説明

録画装置、携帯端末、録画再生システム、及び、これらの録画装置、携帯端末、録画再生システムにおける録画再生方法

【課題】録画装置が再生機器毎に録画データを管理しつつ、再生機器間で録画データの再生権利を移譲できる録画再生システムを提供する。
【解決手段】録画装置2は、携帯端末1Aから予約情報を受信して、この予約情報に基づいて動画を録画する録画手段と、録画された録画データを鍵情報43を用いて暗号化する暗号化手段と、鍵情報43を携帯端末1Aに送信する第1の送信手段と、携帯端末1Aから鍵情報43を受信した場合、携帯端末1Aに対して暗号化された録画データを送信する第2の送信手段とを備え、携帯端末1Aは、録画装置2に対して予約情報を送信する第3の送信手段と、録画装置2により送信された鍵情報43を受信する第1の受信手段と、録画装置2により送信された録画データを受信する第2の受信手段と、受信された録画データを鍵情報43を用いて復号する復号手段とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画を録画する録画装置、録画装置で録画された動画データを取得して再生する携帯端末、これらの録画装置や携帯端末を有する録画再生システム、及び、これらの録画装置、携帯端末、録画再生システムにおける録画再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な通信機能を備えた携帯端末がユーザに常時携帯されるようになったのに伴い、例えば家庭に設置されている録画装置に対して、携帯端末から番組情報を含んだ録画指示を送信するとともに、録画指示を受信した録画装置が、受信した番組情報に基づいて録画処理を行うようなシステムが開発されている。
【0003】
例えば特許文献1によると、端末装置からのリモート録画予約要求に従って録画再生装置にて記録されたコンテンツデータの複製の再生を、リモート録画予約要求元である端末装置に限って可能とする制限を設けたコンテンツ記録システムが提案されている。このコンテンツ記録システムは、端末装置が録画再生装置にコンテンツデータのリモート録画予約要求を送信する都度、コンテンツデータを暗号化するための暗号キーであるイベントIDと機器IDを送信し、録画再生装置は、リモート録画予約要求に基づいてコンテンツデータを録画し、録画再生装置は録画したコンテンツデータの複製を外部に持ち出す際に、そのコンテンツデータを暗号キーで暗号化してコンテンツデータの複製を作成し、端末装置は、録画再生装置にて暗号化された複製のコンテンツデータを取得して、暗号キーを用いて解除するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−177962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
端末装置からのリモート録画予約要求に従って録画再生装置にて記録されたコンテンツデータの複製の再生を、リモート録画予約要求元の端末装置に制限する方法では、ユーザが録画再生装置のリモート操作が可能な場所にいるときには、難なく録画予約を行うことができるが、録画再生装置のリモート操作が不可能な場所にいるときには、録画再生装置に対して予約録画を行いたくとも予約録画ができないという問題があった。この際、例えば、ユーザが、録画再生装置のリモート操作が可能な場所にいる家族などに代替で予約録画を頼むことが考えられるが、その場合であっても、予約録画を行った端末装置でしかそのコンテンツデータを再生することができないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされてものであり、録画装置が再生機器毎に録画データを管理しつつ、再生機器間で録画データの再生権利を移譲できる録画装置、携帯端末、録画再生システム、及び、これらの録画装置、携帯端末、録画再生システムにおける録画再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る録画装置は、携帯端末から予約情報を受信して、この予約情報に基づいて動画を録画する録画手段と、前記録画手段により録画された録画データを鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、前記暗号化手段により用いられた鍵情報を前記携帯端末に対して送信する第1の送信手段と、前記第1の送信手段により送信された鍵情報を受信した場合、送信元の携帯端末のみに対して前記暗号化手段により暗号化された録画データを送信する第2の送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る携帯端末は、録画装置に対して予約情報を送信する第1の送信手段と、前記第1の送信手段により送信された予約情報に基づいて前記録画装置により録画された録画データを暗号化するために用いられた鍵情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段により受信された鍵情報を前記録画装置に送信して、この鍵情報で復号される録画データを受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段により受信された録画データを前記第1の受信手段により受信された鍵情報を用いて復号する復号手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に記載された携帯端末において、前記第1の受信手段により受信された前記録画装置により録画された録画データを暗号化するために用いられた鍵情報を、他の携帯端末に対して送信する第3の送信手段と、前記第3の送信手段により前記鍵情報が前記他の携帯端末に対して送信された場合、この鍵情報を自端末から消去する消去手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る録画再生システムは、動画を録画する録画装置と、前記録画装置に対して録画を指示するとともに前記録画装置から録画データを取得して再生する携帯端末とを備えた録画再生システムであって、前記録画装置は、前記携帯端末から予約情報を受信して、この予約情報に基づいて動画を録画する録画手段と、前記録画手段により録画された録画データを鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、前記暗号化手段により用いられた鍵情報を前記携帯端末に送信する第1の送信手段と、前記携帯端末から前記第1の送信手段により送信された鍵情報を受信した場合、前記携帯端末に対して前記暗号化手段により暗号化された録画データを送信する第2の送信手段とを備え、前記携帯端末は、前記録画装置に対して予約情報を送信する第3の送信手段と、前記録画装置の第1の送信手段により送信された前記鍵情報を受信する第1の受信手段と、前記録画装置の第2の送信手段により送信された前記録画データを受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段により受信された録画データを前記第1の受信手段により受信された鍵情報を用いて復号する復号手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る録画装置、携帯端末、録画再生システム、及び、これらの録画装置、携帯端末、録画再生システムにおける録画再生方法によると、録画装置が再生機器毎に録画データを管理しつつ、再生機器間で録画データの再生権利を移譲することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る録画再生システムを示すシステム構成図。
【図2】(A)は、本発明に係る録画再生システムにおいて携帯端末(携帯電話機)と録画装置とが接続された場合にデータ通信を行う方法を説明するための概略図、(B)は、本発明に係る録画再生システムにおいて携帯端末(携帯電話機)と録画装置とが接続されていない場合にデータ通信を行う方法を説明するための概略図。
【図3】本発明に係る携帯端末(携帯電話機)の機能を示すブロック図。
【図4】本発明に係る録画装置の機能を示すブロック図。
【図5】本発明に係る録画再生システムにおいて、携帯電話機が予約録画を行って同一の携帯電話機が録画データの再生を行う場合の、携帯電話機、録画装置が行う録画再生制御処理を説明するための概略図。
【図6】本発明に係る録画再生システムにおいて、携帯電話機が予約録画を行って他の携帯電話機が録画データの再生を行う場合の、携帯電話機、録画装置が行う録画再生制御処理を説明するための概略図。
【図7】本発明に係る録画再生システムが録画制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図8】権利情報の一例を示すデータ構成図。
【図9】本発明に係る録画再生システムが権利移転制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図10】本発明に係る録画再生システムが再生制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図11】(A)乃至(E)は、録画装置が電力供給機能を備えていた場合の、録画再生システムの使用例を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係る録画装置、携帯端末、録画再生システム、及び、これらの録画装置、携帯端末、録画再生システムにおける録画再生方法の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。本発明の携帯端末として、携帯電話機1A、1B、1Cを例に挙げて説明する。なお、本発明に係る録画再生システム100に3の携帯電話機1A、1B、1Cが備えられている場合について説明するが、これに限定されず、任意の携帯端末が任意の数だけ備えられていて良い。
【0014】
図1は、本発明に係る録画再生システム100を示すシステム構成図である。図1に示すように、録画再生システム100は、例えば動画データなどのマルチメディアコンテンツを記憶して再生できる複数の携帯電話機1A、1B、1C、放送局により放送されている動画などのマルチメディアコンテンツを受信して録画できる録画装置2を備えている。
【0015】
また、携帯電話機1A、1B、1Cと録画装置2とは、相互に通信可能な通信機能を備えている。これらの通信機能は、例えば、W−LAN(Wireless LAN)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信などの近距離無線通信機能や、USB(Universal Serial Bus)などの有線通信機能などであり、携帯電話機1A、1B、1Cと録画装置2とはセキュア通信が可能となっている。以下、携帯電話機1A、1B、1Cと録画装置2とにおいてBluetoothなどの近距離無線通信が可能なものとして説明する。
【0016】
図2(A)は、携帯電話機1A、1B、1Cと録画装置2とが接続された場合にデータ通信を行う方法を説明するための概略図であり、図2(B)は、携帯電話機1A、1B、1Cと録画装置2とが接続されていない場合にデータ通信を行う方法を説明するための概略図である。図2(A)に示すように、携帯電話機1及び録画装置2は、近接されている状態で相互に接続され、このときには相互にデータ通信を行うことができる。図2(B)に示すように、携帯電話機1及び録画装置2は、離間されている状態で接続が解除され、このときには相互にデータ通信を行うことができない。または、携帯電話機1A、1B、1Cと録画装置2とは、電気的に接続されている状態で相互に接続され、電気的に分離されている状態で接続が解除されるようにしても、接触の状態で相互に接続され、非接触の状態で接続が解除されるようにしても良い。以下、携帯電話機1A、1B、1Cと録画装置2とは、相互に所定距離内にある場合にデータ通信が可能となるものとして説明する。
【0017】
図3は、携帯電話機1の機能を示すブロック図である。図3に示すように、携帯電話機1は、主制御部10、電源回路部11、操作入力制御部12、表示制御部13、音声制御部14、通信制御部15、近距離無線通信制御部16、記憶部17、及び外部接続部18がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0018】
主制御部10は、CPU(Central Processing Unit)を具備し、携帯電話機1の総括的な制御を行うとともに、後述する録画制御処理や権利移転処理、再生制御処理、その他の様々な演算処理や制御処理等を行う。電源回路部11はバッテリ等の電源供給源を具備し、例えばユーザによる操作キー12aを介した入力に基づいて電源のオン/オフ状態を切り替え、電源がオン状態の場合に電力供給源から各部に対して電力を供給して、携帯電話機1を動作可能にする。
【0019】
操作入力制御部12は、ユーザに押下されることによりデータを入力する操作キー12aを備えていて、操作キー12aの押下を検出すると、その押下されたキーを示す信号を生成して主制御部10に伝送する。信号を受信した主制御部10は、この信号に基づいた処理を行う。表示制御部13は、ディスプレイ13aを備えていて、主制御部10の制御に基づいて、文字データや画像データなどを含んだ表示データをディスプレイ13aに表示させる。
【0020】
音声制御部14は、音声を入力するマイクロフォン14a、音声を出力するスピーカ14bを備えていて、主制御部10の制御に基づいて、マイクロフォン14aで入力された音声からアナログ音声信号を生成し、このアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。また音声制御部14は、デジタル音声信号を取得すると、主制御部10の制御に基づいて、このデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、スピーカ14bから音声として出力する。
【0021】
通信制御部15は、主制御部10の制御に基づいて、基地局からアンテナ15aを介して受信した受信信号をスペクトラム逆拡散処理してデータを復元する。このデータは、主制御部20の指示により、音声制御部14に伝送されてスピーカ14bから出力されたり、表示制御部13に伝送されてディスプレイ13aに表示されたり、または記憶部17に記録されたりする。また通信制御部15は、主制御部10の制御に基づいて、マイクロフォン14aで入力された音声データや、操作キー12aを介して入力されたデータや記憶部17に記憶されたデータを取得すると、これらのデータに対してスペクトラム拡散処理を行い、基地局に対してアンテナ15aを介して送信する。
【0022】
近距離無線通信制御部16は、例えばBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信の通信インタフェースを備えていて、他の通信機器から無線信号を受信して電気信号を生成した際に、この電気信号から、例えばBluetoothの規格に基づいて電気信号を変換して主制御部10に伝送する。また、近距離無線通信制御部16は、主制御部20の制御に基づいて、例えばBluetoothの規格に基づいた電気信号を生成し、この電気信号に基づいて無線信号を生成させて送信する。
【0023】
記憶部17は、主制御部10が行う処理について、処理プログラムや処理に必要なデータ等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク、不揮発性メモリ、データベース、主制御部10が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成される。また、主制御部10が後述する録画制御処理や権利移転処理、再生制御処理を行う際の処理プログラムは、例えばROMに記憶されているものとする。また、後述する予約情報や予約番組情報42、鍵情報43はRAMや不揮発性メモリなどに逐次記憶されるものとする。
【0024】
外部接続部18は、例えばメモリカードやUSBなど、携帯電話機1A、1B、1Cに外部接続される機器に対してデータ通信を行うためのインタフェースを備えていて、機器が外部接続された際に、主制御部10の制御部に基づいてデータ通信を行う。
【0025】
図4は、録画装置2の機能を示すブロック図である。図4に示すように、録画装置2は、主制御部20、電源回路部21、テレビ受信部22、近距離無線通信制御部23、記憶部24、及び外部接続部25がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0026】
主制御部20は、CPU(Central Processing Unit)を具備し、携帯電話機1の総括的な制御を行うとともに、後述する録画制御処理や再生制御処理、その他の様々な演算処理や制御処理等を行う。電源回路部21はAC電源等の電源供給源に接続され、例えば電源供給源に接続されているか否かにより電源のオン/オフ状態を切り替え、電源がオン状態の場合に電力供給源から各部に対して電力を供給して、録画装置2を動作可能にする。
【0027】
テレビ受信部22は、チューナ、復調部、TSデコーダ、字幕デコーダを備えている。チューナは、地上波デジタルテレビ放送の放送局(図示せず)から放送された地上波デジタルテレビ放送(地上波デジタルワンセグ放送も含む)の変調波を、アンテナを介して受信する。復調部は、チューナが受信した変調波を取得して復調し、地上波デジタルテレビ放送の符号化映像情報を生成する。TSデコーダは、復調部が生成した符号化映像情報を取得して復号し、符号化映像情報を記憶部24に伝送する。これらの処理により、地上波デジタルテレビ放送などのテレビ番組が録画される。
【0028】
近距離無線通信制御部23は、例えばBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信の通信インタフェースを備えていて、他の通信機器から無線信号を受信して電気信号を生成した際に、この電気信号から、例えばBluetoothの規格に基づいて電気信号を変換して主制御部20に伝送する。また、近距離無線通信制御部23は、主制御部20の制御に基づいて、例えばBluetoothの規格に基づいた電気信号を生成し、この電気信号に基づいて無線信号を生成させて送信する。
【0029】
記憶部24は、主制御部20が行う処理について、処理プログラムや処理に必要なデータ等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク、不揮発性メモリ、データベース、主制御部20が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成される。また、主制御部10が後述する録画制御処理や再生制御処理を行う際の処理プログラムは、例えばROMに記憶されているものとする。また、後述する登録機器情報30や予約番組リスト40などはRAMや不揮発性メモリなどに逐次記憶される。
【0030】
外部接続部25は、外部ネットワークに対する接続インタフェースを備えている。録画装置2は、主制御部20の制御に基づいて、他の通信装置に対して外部ネットワークを介した通信を行うことができる。
【0031】
本発明に係る携帯端末(携帯電話機1A、1B、1C)は、上述した構成に限定されず、少なくとも、録画装置2に対して録画対象の番組情報を送信する機能、録画装置2によって録画されたコンテンツを受信して再生する機能を備えていれば良い。また、本発明に係る録画装置2は、例えばテレビ録画再生機器やPC(Personal Computer)などであり、上述した構成に限定されず、少なくとも、予約対象の番組情報を受信する機能、受信した番組情報に基づいてテレビ放送波を受信してコンテンツを蓄積する機能、蓄積されたコンテンツを携帯電話機1A、1B、1Cにおいて再生可能な規格やサイズに再変換する機能、再変換されたコンテンツの複製を携帯電話機1A、1C、1Cに送信する機能を備えていれば良い。
【0032】
図5は、携帯電話機1Aが予約録画を行って同一の携帯電話機1Aが録画データの再生を行う場合の、携帯電話機1A、録画装置2が行う録画再生制御処理を説明するための概略図である。図5に示すように、最初に、各々のユーザが携帯端末(例えば携帯電話機1A)を録画装置2に登録する(a)。携帯電話機AのユーザA、携帯電話機BのユーザB、携帯電話機CのユーザCなどがそれぞれ、携帯電話機の機器情報(例えば端末IDや電話番号など)を録画装置2に登録する。これにより録画装置2に、図5に示すように、登録された機器情報が羅列された登録機器情報30が記憶され、録画装置2は登録機器情報30に含まれている機器からのみ録画予約を受け付けて録画を行う。
【0033】
任意の携帯端末(例えば携帯電話機1A)が録画装置2に登録された後、携帯電話機1Aは予約対象の番組を選択して録画装置2に録画予約を登録する(b)。録画装置2は、携帯端末から録画予約を登録されると、予約番組情報や鍵情報を含んだ権利情報を生成する(c)。これらにより録画装置2に、図5に示すように、番組予約リスト40が記憶される。番組予約リスト40は、各々の録画予約に対して、録画予約を登録した携帯機器を示す機器情報41、録画対象の番組情報を示す予約番組情報42、録画データの暗号化・復号に使用される鍵情報43が対応付けられた情報である。そして録画装置2は、録画予約リスト40の情報に基づいて動画の録画を行う(d)。
【0034】
録画装置2に携帯電話機1Aが接続されると、予約番組リスト40において携帯電話機1Aの機器情報41に対応付けられた権利情報(予約番組情報42と鍵情報43)とが録画装置2から携帯電話機1Aに転送される(e)。これにより図5に示すように、携帯電話機1Aには権利情報が記憶される。携帯電話機1Aは、この権利情報を用いて録画装置2から録画データを取得して(f)再生する。
【0035】
なお、番組予約リスト40において機器情報41に基づいて権利情報が送信されるため、録画予約を行った携帯端末のみでその録画データの権利情報を取得することができる。また、番組予約リスト40において権利情報に基づいて録画データが送信されるため、権利情報を保持している携帯端末のみでその録画データを取得することができる。
【0036】
図6は、携帯電話機1Bが携帯電話機1Aに予約録画を依頼した場合などに、携帯電話機1Aが予約録画を行って他の携帯電話機1Bが録画データの再生を行う場合の、携帯電話機1A、1B、録画装置2が行う録画再生制御処理を説明するための概略図である。図6に示すように、最初に、各々のユーザが携帯端末(例えば携帯電話機1A)を録画装置2に登録する(a)。携帯電話機AのユーザA、携帯電話機BのユーザB、携帯電話機CのユーザCなどがそれぞれ、携帯電話機の機器情報(例えば端末IDや電話番号など)を録画装置2に登録する。これにより録画装置2に、図6に示すように、登録された機器情報が羅列された登録機器情報30が記憶され、録画装置2は登録機器情報30に含まれている機器からのみ録画予約を受け付けて録画を行う。
【0037】
任意の携帯端末(例えば携帯電話機1A、1B)が録画装置2に登録された後、例えば携帯電話機1Aのユーザが携帯電話機1Bのユーザの依頼を受けたことにより、携帯電話機1Aは予約対象の番組を選択して録画装置2に録画予約を登録する(b)。録画装置2は、携帯端末から録画予約を登録されると、予約番組情報42や鍵情報43を含んだ権利情報を生成する(c)。これらにより録画装置2に、図6に示すように、番組予約リスト40が記憶される。番組予約リスト40は、各々の録画予約に対して、録画予約を登録した携帯機器を示す機器情報41、録画対象の番組情報を示す予約番組情報42、録画データの暗号化・復号に使用される鍵情報43が対応付けられた情報である。そして録画装置2は、録画予約リスト40の情報に基づいて動画の録画を行う(d)。
【0038】
録画装置2に携帯電話機1Aが接続されると、予約番組リスト40において携帯電話機1Aの機器情報41に対応付けられた権利情報(予約番組情報42と鍵情報43)が録画装置2から携帯電話機1Aに転送される(e)。これにより図6に示すように、携帯電話機1Aには権利情報が記憶される。
【0039】
携帯電話機1Aは、この権利情報を携帯電話機1Bに転送する(f)。この際、権利情報はセキュア通信により授受される。またこのときに携帯電話機1Aに記憶されている権利情報はプライベート保護のために削除される。そして、携帯電話機1Bは携帯電話機1Aから取得した権利情報を用いて録画装置2から録画データを取得して(g)再生する。
【0040】
録画再生システム100において、携帯電話機1A、1B、1Cと録画装置2とがこのような録画再生制御処理を行う際の手順を、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、ユーザが携帯電話機1Aを用いて予約録画を行う場合について説明するが、これに限定されず、携帯電話機1B、1Cであっても同様である。また、携帯電話機1A、1B、1Cは、録画装置2に登録されているものとする(図5の(a)、図6の(a))。
【0041】
ユーザは、録画したい番組を選択して、携帯電話機1Aに録画予約リストを入力する。そしてユーザは、その録画予約リストを携帯電話機1Aから録画装置2に転送させるように指示を出す。そのためにユーザが携帯電話機1Aと録画装置2とを近接させる(図2(A)に示す状態になる)と、携帯電話機1Aと録画装置2とは相互に接続を開始する(S101)。そして携帯電話機1Aと録画装置2とは、相互認証を行う(S103)。このとき、例えば録画装置2は、機器登録情報に携帯電話機1Aが含まれていた場合に、認証に成功するものとする。録画装置に接続されたのが携帯電話機1Aでなく、録画装置2に登録されていない他の携帯端末であった場合、相互認証に失敗する。
【0042】
相互認証に成功すると、携帯電話機1Aは録画装置2に録画予約リストを送信して、録画装置2はこの録画予約リストを受信する(S105;図5の(b)、図6の(b))。そして、携帯電話機1Aと録画装置2とは相互に接続を解除する(S107)。
【0043】
録画装置2の主制御部20は、権利情報を生成して記憶部24に記憶する(S109;図5の(c)、図6の(c))。図8は、権利情報を示すデータ構成図である。権利情報は、例えば図8に示すように、先頭に予約番組情報42が、次に録画データの鍵情報43が羅列されて結合された情報である。この鍵情報43は、暗号化された録画データを復号するときに必要となる情報である。
【0044】
録画装置2の主制御部20は、ステップS105にて受信した録画予約リストに含まれる録画対象の番組について、録画開始時刻になったか否かを判断する(S111)。録画開始時刻になっていない場合(S111のNo)は、録画装置2はそのまま待機する。録画開始時刻になった場合(S111のYes)は、録画装置2は、録画番組の録画を開始する(S113;図5の(d)、図6の(d))。このとき、録画データはステップS109にて生成された権利情報に含まれる暗号鍵情報によって暗号化される。
【0045】
ユーザは、録画装置2による録画が終了すると、携帯電話機1Aに録画装置2から録画データを転送させるために、携帯電話機1Aと録画装置2とを再び近接させる。携帯電話機1Aと録画装置2とは、相互に通信可能領域に設置されると接続を開始する(S115)。そして、携帯電話機1Aと録画装置2とは、ステップS103と同様に相互認証を行う(S117)。
【0046】
相互認証に成功すると、録画装置2は、携帯電話機1Aの機器情報と記憶部24に記憶している番組予約リストとに基づいて、携帯電話機1に対して権利情報を送信する(S119;図5の(e)、図6の(e))。携帯電話機1Aは、この権利情報を受信して、記憶部17に記憶しておく。この権利情報は、録画装置2により録画された録画データを取得するために使用される。
【0047】
このようにして録画再生システム100において、携帯電話機1Aは予約登録リスト(予約情報)を録画装置2に送信して、録画装置2に対して録画を依頼する。録画装置2は、携帯電話機1Aからの録画の依頼を受けると、録画データを暗号化するための鍵情報を含んだ権利情報を生成した上で、予約情報に基づいて録画を行う。そして録画装置2は、録画が終了した後に、再び携帯電話機1Aと接続されると、携帯電話機1Aに対して権利情報を送信する。この権利情報は、携帯端末が録画データを取得するために必要な情報であり、携帯電話機1Aに記憶される。
【0048】
次に、録画装置2は、ステップS119にて送信された権利情報を携帯端末同士がやり取りする権利移転制御処理を行う。携帯電話機1Aや他の携帯端末がこの権利移転制御処理を行う際の手順を、図9に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、携帯電話機1Aが携帯電話機1Bに対して権利情報を送信する場合について説明するが、これに限定されない。また、携帯電話機1Aと携帯電話機1Bとが、携帯電話機1A、1B、1Cと録画装置2との通信方法と同様の近距離無線通信を用いて通信を行う場合について説明するが、これに限定されず、USBなどにより有線接続されてデータ通信されても、メモリカードなどの媒体を介してデータのやり取りを行っても、その他の方法であっても良い。
【0049】
ユーザは、携帯電話機1Aから携帯電話機1Bに権利情報を転送させたいときに、携帯電話機1Aと携帯電話機1Aとを近接させる。携帯電話機1Aと携帯電話機1Bとは、相互に通信可能領域に設置されたときに接続を開始する(S201)。そして、携帯電話機1Aと携帯電話機1Bとは、相互認証を行う(S203)。
【0050】
相互認証に成功すると、携帯電話機1Aは、例えばユーザにより操作キー12aを介して選択されることにより選出された権利情報を、携帯電話機1Bに対して送信する。携帯電話機1Bはこの権利情報を受信する(S205;図6の(f))。
【0051】
携帯電話機1Aは、携帯電話機1Bに対して送信した権利情報を、携帯電話機1Aの記憶部17から削除する(S206)。そして、携帯電話機1Aと携帯電話機1Bとは相互に接続を解除する(S207)。これにより、録画装置2で録画された録画データは、権利情報を保持する携帯電話機1Bでしか再生できなくなるため、例えば録画装置2を家族で共有して利用する場合においても録画データのプライバシー保護や他人からの録画データの盗聴の防止などが実現される。
【0052】
このようにして携帯電話機1Aは、ユーザの指示に基づいてユーザ所望の権利情報を携帯電話機1Bに送信するとともに、自らの記憶装置(記憶部17)に記憶されている権利情報を削除する。これにより、その録画データの再生権利は、携帯電話機1Aから携帯電話機1Bに委譲される。
【0053】
次に、録画装置2は、権利情報を保持している携帯端末に、ステップS113にて録画した録画データを送信する再生制御処理を行う。録画装置2がこの再生制御処理を行う際の手順を、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、携帯電話機1Bが、ステップS205にて携帯電話機1Aから受信した権利情報を用いて、録画データを取得する場合について説明する。
【0054】
ユーザは、録画装置2に録画されて記憶されている録画データを、録画装置2から携帯電話機1Bに転送させるように指示を出す。そのためにユーザが携帯電話機1Bと録画装置2とを近接させる(図2(A)に示す状態になる)と、携帯電話機1Bと録画装置2とは相互に接続を開始する(S301)。そして携帯電話機1Bと録画装置2とは、S103と同様にして相互認証を行う(S303)。
【0055】
相互認証に成功すると、携帯電話機1Bは録画装置2に録画データの取得要求を送信する(S305)。このとき携帯電話機1Bは、予約番組情報42や鍵情報43を含んでいる権利情報(ステップS205にて携帯電話機1Aから受信した権利情報)を録画装置2に送信する。録画装置2はこの権利情報を受信する。
【0056】
録画装置2は、ステップS305にて受信した権利情報の正当性を確認する(S307)。このとき録画装置2は、携帯端末において権利情報が偽装されることを防止するために、例えばHASH値やMAC値などを用いて、録画装置2により生成された正当な権利情報であるか否かを確認する。そして録画装置2は、携帯電話機1Bに対して取得応答を送信する(S309)。このとき、ステップS307にて正当なものであると確認された場合、取得許可の情報が送信されて、正当でないものであると確認された場合、取得不可の情報が送信される。
【0057】
録画装置2は、ステップS307にて確認された権利情報が正当な情報であるか否かを判断し(S311)、正当な情報でなかった場合(S311のNo)は、録画データを送信せずにそのまま終了する。正当な情報であった場合(S311のYes)は、ステップS305にて受信した権利情報に基づいて録画データを抽出して、携帯電話機1Bにその録画データを転送する(S315;図5の(f)、図6の(g))。携帯電話機1Bはこの録画データを受信する。
【0058】
ステップS315における録画データの転送が完了すると、録画装置2はこの録画データを削除する(S317)。また、携帯電話機1Bは、ステップS315にて受信した録画データを再生する(S319)。この再生処理は、受信した直後に限らず、ユーザの指示に基づいて行われれば良い。
【0059】
このようにして録画装置2は、携帯端末から権利情報を受信した際に、この権利情報の正当性を確認して、正当な権利情報であった場合にのみこの権利情報に基づいて録画データを抽出して、その携帯端末に送信する。そして録画装置2は、録画データの送信が完了した後に録画データを削除することで、他のユーザがこの録画データに不当にアクセスしてしまうことを防止し、各々の携帯端末のユーザのプライバシーを確実に保護することができる。
【0060】
なお、録画装置2は携帯電話機1A、1B、1Cを充電する電力供給機能を備えていて、携帯電話機1を充電する際に、充電と同時に、第1実施形態乃至第3実施形態にて示した処理を行っても良い。図11(A)乃至(E)は、録画装置2が電力供給機能を備えていた場合の、録画再生システム100の使用例を示す概略図である。
【0061】
始めに、図11(A)に示すように、ユーザは、例えば外出先等で携帯電話機1Aに予約情報を入力して録画予約を設定する。次に、図11(B)に示すように、ユーザが帰宅したときに携帯電話機1Aを充電器(録画装置2)に設置することにより、携帯電話機1Aの充電が開始される。このとき、ユーザが携帯電話機1Aを充電するために携帯電話機1Aを録画装置2に接続したついでに、携帯電話機1Aにて入力された予約情報を録画装置2に転送させることができる。
【0062】
その後、図11(C)に示すように、録画装置2は予約情報に基づいて録画(フルセグ録画)を行い、トランスコードして記憶する。図11(D)に示すように、録画後に携帯電話機1Aが録画装置2に接続されると、録画装置2により録画されて記憶されている録画データが携帯電話機1Aに転送される。そして、図11(E)に示すように、ユーザは携帯電話機1Aを保持して外出し、その外出先等で携帯電話機1Aを用いてその録画データが再生させて、その録画番組を視聴することができる。
【0063】
このように、録画再生システムにおいて録画装置2に充電機能を持たせることで、ユーザに特別な行動をさせることなく、携帯電話機1A、1B、1Cを充電するライフサイクルに合わせて、携帯電話機1A、1B、1Cの録画再生処理が制御される。
【0064】
本発明に係る録画装置2、携帯端末(携帯電話機)1A、1B、1C、録画再生システム100、及び、これらの録画装置2、携帯電話機1A、1B、1C、録画再生システム100における録画再生方法によると、録画装置2が再生機器(携帯電話機1A、1B、1Cなど)毎に録画データを管理しつつ、再生機器間で録画データの再生権利を移譲することが可能となる。これにより、携帯端末を家族の各々が保持するとともに録画装置2を家族で共有して利用する場合において、録画データのプライバシー保護や第三者による録画データの盗聴の防止などを実現しつつ、他のユーザに録画データの取得権利を譲渡すること(すなわち、例えば家族内の他のユーザに録画予約を依頼して、後にその録画データを自端末にて再生するなど)が可能となる。
【0065】
本発明の携帯端末の説明として、携帯電話機1A、1B、1Cについて説明したが、これに限らず、PHS(Personal Handyphone System)、PDA、携帯音楽プレイヤー、携帯ゲーム機、携帯テレビ、ノート型PC等、通信機能や動画の再生機能を備えている携帯端末であれば、任意の携帯端末であっても良い。
【符号の説明】
【0066】
100…録画再生システム,1A、1B、1C…携帯電話機,2…録画装置,10…主制御部,11…電源回路部,12…操作入力制御部,12a…操作キー,13…表示制御部,13a…ディスプレイ,14…音声制御部、14a…マイクロフォン,14b…スピーカ,15…通信制御部,15a…アンテナ,16…近距離無線通信制御部,16a…アンテナ,17…記憶部,18…外部接続部,20…主制御部,21…電源回路部,22…テレビ受信部,22a…アンテナ,23…近距離無線通信制御部,23a…操作入力制御部,24…記憶部,25…外部接続部,30…登録機器情報,40…予約番組リスト,41…機器情報,42…予約番組情報,43…鍵情報。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末から予約情報を受信して、この予約情報に基づいて動画を録画する録画手段と、
前記録画手段により録画された録画データを鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、
前記暗号化手段により用いられた鍵情報を前記携帯端末に対して送信する第1の送信手段と、
前記第1の送信手段により送信された鍵情報を受信した場合、送信元の携帯端末のみに対して前記暗号化手段により暗号化された録画データを送信する第2の送信手段とを備えたことを特徴とする録画装置。
【請求項2】
前記第2の送信手段により前記暗号化された録画データが送信された場合、この録画データを消去する消去手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の録画装置。
【請求項3】
録画装置に対して予約情報を送信する第1の送信手段と、
前記第1の送信手段により送信された予約情報に基づいて前記録画装置により録画された録画データを暗号化するために用いられた鍵情報を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により受信された鍵情報を前記録画装置に送信して、この鍵情報で復号される録画データを受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により受信された録画データを前記第1の受信手段により受信された鍵情報を用いて復号する復号手段とを備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項4】
前記第1の受信手段により受信された前記録画装置により録画された録画データを暗号化するために用いられた鍵情報を、他の携帯端末に対して送信する第3の送信手段と、
前記第3の送信手段により前記鍵情報が前記他の携帯端末に対して送信された場合、この鍵情報を自端末から消去する消去手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載の携帯端末。
【請求項5】
録画装置により録画された録画データを暗号化するために用いられた鍵情報を他の携帯端末から受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により受信された鍵情報を前記録画装置に送信して、この鍵情報で復号される録画データを前記録画装置から受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により受信された録画データを前記第1の受信手段により受信した鍵情報を用いて復号する復号手段とを備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項6】
動画を録画する録画装置と、前記録画装置に対して録画を指示するとともに前記録画装置から録画データを取得して再生する携帯端末とを備えた録画再生システムであって、
前記録画装置は、
前記携帯端末から予約情報を受信して、この予約情報に基づいて動画を録画する録画手段と、
前記録画手段により録画された録画データを鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、
前記暗号化手段により用いられた鍵情報を前記携帯端末に送信する第1の送信手段と、
前記携帯端末から前記第1の送信手段により送信された鍵情報を受信した場合、前記携帯端末に対して前記暗号化手段により暗号化された録画データを送信する第2の送信手段とを備え、
前記携帯端末は、
前記録画装置に対して予約情報を送信する第3の送信手段と、
前記録画装置の第1の送信手段により送信された前記鍵情報を受信する第1の受信手段と、
前記録画装置の第2の送信手段により送信された前記録画データを受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により受信された録画データを前記第1の受信手段により受信された鍵情報を用いて復号する復号手段とを備えたことを特徴とする録画再生システム。
【請求項7】
動画を録画する録画装置と、前記録画装置に対して録画を指示するとともに前記録画装置から録画データを取得して再生する複数の携帯端末とを備えた録画再生システムであって、
前記録画装置は、
第1の携帯端末から予約情報を受信して、この予約情報に基づいて動画を録画する録画手段と、
前記録画手段により録画された録画データを鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、
前記暗号化手段により用いられた鍵情報を前記第1の携帯端末に送信する第1の送信手段と、
前記複数の携帯端末のうちのいずれかから前記第1の送信手段により送信された鍵情報を受信した場合、この携帯端末に対して前記暗号化手段により暗号化された録画データを送信する第2の送信手段とを備え、
前記第1の携帯端末は、
前記録画装置に対して予約情報を送信する第3の送信手段と、
前記録画装置の第1の送信手段により送信された鍵情報を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により受信された鍵情報を前記第2の携帯端末に送信する第4の送信手段と、
前記第4の送信手段により前記鍵情報が送信された場合、この鍵情報を消去する消去手段とを備え、
前記第2の携帯端末は、
前記第2の携帯端末の第4の送信手段により送信された鍵情報を受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により受信された鍵情報を前記録画装置に送信して、前記録画装置の第2の送信手段により送信された録画データを受信する第3の受信手段と、
前記第3の受信手段により受信された録画データを前記第2の受信手段により受信された鍵情報を用いて復号する復号手段とを備えたことを特徴とする録画再生システム。
【請求項8】
携帯端末から予約情報を受信して、この予約情報に基づいて動画を録画する録画ステップと、
前記録画ステップにて録画した録画データを鍵情報を用いて暗号化する暗号化ステップと、
前記暗号化ステップにて用いた鍵情報を前記携帯端末に送信する第1の送信ステップと、
前記第1の送信ステップにて送信した鍵情報を受信した場合、送信元に対して前記暗号化ステップにて暗号化した録画データを送信する第2の送信ステップとを行うことを特徴とする録画装置の録画再生方法。
【請求項9】
録画装置に対して予約情報を送信する第1の送信ステップと、
前記第1の送信ステップにて送信した予約情報に基づいて前記録画装置により録画された録画データを暗号化するために用いた鍵情報を受信する第1の受信ステップと、
前記第1の受信ステップにより受信した鍵情報を前記録画装置に送信して、この鍵情報で復号される録画データを受信する第2の受信ステップと、
前記第2の受信ステップにて受信した録画データを前記第1の受信ステップにて受信した鍵情報を用いて復号する復号ステップとを行うことを特徴とする携帯端末の録画再生方法。
【請求項10】
前記第1の受信ステップにて受信した前記鍵情報を、他の携帯端末に対して送信する第3の送信ステップと、
前記第3の送信ステップにて前記鍵情報を送信した場合、この鍵情報を消去する消去ステップとを行うことを特徴とする請求項9記載の携帯端末の録画再生方法。
【請求項11】
録画装置により録画された録画データを暗号化するために用いられた鍵情報を他の携帯端末から受信する第1の受信ステップと、
前記第1の受信ステップにて受信した鍵情報で復号される録画データを前記録画装置から受信する第2の受信ステップと、
前記第2の受信ステップにて受信した録画データを前記第1の受信ステップにて受信した鍵情報を用いて復号する復号手段とを行うことを特徴とする携帯端末の録画再生方法。
【請求項12】
動画を録画する録画装置と、前記録画装置に対して録画を指示するとともに前記録画装置から録画データを取得して再生する携帯端末とを備えた録画再生システムにおける録画再生方法であって、
前記録画装置は、
前記携帯端末から予約情報を受信して、この予約情報に基づいて動画を録画する録画ステップと、
前記録画ステップにて録画した録画データを鍵情報を用いて暗号化する暗号化ステップと、
前記暗号化ステップにて用いた鍵情報を前記携帯端末に送信する第1の送信ステップと、
前記携帯端末から前記第1の送信ステップにて送信した鍵情報を受信した場合、前記暗号化ステップにて暗号化した録画データを前記携帯端末に対して送信する第2の送信ステップとを行い、
前記携帯端末は、
前記録画装置に対して予約情報を送信する第3の送信ステップと、
前記録画装置により前記第1の送信ステップにて送信された前記鍵情報を受信する第1の受信ステップと、
前記録画装置により前記第2の送信ステップにて送信された前記録画データを受信する第2の受信ステップと、
前記第2の受信ステップにより受信した録画データを前記第1の受信ステップにて受信した鍵情報を用いて復号する復号ステップとを行うことを特徴とする録画再生システムの録画再生方法。
【請求項13】
動画を録画する録画装置と、前記録画装置に対して録画を指示するとともに前記録画装置から録画データを取得して再生する複数の携帯端末とを備えた録画再生システムの録画再生方法であって、
前記録画装置は、
第1の携帯端末から予約情報を受信して、この予約情報に基づいて動画を録画する録画ステップと、
前記録画ステップにて録画した録画データを鍵情報を用いて暗号化する暗号化ステップと、
前記暗号化ステップにて用いた鍵情報を前記第1の携帯端末に送信する第1の送信ステップと、
前記複数の携帯端末のうちのいずれかから前記第1の送信ステップにて送信した鍵情報を受信した場合、この携帯端末に対して前記暗号化ステップにて暗号化した録画データを送信する第2の送信ステップとを行い、
前記第1の携帯端末は、
前記録画装置に対して予約情報を送信する第3の送信ステップと、
前記録画装置の第1の送信ステップにより送信された鍵情報を受信する第1の受信ステップと、
前記第1の受信ステップにて受信した鍵情報を前記第2の携帯端末に送信する第4の送信ステップと、
前記第4の送信ステップにて前記鍵情報を送信した場合、この鍵情報を消去する消去ステップとを行い、
前記第2の携帯端末は、
前記第2の携帯端末の第4の送信ステップにて送信された鍵情報を受信する第2の受信ステップと、
前記第2の受信ステップにて受信された鍵情報を前記録画装置に送信して、前記録画装置の第2の送信ステップにて送信された録画データを受信する第3の受信ステップと、
前記第3の受信ステップにて受信した録画データを前記第2の受信ステップにて受信した鍵情報を用いて復号する復号ステップとを行うことを特徴とする録画再生システムの録画再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−139118(P2011−139118A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−295863(P2009−295863)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】