説明

通報端末及び画像送信方法

【課題】非常ボタンの押下が異常の発生のタイミングとずれている場合でも、異常の発生を効率的に確認可能な画像データを送信する画像送信技術を提供する。
【解決手段】警備端末53には非常ボタン50,51と自動ドア付近の画像を撮影する監視カメラ52Aとキャッシュレジスタ付近の画像を撮影する監視カメラ52Bとが接続される。警備端末53は、監視カメラ52Aから画像データを受信し、自動ドアの開放が検知されたとき、そのn分前からそのm分後までの画像データを抽出し、監視カメラ52Bから画像データを受信し、ドロワの開放が検知されたとき、そのn分前からそのm分後までの画像データを抽出し、非常ボタン50,51のいずれかの押下を検知したとき、監視カメラ52Aから受信した画像データから最後に抽出した画像データ及び監視カメラ52Bから受信した画像データから最後に抽出した画像データを警備サーバ60に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通報端末及び画像送信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、監視カメラを利用した技術として、例えば、建物の入館者の画像を撮影して蓄積する技術(例えば特許文献1参照)や、キャッシュレジスタのドロワの解放に連動して画像を撮影して蓄積する技術(例えば特許文献2参照)がある。また、監視カメラを利用した通報システムとして、コンビニエンスストアなどの警備先に、警備先内の画像を撮影する監視カメラや警備会社の監視センタに通報を行うための非常ボタンが設置されており、警備先で非常ボタンの押下によって警備会社の監視センタに通報を行うとき、監視カメラによって撮影された警備先内の画像も監視センタに送信する画像監視システムがある。監視センタでは、警備先から送信された画像を監視員が見て異常の発生の有無を判断する。このような従来の画像監視システムでは、警備先では、通報に関連付けて、通報前(例えば30秒前)の画像、通報時の画像及び通報後の画像(ライブ画像)を送信するのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−344864号公報
【特許文献2】特開平09−259357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、コンビニエンスストアで強盗事件が発生した場合、店員は、強盗と対峙しているときに非常ボタンを押下できるとは限らず、強盗が逃走した後に非常ボタンを押下することが考えられる。この場合、通報時の画像には強盗が映っておらず、当該画像から異常の発生を判断することは困難である。また、店員が、強盗が逃走した後に非常ボタンを押下する場合でも、店員の気が動転していて直ぐに非常ボタンを押下することができない場合や、逃走する強盗犯を追いかけて店舗に戻ってから非常ボタンを押下する場合が考えられる。この場合、非常ボタンが押下されるタイミングが合わなければ、通報前の画像にも強盗が映っておらず、当該画像から異常の発生を判断することは困難である。このように、コンビニエンスストアにおける強盗事件を想定した場合、異常の発生から非常ボタンが押下されるまでのタイミングは一定ではないので、従来のように通報と関連付けた固定的なタイミングでの画像からは異常の発生を判断することができない場合があった。
【0005】
このような事態を回避すべく、例えば、非常ボタンが押下される5分前までの画像を警備先から監視センタに順次送信するようにすることも考えられるが、これは非効率であり、監視センタで画像を確認する監視員の負担も大きい。更に、警備先から送信する画像のデータ量も大きくなるため、そのデータ量に応じた画像送信システムを構築しなければならず、コストが多く掛かってしまう恐れがあった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、非常ボタンの押下が異常の発生のタイミングとずれている場合でも、異常の発生を効率的に確認可能な画像データを送信する通報端末及び画像送信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、異常の発生を通報するための非常ボタンと、ドア付近の画像を撮影する第1監視カメラと、キャッシュレジスタ付近の画像を撮影する第2監視カメラとが接続され、警備サーバと通信を行う通報端末であって、前記第1監視カメラが撮影した画像を表す第1画像データ及び前記第2監視カメラが撮影した画像を表す第2画像データを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した前記第1画像データのうち、前記ドアの開放が検知されたときの前後のうち少なくとも一方を含む第1所定時間内の前記第1画像データを抽出する第1抽出手段と、前記受信手段が受信した前記第2画像データのうち、前記キャッシュレジスタのドロワの開放が検知されたときの前後のうち少なくとも一方を含む第2所定時間内の前記第2画像データを抽出する第2抽出手段と、前記非常ボタンの押下を検知した場合、前記第1抽出手段が抽出した前記第1画像データ及び前記第2抽出手段が抽出した前記第2画像データを前記警備サーバに送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、異常の発生を通報するための非常ボタンと、ドア付近の画像を撮影する第1監視カメラと、キャッシュレジスタ付近の画像を撮影する第2監視カメラとが接続され、警備サーバと通信を行う通報端末で実行される画像送信方法であって、前記通報端末は、受信手段と、第1抽出手段と、第2抽出手段と、送信手段とを備え、前記受信手段が、前第1監視カメラが撮影した画像を表す第1画像データ及び前記第2監視カメラが撮影した画像を表す第2画像データを受信する受信ステップと、前記第1抽出手段が、前記受信ステップで受信した前記第1画像データのうち、前記ドアの開放が検知されたときの前後のうち少なくとも一方を含む第1所定時間内の前記第1画像データを抽出する第1抽出ステップと、前記第2抽出手段が、前記受信ステップで受信した前記第2画像データのうち、前記キャッシュレジスタのドロワの開放が検知されたときの前後のうち少なくとも一方を含む第2所定時間内の前記第2画像データを抽出する第2抽出ステップと、前記送信手段が、前記非常ボタンの押下を検知した場合、前記第1抽出ステップで抽出した前記第1画像データ及び前記第2抽出ステップで抽出した前記第2画像データを前記警備サーバに送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、非常ボタンの押下が異常の発生のタイミングとずれている場合でも、異常の発生を効率的に確認可能な画像データを送信する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、一実施の形態に係る通報システムの概要を例示する図である。
【図2】図2は、通報端末53の機能的構成を例示する図である。
【図3】図3は、ドア検知センサによって自動ドアの開放が検知されたときに、画像データを抽出する処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】図4は、キャッシュレジスタのドロワが開放されたときに、画像データを抽出する処理を示すフローチャートである。
【図5】図5は、非常ボタン50,51のいずれかの押下を検知したときに行う通報処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】図6は、画像の表示例を示す図である。
【図7】図7は、画像の表示例を示す図である。
【図8】図8は、具体的な動作例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる通報端末及び画像送信方法の一実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
まず、本実施の形態に係る通報システムの概要について図1を用いて説明する。ここで、警備先は、例えば、コンビニエンスストアなどの店舗であるとする。店舗の出入り口には、自動ドアが設置されており、店舗内には、現金が収納されるドロワを有するキャッシュレジスタが設置されている。また、警備先には、警察通報用の非常ボタン50及び警備会社通報用の非常ボタン51と、監視カメラ52A,52Bと、これらが接続される通報端末53とが設置される。また、通報端末53には、自動ドアの開放を検知するドア検知センサと、キャッシュレジスタのドロワの開閉を検知するレジ検知センサとが接続される。ドア検知センサは、例えば、赤外線センサ、光電センサ、静電容量センサ、圧電センサである。レジ検知センサでドロワの開閉を検知する方法については、例えば特許文献2に記載されているためその説明を省略する。監視カメラ52Aは、自動ドア付近の画像を撮影可能に設置され、監視カメラ52Bは、キャッシュレジスタ付近の画像を撮影可能に設置され、これらは、画像を撮影して当該画像を表す画像データを通報端末53に送信する。尚、監視カメラ52A,52Bには、各々を識別するためのカメラ識別情報が付与されており、監視カメラ52A,52Bは、自身に付与されたカメラ識別情報を対応付けて画像データを通報端末53に送信する。警察通報用の非常ボタン50及び警備会社通報用の非常ボタン51は共に、異常の発生を通報するためのものであるが、警察通報用の非常ボタン50は特に警察への通報を要請するためのものである。
【0013】
通報端末53は、監視カメラ52A,52Bが撮影した画像を表す画像データを受信してこれをカメラ識別情報及び時刻と対応付けて記憶する。また、通報端末53は、警備会社の監視センタに設置される警備サーバ60とネットワークを介して接続され、通信を行う。ネットワークとは、例えば、LAN(Local Area Network)、イーサネット(登録商標)又はインターネットなどである。通報端末53は、非常ボタン50,51のいずれかが押下されると、警備サーバ60へ通報を行う。警備サーバ60への通報は、ネットワークを介した通信により行う。この通報の際に、通報端末53は、記憶した画像データに基づいて、送信対象の画像データを抽出して、当該画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けて警備サーバ60へ送信する。警備サーバ60は、通報端末53からの通報を受けて、通報端末53からの通報が警察通報用の非常ボタン50の押下によるものである場合、警察への通報を行い、警備会社通報用の非常ボタン51の押下によるものである場合、通常の発報処理を行う。警備サーバ60と警察の有する電話端末とは電話回線を介して接続され、警備サーバ60から警察への通報は、電話回線を介して行う。また、警備サーバ60は、通報端末53から送信された画像データを用いて、画像を表示させる。監視センタでは、警備サーバ60への通報に応じて、警備員に警備先への出動を要請するなどして対応を適宜行う。尚、同図においては、警備先は1つしか図示していないが、複数の警備先が存在して、各警備先に設置された複数の通報端末53が警備サーバ60に接続され得る。この場合、複数の警備先には、各々を識別するための警備先識別情報が付与され、警備先の通報端末53から通報を行う際には、当該警備先識別情報が警備サーバ60に送信され、これにより、監視センタでは、通報を行った警備先を特定することができる。以降では説明の簡便化のため、警備先識別情報については特に説明しない。
【0014】
ここで、通報端末53及び警備サーバ60のハードウェア構成について説明する。本実施の形態の通報端末53及び警備サーバ60は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)等の制御部と、各種データや各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の主記憶部と、各種データや各種プログラムを記憶するHDD(Hard Disk Drive)やCD(Compact Disk)ドライブ装置等の補助記憶部と、これらを接続するバスとを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。尚、CPUは、現在時刻を計る計時機能を有する。また、通報端末53及び警備サーバ60には、情報を表示する表示部と、ユーザの指示入力を受け付けるキーボードやマウス等の操作入力部と、外部装置の通信を制御する通信I/F(interface)とが有線又は無線により各々接続される。また、警備サーバ60には、電話回線が接続されており、通話や音声メッセージの発信や着信が可能である。
【0015】
次に、このようなハードウェア構成において、通報端末53の機能的構成について図2を用いて説明する。通報端末53は、画像受信部54と、画像記憶部55と、画像抽出部56と、通報部57とを有する。画像受信部54と、画像記憶部55と、画像抽出部56と、通報部57とは、通報端末53のCPUのプログラム実行時にRAMなどの主記憶部上に生成されるものである。画像記憶部55は、通報端末53のHDDなどの補助記憶部に記憶されるものである。
【0016】
画像受信部54は、監視カメラ52A,52Bから画像データを受信すると、これをカメラ識別情報及び時刻と対応付けてRAMなどの主記憶部に記憶させる。尚、画像受信部54は、監視カメラ52A,52Bから各々受信した画像データを各々所定時間分主記憶部に記憶させる。画像記憶部55は、以下に説明する画像抽出部が抽出した画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けて記憶する。
【0017】
画像抽出部56は、ドア検知センサによって自動ドアの開放が検知されたとき、画像受信部54が監視カメラ52Aから受信して監視カメラ52Aのカメラ識別情報と対応付けられて主記憶部に記憶された画像データのうち、自動ドアの開放が検知された時刻(ドア検知時刻という)よりn分前の時刻からドア検知時刻までの時刻が対応付けられている画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けてRAMなどの主記憶部上のバッファに抽出し、ドア検知時刻からm分後までの間に画像受信部54が監視カメラ52Aから受信した画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けてバッファに抽出して、ドア検知時刻のn分前からドア検知時刻からm分後の画像データを監視カメラ52Aのカメラ識別情報及び時刻と対応付けて画像記憶部55に記憶させる。尚、n分やm分は上述の所定時間より小さいものとする。
【0018】
また、画像抽出部56は、レジ検知センサによってドロワの開放が検知されたとき、画像受信部54が監視カメラ52Bから受信して監視カメラ52Bのカメラ識別情報と対応付けられて主記憶部に記憶された画像データのうち、ドロワの開放が検知された時刻(ドロワ検知時刻という)よりn分前の時刻からドロワ検知時刻までの時刻が対応付けられている画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けてバッファに抽出し、ドロワ検知時刻からm分後までの間に画像受信部54が監視カメラ52Bから受信した画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けてバッファに抽出して、ドロワ検知時刻のn分前からドロワ検知時刻からm分後の画像データを監視カメラ52Bのカメラ識別情報及び時刻と対応付けて画像記憶部55に記憶させる。
【0019】
また、画像抽出部56は、非常ボタン50,51のいずれかの押下を検知したとき、画像受信部54が監視カメラ52A,52Bの各々から受信して主記憶部に記憶された画像データのうち、非常ボタン50,51のいずれかの押下が検知された時刻(ボタン検知時刻という)よりn分前の時刻からボタン検知時刻までの時刻が対応付けられている画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けてバッファに抽出し、ボタン検知時刻からm分後までの間に画像受信部54が監視カメラ52A,52Bから各々受信した画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けてバッファに抽出して、ボタン検知時刻のn分前からボタン検知時刻からm分後の画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けて画像記憶部55に記憶させる。
【0020】
通報部57は、非常ボタン50が押下されたとき、非常ボタン50が押下された旨を示す非常信号を警備サーバ60に送信し、非常ボタン51が押下されたとき、非常ボタン51が押下された旨を示す非常信号を警備サーバ60に送信する。また、通報部57は、非常ボタン50,51のいずれかの押下を検知したとき、画像記憶部55に記憶されている画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けて警備サーバ60に送信する。また、通報部57は、ボタン検知時刻のn分前からボタン検知時刻からm分後の画像データの画像記憶部55への記憶が終了すると、当該画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けて警備サーバ60に送信する。
【0021】
次に、警備サーバ60において実現される機能について説明する。警備サーバ60は、通報先の警察の電話番号及び通報の際に出力する音声メッセージをHDDなどの補助記憶部に予め記憶している。警備サーバ60は、通報端末53から送信された非常信号を受信すると、当該非常信号を用いて、警察通報用の非常ボタン50が押下されたか又は警備会社通報用の非常ボタン51が押下されたかを判断し、警察通報用の非常ボタン50が押下されたと判断した場合、警察へ通報すると判断して、予め記憶した電話番号を用いて電話回線を介して警察を発呼して、着呼したときに音声メッセージを出力することで、警察への通報を行う。また、警備サーバ60は、警備会社通報用の非常ボタン51が押下されたと判断した場合、通常の発報処理として、非常信号を送信した通報端末53の設置された警備先への警備員の出動を促すメッセージを表示部に表示させる。また、警備サーバ60は、通報端末53からカメラ識別情報及び時刻と対応付けられて送信された画像データを受信すると、当該画像データを用いて、画像を表示部に表示させる。
【0022】
次に、本実施の形態にかかる通報端末53の行う通報処理の手順について説明する。まず、ドア検知センサによって自動ドアの開放が検知されたときに、画像データを抽出する処理の手順について図3を用いて説明する。尚、通報端末53は、監視カメラ52A,52Bから各々カメラ識別情報と対応付けられて送信された画像データを逐次受信してこれをカメラ識別情報及び時刻と対応付けて主記憶部に各々記憶させている。また、主記憶部上の画像データが所定時間分となるように、通報端末53は、新たな画像データを受信したとき主記憶部に既に記憶されている画像データの削除又は当該画像データへの上書きにより、新たな画像データを主記憶部に記憶させる。そして、通報端末53は、ドア検知センサによって自動ドアの開放が検知されたとき(ステップS1:YES)、画像データを抽出するためのバッファを主記憶部上に生成して(ステップS2)、自動ドアの開放が検知された時刻(ドア検知時刻)のn分前からドア検知時刻までに監視カメラ52Aから受信して監視カメラ52Aのカメラ識別情報と対応付けられて主記憶部に記憶させた画像データを抽出して、これをカメラ識別情報及び時刻と対応付けてバッファに記憶させる(ステップS3)。そして、通報端末53は、ドア検知時刻からm分後までの間に監視カメラ52Aから受信した画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けてバッファに記憶させる(ステップS4)。そして、ドア検知時刻からm分後になった場合、通報端末53は、バッファに記憶した画像データ、即ち、ドア検知時刻のn分前からドア検知時刻のm分後までの画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けて画像記憶部55に記憶させる(ステップS5)。以上の処理を通報端末53は、ドア検知センサによって自動ドアの開放が検知される度に行う。尚、通報端末53は、ステップS5の処理を行う度に、監視カメラ52Aのカメラ識別情報と対応付けられて画像記憶部55に記憶された画像データへの上書きによって、監視カメラ52Aから受信した画像データから新たに抽出した画像データを画像記憶部55に記憶させる。
【0023】
次に、キャッシュレジスタのドロワが開放されたときに、画像データを抽出する処理の手順について図4を用いて説明する。通報端末53は、レジ検知センサによってキャッシュレジスタのドロワの開放が検知されたとき(ステップS10:YES)、画像データを抽出するためのバッファを主記憶部上に生成して(ステップS11)、ドロワの開放が検知された時刻(ドロワ検知時刻)のn分前からドロワ検知時刻までに監視カメラ52Bから受信して監視カメラ52Bのカメラ識別情報と対応付けられて主記憶部に記憶させた画像データを抽出して、これをカメラ識別情報及び時刻と対応付けてバッファに記憶させる(ステップS12)。そして、通報端末53は、ドロワ検知時刻からm分後までの間に監視カメラ52Bから受信した画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けてバッファに記憶させる(ステップS13)。そして、ドロワ検知時刻からm分後になった場合、通報端末53は、バッファに記憶した画像データ、即ち、ドロワ検知時刻のn分前からドロワ検知時刻のm分後までの画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けて画像記憶部55に記憶させる(ステップS14)。以上の処理を通報端末53は、レジ検知センサによってキャッシュレジスタのドロワの開放が検知される度に行う。尚、通報端末53は、ステップS14の処理を行う度に、監視カメラ52Bのカメラ識別情報と対応付けられて画像記憶部55に記憶された画像データへの上書きによって、監視カメラ52Bから受信した画像データから新たに抽出した画像データを画像記憶部55に記憶させる。
【0024】
次に、非常ボタン50,51のいずれかの押下を検知したときに行う通報処理の手順について図5を用いて説明する。通報端末53は、非常ボタン50,51のいずれかの押下を検知したとき(ステップS20:YES)、非常ボタン50が押下された場合には、非常ボタン50が押下された旨を示す非常信号を警備サーバ60に送信し、非常ボタン51が押下された場合には、非常ボタン51が押下された旨を示す非常信号を警備サーバ60に送信する(ステップS21)。また、通報端末53は、画像データを抽出するためのバッファを主記憶部上に生成して(ステップS22)、非常ボタン50,51のいずれかの押下を検知した時刻(ボタン検知時刻)のn分前からボタン検知時刻までに監視カメラ52,A52Bから各々受信してカメラ識別情報と対応付けられて主記憶部に記憶させた画像データを抽出して、これをカメラ識別情報及び時刻と対応付けてバッファに記憶させる(ステップS23)。また、通報端末53は、画像記憶部55に記憶されている画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けて警備サーバ60に送信する(ステップS24)。当該画像データは、ボタン検知時刻の前に最後に自動ドアの開放が検知されたことによって抽出された画像データ(ボタン検知時刻の直近のドア検知時刻のn分前からドア検知時刻からm分後の画像データ)及びボタン検知時刻の前に最後にキャッシュレジスタのドロワの開放が検知されたことによって抽出された画像データ(ボタン検知時刻の直近のレジ検知時刻のn分前からレジ検知時刻からm分後の画像データ)である。
【0025】
そして、通報端末53は、ボタン検知時刻からm分後までの間に監視カメラ52A,52Bから各々受信した画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けてバッファに記憶させる(ステップS25)。そして、ボタン検知時刻からm分後になった場合、通報端末53は、バッファに記憶した画像データ、即ち、ボタン検知時刻のn分前からボタン検知時刻のm分後までの画像データをカメラ識別情報及び時刻と対応付けて画像記憶部55に記憶させる(ステップS26)。次いで、通報端末53は、ステップS26で画像記憶部55に記憶させた画像データを警備サーバ60に送信する(ステップS27)。以上の処理を通報端末53は、非常ボタン50,51のいずれかの押下を検知する度に行う。尚、通報端末53は、ステップS26の処理を行う度に、画像記憶部55に記憶された画像データへの上書きによって、監視カメラ52A,52Bから各々受信した画像データから新たに各々抽出した画像データを画像記憶部55に記憶させる。
【0026】
一方、警備サーバ60は、ステップS21で通報端末53から送信された非常信号を受信すると、当該非常信号を用いて、警察通報用の非常ボタン50が押下されたか又は警備会社通報用の非常ボタン51が押下されたかを判断し、警察通報用の非常ボタン50が押下されたと判断した場合、警察へ通報すると判断して、警察への通報を行い、警備会社通報用の非常ボタン51が押下されたと判断した場合、通常の発報処理として、非常信号を送信した通報端末53の設置された警備先への警備員の出動を促すメッセージを表示部に表示させる。
【0027】
また、警備サーバ60は、ステップS24で通報端末53からカメラ識別情報及び時刻と対応付けられて送信された画像データを受信すると、当該画像データを用いて、画像を表示部に表示させる。例えば、図6に例示されるように、警備サーバ60が非常信号を受信した時刻を基準にして、時系列で、監視カメラ52Aのカメラ識別情報が対応付けられた画像データによって表される画像の全部又は一部を時刻と共に表示させ、監視カメラ52Bのカメラ識別情報が対応付けられた画像データによって表される画像の全部又は一部を時刻と共に表示させる。
【0028】
また、警備サーバ60は、ステップS26で通報端末53から送信された画像データを受信すると、当該画像データを用いて、画像を表示部に表示させる。例えば、図7に例示されるように、警備サーバ60が非常信号を受信した時刻を基準にして、時系列で、ステップS24で受信された監視カメラ52Aのカメラ識別情報が対応付けられた画像データによって表される画像の全部又は一部を時刻と共に表示させ、ステップS24で受信された監視カメラ52Bのカメラ識別情報が対応付けられた画像データによって表される画像の全部又は一部を時刻と共に表示させ、警備サーバ60が非常信号を受信した時刻以降に撮影された画像であって、ステップS26で受信された監視カメラ52Aのカメラ識別情報が対応付けられた画像データによって表される画像の全部又は一部を時刻と共に表示させ、ステップS26で受信された監視カメラ52Bのカメラ識別情報が対応付けられた画像データによって表される画像の全部又は一部を時刻と共に表示させる。
【0029】
次に、具体的な動作例について図8を用いて説明する。警備先の店舗内では、客が来店して自動ドアが開放されると、そのn分前からm分後までに監視カメラ52Aで撮影された画像を表す画像データ(G1)が抽出され、その客に対して店員が応対して精算時にキャッシュレジスタのドロワが開放されると、そのn分前からm分後までに監視カメラ52Bで撮影された画像を表す画像データ(G11)が抽出され、その客が退店する際に自動ドアが開放されると、そのn分前からm分後までに監視カメラ52Aで撮影された画像を表す画像データ(G3)が抽出される。また、強盗犯が来店して自動ドアが開放されると、そのn分前からそのm分後までに監視カメラ52Aで撮影された画像を表す画像データ(G2)が抽出され、強盗犯が店員を脅してキャッシュレジスタのドロワを開放させると、そのn分前からそのm分後までに監視カメラ52Bで撮影された画像を表す画像データ(G12)が抽出され、強盗犯が退店する際に自動ドアが開放されると、そのn分前からそのm分後までに監視カメラ52Aで撮影された画像を表す画像データ(G4)が抽出される。その後、店員が非常ボタン50,51のいずれかを押下すると、まず、押下の直前に監視カメラ52A,52Bに対して各々抽出された画像データ(G4,G12)が警備サーバ60に送信され、そして、押下のn分前から押下のm分後までに監視カメラ52Aで撮影された画像を表す画像データ(G5)及び監視カメラ52Aで撮影された画像を表す画像データ(G13)が抽出されて警備サーバ60に送信される。
【0030】
この結果、非常ボタン50,51のいずれかの押下を契機として、警備サーバ60は、まず初めに、画像データG4,G12を受信して、当該画像データによって表される画像を表示部に表示させることができる。画像データG4は、強盗犯が来店して自動ドアが開放されるn分前から自動ドアの開放後m分後までの画像を表す画像データであるから、強盗犯が映っている可能性が十分高い。また、画像データG12は、強盗犯によりキャッシュレジスタのドロワが開放されるn分前からドロワの開放後m分後までの画像を表す画像データであるから、強盗犯が映っている可能性がある。従って、警備サーバ60は、非常信号を受信し、このような画像データを受信して当該画像データによって表される画像を表示部に表示させることにより、監視センタのセンタ員は強盗犯をいち早く視認することが可能になる。また、警備サーバ60は、画像データG5,G13を受信して、当該画像データによって表される画像を表示部に表示させることにより、強盗犯の逃走時の姿を視認することも可能になる。
【0031】
強盗事件において、強盗犯はキャッシュレジスタにある現金を狙うことから、キャッシュレジスタのドロワが開放されているタイミングで監視カメラ52Bで撮影された画像をセンタ員は確認すれば、その画像に強盗犯が映っている可能性が高いため、強盗犯を視認することができる可能性が高い。また、強盗犯に襲われた後は、ドロワを再開放することは考えにくいため、ドロワが最後に開放されたタイミングで監視カメラ52Bで撮影された画像をセンタ員は優先的に確認すれば、強盗犯を視認することができる可能性が高い。
【0032】
尚、キャッシュレジスタが複数台ある場合には、各キャッシュレジスタ付近の画像を撮影する監視カメラ52Bを複数設置するようにしても良く、この場合、各キャッシュレジスタにおいてドロワが最後に開放されたタイミングで監視カメラ52Bで撮影された画像をセンタ員は確認すれば良く、更に、各キャッシュレジスタの中で最後にドロワが開放されたタイミングで撮影された画像をより優先的に確認すれば良い。
【0033】
また、強盗犯に店員が脅されてドロワを開放させる場合や、強盗犯が客のふりをして来店し精算時に正体を現す場合があるので、ドロワが開放されるn分間からドロワの開放後m分までに監視カメラ52Bで撮影された画像をセンタ員が確認することで、強盗犯を視認することが可能になる。
【0034】
また、強盗事件において、店員の対応により強盗犯が犯行を諦め、現金を奪わずに逃走することがある。ドロワが開放されることなく強盗犯が逃走した場合、ドロワの開放時に監視カメラ52Bで撮影された画像には強盗犯が映っていないため、この画像をセンタ員が確認しても強盗犯を視認することはできない。このため、店舗の出入り口の自動ドア付近を撮影する監視カメラ52Aを設置して、人が出入りするときに自動ドアが開放されたタイミングで監視カメラ52Aで撮影された画像をセンタ員が確認することで、強盗犯を視認することが可能になる。
【0035】
尚、強盗犯が店舗を襲うのは人の出入りがまばらな時間帯であることが多く、尚且つ、強盗犯が店舗内に長時間留まることは考えにくいので、例えば、非常ボタン50,51のいずれかが押下されるn分前から押下後のm分(例えば5分)までに監視カメラ52Aで撮影された画像をセンタ員が確認することで、その間に店舗内に出入りした人を効率良く視認することができる。また、この画像の前に、非常ボタン50,51のいずれかが押下されるn分前から押下後のm分までに監視カメラ52Bで撮影された画像を先にセンタ員が確認することで、非常ボタン50,51のいずれかが押下されたときの警備先の画像をセンタ員が効率的に確認することができる。尚、図7の例では、警備サーバ60は、前者の画像と、後者の画像とを並べて表示させるようにしたが、いずれかを先にして順次表示させるようにしても良い。
【0036】
[変形例]
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0037】
上述した実施の形態において、通報端末53で実行される各種プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また当該各種プログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供するように構成しても良い。
【0038】
上述した実施の形態においては、警察通報用の非常ボタン50及び警備会社通報用の非常ボタン51が警備先に設置され通報端末53に接続されるようにしたが、いずれか一方のみが警備先に設置され通報端末53に接続されるようにしても良い。
【0039】
上述した実施の形態においては、自動ドア付近の画像を撮影可能に監視カメラ52Aが設置されると共に、キャッシュレジスタ付近の画像を撮影可能に監視カメラ52Bが設置されるようにしたが、自動ドア付近の画像及びキャッシュレジスタ付近の画像を同時に撮影可能であれば、監視カメラは1台のみ設置されるようにしても良い。
【0040】
上述した実施の形態においては、通報端末53は、自動ドアの開放が検知されたとき、監視カメラ52Aが撮影した画像を表す画像データのうち、自動ドアの開放の検知のn分前から自動ドアの開放の検知後のm分後までの画像データを抽出したが、これにかぎらず、自動ドアの開放の検知時のn分前から自動ドアの開放の検知時までの画像データ又は自動ドアの開放の検知時から自動ドアの開放の検知後m分までの画像データを抽出するようにしても良い。同様に、通報端末53は、キャッシュレジスタのドロワの開放が検知されたとき、監視カメラ52Bが撮影した画像を表す画像データのうち、ドロワの開放の検知のn分前からドロワの開放の検知後のm分後までの画像データを抽出したが、これにかぎらず、ドロワの開放の検知時のn分前からドロワの開放の検知時までの画像データ又はドロワの開放の検知時からドロワの開放の検知後m分までの画像データを抽出するようにしても良い。また、通報端末53は、非常ボタン50,51のいずれかの押下を検知したとき、監視カメラ52Aが撮影した画像を表す画像データ及び監視カメラ52Bが撮影した画像を表す画像データのそれぞれについて、非常ボタン50,51のいずれかの押下の検知のn分前から当該押下の検知後のm分後までの画像データを抽出したが、これにかぎらず、当該押下の検知時のn分前から当該押下の検知時までの画像データ又は当該押下の検知時から当該押下の検知後m分までの画像データを抽出するようにしても良い。
【0041】
尚、自動ドアの開放の検知を契機として抽出する画像データ、ドロワの開放の検知を契機として抽出する画像データ及び非常ボタン50,51のいずれかの押下の検知を契機として抽出する画像データのそれぞれについて、検知前のn分及び検知後のm分は、全て同じ値であっても良いし、それぞれ異なる値であっても良い。
【0042】
上述した実施の形態においては、通報端末53は、ステップS21で、非常信号を警備サーバ60に送信し、ステップS24で、非常ボタン50,51のいずれかが押下された時点で画像記憶部55に記憶されている画像データを警備サーバ60に送信するようにしたが、これに限らず、非常信号及び当該画像データを共に警備サーバ60に送信するようにしても良い。
【0043】
上述した実施の形態においては、通報端末53は、非常ボタン50,51が押下されたことを検知した場合、検知してから監視カメラ52A,52Bから逐次受信した画像データ(ライブの画像データ)を警備サーバ60に逐次送信するようにしても良い。
【0044】
上述した実施の形態においては、警備サーバ60は、電話回線を介して音声メッセージにより警察に通報を行うようにしたがこれに限らず、例えば、警察に設置されたサーバに専用回線やネットワークを介してアクセスして、メールの送信やデータ通信により、警察への通報を行うようにしても良い。
【0045】
また、通報端末53から警備サーバ60への画像データの送信は、例えば、電子メールを介して行うようにしても良い。
【0046】
上述した実施の形態においては、店舗の出入り口に設置されるのは自動ドアであるとしたが、これに限らず、なんらかのドア検知センサによって開閉が検知可能なドアであれば良い。
【符号の説明】
【0047】
50,51 非常ボタン
52A,52B 監視カメラ
53 通報端末
54 画像受信部
55 画像記憶部
56 画像抽出部
57 通報部
60 警備サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異常の発生を通報するための非常ボタンと、ドア付近の画像を撮影する第1監視カメラと、キャッシュレジスタ付近の画像を撮影する第2監視カメラとが接続され、警備サーバと通信を行う通報端末であって、
前記第1監視カメラが撮影した画像を表す第1画像データ及び前記第2監視カメラが撮影した画像を表す第2画像データを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記第1画像データのうち、前記ドアの開放が検知されたときの前後のうち少なくとも一方を含む第1所定時間内の前記第1画像データを抽出する第1抽出手段と、
前記受信手段が受信した前記第2画像データのうち、前記キャッシュレジスタのドロワの開放が検知されたときの前後のうち少なくとも一方を含む第2所定時間内の前記第2画像データを抽出する第2抽出手段と、
前記非常ボタンの押下を検知した場合、前記第1抽出手段が抽出した前記第1画像データ及び前記第2抽出手段が抽出した前記第2画像データを前記警備サーバに送信する送信手段とを備える
ことを特徴とする通報端末。
【請求項2】
前記送信手段は、前記受信手段が受信した前記第1画像データ及び前記第2画像データのうち、前記非常ボタンの押下を検知したときの前後のうち少なくとも一方を含む第3所定時間内の前記第1画像データ及び前記第2画像データを前記警備サーバに更に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の通報端末。
【請求項3】
前記非常ボタンの押下を検知した場合、前記非常ボタンが押下された旨を示す非常信号を前記警備サーバに送信する通報手段を更に備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通報端末。
【請求項4】
前記第1抽出手段は、前記ドアの開放を検知する第1センサによって前記ドアの開放が検知されたときに、前記第1所定時間内の前記第1画像データを抽出する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通報端末。
【請求項5】
前記第2抽出手段は、前記キャッシュレジスタのドロワの開放を検知する第2センサによって前記キャッシュレジスタのドロワの開放が検知されたときに、前記第2所定時間内の前記第2画像データを抽出する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通報端末。
【請求項6】
異常の発生を通報するための非常ボタンと、ドア付近の画像を撮影する第1監視カメラと、キャッシュレジスタ付近の画像を撮影する第2監視カメラとが接続され、警備サーバと通信を行う通報端末で実行される画像送信方法であって、
前記通報端末は、受信手段と、第1抽出手段と、第2抽出手段と、送信手段とを備え、
前記受信手段が、前第1監視カメラが撮影した画像を表す第1画像データ及び前記第2監視カメラが撮影した画像を表す第2画像データを受信する受信ステップと、
前記第1抽出手段が、前記受信ステップで受信した前記第1画像データのうち、前記ドアの開放が検知されたときの前後のうち少なくとも一方を含む第1所定時間内の前記第1画像データを抽出する第1抽出ステップと、
前記第2抽出手段が、前記受信ステップで受信した前記第2画像データのうち、前記キャッシュレジスタのドロワの開放が検知されたときの前後のうち少なくとも一方を含む第2所定時間内の前記第2画像データを抽出する第2抽出ステップと、
前記送信手段が、前記非常ボタンの押下を検知した場合、前記第1抽出ステップで抽出した前記第1画像データ及び前記第2抽出ステップで抽出した前記第2画像データを前記警備サーバに送信する送信ステップとを含む
ことを特徴とする画像送信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−59002(P2012−59002A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−201344(P2010−201344)
【出願日】平成22年9月8日(2010.9.8)
【出願人】(000202361)綜合警備保障株式会社 (266)
【出願人】(509273112)綜警情報システム株式会社 (4)
【Fターム(参考)】