説明

鉄道車両用軸箱支持装置

【課題】軸梁と軸箱および台車枠との固定部における弾性部材を無くした鉄道車両用軸箱支持装置を提供すること。
【解決手段】輪軸を回転可能に支持するとともに軸バネ86を介して台車枠82を上部に搭載する軸箱81と、その軸箱81と台車枠82とを車体のレール方向に連結する軸梁10とを有するものであって、軸梁10は、軸箱81と台車枠82とを連結する板バネ11,12であり、板バネ11,12を固定する軸箱81及び台車枠82の一方の固定面が上下方向に形成され、他方の固定面が車体の枕木方向に形成され、板バネに11,12に、軸箱81と台車枠82との間のレール方向の変位を許容する変形形状部分が設けられた鉄道車両用軸箱支持装置1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸箱と台車枠とを板ばねで構成した軸梁によって連結した鉄道車両用軸箱支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の鉄道車両用軸箱支持装置として、例えば下記特許文献1に開示されたものを挙げることができる。図7は、同文献に記載された鉄道車両用軸箱支持装置を示した側面図であり、図8は、その軸梁部分を示した平面図である。この鉄道車両用軸箱支持装置(以下、単に「軸箱支持装置」とする)100は、輪軸を回転支持する軸箱120を有し、その軸箱120には軸バネを介して台車枠110が搭載されている。台車枠110と軸箱120とは、軸梁130によって連結されている。軸梁130は、上下一対の水平バネ131と、枕木方向に一対の垂直バネ132が連結ブロック133を介して連結されている。そして、水平バネ131は台車枠110側に固定され、垂直バネ132は軸箱120側に固定されている。
【0003】
軸箱120を軸梁130によって台車枠110に連結した軸箱支持装置100は、軸箱120に支持された輪軸を枕木方向及びレール方向にガタ無く保持することができる。そして、走行中に生じる台車枠110と軸箱120との相対変位のうち、軸梁130の水平バネ131が上下方向変位を許容し、垂直バネ132が枕木方向の変位を許容する。こうした軸箱支持装置100は、垂直バネ132が枕木方向の変位を許容するため、高速走行時における枕木方向の振動に対して良好であり、摩耗部品が無いため保守が容易であるとするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭48−98810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、水平板バネのみで台車枠110と軸箱120とを連結する軸梁であれば、通常は両連結部にゴムブッシュなどの弾性材が用いられている。この点、軸箱支持装置100は、前述したように枕木方向の振動すなわち枕木方向の相対変位は許容できるため、摩耗部品が無いものとして構成されている。しかし、軸箱支持装置100では、台車枠110と軸箱120との間で生じるレール方向の相対変位を許容することはできない。水平バネ131や垂直バネ132が撓み、台車枠110と軸箱120の距離が縮む方向には変位しても、伸びる方向には変位しないからである。更に、縮む方向の変位に関しても、水平バネ131や垂直バネ132の平面方向に受ける荷重の変形であるため撓み難く、レール方向の変位を十分に許容し得ない。
【0006】
本発明は、かかる課題を解決すべく、軸梁と軸箱および台車枠との固定部における弾性部材を無くし、上下、レール方向および枕木方向の変位を許容する軸梁を持った鉄道車両用軸箱支持装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置は、輪軸を回転可能に支持するとともに軸バネを介して台車枠を上部に搭載する軸箱と、その軸箱と台車枠とを車体のレール方向に連結する軸梁とを有するものであって、前記軸梁は、前記軸箱と台車枠とを連結する板バネであり、前記板バネを固定する前記軸箱及び台車枠の一方の固定面が上下方向に形成され、他方の固定面が車体の枕木方向に形成され、前記板バネに、前記軸箱と台車枠との間のレール方向の変位を許容する変形形状部分が形成されたものであることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置は、前記軸梁が、一対の板バネによって構成されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置は、前記軸梁が、前記軸箱側の固定面が上下方向に形成され、前記台車枠側の固定面が枕木方向に形成されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置は、前記軸梁が、両端の固定部が90度ずれるように捩った捩り部分を有する捩り板バネであり、その一端部が前記軸箱に固定され、他端部が前記台車枠に固定されたものであることが好ましい。
【0009】
また、本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置は、前記軸梁が、両端の平面部分の間に湾曲した湾曲部分が形成された湾曲板バネと、平板の平面板バネとが連結されたものであって、一対の前記湾曲板バネは、前記湾曲部分が上下に広がる向きで略水平に配置され、その一端部分が前記軸箱側に固定され、他端部分が連結ブロックに固定され、一対の前記平板バネは、略垂直に配置され、その一端部分が前記台車枠から下方に延びたブラケットに対し前記一対の湾曲板バネの間で固定され、他端部分が前記連結ブロックに固定されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置は、前記軸梁が、前記ブラケット側にレール方向に延びたストッパが固定され、前記湾曲板バネの撓みが所定量を超えた場合に、前記軸箱側や前記連結ブロックに当該ストッパが当たるようにしたものであることが好ましい。
【0010】
また、本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置は、前記軸梁が、両端の平面部分の間に湾曲した湾曲部分が形成された湾曲板バネと、平板の平面板バネとが連結されたものであって、一対の前記湾曲板バネは、前記湾曲部分が上下に狭まる向きで略水平に配置され、その一端部分が前記軸箱側に固定され、他端部分が連結ブロックに固定され、一対の前記平板バネは、略垂直に配置され、その一端部分が前記連結ブロックに固定され、他端部分が前記台車枠に固定されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置は、前記軸梁が、前記湾曲板バネの向かい合った湾曲部分に弾性部材を挟み込んだものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置は、前記板バネが、セレーションを形成して固定されたものであることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、軸箱と台車枠とを連結する板バネが、軸箱及び台車枠の一方の固定面が上下方向に形成され、他方の固定面が車体の枕木方向に形成されたことにより、軸箱と台車枠との相対的な変位が上下および枕木方向に生じた場合には、固定部に近い位置で板バネが撓むことにより当該変位を許容し、特に、レール方向の変位に対しても、板バネの変形形状部分、例えば捩り部分や湾曲部分が変形することにより当該変位を許容する。そのため、本発明によれば、軸梁と軸箱および台車枠との固定部における弾性部材を無くしても、板バネのみで上下、枕木方向、そしてレール方向の変位を許容することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】鉄道車両用軸箱支持装置の第1実施形態を示した平面図である。
【図2】鉄道車両用軸箱支持装置の第1実施形態を示した側部断面図である。
【図3】鉄道車両用軸箱支持装置の第2実施形態を示した平面図である。
【図4】鉄道車両用軸箱支持装置の第2実施形態を示した側部断面図である。
【図5】鉄道車両用軸箱支持装置の第3実施形態を示した平面図である。
【図6】鉄道車両用軸箱支持装置の第3実施形態を示した側部断面図である。
【図7】従来の鉄道車両用軸箱支持装置を示した側面図である。
【図8】従来の鉄道車両用軸箱支持装置の軸梁部分を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置の実施形態について図面を参照しながら以下に説明する。なお、鉄道車両用軸箱支持装置を以下、単に「軸箱支持装置」とする。図1及び図2は、軸箱支持装置の第1実施形態を示した図であり、図1は平面図を、図2は側部断面図を示している。
【0014】
軸箱支持装置1は、軸箱81と台車枠82とが車体のレール方向に軸梁10を介して連結されている。その軸箱81の上にはバネ座83が配置され、台車枠82には側梁先端にバネ帽84が形成され、そこにバネ受85が取り付けられている。そうしたバネ座83とバネ受85との間には、二重のコイルバネが軸バネ86として入れられている。軸バネ86は、台車枠82に対する軸箱81の上下方向の動きを吸収し、車体などの荷重バランスを調整する他、台車枠82に対する軸箱81の水平方向の動きを吸収する。
【0015】
軸箱81と台車枠82を連結する軸梁10は、軸箱81の上下方向の変位の他、水平方向すなわち枕木方向の首振りやレール方向の変位を許容する構成が取られている。板バネからなる従来の軸梁は、前述したように固定部にゴムブッシュなどが設けられていたが、本実施形態では、そうした弾性部材を排除しつつ、上下及び水平方向の滑らかな変位を可能とする構成とした。
【0016】
第1実施形態の軸梁10では、捩られた形状の2枚の捩り板バネ11,12が対になって固定されている。軸箱81には、固定部13が突き出し、上下の固定面にセレーションが形成されている。他方、台車枠82には、図示する側梁821の枕木方向の側面に固定部14が突設され、突き出した固定面にセレーションが形成されている。従って、軸箱81と台車枠82のそれぞれに形成された固定部13,14は、固定面の向きが90度ずれている。
【0017】
捩り板バネ11,12にも両端の平面部分にセレーションが形成され、固定部13,14の各セレーションと噛み合い、ネジ止めして締結されている。その捩り板バネ11,12は、中央部分が予め90度に捩られた形状のものであって、軸箱81の固定部13に固定された一端部分は水平面であり、台車枠82の固定部14に固定された他端部分は垂直面になっている。そして、捩り板バネ11,12は、互いが干渉しないように上下左右が逆になるように固定されている。
【0018】
軸梁10によれば、軸箱81と台車枠82との相対的な変位が上下および枕木方向に生じた場合には、捩り板バネ11,12の固定部に近い平面部分が撓んで変位を許容する。また、レール方向の変位に対しても、捩り板バネ11,12の変形形状部分すなわち捩れ部分が撓んで当該変位を許容することができる。これらは、弾性部材を用いない捩り板バネ11,12の撓みによるものであるため、軸箱81と台車枠82との相対的な滑らかな変位を可能にする。そして、捩り板バネ11,12の固定部に弾性部材を設ける必要がないため、部品の減少や、部品交換の作業が不要になる。しかも、この構成は、部品点数を減らし、固定部の構造も極めて単純なものとすることができる。
【0019】
(第2実施形態)
次に、図3及び図4は、第2実施形態の軸箱支持装置2を示した図であり、図3は平面図を、図4は側部断面図を示している。第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付して説明する。本実施形態の軸箱支持装置2は、第1実施形態同様に、軸梁20が、連結した軸箱81と台車枠82との相対的な上下方向の変位の他、水平方向の変位を許容したものである。
【0020】
この軸梁20は、2分割された構成であって、略水平に配置した上下一対の湾曲した湾曲板バネ21と、略垂直に配置した枕木方向に一対の平らな平板バネ22が連結されている。軸箱81には固定部23が突き出し、上下の固定面にセレーションが形成され、他方、台車枠82には下方に延びたブラケット24が形成されている。湾曲板バネ21は、その一端部分が軸箱81の固定部23に対してネジ止めによって締結され、他端部分は連結ブロック25にネジ止めによって締結されている。この湾曲板バネ21は、両端の平面部分と中央の湾曲部分とから構成され、一対の湾曲板バネ21は、図示するように中央の湾曲部分が上下に広がるように取り付けられている。
【0021】
一方、平板バネ22は、図4に示す側面側から見た場合に、上下一対の湾曲板バネ21の間に位置するように取り付けられる。従って、平板バネ22は、連結ブロック25から前方に向けて配置され、一端部分が連結ブロック25にネジ止めされ、他端部分は側梁821から垂れ下がったブラケット24の先端部分に固定されている。一対の平板バネ22は、ブラケット24との固定部において接続バー26で一体に連結されている。連結ブロック25にはセレーションが形成され、湾曲板バネ21や平板バネ22に形成されたセレーションと噛み合っている。
【0022】
軸箱81と、台車枠82に形成されたブラケット24に対する、湾曲板バネ21と平板バネ22の固定面は90度のずれが生じている。こうした軸梁20によれば、軸箱81と台車枠82との相対的な変位が上下方向の場合には湾曲板バネ21が撓み、枕木方向の場合には平板バネ22が撓むことにより、それぞれの変位を許容する。また、レール方向に変位が生じても、湾曲板バネ21の湾曲部分が変形形状部分として変形することにより、当該変位を許容することができる。このとき、大きな荷重によって湾曲部分が押し縮められた場合、連結バー26に固定されたストッパ27が固定部23や連結ブロック25に当接し、それ以上の変形を止めて座屈を防止している。
【0023】
軸梁20は、弾性部材を用いない湾曲板バネ21や平板バネ22の撓みや、湾曲バネ21の変形によるものであるため、軸箱81と台車枠82との相対的な滑らかな変位を可能にする。そして、湾曲板バネ21や平板バネ22の固定部に弾性部材を設ける必要がないため、部品交換の作業が不要になる。
【0024】
(第3実施形態)
次に、図5及び図6は、第3実施形態の軸箱支持装置3を示した図であり、図5は平面図を、図6は側部断面図を示している。第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付して説明する。本実施形態の軸箱支持装置3は、第1実施形態と同様に、軸梁30が、連結した軸箱81と台車枠82との相対的な上下方向の変位の他、水平方向の変位を許容したものである。
【0025】
軸梁30は、長手方向に2分割された構成であって、略水平に配置した上下一対の湾曲した湾曲板バネ31と、略垂直に配置した一対の平板バネ32が連結されている。軸箱81には、固定部33が突き出し、上下の固定面にセレーションが形成されている。他方、台車枠82には、図示する側梁821の枕木方向の側面に固定部34が突設され、突き出した固定面にセレーションが形成されている。従って、軸箱81と台車枠82のそれぞれに形成された固定部33,34は、固定面の向きが90度ずれている。
【0026】
湾曲板バネ31と平板バネ32の間には連結ブロック35が設けられ、上下左右の固定面に突設した固定部にセレーションが形成されている。湾曲板バネ31と平板バネ32にも両端部分にセレーションが形成され、固定部33,34及び連結ブロック35の各セレーションと噛み合い、ネジ止めして締結されている。そして、湾曲板バネ31は、両端の平面部分と中央の湾曲部分とから構成され、一対の湾曲板バネ31は上下対称であって、図示するように中央の湾曲部分が互いに接近する方向に配置されている。
【0027】
上下一対の湾曲板バネ31は、間隔を狭めた湾曲部分にゴム材などかなる弾性部材36が挟まれ、その上下に配置された同じゴム材などの弾性部材37とともに、上下に貫通したボルトとナットによって連結されている。湾曲板バネ31は、湾曲部分の変形によってレール方向の変位を許容するが、弾性部材36が湾曲板バネ31の過大な変形を抑えて座屈を防止する。
【0028】
こうした軸梁30によれば、軸箱81と台車枠82との相対的な変位が上下方向の場合には湾曲板バネ31が撓み、枕木方向の場合には平板バネ32が撓むことにより、それぞれの変位を許容する。また、レール方向に変位が生じても、湾曲板バネ31の湾曲部分が変形形状部分として変形することにより、当該変位を許容することができる。このとき、大きな荷重によって湾曲部分が押し縮められる場合でも、弾性部材36が変形を抑えて座屈を防止している。
【0029】
軸梁30は、弾性部材を用いない湾曲板バネ31や平板バネ32の撓みや、湾曲バネ31の変形によるものであるため、軸箱81と台車枠82との相対的な滑らかな変位を可能にする。そして、湾曲板バネ31や平板バネ32の固定部に弾性部材を設ける必要がないため、部品交換の作業が不要になる。
【0030】
以上、本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置について実施形態を説明したが、本発明は、これに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では各種板バネを対にして軸梁を構成したが、板バネの強度によっては一枚で構成するようにしてもよい。
また、例えば、前記第2及び第3実施形態では、ストッパ27や弾性部材36を設けて座屈を防止する構成としたが、湾曲板バネ21,31に強度があれば、ストッパ27や弾性部材36を省略した構成であってもよい。
【符号の説明】
【0031】
1 鉄道車両用軸箱支持装置
10 軸梁
11,12 捩り板バネ
81 軸箱
82 台車枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
輪軸を回転可能に支持するとともに軸バネを介して台車枠を上部に搭載する軸箱と、その軸箱と台車枠とを車体のレール方向に連結する軸梁とを有する鉄道車両用軸箱支持装置において、
前記軸梁は、前記軸箱と台車枠とを連結する板バネであり、前記板バネを固定する前記軸箱及び台車枠の一方の固定面が上下方向に形成され、他方の固定面が車体の枕木方向に形成され、前記板バネに、前記軸箱と台車枠との間のレール方向の変位を許容する変形形状部分が形成されたものであることを特徴とする鉄道車両用軸箱支持装置。
【請求項2】
請求項1に記載する鉄道車両用軸箱支持装置において、
前記軸梁は、一対の板バネによって構成されたものであることを特徴とする鉄道車両用軸箱支持装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載する鉄道車両用軸箱支持装置において、
前記軸梁は、前記軸箱側の固定面が上下方向に形成され、前記台車枠側の固定面が枕木方向に形成されたものであることを特徴とする鉄道車両用軸箱支持装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載する鉄道車両用軸箱支持装置において、
前記軸梁は、両端の固定部が90度ずれるように捩った捩り部分を有する捩り板バネであり、その一端部が前記軸箱に固定され、他端部が前記台車枠に固定されたものであることを特徴とする鉄道車両用軸箱支持装置。
【請求項5】
請求項2又は請求項3に記載する鉄道車両用軸箱支持装置において、
前記軸梁は、両端の平面部分の間に湾曲した湾曲部分が形成された湾曲板バネと、平板の平面板バネとが連結されたものであって、
一対の前記湾曲板バネは、前記湾曲部分が上下に広がる向きで略水平に配置され、その一端部分が前記軸箱側に固定され、他端部分が連結ブロックに固定され、
一対の前記平板バネは、略垂直に配置され、その一端部分が前記台車枠から下方に延びたブラケットに対し前記一対の湾曲板バネの間で固定され、他端部分が前記連結ブロックに固定されたものであることを特徴とする鉄道車両用軸箱支持装置。
【請求項6】
請求項5に記載する鉄道車両用軸箱支持装置において、
前記軸梁は、前記ブラケット側にレール方向に延びたストッパが固定され、前記湾曲板バネの撓みが所定量を超えた場合に、前記軸箱側や前記連結ブロックに当該ストッパが当たるようにしたものであることを特徴とする鉄道車両用軸箱支持装置。
【請求項7】
請求項2又は請求項3に記載する鉄道車両用軸箱支持装置において、
前記軸梁は、両端の平面部分の間に湾曲した湾曲部分が形成された湾曲板バネと、平板の平面板バネとが連結されたものであって、
一対の前記湾曲板バネは、前記湾曲部分が上下に狭まる向きで略水平に配置され、その一端部分が前記軸箱側に固定され、他端部分が連結ブロックに固定され、
一対の前記平板バネは、略垂直に配置され、その一端部分が前記連結ブロックに固定され、他端部分が前記台車枠に固定されたものであることを特徴とする鉄道車両用軸箱支持装置。
【請求項8】
請求項7に記載する鉄道車両用軸箱支持装置において、
前記軸梁は、前記湾曲板バネの向かい合った湾曲部分に弾性部材を挟み込んだものであることを特徴とする鉄道車両用軸箱支持装置。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれかに記載する鉄道車両用軸箱支持装置において、
前記板バネは、セレーションを形成して固定されたものであることを特徴とする鉄道車両用軸箱支持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−166629(P2012−166629A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27977(P2011−27977)
【出願日】平成23年2月11日(2011.2.11)
【出願人】(000004617)日本車輌製造株式会社 (722)
【Fターム(参考)】