説明

過剰増殖性障害の処置に有用なヒドロキサム酸

【化1】


本発明は、式(I)の化合物、および過剰増殖性障害の処置におけるその使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、新規なヒドロキサム酸化合物、そのプロドラッグ、そのような化合物およびプロドラッグを含有する製薬学的組成物、および過剰増殖性障害(hyper−proliferative disorder)を処置するためのこれら化合物または組成物の使用に関する。
【発明の開示】
【0002】
本発明の化合物
本発明の1つの態様は、式I
【0003】
【化1】

【0004】
[式中
WはH、(C−C)アルキル、
場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよいO−フェニル、
場合により各々独立してR12、OH、COOR、C(O)NHR、S(O)(C−C)アルキル、NHS(O)(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキル、NHC(O)(C−C)アルキル、
【0005】
【化2】

【0006】
およびN[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキルおよび
【0007】
【化3】

【0008】
から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される最高2個の置換基で置換されてもよいフェニル、
場合により各々独立してR12、OH、C(O)O(C−C)アルキル、各々独立して、OH、C(O)R、(C−C)アルコキシ、ピロリジニル、
【0009】
【化4】

【0010】
イミダゾリル、NH(C−C)アルキルおよびN[(C−C)アルキル]から選択される1もしくは2個の置換基で置換された(C−C)アルキル、およびNH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、ピロリジニル、イミダゾリル、
【0011】
【化5】

【0012】
および(C−C)アルコキシから選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいインドリル、ならびに
場合により各々独立してR12から選択される最高3個の置換基で場合により置換されてもよい別のヘテロアリール、
から選択され、
LはCHR、CHR−CHRおよびCHR−CH−CHRから選択され、
はH、C(O)R10、C(O)OR、テトラヒドロピラニル、(C−C)シクロアルキル、
場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよいフェニル、
場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよいピリジル、
フェニルが場合により各々独立してR12、NH、NHC(O)(C−C)アルキル、NH(C−C)アルキル−N[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキル−OH、COOH、OH、およびN[(C−C)アルキル]、OHおよび
【0013】
【化6】

【0014】
から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいS(O)−フェニル、
場合により1個のフェニル環で置換されてもよいS(O)(C−C)アルキル、
場合により各々独立してOR11、C(O)R10、C(O)OR、N[(C−C)アルキル]、(C−C)シクロアルキル、ジオキソピロリジニル、
【0015】
【化7】

【0016】
グルコピラノシル、グルコピラノシルアミノ;場合により各々独立してOH、
【0017】
【化8】

【0018】
およびイミダゾリルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルコキシ;場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよいO−フェニル;1個のHが場合によりS(O)(C−C)アルキル、S(O)NH(C−C)アルキル、S(O)CF、C(O)R、S(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)O(C−C)アルキル、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)N[(C−C)アルキル]
【0019】
【化9】

【0020】
および場合により1個のOH基で置換されてもよい(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置き換えられてもよいNH;場合により各々独立してR12、OH、S−(C−C)アルキル、C(O)NH、S(O)NH、C(O)N[(C−C)アルキル]、S(O)(C−C)アルキル、S(O)NHC(O)(C−C)アルキル、C(O)(C−C)アルキル、C(O)NH(C−C)アルキル、NHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH、S(O)N[(C−C)アルキル]、NHS(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)(C−C)アルキル、場合により(C−C)アルコキシ、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]および
【0021】
【化10】

【0022】
から選択される1個の置換基で置換されてもよいS(O)NH(C−C)アルキル、ならびにNHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHS(O)NH(C−C)アルキルおよびNHC(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルキル、ならびにOH、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、(C−C)アルコキシおよび
【0023】
【化11】

【0024】
から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1も
しくは2個の置換基で置換されてもよいフェニル;場合によりR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)(C−C)アルキル、
【0025】
【化12】

【0026】
およびS(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換されてもよいピロリル;場合により各々独立してR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキルおよび
【0027】
【化13】

【0028】
から選択される最高3個の置換基で置換されてもよいピラゾリル;ならびに場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよい別のヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキル
から選択され、
は各々の場合に独立して(C−C)アルキル、ハロ、(C−C)アルコキシ、CF、NO、NH、CNおよびCOOHから選択され、
はH、(C−C)アルキルおよびハロから選択され、
はHおよび(C−C)アルキル−OHから選択され、
はH、OHおよび(C−C)アルキルから選択され、
はH、C(O)OR、C(O)Rならびに場合によりOH、NHS(O)(C−C)アルキルおよびNHC(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキルから選択され、
はHおよび(C−C)アルキルから選択され、
はOH、NH、N[(C−C)アルキル]、モルホリニルおよびピロリジニルから選択され、
はNH、モルホリニル、N[(C−C)アルキル]ならびに場合によりOH、COOHおよびN[(C−C)アルキル]から選択される1個の置換基で置換されてもよいNH(C−C)アルキルから選択され、
10は(C−C)シクロアルキル、モルホリニル、N[(C−C)アルキル]、(C−C)アルコキシ、
場合により各々独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、ハロおよびCFから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいヘテロアリール、
場合により各々独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、ハロおよびCFから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいフェニル、
場合によりフェニル、イミダゾリルおよび
【0029】
【化14】

【0030】
から選択される1個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキル、
場合により各々独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロおよびCFから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいフェニル環で場合により置換されてもよいNH(C−C)アルキル、ならびに
フェニルが場合により各々独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロおよびCFから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいNH−フェニル
から選択され;
11はH、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)−ピロリジニル、C(O)NH−フェニルおよび場合により1個のフェニル環で置換されてもよいC(O)NH(C−C)アルキルから選択され、
12は(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロ、NO、CN、CF、O−CFおよび場合により各々独立してハロ、(C−C)アルキルおよび(C−C)アルコキシから選択される最高2個の置換基で場合により置換されてもよいフェニルから選択され、
XはO、S、CHおよびNHから選択され、そして
XがNHである時、NH上のHは場合によりC(O)(C−C)アルキル、S(O)(C−C)アルキルまたは(C−C)アルキルで置き換えられてもよく、そして
XがO、SまたはCHである時、
【0031】
【化15】

【0032】
部分は場合により
【0033】
【化16】

【0034】
部分の任意のH原子を(C−C)アルキルに置き換えることにより置換されてもよく、
mは0、1および2から選択され、
nは1および2から選択され、
−− は二重結合および単結合から選択される]
の化合物またはその製薬学的に許容され得る塩、エステルもしくはカーボネートである。
【0035】
上で確認される用語は、明細書を通して以下の意味を有する:
「場合により置換されていてもよい」という用語は、そのように修飾される部分が、0から少なくとも示した最高数までの置換基を有することができることを意味する。置換基は置き換えが化学的に可能であり、そして化学的に安定である限り、そのように修飾される部分上のH原子を置き換えることができる。任意の部分に2以上の置換基がある場合、各置換基は他の置換基から独立して選択され、したがって同じか、または異なることができる。
【0036】
用語「C−Cアルキル」、「C−Cアルキル」および「C−Cアルキル」
は、それぞれ約1から約3個、約4個または約6個のC原子を有する直鎖もしくは分枝状の飽和炭素基を意味する。そのような基には、限定するわけではないがメチル、エチル、−プロピル、イソプロピル、−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル等を包含する。
【0037】
「C−Cアルコキシ」という用語は、約1個から約3個のC原子を有する直鎖もしくは分枝状の飽和炭素基を意味し、該炭素基はO原子に結合している。O原子はアルコキシ置換基の残りの分子への結合点である。そのような基には限定するわけではないが、メトキシ、エトキシ、−プロポキシ、イソプロポキシ等を包含する。
【0038】
アルキルまたはアルコキシ基が「場合により置換されてもよい」場合、これは置換基が分子中のC原子の位置に関して化学的に適切である限り、かつ言及した最大数の置換基についてのみ任意の具体的なアルコキシ基中のH原子を置き換える限り、基の中の任意のC原子上のH原子が言及した置換基に置き換えられることを意味する。
【0039】
用語「C−Cシクロアルキル」は、上に定義したように約3個から約6個のC原子を有するアルキル基の単環式類似体を意味する。C−Cシクロアルキル基の例には、限定するわけではないがシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等を含む。
【0040】
用語「ハロ」はCl、Br、FおよびIから選択される原子を意味し、ここでCl、BrおよびFが好ましい。
【0041】
「(O)」が化学式中で使用されている場合、これは=Oを意味する。「C(O)」はカルボニル基を意味し、そして「S(O)」はスルホニル基を意味する。
【0042】
式「N[(C−C)アルキル]は、N原子に結合した2つの可能なアルキル基の各々が互いに独立して選択されるので、それらは同じでも異なってもよいことを意味する。
【0043】
(Rの場合、mが1または2である時、Rは各々の場合でフェニル環上の任意の利用可能なC原子でコア分子に結合している。すなわちmが1である時、Rはフェニル環上の3つの利用可能なC原子の任意の1つで結合している。mが2である時、各R基はフェニル環上の3つの利用可能なC原子から選択される別々の利用可能なC原子に結合し、そして各Rは互いに独立して選択される。
【0044】
用語「ヘテロアリール」および「別のヘテロアリール」(今後、別々に、および集合的に「別の/ヘテロアリール」)は、以下にさらに説明するように各々が約5個から約10個の原子を含有し、その1、2、3または4個がそれぞれ独立してN、OおよびSから選択され、残る原子はCである芳香族の単環または縮合二環式環を意味する。
【0045】
別の/ヘテロアリールが5個の原子を含有する芳香族の単環式環である場合、どの環にも少なくとも1個のO原子または1個のS原子が存在すれば、原子の1、2、3または4個はそれぞれ独立してN、OおよびSから選択され、残る原子はCである。ハロ、NO、CN、O−CFまたはアルコキシ置換基が環の利用可能なC原子のみで環に結合しているならば、5員のヘテロアリールは、任意の利用可能なCまたはN原子でコア分子に結合し、そして任意の置換基は任意の利用可能なCまたはN原子でヘテロアリールに結合することができる。そのような5−員のヘテロアリール基には、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、テトラゾリルおよびチア
ジアゾリル等を、すべてのそれらの可能な異性体形で含む。
【0046】
別の/ヘテロアリールが6個の原子を含有する芳香族の単環式環である場合、環中の1または2個の原子はNであり、そして残る原子はCである。この部分は任意の利用可能なC原子でコア分子に結合し、そして任意の置換基が任意の利用可能なC原子で6員のヘテロアリールに結合することができる。そのような基には、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル等を、すべてのそれらの可能な異性体形で含む。
【0047】
別の/ヘテロアリールが縮合した二環式環である場合、少なくとも1つのO原子または1つのS原子が任意の縮合二環式環に存在するならば、縮合二環式環は一緒に縮合している2つの環に分割される9〜10個の原子を有し、そしてその1、2、3または4個は各々が独立して、N、OおよびSから選択される。完全な縮合二環式環系は、芳香族である。ヘテロ原子は縮合二環式部分上の任意の利用可能な場所に位置することができる。縮合二環式ヘテロアリールは、利用可能なCまたはN原子を介してコア分子に結合し、そして場合により任意の利用可能なCまたはN原子(1つまたは複数)で、言及した置換基に置換されてもよいが、ハロ、NO、CN、O−CFまたはアルコキシ置換基は、任意の環の利用可能なC原子のみで環に結合している。二環式ヘテロアリール基には、−5−6および−6−6縮合二環を含む。縮合二環には限定するわけではないが、ベンゾフラニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル等を、すべてのそれらの可能な異性体形で含む。
【0048】
Wが別のヘテロアリールである場合、インドリルはこの基に含まれない。Wが場合により置換されてもよいインドリルである場合、インドリル部分は任意の利用可能なCまたはN原子で分子の残りに結合することができ、そしてインドリル部分の任意の利用可能なCまたはN原子で場合により置換されることもできる。
【0049】
が、別のヘテロアリールで置換された(C−C)アルキルである場合、ピロリルおよびピラゾリルは別のヘテロアリール基に含まれない。Rが、場合により置換されてもよいピロリルまたは場合により置換されてもよいピラゾリルで置換された(C−C)アルキルである場合、該ピロリルまたはピラゾリルは任意の任意の利用可能なCまたはN原子で分子の残りに結合することができ、そしてこれは環上の任意の利用可能なC原子で場合により置換されることができるが、ハロ、NO、CN、O−CFまたはアルコキシ置換基は環の利用可能なC部分のみで環に結合する。
【0050】
グルコピラノシル基が分子の残りに結合する場合、これは基ピラニル環に結合した任意のO原子を介して結合し、そしてグルコピラノシルアミノ基が分子の残りに結合する場合、これはそのN原子を介して結合する。
【0051】
フェニル環が1もしくは複数の置換基で置換される場合、置換基(1もしくは複数)は、任意の利用可能なC原子でフェニル環に結合することができる。フェニル環上に1より多くの置換基が存在する場合、各々は互いに独立して選択されるので、それらは同じでも異なってもよい。
【0052】
【化17】

【0053】
は場合により置換されてもよいモルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニルまたはピ
ペラジニルを意味する。
【0054】
【化18】

【0055】
環は、
【0056】
【化19】

【0057】
中の任意の利用可能なN原子を介して分子の残りに結合することができる。
【0058】
【化20】

【0059】
環が置換されている場合、置換基(1もしくは複数)は、環の任意の利用可能なCまたはN原子(1もしくは複数)で環に結合する。環上に1より多くの置換基が存在する場合、各々は互いに独立して選択されるので、それらは同じでも異なってもよい。
【0060】
nが1である場合、W−L−N(R)−側鎖は、炭素原子が以下の番号:
【0061】
【化21】

【0062】
である場合、C1、C2またはC3原子、好ましくはC1またはC2原子で分子の残りに結合することができる。
【0063】
nが2である場合、W−L−N(R)−側鎖は、炭素原子が以下の番号:
【0064】
【化22】

【0065】
である場合、C5、C6、C7またはC8原子、好ましくはC5またはC6原子で分子の残りに結合することができる。
【0066】
LがCHR−CHRまたはCHR−CH−CHRである場合、WはCHR
炭素原子でこれらの基に連結し、そしてN(R)はCHR炭素原子でこれらの基に連結する。
【0067】
式Iの代表的な化合物を表1に示す。列挙したHPLC保持時間および/またはM+H質量分析スペクトルのような特性データを有するこれらの化合物例を実際に合成した。特性データが無い化合物は合成しなかったが、それらは当業者に周知である以下の手順、および/または本出願に開示した手順に従い合成することができる。
【0068】
【表1】

【0069】
【表2】

【0070】
【表3】

【0071】
【表4】

【0072】
【表5】

【0073】
【表6】

【0074】
【表7】

【0075】
【表8】

【0076】
【表9】

【0077】
【表10】

【0078】
【表11】

【0079】
【表12】

【0080】
【表13】

【0081】
【表14】

【0082】
【表15】

【0083】
【表16】

【0084】
【表17】

【0085】
【表18】

【0086】
【表19】

【0087】
【表20】

【0088】
【表21】

【0089】
【表22】

【0090】
【表23】

【0091】
【表24】

【0092】
【表25】

【0093】
【表26】

【0094】
【表27】

【0095】
【表28】

【0096】
【表29】

【0097】
【表30】

【0098】
【表31】

【0099】
【表32】

【0100】
【表33】

【0101】
【表34】

【0102】
【表35】

【0103】
【表36】

【0104】
【表37】

【0105】
【表38】

【0106】
【表39】

【0107】
【表40】

【0108】
【表41】

【0109】
【表42】

【0110】
【表43】

【0111】
【表44】

【0112】
【表45】

【0113】
【表46】

【0114】
【表47】

【0115】
【表48】

【0116】
【表49】

【0117】
【表50】

【0118】
【表51】

【0119】
【表52】

【0120】
【表53】

【0121】
【表54】

【0122】
【表55】

【0123】
【表56】

【0124】
【表57】

【0125】
【表58】

【0126】
【表59】

【0127】
【表60】

【0128】
【表61】

【0129】
【表62】

【0130】
【表63】

【0131】
【表64】

【0132】
【表65】

【0133】
【表66】

【0134】
【表67】

【0135】
【表68】

【0136】
【表69】

【0137】
【表70】

【0138】
【表71】

【0139】
【表72】

【0140】
【表73】

【0141】
【表74】

【0142】
【表75】

【0143】
【表76】

【0144】
【表77】

【0145】
【表78】

【0146】
【表79】

【0147】
【表80】

【0148】
【表81】

【0149】
【表82】

【0150】
【表83】

【0151】
【表84】

【0152】
【表85】

【0153】
【表86】

【0154】
【表87】

【0155】
【表88】

【0156】
【表89】

【0157】
【表90】

【0158】
【表91】

【0159】
【表92】

【0160】
【表93】

【0161】
【表94】

【0162】
【表95】

【0163】
【表96】

【0164】
【表97】

【0165】
【表98】

【0166】
【表99】

【0167】
【表100】

【0168】
【表101】

【0169】
【表102】

【0170】
【表103】

【0171】
【表104】

【0172】
【表105】

【0173】
【表106】

【0174】
【表107】

【0175】
【表108】

【0176】
【表109】

【0177】
【表110】

【0178】
【表111】

【0179】
【表112】

【0180】
【表113】

【0181】
【表114】

【0182】
【表115】

【0183】
【表116】

【0184】
【表117】

【0185】
【表118】

【0186】
【表119】

【0187】
【表120】

【0188】
【表121】

【0189】
【表122】

【0190】
【表123】

【0191】
【表124】

【0192】
【表125】

【0193】
【表126】

【0194】
【表127】

【0195】
【表128】

【0196】
【表129】

【0197】
【表130】

【0198】
【表131】

【0199】
【表132】

【0200】
【表133】

【0201】
【表134】

【0202】
【表135】

【0203】
【表136】

【0204】
【表137】

【0205】
【表138】

【0206】
【表139】

【0207】
【表140】

【0208】
【表141】

【0209】
【表142】

【0210】
【表143】

【0211】
【表144】

【0212】
【表145】

【0213】
表1に示す化合物に関する化学名を以下の表2に示す。
【0214】
【表146】

【0215】
【表147】

【0216】
【表148】

【0217】
【表149】

【0218】
【表150】

【0219】
【表151】

【0220】
【表152】

【0221】
【表153】

【0222】
【表154】

【0223】
【表155】

【0224】
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【表171】

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【表178】

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【表179】

【0248】
【表180】

【0249】
【表181】

【0250】
【表182】

【0251】
【表183】

【0252】
【表184】

【0253】
【表185】

【0254】
【表186】

【0255】
【表187】

【0256】
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【0257】
【表189】

【0258】
【表190】

【0259】
【表191】

【0260】
【表192】

【0261】
【表193】

【0262】
【表194】

【0263】
【表195】

【0264】
【表196】

【0265】
【表197】

【0266】
【表198】

【0267】
【表199】

【0268】
【表200】

【0269】
【表201】

【0270】
【表202】

【0271】
【表203】

【0272】
【表204】

【0273】
【表205】

【0274】
【表206】

【0275】
【表207】

【0276】
【表208】

【0277】
【表209】

【0278】
【表210】

【0279】
【表211】

【0280】
【表212】

【0281】
【表213】

【0282】
【表214】

【0283】
本発明の化合物は、所望する多様な置換基の位置および性質に依存して1もしくは複数の不斉中心を含有することができる。不斉炭素原子は()もしくは()の立体配置で存在することができる。特定の場合では、不斉性は、所定の結合、例えば具体的な化合物の2個の置換された芳香環を結びつける中心結合の周囲の制限された回転によってもまた存在し得る。また環上の置換基は、シスもしくはトランスのいずれかの形態でも存在し、そして二重結合上の置換基は、=Zもしくは=E形のいずれかで存在するかもしれない。すべてのこのような立体配置(鏡像異性体およびジアステレオマーを含む)を本発明の範囲内に含むことを意図している。好ましい化合物は、より望ましい生物学的活性を生じる本発明の化合物の絶対配置をもつものである。分離された、純粋な、もしくは部分的に精製された本発明の化合物の異性体もしくはラセミ化合物の混合物もまた本発明の範囲内に含む。前記異性体の精製および前記異性体混合物の分離は、当該技術分野で既知の標準的技術により達成することができる。
【0284】
1もしくは複数の不斉中心を含む化合物に関して、(±)、(+)もしくは(−)はそれぞれラセミ混合物、正の旋光度をもしくは負の旋光度を有するエナンチオマーを記載するために使用する。構造または化学名の前に(+)もしくは(−)の記号が無い場合、記載する化合物は、示した相対的な立体化学をもつラセミ混合物である。除外は、例1、7、16、40、41、42および128ならびにそれらの対応するキラル中間体である。絶対立体化学は、構造および/またはIUPAC名で表す。
【0285】
またこれらの化合物の製薬学的に許容され得る塩も本発明の範囲内にある。「製薬学的に許容され得る塩」という用語は、本発明の化合物の相対的に非毒性の無機もしくは有機酸付加塩を指す。例えば、S.M.Berge,et al.,「製薬学用塩(Pharmaceutical Salts)」J.Pharm.Sci.、66、1−19,1977を参照されたい。
【0286】
本発明の化合物の代表的塩には、例えば当該技術分野で周知の手段により無機もしくは有機酸または塩基から形成される従来の非毒性塩および四級アンモニウム塩を包む。例えば、そのような酸付加塩には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、カンファー酸塩、カンファースルホン酸塩、ケイヒ酸塩、シクロペンタンプロピ
オン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、イタコン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、スルホン酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩およびウンデカン酸塩を包む。
【0287】
塩基塩は、カリウムおよびナトリウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウムおよびマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、ならびにジシクロヘキシルアミンおよびN−メチル−D−グルカミンのような有機塩基とのアンモニウム塩を包む。加えて、塩基性窒素含有基は、塩化、臭化およびヨウ化メチル、エチル、プロピルおよびブチルのような低級アルキルハロゲン化物:硫酸ジメチル、ジエチルおよびジブチルのようなジアルキル硫酸塩;ならびに硫酸ジアミル、塩化、臭化およびヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルのような長鎖ハロゲン化物、臭化ベンジルおよびフェネチルのようなアラルキルハロゲン化物ならびにその他のような作用物質で四級化してもよい。
本発明のプロドラッグ
上記に同定される化合物のプロドラッグ形も、特定の状況で有用になると思われ、そしてそのような化合物も本発明の範囲内にある。本発明の目的に関して、プロドラッグは患者の体内で1もしくは複数の代謝プロセスにより元の化合物に転換される化合物である。そのような転換プロセスには、「グッドマンおよびギルマンの治療薬の薬理学的基礎(Goodman and Gilman’s Pharmacological Basis of Therapeutics」(第9版)、Molinoff et al.,編集、マグロウ−ヒル(McGraw−Hii)出版、第11〜13(1996)(これは引用により本明細書に編入する)に記載されている主な薬物の生物変換反応を含み、それらには限定するわけではないが胃、消化管または血漿での加水分解がある。
【0288】
プロドラッグ化合物は、よりよく吸収され、よりよく分布され、かつ/または、より迅速に中枢神経系に浸透し、よりゆっくりと代謝または排除され得る等の点で、元の化合物より利益を有することができる。プロドラッグ形は結晶性および水溶性の点でも製剤の利点を有することができる。したがって本発明のプロドラッグは、代謝され得る元の化合物の特性を強化する化学構造を有することができる。そのような強化された特性のさらなる例には、例えば「製薬学的剤形および薬剤送達系(Pharmaceutical Dosage Form and Drug Delivery Systems)」(第6版)、Ansel et al.,編集、ウィリアムス&ウィルキンス(Williams & Wilkins)出版、第27〜29(1995)(これは引用により本明細書に編入する)に記載されているものを含む。
【0289】
プロドラッグの例には、1もしくは複数のヒドロキシル基を有する上記の表で確認される元の化合物を含み、ここでこれら化合物上のヒドロキシル基は、エステルまたはカーボネート基に転換される。そのようなエステルにはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチルおよびアルキル−フェニルエステル等のようなアルキルエステルを含む。エステルの具体例には、酢酸エステルおよび安息香酸エステルを含む。本発明の化合物のカーボネートの例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチルまたはペンチルカーボネートのような製薬学的に許容され得るカーボネートを含む。カーボネートの具体例には、O−C(=O)−CHCH(エチルカーボネート)およびO−C(=O)−CH(CH(イソプロピルカーボネート)を含む。
【0290】
これらのエステルまたはカーボネート基(1もしくは複数)は、生理学的pHで加水分
解されることができ、内因性エステラーゼまたはリパーゼにより分解されることができ、またはそうではなくインビボで分解されて過剰増殖性障害を処置するための活性物質として元の化合物を放出することができる(例えば米国特許第4,942,184号、同第4,960,790号、同第5,817,840号および同第5824701明細書を参照にされたい。これらすべては引用により全部、本明細書に編入する)。
【0291】
内容が逆を明らかに示さない限り、用語「この発明の化合物」、「本発明の化合物」等が本明細書で使用される時はいつでも、化学的に可能な製薬学的に許容され得る塩および/またはエステル、ならびに参照した化合物のすべての立体化学的異性体を含むことを意図する。
本発明の化合物の作製方法
一般に、本発明で使用する化合物は、市販されているか、または日常的な通常の化学法に従い生成することができる出発材料を使用して、当該技術分野で既知の標準的技法により、それらに類似する既知の方法により、および/または本明細書に記載する方法により調製することができる。本発明の化合物の調製に利用される具体的な方法は、所望する具体的化合物に依存する。アミンが置換されているかどうか、分子の種々の位置で可能な具体的置換基の選択等のような因子はそれぞれ、本発明の具体的化合物の調製で通る経路で役割を果たす。これらの因子は当業者により容易に認識される。
【0292】
以下の調製法は、本発明の化合物の合成の読者を目的として提示する。
略号および頭字語
以下の略号が本開示を通じて使用される場合、それらは以下の意味を有する:
【0293】
【表215】

【0294】
【表216】

【0295】
実験手順
LC−MS法
方法A:
HPLC−エレクトロスプレー質量スペクトル(HPLC ES−MS)は、4つのポ
ンプ、254nmに設定した可変波長検出器、YMC pro C−18カラム(2×23mm、120A)を備えたヒューレット パッカード(Hewlett−Packard)の1100 HPLC、およびエレクトロスプレーイオン化を含むフィニガン(Finnigan)のLCQイオントラップ質量分析器を使用して得た。スペクトルは供給源のイオン数に従い、可変のイオン時間を使用して120〜1200amuから走査した。溶出液はA:0.02%のTFAを含有する水中2%アセトニトリル、およびB:0.018%のTFAを含有するアセトニトリル中の2%水であった。3.5分間にわたり1.0mL/分の流速で、10%B〜95%への勾配溶出を、最初に0.5分の保持時間、そして0.5分の95%Bの最終保持時間で使用して行った。全操作時間は6.5分間であった。
方法B
HPLC−エレクトロスプレー質量スペクトル(HPLC ES−MS)は、2つギルソン(Gilson)306ポンプ、ギルソンの215自動サンプリング器、ギルソンのダイオードアレイ検出器、YMC pro C−18カラム(2×23mm、120A)を備えたギルソンのHPLCシステム、およびz−スプレーエレクトロスプレーイオン化を含むマイクロマス(Micromass)LCZの1つの4重極質量分析器を使用して得た。スペクトルは1.5秒間にわたり120〜800amuから走査した。ELSD(エバポラティブ ライト スカッタリング検出器:Evaporative Light
Scattering detector)データも、アナログチャンネルとして得た。溶出液はA:0.02%のTFAを含有する水中2%アセトニトリル、およびB:0.018%のTFAを含有するアセトニトリル中の2%水であった。3.5分間にわたり、1.5mL/分の流速で10%B〜90%への勾配溶出を、最初に0.5分の保持時間、そして0.5分の90%Bの最終保持時間で使用して行った。全操作時間は4.8分間であった。
NMR法
プロトン(H)核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、バリアン(Varian)のMercury(300MHz)またはブルカー(Bruker)のAvance(500MHz)分光器を使用して、MeSi(δ0.00)または残存プロトン化溶媒(CHClδ7.26;MeOHδ3.30;DMSOδ2.49)のいずれかを標準として用いて測定した。合成した例のNMRデータ(その中の幾つかは以下の詳細な特性に開示されていない)は、対応する構造の挙示と一致する。
旋光性
精製されたエナンチオマーの旋光性は、パーキン−エルマー(Perkin−Elmer)241偏光計を使用して、Na Dライン下で室温にて測定した。[α]を算出し、そして使用した溶媒および濃度(g/100mL)と共に与える。
【0296】
元素分析は、ニュージャージー州、マジソンのRobertson Microlit研究室により行った。行ったが、以下の詳細な特性には開示しない元素分析の結果は、対応する構造の挙示と一致する。
【0297】
本発明の化合物の一般的な合成は、以下の流れ図I−Xに記載する。インダン誘導化化合物の合成の具体的説明は、適当な出発材料に代えることにより、テトラヒドロナフタレン誘導化化合物の合成にも応用することができた。出発材料および/または中間体は、市販されているか、または文献の手順または具体的な実施例に記載されている手順に類似する様式で調製される。
【0298】
式(I)の化合物の右手部分(場合により置換されてもよいフェニルプロパノエート部分)は、以下にさらに記載する連結Aまたは連結Bを形成することにより構築することができる。左手部分は、連結Cまたは連結Dを形成することにより構築することができる。
【0299】
【化23】

【0300】
当業者は、合成工程の順序が出発材料の入手可能性および官能基の適合性に依存し、そして化合物毎に変動し得ると考えるべきである(例え具体的な化合物例を提供するために従う工程順序の例については、表1の「合成順序」のカラムを参照にされたい)。保護および脱保護反応は、当業者には明白なように以下の反応に加えて含むことができる。以下で使用する基および用語R、R、R、R12、m、LおよびWは、特に言及しない限り、前に定義した通りである。
連結A
連結Aは、分子の場合により置換されてもよいインダン部分の、分子の場合により置換されてもよいプロペノエート部分へのカップリングである。これは流れ図Iで具体的に説明するHeck反応のような金属媒介型の交差カップリング反応を使用することにより形成することができる。
【0301】
【化24】

【0302】
あるいは連結Aは、流れ図IIで具体的に説明するように、中間体プロピノエートを介し、続いてプロピノエートのハロゲン化により形成することができる。
【0303】
【化25】

【0304】
連結B
連結Bは、場合により置換されてもよいインダンアルデヒドまたはケトンの、分子のアセテート部分へのカップリングである。これは流れ図IIIで具体的に説明するように、Wittig反応またはHorner−Emmons反応のようなオレフィン化反応を使用することにより形成することができる。
【0305】
【化26】

【0306】
連結C
連結Cは、場合により置換されてもよいインダノンの、場合により置換されてもよいアミンへのカップリングである。これは流れ図IVで具体的に説明するように、場合により置換されてもよいインダノンの還元的アミノ化または連続的完全および置換を介して形成することができる。場合により置換されてもよいアミンは、市販させれているか、または以下に掲げる具体的手順または文献の手順に記載されているものに類似する様式で調製される(例えば、Journal of Organic Chemistry(2003),68(12),4938−4940)。
【0307】
【化27】

【0308】
連結D
連結Dは、場合により置換されてもよいアミノインダンの、場合により置換されてもよいアルキル基へのカップリングである。これは流れ図Vで具体的に説明するように、還元的アミン化または−アルキル化のいずれかを介して形成することができる。
【0309】
【化28】

【0310】
ヒドロキサム酸の形成
ヒドロキサム酸は、流れ図VIで具体的に説明するように幾つかの経路を介して形成することができる。
【0311】
【化29】

【0312】
さらなる操作
以下の官能基が分子中に存在する場合、流れ図VIIに列挙する変換を行うことができる。
【0313】
【化30】

【0314】
が、場合により置換されてもよいフェニル、場合により置換されてもよいピロリル、場合により置換されてもよいピラゾリル、または場合により置換されてもよい別のヘテロアリールで場合により置換されてもよい(C−C)アルキルである場合、Rはアルデヒドと場合により置換されてもよいアミノ−インダンとの間の還元的アミノ化反応を
介して、それが結合しているN原子に連結される(流れ図VIII)。アルデヒドは市販されているか、または文献の手順に記載されているものに類似する様式[例えば、Canadian Journal of Chemistry(1990),68(5),791−4;Canadian Journal of Chemistry(1995),73(5),675−84;Tetrahedron(2001),57(15),3063−3067.Canadian Journal of Chemistry(1978),56(5),654−7;Canadian Journal of Chemistry(1981),59(17),2673−6;Tetrahedron Letter(2002),43(20),3673−3675;Canadian Journal of Chemistry(1980),58(23),2527−30;Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters(1994),4(21),2627−30;Chemicke Zvesti(1983),37(2),251−62]、流れ図IXおよびX、または以下の具体的手順に示す一般的な合成順序で調製される。明確な具体的説明を目的とするために、1,4−置換パターンのみを流れ図IXおよびXに示す。しかし合成順序は、1,2−または1,3−置換パターンにも応用することができる。
【0315】
【化31】

【0316】
【化32】

【0317】
【化33】

【0318】
以下の具体的な実施例は、本発明を具体的に説明するために提示するが、それらは本発明の範囲をどのようにも限定するとは解釈されるべきではない。中間体を列挙する表において、列挙するHPLC保持時間、M+H質量分析データ、TLC R値またはNMRデータのような特性データを有する化合物は、実際に合成した。特性データが無い化合物は合成しなかった;しかしそれらは当業者に周知な手順および/または本出願に開示する手順に従うことにより合成することができる。
本発明の実験的実施例
中間体A
tert−ブチル3−(2−ブロモエチル)−1H−インドール−
1−カルボキシレート
【0319】
【化34】

【0320】
エチル1−インドール−3−イルアセテート(2.5g、12.3ミリモル)を、THF(60mL)に溶解し、そして生成した溶液にジ−tert−ブチルカルボネート(2.9g、16.6ミリモル)、EtN(1.89mL)およびDMAP(150mg、1.23ミリモル)を加えた。反応物を16時間、rtで撹拌した。溶媒を真空下で除去し、そして残渣をEtOに再溶解し、そして飽和NaHCOを加え、そして混合物を30分間、激しく撹拌した。有機相を集め、そしてNaSOで乾燥させた。溶媒を真空下で除去した。粗生成物は、溶出液としてEtOを使用してシリカのプラグを通すことによりさらに精製した。溶媒を真空下で除去して、tert−ブチル3−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−1−インドール−1−カルボキシレートを油として得た(3.73g、99%):H NMR(CDCl)δ8.14(m,1H),7.54(m,2H),7.32(m,1H),7.24(m,2H),4.19(q,2H),3.71(s,1H),1.68(s,9H),1.29(t,3H)。
【0321】
以下の中間体化合物は、類似様式で合成する。
【0322】
【表217】

【0323】
中間体B
tert−ブチル3−(2−オキソエチル)−1H−インドール−
1−カルボキシレート
【0324】
【化35】

【0325】
中間体A1(tert−ブチル 3−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−1−インドール−1−カルボキシレート)(1.5g、4.94ミリモル)を、THF(30mL)に溶解し、そして生成した混合物を−78℃に冷却した。DIBAL(Hex中の1M、738mg、5.19ミリモル)を溶液に滴下した。最初に当量のDIBAL添加を加えた後に反応は起こらなかった。さらにDIBALを反応に加えた(1107mg、7.79ミリモル)。次いで反応はMeOHを用いて−78℃で止めて、さらに出発材料が存在してもアルコール形成を制限した。ロッセルの塩(酒石酸ナトリウムカリウム)の飽和溶液を反応物に加えた。この混合物をEtOAcで抽出した。有機相を集め、そしてNaSOで乾燥させた。次いで溶媒を真空下で除去した。粗生成物は、溶出液としてHex中の5〜10%EtOAcを使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル 3−(2−オキソエチル)−1−インドール−1−カルボキシレートを油として得た(215mg、17%収率):H-NMRδ(CDCl)9.78(m,1H),8.18(m,1H),7.61(m,1H),7.47(m,1H),7.37(m,1H),7.27(m,1H),3.80(m,2H),1.70(m,9H)。
【0326】
中間体C
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イルアミン塩酸塩
【0327】
【化36】

【0328】
2−アミノインダン塩酸塩(4.12g、24.3ミリモル)および水(40mL)を混合し、そして生成した混合物を60℃に加熱した。臭素(4.07g、25.5ミリモル)を45分間にわたり滴下し、そして反応混合物をさらに1時間撹拌した後に、氷浴中で冷却した。形成された固体を濾過し、そして水、EtOで洗浄し、そして真空下で乾燥させて、5−ブロモインダンを塩酸塩として得た(3.8g、63%)。H−NMR:(DMSO−d6)δ8.08(br s,3H),7.49(m,1H),7.36(m,1H),7.23(d,1H),4.00(br s,1H),3.25(m,2H),2.92(m,2H)。
【0329】
中間体D
メチル(2E)−3−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)
−2−プロペノエート
【0330】
【化37】

【0331】
5−ブロモ−1−インダノン(1.50g、71.0ミリモル)の溶液(CHCN:45mLおよびEtN:45mL中)に、Pd(OAc)(0.957g、4.2ミリモル)、PPh(2.793g、10.7ミリモル)、メチルアクリレート(16mL、177.7ミリモル)を加えた。反応混合物をアルゴン下で16時間、85℃に加熱した。混合物をrtに冷却し、そして溶媒を真空下で蒸発させた。生成した黒い残渣をCHClに取り、そしてCeliteを通して濾過した。濾液を2N HCl、飽和水性NaHCOおよびブラインで洗浄した。これをMgSOで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。生成した黄色い粗固体を、EtOでトリチュレートして、メチル(2)−3−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエートを得た(13.23g、86%):TLC R=0.35(Hex中の25%EtOAc),H-NMR(CDCl)δ7.72(d,1H),7.7(s,1H),7.65(s,1H),7.54−7.57(m,1H),6.5(d,1H),3.80(s,3H),3.16(t,2H)および 2.70(t,2H)。
【0332】
以下の化合物を、類似様式で合成する:
【0333】
【表218】

【0334】
【表219】

【0335】
中間体E
メチル(2E)−3−(1−{[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]
アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−プロペノエート
【0336】
【化38】

【0337】
Dean−Stark冷却器を備えた100mLの丸底フラスコ中の中間体D[メチル(2)−3−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエート)](1.00g、4.62ミリモル)、トリプタミン(0.78g、4.86ミリモル)、トルエンスルホン酸(0.02g、0.14ミリモル)およびトルエン(25mL)の混合物を、3時間加熱還流した。粗混合物を真空下で濃縮して、黒い残渣を得た。これをジクロロエタン(20mL)に溶解し、そしてNaBH(OAc)(0.98g、4.62ミリモル)を加えた。混合物をrtで一晩撹拌した。反応物を飽和NaHCOで止め、そしてCHClで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、そしてNaSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させて、暗い残渣として粗生成物を得た。これを40M Biotageを用いてMeOH(2M NH)/CHCl(5/95)で溶出して精製して、メチル(2)−3−(1−{[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエートを茶色い固体として得た(0.68g、40%):LC/MS[M+H]361.0.RT2.27分(方法A)。H-NMR:(DMSO−d6)δ10.76(s,1H),7.63(d,1H),7.56(s,1H),7.49(m,2H),7.34(m,2H),7.13(d,1H),7.05(m,1H),6.95(m,1H),6.58(d,1H),4.23(t,1H),3.70(s,3H),2.92(m,5H),2.73(m,1H),2.33(m,1H),1.80(m,1H)。
【0338】
以下の化合物を類似様式で合成する。中間体E4、E5、E6およびE7について、−ブタノールおよびトルエンの混合物をシッフ塩基形成の溶媒として使用する。
【0339】
中間体Eも、HCl塩として別の処理を含む中間体Qの合成で記載するものに類似する様式で合成する。
【0340】
【表220】

【0341】
【表221】

【0342】
a.インダンのキラル中心の絶対配置は、Stalker et al.,Tetrahedron,2002,58,4837−4849により観察された面の選択性に基づき仮に割り当てる。
b.E1およびE2は同じ反応で形成され、そしてE2は鏡像異性体として単離する。
【0343】
中間体F
5−ブロモ−N−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}
エチル)−2−インダンアミン
【0344】
【化39】

【0345】
中間体C(5−ブロモ−2−インダンアミン)(226mg、1.07ミリモル)、{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}アセトアルデヒド(186mg、1.07ミリモル)およびジクロロエタン(10mL)を、AcOH(73uL、1.28ミリモル)と一緒にフラスコに入れ、次いでNaBH(OAc)(316mg、1.49ミリモル)を即座に加えた。混合物をrtで1時間撹拌した。反応はNaHCOで止め、そしてCHClで抽出した。有機層を集め、そしてNaSOで乾燥させた。溶媒を真空下で除去して、5−ブロモ−−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−2−インダンアミンを油として得た(384mg、97%)。これは精製せずにさらなる反応に使用した。H-NMR(CDCl)δ7.26(m,1H),7.17(m,1H),6.99(m,1H),3.64(m,2H),3.56(m,1H),3.04(m,2H),2.57−2.70(m,4H),0.83(s,9H),0.01(s,6H)。
【0346】
以下の化合物を類似様式で合成する。
【0347】
【表222】

【0348】
【表223】

【0349】
【表224】

【0350】
【表225】

【0351】
【表226】

【0352】
【表227】

【0353】
【表228】

【0354】
【表229】

【0355】
【表230】

【0356】
【表231】

【0357】
【表232】

【0358】
【表233】

【0359】
【表234】

【0360】
【表235】

【0361】
【表236】

【0362】
【表237】

【0363】
【表238】

【0364】
【表239】

【0365】
【表240】

【0366】
【表241】

【0367】
【表242】

【0368】
【表243】

【0369】
【表244】

【0370】
【表245】

【0371】
【表246】

【0372】
【表247】

【0373】
【表248】

【0374】
【表249】

【0375】
【表250】

【0376】
【表251】

【0377】
【表252】

【0378】
【表253】

【0379】
【表254】

【0380】
【表255】

【0381】
中間体G
メチル(2E)−3−(1−{(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]
オキシ}エチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−
2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−プロペノエート
【0382】
【化40】

【0383】
中間体E(メチル(2)−3−(1−{[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエート)(0.49g、1.35ミリモル)、(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(0.65g、2.71ミリモル)および’−ジイソプロピルエチルアミ
ン(0.35g、2.71ミリモル)の混合物(10mLのDMF中)に、触媒量のKIを加えた。混合物を80℃で一晩加熱した。反応物をrtに冷却し、そして水で止め、そしてCHClで2回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、そしてNaSOで乾燥させた、溶媒を真空下で除去して、粗生成物を得た。これを25S Biotageを用いてヘキサン中15%のEtOAcで溶出して精製して、メチル(2)−3−(1−{(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエートを黄色い油として得た(0.48g、67%):LC/MS[M+H]519.1.RT2.90分(方法A);H-NMR(CDOD)δ7.67(d,1H),7.40(s,1H),7.33(m,4H),7.03(m,2H),6.89(m,1H),6.47(d,1H),4.65(t,1H),3.76(s,3H),3.63(m,2H),2.90(m,6H),2.64(m,2H),2.24(m,1H),2.02(m,1H),0.85(s,9H),0.00(s,6H)。
【0384】
以下の化合物を類似様式で合成する。中間体G1の場合、中間体AおよびCを出発材料として使用する。中間体G5、G6およびG7の場合、NaHを塩基として使用し、そして中間体Gを出発材料として使用する。また中間体Gは、中間体Eと{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}アセトアルデヒドとの間の還元的アミノ化により合成される。
【0385】
【表256】

【0386】
【表257】

【0387】
【表258】

【0388】
中間体H1およびH2
(±)(E)−3−(1−{(2−ヒドロキシ−エチル)−[2−(1H−
インドール−3−イル)−エチル]−アミノ}−インダン−5−イル)−アクリル酸
メチルエステルのキラル分離
【0389】
【化41】

【0390】
ラセミ中間体J(メチル(2)−3−(1−{(2−ヒドロキシエチル)[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエート)(0.31g)は、0.1%EtNを含むヘキサン中の25〜40%iPrOH(流速=15mL/分)を使用して、キラルPAK AD−Hを用いて分離して、第1ピーク(RT=18.73分、105mg):[α](MeOH)=+70.2(c1.0)を得た。第2ピーク(RT=22.93分、103mg):[α](MeOH)=−67.9(c1.0)。全体の収率は67%であった。
【0391】
中間体I1およびI2
(±)(E)−3−{1−[2−(1H−インドール−3−イル)−エチルアミノ]−
インダン−5−イル}−アクリル酸メチルエステルのキラル分離
【0392】
【化42】

【0393】
ラセミ中間体E(メチル(2)−3−(1−{[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエート)(0.28g)は、0.1%EtNを含むヘキサン中の20〜28%MeOH/EtOH(1/1)を使用して(流速=15mL/分、250uL/注入)、キラルPAK AD−Hを用いて分離して、第1ピーク(RT=6.70分、100mg)および第2ピーク(RT=8.10分、85mg)を得た。全体の収率は66%であった。
【0394】
中間体J
メチル(2E)−3−(1−{(2−ヒドロキシエチル)[2−(1H−インドール−
3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−
プロペノエート
【0395】
【化43】

【0396】
中間体G(メチル(2)−3−(1−{[2−(tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエート)(1.74g、3.35ミリモル)の溶液(5mLのMeOH中)に、5%TFA(水中、15mL)を加えた。混合物を40℃で3時間撹拌した。反応を飽和NaHCOで止め、そしてEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧化で除去して粗残渣を得た。これを25M Biotageを用いて100%EtOAcで溶出して精製して、所望の生成物であるメチル(2)−3−(1−{(2−ヒドロキシエチル)[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエートを黄色い油として得た(1.10g、80%):LC/MS[M+H]405.0.RT2.26分(方法A);H-NMR(CDOD)δ7.68(d,1H),7.43(s,1H),7.30(m,4H),7.03(m,2H),6.90(m,1H),6.50(d,1H),4.66(t,1H),3.79(s,3H),3.61(m,2H),2.92(m,8H),2.28(m,1H),2.06(m,1H)。
【0397】
以下の化合物を類似様式で合成する:
【0398】
【表259】

【0399】
【表260】

【0400】
【表261】

【0401】
【表262】

【0402】
【表263】

【0403】
【表264】

【0404】
【表265】

【0405】
【表266】

【0406】
【表267】

【0407】
【表268】

【0408】
中間体K
5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル
トリフルオロメタンスルホネート
【0409】
【化44】

【0410】
6−ヒドロキシ−1−テトラロン(1.00g、6.17ミリモル)およびEtN(1.72mL、12.33ミリモル)を、CHCl(30mL)rtで溶解した。生成した溶液を0℃に冷却し、この時点でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.56g、9.25ミリモル)を滴下した。反応物を20分間撹拌し、この時点で飽和NaHCOの溶液を加えた。二相混合物を10分間、激しく撹拌し、次いでCHClで希釈した。有機相を集め、そして1N HClおよびブラインで洗浄した。有機相を集め、NaSOで乾燥させ、そして濾過した。溶媒を真空下で除去した後、粗油は溶出液としてHex中の20%EtOAcを使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル トリフルオロメタンスルホネートをほぼ無色の油として得た(1.32g、73%収率)。H NMR(CDCl)δ8.10(m,1H),7.23(m,2H),3.04(dd,2H),2.68(dd,2H),2.19(m,2H)。
【0411】
中間体L
メチル(2E)−3−(5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−
ナフタレニル)−2−プロペノエート
【0412】
【化45】

【0413】
中間体K(5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル トリフルオロメタンスルホネート)(1.3g、4.42ミリモル)、メチルアクリレート(3.98mL、44.2ミリモル)、EtN(1.23mL、8.84ミリモル)およびDPPP(100mg、0.24ミリモル)を、DMF(20mL)にrtで溶解した。溶液を窒素で15分間、脱気した後、Pd(OAc)(50mg、0.22ミリモル)を加え、そして溶液を80℃で16h加熱した。反応物をrtに冷却し、そして揮発性溶媒を真空下で除去した。粗生成物は溶出液としてHex中の20〜30%EtOAcを使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、メチル(2)−3−(5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)−2−プロペノエート(670mg、66%収率)を白色固体として得た:LC/MS[M+H]231.1,RT3.22分(方法A);H NMR(CDCl)δ7.99(d,1H),7.67(d,1H),7.49(m,1H),7.44(s,1H),6.54(d,1H),3.81(s,3H),3.88(dd,2H),2.66(dd,2H),2.16(m,2H)。
【0414】
中間体M
メチル(2E)−3−(1−{アセチル[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−プロペノエート
【0415】
【化46】

【0416】
中間体E(メチル(2)−3−(1−{[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエート)(82mg、0.23ミリモル)の溶液(THF中)に、0℃でアセチルクロライド(21mg、0.27ミリモル)およびEtN(34mg、0.34ミリモル)を加えた。混合物をrtで一晩撹拌した。朝、反応を水で止めた。混合物はCHClで2回抽出し、そして合わせた有機層をブラインで洗浄し、そしてNaSOで乾燥させた。これを真空下で濃縮して粗残渣を得た。これはHex中の80%EtOAcを使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1対のロトマー(rotomer)として所望の生成物を得た(74mg、81%収率):LC/MS[M+H]402.9,RT2.98分(方法A);H-NMR(CDOD)δ7.73(d,J=12Hz,1H),7.56(s,1H),7.50(m,1H),7.28(m,2H),7.10(m,4H),6.57(dd,J=12Hz,3Hz,1H),5.96 および 5.57(t,1H),3.79(s,3H),3.48(t,1H),3.05(m,5H),2.50(m,1H),2.20(s,3H),2.16(m,1H)。
【0417】
以下の化合物を類似様式で合成する:
【0418】
【表269】

【0419】
中間体N
メチル(2E)−3−(1−{[(エチルアミノ)カルボニル][2−
(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−
ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート
【0420】
【化47】

【0421】
中間体E[メチル(2)−3−(1−{[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエート](88mg、0.24ミリモル)の溶液(2mLのCHCl中)に、0℃でエチルイソシアネート(19mg、0.27ミリモル)を加えた。生成した混合物をrtで2時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、そしてHex中60%のEtOAcで溶出する25S Biotageで精製して、所望の生成物であるメチル(2)−3−(1−{[(エチルアミノ)カルボニル][2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)アクリレートを黄色い固体として得た(
100mg,95%):LC/MS[M+H]432.0,RT3.10分(方法A)。
【0422】
【表270】

【0423】
【表271】

【0424】
中間体O
メチル(2E)−3−{1−[[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]
(フェニルスルホニル)アミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル}
アクリレート
【0425】
【化48】

【0426】
中間体E[メチル(2)−3−(1−{[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエート](100mg、0.28ミリモル)の溶液(2mLのCHCl中)に、0℃でベンゼンスルホニルクロライド(58mg、0.33ミリモル)およびEtN(42mg、0.42ミリモル)を滴下した。生成した混合物をrtで一晩撹拌した後、これを真空下で濃縮した。生成した残渣はHex中の25%EtOAcで溶出する25S Biotageを用いて精製して、所望の生成物であるメチル(2)−3−{1−[[2−(1−インドール−3−イル)エチル](フェニルスルホニル)アミノ]−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル}アクリレートを黄色い固体として得た(67mg,48%):LC/MS[M+H]500.9,RT3.82分(方法A)。
【0427】
以下の化合物を類似様式で合成する:
【0428】
【表272】

【0429】
中間体P1およびP2
メチル(2E)−3−(1−{(3−ヒドロキシプロピル)[2−(1H−インドール
−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)
アクリレートのキラル分離
【0430】
【化49】

【0431】
ラセミ中間体J3であるメチル(2)−3−(1−{(3−ヒドロキシプロピル)[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)アクリレート(0.6g)は、0.1%EtNを含むヘキサン中の3
5〜65%B(B=1:1のメタノール:エタノール)を使用して(流速=15mL/分、150uL/注入)、キラルPAK AD−Hを用いて分離して、第1ピーク(RT=5.35分、95mg)を得た。第2ピーク(RT=7.98分、85mg):[α]=+90.2(c1.0、MeOH)。全体の収率は41%であった。
【0432】
中間体Q
メチル(2E)−3−{1−[(ピリジン−3−イルメチル)アミノ]−2,3−
ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート
【0433】
【化50】

【0434】
中間体D[メチル(2)−3−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエート](250mg、1.16ミリモル)をCHClに溶解し、チタニウム(IV)メトキシド(497mg、2.89ミリモル、2.5当量)、モレキュラーシーブ(4A、370mg)および3−(メチルアミン)ピリジン(137mg、1.27ミリモル、1.1当量)で処理した。反応混合物をrtで窒素下にて一晩撹拌した。翌朝、混合物をトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(610mg、2.89ミリモル、2.5当量)で処理し、そしてrtで一晩撹拌した。これをCHClおよびMeOHで希釈し、そして反応を水で止め、そして30分間撹拌した。次いでCeliteをエマルジョンに加え、そして濾過した。次いで濾液をシリカゲルに吸着させ、そしてCHCl中の2〜3%MeOHを用いてBiotageで精製して、340mg(95%収率)の生成物を固体として得た。R=0.25(シリカ、MeOH:CHCl 4:96);LC/MS=308.9[(M+H)+、RT=1.24分(方法A)]:H NMR(DMSO−d6)δ1.73−1.86(m,1H),2.26−2.37(m,1H),2.67−2.78(m,1H),2.88−2.97(m,1H),3.70(s,3H),3.76(d,1H),3.82(d,1H),4.13(t,1H),6.58(d,1H),7.31−7.35(m,1H),7.41(d,1H),7.52(d,1H),7.57(s,1H),7.64(d,1H),7.77−7.82(m,1H),8.42(dd,1H),8.57(d,1H)。
【0435】
あるいはCHClおよびMeOHでの希釈無しに、1Nの水性HClを使用して反応を止める。所望する生成物をその塩酸塩形で集める。中間体E、Q13、Q54、Q58、Q59およびQ60をそれらの塩酸塩で調製する。
【0436】
以下の化合物を類似様式で合成する。
【0437】
【表273】

【0438】
【表274】

【0439】
【表275】

【0440】
【表276】

【0441】
【表277】

【0442】
【表278】

【0443】
【表279】

【0444】
【表280】

【0445】
【表281】

【0446】
【表282】

【0447】
中間体R1およびR2
(±)メチル(2E)−3−(5−{(2−ヒドロキシエチル)[2−(1H−
インドール−3−イル)エチル]アミノ}−5,6,7,8−
テトラヒドロナフタレン−2−イル)アクリレートのキラル分離
【0448】
【化51】

【0449】
ラセミ中間体J8であるメチル(2)−3−(5−{(2−ヒドロキシエチル)[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)アクリレート(0.67g)は、0.1%EtNを含むヘキサン中の35〜50%iPrOHを使用して(流速=15mL/分、1600uL/注入、90mg/注入)、キラルPAK AD−H20×250を用いて分離して、第1ピーク(RT=14.29分、295mg):[α](MeOH)=+168.7(c1.0)を得た。第2ピーク(RT=17.36分、288mg):[α](MeOH)=−172.6(c1.0、MeOH)。全体の収率は86%であった。
【0450】
上記および中間体H1、H2、I1、P1およびP2について記載した手順に類似する手順を使用して、以下の化合物を類似様式で調製する。
【0451】
【表283】

【0452】
【表284】

【0453】
【表285】

【0454】
【表286】

【0455】
【表287】

【0456】
【表288】

【0457】
【表289】

【0458】
【表290】

【0459】
【表291】

【0460】
【表292】

【0461】
【表293】

【0462】
【表294】

【0463】
【表295】

【0464】
【表296】

【0465】
【表297】

【0466】
【表298】

【0467】
【表299】

【0468】
【表300】

【0469】
【表301】

【0470】
中間体S
メチル3−(1−{(2−ヒドロキシエチル)[2−(1H−インドール−3−イル)
エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル}プロパノエート
【0471】
【化52】

【0472】
中間体J[メチル(2E)−3−(1−{(2−ヒドロキシエチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート](300mg、0.74ミリモル)およびCuCl(55mg、0.56ミリモル)の撹拌溶液混合物(5mLのMeOHおよび2.5mLのTHF中)に、0℃でNaBH(280mg、7.42ミリモル)を加えた。黒い混合物を0℃で1h撹拌しておいた。生成した黒い沈殿を濾過により除去し、そして濾液を1N HCl溶液で酸性化した。白色沈殿が形成し、そしてこれを溶解するために飽和NaHCOを加えた。混合物はEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して無色の油を得た。粗生成物はさらに2回、上記と同じ条件に供した。3回目の終わりに、反応物を上記のように処理し、そして粗残渣は、調製用TLC[CHCl中の10%MeOH(2M NHを含む)]を使用して精製して、メチル3−(1−{(2−ヒドロキシエチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル}プロパノエートを無色の油として得た(65mg、21%):LC/MS[M+H]407.1,RT2.35分(方法A)。H−NMR(CDOD)δ7.33(m,2H),7.21(d,J
=5.7Hz,1H),7.05(m,5H),4.62(t,1H),3.62(s,3H),3.58(m,2H),2.86(m,12H),2.22(m,1H),2.02(m,1H)。
【0473】
中間体T
(メチル(2E)−3−(1−{(2−アミノエチル)[2−(1H−インドール−
3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)
アクリレート
【0474】
【化53】

【0475】
中間体F2[メチル(2E)−3−(1−{{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート](6.80g、13.5ミリモル)を、無水MeOH(20mL)に溶解し、そして0℃に冷却した。HCl(ジオキサン中の4N、20mL)を溶液に加え、そして生成した混合物をrtに温めた。次いで反応物を40℃で1h加熱し、この時点で溶媒を真空下で除去し、そして粗固体をEtOでトリチュレートし、そして濾過により集めた。固体をEtOAc/飽和NaHCO溶液の二相混合物に溶解した。有機層を合わせ、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、次いで溶媒を除去して、メチル(2E)−3−(1−{(2−アミノエチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレートを黄色い固体として得た(3.70g、68%収率):LC/MS[M+H]404.1,RT0.97分(方法A)。H-NMR(CDCl)δ8.20(br s,1H),7.67(d,1H),7.45−7.29(m,5H),7.13(m,1H),7.03−6.99(m,2H),6.43(d,1H),4.64(t,1H),3.79(s,3H),3.05−2.50(m,10H),2.24(m,1H),2.02(m,1H)。
【0476】
中間体U
メチル(2E)−3−(1−{[2−(2−クロロフェノキシ)エチル][2−
(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−
インデン−5−イル)アクリレート
【0477】
【化54】

【0478】
中間体J[メチル(2E)−3−(1−{(2−ヒドロキシエチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル
)アクリレート](150mg、0.37ミリモル)の溶液(3mLのTHF中)に、2−クロロフェノール(52mg、0.41ミリモル)、トリフェニルホスフィン(194mg、0.74ミリモル)およびADDP(187mg、0.74ミリモル)を加えた。混合物を窒素下で一晩、撹拌しておいた。HPLC分析では、出発材料が生成物に完全に転換していることが示された。ヘキサン(9mL)を混合物に加えた。固体を濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。粗残渣は、ヘキサン中の25%EtOAcで溶出する25M Biotageを用いて精製して、メチル(2E)−3−(1−{[2−(2−クロロフェノキシ)エチル][2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレートを淡黄色の油として得た(160mg、84%):LC/MS[M+H]515.1,RT2.66分(方法A)。H-NMR(DMSO−d6)δ10.70(s,1H),7.635(d,J=12Hz,1H),7.54(s,1H),7.47(d,J=6.3Hz,1H),7.39(dd,J=6Hz および 1.2Hz,1H),7.31(m,4H),7.10(d,J=1.8Hz,1H),7.01(m,2H),6.92(m,2H),6.575(d,J=12Hz,1H),4.66(t,1H),4.08(t,2H),3.69(s,3H),2.89(m,8H),2.26(m,1H),1.96(m,1H)。
【0479】
以下の化合物を、上記に類似する様式で合成する。
【0480】
【表302】

【0481】
【表303】

【0482】
中間体V
メチル(2E)−3−(1−{メチル[2−(1−メチル−1H−
インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−
インデン−5−イル)アクリレート
【0483】
【化55】

【0484】
中間体E[メチル(2E)−3−(1−{[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート](1.15mg、3.19ミリモル)の冷却溶液(30mLのTHF中)に、NaH(0.36g、8.93ミリモル)を加えた。反応混合物を5分間撹拌し、そしてMeI(1.36g、9.57ミリモル)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いでrtで2時間撹拌した。飽和NHClおよび氷水を加え、そして混合物をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。EtOAc/ヘキサン(40%)を用いたBiotageカートリッジ(25S)を使用するカラムクロマトグラフィーにより、メチル(2E)−3−(1−{メチル[2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレートを得た(0.59g、47%)。LC/MS[M+H]389.0,RT2.51分(方法A)。H-NMR(DMSO−d6)δ7.61(d,1H),7.54(s,1H),7.48(s,1H),7.38(s,1H),7.33(d,1H),7.23(s,1H),7.07(m,2H),6.93(m,1H),6.56(d,1H),4.43(t,1H),3.70(s,3H),3.69(s,3H),2.71−2.92(m,4H),2.60(t,2H),2.25(s,3H),2.05(m,1H),1.95(m,1H)。
【0485】
以下の化合物を類似様式で合成する:
【0486】
【表304】

【0487】
中間体W
メチル(2E)−3−{1−[(2−ヒドロキシエチル)(2−フェノキシエチル)
アミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル}アクリレート
【0488】
【化56】

【0489】
中間体F168[メチル(2E)−3−{1−[(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル}アクリレート](120mg、0.29ミリモル)、フェノール(32mg、0.34ミリモル)、トリフェニルホスフィン(150mg、0.57ミリモル)およびADDP(144mg、0.57ミリモル)を、CHClに溶解し、そして18時間撹拌した。ヘキサンを反応混合物に加えて、トリフェニルホスフィンオキシドを沈殿させた。次いで粗反応混合物を濾過し、そして濾液はBaker SPEカートリッジ中にトシックアシッド(tosic acid)を支持したシリカ(Si−Tosic acid)シリサイクル社(Silicycle inc.)(2g)に吸着させた。Si−Tosic acidはCHCl(50mL)で、そしてMeOH(50mL)で溶出し、そして溶出液を捨てた。12時間後、Si−Tosic acidを2N NH(30mLのMeOH中)で溶出し、そして溶出液を集め、そして溶媒を真空下で除去した。粗物質はEtOAcに溶解し、そして飽和NaHCO溶液およびブラインで洗浄した。有機層を集め、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、次いで真空下で溶媒を除去した。生成物は、MeOH中に1%の2N NHを加えて含んだ40%EtOAc/ヘキサンで溶出する25M Biotageを用いてさらに精製して、メチル(2E)−3−{1−[(2−ヒドロキシエチル)(2−フェノキシエチル)アミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル}アクリレートを明るい黄色の油として得た(72mg、66%収率):LC/MS[M+H]382.0,RT2.19分(方法A)。H-NMR(CDCl)δ7.67(d,1H),7.42(br s,1H),7.38(br s,2H),7.28(m,2H),6.95(m,1H),6.89(m,2H),6.43(m,1H),4.63(t,1H),4.10−3.99(m,2H),3.79(s,3H),3.66(m,1H),3.50(m,1H),3.03−2.83(m,4H),2.73(m,1H),2.32(m,1H),2.05(m,1H)。
【0490】
以下の化合物を、上記に類似する様式で調製する。
【0491】
【表305】

【0492】
【表306】

【0493】
中間体X
メチル(2E)−3−(1−{(1H−インドール−2−イルカルボニル)
[2−(1H−インドール−2−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−
インデン−5−イル)アクリレート
【0494】
【化57】

【0495】
中間体EのHCl塩[メチル(2)−3−(1−{[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)プロペノエート塩酸塩](0.15g、0.38ミリモル)を、DMF(5mL)に溶解し、そして2−インドールカルボン酸(0.061g、0.34ミリモル)、続いてDIPEA(0.18g、1.37ミリモル)およびPyBOP(0.18g、0.34ミリモル)を加えた。生成した混合物を部屋で一晩撹拌し、水で希釈し、そしてEtOAcで抽出した。有機層を0.5N HCl、水、そしてブラインで洗浄し、そしてNaSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、そして残渣はヘキサン/EtOAc(6:1)〜(3:1)で溶出する40M Biotageにより精製して、メチル(2E)−3−(1−{(1H−インドール−2−イルカルボニル)[2−(1H−インドール−2−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレートを白色固体として得た(0.098g、57%)。LC/MS[M+H]504.0,RT3.82分(方法A)。H-NMR(CDOD)δ7.70(d,1H),7.60(d,1H),7.52
(s,1H),7.46(t,2H),7.26(m,3H),7.06(t,1H),7.01(t,1H),6.88(m,3H),6.53(d,1H),6.17(s,1H),3.57(m,1H),2.99(m,6H),2.43(m,1H),2.05(m,1H)。
【0496】
以下の化合物を、上記に類似する様式で調製する。
【0497】
【表307】

【0498】
【表308】

【0499】
中間体Y
メチル(2E)−3−(1−{[(4−ヒドロキシフェニル)スルホニル][2−
(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−
インデン−5−イル)アクリレート
【0500】
【化58】

【0501】
中間体O[メチル(2E)−3−(1−{{[4−(2−シアノエトキシ)フェニル]スルホニル}[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)アクリレート](0.30g、0.53ミリモル)の溶液(10mLのMeOH中)に、KCO(0.29g、2.1ミリモル)を加えた。混合物をrtで5時間、N下で撹拌した。反応混合物を濾過してKCOを除去した。濾液を真空下で濃縮して黄色い残渣を得た。残渣をCHClに溶解し、そして飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、そしてNaSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させて、メチル(2E)−3−(1−{[(4−ヒドロキシフェニル)スルホニル][2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5
−イル)アクリレートを暗色の油として得た(0.25g、91%)。LC/MS[M+1]517.0,RT3.26分(方法A)。
【0502】
中間体Z
メチル(2E)−3−(1−{{[4−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)
シリル]オキシ}エトキシ)フェニル]スルホニル}[2−(1H−インドール−3−
イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート
【0503】
【化59】

【0504】
中間体Y[メチル(2E)−3−(1−{[(4−ヒドロキシフェニル)スルホニル][2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート](0.10g、0.17ミリモル)の溶液(2mLのDMF中)に、(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(0.06g、0.26ミリモル)およびKCO(0.096g、0.70ミリモル)を加えた。混合物を70℃で2時間撹拌した。rtに冷却した後、混合物をEtOAc(20ml)で希釈し、そしてHO(3×10mL)、ブラインで洗浄し、そしてNaSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させて、1:1のメチル(2E)−3−(1−{{[4−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エトキシ)フェニル]スルホニル}[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート、および2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)(2E)−3−(1−{{[4−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エトキシ)フェニル]スルホニル}[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート(110mg)の粗混合物を得た。LC/MS[M+H]675.0,RT4.78分および[M+H]819.3,RT5.66分(方法A)。
【0505】
以下の化合物は、上記に類似する様式で調製する。
【0506】
【表309】

【0507】
中間体AA
メチル(2E)−3−(1−{(2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]
アミノ}エチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−
2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート
【0508】
【化60】

【0509】
中間体T [(メチル(2E)−3−(1−{(2−アミノエチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート](150mg、0.37ミリモル)、およびEtN(80uL、0.56ミリモル)をCHCl(3mL)に溶解した。溶液を−40℃に冷却し、そしてジメチルスルファモイルクロライド(50uL、0.41ミリモル)を加えた。反応物をrtに温め、そして18時間撹拌した。反応物をCHClで希釈し、そして飽和NaSO溶液、およびブラインで洗浄した。有機層を集め、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、続いて真空下で溶媒を除去した。粗生成物は、溶出液として40%EtOAc/ヘキサンを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、メチル(2E)−3−(1−{(2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}エチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレートを油状の固体として得た(123mg、65%収率):LC/MS[M+H]511.1,RT2.36分(方法A)。
【0510】
中間体AB
メチル(2E)−3−(1−{[(4−アミノフェニル)スルホニル]
[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−
2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート
【0511】
【化61】

【0512】
中間体O4[メチル(2E)−3−{{[4−(アセチルアミノ)フェニル]スルホニル}[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート](0.28g、0.54ミリモル)の溶液(10mlのMeOH中)に、1Mの塩化水素(1,4−ジオキサン中、0.8ml)をゆっくりと加えた。混合物を5時間、加熱還流した。rtに冷却後、溶媒を蒸発させて黄色い残渣を得た。残渣はMeOH−CHCl(5/95、容量/容量)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(0.26g、90%):LC/MS[M+H]515.9,RT3.48分(方法A)。
【0513】
中間体AC
メチル(2E)−3−(1−{({4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]
フェニル)スルホニル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−
2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート
【0514】
【化62】

【0515】
中間体AB[メチル(2E)−3−(1−{[(4−アミノフェニル)スルホニル][2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート](74mg、0.14ミリモル)の溶液(4mlのMeOH中)を、20mlの密閉試験管に入れ、そしてエチレンオキシドを30分間、通気した。密閉試験管を閉じ、そして100℃で1時間加熱した。rtに冷却後、粗生成物を逆相調製用HPLCで分離して、所望の生成物を80%純度で得た(23mg、23%)。さらなる精製は行わなかった。LC/MS[M+1]559.9,RT2.63分(方法A)。
【0516】
中間体AD
1−ブロモ−3−(クロロメチル)−2−フルオロベンゼン
【0517】
【化63】

【0518】
3−ブロモ−2−フルオロフェニル)メタノール(820mg、4.00ミリモル)の溶液(10mLのトルエン中)に、チオニルクロライド(0.44mL、6.00ミリモル)および2滴のDMFを加えた。反応混合物を90℃に30分間加熱し、rtに冷却し、そして濃縮して、中間体1−ブロモ−3−(クロロメチル)−2−フルオロベンゼン(890mg、99%)を得た。H-NMR(DMSO−d6)δ7.71(m,1H),7.53(m,1H),7.17(m,1H),4.82(d,2H)。
【0519】
中間体AE
(3−ブロモ−2−フルオロフェニル)マロン酸
【0520】
【化64】

【0521】
NaH(0.07g、3.10ミリモル)の冷却懸濁液(5mLのTHF中)に、ジエチルマロネート(0.47mL、3.10ミリモル)溶液(5mLのTHF中)を滴下した。反応物をrtに温め、そして1時間撹拌した。次いで中間体AD[1−ブロモ−3−(クロロメチル)−2−フルオロベンゼン](0.39g、1.72ミリモル)の溶液(10mLのTHF中)を滴下した。反応混合物を一晩還流し、冷却し、そして濃縮した。水を加え、そしてCHClで抽出した。有機層を水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。残渣を短いシリカゲルパッドを通して、粗中間体のジエチル(3−ブロモ−2−フルオロフェニル)マロネート(0.59g、68%)を得た。
【0522】
ジエチル(3−ブロモ−2−フルオロフェニル)マロネート(0.58g、1.73ミリモル)の溶液(20mLのEtOH中)に、NaOH(50%、2mL)を加えた。反応混合物を3時間還流し、冷却し、そして濃縮した。HCl(1N)を加えてpHを4に変え、そして混合物をエーテルで抽出した。有機層を水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、(3−ブロモ−2−フルオロフェニル)マロン酸を白色固体として得た(0.45g、93%)。H-NMR(DMSO−d6)δ12.91(s,2H),7.54(m,1H),7.30(m,1H),7.06(m,1H),3.57(t,1H),3.07(d,2H)。
【0523】
中間体AF
(3−ブロモ−2−フルオロフェニル)酢酸
【0524】
【化65】

【0525】
中間体AE[3−ブロモ−2−フルオロフェニル)マロン酸](450mg、1.55ミリモル)の溶液(10mLのジオキサン中)を一晩還流し、冷却し、そして濃縮した。水を加え、そして混合物をエーテルで抽出した。有機層を水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、(3−ブロモ−2−フルオロフェニル)酢酸を白色固体として得た(370mg、96%)。GC/MS[正確な質量]246:H-NMR(DMSO−d6)δ12.51(s,1H),7.51(m,1H),7.33(m,1H),7.08(m,1H),2.85(t,2H),2.53(t,2H)。
【0526】
中間体AG
5−ブロモ−4−フルオロインダン−1−オン
【0527】
【化66】

【0528】
中間体AF[(3−ブロモ−2−フルオロフェニル)酢酸](150mg、0.61ミリモル)の溶液(10mLのCHCl中)に、チオニルクロライド(0.13mL、1.82ミリモル)および2滴のDMFを加えた。反応混合物をrtで一晩撹拌し、そして濃縮した。残渣をCHCl(5mL)に溶解し、次いでAlClの冷却溶液(5mLのCHCl中)に加えた。反応混合物を0℃で20分間撹拌し、そしてrtで3時間撹拌し、氷浴に注ぎ、そして混合物をCHClで抽出した。有機層を飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。EtOAc/ヘキサン(10/90)を用いたBiotageカートリッジ(25S)を使用するクロマトグラフィーにより、5−ブロモ−4−フルオロインダン−1−オンを得た(120mg、86%)。GC/MS[正確な質量]228:H-NMR(DMSO−d6)δ7.74(m,1H),7.40(d,1H),3.12(t,2H),2.68(m,2H)。
【0529】
中間体AH
N−(4−ホルミルフェニル)メタンスルホンアミド
【0530】
【化67】

【0531】
エチル4−アミノベンゾエート(1.00g、6.05ミリモル)の溶液(10mLのピリジン中)を、メタンスルホニルクロライド(1.11g、9.69ミリモル)で処理
し、そしてrtで1時間撹拌した。混合物をEtOAcおよびHOで希釈し、そして層が分離した。有機層を1N HCl、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、そして得られた固体をEtO/ヘキサンで洗浄して、エチル4−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンゾエートを明るいピンク色の固体として得た(1.29g、88%):H NMR(DMSO−d6)δ10.32(s,1H),7.90(d,2H),7.26(d,2H),4.26(q,2H),3.08(s,3H),1.28(t,3H)。
【0532】
LiAH溶液(THF中の1.0M、6.9mL、6.90ミリモル)を、オーブンで乾燥したフラスコに窒素下で加えた。溶液をTHF(15mL)で希釈し、そして0℃に冷却した。エチル−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンゾエート(1.29g、5.30ミリモル)の溶液(5mLのTHF中)を、LAH溶液に滴下した。添加後、反応物をrtに温め、そして1時間撹拌した。少量のアリコートのTLCでは、完全な反応が示された。次いで反応物を0℃に冷却し、そしてEtOAc(5mL)、EtOH(5mL)および10%NaHSO(7mL)で慎重に処理した。懸濁液はceliteを通して濾過し、そして濾液をMgSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]メタンスルホンアミドを白色固体(0.99g、93%)として得た:H NMR(DMSO−d6)δ9.62(s,1H),7.24(d,2H),7.13(d,2H),5.12(t,1H),4.42(d,2H),2.92(s,3H)。
【0533】
−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]メタンスルホンアミド(0.99g、4.91ミリモル)をTHF(15mL)に溶解し、そしてMnO(1.01g、9,83ミリモル)で処理した。反応物を50℃で一晩撹拌した。酸化マンガンはceliteを通して濾過し、そして濾液は40〜50%EtOAc(ヘキサン中)で溶出する40S Biotageを用いて精製して、−(4−ホルミルフェニル)メタンスルホンアミドを白色固体として得た(0.64g、65%):H NMR(DMSO−d6)δ10.47(s,1H),9.86(s,1H),7.86(d,2H),7.33(d,2H),3.13(s,3H)。
【0534】
上記の手順、およびアミド形成(中間体M、X)、スルホンアミド形成(中間体O)、尿素形成(中間体N)、およびスルホニルウレア形成(中間体AA)について記載した手順に従うことにより、以下の無水物を類似様式で調製する。
【0535】
【表310】

【0536】
【表311】

【0537】
化合物例1
(2E)−N−ヒドロキシ−3−((1R)−1−{[(1S)−2−ヒドロキシ
−1−(1H−インドール−3−イルメチル)エチル]アミノ}−2,3−
ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−プロペンアミド
【0538】
【化68】

【0539】
中間体E1(メチル(2)−3−((1)−1−{[(1)−2−ヒドロキシ−1−(1−インドール−3−イルメチル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペノエート)(1.40g、3.59ミリモル)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(2.288g、32.27ミリモル)の混合物(40mLのMeOH中)を、rtで10分間撹拌し、そして約5℃に氷浴で冷却した。KOHペレット(3.78g、57.3ミリモル)を冷却反応混合物に加えた。氷浴を10分後に取り除いた。反応物をrtに温め、そして2時間撹拌しておいた。反応は200mLの飽和の水性NHClで止め、EtOAc(5×200mL)で抽出した。合わせた抽出物を飽和の水性NaHCO、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去して、(2)−−ヒドロキシ−3−(1−{[(1S)−2−ヒドロキシ−1−(1−インドール−3−イルメチル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペンアミド(1.10g、78%)を白色固体として得た:LC/MS[M+1]391.9,RT1.65分(方法A)。H-NMR(DMSO−d6)δ10.7(s,1H),10.6(広い,1H),9.0(広い,1H),7.51(d,1H),7.29−7.41(m,5H),7.13(d,1H),7.05
(t,1H),6.95(t,1H),6.35(d,1H),4.53(d,1H),4.26(t,1H),3.39(s,2H),3.03(m,1H),2.2.83−2.90(m,1H),2.62−2.69(m,4H),2.24−2.29(m,1H),および
1.35−1.41(m,1H)。
【0540】
化合物例193
(−)−(2E)−N−ヒドロキシ−3−(1−{(2−ヒドロキシエチル)
[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−
1H−インデン−5−イル)ブタ−2−エンアミド
【0541】
【化69】

【0542】
中間体R3[メチル(2E)−3−{(1S)−1−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル}ブタ−2−エノエート−3−プロピル−1H−インドール](0.445g、1.06ミリモル)をジオキサン(10mL)に溶解し、そして0℃に冷却した。NHOH(10mL、水中50%)を、上記混合物に加え、続いて1N NaOH(10mL)を加えた。生成した溶液を0℃で2時間撹拌し、そしてrtでさらに1時間撹拌した。反応はNHCl飽和溶液で止め、EtOAc(30mL)で希釈し、そして両方の層が透明になるまで撹拌した。有機層が分離し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して所望の生成物を得た(0.31g、70%):LC/MS[M+1]420.2,RT1.83分(方法A)。H-NM
R(CDOD)δ7.26(m,5H),7.14(m,2H),6.90(t,1H),6.02(s,1H),4.71(s,1H),3.63(m,2H),2.92(m,8H),2.51(s,3H),2.33(m,1H),2.10(m,1H)。
【0543】
化合物例43、44、45、46、181、182および183を除き、表1のすべての他の化合物例は、化合物例1および193について上に記載した様式に類似する様式で合成する。
【0544】
化合物例43
(2E)−N−ヒドロキシ−3−(2−{[2−(1H−インドール−3−
イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−
プロペンアミド
【0545】
【化70】

【0546】
化合物例10(tert−ブチル3−[2−((tert−ブトキシカルボニル){5
−[(1)−3−(ヒドロキシアミノ)−3−オキソ−1−プロペニル]−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル}アミノ)エチル]−1−インドール−1−カルボキシレート](119mg、0.21ミリモル)をCHCl(4mL)に溶解し、そしてTFA(1mL)を加えた。溶液を1時間撹拌した後、溶媒を真空下で除去した。粗物質を少量のEtOAcに溶解した。溶液を1:1のNHCO/NaCO(pH9)の撹拌溶液に加えた。生成物が沈殿し、そして混合物を濾過した。固体を集め、そして乾燥させて(2)−−ヒドロキシ−3−(2−{[2−(1−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1−インデン−5−イル)−2−プロペンアミドを白色固体として得た(46mg、60%):H-NMR(DMSO−d6)δ10.82(s,1H),7.52(d,1H),7.17−7.42(m,6H),6.95−7.08(m,2H),6.38(d,1H),3.74(m,1H),2.77−3.17(m,8H)。
【0547】
例44、45および46は、類似様式で合成する。例45および46の場合、水中95%TFAを使用する。
【0548】
化合物例182
N−{(1R)−5−[(1E)−3−(ヒドロキシアミノ)−3−オキソプロパ
−1−エン−1−イル]−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル}−N−
[(1S)−2−ヒドロキシ−1−(1H−インドール−3−イルメチル)エチル]
ベンズアミド
【0549】
【化71】

【0550】
中間体E1[メチル(2E)−3−((1R)−1−{[(1S)−2−ヒドロキシ−1−(1H−インドール−3−イルメチル)アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アクリレート](0.2g、0.51ミリモル)、ベンゾイルクロライド(0.28g、2.05ミリモル)およびEtN(0.29ml、2.05ミリモル)の混合物(2mlのCHCl中)を、rtで16時間撹拌した。粗混合物に、MeOH(2ml)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(0.32g、4.61ミリモル)を加えた。反応混合物をrtで10分間撹拌し、そして0℃に氷浴で冷却した。水酸化カリウム(0.67g、10.24ミリモル)を反応混合物にペレットとして加えた。反応物の撹拌を1時続行した。反応は飽和の水性NHClで止め、そしてEtOAcで抽出した。合わせた抽出物を飽和の水性NHCO、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒除去し、そして粗生成物を逆相調製用HPLCで精製して、所望の生成物を油として得た(4mg、1.5%):LC/MS[M+1]496.0,RT2.45分(方法A)。
【0551】
例181および183は、上記に類似する様式で調製する。
【0552】
本発明のプロドラッグは、一般に当該技術分野で周知な方法により作成することができる。例えば、ヒドロキシル基は化合物をカルボン酸クロライドまたは無水物と、標準的条件下で反応させることによりエステルに転換することができる。またヒドロキシル基は、化合物をクロロホルメートと標準的条件下で反応させることによりカーボネートに転換す
ることができる。
【0553】
本明細書で同定される化合物の塩は、THFのような適する溶媒中での無水HClを用いた遊離塩基の処理により調製される塩酸塩として化合物を単離することにより得ることができる。一般に、本発明の化合物の所望の塩は、当該技術分野で周知の手段による化合物の最終的単離および精製の間に、その場所で調製することができる。あるいは、所望の塩は、精製された化合物をその遊離塩基形で、適する有機もしくは無機酸と個別に反応させ、そしてこのように形成された塩を単離することにより調製することができる。これらの方法は常法でありかつ当業者に容易に明らかであろう。
【0554】
さらに、本発明の化合物上の感受性または反応性基は、上記の方法の最中に保護および脱保護することが必要かもしれない。保護基は一般に、当該技術分野で周知な通常の方法により加え、そして除去することができる(例えば、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,有機合成の保護基(Protective Groups in Organic Synthesis);ウィリー(Wiley);ニューヨーク(1999)を参照にされたい)。
本発明の化合物の組成物
本発明の化合物は、それが必要な患者へ適切に処方された製薬学的組成物で投与することにより、所望の薬理学的効果を達成するために利用することができる。本発明は、製薬学的に許容され得る担体および本発明の製薬学的に有効な量の本発明の化合物もしくはその塩を含んでなる製薬学的組成物を包む。製薬学的に許容され得る担体とは、該担体に起因する副作用が有効成分の有益な効果を損なわないように、有効成分の有効な活性と一致する濃度で、患者に対し比較的非毒性かつ無害であるいずれかの担体である。化合物の製薬学的有効量は、処置されている特定の状態に対し結果を生じるか、もしくは影響を及ぼす量である。本発明の化合物は、即時、遅延および徐放型調製物を含むいずれかの効果的な通常の単位剤形を使用して、経口で、非経口で、局所で、鼻に、眼に、耳に、舌下で、直腸に、膣に等で、当該技術分野で周知の製薬学的に許容され得る担体とともに投与することができる。
【0555】
経口投与のためには、化合物をカプセル剤、丸剤、錠剤、トローチ剤(troches)、ロゼンジ(lozenges)、溶融物、散剤、溶液、懸濁剤もしくは乳剤のような固体もしくは液体製剤に処方することができ、また、製薬学的組成物 の製造のための当該技術分野に既知の方法に従って調製することができる。固体の単位剤形は、例えば、界面活性剤、潤滑剤、ならびに乳糖、ショ糖、リン酸カルシウムおよびトウモロコシデンプンのような不活性の増量剤を含有する通常の硬もしくは軟殻ゼラチン型のものであることができるカプセル剤であることができる。
【0556】
別の態様において、本発明の化合物は、アラビアガム、トウモロコシデンプンもしくはゼラチンのような結合剤、ジャガイモデンプン、アルギン酸、トウモロコシデンプン、およびグアガム、トラガカントガム、アラビアガムのような投与後の錠剤の崩壊および溶解を補助することを意図される崩壊剤、錠剤の造粒の流動性を改善するため、ならびに錠剤のダイおよびパンチの表面への錠剤材料の付着を予防することを意図される潤滑剤、例えばタルク、ステアリン酸、またはステアリン酸マグネシウム、カルシウムもしくは亜鉛、錠剤の審美的質を高めかつそれらを患者により許容できるようにすることを意図される色素、着色剤、およびペパーミント、冬緑油もしくはチェリー着香料のような着香料と組合せた、乳糖、ショ糖およびトウモロコシデンプンのような通例の錠剤基材を用いて錠剤化することができる。経口の液体の剤形での使用に適する賦形剤は、製薬学的に許容され得る界面活性剤、沈殿防止剤もしくは乳化剤の添加を伴うもしくは伴わないかのいずれかの、リン酸二カルシウム、ならびに、水ならびにアルコール、例えばエタノール、ベンジルアルコールおよびポリエチレンアルコールのような希釈剤を含む。種々の他の材料が、コ
ーティングとして、もしくは投薬単位の物理的形状を別の方法で改変するために存在してもよい。例えば、錠剤、丸剤もしくはカプセル剤は、セラック、糖、もしくは双方でコーティングすることができる。
【0557】
分散可能な粉末および顆粒は水性懸濁剤の調製に適する。それらは分散助剤もしくは湿潤剤、懸濁化剤、および1種もしくは複数の保存剤との混合状態の有効成分を提供する。適する分散助剤もしくは湿潤剤および沈殿防止剤は、上に既に挙げたものにより例示される。付加的な賦形剤、例えば上述した甘味料、着香料および着色剤もまた存在してよい。
【0558】
また本発明の製薬学的組成物は、水中油型乳剤の形態であってもよい。油相は流動パラフィンのような植物油もしくは植物油の混合物であってよい。適する乳化剤は(1)アラビアガムおよびトラガカントガムのような天然に存在するガム、(2)ダイズおよびレシチンのような天然に存在するホスファチド、(3)脂肪酸およびヘキシトール無水物由来のエステルもしくは部分エステル、例えばソルビタンモノオレエート、(4)前記部分エステルのエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートでよい。乳剤はまた、甘味料および着香料も含有してもよい。
【0559】
油性懸濁剤は、例えばラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油もしくはヤシ油のような植物油、または流動パラフィンのような鉱物油中に有効成分を懸濁することにより配合することができる。油性懸濁剤は、例えばミツロウ、固形パラフィンもしくはセチルアルコールのような増粘剤を含有してよい。懸濁剤はまた、1もしくは複数の保存剤、例えばエチルまたはn−プロピルp−ヒドロキシベンゾエート;1もしくは複数の着色剤;1もしくは複数の着香料;およびショ糖もしくはサッカリンのような1もしくは複数の甘味料も含有してもよい。
【0560】
シロップ剤およびエリキシル剤は、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトールもしくはショ糖のような甘味料とともに配合してよい。こうした製剤はまた、緩和剤、ならびにメチルおよびプロピルパラベンのような保存剤、ならびに着香料および着色剤も含有してもよい。
【0561】
また本発明の化合物は、セッケンもしくは界面活性剤のような製薬学的に許容され得る表面活性剤、ペクチン、カーボマー、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースもしくはカルボキシメチルセルロースのような懸濁化剤、または乳化剤および他の製薬学的補助物質の添加を伴うもしくは伴わない、水、生理的食塩水、水性デキストロースおよび関連糖溶液のような滅菌の液体もしくは液体の混合物、エタノール、イソプロパノールもしくはヘキサデシルアルコールのようなアルコール、プロピレングリコールもしくはポリエチレングリコールのようなグリコール、2,2−ジメチル−1,1−ジオキソラン−4−メタノールのようなグリセロールケタール、ポリ(エチレングリコール)400のようなエーテル、油、脂肪酸、脂肪酸エステル、または脂肪酸グリセリド、あるいはアセチル化脂肪酸グリセリドであることができる、製薬学的担体を含む生理学的に許容され得る希釈剤中の該化合物の注入可能な投薬用量として、非経口にすなわち、皮下に、静脈内に、眼内に、滑膜内に、筋肉内にもしくは腹腔内に投与することができる。
【0562】
本発明の非経口製剤で使用することができる油の具体的に説明するものは、石油、動物、植物もしくは合成起源のもの、例えば、ラッカセイ油、ダイズ油、ゴマ油、綿実油、トウモロコシ油、オリーブ油、ワセリンおよび鉱物油である。適する脂肪酸はオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸およびミリスチン酸を包含する。適する脂肪酸エステルは、例えばエチルオレエートおよびイソプロピルミリステートである。適するセッケンには、脂肪酸アルカリ金属、アンモニウムおよトリエタノールアミン塩を含み、適する界面活性剤には陽イオン性界面活性剤、例えばジメチルジアルキルアンモニウムハロゲン化物
、アルキルピリジニウムハロゲン化物およびアルキルアミン酢酸塩;陰イオン性界面活性剤、例えばアルキル、アリールおよびオレフィンスルホン酸塩、アルキル、オレフィン、エーテルおよびモノグリセリド硫酸塩、ならびにスルホコハク酸塩;非イオン性界面活性剤、例えば脂肪アミンオキシド、脂肪酸アルカノールアミドおよびポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)またはエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドコポリマー;ならびに両性界面活性剤、例えばアルキル−β−アミノプロピオン酸塩および2−アルキルイミダゾリン四級アンモニウム塩、ならびに混合物を含む。
【0563】
本発明の非経口組成物は、典型的には溶液中に約0.5%から約25重量%までの有効成分を含有することができる。保存剤および緩衝剤もまた有利に使用してよい。注入の部位での刺激を最小限にし、または排除するために、こうした組成物は約12から約17までの親水−親油バランス(HLB)を有する非イオン性表面活性剤を含有してよい。こうした製剤中の界面活性剤の量は約5%から約15重量%までの範囲である。表面活性剤は、上のHLBを有する単一成分であることができ、または所望のHLBを有する2以上の成分の混合物であることができる。
【0564】
非経口製剤中で使用される界面活性剤の具体的に説明するものは、ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステルの種類、例えばソルビタンモノオレエート、およびプロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合により形成される、疎水性基材とのエチレンオキシドの高分子量付加物である。
【0565】
製薬学的組成物 は滅菌の注入可能な水性懸濁剤の形態でよい。こうした懸濁剤は、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガムおよびアラビアゴムのような適する分散助剤もしくは湿潤剤および沈殿防止化剤:レシチンのような天然に存在するホスファチドであってよい分散助剤もしくは湿潤剤、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えばポリオキシエチレンステアレート、エチレンオキシドと長鎖脂肪アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエートのような脂肪酸およびヘキシトール由来の部分エステルとのエチレンオキシドの縮合生成物、または脂肪酸およびヘキシトール無水物由来の部分エステルとのエチレンオキシドの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを使用して、既知の方法に従って配合することができる。
【0566】
また滅菌の注入可能な製剤は、非毒性の非経口的に許容され得る希釈剤もしくは溶媒中の滅菌の注入可能な溶液もしくは懸濁剤でよい。使用できる希釈剤および溶媒は、例えば、水、リンゲル液、等張塩化ナトリウム溶液および等張グルコース溶液である。加えて、滅菌の固定油を溶媒もしくは懸濁媒体として慣習的に使用する。この目的には、合成のモノもしくはジグリセリドを含む任意の刺激が無い固定油も使用してよい。加えて、オレイン酸のような脂肪酸を、注入可能物の調製に使用することができる。
【0567】
本発明の組成物は、薬物の直腸投与のための坐剤の形態でも投与することができる。これらの組成物は、常温で固体であるがしかし直腸温度で液体であり、したがって直腸で融解して薬物を放出することができる適当な非刺激性賦形剤と薬物を混合することにより調製することができる。そのような物質は、例えばカカオバターおよびポリエチレングリコールである。
【0568】
本発明の方法で使用される別の製剤は経皮送達デバイス(「貼付剤」)を使用する。こうした経皮貼付剤を、制御された量での本発明の化合物を連続的もしくは断続的に注入すること提供するために使用してよい。製薬学的作用物質の送達のための経皮貼付剤の構成および使用は当該技術分野で周知である(例えば1991年6月11日に発効された米国
特許第5,023,252号明細書(引用により本明細書に編入する)を参照されたい)。こうした貼付剤は、製薬学的作用物質の連続的、拍動的もしくはオンデマンド送達のため構成することができる。
【0569】
非経口投与のための放出制御製剤には、当該技術分野で既知であるリポソーム、ポリマー性微小球およびポリマー性ゲル製剤を含む。
【0570】
製薬学的組成物を機械的送達デバイスを介して患者に導入することが望ましいか、または必要であるかもしれない。製薬学的作用物質の送達のための機械的送達デバイスの構成および使用は当該技術分野で周知である。例えば脳に直接薬物を投与するための直接技術は、通常、血液脳関門を迂回するための患者の脳室系中への薬物送達カテーテルの留置を必要とする。身体の特定の解剖学的領域への作用物質の輸送に使用される1つのこうした埋込可能な送達系は、1991年4月30日に発効された米国特許第5,011,472号明細書に記述されている。
【0571】
本発明の組成物は、一般に担体もしくは希釈剤と称される他の通例の製薬学的に許容され得る調合成分もまた、必要なもしくは所望により含有することができる。適切な剤形のこうした組成物を製造するための通例の手順を利用することができる。そのような成分および手順は、以下の参考文献(そのそれぞれは引用により本明細書に編入する):Powell,M.F.et al.,“非経口的製剤用の賦形剤の概論(Compendium of Excipients for Prenteral Formulations)”PDA Journal of Pharmaceutical Science & Technology 1998、52(5)、238−311;Strickley,R.G“米国で販売されている低分子量治療薬の非経口製剤(Parenteral Formulations of Small Molecule Therapeutics Marketed in the United States)(1999)−第1部(Part−1)”PDA Journal of Pharmaceutical Science & Technology 1999、53(6)、324−349;およびNema,S.et al.,“注入可能な生成物における賦形剤およびそれらの用途(Excipients and Their Use in Injectable Products)”PDA Journal of Pharmaceutical Science & Technology 1997、51(4)、166−171に記述されるものを含む。
【0572】
その意図する投与経路のために組成物を配合するのに適切に使用することができる、多く使用される製薬学的成分には:
酸性化剤(例には、限定するわけではないが、酢酸、クエン酸、フマル酸、塩酸、硝酸を含む);
アルカリ化剤(例には、限定するわけではないが、アンモニア溶液、炭酸アンモニウム、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化カリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トロールアミンを含む);
吸着剤(例には、限定するわけではないが、粉末状セルロースおよび活性炭を含む);
エーロゾル噴射剤(例には、限定するわけではないが二酸化炭素、CCl、FClC−CClFおよびCClFを含む);
空気置換剤(例には、限定するわけではないが窒素およびアルゴンを含む);
抗真菌保存剤(例には、限定するわけでないが安息香酸、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウムを含む);
抗菌保存剤(例には、限定するわけではないが、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、塩化セチルピリジニウム、クロロブタノール、フェノール、フェニルエチルアルコール、硝酸フェニル水銀およびチメロサールを含む);
酸化防止剤(例には、限定するわけではないが、アスコルビン酸、アスコルビルパルミテート、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、次亜リン酸、モノチオグリセロール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウムを含む);
結合物質(例には、限定するわけではないがブロックポリマー、天然および合成ゴム、ポリアクリレート、ポリウレタン、シリコーン、ポリシロキサンおよびスチレン−ブタジエンコポリマーを含む);
緩衝剤(例には、限定するわけではないが、メタリン酸カリウム、リン酸二カリウム、酢酸ナトリウム、無水クエン酸ナトリウムおよびクエン酸ナトリウム二水和物を含む);
運搬剤(carrying agent)(例には、限定するわけではないが、アラビアゴムシロップ、芳香シロップ、芳香エリキシル、チェリーシロップ、カカオシロップ、オレンジシロップ、シロップ、トウモロコシ油、鉱物油、ラッカセイ油、ゴマ油、静菌性塩化ナトリウム注射剤および静菌性注射用水を含む);
キレート剤(例には、限定するわけではないがエデト酸二ナトリウムおよびエデト酸を含む);
着色剤(例には、限定するわけではないが、FD&C赤色3号、FD&C赤色20号、FD&C黄色6号、FD&C青色2号、D&C緑色5号、D&C橙色5号、D&C赤色8号、カラメルおよび酸化鉄赤を含む);
澄明化剤(例には、限定するわけではないがベントナイトを含む);
乳化剤(例には、限定するわけではないがアラビアゴム、セトマクロゴール、セチルアルコール、グリセリルモノステアレート、レシチン、ソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレン50モノステアレートを含む);
カプセル化剤(例には、限定するわけではないがゼラチンおよびセルロースアセテートフタレートを含む);
着香料(例には、限定するわけではないが、アニス油、ケイヒ油、カカオ、メントール、オレンジ油、ペパーミント油およびバニリンを含む);
保湿剤(例には、限定するわけではないがグリセロール、プロピレングリコールおよびソルビトールを含む);
研和剤(levigating agent)(例には、限定するわけではないが鉱物油およびグリセリンを含む);
油(例には、限定するわけではないがラッカセイ油(arachis oil)、鉱物油、オリーブ油、ラッカセイ油(peanut oil)、ゴマ油および植物油を挙げることができる);
軟膏基材(例には、限定するわけではないが、ラノリン、親水軟膏、ポリエチレングリコール軟膏、ワセリン、親水ワセリン、白色軟膏、黄色軟膏およびローズ水軟膏を含む);
浸透増強剤(経皮送達)(例には、限定するわけではないが、モノヒドロキシもしくはポリヒドロキシアルコール、モノ一もしくは多価アルコール、飽和もしくは不飽和脂肪アルコール、飽和もしくは不飽和脂肪エステル、飽和もしくは不飽和ジカルボン酸、精油、ホスファチジル誘導体、セファリン、テルペン、アミド、エーテル、ケトンおよび尿素を含む);
可塑剤(例には、限定されるものでないがフタル酸ジエチルおよびグリセロールを含む);
溶媒(例には、限定するわけではないが、エタノール、トウモロコシ油、綿実油、グリセロール、イソプロパノール、鉱物油、オレイン酸、ラッカセイ油、精製水、注射用水、注射用滅菌水および洗浄用滅菌水を含む);
硬化剤(例には、限定するわけではないが、セチルアルコール、セチルエステル蝋、微晶質蝋、パラフィン、ステアリルアルコール、白蝋および黄蝋を含む);
坐剤基材(例には、限定するわけではないがカカオバターおよびポリエチレングリコール(混合物)を含む);
表面活性剤(例には、限定するわけではないが塩化ベンザルコニウム、ノノキシノール10、オキシトキシノール9、ポリソルベート80、ラウリル硫酸ナトリウムおよびソルビタンモノパルミテートを含む);
沈殿防止剤(例こは、限定するわけではないが、寒天、ベントナイト、カーボマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カオリン、メチルセルロース、トラガカントおよびビーガム(veegum)を含む);
甘味料(例には、限定するわけではないが、アスパルテーム、デキストロース、グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、サッカリンナトリウム、ソルビトールおよびショ糖を含む);
錠剤固結防止剤(例には、限定するわけではないがステアリン酸マグネシウムおよびタルクを含む);
錠剤結合剤(例には、限定するわけではないが、アラビアゴム、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、圧縮可能な糖、エチルセルロース、ゼラチン、液状グルコース、メチルセルロース、非架橋ポリビニルピロリドンおよび糊化済デンプンを含む);
錠剤およびカプセル剤の希釈剤(例には、限定するわけではないが、リン酸二カルシウム、カオリン、乳糖、マンニトール、微晶質セルロース、粉末状セルロース、析出炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ソルビトールおよびデンプンを含む);
錠剤コーティング剤(例には、限定するわけではないが、液状グルコース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートフタレートおよびセラックを含む);
錠剤直接圧縮賦形剤(例には、限定するわけてきはないがリン酸二カルシウムを含む);
錠剤崩壊剤(例には、限定するわけではないが、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースカルシウム、微晶質セルロース、ポラクリリンカリウム、架橋ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウムおよびデンプンを含む);
錠剤流動促進剤(例には、限定するわけではないがコロイド状シリカ、トウモロコシデンプンおよびタルクを含む);
錠剤滑沢剤(例には、限定するわけではないがステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱物油、ステアリン酸およびステアリン酸亜鉛を含む);
錠剤/カプセル剤の不透明化剤(opaquant)(例には、限定するわけではないが二酸化チタンを含む);
錠剤光沢剤(例には、限定するわけではないがカルナウバ蝋および白蝋を含む);
増粘剤(例には、限定するわけではないがミツロウ、セチルアルコールおよびパラフィンを含む);
張性調整剤(例には、限定するわけではないがデキストロースおよび塩化ナトリウムを含む);
粘度増加剤(例には、限定するわけではないが、アルギン酸、ベントナイト、カーボマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウムおよびトラガカントを含む);ならびに
湿潤剤(例には、限定するわけではないが、ヘプタデカエチレンオキシセタノール、レシチン、ソルビトールモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエートおよびポリオキシエチレンステアレートを含む)
を包含する。
【0573】
当業者は、先行する情報を利用して、本発明をその最も完全な程度まで利用することができると考えられる。しかしながら以下は、本発明の方法で使用することができる製薬学的製剤の例である。それらは具体的説明を目的とするのみであり、そして本発明をいかな
るようにも制限すると解釈されるべきでない。
【0574】
本発明の製薬学的組成物は、以下のとおり具体的に説明することができる。
滅菌IV溶液:本発明の所望の化合物の2mg/mL溶液を、滅菌の注入可能な水を使用して作成し、そして必要な場合はpHを調節する。この溶液を投与のため滅菌5%デキストロースで0.2〜1mg/mLに希釈し、そしてIV注入として120分にわたって投与する。
IV投与のための凍結乾燥粉末:滅菌調製物剤は、(i)100〜1000mgの凍結乾燥粉末としての本発明の所望の化合物、(ii)32〜327mg/mLのクエン酸ナトリウム、および(iii)300〜3000mgのデキストラン40を用いて調製することができる。この製剤は、滅菌の注入可能な生理的食塩水もしくは5%デキストロースで10ないし20mg/mLの濃度に再構成し、これを生理的食塩水もしくは5%デキストロースで0.2〜0.4mg/mLにさらに希釈し、そしてIVボーラスもしくは15〜120分にわたるIV注入のいずれかにより投与する。
筋肉内懸濁剤:以下の溶液もしくは懸濁剤を筋肉内注入のために調製することができる:50mg/mLの本発明の所望の水に不溶性の化合物
5mg/mLのカルボキシメチルセルロースナトリウム
4mg/mLのTWEEN80
9mg/mLの塩化ナトリウム
9mg/mLのベンジルアルコール
硬殻カプセル剤:多数の単位カプセルは、標準的二片硬質ゼラチンカプセルそれぞれに100mgの粉末状有効成分、150mgの乳糖、50mgのセルロースおよび6mgのステアリン酸マグネシウムを充填することにより調製する。
軟質ゼラチンカプセル剤:ダイズ油、綿実油もしくはオリーブ油のような消化可能な油中の有効成分の混合物を調製し、そして容積形ポンプによって溶融ゼラチン中に注入して、100mgの有効成分を含有する軟質ゼラチンカプセルを成形する。カプセルを洗浄し、そして乾燥させる。有効成分は、ポリエチレングリコール、グリセリンおよびソルビトールの混合物に溶解して、水と混合可能な医薬混合物を調製することができる。
錠剤:多数の錠剤を、単位用量が100mgの有効成分、0.2mgのコロイド状二酸化ケイ素、5mgのステアリン酸マグネシウム、275mgの微晶質セルロース、11mgのデンプンおよび98.8mgの乳糖となるように、通常の手順により調製する。適切な水性および非水性コーティングを塗布して、味のよさを増大させ、上品さおよび安定性を向上させ、もしくは吸収を遅らせることができる。
即時放出錠剤/カプセル剤:これらは通例および新規方法により作成される固体の経口剤形である。これらの単位は、医薬品の即時溶解および送達のために水なしに経口で服用する。有効成分を、糖、ゼラチン、ペクチンおよび甘味料のような成分を含有する液体に混合する。これらの液体を、凍結乾燥および固相抽出技術により固体の錠剤もしくはカプレット剤に固化する。薬剤化合物は、粘弾性および熱弾性の糖およびポリマーもしくは発泡成分とともに圧縮して、水の必要性を伴わない即時放出を意図する多孔質マトリックスを生成することができる。
過剰増殖性障害の処置方法
本発明の別の態様は、哺乳動物の過剰増殖性障害を処置するために、その塩およびそのプロドラッグおよび対応するその組成物を含む上記の化合物の使用方法にも関する。本方法は、患者の過剰増殖性障害を処置するのに有効である量の本発明の化合物、もしくはその製薬学的に許容され得る塩を、患者に投与することを含んで成る。本発明の目的に関して、患者は、ある種の過剰増殖性障害の処置が必要なヒトを含む哺乳動物である。過剰増殖性障害には、限定するわけではないが、胸部、気道、脳、生殖器、消化管、尿路、眼、肝臓、皮膚、頭頚部、甲状腺、副甲状腺の癌およびそれらの遠隔転移のような充実性腫瘍を含む。それらの障害にはリンパ腫、肉腫および白血病も含む。
【0575】
胸部の癌の例には、限定するわけではないが、浸潤性乳管癌、浸潤性小葉癌、非浸潤性乳管癌および非浸潤性小葉癌を含む。
【0576】
気道の癌の例には、限定するわけではなが、小細胞および非小細胞肺癌、ならびに気管支腺腫および胸膜肺芽腫を含む。
【0577】
脳の癌の例には、限定するわけではないかが、脳幹および視床下部膠腫、小脳および大脳星状細胞腫、髄芽腫、上衣腫、ならびに神経外胚葉および松果体腫瘍を含む。
【0578】
男性生殖器の腫瘍には、限定するわけではないが、前立腺および精巣癌を含む。女性生殖器の腫瘍には、限定すわけではないが、子宮内膜、子宮頚部、卵巣、膣および外陰癌、ならびに子宮の肉腫を含む。
【0579】
消化管の腫瘍には、限定するわけではないが、肛門、結腸、結腸直腸、食道、胆嚢、胃、膵、直腸、小腸および唾液腺の癌を含む。
【0580】
尿路の腫瘍には、限定するわけではないが、膀胱、陰茎、腎、腎盂、尿管および尿道の癌を含む。
【0581】
眼の癌には、限定するわけではないが、眼内黒色腫および網膜芽腫を含む。
【0582】
肝癌の例には、限定するわけではないが、肝細胞癌(線維層状変異体を含むか、もしくは含まない肝細胞癌)、胆管癌(肝内胆道癌)および混合型肝細胞胆管癌を含む。
【0583】
皮膚癌には、限定するわけではないが、扁平上皮癌、カポジ肉腫、悪性黒色腫、メルケル細胞腫および非黒色腫皮膚癌を含む。
【0584】
頭頚部癌には、限定するわけではないが、喉頭/下咽頭/鼻咽頭/口咽頭癌、ならびに口唇および口腔癌を含む。
【0585】
リンパ腫には、限定するわけではないが、AIDS関連リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、ホジキン病、および中枢神経系のリンパ腫を含む。
【0586】
肉腫には、限定するわけではないが、軟組織の肉腫、骨肉腫、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫および横紋筋肉腫を含む。
【0587】
白血病には、限定するわけではないが、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病、および有毛状細胞性白血病を含む。
【0588】
これらの障害はヒトにおいて十分に特徴づけられているが、しかしまた他の哺乳動物でも類似の病因論を伴い存在し、そして本発明の製薬学的組成物を投与することにより処置することができる。
【0589】
本発明の化合物の用途は、例えば以下に記載するインビトロ腫瘍細胞増殖アッセイにおけるインビトロでのそれらの活性により具体的に説明することができる。インビトロでの腫瘍細胞増殖アッセイにおける活性と、臨床の設定における抗腫瘍活性との間の関連性は、当該技術分野で十分に確立されている。例えば、タキソール(Silvestrini
et al.,Stem Cells 1993 11(6),528−35)、タキソテレ(taxotere)(Bissery et al.Anti Cancer Drugs 1995,6(3),339)、およびトポイソメラーゼインヒビター(E
delman et al.,Cancer Chemother.Pharmacol.1996,37(5),385−93)の治療薬的用途は、インビトロの腫瘍増殖アッセイで証明された。
【0590】
以下のアッセイは、本明細書で同定される障害の処置に関する化合物の活性を測定することができる方法の1つである。
インビトロの腫瘍細胞増殖アッセイ
本発明の化合物を試験するために使用する付着腫瘍細胞増殖アッセイには、プロメガ(Promega)により開発されたCell Titre−Gloと呼ばれる読みだし装置が関与する(Cunningham,BA「増大する論争:細胞増殖アッセイ。現代のキットは細胞増殖の定量を容易にする(Growing issue;Cell Proliferation Assays.Mordern kits ease quantification of cell growth) The Scientist2001,15(13),26およびCrouch,SP et al.,「細胞増殖および細胞傷害性の尺度としてのATP生物発光の使用(The use of ATP bioluminescence as a measure of cell proliferation and cytotoxicity)」Journal of Immunological Methods 1993,160,81−88)。
【0591】
HCT116細胞(結腸癌腫、ATCCから購入)またはA549(肺癌腫、ATCCから購入)を、10%ウシ胎児血清を含む完全培地に、3000細胞/ウェルで96−ウェルプレートにプレーティングし、そして37℃で24時間インキュベーションした。プレーティングから24時間後、化合物は0.2%のDMSO濃度中に連続希釈した10nM〜20μMの最終濃度範囲で加えた。細胞は試験化合物の添加後、完全成長培地中で37℃にて72時間インキュベーションされた。4日に、プロメガのCell Titre−Glo Luminescent(商標)アッセイキットを使用して、細胞を溶解し、そして100マイクロリットルの基質/バッファー混合物を各ウェルに加え、混合し、そして室温で8分間インキュベーションした。サンプルはルミノメーターで読んで、各ウェルに由来する細胞溶解物に存在するATPの量を測定し、これはそのウェル中の生存細胞の数に相当する。24時間のインキュベーションで読んだ値を、0日として差し引く。IC50の測定には、線形回帰分析を使用して、このアッセイ形式を使用して細胞増殖に50%の阻害を生じる薬剤濃度を測定した。
【0592】
本発明の代表的化合物は、HCT116細胞を用いたアッセイにおいて腫瘍細胞増殖の有意な阻害を示し(>10uMで50%阻害)、そして代表的化合物はA549細胞でも実験し、そして活性であることが分かった。MDA−MB−231(ATCCから購入した乳腺癌腫)、LnCaP(ATCCから購入した前立腺癌腫)、H460(ATCCから購入した肺腺癌腫)またはHela(頸部腺癌腫)細胞も、同様なアッセイに使用することができる。
【0593】
哺乳動物において、上で同定された状態の処置の決定のための標準的毒性試験および標準的薬理学的アッセイにより、ならびにこれらの状態を処置するのに使用される既知の医薬の結果とのこれらの結果の比較により、過剰増殖性障害の処置に有用である化合物を評価するために知られている上記、ならびに既知の標準的研究技術に基づき、本発明の化合物の有効投薬用量を、それぞれ所望の適応症の処置について容易に決定することができる。これらの状態の1つの処置で投与されるべき有効成分の量は、使用される特定の化合物および投薬用量単位、投与様式、処置の持続期間、処置される患者の齢および性別、ならびに処置する状態の性質および程度のような考慮に従って広範に変動することができる。
【0594】
投与されるべき有効成分の総量は、一般に、1日あたり約0.01mg/kgから約2
00mg/kgまで、そして好ましくは約0.1mg/kgから約20mg/kg体重までの範囲であることができる。単位投薬用量は、約0.5mgから約1500mgまでの有効成分を含有してよく、そして1日1回もしくはそれ以上投与することができる。静脈内、筋肉内、皮下および非経口注入を含む注入(injection)、ならびに注入(infusion)技術の使用による投与のための1日の投薬用量は、好ましくは0.01から200mg/kg総体重までであることができる。1日の直腸投薬処方は、好ましくは0.01から200mg/kg総体重までであることができる。1日の膣投薬処方は、好ましくは0.01から200mg/kg総体重までであることができる。1日の局所投薬処方は、好ましくは1日1ないし4回の間投与される0.1から200mgまでであることができる。経皮濃度は、好ましくは0.01から200mg/kgまでの1日用量を維持するのに必要とされるものであることができる。1日の吸入投薬処方は、好ましくは0.01から100mg/kg総体重までであることができる。
【0595】
もちろん、各患者の特定の初期および継続投薬処方は、主治医により決定される状態の性質および重篤度、使用する具体的化合物の活性、患者の齢および全身状態、投与時期、投与経路、薬物の排泄速度、薬物の組合せ、等にしたがい変動し得る。本発明の化合物またはその製薬学的に許容され得る塩もしくは組成物の所望の処置様式および投与回数は、通例の処置試験を使用して当業者により確認されることができる。
【0596】
本発明の化合物は、単独の製薬学的作用物質として、もしくは、組合せが許容できない有害な影響を引き起こさない場合は1もしくは複数の他の製薬学的作用物質と組合せて投与することができる。例えば、本発明の化合物は、既知の抗過剰増殖もしくは他の適応症の作用物質など、ならびにそれらの混合状態および組合せ物と組み合わせることができる。
【0597】
組成物に追加することができる任意選択の抗過剰増殖作用物質には、限定するわけではないが、アスパラギナーゼ、ブレオマイシン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、コラスパーゼ、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、エピルビシン、エトポシド、5−フルオロウラシル、ヘキサメチルメラミン、ヒドロキシ尿素、イホスファミド、イリノテカン、ロイコボリン、ロムスチン、メクロレタミン、6−メルカプトプリン、メスナ、メトトレキセート、マイトマイシンC、マイトキサントロン、プレドニソロン、プレドニソン、プロカルバジン、ラロキシフェン、ストレプトゾシン、タモキシフェン、チオグアニン、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチンおよびビンデシンのような、the Merck Indexの第11版、(1996)(これは引用により本明細書に編入する)中の癌化学療法薬物の処方に列挙される化合物を含む。
【0598】
本発明と共に使用するのに適する他の抗過剰増殖作用物質には、限定するわけではないが、アミノグルテチミド、L−アスパラギナーゼ、アザチオプリン、5−アザシチジン、クラドリビン、ブスルファン、ジエチルスチルベストロール、2’,2’−ジフルオロデオキシシチジン、ドセタキセル、エリスロヒドロキシノニルアデニン、エチニルエストラジオール、5−フルオロデオキシウリジン、5−フルオロデオキシウリジン一リン酸、リン酸フルダラビン、フルオキシメステロン、フルタミド、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、イダルビシン、インターフェロン、酢酸メドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、メルファラン、ミトタン、パクリタキセル、ペントスタチン、N−ホスホノアセチル−L−アスパラギン酸(PALA)、プリカマイシン、セムスチン、テニポシド、プロピオン酸テストステロン、チオテパ、トリメチルメラミン、ウリジンおよびビノレルビンのような、Goodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics(第9版)、編者Molinoffら、マグロウ−ヒル(McGraw−Hill)出版、1225−1287ペ
ージ、(1996)(これにより引用することにより組み込まれる)の腫瘍性疾患の処置で使用されることが認められる化合物を含む。本発明と共に使用するのに適する他の抗過剰増殖作用物質には、限定するわけではないがエポチロン、イリノテカン、ラロキシフェンおよびトポテカンのような他の抗癌剤を含む。
【0599】
当業者は、先行する情報を使用して、本発明を完全に利用することができると考えられる。
【0600】
当業者には、変更および修飾が、本明細書に説明する本発明の精神もしくは範囲から逸脱することなく本発明に対して行うことができることが明らかであるはずである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

[式中
WはH、(C−C)アルキル、
場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよいO−フェニル、
場合により各々独立してR12、OH、COOR、C(O)NHR、S(O)(C−C)アルキル、NHS(O)(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキル、NHC(O)(C−C)アルキル、
【化2】

およびN[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキルおよび
【化3】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される最高2個の置換基で置換されてもよいフェニル、
場合により各々独立してR12、OH、C(O)O(C−C)アルキル、各々独立して、OH、C(O)R、(C−C)アルコキシ、ピロリジニル、
【化4】

イミダゾリル、NH(C−C)アルキルおよびN[(C−C)アルキル]から選択される1もしくは2個の置換基で置換された(C−C)アルキル、およびNH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、ピロリジニル、イミダゾリル、
【化5】

および(C−C)アルコキシから選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいインドリル、ならびに
場合により各々独立してR12から選択される最高3個の置換基で場合により置換されてもよい別のヘテロアリール、
から選択され、
LはCHR、CHR−CHRおよびCHR−CH−CHRから選択され、
はH、C(O)R10、C(O)OR、テトラヒドロピラニル、(C−C)シクロアルキル、
場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよいフェニル、
場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよいピリジル、
フェニルが場合により各々独立してR12、NH、NHC(O)(C−C)アルキル、NH(C−C)アルキル−N[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキル−OH、COOH、OH、およびN[(C−C)アルキル]、OHおよび
【化6】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいS(O)−フェニル、
場合により1個のフェニル環で置換されてもよいS(O)(C−C)アルキル、
場合により各々独立してOR11、C(O)R10、C(O)OR、N[(C−C)アルキル]、(C−C)シクロアルキル、ジオキソピロリジニル、
【化7】

グルコピラノシル、グルコピラノシルアミノ;場合により各々独立してOH、
【化8】

およびイミダゾリルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルコキシ;場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよいO−フェニル;1個のHが場合によりS(O)(C−C)アルキル、S(O)NH(C−C)アルキル、S(O)CF、C(O)R、S(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)O(C−C)アルキル、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)N[(C−C)アルキル]
【化9】

および場合により1個のOH基で置換されてもよい(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置き換えられてもよいNH;場合により各々独立してR12、OH、S−(C−C)アルキル、C(O)NH、S(O)NH、C(O)N[(C−C)アルキル]、S(O)(C−C)アルキル、S(O)NHC(O)(C−C)アルキル、C(O)(C−C)アルキル、C(O)NH(C−C
アルキル、NHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH、S(O)N[(C−C)アルキル]、NHS(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)(C−C)アルキル、場合により(C−C)アルコキシ、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]および
【化10】

から選択される1個の置換基で置換されてもよいS(O)NH(C−C)アルキル、ならびにNHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHS(O)NH(C−C)アルキルおよびNHC(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルキル、ならびにOH、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、(C−C)アルコキシおよび
【化11】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいフェニル;場合によりR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)(C−C)アルキル、
【化12】

およびS(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換されてもよいピロリル;場合により各々独立してR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキルおよび
【化13】

から選択される最高3個の置換基で置換されてもよいピラゾリル;ならびに場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよい別のヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキル
から選択され、
は各々の場合に独立して(C−C)アルキル、ハロ、(C−C)アルコキシ、CF、NO、NH、CNおよびCOOHから選択され、
はH、(C−C)アルキルおよびハロから選択され、
はHおよび(C−C)アルキル−OHから選択され、
はH、OHおよび(C−C)アルキルから選択され、
はH、C(O)OR、C(O)Rならびに場合によりOH、NHS(O)
−C)アルキルおよびNHC(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキルから選択され、
はHおよび(C−C)アルキルから選択され、
はOH、NH、N[(C−C)アルキル]、モルホリニルおよびピロリジニルから選択され、
はNH、モルホリニル、N[(C−C)アルキル]ならびに場合によりOH、COOHおよびN[(C−C)アルキル]から選択される1個の置換基で置換されてもよいNH(C−C)アルキルから選択され、
10は(C−C)シクロアルキル、モルホリニル、N[(C−C)アルキル]、(C−C)アルコキシ、
場合により各々独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、ハロおよびCFから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいヘテロアリール、
場合により各々独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、ハロおよびCFから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいフェニル、
場合によりフェニル、イミダゾリルおよび
【化14】

から選択される1個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキル、
場合により各々独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロおよびCFから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいフェニル環で場合により置換されてもよいNH(C−C)アルキル、ならびに
フェニルが場合により各々独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロおよびCFから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいNH−フェニル
から選択され;
11はH、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)−ピロリジニル、C(O)NH−フェニルおよび場合により1個のフェニル環で置換されてもよいC(O)NH(C−C)アルキルから選択され、
12は(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロ、NO、CN、CF、O−CFおよび場合により各々独立してハロ、(C−C)アルキルおよび(C−C)アルコキシから選択される最高2個の置換基で場合により置換されてもよいフェニルから選択され、
XはO、S、CHおよびNHから選択され、そして
XがNHである時、NH上のHは場合によりC(O)(C−C)アルキル、S(O)(C−C)アルキルまたは(C−C)アルキルで置き換えられてもよく、そして
XがO、SまたはCHである時、
【化15】

部分は場合により
【化16】

部分の任意のH原子を(C−C)アルキルに置き換えることにより置換されてもよく、
mは0、1および2から選択され、
nは1および2から選択され、
−− は二重結合および単結合から選択される]
の化合物またはその製薬学的に許容され得る塩、エステルもしくはカーボネート。
【請求項2】
がH、C(O)R10、テトラヒドロピラニル、(C−C)シクロアルキル、
フェニルが場合により各々独立してR12、−NH、NHC(O)(C−C)アルキル、NH(C−C)アルキル−N[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキル−OH、COOH、OH、およびN[(C−C)アルキル]、OHおよび
【化17】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいS(O)−フェニル、
場合により1個のフェニル環で置換されてもよいS(O)(C−C)アルキル、
場合により各々独立してOR11、C(O)R10、C(O)OR、N[(C−C)アルキル]、(C−C)シクロアルキル、ジオキソピロリジニル、
【化18】

場合により各々独立してOH、
【化19】

およびイミダゾリルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルコキシ;場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよいO−フェニル;1個のHが場合によりS(O)(C−C)アルキル、S(O)NH(C−C)アルキル、S(O)CF、C(O)R、S(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)N[(C−C)アルキル]
【化20】

および場合により1個のOH基で置換されてもよい(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置き換えられてもよいNH;場合により各々独立してR12、OH、S−(C−C)アルキル、C(O)NH、S(O)NH、C(O)N[(C−C)アルキル]、S(O)(C−C)アルキル、S(O)NHC(O)(C−C)アルキル、C(O)(C−C)アルキル、C(O)NH(C−C)アルキル、NHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH、S(O)N[(C−C)アルキル]、NHS(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)(C−C)アルキル、場合により(C−C)アルコキシ、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]および
【化21】

から選択される1個の置換基で置換されてもよいS(O)NH(C−C)アルキル、ならびにNHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHS(O)NH(C−C)アルキルおよびNHC(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルキル、ならびにOH、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、(C−C)アルコキシおよび
【化22】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいフェニル;場合によりR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)(C−C)アルキル、
【化23】

およびS(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換されてもよいピロリル;場合により各々独立してR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキルおよび
【化24】

から選択される最高3個の置換基で置換されてもよいピラゾリル;ならびに場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよい別のヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキル
から選択され、
10が(C−C)シクロアルキル、N[(C−C)アルキル]、(C
)アルキル、NH(C−C)アルキル、
場合により各々独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、ハロおよびCFから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいヘテロアリール、
場合により各々独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、ハロおよびCFから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいフェニルから選択され、
11がHであり、
12が(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロ、NO、CN、CFおよびO−CFから選択され、そして
mが0および1から選択される、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Wが
場合によりR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよいO−フェニル、
場合により各々独立してR12、OH、COOR、C(O)NHR、S(O)(C−C)アルキル、NHS(O)(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキル、NHC(O)(C−C)アルキル、
【化25】

およびN[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキルおよび
【化26】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される最高2個の置換基で置換されてもよいフェニル、
場合により各々独立してR12、OH、C(O)O(C−C)アルキル、各々独立してOH、C(O)R、(C−C)アルコキシ、ピロリジニル、
【化27】

イミダゾリル、NH(C−C)アルキルおよびN[(C−C)アルキル]から選択される1もしくは2個の置換基で置換された(C−C)アルキル、およびNH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、ピロリジニル、イミダゾリル、
【化28】

および(C−C)アルコキシから選択される1個の置換基で置換される(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいインドリル、ならびに
場合により各々独立してR12から選択される最高3個の置換基で置換されてもよい別のヘテロアリール、
から選択され、
がH、C(O)R10、テトラヒドロピラニル、(C−C)シクロアルキル、
フェニルが場合により各々独立してR12、−NH、NHC(O)(C−C)アルキル、NH(C−C)アルキル−N[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキル−OH、COOH、OH、およびN[(C−C)アルキル]、OHおよび
【化29】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいS(O)−フェニル、
場合により1個のフェニル環で置換されてもよいS(O)(C−C)アルキル、
場合により各々独立してOR11、C(O)R10、C(O)OR、N[(C−C)アルキル]、(C−C)シクロアルキル、ジオキソピロリジニル、
【化30】

場合により各々独立してOH、
【化31】

およびイミダゾリルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルコキシ;場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよいO−フェニル;1個のHが場合によりS(O)(C−C)アルキル、S(O)NH(C−C)アルキル、S(O)CF、C(O)R、S(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)N[(C−C)アルキル]
【化32】

および場合により1個のOH基で置換されてもよい(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置き換えられてもよいNH;場合により各々独立してR12、OH、S−(C−C)アルキル、C(O)NH、S(O)NH、C(O)N[(C−C)アルキル]、S(O)(C−C)アルキル、S(O)NHC(O)(C−C)アルキル、C(O)(C−C)アルキル、C(O)NH(C−C)アルキル、NHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH、S(O)N[(C−C)アルキル]、NHS(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)(C−C)アルキル、場合により(C−C)アルコキシ、NH(C−C)アルキル、N[(C−C
アルキル]および
【化33】

から選択される1個の置換基で置換されてもよいS(O)NH(C−C)アルキル、ならびにNHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHS(O)NH(C−C)アルキルおよびNHC(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルキル、ならびにOH、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、(C−C)アルコキシおよび
【化34】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいフェニル;場合によりR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)(C−C)アルキル、
【化35】

およびS(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換されてもよいピロリル;場合により各々独立してR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキルおよび
【化36】

から選択される最高3個の置換基で置換されてもよいピラゾリル;ならびに場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよい別のヘテロアリールから各々独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキル
から選択され、
が各々場合で独立して(C−C)アルキル、ハロ、(C−C)アルコキシまたはCFから選択され、
およびRがそれぞれHであり、
がH、および
場合によりOH、NHS(O)(C−C)アルキルおよびNHC(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキルから選択され、
10が(C−C)シクロアルキル、N[(C−C)アルキル]、(C−C)アルキル、NH(C−C)アルキル、
場合により各々独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、ハロおよびCFから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいヘテロア
リール、
場合により各々独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、ハロおよびCFから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいフェニルから選択され、
11がHであり、
12が(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロ、NO、CN、CF、O−CFから選択され、そして
mが、0および1から選択される、
請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Wが
場合により各々独立してR12、およびN[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキルおよび
【化37】

から選択される1個の置換基で場合により置換された(C−C)アルコキシから選択される最高2個の置換基で置換されてもよいフェニル、
場合により各々独立してR12、各々独立してOHおよび(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換された(C−C)アルキルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいインドリル、ならびに
場合により各々独立してR12から選択される最高3個の置換基で置換されてもよい別のヘテロアリール、
から選択される請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
LがCHR−CHRである、請求項3に記載の化合物。
【請求項6】
がH、C(O)R10、テトラヒドロピラニル、
フェニルが場合により各々独立してR12、COOH、OH、およびN[(C−C)アルキル]、OHおよび
【化38】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいS(O)−フェニル、
場合により各々独立してOR11、N[(C−C)アルキル]、(C−C)シクロアルキル、
【化39】

場合により1もしくは2個のOHで置換されてもよい(C−C)アルコキシ;1個のHがS(O)(C−C)アルキル、S(O)NH(C−C)アルキル、S(O)CF、C(O)R、S(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)N[(C−C)アルキル]
【化40】

および場合により1個のOH基で置換されてもよい(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置き換えられたNH;場合により各々独立してR12、OH、C(O)NH、S(O)NH、S(O)NHC(O)(C−C)アルキル、C(O)NH(C−C)アルキル、NHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH、NHS(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)(C−C)アルキル、場合により(C−C)アルコキシ、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]および
【化41】

から選択される1個の置換基により置換されてもよいS(O)NH(C−C)アルキル、ならびにNHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHS(O)NH(C−C)アルキルおよびNHC(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルキル、ならびにOH、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、(C−C)アルコキシおよび
【化42】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいフェニル;場合によりR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)(C−C)アルキル、
【化43】

およびS(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換されてもよいピロリル;場合により各々独立してR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキルおよび
【化44】

から選択される最高3個の置換基で置換されてもよいピラゾリル;ならびに場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよい別のヘテロアリールから各々独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキル
から選択される請求項3に記載の化合物。
【請求項7】
Wが
場合により各々独立してR12、およびN[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキルおよび
【化45】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される最高2個の置換基で置換されてもよいフェニル、
場合により各々独立してR12、各々独立してOHおよび(C−C)アルコキシ、
【化46】

から選択される1もしくは2個の置換基で置換された(C−C)アルキルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいインドリル、
場合により各々独立してR12から選択される最高3個の置換基で置換されてもよい別のヘテロアリール、
から選択され、
LがCHR−CHRであり;
がH、C(O)R10、テトラヒドロピラニル、
フェニルが場合により各々独立してR12、COOH、OH、およびN[(C−C)アルキル]、OHおよび
【化47】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいS(O)−フェニル、
場合により各々独立してOR11、N[(C−C)アルキル]、(C−C)シクロアルキル、
【化48】

場合により1もしくは2個のOHで置換されてもよい(C−C)アルコキシ;1個のHがS(O)(C−C)アルキル、S(O)NH(C−C)アルキル、S(O)CF、C(O)R、S(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)N[(C−C)アルキル]
【化49】

および場合により1個のOH基で置換されてもよい(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置き換えられたNH;各々独立してR12、OH、C(O)NH、S(O)NH、S(O)NHC(O)(C−C)アルキル、C(O)NH(C−C)アルキル、NHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C
−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH、NHS(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)(C−C)アルキル、場合により(C−C)アルコキシ、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]および
【化50】

から選択される1個の置換基で置換されてもよいS(O)NH(C−C)アルキル、ならびにNHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHS(O)NH(C−C)アルキルおよびNHC(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルキル、ならびにOH、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、(C−C)アルコキシおよび
【化51】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいフェニル;場合によりR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)(C−C)アルキル、
【化52】

およびS(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換されてもよいピロリル;場合により各々独立してR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキルおよび
【化53】

から選択される最高3個の置換基で置換されてもよいピラゾリル;ならびに場合により各々独立してR12から選択される最高2個の置換基で置換されてもよい別のヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキル
から選択され、
がハロであり、
がHであり、
がH、および場合によりOH、NHS(O)(C−C)アルキルおよびNHC(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキルから選択され、
10が(C−C)シクロアルキル、N[(C−C)アルキル]、(C−C)アルキルおよびNH(C−C)アルキルから選択され、
11がHであり、
12が(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロ、NO、CN、CFおよびO−CFから選択され、そして
mが0および1から選択される、
請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
Wが
場合により各々独立してR12、およびN[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキルおよび
【化54】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される最高2個の置換基で置換されてもよいフェニル、
場合により各々独立してR12、各々独立してOHおよび(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換された(C−C)アルキルから選択される1もしくは2個の置換基で場合により置換されてもよいインドリル、
から選択される請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
がH、
フェニルが場合により各々独立してR12、COOHおよびOHから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいS(O)−フェニル、
場合により各々独立してOR11、(C−C)シクロアルキル、
【化55】

および場合により1もしくは2個のOH基で置換されてもよい(C−C)アルコキシ;1個のHがS(O)(C−C)アルキル、S(O)NH(C−C)アルキル、S(O)CF、C(O)R、S(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)N[(C−C)アルキル]
【化56】

および場合により1個のOH基で置換されてもよい(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置き換えられたNH;場合により各々独立してR12、OH、C(O)NH、S(O)NH、S(O)NHC(O)(C−C)アルキル、C(O)NH(C−C)アルキル、NHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH、NHS(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)(C−C)アルキル、場合により(C−C)アルコキシ、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]および
【化57】

から選択される1個の置換基で置換されてもよいS(O)NH(C−C)アルキル
、ならびにNHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHS(O)NH(C−C)アルキルおよびNHC(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルキル、ならびにOH、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、(C−C)アルコキシおよび
【化58】

から選択される1個の置換基で置換される(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいフェニル;場合によりR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)(C−C)アルキル、および
【化59】

から選択される1個の置換基で置換されてもよいピロリル;場合により各々独立してR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキルおよび
【化60】

から選択される最高3個の置換基で場合により置換されてもよいピラゾリル;から選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキル
から選択される請求項7に記載の化合物。
【請求項10】
Wが
場合により各々独立してR12、およびN[(C−C)アルキル]、NH(C−C)アルキルおよび
【化61】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される最高2個の置換基で置換されてもよいフェニル、
場合により各々独立してR12、各々独立してOHおよび(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換された(C−C)アルキルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいインドリル、
から選択され、
LがCHR−CHRであり;
がH、
フェニルが場合により各々独立してR12、COOHおよびOHから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいS(O)−フェニル、
場合により各々独立してOR11、(C−C)シクロアルキル、
【化62】

および場合により1もしくは2個のOH基で場合により置換されてもよい(C−C)アルコキシ;1個のHがS(O)(C−C)アルキル、S(O)NH(C−C)アルキル、S(O)CF、C(O)R、S(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)N[(C−C)アルキル]
【化63】

および場合により1個のOH基で置換されてもよい(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置き換えられたNH;場合により各々独立してR12、OH、C(O)NH、S(O)NH、S(O)NHC(O)(C−C)アルキル、C(O)NH(C−C)アルキル、NHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH、NHS(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)(C−C)アルキル、場合により(C−C)アルコキシ、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]および
【化64】

から選択される1個の置換基で置換されてもよいS(O)NH(C−C)アルキル、ならびにNHS(O)(C−C)アルキル、NHS(O)N[(C−C)アルキル]、NHC(O)NH(C−C)アルキル、NHC(O)N[(C−C)アルキル]、NHS(O)NH(C−C)アルキルおよびNHC(O)(C−C)アルキルから選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルキル、ならびにOH、NH(C−C)アルキル、N[(C−C)アルキル]、(C−C)アルコキシおよび
【化65】

から選択される1個の置換基で置換された(C−C)アルコキシから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよいフェニル;場合によりR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキル、C(O)(C−C)アルキルおよび
【化66】

から選択される1個の置換基で置換されてもよいピロリル;場合により各々独立してR12、C(O)N[(C−C)アルキル]、C(O)NH(C−C)アルキルおよび
【化67】

から選択される最高3個の置換基で置換されてもよいピラゾリルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてもよい(C−C)アルキル
から選択され、
がハロであり、
がHおよび(C)アルキルから選択され、
がHであり、
がH、および場合により1個のOH基で置換されてもよい(C−C)アルキルから選択され、
がHおよび(C−C)アルキルから選択され、
11がHであり、
12が(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロ、CNおよびCFから選択され、
mが0および1から選択され、そして、
nが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
LがCH−CHである請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
請求項1に記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項13】
請求項2に記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項14】
請求項3に記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項15】
請求項4に記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項16】
請求項5に記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項17】
請求項6に記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項18】
請求項7に記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項19】
請求項8に記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項20】
請求項9に記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項21】
請求項10に記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項22】
請求項11に記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項23】
処置が必要な哺乳動物に、製薬学的に有効な量の請求項1に記載の化合物を投与することを含んでなる過剰増殖性障害(hyper−proliferative disorder)の処置法。
【請求項24】
処置が必要な哺乳動物に、製薬学的に有効な量の請求項2に記載の化合物を投与するこ
とを含んでなる、過剰増殖性障害の処置法。
【請求項25】
処置が必要な哺乳動物に、製薬学的に有効な量の請求項3に記載の化合物を投与することを含んでなる、過剰増殖性障害の処置法。
【請求項26】
処置が必要な哺乳動物に、製薬学的に有効な量の請求項4に記載の化合物を投与することを含んでなる、過剰増殖性障害の処置法。
【請求項27】
処置が必要な哺乳動物に、製薬学的に有効な量の請求項5に記載の化合物を投与することを含んでなる、過剰増殖性障害の処置法。
【請求項28】
処置が必要な哺乳動物に、製薬学的に有効な量の請求項6に記載の化合物を投与することを含んでなる、過剰増殖性障害の処置法。
【請求項29】
処置が必要な哺乳動物に、製薬学的に有効な量の請求項7に記載の化合物を投与することを含んでなる、過剰増殖性障害の処置法。
【請求項30】
処置が必要な哺乳動物に、製薬学的に有効な量の請求項8に記載の化合物を投与することを含んでなる、過剰増殖性障害の処置法。
【請求項31】
処置が必要な哺乳動物に、製薬学的に有効な量の請求項9に記載の化合物を投与することを含んでなる、過剰増殖性障害の処置法。
【請求項32】
処置が必要な哺乳動物に、製薬学的に有効な量の請求項10に記載の化合物を投与することを含んでなる、過剰増殖性障害の処置法。
【請求項33】
処置が必要な哺乳動物に、製薬学的に有効な量の請求項11に記載の化合物を投与することを含んでなる、過剰増殖性障害の処置法。
【請求項34】
過剰増殖性障害が、充実性腫瘍、リンパ腫、肉腫および白血病から選択される、請求項23、請求項24、請求項25、請求項26、請求項27、請求項28、請求項29、請求項30、請求項31、請求項32および請求項33のいずれかに記載の方法。
【請求項35】
障害が充実性腫瘍から選択される請求項34に記載の方法。
【請求項36】
腫瘍が胸部、生殖器、気道、脳、頭部、首、造血組織、消化管および尿路の癌から選択される請求項35に記載の方法。
【請求項37】
障害が胸部、前立腺、卵巣、肺、結腸、頭部、首および造血組織の癌から選択される請求項36に記載の方法。

【公表番号】特表2006−523722(P2006−523722A)
【公表日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513115(P2006−513115)
【出願日】平成16年4月16日(2004.4.16)
【国際出願番号】PCT/US2004/011990
【国際公開番号】WO2004/094376
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(503211596)バイエル・フアーマシユーチカルズ・コーポレーシヨン (46)
【Fターム(参考)】