説明

遊技場システム

【課題】遊技客の獲得遊技媒体を計数機で計数する作業を遊技場従業員側で代行する場合に、遊技場従業員側の負担軽減を実現すると共に、計数作業の代行時において遊技客側に負担を強いる恐れをなくすこと。
【解決手段】パチンコ遊技機1の遊技客の獲得パチンコ玉を計数機13で計数する作業をパチンコホール従業員が代行する場合、リモコン受光部13fを備えた計数機13に対しパチンコ遊技機1の台番号をリモコンにより入力する。計数機13は、台番号が入力された状態でのパチンコ玉の計数結果を、その入力台番号のパチンコ遊技機1と対応する台表示端末3のカード挿入口に挿入されている会員カードの会員IDに対応した貯玉情報として管理コンピュータ11側の貯玉口座に加算記憶する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機から離れた場所に遊技媒体計数手段が設置された遊技場システム、特には遊技客が獲得した遊技媒体数に応じた有価価値情報を遊技場側で累積的に記憶可能な遊技客用個人口座が開設された管理手段を備えた遊技場システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
パチンコホールにおいて、遊技客がパチンコ遊技機での遊技により獲得したパチンコ玉を計数するための計数機は、パチンコ遊技機から離れた位置に設置されるのが一般的である。このため、遊技客が多量のパチンコ玉を獲得した場合には、その計数作業が遊技客にとって大きな負担になる。また、遊技途中に獲得パチンコ玉を計数しようとする場合、遊技客は遊技中のパチンコ遊技機から一旦離れて計数作業を行う必要があり、これが遊技客にとって面倒なものになる。これらの事情に対処するために、従来では、顧客サービスの一環として、遊技客が獲得したパチンコ玉の計数作業をパチンコホール従業員側で代行することが行われている。具体的には、このような顧客サービスシステムでは、計数機に対し、その計数結果やセキュリティ情報などを含むデータを記録したレシートを発券する機能を付与し、パチンコホール従業員が計数機まで持ち運んだパチンコ玉を計数させたときに当該計数機から発券されたレシートを遊技客に手渡すことが行われている。
【0003】
しかしながら、このようなシステムでは、パチンコホール従業員が遊技客から預かったパチンコ玉を計数機で計数させた後に、当該計数機で発券されたレシートを遊技客に手渡すために再度遊技客の元へ戻る必要があるため、パチンコホール従業員側の負担が増えるという問題点があった。また、レシートの手渡し時においてパチンコ玉の計数を依頼した遊技客がたまたまパチンコ遊技機から離れていた場合、或いはパチンコホール従業員がパチンコ玉の計数を依頼した遊技客の顔を忘れてしまった場合には、レシートを正しい遊技客に手渡しするのに手間取ることになり、このような場合にもパチンコホール従業員の負担が増えることになる。
【0004】
また、近年のパチンコホールでは、所謂貯玉システム、すなわち、会員カードの発行を受けている遊技客が、獲得パチンコ玉を計数機で計数したときに当該計数結果を会員カードに対応付けて開設されている貯玉口座に貯玉として預け入れる形態とし、遊技客(会員)側では、この貯玉を任意時期において景品交換やパチンコ玉(再プレイ玉)の放出に利用できる構成としたシステムを採用することが一般的になっている。このような貯玉システムを採用したパチンコホールにおいて、遊技客の獲得パチンコ玉の計数作業をパチンコホール従業員側で行うというサービスシステムを構築する場合には、計数機に対し、会員カード情報を読み込む機能、会員カード情報を読み込んだ状態での計数結果を前記貯玉口座に加算記憶させる機能を付与することになる。この場合には、パチンコホール従業員が遊技客の獲得パチンコ玉の計数作業を代行する際に、当該遊技客から会員カードを預かり、その会員カード情報を計数機に読み込ませた状態で計数作業を行い、その後に会員カードを遊技客に返還することになる。
【0005】
このため、この場合にも、パチンコホール従業員は、遊技客に会員カードを手渡すために再度当該遊技客の元へ戻る必要があるため、レシートを使用したサービスシステムと同様にパチンコホール従業員の負担が増えることになる。しかも、この場合には、遊技客側では、会員カードが一旦自分の手元から離れることになるため、その間は会員カードを利用したサービス(再プレイ玉の放出、自身の遊技データの表示など)を受けることが不可能になる。従って、計数作業の代行時には、遊技客側において会員カードを利用したサービスの供与を我慢することが要求されることになるなど、当該遊技客に負担を強いるという不都合が出てくる。また、遊技客側では、計数機での計数に応じて自身の貯玉口座に加算されたパチンコ玉数を確認できないため、その獲得パチンコ玉が本当に貯玉されたか否かの不安が生ずるという欠点もあった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、第1の目的は、遊技客の獲得遊技媒体を計数機で計数する作業を遊技場従業員側で代行する場合に、遊技場従業員側の負担軽減を実現できると共に、計数作業の代行時において遊技客側に負担を強いる恐れがなくなるなどの効果を奏する遊技場システムを提供することにある。また、第2の目的は、上記のような効果の他に、遊技客の獲得遊技媒体を計数機で計数する作業を遊技場従業員側で代行する場合に、その獲得遊技媒体が遊技客用個人口座に記憶されたことを遊技客側で容易に確認可能になるという効果を奏する遊技場システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記目的を達成するために、遊技場側に会員登録された遊技客についての会員IDを特定可能な顧客特定媒体と、遊技機での獲得遊技媒体数に応じた有価価値情報を前記会員IDと対応付けて累積的に記憶するための遊技客用個人口座が開設された管理手段と、前記遊技機から離れた場所に設置された遊技媒体計数手段とを備えた遊技場システムにおいて、
前記遊技機と1対1で対応した位置に当該遊技機で遊技中の遊技客の会員IDを前記顧客特定媒体により特定する台毎端末を設置した上で、
前記遊技媒体計数手段を、前記遊技機を特定できる台特定情報を入力可能に構成すると共に、当該台特定情報が入力された状態での遊技媒体計数結果を、その台特定情報により特定される遊技機と対応する台毎端末で特定された会員IDに対応した有価価値情報として前記管理手段側の前記遊技客用個人口座に加算記憶させる構成としたものである。
【0008】
この構成によれば、遊技場側に会員登録された遊技客が獲得した遊技媒体を遊技媒体計数手段で計数する作業を遊技場従業員側で代行する場合には、当該遊技客が遊技中の遊技機に対応して設置された台毎端末において、その遊技客の会員IDを顧客特定媒体により特定させる。一方、遊技場従業員は、遊技客の獲得遊技媒体を遊技媒体計数手段まで持ち運んで当該計数機により計数させるものであり、このときには遊技客が遊技中の遊技機を特定できる台特定情報(例えば台番号)を遊技媒体計数手段に入力する。このように台特定情報が入力された状態の遊技媒体計数手段は、遊技媒体の計数結果を、入力台特定情報により特定される遊技機と対応する台毎端末で特定された会員IDに対応した有価価値情報として管理手段側の遊技客用個人口座に加算記憶させるようになる。
【0009】
この結果、遊技場従業員は、遊技客の獲得遊技媒体の計数作業を代行する場合に、その遊技媒体を遊技媒体計数手段まで持ち運んで計数させる作業並びに当該遊技媒体計数手段に台特定情報を入力する操作を行うだけで済むようになって、遊技客の元に戻る必要がなくなるから、その分だけ遊技場従業員の負担を軽減できるようになる。また、計数作業の代行時において、顧客特定媒体を遊技場従業員に手渡す必要がないから、その顧客特定媒体を利用した会員サービスを常時において受けることが可能となり、従来のように遊技客側に負担を強いる恐れがなくなる。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記遊技機と対応するように配置され、当該遊技機で遊技中の遊技客の少なくとも顔部分を撮影するカメラと、前記遊技媒体計数手段側に配置され、前記台特定情報が入力された状態で当該台特定情報により特定される遊技機に対応したカメラによる撮影画像を再生表示する画像表示手段とを備えた構成としたものである。
【0011】
この構成によれば、計数作業の代行時において遊技媒体計数手段側で台特定情報が入力されたときには、その台特定情報により特定される遊技機と対応するように配置されたカメラにより当該遊技機で遊技中の遊技客の少なくとも顔部分が撮影されると共に、撮影された画像が遊技媒体計数手段側に配置された画像表示手段で再生表示されるようになる。このため、遊技場従業員側では、計数作業の代行時において遊技媒体計数手段で計数させた遊技媒体が、その遊技媒体の計数を依頼した遊技客のものであるか否かを画像表示手段の再生画像に基づいて確実に確認できるようになり、計数作業の代行システムとしての信頼性が向上するようになる。
【0012】
請求項3記載の発明は、前記台毎端末側に、前記遊技媒体計数手段による計数結果を表示するデータ表示手段を設ける構成としたものである。
この構成によれば、計数作業の代行を依頼した遊技客側で、自身の獲得遊技媒体が管理手段側の遊技客用個人口座に有価価値情報として加算記憶されたことを、データ表示手段の表示内容に基づいて容易に確認できるようになる。従って、遊技客側において、自身の獲得遊技媒体の行方についての不安感(獲得遊技媒体が自身の個人口座に対し本当に加算記憶されたか否かについての不安感)が生ずる恐れがなくなる。
【0013】
請求項4記載の発明は、前記目的を達成するために、遊技場側に会員登録された遊技客についての会員IDを特定可能な顧客特定媒体と、遊技機での獲得遊技媒体数に応じた有価価値情報を前記会員IDと対応付けて累積的に記憶するための遊技客用個人口座が開設された管理手段と、前記遊技機から離れた場所に設置された遊技媒体計数手段とを備えた遊技場システムにおいて、
前記遊技機と1対1で対応するように設置され当該遊技機で遊技中の遊技客の会員IDを前記顧客特定媒体により特定する台毎端末と、前記台毎端末と対応した位置に前記遊技媒体計数手段による計数結果を表示可能に設けられたデータ表示手段と、このデータ表示手段と対応した位置に遊技客により操作可能に設けられた操作手段とを備えた上で、
前記遊技媒体計数手段を、前記遊技機を特定できる台特定情報を入力可能に構成すると共に、当該台特定情報が入力された状態での遊技媒体計数結果を、その台特定情報により特定される遊技機と対応した位置に設けられたデータ表示手段に表示するように構成し、
前記管理手段を、前記データ表示手段に前記遊技媒体計数結果が表示された状態で当該データ表示手段と対応された操作手段が操作されたときに、その遊技媒体計数結果を、上記データ表示手段と対応する台毎端末で特定された会員IDに対応した有価価値情報として前記遊技客用個人口座に加算記憶させる構成としたものである。
【0014】
この構成によれば、遊技場側に会員登録された遊技客が獲得した遊技媒体を遊技媒体計数手段で計数する作業を遊技場従業員側で代行する場合には、当該遊技客が遊技中の遊技機に対応して設置された台毎端末において、その遊技客の会員IDを顧客特定媒体により特定させる。一方、遊技場従業員は、遊技客の獲得遊技媒体を遊技媒体計数手段まで持ち運んで当該計数機により計数させるものであり、このときには遊技客が遊技中の遊技機を特定可能な台特定情報(例えば台番号)を遊技媒体計数手段に入力する。このように台特定情報が入力された状態の遊技媒体計数手段は、遊技媒体の計数結果を、入力台特定情報により特定される遊技機と対応した位置に設けられたデータ表示手段に表示するようになる。
【0015】
このため、当該遊技機で遊技中の遊技客(つまり、計数作業の代行を依頼した遊技客)は、自身の獲得遊技媒体の計数結果をデータ表示手段の表示内容に基づいて確認できるようになるから、その確認後に、データ表示手段と対応した位置に設けられた操作手段を操作する。すると、管理手段が、上記遊技媒体の計数結果を、上記データ表示手段と対応する台毎端末で特定された会員IDに対応した有価価値情報として遊技客用個人口座に加算記憶させるようになる。
【0016】
この結果、遊技場従業員は、遊技客の獲得遊技媒体の計数作業を代行する場合に、その遊技媒体を遊技媒体計数手段まで持ち運んで計数させる作業並びに当該遊技媒体計数手段に台特定情報を入力する操作を行うだけで済むようになって、遊技客の元に戻る必要がなくなるから、その分だけ遊技場従業員の負担を軽減できるようになる。また、計数作業の代行時において、顧客特定媒体を遊技場従業員に手渡す必要がないから、その顧客特定媒体を利用した会員サービスを常時において受けることが可能となり、従来のように遊技客側に負担を強いる恐れがなくなる。しかも、遊技客の獲得遊技媒体は、当該遊技客の操作に応じて遊技客用個人口座に有価価値情報として加算記憶されることになるから、そのような加算記憶が行われたことを遊技客側で容易に確認できるようになる。従って、遊技客側において、自身の獲得遊技媒体の行方についての不安感(獲得遊技媒体が自身の個人口座に対し本当に加算記憶されたか否かについての不安感)が生ずる恐れがなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明をパチンコホールシステムに適用した第1実施例について図1〜図6を参照しながら説明する。尚、本実施例では、事前にパチンコホール側に会員登録された遊技客に対して当該遊技客を特定可能な会員IDが付与された会員カード(顧客特定媒体に相当)を発行し、その会員カードの利用をもって種々のサービス(貯玉、再プレイなど)を提供するカードシステムが構築されたパチンコホールを対象としている。
【0018】
図1には本実施例によるシステムの全体構成が概略的に示されている。この図1において、多数台のパチンコ遊技機1と隣接した各位置には、プリペイドカード用のカードユニット2及び会員カード用の台表示端末3(台毎端末に相当)が設けられており、パチンコ遊技機1は、カードユニット2がプリペイドカードから読取った残金に応じた個数のパチンコ玉(遊技媒体に相当)を貸出すCR機として構成されている。この場合、パチンコ遊技機1とカードユニット2及び台表示端末3との各間で信号の授受が行われる構成となっている。また、パチンコ遊技機1の上方には呼出ランプユニット4が設けられており、パチンコ遊技機1は呼出ランプユニット4を介して入出力装置5と接続され、カードユニット2及び台表示端末3はパチンコ遊技機1及び呼出ランプユニット4を介して入出力装置5に接続されている。
【0019】
呼出ランプユニット4は、図2に示すように、複数の表示ランプ4a、例えば液晶パネルより成る表示部4b、リモコン受光部4c、呼出ボタン4dなどを備えた構成となっている。この呼出ランプユニット4は、対応するパチンコ遊技機1において特賞、確変などの各状態が発生したときに、それらの状態を表示ランプ4aによって識別可能に表示する構成となっている。
【0020】
台表示端末3には、図3にも示すように、稼働状態及びエラー状態などを表示するための状態表示ランプ6、対応するパチンコ遊技機1での遊技客の少なくとも顔部分を撮影可能な例えばCCD撮像素子を備えたカメラ7、表面にタッチパネル8aを有した例えば液晶パネルより成るデータ表示部8(データ表示手段に相当)、前述した会員カードが挿入されるカード挿入口9、このカード挿入口9へ会員カードが挿入された状態にあることを表示する機能を備えたカード排出ボタン10が設けられていると共に、その内部には、カード挿入口9に対応して配置されたカードリーダ(図示せず)などが収納されている。
【0021】
この台表示端末3は、カード挿入口9に会員カードが挿入されている状態で当該会員カードに記録されている会員ID(対応するパチンコ遊技機1での遊技客の会員ID)を読み出し、その会員IDに対応した後述の貯玉口座に貯玉の残高がある場合に、パチンコ遊技機1側に設けられた払出ボタン(図示せず)の押下げ操作に応じて貯玉残高の範囲内でパチンコ玉を引き落として返却するという再プレイ機としての機能を備えたものである。
【0022】
尚、パチンコ遊技機1から入出力装置5には、周知のアウト玉数信号、セーフ玉数信号、特賞信号などが出力され、カードユニット2から入出力装置5には、プリペイドカードによる売上高を示す売上信号が出力される。また、台表示端末3から入出力装置5には、貯玉の返却数を示す再プレイ玉数信号、会員カードが挿入状態にあることを示すカード検出信号などが出力される。
【0023】
パチンコホール施設である管理事務所内には、管理コンピュータ11(管理手段に相当)が設けられており、前記入出力装置5は、この管理コンピュータ11に対しLAN12を介して接続されている。
管理コンピュータ11は、パチンコ遊技機1、カードユニット2及び台表示端末3から出力される種々の信号(アウト玉数信号、セーフ玉数信号、特賞信号、売上信号、再プレイ玉数信号、カード検出信号など)に基づいて、パチンコホール内の全部のパチンコ遊技機1での各種の遊技データ(アウト玉数、セーフ玉数、特賞回数、大当たり出玉数、稼働率、出玉率など)、カードユニット2及び台表示端末3での各種の貸出高データ(売上金額、割数、再プレイ金額など)を集計して管理用データベースに蓄積するなどの機能を備えた周知構成のものである。また、この管理コンピュータ11側には、会員カードの発行を受けている遊技客について、パチンコ遊技機1での獲得パチンコ玉数に応じた貯玉情報を当該遊技客に付与されている会員IDと対応付けた状態の有価価値情報として累積的に記憶すると共に、その貯玉情報の決済(再プレイ玉としての払出、景品との交換に応じた払出、パチンコホール内に設置された自動販売機での商品の払出など)を任意時期に行い得る遊技客用個人用の貯玉口座(遊技客用口座に相当)が開設されている。
【0024】
遊技場内の複数箇所(例えば島端)には、遊技客が獲得したパチンコ玉を計数するための計数機13(遊技媒体計数手段に相当)が設置されており、各計数機13は、LAN12を介して管理コンピュータ11と通信可能に設けられている。この計数機13には、パチンコ玉を投入するためのホッパ13a、このホッパ13aに投入されたパチンコ玉を計数するための計数ユニット(図示せず)、計数データを表示するための例えば液晶パネルより成る表示部13b(画像表示手段に相当)、計数結果などを記録したレシート(図示せず)を印字するためのプリンタ(図示せず)、このプリンタに対応されたレシート発券部13c、会員カードを挿入するためのカード挿入口13d、このカード挿入口13dへ会員カードが挿入された状態にあることを表示する機能を備えたカード排出ボタン13e、カード挿入口13dに対応して配置されたカードリーダ(図示せず)、リモコン受光部13f、発券・貯玉ボタン13gなどが設けられている。
【0025】
この計数機13の動作内容については後述するが、基本的には、パチンコ玉の計数及び計数結果の表示機能、計数結果などを記録したレシートを発行すると同時に当該計数結果を管理コンピュータ11へ送信する機能、並びにカード挿入口13dに会員カードが挿入された状態で計数動作を行ったときに、その計数結果を当該会員カードに対応した貯玉情報として管理コンピュータ11側の貯玉口座に記憶させる機能が設定されている。
【0026】
尚、図示しないが、パチンコホール内の景品交換カウンタには、景品交換業務を行うためのPOS端末が複数台設置されており、このPOS端末は、LAN12を介して管理コンピュータ11と通信可能に接続される。POS端末は、計数機13から発券されたレシートの記録情報及び会員カードに対応した貯玉情報を管理コンピュータ11側の蓄積情報と照合することにより、遊技客の獲得パチンコ玉数に応じた景品を払い出す機能が設定されている。また、POS端末は、景品交換カウンタへの種々の景品の入庫数や払出景品数などのデータを入力可能になっており、それらのデータを管理コンピュータ11へ送信するようになっている。尚、このPOS端末に対して、レシートの記録情報を会員カードに対応した貯玉情報へ移行させる機能を付加することも可能である。
【0027】
図4には、パチンコホール従業員が携帯するリモコン14の正面外観が示されている。この図4において、リモコン14は、赤外光を送信媒体としたものであり、呼出ランプユニット4に設けられたリモコン受光部4cや計数機13に設けられたリモコン受光部13fなどに向けて種々の信号を送信できる構成となっている。このような送信動作を行うために、リモコン14には、赤外線発光ダイオードを内蔵した送信ヘッド14a、液晶表示部14b、テンキースイッチを含む操作スイッチ群14cが設けられており、その操作に応じて後述する台番号指定信号などを選択的に送信できる構成となっている。
【0028】
図5には、計数機13の動作内容のうち本発明の要旨に関係した部分のフローチャートが示されており、以下これについて説明する。尚、この図5は、カード挿入口13dに会員カードが挿入されていない状態での動作内容を示すものである。
【0029】
図5において、計数機13は、パチンコ玉の計数動作を開始するまで(ホッパ13aにパチンコ玉が投入されるまで)、若しくは、リモコン14を通じて台番号(台特定情報に相当)が入力されるまで待機する(ステップA1、A2)。ここで、台番号の入力は、パチンコホール従業員がリモコン14を操作することによって任意のタイミングで行い得るものである。具体的には、以下▲1▼〜▲3▼のような操作を順次行うことによって台番号を入力できる構成となっている。
【0030】
即ち、図4を参照して説明すると、
▲1▼ 操作スイッチ群14cのテンキースイッチにより該当台番号を入力する、
▲2▼ 操作スイッチ群14cの「台番」キーを操作する、
▲3▼ リモコン14をリモコン受光部13fに向けた状態で、操作スイッチ群14cの「送信」キーを操作する、
という手順を踏むことにより台番号を入力できる。
計数開始前の時点で台番号が入力されたときには、その入力台番号を更新的に記憶し(ステップA3)、ステップA1へ戻る。パチンコ玉の計数動作を開始したときには、計数処理ルーチンA4を実行する。この処理ルーチンA4では、投入パチンコ玉を計数するために設けられた計数ユニット(図示せず)から入力される計数パルスを計数して当該計数値を逐次更新記憶する動作、並びに計数値を特定景品の交換単価で除算する動作(計数パチンコ玉により交換可能な特定景品の個数及び余りパチンコ玉数を算出する動作)を行うと共に、計数値及び除算結果を表示部13bに表示する動作を行う。
【0031】
このような計数処理ルーチンA4は、ステップA5において計数終了と判断されるまで実行され、計数終了したときにはステップA8へ移行する。また、計数がまだ終了していない期間(ステップA5で「NO」と判断される期間)には、リモコン14を通じて台番号が入力されたか否かを判断し(ステップA6)、非入力状態ではそのまま計数処理ルーチンA4へ戻る。これに対して、計数期間中に台番号が入力されたときには、その入力台番号を更新的に記憶し(ステップA7)、この後に計数処理ルーチンA4へ戻る。
【0032】
パチンコ玉の計数動作が終了したときに実行される前記ステップA8では、記憶中の台番号があるか否かを判断する。記憶台番号がない場合、つまり、計数開始前或いは計数動作の実行期間中にリモコン14を通じた台番号の入力操作が行われなかった場合には、発券・貯玉ボタン13gが押下されたか否かを判断する(ステップA9)。このステップA9で「NO」と判断されるときには、リモコン14を通じて台番号が入力されたか否かを判断し(ステップA10)、非入力状態ではそのままステップA8へ戻る。これに対して、発券・貯玉ボタン13gが押下されることなく台番号が入力されたときには、その入力台番号を記憶し(ステップA11)、この後にステップA8へ戻る。つまり、リモコン14を通じた台番号の入力は、計数動作の終了後においても行い得ることになる。
【0033】
記憶台番号がない状態で発券・貯玉ボタン13gが押下されたとき(ステップA9で「YES」)には、発券処理ルーチンA12を実行する。この処理ルーチンA12では、最終的な計数玉数などを印刷したレシートを図示しない内蔵プリンタにより発行するものであり、その発行はレシート発券部13cを通じて行われる。尚、このレシートには、計数玉数の他に、当該レシートのタイトル(例えば「預り券」)、管理番号、景品交換条件、発行時刻、有効期限などが固有の会員IDを含むバーコードと共に印刷される。
このような発券処理ルーチンA12の実行後には、記憶台番号の初期化、並びに表示部13bの表示内容の初期化などを実行するステップA18を実行した後にリターンする。
【0034】
一方、ステップA8で「YES」と判断した場合(計数動作の終了時点で既に台番号が記憶されていた場合、或いは、計数動作終了後に発券・貯玉ボタン13gが押下されることなくリモコン14を通じて台番号が入力された場合)には、記憶台番号に対応した台表示端末3のカード挿入口9に会員カードが挿入されているか否かを判断する(ステップA13)。
【0035】
台表示端末3のカード挿入口9に会員カードが挿入されていた場合には、その台表示端末3に設けられているカメラ7による撮影画像、つまり対応するパチンコ遊技機1での遊技客の少なくとも顔部分を含む画像を表示部13bに表示する(ステップA14)。この画像表示状態では、発券・貯玉ボタン13gが押下されるまで待機し(ステップA15)、押下されたときには貯玉処理ルーチンA16を実行する。この処理ルーチンA16では、管理コンピュータ11へ貯玉の預け入れ要求を送信するものであり、この貯玉預け入れ要求には、計数玉数を示すデータの他に、台表示端末3側に挿入されている会員カードの会員ID及び記憶台番号が含まれる。この要求を受けた管理コンピュータ11側では、会員カードから読み取られた会員IDに対応した貯玉口座に対し上記計数玉数を貯玉情報として加算記憶すると共に、その計数玉数及び当該計数玉数を加算した後の最新の貯玉数情報を含む貯玉更新応答を当該会員カードが挿入されている台表示端末3(これは預け入れ要求に含まれる台番号により特定可能)へ送信する動作を行う構成となっている。
【0036】
尚、上記貯玉更新応答を受けた台表示端末3では、そのデータ表示部8に貯玉更新応答により得られる計数玉数及び最新の貯玉数を表示すると共に、パチンコ玉の計数が完了したこと並びにその計数玉数が貯玉として預け入れられたことを報知する遊技客向けメッセージを表示する構成となっている。この遊技客向けメッセージは、例えば図6に示すような貯玉完了画面として表示できる。すなわち、この貯玉完了画面には、貯玉更新応答により得られる計数玉数を貯玉したこと、並びに最新の合計貯玉数を報知するメッセージが表示される。
【0037】
上記のような貯玉処理ルーチンA16の実行後には、表示部13bに貯玉が完了した旨の従業員向けメッセージを所定時間だけ表示するステップA17、前述した初期化ステップA18を順次実行した後にリターンする。
【0038】
これに対して、ステップA13で「NO」と判断した場合、つまり、記憶台番号がある状態において台表示端末3側のカード挿入口9に会員カードが挿入されていなかった場合には、ステップA9へ移行するものである。従って、カード挿入口9に会員カードが挿入されていない状態では、記憶台番号が有効になることがなく、貯玉処理ルーチンA15が行われることはない。つまり、発券・貯玉ボタン13gの押下に応じたレシート発行のみが有効になる。
【0039】
尚、図5は、前にも述べたように計数機13のカード挿入口13dに会員カードが挿入されていない状態での動作内容を示すものであるが、カード挿入口13dに会員カードが挿入された状態でパチンコ玉の計数動作が行われたときには、その計数動作の終了後に発券・貯玉ボタン13gが押下されるまで待機し、その押下に応じて貯玉処理ルーチンを実行することになる。
【0040】
このときに実行される貯玉処理ルーチンでは、管理コンピュータ11に対して、計数玉数を示すデータ及びカード挿入口13dに挿入されている会員カードの会員IDを含む貯玉預け入れ要求を送信する。この要求を受けた管理コンピュータ11側では、会員IDにより示される会員カードに対応した貯玉口座に対し上記計数玉数を貯玉情報として加算記憶すると共に、最新の貯玉数情報を含む貯玉更新応答を貯玉預け入れ要求の送信源となった計数機13へアンサバックする動作を行う。そして、貯玉更新応答を受信した計数機13では、そのデータ表示部8に当該貯玉更新応答により得られる最新の貯玉数を表示すると共に、計数及び貯玉が完了したことを報知する遊技客向けメッセージを表示する構成となっている。
【0041】
上記した本実施例によれば、以下に述べるような作用・効果が得られる。
すなわち、パチンコホール側に会員登録された遊技客(会員カードの発行を受けている遊技客)の獲得パチンコ玉を計数機13で計数させる作業をパチンコホール従業員が代行する場合には、その遊技客の会員カードを台表示端末3のカード挿入口9へ挿入した状態で、獲得パチンコ玉の計数をパチンコホール従業員に委託する。委託を受けた従業員は、当該遊技客が遊技中のパチンコ遊技機1の台番号を記憶すると共に、その遊技客の獲得パチンコ玉を計数機13まで持ち運んで当該計数機13により計数させるものである。この場合、パチンコホール従業員は、計数動作開始前或いは計数動作中のタイミング、若しくは計数動作終了後に発券・貯玉ボタン13gを押下する前のタイミングで、上記遊技客が遊技中のパチンコ遊技機1の台番号を、リモコン14を通じて計数機13へ入力する操作を行う。
【0042】
パチンコホール従業員は、このように計数機13に対し台番号を入力した状態において、その計数動作が終了した後には、発券・貯玉ボタン13gを押下する。すると、会員カードから読み取られた会員IDに対応した貯玉口座に対して、計数機13による計数玉数が貯玉情報として加算記憶される。
【0043】
この結果、パチンコホール従業員は、遊技客の獲得パチンコ玉の計数作業を代行する場合に、そのパチンコ玉を計数機13まで持ち運んで計数する作業並びに当該計数機13に台番号をリモコン14により入力する操作を行うだけで済むようになって、その後に遊技客の元に戻る必要がなくなるから、その分だけパチンコホール従業員の負担を軽減できるようになる。また、遊技客側では、上記のような計数作業の代行時において、会員カードをパチンコホール従業員に手渡す必要がないから、その会員カードを利用した会員サービス(再プレイ玉の放出、自身の遊技データの表示など)を常時において受けることが可能となり、従来のように遊技客側に負担を強いる恐れがなくなる。
【0044】
また、パチンコホール従業員が計数作業の代行を行う際に、計数機13側でパチンコ遊技機1の台番号が入力されたときには、そのパチンコ遊技機1と対応するように配置されたカメラ7により当該遊技機1で遊技中の遊技客の少なくとも顔部分が撮影されると共に、撮影された画像が計数機13側に配置された表示部13bで再生表示されるようになる。このため、パチンコホール従業員側では、計数作業の代行時において計数機13で計数させたパチンコ玉が、そのパチンコ玉の計数を依頼した遊技客のものであるか否かを表示部13bの再生画像に基づいて確実に確認できるようになり、計数作業の代行システムとしての信頼性が向上するようになる。
【0045】
さらに、上記のような計数作業の代行に応じて、貯玉口座に対し計数機13による計数玉数が貯玉情報として加算記憶されたときには、計数作業の代行を依頼した遊技客が遊技中のパチンコ遊技機1に対応したデータ表示部8に、計数機13での計数玉数及び最新の貯玉数が表示されると共に、パチンコ玉の計数が完了したこと並びにその計数玉数が貯玉として預け入れられたことを報知する遊技客向けメッセージが表示される。この結果、当該遊技客側で、自身の獲得遊技媒体が管理コンピュータ11側の貯玉口座に貯玉情報として加算記憶されたことを、上記データ表示部8の表示内容に基づいて容易に確認できるようになる。従って、遊技客側において、自身の獲得パチンコ玉の行方についての不安感(パチンコ玉が自身の貯玉口座に対し本当に加算記憶されたか否かについての不安感)が生ずる恐れがなくなる。
【0046】
(第2の実施の形態)
図7及び図8には本発明の第2実施例が示されており、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ説明する。尚、この第2実施例は請求項4記載の発明に対応するものであり、台表示端末3のデータ表示部8上に設けられたタッチパネル8aが当該発明でいう操作手段として機能する。また、図7は、第1実施例における図5に対応したフローチャート、図8はデータ表示部8での表示画面の例を示す正面図である。
【0047】
図7において、計数機13側に記憶された台番号に対応した台表示端末3のカード挿入口9に会員カードが挿入されているか否かを判断するためのステップA13の実行後には、その台表示端末3に対してパチンコ玉の計数結果を送信する(ステップA19)。
【0048】
この場合、計数結果を受信した台表示端末3では、データ表示部8に対し図8(a)に示すような貯玉確認画面を表示する。この貯玉確認画面には、受信した計数結果を示す玉数データa並びに計数が終了したことを示すメッセージbが表示されると共に、貯玉するか否かを問いかけるメッセージc、貯玉するときに操作される「はい」のアイコンd、貯玉しないとき(レシートの発券を希望するとき)に操作される「いいえ」のアイコンeが表示される。そして、アイコンd部分のタッチパネル8aが押圧操作されたときは、計数機13へ貯玉指令を送信し、アイコンe部分のタッチパネル8aが操作されたときには、計数機13へ発券指令を送信する処理を行うようになっている。
【0049】
計数機13側では、ステップA19の実行後において、台表示端末3から上記貯玉指令及び発券指令の何れかを受信するまで待機する(ステップA20、A21)。そして、貯玉指令を受信したときには、第1実施例と同様の貯玉処理ルーチンA16、メッセージ表示ステップA17、初期化ステップA18を順次実行した後にリターンする。これに対して、発券指令を受信したときには、表示部13bに対しレシートの発券動作が行われることをパチンコホール従業員に対し報知するための「発券あり」の表示を行い(ステップA22)、この後に第1実施例と同様の発券処理ルーチンA12、初期化ステップA18を順次実行した後にリターンする。尚、この場合、発券処理ルーチンA12の実行に応じて発券されたレシートは、従来と同様にパチンコホール従業員が遊技客に手渡すことになる。
【0050】
上記した本実施例においても第1実施例と同様の効果を奏することができる。特に、本実施例によれば、パチンコホール従業員に託すことにより計数機13において計数された遊技客側の獲得パチンコ玉は、データ表示部8に表示された貯玉確認画面を通じた遊技客側の操作に応じて当該遊技客の貯玉口座に貯玉情報として加算記憶されることになるから、そのような加算記憶が行われたことを遊技客側で容易に確認できるようになる。従って、遊技客側において、自身の獲得パチンコ玉の行方についての不安感(獲得パチンコ玉が自身の貯玉口座に対し本当に加算記憶されたか否かについての不安感)が生ずる恐れがなくなる。また、本実施例によれば、計数機13で計数されたパチンコ玉を貯玉口座へ加算するか、或いはレシートの発券を受けるかの選択を、パチンコ遊技機1で遊技中の遊技客が選択できる構成となっているから、その利便性が向上するようになる。
【0051】
(その他の実施の形態)
尚、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定されるものではなく、以下に述べるような変形または拡大が可能である。
パチンコ遊技機以外の遊技機、例えば遊技媒体としてコインを使用するスロットマシンが設置された遊技場にも適用できる。この場合には、遊技機データなどをパチンコ遊技機及びスロットマシンに区分して集計することになる。
上記実施例では、パチンコホール従業員が遊技客の獲得パチンコ玉の計数作業を代行する場合に、遊技客が遊技中のパチンコ遊技機1の台番号を当該従業員が記憶しておき、その記憶台番号をリモコン14によって計数機13へ入力する構成としたが、この他の入力手段を用いても良い。具体的には、計数機13にキーボードを設け、このキーボードを使用して記憶台番号を入力する構成、パチンコ遊技機1に対応した呼出ランプユニット4へリモコン14から転送指令を送信したときに、その呼出ランプユニット4から計数機13へ対応するパチンコ遊技機1の台番号を送信して入力させる構成、リモコン14に呼出ランプユニット4からパチンコ遊技機1の台番号を示す情報を受信して一時的に格納する機能を付与し、このリモコン14から計数機13へ向けて格納台番号を送信して入力させる構成などが考えられる。また、計数機13へ入力する台特定情報は台番号に限られるものではなく、パチンコ遊技機1で遊技中の遊技客を特定するための会員番号(会員ID)や対応する台表示端末3の端末番号などでも良い。
【0052】
顧客特定媒体として会員カードの例を挙げたが、会員を特定できるものであれば他の形態のもの(例えば携帯電話機)であっても良い。或いは、指紋や声紋といった生体情報に基づいて会員を特定するようにしても良い。
台表示端末3にカメラ7を設ける構成としたが、パチンコ遊技機1での遊技客の少なくとも顔を撮影できる位置であれば、他の位置でも良い。カメラ7による撮影画像を表示するための表示部13b(画像表示手段)を計数機13に設ける構成としたが、その計数機13の近傍に設置すれば良い。また、カメラ7は必要に応じて設ければ良く、特に第2実施例ではカメラ7は不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すシステム全体の概略的構成図
【図2】呼出ランプユニットの正面図
【図3】台表示端末の正面図
【図4】リモコンの正面図
【図5】計数機の動作内容を示すフローチャート
【図6】データ表示部での表示例を示す正面図
【図7】本発明の第2実施例を示す図5相当図
【図8】図6相当図
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、3は台表示端末(台毎端末)、4は呼出ランプユニット、7はカメラ、8はデータ表示部(データ表示手段)、8aはタッチパネル(操作手段)、11は管理コンピュータ(管理手段)、13は計数機(遊技媒体計数手段)、13bは表示部(画像表示手段)、14はリモコンを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技客を特定可能な会員IDが記録された顧客特定媒体と、遊技機での獲得遊技媒体数に応じた有価価値情報を前記会員IDと対応付けて累積的に記憶するための遊技客用個人口座が開設された管理手段と、前記遊技機から離れた場所に設置された遊技媒体計数手段とを備えた遊技場システムにおいて、
前記遊技機と1対1で対応した位置に当該遊技機で遊技中の遊技客の会員IDを前記顧客特定媒体により特定する台毎端末を設置し、
前記遊技媒体計数手段は、前記遊技機を特定できる台特定情報を入力可能に構成されると共に、当該台特定情報が入力された状態での遊技媒体計数結果を、その台特定情報により特定される遊技機と対応する台毎端末で特定された会員IDに対応した有価価値情報として前記管理手段側の前記遊技客用個人口座に加算記憶させることを特徴とする遊技場システム。
【請求項2】
前記遊技機と対応するように配置され、当該遊技機で遊技中の遊技客の少なくとも顔部分を撮影するカメラと、
前記遊技媒体計数手段側に配置され、前記台特定情報が入力された状態で当該台特定情報により特定される遊技機に対応したカメラによる撮影画像を再生表示する画像表示手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の遊技場システム。
【請求項3】
前記台毎端末側に、前記遊技媒体計数手段による計数結果を表示するデータ表示手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の遊技場システム。
【請求項4】
遊技客を特定可能な会員IDが記録された顧客特定媒体と、遊技機での獲得遊技媒体数に応じた有価価値情報を前記会員IDと対応付けて累積的に記憶するための遊技客用個人口座が開設された管理手段と、前記遊技機から離れた場所に設置された遊技媒体計数手段とを備えた遊技場システムにおいて、
前記遊技機と1対1で対応するように設置され当該遊技機で遊技中の遊技客の会員IDを前記顧客特定媒体により特定する台毎端末と、
前記台毎端末と対応した位置に前記遊技媒体計数手段による計数結果を表示可能に設けられたデータ表示手段と、
このデータ表示手段と対応した位置に遊技客により操作可能に設けられた操作手段とを備え、
前記遊技媒体計数手段は、前記遊技機を特定できる台特定情報を入力可能に構成されると共に、当該台特定情報が入力された状態での遊技媒体計数結果を、その台特定情報により特定される遊技機と対応した位置に設けられたデータ表示手段に表示するように構成され、
前記管理手段は、前記データ表示手段に前記遊技媒体計数結果が表示された状態で当該データ表示手段と対応された操作手段が操作されたときに、その遊技媒体計数結果を、上記データ表示手段と対応する台毎端末で特定された会員IDに対応した有価価値情報として前記遊技客用個人口座に加算記憶させることを特徴とする遊技場システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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