説明

防災無線同報システム及び防災無線同報方法

【課題】 小エリア毎の防災情報を提供する際に、非音声データ送信用の帯域を広げ、全体的なデータ通信速度を上げることができる防災無線同報システムを提供する。
【解決手段】防災無線同報システム100は、防災情報及び音声に小エリアを示すエリアIDを付与するエリアID付与手段15bと、防災情報及び音声の送信先を判断するエリアID判断手段25bと、音声送信有りを示す識別子及び音声を備える音声データを作成する音声データ作成手段と、音声送信無しを示す識別子及び防災情報を備える非音声データを作成する非音声データ作成手段と、エリアIDを基に自装置宛に送信されたことを判断するエリアID判断手段と、音声送信有りを示す識別子を確認して音声データを再生する音声データ再生手段と、音声送信無しを示す識別子を確認して非音声データを再生する非音声データ再生手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小エリア毎に防災情報を提供し、送受信する防災情報のデータ通信速度を上げることが可能な防災無線同報システム及び防災無線同報方法に関する。
【背景技術】
【0002】
防災無線のデジタル化に伴い、地域に密着した災害防災情報を提供するデジタルの無線システムが広がっていくと予想される。
【0003】
デジタル地域防災無線システムとして、同報通信のためのサーバを必要とせずに、複数の端末に対し短時間でメッセージ情報を伝達するシステムが開示されている。このシステムでは、それぞれにグループ番号を割り当てられた複数の端末と、これら端末と無線で接続された複数の基地局無線装置とを備え、各端末が、入力したメッセージ情報をデジタルデータに変換して自己のグループ番号を付与して送信し、受信した信号からグループ番号を抽出して自己のグループ番号と照合し、自己のグループ番号である場合には受信したメッセージ情報を文字情報宇に変換して表示部に表示する(特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2001−189704号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のシステム及び一般的な災害防災情報の提供においては、音声データとそれ以外のデータ(例えばテキストデータ、画像データ及び映像データ等を指す。以下「非音声データ」と記載する。)の通信領域が固定であったため、音声データが優先され非音声データの通信領域が少ないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、小さいエリア毎の防災情報を提供する際に、非音声データの通信速度を上げることができる防災無線同報システム及び防災無線同報方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の問題点を鑑みて、本発明の第1の特徴は、(イ)防災情報を対象地域に対して通知する防災無線同報システムであって、防災情報を収集する防災情報収集サーバと、(ロ)防災情報に関する音声を作成する音声送信部と、(ハ)防災情報及び音声を取得し、対象地域の小エリア毎に提供すべき防災情報及び音声を分別し、分別された防災情報及び音声に小エリアを示すエリアIDを付与するエリアID付与手段と、(ニ)エリアIDを基に、防災情報及び音声の送信先を判断するエリアID判断手段と、(ホ)音声を、音声送信有りを示す識別子及び音声を備える音声データとして作成する音声データ作成手段と、(ヘ)防災情報を、音声送信無しを示す識別子及び防災情報を備える非音声データとして作成する非音声データ作成手段と、(ト)音声データ又は非音声データを取得し、音声データ又は非音声データに付与されているエリアIDを基に、自装置宛に送信された音声データ又は非音声データであることを判断するエリアID判断手段と、(チ)エリアID判断手段に自装置宛に送信されたと判断され、音声データ内にて音声送信有りを示す識別子が確認されると、音声データを再生する音声データ再生手段と、(リ)エリアID判断手段に自装置宛に送信されたと判断され、非音声データ内にて音声送信無しを示す識別子が確認されると、非音声データを再生する非音声データ再生手段とを備える防災無線同報システムであることを要旨とする。
【0007】
本発明の第2の特徴は、(イ)防災情報を対象地域に対して通知する防災無線同報方法であって、防災情報を収集するステップと、(ロ)防災情報に関する音声を作成するステップと、(ハ)防災情報及び音声を取得し、対象地域の小エリア毎に提供すべき防災情報及び音声を分別し、分別された防災情報及び音声に小エリアを示すエリアIDを付与するステップと、(ニ)エリアIDを基に、防災情報及び音声の送信先を判断するステップと、(ホ)音声を、音声送信有りを示す識別子及び音声を備える音声データとして作成するステップと、(ヘ)防災情報を、音声送信無しを示す識別子及び防災情報を備える非音声データとして作成するステップと、(ト)音声データ又は非音声データを取得し、音声データ又は非音声データに付与されているエリアIDを基に、自装置宛に送信された音声データ又は非音声データであることを判断するステップと、(チ)判断するステップにて自装置宛に送信されたと判断され、音声データ内にて音声送信有りを示す識別子が確認されると、音声データを再生するステップと、(リ)判断するステップにて自装置宛に送信されたと判断され、非音声データ内にて音声送信無しを示す識別子が確認されると、非音声データを再生するステップとを備える防災無線同報方法であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の防災無線同報システム及び防災無線同報方法によると、小さいエリア毎の防災情報を提供する際に、固定されていた非音声データの通信領域を変動し、帯域を広げ、全体的なデータ通信速度を上げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る防災無線同報システムについて説明する。尚、本発明の実施の形態において使用される機器、手法等は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではないことは勿論である。
【0010】
(防災無線同報システム)
本発明の実施の形態に係る防災無線同報システム100は、収集した防災情報を、その防災情報を必要とする小エリアに的確に送信し、且つそのデータ通信速度を上げる為のシステムであり、図1に示すように、防災情報収集サーバ1、提供サーバ2、撮影カメラ3、音声送信部4、上位中継局5、下位中継局6a,6b、各エリア毎に設置される小局7a,7b,7c,7d,7e,7f等を備えている。各小局7a〜7fには、各エリアを識別する為のエリアIDが付与されている。例えば図1に示すように、小局7a,7bにはエリアID:1、小局7c,7dにはエリアID:2、小局7e,7fにはエリアID:3等のように付与する。
【0011】
防災情報収集サーバ1は、撮影カメラ3から送信される道路・河川の映像、及び河川の水位データや道路の凍結情報等の防災情報を収集する。
【0012】
音声送信部4は、小エリア毎に送信すべき音声データを作成し、提供サーバ2に送信する。
【0013】
提供サーバ2は、小エリア毎に適した防災情報及び音声データを提供するために、各防災情報及び音声データに提供すべきエリアのエリアIDを付与するサーバであり、図2に示すように入力装置11、出力装置12、通信インタフェース13、通信制御装置14、中央処理制御装置(以下「CPU」と記載)15、エリアID記憶部16等を備える。CPU15は、データ受信手段15a、エリアID付与手段15b及びデータ送信手段15cを備える。
【0014】
データ受信手段15aは、防災情報収集サーバ1が収集した防災情報及び音声送信部4が作成した音声データを受信する。エリアID付与手段15bは、受信した防災情報及び音声データを分別し、各エリア毎に提供すべきエリア毎の防災情報及び音声データを作成する。エリア毎防災情報及び音声データには、送信先のエリアを示すエリアIDを図3に示すように付与する。データ送信手段15cは、エリアIDが付与されたエリア毎防災情報及び音声データを上位中継局5に送信する。尚、音声送信部4が自ら音声データにエリアIDを付与し、上位中継局5に直接送信しても構わない。
【0015】
入力装置11は、キーボード、マウス、又はハードディスク等の外部記憶装置からの入力信号を受信するインタフェースである。出力装置12は、処理結果等を出力するための装置であり、具体的には液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、プリンタ等を指す。通信インタフェース13は、外部の装置間においてデータを送受信するための装置である。通信制御装置14は、外部の装置間においてデータを送受信する為の制御信号を生成する。
【0016】
上位中継局5は、エリアIDが付与された防災情報又は音声データを、非音声データ通信用又は音声データ通信用の領域に挿入し、タイムスロットに合わせて、複数存在する下位中継局に送信する。上位中継局5は、図4に示すように入力装置21、出力装置22、通信インタフェース23、通信制御装置24及びCPU25等を備える。CPU25は、データ受信手段25a、エリアID判断手段25b、音声データ作成手段25c、非音声データ作成手段25d及びデータ送信手段25eを備える。
【0017】
データ受信手段25aは、提供サーバ2よりエリアIDが付与されたエリア毎防災情報及び音声データを受信する。エリアID判断手段25bは、エリアIDを基に、エリア毎防災情報及び音声データを送信すべき下位中継局6a,6bを判断する。
【0018】
音声データ作成手段25cは、音声データ送信の際に、音声送信有りを示す識別子、例えばビット「1」を音声データの先頭に付与し、所定領域に音声データを挿入する。非音声データ作成手段25dは、非音声データ送信の際に、音声送信無しを示す識別子、例えばビット「0」を非音声データの先頭に付与し、所定領域に非音声データを挿入する。
【0019】
データ送信手段25eは、各下位中継局6a,6bのタイムスロットに合わせて、各下位中継局6a,6b宛に音声データ又は非音声データ送信する。
【0020】
ここで上位中継局5が送信する音声データ及び非音声データについて説明する。通常上位及び下位中継局間のタイムスロットは図5に示すようになっており、各タイムスロット内の殆どは音声データ領域であり、その数分の一が非音声データ領域となっている。この為、非音声データのみを送信したいときには非常に通信効率が悪い。そこで本発明の実施の形態では、各下位中継局6a,6bの一タイムスロットで送信するデータ領域を、図6に示す様に、エリアID領域、音声送信有無を示す識別子領域及びデータ領域(音声データ又は非音声データの領域)とに分けて構成した。音声データ領域の構成では、図7に示すように、「音声送信有り領域(ビット1)」「音声データ領域」「非音声データ領域」の三種類の領域が使用される。この音声データ構成は、通常送信する音声データの先頭に1を付与したものであり、音声データ領域には音声送信部4から送信された音声データが挿入される。非音声データ領域の構成では、図8に示すように、「音声送信無し領域(ビット0)」「非音声データ領域」の二種類の領域が使用される。非音声データ領域には、防災情報収集サーバ1から送信された非音声データが挿入される。この非音声データ領域の構成では、音声送信無し領域以外の領域全てで非音声データを送信する為、音声データが従来の数倍の通信効率で送信できる。尚、その他の装置は図2と同様である為説明を省略する。
【0021】
下位中継局6a,6bは、上位中継局5に対して複数存在し、上位中継局5から各小局7a〜7fに対して音声データ又は非音声データを転送する。下位中継局6a,6bは、図9に示すように、入力装置31、出力装置32、通信インタフェース33、通信制御装置34及びCPU35等を備える。CPU35は、データ受信手段35a、エリアID判断手段35b及びデータ送信手段35cを備える。
【0022】
データ受信手段35aは、上位中継局5から自装置宛のタイムスロット毎に音声データ又は非音声データを受信し抽出する。
【0023】
エリアID判断手段35bは、音声データ又は非音声データを取得し、音声データ又は非音声データに付与されているエリアIDを基に、自装置宛に送信された音声データ又は非音声データであることを判断する。自装置宛である場合、エリアID判断手段35bは、エリアIDを基に、受信した音声データ又は非音声データをどこの小局7a〜7fに送信するか判断する。
【0024】
データ送信手段35cは、エリアID判断手段35bが決定した小局に対し、受信した音声データ又は非音声データを送信する。尚、その他の装置は図2と同様である為説明を省略する。
【0025】
小局7a〜7fは、学校、公民館、地域専用スピーカ、各家庭等の防災情報を受ける側の人々が存在する場所に設置される、スピーカ、FAX、パーソナルコンピュータ等の防災情報受信再生装置を備える。小局7a〜7f(防災情報受信再生装置)は、図10に示すように、入力装置41、出力装置42、通信インタフェース43、通信制御装置44及びCPU45等を備える。CPU45は、データ受信手段45a、エリアID判断手段45b、音声データ再生手段45c及び非音声データ再生手段45dを備える。
【0026】
出力装置42は音声データを再生するためのスピーカ、非音声データを再生する為のファクシミリ,パーソナルコンピュータ,映像再生装置等を指す。尚、音声データ及び非音声データ再生機能を有する携帯電話,PDA等であってもよい。
【0027】
データ受信手段45aは、下位中継局6a,6bから送信される音声データ又は非音声データを受信する。
【0028】
エリアID判断手段45bは、受信した音声データ又は非音声データに付加されているエリアIDを基に、自装置宛に送信された音声データ又は非音声データであることを判断する。
【0029】
音声データ再生手段45cは、エリアID判断手段35bに自装置宛に送信されたと判断され、音声データ内にて音声送信有りを示す識別子が確認されると、音声データを再生する。具体的に音声データ再生手段45cは、音声送信有無領域を読みとり、ビット1(音声データ)であれば受信し、音声データを再生処理し、出力装置42に送信する。
【0030】
非音声データ再生手段45dは、エリアID判断手段35bに自装置宛に送信されたと判断され、非音声データ内にて音声送信無しを示す識別子が確認されると、非音声データを再生する。具体的に非音声データ再生手段45dは、音声送信有無領域を読みとり、ビット0(非音声データ)であれば受信し、非音声データを再生処理し、出力装置42に送信する。尚、その他の装置は図2と同様である為説明を省略する。
【0031】
(防災無線同報方法)
次に、防災無線同報システム100の動作について図11のフロー図を参照して説明する。
【0032】
(a)先ず、ステップS101において、防災情報収集サーバ1が、撮影カメラ3から送信される道路・河川の映像、及び河川の水位データや道路の凍結情報等の防災情報を収集する。又、音声送信部4が、小エリア毎に送信すべき防災情報に関する音声データ、例えば、洪水で堤防が破壊されたので近隣住民を体育館へ非難するように促す等の危険を知らせるための音声データを作成する。防災情報及び音声データは提供サーバ2に送信される。
【0033】
(b)ステップS102において、提供サーバ2のデータ受信手段15aが防災情報収集サーバ1が収集した防災情報及び音声送信部4が作成した音声データを受信すると、エリアID付与手段15bは、受信した防災情報及び音声データを分別し、各エリア毎に提供すべきエリア毎の防災情報及び音声データを作成し、作成されたデータに送信先のエリアを示すエリアIDを付与する。データ送信手段15cは、エリアIDが付与されたエリア毎防災情報及び音声データを上位中継局5に送信する。
【0034】
(c)ステップS103において、上位中継局5のデータ受信手段25aが、提供サーバ2よりエリアIDが付与されたエリア毎防災情報及び音声データを受信すると、エリアID判断手段25bは、エリアIDを基に、エリア毎防災情報及び音声データを送信すべき下位中継局6a,6bを判断する。更に音声データ作成手段25cは、受信したのが音声データであった場合、音声送信有りを示すビット、例えば「1」を音声データの先頭に付与し、所定領域に音声データを挿入して音声データを作成する。非音声データ作成手段25dは、受信したのが非音声データであった場合、音声送信無しを示すビット、例えば「0」を非音声データの先頭に付与し、所定領域に非音声データを挿入して非音声データを作成する。データ送信手段25eは、各下位中継局6a,6bのタイムスロットに合わせて、エリアID対象の下位中継局6a,6b宛に、作成された音声データ又は非音声データ送信する。
【0035】
(d)ステップS104において、下位中継局6a,6bのデータ受信手段35aが、上位中継局5から自装置宛のタイムスロット毎に音声データ又は非音声データを受信すると、エリアID判断手段35bは、エリアIDを基に、受信した音声データ又は非音声データをどこの小局7a〜7fに送信するか判断する。データ送信手段35cは、エリアID判断手段35bが決定した小局に対し、受信した音声データ又は非音声データを送信する。
【0036】
(e)ステップS105において、小局7b〜7fのデータ受信手段45aが、下位中継局6a,6bから送信される音声データ又は非音声データを受信すると、エリアID判断手段45bは、受信した音声データ又は非音声データに付加されているエリアIDを基に、自装置宛に送信された音声データ又は非音声データであることを判断する。自装置宛に送信された音声データ又は非音声データであると判断されると、音声データ再生手段45cが、音声送信有無領域を読みとり、ビット1(音声データ)であれば音声データを再生処理して出力装置42に送信する。又、非音声データ再生手段45dが、音声送信有無領域を読みとり、ビット0(非音声データ)であれば非音声データを再生処理し、出力装置42に送信する。出力装置42は音声データを再生するためのスピーカ、非音声データを再生する為のファクシミリ,パーソナルコンピュータ,映像再生装置等であり、送信された音声データ又は非音声データを再生する。
【0037】
本発明の実施の形態によると、エリア毎の防災情報を提供する際に、各データにエリアIDを付与し、且つ、非音声データの送信領域を変動させて非音声データ送信用の帯域を広げる為、全体的なデータ通信速度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施の形態に係る防災無線同報システムの構成を示す図である。
【図2】提供サーバの内部構成を示す図である。
【図3】防災情報の送信データのフォーマットを示す図である。
【図4】上位中継局の内部構成を示す図である。
【図5】中継局間のタイムスロット構成を示す図である。
【図6】一タイムスロット内のデータ領域構成を示す図である。
【図7】音声データのデータ構成を示す図である。
【図8】非音声データのデータ構成を示す図である。
【図9】下位中継局の内部構成を示す図である。
【図10】小局の内部構成を示す図である。
【図11】防災無線同報システムの動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0039】
1…防災情報収集サーバ
1…防災情報収集システム
2…提供サーバ
3…撮影カメラ
4…音声送信部
5…上位中継局
6a,6b…下位中継局
7a,7b,7c,7d,7e,7f…小局
11…入力装置
12…出力装置
13…通信インタフェース
14…通信制御装置
15…CPU
15a…データ受信手段
15b…付与手段
15c…データ送信手段
16…記憶部
21…入力装置
22…出力装置
23…通信インタフェース
24…通信制御装置
25…CPU
25a…データ受信手段
25b…判断手段
25c…音声データ作成手段
25d…非音声データ作成手段
25e…データ送信手段
31…入力装置
32…出力装置
33…通信インタフェース
34…通信制御装置
35…CPU
35a…データ受信手段
35b…判断手段
35c…データ送信手段
41…入力装置
42…出力装置
43…通信インタフェース
44…通信制御装置
45…CPU
45a…データ受信手段
45b…判断手段
45c…音声データ再生手段
45d…非音声データ再生手段
100…防災無線同報システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防災情報を対象地域に対して通知する防災無線同報システムであって、
前記防災情報を収集する防災情報収集サーバと、
前記防災情報に関する音声を作成する音声送信部と、
前記防災情報及び前記音声を取得し、前記対象地域の小エリア毎に提供すべき防災情報及び音声を分別し、分別された前記防災情報及び前記音声に前記小エリアを示すエリアIDを付与するエリアID付与手段と、
前記エリアIDを基に、前記防災情報及び前記音声の送信先を判断するエリアID判断手段と、
前記音声を、音声送信有りを示す識別子及び前記音声を備える音声データとして作成する音声データ作成手段と、
前記防災情報を、音声送信無しを示す識別子及び前記防災情報を備える非音声データとして作成する非音声データ作成手段と、
前記音声データ又は前記非音声データを取得し、前記音声データ又は前記非音声データに付与されている前記エリアIDを基に、自装置宛に送信された音声データ又は非音声データであることを判断するエリアID判断手段と、
前記エリアID判断手段に自装置宛に送信されたと判断され、前記音声データ内にて前記音声送信有りを示す識別子が確認されると、前記音声データを再生する音声データ再生手段と、
前記エリアID判断手段に自装置宛に送信されたと判断され、前記非音声データ内にて前記音声送信無しを示す識別子が確認されると、前記非音声データを再生する非音声データ再生手段
とを備えることを特徴とする防災無線同報システム。
【請求項2】
防災情報を対象地域に対して通知する防災無線同報方法であって、
前記防災情報を収集するステップと、
前記防災情報に関する音声を作成するステップと、
前記防災情報及び前記音声を取得し、前記対象地域の小エリア毎に提供すべき防災情報及び音声を分別し、分別された前記防災情報及び前記音声に前記小エリアを示すエリアIDを付与するステップと、
前記エリアIDを基に、前記防災情報及び前記音声の送信先を判断するステップと、
前記音声を、音声送信有りを示す識別子及び前記音声を備える音声データとして作成するステップと、
前記防災情報を、音声送信無しを示す識別子及び前記防災情報を備える非音声データとして作成するステップと、
前記音声データ又は前記非音声データを取得し、前記音声データ又は前記非音声データに付与されている前記エリアIDを基に、自装置宛に送信された音声データ又は非音声データであることを判断するステップと、
前記判断するステップにて自装置宛に送信されたと判断され、前記音声データ内にて前記音声送信有りを示す識別子が確認されると、前記音声データを再生するステップと、
前記判断するステップにて自装置宛に送信されたと判断され、前記非音声データ内にて前記音声送信無しを示す識別子が確認されると、前記非音声データを再生するステップ
とを備えることを特徴とする防災無線同報方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−224953(P2009−224953A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−65526(P2008−65526)
【出願日】平成20年3月14日(2008.3.14)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】