説明

電力増幅器

【課題】回路動作の安定化を図りつつ、高利得及び高出力の増幅特性を有する電力増幅器を提案する。
【解決手段】電力増幅器11は、多段接続される複数のトランジスタセル110,140を備える。最前段のトランジスタセル110は、並列接続される複数のトランジスタ111を含む。最終段のトランジスタセル140は、並列接続される複数のトランジスタ141を含む。トランジスタ141のベース抵抗値は、トランジスタ111のベース抵抗値よりも小さい。このような回路設計によれば、最終段のトランジスタセル140を構成するトランジスタ141のベース抵抗による電力損失を抑制し、所望のP1dBを得るとともに、最前段のトランジスタセル110を構成するトランジスタ111のベース抵抗によるベース電流制限により回路動作の安定化を実現できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は多段接続される複数のトランジスタセルを備える電力増幅器に関する。
【背景技術】
【0002】
OFDM方式(直交周波数分割多重方式)は、地上波デジタル放送、無線LAN、電力線モデム等で用いられるデジタル変調方式の1つであり、フェージングやマルチパスの影響を受け難い高品質な通信を可能とする利点を有している。この種のデジタル変調方式に用いられる電力増幅器には、高出力化や高効率化とともに低歪み化が要求されている。一般に、トランジスタは、入力信号の増加に対して出力信号が線形的に増加する線形領域と、入力信号の増加に対して出力信号の利得圧縮が生じる飽和領域とを有する入出力特性を有しており、飽和領域での信号増幅は出力信号の歪みをもたらすことが知られている。OFDM方式では、多数のシンボルが多重されるため、送信信号波形はガウス分布となり、PAR(ピーク対平均電力比)が大きくなる傾向がある。このため、OFDM方式に使用される電力増幅器では、トランジスタの動作出力点をそのトランジスタの飽和出力点から数dBバックオフした点に設定し、トランジスタをなるべく線形領域に近い領域で動作させて、低歪み化を実現させている。この種の電力増幅器は、高利得且つ高出力の増幅特性を得るために、一般的に、多段接続される複数のトランジスタセルを有しており、特に、最前段のトランジスタセルには、高利得の増幅特性が求められる一方、最終段のトランジスタセルには、バックオフを大きくとる観点から高いP1dB(1dB利得圧縮点)を出力するための出力特性が求められる。
【0003】
この種の電力増幅器に関連する文献として、例えば、特許第3952400号公報が知られている。同公報の図4に記載の電力増幅器70は、最前段のトランジスタセル12を構成する複数のトランジスタ14として、ベース抵抗を有さずにエミッタ抵抗のみを有する複数のトランジスタを採用し、最終段のトランジスタセル72を構成する複数のトランジスタ74として、ベース抵抗とエミッタ抵抗の両方を有する複数のトランジスタを採用することにより、雑音特性及び利得特性の向上を図り、電力効率を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3952400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、最終段のトランジスタセル72を構成する複数のトランジスタ74として、ベース抵抗を有する複数のトランジスタを採用すると、電力損失が生じてしまい、所望のP1dBを出力することが困難になる。また、最前段のトランジスタセル12を構成する複数のトランジスタ14として、ベース抵抗を有しない複数のトランジスタを採用すると、高利得が要求されるトランジスタ14に大きいベース電流が流れることになるため、回路動作が不安定になりやすい。
【0006】
そこで、本発明は、回路動作の安定化を図りつつ、高利得及び高出力の増幅特性を有する電力増幅器を提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明に係わる電力増幅器は、多段接続される複数のトランジスタセルを備える。複数のトランジスタセルのうち最前段のトランジスタセルは、一つ又は並列接続される複数の第一のトランジスタを含む。複数のトランジスタセルのうち最終段のトランジスタセルは、並列接続される複数の第二のトランジスタを含む。第二のトランジスタのベース抵抗値は、第一のトランジスタのベース抵抗値よりも小さい。このような回路設計によれば、最終段のトランジスタセルを構成する第二のトランジスタのベース抵抗による電力損失を抑制し、所望のP1dBを得るとともに、最前段のトランジスタセルを構成する第一のトランジスタのベース抵抗によるベース電流制限により回路動作の安定化を実現できる。
【0008】
第二のトランジスタのベース抵抗は配線抵抗のみとしてもよい。これにより回路面積を縮小でき、電力増幅器を小型化できる利点を有する。
【0009】
最前段のトランジスタセルは、一つ又は並列接続される複数の第一のトランジスタの出力を一つ又は並列接続される複数の第一のトランジスタの入力に負帰還させるための負帰還回路を更に備えてもよい。最前段のトランジスタセルは、複数のトランジスタセルの中で最も高い利得が要求され、回路動作が不安定になりやすいので、負帰還回路を設けることにより、出力振幅を抑制し、回路動作を安定化できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、回路動作の安定化を図りつつ、高利得及び高出力の増幅特性を有する電力増幅器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例1に係わる電力増幅器の回路構成図である。
【図2】実施例2に係わる電力増幅器の回路構成図である。
【図3】実施例3に係わる電力増幅器の回路構成図である。
【図4】実施例4に係わる電力増幅器の回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本実施形態に係わる電力増幅器は、高利得及び高出力の増幅特性を得るために、多段接続される複数のトランジスタセルを備える。最前段のトランジスタセルは、一つのトランジスタ又は並列接続される複数のトランジスタを含む。最前段を除く二段目以降のトランジスタセルは、並列接続される複数のトランジスタを含む。一般的に、トランジスタセルのトランジスタ数が多くなると、トランジスタ間のインピーダンス不整合により利得が低下しやすくなるので、前段のトラジスタセルでは、トランジスタ数を少なくして高利得が得られるように設計する一方、高出力が要求される後段のトランジスタセルでは、トランジスタ数を多くして所望のP1dBが得られるように設計するのが好ましい。言い換えれば、後段のトランジスタセルのトランジスタ数は、前段のトランジスタセルのトランジスタ数よりも多くなるように設計するのが好ましい。特に、高出力が要求される最終段のトランジスタセルを構成するトランジスタのベース抵抗値は、高利得が要求される最前段のトランジスタセルを構成するトランジスタのベース抵抗値よりも小さくなるように設計するのが好ましい。このような回路設計によれば、最終段のトランジスタセルを構成するトランジスタのベース抵抗による電力損失を抑制し、所望のP1dBを得るとともに、最前段のトランジスタセルを構成するトランジスタのベース抵抗によるベース電流制限により回路動作の安定化を実現できる。
【0013】
ここで、トランジスタのベース抵抗とKファクタとの関係について簡単に説明する。Kファクタは、トランジスタ等の二端子回路網の安定性を示す指標であり、Sパラメータを用いて以下のように記述できる。
K={1−│S112−│S222+│D│2}/2│S1221
│D│=│S1122−S1221
【0014】
二端子回路網の入力端子及び出力端子に接続されるデバイスの如何なるインピーダンスに対しても二端子回路網が安定である条件は、K>1かつ│D│<1である。但し、トランジスタ等の三端子素子は、│D│<1であるから、トランジスタの安定性はKの値で判定できる。K<1のときは、条件付き安定であり、トランジスタの入力端子及び出力端子に接続されるデバイスのインピーダンスに応じて発振等の不安定動作を起こす可能性があることを示している。一方、K>1のときは、無条件安定であり、トランジスタの入力端子及び出力端子に如何なるデバイスが接続されても発振を起こさない。トランジスタのベース端子にベース抵抗を接続すると、ベース電流が制限されるので、トランジスタの利得が低下し、結果として│S21│の値が小さくなる。│S21│の値が小さくなると、Kの値は大きくなるので、K>1のときに無条件安定となる。特に、高利得が要求される最前段のトランジスタセルは、不安定になりすいので、高出力が要求される最終段のトランジスタセルよりも相対的にベース抵抗を大きくすることにより、P1dBを低下させることなく、回路動作を安定化できる。ベース抵抗に加えてエミッタ抵抗をトランジスタに接続すると、ベース電流のみならずエミッタ電流も効果的に制限されるため、│S21│の値は更に小さくなり、回路動作はより安定化する。
【0015】
なお、本明細書において、トランジスタのベース抵抗とは、信号配線(多段接続されるトランジスタセル間を接続して信号を伝播するための配線)とベースバイアス電源との接続点からトランジスタのベース端子までの配線抵抗を含む抵抗を意味する。
【0016】
トランジスタセル内の全てのトランジスタは、同一の増幅特性を有するものであることが好ましく、例えば、各トランジスタのフィンガ数や抵抗値(ベース抵抗値、エミッタ抵抗値、コレクタ抵抗値)等は均一であることが好ましい。
【0017】
以下、各図を参照しながら本発明に係わる実施例について説明する。同一の回路素子については、同一の符号を付すものとし、重複する説明を省略する。また、実施例2乃至4では、実施例1との相違点を中心に説明するものとし、重複する説明を省略する。
【実施例1】
【0018】
図1は実施例1に係わる電力増幅器11の回路構成を示す。電力増幅器11は、多段接続される二つのトランジスタセル110,140と、入力端子410と最前段のトランジスタセル110の入力とをインピーダンス整合するための入力整合回路210と、最前段のトランジスタセル110の出力と最終段のトランジスタセル140の入力とをインピーダンス整合するための段間整合回路220と、最終段のトランジスタセル140の出力と出力端子420とをインピーダンス整合するための出力整合回路240とを備える。信号配線300は、多段接続されるトランジスタセル110,140間を接続して信号を伝播するための配線である。最前段のトランジスタセル110は、並列接続された複数のトランジスタ111を有する。トランジスタ111は、ベース端子を入力端子とし、コレクタ端子を出力端子とするエミッタ接地増幅器であり、ベース電流を制限するためのベース抵抗rb1と、エミッタ電流を制限するためのエミッタ抵抗re1とを有する。ベースバイアス電源Vbb1及びコレクタバイアス電源Vce1は、トランジスタセル110が信号を高利得で線形増幅するように複数のトランジスタ111のそれぞれのバイアス点を制御する。最終段のトランジスタセル140は、並列接続された複数のトランジスタ141を有する。トランジスタ141は、ベース端子を入力端子とし、コレクタ端子を出力端子とするエミッタ接地増幅器であり、エミッタ電流を制限するためのエミッタ抵抗re4を有する。ベースバイアス電源Vbb4及びコレクタバイアス電源Vce4は、トランジスタセル140が信号を高出力で線形増幅するように複数のトランジスタ141のそれぞれのバイアス点を制御する。
【0019】
トランジスタ141のベース抵抗は、信号配線300とベースバイアス電源Vbb4との接続点304からトランジスタ141のベース端子までの配線抵抗のみから成り、抵抗素子(シート抵抗、薄膜チップ抵抗又は金属皮膜抵抗等の抵抗素子)を含まない。このため、トランジスタ141のベース抵抗による電力損失を抑制し、所望のP1dBを得ることができる。また、トランジスタ141のベース抵抗は、配線抵抗のみで構成されているため、抵抗素子形成用の面積が不要となり、トランジスタセル140の面積を縮小できるという利点を有する。高出力が要求される最終段のトランジスタセル140のトランジスタ数は、高利得が要求される最前段のトランジスタセル110のトランジスタ数よりも多いため、抵抗素子形成用の面積が不要になる効果は大きい。また、高利得が要求されるトランジスタ111のベース抵抗rb1は、抵抗素子(シート抵抗、薄膜チップ抵抗又は金属皮膜抵抗等の抵抗素子)のみならず、信号配線300とベースバイアス電源Vbb1との接続点301からトランジスタ111のベース端子までの配線抵抗を含むため、その抵抗値は高出力が要求されるトランジスタ141のベース抵抗よりも大きい。トランジスタ111にベース抵抗rb1を接続することにより、そのベース電流は制限されるため、回路全体として電力増幅器11のKファクタの値は大きくなり、回路動作が安定化する。また、回路動作をより安定化させるには、トランジスタ111,141のそれぞれにエミッタ抵抗re1,re4を接続するのが好ましい。
【0020】
なお、電力増幅器11の高出力化よりも安定性が重視される場合には、トランジスタ141のベース抵抗がトランジスタ111のベース抵抗rb1よりも小さいという条件が満たされる限り、トランジスタ141のベース抵抗は、抵抗素子(シート抵抗、薄膜チップ抵抗、又は金属皮膜抵抗等の抵抗素子)と配線抵抗とを含むように回路設計してもよい。トランジスタ141のベース電流を制限することで、回路動作はより安定化する。また、最前段のトランジスタセル110を構成するトランジスタ111の個数は、複数に限られるものではなく、一つでもよい。また、トランジスタセルの数は二つに限定されるものではなく、例えば、後述する実施例2乃至4に示すように三つでもよく、或いは実施例に図示していないが四つ以上でもよい。
【実施例2】
【0021】
図2は実施例2に係わる電力増幅器12の回路構成を示す。電力増幅器12は、多段接続される三つのトランジスタセル110,120,140と、入力端子410と最前段のトランジスタセル110の入力とをインピーダンス整合するための入力整合回路210と、最前段のトランジスタセル110の出力と二段目のトランジスタセル120の入力とをインピーダンス整合するための段間整合回路220と、二段目のトランジスタセル120の出力と最終段のトランジスタセル140の入力とをインピーダンス整合するための段間整合回路230と、最終段のトランジスタセル140の出力と出力端子420とをインピーダンス整合するための出力整合回路240とを備える。二段目のトランジスタセル120は、並列接続された複数のトランジスタ121を有する。トランジスタ121は、ベース端子を入力端子とし、コレクタ端子を出力端子とするエミッタ接地増幅器であり、エミッタ電流を制限するためのエミッタ抵抗re2を有する。ベースバイアス電源Vbb2及びコレクタバイアス電源Vce2は、トランジスタセル120が信号を高出力で線形増幅するように複数のトランジスタ121のそれぞれのバイアス点を制御する。
【0022】
トランジスタ121のベース抵抗は、信号配線300とベースバイアス電源Vbb2との接続点302からトランジスタ121のベース端子までの配線抵抗のみから成り、抵抗素子(シート抵抗、薄膜チップ抵抗又は金属皮膜抵抗等の抵抗素子)を含まない。最前段のトランジスタセル110のベース抵抗rb1で回路動作を十分に安定化できる場合には、二段目及び最終段のトランジスタセル120,140のベース抵抗を配線抵抗のみとすることで、回路動作の安定化を図りつつ、高利得及び高出力の増幅特性を有する電力増幅器12を提供できる。
【実施例3】
【0023】
図3は実施例3に係わる電力増幅器13の回路構成を示す。電力増幅器13は、多段接続される三つのトランジスタセル110,130,140と、入力端子410と最前段のトランジスタセル110の入力とをインピーダンス整合するための入力整合回路210と、最前段のトランジスタセル110の出力と二段目のトランジスタセル130の入力とをインピーダンス整合するための段間整合回路220と、二段目のトランジスタセル130の出力と最終段のトランジスタセル140の入力とをインピーダンス整合するための段間整合回路230と、最終段のトランジスタセル140の出力と出力端子420とをインピーダンス整合するための出力整合回路240とを備える。二段目のトランジスタセル130は、並列接続された複数のトランジスタ131を有する。トランジスタ131は、ベース端子を入力端子とし、コレクタ端子を出力端子とするエミッタ接地増幅器であり、ベース電流を制限するためのベース抵抗rb3と、エミッタ電流を制限するためのエミッタ抵抗re3とを有する。ベースバイアス電源Vbb3及びコレクタバイアス電源Vce3は、トランジスタセル110が信号を高利得で線形増幅するように複数のトランジスタ131のそれぞれのバイアス点を制御する。
【0024】
高利得が要求されるトランジスタ131のベース抵抗rb3は、抵抗素子(シート抵抗、薄膜チップ抵抗又は金属皮膜抵抗等の抵抗素子)のみならず、信号配線300とベースバイアス電源Vbb3との接続点303からトランジスタ131のベース端子までの配線抵抗を含む。最前段のトランジスタセル110のベース抵抗rb1のみでは回路動作を十分に安定化できない場合には、最前段のトランジスタセル110に加えて二段目のトランジスタセル130に抵抗素子を接続することで、回路動作の安定化を図りつつ、高利得及び高出力の増幅特性を有する電力増幅器13を提供できる。
【実施例4】
【0025】
図4は実施例4に係わる電力増幅器14の回路構成を示す。電力増幅器14は、多段接続される三つのトランジスタセル110,130,140と、入力端子410と最前段のトランジスタセル110の入力とをインピーダンス整合するための入力整合回路210と、最前段のトランジスタセル110の出力と二段目のトランジスタセル130の入力とをインピーダンス整合するための段間整合回路220と、二段目のトランジスタセル130の出力と最終段のトランジスタセル140の入力とをインピーダンス整合するための段間整合回路230と、最終段のトランジスタセル140の出力と出力端子420とをインピーダンス整合するための出力整合回路240と、トランジスタセル110の出力の一部を逆位相でトランジスタセル110の入力に負帰還させるための負帰還回路500を備える。三つのトランジスタセル110,130,140の中で、最前段のトランジスタセル110は、最も高い利得が要求され、回路動作が不安定になりやすいので、トランジスタセル110に負帰還回路500を設けることにより、出力振幅を抑制し、回路動作を安定化できる。また、帯域を広げることができる利点を有する。なお、回路動作の安定化が重視される場合には、二段目以降のトランジスタセルに負帰還回路500を設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明に係わる電力増幅器は、例えば、無線LANやETC等で使用されるOFDM等の無線通信の信号を線形増幅する用途に利用できる。
【符号の説明】
【0027】
11,12,13,14…電力増幅器
110,120,130,140…トランジスタセル
111,121,131,141…トランジスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多段接続される複数のトランジスタセルを備える電力増幅器であって、
前記複数のトランジスタセルのうち最前段のトランジスタセルは、一つ又は並列接続される複数の第一のトランジスタを含み、
前記複数のトランジスタセルのうち最終段のトランジスタセルは、並列接続される複数の第二のトランジスタを含み、
前記第二のトランジスタのベース抵抗値は、前記第一のトランジスタのベース抵抗値よりも小さい、電力増幅器。
【請求項2】
請求項1に記載の電力増幅器であって、
前記第二のトランジスタのベース抵抗は配線抵抗のみから成る、電力増幅器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の電力増幅器であって、
前記最前段のトランジスタセルは、前記一つ又は並列接続される複数の第一のトランジスタの出力を前記一つ又は並列接続される複数の第一のトランジスタの入力に負帰還させるための負帰還回路を更に備える、電力増幅器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−155482(P2011−155482A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−15580(P2010−15580)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(000003067)TDK株式会社 (7,238)
【Fターム(参考)】