説明

運転装置の制御装置

【課題】モードの設定が初期化された場合であっても、操作性の問題の発生を防止できる運転装置の制御装置を提供する。
【解決手段】障害者が運転するための障害者モードと健常者が運転するための健常者モードとが選択的に設定される運転装置を制御するためのECU50において、ECU50にリセットが発生したことによりモードの設定が初期化された場合に、初期化前に設定されていたモードに再設定する。これにより、モードの設定が初期化された場合であっても、操作性の問題の発生を防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転装置を制御するための制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下肢が不自由な身体障害者による車両の運転を補助するための装置としては、運転者により手動で操作されて車両のブレーキ装置及びアクセル装置の作動を選択的に指示するための操作レバーを含む操作部、ブレーキペダルを駆動するブレーキ駆動系、アクセルペダルを駆動するアクセル駆動系、操作レバーの操作量に応じてブレーキ駆動系及びアクセル駆動系を制御する制御装置等から構成された運転装置が知られている(特許文献1参照)。
このような運転装置には、健常者が通常どおり操作することができる健常者モードと、障害者が操作レバーなどを用いて操作することができる障害者モードとを切り替えることができるものがある。
【特許文献1】特開平8−216737号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、走行中に、電圧の変動や瞬断、EMI(Electromagnetic Interference)等の何らかの原因により運転装置の制御装置にリセットが発生する場合がある。リセットが発生すると、設定されていたモードについても初期化される。このため、操作性に問題が発生するおそれがある。
例えば、障害者モードで走行中にリセットが発生して、健常者モードに切り替わってしまうと、操作レバーによる操作ができなくなる。これにより、下肢が不自由な障害者は、運転不能に陥ってしまう。
【0004】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、モードの設定が初期化された場合であっても、操作性の問題の発生を防止できる運転装置の制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的は、障害者が運転するための障害者モードと健常者が運転するための健常者モードとが選択的に設定される運転装置を制御するための制御装置において、モードの設定が初期化された場合に、初期化前に設定されていたモードに再設定することを特徴とする運転装置の制御装置によって達成できる。
このような構成により、何らかの原因でモードの設定が初期化された場合であっても初期化前に設定されていたモードに再設定することができるので、操作性の問題の発生を防止できる。
【0006】
また、初期化前に設定されていたモードの情報が記憶される記憶部を備え、前記記憶部からモードの情報を読み出すことにより、初期化前に設定されていたモードに再設定することを特徴とする請求項1に記載の運転装置の制御装置によっても達成できる。
このような構成によっても、初期化前に設定されていたモードに再設定することができるので、操作性の問題の発生を防止できる。
【0007】
また、障害者が運転するための障害者モードと健常者が運転するための健常者モードとが選択的に設定される運転装置を制御するための制御装置において、前記運転装置は、障害者が運転するための障害者用操作部と健常者が運転するための健常者用操作部とを備え、モードの設定が初期化された場合に、初期化後に操作された操作部に応じて、モードを再設定する運転装置の制御装置によっても達成できる。
このような構成により、モードの設定が初期化された後に操作された操作部に応じてモードを再設定することができるので、操作性の問題の発生を防止できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、モードの設定が初期化された場合であっても、操作性の問題の発生を防止できる運転装置の制御装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明に係る複数の実施例を説明する。
【実施例1】
【0010】
図1は、本発明に係る運転補助装置の構成図である。
この運転補助装置は、図1に示すように、操作装置(障害者が運転するための障害者用操作部)10、障害者の運転モードと健常者の運転モードを切り換えるモードスイッチ40、ECU(制御装置)50、車両の制動系としてのブレーキペダル(健常者が運転するための健常者用操作部)80を駆動するブレーキ制御部60及び車両の加速系としてのアクセルペダル(健常者が運転するための健常者用操作部)90を駆動するアクセル制御部70等を備えている。
【0011】
ECU50は、マイコン51、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)(記憶部)55、ブレーキ制御部60、アクセル制御部70により構成され、運転補助装置全体を制御するものである。
マイコン51は、ROM(Read Only Memory)52、CPU(Central Processing Unit)53、SRAM(Static Random Access Memory)(記憶部)54等のハードウェア、所要のソフトウェアにより実現される。
【0012】
マイコン51は、操作装置10からの操作レバー20の操作量に応じて、ブレーキ制御部60及びアクセル制御部70に信号を送信して、アクチュエータ61、71の駆動量を制御する。これにより、ブレーキペダル80、アクセルペダル90の駆動量を制御する。
【0013】
アクチュエータ61は、ブレーキ制御部60からの信号に基づいてブレーキペダル80を駆動させる。同様に、アクチュエータ71は、アクセル制御部70からの信号に基づいてアクセルペダル90を駆動させる。
【0014】
ブレーキペダル位置センサ81は、ブレーキペダル80の位置を検出してその情報をマイコン51に送る。同様に、アクセルペダル位置センサ91は、アクセルペダル90の位置を検出してその情報をマイコン51に送る。
【0015】
操作レバー20は、ブレーキ領域側及びアクセル領域側へ図示しない支持機構により揺動自在に案内されている。また、操作レバー20は、図示しないばね等の付勢手段によりブレーキ領域側及びアクセル領域側の双方から付勢されて、非操作時にはブレーキ領域とアクセル領域との間のニュートラル領域に保持される。
【0016】
レバー位置センサ30は、ECU50とケーブルにより電気的に接続されており、操作レバー20の操作位置を検出してディジタル信号からなる検出信号としてECU50へ出力する。レバー位置センサ30は、例えば、ロータリエンコーダやレゾルバ等を用いて構成できるが、特に、これらに限定されず、操作レバー20の操作位置を検出できる構造であればよい。
【0017】
モードスイッチ40は、障害者が運転するための障害者モードと健常者が運転するための健常者モードとを選択的に設定可能に設けられている。障害者モードに設定された場合、運転手は、操作レバー20を操作することにより、ブレーキペダル80、アクセルペダル90を駆動させて運転することが可能になる。
【0018】
健常者モードに設定された場合、運転手は、操作レバー20によりブレーキペダル80、アクセルペダル90を駆動させることは不可能になり、ブレーキペダル80、アクセルペダル90を直接踏むことにより運転することが可能となる。
【0019】
CPU53は、モードスイッチ40により設定されたモードの種類の情報を、SRAM54及びEEPROM55に記憶させる。また、CPU53は、何らかの理由でECU50にリセットが発生し、モードの設定が初期化された場合に、所定のモードに再設定する。詳しくは後述する。
尚、「ECU50にリセットが発生する」とは、電圧の変動や瞬断、EMI等の何らかの原因により、ECU50により設定されていたモードが初期化することをいう。
【0020】
次に、設定されたモードの種類の情報を記憶させる処理について、図2を参照して説明する。図2は、設定されたモードの種類の情報を記憶させる処理のフローチャートである。尚、この処理は車両の駆動中は一定周期毎に実行される。
【0021】
マイコン51のCPU53は、モードスイッチ40からの信号に基づき、健常者モードから障害者モードへと設定されたかどうかを判定する(ステップS1)。障害者モードへと設定された場合は、CPU53は、SRAM54及びEEPROM55に、設定されたモードの種類を障害者モードとして記憶させる(ステップS2)。
【0022】
障害者モードへと設定されていない場合、CPU53は、同様にモードスイッチ40からの信号に基づき、障害者モードから健常者モードへと設定されたかどうかを判定する(ステップS3)。健常者モードへと設定された場合は、CPU53は、SRAM54及びEEPROM55に、設定されたモードの種類を健常者モードとして記憶させる(ステップS4)。健常者モードへと設定されていない場合は、この処理を終了する。
【0023】
このように、CPU53は、モードスイッチ40により設定されたモードの種類の情報をSRAM54及びEEPROM55などの記憶装置に記憶させる。これにより、後述するECU50にリセットが発生した場合に、所定のモードに再設定することができる。詳しくは後述する。
【0024】
次に、リセット発生後に所定のモードに再設定する処理について、図3を参照して説明する。図3は、リセット発生後に所定のモードに再設定する処理のフローチャートである。尚、この処理は車両の駆動中は一定周期毎に実行される。
【0025】
CPU53は、ECU50にリセットが発生したかどうかを判定する(ステップS21)。リセットが発生していない場合には、この処理を終了する。
リセットが発生した場合は、CPU53は、SRAM54に異常が発生したかどうかを判定する(ステップS22)。SRAM54に異常が発生すると、SRAM54に記憶されていた、リセット前に設定されていたモードの種類の情報がクリアされて、読み出すことができないからである。
【0026】
SRAM54に異常が発生していない場合には、CPU53は、SRAM54からリセット前に設定されていたモードの種類の情報について読み出す(ステップS23)。これにより、リセット前に設定されていたモードの種類について判別することが可能となる。
【0027】
CPU53は、読み出されたモードが障害者モードであるかどうかを判定する(ステップS24)。障害者モードである場合には、CPU53は、障害者モードに再設定する(ステップS25)。また、障害者モードではない場合には、CPU53は、健常者モードに再設定する(ステップS26)。
【0028】
このように、CPU53は、モードの設定が初期化前に設定されていたモードの情報が記憶されるSRAM54からモードの情報を読み出すことにより、初期化前に設定されていたモードに再設定する。これにより、障害者モードで運転していた運転手は、モードの設定が初期化された後も障害者モードで継続して運転することができ、健常者モードで運転していた運転手は、健常者モードで継続して運転することができる。
【0029】
SRAM54に異常が発生していた場合、CPU53は、EEPROM55に記憶されている、モードの種類の情報をSRAM54に読み込ませる処理を行う(ステップS27)。前述したように、SRAM54に異常が発生した場合には、SRAM54に記憶されていたモードの種類の情報を読み出すことができないため、EEPROM55からSRAM54にモードの種類の情報を読み出すことにより、設定されていたモードへの復帰を図ることができる。また、この処理は時間を要する場合があるため、CPU53は、この読み込み処理が終了したかどうかを判定する(ステップS28)。
【0030】
EEPROM55からの読み込み処理が終了した場合には、SRAM54にリセット前に設定されていたモードの種類の情報が復帰しているため、CPU53は、SRAM54からリセット前に設定されていたモードの種類の情報について読み出す(ステップS23)。後の処理は、前述した場合と同様である(ステップS24、25又は26)。
【0031】
このように、SRAM54に異常が発生した場合には、EEPROM55からSRAM54への読み込み処理を行い、この読み込み処理の終了後にSRAM54からモードの設定が初期化前に設定されていたモードの情報を読み出すことにより、初期化前に設定されていたモードに再設定することができる。
【0032】
EEPROM55からSRAM54への読み出し処理が終了していない場合は、CPU53は、ナビゲーションのディスプレイ(不図示)やスピーカ(不図示)により、モード状態が不定であることを乗員に警告する(ステップS29)。
【0033】
次に、CPU53は、レバー位置センサ30からの信号に基づき、操作レバー20が操作されたかどうかを判定する(ステップS30)。操作レバー20が操作された場合には、CPU53は、障害者モードとして再設定を行う(ステップS31)。
【0034】
このように、SRAMに異常が発生し、EEPROMからの読み出し処理の実行中であっても、操作レバー20が操作された場合には、運転手が障害者であると判断し障害者モードとして再設定を行うので、早期に所定のモードを復帰することができ、操作性の問題の発生を防止できる。
【0035】
操作レバー20が操作されていない場合には、CPU53は、ブレーキペダル位置センサ81又はアクセルペダル位置センサ91からの信号に基づき、ブレーキペダル80又はアクセルペダル90が操作されたかどうかを判定する(ステップS32)。ブレーキペダル80又はアクセルペダル90が操作された場合には、CPU53は、健常者モードとして再設定を行う(ステップS33)。ブレーキペダル80又はアクセルペダル90が操作された場合には、運転手が健常者であると判断し健常者モードとして再設定を行うので、早期に所定のモードを復帰することができ、操作性の問題の発生を防止できる。
尚、ブレーキペダル80又はアクセルペダル90が操作されていない場合は、再度ステップS28の処理を実行する。
【0036】
このように、SRAM54に異常が発生した場合、EEPROM55から設定されていたモードの種類の情報について読み出す処理を行うが、リセット後に、障害者が運転するための障害者用操作部(操作レバー20など)又は健常者が運転するための健常者用操作部(ブレーキペダル80、アクセルペダル90など)への操作に応じて、モードが再設定される。従って、早期に所定のモードを復帰することができ、操作性の問題の発生を防止できる。
【実施例2】
【0037】
次に、図4を参照して、実施例2に係る運転補助装置について説明する。図4は実施例2に係る運転補助装置の構成図である。尚、実施例2に係る運転補助装置の基本構成は、実施例1に係る運転補助装置と同様である。よって、実施例1に係る運転補助装置と同様の部分には、同じ符号を付することで重複する説明を省略する。
【0038】
ECU51は、マイコン51と通信可能なモード記憶装置56が備えられている。モード記憶装置56は、CPU53からの指令により電荷を蓄えるコンデンサ(不図示)を備える。
コンデンサは、CPU53からの指令に基づき、モードスイッチ40により設定されたモードの種類に応じて電荷を蓄える。具体的には、障害者モードに設定された場合には、コンデンサに電荷を蓄え、健常者モードに設定された場合には、蓄えられた電荷を放電する。ECU50にリセットが発生した場合は、モード記憶装置56のコンデンサに電荷が蓄えられているかどうかにより、リセット前に設定されていたモードの種類を判別することができる。詳しくは後述する。
【0039】
次に、設定されたモードの種類に応じてモード記憶装置56に所定の要求を行う処理について、図5を参照して説明する。図5は、設定されたモードの種類に応じてモード記憶装置56に所定の要求を行う処理のフローチャートである。尚、この処理は車両の駆動中は一定周期毎に実行される。
【0040】
CPU53は、モードスイッチ40からの信号に基づき、健常者モードから障害者モードへと設定されたかどうかを判定する(ステップS41)。障害者モードへと設定された場合は、CPU53は、モード記憶装置56に電荷を蓄える要求を出す(ステップS42)。
【0041】
障害者モードへと設定されていない場合、CPU53は、同様にモードスイッチ40からの信号に基づき、障害者モードから健常者モードへと設定されたかどうかを判定する(ステップS43)。健常者モードへと設定された場合は、CPU53は、モード記憶装置56に、放電要求を出す(ステップS44)。健常者モードへと設定されていない場合は、この処理を終了する。
【0042】
このように、CPU53は、モードスイッチ40により設定されたモードの種類に応じて、モード記憶装置56に電荷を蓄える要求又は放電要求を出す。これにより、後述するECU50にリセットが発生した場合に、所定のモードに再設定することができる。詳しくは後述する。
【0043】
次に、実施例2に係る運転補助装置に係る、リセット発生後に所定のモードに再設定する処理について、図6を参照して説明する。図6は、実施例2に係る運転補助装置に係る、リセット発生後に所定のモードに再設定する処理のフローチャートである。尚、この処理は車両の駆動中は一定周期毎に実行される。
【0044】
CPU53は、ECU50にリセットが発生したかどうかを判定する(ステップS51)。リセットが発生していない場合には、この処理を終了する。
リセットが発生した場合は、CPU53は、モード記憶装置56のコンデンサに電荷が蓄えられているかどうかを判定する(ステップS52)。
電荷が蓄えられている場合は、CPU53は、障害者モードに再設定する(ステップS53)。また、電荷が蓄えられていない場合は、CPU53は、健常者モードに再設定する(ステップS54)。
【0045】
このように、リセット前に設定されていたモードを、リセットが発生した後に再設定することにより、障害者モードで運転していた運転手は、リセット発生後も障害者モードで継続して運転することができ、健常者モードで運転していた運転手は、健常者モードで継続して運転することができる。従って、モードの設定が初期化前に設定されていたモードを再設定することができるので、操作性の問題の発生を防止できる。
【0046】
また、実施例1に係る運転補助装置と比較し、実施例2に係る運転補助装置は、コンデンサへの電荷の蓄えの有無により、設定されていたモードの種類を判別するので、EEPROMをECUに設ける場合よりも、低コストでECUを製造することができる。
【0047】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、運転手の個人認証を行い、予めECUに記憶されている個人毎のモードに再設定するように構成してもよい。運転手の指紋を検出する認証部をハンドルなどに設け、リセット発生後は認証部からの信号に基づき、運転手個人毎に応じたモードの種類が記憶されているデータベースから、その運転手に応じたモードの種類を読み出してモードの再設定を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、SRAM又はEEPROMから設定されていたモードの種類の情報を読み出すことにより、リセット前に設定されていたモードを再設定する構成であるが、SRAMやEEPROMから情報を読み出すことなく、リセット発生後に操作された操作部に応じて、モードを再設定するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、ECU50にリセットが発生したことによりモードの設定が初期化された場合に所定のモードに再設定するが、リセットの発生に限られず、モードの設定が初期化されたことを検出して、所定のモードに再設定するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】運転補助装置の構成図である。
【図2】設定されたモードの種類の情報を記憶させる処理のフローチャートである。
【図3】リセット発生後に所定のモードに再設定する処理のフローチャートである。
【図4】実施例2に係る運転補助装置の構成図である。
【図5】設定されたモードの種類に応じてモード記憶装置に所定の要求を行う処理のフローチャートである。
【図6】実施例2に係る運転補助装置に係る、リセット発生後に所定のモードに再設定する処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0049】
10 操作装置
20 操作レバー
30 レバー位置センサ
40 モードスイッチ
50 ECU(制御装置)
51 マイコン
52 ROM
53 CPU
54 SRAM
55 EEPROM
56 モード記憶装置
60 ブレーキ制御部
61 アクチュエータ
70 アクセル制御部
71 アクチュエータ
80 ブレーキペダル
81 ブレーキペダル位置センサ
90 アクセルペダル
91 アクセルペダル位置センサ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
障害者が運転するための障害者モードと健常者が運転するための健常者モードとが選択的に設定される運転装置を制御するための制御装置において、
モードの設定が初期化された場合に、初期化前に設定されていたモードに再設定することを特徴とする運転装置の制御装置。
【請求項2】
初期化前に設定されていたモードの情報が記憶される記憶部を備え、
前記記憶部からモードの情報を読み出すことにより、初期化前に設定されていたモードに再設定することを特徴とする請求項1に記載の運転装置の制御装置。
【請求項3】
障害者が運転するための障害者モードと健常者が運転するための健常者モードとが選択的に設定される運転装置を制御するための制御装置において、
前記運転装置は、障害者が運転するための障害者用操作部と健常者が運転するための健常者用操作部とを備え、
モードの設定が初期化された場合に、初期化後に操作された操作部に応じて、モードを再設定することを特徴とする運転装置の制御装置。






【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−161078(P2007−161078A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−359662(P2005−359662)
【出願日】平成17年12月13日(2005.12.13)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】