酸化脂質、ならびに炎症性の疾患および障害の治療におけるその使用
新規な合成酸化脂質、および内因性の酸化脂質に関連する炎症を治療または防止するために酸化脂質を用いる方法が提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の一般式Iを有する化合物、その薬学的に受容可能な塩、プロドラッグ、水和物または溶媒和物:
式中、
nは1〜6の整数であり、ただし、n=1である場合、Cn、Bn、Rn、R’nおよびYは存在しない;
B1、B2、…、Bn−1およびBnのそれぞれは独立して、酸素、イオウ、窒素、リンおよびケイ素からなる群から選択され、前記窒素、リンおよびケイ素のそれぞれは、水素、孤立対電子、アルキル、ハロ、シクロアルキル、アリール、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオアリールオキシ、チオアルコキシおよびオキソからなる群から選択される少なくとも1つの置換基によって置換される;
A1、A2、…、An−1およびAnのそれぞれは独立して、CR’’R’’’、C=OおよびC=Sからなる群から選択される;
Yは、水素、アルキル、アリール、シクロアルキル、カルボキシ、サッカリド、リン酸、ホスホリルコリン、ホスホリルエタノールアミン、ホスホリルセリン、ホスホリルカルジオリピン、ホスホリルイノシトール、エチルホスホコリン、ホスホリルメタノール、ホスホリルエタノール、ホスホリルプロパノール、ホスホリルブタノール、ホスホリルエタノールアミン−N−ラクトース、ホスホエタノールアミン−N−[メトキシ(プロピレングリコール)]、ホスホイノシトール−4−ホスファート、ホスホイノシトール−4,5−ビホスホナート、ピロホスファート、ホスホエタノールアミン−ジエチレントリアミン−ペンタアセタート、ジニトロフェニル−ホスホエタノールアミンおよびホスホグリセロールからなる群から選択される;かつ
X1、X2、…、Xn−1のそれぞれは独立して、下記の一般式IIを有する飽和炭化水素または不飽和炭化水素である:
(式中、
mは1〜26の整数である;
Zは、下記の基からなる群から選択される:
[式中、
Wは、酸素、イオウ、窒素およびリンからなる群から選択され、前記窒素およびリンのそれぞれは、水素、孤立対電子、アルキル、ハロ、シクロアルキル、アリール、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオアリールオキシ、チオアルコキシおよびオキソからなる群から選択される少なくとも1つの置換基によって置換される];かつ
X1、X2、…、Xn−1の少なくとも1つにおいて、Zは水素ではない);
かつ
R1、R’1、R2、…、Rn−1、Rn、R’nのそれぞれ、R’’およびR’’’のそれぞれ、ならびに、Ra、R’a、Rb、R’b、…、Rm−1、R’m−1、RmおよびR’mのそれぞれは独立して、水素、結合、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環、ハロ、トリハロメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、ホスホナート、ホスファート、ホスフィニル、スルホニル、スルフィニル、スルホンアミド、アミド、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−カルバマート、N−カルバマート、C−チオカルボキシ、S−チオカルボキシおよびアミノからなる群から選択され、あるいは、R1、R’1、R2、…、Rn−1、RnおよびR’nの少なくとも2つ、ならびに/または、Ra、R’a、Rb、R’b、…、Rm−1、R’m−1、RmおよびR’mの少なくとも2つは、少なくとも1つの4員または5員または6員の芳香族環、複素芳香族環、脂環状環またはヘテロ脂環状環を形成する;かつ
C1、C2、…、Cn−1、Cnのそれぞれ、ならびに、Ca、Cb、…、Cm−1およびCmのそれぞれはキラルまたは非キラルな炭素原子であり、それぞれのキラルな炭素原子はS−配置および/またはR−配置を有する。
【請求項2】
A1、A2、…、およびAn−1の少なくとも1つはCR’’R’’’であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記A1、A2、…、およびAn−1の少なくとも1つは、水素以外のZを含むX1、X2、…、またはXn−1に連結されることを特徴とする請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
nは3に等しいことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
A1およびA2の少なくとも一方がCR’’R’’’であることを特徴とする請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
A2がCR’’R’’’であることを特徴とする請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
A1およびA2のそれぞれがCR’’R’’’であることを特徴とする請求項5に記載の化合物。
【請求項8】
X2は、水素以外のZを含むことを特徴とする請求項4に記載の化合物。
【請求項9】
前記Zは、
からなる群から選択されることを特徴とする請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
Wは酸素であり、R’’およびR’’’のそれぞれが独立して、水素およびアルキルからなる群から選択されることを特徴とする請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
nは1に等しいことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
R1およびR’1の少なくとも一方がホスファートまたはホスホナートであることを特徴とする請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
nは5または6に等しく、R1およびR’1の少なくとも一方と、RnおよびR’nの少なくとも一方とが、少なくとも1つのヘテロ脂環状環を形成することを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
前記少なくとも1つのヘテロ脂環状環は単糖環であることを特徴とする請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
請求項1に記載の化合物を有効成分として含み、かつ、薬学的に受容可能なキャリアを含む薬学的組成物。
【請求項16】
内因性の酸化脂質に関連する炎症の治療または防止における使用のために、包装材に充填され、前記包装材内または前記包装材の表面において活字で識別されることを特徴とする請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項17】
前記炎症は、特発性炎症性疾患または特発性炎症性障害、慢性の炎症性疾患または炎症性障害、急性の炎症性疾患または炎症性障害、自己免疫疾患または自己免疫障害、感染性疾患または感染性障害、炎症性の悪性疾患または悪性障害、炎症性の転移関連疾患または転移関連障害、炎症性の変性疾患または変性障害、過敏性に関連する疾患または障害、炎症性の心臓血管疾患または心臓血管障害、炎症性の脳血管疾患または脳血管障害、末梢血管疾患または末梢血管障害、炎症性の腺疾患または腺障害、炎症性の胃腸疾患または胃腸障害、炎症性の皮膚疾患または皮膚障害、炎症性の肝臓疾患または肝臓障害、炎症性の神経学的疾患または神経学的障害、炎症性の筋骨格疾患または筋骨格障害、炎症性の網膜疾患または網膜障害、炎症性の生殖系疾患または生殖系障害、炎症性の全身性疾患または全身性障害、炎症性の結合組織疾患または結合組織障害、炎症性腫瘍、壊死、炎症性の移植関連疾患または移植関連障害、炎症性の老化作用、免疫不全疾患または免疫不全障害、増殖性疾患または増殖性障害、および炎症性の肺疾患または肺障害からなる群から選択される疾患または障害に関連することを特徴とする請求項16に記載の薬学的組成物。
【請求項18】
前記過敏症は、I型過敏症、II型過敏症、III型過敏症、IV型過敏症、即時過敏症、抗体媒介過敏症、免疫複合体媒介過敏症、Tリンパ球媒介過敏症、遅延型過敏症、ヘルパーTリンパ球媒介過敏症、細胞傷害性Tリンパ球媒介過敏症、TH1リンパ球媒介過敏症およびTH2リンパ球媒介過敏症からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項19】
前記炎症性の心臓血管疾患または心臓血管障害は、閉塞性の疾患または障害、アテローム性動脈硬化、心臓弁膜疾患、狭窄、再狭窄、ステント内狭窄、心筋梗塞、冠状動脈疾患、急性冠状動脈症候群、うっ血性心不全、狭心症、心筋性虚血、血栓症、ヴェーゲナー肉芽腫症、高安動脈炎、川崎症候群、抗第VII因子による自己免疫疾患または自己免疫障害、壊死性小血管脈管炎、微視的多発性血管炎、チャーグ・ストラウス症候群、少免疫型巣状壊死性糸球体腎炎、半月体形成性糸球体腎炎、抗リン脂質症候群、抗体誘導による心不全、血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、心臓自己免疫性、シャガス病またはシャガス障害、および抗ヘルパーTリンパ球自己免疫性からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項20】
前記脳血管疾患または脳血管障害は、卒中、脳血管の炎症、脳出血および椎骨動脈不全からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項21】
前記末梢血管疾患または末梢血管障害は、壊疽、糖尿病性血管障害、虚血性腸疾患、血栓症、糖尿病網膜症および糖尿病性腎症からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項22】
前記自己免疫疾患または自己免疫障害は、慢性的な慢性関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、混合性結合組織病、結節性動脈周囲炎、多発性筋炎/皮膚筋炎、シェーグレン症候群、ベーチェット病、多発性硬化症、自己免疫性糖尿病、橋本病、乾癬、原発性粘液水腫、悪性貧血、重症筋無力症、慢性の活動型肝炎、自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、ブドウ膜炎、脈管炎およびヘパリン誘導血小板減少からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項23】
前記炎症性の腺疾患または腺障害は、膵臓疾患または膵臓障害、I型糖尿病、甲状腺疾患または甲状腺障害、グレーヴズ病またはグレーヴズ障害、甲状腺炎、自発性自己免疫甲状腺炎、橋本甲状腺炎、特発性粘液水腫、卵巣自己免疫性、自己免疫性抗精子不妊症、自己免疫性前立腺炎およびI型自己免疫多腺性症候群からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項24】
前記炎症性の胃腸疾患または胃腸障害は、大腸炎、回腸炎、クローン病、慢性炎症性腸管疾患、炎症性腸症候群、慢性炎症性腸疾患、セリアック病、潰瘍性大腸炎、潰瘍、皮膚潰瘍、床ずれ、胃潰瘍、消化性潰瘍、口内潰瘍、鼻咽頭潰瘍、食道潰瘍、十二指腸潰瘍および胃腸潰瘍からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項25】
前記炎症性の皮膚疾患または皮膚障害は、ざ瘡、自己免疫性水疱性皮膚疾患または皮膚障害、尋常天疱瘡、水疱性類天疱瘡、落葉状天疱瘡、接触皮膚炎、および薬疹からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項26】
前記炎症性の肝臓疾患または肝臓障害は、自己免疫性肝炎、肝硬変および胆汁性肝硬変からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項27】
前記炎症性の神経学的疾患または神経学的障害は、多発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、重症筋無力症、運動神経障害、ギラン・バレー症候群、自己免疫性神経障害、ランバート・イートン筋無力症症候群、異所性新生物性の神経学的疾患または神経学的障害、異所性新生物性の小脳萎縮、非異所性新生物性の強直人間症候群、進行性小脳萎縮、ラスムセン脳炎、筋萎縮性側索硬化症、シドナム舞踏病、ジル・ド・ラ・トゥレット症候群、自己免疫性多内分泌腺症、免疫異常神経障害、後天的神経筋緊張症、多発性関節拘縮症、ハンチントン病、AIDS関連痴呆、筋萎縮性側索硬化症(AML)、発作、炎症性の網膜疾患または網膜障害、炎症性の眼疾患または眼障害、眼神経炎、海綿様脳症、片頭痛、頭痛、群発性頭痛および強直人間症候群からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項28】
前記炎症性の結合組織疾患または結合組織障害は、自己免疫性筋炎、原発性シェーグレン症候群、平滑筋の自己免疫疾患または自己免疫障害、筋炎、腱炎、靱帯の炎症、軟骨炎、関節の炎症、滑膜の炎症、手根管症候群、関節炎、慢性関節リウマチ、変形性関節炎、強直性脊椎炎、骨格性の炎症、自己免疫性の耳疾患または耳障害、および、内耳の自己免疫疾患または自己免疫障害からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項29】
前記炎症性の腎臓疾患または腎臓障害は、自己免疫性間質性腎炎および/または腎臓ガンであることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項30】
前記炎症性の生殖器疾患または生殖器障害は、反復性流産、卵巣嚢、あるいは月経関連疾患または月経関連障害であることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項31】
前記炎症性の全身性疾患または全身性障害は、全身性エリテマトーデス、全身性硬化症、敗血症性ショック、毒性ショック症候群および悪液質からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項32】
前記感染性疾患または感染性障害は、慢性の感染性疾患または感染性障害、亜急性の感染性疾患または感染性障害、急性の感染性疾患または感染性障害、ウイルス性の疾患または障害、細菌性の疾患または障害、原生動物による疾患または障害、寄生虫による疾患または障害、真菌による疾患または障害、マイコプラズマによる疾患または障害、壊疽、敗血症、プリオンによる疾患または障害、インフルエンザ、結核、マラリア、後天的免疫不全症候群、および重症の急性呼吸症候群からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項33】
前記炎症性の移植関連疾患または移植関連障害は、移植片拒絶反応、慢性の移植片拒絶反応、亜急性の移植片拒絶反応、急性の移植片拒絶反応、超急性の移植片拒絶反応、および移植片対宿主の疾患または障害からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項34】
前記インプラントは、補綴インプラント、乳房インプラント、シリコーンインプラント、歯科インプラント、陰茎インプラント、心臓インプラント、人工関節、骨折修復デバイス、骨置換インプラント、薬物送達インプラント、カテーテル、ペースメーカー、人工心臓、人工心臓弁、薬物放出インプラント、電極および呼吸チューブからなる群から選択されることを特徴とする請求項33に記載の薬学的組成物。
【請求項35】
前記炎症性腫瘍は、悪性腫瘍、良性腫瘍、充実腫瘍、転移性腫瘍および非充実腫瘍からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項36】
前記炎症性の呼吸器疾患または呼吸器障害は、喘息、アレルギー性喘息、気腫、慢性閉塞性肺疾患または慢性閉塞性肺障害、類肉腫症および気管支炎からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項37】
酸化脂質に関連する炎症を治療または防止することができる少なくとも1つのさらなる化合物をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項38】
前記少なくとも1つのさらなる化合物は、HMGCoAレダクターゼ阻害剤(スタチン)、粘膜アジュバント、コルチコステロイド、ステロイド系抗炎症性薬物、非ステロイド系抗炎症性薬物、鎮痛剤、増殖因子、トキシン、HSP、β−2−糖タンパク質I、コレステリルエステル輸送タンパク質(CETP)阻害剤、ペルオキシソーム、増殖性活性化受容体(PPAR)アゴニスト、アテローム性動脈硬化防止薬、抗増殖性薬剤、エゼチミド、ニコチン酸、スクアレン阻害剤、ApoE Milano、ならびにそれらの任意の誘導体およびアナログからなる群から選択されることを特徴とする請求項37に記載の薬学的組成物。
【請求項39】
A1、A2、…、およびAn−1の少なくとも1つはCR’’R’’’であることを特徴とする請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項40】
前記A1、A2、…、およびAn−1の少なくとも1つは、水素以外のZを含むX1、X2、…、またはXn−1に連結されることを特徴とする請求項39に記載の薬学的組成物。
【請求項41】
nは3に等しいことを特徴とする請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項42】
A1およびA2の少なくとも一方がCR’’R’’’であることを特徴とする請求項41に記載の薬学的組成物。
【請求項43】
A2がCR’’R’’’であることを特徴とする請求項42に記載の薬学的組成物。
【請求項44】
A1およびA2のそれぞれがCR’’R’’’であることを特徴とする請求項42に記載の薬学的組成物。
【請求項45】
X2は、水素以外のZを含むことを特徴とする請求項41に記載の薬学的組成物。
【請求項46】
前記Zは、
からなる群から選択されることを特徴とする請求項45に記載の薬学的組成物。
【請求項47】
Wは酸素であり、R’’およびR’’’のそれぞれが独立して、水素およびアルキルからなる群から選択されることを特徴とする請求項46に記載の薬学的組成物。
【請求項48】
nは1に等しいことを特徴とする請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項49】
R1およびR’1の少なくとも一方がホスファートまたはホスホナートであることを特徴とする請求項48に記載の薬学的組成物。
【請求項50】
nは5または6に等しく、R1およびR’1の少なくとも一方と、RnおよびR’nの少なくとも一方とが、少なくとも1つのヘテロ脂環状環を形成することを特徴とする請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項51】
前記少なくとも1つのヘテロ脂環状環は単糖環であることを特徴とする請求項50に記載の薬学的組成物。
【請求項52】
内因性の酸化脂質に関連する炎症を治療または防止する方法であって、少なくとも1つの酸化脂質の治療効果的な量をその必要性のある対象に投与し、それによって、前記対象における内因性の酸化脂質に関連する炎症疾患または炎症障害を治療または防止することを含む方法。
【請求項53】
前記酸化脂質は、酸化リン脂質、血小板活性化因子、プラスマロゲン、酸化された基を末端に有する3個〜30個の炭素原子の置換炭化水素または非置換炭化水素、酸化スフィンゴ脂質、酸化糖脂質、酸化膜脂質、およびそれらの任意のアナログまたは誘導体からなる群から選択されることを特徴とする請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記酸化脂質は下記の一般式Iを有する化合物、その薬学的に受容可能な塩、プロドラッグ、水和物または溶媒和物であることを特徴とする請求項52に記載の方法:
式中、
nは1〜6の整数であり、ただし、n=1である場合、Cn、Bn、Rn、R’nおよびYは存在しない;
B1、B2、…、Bn−1およびBnのそれぞれは独立して、酸素、イオウ、窒素、リンおよびケイ素からなる群から選択され、前記窒素、リンおよびケイ素のそれぞれは、水素、孤立対電子、アルキル、ハロ、シクロアルキル、アリール、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオアリールオキシ、チオアルコキシおよびオキソからなる群から選択される少なくとも1つの置換基によって置換される;
A1、A2、…、An−1およびAnのそれぞれは独立して、CR’’R’’’、C=OおよびC=Sからなる群から選択される;
Yは、水素、アルキル、アリール、シクロアルキル、カルボキシ、サッカリド、リン酸、ホスホリルコリン、ホスホリルエタノールアミン、ホスホリルセリン、ホスホリルカルジオリピン、ホスホリルイノシトール、エチルホスホコリン、ホスホリルメタノール、ホスホリルエタノール、ホスホリルプロパノール、ホスホリルブタノール、ホスホリルエタノールアミン−N−ラクトース、ホスホエタノールアミン−N−[メトキシ(プロピレングリコール)]、ホスホイノシトール−4−ホスファート、ホスホイノシトール−4,5−ビホスホナート、ピロホスファート、ホスホエタノールアミン−ジエチレントリアミン−ペンタアセタート、ジニトロフェニル−ホスホエタノールアミンおよびホスホグリセロールからなる群から選択される;かつ
X1、X2、…、Xn−1のそれぞれは独立して、下記の一般式IIを有する飽和炭化水素または不飽和炭化水素である:
(式中、
mは1〜26の整数である;
Zは、下記の基からなる群から選択される:
[式中、
Wは、酸素、イオウ、窒素およびリンからなる群から選択され、それにより、前記窒素およびリンのそれぞれは、水素、孤立対電子、アルキル、ハロ、シクロアルキル、アリール、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオアリールオキシ、チオアルコキシおよびオキソからなる群から選択される少なくとも1つの置換基によって置換される];かつ
X1、X2、…、Xn−1の少なくとも1つは、水素ではないZを含み);
かつ
R1、R’1、R2、…、Rn−1、Rn、R’nのそれぞれ、R’’およびR’’’のそれぞれ、ならびに、Ra、R’a、Rb、R’b、…、Rm−1、R’m−1、RmおよびR’mのそれぞれは独立して、水素、結合、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環、ハロ、トリハロメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、ホスホナート、ホスファート、ホスフィニル、スルホニル、スルフィニル、スルホンアミド、アミド、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−カルバマート、N−カルバマート、C−チオカルボキシ、S−チオカルボキシおよびアミノからなる群から選択され、あるいは、R1、R’1、R2、…、Rn−1、RnおよびR’nの少なくとも2つ、ならびに/または、Ra、R’a、Rb、R’b、…、Rm−1、R’m−1、RmおよびR’mの少なくとも2つは、少なくとも1つの4員または5員または6員の芳香族環、複素芳香族環、脂環状環またはヘテロ脂環状環を形成する;かつ
C1、C2、…、Cn−1、Cnのそれぞれ、ならびに、Ca、Cb、…、Cm−1およびCmのそれぞれはキラルまたは非キラルな炭素原子であり、それぞれのキラルな炭素原子はS−配置および/またはR−配置を有する。
【請求項55】
A1、A2、…、およびAn−1の少なくとも1つはCR’’R’’’であることを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記A1、A2、…、およびAn−1の少なくとも1つは、水素以外のZを含むX1、X2、…、またはXn−1に連結されることを特徴とする請求項55に記載の方法。
【請求項57】
nは3に等しいことを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項58】
A1およびA2の少なくとも一方がCR’’R’’’であることを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項59】
A2がCR’’R’’’であることを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項60】
A1およびA2のそれぞれがCR’’R’’’であることを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項61】
X2は、水素以外のZを含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項62】
前記Zは、
からなる群から選択されることを特徴とする請求項61に記載の方法。
【請求項63】
Wは酸素であり、R’’およびR’’’のそれぞれが独立して、水素およびアルキルからなる群から選択されることを特徴とする請求項62に記載の方法。
【請求項64】
nは1に等しいことを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項65】
R1およびR’1の少なくとも一方がホスファートまたはホスホナートであることを特徴とする請求項64に記載の方法。
【請求項66】
nは5または6に等しく、R1およびR’1の少なくとも一方と、RnおよびR’nの少なくとも一方とが、少なくとも1つのヘテロ脂環状環を形成することを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項67】
前記少なくとも1つのヘテロ脂環状環は単糖環であることを特徴とする請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記酸化脂質は、1−パルミトイル−2−アゼラオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−アゼラオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−パルミトイル−2−グルタロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(PGPC)、1−パルミトイル−2−(5−オキソバレロイル)−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(POVPC)、1−パルミトイル−2−(9−オキソノナノイル)−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−アセトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−オクタデシル−2−アセトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−ブチロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−オクタデシル−2−ブチロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−パルミトイル−2−アセトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−オクタデセニル−2−アセトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−(ホモガンマリノレノイル)−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−アラキドノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−エイコサペンタエノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−ドコサヘキサエノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−オクタデシル−2−メチル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−ブテノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、Lyso PAF C16、Lyso PAF C18、1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−[12−[(7−ニトロ−1,3−ベンゾオキサジアゾール−4−イル)アミノ]ドデカノイル]−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−オレオイルsn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−アラキドノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−ドコサヘキサエノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−オレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン、1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−アラキドノイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミンおよび1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−ドコサヘキサエノイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミンからなる群から選択されることを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項69】
前記炎症は、特発性炎症性疾患または特発性炎症性障害、慢性の炎症性疾患または炎症性障害、急性の炎症性疾患または炎症性障害、自己免疫疾患または自己免疫障害、感染性疾患または感染性障害、炎症性の悪性疾患または悪性障害、炎症性の転移関連疾患または転移関連障害、炎症性の変性疾患または変性障害、過敏性に関連する疾患または障害、炎症性の心臓血管疾患または心臓血管障害、炎症性の脳血管疾患または脳血管障害、末梢血管疾患または末梢血管障害、炎症性の腺疾患または腺障害、炎症性の胃腸疾患または胃腸障害、炎症性の皮膚疾患または皮膚障害、炎症性の肝臓疾患または肝臓障害、炎症性の神経学的疾患または神経学的障害、炎症性の筋骨格疾患または筋骨格障害、炎症性の網膜疾患または網膜障害、炎症性の生殖系疾患または生殖系障害、炎症性の全身性疾患または全身性障害、炎症性の結合組織疾患または結合組織障害、炎症性腫瘍、壊死、炎症性の移植関連疾患または移植関連障害、炎症性の老化作用、免疫不全疾患または免疫不全障害、および炎症性の肺疾患または肺障害からなる群から選択される疾患または障害に関連することを特徴とする請求項52に記載の方法。
【請求項70】
前記過敏症は、I型過敏症、II型過敏症、III型過敏症、IV型過敏症、即時過敏症、抗体媒介過敏症、免疫複合体媒介過敏症、Tリンパ球媒介過敏症、遅延型過敏症、ヘルパーTリンパ球媒介過敏症、細胞傷害性Tリンパ球媒介過敏症、TH1リンパ球媒介過敏症およびTH2リンパ球媒介過敏症からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記炎症性の心臓血管疾患または心臓血管障害は、閉塞性の疾患または障害、アテローム性動脈硬化、心臓弁膜疾患、狭窄、再狭窄、ステント内狭窄、心筋梗塞、冠状動脈疾患、急性冠状動脈症候群、うっ血性心不全、狭心症、心筋性虚血、血栓症、ヴェーゲナー肉芽腫症、高安動脈炎、川崎症候群、抗第VII因子による自己免疫疾患または自己免疫障害、壊死性小血管脈管炎、微視的多発性血管炎、チャーグ・ストラウス症候群、少免疫型巣状壊死性糸球体腎炎、半月体形成性糸球体腎炎、抗リン脂質症候群、抗体誘導による心不全、血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、心臓自己免疫性、シャガス病またはシャガス障害、および抗ヘルパーTリンパ球自己免疫性からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項72】
前記脳血管疾患または脳血管障害は、卒中、脳血管の炎症、脳出血および椎骨動脈不全からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項73】
前記末梢血管疾患または末梢血管障害は、壊疽、糖尿病性血管障害、虚血性腸疾患、血栓症、糖尿病網膜症および糖尿病性腎症からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項74】
前記自己免疫疾患または自己免疫障害は、慢性的な慢性関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、混合性結合組織病、結節性動脈周囲炎、多発性筋炎/皮膚筋炎、シェーグレン症候群、ベーチェット病、多発性硬化症、自己免疫性糖尿病、橋本病、乾癬、原発性粘液水腫、悪性貧血、重症筋無力症、慢性の活動型肝炎、自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、ブドウ膜炎、脈管炎およびヘパリン誘導血小板減少からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項75】
前記炎症性の腺疾患または腺障害は、膵臓疾患または膵臓障害、I型糖尿病、甲状腺疾患または甲状腺障害、グレーヴズ病またはグレーヴズ障害、甲状腺炎、自発性自己免疫甲状腺炎、橋本甲状腺炎、特発性粘液水腫、卵巣自己免疫性、自己免疫性抗精子不妊症、自己免疫性前立腺炎およびI型自己免疫多腺性症候群からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項76】
前記炎症性の胃腸疾患または胃腸障害は、大腸炎、回腸炎、クローン病、慢性炎症性腸管疾患、炎症性腸症候群、慢性炎症性腸疾患、セリアック病、潰瘍性大腸炎、潰瘍、皮膚潰瘍、床ずれ、胃潰瘍、消化性潰瘍、口内潰瘍、鼻咽頭潰瘍、食道潰瘍、十二指腸潰瘍および胃腸潰瘍からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項77】
前記炎症性の皮膚疾患または皮膚障害は、ざ瘡、自己免疫性水疱性皮膚疾患または皮膚障害、尋常天疱瘡、水疱性類天疱瘡、落葉状天疱瘡、接触皮膚炎、および薬疹からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項78】
前記炎症性の肝臓疾患または肝臓障害は、自己免疫性肝炎、肝硬変および胆汁性肝硬変からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項79】
前記炎症性の神経学的疾患または神経学的障害は、多発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、重症筋無力症、運動神経障害、ギラン・バレー症候群、自己免疫性神経障害、ランバート・イートン筋無力症症候群、異所性新生物性の神経学的疾患または神経学的障害、異所性新生物性の小脳萎縮、非異所性新生物性の強直人間症候群、進行性小脳萎縮、ラスムセン脳炎、筋萎縮性側索硬化症、シドナム舞踏病、ジル・ド・ラ・トゥレット症候群、自己免疫性多内分泌腺症、免疫異常神経障害、後天的神経筋緊張症、多発性関節拘縮症、ハンチントン病、AIDS関連痴呆、筋萎縮性側索硬化症(AML)、発作、炎症性の網膜疾患または網膜障害、炎症性の眼疾患または眼障害、眼神経炎、海綿様脳症、片頭痛、頭痛、群発性頭痛および強直人間症候群からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項80】
前記炎症性の結合組織疾患または結合組織障害は、自己免疫性筋炎、原発性シェーグレン症候群、平滑筋の自己免疫疾患または自己免疫障害、筋炎、腱炎、靱帯の炎症、軟骨炎、関節の炎症、滑膜の炎症、手根管症候群、関節炎、慢性関節リウマチ、変形性関節炎、強直性脊椎炎、骨格性の炎症、自己免疫性の耳疾患または耳障害、および、内耳の自己免疫疾患または自己免疫障害からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項81】
前記炎症性の腎臓疾患または腎臓障害は、自己免疫性間質性腎炎および/または腎臓ガンであることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項82】
前記炎症性の生殖器疾患または生殖器障害は、反復性流産、卵巣嚢、あるいは月経関連疾患または月経関連障害であることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項83】
前記炎症性の全身性疾患または全身性障害は、全身性エリテマトーデス、全身性硬化症、敗血症性ショック、毒性ショック症候群および悪液質からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項84】
前記感染性疾患または感染性障害は、慢性の感染性疾患または感染性障害、亜急性の感染性疾患または感染性障害、急性の感染性疾患または感染性障害、ウイルス性の疾患または障害、細菌性の疾患または障害、原生動物による疾患または障害、寄生虫による疾患または障害、真菌による疾患または障害、マイコプラズマによる疾患または障害、壊疽、敗血症、プリオンによる疾患または障害、インフルエンザ、結核、マラリア、後天的免疫不全症候群、および重症の急性呼吸症候群からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項85】
前記炎症性の移植関連疾患または移植関連障害は、移植片拒絶反応、慢性の移植片拒絶反応、亜急性の移植片拒絶反応、急性の移植片拒絶反応、超急性の移植片拒絶反応、および移植片対宿主の疾患または障害からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項86】
前記インプラントは、補綴インプラント、乳房インプラント、シリコーンインプラント、歯科インプラント、陰茎インプラント、心臓インプラント、人工関節、骨折修復デバイス、骨置換インプラント、薬物送達インプラント、カテーテル、ペースメーカー、人工心臓、人工心臓弁、薬物放出インプラント、電極および呼吸チューブからなる群から選択されることを特徴とする請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記炎症性腫瘍は、悪性腫瘍、良性腫瘍、充実腫瘍、転移性腫瘍および非充実腫瘍からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項88】
前記炎症性の呼吸器疾患または呼吸器障害は、喘息、アレルギー性喘息、気腫、慢性閉塞性肺疾患または慢性閉塞性肺障害、類肉腫症および気管支炎からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項89】
前記炎症を治療または防止することができる少なくとも1つのさらなる化合物の治療効果的な量を前記対象に投与することをさらに含むことを特徴とする請求項52に記載の方法。
【請求項90】
前記少なくとも1つのさらなる化合物は、HMGCoAレダクターゼ阻害剤(スタチン)、粘膜アジュバント、コルチコステロイド、ステロイド系抗炎症性薬物、非ステロイド系抗炎症性薬物、鎮痛剤、増殖因子、トキシン、HSP、β−2−糖タンパク質I、コレステリルエステル輸送タンパク質(CETP)阻害剤、ペルオキシソーム増殖性活性化受容体(PPAR)アゴニスト、アテローム性動脈硬化防止薬、抗増殖性薬剤、エゼチミド、ニコチン酸、スクアレン阻害剤、ApoE Milano、ならびにそれらの任意の誘導体およびアナログからなる群から選択されることを特徴とする請求項89に記載の方法。
【請求項1】
下記の一般式Iを有する化合物、その薬学的に受容可能な塩、プロドラッグ、水和物または溶媒和物:
式中、
nは1〜6の整数であり、ただし、n=1である場合、Cn、Bn、Rn、R’nおよびYは存在しない;
B1、B2、…、Bn−1およびBnのそれぞれは独立して、酸素、イオウ、窒素、リンおよびケイ素からなる群から選択され、前記窒素、リンおよびケイ素のそれぞれは、水素、孤立対電子、アルキル、ハロ、シクロアルキル、アリール、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオアリールオキシ、チオアルコキシおよびオキソからなる群から選択される少なくとも1つの置換基によって置換される;
A1、A2、…、An−1およびAnのそれぞれは独立して、CR’’R’’’、C=OおよびC=Sからなる群から選択される;
Yは、水素、アルキル、アリール、シクロアルキル、カルボキシ、サッカリド、リン酸、ホスホリルコリン、ホスホリルエタノールアミン、ホスホリルセリン、ホスホリルカルジオリピン、ホスホリルイノシトール、エチルホスホコリン、ホスホリルメタノール、ホスホリルエタノール、ホスホリルプロパノール、ホスホリルブタノール、ホスホリルエタノールアミン−N−ラクトース、ホスホエタノールアミン−N−[メトキシ(プロピレングリコール)]、ホスホイノシトール−4−ホスファート、ホスホイノシトール−4,5−ビホスホナート、ピロホスファート、ホスホエタノールアミン−ジエチレントリアミン−ペンタアセタート、ジニトロフェニル−ホスホエタノールアミンおよびホスホグリセロールからなる群から選択される;かつ
X1、X2、…、Xn−1のそれぞれは独立して、下記の一般式IIを有する飽和炭化水素または不飽和炭化水素である:
(式中、
mは1〜26の整数である;
Zは、下記の基からなる群から選択される:
[式中、
Wは、酸素、イオウ、窒素およびリンからなる群から選択され、前記窒素およびリンのそれぞれは、水素、孤立対電子、アルキル、ハロ、シクロアルキル、アリール、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオアリールオキシ、チオアルコキシおよびオキソからなる群から選択される少なくとも1つの置換基によって置換される];かつ
X1、X2、…、Xn−1の少なくとも1つにおいて、Zは水素ではない);
かつ
R1、R’1、R2、…、Rn−1、Rn、R’nのそれぞれ、R’’およびR’’’のそれぞれ、ならびに、Ra、R’a、Rb、R’b、…、Rm−1、R’m−1、RmおよびR’mのそれぞれは独立して、水素、結合、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環、ハロ、トリハロメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、ホスホナート、ホスファート、ホスフィニル、スルホニル、スルフィニル、スルホンアミド、アミド、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−カルバマート、N−カルバマート、C−チオカルボキシ、S−チオカルボキシおよびアミノからなる群から選択され、あるいは、R1、R’1、R2、…、Rn−1、RnおよびR’nの少なくとも2つ、ならびに/または、Ra、R’a、Rb、R’b、…、Rm−1、R’m−1、RmおよびR’mの少なくとも2つは、少なくとも1つの4員または5員または6員の芳香族環、複素芳香族環、脂環状環またはヘテロ脂環状環を形成する;かつ
C1、C2、…、Cn−1、Cnのそれぞれ、ならびに、Ca、Cb、…、Cm−1およびCmのそれぞれはキラルまたは非キラルな炭素原子であり、それぞれのキラルな炭素原子はS−配置および/またはR−配置を有する。
【請求項2】
A1、A2、…、およびAn−1の少なくとも1つはCR’’R’’’であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記A1、A2、…、およびAn−1の少なくとも1つは、水素以外のZを含むX1、X2、…、またはXn−1に連結されることを特徴とする請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
nは3に等しいことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
A1およびA2の少なくとも一方がCR’’R’’’であることを特徴とする請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
A2がCR’’R’’’であることを特徴とする請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
A1およびA2のそれぞれがCR’’R’’’であることを特徴とする請求項5に記載の化合物。
【請求項8】
X2は、水素以外のZを含むことを特徴とする請求項4に記載の化合物。
【請求項9】
前記Zは、
からなる群から選択されることを特徴とする請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
Wは酸素であり、R’’およびR’’’のそれぞれが独立して、水素およびアルキルからなる群から選択されることを特徴とする請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
nは1に等しいことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
R1およびR’1の少なくとも一方がホスファートまたはホスホナートであることを特徴とする請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
nは5または6に等しく、R1およびR’1の少なくとも一方と、RnおよびR’nの少なくとも一方とが、少なくとも1つのヘテロ脂環状環を形成することを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
前記少なくとも1つのヘテロ脂環状環は単糖環であることを特徴とする請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
請求項1に記載の化合物を有効成分として含み、かつ、薬学的に受容可能なキャリアを含む薬学的組成物。
【請求項16】
内因性の酸化脂質に関連する炎症の治療または防止における使用のために、包装材に充填され、前記包装材内または前記包装材の表面において活字で識別されることを特徴とする請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項17】
前記炎症は、特発性炎症性疾患または特発性炎症性障害、慢性の炎症性疾患または炎症性障害、急性の炎症性疾患または炎症性障害、自己免疫疾患または自己免疫障害、感染性疾患または感染性障害、炎症性の悪性疾患または悪性障害、炎症性の転移関連疾患または転移関連障害、炎症性の変性疾患または変性障害、過敏性に関連する疾患または障害、炎症性の心臓血管疾患または心臓血管障害、炎症性の脳血管疾患または脳血管障害、末梢血管疾患または末梢血管障害、炎症性の腺疾患または腺障害、炎症性の胃腸疾患または胃腸障害、炎症性の皮膚疾患または皮膚障害、炎症性の肝臓疾患または肝臓障害、炎症性の神経学的疾患または神経学的障害、炎症性の筋骨格疾患または筋骨格障害、炎症性の網膜疾患または網膜障害、炎症性の生殖系疾患または生殖系障害、炎症性の全身性疾患または全身性障害、炎症性の結合組織疾患または結合組織障害、炎症性腫瘍、壊死、炎症性の移植関連疾患または移植関連障害、炎症性の老化作用、免疫不全疾患または免疫不全障害、増殖性疾患または増殖性障害、および炎症性の肺疾患または肺障害からなる群から選択される疾患または障害に関連することを特徴とする請求項16に記載の薬学的組成物。
【請求項18】
前記過敏症は、I型過敏症、II型過敏症、III型過敏症、IV型過敏症、即時過敏症、抗体媒介過敏症、免疫複合体媒介過敏症、Tリンパ球媒介過敏症、遅延型過敏症、ヘルパーTリンパ球媒介過敏症、細胞傷害性Tリンパ球媒介過敏症、TH1リンパ球媒介過敏症およびTH2リンパ球媒介過敏症からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項19】
前記炎症性の心臓血管疾患または心臓血管障害は、閉塞性の疾患または障害、アテローム性動脈硬化、心臓弁膜疾患、狭窄、再狭窄、ステント内狭窄、心筋梗塞、冠状動脈疾患、急性冠状動脈症候群、うっ血性心不全、狭心症、心筋性虚血、血栓症、ヴェーゲナー肉芽腫症、高安動脈炎、川崎症候群、抗第VII因子による自己免疫疾患または自己免疫障害、壊死性小血管脈管炎、微視的多発性血管炎、チャーグ・ストラウス症候群、少免疫型巣状壊死性糸球体腎炎、半月体形成性糸球体腎炎、抗リン脂質症候群、抗体誘導による心不全、血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、心臓自己免疫性、シャガス病またはシャガス障害、および抗ヘルパーTリンパ球自己免疫性からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項20】
前記脳血管疾患または脳血管障害は、卒中、脳血管の炎症、脳出血および椎骨動脈不全からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項21】
前記末梢血管疾患または末梢血管障害は、壊疽、糖尿病性血管障害、虚血性腸疾患、血栓症、糖尿病網膜症および糖尿病性腎症からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項22】
前記自己免疫疾患または自己免疫障害は、慢性的な慢性関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、混合性結合組織病、結節性動脈周囲炎、多発性筋炎/皮膚筋炎、シェーグレン症候群、ベーチェット病、多発性硬化症、自己免疫性糖尿病、橋本病、乾癬、原発性粘液水腫、悪性貧血、重症筋無力症、慢性の活動型肝炎、自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、ブドウ膜炎、脈管炎およびヘパリン誘導血小板減少からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項23】
前記炎症性の腺疾患または腺障害は、膵臓疾患または膵臓障害、I型糖尿病、甲状腺疾患または甲状腺障害、グレーヴズ病またはグレーヴズ障害、甲状腺炎、自発性自己免疫甲状腺炎、橋本甲状腺炎、特発性粘液水腫、卵巣自己免疫性、自己免疫性抗精子不妊症、自己免疫性前立腺炎およびI型自己免疫多腺性症候群からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項24】
前記炎症性の胃腸疾患または胃腸障害は、大腸炎、回腸炎、クローン病、慢性炎症性腸管疾患、炎症性腸症候群、慢性炎症性腸疾患、セリアック病、潰瘍性大腸炎、潰瘍、皮膚潰瘍、床ずれ、胃潰瘍、消化性潰瘍、口内潰瘍、鼻咽頭潰瘍、食道潰瘍、十二指腸潰瘍および胃腸潰瘍からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項25】
前記炎症性の皮膚疾患または皮膚障害は、ざ瘡、自己免疫性水疱性皮膚疾患または皮膚障害、尋常天疱瘡、水疱性類天疱瘡、落葉状天疱瘡、接触皮膚炎、および薬疹からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項26】
前記炎症性の肝臓疾患または肝臓障害は、自己免疫性肝炎、肝硬変および胆汁性肝硬変からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項27】
前記炎症性の神経学的疾患または神経学的障害は、多発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、重症筋無力症、運動神経障害、ギラン・バレー症候群、自己免疫性神経障害、ランバート・イートン筋無力症症候群、異所性新生物性の神経学的疾患または神経学的障害、異所性新生物性の小脳萎縮、非異所性新生物性の強直人間症候群、進行性小脳萎縮、ラスムセン脳炎、筋萎縮性側索硬化症、シドナム舞踏病、ジル・ド・ラ・トゥレット症候群、自己免疫性多内分泌腺症、免疫異常神経障害、後天的神経筋緊張症、多発性関節拘縮症、ハンチントン病、AIDS関連痴呆、筋萎縮性側索硬化症(AML)、発作、炎症性の網膜疾患または網膜障害、炎症性の眼疾患または眼障害、眼神経炎、海綿様脳症、片頭痛、頭痛、群発性頭痛および強直人間症候群からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項28】
前記炎症性の結合組織疾患または結合組織障害は、自己免疫性筋炎、原発性シェーグレン症候群、平滑筋の自己免疫疾患または自己免疫障害、筋炎、腱炎、靱帯の炎症、軟骨炎、関節の炎症、滑膜の炎症、手根管症候群、関節炎、慢性関節リウマチ、変形性関節炎、強直性脊椎炎、骨格性の炎症、自己免疫性の耳疾患または耳障害、および、内耳の自己免疫疾患または自己免疫障害からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項29】
前記炎症性の腎臓疾患または腎臓障害は、自己免疫性間質性腎炎および/または腎臓ガンであることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項30】
前記炎症性の生殖器疾患または生殖器障害は、反復性流産、卵巣嚢、あるいは月経関連疾患または月経関連障害であることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項31】
前記炎症性の全身性疾患または全身性障害は、全身性エリテマトーデス、全身性硬化症、敗血症性ショック、毒性ショック症候群および悪液質からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項32】
前記感染性疾患または感染性障害は、慢性の感染性疾患または感染性障害、亜急性の感染性疾患または感染性障害、急性の感染性疾患または感染性障害、ウイルス性の疾患または障害、細菌性の疾患または障害、原生動物による疾患または障害、寄生虫による疾患または障害、真菌による疾患または障害、マイコプラズマによる疾患または障害、壊疽、敗血症、プリオンによる疾患または障害、インフルエンザ、結核、マラリア、後天的免疫不全症候群、および重症の急性呼吸症候群からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項33】
前記炎症性の移植関連疾患または移植関連障害は、移植片拒絶反応、慢性の移植片拒絶反応、亜急性の移植片拒絶反応、急性の移植片拒絶反応、超急性の移植片拒絶反応、および移植片対宿主の疾患または障害からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項34】
前記インプラントは、補綴インプラント、乳房インプラント、シリコーンインプラント、歯科インプラント、陰茎インプラント、心臓インプラント、人工関節、骨折修復デバイス、骨置換インプラント、薬物送達インプラント、カテーテル、ペースメーカー、人工心臓、人工心臓弁、薬物放出インプラント、電極および呼吸チューブからなる群から選択されることを特徴とする請求項33に記載の薬学的組成物。
【請求項35】
前記炎症性腫瘍は、悪性腫瘍、良性腫瘍、充実腫瘍、転移性腫瘍および非充実腫瘍からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項36】
前記炎症性の呼吸器疾患または呼吸器障害は、喘息、アレルギー性喘息、気腫、慢性閉塞性肺疾患または慢性閉塞性肺障害、類肉腫症および気管支炎からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項37】
酸化脂質に関連する炎症を治療または防止することができる少なくとも1つのさらなる化合物をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項38】
前記少なくとも1つのさらなる化合物は、HMGCoAレダクターゼ阻害剤(スタチン)、粘膜アジュバント、コルチコステロイド、ステロイド系抗炎症性薬物、非ステロイド系抗炎症性薬物、鎮痛剤、増殖因子、トキシン、HSP、β−2−糖タンパク質I、コレステリルエステル輸送タンパク質(CETP)阻害剤、ペルオキシソーム、増殖性活性化受容体(PPAR)アゴニスト、アテローム性動脈硬化防止薬、抗増殖性薬剤、エゼチミド、ニコチン酸、スクアレン阻害剤、ApoE Milano、ならびにそれらの任意の誘導体およびアナログからなる群から選択されることを特徴とする請求項37に記載の薬学的組成物。
【請求項39】
A1、A2、…、およびAn−1の少なくとも1つはCR’’R’’’であることを特徴とする請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項40】
前記A1、A2、…、およびAn−1の少なくとも1つは、水素以外のZを含むX1、X2、…、またはXn−1に連結されることを特徴とする請求項39に記載の薬学的組成物。
【請求項41】
nは3に等しいことを特徴とする請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項42】
A1およびA2の少なくとも一方がCR’’R’’’であることを特徴とする請求項41に記載の薬学的組成物。
【請求項43】
A2がCR’’R’’’であることを特徴とする請求項42に記載の薬学的組成物。
【請求項44】
A1およびA2のそれぞれがCR’’R’’’であることを特徴とする請求項42に記載の薬学的組成物。
【請求項45】
X2は、水素以外のZを含むことを特徴とする請求項41に記載の薬学的組成物。
【請求項46】
前記Zは、
からなる群から選択されることを特徴とする請求項45に記載の薬学的組成物。
【請求項47】
Wは酸素であり、R’’およびR’’’のそれぞれが独立して、水素およびアルキルからなる群から選択されることを特徴とする請求項46に記載の薬学的組成物。
【請求項48】
nは1に等しいことを特徴とする請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項49】
R1およびR’1の少なくとも一方がホスファートまたはホスホナートであることを特徴とする請求項48に記載の薬学的組成物。
【請求項50】
nは5または6に等しく、R1およびR’1の少なくとも一方と、RnおよびR’nの少なくとも一方とが、少なくとも1つのヘテロ脂環状環を形成することを特徴とする請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項51】
前記少なくとも1つのヘテロ脂環状環は単糖環であることを特徴とする請求項50に記載の薬学的組成物。
【請求項52】
内因性の酸化脂質に関連する炎症を治療または防止する方法であって、少なくとも1つの酸化脂質の治療効果的な量をその必要性のある対象に投与し、それによって、前記対象における内因性の酸化脂質に関連する炎症疾患または炎症障害を治療または防止することを含む方法。
【請求項53】
前記酸化脂質は、酸化リン脂質、血小板活性化因子、プラスマロゲン、酸化された基を末端に有する3個〜30個の炭素原子の置換炭化水素または非置換炭化水素、酸化スフィンゴ脂質、酸化糖脂質、酸化膜脂質、およびそれらの任意のアナログまたは誘導体からなる群から選択されることを特徴とする請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記酸化脂質は下記の一般式Iを有する化合物、その薬学的に受容可能な塩、プロドラッグ、水和物または溶媒和物であることを特徴とする請求項52に記載の方法:
式中、
nは1〜6の整数であり、ただし、n=1である場合、Cn、Bn、Rn、R’nおよびYは存在しない;
B1、B2、…、Bn−1およびBnのそれぞれは独立して、酸素、イオウ、窒素、リンおよびケイ素からなる群から選択され、前記窒素、リンおよびケイ素のそれぞれは、水素、孤立対電子、アルキル、ハロ、シクロアルキル、アリール、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオアリールオキシ、チオアルコキシおよびオキソからなる群から選択される少なくとも1つの置換基によって置換される;
A1、A2、…、An−1およびAnのそれぞれは独立して、CR’’R’’’、C=OおよびC=Sからなる群から選択される;
Yは、水素、アルキル、アリール、シクロアルキル、カルボキシ、サッカリド、リン酸、ホスホリルコリン、ホスホリルエタノールアミン、ホスホリルセリン、ホスホリルカルジオリピン、ホスホリルイノシトール、エチルホスホコリン、ホスホリルメタノール、ホスホリルエタノール、ホスホリルプロパノール、ホスホリルブタノール、ホスホリルエタノールアミン−N−ラクトース、ホスホエタノールアミン−N−[メトキシ(プロピレングリコール)]、ホスホイノシトール−4−ホスファート、ホスホイノシトール−4,5−ビホスホナート、ピロホスファート、ホスホエタノールアミン−ジエチレントリアミン−ペンタアセタート、ジニトロフェニル−ホスホエタノールアミンおよびホスホグリセロールからなる群から選択される;かつ
X1、X2、…、Xn−1のそれぞれは独立して、下記の一般式IIを有する飽和炭化水素または不飽和炭化水素である:
(式中、
mは1〜26の整数である;
Zは、下記の基からなる群から選択される:
[式中、
Wは、酸素、イオウ、窒素およびリンからなる群から選択され、それにより、前記窒素およびリンのそれぞれは、水素、孤立対電子、アルキル、ハロ、シクロアルキル、アリール、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオアリールオキシ、チオアルコキシおよびオキソからなる群から選択される少なくとも1つの置換基によって置換される];かつ
X1、X2、…、Xn−1の少なくとも1つは、水素ではないZを含み);
かつ
R1、R’1、R2、…、Rn−1、Rn、R’nのそれぞれ、R’’およびR’’’のそれぞれ、ならびに、Ra、R’a、Rb、R’b、…、Rm−1、R’m−1、RmおよびR’mのそれぞれは独立して、水素、結合、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環、ハロ、トリハロメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、ホスホナート、ホスファート、ホスフィニル、スルホニル、スルフィニル、スルホンアミド、アミド、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−カルバマート、N−カルバマート、C−チオカルボキシ、S−チオカルボキシおよびアミノからなる群から選択され、あるいは、R1、R’1、R2、…、Rn−1、RnおよびR’nの少なくとも2つ、ならびに/または、Ra、R’a、Rb、R’b、…、Rm−1、R’m−1、RmおよびR’mの少なくとも2つは、少なくとも1つの4員または5員または6員の芳香族環、複素芳香族環、脂環状環またはヘテロ脂環状環を形成する;かつ
C1、C2、…、Cn−1、Cnのそれぞれ、ならびに、Ca、Cb、…、Cm−1およびCmのそれぞれはキラルまたは非キラルな炭素原子であり、それぞれのキラルな炭素原子はS−配置および/またはR−配置を有する。
【請求項55】
A1、A2、…、およびAn−1の少なくとも1つはCR’’R’’’であることを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記A1、A2、…、およびAn−1の少なくとも1つは、水素以外のZを含むX1、X2、…、またはXn−1に連結されることを特徴とする請求項55に記載の方法。
【請求項57】
nは3に等しいことを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項58】
A1およびA2の少なくとも一方がCR’’R’’’であることを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項59】
A2がCR’’R’’’であることを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項60】
A1およびA2のそれぞれがCR’’R’’’であることを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項61】
X2は、水素以外のZを含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項62】
前記Zは、
からなる群から選択されることを特徴とする請求項61に記載の方法。
【請求項63】
Wは酸素であり、R’’およびR’’’のそれぞれが独立して、水素およびアルキルからなる群から選択されることを特徴とする請求項62に記載の方法。
【請求項64】
nは1に等しいことを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項65】
R1およびR’1の少なくとも一方がホスファートまたはホスホナートであることを特徴とする請求項64に記載の方法。
【請求項66】
nは5または6に等しく、R1およびR’1の少なくとも一方と、RnおよびR’nの少なくとも一方とが、少なくとも1つのヘテロ脂環状環を形成することを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項67】
前記少なくとも1つのヘテロ脂環状環は単糖環であることを特徴とする請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記酸化脂質は、1−パルミトイル−2−アゼラオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−アゼラオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−パルミトイル−2−グルタロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(PGPC)、1−パルミトイル−2−(5−オキソバレロイル)−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(POVPC)、1−パルミトイル−2−(9−オキソノナノイル)−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−アセトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−オクタデシル−2−アセトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−ブチロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−オクタデシル−2−ブチロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−パルミトイル−2−アセトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−オクタデセニル−2−アセトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−(ホモガンマリノレノイル)−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−アラキドノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−エイコサペンタエノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−ドコサヘキサエノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−オクタデシル−2−メチル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−ヘキサデシル−2−ブテノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、Lyso PAF C16、Lyso PAF C18、1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−[12−[(7−ニトロ−1,3−ベンゾオキサジアゾール−4−イル)アミノ]ドデカノイル]−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−オレオイルsn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−アラキドノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−ドコサヘキサエノイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−オレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン、1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−アラキドノイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミンおよび1−O−1’−(Z)−ヘキサデセニル−2−ドコサヘキサエノイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミンからなる群から選択されることを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項69】
前記炎症は、特発性炎症性疾患または特発性炎症性障害、慢性の炎症性疾患または炎症性障害、急性の炎症性疾患または炎症性障害、自己免疫疾患または自己免疫障害、感染性疾患または感染性障害、炎症性の悪性疾患または悪性障害、炎症性の転移関連疾患または転移関連障害、炎症性の変性疾患または変性障害、過敏性に関連する疾患または障害、炎症性の心臓血管疾患または心臓血管障害、炎症性の脳血管疾患または脳血管障害、末梢血管疾患または末梢血管障害、炎症性の腺疾患または腺障害、炎症性の胃腸疾患または胃腸障害、炎症性の皮膚疾患または皮膚障害、炎症性の肝臓疾患または肝臓障害、炎症性の神経学的疾患または神経学的障害、炎症性の筋骨格疾患または筋骨格障害、炎症性の網膜疾患または網膜障害、炎症性の生殖系疾患または生殖系障害、炎症性の全身性疾患または全身性障害、炎症性の結合組織疾患または結合組織障害、炎症性腫瘍、壊死、炎症性の移植関連疾患または移植関連障害、炎症性の老化作用、免疫不全疾患または免疫不全障害、および炎症性の肺疾患または肺障害からなる群から選択される疾患または障害に関連することを特徴とする請求項52に記載の方法。
【請求項70】
前記過敏症は、I型過敏症、II型過敏症、III型過敏症、IV型過敏症、即時過敏症、抗体媒介過敏症、免疫複合体媒介過敏症、Tリンパ球媒介過敏症、遅延型過敏症、ヘルパーTリンパ球媒介過敏症、細胞傷害性Tリンパ球媒介過敏症、TH1リンパ球媒介過敏症およびTH2リンパ球媒介過敏症からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記炎症性の心臓血管疾患または心臓血管障害は、閉塞性の疾患または障害、アテローム性動脈硬化、心臓弁膜疾患、狭窄、再狭窄、ステント内狭窄、心筋梗塞、冠状動脈疾患、急性冠状動脈症候群、うっ血性心不全、狭心症、心筋性虚血、血栓症、ヴェーゲナー肉芽腫症、高安動脈炎、川崎症候群、抗第VII因子による自己免疫疾患または自己免疫障害、壊死性小血管脈管炎、微視的多発性血管炎、チャーグ・ストラウス症候群、少免疫型巣状壊死性糸球体腎炎、半月体形成性糸球体腎炎、抗リン脂質症候群、抗体誘導による心不全、血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、心臓自己免疫性、シャガス病またはシャガス障害、および抗ヘルパーTリンパ球自己免疫性からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項72】
前記脳血管疾患または脳血管障害は、卒中、脳血管の炎症、脳出血および椎骨動脈不全からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項73】
前記末梢血管疾患または末梢血管障害は、壊疽、糖尿病性血管障害、虚血性腸疾患、血栓症、糖尿病網膜症および糖尿病性腎症からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項74】
前記自己免疫疾患または自己免疫障害は、慢性的な慢性関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、混合性結合組織病、結節性動脈周囲炎、多発性筋炎/皮膚筋炎、シェーグレン症候群、ベーチェット病、多発性硬化症、自己免疫性糖尿病、橋本病、乾癬、原発性粘液水腫、悪性貧血、重症筋無力症、慢性の活動型肝炎、自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、ブドウ膜炎、脈管炎およびヘパリン誘導血小板減少からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項75】
前記炎症性の腺疾患または腺障害は、膵臓疾患または膵臓障害、I型糖尿病、甲状腺疾患または甲状腺障害、グレーヴズ病またはグレーヴズ障害、甲状腺炎、自発性自己免疫甲状腺炎、橋本甲状腺炎、特発性粘液水腫、卵巣自己免疫性、自己免疫性抗精子不妊症、自己免疫性前立腺炎およびI型自己免疫多腺性症候群からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項76】
前記炎症性の胃腸疾患または胃腸障害は、大腸炎、回腸炎、クローン病、慢性炎症性腸管疾患、炎症性腸症候群、慢性炎症性腸疾患、セリアック病、潰瘍性大腸炎、潰瘍、皮膚潰瘍、床ずれ、胃潰瘍、消化性潰瘍、口内潰瘍、鼻咽頭潰瘍、食道潰瘍、十二指腸潰瘍および胃腸潰瘍からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項77】
前記炎症性の皮膚疾患または皮膚障害は、ざ瘡、自己免疫性水疱性皮膚疾患または皮膚障害、尋常天疱瘡、水疱性類天疱瘡、落葉状天疱瘡、接触皮膚炎、および薬疹からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項78】
前記炎症性の肝臓疾患または肝臓障害は、自己免疫性肝炎、肝硬変および胆汁性肝硬変からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項79】
前記炎症性の神経学的疾患または神経学的障害は、多発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、重症筋無力症、運動神経障害、ギラン・バレー症候群、自己免疫性神経障害、ランバート・イートン筋無力症症候群、異所性新生物性の神経学的疾患または神経学的障害、異所性新生物性の小脳萎縮、非異所性新生物性の強直人間症候群、進行性小脳萎縮、ラスムセン脳炎、筋萎縮性側索硬化症、シドナム舞踏病、ジル・ド・ラ・トゥレット症候群、自己免疫性多内分泌腺症、免疫異常神経障害、後天的神経筋緊張症、多発性関節拘縮症、ハンチントン病、AIDS関連痴呆、筋萎縮性側索硬化症(AML)、発作、炎症性の網膜疾患または網膜障害、炎症性の眼疾患または眼障害、眼神経炎、海綿様脳症、片頭痛、頭痛、群発性頭痛および強直人間症候群からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項80】
前記炎症性の結合組織疾患または結合組織障害は、自己免疫性筋炎、原発性シェーグレン症候群、平滑筋の自己免疫疾患または自己免疫障害、筋炎、腱炎、靱帯の炎症、軟骨炎、関節の炎症、滑膜の炎症、手根管症候群、関節炎、慢性関節リウマチ、変形性関節炎、強直性脊椎炎、骨格性の炎症、自己免疫性の耳疾患または耳障害、および、内耳の自己免疫疾患または自己免疫障害からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項81】
前記炎症性の腎臓疾患または腎臓障害は、自己免疫性間質性腎炎および/または腎臓ガンであることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項82】
前記炎症性の生殖器疾患または生殖器障害は、反復性流産、卵巣嚢、あるいは月経関連疾患または月経関連障害であることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項83】
前記炎症性の全身性疾患または全身性障害は、全身性エリテマトーデス、全身性硬化症、敗血症性ショック、毒性ショック症候群および悪液質からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項84】
前記感染性疾患または感染性障害は、慢性の感染性疾患または感染性障害、亜急性の感染性疾患または感染性障害、急性の感染性疾患または感染性障害、ウイルス性の疾患または障害、細菌性の疾患または障害、原生動物による疾患または障害、寄生虫による疾患または障害、真菌による疾患または障害、マイコプラズマによる疾患または障害、壊疽、敗血症、プリオンによる疾患または障害、インフルエンザ、結核、マラリア、後天的免疫不全症候群、および重症の急性呼吸症候群からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項85】
前記炎症性の移植関連疾患または移植関連障害は、移植片拒絶反応、慢性の移植片拒絶反応、亜急性の移植片拒絶反応、急性の移植片拒絶反応、超急性の移植片拒絶反応、および移植片対宿主の疾患または障害からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項86】
前記インプラントは、補綴インプラント、乳房インプラント、シリコーンインプラント、歯科インプラント、陰茎インプラント、心臓インプラント、人工関節、骨折修復デバイス、骨置換インプラント、薬物送達インプラント、カテーテル、ペースメーカー、人工心臓、人工心臓弁、薬物放出インプラント、電極および呼吸チューブからなる群から選択されることを特徴とする請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記炎症性腫瘍は、悪性腫瘍、良性腫瘍、充実腫瘍、転移性腫瘍および非充実腫瘍からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項88】
前記炎症性の呼吸器疾患または呼吸器障害は、喘息、アレルギー性喘息、気腫、慢性閉塞性肺疾患または慢性閉塞性肺障害、類肉腫症および気管支炎からなる群から選択されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
【請求項89】
前記炎症を治療または防止することができる少なくとも1つのさらなる化合物の治療効果的な量を前記対象に投与することをさらに含むことを特徴とする請求項52に記載の方法。
【請求項90】
前記少なくとも1つのさらなる化合物は、HMGCoAレダクターゼ阻害剤(スタチン)、粘膜アジュバント、コルチコステロイド、ステロイド系抗炎症性薬物、非ステロイド系抗炎症性薬物、鎮痛剤、増殖因子、トキシン、HSP、β−2−糖タンパク質I、コレステリルエステル輸送タンパク質(CETP)阻害剤、ペルオキシソーム増殖性活性化受容体(PPAR)アゴニスト、アテローム性動脈硬化防止薬、抗増殖性薬剤、エゼチミド、ニコチン酸、スクアレン阻害剤、ApoE Milano、ならびにそれらの任意の誘導体およびアナログからなる群から選択されることを特徴とする請求項89に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14a】
【図14b】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14a】
【図14b】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公表番号】特表2007−531706(P2007−531706A)
【公表日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−531006(P2006−531006)
【出願日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【国際出願番号】PCT/IL2004/000453
【国際公開番号】WO2004/106486
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(503179263)ヴァスキュラー バイオジェニックス リミテッド (12)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【国際出願番号】PCT/IL2004/000453
【国際公開番号】WO2004/106486
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(503179263)ヴァスキュラー バイオジェニックス リミテッド (12)
【Fターム(参考)】
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