する。第1表示フラグがONに設定されているならば処理をステップS24に進めるが、そうでなければ処理をステップS29に進める。処理がステップS24に進む場合、処理対象に設定されている履歴情報に含まれる第1電話番号をLCD15に表示し、処理をステップS25に進める。
【0075】
ステップS25においては、処理対象に設定された履歴情報に対応する第1グループフラグがONに設定されているか否かを判断する。第1グループフラグがONに設定されていれば処理をステップS26に進めるが、そうでなければ処理をステップS27に進める。ステップS26においては、第1印をLCD15に表示されている第1電話番号の近傍に表示し、処理を履歴グループ化処理に戻す。第1印は、LCD15に表示されている電話番号、ここでは処理対象に設定されている履歴情報に含まれる第1電話番号がグループに登録されていることを示す印であり、ここではレ点としている。第1電話番号の近傍に第1印が表示されるので、LCD15に表示されている第1電話番号がグループに登録されていることをユーザに通知することができる。
【0076】
ステップS27においては、処理対象に設定された履歴情報に対応する第2グループフラグがONに設定されているか否かを判断する。第2グループフラグがONに設定されていれば処理をステップS28に進めるが、そうでなければ処理を履歴グループ化処理に戻す。ステップS28においては、第2印をLCD15に表示されている第1電話番号の近傍に表示し、処理を履歴グループ化処理に戻す。第2印は、LCD15に表示されている電話番号、ここでは処理対象に設定されている履歴情報に含まれる第1電話番号とは別の第2電話番号がグループに登録されていることを示す印である。第2印は、ここでは斜線のハッチングを含む印としている。第1電話番号の近傍に第2印が表示されるので、LCD15に表示されている第1電話番号がグループに登録されておらず、第2電話番号がグループに登録されていることをユーザに通知することができる。
【0077】
ステップS27において、処理対象に設定された履歴情報に対応する第2グループフラグがONに設定されていないと判断する場合、第1グループフラグと第2グループフラグとがともにOFFに設定されている場合である。この場合は、第1電話番号の近傍に何も表示されない。したがって、第1電話番号と第2電話番号とのいずれもがグループに登録されていないことをユーザに通知することができる。
【0078】
一方、処理がステップS29に進む場合、第2表示フラグがONに設定されている場合である。この場合、フラッシュメモリ31に記憶されている電話帳85を検索し(ステップS29)、第2電話番号を取得する。具体的には、ステップS21と同様に、処理対象に設定されている履歴情報に含まれる第1電話番号を含む電話帳レコードを抽出し、抽出された電話帳レコードに含まれる第2電話番号を取得する。そして、取得された第2電話番号をLCD15に表示し(ステップS30)、処理をステップS31に進める。
【0079】
ステップS31においては、処理対象に設定された履歴情報に対応する第2グループフラグがONに設定されているか否かを判断する。第2グループフラグがONに設定されていれば処理をステップS32に進めるが、そうでなければ処理をステップS33に進める。ステップS32においては、第1印をLCD15に表示されている第2電話番号の近傍に表示し、処理を履歴グループ化処理に戻す。第1印は、LCD15に表示されている電話番号、ここでは第2電話番号がグループに登録されていることを示す印であり、ここではレ点としている。第2電話番号の近傍に第1印が表示されるので、LCD15に表示されている第2電話番号がグループに登録されていることをユーザに通知することができる。
【0080】
ステップS33においては、処理対象に設定された履歴情報に対応する第1グループフラグがONに設定されているか否かを判断する。第1グループフラグがONに設定されていれば処理をステップS34に進めるが、そうでなければ処理を履歴グループ化処理に戻す。ステップS34においては、第2印をLCD15に表示されている第2電話番号の近傍に表示し、処理を履歴グループ化処理に戻す。第2印は、LCD15に表示されている電話番号、ここでは第2電話番号とは別の第1電話番号がグループに登録されていることを示す印である。第2印は、ここでは斜線のハッチングを含む印としている。第2電話番号の近傍に第2印が表示されるので、LCD15に表示されている第2電話番号がグループに登録されておらず、第1電話番号がグループに登録されていることをユーザに通知することができる。
【0081】
ステップS33において、処理対象に設定された履歴情報に対応する第1グループフラグがONに設定されていないと判断する場合、第1グループフラグと第2グループフラグとがともにOFFに設定されている場合である。この場合は、第2電話番号の近傍に何も表示されない。したがって、第1電話番号と第2電話番号とのいずれもがグループに登録されていないことをユーザに通知することができる。
【0082】
図8は、電話番号変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。電話番号変更処理は、図6のステップS13において実行される処理である。電話番号変更処理が実行される場合、1つの履歴情報が処理対象に設定されている。電話番号変更処理は、LCD15に表示する電話番号を、第1電話番号から第2電話番号、または第2電話番号から第1電話番号に表示を切り換える処理である。図8を参照して、CPU21は、第1表示フラグがONOに設定されているか否かを判断する(ステップS41)。第1表示フラグがONに設定されているならば処理をステップS42に進める、そうでなければ処理をステップS50に進める。ステップS42においては、フラッシュメモリ31に記憶されている、電話帳85を検索し、処理対象に設定されている履歴情報に含まれる第1電話番号を含む電話帳レコードを抽出する。そして、次のステップS43においては、抽出された電話帳レコードが第2電話番号を含むか否かを判断する。第2電話番号は、抽出された電話帳レコードに含まれる少なくとも1つの電話番号のうち、履歴情報に含まれる第1電話番号とは異なる別の電話番号である。抽出された電話帳レコードが第2電話番号を含むならば、処理をステップS44に進めるが、電話帳レコードが抽出されない場合、または抽出された電話帳レコードが第2電話番号含まない場合、処理を履歴グループ化処理に戻す。
【0083】
ステップS44においては、抽出された電話帳レコードに含まれる第2電話番号を、それまで表示されていた第1電話番号に代えてLCD15に表示する。次のステップS45においては、第2表示フラグをONに設定し、第1表示フラグをOFFに設定する。
【0084】
そして、次のステップS46においては、処理対象に設定された履歴情報に対応する第2グループフラグがONに設定されているか否かを判断する。第2グループフラグがONに設定されていれば処理をステップS47に進めるが、そうでなければ処理をステップS48に進める。ステップS47においては、第1印をLCD15に表示されている第2電話番号の近傍に表示し、処理を履歴グループ化処理に戻す。第2電話番号の近傍に第1印が表示されるので、LCD15に表示されている第2電話番号がグループに登録されていることをユーザに通知することができる。
【0085】
ステップS48においては、処理対象に設定された履歴情報に対応する第1グループフラグがONに設定されているか否かを判断する。第1グループフラグがONに設定されていれば処理をステップS49に進めるが、そうでなければ処理を履歴グループ化処理に戻す。ステップS49においては、第2印をLCD15に表示されている第2電話番号の近傍に表示し、処理を履歴グループ化処理に戻す。第2電話番号の近傍に第2印が表示されるので、LCD15に表示されている第2電話番号がグループに登録されておらず、第1電話番号がグループに登録されていることをユーザに通知することができる。
【0086】
ステップS48において、処理対象に設定された履歴情報に対応する第1グループフラグがONに設定されていないと判断する場合、第1グループフラグと第2グループフラグとがともにOFFに設定されている場合である。この場合は、第2電話番号の近傍に何も表示されない。したがって、第1電話番号と第2電話番号とのいずれもがグループに登録されていないことをユーザに通知することができる。
【0087】
一方、処理がステップS50に進む場合、第2表示フラグがONに設定されている場合である。この場合、処理対象に設定されている。履歴情報に含まれる第1電話番号を、それまで表示されていた第2電話番号に代えてLCD15に表示する。次のステップS51においては、第1表示フラグをONに設定し、第2表示フラグをOFFに設定する。
【0088】
次のステップS52においては、処理対象に設定された履歴情報に対応する第1グループフラグがONに設定されているか否かを判断する。第1グループフラグがONに設定されていれば処理をステップS53に進めるが、そうでなければ処理をステップS54に進める。ステップS53においては、第1印をLCD15に表示されている第1電話番号の近傍に表示し、処理を履歴グループ化処理に戻す。第1電話番号の近傍に第1印が表示されるので、LCD15に表示されている第1電話番号がグループに登録されていることをユーザに通知することができる。
【0089】
ステップS54においては、処理対象に設定された履歴情報に対応する第2グループフラグがONに設定されているか否かを判断する。第2グループフラグがONに設定されていれば処理をステップS55に進めるが、そうでなければ処理を履歴グループ化処理に戻す。ステップS55においては、第2印をLCD15に表示されている第1電話番号の近傍に表示し、処理を履歴グループ化処理に戻す。第1電話番号の近傍に第2印が表示されるので、LCD15に表示されている第1電話番号がグループに登録されておらず、第2電話番号がグループに登録されていることをユーザに通知することができる。
【0090】
ステップS54において、処理対象に設定された履歴情報に対応する第2グループフラグがONに設定されていないと判断する場合、第1グループフラグと第2グループフラグとがともにOFFに設定されている場合である。この場合は、第1電話番号の近傍に何も表示されない。したがって、第1電話番号と第2電話番号とのいずれもがグループに登録されていないことをユーザに通知することができる。
【0091】
図9は、グループ化処理の流れの一例を示すフローチャートである。グループ化処理は、図6のステップS15において実行される処理である。グループ化処理が実行される場合、1つの履歴情報が処理対象に設定されている状態で、グループ化指示を受け付けた場合である。グループ化処理は、第1電話番号から第2電話番号のうちLCD15に表示されているものをグループに登録する処理である。
【0092】
図9を参照して、CPU21は、第1表示フラグがONに設定されているか否かを判断する。第1表示フラグがONに設定されているならば処理をステップS62に進め、そうでなく、第2表示フラグがONに設定されているならば処理をステップS65に進める。
【0093】
ステップS62においては、処理対象に設定されている履歴情報に含まれる第1電話番号をグループに登録し、処理をステップS63に進める。ステップS63においては、第1グループフラグをONに設定し、第2グループフラグをOFFに設定し、処理をステップS64に進める。次のステップS64においては、第1印をLCD15の第1電話番号が表示されている位置の近傍に表示し、処理を履歴グループ化処理に戻す。第1電話番号の近傍に第1印が表示されるので、LCD15に表示されている第1電話番号がグループに登録されていることをユーザに通知することができる。
【0094】
一方、ステップS65においては、処理対象に設定されている履歴情報に含まれる第1電話番号と、電話帳レコードによって関連付けられる第2電話番号をグループに登録し、処理をステップS66に進める。ステップS63においては、第2グループフラグをONに設定し、第1グループフラグをOFFに設定し、処理をステップS67に進める。次のステップS64においては、第1印をLCD15の第2電話番号が表示されている位置の近傍に表示し、処理を履歴グループ化処理に戻す。第2電話番号の近傍に第1印が表示されるので、LCD15に表示されている第2電話番号がグループに登録されていることをユーザに通知することができる。
【0095】
次に履歴表示画面の具体例を示す。ここでは、電話帳85が、氏名の項目に「Alan Webb」が設定されている電話帳レコードと、氏名の項目に「Bob Smith」が設定されている電話帳レコードと、を含む場合を例に説明する。氏名の項目に「Alan Webb」が設定されている電話帳レコードは、通信先1の項目に電話番号「111−111−1111」が設定されており、通信先2の項目に電話番号「222−222−2222」が設定されており、氏名の項目に「Alan Webb」が設定されている電話帳レコードは、通信先1の項目に電話番号「333−333−3333」が設定されているものとする。また、電話番号「111−111−1111」を含む着信履歴情報83と、電話番号「333−333−3333」を含む着信履歴情報が記憶されているものとする。この場合、電話番号「111−111−1111」と、電話番号「333−333−3333」とは第1電話番号である。
【0096】
図10は、履歴表示画面の一例を示す第1の図である。図10を参照して、履歴表示画面200は、2つの履歴情報を一覧表示するための領域201,203を含む。領域201は、着信相手の氏名「Alan Webb」が表示され、通信識別情報としての電話番号「111−111−1111」が表示され、電話番号の右に切換指示を入力するための右矢印キーを示す矢印205が表示される。領域203は、着信相手の氏名「Bob Smith」が表示される。領域201に表示されている履歴情報が選択され、領域201が反転表示されている場合を例に示している。図において反転表示を領域201を太線の枠で囲むことにより表している。なお、履歴情報が選択されている表示形態は、反転表示に限定されず、例えば、文字の色またはフォントを異ならせるようにしてもよいし、背景の色または模様を異ならせるようにしてもよいし、輝度を異ならせるようにしてもよい。
【0097】
さらに、領域201,203それぞれの左端にチェックボックス202,204が表示される。チェックボックス202,204は、ユーザがグループ化指示を入力するための領域であり、かつ、グループに登録された後には、グループに登録されているか否かを示す第1印または第2印が表示される領域である。履歴情報が表示される最初の段階においては、領域200,203は、何も表示されない空欄である。
【0098】
図11は、履歴表示画面の一例を示す第2の図である。図11に示す履歴表示画面200は、図10に示した履歴表示画面200において、操作キー14が有する切換指示を入力するための右矢印キーが、押下された場合に表示される。図10に示した履歴表示画面200おいて領域201に表示されていた第1電話番号「111−111−1111」が、第2電話番号「222−222−2222」に変更される。これにより、ユーザに第1電話番号とは別の第2電話番号が電話帳に登録されていることを知らせることができる。
【0099】
さらに、領域201に表示されている履歴情報が選択され、領域201が反転表示される。これにより、ユーザに、領域201に表示されている履歴情報が処理対象に選択されていることを知らせることができる。また、領域201においてチェックボックス202は、何も表示されず空欄である。これにより、ユーザに領域201に表示されている履歴情報の第1電話番号および第2電話番号のいずれもがグループに登録されていないことを知らせることができる。
【0100】
また、領域203においてチェックボックス204は、何も表示されず空欄である。これにより、ユーザに領域203に表示されている履歴情報の第1電話番号がグループに登録されていないことを知らせることができる。
【0101】
図12は、履歴表示画面の一例を示す第3の図である。図12に示す履歴表示画面200は、図11に示した履歴表示画面200において、操作キー14が有するグループ登録指示を入力するためのキーが押下された場合に表示される画面である。図11において領域201に表示されていた第2電話番号「222−222−2222」の横のチェックボックス202に、レ点の第1印が表示される。これにより、ユーザに表示されている第2電話番号「222−222−2222」がグループに登録されたことを知らせることができる。なお、図12に示す履歴表示画面200が表示されている段階で、操作キー14が有するグループ登録指示を入力するためのキーが押下されると、図11に示した履歴表示画面200が表示される。
【0102】
図13は、履歴表示画面の一例を示す第4の図である。図13に示す履歴表示画面200は、図12に示した履歴表示画面200において、操作キー14が有する切換指示を入力するための右矢印キーが押下された場合に表示される。図12に示した履歴表示画面200おいて選択された領域201に表示されていた第2電話番号「222−222−2222」が、第1電話番号「111−111−1111」に変更され、第1電話番号「111−111−1111」の横のチェックボックス202に、第2印としての斜線のハッチングが表示される。これにより、ユーザに表示されている第1電話番号とは別の第2電話番号がグループに登録されていることを知らせることができる。
【0103】
なお、図13に示す履歴表示画面200が表示されている段階で、操作キー14が有する切換指示を入力するための右矢印キーが押下されると、図12に示した履歴表示画面200が表示される。
【0104】
図14は、履歴表示画面の一例を示す第5の図である。図14に示す履歴表示画面200は、図11に示した履歴表示画面200において、操作キー14が有する選択指示を入力するための下矢印キーが、押下された場合に表示される。図11に示した履歴表示画面200おいて領域201に表示されていた着信相手の氏名「Bob Smith」の下に、第1電話番号「333−333−3333」が表示される。さらに、領域203に表示されている履歴情報が選択され、領域203が反転表示される。これにより、ユーザに、領域203に表示されている履歴情報が処理対象に選択されていることを知らせることができる。
【0105】
また、領域203において第1電話番号「333−333−3333」の横のチェックボックス204は、何も表示されず空欄である。これにより、ユーザに領域203に表示されている第1電話番号および第2電話番号のいずれもがグループに登録されていないことを知らせることができる。さらに、領域201においてチェックボックス202は、何も表示されず空欄である。これにより、ユーザに領域201に表示されている履歴情報の第1電話番号および第2電話番号のいずれもがグループに登録されていないことを知らせることができる。
【0106】
なお、図14に示す履歴表示画面200が表示されている段階で、操作キー14が有する選択指示を入力するための上矢印キーが押下されると、図11に示した履歴表示画面200が表示される。
【0107】
図15は、履歴表示画面の一例を示す第6の図である。図15に示す履歴表示画面200は、図14に示した履歴表示画面200において、操作キー14が有するグループ登録指示を入力するためのキーが押下された場合に表示される画面である。図14において選択された領域201に表示されていた第1電話番号「333−333−3333」の横のチェックボックス202に、第1印としてのレ点が表示される。これにより、ユーザに第1電話番号「333−333−3333」がグループに登録されたことを知らせることができる。
【0108】
なお、図15に示す履歴表示画面200が表示されている段階で、操作キー14が有するグループ登録指示を入力するためのキーが押下されると、図14に示した履歴表示画面200が表示される。
【0109】
図16は、履歴表示画面の一例を示す第7の図である。図16に示す履歴表示画面200は、図15に示した履歴表示画面200において、操作キー14が有する選択指示を入力するための上矢印キーが押下された場合に表示される。図15に示した履歴表示画面200おいて領域201に表示されていた着信相手の氏名「Alan Webb」の下に、第2電話番号「222−222−2222」が表示される。図11の履歴表示画面200において示したように、第2電話番号「222−222−2222」が表示対象に選択されているからである。
【0110】
さらに、領域201に表示されている履歴情報が選択され、領域201が反転表示される。これにより、ユーザに、領域201に表示されている履歴情報が処理対象に選択されていることを知らせることができる。さらに、領域201においてチェックボックス202は、何も表示されず空欄である。これにより、ユーザに領域201に表示されている履歴情報の第1電話番号およびそれに対応する第2電話番号のいずれもがグループに登録されていないことを知らせることができる。
【0111】
また、領域203においてチェックボックス204は、レ点の第1印が表示される。これにより、領域203に表示されている氏名のユーザの第1電話番号または第2電話番号のいずれかがグループに登録されていることを知らせることができる。
【0112】
なお、図16に示す履歴表示画面200が表示されている段階で、操作キー14が有する選択指示を入力するための下矢印キーが押下されると、図15に示した履歴表示画面200が表示される。
【0113】
図17は、履歴表示画面の一例を示す第8の図である。図17に示す履歴表示画面200は、図12に示した履歴表示画面200において、操作キー14が有する選択指示を入力するための下矢印キーが押下された場合に表示される。図12に示した履歴表示画面200おいて領域203に表示されていた着信相手の氏名「Bob Smith」の下に、第1電話番号「333−333−3333」が表示される。さらに、領域203に表示されている履歴情報が選択され、領域203が反転表示される。これにより、ユーザに、領域203に表示されている履歴情報が処理対象に選択されていることを知らせることができる。また、領域203においてチェックボックス202は、何も表示されず空欄である。これにより、ユーザに領域201に表示されている履歴情報の第1電話番号がグループに登録されていないことを知らせることができる。
【0114】
また、領域201においてチェックボックス204は、レ点の第1印が表示される。これにより、ユーザに領域201に表示されている履歴情報の第1電話番号または第2電話番号のいずれかがグループに登録されていることを知らせることができる。
【0115】
なお、図17に示す履歴表示画面200が表示されている段階で、操作キー14が有する選択指示を入力するための上矢印キーが押下されると、図12に示した履歴表示画面200が表示される。
【0116】
図18は、履歴表示画面の一例を示す第9の図である。図18に示す履歴表示画面200は、図17に示した履歴表示画面200において、操作キー14が有するグループ登録指示を入力するためのキーが押下される場合に表示される画面である。図17において選択された領域203に表示されていた第1電話番号「333−333−3333」の横のチェックボックス202に、第1印としてのレ点が表示される。これにより、ユーザに第1電話番号「333−333−3333」がグループに登録されたことを知らせることができる。また、領域201においてチェックボックス202は、レ点の第1印が表示されたままなので、ユーザに領域201に表示されている履歴情報の第1電話番号または第2電話番号のいずれかがグループに登録されていることを知らせることができる。
【0117】
なお、図18に示す履歴表示画面200が表示されている段階で、操作キー14が有するグループ登録指示を入力するためのキーが押下されると、図17に示した履歴表示画面200が表示される。
【0118】
図19は、履歴表示画面の一例を示す第10の図である。図19に示す履歴表示画面200は、図18に示した履歴表示画面200において、操作キー14が有する選択指示を入力するための上矢印キーが押下される場合に表示される。図18に示した履歴表示画面200おいて領域201に表示されていた着信相手の氏名「Alan Webb」の下に、第2電話番号「222−222−2222」が表示される。図12の履歴表示画面200において示したように、第2電話番号「222−222−2222」が表示対象に選択されるからである。さらに、領域201に表示されている履歴情報が選択され、領域201が反転表示される。これにより、ユーザに、領域201に表示されている履歴情報が処理対象に選択されていることを知らせることができる。
【0119】
また、領域201においてチェックボックス204は、レ点の第1印が表示されたままなので、ユーザに領域201に表示されている第2電話番号「222−222−2222」がグループに登録されていることを知らせることができる。
【0120】
また、領域203においてチェックボックス204は、レ点の第1印が表示されたままなので、ユーザに領域203に表示されている氏名のユーザの第1電話番号がグループに登録されていることを知らせることができる。
【0121】
なお、図19に示す履歴表示画面200が表示されている段階で、操作キー14が有する選択指示を入力するための下矢印キーが押下されると、図18に示した履歴表示画面200が表示される。
【0122】
図20は、履歴表示画面の一例を示す第11の図である。図20に示す履歴表示画面200は、図13に示した履歴表示画面200において、操作キー14が有する選択指示を入力するための下矢印キーが押下される場合に表示される。図13に示した履歴表示画面200が表示されている段階において、第1領域に表示されている履歴情報の第2電話番号がグループに登録され、第2領域に表示されている履歴情報に含まれる第1電話番号および第2電話番号のいずれもグループに登録されていない。
【0123】
図20を参照して、図13において領域203に表示されていた着信相手の氏名「Alan Smith」の下に、第1電話番号「333−333−3333」が表示される。さらに、領域203に表示されている履歴情報が選択され、領域203が反転表示される。これにより、ユーザに、領域203に表示されている履歴情報が処理対象に選択されていることを知らせることができる。
【0124】
また、領域201においてチェックボックス204は、レ点の第1印が表示される。これにより、ユーザに領域201に表示されている履歴情報に含まれる第1電話番号および第2電話番号のいずれかがグループに登録されていることを知らせることができる。
【0125】
また、領域203においてチェックボックス204は、何も表示されず空欄のままなので、ユーザに領域203に表示されている履歴情報の第1電話番号がグループに登録されていないことを知らせることができる。
【0126】
なお、図20に示す履歴表示画面200が表示されている段階で、操作キー14が有する選択指示を入力するための上矢印キーが押下されると、図13に示した履歴表示画面200が表示される。
【0127】
図21は、履歴表示画面の一例を示す第12の図である。図21に示す履歴表示画面200は、図20に示した履歴表示画面200において、操作キー14が有するグループ登録指示を入力するためのキーが押下される場合に表示される画面である。図20に示す履歴表示画面200において領域203に表示されていた第1電話番号「333−333−3333」の横のチェックボックス204に、第1印としてのレ点が表示される。これにより、ユーザに第1電話番号「333−333−3333」がグループに登録されたことを知らせることができる。
【0128】
また、領域201においてチェックボックス202は、レ点の第1印が表示されたままなので、ユーザに領域201に表示されている履歴情報の第1電話番号および第2電話番号のいずれかがグループに登録されていることを知らせることができる。
【0129】
なお、図21に示す履歴表示画面200が表示されている段階で、操作キー14が有するグループ登録指示を入力するためのキーが押下されると、図20に示した履歴表示画面200が表示される。
【0130】
図22は、履歴表示画面の一例を示す第13の図である。図22に示す履歴表示画面200は、図21に示した履歴表示画面200において、操作キー14が有する選択指示を入力するための上矢印キーが押下される場合に表示される。図21に示した履歴表示画面200おいて領域201に表示されていた着信相手の氏名「Alan Webb」の下に、第1電話番号「111−111−1111」が表示される。図13の履歴表示画面200において示したように、第2電話番号「111−111−1111」が表示対象に選択されているからである。
【0131】
さらに、領域201に表示されている履歴情報が選択され、領域201が反転表示される。これにより、ユーザに、領域201に表示されている履歴情報が処理対象に選択されていることを知らせることができる。
【0132】
また、領域201においてチェックボックス202は、ハッチングの第2印が表示される。図12の履歴表示画面200において示したように、第2電話番号「222−222−2222」がグループに登録されているからである。これにより、ユーザに領域201に表示されている第1電話番号「111−111−1111」とは別の第2電話番号がグループに登録されていることを知らせることができる。
【0133】
また、領域203においてチェックボックス204は、レ点の第1印が表示されたままなので、ユーザに領域203に表示されている履歴情報の第1電話番号がグループに登録されていることを知らせることができる。
【0134】
なお、図22に示す履歴表示画面200が表示されている段階で、操作キー14が有する選択指示を入力するための下矢印キーが押下されると、図21に示した履歴表示画面200が表示される。
【0135】
以上説明したように本実施の形態における携帯電話機1は、電話番号を含む発信履歴情報82または着信履歴情報83が表示され、発信履歴情報82または着信履歴情報83に含まれる第1の電話番号(通信識別情報)を含む電話帳レコード(個人情報)が第2の電話番号を含む場合、電話番号を変更する操作の入力に応じて、第1の電話番号と第2の電話番号とのいずれかに表示が切り換えられ、表示されているものがグループに登録される。このため、発信履歴情報82または着信履歴情報83として記憶された第1の電話番号とは異なる第2の電話番号をグループに登録することができる。また、第1の電話番号を含む発信履歴情報82または着信履歴情報83が表示され、処理対象として選択された発信履歴情報82または着信履歴情報83に含まれる第1の電話番号を含む電話帳レコードが第2の電話番号を含む場合、表示を切り換えるための操作の入力に応じて、第1の電話番号と第2の電話番号とのいずれかに表示が切り換えられる一方、処理対象が変更される場合は、新たに処理対象となる発信履歴情報82または着信履歴情報83に含まれる第1の電話番号と、それと電話帳レコードによって関連付けられた第2の電話番号のうち前回処理対象として選択されていたときに表示されてものが表示される。このため、第1の電話番号と第2の電話番号のうち前回表示されていたものが表示されるので、先にした操作を繰返す必要がない。
【0136】
また、第1の電話番号または第2の電話番号のいずれか一方がグループに登録されている場合レ点またはハッチングが表示されるので、第1の電話番号または第2の電話番号のいずれか一方がグループに登録されていることを通知することができる。
グループに登録されている電話番号をユーザに通知することができる。
【0137】
また、第1の電話番号と第2の電話番号とのうち表示されているものがグループに登録されている場合にレ点が表示され、第1の電話番号と第2の電話番号とのうち表示されているものがグループに登録されていない場合にハッチングが表示されるので、第1の電話番号と第2の電話番号とのうちいずれがグループに登録されているか、または、いずれもグループに登録されていないかをユーザに通知することができる。
【0138】
なお、上述した実施の形態においては、通信装置の一例として携帯電話機1を例に説明したが、図6に示した処理を実行するための通信履歴表示方法または通信履歴表示方法を携帯電話機1を制御するCPU21に実行させるための通信履歴表示プログラムとして発明を捉えることができるのは、言うまでもない。
【0139】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける携帯電話機の外観を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態における携帯電話機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の1つにおける携帯電話機のCPUの機能の概要をフラッシュメモリに記憶する情報とともに示す機能ブロック図である。
【図4】電話帳レコードのフォーマットの一例を示す図である。
【図5】グループ情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図6】履歴グループ化処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】履歴表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】電話番号変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】グループ化処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図10】履歴表示画面の一例を示す第1の図である。
【図11】履歴表示画面の一例を示す第2の図である。
【図12】履歴表示画面の一例を示す第3の図である。
【図13】履歴表示画面の一例を示す第4の図である。
【図14】履歴表示画面の一例を示す第5の図である。
【図15】履歴表示画面の一例を示す第6の図である。
【図16】履歴表示画面の一例を示す第7の図である。
【図17】履歴表示画面の一例を示す第8の図である。
【図18】履歴表示画面の一例を示す第9の図である。
【図19】履歴表示画面の一例を示す第10の図である。
【図20】履歴表示画面の一例を示す第11の図である。
【図21】履歴表示画面の一例を示す第12の図である。
【図22】履歴表示画面の一例を示す第13の図である。
【符号の説明】
【0141】
1 携帯電話機、11 スピーカ、13 マイクロフォン、14 操作キー、15 LCD、21 CPU、22 無線回路、22A アンテナ、23 コーデック部、24 カメラ、25 操作部、26 振動部、27 カードI/F、27A メモリカード、28 音声制御部、31 フラッシュメモリ、32 ROM、51 通信制御部、53 履歴記憶部、55 履歴表示部、57 再表示部、61 グループ化部、63 履歴表示部、65 表示切換部、81 履歴情報、82 発信履歴情報、83 着信履歴情報、85 電話帳、87 グループ情報、200 着信履歴表示画面。






【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人を識別するための個人識別情報と、該個人に対して通信のために割り当てられた少なくとも1つの通信識別情報とを関連付けた個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、
過去の通信相手の通信識別情報を含み、通信の履歴を示す履歴情報を記憶する通信履歴記憶手段と、
前記記憶された履歴情報または前記記憶された個人情報に基づいて、少なくとも1つの通信識別情報を1つにまとめたグループを生成するグループ化手段と、を備え、
前記グループ化手段は、前記記憶された履歴情報を表示する履歴表示手段と、
前記表示された履歴情報の1つを処理対象として選択する選択手段と、
前記個人情報が前記選択された履歴情報に含まれる第1の通信識別情報と、前記第1通信識別情報とは別の第2の通信識別情報を含む場合、表示を切り換えるための操作の入力に応じて、前記第1の通信識別情報と前記第2の通信識別情報とのいずれかに表示を切り換える表示切換手段と、を含み、
前記表示切換手段は、前記選択手段により処理対象が変更される場合、新たに処理対象となる履歴情報に含まれる前記第1の通信識別情報と前記第2の通信識別情報のうち前記選択手段により前回処理対象として選択されていたときに表示していたものを表示する、通信装置。
【請求項2】
前記グループ化手段は、グループに登録する操作の入力に応じて、前記選択手段により選択されている履歴情報に含まれる前記第1の通信識別情報または前記第2の通信識別情報のうち表示されているものをグループに登録する登録手段をさらに含む、請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記グループの指定を受け付けるグループ受付手段と、
前記受け付けられた指定により特定されるグループに登録されている少なくとも1つの通信識別情報に発信する発信手段と、をさらに備えた請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記グループ化手段は、前記第1の通信識別情報または前記第2の通信識別情報のいずれか一方がグループに登録されていることを示す印を表示する印表示手段をさらに含む、請求項1〜3のいずれかに記載の通信装置。
【請求項5】
前記印表示手段は、前記第1の通信情報と第2の通信情報とのうち前記表示切換手段により表示されているものが前記登録手段により登録されている場合に第1の印を表示する第1印表示手段と、
前記第1の通信情報と第2の通信情報とのうち前記表示切換手段により表示されているものが前記登録手段により登録されていない場合に第2の印を表示する第2印表示手段と、を含む請求項4に記載の通信装置。
【請求項6】
個人を識別するための個人識別情報と、該個人に対して通信のために割り当てられた少なくとも1つの通信識別情報とを関連付けた個人情報を記憶するステップと、
過去の通信相手の通信識別情報を含み、通信の履歴を示す履歴情報を記憶するステップと、
前記記憶された履歴情報または前記記憶された個人情報に基づいて、少なくとも1つの通信識別情報を1つにまとめたグループを生成するステップと、を含み、
前記グループを生成するステップは、前記選択された履歴情報を表示するステップと、
前記個人情報が前記表示された履歴情報に含まれる第1の通信識別情報と、前記第1通信識別情報とは別の第2の通信識別情報を含む場合、表示を切り換えるための操作の入力に応じて、前記第1の通信識別情報と前記第2の通信識別情報とのいずれかに表示を切り換えるステップと、を含み、
前記表示を切り換えるステップは、前記選択するステップにおいて処理対象が変更される場合、新たに処理対象となる履歴情報に含まれる前記第1の通信識別情報と前記第2の通信識別情報のうち前記選択するステップにおいて前回処理対象として選択されていたときに表示していたものを表示するステップを含む、通信履歴表示方法。
【請求項7】
個人を識別するための個人識別情報と、該個人に対して通信のために割り当てられた少なくとも1つの通信識別情報とを関連付けた個人情報を記憶するステップと、
過去の通信相手の通信識別情報を含み、通信の履歴を示す履歴情報を記憶するステップと、
前記記憶された履歴情報または前記記憶された個人情報に基づいて、少なくとも1つの通信識別情報を1つにまとめたグループを生成するステップと、をコンピュータに実行させ、
前記グループを生成するステップは、前記選択された履歴情報を表示するステップと、
前記個人情報が前記表示された履歴情報に含まれる第1の通信識別情報と、前記第1通信識別情報とは別の第2の通信識別情報を含む場合、表示を切り換えるための操作の入力に応じて、前記第1の通信識別情報と前記第2の通信識別情報とのいずれかに表示を切り換えるステップと、を含み、
前記表示を切り換えるステップは、前記選択するステップにおいて処理対象が変更される場合、新たに処理対象となる履歴情報に含まれる前記第1の通信識別情報と前記第2の通信識別情報のうち前記選択するステップにおいて前回処理対象として選択されていたときに表示していたものを表示するステップを含む、通信履歴表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2010−148076(P2010−148076A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−326612(P2008−326612)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】