説明

電力制御装置の搭載構造

【課題】車両の衝突時等においても、電力制御装置が他の搭載機器と干渉することを抑制し、電力制御装置等が損傷すること抑制可能な電力制御装置の搭載構造を提供する。
【解決手段】モータケース18は発電用モータ14(MG1)と走行用電動モータ15(MG2)とを有し、モータケース18の上面の車両後方側にPCUケース13が配置されている。本実施形態の一つにおけるモータケース18は、MG1とMG2との内径差を利用して前傾した傾斜面とを有し、この傾斜面にPCUケース13が配置されている。PCUケース13はモータケース18の傾斜により車両前後方向における見かけ上の長さを低減することが可能である。PCUケース13の先端部はモータケース18の先端部から車両後方にずらして配置され、モータケース18の先端からPCUケース13の先端までの距離Laが設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のモータルームに電力制御装置を搭載するための電力制御装置の搭載構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、走行用電動モータを制御するための電力制御装置が走行用電動モータと共にモータルーム(エンジンコンパートメントとも呼ばれる)内に搭載された電気自動車及びエンジンを有するハイブリッド自動車が知られている。電力制御装置は、大電力の電気エネルギーで車両を駆動するため、パワーモジュール、リアクトル、コンデンサ等を内蔵することから、補機用バッテリに比べて重量・体格とも大型である。このような電力制御装置をモータルームに搭載するためには、補機用バッテリの搭載メンバに比べて強度の高い搭載メンバが用いられ、モータルームのフレームやボディの一部を構成するサイドメンバ上であって、モータケースよりも高い位置に固定することが一般的である。
【0003】
従来の搭載方法では車両が地上の固定物や他車両と衝突した場合、電力制御装置の前端部に障害物が干渉して電力制御装置に衝突入力が作用すると、サイドメンバやラジエータサポートなどのボディ部品に固定されていた搭載メンバの固定点に回転モーメントやせん断応力などの外力が加わることで搭載メンバは後方に回転する。これにより、電力制御装置が後方に後退し、障害物と電力制御装置との干渉を低減することで電力制御装置の損傷低減が図れている。
【0004】
しかしながら、電力制御装置の後方側に他の車両搭載機器が配置されている場合には、電力制御装置と当該車両搭載機器とが干渉する場合がある。そこで、特許文献1には、車両の衝突時においても電力制御装置が他の車両搭載機器との衝突を避けるために、電力制御装置を載置台に搭載すると共に、載置台を案内部材の上に取り付けることで衝突時の他の車両搭載機器との干渉を低減する技術が開示されている。一方、上述したように電力制御装置が補機バッテリに比べて大型であるため、特許文献1の搭載構造では、必要な強度を得るためにブラケットを介して車両前方部のボディへ固定する必要があり、取り付け場所が制限されていた。そこで、特許文献2には、案内部材を使用しない電力制御装置と電動圧縮機の配置構造が開示されている。
【0005】
図6は、特許文献2に記載された従来のハイブリッド自動車110における電動圧縮機125と電力制御装置(パワーコントロールユニット:PCU)117の配置構造を示している。モータルーム112には、走行駆動源としてのエンジン114と、発電機としてのモータジェネレータ115と、別の走行駆動源としての走行用電動モータ116と、走行用電動モータ116上に配置されたPCU117と、PCUケース118に取付座122を介して固定された電動圧縮機125と、空調機を構成するコンデンサ126、レシーバ127,膨張弁及びエバポレータを備えたクーリングユニット128と、これらを接続する配管(図示せず)と、が配置されている。ここで、PCU117は、半導体や基板等の電子部品から構成されるPCU本体と、バッテリの電圧を昇圧させるバッテリ電圧昇圧回路120と、昇圧した直流高電圧電力の供給を受けて走行用電動モータを駆動するインバータ119と、電圧平滑用のコンデンサ21と、を有している。このような構成にすることで、案内部材を使用しない配置構造が実現されている。
【0006】
さらに、特許文献2の搭載構造では、電動圧縮機の電力と比較して大電力を扱う電力制御装置の強度を電動圧縮機の強度より大きくすることにより走行用電動モータ上部に電力制御装置を取り付け、走行用電動モータ上部の後方寄りに電動圧縮機を配置することを可能とし、電力制御装置の取り付け場所の制限を緩和している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−90818号公報
【特許文献2】特開2010−158991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した特許文献1,2において、車両に対して入力される衝突エネルギーが大きい場合には、モータルームのサイドメンバに大きな変形が生じ、特に特許文献2のような構造では、電力制御装置と電動圧縮機が干渉するだけでなく、電動圧縮機がモータルームと車室を遮る隔壁と干渉して車室の変形が発生することになる。このような大きな衝突エネルギーに対処するためには、サイドメンバの強度を増やすだけではなく、走行用電動モータケース、フロアアンダーメンバ、トーボード及びフロントピラー等の強度も有効に利用して効率良くエネルギーを受け止めることが望まれる。
【0009】
そこで、本発明に係る電力制御装置の搭載構造は、走行用電動モータケース上に電力制御装置を固定する構造において、サイドメンバの強度と走行用電動モータケースとの強度を利用することで、車両の衝突時等においても、電力制御装置が他の搭載機器と干渉することを抑制し、電力制御装置等が損傷すること抑制可能な電力制御装置の搭載構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以上のような目的を達成するために、本発明に係る電力制御装置の搭載構造は、バッテリから電力の供給を受け、走行用電動モータを制御する電力制御装置を、車両のモータルームに搭載するための電力制御装置の搭載構造において、電力制御装置は走行用電動モータを収容するモータケースの上部、かつ、車両後方寄りに配置され、モータルームと車室とを仕切る隔壁から電力制御装置の後方端までの距離が、モータケース後方端から隔壁までの距離よりも長くなるように電力制御装置をモータケース上に配置したことを特徴とするこのような構成にすることにより、電力制御装置の見かけ上の長さを低減すると共に、衝突時における衝突荷重をモータケースが受け持つことにより電力制御装置の損傷を軽減することが可能となる。
【0011】
また、本発明に係る電力制御装置の搭載構造において、電力制御装置は、車両前方からの衝突荷重を避けるため、モータケースの前方端から予め決められた距離だけ後方に配置することを特徴とする。この搭載構造は、電力制御装置をモータケースの先端から予め距離だけ後方に配置するだけでなく、モータケースの前方側に突起物となる補機を配置することにより、同様の効果を発揮することが可能となる。
【0012】
また、本発明に係る電力制御装置の搭載構造において、車両前方からの衝突荷重を受けることによりモータルーム前方の構造体が変形すると共に、モータケースが隔壁に接触するまで車両後方に移動する場合であっても、隔壁から電力制御装置の後方端までの距離は、電力制御装置後部と隔壁上部との接触を防止する距離であることを特徴とする。このように配置では、電力制御装置の後方端にはパワーケーブルが接続されるため、隔壁とパワーケーブルとのクリアランスを確保することは、装置の安全性を高める上で重要である。特に、衝突時において、電力制御装置内部で急速放電を実行させるためには装置の正常作動を維持することが必要である。
【0013】
また、本発明に係る電力制御装置の搭載構造において、電力制御装置における車両前後方向の幅は、モータケースにおける車両前後方向の幅よりも狭く設定したことを特徴とする。このように配置することにより、電力制御装置が衝突荷重を受ける確率を低減することが可能となる。また、本発明に係る電力制御装置の搭載構造において、モータケースは車両前方に傾斜した上面を有し、その傾斜した上面に電力制御装置を搭載可能であることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る電力制御装置の搭載構造において、電力制御装置における車両前後方向の幅を見かけ上短くするため、電力制御装置を傾けてモータケース上に搭載したことを特徴とする。このように電力制御装置を傾けて搭載することにより、見かけ上短くするだけでなく、異なった方向へ衝突荷重の分散が可能となり、電力制御装置への影響を抑制することが可能となる。
【0015】
また、本発明に係る電力制御装置の搭載構造において、隔壁から電力制御装置の後方端までの距離は、電力制御装置後部と隔壁上部と接触した場合であっても電力制御装置からバッテリへ伸びるケーブルの太さに相当するスペースを確保する距離であることを特徴とする。このように配置することで、パワーケーブルの保護が可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る電力制御装置の搭載構造を用いることにより、衝突における障害物との干渉を走行用電動モータケースにより食い止め、電力制御装置の破損と感電に対する安全確保を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係る電力制御装置の配置構造を説明する説明図である。
【図2】図1の電力制御装置を搭載した車両構造を説明する説明図である。
【図3】図2に示した車両の上面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電力制御装置と隔壁との干渉を抑制する構造を説明する説明図である。
【図5】図1における車両と障害物との衝突による変形を説明する説明図である。
【図6】従来の電力制御装置の配置を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。
【0019】
図1はモータケース上に載置されている電力制御装置を内蔵するパワーコントロールユニットケース13の配置構造を示し、図2は、電力制御装置を搭載した車両の前方半分の構造を示している。図1のモータケース18は、トランスアクスルとも呼ばれ、モータケース18は、発電用モータ14であるモータジェネレータ(MG1)と、走行用電動モータであるモータジェネレータ(MG2)と、デファレンシャルギア16と、その他の補機であるオイルポンプ25等を有している。また、電力制御装置は、パワーモジュール、リアクトル、コンデンサ等を含み、バッテリから伸びるパワーケーブルが接続されたPCUケース13の内部に電力制御装置が格納されている。
【0020】
最初に、図2を用いて車両前方のモータルーム10について概説する。モータルーム10は、車室20とモータルーム10とを隔てる隔壁であるダッシュパネル22と、車両の骨格となるサイドメンバ11と、サイドメンバ11に固定されたモータケース18と、フェンダエプロン32を形成するサイドメンバ11の上部に配置されたエプロンアッパーメンバ12と、サイドメンバ11とエプロンアッパーメンバ12とに接続され、車輪31を支えるスプリングが取り付けられるスプリングサポート27と、を有している。また、ダッシュパネル22はカウル21、トーボード23及びダッシュクロスメンバ26を有し、フロントピラー24はエプロンアッパーメンバ12とダッシュパネル22とに接続されている。
【0021】
モータルーム10は、エンジンに接続されたモータケース18と、モータケース18の上に配置されたPCUケース13とを有している。なお、これらの構成は、車両の構成部品の一部であり、その他に電動圧縮機、電動パワーステアリング装置、電動ブレーキ装置等のさまざまな機器が取り付けられている。
【0022】
次に、図1を用いてモータルーム10に配置されたモータケース18及びPCケース13について詳説する。なお、重複する車両の構造に関する説明は割愛する。
【0023】
モータケース18は発電用モータ14(MG1)と走行用電動モータ15(MG2)とを有し、モータケース18の上面の車両後方側にPCUケース13が配置されている。本実施形態の一つにおけるモータケース18は、MG1とMG2との内径差を利用して前傾した傾斜面とを有し、この傾斜面にPCUケース13が配置されている。PCUケース13はモータケース18の傾斜により車両前後方向における見かけ上の長さを低減することが可能である。PCUケース13の先端部はモータケース18の先端部から車両後方にずらして配置され、モータケース18の先端からPCUケース13の先端までの距離Laが設定されている。また、PCUケース13の後端からダッシュパネル22までの距離Lbが設定されていることで、衝突によるモータケース18の移動を許容することが可能である。さらに、PCUケース13の後端(パワーケーブルコネクタ端)はPCUケース13の後端から車両前方に奥まった場所に位置し、PCUケース13の後端から距離Leが設定されている。
【0024】
本発明において特徴的な事項は、例えば、衝突の程度を軽衝突と重衝突に分けた場合において、重衝突でもPCUケース13への損傷を抑制するため、距離Laを設定することでモータケース18を積極的に利用するものである。ここで、軽衝突とは、衝突バリア等によって車両前部が凹む程度でエンジンやモータケースが車両後方に移動しない衝突状態を意味し、重衝突とは、衝突バリア等によって車両前部が損傷を受けると共にエンジンやモータケース18が車両後方に移動する衝突状態を意味する。軽衝突では、サイドメンバ11とエプロンアッパーメンバ12とが変形してモータケース18の先端より距離Lcだけ突出しているオイルポンプ25が破損することにより衝突荷重を吸収することで、PCUケース13及びPCUケース13後部の機器に影響が及ばないようにしている。
【0025】
重衝突では、軽衝突と同じようにサイドメンバ11とエプロンアッパーメンバ12とが変形してオイルポンプ25が破損し、さらに、モータケース18が衝突荷重を受け、モータケース18が車両後方へ移動する場合において、モータケース18後端からダッシュパネル22までの距離Lbまで移動してもPCUケース13は距離Laによって影響が抑制され、同様に車室内に与える影響も抑制することがでる。さらに、モータケース18後端がダッシュパネル22まで移動する間にダッシュクロスメンバ26の幅である距離Ldにより、衝突荷重が吸収されることになる。また、PCUケース13の後端からダッシュパネル22までの距離Lbが設定されていることで、衝突によるモータケース18の移動を許容することが可能である。さらに、PCUケース13に接続されているコネクタからモータケース18後端までの距離Leが設定されることで、PCUケース13及びパワーケーブル17に与える影響は抑制されることになる。このようなことから、距離La〜Leは軽衝突及び重衝突共にPCUケースに影響を及ぼさない距離が各種試験及びシミュレーションにて設定されている。
【0026】
図3は図2に示した車両の上面図を示し、図4は電力制御装置を内蔵するPCUケース13と隔壁(ダッシュパネル22)との干渉を抑制する構造を示している。最初に図3を用いて軽衝突における変形について述べる。軽衝突ではモータルーム10におけるサイドメンバ11とエプロンアッパーメンバ12の一部が衝突バリア等により変形してエンジン19の前面側に設けられたオイルポンプ25が破損する程度であるため、PCUケース13は損傷を受けることが無い。次に、重衝突の場合は、サイドメンバ11とエプロンアッパーメンバ12とオイルポンプ25はもとより、スプリングサポート27が潰れてエンジン19及びモータケース18が車両後方に移動することになり、エンジン19やモータケース18等が車両のカウル21,ダッシュクロスメンバ26、ダッシュパネル22及びトーボード23に干渉することになる。
【0027】
図4のダッシュクロスメンバ26は幅Ldを有し、エンジン19が距離Lbだけ移動して車室20に干渉する際に潰れることによりカウル21、ダッシュパネル22及びトーボード23への影響を抑制する。さらに、ダッシュクロスメンバ26は車両中央部に配置されていることからダッシュクロスメンバ26が潰れた場合でもパワーケーブル17を収容する空間を確保する。このような構成にすることでPCUケース13から伸びるパワーケーブル17への影響を抑制することができる。
【0028】
図5は図1における車両と障害物(衝突バリア30)との衝突による変形を示している。図5の衝突バリア30がモータルーム10に侵入すると、サイドメンバ11とエプロンアッパーメンバ12とオイルポンプ25とモータケース13の先端部とが潰れることで距離La’となり、衝突荷重がモータケース18に加わることでモータケース18が車両後方へ移動する。モータケース18の移動に伴い、スプリングサポートとダッシュクロスメンバ26が潰れることでモータケース18後端とダッシュパネル22までの距離がLb’となるものの、パワーケーブル17への影響は抑制される。また、PCUケースに接続されているパワーケーブルのコネクタ部分も十分な距離Leが確保されている。
【0029】
以上、上述したように、本実施形態に係るPCUケース13の搭載構造を用いることにより、重衝突においても、サイドメンバの強度を増やすだけではなく、モータケース、フロアアンダーメンバ、トーボード及びフロントピラー等の強度も有効に利用して効率良くエネルギーを受け止めることが可能となる。このようなことから、衝突における衝突バリア30との干渉をモータケース18により食い止め、PCUの破損と感電に対する安全確保が可能となる。
【0030】
なお、本実施形態では、PCUケースを車両前方へ傾斜させて搭載したが、これは実施形態の1つであり、水平置きや車両後方へ傾斜させて搭載する等の配置でも良い。また、説明の都合のために電動圧縮機等の補機類を省略したが、PCUケース先端及び後端からの距離La〜Leは補機類を含めた値に設定することにより対応することが可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0031】
10 モータルーム、11 サイドメンバ、12 エプロンアッパーメンバ、13 PCUケース、14 発電用モータ、15 走行用電動モータ、16 デファレンシャルギア、17 パワーケーブル、18 モータケース、19 エンジン、20 車室、21 コンデンサ、21 カウル、22 ダッシュパネル、23 トーボード、24 フロントピラー、25 オイルポンプ、26 ダッシュクロスメンバ、27 スプリングサポート、30 衝突バリア、31 車輪、32 フェンダエプロン、110 ハイブリッド自動車、112 モータルーム、114 エンジン、115 モータジェネレータ、116 走行用電動モータ、117 パワーコントロールユニット、118 PCUケース、119 インバータ、120 バッテリ電圧昇圧回路、122 取付座、125 電動圧縮機、126 コンデンサ、127 レシーバ、128 クーリングユニット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリから電力の供給を受け、走行用電動モータを制御する電力制御装置を、車両のモータルームに搭載するための電力制御装置の搭載構造において、
電力制御装置は走行用電動モータを収容するモータケースの上部、かつ、車両後方寄りに配置され、
モータルームと車室とを仕切る隔壁から電力制御装置の後方端までの距離が、モータケース後方端から隔壁までの距離よりも長くなるように電力制御装置をモータケース上に配置したことを特徴とする電力制御装置の搭載構造。
【請求項2】
請求項1に記載の電力制御装置の搭載構造において、
電力制御装置は、車両前方からの衝突荷重を避けるため、モータケースの前方端から予め決められた距離だけ後方に配置することを特徴とする電力制御装置の搭載構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電力制御装置の搭載構造において、
車両前方からの衝突荷重を受けることによりモータルーム前方の構造体が変形すると共に、モータケースが隔壁に接触するまで車両後方に移動する場合であっても、隔壁から電力制御装置の後方端までの距離は、電力制御装置後部と隔壁上部との接触を防止する距離であることを特徴とする電力制御装置の搭載構造。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の電力制御装置の搭載構造において、
電力制御装置における車両前後方向の幅は、モータケースにおける車両前後方向の幅よりも狭く設定したことを特徴とする電力制御装置の搭載方法。
【請求項5】
請求項4に記載の電力制御装置の搭載構造において、
モータケースは車両前方に傾斜した上面を有し、その傾斜した上面に電力制御装置を搭載可能であることを特徴とする電力制御装置の搭載構造。
【請求項6】
請求項4に記載の電力制御装置の搭載構造において、
電力制御装置における車両前後方向の幅を見かけ上短くするため、電力制御装置を傾けてモータケース上に搭載したことを特徴とする電力制御装置の搭載方法。
【請求項7】
請求項4に記載の電力制御装置の搭載構造において、
隔壁から電力制御装置の後方端までの距離は、電力制御装置後部と隔壁上部と接触した場合であっても電力制御装置からバッテリへ伸びるケーブルの太さに相当するスペースを確保する距離であることを特徴とする電力制御装置の搭載構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−144227(P2012−144227A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−6265(P2011−6265)
【出願日】平成23年1月14日(2011.1.14)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】