説明

電力用半導体素子の異常検出装置

【課題】電力変換装置の通常運転動作における半導体素子のオンオフ動作と並行して、熱疲労によるクラック発生等の異常を過電流による過熱等と判別して検出可能とし、かつ、回路構成を簡略化する。
【解決手段】制御信号aに応じてIGBT4のオフ時、オン時の温度を検出して温度差を求めるためのワンショット回路31,34、サンプルホールド回路32,35、差分器36と、IGBT4のオン時間tが設定値以下であることを検出する積分器37、コンパレータ38、ワンショット回路40と、IGBT4の電流が設定値以下であることを検出するコンパレータ59、ワンショット回路41と、前記温度差が設定値を超えたことを検出するコンパレータ57と、ワンショット回路40,41及びコンパレータ57の出力の論理積によって半田層の熱疲労を検出するAND回路42と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換装置等に用いられる電力用半導体素子を高温等による破壊から保護するための異常検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図3は、電力変換装置の一例として直流−交流変換を行うインバータの主回路構成を示している。
図3において、1は直流電源、2は電動機等の負荷、3は直流電圧を所定の大きさ及び周波数の交流電圧に変換するインバータ部である。なお、図示されていないが、直流電源1は、一般的に、交流電源電圧をダイオード整流器と大容量の電解コンデンサとにより整流、平滑して構成される。
【0003】
上記インバータ部3において、4は電力用半導体素子としてのIGBT、5はIGBT4に逆並列接続された環流ダイオードであり、これらが三相の上下アームに合計6個接続されている。
6はIGBT4の駆動・保護回路であり、一般にIGBT4及び駆動・保護回路6を一体化したモジュールをIPM(インテリジェントパワーモジュール)と呼んでいる。なお、20は上記駆動・保護回路6との間で信号を授受して各IGBT4をオンオフ制御する制御回路である。
ここで、駆動・保護回路6は、IGBT4を駆動するだけでなく、IGBT4を過電流や過熱から保護する保護動作も行っている。
【0004】
図4は、過電流保護及び過熱保護機能を有する駆動・保護回路6の内部構成図である。なお、7はIGBT4の過電流を検出するための電流検出用端子としてのセンスエミッタ端子であり(この場合のIGBT4をセンス機能付きIGBTとも呼ぶ)、このセンスエミッタ端子7はIGBTチップ4C内に形成されている。
【0005】
図4に示す駆動・保護回路6において、8はゲート駆動回路であり、前記制御回路20からの制御信号を受けてIGBT4をオン、オフするためのものである。9はIGBTチップ4Cに内蔵されている温度検出用のダイオードであり、駆動・保護回路6内の電流源10から電流を流し、図5に示すようなダイオード9の電流−温度特性(温度が高くなると、同一の電流値Iに対する電圧Vが低くなる特性)を利用して、IGBTチップ4Cの温度が基準電圧11に対応する温度以上か否かをコンパレータ12にて判断する。
そして、ダイオード9による検出温度が設定値以上になった場合には、オア回路13を介して図3の制御回路20等にアラーム信号を出力すると共に、ゲート駆動回路8側にも信号を出力してIGBT4を強制的に遮断する。
【0006】
14はセンスエミッタ端子7と直列に接続された電流検出用の抵抗であり、この抵抗14の両端電圧が基準電圧15以上になるとIGBT4に過電流が流れていると判断し、コンパレータ16及び前記オア回路13を介してアラーム出力及びIGBT4の強制遮断を実行する。
なお、アラーム信号が出力された場合には、制御回路20側でも装置の強制停止を行うのが一般的である。
【0007】
次に、図6は、上述したIGBT4及び駆動・保護回路6を一体化したIPMの概略断面図であり、主としてIGBTチップ4C及び環流ダイオードチップ5Cの実装構造を示したものである。
図6において、171は銅ベース、172は絶縁材、173,174は銅箔パターン(絶縁材172及び銅箔パターン173,174をまとめて絶縁基板という)であり、IGBTチップ4C及び環流ダイオードチップ5Cは銅箔パターン173,174上にそれぞれ半田付けされている。175,176は半田層を示す。また、177はケースである。
ここでは、駆動・保護回路6の実装構造については図示及び説明を省略してある。
【0008】
さて、一般にIPMが長期にわたって使用されると、半田層175,176と銅箔パターン173,174との熱膨張率の相違によって半田層175,176が熱疲労を起こし、その結果、図7に示すようにクラック178が入り始める
クラック178が入ると、例えばIGBTチップ4Cと絶縁基板との間の熱抵抗が急激に高くなり、IGBTチップ4Cの温度上昇率も急激に高くなる。このため、前述した図4におけるダイオード9、コンパレータ12、オア回路13等による温度検出動作が間に合わず、最終的にIGBTチップ4Cの破壊を招くおそれがあった。また、半田層175,176にクラック178が入った場合、IPMとしてはもはや寿命であり、電力変換装置としては早期にIPMを交換する必要がある。
【0009】
なお、従来技術として、半導体素子に予め一定のコレクタ電流を通流してコレクタ−エミッタ間電圧や温度を初期値として測定、記憶しておき、一定時間経過後に同様に測定、記憶した電圧や温度の測定値と前記初期値との差を基準値と比較してボンディングワイヤや半田層を含む素子の劣化を判断するようにした電力用半導体素子の劣化判断方法が、特許文献1に記載されている。
また、電力用半導体素子の表裏にそれぞれ設けられた電極の温度を2つの熱電対によりそれぞれ測定し、これらの温度測定値や半導体素子のオン残電圧測定値を初期値と比較して半田層の劣化によるクラック発生を検出するようにした半導体装置の異常検出装置が、特許文献2に記載されている。
【0010】
【特許文献1】特開2002−5989号公報([0021]〜[0034]、図1,図4等)
【特許文献2】特開2003−172760号公報([0071]〜[0084]、図1〜図3等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記の特許文献1に記載された従来技術では、劣化検出を目的とした初期状態及び定常状態におけるコレクタ電流の通流工程、コレクタ−エミッタ間電圧や温度の測定工程、記憶工程等が不可欠であり、これらの工程を電力変換装置の通常の運転動作と別個に行う必要があるため、劣化検出動作が煩雑であった。また、上述した測定値の記憶が必要であり、これらが劣化検出動作や回路構成の複雑化、コストの上昇を招いていた。
特許文献2に記載された従来技術においても、特許文献1と同様に初期状態での温度または電圧検出、測定値の記憶等が必要であると共に、2つの熱電対や電圧測定回路が必要であるため、特許文献1と同様の問題を有していた。
更に、上記特許文献1,2には、例えばクラックの発生による過熱、劣化を過電流による過熱と明確に判別するための構成については特に開示されていない。
【0012】
そこで、本発明の解決課題は、電力変換装置の通常の運転動作における半導体素子のオンオフ動作と並行して、熱疲労によるクラック発生等の異常を過電流による過熱等と判別して検出可能とし、しかも比較的簡単な回路構成により実現可能とした電力用半導体素子の異常検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、電流検出用端子を備えると共に、導電体に素子チップの電極が接合される電力用半導体素子の異常検出装置であって、前記電流検出用端子に流れる電流を検出して前記半導体素子に対する保護動作を行う電力用半導体素子の異常検出装置において、
前記半導体素子をオンオフさせるための制御信号に応じて前記半導体素子のオフ時及びオン時における素子温度を検出してその温度差を求める第1の手段と、
前記半導体素子のオン時間が設定値以下であることを検出する第2の手段と、
前記半導体素子を流れる電流が設定値以下であることを検出する第3の手段と、
第1の手段により求めた温度差が設定値を超えたことを検出する比較手段と、
第2の手段、第3の手段、及び前記比較手段によるすべての検出出力の論理積によって前記導電体の熱疲労を検出する手段と、を備えたものである。
【0014】
請求項2に記載した発明は、請求項1において、前記導電体は、銅箔パターンの表面に前記電極を接合するための半田層であり、この半田層の熱疲労を検出する手段は、熱疲労によるクラックを検出するものである。
【0015】
請求項3に記載した発明は、請求項1または2による熱疲労検出時に、前記半導体素子を構成要素とする電力変換装置を異常時制御アルゴリズムに従って制御するものである。
【0016】
請求項4に記載した発明は、請求項3において、前記異常時制御アルゴリズムは、前記半導体素子を直ちに遮断して前記電力変換装置の運転を停止させる制御動作を含むものである。
【0017】
請求項5に記載した発明は、請求項4において、
前記異常時制御アルゴリズムは、所定時間経過後に、または予め設定された運転パターンの実行後に、前記電力変換装置の運転を停止させる制御動作を含むものである。
【0018】
請求項6に記載した発明は、請求項3〜5の何れか1項において、
前記異常時制御アルゴリズムは、外部へアラーム信号を出力させる制御動作を含むものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、半導体素子をオンオフさせる制御信号を利用してそのオンオフ前後の温度差を検出し、この温度差が設定値を超えた場合であって、素子の長時間オン時や過電流時以外の状態を熱疲労による異常発生として検出するものである。
このため、前述した特許文献1,2のように、素子の劣化検出を目的として電圧や温度の初期値を測定、記憶する動作が不要になり、電力変換装置を通常運転しながら異常検出動作を実行することができる。従って、初期値等の記憶手段を初めとして回路構成の簡略化が期待できると共に、異常検出動作を実行する制御手段の負担も少なくて済む。
また、熱疲労による異常発生を過電流等の他の異常要因と判別して検出可能であるから、その後の適切かつ迅速な対応も可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は実施形態に係る駆動・保護回路6Aの構成図であり、その主要部が本発明の異常検出装置を構成している。なお、図1において図4と同一の構成要素には同一の番号を付してある。
この駆動・保護回路6Aは、図3における駆動・保護回路6と同様に、インバータ部3等を構成するIGBT4を制御回路20からの制御信号に従って駆動し、かつIGBT4を熱疲労による半田層のクラック等から保護する機能を備えている。
【0021】
図1において、ゲート駆動回路8に与えられる制御回路20からの制御信号a(オン時間をtとする)は、第1のワンショット回路31と、NOT回路33を介して第2のワンショット回路34とにそれぞれ入力されている。これらのワンショット回路31,34の出力信号は第1,第2のサンプルホールド回路32,35にトリガとしてそれぞれ加えられており、上記構成によって第1のサンプルホールド回路32は制御信号aの立ち上がりのタイミングで入力信号bをサンプルホールドし、第2のサンプルホールド回路35は制御信号aの立ち下がりのタイミングで入力信号bをサンプルホールドするように構成されている。
【0022】
サンプルホールド回路32,35の入力信号bはダイオード9の電流信号、つまりIGBT4の温度検出信号であり、第1のサンプルホールド回路32の出力信号cはIGBT4がターンオンする直前の温度検出値に相当し、第2のサンプルホールド回路35の出力信号dはIGBT4がターンオフする直前の温度検出値に相当する。
これらの信号c、dが差分器36に入力されて偏差が算出されるが、この偏差はIGBT4の通電前後の温度差(温度上昇値)に相当する信号eである。
ここで、前記制御信号aのオン時間tが短い場合には、IGBT4の通電前後の温度上昇値を正確に検出することが難しくなるため、前記オン時間tは、信号(温度差)eが有意な値を持つようにある程度長い期間に設定する必要がある。
【0023】
IGBTチップ4Cを銅箔パターン上に接合している半田層(例えば図6における半田層175)にクラック等が発生しておらず健全であれば、IGBT4のオンオフ前後の温度差は、半田層自身の通常の熱抵抗値と、IGBT4のオン時間t、IGBT4自身の特性、及びIGBT4に実際に流れた電流から計算可能である。この半田層の健全時における温度差をコンパレータ57の基準電圧56として設定しておく。
これにより、コンパレータ57は温度差eと基準電圧56とを比較し、温度差eが基準電圧56を上回った時に、「High」レベルの熱疲労検出信号fをAND回路42に向けて出力する。すなわち、半田層にクラックが発生して熱抵抗値が増加した場合には温度差eが大きくなるため、コンパレータ57による基準電圧56との比較によって熱疲労に基づくクラックの発生を検出し、信号fを出力するものである。
【0024】
一方、制御信号aが入力される積分器37はIGBT4のオン時間tを測定するためのものであり、このオン時間tが基準電圧39による設定値を上回った場合に、コンパレータ38及び第3のワンショット回路40を介して「Low」レベルの信号gをAND回路42に向けて出力する。
この信号gは、半田層が健全であるにも関わらずIGBT4が長時間にわたりオンして温度差eが基準電圧56を超えたような場合に、熱疲労検出信号fが誤って出力されるのを防止するためのものである。
【0025】
更に、コンパレータ59から出力されるIGBT4の過電流検出信号は第4のワンショット回路41に入力されており、その「Low」レベルの出力信号hが前記信号f,gと共にAND回路42に入力されている。
すなわち、IGBT4に過電流が流れた場合にも温度差eが基準電圧を超えることがあるので、ワンショット回路41の出力信号hは、このような過電流による温度上昇時に熱疲労検出信号fが誤って出力されるのを防止する機能を持つ。
【0026】
上述した信号f,g,hが入力されるAND回路42の出力信号iは、熱疲労による異常検出信号として前記制御回路20に送られる。信号f,g,hがすべて「High」レベルになった場合には、IGBT4のオン時間tが設定値以下であると共に、IGBT4を流れている電流も過電流レベル以下であり、そのような条件の下で、IGBT4のオンオフ前後の温度差eが半田層健全時における設定値(基準電圧56)を超えたことを意味するから、この状態を熱疲労による半田層のクラック発生と推定して異常検出信号iを出力する。
【0027】
上記のように本実施形態によれば、IGBT4の長期のオンや過電流による過熱現象を除外して熱疲労に起因する過熱状態のみを判別して検出することが可能である。このため、IGBTチップ4CやIPMの交換といった適切な対応策を迅速に実行することができる。
また、異常検出動作は、電力変換装置を運転するための制御信号aを利用して実行可能であり、この制御信号aを有効利用して異常検出を行うため、異常や劣化検出だけを目的とした信号や動作、工程が最小限で済む。
更に、従来技術のように初期値の測定、記憶等が不要であるから、これらに用いる回路も不要であって回路構成の簡略化が可能であり、制御手段の負担も少ない等の利点がある。
【0028】
次に、図2は前記制御回路20における制御アルゴリズムを示している。
インバータ部3を有する電力変換装置の運転指令jに対して、前述した異常検出信号iがない場合(信号iが「Low」レベルの場合)は、アンドゲート51を介して通常時制御アルゴリズム53を有効とし、このアルゴリズム53をオアゲート55を介して実行させる。
一方、異常検出信号iが発生した場合(信号iが「High」レベルの場合)には、アンドゲート52を介して異常時制御アルゴリズム54を有効とし、このアルゴリズム54をオアゲート55を介して実行させる。
【0029】
ここで、通常時制御アルゴリズム53は、電力変換装置から所定の大きさ及び周波数の電圧を出力させるために各IGBTをオンオフする制御動作に必要なアルゴリズムであり、異常時制御アルゴリズムは、各IGBTの全ゲートオフ動作により電力変換装置の運転を直ちに停止させたりアラーム信号を出力させるようなアルゴリズムを意味する。
但し、場合によっては、半田層にクラック等が発生していても、IGBTチップの温度が絶対最大定格温度以下であれば即破壊に至るおそれは少ないため、ある設定された所定の運転シーケンスの実行後に電力変換装置の運転を停止させても良い。
【0030】
なお、本発明の実施形態では、熱疲労によるクラックの検出や過電流の検出をIPM内の駆動・保護回路6Aにより行うものとしているが、電力変換装置の制御回路20内で行っても良いのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施形態を示す駆動・保護回路の構成図である。
【図2】制御回路における制御アルゴリズムの説明図である。
【図3】インバータの主回路構成図である。
【図4】図3における駆動・保護回路の内部構成図である。
【図5】温度検出用ダイオードの電流−温度特性図である。
【図6】IPMの概略断面図である。
【図7】半田層にクラックが発生した場合のIPMの概略断面図である。
【符号の説明】
【0032】
4:IGBT
4C:IGBTチップ
6A:駆動・保護回路
7:センスエミッタ端子
8:ゲート駆動回路
9:ダイオード
10:電流源
14:抵抗
37:差分器
31,34,40,41:ワンショット回路
32,35:サンプルホールド回路
33:NOT回路
38,57,59:コンパレータ
39,56,58:基準電圧
42:AND回路
51,52:アンドゲート
53:通常時制御アルゴリズム
54:異常時制御アルゴリズム
55:オアゲート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流検出用端子を備えると共に、導電体に素子チップの電極が接合される電力用半導体素子の異常検出装置であって、前記電流検出用端子に流れる電流を検出して前記半導体素子に対する保護動作を行う電力用半導体素子の異常検出装置において、
前記半導体素子をオンオフさせるための制御信号に応じて前記半導体素子のオフ時及びオン時における素子温度を検出してその温度差を求める第1の手段と、
前記半導体素子のオン時間が設定値以下であることを検出する第2の手段と、
前記半導体素子を流れる電流が設定値以下であることを検出する第3の手段と、
第1の手段により求めた温度差が設定値を超えたことを検出する比較手段と、
第2の手段、第3の手段、及び前記比較手段によるすべての検出出力の論理積によって前記導電体の熱疲労を検出する手段と、
を備えたことを特徴とする電力用半導体素子の異常検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載した電力用半導体素子の異常検出装置において、
前記導電体は、銅箔パターンの表面に前記電極を接合するための半田層であり、
この半田層の熱疲労を検出する手段は、熱疲労によるクラックを検出することを特徴とする電力用半導体素子の異常検出装置。
【請求項3】
請求項1または2による熱疲労検出時に、前記半導体素子を構成要素とする電力変換装置を異常時制御アルゴリズムに従って制御することを特徴とする電力用半導体素子の異常検出装置。
【請求項4】
請求項3に記載した電力用半導体素子の異常検出装置において、
前記異常時制御アルゴリズムは、前記半導体素子を直ちに遮断して前記電力変換装置の運転を停止させる制御動作を含むことを特徴とする電力用半導体素子の異常検出装置。
【請求項5】
請求項4に記載した電力用半導体素子の異常検出装置において、
前記異常時制御アルゴリズムは、所定時間経過後に、または予め設定された運転パターンの実行後に、前記電力変換装置の運転を停止させる制御動作を含むことを特徴とする電力用半導体素子の異常検出装置。
【請求項6】
請求項3〜5の何れか1項に記載した電力用半導体素子の異常検出装置において、
前記異常時制御アルゴリズムは、外部へアラーム信号を出力させる制御動作を含むことを特徴とする電力用半導体素子の異常検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−71796(P2007−71796A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−261470(P2005−261470)
【出願日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(503361248)富士電機デバイステクノロジー株式会社 (1,023)
【Fターム(参考)】