説明

遠隔相談システム、遠隔相談プログラム、中継プログラム及び仮想共有画面プログラム

【課題】遠隔相談システムにおいて、顧客の接続宛先ミスを防ぎ、相談要員のスキル共有を図る。
【解決手段】顧客端末が第1の着信端末との通信を確立して遠隔相談通信を行い、
仮想共有画面サーバが顧客端末と第1の着信端末の間の情報共有処理を行い、
顧客端末が映像音声ストリームを中継装置へ配信し、
中継装置が第1の着信端末へ映像音声ストリームを配信し、
第1の着信端末が第2の着信端末との通信を確立して遠隔相談通信を第2の着信端末に転送し、
仮想共有画面サーバが顧客端末、第1の着信端末及び第2の着信端末の間の情報共有処理を行い、
中継装置が第2の着信端末へ映像音声ストリームを配信し、
第2の着信端末が顧客端末との通信を確立して転送された遠隔相談通信を顧客端末と継続し、
転送終了時には第1の着信端末が顧客端末との通信を確立して遠隔相談通信を継続することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔相談システム、遠隔相談プログラム、中継プログラム及び仮想共有画面プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、通信回線を用いた遠隔端末間の会話方法に関するものとして知られている技術には、『まず会議の傍聴を行なう会議参加者の画像を傍聴者表示領域6aに表示する。そして、発言に先立ち会議参加者によって生成された話者加入要求が出力された場合、この会議参加者の画像を話者表示領域7aに表示し、傍聴を行なう会議参加者と容易に区別ができる表示を行なう。』というものがある(特許文献1)。
また、会話の中継方法に関するものとして知られている技術には、『例えば証券仲介における銀行と証券会社など2つの事業者により運用されるコールセンター間において、銀行の顧客データベースに証券会社の口座番号等を記憶させておき、銀行側で顧客から着信した第1の呼を証券会社側で引継ぎたい場合には、第2の呼を銀行側から証券会社側にISDN回線により発信し、同時にISDN回線のDチャネルを用いて証券会社の口座番号を送信する。証券会社側で第2の呼に応答する際には、口座番号により顧客を特定する。第2の呼が接続されると、銀行側において第2の呼の通話を第1の呼に引継ぐ処理を行い、顧客と証券会社間の通話を中継する。』というものもある(特許文献2)。
また、『複数台のコンピュータで特定のコンピュータの画面を共有し作業する必要がある、学校の授業や、企業の会議における、コンピュータ画面共有制御方法・・・』に関するものとして知られている技術には、『ネットワークに接続された集中管理サーバが、前記ネットワークに接続されたそれぞれ1台以上の画面提供コンピュータ、画面共有コンピュータ、および遠隔制御コンピュータの役割および接続を管理することにより、画面提供コンピュータの変更、画面共有コンピュータの追加、削除、および遠隔制御コンピュータの変更を行い、
前記集中管理サーバを介して、前記画面提供コンピュータの画面を前記画面共有コンピュータが共有し、前記遠隔制御コンピュータが前記画面提供コンピュータを操作する
コンピュータ画面共有制御方法・・・』というものもある(特許文献3)。
【特許文献1】特開平5−91508号公報(要約)
【特許文献2】特許第3719711号公報(要約)
【特許文献3】特許第3665527号公報(発明の属する技術分野、請求項1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のコンピュータシステム及びネットワークを用いた遠隔相談においては、相談要員が相談内容に的確に回答できない場合は、別の相談要員に相談内容を転送し、回答を依頼していた。
この場合、顧客と転送先の相談要員の会話内容は、転送元の相談要員には不明であるので、転送先での会話が終了して転送元の相談要員に会話が戻ってきたとき、顧客から再度関連する内容を相談されても的確に回答が出来ず、改めて顧客より相談内容を問い直す必要があった。
そのため、重要な商談などを遠隔相談で行った場合には、顧客に十分な回答を提示できず、商談機会を喪失する場合があるという課題もあった。さらには、相談要員間でスキルの共有ができず、相談要員の教育が必要となりコストがかかるという場合があった。
【0004】
そこで、相談内容を別の相談要員に転送したときにも、顧客に再度相談内容を問い直さなくてよく、さらには相談要員間でスキルの共有ができるような遠隔相談システムが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る遠隔相談システムは、
顧客が遠隔相談に使用するための顧客端末と、顧客からの遠隔相談を受け付けるための第1の着信端末と、前記第1の着信端末から転送される遠隔相談を受け付けるための第2の着信端末と、端末間の接続を制御する接続制御装置と、端末間の共有画面を格納する仮想共有画面サーバと、映像音声ストリームを中継する中継装置を設け、
前記顧客端末、前記第1の着信端末及び前記第2の着信端末は、それぞれ撮像手段及び集音手段を備え、
前記顧客端末、前記第1の着信端末、前記第2の着信端末、前記接続制御装置、前記仮想共有画面サーバ及び前記中継装置はネットワークで接続されており、
前記顧客端末が前記第1の着信端末との通信を確立して遠隔相談通信を行い、
前記仮想共有画面サーバが前記顧客端末と前記第1の着信端末の間の情報共有処理を行い、
前記顧客端末が、前記撮像手段及び前記集音手段により収集された映像音声ストリームを前記中継装置へ配信し、
前記中継装置が前記第1の着信端末へ前記映像音声ストリームを配信し、
前記第1の着信端末が前記第2の着信端末との通信を確立して、前記遠隔相談通信を前記第2の着信端末に転送し、
前記仮想共有画面サーバが前記顧客端末、前記第1の着信端末及び前記第2の着信端末の間の情報共有処理を行い、
前記中継装置が前記第2の着信端末へ前記映像音声ストリームを配信し、
前記第2の着信端末が前記顧客端末との通信を確立して、前記転送された遠隔相談通信を前記顧客端末と継続し、
前記転送された遠隔相談通信の終了時には、前記1の着信端末が前記顧客端末との通信を確立して前記遠隔相談通信を継続することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、接続制御装置が接続宛先を集中管理し、各端末は接続制御装置を経由して相互に通信を確立し、端末間の共有情報は共有サーバで共有されるため、顧客の宛先間違えを防ぎ、確実に適切な回答者へ相談を転送できるという効果が得られる。
また、相談内容の転送先と顧客との会話を傍聴できるため、転送先での会話が終了して転送元の相談要員に会話が戻ってきたときでも、顧客に再度相談内容を問い直す必要がなく、相談要員間のスキル共有も可能である。
さらには、顧客へ不信感を与えることがなくなり、商談機会の喪失を防ぐことが出来るとともに、相談要員間のスキル共有によるコスト削減効果もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る遠隔相談システムの全体構成図である。
図1の遠隔相談システムは、顧客端末111、コールセンター端末121(第1の着信端末)、専門センター端末131(第2の着信端末)、センターサーバー212、接続制御装置215、仮想共有画面サーバ217、映像GWサーバ218(中継装置)を有し、それぞれがネットワーク101で接続されている。
顧客端末111は、顧客の自宅等に設置され、顧客が遠隔相談を行うために使用されるものであり、通信制御AP112、画面表示AP113、コンテンツ画面114、撮像手段118、集音手段119を備える。
通信制御AP112は通信データの入出力を行う。画面表示AP113は、コンテンツ画面114を出力する。コンテンツ画面114は、コンテンツとTV電話画像を表示する通信画面を有する。撮像手段118は、TV電話画像を顧客端末111に取り込む際に用いられる。集音手段119は、TV電話音声を顧客端末111に取り込む際に用いられる。撮像手段118と集音手段119により取り込まれたTV電話会話の映像・音声は、映像音声ストリームとしてネットワーク101に配信することができる。
コールセンター端末121は、コールセンターに設置され、顧客からの遠隔相談を受け付けるために使用されるものであり、通信制御AP122、画面表示AP123、コンテンツ画面124、撮像手段128、集音手段129を備える。
通信制御AP122は通信データの入出力を行う。画面表示AP123は、コンテンツ画面124を出力する。コンテンツ画面124は、コンテンツとTV電話画像を表示する通信画面、及び顧客情報を表示する画面を有する。撮像手段128は、TV電話画像をコールセンター端末121に取り込む際に用いられる。集音手段129は、TV電話音声をコールセンター端末121に取り込む際に用いられる。撮像手段128と集音手段129により取り込まれたTV電話会話の映像・音声は、映像音声ストリームとしてネットワーク101に配信することができる。
専門センター端末131は、コールセンターと同一又は異なる場所に設置され、顧客からの遠隔相談がコールセンター端末131から転送されてくる際に使用されるものであり、通信制御AP132、画面表示AP133、コンテンツ画面134、撮像手段138、集音手段139を備える。
通信制御AP132は通信データの入出力を行う。画面表示AP133は、コンテンツ画面134を出力する。コンテンツ画面134は、コンテンツ及びTV電話画像を表示する通信画面、及び顧客情報を表示する画面を有する。撮像手段138は、TV電話画像を専門センター端末131に取り込む際に用いられる。集音手段139は、TV電話音声を専門センター端末131に取り込む際に用いられる。撮像手段138と集音手段139により取り込まれたTV電話会話の映像・音声は、映像音声ストリームとしてネットワーク101に配信することができる。
センターサーバー212は、図1の遠隔相談システム全体で共有する情報の格納等をするものであり、個人情報記憶手段213を有する。
個人情報記憶手段213は、顧客情報テーブル233及び要員情報テーブル234を格納している。顧客情報テーブル233には顧客の個人情報が、要員情報テーブル234には相談要員の個人情報が格納されている。
接続制御装置215は、端末間の通信の確立、接続先情報の管理等を行うものであり、接続先情報記憶手段216を有する。
接続先情報記憶手段216は、接続先情報テーブル231及び接続状態テーブル232を格納している。
仮想共有画面サーバ217は、各端末に対応した仮想共有画面を作成して格納するものである。
映像GWサーバ218は、各端末が備える撮像手段及び集音手段により収集された映像音声ストリームを中継して配信するものである。
【0008】
なお、図1では便宜上、顧客端末111、コールセンター端末121及び専門センター端末131はそれぞれ1台ずつ存在するように記載しているが、実際には各端末とも複数台存在し得る。
例えば、顧客端末111は顧客の自宅毎に1台ないし複数台設置し、またコールセンター端末121及び専門センター端末131は各地のセンター毎に複数台設置することができる。
【0009】
図2は、図1の遠隔相談システムの全体処理フローを説明するものである。
(S21)顧客は、コールセンター宛に遠隔相談を行う際に、顧客端末111を操作してコールセンター端末121への接続を試みる。なお、詳細は図8で説明する。
(S22)次に、仮想共有画面サーバ217が、顧客端末111及びコールセンター端末121に対応した仮想共有画面を作成する。なお、詳細は図9〜図11で説明する。
(S23)次に、顧客端末111とコールセンター端末121が接続された後、顧客とコールセンターの相談要員は、それぞれ顧客端末111、コールセンター端末121を使用して通信しながら、遠隔相談を行う。このときのTV電話による会話の映像音声ストリームの配信手順については、図12〜図16を用いて説明する。
次に、コールセンターの相談要員が的確に回答できない相談内容が顧客から寄せられたものと仮定する(図示せず)。
(S24)次に、コールセンターの相談要員は、専門センターの相談要員へ相談内容を転送するため、コールセンター端末121を操作して専門センター端末131への接続を試みる。なお、詳細は図20で説明する。
(S25)次に、専門センター端末131は、仮想共有画面サーバ217から仮想共有画面を取得する。なお、詳細は図21で説明する。
(S26)次に、コールセンター端末121と専門センター端末131が接続された後、コールセンターの相談要員と専門センターの相談要員は、顧客からの相談内容を転送する旨のやり取りをそれぞれの端末上で行う。
(S27)次に、専門センターの相談要員は、専門センター端末131を操作して顧客端末111への接続を試みる。なお、詳細は図22で説明する。
(S28)次に、専門センター端末131と顧客端末111が接続された後、顧客と専門センターの相談要員は、それぞれ顧客端末111、専門センター端末131を使用して通信しながら、遠隔相談を行う。このときのTV電話による会話の映像音声ストリームの配信手順については、図23〜図24を用いて説明する。
(S29)顧客端末111と専門センター端末131との間の相談が終了すると、コールセンター端末121は顧客端末111に再接続する。なお、詳細は図25で説明する。
【0010】
図3は、図2のS21において、顧客が顧客端末111を操作してコールセンター端末121への接続を試みる際の、コンテンツ画面114の画面イメージを説明するものである。
コンテンツ画面114は、TV電話画像表示部114aとコンテンツ表示部114bを有する。
コンテンツ画面114の初期状態では、コールセンター端末121との通信が確立していないため、TV電話画像表示部114aはTV電話映像等を表示しておらず、またコンテンツ表示部は、初期メニューのみを表示している(図3の「コンテンツ画面114の初期状態」)。
顧客が「接続」ボタンを押下すると、接続先を選択するためのポップアップウィンドウが表示される(図3の『「接続」ボタン押下時』)。ポップアップウィンドウには、規定の接続先の選択肢が複数表示され、顧客は選択肢のうち1の接続先を選択し、ポップアップウィンドウ内の「接続」ボタンを押下する。押下操作により、図2のS21の処理が開始する(S21の詳細は図8)。
【0011】
なお、ここでいう「接続先」とは、接続可能なコールセンターが複数存在する場合に、いずれのコールセンターへ接続するのかを選択するためのものである。
この「接続先」コールセンターは、規定のものであってもよいし、顧客がコールセンターの電話番号等を知っている場合は、手動で「接続先」を入力するものであってもよい。また、一度手動で入力した接続先を、自動的に顧客端末111に保存し、以後は「接続先」の選択肢から選べるようにしてもよい。
【0012】
次に、図4〜図7を用いて、センターアプリケーション212や接続制御装置215が有するテーブルの構造を説明する。
【0013】
図4は、接続先情報テーブル231の構成を説明するものである。以下、各列について説明する。
「顧客ID」は、顧客端末111を使用する顧客を識別するための内部的なIDである。本実施の形態1に係る遠隔相談システムにおいては、個々の顧客は本値によって識別され、例えば当該顧客の個人情報を参照する際には、当該値をキーにする。詳細は図7で述べる。
「顧客認証文字列」は、顧客が本人であることを確認するために用いられる文字列であり、典型的にはパスワードを用いるが、顧客が本人であることを確認できればどのような文字列でもよく、例えばE−Mailアドレスを用いてもよい。
「接続先端末ID」は、顧客がコールセンターに発呼する際に、接続すべきコールセンター端末121を特定するためのものである。
なお、「接続先端末ID」により接続すべきコールセンター端末121を特定する詳細な方法については、図5で説明する。
【0014】
「顧客ID」「顧客認証文字列」は、例えば顧客端末111が起動される際に顧客へ入力を促すようにしてもよいし、あるいはコールセンター端末121への接続を試みる際に入力を促してもよい。
なお、以降では「顧客ID」「顧客認証文字列」の入力については特に図示等をしないが、両値の入力により顧客の本人確認は完了済みであることを前提に説明を行う。
【0015】
図5は、接続状態テーブル232の構成を説明するものである。以下、各列について説明する。
「端末ID」は、顧客端末111、コールセンター端末121及び専門センター端末131に個別に割り当てられたIDであり、各端末を識別するために使用される。
「端末アドレス」は、各端末へ接続するためのネットワークアドレスであり、ネットワーク101がインターネットである場合には、IPアドレスとすることができる。
「端末種別」は、顧客端末/コールセンター端末/専門センター端末の区別を表すフラグであり、例えば値が「1」の場合は顧客端末、「2」の場合はコールセンター端末、「3」の場合は専門センター端末を表すものとすることができる。
「端末使用者のID」は、端末を操作する者の識別IDであり、顧客端末の場合には接続先情報テーブル231の「顧客ID」の値が、コールセンター端末又は専門センター端末の場合には、図11で後述する「要員ID」がセットされる。
「端末ステータス」は、端末の通話状態を示すフラグであり、詳細は後述の図6で説明する。
【0016】
通常、コールセンター端末121及び専門センター端末131は、一旦設置されるとその場所に常設され、常に着信待機状態となるため、「接続先ステータス」以外の値については、センター工事等にともなう端末配置の変更等を除き、変更されることはない。
一方、顧客端末111は、顧客側の接続環境によっては、接続のたびにIPアドレスが異なる場合もあるし、あるいは同一の顧客が異なる端末を使用して遠隔相談を行う場合もある。
図4〜図6に示すテーブルを設けることにより、顧客端末の接続状態や接続先を集中管理できるので、顧客の接続環境や使用端末等が異なっても、同一の遠隔相談サービスを提供することが可能となる。
【0017】
図6は、接続状態テーブル232の「接続先ステータス」にセットされる値を説明するものである。
値「Etc」は、端末の故障、接続不能あるいは通話の異常終了など、端末の状態が外部からは不明である場合にセットされる。
値「Online」は、端末がネットワークに接続され、操作がなされているが、通話は行われていないことを示す場合にセットされる。
値「Offline」は、端末はネットワークに接続されているが、一定時間操作がなされていないことを示す場合にセットされる。
値「Talking」は、端末がネットワークに接続され、通話が行われていることを示す場合にセットされる。
値「Busy」は、端末がネットワークに接続され、通話は行われていないが、通話を受け付けることはできないことを示す場合にセットされる。
【0018】
図7は、顧客情報テーブル233の構成を説明するものである。以下、各列について説明する。
「顧客ID」は、接続先情報テーブル231の「顧客ID」と同じものであり、顧客端末111を使用する顧客を識別するための内部的なIDである。相談要員が顧客の個人情報を取得する際には、本値をキーにして顧客情報テーブル233を検索し、以下の列の値から当該顧客の個人情報を得ることができる。
「顧客氏名」「顧客電話番号」「顧客住所」は、当該顧客IDで識別される顧客の氏名/電話番号/住所を示すものであり、当該顧客の個人情報である。
「更新者」「更新日」とは、顧客情報テーブル233のデータ値を更新した者や年月日を記録しておくためのものである。
【0019】
図8は、図2のS21の処理内容を説明するものである。
(S21−1)顧客端末111は、通信制御AP112に指示を出し、接続制御装置215へコールセンター端末121に対する接続要求を送信する。このとき、顧客端末111は、「顧客ID」、自身の「端末ID」及び「IPアドレス」を同時に送信する。
(S21−2)次に、接続制御装置215は、ステップ(1)で顧客端末111が送信した「顧客ID」をキーにして接続先テーブル231を検索し、当該「顧客ID」に該当する「接続先端末ID」を取得する。
次に、接続制御装置215は、取得した「接続先端末ID」をキーにして接続状態テーブル232を検索し、当該「接続先端末ID」に該当するコールセンター端末121の「端末アドレス」及び「端末ステータス」を取得する。
(S21−3)次に、接続制御装置215は、取得した「端末ステータス」に基づき、顧客端末111へ接続の可否を返信する。ここでは「接続許可」の旨を返信するものと仮定する。
次に、顧客端末111は、通信制御AP112に指示を出し、「接続許可」の返信を受け付ける。このとき、接続制御装置215は、コールセンター端末121のアドレスを同時に返信する。
(S21−4)次に、接続制御装置215は、接続状態テーブル232を更新し、顧客端末111の「端末ID」「端末アドレス」「端末種別」「端末使用者のID」を設定し、「端末ステータス」には「Talking」をセットする。
同様に、コールセンター端末121の「端末ステータス」も、「Talking」をセットする。
(S21−5)次に、顧客端末111は、通信制御AP112へ指示を出し、コールセンター端末121との通信確立を試みる。このとき、顧客端末111は「顧客ID」、自身の「端末ID」及び「IPアドレス」を同時に送信する。
【0020】
図9〜図11は、図2のS22の内容を段階的に説明するものである。
図9は、図2のS22のうち、仮想共有画面サーバ217が顧客端末111に対応する仮想画面を作成する過程を説明するものである。
(S22−0)顧客が顧客端末を使用して呼を発信する前は、コールセンター端末121及び専門センター端末131は着呼していないので、コンテンツ画面124及びコンテンツ画面134には何も表示されていない。
(S22−1)顧客が顧客端末111を起動し、コンテンツ画面114のコンテンツ表示部に対する操作を行うと、顧客端末111は当該操作情報を仮想共有画面サーバ217に送信する。
ここでいう「操作」とは、例えばキーボードやマウスを操作することを言い、「操作情報」とは、例えばキーボードのどのキーが押されたか、あるいはマウスが画面上をどのように移動し、どの位置でクリックされたか、といった情報のことを言う。
(S22−2)次に、仮想共有画面サーバ217は、顧客端末111のコンテンツ画面114に対応する仮想コンテンツ画面114’を作成する。仮想コンテンツ画面114’は、コンテンツ画面114の全ての表示部に対応する必要はなく、他の端末と共有したい表示部のみに対応して作成すればよい。
このとき、仮想共有画面サーバ217は、仮想コンテンツ画面114’内に仮想画面管理AP117を構成する。仮想画面管理AP117の役割については、図10において説明する。
なお、図9においては、仮想コンテンツ画面114’上にコンテンツ表示部を作成している。
(S22−3)以後、顧客端末111のコンテンツ画面114におけるコンテンツ表示部と、仮想共有画面サーバ217の仮想コンテンツ画面114’におけるコンテンツ表示部は、同一の内容が保たれる。
顧客が再び顧客端末111のコンテンツ画面114におけるコンテンツ表示部に対する操作を行うと、ステップ(S22−1)と同様に端末操作情報が仮想共有画面サーバ217に送信され、仮想コンテンツ画面114’におけるコンテンツ表示部は、コンテンツ画面114におけるコンテンツ表示部と同一の内容が保たれる。
【0021】
このようにして、図9の網掛け部分は、顧客端末111と仮想共有画面サーバ217の間で同一の内容が保たれる。
なお、図9ではコンテンツ表示部に対する操作がなされた時に、仮想共有画面サーバ217が仮想コンテンツ画面124’を作成することとしたが、仮想コンテンツ画面124’の作成タイミングはこれに限るものでなく、例えば顧客端末111が起動されたときに作成するようにしてもよい。
【0022】
図10は、顧客端末111とコールセンター端末121の通信が確立した際に、仮想共有画面サーバ217がコールセンター端末121に対応する仮想画面を作成する過程を説明するものである。
(S22−4)図8の(5)〜(6)に示すように、顧客端末111は、コールセンター端末121との通信確立を試みる。このとき、顧客端末111は「顧客ID」、自身の「端末ID」及び「IPアドレス」を同時に送信する。
(S22−5)顧客端末111とコールセンター端末121の通信が確立した後、コールセンター端末121は、通信が確立した旨を仮想共有画面サーバ217に通知する。このとき、顧客端末111が送信した「顧客ID」「端末ID」及び「IPアドレス」を同時に仮想共有画面サーバ217に送信する。
(S22−6)次に、仮想共有画面サーバ217は、コールセンター端末121のコンテンツ画面124に対応する仮想コンテンツ画面124’を作成する。このとき、仮想共有画面サーバ217は、仮想コンテンツ画面124’内に仮想画面管理AP127を構成する。
(S22−7)次に、仮想共有画面サーバ217は、コールセンター端末121が送信した「顧客ID」「端末ID」をキーにして、これに相当する仮想コンテンツ画面114’(仮想コンテンツ画面114’)を検索する。
(S22−8)仮想共有画面サーバ217は、仮想画面管理AP117と仮想画面管理AP127により、仮想コンテンツ画面114’と仮想コンテンツ画面124’の画面データを共有させる。以後、仮想コンテンツ画面114’と仮想コンテンツ画面124’は、同一の内容が保たれる。
(S22−9)仮想共有画面サーバ217は、仮想コンテンツ画面124’の内容を、コールセンター端末121に送信する。
【0023】
このようにして、仮想コンテンツ画面124’におけるコンテンツ表示部と、コールセンター端末121のコンテンツ画面124におけるコンテンツ表示部は、同一の内容が保たれる。
仮想コンテンツ画面124’は、仮想共有画面サーバ217上で仮想コンテンツ画面114’と同一の内容に保たれているため、結果として図10の網掛け部分は、全て同一の内容が保たれる。
【0024】
図11は、仮想共有画面サーバ217が、センターサーバー212に顧客情報を照会し、顧客情報画面を作成してコールセンター端末121に送信する際の過程を説明するものである。
(S22−10)仮想共有画面サーバ217は、コールセンター端末121が送信した「顧客ID」をキーにして、センターサーバー212に当該顧客情報を照会する。
(S22−11)次に、仮想共有画面サーバ217は、取得した顧客情報を基に、仮想コンテンツ画面124’の中に顧客情報画面を作成する。
(S22−12)仮想コンテンツ画面114’と仮想コンテンツ画面124’は、同一の内容が保たれる。
(S22−13)仮想共有画面サーバ217は、仮想コンテンツ画面124’の内容を、コールセンター端末121に送信する。
【0025】
このようにして、仮想コンテンツ画面124’内に作成された顧客情報画面は、コンテンツ表示部の内容とともにコールセンター端末121に送信される。
なお、図11では、仮想コンテンツ画面124’の中に顧客情報画面を作成することとしたが、仮想コンテンツ画面の内容は結果として全て同一に保たれるので、いずれの仮想コンテンツ画面の中に顧客情報画面を作成してもよい。
また、仮想コンテンツ画面114’にも顧客情報画面が作成されることになるが、顧客端末111においては顧客情報画面は不要であるので、コンテンツ画面114に顧客情報画面を設ける必要はない。
【0026】
図12は、図2のS23のうち、TV電話の映像音声ストリームが配信される様子の概略を説明するものである。
(1)顧客端末111が発信するTV電話の映像音声ストリームは、直接コールセンター端末121には配信されず、一旦映像GWサーバ218に配信される。
(2)次に、映像GWサーバ218は、顧客端末111より発信された映像音声ストリームを、コールセンター端末121へ配信する。
図12の配信過程の詳細は、図13〜図16を用いて説明する。
【0027】
ここで、以下の図13〜図16の理解を容易にするために、映像音声ストリームの一般的な配信方法である「Push配信」と「Pull配信」について説明する。
一般に、映像音声ストリームの配信においては、配信元の端末と、それを中継して閲覧者に配信するための中継装置が用いられる。配信元の端末は、多数の閲覧者の配信要求に耐えられない場合があり、高性能の中継装置を用いて、かかる多数の配信要求に対応するためである。閲覧者は、配信元のアドレスには直接配信要求を送信せず、中継装置の配信ポイント(IPアドレス、ポート番号の組等で特定する。以後同じ。)に対して配信要求を行う。
「Push配信」は、配信元の端末側から、中継装置の配信ポイントに映像音声ストリームを押し出す方法である。
一方の「Pull配信」は、中継装置から配信元の端末へ、映像音声ストリームの配信を要求する方法である。
「Push配信」では、配信元の端末に、中継装置の配信ポイントを知らせる必要がある。
「Pull配信」は、閲覧者が最初に接続した後に配信を開始する場合や、配信元の端末から中継装置にアクセスすることが禁止されている場合に有用である。
【0028】
次に、図13〜図15について説明する。
【0029】
図13は、配信状態テーブル236の構成を説明するものである。以下、各列について説明する。
「端末ID」は、顧客端末111、コールセンター端末121及び専門センター端末131に個別に割り当てられたIDであり、各端末を識別するために使用される。即ち本列の値は、図5の「端末ID」と同義である。
「配信アドレス」は、TV電話による会話の映像音声ストリームの配信元アドレスを示すものであり、例えば顧客端末111のIPアドレス、あるいは映像GWサーバのIPアドレスが格納される。詳細は、図15で説明する。
「配信ポート」は、TV電話による会話の映像音声ストリームの配信元ポート番号を示すものであり、例えば顧客端末111の特定のポート番号、あるいは映像GWサーバの特定のポート番号が格納される。詳細は、図15で説明する。
「端末種別」は、顧客端末/コールセンター端末/専門センター端末/映像GWサーバの区別を表すフラグであり、例えば値が「1」の場合は顧客端末、「2」の場合はコールセンター端末、「3」の場合は専門センター端末、「4」の場合は映像GWサーバを表すものとすることができる。
「配信ステータス」は、TV電話による会話の映像音声ストリームの配信状態を示すフラグであり、詳細は後述の図14で説明する。
【0030】
TV電話による会話の映像音声ストリームの配信元は、上記「配信アドレス」と「配信ポート」で特定することができる。特に映像GWサーバ218は、1台で複数の遠隔相談の映像音声ストリームを中継する場合もあるため、各映像音声ストリームの配信ポイントを識別するために、上記「配信ポート」を用いている。
接続制御装置215は、上記「配信アドレス」と「配信ポート」を集中管理しているので、映像GWサーバ218が複数台存在する場合や、1台の映像GWサーバ218で複数の遠隔相談の映像音声ストリームを中継する場合に、適切な配信先を選択して中継処理を行うことができる。
【0031】
図14は、配信状態テーブル236の「配信ステータス」にセットされる値を説明するものである。
値「Etc」は、端末や映像GWサーバ218の故障、接続不能あるいは通話の異常終了など、配信状態が外部からは不明である場合にセットされる。
値「Ready」は、端末や映像GWサーバ218の配信準備が完了し、いつでも映像音声ストリームを受け付け、あるいは配信することができる場合にセットされる。
値「Not Ready」は、端末や映像GWサーバ218が映像音声ストリームを受け付け、あるいは配信することができない場合にセットされる。
値「Preparing」は、端末や映像GWサーバ218が「Ready」状態に移行するための準備を行っている場合にセットされる。
値「Delivering」は、端末や映像GWサーバ218が映像音声ストリームを配信中である場合にセットされる。
値「Suspending」は、端末や映像GWサーバ218が映像音声ストリームの配信を一時停止中である場合にセットされる。
【0032】
図15は、配信状態テーブル236のテーブルデータ例を示すものである。図15に示すように、配信状態テーブル236では複数の端末のTV電話による会話の映像音声ストリーム配信状態が格納される。
接続制御装置215は、顧客端末111との接続時に配信状態テーブル236へ顧客端末からのTV電話映像音声ストリームの配信状態を格納し、同テーブルのデータを基に配信可否や配信ポイントを各端末へ返信する。
図15のデータ例では、「配信アドレス」には複数台存在する映像GWサーバ218のIPアドレス(210.98.76.52〜54)が、「配信ポート」には各映像GWサーバの配信ポート番号が格納されている。接続制御装置215は、配信状態テーブル236により各映像GWサーバ218の空きポート番号及び配信中ポート番号を管理し、顧客端末111からのPush配信要求や、コールセンター端末121及び専門センター端末131からの配信要求に対応する。詳細は図16で説明する。
【0033】
図16は、図2のS23うち、TV電話による会話の映像音声ストリームの配信手順を説明するものである。
(S23−1)顧客端末111は、通信制御AP112に指示を出し、接続制御装置215に対して配信要求を送信する。
なお、本実施の形態1の遠隔相談システムにおいては、顧客端末111はPush配信を行うものとしている。また、配信要求時には、顧客端末111の「端末ID」と「端末種別」を同時に送信する。
(S23−2)接続制御装置215は、配信状態テーブル236を参照し、映像GWサーバ218の空いている配信ポイントを検索する。ここで言う「空いている」とは、配信ステータスが「Ready」である配信ポイントのことを言う。
(S23−3)接続制御装置215は、顧客端末111に映像GWサーバ218の空いている配信ポイントを返信する。
(S23−4)接続制御装置215は、ステップ(3)で返信した配信ポイントの配信ステータスを「Delivering」に設定する。
(S23−5)顧客端末111は、通信制御AP122に指示を出し、ステップ(S23−3)で取得した映像GWサーバ218の配信ポイントに、映像音声ストリームのPush配信を開始する。
(S23−6)コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、接続制御装置215に映像GWサーバ218の配信ポイントを照会する。このとき、顧客端末111の「端末ID」をキーに照会する。
(S23−7)接続制御装置215は、コールセンター端末121に映像GWサーバ218の配信ポイントを返信する。
(S23−8)コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、ステップ(7)で取得した映像GWサーバ218の配信ポイントに、映像音声ストリームの配信要求を送信する。
(S23−9)映像GWサーバ218は、コールセンター端末121に映像音声ストリームを配信する。
【0034】
図17は、顧客端末111とコールセンター端末121の接続が確立する際に、コールセンター端末121のコンテンツ画面124が変化する様子を説明するものである。
コンテンツ画面124の初期状態では、顧客端末111との通信が確立していないため、TV電話画像表示部124aはTV電話映像等を表示しておらず、またコンテンツ表示部には何も表示されていない(図17の「コンテンツ画面124」の初期状態)。
顧客端末111との接続が確立すると、TV電話画像表示部124aには顧客端末111を操作している顧客の映像が、顧客情報画面124cには当該顧客の顧客情報が表示され、顧客がコンテンツを閲覧していた場合には、同じコンテンツがコンテンツ表示部124bに表示される(図17の「顧客端末111との接続確立時」)。
【0035】
図18は、図2のS24において、コールセンター端末121から専門センター端末131へ相談内容を転送する際の、コンテンツ画面134の画面イメージを説明するものである。
一般に、顧客からの相談内容は多岐に渡るので、相談内容の転送先もそれに応じて複数存在することが望ましい。そのため、例えば図18のポップアップウィンドウのように、規定の複数の転送先選択肢の中から適切な転送先を選ぶことができ、かつ転送先の要員が保有するスキル情報等を知ることができれば、コールセンター端末121を操作する要員にとって便宜である。また、キーワード検索により所望のスキルを持つ要員を検索できれば、さらに便宜が増す。
かかる要員検索は、要員データベースを構築し、検索時にこれを参照することで実現できる。図19で、詳細を説明する。
【0036】
図19は、要員情報テーブル234の構成を説明するものである。コールセンター及び専門センターの相談要員に関する情報が、要員情報テーブル234に格納される。以下、各列について説明する。
「センター番号」は、要員が所属するコールセンターもしくは専門センターを識別するために割り当てられる内部番号である。センター毎の所在地等を管理検索する際に、本値を用いると便宜である。
「要員ID」は、コールセンター要員及び専門センター要員を識別するための内部IDである。
「要員氏名」「要員電話番号」は、当該要員IDで識別される要員の氏名/電話番号を示すものであり、当該要員の個人情報である。
「要員詳細」は、当該要員のスキル等の詳細情報を説明する文字列である。
「更新者」「更新日」とは、要員情報テーブル234のデータ値を更新した者や年月日を記録しておくためのものである。
【0037】
図20は、図2のS24の内容を説明するものである。
(S24−0)コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、センターサーバー212に転送先のリストを予め照会しておく。センターサーバー212は、要員情報テーブル234を参照し、取得した転送先リストをコールセンター端末121に返信する。
(S24−1)コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、接続制御装置215へ専門センター端末131に対する接続要求を送信する。このとき、コールセンター端末121は、転送先の「要員ID」を同時に送信する。
(S24−2)接続制御装置215は、コールセンター端末121が送信した「要員ID」をキーにして接続状態テーブル232を検索し、当該「要員ID」の値を「端末使用者ID」に持つ専門センター端末131の「端末アドレス」及び「端末ステータス」を取得する。
(S24−3)次に、接続制御装置215は、取得した「端末ステータス」に基づき、コールセンター端末121へ接続の可否を返信する。ここでは「接続許可」の旨を返信するものと仮定する。
次に、コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、「接続許可」の返信を受け付ける。このとき、接続制御装置215は、専門センター端末131のアドレスを同時に返信する。
(S24−4)次に、接続制御装置215は、接続状態テーブル232を更新し、専門センター端末131の「端末ステータス」を「Talking」にセットする。
(S24−5)次に、コールセンター端末121は、通信制御AP122へ指示を出し、専門センター端末131との通信確立を試みる。このとき、コールセンター端末121は「顧客ID」、自身の「端末ID」「IPアドレス」を同時に送信する。
(S24−6)なお、図20の処理が行われている間、顧客端末111とコールセンター端末121の通信は、確立されたままになっている(図20の「接続済み」)。
【0038】
図21は、図2のS25の内容を説明するものである。
(S25−1)図21の(5)〜(6)に示すように、コールセンター端末121は、専門センター端末131との通信確立を試みる。このとき、コールセンター端末121は「顧客ID」「端末ID」及び「IPアドレス」を同時に送信する。
(S25−2)コールセンター端末121と専門センター端末131の通信が確立した後、専門センター端末131は、通信が確立した旨を仮想共有画面サーバ217に通知する。このとき、コールセンター端末121が送信した「顧客ID」「端末ID」及び「IPアドレス」を同時に送信する。
(S25−3)次に、仮想共有画面サーバ217は、専門センター端末131のコンテンツ画面134に対応する仮想コンテンツ画面134’を作成する。このとき、仮想共有画面サーバ217は、仮想コンテンツ画面134’内に仮想画面管理AP137を構成する。
(S25−4)次に、仮想共有画面サーバ217は、専門センター端末131が送信した「顧客ID」「端末ID」をキーにして、仮想コンテンツ画面114’を検索する。
(S25−5)以後、仮想共有画面サーバ217は、仮想画面管理AP117〜仮想画面管理AP137を使用して、仮想コンテンツ画面114’〜仮想コンテンツ画面134’を同一の内容に保つ。
(S25−6)仮想共有画面サーバ217は、仮想コンテンツ画面134’の内容を、コールセンター端末131に送信する。
【0039】
このようにして、専門センター端末131は、仮想コンテンツ画面134’を介して顧客端末111及びコールセンター端末121と同一の画面内容を得ることができる。
【0040】
図21は、図2のS27の内容を説明するものである。
(S27−0)まず、顧客端末111とコールセンター端末121の間、及びコールセンター端末121と専門センター端末131の間の通信は、それぞれ確立されたままになっている(図21の「接続済み」)。
(S27−1)コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、専門センター端末131との接続を切断する。
(S27−2)次に、コールセンター端末121は、接続制御装置215に、接続状態(端末ステータス)の変更を通知する。このとき、コールセンター端末121は、自身の「端末ID」を同時に送信する。
(S27−3)次に、接続制御装置215は、コールセンター端末121が送信した「端末ID」に該当するデータの「端末ステータス」を、「Online」「Offline」「Etc」のいずれかにセットする。
(S27−4)次に、コールセンター端末121は、顧客端末111と専門センター端末131とのTV電話による会話を傍聴する状態に移行する。
(S27−5)次に、コールセンター端末121は、顧客端末111との接続を切断する。
(S27−6)次に、専門センター端末131は、通信制御AP132に指示を出し、顧客端末111との接続を試みる。顧客端末111は、通信制御AP112に指示を出し、専門センター端末131からの接続要求を受け付ける。
これにより、顧客端末111にとっては、専門センター端末131のみが接続先として見えており、コールセンター端末121は見えなくなるが、コールセンター端末121にとっては、顧客端末111と専門センター端末131のやり取りが傍聴できるという状態となる。
【0041】
図23は、図2のS28のうち、TV電話の映像音声ストリームが配信される様子の概略を説明するものである。
(1)顧客端末111が発信するTV電話の映像音声ストリームは、一旦映像GWサーバ218に配信される。
(2)次に、映像GWサーバ218は、顧客端末111より発信された映像音声ストリームを、コールセンター端末121へ配信するとともに、専門センター端末131へ配信する。
図23の配信過程の詳細は、図24を用いて説明する。
【0042】
図24は、図2のS28のうち、TV電話の映像音声ストリームの配信手順を説明するものである。
(S28−1)顧客端末111は、映像GWへの映像音声ストリームのPush配信を継続している。
(S28−2)映像GWサーバ218は、コールセンター端末121への映像音声ストリームの配信を継続している。
(S28−3)専門センター端末131は、通信制御AP132に指示を出し、接続制御装置215に映像GWサーバ218の配信ポイントを照会する。
(S28−4)接続制御装置215は、専門センター端末131に映像GWサーバ218の配信ポイントを返信する。
(S28−5)専門センター端末131は、ステップ(4)で取得した映像GWサーバ218の配信ポイントに、映像音声ストリームの配信要求を送信する。
(S28−6)映像GWサーバ218は、専門センター端末131に映像音声ストリームを配信するとともに、傍聴状態にあるコールセンター端末121への映像音声ストリームの配信を継続する。映像GWサーバ218は、コールセンター端末121が傍聴状態にあることを知る必要はなく、コールセンター端末121が映像音声ストリームを配信している通信を切断しない限り、映像音声ストリームの配信は継続される。
【0043】
図25は、図2のS29の内容を説明するものである。
(S29−1)コールセンター端末121は、図22のステップ(S27−4)以降、傍聴状態にある。
(S29−2)顧客端末111と専門センター端末131の間の遠隔相談が終了すると、専門センター端末131は、通信制御AP132に指示を出し、接続制御装置215に相談終了通知を送信する。
(S29−3)次に、接続制御装置215は、接続状態テーブル232における専門センター端末131の接続ステータスを、「Online」「Offline」「Etc」のいずれかにセットする。
(S29−4)次に、コールセンター端末121は通信制御AP121に指示を出し、接続制御装置215における上記ステップ(S29−3)の接続ステータス変更を検知する。
(S29−5)次に、コールセンター端末121は、通信制御AP121に指示を出し、顧客端末111との接続を試みる。
【0044】
なお、専門センター端末131の切断後は、仮想共有画面サーバ217上の仮想コンテンツ画面134’は不要となるため削除され、仮想コンテンツ画面114’と仮想コンテンツ画面124’の間で画面データが共有されることとなる。
【0045】
図1の遠隔相談システムでは、顧客端末111、コールセンター端末121及び専門センター端末131はそれぞれ1台ずつとしているが、いずれの端末も複数台存在していてもよい。
また、配信状態テーブル236は接続制御装置215が有することとしたが、中継装置218が有することとし、各端末は中継装置に配信ポイントを照会するように構成してもよい。
また、仮想共有画面サーバ217は、遠隔作業に使用される仮想画面ソフトウェア(例えば特許文献3)に、仮想画面管理AP117〜仮想画面管理AP137の機能を有するソフトウェアを組込むことで実現できる。
また、中継装置218は、映像音声ストリームを配信する装置等に、接続制御装置215へ配信ポイント等を照会するソフトウェアを組込むことで実現できる。
【0046】
以上のように、本実施の形態1に係る遠隔相談における会話中継方法によれば、
顧客が遠隔相談に使用するための顧客端末111と、顧客からの遠隔相談を受け付けるための第1の着信端末121と、前記第1の着信端末から転送される遠隔相談を受け付けるための第2の着信端末131と、端末間の接続を制御する接続制御装置215と、端末間の共有画面を格納する仮想共有画面サーバ217と、映像音声ストリームを中継する中継装置218を設け、
前記顧客端末111、前記第1の着信端末121及び前記第2の着信端末131は、それぞれ撮像手段及び集音手段を備え、
前記顧客端末111、前記第1の着信端末121、前記第2の着信端末131、前記接続制御装置215、前記仮想共有画面サーバ217及び前記中継装置218はネットワークで接続されており、
前記顧客端末111が前記第1の着信端末121との通信を確立して遠隔相談通信を行い、
前記仮想共有画面サーバ217が前記顧客端末111と前記第1の着信端末121の間の情報共有処理を行い、
前記顧客端末111が、前記撮像手段及び前記集音手段により収集された映像音声ストリームを前記中継装置218へ配信し、
前記中継装置218が前記第1の着信端末121へ前記映像音声ストリームを配信し、
前記第1の着信端末121が前記第2の着信端末131との通信を確立して、前記遠隔相談通信を前記第2の着信端末131に転送し、
前記仮想共有画面サーバ217が前記顧客端末111、前記第1の着信端末121及び前記第2の着信端末131の間の情報共有処理を行い、
前記中継装置218が前記第2の着信端末131へ前記映像音声ストリームを配信し、
前記第2の着信端末131が前記顧客端末111との通信を確立して、前記転送された遠隔相談通信を前記顧客端末111と継続し、
前記転送された遠隔相談通信の終了時には、前記1の着信端末121が前記顧客端末111との通信を確立して前記遠隔相談通信を継続することとしたので、
顧客の接続宛先ミスを防ぎ、確実に適切な回答者へ相談を転送できるという効果が得られる。またこれにより、顧客への不信感を与えることがなくなり、商談機会の喪失を防ぐことが出来る。
また、顧客端末111とコールセンター端末121の間で、コンテンツ画面の内容を同一に保つことができ、効率的な相談業務を行うことができる。
また、顧客や専門センター端末131を操作する相談要員が特段の操作をすることなく、顧客と転送先の相談要員との相談を確実に開始することができる。
【0047】
また、前記第2の着信端末131が前記顧客端末111との通信を確立する際には、
前記第1の着信端末121が前記第2の着信端末131との通信を切断し、
前記第1の着信端末121が、前記顧客端末111と前記第2の着信端末131との間の前記映像音声ストリームを傍聴する状態に移行することとしたので、
顧客に対して不自然な印象を与えずに、コールセンター端末121にて、相談内容の転送先と顧客との会話を傍聴でき、転送先での会話が終了して転送元の相談要員に会話が戻ってきたときでも、顧客に再度相談内容を問い直す必要がなく、相談要員間のスキル共有が可能である。
【0048】
また、前記中継装置218は、前記第2の着信端末131へ前記映像音声ストリームを配信する際には、
前記第1の着信端末121へも前記映像音声ストリームを配信することとしたので、
コールセンター端末121にて、転送先での会話を映像・音声ともに傍聴でき、相談要員間のスキル共有効率がよい。
【0049】
また、前記第1の着信端末121が前記顧客端末111との通信を確立する際には、
前記第2の着信端末131が前記接続制御装置215へ通信終了通知を送信し、
前記第1の着信端末121が前記通信終了通知を検知することとしたので、
専門センター端末131での遠隔相談が終了すれば、自動的にコールセンター端末121と顧客端末111との通信が確立するので、コールセンター端末121のオペレータにとって便宜であるし、再接続の際の接続宛先ミスを防止でき、顧客の信頼を損うことがない。
【0050】
また、前記中継装置218が前記第1の着信端末121へ前記映像音声ストリームを配信する際には、
前記第1の着信端末121が前記接続制御装置215へ配信ポイントを照会し、
前記接続制御装置215が前記第1の着信端末121へ配信ポイントを返信し、
前記第1の着信端末121が前記中継装置218へ前記映像音声ストリームの配信を要求することとしたので、
中継装置218でTV電話の映像音声ストリームを中継できるとともに、中継状況を接続制御装置215で集中管理することができる。
【0051】
また、前記中継装置218が前記第2の着信端末131へ前記映像音声ストリームを配信する際には、
前記第2の着信端末131が前記接続制御装置215へ配信ポイントを照会し、
前記接続制御装置215が前記第2の着信端末131へ配信ポイントを返信し、
前記第2の着信端末131が前記中継装置218へ前記映像音声ストリームの配信を要求することとしたので、
中継装置218でTV電話の映像音声ストリームを他の端末へも中継できるとともに、中継状況を接続制御装置215で集中管理することができる。
【0052】
また、前記顧客端末111が前記中継装置218へ前記映像音声ストリームを配信する際には、
前記顧客端末111が、前記映像音声ストリームを配信する旨を前記接続制御装置215へ送信し、
前記接続制御装置215が前記顧客端末111へ配信可否を返信することとしたので、
顧客端末111からの映像音声ストリームのPush配信の可否と、顧客端末111からの配信状態を、接続制御装置215で集中管理することができる。
【0053】
また、前記接続制御装置215には、前記映像音声ストリームの配信状態を格納する配信状態テーブル236が設けられており、
前記接続制御装置は215、前記映像音声ストリームの配信状態を前記配信状態テーブル236に格納し、
該配信状態を基に各端末へ配信可否を返信することとしたので、
TV電話の映像音声ストリームの配信可否を接続制御装置で集中管理することができるとともに、テーブルを用いた管理により配信可否の判断が容易になる。
【0054】
また、前記接続制御装置215は、前記配信状態を基に各端末へ前記配信ポイントを返信することとしたので、
TV電話の映像音声ストリームの配信ポイントを接続制御装置215で集中管理することができるともに、テーブルを用いた管理により配信ポイントの管理や検索、更新等が容易になる。
【0055】
また、前記仮想共有画面サーバ217が前記顧客端末111と前記第1の着信端末121の間の情報共有処理を行う際には、
前記顧客端末111が前記仮想共有画面サーバ217に端末操作情報を送信し、
前記仮想共有画面サーバ217が前記顧客端末111に対応する第1の仮想画面114’を作成し、
前記仮想共有画面サーバ217が前記顧客端末111に前記第1の仮想画面114’を送信し、
前記第1の着信端末121が、前記仮想共有画面サーバ217に前記顧客端末111との通信が確立した旨を通知し、
前記仮想共有画面サーバ217が前記第1の着信端末121に対応する第2の仮想画面124’を作成し、
前記仮想共有画面サーバ217が、前記第1の仮想画面114’と前記第2の仮想画面124’の画面データを共有させ、
前記仮想共有画面サーバ217が前記第1の着信端末121に前記第2の仮想画面124’を送信することとしたので、
接続確立後に顧客端末111上で操作を行っても、コンテンツ画面の内容を同一に保つことができる。
【0056】
また、前記仮想共有画面サーバ217が前記顧客端末111、前記第1の着信端末121及び前記第2の着信端末131の間の情報共有処理を行う際には、
前記第2の着信端末131が、前記仮想共有画面サーバ217に前記第1の着信端末121との通信が確立した旨を通知し、
前記仮想共有画面サーバ217が前記第2の着信端末131に対応する第3の仮想画面134’を作成し、
前記仮想共有画面サーバ217が、前記第1の仮想画面114’、前記第2の仮想画面124’及び前記第3の仮想画面134’の画面データを共有させ、
前記仮想共有画面サーバ217が前記第2の着信端末131に前記第3の仮想画面134’を送信することとしたので、
専門センター端末131に確実かつ容易に顧客情報を引き継ぐことができ、また、顧客端末111、コールセンター端末121及び専門センター端末131の間で、コンテンツ画面の内容を常に同一に保つことができるので、効率的な相談業務を行うことができる。
【0057】
また、ネットワークにより前記顧客端末111、前記第1の着信端末121、前記第2の着信端末131、前記接続制御装置215及び前記仮想共有画面サーバ217と接続された個人情報記憶手段213を設け、
前記個人情報記憶手段213には、前記顧客端末111を使用する顧客に関する顧客情報が格納されており、
前記仮想共有画面サーバ217は、前記個人情報記憶手段213より前記顧客情報を取得し、前記第1の仮想画面114’、前記第2の仮想画面124’又は前記第3の仮想画面134’の少なくとも1つの中に、該顧客情報に相当する画面を作成することとしたので、
端末間で顧客ID等をやり取りするのみで、顧客情報の共有ができ、相談を転送した際に、改めて顧客情報を調べ直す必要などがなく、スムーズに相談内容を引き継ぐことができる。
【0058】
また、前記顧客端末111が前記第1の着信端末121との通信を確立する際には、
前記顧客端末111が前記接続制御装置215へ、前記第1の着信端末121に対する接続要求を送信し、
前記接続制御装置215が前記第1の着信端末121へ接続可否確認を行い、
前記接続制御装置215が前記顧客端末111へ接続可否を返信することとしたので、
端末間の接続状態を接続制御装置215で把握でき、接続状態に応じた処理を行うことが可能になる。
【0059】
また、前記第1の着信端末121が前記第2の着信端末131との通信を確立する際には、
前記第1の着信端末121が前記接続制御装置215へ、前記第2の着信端末131に対する接続要求を送信し、
前記接続制御装置215が前記第2の着信端末131へ接続可否確認を行い、
前記接続制御装置215が前記第1の着信端末121へ接続可否を返信することとしたので、
相談要員が相談内容に的確に回答できない場合、的確な回答ができる別の相談要員へ、相談内容を確実に転送することができる。
【0060】
また、前記接続制御装置215には、前記顧客端末111、前記第1の着信端末121又は前記第2の着信端末131の接続先を特定するための接続先情報が格納されており、
前記顧客端末111、前記第1の着信端末121又は前記第2の着信端末131は、前記接続先情報を前記接続制御装置215より取得し、該接続先情報を使用して接続先端末との通信を確立することとしたので、
顧客端末111の接続状態や接続先を集中管理でき、顧客の接続環境や使用端末等が異なっても、同一のコールセンター端末121に接続され、同一の相談要員が対応することになるため、顧客としては安心感が増し、また気軽に相談を持ちかけることを促す効果がある。
【0061】
また、前記接続制御装置215には、端末の接続状態を格納する接続状態テーブル232が設けられており、
前記接続制御装置215は、前記顧客端末111、前記第1の着信端末121又は前記第2の着信端末131と接続した際に、当該接続した端末の接続状態を前記接続状態テーブル232に格納し、
該接続状態を基に各端末へ接続可否を返信することとしたので、
端末の接続状態やアドレスを集中管理でき、各端末における管理負荷が軽減し、さらには接続先が通話中の場合などに、適切なメッセージを素早く表示するなどして、顧客を待たせることなく次のアクションを促すことが可能になる。
さらには、接続先端末が通話中の時などには、一旦別の端末に接続させ、顧客を待たせないオペレーションを取ることも可能になる。
【0062】
また、前記個人情報記憶手段213には、前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末を使用する要員に関する要員情報が格納されており、
前記第1の着信端末121又は前記第2の着信端末131は、前記個人情報記憶手段213より前記要員情報を取得し、該要員情報を使用して接続先端末との通信を確立することとしたので、
複数の転送先選択肢の中から適切な転送先を選ぶことができ、かつ転送先の要員が保有するスキル情報等を知ることができる。さらには、キーワード検索により所望のスキルを持つ要員を検索することもできるので、コールセンターの相談要員の便宜が増す。
【0063】
また、中継装置218は、映像音声ストリームを配信する装置に、接続制御装置215へ配信ポイント等を照会するソフトウェアを組込むことで実現したので、映像音声ストリームを配信するソフトウェアを組込んだコンピュータを用いて、中継装置218の機能を容易に実現できる。
【0064】
また、仮想共有画面サーバ217は、遠隔作業に使用される仮想画面ソフトウェアに、仮想画面管理AP117〜仮想画面管理AP137の機能を有するソフトウェアを組込むことで実現したので、コンピュータを用いて仮想共有画面サーバ217の機能を容易に実現できる。
【0065】
実施の形態2.
図26は、本発明の実施の形態2に係る遠隔相談システムの全体構成図である。
本実施の形態2に係る遠隔相談システムは、顧客端末111、コールセンター端末121及び専門センター端末131をコンピュータで実現し、各端末がインターネット102で接続されているものである。
顧客端末111は、演算手段115、記憶手段116を備える。記憶手段116は、通信制御AP112、画面表示AP113を格納している。撮像手段118と集音手段119は、演算手段115により制御される。
通信制御AP112及び画面表示AP113は、コンピュータ上で動作するソフトウェアであり、請求項12に記載の「遠隔相談プログラム」に対応するものである。
演算手段115は、通信制御AP112及び画面表示AP113を実行し、さらにはコンテンツ画面114を表示する。
コールセンター端末121及び専門センター端末131も、図19に示すように、顧客端末111と同様の構成を備える。即ち、通信制御AP122及び画面表示AP123は請求項13に記載の「遠隔相談プログラム」に対応し、通信制御AP132及び画面表示AP133は請求項14に記載の「遠隔相談プログラム」に対応する。
その他の構成は、実施の形態1の図1と同様であるため、説明を省略する。
【0066】
このように、コンピュータ等を用いて各端末を実現し、各端末をインターネットで接続するように構成しても、実施の形態1と同様の遠隔相談システムを実現することができる。
【0067】
以上のように、本実施の形態2に係る遠隔相談システムによれば、通信制御AP112及び画面表示AP113をコンピュータ上で動作するソフトウェアで実現したので、顧客端末111を、コンピュータを用いることにより実現することができる。
【0068】
また、通信制御AP122及び画面表示AP123をコンピュータ上で動作するソフトウェアで実現したので、コールセンター端末121を、コンピュータを用いることにより実現することができる。
【0069】
また、通信制御AP132及び画面表示AP133をコンピュータ上で動作するソフトウェアで実現したので、専門センター端末131を、コンピュータを用いることにより実現することができる。
【0070】
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る遠隔相談システムは、コンピューターとWebブラウザを用いることにより各端末を構成するものである。
【0071】
図27は、実施の形態1のコールセンター端末121のコンテンツ画面124を、Webブラウザで構成した際の画面イメージである。
図27においては、Webブラウザの1の画面をフレーム分割し、「TV電話画像表示部」と「コンテンツ表示部」を構成している。また、別のWebブラウザの画面に、顧客情報画面を構成している。
このように、Webブラウザの画面を複数立上げ、あるいはフレーム分割することにより、実施の形態1の各端末と同様の画面を構成することができる。Webブラウザはコンピューターに初めからインストールされていることが多いため、専用のアプリケーションを作りこむまでもなく、簡易に各端末の機能を実現することができる。
なお、他の各端末についても同様に、Webブラウザのフレーム分割等を使用して構成することができる。
【0072】
図28は、本実施の形態3におけるセンターサーバー212の構成例を説明するものである。
図27に示すように、各端末はWebブラウザを使用して構成しているため、各端末から発せられるリクエストは、URLを指定したHTTPプロトコルによるリクエストとなる。そのため、各端末からのリクエストを受け付けるセンターサーバー212は、HTTPプロトコルによるリクエストを受け付けることができる必要がある。
そこで、図27に示すように、センターサーバー212にWebサーバー241を構成し、その配下にCGIプログラム242を設置している。各端末は、CGIプログラム242のURLを指定してセンターサーバー212にHTTPリクエストを発行し、結果を受け取ることにより、センターサーバー212が格納するテーブルデータの取得等の処理を実行できる。
【0073】
図29は、コールセンター端末121がセンターサーバー212に顧客情報を照会する際の処理フローを説明するものである。
(1)Webブラウザが、顧客情報を照会するためのCGIプログラムにリクエストを発行する。このとき、照会する顧客の「顧客ID」(図29(1)の「customerID」パラメーター)を指定する。
(2)センターサーバー212内のWebサーバーが当該CGIプログラムへのリクエストを受け付け、当該CGIプログラムが顧客情報テーブルを検索する。
(3)CGIプログラムによる検索結果を、Webサーバーがコールセンター端末121に返信する。
【0074】
なお、Webブラウザのフレーム画面を仮想共有画面サーバ217上で作成するためには、当該フレーム画面のURLに相当する画面を、仮想共有画面サーバ217上でブラウザ等により開くこと等で実現できる。
【0075】
以上のように、本実施の形態3に係る遠隔相談システムによれば、
前記顧客端末、前記第1の着信端末及び前記第2の着信端末を、コンピューターとWebブラウザを用いることにより構成したので、
専用アプリケーションを作りこむまでもなく、簡易に各端末の機能を実現することができる。
【0076】
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る遠隔相談システムは、顧客端末111から映像GWサーバへの映像音声ストリームの配信を、Pull配信で行うものである。
【0077】
図30は、図2のS23うち、TV電話による会話の映像音声ストリームの配信手順を説明するものである。
(S23−1)コールセンター端末121は、通信制御AP122に指示を出し、接続制御装置215に映像GWサーバ218の配信ポイントを照会する。このとき、顧客端末111の「端末ID」をキーにする。
(S23−2)接続制御装置215は、配信状態テーブル236を参照し、映像GWサーバ218の空いている配信ポイントを検索する。
(S23−3)次に、接続制御装置215は、コールセンター端末121に映像GWサーバ218の配信ポイントを返信する。
(S23−4)コールセンター端末121は、ステップ(3)で取得した映像GWサーバ218の配信ポイントに、映像音声ストリームの配信要求を送信する。
なお、この段階では顧客端末111からの映像音声ストリームの配信は開始していない。
(S23−5)映像GWサーバ218は、接続制御装置215に、顧客端末111からの映像音声ストリームのPull配信を要求する。このとき、顧客端末111の「端末ID」をキーにする。
(S23−6)接続制御装置215は、配信状態テーブル236を参照し顧客端末111のPull配信ポイントを検索する。
(S23−7)接続制御装置215は、ステップ(6)で取得した顧客端末111のPull配信ポイントを、コールセンター端末121に返信する。
(S23−8)接続制御装置215は、ステップ(7)で返信した顧客端末111のPull配信ポイントの配信ステータスを「Delivering」に設定する。
(S23−9)顧客端末111は、ステップ(3)で映像GWサーバ218が返信した配信ポイントに、映像音声ストリームのPull配信を開始する。
(S23−10)映像GWサーバ218は、コールセンター端末121に映像音声ストリームを配信する。
【0078】
以上のように、本実施の形態4に係る遠隔相談システムによれば、
前記顧客端末111が前記中継装置218へ前記映像音声ストリームを配信する際には、
前記第1の着信端末121が前記接続制御装置215へ配信ポイントを照会し、
前記接続制御装置215が前記第1の着信端末121へ配信ポイントを返信し、
前記第1の着信端末121が前記中継装置218へ前記映像音声ストリームの配信を要求し、
前記中継装置218が前記顧客端末111へ前記映像音声ストリームの配信を要求することとしたので、
コールセンター端末121が最初に映像GWサーバ218に接続した後に映像音声ストリームの配信を開始する場合や、配信元の顧客端末から映像GWサーバ218にアクセスすることが禁止されている場合にも、Pull配信により対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の実施の形態1に係る遠隔相談システムの全体構成図である。
【図2】図1の遠隔相談システムの全体処理フローを説明するものである。
【図3】図2のS21におけるコンテンツ画面114の画面イメージを説明するものである。
【図4】接続先情報テーブル231の構成を説明するものである。
【図5】接続状態テーブル232の構成を説明するものである。
【図6】接続状態テーブル232の「接続先ステータス」にセットされる値を説明するものである。
【図7】顧客情報テーブル233の構成を説明するものである。
【図8】図2のS21の処理内容を説明するものである。
【図9】仮想共有画面サーバ217が顧客端末111に対応する仮想画面を作成する過程を説明するものである。
【図10】仮想共有画面サーバ217がコールセンター端末121に対応する仮想画面を作成する過程を説明するものである。
【図11】仮想共有画面サーバ217が、顧客情報画面を作成してコールセンター端末121に送信する際の過程を説明するものである。
【図12】図2のS23のうち、TV電話の映像音声ストリームが配信される様子の概略を説明するものである。
【図13】配信状態テーブル236の構成を説明するものである。
【図14】配信状態テーブル236の「配信ステータス」にセットされる値を説明するものである。
【図15】配信状態テーブル236のテーブルデータ例を示すものである。
【図16】図2のS23うち、TV電話による会話の映像音声ストリームの配信手順を説明するものである。
【図17】顧客端末111とコールセンター端末121の接続が確立する際のコンテンツ画面124が変化する様子を説明するものである。
【図18】図2のS23におけるコンテンツ画面134の画面イメージを説明するものである。
【図19】要員情報テーブル234の構成を説明するものである。
【図20】図2のS24の内容を説明するものである。
【図21】図2のS25の内容を説明するものである。
【図22】図2のS27の内容を説明するものである。
【図23】図2のS28のうち、TV電話の映像音声ストリームが配信される様子の概略を説明するものである。
【図24】図2のS28のうち、TV電話の映像音声ストリームの配信手順を説明するものである。
【図25】図2のS29の内容を説明するものである。
【図26】本発明の実施の形態2に係る遠隔相談システムの全体構成図である。
【図27】コンテンツ画面124をWebブラウザで構成した際の画面イメージである。
【図28】実施の形態3におけるセンターサーバー212の構成例を説明するものである。
【図29】コールセンター端末121がセンターサーバー212に顧客情報を照会する際の処理フローを説明するものである。
【図30】図2のS23うち、TV電話による会話の映像音声ストリームの配信手順を説明するものである。
【符号の説明】
【0080】
101 ネットワーク、102 インターネット、111 顧客端末、112 通信制御AP、113 画面表示AP、114 コンテンツ画面、114a TV電話画像表示部、114b コンテンツ表示部、115 演算手段、116 記憶手段、117 仮想画面管理AP、118 撮像手段、119 集音手段、121 コールセンター端末、122 通信制御AP、123 画面表示AP、124 コンテンツ画面、124a TV電話画像表示部、124b コンテンツ表示部、124c 顧客情報画面、125 演算手段、126 記憶手段、127 仮想画面管理AP、128 撮像手段、129 集音手段、131 専門センター端末、132 通信制御AP、133 画面表示AP、134 コンテンツ画面、135 演算手段、136 記憶手段、137 仮想画面管理AP、138 撮像手段、139 集音手段、212 センターサーバー、213 個人情報記憶手段、215 接続制御装置、216 接続先情報記憶手段、217 仮想共有画面サーバ、218 映像GWサーバ、231 接続先情報テーブル、232 接続状態テーブル、233 顧客情報テーブル、234 要員情報テーブル、236 配信状態テーブル、241 Webサーバー、242 CGIプログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が遠隔相談に使用するための顧客端末と、顧客からの遠隔相談を受け付けるための第1の着信端末と、前記第1の着信端末から転送される遠隔相談を受け付けるための第2の着信端末と、端末間の接続を制御する接続制御装置と、端末間の共有画面を格納する仮想共有画面サーバと、映像音声ストリームを中継する中継装置を設け、
前記顧客端末、前記第1の着信端末及び前記第2の着信端末は、それぞれ撮像手段及び集音手段を備え、
前記顧客端末、前記第1の着信端末、前記第2の着信端末、前記接続制御装置、前記仮想共有画面サーバ及び前記中継装置はネットワークで接続されており、
前記顧客端末が前記第1の着信端末との通信を確立して遠隔相談通信を行い、
前記仮想共有画面サーバが前記顧客端末と前記第1の着信端末の間の情報共有処理を行い、
前記顧客端末が、前記撮像手段及び前記集音手段により収集された映像音声ストリームを前記中継装置へ配信し、
前記中継装置が前記第1の着信端末へ前記映像音声ストリームを配信し、
前記第1の着信端末が前記第2の着信端末との通信を確立して、前記遠隔相談通信を前記第2の着信端末に転送し、
前記仮想共有画面サーバが前記顧客端末、前記第1の着信端末及び前記第2の着信端末の間の情報共有処理を行い、
前記中継装置が前記第2の着信端末へ前記映像音声ストリームを配信し、
前記第2の着信端末が前記顧客端末との通信を確立して、前記転送された遠隔相談通信を前記顧客端末と継続し、
前記転送された遠隔相談通信の終了時には、前記第1の着信端末が前記顧客端末との通信を確立して前記遠隔相談通信を継続することを特徴とする遠隔相談システム。
【請求項2】
前記第2の着信端末が前記顧客端末との通信を確立する際には、
前記第1の着信端末が前記第2の着信端末との通信を切断し、
前記第1の着信端末が、前記顧客端末と前記第2の着信端末との間の前記映像音声ストリームを傍聴する状態に移行することを特徴とする請求項1に記載の遠隔相談システム。
【請求項3】
前記中継装置は、前記第2の着信端末へ前記映像音声ストリームを配信する際には、
前記第1の着信端末へも前記映像音声ストリームを配信することを特徴とする請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項4】
前記第1の着信端末が前記顧客端末との通信を確立する際には、
前記第2の着信端末が前記接続制御装置へ通信終了通知を送信し、
前記第1の着信端末が前記通信終了通知を検知することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項5】
前記中継装置が前記第1の着信端末へ前記映像音声ストリームを配信する際には、
前記第1の着信端末が前記接続制御装置へ配信ポイントを照会し、
前記接続制御装置が前記第1の着信端末へ配信ポイントを返信し、
前記第1の着信端末が前記中継装置へ前記映像音声ストリームの配信を要求することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項6】
前記中継装置が前記第2の着信端末へ前記映像音声ストリームを配信する際には、
前記第2の着信端末が前記接続制御装置へ配信ポイントを照会し、
前記接続制御装置が前記第2の着信端末へ配信ポイントを返信し、
前記第2の着信端末が前記中継装置へ前記映像音声ストリームの配信を要求することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項7】
前記顧客端末が前記中継装置へ前記映像音声ストリームを配信する際には、
前記顧客端末が、前記映像音声ストリームを配信する旨を前記接続制御装置へ送信し、
前記接続制御装置が前記顧客端末へ配信可否を返信することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項8】
前記顧客端末が前記中継装置へ前記映像音声ストリームを配信する際には、
前記第1の着信端末が前記接続制御装置へ配信ポイントを照会し、
前記接続制御装置が前記第1の着信端末へ配信ポイントを返信し、
前記第1の着信端末が前記中継装置へ前記映像音声ストリームの配信を要求し、
前記中継装置が前記顧客端末へ前記映像音声ストリームの配信を要求することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項9】
前記接続制御装置には、前記映像音声ストリームの配信状態を格納する配信状態テーブルが設けられており、
前記接続制御装置は、前記映像音声ストリームの配信状態を前記配信状態テーブルに格納し、
該配信状態を基に各端末へ配信可否を返信することを特徴とする請求項5ないし請求項8のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項10】
前記接続制御装置は、前記配信状態を基に各端末へ前記配信ポイントを返信することを特徴とする請求項9に記載の遠隔相談システム。
【請求項11】
前記仮想共有画面サーバが前記顧客端末と前記第1の着信端末の間の情報共有処理を行う際には、
前記顧客端末が前記仮想共有画面サーバに端末操作情報を送信し、
前記仮想共有画面サーバが前記顧客端末に対応する第1の仮想画面を作成し、
前記仮想共有画面サーバが前記顧客端末に前記第1の仮想画面を送信し、
前記第1の着信端末が、前記仮想共有画面サーバに前記顧客端末との通信が確立した旨を通知し、
前記仮想共有画面サーバが前記第1の着信端末に対応する第2の仮想画面を作成し、
前記仮想共有画面サーバが、前記第1の仮想画面と前記第2の仮想画面の画面データを共有させ、
前記仮想共有画面サーバが前記第1の着信端末に前記第2の仮想画面を送信することを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項12】
前記仮想共有画面サーバが前記顧客端末、前記第1の着信端末及び前記第2の着信端末の間の情報共有処理を行う際には、
前記第2の着信端末が、前記仮想共有画面サーバに前記第1の着信端末との通信が確立した旨を通知し、
前記仮想共有画面サーバが前記第2の着信端末に対応する第3の仮想画面を作成し、
前記仮想共有画面サーバが、前記第1の仮想画面、前記第2の仮想画面および前記第3の仮想画面の画面データを共有させ、
前記仮想共有画面サーバが前記第2の着信端末に前記第3の仮想画面を送信することを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項13】
ネットワークにより前記顧客端末、前記第1の着信端末、前記第2の着信端末、前記接続制御装置、前記仮想共有画面サーバ及び前記中継装置と接続された個人情報記憶手段を設け、
前記個人情報記憶手段には、前記顧客端末を使用する顧客に関する顧客情報が格納されており、
前記仮想共有画面サーバは、前記個人情報記憶手段より前記顧客情報を取得し、前記第1の仮想画面、前記第2の仮想画面又は前記第3の仮想画面の少なくとも1つの中に、該顧客情報に相当する画面を作成することを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項14】
前記顧客端末が前記第1の着信端末との通信を確立する際には、
前記顧客端末が前記接続制御装置へ、前記第1の着信端末に対する接続要求を送信し、
前記接続制御装置が前記第1の着信端末へ接続可否確認を行い、
前記接続制御装置が前記顧客端末へ接続可否を返信することを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項15】
前記第1の着信端末が前記第2の着信端末との通信を確立する際には、
前記第1の着信端末が前記接続制御装置へ、前記第2の着信端末に対する接続要求を送信し、
前記接続制御装置が前記第2の着信端末へ接続可否確認を行い、
前記接続制御装置が前記第1の着信端末へ接続可否を返信することを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項16】
前記接続制御装置には、前記顧客端末、前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末の接続先を特定するための接続先情報が格納されており、
前記顧客端末、前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末は、前記接続先情報を前記接続制御装置より取得し、該接続先情報を使用して接続先端末との通信を確立することを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項17】
前記接続制御装置には、端末の接続状態を格納する接続状態テーブルが設けられており、
前記接続制御装置は、前記顧客端末、前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末と接続した際に、当該接続した端末の接続状態を前記接続状態テーブルに格納し、
該接続状態を基に各端末へ接続可否を返信することを特徴とする請求項1ないし請求項16のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項18】
前記個人情報記憶手段には、前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末を使用する要員に関する要員情報が格納されており、
前記第1の着信端末又は前記第2の着信端末は、前記個人情報記憶手段より前記要員情報を取得し、該要員情報を使用して接続先端末との通信を確立することを特徴とする請求項13ないし請求項17のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項19】
前記顧客端末、前記第1の着信端末及び前記第2の着信端末を、コンピューターとWebブラウザを用いることにより構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の遠隔相談システム。
【請求項20】
請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の顧客端末の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする遠隔相談プログラム。
【請求項21】
請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の第1の着信端末の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする遠隔相談プログラム。
【請求項22】
請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の第2の着信端末の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする遠隔相談プログラム。
【請求項23】
請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の中継装置の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする中継プログラム。
【請求項24】
請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の仮想共有画面サーバの処理をコンピュータに実行させることを特徴とする仮想共有画面プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2007−228023(P2007−228023A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−43740(P2006−43740)
【出願日】平成18年2月21日(2006.2.21)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】