通話発信により電化製品の設定を行う設定方法、及びシステム
【課題】ネットワーク機器や電化製品の設定において、Webブラウザによる設定のみならず、他の代替的なユーザインターフェースである、音声を重視したユーザインターフェースを提供する。
【解決手段】スマートフォン100が、テレビ10−aの設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をして、この通話発信に応じて、自動音声応答装置200が応答し、音声ガイダンスを再生することで、音声又は入力操作を受付ける。そして、スマートフォン100からの音声又は入力操作に基づいて、テレビ10−aの設定に関する設定データを生成し、記憶しておく。次に、ルータ等の情報処理装置50が、設定データを、所定のタイミングで受信し、テレビ10−aからのアクセスに対して、受信した設定データに基づいて、設定を行う。
【解決手段】スマートフォン100が、テレビ10−aの設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をして、この通話発信に応じて、自動音声応答装置200が応答し、音声ガイダンスを再生することで、音声又は入力操作を受付ける。そして、スマートフォン100からの音声又は入力操作に基づいて、テレビ10−aの設定に関する設定データを生成し、記憶しておく。次に、ルータ等の情報処理装置50が、設定データを、所定のタイミングで受信し、テレビ10−aからのアクセスに対して、受信した設定データに基づいて、設定を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電化製品の設定を行う設定方法、及びシステムに関し、特に、通話発信により、電化製品の設定を行う設定方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ルータ等の電化製品に対して、ローカルネットワークで通信可能に接続された端末からアクセスすることで、当該ルータを設定することが知られている。
【0003】
例えば、通信事業者が、提供する回線を利用するために、ユーザのルータやモデム等の設定を、端末のウェブブラウザから行うことが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】東日本電信電話株式会社、“ブロードバンドルータ接続方法”、[online]、[平成22年8月24日検索]、インターネット<URL:http://flets.com/square/multisession_router.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1の方法では、設定を行う電化製品に対して、アクセス可能な端末が必要である。さらに、端末からWebブラウザでアクセスして、電化製品の設定を行うが、ユーザにとっては、電化製品の設定のために、その他の代替的なユーザインターフェースが提供されることが望ましい。
【0006】
また、非特許文献1では、設定される電化製品が、ルータやモデム等であるが、一般的には、ルータやモデム等のネットワーク機器に限らず、これらのネットワーク機器により形成されているローカルネットワーク内の電子機器に対しても、同じような方法で、設定が可能であることが望ましい。
【0007】
そこで、本発明は、ネットワーク機器や電化製品の設定において、Webブラウザによる設定のみならず、他の代替的なユーザインターフェースである、音声を重視したユーザインターフェースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0009】
第1の特徴に係る発明は、ネットワークで接続された電化製品(電化製品10)の設定を行う方法であって、端末(スマートフォン100)が、前記電化製品の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をするステップと、自動音声応答装置(自動音声応答装置200)が、前記端末からの通話発信に応じて応答し、音声ガイダンスを再生することで、前記端末から、前記電化製品の設定のための音声又は入力操作を受付けるステップと、前記端末から音声又は入力操作に基づいて、前記電化製品の設定に関する設定データを生成し、記憶するステップと、前記電化製品と通信可能に接続された情報処理装置(情報処理装置50)が、前記設定データを所定のタイミングで受信するステップと、前記情報処理装置が、前記電化製品のアクセスに応じて、受信した設定データに基づいて、前記電化製品に対して設定を行うステップと、を備える方法。
【0010】
第1の特徴に係る発明によれば、端末が、電化製品の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をして、端末からの通話発信に応じて、自動音声応答装置が応答し、音声ガイダンスを再生することで、端末から電化製品の設定のための、音声又は入力操作を受付ける。そして、端末から音声又は入力操作に基づいて、電化製品の設定に関する設定データを生成し、記憶し、電化製品と通信可能に接続された情報処理装置が所定のタイミングで設定データを受信して、情報処理装置が、電化製品のアクセスに応じて、受信した設定データに基づいて、電化製品に対して設定を行う。
【0011】
したがって、端末から通話発信により、音声又は操作入力で、電化製品の設定を自動音声応答装置の音声ガイダンスにより受付けて、自動音声応答装置にアクセスした情報処理装置が、電化製品の設定を所定のタイミングで行うことができる。ユーザにとっては、端末から通話により設定を行うだけで、電化製品の設定を行うことが可能であり、音声によるインターフェースを重視したユーザインターフェースを提供することが可能となる。ここで、ユーザは、電化製品や情報処理装置に対しては、設定のための特別な操作を行う必要がない。すなわち、電化製品が情報処理装置にアクセスすることをきっかけとして、電化製品の設定を自動的に行うため、電化製品から設定のための特別な操作をユーザに必要としない。
【0012】
第1の特徴に係る発明は、発明のカテゴリにおいて方法のみならず、システムにおいても同様の作用・効果を奏する。
【0013】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、前記電化製品の設定のために割り当てられた電話番号とは、前記自動音声応答装置に固有の電話番号であって、前記自動音声応答装置が、さらに、電化製品を特定するための識別IDの入力を受付け、前記端末から、前記電化製品の設定のための音声又は入力操作を受付ける。
【0014】
この場合は、端末が発信する電話番号に、自動音声応答装置に固有の電話番号を割り当てる。そして、識別IDを電化製品毎に設け、識別IDの入力を端末から受信して、設定すべき電化製品を特定することができる。したがって、電話番号が自動音声応答装置に固有の番号であるため、多数の電話番号を用意する必要がない。
【0015】
第3の特徴に係る発明は、さらに、前記設定を行うステップとは、前記電化製品の設定を行う文章を解析し、入力タグを抽出して、設定データを入力することで、設定を行う。
【0016】
第4の特徴に係る発明は、さらに、電化製品の設定のために割り当てられた電話番号とは、前記電化製品に固有の電話番号である。
【0017】
この場合は、電化製品に、固有の電話番号が割り当てられているので、電化製品をネットワークに接続しておけば、端末から、その電話番号に発信するだけで、当該電化製品の設定を行うことができるので、有用である。
【0018】
第5の特徴に係る発明は、ネットワークで接続された情報処理装置(情報処理装置50)の設定を行う方法であって、端末(スマートフォン100)が、前記情報処理装置の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をするステップと、自動音声応答装置(自動音声応答装置200)が、前記端末からの通話発信に応じて応答し、音声ガイダンスを再生することで、前記端末から、前記情報処理装置の設定のための音声又は入力操作を受付けるステップと、前記自動音声応答装置が、前記端末から音声又は前記端末への入力操作に基づいて、前記電化製品の設定に関する設定データを生成し、記憶するステップと、前記情報処理装置が、前記設定データを所定のタイミングで受信するステップと、前記情報処理装置が、受信した設定データに基づいて設定を行うステップと、を備える方法。
【0019】
第5の特徴に係る発明によれば、端末が、情報処理装置の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をして、端末からの通話発信に応じて、自動音声応答装置が応答し、音声ガイダンスを再生することで、端末から、情報処理装置の設定のための音声又は入力操作を受付ける。そして、端末から音声又は入力操作に基づいて、情報処理装置の設定に関する設定データを生成し、記憶し、情報処理装置が所定のタイミングで設定データを受信して、受信した設定データに基づいて、情報処理装置に対して設定を行う。
【0020】
したがって、端末から通話発信により、音声又は操作入力で、情報処理装置の設定を自動音声応答装置の音声ガイダンスにより受付けて、自動音声応答装置にアクセスした情報処理装置が、情報処理装置の設定を所定のタイミングで行うことができる。ユーザにとっては、端末から通話により設定を行うだけで、情報処理装置の設定を行うことが可能であり、音声によるインターフェースを重視したユーザインターフェースを提供することが可能となる。
【発明の効果】
【0021】
本願発明によれば、ネットワーク機器や電化製品の設定において、Webブラウザによる設定のみならず、音声を重視した、代替的な他のユーザインターフェースを提供することが可能である。すなわち、ネットワーク機器、電化製品が、ローカルネットワークに接続されているものであれば、端末から通話発信するだけで、設定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、システム構成を示す図である。
【図2】図2は、システムを構成する機能ブロックを示す図である。
【図3】図3は、情報処理装置50の設定処理フローを示す図である。
【図4】図4は、電化製品10の設定処理フローを示す図である。
【図5】図5は、スマートフォン100からの通話発信時(固有電話番号)の画面イメージを示す。
【図6】図6は、スマートフォン100からの通話発信時(識別ID利用時)の画面イメージを示す。
【図7】図7は、設定音声ガイダンスの一例を示す図である。
【図8】図8は、着信電話番号対応テーブルを示す図である。
【図9】図9は、設定項目対応テーブルを示す図である。
【図10】図10は、グローバルIP対応テーブルを示す図である。
【図11】図11は、識別ID対応テーブルを示す図である。
【図12】図12は、設定データ設定処理フローを示す図である。
【図13】図13は、スマートフォン100の画面イメージを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲は、これに限られるものではない。
【0024】
[システム構成]
図1を参照して、本実施例のシステム構成について説明する。設定システム1は、少なくとも、スマートフォン100、移動体通信網2、公衆回線網3、自動音声応答装置200、情報処理装置50、電化製品10(テレビ10−a、パソコン10−b)から構成される。
【0025】
スマートフォン100は、通話発信時には、無線通信により移動体通信網2に接続され、公衆回線網3を介して、自動音声応答装置200に接続される。移動体通信網2は、第3世代移動通信システムを構成する通信網のみならず、ワイヤレスLANの通信網を含んでいてよい。情報処理装置50は、公衆回線網3と通信可能により接続され、有線又は無線により、電化製品10と通信可能に接続されている。
【0026】
[各機器の機能説明]
図2は、自動音声応答装置200、スマートフォン100、情報処理装置50の機能ブロック図である。図2を参照して説明する。
【0027】
自動音声応答装置200は、いわゆる、IVR(Interactive Voice Response)と呼ばれる音声による自動応答を行うシステムである。所定の電話番号が一つ又は複数、割り当てられて、スマートフォン100からの通話発信を受信して、音声ガイダンスを再生することで、自動応答を行う。
【0028】
自動音声応答装置200は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、公衆回線網3と通信可能にする有線対応通信デバイスを備え、記憶部として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える。
【0029】
自動音声応答装置200は、少なくとも通話設定受付手段201と、設定データ記憶手段202を備える。上述の制御部、記憶部、通信部、モニタ等の表示部、キーボード等の入力部により、これらの手段が実現される。自動音声応答装置200の記憶部には、図8から図11に示す各テーブルが記憶される。
【0030】
なお、自動音声応答装置200の一部が、他のサーバにより実現されていてもよい。すなわち、設定データ記憶手段202が、設定サーバのような他のハードウェアにより実現され、自動音声応答装置200からの設定データを受信して、設定データを記憶し、情報処理装置50からの要求により、設定データを逐次、送信してもよい。
【0031】
スマートフォン100は、ユーザが使用する端末であって、下記の機能を備えれば、例えば、携帯電話、携帯情報端末、コンピュータ(パソコン)、テレビ、電話機に加えて、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末等であってよい。
【0032】
スマートフォン100は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、移動体通信網2と通信可能にする有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える。さらに、画像を表示する液晶モニタ等の表示部を備え、ユーザからの入力を受付けるタッチパネル、キーボード等の入力部を備える。スマートフォン100は、制御部が所定のプログラムを読み込み、各種データの入力、出力を行う。
【0033】
スマートフォン100は、通話設定手段101を少なくとも備え、上述の制御部、記憶部、通信部、表示部、入力部により、これらの手段が実現される。
【0034】
情報処理装置50は、ローカルネットワークに備えられるネットワーク機器であって、ゲートウェイ、ルータ、モデムのみならず、交換機等であってよい。情報処理装置50は、グローバルIPが割り振られている機器であって、公衆回線網3(インターネット等)にアクセスし、所定のWebサーバへデータを問い合わせて、所定のデータを受信することが可能な装置である。情報処理装置50は、グローバルIPが割り振られている機器であれば、ゲートウェイ、ルータ、モデム以外であっても、例えば、携帯電話であってもよい。情報処理装置50は、好適な実施形態では、NAT(Network Address Translation)等の機能を有し、電化製品10が外部ネットワーク(公衆回線網)に接続するときには、その通信を管理する装置である。
【0035】
情報処理装置50は、制御部51として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信デバイス55として、公衆回線網3及び電化製品10と通信可能にする有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える場合もある。さらに、画像を表示する液晶モニタ等の表示部を備えてもよい。ユーザからの入力を受付けるタッチパネル、キーボード等の入力部を備えていてもよい。
【0036】
情報処理装置50は、制御部51及び通信デバイス55との協働により実現する手段として、設定データ受信手段52、設定実行手段53を少なくとも備える。
【0037】
情報処理装置50の設定は、ユーザが当該情報処理装置50に一般的なコンピュータ端末からアクセスして、当該端末に表示されるWebブラウザに設定情報を入力することで、この設定を受信した情報処理装置50が設定されるといった形態が、好適な実施形態である。
【0038】
電化製品10は、情報処理装置50とローカルネットワークで通信可能に接続される家電製品、業務用製品であってよく、テレビ10−a、パソコン10−b、プリンタ、電話機、FAX機、コピー機、スキャナ機、MFP(多機能周辺装置、多機能プリンタ)、デジタル・カメラ、携帯電話、携帯情報端末に加えて、スマートフォン、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、携帯型音楽プレーヤ、オーディオコンポ、コンテンツ再生・録画プレーヤ等であってよい。業務用製品としては、電化製品10は、デジタルサイネージ用のテレビや、高性能の自動販売機であってもよい。
【0039】
なお、以下の説明において、電化製品10は、グローバルIPを持たず、公衆回線網とローカルネットワークとの終端部として機能しない点で、情報処理装置50とは区別するが、電化製品10が、情報処理装置50であってもよい。すなわち、情報処理装置50が、自ら設定データを受信し、自らの設定を実行してもよい。
【0040】
電化製品10は、同様に、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備えてもよい。さらに、画像を表示する液晶モニタ等の表示部を備え、ユーザから入力を受付けるマウスやタッチパネル等の入力部を備えてよい。
【0041】
電化製品10の設定は、ユーザが当該電化製品10に一般的なコンピュータ端末からアクセスして、当該端末に表示されるWebブラウザに設定情報を入力することで、この設定を受信した電化製品10が設定されるといった形態が、好適な実施形態である。
【0042】
[情報処理装置50の設定処理フロー]
図3は、情報処理装置50の設定処理を示すフローチャートである。図3に基づいて、情報処理装置50の設定を実行する処理について説明する。
【0043】
最初に、情報処理装置50の設定の変更を望むユーザが、スマートフォン100の通話設定手段101を用いて、通話発信を行う(ステップS01)。通話発信とは、音声による発呼処理であり、IP(Internet Protocol)電話網を利用した通話発信を含む。
【0044】
ここで、スマートフォン100から通話発信するための電話番号は、設定を行う情報処理装置50に固有の電話番号である。すなわち、図5に示すように、情報処理装置50の種類は、無線ルータ「PC−01」であって、この情報処理装置50を所有するユーザは、ユーザID「KEN」で区別される。詳細は、図5に基づいて説明する。
【0045】
自動音声応答装置200の通話設定受付手段201は、スマートフォン100の通話設定手段101からの発信に応答し、音声ガイダンスを再生する(ステップS02)。自動音声応答装置200は、図8に示す着信電話番号対応テーブルを記憶しており、着信した電話番号から、ルータ機種名「PC−01」を特定して、設定項目対応テーブルを参照し、設定される項目を特定する。設定される項目が特定されると、自動音声応答装置200に予め記憶された、対応する音声ガイダンスを選択して、順次、再生する。
【0046】
例えば、設定項目対応テーブルによれば、「PC−01」であれば、SSID(IEEE802.11の無線LANにおけるアクセスポイントの識別子)の入力と、PPPoE(PPP Over Ethernet)の入力と、省電力設定が設定項目である。したがって、音声ガイダンスは、図7に示すように、「PC−01 無線ルータの設定を行います」、「設定対象をお聞きします。ネットワーク設定の場合は、「1」を省電力設定の場合は、「2」を、押してください。」等の音声ガイダンスが再生される。
【0047】
なお、着信電話番号対応テーブルではなく、発信電話番号対応テーブルであってもよい。すなわち、着信電話番号対応テーブルではなく、スマートフォン100に割り当てられている電話番号と、ユーザID及びルータ機種名が対応づけられた発信電話番号テーブルであってよい。この場合は、自動音声応答装置200が着信時に、発信者番号を判断し、発信電話番号対応テーブルに基づいて、ルータ機種名を特定する。
【0048】
次に、上述の音声ガイダンスに対して、スマートフォン100の通話設定手段101がユーザから設定を行うための入力を、音声又はDTMF(Dial Tone Multi Frequency)で受付ける(ステップS03)。すなわち、ユーザが、スマートフォン100に発声する、あるいは、スマートフォン100に付属のボタンを操作してダイアルトーンを発することで、音声ガイダンスに対する選択指示を行う。自動音声応答装置200は、この発声を音声認識し、又は、ダイアルトーンを受信して種類を判断することで、設定処理を進める。なお、スマートフォン100への操作は、ダイアルトーンにより処理を行うDTMFトーン処理のみならず、スマートフォン100が操作されたデータを送信し、自動音声応答装置200が、受信したデータを判別することで、設定処理を行ってもよい。
【0049】
例えば、「SSIDをキー入力するか、音声認識を行いますので、発声してください」というガイダンスの後に、ユーザが音声にて、SSIDのキーを発声し、SSIDの設定情報を、自動音声応答装置200が受信する。
【0050】
自動音声応答装置200の通話設定受付手段201は、受信した設定情報から設定データを生成する(ステップS04)。設定データとは、スマートフォン100から受信した設定情報に基づいて生成される情報処理装置50を設定するためのデータである。すわなち、受信したSSIDの設定情報を、音声認識して、テキスト文字に変換する。そして、このテキスト文字である設定データを設定データ記憶手段202に記憶する。この際に、設定データは、設定が反映される情報処理装置50のグローバルIPと、ユーザIDと対応づけて記憶される(図10のグローバルIP対応テーブル)。なお、各情報処理装置50のグローバルIPは、予め、自動音声応答装置200に記憶されている。
【0051】
次に、情報処理装置50の設定データ受信手段52が、自動音声応答装置200にアクセスし、設定データを要求する(ステップS05)。すなわち、情報処理装置50が、1日に1回など、定期的に、自動音声応答装置200に設定データを要求するようにしておく。情報処理装置50による要求を受けて、自動音声応答装置200は、グローバルIP対応テーブルを参照し、自らのグローバルIPに、設定データが記憶されているか否かを確認する。
【0052】
情報処理装置50の設定データ受信手段52は、設定データを受信し(ステップS07)、設定実行手段53が、設定データの設定処理を実行する(ステップS08)。設定データの設定処理は、図12に基づいて後述する。
【0053】
なお、上述の説明では、スマートフォン100から発信する電話番号は、ユーザ及び情報処理装置50に固有の電話番号であった。この点について好適な実施例を説明する。ユーザは、スマートフォン100から通信可能な所定のサーバ(所有物管理サーバ)にアクセスし、ユーザIDで認証し、設定を行う情報処理装置50の種類を選択する。ここでは、「PC−01」の設定をユーザが所望し、選択する(図5の(a))。そして、所有物管理サーバが、このユーザの情報処理装置50に対して、固有の電話番号を割り当てる。この電話番号は、自動音声応答装置200にて、応答が可能な電話番号であって、未使用となっている電話番号である。所有物管理サーバは、固有の電話番号を割り当てると、自動音声応答装置200の着信電話番号対応テーブルに、割り当てた電話番号、割り当てたユーザID、割り当てた情報処理装置50であるルータ機種名を記憶する。さらに、所有物管理サーバは、スマートフォン100に割り当てた電話番号を送信し、スマートフォン100がこれを表示する(図5の(b))。
【0054】
一方、情報処理装置50の設定のために割り当てられた電話番号が、自動音声応答装置200に固有の電話番号である場合について説明する。この場合は、スマートフォン100から自動音声応答装置200に通話発信しても、スマートフォン100から設定しようとするユーザも判別できないし、情報処理装置50の種類も特定できない。そこで、図6に示すように、ユーザIDと、識別IDを用いる。予め、自動音声応答装置200には、図11に示す識別ID対応テーブルが記憶されている。識別ID対応テーブルは、識別IDと、対応する情報処理装置50の機種名が対応づけられたテーブルである。ユーザは、情報処理装置50の種類を選択する。これに応じて、Webサーバ200が、識別ID対応テーブルを参照して、対応する識別IDをスマートフォン100に表示する。
【0055】
ユーザは、スマートフォン100が通話発信した後に、自動音声応答装置200に識別IDを入力する。入力された識別IDに基づいて情報処理装置50の種類が特定され、設定項目対応テーブルが参照されて、設定項目が判断され、設定項目に適した音声ガイダンスが再生される。そして、通話中のいずれかのタイミングで、ユーザIDの入力をユーザに促し、ユーザIDの入力を受付ける。このユーザIDに基づいて、グローバルIP対応テーブルを参照し、対応するユーザIDに、設定データを対応づける。以降の処理は、上述と同様である。このように、識別IDとユーザIDにより、自動音声応答装置200に固有の電話番号とすることも可能である。
【0056】
[電化製品10の設定処理フロー]
次に、電化製品10の設定処理について、図4に基づいて、電化製品10の設定を実行する処理について説明する。
【0057】
最初に、電化製品10の設定の変更を望むユーザが、スマートフォン100の通話設定手段101を用いて、通話発信を行う(ステップS10)。通話発信とは、音声による発呼処理であり、IP(Internet Protocol)電話網を利用した通話発信を含む。
【0058】
ここで、スマートフォン100から通話発信するための電話番号は、設定を行う電化製品10に固有の電話番号である。すなわち、電化製品10の種類は、テレビ「TV100」であって、この電化製品10のユーザは、ユーザID「KEN」で区別される。
【0059】
自動音声応答装置200の通話設定受付手段201は、スマートフォン100の通話設定手段101からの発信に応答し、音声ガイダンスを再生する(ステップS11)。自動音声応答装置200は、着信電話番号対応テーブルであって、図8の「ルータ機種名」が、「電化製品の機種名」に対応するテーブルを記憶している。着信した電話番号から、電化製品10の機種名「TV100」を特定して、設定項目対応テーブルを参照し、設定される項目を特定する。設定される項目が特定されると、自動音声応答装置200に予め記憶された、対応する音声ガイダンスを選択して、順次、再生する。
【0060】
例えば、設定項目対応テーブルによれば、「TV100」であれば、省電力設定が設定項目である。したがって、音声ガイダンスは、「省電力設定を行います。画面の輝度の設定を行う場合は、「1」を押してください。」等の音声ガイダンスが再生される。
【0061】
なお、上述のように、着信電話番号対応テーブルではなく、発信電話番号対応テーブルであってもよい。
【0062】
次に、上述の音声ガイダンスに対して、スマートフォン100の通話設定手段101がユーザから設定を行うための入力を、音声又はDTMF(Dial Tone Multi Frequency)で受付ける(ステップS12)。すなわち、ユーザが、スマートフォン100に発声する、あるいは、スマートフォン100に付属のボタンを押しダイアルトーンを発することで、音声ガイダンスに対する選択指示を行う。自動音声応答装置200は、この発声を音声認識し、又は、ダイアルトーンを受信して種類を判断することで、設定処理を進める。
【0063】
例えば、「画面の輝度の設定を行いますので、輝度の割合を1から100までで発声してください」というガイダンスの後に、ユーザが音声にて、数値を発声し、輝度の設定情報を、自動音声応答装置200が受信する。
【0064】
自動音声応答装置200の通話設定受付手段201は、受信した設定情報から設定データを生成する(ステップS13)。設定データとは、スマートフォン100から受信した設定情報に基づいて生成される電化製品10を設定するためのデータである。すなわち、受信した輝度の設定情報を、音声認識して、テキスト文字に変換する。そして、このテキスト文字である設定データを設定データ記憶手段202に記憶する。この際に、設定データは、設定が反映される情報処理装置50のグローバルIPと、ユーザIDと対応づけて記憶される(図10のグローバルIP対応テーブル)。なお、各情報処理装置50のグローバルIPは、予め、自動音声応答装置200に記憶されている。
【0065】
次に、情報処理装置50の設定データ受信手段52が、自動音声応答装置200に設定データを要求する(ステップS14)。これに応じて、自動音声応答装置200は設定データを送信する(ステップS15)。すなわち、情報処理装置50が、1日に1回など、定期的に、アクセスし、自動音声応答装置200に設定データを要求するようにしておく。情報処理装置50による要求を受けて、自動音声応答装置200は、グローバルIP対応テーブルを参照し、自らのグローバルIPに、設定データが記憶されているか否かを確認する。
【0066】
情報処理装置50の設定データ受信手段52は、設定データを受信し(ステップS16)、記憶する。そして、電子機器10が、情報処理装置50へ所定のタイミングでアクセスする。この場合は、電化製品10がインターネット等の外部ネットワークにアクセスする際に、情報処理装置50にアクセスする(ステップS17)。
【0067】
このタイミングで、情報処理装置50の設定実行手段53が、電化製品10に対して、設定データの送信とともに、設定処理を実行する(ステップS18)。これに応じて、電化製品10も、設定処理を実行する(ステップS19)。この例では、通常、ローカルネットワークで接続された端末からWebブラウザにて設定されるテレビ10−aの輝度設定が、スマートフォン100を介して、設定される。
【0068】
なお、上述の説明では、スマートフォン100から発信する電話番号は、電化製品10に固有の電話番号であった。この点について好適な実施例を説明する。ユーザは、スマートフォン100から通信可能な所定のサーバにアクセスし、ユーザIDで認証し、設定を行う電化製品10の種類を選択する。ここでは、「TV100」の設定をユーザが所望し、選択する。そして、サーバが、このユーザの電化製品10に対して、固有の電話番号を割り当てる。この電話番号は、自動音声応答装置200にて、応答が可能な電話番号であって、未使用となっている電話番号である。サーバは、固有の電話番号を割り当てると、自動音声応答装置200の着信電話番号対応テーブルに、割り当てた電話番号、割り当てたユーザID、割り当てた電化製品10の機種名を記憶する。さらに、サーバは、スマートフォン100に割り当てた電話番号を送信し、スマートフォン100がこれを表示する。
【0069】
一方、電化製品10の設定のために割り当てられた電話番号が、自動音声応答装置200に固有の電話番号である場合について説明する。この場合は、スマートフォン100から自動音声応答装置200に通話発信しても、スマートフォン100から設定しようとするユーザも判別できないし、電化製品10の種類も特定できない。そこで、図6に示すように、ユーザIDと、識別IDを用いる。予め、自動音声応答装置200には、図11に示す識別ID対応テーブルが記憶されている。識別ID対応テーブルは、識別IDと、対応する電化製品10の機種名が対応づけられたテーブルである。ユーザは、図13(b)に示すように、電化製品10の種類を選択する。これに応じて、Webサーバ200が、識別ID対応テーブルを参照して、対応する識別IDをスマートフォン100に表示する。
【0070】
ユーザは、スマートフォン100が通話発信した後に、自動音声応答装置200に識別IDを入力する。入力された識別IDに基づいて電化製品10の種類が特定され、設定項目対応テーブルが参照されて、設定項目が判断され、設定項目に適した音声ガイダンスが再生される。そして、通話中のいずれかのタイミングで、ユーザIDの入力をユーザに促し、ユーザIDの入力を受付ける。このユーザIDに基づいて、グローバルID対応テーブルを参照し、対応するユーザIDに、設定データを対応づける。以降の処理は、上述と同様である。このように、識別IDとユーザIDにより、自動音声応答装置200に固有の電話番号とすることも可能である。
【0071】
[設定データ設定処理フロー]
図12に基づいて、電化製品10及び情報処理装置50への設定データの設定処理について説明する。まず、情報処理装置50が自動音声応答装置200から設定データを受信して、自らを設定する場合について説明する。
【0072】
情報処理装置50は、設定方法がWebブラウザによる設定であるか否かを判断する(ステップS30)。すなわち、受信した設定データを情報処理装置50に反映させる項目が、Webブラウザにより設定する項目であるか否かを判断する。具体的には、例えば、自動音声応答装置200が、設定データを生成した際に、当該設定項目がWebブラウザで設定される項目であるか否かのフラグを起動しておき、情報処理装置50がこのフラグの有無で判断する。
【0073】
設定方法がブラウザ設定である場合には(ステップS30:「YES」)、ステップS31に処理を移す。設定方法がブラウザ設定でない場合には、設定データを、所定のディレクトリに保存して処理を終了する(ステップS34)。この場合は、設定項目によっては、所定のディレクトリに設定データを保存するのみで、設定が反映される場合がある。自動音声応答装置200は、設定項目に応じて、このことを事前に判断し、保存するのみで設定が反映されるように、設定データを生成する。所定のディレクトリに設定データを保存するのみでは、設定が反映されない場合は、処理を終了して、ユーザに設定を促すウィザードを出力する。
【0074】
ステップS31にて、情報処理装置50は、設定を行うためのWebブラウザに表示されるHTML(Hyper Text Markup Language)文章を取得する(ステップS31)。具体的には、設定を行うHTML文章を検索する。
【0075】
次に、取得したHTML文章を解析し、この設定Webページでユーザから入力される項目を定義している入力タグを抽出する(ステップS32)。例えば、「SSIDの設定」という文字検索と、INPUTのタグを抽出することで、SSIDが設定されるタグであることが解析される。
【0076】
次に、この入力タグに対して、設定データを入力する(ステップS33)。この例では、スマートフォン100より入力された「SSIDの値」が設定データであり、設定Webページを擬似的に起動して、これを、SSIDの入力タグに入力するスクリプトが起動し、設定を実行する。
【0077】
このような処理により、情報処理装置50の設定をユーザの入力なしで、自動で行うことが可能である。
【0078】
電化製品10の設定を、情報処理装置50が実行する場合について説明する。電化製品10は、インターネット等の外部ネットワークにアクセスする際に、情報処理装置50にアクセスする。このタイミングで、情報処理装置50の設定実行手段53が、電化製品10に対して、設定データの送信とともに、設定処理を実行する。
【0079】
情報処理装置50は、電化製品10に対する当該設定データの設定項目が、Webブラウザによる設定であるか否かを判断する(ステップS30)。すなわち、受信した設定データを電子機器10に反映させる項目が、情報処理装置50からWebブラウザで電子機器10にアクセスすることにより設定する項目であるか否かを判断する。具体的には、例えば、自動音声応答装置200が、設定データを生成した際に、当該設定項目がWebブラウザで設定される項目であるか否かのフラグを起動しておき、情報処理装置50がこのフラグの有無で判断する。
【0080】
設定方法がブラウザ設定である場合には(ステップS30:「YES」)、ステップS31に処理を移す。設定方法がブラウザ設定でない場合には、設定データを、電子機器10の所定のディレクトリに保存して処理を終了する(ステップS34)。この場合は、設定項目によっては、所定のディレクトリに設定データを保存するのみで、電子機器10の設定が反映される場合がある。自動音声応答装置200は、設定項目に応じて、このことを事前に判断し、保存するのみで設定が反映されるように、設定データを生成する。所定のディレクトリに設定データを保存するのみでは、設定が反映されない場合は、処理を終了して、ユーザに設定を促すウィザードを出力する。
【0081】
ステップS31にて、情報処理装置50は、設定を行うためのWebブラウザに表示される電子機器10のHTML(Hyper Text Markup Language)文章を取得する(ステップS31)。具体的には、設定を行うHTML文章を検索する。
【0082】
次に、取得したHTML文章を解析し、この設定Webページでユーザから入力される項目を定義している入力タグを抽出する(ステップS32)。例えば、「SSIDの設定」という文字検索と、「INPUT」のタグを抽出することで、SSIDが設定されるタグであることが解析される。
【0083】
次に、この入力タグに対して、設定データを入力する(ステップS33)。この例では、スマートフォン100より入力された「SSIDの値」が設定データであり、設定Webページを擬似的に起動して、これを、SSIDの入力タグに入力するスクリプトが起動し、電子機器10に設定を実行する。このようにして、入力された設定データに対して、電子機器10が自ら、所定の設定ファイルの記載を変更することで、設定を完了する。
【0084】
このような処理により、電化製品10の設定をユーザの入力なしで、自動で行うことが可能である。
【0085】
次に、スマートフォン100が通話発信を行うまでのユーザインターフェースについて説明する。すなわち、図5(a)、図6がスマートフォン100の表示部に表示されるまでに、例えば、図13(a)、(b)のような画面を表示して、ユーザを誘導する。すなわち、電化製品10の設定アイコンを、スマートフォン100の起動アプリケーション選択画面に表示し、ユーザから「電化製品設定アプリ」の起動を受付ける(図13(a))。
【0086】
次に、電化製品設定アプリケーションが起動すると、予め記憶されたユーザIDにより、所有物管理サーバがユーザ認証を行い、ユーザIDに対応するユーザが所有する電化製品10を読み出す。そして、ユーザが所有する電化製品10を表示し、設定対象となる電化製品10の種類の選択をユーザから受付ける。ここで、電化製品10の種類の選択を受けて、図5(a)、図6の画面を表示する処理へ移行する。上記の説明では、電化製品10の設定について説明したが、情報処理装置50の設定についても、同様に処理される。
【0087】
なお、電化機器10は、携帯電話であってもよく、電化製品10が屋内に設置される機器に限定されない。すなわち、スマートフォン100から電話をかけることで、他のスマートフォンが設定されてもよいし、電話をかけたスマートフォン100自体が設定されてもよい。この場合には、情報処理装置50が、交換機であってもよく、また、屋外や公衆の施設に設置されたルータ、アクセスポイント等であることにより実現する。
【0088】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。アプリケーションプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からアプリケーションプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0089】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0090】
10 電化製品
10−a テレビ
10−b パソコン
50 情報処理装置
100 スマートフォン
200 自動音声応答装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、電化製品の設定を行う設定方法、及びシステムに関し、特に、通話発信により、電化製品の設定を行う設定方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ルータ等の電化製品に対して、ローカルネットワークで通信可能に接続された端末からアクセスすることで、当該ルータを設定することが知られている。
【0003】
例えば、通信事業者が、提供する回線を利用するために、ユーザのルータやモデム等の設定を、端末のウェブブラウザから行うことが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】東日本電信電話株式会社、“ブロードバンドルータ接続方法”、[online]、[平成22年8月24日検索]、インターネット<URL:http://flets.com/square/multisession_router.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1の方法では、設定を行う電化製品に対して、アクセス可能な端末が必要である。さらに、端末からWebブラウザでアクセスして、電化製品の設定を行うが、ユーザにとっては、電化製品の設定のために、その他の代替的なユーザインターフェースが提供されることが望ましい。
【0006】
また、非特許文献1では、設定される電化製品が、ルータやモデム等であるが、一般的には、ルータやモデム等のネットワーク機器に限らず、これらのネットワーク機器により形成されているローカルネットワーク内の電子機器に対しても、同じような方法で、設定が可能であることが望ましい。
【0007】
そこで、本発明は、ネットワーク機器や電化製品の設定において、Webブラウザによる設定のみならず、他の代替的なユーザインターフェースである、音声を重視したユーザインターフェースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0009】
第1の特徴に係る発明は、ネットワークで接続された電化製品(電化製品10)の設定を行う方法であって、端末(スマートフォン100)が、前記電化製品の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をするステップと、自動音声応答装置(自動音声応答装置200)が、前記端末からの通話発信に応じて応答し、音声ガイダンスを再生することで、前記端末から、前記電化製品の設定のための音声又は入力操作を受付けるステップと、前記端末から音声又は入力操作に基づいて、前記電化製品の設定に関する設定データを生成し、記憶するステップと、前記電化製品と通信可能に接続された情報処理装置(情報処理装置50)が、前記設定データを所定のタイミングで受信するステップと、前記情報処理装置が、前記電化製品のアクセスに応じて、受信した設定データに基づいて、前記電化製品に対して設定を行うステップと、を備える方法。
【0010】
第1の特徴に係る発明によれば、端末が、電化製品の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をして、端末からの通話発信に応じて、自動音声応答装置が応答し、音声ガイダンスを再生することで、端末から電化製品の設定のための、音声又は入力操作を受付ける。そして、端末から音声又は入力操作に基づいて、電化製品の設定に関する設定データを生成し、記憶し、電化製品と通信可能に接続された情報処理装置が所定のタイミングで設定データを受信して、情報処理装置が、電化製品のアクセスに応じて、受信した設定データに基づいて、電化製品に対して設定を行う。
【0011】
したがって、端末から通話発信により、音声又は操作入力で、電化製品の設定を自動音声応答装置の音声ガイダンスにより受付けて、自動音声応答装置にアクセスした情報処理装置が、電化製品の設定を所定のタイミングで行うことができる。ユーザにとっては、端末から通話により設定を行うだけで、電化製品の設定を行うことが可能であり、音声によるインターフェースを重視したユーザインターフェースを提供することが可能となる。ここで、ユーザは、電化製品や情報処理装置に対しては、設定のための特別な操作を行う必要がない。すなわち、電化製品が情報処理装置にアクセスすることをきっかけとして、電化製品の設定を自動的に行うため、電化製品から設定のための特別な操作をユーザに必要としない。
【0012】
第1の特徴に係る発明は、発明のカテゴリにおいて方法のみならず、システムにおいても同様の作用・効果を奏する。
【0013】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、前記電化製品の設定のために割り当てられた電話番号とは、前記自動音声応答装置に固有の電話番号であって、前記自動音声応答装置が、さらに、電化製品を特定するための識別IDの入力を受付け、前記端末から、前記電化製品の設定のための音声又は入力操作を受付ける。
【0014】
この場合は、端末が発信する電話番号に、自動音声応答装置に固有の電話番号を割り当てる。そして、識別IDを電化製品毎に設け、識別IDの入力を端末から受信して、設定すべき電化製品を特定することができる。したがって、電話番号が自動音声応答装置に固有の番号であるため、多数の電話番号を用意する必要がない。
【0015】
第3の特徴に係る発明は、さらに、前記設定を行うステップとは、前記電化製品の設定を行う文章を解析し、入力タグを抽出して、設定データを入力することで、設定を行う。
【0016】
第4の特徴に係る発明は、さらに、電化製品の設定のために割り当てられた電話番号とは、前記電化製品に固有の電話番号である。
【0017】
この場合は、電化製品に、固有の電話番号が割り当てられているので、電化製品をネットワークに接続しておけば、端末から、その電話番号に発信するだけで、当該電化製品の設定を行うことができるので、有用である。
【0018】
第5の特徴に係る発明は、ネットワークで接続された情報処理装置(情報処理装置50)の設定を行う方法であって、端末(スマートフォン100)が、前記情報処理装置の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をするステップと、自動音声応答装置(自動音声応答装置200)が、前記端末からの通話発信に応じて応答し、音声ガイダンスを再生することで、前記端末から、前記情報処理装置の設定のための音声又は入力操作を受付けるステップと、前記自動音声応答装置が、前記端末から音声又は前記端末への入力操作に基づいて、前記電化製品の設定に関する設定データを生成し、記憶するステップと、前記情報処理装置が、前記設定データを所定のタイミングで受信するステップと、前記情報処理装置が、受信した設定データに基づいて設定を行うステップと、を備える方法。
【0019】
第5の特徴に係る発明によれば、端末が、情報処理装置の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をして、端末からの通話発信に応じて、自動音声応答装置が応答し、音声ガイダンスを再生することで、端末から、情報処理装置の設定のための音声又は入力操作を受付ける。そして、端末から音声又は入力操作に基づいて、情報処理装置の設定に関する設定データを生成し、記憶し、情報処理装置が所定のタイミングで設定データを受信して、受信した設定データに基づいて、情報処理装置に対して設定を行う。
【0020】
したがって、端末から通話発信により、音声又は操作入力で、情報処理装置の設定を自動音声応答装置の音声ガイダンスにより受付けて、自動音声応答装置にアクセスした情報処理装置が、情報処理装置の設定を所定のタイミングで行うことができる。ユーザにとっては、端末から通話により設定を行うだけで、情報処理装置の設定を行うことが可能であり、音声によるインターフェースを重視したユーザインターフェースを提供することが可能となる。
【発明の効果】
【0021】
本願発明によれば、ネットワーク機器や電化製品の設定において、Webブラウザによる設定のみならず、音声を重視した、代替的な他のユーザインターフェースを提供することが可能である。すなわち、ネットワーク機器、電化製品が、ローカルネットワークに接続されているものであれば、端末から通話発信するだけで、設定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、システム構成を示す図である。
【図2】図2は、システムを構成する機能ブロックを示す図である。
【図3】図3は、情報処理装置50の設定処理フローを示す図である。
【図4】図4は、電化製品10の設定処理フローを示す図である。
【図5】図5は、スマートフォン100からの通話発信時(固有電話番号)の画面イメージを示す。
【図6】図6は、スマートフォン100からの通話発信時(識別ID利用時)の画面イメージを示す。
【図7】図7は、設定音声ガイダンスの一例を示す図である。
【図8】図8は、着信電話番号対応テーブルを示す図である。
【図9】図9は、設定項目対応テーブルを示す図である。
【図10】図10は、グローバルIP対応テーブルを示す図である。
【図11】図11は、識別ID対応テーブルを示す図である。
【図12】図12は、設定データ設定処理フローを示す図である。
【図13】図13は、スマートフォン100の画面イメージを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲は、これに限られるものではない。
【0024】
[システム構成]
図1を参照して、本実施例のシステム構成について説明する。設定システム1は、少なくとも、スマートフォン100、移動体通信網2、公衆回線網3、自動音声応答装置200、情報処理装置50、電化製品10(テレビ10−a、パソコン10−b)から構成される。
【0025】
スマートフォン100は、通話発信時には、無線通信により移動体通信網2に接続され、公衆回線網3を介して、自動音声応答装置200に接続される。移動体通信網2は、第3世代移動通信システムを構成する通信網のみならず、ワイヤレスLANの通信網を含んでいてよい。情報処理装置50は、公衆回線網3と通信可能により接続され、有線又は無線により、電化製品10と通信可能に接続されている。
【0026】
[各機器の機能説明]
図2は、自動音声応答装置200、スマートフォン100、情報処理装置50の機能ブロック図である。図2を参照して説明する。
【0027】
自動音声応答装置200は、いわゆる、IVR(Interactive Voice Response)と呼ばれる音声による自動応答を行うシステムである。所定の電話番号が一つ又は複数、割り当てられて、スマートフォン100からの通話発信を受信して、音声ガイダンスを再生することで、自動応答を行う。
【0028】
自動音声応答装置200は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、公衆回線網3と通信可能にする有線対応通信デバイスを備え、記憶部として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える。
【0029】
自動音声応答装置200は、少なくとも通話設定受付手段201と、設定データ記憶手段202を備える。上述の制御部、記憶部、通信部、モニタ等の表示部、キーボード等の入力部により、これらの手段が実現される。自動音声応答装置200の記憶部には、図8から図11に示す各テーブルが記憶される。
【0030】
なお、自動音声応答装置200の一部が、他のサーバにより実現されていてもよい。すなわち、設定データ記憶手段202が、設定サーバのような他のハードウェアにより実現され、自動音声応答装置200からの設定データを受信して、設定データを記憶し、情報処理装置50からの要求により、設定データを逐次、送信してもよい。
【0031】
スマートフォン100は、ユーザが使用する端末であって、下記の機能を備えれば、例えば、携帯電話、携帯情報端末、コンピュータ(パソコン)、テレビ、電話機に加えて、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末等であってよい。
【0032】
スマートフォン100は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、移動体通信網2と通信可能にする有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える。さらに、画像を表示する液晶モニタ等の表示部を備え、ユーザからの入力を受付けるタッチパネル、キーボード等の入力部を備える。スマートフォン100は、制御部が所定のプログラムを読み込み、各種データの入力、出力を行う。
【0033】
スマートフォン100は、通話設定手段101を少なくとも備え、上述の制御部、記憶部、通信部、表示部、入力部により、これらの手段が実現される。
【0034】
情報処理装置50は、ローカルネットワークに備えられるネットワーク機器であって、ゲートウェイ、ルータ、モデムのみならず、交換機等であってよい。情報処理装置50は、グローバルIPが割り振られている機器であって、公衆回線網3(インターネット等)にアクセスし、所定のWebサーバへデータを問い合わせて、所定のデータを受信することが可能な装置である。情報処理装置50は、グローバルIPが割り振られている機器であれば、ゲートウェイ、ルータ、モデム以外であっても、例えば、携帯電話であってもよい。情報処理装置50は、好適な実施形態では、NAT(Network Address Translation)等の機能を有し、電化製品10が外部ネットワーク(公衆回線網)に接続するときには、その通信を管理する装置である。
【0035】
情報処理装置50は、制御部51として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信デバイス55として、公衆回線網3及び電化製品10と通信可能にする有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える場合もある。さらに、画像を表示する液晶モニタ等の表示部を備えてもよい。ユーザからの入力を受付けるタッチパネル、キーボード等の入力部を備えていてもよい。
【0036】
情報処理装置50は、制御部51及び通信デバイス55との協働により実現する手段として、設定データ受信手段52、設定実行手段53を少なくとも備える。
【0037】
情報処理装置50の設定は、ユーザが当該情報処理装置50に一般的なコンピュータ端末からアクセスして、当該端末に表示されるWebブラウザに設定情報を入力することで、この設定を受信した情報処理装置50が設定されるといった形態が、好適な実施形態である。
【0038】
電化製品10は、情報処理装置50とローカルネットワークで通信可能に接続される家電製品、業務用製品であってよく、テレビ10−a、パソコン10−b、プリンタ、電話機、FAX機、コピー機、スキャナ機、MFP(多機能周辺装置、多機能プリンタ)、デジタル・カメラ、携帯電話、携帯情報端末に加えて、スマートフォン、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、携帯型音楽プレーヤ、オーディオコンポ、コンテンツ再生・録画プレーヤ等であってよい。業務用製品としては、電化製品10は、デジタルサイネージ用のテレビや、高性能の自動販売機であってもよい。
【0039】
なお、以下の説明において、電化製品10は、グローバルIPを持たず、公衆回線網とローカルネットワークとの終端部として機能しない点で、情報処理装置50とは区別するが、電化製品10が、情報処理装置50であってもよい。すなわち、情報処理装置50が、自ら設定データを受信し、自らの設定を実行してもよい。
【0040】
電化製品10は、同様に、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備えてもよい。さらに、画像を表示する液晶モニタ等の表示部を備え、ユーザから入力を受付けるマウスやタッチパネル等の入力部を備えてよい。
【0041】
電化製品10の設定は、ユーザが当該電化製品10に一般的なコンピュータ端末からアクセスして、当該端末に表示されるWebブラウザに設定情報を入力することで、この設定を受信した電化製品10が設定されるといった形態が、好適な実施形態である。
【0042】
[情報処理装置50の設定処理フロー]
図3は、情報処理装置50の設定処理を示すフローチャートである。図3に基づいて、情報処理装置50の設定を実行する処理について説明する。
【0043】
最初に、情報処理装置50の設定の変更を望むユーザが、スマートフォン100の通話設定手段101を用いて、通話発信を行う(ステップS01)。通話発信とは、音声による発呼処理であり、IP(Internet Protocol)電話網を利用した通話発信を含む。
【0044】
ここで、スマートフォン100から通話発信するための電話番号は、設定を行う情報処理装置50に固有の電話番号である。すなわち、図5に示すように、情報処理装置50の種類は、無線ルータ「PC−01」であって、この情報処理装置50を所有するユーザは、ユーザID「KEN」で区別される。詳細は、図5に基づいて説明する。
【0045】
自動音声応答装置200の通話設定受付手段201は、スマートフォン100の通話設定手段101からの発信に応答し、音声ガイダンスを再生する(ステップS02)。自動音声応答装置200は、図8に示す着信電話番号対応テーブルを記憶しており、着信した電話番号から、ルータ機種名「PC−01」を特定して、設定項目対応テーブルを参照し、設定される項目を特定する。設定される項目が特定されると、自動音声応答装置200に予め記憶された、対応する音声ガイダンスを選択して、順次、再生する。
【0046】
例えば、設定項目対応テーブルによれば、「PC−01」であれば、SSID(IEEE802.11の無線LANにおけるアクセスポイントの識別子)の入力と、PPPoE(PPP Over Ethernet)の入力と、省電力設定が設定項目である。したがって、音声ガイダンスは、図7に示すように、「PC−01 無線ルータの設定を行います」、「設定対象をお聞きします。ネットワーク設定の場合は、「1」を省電力設定の場合は、「2」を、押してください。」等の音声ガイダンスが再生される。
【0047】
なお、着信電話番号対応テーブルではなく、発信電話番号対応テーブルであってもよい。すなわち、着信電話番号対応テーブルではなく、スマートフォン100に割り当てられている電話番号と、ユーザID及びルータ機種名が対応づけられた発信電話番号テーブルであってよい。この場合は、自動音声応答装置200が着信時に、発信者番号を判断し、発信電話番号対応テーブルに基づいて、ルータ機種名を特定する。
【0048】
次に、上述の音声ガイダンスに対して、スマートフォン100の通話設定手段101がユーザから設定を行うための入力を、音声又はDTMF(Dial Tone Multi Frequency)で受付ける(ステップS03)。すなわち、ユーザが、スマートフォン100に発声する、あるいは、スマートフォン100に付属のボタンを操作してダイアルトーンを発することで、音声ガイダンスに対する選択指示を行う。自動音声応答装置200は、この発声を音声認識し、又は、ダイアルトーンを受信して種類を判断することで、設定処理を進める。なお、スマートフォン100への操作は、ダイアルトーンにより処理を行うDTMFトーン処理のみならず、スマートフォン100が操作されたデータを送信し、自動音声応答装置200が、受信したデータを判別することで、設定処理を行ってもよい。
【0049】
例えば、「SSIDをキー入力するか、音声認識を行いますので、発声してください」というガイダンスの後に、ユーザが音声にて、SSIDのキーを発声し、SSIDの設定情報を、自動音声応答装置200が受信する。
【0050】
自動音声応答装置200の通話設定受付手段201は、受信した設定情報から設定データを生成する(ステップS04)。設定データとは、スマートフォン100から受信した設定情報に基づいて生成される情報処理装置50を設定するためのデータである。すわなち、受信したSSIDの設定情報を、音声認識して、テキスト文字に変換する。そして、このテキスト文字である設定データを設定データ記憶手段202に記憶する。この際に、設定データは、設定が反映される情報処理装置50のグローバルIPと、ユーザIDと対応づけて記憶される(図10のグローバルIP対応テーブル)。なお、各情報処理装置50のグローバルIPは、予め、自動音声応答装置200に記憶されている。
【0051】
次に、情報処理装置50の設定データ受信手段52が、自動音声応答装置200にアクセスし、設定データを要求する(ステップS05)。すなわち、情報処理装置50が、1日に1回など、定期的に、自動音声応答装置200に設定データを要求するようにしておく。情報処理装置50による要求を受けて、自動音声応答装置200は、グローバルIP対応テーブルを参照し、自らのグローバルIPに、設定データが記憶されているか否かを確認する。
【0052】
情報処理装置50の設定データ受信手段52は、設定データを受信し(ステップS07)、設定実行手段53が、設定データの設定処理を実行する(ステップS08)。設定データの設定処理は、図12に基づいて後述する。
【0053】
なお、上述の説明では、スマートフォン100から発信する電話番号は、ユーザ及び情報処理装置50に固有の電話番号であった。この点について好適な実施例を説明する。ユーザは、スマートフォン100から通信可能な所定のサーバ(所有物管理サーバ)にアクセスし、ユーザIDで認証し、設定を行う情報処理装置50の種類を選択する。ここでは、「PC−01」の設定をユーザが所望し、選択する(図5の(a))。そして、所有物管理サーバが、このユーザの情報処理装置50に対して、固有の電話番号を割り当てる。この電話番号は、自動音声応答装置200にて、応答が可能な電話番号であって、未使用となっている電話番号である。所有物管理サーバは、固有の電話番号を割り当てると、自動音声応答装置200の着信電話番号対応テーブルに、割り当てた電話番号、割り当てたユーザID、割り当てた情報処理装置50であるルータ機種名を記憶する。さらに、所有物管理サーバは、スマートフォン100に割り当てた電話番号を送信し、スマートフォン100がこれを表示する(図5の(b))。
【0054】
一方、情報処理装置50の設定のために割り当てられた電話番号が、自動音声応答装置200に固有の電話番号である場合について説明する。この場合は、スマートフォン100から自動音声応答装置200に通話発信しても、スマートフォン100から設定しようとするユーザも判別できないし、情報処理装置50の種類も特定できない。そこで、図6に示すように、ユーザIDと、識別IDを用いる。予め、自動音声応答装置200には、図11に示す識別ID対応テーブルが記憶されている。識別ID対応テーブルは、識別IDと、対応する情報処理装置50の機種名が対応づけられたテーブルである。ユーザは、情報処理装置50の種類を選択する。これに応じて、Webサーバ200が、識別ID対応テーブルを参照して、対応する識別IDをスマートフォン100に表示する。
【0055】
ユーザは、スマートフォン100が通話発信した後に、自動音声応答装置200に識別IDを入力する。入力された識別IDに基づいて情報処理装置50の種類が特定され、設定項目対応テーブルが参照されて、設定項目が判断され、設定項目に適した音声ガイダンスが再生される。そして、通話中のいずれかのタイミングで、ユーザIDの入力をユーザに促し、ユーザIDの入力を受付ける。このユーザIDに基づいて、グローバルIP対応テーブルを参照し、対応するユーザIDに、設定データを対応づける。以降の処理は、上述と同様である。このように、識別IDとユーザIDにより、自動音声応答装置200に固有の電話番号とすることも可能である。
【0056】
[電化製品10の設定処理フロー]
次に、電化製品10の設定処理について、図4に基づいて、電化製品10の設定を実行する処理について説明する。
【0057】
最初に、電化製品10の設定の変更を望むユーザが、スマートフォン100の通話設定手段101を用いて、通話発信を行う(ステップS10)。通話発信とは、音声による発呼処理であり、IP(Internet Protocol)電話網を利用した通話発信を含む。
【0058】
ここで、スマートフォン100から通話発信するための電話番号は、設定を行う電化製品10に固有の電話番号である。すなわち、電化製品10の種類は、テレビ「TV100」であって、この電化製品10のユーザは、ユーザID「KEN」で区別される。
【0059】
自動音声応答装置200の通話設定受付手段201は、スマートフォン100の通話設定手段101からの発信に応答し、音声ガイダンスを再生する(ステップS11)。自動音声応答装置200は、着信電話番号対応テーブルであって、図8の「ルータ機種名」が、「電化製品の機種名」に対応するテーブルを記憶している。着信した電話番号から、電化製品10の機種名「TV100」を特定して、設定項目対応テーブルを参照し、設定される項目を特定する。設定される項目が特定されると、自動音声応答装置200に予め記憶された、対応する音声ガイダンスを選択して、順次、再生する。
【0060】
例えば、設定項目対応テーブルによれば、「TV100」であれば、省電力設定が設定項目である。したがって、音声ガイダンスは、「省電力設定を行います。画面の輝度の設定を行う場合は、「1」を押してください。」等の音声ガイダンスが再生される。
【0061】
なお、上述のように、着信電話番号対応テーブルではなく、発信電話番号対応テーブルであってもよい。
【0062】
次に、上述の音声ガイダンスに対して、スマートフォン100の通話設定手段101がユーザから設定を行うための入力を、音声又はDTMF(Dial Tone Multi Frequency)で受付ける(ステップS12)。すなわち、ユーザが、スマートフォン100に発声する、あるいは、スマートフォン100に付属のボタンを押しダイアルトーンを発することで、音声ガイダンスに対する選択指示を行う。自動音声応答装置200は、この発声を音声認識し、又は、ダイアルトーンを受信して種類を判断することで、設定処理を進める。
【0063】
例えば、「画面の輝度の設定を行いますので、輝度の割合を1から100までで発声してください」というガイダンスの後に、ユーザが音声にて、数値を発声し、輝度の設定情報を、自動音声応答装置200が受信する。
【0064】
自動音声応答装置200の通話設定受付手段201は、受信した設定情報から設定データを生成する(ステップS13)。設定データとは、スマートフォン100から受信した設定情報に基づいて生成される電化製品10を設定するためのデータである。すなわち、受信した輝度の設定情報を、音声認識して、テキスト文字に変換する。そして、このテキスト文字である設定データを設定データ記憶手段202に記憶する。この際に、設定データは、設定が反映される情報処理装置50のグローバルIPと、ユーザIDと対応づけて記憶される(図10のグローバルIP対応テーブル)。なお、各情報処理装置50のグローバルIPは、予め、自動音声応答装置200に記憶されている。
【0065】
次に、情報処理装置50の設定データ受信手段52が、自動音声応答装置200に設定データを要求する(ステップS14)。これに応じて、自動音声応答装置200は設定データを送信する(ステップS15)。すなわち、情報処理装置50が、1日に1回など、定期的に、アクセスし、自動音声応答装置200に設定データを要求するようにしておく。情報処理装置50による要求を受けて、自動音声応答装置200は、グローバルIP対応テーブルを参照し、自らのグローバルIPに、設定データが記憶されているか否かを確認する。
【0066】
情報処理装置50の設定データ受信手段52は、設定データを受信し(ステップS16)、記憶する。そして、電子機器10が、情報処理装置50へ所定のタイミングでアクセスする。この場合は、電化製品10がインターネット等の外部ネットワークにアクセスする際に、情報処理装置50にアクセスする(ステップS17)。
【0067】
このタイミングで、情報処理装置50の設定実行手段53が、電化製品10に対して、設定データの送信とともに、設定処理を実行する(ステップS18)。これに応じて、電化製品10も、設定処理を実行する(ステップS19)。この例では、通常、ローカルネットワークで接続された端末からWebブラウザにて設定されるテレビ10−aの輝度設定が、スマートフォン100を介して、設定される。
【0068】
なお、上述の説明では、スマートフォン100から発信する電話番号は、電化製品10に固有の電話番号であった。この点について好適な実施例を説明する。ユーザは、スマートフォン100から通信可能な所定のサーバにアクセスし、ユーザIDで認証し、設定を行う電化製品10の種類を選択する。ここでは、「TV100」の設定をユーザが所望し、選択する。そして、サーバが、このユーザの電化製品10に対して、固有の電話番号を割り当てる。この電話番号は、自動音声応答装置200にて、応答が可能な電話番号であって、未使用となっている電話番号である。サーバは、固有の電話番号を割り当てると、自動音声応答装置200の着信電話番号対応テーブルに、割り当てた電話番号、割り当てたユーザID、割り当てた電化製品10の機種名を記憶する。さらに、サーバは、スマートフォン100に割り当てた電話番号を送信し、スマートフォン100がこれを表示する。
【0069】
一方、電化製品10の設定のために割り当てられた電話番号が、自動音声応答装置200に固有の電話番号である場合について説明する。この場合は、スマートフォン100から自動音声応答装置200に通話発信しても、スマートフォン100から設定しようとするユーザも判別できないし、電化製品10の種類も特定できない。そこで、図6に示すように、ユーザIDと、識別IDを用いる。予め、自動音声応答装置200には、図11に示す識別ID対応テーブルが記憶されている。識別ID対応テーブルは、識別IDと、対応する電化製品10の機種名が対応づけられたテーブルである。ユーザは、図13(b)に示すように、電化製品10の種類を選択する。これに応じて、Webサーバ200が、識別ID対応テーブルを参照して、対応する識別IDをスマートフォン100に表示する。
【0070】
ユーザは、スマートフォン100が通話発信した後に、自動音声応答装置200に識別IDを入力する。入力された識別IDに基づいて電化製品10の種類が特定され、設定項目対応テーブルが参照されて、設定項目が判断され、設定項目に適した音声ガイダンスが再生される。そして、通話中のいずれかのタイミングで、ユーザIDの入力をユーザに促し、ユーザIDの入力を受付ける。このユーザIDに基づいて、グローバルID対応テーブルを参照し、対応するユーザIDに、設定データを対応づける。以降の処理は、上述と同様である。このように、識別IDとユーザIDにより、自動音声応答装置200に固有の電話番号とすることも可能である。
【0071】
[設定データ設定処理フロー]
図12に基づいて、電化製品10及び情報処理装置50への設定データの設定処理について説明する。まず、情報処理装置50が自動音声応答装置200から設定データを受信して、自らを設定する場合について説明する。
【0072】
情報処理装置50は、設定方法がWebブラウザによる設定であるか否かを判断する(ステップS30)。すなわち、受信した設定データを情報処理装置50に反映させる項目が、Webブラウザにより設定する項目であるか否かを判断する。具体的には、例えば、自動音声応答装置200が、設定データを生成した際に、当該設定項目がWebブラウザで設定される項目であるか否かのフラグを起動しておき、情報処理装置50がこのフラグの有無で判断する。
【0073】
設定方法がブラウザ設定である場合には(ステップS30:「YES」)、ステップS31に処理を移す。設定方法がブラウザ設定でない場合には、設定データを、所定のディレクトリに保存して処理を終了する(ステップS34)。この場合は、設定項目によっては、所定のディレクトリに設定データを保存するのみで、設定が反映される場合がある。自動音声応答装置200は、設定項目に応じて、このことを事前に判断し、保存するのみで設定が反映されるように、設定データを生成する。所定のディレクトリに設定データを保存するのみでは、設定が反映されない場合は、処理を終了して、ユーザに設定を促すウィザードを出力する。
【0074】
ステップS31にて、情報処理装置50は、設定を行うためのWebブラウザに表示されるHTML(Hyper Text Markup Language)文章を取得する(ステップS31)。具体的には、設定を行うHTML文章を検索する。
【0075】
次に、取得したHTML文章を解析し、この設定Webページでユーザから入力される項目を定義している入力タグを抽出する(ステップS32)。例えば、「SSIDの設定」という文字検索と、INPUTのタグを抽出することで、SSIDが設定されるタグであることが解析される。
【0076】
次に、この入力タグに対して、設定データを入力する(ステップS33)。この例では、スマートフォン100より入力された「SSIDの値」が設定データであり、設定Webページを擬似的に起動して、これを、SSIDの入力タグに入力するスクリプトが起動し、設定を実行する。
【0077】
このような処理により、情報処理装置50の設定をユーザの入力なしで、自動で行うことが可能である。
【0078】
電化製品10の設定を、情報処理装置50が実行する場合について説明する。電化製品10は、インターネット等の外部ネットワークにアクセスする際に、情報処理装置50にアクセスする。このタイミングで、情報処理装置50の設定実行手段53が、電化製品10に対して、設定データの送信とともに、設定処理を実行する。
【0079】
情報処理装置50は、電化製品10に対する当該設定データの設定項目が、Webブラウザによる設定であるか否かを判断する(ステップS30)。すなわち、受信した設定データを電子機器10に反映させる項目が、情報処理装置50からWebブラウザで電子機器10にアクセスすることにより設定する項目であるか否かを判断する。具体的には、例えば、自動音声応答装置200が、設定データを生成した際に、当該設定項目がWebブラウザで設定される項目であるか否かのフラグを起動しておき、情報処理装置50がこのフラグの有無で判断する。
【0080】
設定方法がブラウザ設定である場合には(ステップS30:「YES」)、ステップS31に処理を移す。設定方法がブラウザ設定でない場合には、設定データを、電子機器10の所定のディレクトリに保存して処理を終了する(ステップS34)。この場合は、設定項目によっては、所定のディレクトリに設定データを保存するのみで、電子機器10の設定が反映される場合がある。自動音声応答装置200は、設定項目に応じて、このことを事前に判断し、保存するのみで設定が反映されるように、設定データを生成する。所定のディレクトリに設定データを保存するのみでは、設定が反映されない場合は、処理を終了して、ユーザに設定を促すウィザードを出力する。
【0081】
ステップS31にて、情報処理装置50は、設定を行うためのWebブラウザに表示される電子機器10のHTML(Hyper Text Markup Language)文章を取得する(ステップS31)。具体的には、設定を行うHTML文章を検索する。
【0082】
次に、取得したHTML文章を解析し、この設定Webページでユーザから入力される項目を定義している入力タグを抽出する(ステップS32)。例えば、「SSIDの設定」という文字検索と、「INPUT」のタグを抽出することで、SSIDが設定されるタグであることが解析される。
【0083】
次に、この入力タグに対して、設定データを入力する(ステップS33)。この例では、スマートフォン100より入力された「SSIDの値」が設定データであり、設定Webページを擬似的に起動して、これを、SSIDの入力タグに入力するスクリプトが起動し、電子機器10に設定を実行する。このようにして、入力された設定データに対して、電子機器10が自ら、所定の設定ファイルの記載を変更することで、設定を完了する。
【0084】
このような処理により、電化製品10の設定をユーザの入力なしで、自動で行うことが可能である。
【0085】
次に、スマートフォン100が通話発信を行うまでのユーザインターフェースについて説明する。すなわち、図5(a)、図6がスマートフォン100の表示部に表示されるまでに、例えば、図13(a)、(b)のような画面を表示して、ユーザを誘導する。すなわち、電化製品10の設定アイコンを、スマートフォン100の起動アプリケーション選択画面に表示し、ユーザから「電化製品設定アプリ」の起動を受付ける(図13(a))。
【0086】
次に、電化製品設定アプリケーションが起動すると、予め記憶されたユーザIDにより、所有物管理サーバがユーザ認証を行い、ユーザIDに対応するユーザが所有する電化製品10を読み出す。そして、ユーザが所有する電化製品10を表示し、設定対象となる電化製品10の種類の選択をユーザから受付ける。ここで、電化製品10の種類の選択を受けて、図5(a)、図6の画面を表示する処理へ移行する。上記の説明では、電化製品10の設定について説明したが、情報処理装置50の設定についても、同様に処理される。
【0087】
なお、電化機器10は、携帯電話であってもよく、電化製品10が屋内に設置される機器に限定されない。すなわち、スマートフォン100から電話をかけることで、他のスマートフォンが設定されてもよいし、電話をかけたスマートフォン100自体が設定されてもよい。この場合には、情報処理装置50が、交換機であってもよく、また、屋外や公衆の施設に設置されたルータ、アクセスポイント等であることにより実現する。
【0088】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。アプリケーションプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からアプリケーションプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0089】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0090】
10 電化製品
10−a テレビ
10−b パソコン
50 情報処理装置
100 スマートフォン
200 自動音声応答装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークで接続された電化製品の設定を行う方法であって、
端末が、前記電化製品の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をするステップと、
自動音声応答装置が、前記端末からの通話発信に応じて応答し、音声ガイダンスを再生することで、前記端末から、前記電化製品の設定のための音声又は入力操作を受付けるステップと、
前記自動音声応答装置が、前記端末から音声又は入力操作に基づいて、前記電化製品の設定に関する設定データを生成し、記憶するステップと、
前記電化製品と通信可能に接続された情報処理装置が、前記設定データを所定のタイミングで受信するステップと、
前記情報処理装置が、前記電化製品のアクセスに応じて、受信した設定データに基づいて、前記電化製品に対して設定を行うステップと、を備える方法。
【請求項2】
前記電化製品の設定のために割り当てられた電話番号とは、前記自動音声応答装置に固有の電話番号であって、前記自動音声応答装置が、さらに、電化製品を特定するための識別IDの入力を受付け、前記端末から、前記電化製品の設定のための音声又は入力操作を受付ける請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記設定を行うステップとは、前記電化製品の設定を行う文章を解析し、入力タグを抽出して、設定データを入力することで、設定を行う請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記電化製品の設定のために割り当てられた電話番号とは、前記電化製品に固有の電話番号である請求項1から3の何れかに記載の方法。
【請求項5】
ネットワークで接続された情報処理装置の設定を行う方法であって、
端末が、前記情報処理装置の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をするステップと、
自動音声応答装置が、前記端末からの通話発信に応じて応答し、音声ガイダンスを再生することで、前記端末から、前記情報処理装置の設定のための音声又は入力操作を受付けるステップと、
前記自動音声応答装置が、前記端末からの音声又は入力操作に基づいて、前記情報処理装置の設定に関する設定データを生成し、記憶するステップと、
前記情報処理装置が、前記設定データを所定のタイミングで受信するステップと、
前記情報処理装置が、受信した設定データに基づいて設定を行うステップと、を備える方法。
【請求項6】
ネットワークで接続された電化製品の設定を行うシステムであって、
端末が、前記電化製品の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をする通話設定手段を備え、
自動音声応答装置が、
前記端末からの通話発信に応じて応答し、音声ガイダンスを再生することで、前記端末から、前記電化製品の設定のための音声又は入力操作を受付ける通話設定受付手段と、
前記端末から音声又は入力操作に基づいて、前記電化製品の設定に関する設定データを生成し、記憶する設定データ記憶手段と、を備え、
前記電化製品と通信可能に接続された情報処理装置が、
前記設定データを前記自動音声応答装置から所定のタイミングで受信する設定データ受信手段と、
前記電化製品からのアクセスに応じて、受信した設定データに基づいて、前記電化製品に対して設定を行う設定実行手段と、
を備えるシステム。
【請求項1】
ネットワークで接続された電化製品の設定を行う方法であって、
端末が、前記電化製品の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をするステップと、
自動音声応答装置が、前記端末からの通話発信に応じて応答し、音声ガイダンスを再生することで、前記端末から、前記電化製品の設定のための音声又は入力操作を受付けるステップと、
前記自動音声応答装置が、前記端末から音声又は入力操作に基づいて、前記電化製品の設定に関する設定データを生成し、記憶するステップと、
前記電化製品と通信可能に接続された情報処理装置が、前記設定データを所定のタイミングで受信するステップと、
前記情報処理装置が、前記電化製品のアクセスに応じて、受信した設定データに基づいて、前記電化製品に対して設定を行うステップと、を備える方法。
【請求項2】
前記電化製品の設定のために割り当てられた電話番号とは、前記自動音声応答装置に固有の電話番号であって、前記自動音声応答装置が、さらに、電化製品を特定するための識別IDの入力を受付け、前記端末から、前記電化製品の設定のための音声又は入力操作を受付ける請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記設定を行うステップとは、前記電化製品の設定を行う文章を解析し、入力タグを抽出して、設定データを入力することで、設定を行う請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記電化製品の設定のために割り当てられた電話番号とは、前記電化製品に固有の電話番号である請求項1から3の何れかに記載の方法。
【請求項5】
ネットワークで接続された情報処理装置の設定を行う方法であって、
端末が、前記情報処理装置の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をするステップと、
自動音声応答装置が、前記端末からの通話発信に応じて応答し、音声ガイダンスを再生することで、前記端末から、前記情報処理装置の設定のための音声又は入力操作を受付けるステップと、
前記自動音声応答装置が、前記端末からの音声又は入力操作に基づいて、前記情報処理装置の設定に関する設定データを生成し、記憶するステップと、
前記情報処理装置が、前記設定データを所定のタイミングで受信するステップと、
前記情報処理装置が、受信した設定データに基づいて設定を行うステップと、を備える方法。
【請求項6】
ネットワークで接続された電化製品の設定を行うシステムであって、
端末が、前記電化製品の設定のために割り当てられた電話番号に、通話発信をする通話設定手段を備え、
自動音声応答装置が、
前記端末からの通話発信に応じて応答し、音声ガイダンスを再生することで、前記端末から、前記電化製品の設定のための音声又は入力操作を受付ける通話設定受付手段と、
前記端末から音声又は入力操作に基づいて、前記電化製品の設定に関する設定データを生成し、記憶する設定データ記憶手段と、を備え、
前記電化製品と通信可能に接続された情報処理装置が、
前記設定データを前記自動音声応答装置から所定のタイミングで受信する設定データ受信手段と、
前記電化製品からのアクセスに応じて、受信した設定データに基づいて、前記電化製品に対して設定を行う設定実行手段と、
を備えるシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−60475(P2012−60475A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−202467(P2010−202467)
【出願日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
【出願人】(500521522)株式会社オプティム (73)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
【出願人】(500521522)株式会社オプティム (73)
【Fターム(参考)】
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