集積回路
【課題】複数のシステム帯域幅を設けた通信システムにおいて、CQIを測定し通知するための受信装置の処理量を低減すること。
【解決手段】複数のシステム帯域幅を設けた通信システムにおいて、CQI(Channel Quality Indicator)測定のための処理量を低減できる受信装置。この装置において、狭帯域CQI測定部(109)は、送信装置から送信される狭帯域幅の開始位置から、CQI測定用数分のリソースブロックにおけるCQIを狭帯域CQIとして測定し、広帯域CQI測定部(110)は、送信装置から送信されるシステム帯域幅の中から、CQI測定用数分のリソースブロックを抽出し、抽出されたリソースブロックにおける平均CQIをシステム帯域幅全般のチャネル品質を表す広帯域CQIとして測定し、フィードバック情報生成部(111)は、狭帯域CQIと、広帯域CQIとを含むフィードバック情報を生成する。
【解決手段】複数のシステム帯域幅を設けた通信システムにおいて、CQI(Channel Quality Indicator)測定のための処理量を低減できる受信装置。この装置において、狭帯域CQI測定部(109)は、送信装置から送信される狭帯域幅の開始位置から、CQI測定用数分のリソースブロックにおけるCQIを狭帯域CQIとして測定し、広帯域CQI測定部(110)は、送信装置から送信されるシステム帯域幅の中から、CQI測定用数分のリソースブロックを抽出し、抽出されたリソースブロックにおける平均CQIをシステム帯域幅全般のチャネル品質を表す広帯域CQIとして測定し、フィードバック情報生成部(111)は、狭帯域CQIと、広帯域CQIとを含むフィードバック情報を生成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
無線通信システムにおいて使用される集積回路に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式において複数のサブキャリアを束ねたリソースブロック(RB:Resource Block)毎に適応変調や周波数スケジューリングを適用し周波数利用効率を改善する技術が検討されている。適応変調は受信側で観測される伝搬路状況に応じ、所定のパケット誤り率を満たせるように符号化率及び変調方式を決定する方式である。周波数スケジューリングは、複数の移動局が各RBにつき受信側で観測される伝搬路状況を報告し、基地局が伝搬路状況を集約し所定のスケジューリングアルゴリズムに従って、各移動局にリソースブロックを割当てる。これらの適応変調や周波数スケジューリングに用いる伝搬路状況の報告値を、チャネル品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)と呼ぶ。
【0003】
CQIについて、周波数スケジューリングの最小単位に相当する連続したRBのチャネル品質を表すパラメータを狭帯域CQI、すなわちサブバンドCQIとし、システム帯域幅全体のチャネル品質を表すパラメータを広帯域CQI、すなわちシステム帯域幅CQIとする(非特許文献1参照)。狭帯域CQIは、基地局により所定のサブバンドを割当てた場合に移動局の受信処理において得られるチャネル品質と解釈され、該当サブバンドの適応変調に使用される。一方、広帯域CQIは、基地局により任意のサブバンドを割当てた場合に移動局の受信処理において得られる平均的なチャネル品質と解釈され、任意のサブバンドの適応変調に使用される。図1は、狭帯域CQI及び広帯域CQIを説明するための図である。図1に示すように、システム帯域幅全体は複数のRBから構成される。また、図1において、移動局は2つの連続したRBのチャネル品質、例えばSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio:信号対干渉雑音電力比)を推定することにより狭帯域(サブバンド)CQIを測定し、システム帯域幅全体のチャネル品質を推定することにより広帯域CQIを測定する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】3GPP R1-073681, Nokia Siemens Networks, Nokia, “CQI reporting requirements for E-UTRA UE”,20th-24th August 2007
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、LTE(long-term evolution)のようにシステム帯域幅として複数の帯域幅を設けた通信システムにおいて、移動局は、複数のシステム帯域幅それぞれに対応してシステム帯域幅全体のチャネル品質を推定して複数の広帯域CQIを測定する必要がある。また移動局は、チャネル品質を推定するためには、複数のシステム帯域幅それぞれを用いたときの複数の伝送速度すべてに対応した復号能力を必要とする。例えば、10MHzのシステム帯域幅を用いた時の伝送速度に対応して、移動局は30Mbpsの復号能力を必要とする。従って、移動局に求められる処理量が増大する。
【0006】
図2は、このような問題点を説明するための図である。図2においては、通信システムが10MHz、5MHz、3MHzの3つのシステム帯域幅を設けた場合を例示する。ここでCQIとしては、例えば、トランスポートブロックサイズ(TBS:Transport Block Size)で表される。TBSとは、移動局で測定したチャネルSINRで通信を行う場合に、システム帯域幅全体で所定のパケット誤り率を満たしながら伝送できる情報ビットの数を表す。移動局は、TBSとCQIインデックスとを対応づけたCQIテーブルを複数のシステム帯域幅(10MHz、5MHz、3MHz)それぞれに対応して保持する必要がある。移動局は、チャネル推定によりTBSの値を求め、システム帯域幅に対応するCQIテーブルを参照してCQIインデックスを生成し、基地局にフィードバックする。例えば、システム帯域が10MHz(50RB)である場合に、移動局は10MHzのシステム帯域幅に対しチャネル推定を行いチャネル品質として12000ビットのTBSを得、12000ビットのTBSに対応するCQIインデックスを基地局に通知する。また、システム帯域が5MHz(25RB)である場合は、移動局は10MHzのシステム帯域幅に対しチャネル推定を行いチャネル品質として6000ビットのTBSを得、6000ビットのTBSに対応するCQIインデックスを基地局に通知する。
【0007】
本発明の目的は、複数のシステム帯域幅を設けた通信システムにおいて、CQIを測定し通知するための処理量を低減することができる集積回路を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様に係る受信装置は、送信装置から送信されるサブバンドの開始位置から、CQI測定用数分のリソースブロックにおけるCQIを第1CQIとして測定する第1CQI測定手段と、前記送信装置から送信されるシステム帯域幅の中から、前記CQI測定用数分のリソースブロックを抽出し、前記抽出されたリソースブロックにおける平均CQIを前記システム帯域幅全般における第2CQIとして測定する第2CQI測定手段と、前記第1CQIと、前記第2CQIとを前記送信装置にフィードバックするフィードバック手段と、を具備する構成を採る。
【0009】
本発明の第2の態様に係る通信方法は、送信装置から送信されるサブバンドの開始位置から、CQI測定用数分のリソースブロックにおけるCQIを第1CQIとして測定するステップと、前記送信装置から送信されるシステム帯域幅の中から、前記CQI測定用数分のリソースブロックを抽出し、前記抽出されたリソースブロックにおける平均CQIを前記システム帯域幅全般における第2CQIとして測定するステップと、前記第1CQIと、前記第2CQIとを前記送信装置にフィードバックするステップと、を具備するようにした。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数のシステム帯域幅を設けた通信システムにおいて、CQIを測定し通知するための受信装置の処理量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】従来技術に係る狭帯域CQI及び広帯域CQIを説明するための図
【図2】従来技術に係る問題点を説明するための図
【図3】本発明の実施の形態1に係る受信装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態1に係る狭帯域CQI測定部及び広帯域CQI測定部におけるCQI測定処理の詳細について説明するための図
【図5】本発明の実施の形態1に係るCQIテーブルの一例を示す図
【図6】本発明の実施の形態1に係る送信装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態1に係る受信装置と送信装置との動作を示すシーケンス図
【図8】本発明の実施の形態2に係る受信装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態3に係る受信装置の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態4に係る受信装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態4に係る送信装置の構成を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、実施の形態において、同一機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0013】
(実施の形態1)
図3は、本発明の実施の形態1に係る受信装置100の構成を示すブロック図である。図3に示す受信装置100の具体例として移動局装置があげられ、受信装置100は複数のシステム帯域幅に対応可能である。
【0014】
図3において、受信RF部102は、後述する送信装置150から送信された信号をアンテナ101を介して受信し、受信した信号にダウンコンバート、A/D変換などの無線受信処理を施し、無線受信処理を施した信号のうちパイロット信号をチャネル推定部103に、制御信号を制御信号復調部104に、データ信号をデータ信号復調部105にそれぞれ出力する。
【0015】
チャネル推定部103は、受信RF部102から出力されたパイロット信号を用いてチャネル推定値(チャネル行列)を算出し、算出したチャネル推定値をデータ信号復調部105、狭帯域CQI測定部109及び広帯域CQI測定部110に出力する。
【0016】
制御信号復調部104は、受信RF部102から出力された制御信号を復調し、復調した制御信号に含まれるシステム帯域幅を広帯域CQI測定部110に、狭帯域幅の開始位置を狭帯域CQI測定部109に、変調方式及び符号化率をデータ信号復調部105及び復号部106それぞれに、リソース割当結果を多重部113に出力する。ここで、システム帯域幅として、例えば10MHzである場合、10MHzに対応するRBの数で表され、狭帯域幅の開始位置は、RBの番号で表される。
【0017】
データ信号復調部105は、チャネル推定部103から出力されたチャネル推定値、及び制御信号復調部104から出力された変調方式を用いて、受信RF部102から出力された受信信号を復調し、復調結果を復号部106に出力する。
【0018】
復号部106は、制御信号復調部104から出力された符号化率を用いて、データ信号復調部105から出力された復調結果を復号し、復号したデータ信号(復号データ)をCRC検査部107に出力する。
【0019】
CRC検査部107は、復号部106から出力された復号データのCRC検査を行い、誤りの有無を検出する。CRC検査部107は復号データの誤り検出結果をACK/NACK生成部108に出力し、誤りなしの復号データを受信データとして出力する。
【0020】
ACK/NACK生成部108は、CRC検査部107から出力された復号データの誤り検出結果に応じて、ACK又はNACKを生成する。すなわち、誤りがなければACKを生成し、誤りがあればNACKを生成し、生成したACK又はNACKを多重部113に出力する。
【0021】
狭帯域CQI測定部109は、チャネル推定部103から出力されたチャネル行列に基づき、制御信号復調部104から出力された狭帯域幅の開始位置から、予め決められたCQI測定用RB数分のRBにおけるTBS、すなわち狭帯域幅のTBSを測定する。また、狭帯域CQI測定部109は、TBSとCQIインデックスとを対応づけたCQIテーブルを保持しており、測定した狭帯域幅のTBSに対応するCQIインデックス、すなわち狭帯域CQIインデックスをCQIテーブルにて求めフィードバック情報生成部111に出力する。なお、狭帯域CQI測定部109におけるCQI測定処理の詳細については後述する。
【0022】
広帯域CQI測定部110は、予め決められたCQI測定用RB数分のRBを、制御信号復調部104から出力されたシステム帯域幅の中から抽出し、抽出されたRBにおけるTBSを、チャネル推定部103から出力されたチャネル行列に基づいて測定する。また、広帯域CQI測定部110は、狭帯域CQI測定部109が保持するCQIテーブルと同様なCQIテーブルを保持しており、測定したシステム帯域幅のTBSに対応するCQIインデックス、すなわち、広帯域CQIインデックスをCQIテーブルにて求めフィードバック情報生成部111に出力する。なお、広帯域CQI測定部110におけるCQI測定処理の詳細については後述する。
【0023】
フィードバック情報生成部111は、狭帯域CQI測定部109から出力された狭帯域CQIインデックス、及び広帯域CQI測定部110から出力された広帯域CQIインデックスを含めたフィードバック情報を生成し、生成したフィードバック情報を多重部113に出力する。なお、ACK/NACK生成部108及びフィードバック情報生成部111は制御チャネル生成手段として機能する。
【0024】
符号化部112は、送信データを符号化し、符号化した送信データを多重部113に出力する。
【0025】
多重部113は、ACK/NACK生成部108から出力されたACK又はNACKと、フィードバック情報生成部111から出力されたフィードバック情報とから制御チャネルを形成する。また、多重部113は、形成した制御チャネルと、符号化部112から出力された送信データとを、制御信号復調部104から出力されたリソース割当結果に基づいて多重し、多重した信号を送信RF部114に出力する。
【0026】
送信RF部114は、多重部113から出力された信号にD/A変換、アップコンバートなどの無線送信処理を施し、無線送信処理を施した信号をアンテナ101から送信装置150に送信する。
【0027】
以下、狭帯域CQI測定部109及び広帯域CQI測定部110におけるCQI測定処理の詳細について説明する。
【0028】
図4は、狭帯域CQI測定部109及び広帯域CQI測定部110におけるCQI測定処理の詳細について説明するための図である。なお、図4においては、制御信号復調部104から狭帯域CQI測定部109に出力された狭帯域幅の開始位置が30番目RBであり、制御信号復調部104から広帯域CQI測定部110に出力されたシステム帯域幅が10MHzである場合を例にとって説明を行う。図4において、斜線で示すRBは10MHzのシステム帯域の中から抽出されたCQI測定用RB数分のRBを示す。
【0029】
図4に示すように、狭帯域CQI測定部109によりTBSが測定されるRBの数と、広帯域CQI測定部110によりTBSが測定されるRBの数とは両方ともCQI測定用のRB数分であり、例えば「5」である。
【0030】
広帯域CQI測定部110は、制御信号復調部104から出力されたシステム帯域幅の中からCQI測定用RB数分のRBを抽出する。例えば、制御信号復調部104から出力されたシステム帯域幅が10MHz、すなわち50RBである場合、広帯域CQI測定部110は、50個のRBの中から1、11、21、31、41番目のRBを抽出する。次いで、広帯域CQI測定部110は、チャネル推定部103から出力された各サブキャリアのチャネル推定値を用いて、抽出された各RBにおいてSINRを求める。次いで、広帯域CQI測定部110は、1、11、21、31、41番目のRBにおけるSINRの平均値を求め、求めた平均値に基づいて、5RB分のリソースを用いたときに実現可能なTBSを算出する。次いで、広帯域CQI測定部110は、図5に示すような内蔵のCQIテーブルを参照して、算出したTBSに対応する広帯域CQIインデックスを求め、フィードバック情報生成部111に出力する。例えば、算出したTBSが240ビットである場合に、広帯域CQI測定部110は、広帯域CQIインデックスとして「2」をフィードバック情報生成部111に出力する。
【0031】
一方、狭帯域CQI測定部109は、制御信号復調部104から出力された狭帯域幅の開始位置から、CQI測定用RB数分のRBにおけるTBSを求める。例えば、狭帯域CQI測定部109は、図4に示す30〜34番目の5つのRBにおけるTBSを求める。そして、狭帯域CQI測定部109は、図5に示すような内蔵のCQIテーブルを参照して、算出したTBSに対応する狭帯域CQIインデックスを求め、フィードバック情報生成部111に出力する。
【0032】
以下、広帯域CQI測定部110において、抽出されたCQI測定用RB数分のRBにおけるTBSを用いて、システム帯域幅全体のチャネル品質を表すことができる理由について説明する。ターボ(Turbo)符号においては、システム帯域幅が所定値、例えば5RBを超えると、所定のパケット誤り率を満たしながら伝送できる情報ビット、すなわちTBSはSINRに依存しなくなる。また、周波数ダイバーシチの観点からも、帯域幅が約1MHz(5RB)を超えると、所定のパケット誤り率を満たしながら伝送できる情報ビット、すなわちTBSはSINRに依存しなくなる。
【0033】
従って、TBSがSINRに依存しなくなるシステム帯域幅の下限値以上のRB数をCQI測定用RB数と予め決めれば、広帯域CQI測定部110は、CQI測定用RB数分のRBを抽出しTBSを測定することにより、システム帯域幅全体のチャネル品質を表す広帯域CQIインデックスを得ることができる。図4においては、制御信号復調部104から出力されるシステム帯域幅が10MHzである場合を例にとって説明したが、制御信号復調部104から出力されるシステム帯域幅が10MHzでなく、例えば5MHz、または3MHzなど、CQI測定用RB数分の帯域幅以上であれば、広帯域CQI測定部110は同様な処理を行い広帯域CQIインデックスを得ることができる。すなわち、広帯域CQI測定部110は、システム帯域幅にかかわらず、CQI測定用RBを抽出し、図5に示したCQIテーブルを用いて、広帯域CQIインデックスを求める。
【0034】
図6は、本発明の実施の形態1に係る送信装置150の構成を示すブロック図である。図6に示す送信装置150の具体例として基地局装置があげられ、送信装置150は複数のシステム帯域幅に対応可能である。
【0035】
図6において、受信RF部152は、受信装置100から送信された信号をアンテナ151を介して受信し、受信した信号にダウンコンバート、A/D変換などの無線受信処理を施し、無線受信処理を施した信号を分離部153に出力する。
【0036】
分離部153は、受信RF部152から出力された信号を広帯域CQIインデックス、狭帯域CQIインデックス、ACK又はNACK、データ信号に分離する。分離部153は、分離したデータ信号を復調・復号部154に、狭帯域CQIインデックスを狭帯域CQI復調部156に、広帯域CQIインデックスを広帯域CQI復調部157に、ACK又はNACKを符号化部160にそれぞれ出力する。
【0037】
復調・復号部154は、分離部153から出力されたデータ信号を復調及び復号し、復号したデータをCRC検査部155に出力する。
【0038】
CRC検査部155は、復調・復号部154から出力された復号データのCRC検査を行い、誤りの有無を検出し、誤りなしの復号データを受信データとして出力する。
【0039】
狭帯域CQI復調部156は、分離部153から出力された狭帯域CQIインデックスを復調する。すなわち、狭帯域CQI復調部156は、CQIテーブルを参照して狭帯域CQIインデックスに対応するTBSを求め、CQI測定用RB数分のRBで伝送可能な情報ビットと解釈する。狭帯域CQI復調部156は、求めたTBSを、狭帯域幅のリソースを割り当てる際に用いられる情報としてリソース割当・MCS(Modulation and Coding Scheme:変調方式及び符号化率の組合せ)決定部158に出力する。
【0040】
広帯域CQI復調部157は、分離部153から出力された広帯域CQIインデックスを復調する。すなわち、広帯域CQI復調部157は、CQIテーブルを参照して広帯域CQIインデックスに対応するTBSを求め、CQI測定用RB数分のRBで伝送可能な情報ビットと解釈する。広帯域CQI復調部157は、求めたTBSを、システム帯域幅全体のリソースを割り当てる際に用いられる情報としてリソース割当・MCS決定部158に出力する。
【0041】
リソース割当・MCS決定部158は、狭帯域CQI復調部156及び広帯域CQI復調部157それぞれから出力されたTBSに基づき、CQI測定用RB数からシステム帯域幅全体のRB数までのRBからなるリソースの割当を行い、リソース割当結果を制御信号生成部159及び多重部162に出力する。また、リソース割当・MCS決定部158は、狭帯域CQI復調部156及び広帯域CQI復調部157それぞれから出力されたTBSに基づき、符号化率及び変調方式を決定して符号化部160及び変調部161それぞれに出力する。
【0042】
制御信号生成部159は、システム帯域幅、狭帯域幅の開始位置、リソース割当・MCS決定部158から出力されたリソース割当結果、符号化率及び変調方式を用いて制御信号を生成し、生成した制御信号を多重部162に出力する。
【0043】
符号化部160は、リソース割当・MCS決定部158から出力された符号化率を用いて送信データを符号化し、分離部153から出力されたACK又はNACKに応じて、新規送信データまたは再送データを変調部161に出力する。すなわち、符号化部160は、ACKを取得した場合には新規送信データを変調部161に出力し、NACKを取得した場合には再送データを変調部161に出力する。
【0044】
変調部161は、リソース割当・MCS決定部158から出力された変調方式を用いて、符号化部160から出力された送信データを変調し、多重部162に出力する。
【0045】
多重部162は、変調部161から出力された送信データと制御信号生成部159から出力された制御信号とを、リソース割当・MCS決定部158から出力されたリソース割当結果に基づき多重し送信RF部163に出力する。
【0046】
送信RF部163は、多重部162から出力された信号にD/A変換、アップコンバートなどの無線送信処理を施し、無線送信処理を施した信号をアンテナ151から受信装置100に送信する。
【0047】
次に、上述した受信装置100及び送信装置150との動作について図7に示すシーケンス図を用いて説明する。
【0048】
図7において、ステップ(以下、「ST」と省略する)201では、送信装置150から受信装置100にパイロットチャネルが送信され、また狭帯域幅の開始位置と、広帯域幅とが通知される。
【0049】
ST202では、受信装置100の狭帯域CQI測定部109が狭帯域CQIを測定し、狭帯域CQIインデックスを得る。
【0050】
ST203では、受信装置100の広帯域CQI測定部110が広帯域CQIを測定し、広帯域CQIインデックスを得る。
【0051】
ST204では、受信装置100から送信装置150に狭帯域CQIインデックス及び広帯域CQIインデックスが通知される。
【0052】
ST205では、送信装置150の狭帯域CQI復調部156が受信装置100から通知された狭帯域CQIインデックスを復調し、狭帯域CQIインデックスに対応するTBSを得る。
【0053】
ST206では、送信装置150の広帯域CQI復調部157が受信装置100から通知された広帯域CQIインデックスを復調し、広帯域CQIインデックスに対応するTBSを得る。
【0054】
ST207では、送信装置150のリソース割当・MCS決定部158がTBSに基づき、リソース割当を行うとともに符号化率及び変調方式を決定する。
【0055】
ST208では、送信装置150から受信装置100にパイロットチャネルが送信され、また狭帯域幅の開始位置、システム帯域幅、リソース割当結果、符号化率及び変調方式が制御信号として通知され、またデータ信号が送信される。
【0056】
ST209では、受信装置100の制御信号復調部104が制御信号を復調し、狭帯域幅の開始位置、システム帯域幅、リソース割当結果、符号化率及び変調方式を得る。
【0057】
ST210では、受信装置100のデータ信号復調部105がデータ信号を復調する。
【0058】
ST211では、受信装置100の復号部106がデータ信号を復号する。
【0059】
ST212では、受信装置100のCRC検査部107のCRC検査結果に基づき、受信装置100のACK/NACK生成部108がACKまたはNACK信号を生成する。
【0060】
ST213では、ST202での動作と同様な動作が行われる。すなわち、受信装置100の狭帯域CQI測定部109が狭帯域CQIを測定し、狭帯域CQIインデックスを得る。
【0061】
ST214では、ST203での動作と同様な動作が行われる。すなわち、受信装置100の広帯域CQI測定部110が広帯域CQIを測定し、広帯域CQIインデックスを得る。
【0062】
ST215では、受信装置100から送信装置150にデータ信号が送信され、また狭帯域CQIインデックス及び広帯域CQIインデックスが通知される。
【0063】
このように実施の形態1によれば、システム帯域幅が所定値以上であれば、受信装置はシステム帯域幅にかかわらず、システム帯域幅全体の中から所定数のRBを抽出し、抽出したRBにおける平均CQIを測定して送信装置に通知するため、受信装置におけるCQI測定のための処理量を低減することができる。
【0064】
なお、本実施の形態では、広帯域CQI測定部110がCQI測定処理中に、SINRの平均値算出に用いるRB数と、実現可能なTBS算出時に想定するリソース数を換算する際のRB数とを同じ値とする場合を例にとって説明した。しかし、本発明はこれに限定されず、前者のRB数にはシステム帯域幅全体を用い、後者のRB数にはCQI測定用RB数と同じ値を用いても良い。
【0065】
また、本実施の形態では、受信装置と送信装置とが両方とも予め決められたCQI測定用RB数を保持している場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、送信装置のみCQI測定用RB数を保持しており、受信装置は送信装置からCQI測定用RB数を通知されても良い。
【0066】
また、本実施の形態では、送信装置が制御信号を用いて狭帯域幅の開始位置を受信装置に通知する場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、予め送受信装置で狭帯域幅の開始位置を共有していても良い。また、CQI測定が行われる狭帯域幅の数は複数個としても良く、この場合には任意の情報圧縮手法を用いてフィードバック情報を生成する構成にしても良い。
【0067】
また、本実施の形態では、狭帯域CQIインデックス及び広帯域CQIインデックスを受信装置から送信装置に対し同時に通知する場合を例にとって説明した。しかし、本発明はこれに限定されず、狭帯域CQIインデックス及び広帯域CQIインデックスを異なる時点で通知してもよい。例えば、広帯域CQIインデックスを狭帯域CQIインデックスよりも長い周期で通知する構成にしても良い。
【0068】
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係る受信装置200の構成を示すブロック図である。図8が図3と異なる点は、狭帯域CQI差分表現部201が追加された点と、フィードバック情報生成部111がフィードバック情報生成部211に変更された点である。
【0069】
図8において、狭帯域CQI差分表現部201は、狭帯域CQI測定部109から出力された狭帯域CQIインデックスを、広帯域CQI測定部110から出力された広帯域CQIインデックスとの差分で表現し、この差分をフィードバック情報生成部211に出力する。
【0070】
フィードバック情報生成部211は、広帯域CQI測定部110から出力された広帯域CQIインデックス、及び狭帯域CQI差分表現部201から出力された狭帯域CQI差分表現を含めたフィードバック情報を生成し、生成したフィードバック情報を多重部113に出力する。
【0071】
受信装置200に対応して、本実施の形態に係る送信装置(図示せず)は、広帯域CQIインデックスに対する狭帯域CQIインデックスの差分と、広帯域CQIインデックスとを用いて狭帯域CQIインデックスを算出する。
【0072】
このように、実施の形態2によれば、受信装置は、同一のCQIテーブルで表される狭帯域CQIインデックス及び広帯域CQIインデックスを、差分で表現し送信装置にフィードバックするため、フィードバック情報量を削減することができ、通信システムのスループットを向上することができる。
【0073】
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係る受信装置300の構成を示すブロック図である。図9が図3と異なる点は、CQI測定用RB数保持部301が追加された点と、狭帯域CQI測定部109及び広帯域CQI測定部110が狭帯域CQI測定部309及び広帯域CQI測定部310に変更された点である。
【0074】
図9において、CQI測定用RB数保持部301は、システム帯域幅とCQI測定用RB数とを対応づけたテーブルを保持している。CQI測定用RB数保持部301は、制御信号復調部104から出力されたシステム帯域幅に対応するCQI測定用RB数を、テーブルを参照して求め狭帯域CQI測定部309及び広帯域CQI測定部310に出力する。CQI測定用RB数保持部301が保持しているテーブルにおいては、システム帯域幅がCQI測定用RB数の整数倍となっている。また、CQI測定用RB数保持部301が保持しているテーブルにおいて、より大きいシステム帯域幅にはより大きいCQI測定用RB数が対応されている。例えば、5MHz以下のシステム帯域幅に対応するCQI測定用RB数は5RBであり、10MHz以上のシステム帯域幅に対応するCQI測定用RB数は10RBである。
【0075】
狭帯域CQI測定部309及び広帯域CQI測定部310は、予め決められたCQI測定用RB数の代わりに、CQI測定用RB数保持部301から出力されたCQI測定用RB数を用いてCQI測定処理を行う点のみにおいて、図3の狭帯域CQI測定部109及び広帯域CQI測定部110と相違する。
【0076】
このように、本実施の形態によれば、受信装置は、より大きいシステム帯域幅にはより大きい値として対応づけられたCQI測定用RB数を用いてCQIを測定するため、フィードバック量を抑えつつ、CQI測定精度を向上することができる。
【0077】
なお、本実施の形態に係るCQI測定用RB数保持部301が保持しているテーブルとして、例えば帯域幅の値によってシステム帯域幅をいくつかのグループに分け、それぞれのグループに対してCQI測定用RB数を対応つけても良い。
【0078】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4においては、システム帯域幅がCQI測定用RB数分の帯域幅より小さい場合、例えばシステム帯域幅が3RBである場合に行われるCQI測定処理について説明する。システム帯域幅がCQI測定用RB数分の帯域幅より小さい場合、所定のパケット誤り率を満たしながら伝送できる情報ビット、すなわちTBSはSINRに依存するようになる。
【0079】
図10は、本発明の実施の形態4に係る受信装置400の構成を示すブロック図である。図10が図3と異なる点は、SINR対TBS傾き算出部401が追加された点と、フィードバック情報生成部111がフィードバック情報生成部411に変更された点である。
【0080】
図10において、SINR対TBS傾き算出部401は、制御信号復調部104から出力されたシステム帯域幅がCQI測定用RB数分の帯域幅より小さい場合、チャネル推定部103から入力されるチャネル推定値に基づき、SINR対TBSの傾きを算出し、フィードバック情報生成部411に出力する。例えば、SINR対TBS傾き算出部401は、CQI測定用RB数分の帯域幅のTBSと、システム帯域幅のTBSとの比例または差分をSINR対TBS傾きとして算出する。
【0081】
フィードバック情報生成部411は、SINR対TBS傾き算出部401から出力されたSINR対TBS傾き、及び狭帯域CQI測定部109から出力された狭帯域CQIインデックスを含めたフィードバック情報を生成し、生成したフィードバック情報を多重部113に出力する。または、フィードバック情報生成部411は、狭帯域CQI測定部109から出力された狭帯域CQIインデックス、及び広帯域CQI測定部110から出力された広帯域CQIインデックスを含めたフィードバック情報を生成し、生成したフィードバック情報を多重部113に出力する。
【0082】
図11は、本発明の実施の形態4に係る送信装置450の構成を示すブロック図である。図11が図6と異なる点は、SINR対TBS傾き復調部451が追加された点と、リソース割当・MCS決定部158がリソース割当・MCS決定部458に変更された点である。
【0083】
SINR対TBS傾き復調部451は、分離部153から出力されたSINR対TBS傾きを復調し、リソース割当・MCS決定部458に出力する。
【0084】
リソース割当・MCS決定部458は、SINR対TBS傾き復調部451から出力されるSINR対TBS傾きに基づき、割当RB数が少なく定義したTBSに満たない場合の所要SINR増大を見積もり、必要となる分だけ送信電力を増やすよう送信RF部163に指示する。なお、ここでは所要SINR増大につき送信電力の増加にて対処しているが、所要SINR増大に応じてビット数を減らして符号化利得の増強により対処する構成をとることも可能である。
【0085】
このように、実施の形態4によれば、リソース割当時にRB数削減の自由度を増やせることができ、リンクアダプテーション精度を確保することができる。
【0086】
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
【0087】
なお、上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
【0088】
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0089】
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
【0090】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
【0091】
2007年10月1日出願の特願2007−257779の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明にかかる集積回路は、複数のシステム帯域幅を設けた通信システム、例えば移動通信システムに適用できる。
【技術分野】
【0001】
無線通信システムにおいて使用される集積回路に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式において複数のサブキャリアを束ねたリソースブロック(RB:Resource Block)毎に適応変調や周波数スケジューリングを適用し周波数利用効率を改善する技術が検討されている。適応変調は受信側で観測される伝搬路状況に応じ、所定のパケット誤り率を満たせるように符号化率及び変調方式を決定する方式である。周波数スケジューリングは、複数の移動局が各RBにつき受信側で観測される伝搬路状況を報告し、基地局が伝搬路状況を集約し所定のスケジューリングアルゴリズムに従って、各移動局にリソースブロックを割当てる。これらの適応変調や周波数スケジューリングに用いる伝搬路状況の報告値を、チャネル品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)と呼ぶ。
【0003】
CQIについて、周波数スケジューリングの最小単位に相当する連続したRBのチャネル品質を表すパラメータを狭帯域CQI、すなわちサブバンドCQIとし、システム帯域幅全体のチャネル品質を表すパラメータを広帯域CQI、すなわちシステム帯域幅CQIとする(非特許文献1参照)。狭帯域CQIは、基地局により所定のサブバンドを割当てた場合に移動局の受信処理において得られるチャネル品質と解釈され、該当サブバンドの適応変調に使用される。一方、広帯域CQIは、基地局により任意のサブバンドを割当てた場合に移動局の受信処理において得られる平均的なチャネル品質と解釈され、任意のサブバンドの適応変調に使用される。図1は、狭帯域CQI及び広帯域CQIを説明するための図である。図1に示すように、システム帯域幅全体は複数のRBから構成される。また、図1において、移動局は2つの連続したRBのチャネル品質、例えばSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio:信号対干渉雑音電力比)を推定することにより狭帯域(サブバンド)CQIを測定し、システム帯域幅全体のチャネル品質を推定することにより広帯域CQIを測定する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】3GPP R1-073681, Nokia Siemens Networks, Nokia, “CQI reporting requirements for E-UTRA UE”,20th-24th August 2007
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、LTE(long-term evolution)のようにシステム帯域幅として複数の帯域幅を設けた通信システムにおいて、移動局は、複数のシステム帯域幅それぞれに対応してシステム帯域幅全体のチャネル品質を推定して複数の広帯域CQIを測定する必要がある。また移動局は、チャネル品質を推定するためには、複数のシステム帯域幅それぞれを用いたときの複数の伝送速度すべてに対応した復号能力を必要とする。例えば、10MHzのシステム帯域幅を用いた時の伝送速度に対応して、移動局は30Mbpsの復号能力を必要とする。従って、移動局に求められる処理量が増大する。
【0006】
図2は、このような問題点を説明するための図である。図2においては、通信システムが10MHz、5MHz、3MHzの3つのシステム帯域幅を設けた場合を例示する。ここでCQIとしては、例えば、トランスポートブロックサイズ(TBS:Transport Block Size)で表される。TBSとは、移動局で測定したチャネルSINRで通信を行う場合に、システム帯域幅全体で所定のパケット誤り率を満たしながら伝送できる情報ビットの数を表す。移動局は、TBSとCQIインデックスとを対応づけたCQIテーブルを複数のシステム帯域幅(10MHz、5MHz、3MHz)それぞれに対応して保持する必要がある。移動局は、チャネル推定によりTBSの値を求め、システム帯域幅に対応するCQIテーブルを参照してCQIインデックスを生成し、基地局にフィードバックする。例えば、システム帯域が10MHz(50RB)である場合に、移動局は10MHzのシステム帯域幅に対しチャネル推定を行いチャネル品質として12000ビットのTBSを得、12000ビットのTBSに対応するCQIインデックスを基地局に通知する。また、システム帯域が5MHz(25RB)である場合は、移動局は10MHzのシステム帯域幅に対しチャネル推定を行いチャネル品質として6000ビットのTBSを得、6000ビットのTBSに対応するCQIインデックスを基地局に通知する。
【0007】
本発明の目的は、複数のシステム帯域幅を設けた通信システムにおいて、CQIを測定し通知するための処理量を低減することができる集積回路を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様に係る受信装置は、送信装置から送信されるサブバンドの開始位置から、CQI測定用数分のリソースブロックにおけるCQIを第1CQIとして測定する第1CQI測定手段と、前記送信装置から送信されるシステム帯域幅の中から、前記CQI測定用数分のリソースブロックを抽出し、前記抽出されたリソースブロックにおける平均CQIを前記システム帯域幅全般における第2CQIとして測定する第2CQI測定手段と、前記第1CQIと、前記第2CQIとを前記送信装置にフィードバックするフィードバック手段と、を具備する構成を採る。
【0009】
本発明の第2の態様に係る通信方法は、送信装置から送信されるサブバンドの開始位置から、CQI測定用数分のリソースブロックにおけるCQIを第1CQIとして測定するステップと、前記送信装置から送信されるシステム帯域幅の中から、前記CQI測定用数分のリソースブロックを抽出し、前記抽出されたリソースブロックにおける平均CQIを前記システム帯域幅全般における第2CQIとして測定するステップと、前記第1CQIと、前記第2CQIとを前記送信装置にフィードバックするステップと、を具備するようにした。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数のシステム帯域幅を設けた通信システムにおいて、CQIを測定し通知するための受信装置の処理量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】従来技術に係る狭帯域CQI及び広帯域CQIを説明するための図
【図2】従来技術に係る問題点を説明するための図
【図3】本発明の実施の形態1に係る受信装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態1に係る狭帯域CQI測定部及び広帯域CQI測定部におけるCQI測定処理の詳細について説明するための図
【図5】本発明の実施の形態1に係るCQIテーブルの一例を示す図
【図6】本発明の実施の形態1に係る送信装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態1に係る受信装置と送信装置との動作を示すシーケンス図
【図8】本発明の実施の形態2に係る受信装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態3に係る受信装置の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態4に係る受信装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態4に係る送信装置の構成を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、実施の形態において、同一機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0013】
(実施の形態1)
図3は、本発明の実施の形態1に係る受信装置100の構成を示すブロック図である。図3に示す受信装置100の具体例として移動局装置があげられ、受信装置100は複数のシステム帯域幅に対応可能である。
【0014】
図3において、受信RF部102は、後述する送信装置150から送信された信号をアンテナ101を介して受信し、受信した信号にダウンコンバート、A/D変換などの無線受信処理を施し、無線受信処理を施した信号のうちパイロット信号をチャネル推定部103に、制御信号を制御信号復調部104に、データ信号をデータ信号復調部105にそれぞれ出力する。
【0015】
チャネル推定部103は、受信RF部102から出力されたパイロット信号を用いてチャネル推定値(チャネル行列)を算出し、算出したチャネル推定値をデータ信号復調部105、狭帯域CQI測定部109及び広帯域CQI測定部110に出力する。
【0016】
制御信号復調部104は、受信RF部102から出力された制御信号を復調し、復調した制御信号に含まれるシステム帯域幅を広帯域CQI測定部110に、狭帯域幅の開始位置を狭帯域CQI測定部109に、変調方式及び符号化率をデータ信号復調部105及び復号部106それぞれに、リソース割当結果を多重部113に出力する。ここで、システム帯域幅として、例えば10MHzである場合、10MHzに対応するRBの数で表され、狭帯域幅の開始位置は、RBの番号で表される。
【0017】
データ信号復調部105は、チャネル推定部103から出力されたチャネル推定値、及び制御信号復調部104から出力された変調方式を用いて、受信RF部102から出力された受信信号を復調し、復調結果を復号部106に出力する。
【0018】
復号部106は、制御信号復調部104から出力された符号化率を用いて、データ信号復調部105から出力された復調結果を復号し、復号したデータ信号(復号データ)をCRC検査部107に出力する。
【0019】
CRC検査部107は、復号部106から出力された復号データのCRC検査を行い、誤りの有無を検出する。CRC検査部107は復号データの誤り検出結果をACK/NACK生成部108に出力し、誤りなしの復号データを受信データとして出力する。
【0020】
ACK/NACK生成部108は、CRC検査部107から出力された復号データの誤り検出結果に応じて、ACK又はNACKを生成する。すなわち、誤りがなければACKを生成し、誤りがあればNACKを生成し、生成したACK又はNACKを多重部113に出力する。
【0021】
狭帯域CQI測定部109は、チャネル推定部103から出力されたチャネル行列に基づき、制御信号復調部104から出力された狭帯域幅の開始位置から、予め決められたCQI測定用RB数分のRBにおけるTBS、すなわち狭帯域幅のTBSを測定する。また、狭帯域CQI測定部109は、TBSとCQIインデックスとを対応づけたCQIテーブルを保持しており、測定した狭帯域幅のTBSに対応するCQIインデックス、すなわち狭帯域CQIインデックスをCQIテーブルにて求めフィードバック情報生成部111に出力する。なお、狭帯域CQI測定部109におけるCQI測定処理の詳細については後述する。
【0022】
広帯域CQI測定部110は、予め決められたCQI測定用RB数分のRBを、制御信号復調部104から出力されたシステム帯域幅の中から抽出し、抽出されたRBにおけるTBSを、チャネル推定部103から出力されたチャネル行列に基づいて測定する。また、広帯域CQI測定部110は、狭帯域CQI測定部109が保持するCQIテーブルと同様なCQIテーブルを保持しており、測定したシステム帯域幅のTBSに対応するCQIインデックス、すなわち、広帯域CQIインデックスをCQIテーブルにて求めフィードバック情報生成部111に出力する。なお、広帯域CQI測定部110におけるCQI測定処理の詳細については後述する。
【0023】
フィードバック情報生成部111は、狭帯域CQI測定部109から出力された狭帯域CQIインデックス、及び広帯域CQI測定部110から出力された広帯域CQIインデックスを含めたフィードバック情報を生成し、生成したフィードバック情報を多重部113に出力する。なお、ACK/NACK生成部108及びフィードバック情報生成部111は制御チャネル生成手段として機能する。
【0024】
符号化部112は、送信データを符号化し、符号化した送信データを多重部113に出力する。
【0025】
多重部113は、ACK/NACK生成部108から出力されたACK又はNACKと、フィードバック情報生成部111から出力されたフィードバック情報とから制御チャネルを形成する。また、多重部113は、形成した制御チャネルと、符号化部112から出力された送信データとを、制御信号復調部104から出力されたリソース割当結果に基づいて多重し、多重した信号を送信RF部114に出力する。
【0026】
送信RF部114は、多重部113から出力された信号にD/A変換、アップコンバートなどの無線送信処理を施し、無線送信処理を施した信号をアンテナ101から送信装置150に送信する。
【0027】
以下、狭帯域CQI測定部109及び広帯域CQI測定部110におけるCQI測定処理の詳細について説明する。
【0028】
図4は、狭帯域CQI測定部109及び広帯域CQI測定部110におけるCQI測定処理の詳細について説明するための図である。なお、図4においては、制御信号復調部104から狭帯域CQI測定部109に出力された狭帯域幅の開始位置が30番目RBであり、制御信号復調部104から広帯域CQI測定部110に出力されたシステム帯域幅が10MHzである場合を例にとって説明を行う。図4において、斜線で示すRBは10MHzのシステム帯域の中から抽出されたCQI測定用RB数分のRBを示す。
【0029】
図4に示すように、狭帯域CQI測定部109によりTBSが測定されるRBの数と、広帯域CQI測定部110によりTBSが測定されるRBの数とは両方ともCQI測定用のRB数分であり、例えば「5」である。
【0030】
広帯域CQI測定部110は、制御信号復調部104から出力されたシステム帯域幅の中からCQI測定用RB数分のRBを抽出する。例えば、制御信号復調部104から出力されたシステム帯域幅が10MHz、すなわち50RBである場合、広帯域CQI測定部110は、50個のRBの中から1、11、21、31、41番目のRBを抽出する。次いで、広帯域CQI測定部110は、チャネル推定部103から出力された各サブキャリアのチャネル推定値を用いて、抽出された各RBにおいてSINRを求める。次いで、広帯域CQI測定部110は、1、11、21、31、41番目のRBにおけるSINRの平均値を求め、求めた平均値に基づいて、5RB分のリソースを用いたときに実現可能なTBSを算出する。次いで、広帯域CQI測定部110は、図5に示すような内蔵のCQIテーブルを参照して、算出したTBSに対応する広帯域CQIインデックスを求め、フィードバック情報生成部111に出力する。例えば、算出したTBSが240ビットである場合に、広帯域CQI測定部110は、広帯域CQIインデックスとして「2」をフィードバック情報生成部111に出力する。
【0031】
一方、狭帯域CQI測定部109は、制御信号復調部104から出力された狭帯域幅の開始位置から、CQI測定用RB数分のRBにおけるTBSを求める。例えば、狭帯域CQI測定部109は、図4に示す30〜34番目の5つのRBにおけるTBSを求める。そして、狭帯域CQI測定部109は、図5に示すような内蔵のCQIテーブルを参照して、算出したTBSに対応する狭帯域CQIインデックスを求め、フィードバック情報生成部111に出力する。
【0032】
以下、広帯域CQI測定部110において、抽出されたCQI測定用RB数分のRBにおけるTBSを用いて、システム帯域幅全体のチャネル品質を表すことができる理由について説明する。ターボ(Turbo)符号においては、システム帯域幅が所定値、例えば5RBを超えると、所定のパケット誤り率を満たしながら伝送できる情報ビット、すなわちTBSはSINRに依存しなくなる。また、周波数ダイバーシチの観点からも、帯域幅が約1MHz(5RB)を超えると、所定のパケット誤り率を満たしながら伝送できる情報ビット、すなわちTBSはSINRに依存しなくなる。
【0033】
従って、TBSがSINRに依存しなくなるシステム帯域幅の下限値以上のRB数をCQI測定用RB数と予め決めれば、広帯域CQI測定部110は、CQI測定用RB数分のRBを抽出しTBSを測定することにより、システム帯域幅全体のチャネル品質を表す広帯域CQIインデックスを得ることができる。図4においては、制御信号復調部104から出力されるシステム帯域幅が10MHzである場合を例にとって説明したが、制御信号復調部104から出力されるシステム帯域幅が10MHzでなく、例えば5MHz、または3MHzなど、CQI測定用RB数分の帯域幅以上であれば、広帯域CQI測定部110は同様な処理を行い広帯域CQIインデックスを得ることができる。すなわち、広帯域CQI測定部110は、システム帯域幅にかかわらず、CQI測定用RBを抽出し、図5に示したCQIテーブルを用いて、広帯域CQIインデックスを求める。
【0034】
図6は、本発明の実施の形態1に係る送信装置150の構成を示すブロック図である。図6に示す送信装置150の具体例として基地局装置があげられ、送信装置150は複数のシステム帯域幅に対応可能である。
【0035】
図6において、受信RF部152は、受信装置100から送信された信号をアンテナ151を介して受信し、受信した信号にダウンコンバート、A/D変換などの無線受信処理を施し、無線受信処理を施した信号を分離部153に出力する。
【0036】
分離部153は、受信RF部152から出力された信号を広帯域CQIインデックス、狭帯域CQIインデックス、ACK又はNACK、データ信号に分離する。分離部153は、分離したデータ信号を復調・復号部154に、狭帯域CQIインデックスを狭帯域CQI復調部156に、広帯域CQIインデックスを広帯域CQI復調部157に、ACK又はNACKを符号化部160にそれぞれ出力する。
【0037】
復調・復号部154は、分離部153から出力されたデータ信号を復調及び復号し、復号したデータをCRC検査部155に出力する。
【0038】
CRC検査部155は、復調・復号部154から出力された復号データのCRC検査を行い、誤りの有無を検出し、誤りなしの復号データを受信データとして出力する。
【0039】
狭帯域CQI復調部156は、分離部153から出力された狭帯域CQIインデックスを復調する。すなわち、狭帯域CQI復調部156は、CQIテーブルを参照して狭帯域CQIインデックスに対応するTBSを求め、CQI測定用RB数分のRBで伝送可能な情報ビットと解釈する。狭帯域CQI復調部156は、求めたTBSを、狭帯域幅のリソースを割り当てる際に用いられる情報としてリソース割当・MCS(Modulation and Coding Scheme:変調方式及び符号化率の組合せ)決定部158に出力する。
【0040】
広帯域CQI復調部157は、分離部153から出力された広帯域CQIインデックスを復調する。すなわち、広帯域CQI復調部157は、CQIテーブルを参照して広帯域CQIインデックスに対応するTBSを求め、CQI測定用RB数分のRBで伝送可能な情報ビットと解釈する。広帯域CQI復調部157は、求めたTBSを、システム帯域幅全体のリソースを割り当てる際に用いられる情報としてリソース割当・MCS決定部158に出力する。
【0041】
リソース割当・MCS決定部158は、狭帯域CQI復調部156及び広帯域CQI復調部157それぞれから出力されたTBSに基づき、CQI測定用RB数からシステム帯域幅全体のRB数までのRBからなるリソースの割当を行い、リソース割当結果を制御信号生成部159及び多重部162に出力する。また、リソース割当・MCS決定部158は、狭帯域CQI復調部156及び広帯域CQI復調部157それぞれから出力されたTBSに基づき、符号化率及び変調方式を決定して符号化部160及び変調部161それぞれに出力する。
【0042】
制御信号生成部159は、システム帯域幅、狭帯域幅の開始位置、リソース割当・MCS決定部158から出力されたリソース割当結果、符号化率及び変調方式を用いて制御信号を生成し、生成した制御信号を多重部162に出力する。
【0043】
符号化部160は、リソース割当・MCS決定部158から出力された符号化率を用いて送信データを符号化し、分離部153から出力されたACK又はNACKに応じて、新規送信データまたは再送データを変調部161に出力する。すなわち、符号化部160は、ACKを取得した場合には新規送信データを変調部161に出力し、NACKを取得した場合には再送データを変調部161に出力する。
【0044】
変調部161は、リソース割当・MCS決定部158から出力された変調方式を用いて、符号化部160から出力された送信データを変調し、多重部162に出力する。
【0045】
多重部162は、変調部161から出力された送信データと制御信号生成部159から出力された制御信号とを、リソース割当・MCS決定部158から出力されたリソース割当結果に基づき多重し送信RF部163に出力する。
【0046】
送信RF部163は、多重部162から出力された信号にD/A変換、アップコンバートなどの無線送信処理を施し、無線送信処理を施した信号をアンテナ151から受信装置100に送信する。
【0047】
次に、上述した受信装置100及び送信装置150との動作について図7に示すシーケンス図を用いて説明する。
【0048】
図7において、ステップ(以下、「ST」と省略する)201では、送信装置150から受信装置100にパイロットチャネルが送信され、また狭帯域幅の開始位置と、広帯域幅とが通知される。
【0049】
ST202では、受信装置100の狭帯域CQI測定部109が狭帯域CQIを測定し、狭帯域CQIインデックスを得る。
【0050】
ST203では、受信装置100の広帯域CQI測定部110が広帯域CQIを測定し、広帯域CQIインデックスを得る。
【0051】
ST204では、受信装置100から送信装置150に狭帯域CQIインデックス及び広帯域CQIインデックスが通知される。
【0052】
ST205では、送信装置150の狭帯域CQI復調部156が受信装置100から通知された狭帯域CQIインデックスを復調し、狭帯域CQIインデックスに対応するTBSを得る。
【0053】
ST206では、送信装置150の広帯域CQI復調部157が受信装置100から通知された広帯域CQIインデックスを復調し、広帯域CQIインデックスに対応するTBSを得る。
【0054】
ST207では、送信装置150のリソース割当・MCS決定部158がTBSに基づき、リソース割当を行うとともに符号化率及び変調方式を決定する。
【0055】
ST208では、送信装置150から受信装置100にパイロットチャネルが送信され、また狭帯域幅の開始位置、システム帯域幅、リソース割当結果、符号化率及び変調方式が制御信号として通知され、またデータ信号が送信される。
【0056】
ST209では、受信装置100の制御信号復調部104が制御信号を復調し、狭帯域幅の開始位置、システム帯域幅、リソース割当結果、符号化率及び変調方式を得る。
【0057】
ST210では、受信装置100のデータ信号復調部105がデータ信号を復調する。
【0058】
ST211では、受信装置100の復号部106がデータ信号を復号する。
【0059】
ST212では、受信装置100のCRC検査部107のCRC検査結果に基づき、受信装置100のACK/NACK生成部108がACKまたはNACK信号を生成する。
【0060】
ST213では、ST202での動作と同様な動作が行われる。すなわち、受信装置100の狭帯域CQI測定部109が狭帯域CQIを測定し、狭帯域CQIインデックスを得る。
【0061】
ST214では、ST203での動作と同様な動作が行われる。すなわち、受信装置100の広帯域CQI測定部110が広帯域CQIを測定し、広帯域CQIインデックスを得る。
【0062】
ST215では、受信装置100から送信装置150にデータ信号が送信され、また狭帯域CQIインデックス及び広帯域CQIインデックスが通知される。
【0063】
このように実施の形態1によれば、システム帯域幅が所定値以上であれば、受信装置はシステム帯域幅にかかわらず、システム帯域幅全体の中から所定数のRBを抽出し、抽出したRBにおける平均CQIを測定して送信装置に通知するため、受信装置におけるCQI測定のための処理量を低減することができる。
【0064】
なお、本実施の形態では、広帯域CQI測定部110がCQI測定処理中に、SINRの平均値算出に用いるRB数と、実現可能なTBS算出時に想定するリソース数を換算する際のRB数とを同じ値とする場合を例にとって説明した。しかし、本発明はこれに限定されず、前者のRB数にはシステム帯域幅全体を用い、後者のRB数にはCQI測定用RB数と同じ値を用いても良い。
【0065】
また、本実施の形態では、受信装置と送信装置とが両方とも予め決められたCQI測定用RB数を保持している場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、送信装置のみCQI測定用RB数を保持しており、受信装置は送信装置からCQI測定用RB数を通知されても良い。
【0066】
また、本実施の形態では、送信装置が制御信号を用いて狭帯域幅の開始位置を受信装置に通知する場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、予め送受信装置で狭帯域幅の開始位置を共有していても良い。また、CQI測定が行われる狭帯域幅の数は複数個としても良く、この場合には任意の情報圧縮手法を用いてフィードバック情報を生成する構成にしても良い。
【0067】
また、本実施の形態では、狭帯域CQIインデックス及び広帯域CQIインデックスを受信装置から送信装置に対し同時に通知する場合を例にとって説明した。しかし、本発明はこれに限定されず、狭帯域CQIインデックス及び広帯域CQIインデックスを異なる時点で通知してもよい。例えば、広帯域CQIインデックスを狭帯域CQIインデックスよりも長い周期で通知する構成にしても良い。
【0068】
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係る受信装置200の構成を示すブロック図である。図8が図3と異なる点は、狭帯域CQI差分表現部201が追加された点と、フィードバック情報生成部111がフィードバック情報生成部211に変更された点である。
【0069】
図8において、狭帯域CQI差分表現部201は、狭帯域CQI測定部109から出力された狭帯域CQIインデックスを、広帯域CQI測定部110から出力された広帯域CQIインデックスとの差分で表現し、この差分をフィードバック情報生成部211に出力する。
【0070】
フィードバック情報生成部211は、広帯域CQI測定部110から出力された広帯域CQIインデックス、及び狭帯域CQI差分表現部201から出力された狭帯域CQI差分表現を含めたフィードバック情報を生成し、生成したフィードバック情報を多重部113に出力する。
【0071】
受信装置200に対応して、本実施の形態に係る送信装置(図示せず)は、広帯域CQIインデックスに対する狭帯域CQIインデックスの差分と、広帯域CQIインデックスとを用いて狭帯域CQIインデックスを算出する。
【0072】
このように、実施の形態2によれば、受信装置は、同一のCQIテーブルで表される狭帯域CQIインデックス及び広帯域CQIインデックスを、差分で表現し送信装置にフィードバックするため、フィードバック情報量を削減することができ、通信システムのスループットを向上することができる。
【0073】
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係る受信装置300の構成を示すブロック図である。図9が図3と異なる点は、CQI測定用RB数保持部301が追加された点と、狭帯域CQI測定部109及び広帯域CQI測定部110が狭帯域CQI測定部309及び広帯域CQI測定部310に変更された点である。
【0074】
図9において、CQI測定用RB数保持部301は、システム帯域幅とCQI測定用RB数とを対応づけたテーブルを保持している。CQI測定用RB数保持部301は、制御信号復調部104から出力されたシステム帯域幅に対応するCQI測定用RB数を、テーブルを参照して求め狭帯域CQI測定部309及び広帯域CQI測定部310に出力する。CQI測定用RB数保持部301が保持しているテーブルにおいては、システム帯域幅がCQI測定用RB数の整数倍となっている。また、CQI測定用RB数保持部301が保持しているテーブルにおいて、より大きいシステム帯域幅にはより大きいCQI測定用RB数が対応されている。例えば、5MHz以下のシステム帯域幅に対応するCQI測定用RB数は5RBであり、10MHz以上のシステム帯域幅に対応するCQI測定用RB数は10RBである。
【0075】
狭帯域CQI測定部309及び広帯域CQI測定部310は、予め決められたCQI測定用RB数の代わりに、CQI測定用RB数保持部301から出力されたCQI測定用RB数を用いてCQI測定処理を行う点のみにおいて、図3の狭帯域CQI測定部109及び広帯域CQI測定部110と相違する。
【0076】
このように、本実施の形態によれば、受信装置は、より大きいシステム帯域幅にはより大きい値として対応づけられたCQI測定用RB数を用いてCQIを測定するため、フィードバック量を抑えつつ、CQI測定精度を向上することができる。
【0077】
なお、本実施の形態に係るCQI測定用RB数保持部301が保持しているテーブルとして、例えば帯域幅の値によってシステム帯域幅をいくつかのグループに分け、それぞれのグループに対してCQI測定用RB数を対応つけても良い。
【0078】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4においては、システム帯域幅がCQI測定用RB数分の帯域幅より小さい場合、例えばシステム帯域幅が3RBである場合に行われるCQI測定処理について説明する。システム帯域幅がCQI測定用RB数分の帯域幅より小さい場合、所定のパケット誤り率を満たしながら伝送できる情報ビット、すなわちTBSはSINRに依存するようになる。
【0079】
図10は、本発明の実施の形態4に係る受信装置400の構成を示すブロック図である。図10が図3と異なる点は、SINR対TBS傾き算出部401が追加された点と、フィードバック情報生成部111がフィードバック情報生成部411に変更された点である。
【0080】
図10において、SINR対TBS傾き算出部401は、制御信号復調部104から出力されたシステム帯域幅がCQI測定用RB数分の帯域幅より小さい場合、チャネル推定部103から入力されるチャネル推定値に基づき、SINR対TBSの傾きを算出し、フィードバック情報生成部411に出力する。例えば、SINR対TBS傾き算出部401は、CQI測定用RB数分の帯域幅のTBSと、システム帯域幅のTBSとの比例または差分をSINR対TBS傾きとして算出する。
【0081】
フィードバック情報生成部411は、SINR対TBS傾き算出部401から出力されたSINR対TBS傾き、及び狭帯域CQI測定部109から出力された狭帯域CQIインデックスを含めたフィードバック情報を生成し、生成したフィードバック情報を多重部113に出力する。または、フィードバック情報生成部411は、狭帯域CQI測定部109から出力された狭帯域CQIインデックス、及び広帯域CQI測定部110から出力された広帯域CQIインデックスを含めたフィードバック情報を生成し、生成したフィードバック情報を多重部113に出力する。
【0082】
図11は、本発明の実施の形態4に係る送信装置450の構成を示すブロック図である。図11が図6と異なる点は、SINR対TBS傾き復調部451が追加された点と、リソース割当・MCS決定部158がリソース割当・MCS決定部458に変更された点である。
【0083】
SINR対TBS傾き復調部451は、分離部153から出力されたSINR対TBS傾きを復調し、リソース割当・MCS決定部458に出力する。
【0084】
リソース割当・MCS決定部458は、SINR対TBS傾き復調部451から出力されるSINR対TBS傾きに基づき、割当RB数が少なく定義したTBSに満たない場合の所要SINR増大を見積もり、必要となる分だけ送信電力を増やすよう送信RF部163に指示する。なお、ここでは所要SINR増大につき送信電力の増加にて対処しているが、所要SINR増大に応じてビット数を減らして符号化利得の増強により対処する構成をとることも可能である。
【0085】
このように、実施の形態4によれば、リソース割当時にRB数削減の自由度を増やせることができ、リンクアダプテーション精度を確保することができる。
【0086】
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
【0087】
なお、上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
【0088】
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0089】
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
【0090】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
【0091】
2007年10月1日出願の特願2007−257779の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明にかかる集積回路は、複数のシステム帯域幅を設けた通信システム、例えば移動通信システムに適用できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のシステム帯域幅が設けられた通信システムにおいて、送信装置から送信されたデータの受信処理を制御する集積回路であって、
前記データのトランスポート・ブロック・サイズに対応する、チャネル品質を示すCQIの対応関係を用いて、周波数領域で連続する複数のサブキャリアからなるリソースブロックであって、連続する複数の前記リソースブロックからなるサブバンドに対するサブバンドCQIと、システム帯域幅全体に対する広帯域CQIとを算出する算出処理と、
前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIとを、前記送信装置に送信する送信処理と、
を制御し、
前記算出処理は、同一の前記対応関係を用いて、前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIとを算出し、
前記送信処理は、前記広帯域CQIを、前記サブバンドCQIを送信する周期よりも長い周期で、前記送信装置に送信する、
集積回路。
【請求項2】
前記複数のシステム帯域幅のそれぞれに、前記サブバンドを構成する前記リソースブロックの所定数が関連付けられ、
前記算出処理は、前記システム帯域幅に応じて、前記所定数の前記リソースブロックからなる前記サブバンドに対する前記サブバンドCQIを算出する、
請求項1に記載の集積回路。
【請求項3】
前記システム帯域幅が大きいほど、前記所定数が大きい、
請求項2に記載の集積回路。
【請求項4】
複数のシステム帯域幅が設けられた通信システムにおいて、送信装置から送信されたデータの受信処理を制御する集積回路であって、
前記データのトランスポート・ブロック・サイズに対応する、チャネル品質を示すCQIの対応関係を用いて、周波数領域で連続する複数のサブキャリアからなるリソースブロックであって、前記システム帯域幅に応じた所定数の連続する前記リソースブロックからなるサブバンドに対するサブバンドCQIと、システム帯域幅全体に対する広帯域CQIとを算出する算出処理と、
前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIとからなるフィードバック情報を生成する生成処理と、
前記フィードバック情報を、前記送信装置に送信する送信処理と、
を制御し、
前記算出処理は、同一の前記対応関係を用いて、複数の前記サブバンドに対する複数の前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIとを算出し、
前記生成処理は、前記複数のサブバンドCQIと前記広帯域CQIとからなる前記フィードバック情報を生成し、
前記所定数は、前記システム帯域幅が大きいほど大きい、
集積回路。
【請求項5】
前記システム帯域幅に関する情報を受信する受信処理をさらに制御し、
前記算出処理は、前記情報に基づいて、前記システム帯域幅に対応する前記所定数の前記リソースブロックからなる前記サブバンドに対する前記サブバンドCQIを算出する、
請求項2から4のいずれかに記載の集積回路。
【請求項6】
前記システム帯域幅を構成するリソースブロックの総数は、前記所定数の整数倍である、
請求項2から5のいずれかに記載の集積回路。
【請求項7】
前記算出処理は、前記システム帯域幅によらず、同一の前記対応関係を用いる、
請求項1から6のいずれかに記載の集積回路。
【請求項8】
前記サブバンドの位置を、前記送信装置と共有する、
請求項1から7のいずれかに記載の集積回路。
【請求項9】
前記算出処理は、前記サブバンドCQIを、前記広帯域CQIとの差分で算出する、
請求項1から8のいずれかに記載の集積回路。
【請求項10】
前記システム帯域幅に応じて、複数の前記リソースブロックが、複数のグループに分けられ、前記グループのそれぞれに対して、前記サブバンドを構成する前記リソースブロックの所定数が関連付けられる、
請求項1から9のいずれかに記載の集積回路。
【請求項11】
複数のシステム帯域幅が設けられた通信システムにおいて、受信装置へのデータの送信処理を制御する集積回路であって、
パイロット信号を、前記受信装置に送信する送信処理と、
前記受信装置において、受信した前記パイロット信号に基づいて、前記データのトランスポート・ブロック・サイズに対応する、チャネル品質を示すCQIの対応関係を用いて算出された、周波数領域で連続する複数のサブキャリアからなるリソースブロックであって、連続する複数の前記リソースブロックからなるサブバンドに対するサブバンドCQIと、システム帯域幅全体に対する広帯域CQIとを、受信する受信処理と、
を制御し、
前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIは、同一の前記対応関係を用いて算出され、
前記受信処理は、前記広帯域CQIを、前記サブバンドCQIを受信する周期よりも長い周期で受信する、
集積回路。
【請求項12】
複数の前記システム帯域幅のそれぞれに、前記サブバンドを構成する前記リソースブロックの所定数が対応付けられ、
前記サブバンドCQIは、前記システム帯域幅に応じて、前記所定数の前記リソースブロックからなる前記サブバンドに対して、算出されている、
請求項11に記載の集積回路。
【請求項13】
前記システム帯域幅が大きいほど、前記所定数が大きい、
請求項12に記載の集積回路。
【請求項14】
複数のシステム帯域幅が設けられた通信システムにおいて、受信装置へのデータの送信処理を制御する集積回路であって、
パイロット信号を、前記受信装置に送信する送信処理と、
前記受信装置において、受信した前記パイロット信号に基づいて、前記データのトランスポート・ブロック・サイズに対応する、チャネル品質を示すCQIの対応関係を用いて算出された、周波数領域で連続する複数のサブキャリアからなるリソースブロックであって、前記システム帯域幅に応じた所定数の連続する前記リソースブロックからなるサブバンドに対するサブバンドCQIと、システム帯域幅全体に対する広帯域CQIとからなるフィードバック情報を、受信する受信処理と、
を制御し、
前記受信装置において、複数の前記サブバンドに対する複数の前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIとが、同一の前記対応関係を用いて算出され、
前記受信処理は、前記複数のサブバンドCQIと前記広帯域CQIとからなる前記フィードバック情報を受信し、
前記所定数は、前記システム帯域幅が大きいほど大きい、
集積回路。
【請求項15】
前記送信処理は、前記システム帯域幅に関する情報を送信し、
前記サブバンドCQIは、前記情報に基づいて、前記システム帯域幅に対応する前記所定数の前記リソースブロックからなる前記サブバンドに対して、算出されている、
請求項12から14のいずれかに記載の集積回路。
【請求項16】
前記システム帯域幅を構成するリソースブロックの総数は、前記所定数の整数倍である、
請求項12から15のいずれかに記載の集積回路。
【請求項17】
前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIは、前記システム帯域幅によらず、同一の前記対応関係を用いて算出されている、
請求項11から16のいずれかに記載の集積回路。
【請求項18】
前記サブバンドの位置を、前記受信装置と共有する、
請求項11から17のいずれかに記載の集積回路。
【請求項19】
前記サブバンドCQIは、前記広帯域CQIとの差分で算出されている、
請求項11から18のいずれかに記載の集積回路。
【請求項20】
前記システム帯域幅に応じて、連続する複数の前記リソースブロックが、複数のグループに分けられ、前記グループのそれぞれに対して、前記サブバンドを構成する前記リソースブロックの所定数が対応付けられる、
請求項11から19のいずれかに記載の集積回路。
【請求項1】
複数のシステム帯域幅が設けられた通信システムにおいて、送信装置から送信されたデータの受信処理を制御する集積回路であって、
前記データのトランスポート・ブロック・サイズに対応する、チャネル品質を示すCQIの対応関係を用いて、周波数領域で連続する複数のサブキャリアからなるリソースブロックであって、連続する複数の前記リソースブロックからなるサブバンドに対するサブバンドCQIと、システム帯域幅全体に対する広帯域CQIとを算出する算出処理と、
前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIとを、前記送信装置に送信する送信処理と、
を制御し、
前記算出処理は、同一の前記対応関係を用いて、前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIとを算出し、
前記送信処理は、前記広帯域CQIを、前記サブバンドCQIを送信する周期よりも長い周期で、前記送信装置に送信する、
集積回路。
【請求項2】
前記複数のシステム帯域幅のそれぞれに、前記サブバンドを構成する前記リソースブロックの所定数が関連付けられ、
前記算出処理は、前記システム帯域幅に応じて、前記所定数の前記リソースブロックからなる前記サブバンドに対する前記サブバンドCQIを算出する、
請求項1に記載の集積回路。
【請求項3】
前記システム帯域幅が大きいほど、前記所定数が大きい、
請求項2に記載の集積回路。
【請求項4】
複数のシステム帯域幅が設けられた通信システムにおいて、送信装置から送信されたデータの受信処理を制御する集積回路であって、
前記データのトランスポート・ブロック・サイズに対応する、チャネル品質を示すCQIの対応関係を用いて、周波数領域で連続する複数のサブキャリアからなるリソースブロックであって、前記システム帯域幅に応じた所定数の連続する前記リソースブロックからなるサブバンドに対するサブバンドCQIと、システム帯域幅全体に対する広帯域CQIとを算出する算出処理と、
前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIとからなるフィードバック情報を生成する生成処理と、
前記フィードバック情報を、前記送信装置に送信する送信処理と、
を制御し、
前記算出処理は、同一の前記対応関係を用いて、複数の前記サブバンドに対する複数の前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIとを算出し、
前記生成処理は、前記複数のサブバンドCQIと前記広帯域CQIとからなる前記フィードバック情報を生成し、
前記所定数は、前記システム帯域幅が大きいほど大きい、
集積回路。
【請求項5】
前記システム帯域幅に関する情報を受信する受信処理をさらに制御し、
前記算出処理は、前記情報に基づいて、前記システム帯域幅に対応する前記所定数の前記リソースブロックからなる前記サブバンドに対する前記サブバンドCQIを算出する、
請求項2から4のいずれかに記載の集積回路。
【請求項6】
前記システム帯域幅を構成するリソースブロックの総数は、前記所定数の整数倍である、
請求項2から5のいずれかに記載の集積回路。
【請求項7】
前記算出処理は、前記システム帯域幅によらず、同一の前記対応関係を用いる、
請求項1から6のいずれかに記載の集積回路。
【請求項8】
前記サブバンドの位置を、前記送信装置と共有する、
請求項1から7のいずれかに記載の集積回路。
【請求項9】
前記算出処理は、前記サブバンドCQIを、前記広帯域CQIとの差分で算出する、
請求項1から8のいずれかに記載の集積回路。
【請求項10】
前記システム帯域幅に応じて、複数の前記リソースブロックが、複数のグループに分けられ、前記グループのそれぞれに対して、前記サブバンドを構成する前記リソースブロックの所定数が関連付けられる、
請求項1から9のいずれかに記載の集積回路。
【請求項11】
複数のシステム帯域幅が設けられた通信システムにおいて、受信装置へのデータの送信処理を制御する集積回路であって、
パイロット信号を、前記受信装置に送信する送信処理と、
前記受信装置において、受信した前記パイロット信号に基づいて、前記データのトランスポート・ブロック・サイズに対応する、チャネル品質を示すCQIの対応関係を用いて算出された、周波数領域で連続する複数のサブキャリアからなるリソースブロックであって、連続する複数の前記リソースブロックからなるサブバンドに対するサブバンドCQIと、システム帯域幅全体に対する広帯域CQIとを、受信する受信処理と、
を制御し、
前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIは、同一の前記対応関係を用いて算出され、
前記受信処理は、前記広帯域CQIを、前記サブバンドCQIを受信する周期よりも長い周期で受信する、
集積回路。
【請求項12】
複数の前記システム帯域幅のそれぞれに、前記サブバンドを構成する前記リソースブロックの所定数が対応付けられ、
前記サブバンドCQIは、前記システム帯域幅に応じて、前記所定数の前記リソースブロックからなる前記サブバンドに対して、算出されている、
請求項11に記載の集積回路。
【請求項13】
前記システム帯域幅が大きいほど、前記所定数が大きい、
請求項12に記載の集積回路。
【請求項14】
複数のシステム帯域幅が設けられた通信システムにおいて、受信装置へのデータの送信処理を制御する集積回路であって、
パイロット信号を、前記受信装置に送信する送信処理と、
前記受信装置において、受信した前記パイロット信号に基づいて、前記データのトランスポート・ブロック・サイズに対応する、チャネル品質を示すCQIの対応関係を用いて算出された、周波数領域で連続する複数のサブキャリアからなるリソースブロックであって、前記システム帯域幅に応じた所定数の連続する前記リソースブロックからなるサブバンドに対するサブバンドCQIと、システム帯域幅全体に対する広帯域CQIとからなるフィードバック情報を、受信する受信処理と、
を制御し、
前記受信装置において、複数の前記サブバンドに対する複数の前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIとが、同一の前記対応関係を用いて算出され、
前記受信処理は、前記複数のサブバンドCQIと前記広帯域CQIとからなる前記フィードバック情報を受信し、
前記所定数は、前記システム帯域幅が大きいほど大きい、
集積回路。
【請求項15】
前記送信処理は、前記システム帯域幅に関する情報を送信し、
前記サブバンドCQIは、前記情報に基づいて、前記システム帯域幅に対応する前記所定数の前記リソースブロックからなる前記サブバンドに対して、算出されている、
請求項12から14のいずれかに記載の集積回路。
【請求項16】
前記システム帯域幅を構成するリソースブロックの総数は、前記所定数の整数倍である、
請求項12から15のいずれかに記載の集積回路。
【請求項17】
前記サブバンドCQIと前記広帯域CQIは、前記システム帯域幅によらず、同一の前記対応関係を用いて算出されている、
請求項11から16のいずれかに記載の集積回路。
【請求項18】
前記サブバンドの位置を、前記受信装置と共有する、
請求項11から17のいずれかに記載の集積回路。
【請求項19】
前記サブバンドCQIは、前記広帯域CQIとの差分で算出されている、
請求項11から18のいずれかに記載の集積回路。
【請求項20】
前記システム帯域幅に応じて、連続する複数の前記リソースブロックが、複数のグループに分けられ、前記グループのそれぞれに対して、前記サブバンドを構成する前記リソースブロックの所定数が対応付けられる、
請求項11から19のいずれかに記載の集積回路。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−142664(P2011−142664A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−40333(P2011−40333)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【分割の表示】特願2010−276921(P2010−276921)の分割
【原出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【分割の表示】特願2010−276921(P2010−276921)の分割
【原出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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