説明

遊技機

【課題】 光を用いた演出を設置環境に応じて行うことのできる遊技機及び、この遊技機のシミュレーションプログラムを提供する。
【解決手段】 LCDバックライト65、液晶表示パネル4等を有する液晶表示装置を備え、これらを用いて遊技に関する演出を行うようにしたパチンコ遊技機において、パチンコ遊技機前面の照度を検知する照度センサ8等と、この照度センサ8が検知した照度の情報によりLCDバックライト65及び液晶表示パネル4を制御するサブCPU42、輝度調整回路63等と、を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光を用いた演出手段を有する遊技機、及び、この遊技機のシミュレーションプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の遊技機は、光を用いて演出表示する演出手段としての液晶表示装置、7セグメントのLED、ランプ等を備え、例えば、遊技状態等に応じて演出するようにしている(例えば、特許文献1参照)。ここで、液晶表示装置、7セグメントのLED、ランプ等を駆動するときの明るさに関する設定値は工場出荷時に決められ、その後変更しないようにしている。
【特許文献1】特開2003−340060号公報(第5頁下段〜第6頁上段、第4図等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の遊技機においては、液晶表示装置、7セグメントのLED、ランプ等の演出手段を駆動するときの明るさに関する設定値を遊技場の環境に応じて変更する点について配慮がなされておらず、更に改善の余地がある。
【0004】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、光を用いた演出を設置環境に応じて行うことのできる遊技機及び、この遊技機のシミュレーションプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明の遊技機は、光により遊技に関する演出を行う光演出手段を備えた遊技機であって、該遊技機に照射される光の光度を検知する光検知手段と、該光検知手段が検知した光度の情報に基づいて光演出手段を制御する制御手段と、を備えた構成を有している。
【0006】
この構成により、遊技場の照明の具合や遊技時間帯、天候等の環境条件に起因する光度の変化に応じて光演出手段を適宜制御できる場合がある。
(2)本発明の遊技機は、(1)において、光演出手段は、発光部を備え、制御手段は、光検知手段が検知した光度の情報に基づいて、発光部の輝度を制御するようにした構成を有している。
【0007】
この構成により、遊技機の設置環境に応じて、適正な輝度の光により遊技に関する演出を行うことができるので、環境条件に起因する演出効果の低下を防止できる場合がある。
(3)本発明の遊技機は、(2)において、光検知手段を遊技機本体の複数箇所に備えた構成を有している。
【0008】
この構成により、遊技機に照射される光の光度をより正確に検知して、光演出手段の発光部の輝度を適正に維持することができる場合がある。
(4)本発明の遊技機は、(3)において、制御手段は、遊技機本体の複数箇所で光検知手段が検知した光度のうち、最も高い値に基づいて光演出手段を制御するようにした構成を有している。
【0009】
この構成により、光演出手段の発光部の輝度を更に適正に維持することができる場合がある。
(5)本発明の遊技機は、(1)乃至(4)のいずれかにおいて、光演出手段は、画像を表示する画像表示手段を備え、制御手段は、光検知手段が検知した光度の情報に基づいて、画像表示手段が表示する画像のコントラストを更に制御するようにした構成を有している。
【0010】
この構成により、画像表示手段の輝度及びコントラストを調整できるので、画像表示手段の表示画面を更に見やすくすることができる場合がある。
(6)本発明の遊技機は、(1)乃至(5)のいずれかにおいて、遊技者の操作に基づき、光演出手段の制御開始を指令する開始指令手段を備え、制御手段は、開始指令手段の指令に基づいて光演出手段の制御を開始するようにした構成を有している。
【0011】
この構成により、遊技者の操作に基づき、光演出手段としての画像表示手段の制御を任意の時点で開始することができる場合がある。
(7)本発明の遊技機は、(1)乃至(6)のいずれかにおいて、遊技球を用いた遊技の遊技状態を移行させる遊技状態移行手段を備え、制御手段は、遊技状態移行手段が遊技状態を所定の遊技状態に移行させることを条件に、光演出手段の制御を開始するようにした構成を有している。
【0012】
この構成により、遊技状態に応じて光演出手段を制御し、その演出を際立たせて演出効果を高めることができる場合がある。
(8)本発明のシミュレーションプログラムは、光により遊技に関する演出を行う光演出手段を備えた遊技機のシミュレーションをコンピュータに実行させるシミュレーションプログラムであって、コンピュータに、遊技機に照射される光の光度を検知する光検知手段と、該光検知手段が検知した光度の情報に基づいて光演出手段を制御する制御手段と、を備えた遊技機のシミュレーションを実行させるようにしている。
【0013】
この構成により、遊技者は前述したように光度の情報に基づいて適宜、制御された遊技機のシミュレーション遊技を楽しむことができる場合がある。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、遊技機に照射される光の光度を検知する光検知手段と、該光検知手段が検知した光度の情報に基づいて光演出手段を制御する制御手段と、を設けることにより、光を用いた演出を設置環境に応じて行うことができるという効果を有する遊技機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の遊技機に係る実施の一形態について、図面を用いて説明する。
【0016】
本発明の実施の一形態に係るパチンコ遊技機の外観を図1に示す。
【0017】
図1において、パチンコ遊技機100は、遊技場にパチンコ遊技機100を設置するために設けられている外枠1と、外枠1の内側に開閉可能に設けられている内枠(ガラス枠)2aと、内枠2aの前面側に開閉可能に設けられている前面扉2bと、内枠2aの背面側に設けられている遊技盤3(図2に示す)と、回転操作されることにより遊技盤3上の遊技領域に向けて遊技球を発射するように構成された発射ハンドル7と、遊技状態に応じて効果音や音声等を出力する左右のスピーカ25と、遊技状態に応じて所定のパターンで点灯、消灯する左右のランプ26と、を備える。なお、内枠2aにはガラス板2cが嵌合されている。更に、ガラス板2cに替えて、所定の透明性を有する樹脂(例えば、アクリル樹脂)からなる板材を用いてもよい。
【0018】
また、パチンコ遊技機100には、プリペイドカードなどが挿入されると、そのプリペイドカードの残高に応じて、遊技球が貸し出されるように構成されたカードユニット20及び玉貸し操作パネル50(図2に示す)が併設されている。
【0019】
前面扉2bの四隅(ガラス枠の外面の四隅)には、照度センサ8a〜8dが設けられている。この照度センサ8a〜8dは、遊技盤3の周面の明るさ(光度)を検知するものである。具体的には、遊技場の照明や外光によりパチンコ遊技機100の表面の単位面積あたりに単位時間に照射される放射エネルギーを放射照度(単位:ルクス)として測定するものである。
【0020】
遊技盤3上の遊技領域には、始動口(不図示)と、普通図柄作動ゲート(不図示)と、大入賞口(不図示)と、アウト口(不図示)と、一般入賞口(不図示)と、が設けられている。また、遊技盤3上の遊技領域の一部を覆うように、液晶表示パネル(LCD)4が設けられている。この液晶表示パネル4は、パチンコ遊技機100を構成する液晶表示装置に含まれる。
【0021】
液晶表示装置の液晶表示パネル4は、図2に示すように、遊技盤3の背面側に設けられている。液晶表示パネル4は、その前面(遊技者と対面する側)に透明アクリル板501が設けられ、次いでガラスベース502、ベゼル金属枠503、液晶504、液晶ホルダ505、拡散シート506、導光板507、リアホルダ508、帯電防止シート509が順に重ねられたものである。ここで、導光板507は、アクリル板等の裏面に光を均一に反射するための加工(例えば、レーザ加工)が施された板材であり、光源としての冷陰極管511a、511bの光を端面から入光し、裏面で反射して均一に面発光させるものである。帯電防止シート509は、塵埃が付着するのを防止するものである。また、液晶表示装置は、液晶表示パネル4の他に液晶を表示させるための複数の液晶ドライバ49(図3に示す)と、複数の液晶ドライバ49を駆動するための液晶駆動用電源(不図示)と、を具備している。更に、LCDバックライト65は、液晶表示パネル4の液晶504を裏面から照明するものであり、バックライト(例えば、蛍光管)本体と、バックライトを駆動するためのバックライト駆動用電源と(不図示)と、を具備している。
【0022】
また、液晶表示パネル4上では、始動口内に設けられた始動領域を遊技球が通過したことを条件として、特別図柄(又は、装飾図柄)が変動表示される。なお、特別図柄の変動表示は、始動領域を遊技球が通過したことを条件として抽出される大当り判定用乱数値や大当り図柄決定用乱数値などに基づいて実行される。
【0023】
ここで、大当り判定用乱数値とは、遊技状態を大当り状態に移行させるか否か判定するために用いられる乱数値である。具体的には、大当り判定用乱数値と大当り判定値とが一致した場合に、遊技状態を大当り状態に移行させるものと判定する。
【0024】
また、大当り図柄決定用乱数値とは、遊技状態を確変状態に移行させるか否か判定するために用いられる乱数値である。具体的には、大当り図柄決定用乱数値と確変判定値とが一致した場合に、遊技状態を確変状態に移行させるものと判定する。なお、大当り図柄決定用乱数値と確変判定値とが一致した場合には、特別図柄の変動表示が行われた結果、確変図柄が大当り図柄として液晶表示パネル4上に停止表示される。一方、大当り図柄決定用乱数値と確変判定値とが一致しない揚合には、特別図柄の変動表示が行われた結果、通常図柄が大当り図柄として液晶表示パネル4上に停止表示される。
【0025】
ここで、確変状態とは、大当り判定において、大当り判定用乱数値と大当り判定値とが一致する確率が向上する状態である。
【0026】
また、本実施形態では、特別図柄の変動表示は、液晶表示パネル4上で実行されているが、これに限定されるものではなく、7セグメントのLED、ランプによって実行されてもよい。
【0027】
前述の始動口は、遊技球が入球し易い開放状態と遊技球が入球し難い閉鎖状態とに変化可能であり、始動口内に設けられた始動領域を遊技球が通過したことを条件として、大当り判定用乱数値や大当り図柄決定用乱数値などが抽出されるように構成されている。また、始動口に遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として払出されるように構成されている。
【0028】
前述の普通図柄作動ゲートは、普通図柄作動ゲートを遊技球が通過したことを条件として、始動口を開放状態とするか否かを決定するために用いられる乱数値(普通図柄当り判定用乱数値)が抽出されるように構成されている。
【0029】
前述の大入賞口は、遊技球が入球し易い開放状態と遊技球が入球し難い閉鎖状態とに変化可能なものである。また、大入賞口は、遊技状態が大当り状態に移行されると、閉鎖状態である大入賞口が開放状態となってから、再び閉鎖状態となるまでを1ラウンドとして制御される。なお、大当り状態においては、所定回数(本実施形態では、15回)を上限として、ラウンドが繰り返されるものとする。更に、大入賞口に遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として払出されるように構成されている。
【0030】
前述のアウト口は、始動口、大入賞口及び一般入賞口等のいずれにも入球しなかった遊技球を受け入れるように構成されている。
【0031】
前述の一般入賞口は、一般入賞口に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が賞球として払い出されるように構成されている。
【0032】
また、遊技盤3の下方(ガラス枠の下部)には、遊技者が操作可能な操作スイッチ51、7セグメントのLED10等の操作表示部が設けられている。その操作スイッチ51が操作されると、液晶表示装置の輝度及びコントラストが調整されるように構成されている。
【0033】
また、遊技盤3の下方には、カードユニット20から貸し出された遊技球や賞球として払出された遊技球を貯留するための皿ユニットが設けられている。この皿ユニットには、上皿5及び下皿6が含まれる。
【0034】
前述の外枠1と内枠2aとの間(遊技盤3の背面側)には、液晶表示装置の液晶表示パネル4が設けられている。また、前面扉2bの上部には、左右のスピーカ25が取り付けられ、前面扉2bの下部には、発射ハンドル7が取り付けられている。更に、内枠2aの背面側には、遊技盤3が取り付けられている。また、遊技盤3が取り付けられている内枠2aの前面側には、前面扉2bが開閉可能に取り付けられるとともに、前述した皿ユニットが取り付けられている。
【0035】
ここで、遊技盤3の少なくとも一部は、液晶表示パネル4上に表示される画像を遊技者が目視することができるように、所定の透明性を有する樹脂(例えば、アクリル樹脂)によって形成されている。
【0036】
また、外枠1の背面側には、後述する主制御回路30等(図2に示す)を収容する基板ケース(不図示)と、島ユニットから供給される遊技球を貯留するとともに、貯留した遊技球を賞球として払出す払出ユニット(不図示)と、が取り付けられている。
【0037】
また、遊技盤3は、所定の透明性を有する樹脂(例えば、アクリル樹脂)によって形成された透明部(図2に示す)と、下方から透明部を支持する木製の非透明部とによって構成されている。また、遊技盤3は、その全体が所定の透明性を有する樹脂(例えば、アクリル材脂)によって構成され、その一部がシールの貼付や着色等によって非透明とされた非透明部によって構成されていてもよい。
【0038】
前述したように構成された遊技盤3によれば、遊技者は、遊技盤3の背面側に設けられた液晶表示パネル4上に表示される画像を、前記透明部を通じて目視することができる。
【0039】
次に、パチンコ遊技機100の制御部について、図面を参照しながら説明する。
【0040】
本発明の実施の一形態に係るパチンコ遊技機100の制御部の構成を図3に示す。
【0041】
図3において、パチンコ遊技機100の制御部は、主制御回路30と、副制御回路40と、払出・発射制御回路80と、を含む回路構成を有している。
【0042】
主制御回路30は、I/Oポート31と、メインCPU37と、メインROM33と、メインRAM34と、初期リセット回路36と、コマンド出力ポート35と、を有している。
【0043】
また、主制御回路30のI/Oポート31には、大入賞口内に設けられた特定領域(Vゾーン)を通過した遊技球を検出するVカウントスイッチ(SW)28と、大入賞口内に設けられた一般領域を通過した遊技球を検出するカウントスイッチ(SW)29と、一般入賞口に入球した遊技球を検出する一般入賞球スイッチ(SW)16と、普通図柄作動ゲートを通過した遊技球を検出する通過ゲートスイッチ(SW)17と、始動口内に設けられた始動領域を通過した遊技球を検出する始動入賞口スイッチ(SW)19と、始動口に設けられた1対の可動片を駆動する始動口ソレノイド(SOL)15と、大入賞口に設けられた扉体を駆動する大入賞口ソレノイド(SOL)18と、大入賞口に入球した遊技球を特定領域と一般領域とに振り分けるシーソーを駆動するシーソーソレノイド(SOL)14と、パチンコ遊技機100の立上り時(電源投入時)にメインRAM34等のバックアップデータを消去するバックアップクリアスイッチ(SW)13と、が接続されている。このバックアップクリアSW13は、払出・発射制御回路80にも接続されている。
【0044】
I/Oポート31は、前述した各スイッチ及び各ソレノイドとの間で、信号を入出力するためのインターフェースである。
【0045】
メインCPU37は、後述する「メイン処理(図4、図5に示す)」及び「システムタイマ割込処理(図6に示す)」における各処理を実行する。
【0046】
メインROM33には、後述する「メイン処理(図4、図5に示す)」及び「システムタイマ割込処理(図6に示す)」における各処理を実行するためのプログラムやテーブルなどが記憶されている。
【0047】
メインRAM34には、DRAMなどによって構成され、始動記憶(大当り判定用乱数値や大当り図柄決定用乱数値を含む)などが記憶される。
【0048】
初期リセット回路36は、パチンコ遊技機100の立上り時(電源投入時)にメインCPU37を初期化するものである。
【0049】
コマンド出力ポート35は、メインCPU37によってセットされた各コマンドを副制御回路40に出力するためのポートである。
【0050】
副制御回路40は、コマンド入力ポート41と、サブCPU42と、サブROM43と、サブRAM44と、画像制御回路45と、音声制御回路46と、LED制御回路48と、ランプ制御回路47と、を有している。
【0051】
コマンド入力ポート41は、主制御回路30から出力された各コマンドをサブCPU42に入力するためのポートである。
【0052】
サブCPU42は、主制御回路30から出力された各コマンド(メインCPU37によってセットされた各コマンド)に基づいて、画像制御回路45、音声制御回路46、LED制御回路48及びランプ制御回路47を制御する。
【0053】
また、サブCPU42は、操作スイッチ51に接続されている。また、サブCPU42は、A/Dコンバータ61に接続され、A/Dコンバータ61は照度センサ8に接続されている。また、サブCPU42は、D/Aコンバータ62に接続され、D/Aコンバータ62は濃度調整回路66に接続され、濃度調整回路66は液晶表示装置の複数の液晶ドライバ49に接続され、複数の液晶ドライバ49は液晶表示パネル(LCD)4の各画素に接続されている。また、サブCPU42は、輝度調整回路63に接続され、輝度調整回路63はインバータ回路64に接続され、インバータ回路64はLCDバックライト65に接続されている。ここで、サブCPU42は、前面扉2bの四隅の照度センサ8(図1の8a〜8dに相当する)から出力された照度の情報と、遊技者による操作で操作スイッチ51から出力された操作情報(開始指令に相当する)と、のいずれかに基づいて、輝度調整回路63及び濃度調整回路66を制御し、LCDバックライト65の輝度及び液晶表示装置4のコントラストを調整するように構成されている。
【0054】
サブROM43は、画像制御回路45、音声制御回路46、LED制御回路48及びランプ制御回路47を制御するためのプログラムを記憶している。
【0055】
サブRAM44は、DRAMなどによって構成され、主制御回路30から出力された各コマンドを記憶する。
【0056】
画像制御回路45は、サブCPU42からの制御データに基づいて、遊技状態に応じた画像(例えば、特別図柄の変動や演出内容)を液晶表示パネル4上に表示させる。
【0057】
音声制御回路46は、サブCPU42からの制御データに基づいて、遊技状態に応じた効果音や音声等を左右のスピーカ25から出力させる。
【0058】
LED制御回路48は、サブCPU42からの制御データに基づいて、遊技に関する情報を7セグメントのLED10に表示させる。
【0059】
ランプ制御回路47は、サブCPU42からの制御データに基づいて、遊技状態に応じた所定のパターンで、左右のランプ26を点灯及び消灯させる。
【0060】
液晶表示装置は、前述したようにLCDバックライト65により、液晶表示パネル4の裏面を照射するように構成されている。
【0061】
A/Dコンバータ61は、照度センサ8からの照度の情報を示すアナログ電気信号をアナログ・ディジタル変換してサブCPU42に入力するものである。照度センサ8は、周囲の明るさ(光度)に比例した光電流を出力するフォトトランジスタ、このフォトトランジスタの光電流出力を増幅する増幅器(アンプ)等で構成されている。
【0062】
操作スイッチ51は、遊技者によって操作されたとき、サブCPU42に対して操作情報としての操作信号を出力するものである。
【0063】
D/Aコンバータ62は、サブCPU42からの制御信号をディジタル・アナログ変換して濃度調整回路66に入力するものである。その制御信号は、液晶表示のときのコントラスト調整用データ(輝度調整用データ)に相当する。なお、コントラストは、画像の明暗の差を示し、(画像中の濃淡レベルの最大値と最小値の差)/(画像中の濃淡レベルの最大値と最小値の和)で定義される。
【0064】
濃度調整回路66は、前述のコントラスト調整用データに基づく電圧制御信号を液晶表示装置の液晶駆動用電源(不図示)に与えて、液晶表示パネル4を表示させるときのコントラストを調整するものである。また、液晶駆動用電源は、その電圧制御信号により基準電圧を発生し、複数の液晶ドライバ49が必要とする複数の電圧に分割して、それぞれの液晶ドライバ49に供給するものである。
【0065】
輝度調整回路63は、サブCPU42からの制御信号によりLCDバックライト65の輝度に対応する周波数のディジタル信号を生成し、インバータ回路64に対して出力するものである。なお、輝度は、光源(LCDバックライト65に相当する)を観測方向から見たときの見かけ上の単位面積当りの光度(単位:カンデラ毎平方メートル)を示す。
【0066】
インバータ回路64は、輝度調整回路63からのディジタル信号の周波数に対応する交流化駆動信号を生成し、LCDバックライト65を構成するバックライト駆動用電源(不図示)に対して出力するものである。
【0067】
払出・発射制御回路80は、前述の始動口、大入賞口及び一般入賞口等に遊技球が入球したことに基づいて出力される、主制御回路30からのコマンドに応じて、所定数の遊技球を賞球として払い出す払出装置81と、発射ハンドル7の回転操作に応じて、遊技盤3上の遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置82と、を制御する。
【0068】
また、払出・発射制御回路80には、カードユニット20が接続され、このカードユニット20にプリペイドカードが挿入され、球貸し操作パネル50が操作されると、払出・発射制御回路80は、そのプリペイドカードの残高に応じた数を上限として、所定数の遊技球を貸し出すように払出装置81を制御する。
【0069】
ここでは、画像制御回路45、輝度調整回路63、インバータ回路64、LCDバックライト65、D/Aコンバータ62、濃度調整回路66、不図示の液晶駆動用電源、バックライト駆動用電源、複数の液晶ドライバ49、液晶表示パネル4等が、光演出手段としての液晶表示装置を構成してる。
【0070】
以上のように構成された遊技機について、図4、図5、図6、図7を用いてその動作を説明する。
【0071】
まず、主制御回路71のメイン処理について、図4、図5を参照しながら説明する。
【0072】
S101において、メインCPU37は、メインRAM34に対するアクセスを許可する。
【0073】
S102において、メインCPU37は、I/Oポート31に対する入力を確認する。
【0074】
S102において、メインCPU37は、バックアップクリアSW13の入力があるか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS114に移り、「NO」の場合にはS104に移る。
【0075】
S104において、メインCPU37は、電源断を検知したときに設定される電断検知フラグを確認する。
【0076】
S105において、メインCPU37は、電断検知フラグが指定値に設定されているか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS106に移り、「NO」の場合にはS114に移る。
【0077】
S106において、メインCPU37は、メインRAM34の作業領域の損傷具合を確認する。
【0078】
S107において、メインCPU37は、メインRAM34の作業領域が損傷しているか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS114に移り、「NO」の場合にはS108に移る。
【0079】
S108において、メインCPU37は、メインRAM34に記憶された各種設定を前回電源断となったときの設定に復帰する。
【0080】
S109において、メインCPU37は、S108で復帰された各種設定に基づいて動作を設定する。
【0081】
S110において、メインCPU37は、前回電源断となったときの各割込処理の割込状態を確認する。
【0082】
S111において、メインCPU37は、前回電源断となったときに割込禁止状態であったか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS112に移り、「NO」の場合にはS113に移る。
【0083】
S112において、メインCPU37は、各割込処理の割込を許可する。
【0084】
S113において、メインCPU37は、割込処理で用いる情報をレジスタに復帰させる。
【0085】
S114において、メインCPU37は、メインRAM34の作業領域に記憶された各種設定を初期化する。
【0086】
S115において、メインCPU37は、初期状態からの動作設定を行う。
【0087】
S116において、メインCPU37は、各割込処理の割込を許可する。
【0088】
S117において、メインCPU37は、特別図柄制御処理を行う。具体的には、メインCPU37は、遊技状態を大当り状態に移行させるか否かの判定(大当り判定)、変動表示パターンの決定、大当り状態におけるラウンド制御等を行う。
【0089】
S118において、メインCPU37は、普通図柄制御処理を行う。具体的には、メインCPU37は、前述の始動口を開放状態とするか否かの判定(普通図柄当り判定)、始動口に設けられた1対の可動片を駆動するための制御等を行う。
【0090】
S119において、メインCPU37は、ハズレ停止図柄更新処理を行う。具体的には、特別図柄の変動表示が実行された結果、停止表示させるハズレ図柄を更新する。
【0091】
S120において、メインCPU37は、各割込処理の割込を禁止する。
【0092】
S121において、メインCPU37は、変動表示パターンを決定するために用いられる変動表示パターン選択用乱数、ハズレ図柄を決定するために用いられるハズレ図柄決定用乱数等を更新する。
【0093】
S122において、メインCPU37は、各割込処理の割込を許可する。この後、S117に移行する。
【0094】
次に、本発明の実施の一形態に係る主制御回路30のシステムタイマ割込処理について、図6を参照しながら説明する。
【0095】
S201において、メインCPU37は、レジスタに格納されている情報を退避させる。
【0096】
S202において、メインCPU37は、大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数などの値を更新する。
【0097】
S203において、メインCPU37は、各スイッチ(始動入賞口SW19、通過ゲートSW17、一般入賞口SW16、VカウントSW28及びカウントSW29)からの信号がI/Oポート31に入力されたか否かを判断する。また、メインCPU37は、I/Oポート31に入力された信号がある場合には、入力された信号に応じた処理を行う。
【0098】
S204において、メインCPU37は、待ち時間タイマ(t)、大入賞口開放時間タイマ(t)等の値を更新する。
【0099】
なお、待ち時間タイマ(t)とは、特別図柄制御処理の各処理において、メインCPU37が次の処理に移るまでの待ち時間がセットされるタイマである。また、大入賞口開放時間タイマ(t)とは、1ラウンド内において、前述の大入賞口が開放状態とされる最大時間(大入賞口開放時間)がセットされるタイマである。
【0100】
S205において、メインCPU37は、賞球として払い出された遊技球の数、遊技状態が大当り状態に移行された回数などの遊技情報を生成し、遊技場に設置されているホールコンピュータ(不図示)に出力する。
【0101】
S206において、メインCPU37は、前述の始動口に設けられた1対の可動片を駆動するように始動口SOL15を制御するための信号、及び、前述の大入賞口の扉体を駆動するように大入賞口SOL18を制御するための信号を出力する。
【0102】
S207において、メインCPU37は、セットされたコマンド(例えば、変動表示パターン指定コマンドや停止図柄指定コマンド)を副制御回路40に出力する。
【0103】
S208において、メインCPU37は、玉切れや下皿満タンなどのエラーを報知するためのランプ等を制御する。
【0104】
S209において、メインCPU37は、遊技球が入球した入賞口の種類(前述の始動口、大入賞口及び一般入賞口)に応じて、所定数の遊技球を賞球として払い出すことを指示する払出コマンドを払出・発射制御回路80に出力する。
【0105】
S210において、メインCPU37は、ステップ201で退避した情報をレジスタに復帰させる。
【0106】
S211において、メインCPU37は、各割込処理の割込を許可する。
【0107】
次に、本発明の実施の一形態に係る副制御回路40のLCD調整処理について、図7を参照しながら説明する。ここで、サブCPU42は、コマンド入力ポート41に入力されたメインCPU37からのコマンドを読み出し、そのコマンドを判断して実行する処理を繰り返している。
【0108】
S301において、サブCPU42は、操作スイッチ51がオンか否かを判断する。具体的には、操作スイッチ51からの操作信号を検出したか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS303に移り、「NO」の場合にはS302に移る。
【0109】
S302において、サブCPU42は、所定の遊技状態であるか否かを判断する。具体的には、メインCPU37からの所定の遊技状態(例えば、大当り状態)を通知するコマンドがコマンド入力ポート42に入力されたか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS303に移り、「NO」の場合にはS301に移る。
【0110】
S303において、サブCPU42は、輝度調整回路63にLCDバックライト65の輝度調整を行わせる。具体的には、サブCPU42は、輝度調整回路63に対してLCDバックライト65の輝度データに相当する制御信号を出力する。この制御信号により、輝度調整回路63は、LCDバックライト65の輝度に対応する周波数のディジタル信号を生成し、インバータ回路64に対して出力する。そのディジタル信号により、インバータ回路64は、その周波数に対応する交流化駆動信号を生成してLCDバックライト65に出力する。その交流化駆動信号により、LCDバックライト65は、前記輝度データに対応する輝度で点灯する。
【0111】
S304において、サブCPU42は、濃度調整回路66に液晶表示パネル4のコントラスト調整を行わせる。具体的には、サブCPU42は、D/Aコンバータ62に対してコントラスト調整用データに相当する制御信号を出力する。D/Aコンバータ62は、その制御信号をディジタル・アナログ変換し、濃度調整回路66に対して出力する。濃度調整回路66は、前述のディジタル・アナログ変換された制御信号により電圧制御信号を生成し、液晶駆動用電源(不図示)に対して出力する。その電圧制御信号により、液晶駆動用電源が基準電圧を発生して更に分割し、液晶表示装置における複数の液晶ドライバ49に供給する。この複数の液晶ドライバ49は、分割された基準電圧(バイアス電圧)を用い、液晶表示パネル4の各表示画素に対して表示階調(トーン)に応じた電圧を印加する。ここで印加された電圧により、液晶表示パネル4における各表示画素部分の透過率が変化するので、コントラスト(明暗の差に相当する)が変化する。
【0112】
なお、サブCPU42は、4箇所に設置された照度センサ8a〜8dからの検知情報(照度の情報)のうち、最も高い値を用いてLCDバックライト65の輝度及び液晶表示パネル4のコントラストを調整する。また、サブCPU42は、照度センサ8からの検知情報(照度の情報)に基づいて、当該パチンコ遊技機100の周囲が初期設置環境(例えば、出荷時の環境)よりも明るい場合は輝度が低くコントラストの高い画像を表示し、同じく暗い場合には、輝度が高くコントラストの低い画像を表示するように制御する。この制御により、鮮明な演出画面を表示させることができる場合がある。
【0113】
このような本発明の実施の一形態に係るパチンコ遊技機100によれば、LCDバックライト65、液晶表示パネル4を有する液晶表示装置等を備え、これらを用いて遊技に関する演出を行うようにした構成において、パチンコ遊技機100に照射される光の光度としての照度を検知する照度センサ8等と、この照度センサ8が検知した照度の情報に基づいて液晶表示装置を制御するサブCPU42、輝度調整回路63等と、を設けることにより、遊技場の照明の具合や遊技時間帯、天候等の環境条件に起因する照度の変化に応じて液晶表示装置の表示を適宜調整できる場合がある。すなわち、前述の環境条件により演出画像が見え難くなって、演出効果が低減するのを防止することができる場合がある。この構成は、請求項1に係る発明の実施の一形態に相当する。具体的には、パチンコ遊技機100が遊技機に相当し、液晶表示装置が光演出手段に相当し、照度センサ8等が光検知手段に相当し、サブCPU42、輝度調整回路63等が制御手段に相当する。
【0114】
また、本実施形態によれば、液晶表示装置は、発光部としてのLCDバックライト65を備え、サブCPU42、輝度調整回路63等は、照度センサ8が検知した光度の情報に基づいて、LCDバックライト65の輝度を制御するようにしたことにより、パチンコ遊技機100の設置環境に応じて、適正な輝度の光により遊技に関する演出を行うことができ、環境条件に起因する演出効果の低下を防止できる場合がある。この構成は、請求項2に係る発明の実施の一形態に相当する。具体的には、LCDバックライト65が発光部に相当する。
【0115】
また、本実施形態によれば、4つの照度センサ8a〜8dをパチンコ遊技機100の前面扉の四隅に設けることにより、例えば照度センサが1つの場合に比べ、パチンコ遊技機100の周囲の照度をより正確に検知して、表示画面の輝度を適正に維持することができる場合がある。この構成は、請求項3に係る発明の実施の一形態に相当する。
【0116】
また、本実施形態によれば、サブCPU42、輝度調整回路63等は、4つの照度センサ8a〜8dが検知した照度のうち、最も高い値に基づいてLCDバックライト65を制御するようにしたことにより、表示画面の輝度を更に適正に維持することができる場合がある。この構成は、請求項4に係る発明の実施の一形態に相当する。
【0117】
また、本実施形態によれば、光演出手段としての液晶表示装置4を備え、サブCPU42、濃度調整回路66等は、照度センサ8が検知した照度の情報に基づいて、液晶表示装置の表示画画像のコントラストを制御するようにしたことにより、表示画面の輝度及びコントラストを適宜調整して、表示画面を更に見やすくすることができる場合がある。この構成は、請求項5に係る発明の実施の一形態に相当する。具体的には、液晶表示装置が画像表示手段に相当し、サブCPU42、濃度調整回路66等が制御手段に相当する。
【0118】
また、本実施形態によれば、遊技者の操作により液晶表示装置の制御開始を指令する操作スイッチ51を備え、サブCPU42等は、操作スイッチ51の操作信号に基づいて制御を開始するようにしたことにより、遊技者の操作に基づき、輝度等の制御を任意の時点で開始することができる場合がある。この構成は、請求項6に係る発明の実施の一形態に相当する。具体的には、操作スイッチ51が開始指令手段に相当する。
【0119】
更に、本実施形態によれば、遊技球を用いた遊技の遊技状態を移行させるメインCPU37を備え、サブCPU42は、メインCPU37が遊技状態を所定の遊技状態(例えば、大当り状態)に移行させることを条件に、液晶表示装置の制御を開始するようにしたことにより、例えば期待度の高いリーチや大当り時等、遊技中の要所(いわゆる「見せ場」に相当する)で輝度やコントラストを調整し、演出用の表示画面を見やすくして演出効果を高めることができる場合がある。この構成は、請求項7に係る発明の実施の一形態に相当する。具体的には、メインCPU37が遊技状態移行手段に相当する。
【0120】
なお、前述した実施形態では、照度センサ8の検知情報により液晶表示装置の明るさを制御するようにした場合について説明したが、本発明はこのほかに、同じく7セグメントのLED7、ランプ26等の明るさを制御するようにしても同様の効果が得られる場合がある。
【0121】
また、前述した実施形態では、本発明に係る遊技機をパチンコ遊技機として実施した場合について説明したが、本発明はこのほかに、パチスロ機として実施しても同様の効果が得られる場合がある。
【0122】
また、前述した実施形態では、4つの照度センサの得た値のうち、最大値を用いて液晶表示時の輝度及びコントラストを調整するようにした場合について説明したが、本発明はこのほかに、例えば4つの照度センサの得た値の平均値を用いても同様の効果が得られる場合がある。
【0123】
更に、前述した実施形態では、液晶表示時の輝度及びコントラストの制御開始を指令する操作スイッチ51を設けた場合について説明したが、本発明はこのほかに、例えば発射ハンドル7の操作をトリガとして前記輝度及びコントラストの制御を開始するようにしても同様の効果が得られる場合がある。
【0124】
次に、本発明に係る他の実施形態を図8、図9に示す。図8、図9は本発明に係るシミュレーションゲームプログラムの一実施の形態を示す図であり、前述した実施の形態におけるパチンコ遊技機100によって提供される遊技(パチンコ)を、サーバ等に記憶されているシミュレーションゲームプログラムを実行することによって、パーソナルコンピュータ等の端末の画面上で再現するものである。本実施形態では、端末の画面上で再現される遊技のことをシミュレーション遊技と呼ぶ。
【0125】
以下、端末によってシミュレーション遊技を実行する方法について、図面を参照しながら説明する。また、以下においては、前述の実施の形態との差異のみを説明するものとする。
【0126】
図8(a)は、端末によってシミュレーション遊技を実行する方法について説明するための図である。また、図8(b)は、本発明の実施の一形態に係る端末310を示す概観図である。
【0127】
図8(a)に示すように、端末310aとサーバ300とはLANを介して接続され、端末310bとサーバ300とは通信回線網320を介して接続されている。
【0128】
サーバ300は、端末310の画面311上においてシミュレーション遊技を実行するためのシミュレーションゲームプログラムを記憶している。このシミュレーションゲームプログラムは、端末310に、遊技機本体としての端末310の画面311の遊技状態を移行させる遊技状態移行機能と、端末310の画面311の周囲の照度の情報を入力する照度入力機能と、開始指令としての操作信号を入力する開始指令入力機能と、開始指令入力機能による開始指令又は照度入力機能による照度の情報に基づいて画面311の輝度を調整する輝度調整機能と、開始指令入力機能による開始指令又は照度入力機能による照度の情報に基づいて画面311の濃度(コントラスト)を調整する濃度調整機能と、を実行させ、画面311の周囲の明るさ(光度)としての照度に基づいて画面311の輝度及びコントラストを調整するものである。
【0129】
また、シミュレーションゲームプログラムには、図4、図5に示すメイン処理を実行するためのプログラム、図6に示すシステムタイマ割込処理を実行するためのプログラム、図7に示すLCD調整処理を実行するためのプログラム、シミュレーション遊技を端末310の画面311上に表示するためのプログラム等が含まれている。
【0130】
端未310は、LANまたは通信回線網320等を介してサーバ300に接続され、WEBブラウザ等によって画面311上にシミュレーション遊技を表示する。なお、端末310は、シミュレーションゲームプログラムをサーバ300からダウンロードすることによって、サーバ300に依存することなくシミュレーションゲームプログラムを実行するように構成されていてもよい。
【0131】
具体的には、図8(b)に示すように、端末310は、画面311と、本体部312と、操作部313と、照度センサ8a〜8dと、操作スイッチ51と、を具備している。
【0132】
画面311は、液晶表示パネル4や前述の始動口等を含む遊技領域の画像を表示し、当該遊技領域の画像上における遊技球の挙動や特別図柄の変動表示等の画像を表示するものである。
【0133】
本体部312は、CPU、ROM、RAM等により構成され、端末310における各処理を制御するものである。なお、本体部312は、シミュレーションゲームプログラムをダウンロードした際には、当該シミュレーションゲームプログラムを記憶するように構成されている。
【0134】
操作部313は、キーボード等により構成され、発射ハンドル7等と同等の機能を有する。
【0135】
照度センサ8a〜8dは、画面311の四隅に露出して配置され、画面311の周囲の明るさとしての照度を検知し、検知情報を本体部312に入力するものである。
【0136】
操作スイッチ51は、遊技者の操作により、輝度及び濃度の調整の開始指令としての操作信号を本体部312に入力するものである。
【0137】
通信回線網320は、サーバ300と端末310とを接続するインターネット網や衛星通信回線網等である。
【0138】
なお、端末310は、CD−ROMやDVD−ROMやROMカートリッジ等の記憶媒体から読み込んだシミュレーションゲームプログラムに基づいて、シミュレーション遊技を実行するように構成されていてもよい。
【0139】
また、シミュレーション遊技は、所定の表示領域を備えた携帯端末によって再現されてもよい。図9は、本発明の実施の一形態に係る携帯端末330の概観図である。図9に示すように、携帯端末330は、前述した画面311と同様の機能を有する画面331と、前述した照度センサと同様の機能を有する照度センサ8a〜8dと、前述した操作部と同様の機能を有する操作部333と、前述した操作スイッチと同様の機能を有する操作スイッチ51と、音声及び楽曲を出力するスピーカ332と、を具備している。
【0140】
本実施形態によれば、サーバ300(端末310又は携帯端末330)が、シミュレーションゲームプログラム、例えば、端末310に、端末310の画面311の周囲の照度の情報を入力する照度入力機能と、照度入力機能による照度の情報に基づいて画面311の輝度を調整する輝度調整機能と、照度入力機能による照度の情報に基づいて画面311のコントラストを調整する濃度調整機能と、を実行させ、画面311の周囲の明るさに基づいて画面311の輝度を調整するシミュレーションゲームプログラムに基づいてシミュレーション遊技を再現することにより、遊技者は適宜、明るさ(輝度、コントラストを含む)の調整された端末又は携帯端末の画面を見ながら、前述したパチンコ遊技機100のシミュレーション遊技を楽しむことができる場合がある。これは請求項8に係る発明の実施の一形態に相当する。
【図面の簡単な説明】
【0141】
【図1】本発明の実施の一形態に係るパチンコ遊技機の斜視図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る液晶表示パネルの断面図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係るパチンコ遊技機のブロック図である。
【図4】本発明の実施の一形態に係るパチンコ遊技機のメイン処理を示すフローチャート(その1)である。
【図5】本発明の実施の一形態に係るパチンコ遊技機のメイン処理を示すフローチャート(その2)である。
【図6】本発明の実施の一形態に係るシステムタイマ割込処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の一形態に係るLCD調整処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施の一形態(その1)に係る端末によるシミュレーション遊技の説明図である。
【図9】本発明の他の実施の一形態(その2)に係る携帯端末の正面図である。
【符号の説明】
【0142】
1 外枠
2a 内枠
2b 前面扉
2c ガラス板
3 遊技盤
4 液晶表示パネル
5 上皿
6 下皿
7 発射ハンドル
8(8a〜8d) 照度センサ
10 7セグメントのLED
25 左右のスピーカ
26 左右のランプ
49 複数の液晶ドライバ
51 操作スイッチ
61 A/Dコンバータ
62 D/Aコンバータ
63 輝度調整回路
64 インバータ回路
65 LCDバックライト
66 濃度調整回路
100 パチンコ遊技機
300 サーバ
310(310a、310b) 端末
330 携帯端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光により遊技に関する演出を行う光演出手段を備えた遊技機であって、
該遊技機に照射される光の光度を検知する光検知手段と、該光検知手段が検知した光度の情報に基づいて光演出手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機において、
光演出手段は、発光部を備え、
制御手段は、光検知手段が検知した光度の情報に基づいて、発光部の輝度を制御するようにしたことを特徴とする遊技機。
【請求項3】
請求項2に記載の遊技機において、
光検知手段を遊技機本体の複数箇所に備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項4】
請求項3に記載の遊技機において、
制御手段は、遊技機本体の複数箇所で光検知手段が検知した光度のうち、最も高い値に基づいて光演出手段を制御するようにしたことを特徴とする遊技機。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の遊技機において、
光演出手段は、画像を表示する画像表示手段を備え、
制御手段は、光検知手段が検知した光度の情報に基づき、画像表示手段が表示する画像のコントラストを更に制御するようにしたことを特徴とする遊技機。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の遊技機において、
遊技者の操作に基づいて光演出手段の制御開始を指令する開始指令手段を備え、
制御手段は、開始指令手段の指令に基づいて光演出手段の制御を開始するようにしたことを特徴とする遊技機。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の遊技機において、
遊技球を用いた遊技の遊技状態を移行させる遊技状態移行手段を備え、
制御手段は、遊技状態移行手段が遊技状態を所定の遊技状態に移行させることを条件に、光演出手段の制御を開始するようにしたことを特徴とする遊技機。
【請求項8】
光により遊技に関する演出を行う光演出手段を備えた遊技機のシミュレーションをコンピュータに実行させるシミュレーションプログラムであって、
コンピュータに、遊技機に照射される光の光度を検知する光検知手段と、該光検知手段が検知した光度の情報に基づいて光演出手段を制御する制御手段と、を備えた遊技機のシミュレーションを実行させることを特徴とするシミュレーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−42847(P2006−42847A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−223804(P2004−223804)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】