説明

道路地図表示装置及び道路地図表示方法

【課題】 自車位置及び自車位置周辺地図を表示する周辺地図表示領域の範囲外にある主要道路を、事前にかつ簡単に認知する。
【解決手段】 表示用地図データ21と表示用地図データ21から作成した簡素化道路網情報22を記憶する地図記憶手段2と、簡素化道路網情報22から自車位置を包囲する環状道路を抽出する環状道路抽出手段3と、自車位置及び自車位置周辺地図を表示する周辺地図表示領域の周囲に簡易図表示領域を設け、環状道路を前記簡易図表示領域に簡易表示する環状道路簡易図作成手段4と、周辺地図表示領域と簡易図表示領域の画像を合成して合成画像を作成する合成画像作成手段5とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載され、道路地図情報を表示手段に表示して円滑な運転走行を支援する道路地図表示装置(ナビゲーション装置)及び道路地図表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、道路地図表示装置における道路地図情報の提供例として、例えば下記特許文献1に開示された「ナビゲーション装置」がある。これによれば、自車の走行道路と交差する、自車に最も近い主要道路を抽出し、自車位置を示す表示用地図データの周囲に抽出した主要道路を簡易表示することによって、自車位置を示す表示用地図データの範囲外にある主要道路を事前に、かつ簡単に認知することができる。
【0003】
【特許文献1】特開2004−212254号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記発明においては、簡易表示すべき主要道路を抽出する手段として、自車が走行している道路に交差する所定ランク以上の道路(主要道路)という条件で選択する構成となっており、かかる構成では以下の問題が生じ、自車位置及び自車位置周辺地図の範囲外にある主要道路を事前に、かつ簡単に認知することができなくなるという問題がある。
【0005】
即ち、先ず、自車の走行道路に交差する主要道路が存在しない場合には主要道路の簡易表示はできないことになる。自車の走行道路を、例えば最も直進に近い道を「道なりに進んだ先」というように広く解釈して、所定ランク以上の道路に交差するまで徹底して追跡することも可能ではあるが、そのようにして抽出した「前方主要道路」が文字通り自車の「前方」に位置するとは限らない。
【0006】
次に、自車の走行道路に交差する前後、左右の主要道路を発見し、それらが適切に簡易表示されたとしても、自車の走行道路を抽出の基準とする以上、自車の走行道路が変化する、すなわち自車が交差点を曲がっただけで、抽出される主要道路が大きく変わってしまい、使用者に混乱を与える可能性がある。
【0007】
更に、自車の走行道路に交差する主要道路の抽出に際し、既存の地図表示用もしくは経路計算用の道路データを用いて、上述のような自車の走行道路をたどりながら交差する主要道路を見つけ出すという方法では、インターチェンジや複合交差点のような複雑な道路形状の場合、簡易図の作成が困難になり、使用者の直感とは異なる表示となる可能性がある。
【0008】
本発明はこれらの課題を解決するためになされたもので、自車位置及び自車位置周辺地図の範囲外にある主要道路を事前に、かつ簡単に認知することができる、道路地図表示装置及び道路地図表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するため、本発明においては、表示用地図データと表示用地図データから作成した簡素化道路網情報を記憶する地図記憶手段と、簡素化道路網情報から自車位置を包囲する環状道路を抽出する環状道路抽出手段と、自車位置及び自車位置周辺地図を表示する周辺地図表示領域の周囲に簡易図表示領域を設け、環状道路を簡易図表示領域に簡易表示する環状道路簡易図作成手段と、周辺地図表示領域と簡易図表示領域の画像を合成して合成画像を作成する合成画像作成手段とを備えた。
【発明の効果】
【0010】
本発明においては、自車位置周囲の主要道路を環状構造としてとらえ、自車が環状構造の内側にいる間は共通の主要道路から作成される簡易図を表示するように処理することで、自車位置及び自車位置周辺地図の範囲外にある主要道路を事前に、かつ簡単に認知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
第1の実施の形態
図1は、本発明の第1の実施の形態の基本構成を示すブロック図である。1はGPSやジャイロなどの航法装置からなり、自車の時々刻々の位置情報を取得する自車位置取得手段、2はDVDなどの大容量記憶媒体とその入出力装置からなる地図記憶手段、3は取得した自車位置情報に基づき自車位置周囲を取り囲む環状道路を地図記憶手段2に記憶された情報から抽出する環状道路抽出手段、4は抽出された環状道路を、自車位置周辺地図の周囲に簡易図として表示する環状道路簡易図を作成する環状道路簡易図作成手段、5は表示画面中心部の周辺地図表示領域に自車位置及び自車周辺地図を表示し、周囲の簡易図表示領域に環状道路簡易図を配した合成画像を作成する合成画像作成手段、6は作成した合成画像を使用者に提示するCRTや液晶表示装置などの表示手段である。
【0012】
地図記憶手段2は、道路地図からなる表示用地図データ21と表示用地図データ21を加工して主要道路のみで構成された簡素化道路網情報22を記憶しており、環状道路抽出手段3は、表示用地図データ21と簡素化道路網情報22との対応関係を比較する簡素化道路網対応データ比較手段32、簡素化道路網情報22を用いて環状道路抽出処理を実行する環状道路抽出処理実行手段34を有しており、環状道路簡易図作成手段4は、簡素化道路網情報22の各ノードの位置情報を抽出するループリンク情報抽出手段41を有している。なお、環状道路抽出手段3、環状道路簡易図作成手段4、合成画像作成手段5はそれぞれ独立したCPU、内部メモリ等で構成されているが、一体のコンピュータとして構成してもよい。
【0013】
図2に、地図記憶手段2に記憶されている表示用地図データの一例を示す。図2(A)は表示用地図データ21の一部で、横浜横須賀道路303、304、305とその周囲の所定道路表示レベル以上の「主要道路」に相当するものだけを抜粋し、表示したものである。(B)は(A)を加工して作成した簡素化道路網情報22で、(A)の「主要道路」に相当する部分の道路を用いて後述する方法で予め作成し記憶してある。(B)は交差点を示すノード(○印)と道路を示すリンク(実線部)の組合せで作図し、ノードにはリンクの接続角度等の情報を、リンクには次のノードまでの距離、道路名等の情報を記録してある。即ち、簡素化道路網情報22は各ノードの位置情報を有する。
【0014】
表示用地図データ21から簡素化道路網情報22を作成する手順を図2(A)と(B)を用いて説明する。先ず、インターチェンジや複合交差点など、比較的近距離内に集まっている、あるいは同一の名称で参照されるような複数の分岐・合流点は1つのノードに集約して置き換える。例えば図2(A)の左下方に位置している、横浜横須賀道路304、305と環状4号線301、302の交差点Qは、利用者にとっては観念上「朝比奈インターチェンジ」という名称の1つの「交差点」と認識されていると考えられ、そのように扱うのが簡易図としては見やすいものと思われる。そこで簡素化に際しては、これをQという1つのノードで表現してある。
【0015】
次に、2つのノード間は1本のリンクで結ぶこととする。例えば図2(A)に示す横浜横須賀道路303、304、305においては、上下線をそれぞれ表す2本のリンクが存在している。しかし(B)に示す簡素化道路網情報22では、横浜横須賀道路303、304、305に相当するリンクGH、HQ、QSは、全て1本で表示してある。
【0016】
更に、(A)に示す表示用地図データ21を構成する各々のリンクに対して、(B)に示す簡素化道路網情報22の構成要素との対応関係が、簡素化道路網情報対応データとして記述されているものとする。これは、自車位置取得手段1において自車位置が表示用地図データ21上に位置補正されて求められるため、後述する環状道路の抽出処理においては、その自車位置が簡素化道路網情報22内ではどこに相当するかを判断するために必要になる。
【0017】
なお、表示用地図データ21のうち、道路レベルが所定レベルに満たないもの、すなわちいわゆる「主要道路」ではない一般道路、細道路などのリンクについては、簡素化道路網情報22に対応するリンクもノードもないので、対応データは何も書かれていない。所定レベル以上の道路については、簡素化に際して複数の分岐点が1つのノードに置き換えられたケースであれば、集約された元の複数分岐点間に存在していた道路は簡素化道路網情報22上でのノードに相当すると見なし、対応データとして当該ノードの識別子が記述される。それ以外の道路は簡素化道路網情報上でのリンクに相当する。
【0018】
図3に朝比奈インターチェンジ付近の表示例を示す。(A)は表示用地図データ21の朝比奈インターチェンジQ付近の表示例、(B)は該当する簡素化道路網情報22で表示した例である。環状4号線301、302に相当するリンクのうちランプ路への分岐点61、62の外側にある環状4号線301、302は、それぞれ(B)の簡素化道路網情報22のリンクPQ、QRに相当するので、それぞれへの識別子が301、302の対応データとして書き込まれている。また、横浜横須賀道路304、305のリンクに関しても、ランプ路分岐点63、64より外側の横浜横須賀道路304a、304bは、簡素化道路網情報22のリンクHQに相当し、ランプ路分岐点65、66より外側の横浜横須賀道路305a、305bは同様にリンクQSに相当する。
【0019】
このように表示用地図データ21のうち複数の道路が、簡素化道路網情報22の同じリンクに対応していても良い。またこのように対応データが簡素化道路網情報22のリンクである場合、さらにリンクの向きに関する対応関係も記述されているものとする。即ち、先の例で言えばリンク301のどちら向きの方向が、P→QもしくはQ→Pのどちらに相当するかに関する情報である。通常は表示用地図データ21の各リンクは正/逆の方向を規定されているので、例えば正方向で見たときにそれに相当する簡素化道路網情報22のリンクの始点側と終点側の2つのノードの識別子を、始点から終点への順に(例えば<P、Q>と)記述するようにすれば、対応リンクの識別子情報と方向に関する対応関係の情報とを同時に表現できる。
【0020】
一方、図3(A)に示した道路301、302、304a、304b、305a、305b以外の細線で示した道路は、いずれも簡素化道路網情報22ではノードQに集約して置き換えられた各分岐点(図中●で示す)を接続する道路である。そこでこれらの道路は全てノードQに相当すると見なし、対応データとしては識別子Qが記述されているものとする。先の対応リンクの形式に従い、<Q、−>のように終点側ノードが空白になっている場合は始点側に記述されたノードに対応することにしておけば、対応データがノードの場合でもリンクの場合でも書式を統一できる。
【0021】
次に、主要道路データの簡素化に際して、表示用地図データ21と異なる構成要素を便宜上設定する方法について説明する。図2(B)に点線で示したリンクPNは、元の表示用地図データ21には対応する道路がなく、仮想的に設定されたリンク(仮想リンク)である。これは環状道路の抽出処理において使用する、抽出処理アルゴリズムを一元化するために利用するものである。後述するように環状道路抽出手段3で環状道路すなわちループリンクを抽出するために、簡素化道路網情報22内で接続するリンクを順次たどる処理が必要となるが、図2(B)に示す行き止まりノードNに遭遇すると、そこから先にはリンクをたどることができない。このような場合、仮想リンクPNを設定しておけば接続リンクの追跡が可能になる。例えばL→N→P→M→K→Lというループを抽出することができ、通常と同様の処理が可能となる。このため、特に行き止まりノードNの存在を判断して例外的な処理を実行する必要がないため、全体の処理実行効率の低下を回避できる。
【0022】
また図2(B)に示すノードJは、図2(A)の表示用地図データ21には対応するノードのない、仮想的に設定されたノード(仮想ノード)である。ここは、笹下釜利谷道路311、312と金沢支線313、314とが単に立体的に交差しているだけの場所であり、両道路間を直接往来することはできない。従って、表示用地図データ21ではこの場所にはノードが設定されていないが、前述のようにループリンク抽出のためにリンクをたどっていく際、このような相互に交差しているだけのリンクが存在するとループリンク抽出が不可能になる場合が発生する。そこで簡素化に際しては、このように複数のリンクが交差する点については、表示用地図データ21の中のノードデータの有無によらず、便宜上仮想ノードを設定することとする。
【0023】
次に、本実施の形態における道路地図表示操作の表示動作、即ち道路地図表示方法について説明する。図4に全体の処理フローを示す。先ず、ステップS401では自車位置取得手段1が現在の自車位置Pの情報を取得する。同時に、当該自車位置Pが表示用地図データ21のどの道路上にあるかも出力される。この表示用地図データ21における自車位置Pが存在する道路をLpとする。ステップS402では、環状道路抽出手段3の簡素化道路網対応データ比較手段32が、図2(B)における道路Lpの対応リンク位置を調べ、道路Lpに相当する簡素化道路網情報22でのリンクCpを特定し、特定したリンクCpが前回表示時の対応リンクであるリンクCoと同一であるか否かを比較する。リンクCpが前回表示時の対応リンクCoと同じである、すなわち簡素化道路網情報22で比較して自車位置Pに変化がなければ、自車位置P周囲の環状道路の表示は前回表示時と同じでよいから、環状道路抽出処理を省略し、ステップS404に進む。道路Lpが主要道路ではなく、対応する簡素化道路網22のリンクCpがない場合も、前回表示時においても同様に対応するリンクCoがなければ、前回の環状道路の内側から未だ外に出ていないということであるから、やはり環状道路抽出処理を省略する。一方、環状道路よりも内側から環状道路上に至った、あるいは逆に主要道路上を走行していて脇道に入った、などの場合はステップS403で環状道路抽出処理実行手段34により環状道路の抽出処理が実行される。
【0024】
ここで、ステップS403での環状道路の抽出処理手順を、図5のフローチャートを用いて詳細に説明する。先ず、ステップS501では、自車位置Pの存在する道路Lpに対応する簡素化道路網情報22のリンク、ノードがあるかを調べる。対応するリンク、ノードがない場合は、ステップS503に進み、元の表示用地図データ21で、自車位置Pのある道路Lpに接続する道路のうち、簡素化道路網情報22に対応するリンクを持つものがあるかどうかを調べる。なければS504において道路Lpに接続する道路を1つ選んでこれを改めて道路Lpとし、再びS503の処理を繰り返す。このように、簡素化道路網情報22に対応リンクが存在する、表示用地図データ21の道路が見つかるまで、表示用地図データ21を順にたどっていく。この場合、S504での次に接続する道路の選び方は任意でよいが、注意しなければならないのは、ここでの処理は後述のループリンクを見つけるために簡素化道路網情報22上をたどっていく処理(S506〜S507)と異なり、たどった軌跡がループになってはならない点である。そこで、例えば、自車位置のある道路Lpに接続する道路のうち、接続角度がなるべく180°に近い、すなわち直進方向に近い道路をたどるようにする。このため、ループを検出したら適宜バックトラック(後戻り)処理を実施するなどの方法も組合わせた処理にするのが好ましい。
【0025】
S503において、道路Lpに接続し、かつ簡素化道路網情報22に対応リンクのある道路Lp’が見つかったら(そのような道路Lp’が複数ある場合は、道路Lpから見て最も左側にあるものを選ぶ)、ステップS505ではその道路Lp’の簡素化道路網情報22での対応リンクClを求める。同時に道路Lpから道路Lp’にたどって進行した方向に相当するリンクClの方向vも求める。そしてステップS506ではリンクClのv方向にある接続リンクのうち、図6に示すようにノードAにおいてはリンクClから見て最も左側に位置するリンクCl’を選び、これを改めてリンクClとする。続くS507では、S505からたどった軌跡がループリンクを形成するかどうかを調べ、まだループリンクになっていなければS506に戻って同様の処理を繰り返す、というように、簡素化道路網情報22をリンク端点(ノード)ごとに常に最も左側に進むようにたどっていくことで、ループリンクを見つけ出す。なお、各ノードはリンクの接続角度の情報を、各リンクはノード間の距離情報をデータとして持っているので、このように左へ左へと進むことで自車位置Pを内部に含む最小ループリンクを見つけ出すことができる。
【0026】
以上説明した、簡素化道路網情報22に対応データを持たない位置からループリンクを見つけ出す様子を模式的に図7に示す。図7(A)は自車位置Pから簡素化道路網情報22のいずれかのノードにぶつかるまで道路をたどっていき、ノードにぶつかったら今度は左へ左へと最も左へ進むリンクを選択し、同様の左へ進む道を常にたどることによって、自車位置Pを内部に含む最小のループリンクを抽出する手順を示したものである。即ち、ノードAにぶつかったら、次は最も左へ進むリンクABを選び前進する。次のノードBにぶつかったら、同様に、最も左へ進むリンクBCを選び、また左へと進む。このように、常に最も左へ進むリンクを選び前進することによって、(B)に示すABCDEのノードを結んだ環状道路を抽出できる。
【0027】
図5にもどり、現在の自車位置Pを示す道路Lpが簡素化道路網情報22上に対応するノードもしくはリンクを持つ場合にはS502に進み、リンクかノードかを調べる。対応構成要素Cpがリンクであるならば、S508で、リンクCpを正/逆それぞれの方向にたどった2つのループリンクを求める。リンクのたどり方は、S506〜S507に準ずる。そしてS509で、抽出した2つのループリンクの中の共通部分のリンクを削除し、2つを1つにまとめた大きなループリンクを求める。2つのループリンクを求める様子を模式的に図8(A)に示す。現在の自車位置Pを示すリンクを含むABCDのノードを結んだ環状道路と、DEFAのノードを結んだ環状道路の2つを抽出し、これらのリンクの共通部分であるDA間のリンクを削除して(B)に示す大きなループリンクABCDEFを求めることができる。
【0028】
一方、現在の自車位置PがノードCpであるならば、S510でノードCpに接続する全てのリンクについて、各リンクを正方向にたどったループリンクを求める。即ち、ノードCpの接続リンクがN本ならば、求めるループリンクもN個になる。N個のループリンクを抽出後、S511でN個のループリンクの各、共通部分を抹消した1つの大きなループリンクを求める。N個のループリンクを抽出する様子を模式的に図9(A)に示す。即ち、ABCDのノードを結んだ環状道路、DEFAを結んだ環状道路、DCGHIを結んだ環状道路、DIEを結んだ環状道路の4つを抽出し、これらのリンクの共通部分DA、DC、DI、DEを削除して、(B)に示す1つの大きなループリンクABCGHIEFを求めることができる。
【0029】
再び図4のフローに戻って、抽出された環状道路を用いて環状道路簡易図作成手段4が環状道路簡易図を作成する手順について説明する。ステップS404では、S403で求められた、もしくは前回表示時に求められていた環状道路を用いて、環状道路簡易図作成手段4が環状道路簡易図を作成する。図10に環状道路簡易図の作成手順を示す。即ち、ループリンク情報抽出手段41により簡素化道路網情報22の各ノードの位置情報を抽出し、ループリンク54の各リンクの接続点であるノードABCDEの位置を、ループリンク54の内部にある自車位置Pから見た方向に一致させて、周辺地図表示領域52の周囲に設けた簡易図表示領域53の対応位置A’B’C’D’E’に作図する。その後これらの各ノード位置A’B’C’D’E’の間を各リンクに相当する直線、もしくは折れ線で結べばよい。また各リンクは対応する道路名を情報として持っているので、この表示するリンクに対応する道路名を簡易図表示領域53中に表示し、自車位置Pの周辺地図表示領域52の範囲外にある環状道路54を明示する。
【0030】
なお、上述した仮想リンクがループリンク54中に含まれる場合は、この仮想リンクに相当する部分には簡易図中では線を引かないようにする。図11に仮想リンクDEが含まれる場合の簡易図表示例を示す。図11(A)で破線で示した仮想リンクDEは、(B)に示す簡易図の環状道路54では省略してあり、自車の後方には主要道路は存在しないことがわかる。
【0031】
図4のステップS405では、合成画像作成手段5が自車位置P及び自車位置Pの周辺地図を表示する周辺地図表示領域52の周囲に設けた簡易図表示領域53に、簡易図を配置した合成画像を作成し、合成画像を表示手段6に表示する。図12に周辺地図表示領域52の周囲の簡易図表示領域53に簡易図を配置した合成画像の例を示す。この時、自車位置Pから、周囲の環状道路54に至る最適経路71、72を求める。すなわち、ループリンク54を構成する各リンクに付された道路名から道路路線を特定し、当該各路線に至る最適経路を示す木形状経路群を求めることによって、自車位置Pから周囲の主要道路54までのアプローチ方法を知ることができる。この木形状経路群を中央部の自車位置Pの周辺地図に重畳表示すれば、周囲に示された環状道路54に対して、自車位置Pが実際に移動する際の経路を一枚の地図画面上で検討することができる。特に図12において、アプローチ路71、72とそれが到達する環状道路54の対応部分の色を一致させるようにすれば、複数に枝分かれしたアプローチ路71、72の場合においても、到達先を明確に表示することができ、より利便性が向上する。
【0032】
最後にS406で表示終了の指示があるかどうかを確認し、なければ再びS401から表示処理を繰り返す。終了指示があれば、処理を終了する。
【0033】
以上説明した、本実施の形態によれば、周囲の主要道路を環状構造としてとらえ、自車が環状道路の内側にいる間は共通の主要道路から作成される簡易図を表示するように処理することで、自車位置を示す周辺地図表示領域の範囲外にある主要道路を事前に、簡単かつ安定して、即ち自車の位置が多少変動しても、環状道路の内側にとどまる限りは同じ主要道路を抽出することができ、簡易図の作成も容易になり、使用者に対してわかりやすい周辺道路の概略情報を継続的に提供することができる。また、単純なアルゴリズムで自車位置Pを包囲する環状道路を的確に抽出することができ、簡易表示処理を効率的に実行することができる。また、自車位置Pを完全に包囲する環状道路が存在しない場合であっても、例外的な処理の必要がなく、同等のアルゴリズムで簡易表示処理を効率的に実行することができる。更に、単に周辺の主要道路の存在を示すだけでなく、そこに至る最適なアプローチ方法をも示すことによって、使用者が実際に移動する経路を検討する上での利便性も向上する。
【0034】
第2の実施の形態
図13に本発明の第2の実施の形態の基本ブロック構成を示す。42は自車位置から所定距離以上離れた遠隔点ノードについては環状道路簡易図に表示しないという処理を行う遠隔点ノード処理手段、43はノードの表示位置を簡易図表示領域53の角部にノードを優先的に配置する補正処理を行う簡易表示位置決め手段、44は環状道路に含まれる各ノードについて、方面案内情報を環状道路簡易図に付記する方面案内情報付記手段である。
【0035】
図14に第2の実施の形態で使用する簡素化道路網情報22の1例を示す。「港南台IC」付近の表示例である。簡素化道路網情報22の作成時において、予め、各ノードにはノードデータとして、各ノードに接続する各リンク毎にリンク方向に進んだ場合にそれぞれ向かう方面の案内情報、即ち、方面案内情報が記録されている。更に、各ノードにはリンクの接続角度等の情報を、リンクには次のノードまでの距離、道路名等の情報を記録してあるのは第1の実施の形態と同様である。図14において簡素化道路網情報22の中央付近に「港南台IC」という名前のノードVがあるが、これは東西方向に延びている環状3号線322、323と南北方向に延びる横浜横須賀道路327、328との交差点に位置している。「港南台IC」Vには全部で4本のリンク322、323、327、328が接続されているが、その各々の方面に進んだ場合に到達する地名の名称が各リンクに方面案内情報として与えられている。即ち、環状3号線322、323を東進した場合は「杉田」、西進した場合は「南戸塚」、横浜横須賀道路327、328を北上した場合は「狩場」、南下した場合は「横須賀」の各名称が記録されている。なお、各ノードが所有する方面案内情報はこれに限るものではなく、さらにこれらの地名があらわす場所のおおよその位置や、そこに至るまでの距離などもデータとして与えられていてもよい。
【0036】
次に、本実施の形態における道路地図表示装置の表示動作、即ち道路地図表示方法について説明する。図15に全体の処理フローを示す。ステップS701では自車位置取得手段1が現在の自車位置Pを取得する。ステップS702では、簡素化道路網対応データ比較手段32が、自車位置Pが前回表示時と比べて変化したかどうかを調べる。自車位置Pは、表示用地図データ21に合わせて位置が補正される(マップマッチング)ので、これと簡素化道路網情報22のデータとの対応関係があらかじめ記述されていれば、自車位置Pが簡素化道路網情報22上のどこに対応するかを調べることができる。簡素化道路網情報22で自車位置Pが前回表示時と同じ環状道路54の内部にあるならば、環状道路抽出処理を省略でき、ステップS704に進む。そうでなければ、ステップS703で環状道路54の抽出処理を実行する。
【0037】
環状道路54の抽出処理方法は、第1の実施の形態で示した方法と同一である。即ち、抽出処理は環状道路抽出処理実行手段34で行われ、具体的には図16(A)に示すように、自車位置Pから周囲のノードABCDEを結ぶループリンクのいずれかのリンクにぶつかるまでまで進み、ループリンクのいずれかのノードにぶつかったら、今度は順にノードを左へ左へとたどることによって、自車位置Pを内部に含む最小のループリンクを抽出することができる。即ち、ノードAにぶつかったら、今度はノードBを左へ左へとたどることによってABCDEのノードを結んだ環状道路を抽出できる。環状道路の抽出結果を(B)に示す。
【0038】
次にステップS704では環状道路54の簡易図作成処理が実行される。この処理を図17のフローで説明する。先ず、ステップS601では、遠隔点ノード処理手段42により環状道路を構成する各ノードの中で、自車位置Pより所定距離R以上離れているものがあるか否かを確認し、該当するものがあればこれを遠隔点ノードとする。この手順を図18に示す。図18(A)に示すノードE、Fが自車位置Pより所定距離R以上離れており、遠隔点ノードに該当する。遠隔点ノードE、Fは以後の簡易図作成の際に直接に簡易図に描画されることはない。しかし、遠隔点ノードE、Fに至る道路701、702は表示しなければならない。即ち、図18に(A)示す遠隔点ノードE、Fの位置やこれに接続するリンクの情報は残しておく。但し、(B)に示すごとく、複数の連続して並ぶノードが遠隔点として扱われる場合は、代表する1点(任意に選んでよい)の位置情報と、遠隔点でないノードから遠隔点ノード群の両端に至るリンク(図18では「○×街道」702、「県道N号」701)に関する情報を残し、それ以外は削除してしまってよい。
【0039】
次にステップS602では、ループリンク情報抽出手段41により簡素化道路網情報22の各ノードの位置情報を抽出し、各ノードの簡易図表示領域53内での表示位置を求める。図19に手順を示す。即ち、図19(A)に示すように、自車位置Pを周辺地図表示領域52の中心に配置し、自車位置Pと環状道路54の各ノードABCDEを結ぶ直線が簡易図表示領域53を横切る場所を求めてノード表示位置A’B’C’D’E’とすれば、現実の空間で自車位置Pから各交差点を臨む方向がそのまま表示画面上に反映されることになる。このため、この表示位置A’B’C’D’E’をこのまま採用して主要道路の簡易図を作成すると同図(B)のように、ノード間の道路54が簡易図表示領域53の角をまたがるような形になる。
【0040】
なお、描画方法として、簡易図表示領域53内では環状道路54は一辺内に収まる直線として描画した方が、「東側に環状4号線」というように一見して地理状況をより容易に把握することができるようになる。そこでステップS603では図20に示す方法で、簡易表示位置決め手段43により、各ノード位置A’B’C’D’E’をできるだけ方形で構成された簡易図表示領域53内の角部に配置するように表示位置を補正する。即ち、各ノードはリンクの接続角度の情報を、各リンクは次のノードまでの距離の情報をデータとして持っており、ループリンク54作成時にこれらの情報を、順次データとして読み込み、記録しておくことで、自車位置Pから見た周囲の環状道路の各ノードの位置を算出することができる。補正は具体的には、図20において、表示画面を自車位置を原点としたx軸とy軸で4つの象限I、II、III、IVに分け、算出した各ノードの位置をx軸、y軸上に重ね合わせ、各象限に1つのノードしか存在しない場合(C、D、E)は、そのノードの表示位置を表示画面53の対応する角位置(C’、D’、E’)に補正する。1つの象限内に複数のノードがある場合(A、B)には、元のノード位置が最も対応する角位置に近いノードの1つだけ(B)について、その表示位置を対応する角位置に補正し(B’)、それ以外のノード(A)はS602と同様の方法で求めた位置に決定する(A’)。
【0041】
次に、ステップS604ではノード間のリンクを描画する。即ち、ノード間を直線で結び、各リンクに相当する道路名を付記する。この場合に、例えば高速道路は青、国道は赤というように、道路の種類によって描画色を変えてもよい。続いて、ステップS605ではノード部分の描画を行なう。通常のノードについては、例えば図21(A)に示すように、ノードに接続するリンクの中で環状道路を構成するもの以外のリンクがあれば、短い直線などでその方向に分岐があることを示し、方面案内情報付記手段44によりその方向に進んだ場合の方面地名を付記する。更に、方面地名だけでなく、例えばその場所の位置情報もデータとして用意されているなら、自車位置Pとの距離を計算してその値を付記するようにしてもよい。
【0042】
ノードが簡易図表示領域53の角位置に表示できない場合は、例えば図21(B)に示すように、環状道路54以外の方面地名を示す短い直線を45°の角度に傾けるなどしてもよい。また遠隔点ノードの表示については、図22に示すようにノードそのものは表示せず、当該遠隔点ノードに到達する道路リンク(到達リンクと呼ぶ)と、関連する方面地名を表示するようにする。図22(A)は2本の到達リンクが画面の一隅を挟む二辺に現れる場合を示し、同図(B)は2本の到達リンクが一辺に同時に現れる場合を示し、同図(C)は2本の到達リンクが離れた位置に現れる場合の表示例をそれぞれ示す。ここで方面地名は、遠隔点とされたノードの情報ではなく、その手前にある遠隔点でないノードの情報を用いている。図22(C)の例で言えば、左上に表示した方面地名「上大岡」は、笹下釜利谷道路を表すリンクの遠隔点とは反対側のノードAに与えられた情報であり、Aから笹下釜利谷道路の方向に進んだときの方面地名である。同様に左下に表示した方面地名「並木」は遠隔点でないノードBから金沢支線方向に進んだ場合の方面名称としてノードBに与えられた情報である。以上のステップに従って環状道路54の簡易図作成処理が実行される。
【0043】
再び図15のフローに戻って、ステップS705では、合成画像作成手段5が自車位置P及び周辺地図を周辺地図表示領域52位置に配し、周囲の簡易図表示領域53に上記手順で作成した簡易図を配置した合成画像を作成し、合成画像を表示手段6に表示する。合成画像の表示例を図23に示す。簡易図表示領域53の角部にそれぞれノードが表示され、更に、各ノードに接続するリンクと方面地名が表示されている。最後にS406で表示終了の指示があるかどうかを確認し、なければ再びS701から表示処理を繰り返す。終了指示があれば、処理を終了する。
【0044】
以上説明した本実施の形態によれば、周囲の主要道路を環状構造としてとらえ、自車が環状道路の内側にいる間は共通の主要道路から作成される簡易図を表示するように処理することで、自車位置P及び自車位置周辺地図を表示する周辺地図表示領域52の範囲外にある主要道路を事前に、簡単かつ安定して、即ち、自車位置Pが多少変動しても環状構造の内側にとどまる限りは同じ道路を抽出することができ、簡易図の作成も容易になり、使用者に対してわかりやすい周辺道路の概略情報を継続的に提供することができる。また、環状道路中の各ノードを可能な限り画面の角部に配置することが可能となり、ノード間をつなぐ各道路も表示画面の角部にまたがらず四辺に区切って表示されるので、使用者が一見して周辺地理を把握できる視認性の高い表示を実現することができる。また、環状道路を構成するノードの中で他に比べて極端に遠距離にある遠隔点ノードが存在するような場合に、距離的にばらついている全ノードを一様に画面周囲に表示することによって生ずる使用者の誤解や違和感を回避して、不用意に使用者の理解を妨げる要因を表示上排除することができる。更に、特に周辺主要道路の外側に向かう方面の情報が簡易図中に示されるので、1枚の表示画面で表示を変更することなく、より広域な地域に向かう際の概略の進路を検討する上での利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す構成ブロック図である。
【図2】道路地図データの一例を示す図である。
【図3】インターチェンジにおける表示例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の全体処理を示すフローチャートである。
【図5】環状道路の簡易図作成処理を示すフローチャートである。
【図6】環状道路の抽出方法を模式的に示す図である。
【図7】環状道路の抽出方法を模式的に示す図である。
【図8】環状道路の抽出方法を模式的に示す図である。
【図9】環状道路の抽出方法を模式的に示す図である。
【図10】簡易図中のノード表示位置の決定方法を模式的に示す図である。
【図11】簡易図中の仮想リンクの処理方法を示す図である。
【図12】アプローチ路を含む簡易図の表示例である。
【図13】本発明の第2の実施の形態を示す構成ブロック図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における簡素化道路網情報の一例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態の全体処理を示すフローチャートである。
【図16】環状道路の抽出方法を模式的に示す図である。
【図17】簡易図作成処理方法を示すフローチャートである。
【図18】遠隔点ノードの処理方法を模式的に示す図である。
【図19】簡易図中のノード表示位置の決定方法を模式的に示す図である。
【図20】簡易図中のノード表示位置の決定方法を模式的に示す図である。
【図21】簡易図中のノード表示方法を模式的に示す図である。
【図22】遠隔点ノードの表示方法を模式的に示す図である。
【図23】簡易図中のノード表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
1…自車位置取得手段 2…地図記憶手段
3…環状道路抽出手段 4…環状道路簡易図作成手段
5…合成画像作成手段 6…表示手段
21…表示用地図データ 22…簡素化道路網情報
32…簡素化道路網対応データ比較手段
34…環状道路抽出処理実行手段 41…ループリンク情報抽出手段
42…遠隔点ノード処理手段 43…簡易表示位置決め手段
44…方面案内情報付記手段 52…周辺地図表示領域
53…簡易図表示領域 54…環状道路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車の現在位置情報から自車位置を取得する自車位置取得手段を有し、地図情報と共に自車位置を表示手段に表示する道路地図表示装置において、
表示用地図データと前記表示用地図データから作成した簡素化道路網情報を記憶する地図記憶手段と、前記簡素化道路網情報から前記自車位置を包囲する環状道路を抽出する環状道路抽出手段と、前記自車位置及び自車位置周辺地図を表示する周辺地図表示領域の周囲に簡易図表示領域を設け、前記環状道路を前記簡易図表示領域に簡易表示する環状道路簡易図作成手段と、前記周辺地図表示領域と前記簡易図表示領域の画像を合成して合成画像を作成する合成画像作成手段とを備えたことを特徴とする道路地図表示装置。
【請求項2】
前記環状道路抽出手段は、前記表示用地図データと前記簡素化道路網情報との対応関係を比較する簡素化道路網対応データ比較手段と、前記簡素化道路網情報における前記自車位置に最も近いリンクを抽出し、前記リンク位置から環状道路抽出を開始し、前記簡素化道路網情報において順次遭遇するノード位置において常に最も左側又は右側のリンクを選択することでループリンクを抽出し、開始位置まで戻る環状道路を抽出する環状道路抽出処理実行手段を有することを特徴とする請求項1に記載の道路地図表示装置。
【請求項3】
前記簡素化道路網情報は、表示用地図データには対応する道路が存在しない仮想リンクを含み、前記環状道路抽出処理実行手段は環状道路抽出処理実行時に、前記仮想リンクを用いて環状道路抽出処理を実行し、前記環状道路簡易図作成手段は、前記仮想リンクについては環状道路簡易図に作図しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の道路地図表示装置。
【請求項4】
前記合成画像作成手段は、自車位置から環状道路を構成する各主要道路に至る最適経路を抽出し、前記最適経路を前記周辺地図表示領域に重畳して表示することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の道路地図表示装置。
【請求項5】
前記簡素化道路網情報は各前記ノードの位置情報を有し、前記環状道路簡易図作成手段は、前記位置情報を抽出するループリンク情報抽出手段と、前記位置情報に基づいて前記簡易図表示領域の角部に前記ノードを優先的に配置する補正処理を行う簡易表示位置決め手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の道路地図表示装置。
【請求項6】
前記環状道路簡易図作成手段は、自車位置より所定距離以上離れた遠隔点ノードについては環状道路簡易図に表示しないという処理を行う遠隔点ノード処理手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の道路地図表示装置。
【請求項7】
前記簡素化道路網情報は各ノードごとに方面案内情報を有し、前記環状道路簡易図作成手段は、前記環状道路に含まれる各ノードについて前記方面案内情報を環状道路簡易図に付記する方面案内情報付記手段を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の道路地図表示装置。
【請求項8】
自車位置取得手段で自車の現在位置情報から自車位置を取得し、地図情報と共に自車位置を表示手段に表示する道路地図表示方法において、
地図記憶手段に表示用地図データと前記表示用地図データから作成した簡素化道路網情報を記憶し、環状道路抽出手段で前記簡素化道路網情報から前記自車位置を包囲する環状道路を抽出し、環状道路簡易図作成手段で前記自車位置及び自車位置周辺地図を表示する周辺地図表示領域の周囲に簡易図表示領域を設け、前記環状道路を前記簡易図表示領域に簡易表示し、合成画像作成手段で前記周辺地図表示領域と前記簡易図表示領域の画像を合成して合成画像を作成することを特徴とする道路地図表示方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate


【公開番号】特開2006−145412(P2006−145412A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−337000(P2004−337000)
【出願日】平成16年11月22日(2004.11.22)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】