電動日射遮蔽装置及び電動日射遮蔽装置の制御方法
【課題】複数組の遮蔽材の昇降操作あるいは移送操作の操作性を向上させ得る電動日射遮蔽装置を提供する。
【解決手段】第一の遮蔽材2と第二の遮蔽材4とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、第二のモーターを作動させて第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、第一のモーターを作動させて第一の遮蔽材2の端部を第二の遮蔽材4の端部に連動して移動させる制御装置15を備えた。
【解決手段】第一の遮蔽材2と第二の遮蔽材4とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、第二のモーターを作動させて第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、第一のモーターを作動させて第一の遮蔽材2の端部を第二の遮蔽材4の端部に連動して移動させる制御装置15を備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電動のプリーツスクリーン、横型ブラインド、たくし上げカーテン、ロールブラインド、縦型ブラインド等の日射遮蔽装置で遮蔽材の昇降動作あるいは移送動作を制御する制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プリーツスクリーンは、上下方向にジグザグ状に折り曲げ可能としたスクリーンをヘッドボックスから吊下支持し、そのスクリーンを操作装置により昇降して採光量を適宜に調節するものである。
【0003】
このようなプリーツスクリーンの一種類として、ボトムレールと中間レールとを備え、ヘッドボックスから吊下支持される上部スクリーンの下端に中間レールを取着し、中間レールから吊下支持される下部スクリーンの下端にボトムレールを取着したものがある。上部スクリーンは、例えばレース生地等の光を一部透過させる半透過性の生地で形成され、下部スクリーンは遮光性を備えた生地で形成される。
【0004】
そして、中間レール及びボトムレールを昇降する昇降装置がそれぞれ備えられ、各操作装置により中間レール及びボトムレールをそれぞれ独立して昇降可能となっている。
このような構成により、ボトムレール及び中間レールを下限まで下降させると、半透過性の上部スクリーンで窓面を覆うことが可能であり、ボトムレールを下限まで下降させるとともに中間レールを上限まで引き上げれば、遮光性を備えた下部スクリーンで窓面を覆うことが可能である。
【0005】
また、ボトムレールを下限まで下降させるとともに中間レールを中間位置まで下降させれば、窓面の上部を半透過性のスクリーンで覆い、窓面の下部を遮光性のスクリーンで覆うこともできる。
【0006】
中間レール及びボトムレールを昇降する昇降装置は、ヘッドボックス内に中間レールを昇降するための昇降コードを巻き取る巻取軸と、ボトムレールを昇降するための昇降コードを巻き取る巻取軸とが設けられ、操作装置により各巻取軸をそれぞれ回転駆動するようになっている。
【0007】
特許文献1には、複数枚のカーテン材をそれぞれモーターの駆動力で昇降するたくし上げカーテンの昇降装置が開示されている。
特許文献2には、ドレープカーテンとレースカーテンとを連動して開閉可能とした電動二重カーテンの開閉装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−289641
【特許文献2】特許4013096号
【特許文献3】特開2009−2121
【特許文献4】特開2005−207161
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載されたたくし上げカーテンでは、2枚の昇降カーテンをそれぞれ別個のモーターで昇降させる構成であり、各カーテンを上限位置まで巻き取るとマイクロスイッチが押し込まれてカーテンの巻取り動作が停止される。従って、使用者は2枚のカーテンを上限位置あるいは下限位置まで昇降操作する場合には、各カーテンに対応するスイッチをそれぞれ操作する必要がある。
【0010】
特許文献2に記載された二重カーテンでは、モーターでドレープカーテンを閉方向に移送するとき、先頭ランナーの係合動作によりレースカーテンを閉方向に連動させることができる。しかし、レースカーテンを移送する場合には、ドレープカーテンを連動させることはできず、ドレープカーテンを手動操作により閉方向に移動させる必要がある。
【0011】
また、前述のようなプリーツスクリーンでは、ボトムレールが昇降範囲の中間位置に吊下支持されている状態で中間レールを下降させるとき、中間レールがボトムレール上に達した状態でさらに中間レールを下降させることはできない。
【0012】
また、中間レールが昇降範囲の中間位置に吊下支持されている状態でボトムレールを引き上げるとき、ボトムレールが中間レールの吊下位置まで達した後にさらに引き上げて、中間レールを押し上げると、中間レールの昇降コードがヘッドボックス内や積層されたスクリーン間で弛む。すると、中間レールの引き上げ動作時にヘッドボックス内で昇降コードが絡まって中間レールを引き上げ不能となることや、スクリーンからはみ出た昇降コードが美観を損ねることがある。
【0013】
そこで、ボトムレールが昇降範囲の中間位置に吊下支持されている状態で中間レールを下限まで下降させるときには、まずボトムレールを下限まで下降させ、次いで中間レールを下限まで下降させる必要がある。このため、操作手段を操作して、ボトムレールを下降させる操作と、中間レールを下降させる操作とをそれぞれ別個に行う必要がある。
【0014】
このため、特許文献3にはボトムレール及び中間レールを引き上げ操作する操作コードとは別の操作コード及びクラッチ装置を備え、中間レールとボトムレールの同時下降操作を可能とした構成が開示されている。また、操作コードを下方へ僅かに引くことによりボトムレールだけを自重降下させる構成も開示されている。
【0015】
しかし、このような構成では中間レールとボトムレールを同時に下降操作するか、あるいはボトムレールを下限まで下降させた後に中間レールを下降操作する必要があり、ボトムレールを中間位置に保持した状態で中間レールを下降させることはできない。
【0016】
また、特許文献3では、中間レールが昇降範囲の中間位置に吊下支持されている状態でボトムレールを上限まで引き上げるときには、まず中間レールを上限まで引き上げ、次いでボトムレールを上限まで引き上げる必要がある。このため、ボトムレールを引き上げる操作と、中間レールを引き上げる操作とを順番に行う必要がある。
【0017】
特許文献4では、ボトムレールが中間レール位置まで引き上げられると、ボトムレールの昇降コードと中間レールの昇降コードとを同時に巻き取るようにした構成が開示されている。このような構成では、ボトムレールの引き上げ操作で中間レールを押し上げるように操作しても、中間レールの昇降コードが弛むことはない。しかし、中間レールを下限まで下降操作する場合には、あらかじめボトムレールを下限まで下降させる必要があるため、操作が煩雑となる。従って、複数の端部材の昇降あるいは移送操作が煩雑となるという問題点がある。
【0018】
また、特許文献3や特許文献4に示す構成では、2系統の昇降又は移送装置を途中で係合させる構成とするための部品が必要となる。特に、特許文献4に示すように、昇降装置では中間レール用の昇降コード巻取り装置とボトムレール用の昇降コード巻取り装置を歯車等で係合させる必要があり、構造が複雑となる。
【0019】
この発明の目的は、複数組の遮蔽材の昇降操作あるいは移送操作の操作性を向上させ得る電動日射遮蔽装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
請求項1では、第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させる制御装置を備えた。
【0021】
請求項2では、第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させる制御装置を備えた。
【0022】
請求項3では、第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させ、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させる制御装置を備えた。
【0023】
請求項4では、前記第一のモーターで第一の昇降コードを介して中間レールを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二の昇降コードを介してボトムレールを昇降可能とし、前記中間レールとヘッドボックスとの間に前記第一の遮蔽材を設け、前記中間レールと前記ボトムレールとの間に前記第二の遮蔽材を設け、前記制御装置は、前記中間レールと前記ボトムレールの高さ位置を検出する検出装置と、前記第二のモーターでボトムレールを引き上げ方向に駆動するとき、前記ボトムレールが中間レールの高さ位置まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に引き上げるコントローラーを備えた。
【0024】
請求項5では、前記第一のモーターで第一の昇降コードを介して中間レールを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二の昇降コードを介してボトムレールを昇降可能とし、前記中間レールとヘッドボックスとの間に前記第一の遮蔽材を設け、前記中間レールと前記ボトムレールとの間に前記第二の遮蔽材を設け、前記制御装置は、前記中間レールと前記ボトムレールの高さ位置を検出する検出装置と、前記第一のモーターで中間レールを下降方向に駆動して前記中間レールがボトムレールの高さ位置まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に下降させるコントローラーを備えた。
【0025】
請求項6では、前記第一のモーターで第一のスクリーンを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二のスクリーンを昇降可能とし、前記制御装置は、前記第一のスクリーンと第二のスクリーンの高さ位置を検出する検出装置と、前記第二のモーターで第二のスクリーンを引き上げ方向に駆動して前記第二のスクリーンが第一のスクリーンの高さ位置に対しからあらかじめ設定した範囲内まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記第一及び第二のスクリーンを同時に引き上げるコントローラーを備えた。
【0026】
請求項7では、前記第一のモーターで第一のスクリーンを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二のスクリーンを昇降可能とし、前記制御装置は、前記第一のスクリーンと第二のスクリーンの高さ位置を検出する検出装置と、前記第一のモーターで第一のスクリーンを下降方向に駆動するとき、前記第一のスクリーンが第二のスクリーンの高さ位置に対しからあらかじめ設定した範囲内まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記第一及び第二のスクリーンを同時に下降させるコントローラーを備えた。
【0027】
請求項8では、第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とし、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させる。
【0028】
請求項9では、第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とし、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させる。
【0029】
請求項10では、第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とし、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させ、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させる。
【0030】
請求項11では、前記第一のモーターで中間レールを介して第一の遮蔽材を昇降可能とし、前記第二のモーターでボトムレールを介して第二の遮蔽材を昇降可能とし、前記第二のモーターでボトムレールを引き上げ方向に駆動して前記ボトムレールが中間レールの高さ位置に対しからあらかじめ設定した範囲内まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に引き上げ、記第一のモーターで中間レールを下降方向に駆動して前記中間レールがボトムレールの高さ位置まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に下降させる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、複数組の遮蔽材の昇降操作あるいは移送操作の操作性を向上させ得る電動日射遮蔽装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】プリーツスクリーンを示す正面図である。
【図2】プリーツスクリーンを示す側面図である。
【図3】プリーツスクリーンを示す平面図である。
【図4】コントローラーを示すブロック図である。
【図5】接点スイッチを示す正面図である。
【図6】通信スイッチを示す正面図である。
【図7】リモコンを示す正面図である。
【図8】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図9】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図10】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図11】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図12】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図13】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図14】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図15】コントローラーの動作を示すフローチャートである。
【図16】コントローラーの動作を示すフローチャートである。
【図17】第二の実施形態の動作を示す説明図である。
【図18】第二の実施形態の動作を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
(第一の実施形態)
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1〜図3に示す電動プリーツスクリーンは、ヘッドボックス1から上部スクリーン(第一の遮蔽材)2が吊下支持され、上部スクリーン2の下端に中間レール(端部)3が取着されている。前記中間レール3から下部スクリーン(第二の遮蔽材)4が吊下支持され、下部スクリーン4の下端にボトムレール(端部)5が取着されている。
【0034】
前記上部スクリーン2はレース生地等の半透過性の生地をジグザグ状に折り畳み可能としたものであり、下部スクリーン4は遮光性を備えた生地をジグザグ状に折り畳み可能としたものである。
【0035】
前記上部スクリーン2の幅方向両側には第一及び第二の昇降コード6,7が挿通され、第一の昇降コード6の下端は前記中間レール3に取着されている。第二の昇降コード7は、中間レール3を貫通し、さらに下部スクリーン4に挿通され、下端が前記ボトムレール5に取着されている。
【0036】
前記第一及び第二の昇降コード6,7の上端部は、前記ヘッドボックス1内で支持部材8に回転可能に支持される第一及び第二の巻取軸9,10にそれぞれ巻着されている。すなわち、図3に示すように、第一及び第二の巻取軸9,10はヘッドボックス1内において前記第一及び第二の昇降コード6,7の上方位置で水平方向に並列する状態で支持部材8に回転可能に支持されている。
【0037】
そして、第一の昇降コード6の上端部が第一の巻取軸9に巻着され、第二の昇降コード7の上端部が第二の巻取軸10に巻着され、第一及び第二の昇降コード6,7は、第一及び第二の巻取軸9,10に対し互いに逆方向に巻着されている。また、第一及び第二の昇降コード6,7は、第一及び第二の巻取軸9,10の回転に基づいて、螺旋状に巻き取られ、あるいは巻戻されるようになっている。
【0038】
前記第一の巻取軸9には六角棒状の第一の駆動軸11が相対回転不能に挿通され、第二の巻取軸10には同じく六角棒状の第二の駆動軸12が相対回転不能に挿通されている。そして、第一の駆動軸11が前記第一の昇降コード6の巻取り方向に回転されると、第一の巻取軸9に第一の昇降コード6が巻き取られ、第二の駆動軸12が前記第二の昇降コード7の巻取り方向に回転されると、第二の巻取軸10に第二の昇降コード7が巻き取られるようになっている。
【0039】
前記ヘッドボックス1の一方の端部には、第一及び第二のモーター13,14が配設され、第一のモーター13の出力軸に前記第一の駆動軸11が連結され、第二のモーター14の出力軸に前記第二の駆動軸12が連結されている。そして、第一及び第二のモーター13,14の作動により、前記第一及び第二の駆動軸11,12が第一及び第二の昇降コード6,7の巻取り方向あるいは巻戻し方向に回転される。
【0040】
前記ヘッドボックス1の近傍には、前記第一及び第二のモーター13,14の動作を制御するコントローラー(制御装置)15が配設され、そのコントローラー15には壁面等に取着される操作スイッチ16が接続される。この操作スイッチ16は、操作ボタンの押圧操作による接点信号を出力する接点スイッチか、あるいは操作ボタンの押圧操作に基づいて指令信号を生成して出力する通信スイッチで構成される。また、コントローラー15は他の電動プリーツカーテンのコントローラーに接続され、一つの通信スイッチの操作により複数の電動プリーツスクリーンを一括操作可能となっている。
【0041】
前記コントローラー15にはリモコン受光部17が接続され、リモコン18から送信される赤外線信号を受信可能となっている。
図1及び図3に示すように、前記ヘッドボックス1の他方の端部には上限リミットスイッチ19が配設されている。そして、前記中間レール3が上限まで引き上げられたとき、中間レール3上に折り畳まれた上部スクリーン2で上限リミットスイッチ19が押圧されて、上限リミットスイッチ19から前記コントローラー15に検出信号が出力されるようになっている。
【0042】
図2に示すように、前記第一及び第二の昇降コード6,7の挿通位置において、前記上部スクリーン2及び下部スクリーン4の背面側にはピッチ保持コード20が配設されている。このピッチ保持コード20は、上部スクリーン2と下部スクリーン4の折り目のピッチを一定にするように動作する。
【0043】
次に、前記コントローラー15と操作スイッチ16及びリモコン18の電気的構成を図4に従って説明する。前記コントローラー15の電源部21は、商用交流電源を所定電圧の直流電源に変換し、その直流電源がマイクロコンピューター部22及びその他の電気回路部に供給される。
【0044】
接点入力部23は、前記操作スイッチ16として接点スイッチ24が使用される場合にその接点スイッチ24から出力信号が入力され、その出力信号を前記マイクロコンピューター部22に出力する。
【0045】
指令信号入力部25は、前記操作スイッチ16として通信スイッチ26が使用される場合にその通信スイッチ26から指令信号が入力され、その指令信号を前記マイクロコンピューター部22に出力する。また、応答信号出力部27は前記通信スイッチ26の指令信号に対するマイクロコンピューター部22の応答信号を出力する。
【0046】
前記通信スイッチ26は、マイクロコンピューター部28と、指令信号出力部29、応答信号入力部30、機器番号設定スイッチ31、キー入力部32、EEPROM33を備える。
【0047】
マイクロコンピューター部28は、あらかじめ設定されたプログラムに基づいて動作する。指令信号出力部29は、マイクロコンピューター部28から出力される指令信号を前記コントローラー15の指令信号入力部25に出力する。
【0048】
応答信号入力部30は、前記応答信号出力部27から出力される応答信号を受信してマイクロコンピューター部28に入力する。
機器番号設定スイッチ31は、多数の電動プリーツスクリーンを一括して操作する場合に、この通信スイッチ26で一括操作する電動プリーツスクリーンのアドレスや、通信スイッチ自身のアドレスを設定可能としたディップスイッチで構成される。
【0049】
キー入力部32は、電動プリーツスクリーンを昇降操作するための各種キーが設けられる。EEPROM33は、上部スクリーン2や下部スクリーン4の昇降位置の現在位置等を前記コントローラー15から読み出して一時的に格納する場合に使用される。
【0050】
前記コントローラー15内の機器番号及び種類設定部34は、当該電動プリーツスクリーンのアドレスや種類を設定可能としたディップスイッチで構成される。
リモコン入力部35は、前記リモコン受光部17の受信信号を指令信号に変換して前記マイクロコンピューター部22に出力する。
【0051】
EEPROM36は、当該電動プリーツスクリーンの上部スクリーン2や下部スクリーン4の昇降位置の現在位置等を一時的に格納する場合に使用される。
障害物検出スイッチ37aは、前記ヘッドボックス1内に設けられ、中間レール3の下降動作時に中間レール3の下降動作が障害物により妨げられているか否かを前記第一の昇降コード6に弛みが生じたか否かで検出するものであり、その検出信号が障害物検知部38aを介してマイクロコンピューター部22に出力される。
【0052】
障害物検出スイッチ37bは、前記ヘッドボックス1内に設けられ、ボトムレール5の下降動作時にボトムレール5の下降動作が障害物により妨げられているか否かを前記第二の昇降コード7に弛みが生じたか否かで検出するものであり、その検出信号が障害物検知部38bを介してマイクロコンピューター部22に出力される。
【0053】
前記上限リミットスイッチ19の検出信号は上限検知部39を介してマイクロコンピューター部22に出力される。
下生地用高さエンコーダー(検出装置)40は、前記第二のモーター14内に設けられ、第二のモーター14の出力軸の回転にともなうパルス信号を高さ検知部41に出力する。高さ検知部41は、そのパルス信号をカウントしたカウント値をマイクロコンピューター部22に出力する。そして、マイクロコンピューター部22は、そのカウント値に基づいて前記ボトムレール5の昇降位置を認識可能となっている。
【0054】
上生地用高さエンコーダー(検出装置)42は、前記第一のモーター13内に設けられ、第一のモーター13の出力軸の回転にともなうパルス信号を高さ検知部43に出力する。高さ検知部43は、そのパルス信号をカウントしたカウント値をマイクロコンピューター部22に出力する。そして、マイクロコンピューター部22は、そのカウント値に基づいて前記中間レール3の昇降位置を認識可能となっている。
【0055】
マイクロコンピューター部22には、伝送路信号送信部44及び伝送路信号受信部45が接続され、他のコントローラーが接続されるとき、伝送路信号送信部44及び伝送路信号受信部45を介して制御信号の送受信動作が行われる。
【0056】
マイクロコンピューター部22には、前記第一及び第二のモーター13,14を駆動する駆動部46,47が接続される。そして、第一及び第二のモーター13,14の動作はマイクロコンピューター部22により駆動部46,47を介して制御されるようになっている。
【0057】
図5は、前記接点スイッチ24のボタンレイアウトの一例を示す。中間レール3を引き上げて上部スクリーン2を引き上げるための上昇ボタン51と、中間レール3を下降させて上部スクリーン2を下降させるための下降ボタン52と、中間レール3の昇降動作を停止させる停止ボタン53が配設されている。同様に、ボトムレール5を引き上げて下部スクリーン4を引き上げるための上昇ボタン54と、ボトムレール5を下降させて下部スクリーン4を下降させるための下降ボタン55とボトムレール5の昇降動作を停止させる停止ボタン56が配設されている。
【0058】
そして、各ボタンの押圧操作による接点開閉信号が操作信号として接点スイッチ24から前記接点入力部23に出力され、マイクロコンピューター部22はその操作信号に基づいて前記第一及び第二のモーター13,14の動作を制御する。
【0059】
図6は、前記通信スイッチ26のボタンレイアウトの一例を示す。アドレス選択ボタン57a〜57dは、当該通信スイッチ26で昇降操作を行う電動プリーツスクリーンのアドレスを選択可能であり、例えば4台の電動プリーツスクリーンの中から各ボタン毎に特定の1台を設定して選択可能である。
【0060】
全選択ボタン58は、この通信スイッチ26で選択し得る電動プリーツスクリーンを一括操作する場合に使用され、その押圧操作により複数台の電動プリーツスクリーンを一括操作可能となる。
【0061】
生地選択ボタン59a,59bは、上部スクリーン2と下部スクリーン4のいずれを昇降操作するかを選択する場合に使用され、生地選択ボタン59aを押圧すると、発光ダイオード60aが点灯され、中間レール3を昇降して上部スクリーン2を昇降可能となる。また、生地選択ボタン59bを押圧すると、発光ダイオード60bが点灯され、ボトムレール5を昇降して下部スクリーン4を昇降可能となる。
【0062】
上昇ボタン61は、選択された上部スクリーン2あるいは下部スクリーン4の引き上げ操作を行う場合に使用され、下降ボタン62は選択された上部スクリーン2あるいは下部スクリーン4の下降操作を行う場合に使用される。
【0063】
また、停止ボタン63は上部スクリーン2及び下部スクリーン4の引き上げ操作あるいは下降操作を停止する場合に使用される。
図7は、前記リモコン18のボタンレイアウトの一例を示す。このリモコン18には前記通信スイッチ26と同様なボタンがレイアウトされ、その機能も同様であるので、通信スイッチ26の各ボタンと同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、リモコン18のケース上端部には赤外線出力部64が設けられている。
【0064】
次に、上記のように構成された電動プリーツスクリーンの動作を図8〜図16に従って説明する。
この電動プリーツスクリーンは、接点スイッチ24、通信スイッチ26、リモコン18のいずれかを操作して、中間レール3とボトムレール5を独立して昇降可能である。
【0065】
図15は、中間レール3の下降動作時のコントローラー15の動作を示す。中間レール3を下降させるために下降ボタンが押圧されると(ステップ1)、マイクロコンピューター部22は接触パルス状態か否かを検出する(ステップ2)。
【0066】
接触パルス状態とは、ボトムレール5で下部スクリーン4を全て積層状態に畳み込んで中間レール3に重なった状態であり、マイクロコンピューター部22は下生地用高さエンコーダー40と上生地用高さエンコーダー42の出力信号に基づいて、接触パルス状態であるか否かを判定する。
【0067】
その判定処理は、下生地用高さエンコーダー40と上生地用高さエンコーダー42から出力されるパルス信号のパルス数に基づいて、中間レール3とボトムレール5の高さ位置が下部スクリーン4の積層高さ分のパルス数の差に達したか否かを判定することにより行われる。また、昇降コードの伸びの影響を考慮して、下部スクリーン4の積層高さ分のパルス数差より若干のマージンを持たせたパルス数差を設定してもよい。
【0068】
そして、接触パルス状態である場合には中間レール3とともにボトムレール5を同時に下降させ(ステップ3)、停止ボタンが押圧されるか、あるいはボトムレール5が下限位置に達するまで下降させる。
【0069】
例えば、図8に示すように中間レール3及びボトムレール5が上限まで引き上げられている状態で、中間レール3を下降させるために下降ボタンが押圧されると、第一のモーター13とともに第二のモーター14が作動して、中間レール3とともにボトムレール5が下降する。
【0070】
そして、停止ボタンが押されない限り、図11に示す状態を経て、図12に示すようにボトムレール5及び中間レール3が下限まで下降する。
ステップ2において、接触パルス状態ではない場合には、ステップ4に移行して、中間レール3の下降動作を開始する。そして、中間レール3がボトムレール5上に達して接触パルス状態となると(ステップ5)、中間レール3とともにボトムレール5が下降する(ステップ6)。
【0071】
例えば、図9に示すように、中間レール3が上限に位置し、ボトムレール5が中間位置にある状態で、中間レール3を下降させるために下降ボタンが押圧されると、中間レール3が下降する。
【0072】
そして、図11に示すように、中間レール3がボトムレール5上に達して接触パルス状態となると、中間レール3とボトムレール5が同時に下降し、停止ボタンが押圧されない限り、図12に示すようにボトムレール5及び中間レール3が下限まで下降する。
【0073】
ステップ4における中間レール3の下降動作中に、接触パルス状態になる前に停止ボタンが押圧されると(ステップ7)、中間レール3の下降動作が停止される(ステップ8)。また、中間レール3の下降動作中に、接触パルス状態になる前に中間レール3が下限に達したとき(ステップ9)、中間レール3の下降動作が停止される(ステップ10)。
【0074】
図16は、ボトムレール5の引き上げ動作時のコントローラー15の動作を示す。ボトムレール5を引き上げるために上昇ボタンが押圧されると(ステップ11)、マイクロコンピューター部22は接触パルス状態か否かを検出する(ステップ12)。
【0075】
そして、接触パルス状態である場合にはボトムレール5とともに中間レール3を同時に引き上げ(ステップ13)、停止ボタンが押圧されるか、あるいはボトムレール5が上限位置に達するまで引き上げる。
【0076】
例えば、図12に示すように中間レール3及びボトムレール5が下限まで下降している状態で、ボトムレール5を引き上げるために上昇ボタンが押圧されると、第二のモーター14とともに第一のモーター13が作動して、ボトムレール5とともに中間レール3を引き上げる。
【0077】
そして、停止ボタンが押されない限り、図11に示す状態を経て、図8に示すようにボトムレール5及び中間レール3を上限まで引き上げる。
ステップ12において、接触パルス状態ではない場合には、ステップ14に移行して、ボトムレール5の引き上げ動作を開始する。そして、ボトムレール5が中間レール3を押し上げる位置に達して接触パルス状態となると(ステップ15)、ボトムレール5とともに中間レール3が引き上げられる(ステップ16)。
【0078】
例えば、図13に示すように、ボトムレール5が下限に位置し、中間レール3が中間位置にある状態で、ボトムレール5を引き上げるために上昇ボタンが押圧されると、ボトムレール5が引き上げられる。
【0079】
そして、図14に示す状態を経て、図11に示すようにボトムレール5が中間レール3を押し上げる状態となって接触パルス状態となると、ボトムレール5と中間レール3が同時に引き上げられ、停止ボタンが押圧されない限り、図8に示すようにボトムレール5及び中間レール3が上限まで引き上げられる。
【0080】
ステップ14におけるボトムレール5の引き上げ動作中に、接触パルス状態になる前に停止ボタンが押圧されると(ステップ17)、ボトムレール5の引き上げ動作が停止される(ステップ18)。また、ボトムレール5の引き上げ動作中に、接触パルス状態になる前にボトムレール5が上限に達したとき(ステップ19)、ボトムレール5の引き上げ動作が停止される(ステップ20)。
【0081】
上記のように構成された電動プリーツスクリーンでは、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)操作スイッチの操作により、中間レール3及びボトムレール5を独立して昇降操作することができる。
(2)中間レール3を下降させるとき、接触パルス状態となると、第一及び第二のモーター13,14を並行に作動させて、中間レール3とともにボトムレール5を自動的に下降させることができる。従って、中間レール3を下降させる下降ボタンの操作により、中間レール3とボトムレール5を下限まで自動的に下降させることができる。
(3)ボトムレール5を引き上げるとき、接触パルス状態となると、第一及び第二のモーター13,14を並行に作動させて、ボトムレール5とともに中間レール3を自動的に引き上げることができる。従って、ボトムレール5を引き上げる上昇ボタンの操作により、ボトムレール5と中間レール3を上限まで自動的に引き上げることができる。
(4)中間レール3の下降操作及びボトムレール5の引き上げ操作を容易に行うことができる。
(第二の実施形態)
図17及び図18は、前記第一の実施形態のコントローラー15を二重ロールスクリーンに使用した場合を示す。
【0082】
図17において、室内側に垂下される第一のスクリーン71は遮光性に優れたドレープ生地であり、第一の巻取軸73から垂下される。室外側に垂下される第二のスクリーン72は透光性を備えたレース生地であり、第二の巻取軸74から垂下される。そして、第一及び第二の巻取軸73,74はそれぞれ独立したモーターで回転駆動され、各モーターの動作が接点スイッチ24の操作により前記コントローラー15により制御される。
【0083】
接点スイッチ24の上昇ボタン51と、下降ボタン52と、停止ボタン53は第一のスクリーン71を操作するボタンであり、上昇ボタン54と、下降ボタン55と、停止ボタン56は第二のスクリーン72を操作するボタンである。
【0084】
前記第一及び第二の巻取軸73,74には、その回転量を検出するエンコーダーが備えられている。
コントローラー15の制御による第一及び第二のスクリーン71,72の昇降動作を説明する。図17に示すように、第一及び第二のスクリーン71,72が下限まで下降した状態で上昇ボタン51を押圧すると、第一のスクリーン71が引き上げられる。第一のスクリーン71を所望高さまで引き上げられた状態で停止ボタン53を押圧すると、第一のスクリーン71が所望高さに保持される。
【0085】
次いで、上昇ボタン54を押圧すると、第二のスクリーン72が引き上げられる。そして、第二のスクリーン72の高さが第一のスクリーン71の高さ以上となると、第一のスクリーン71も第二のスクリーン72に追随して自動的に引き上げられ、第二のスクリーン72を上限まで引き上げれば、第一のスクリーン71も上限まで引き上げられる。
【0086】
エンコーダーの分解能等を向上させて、第二のスクリーン72が第一のスクリーン71と同一高さまで引き上げられたとき、第一のスクリーン71が第二のスクリーン72に追随して引き上げられるようにしてもよい。
【0087】
図18に示すように、第一及び第二のスクリーン71,72が上限まで引き上げられている状態で下降ボタン55が押圧されると、第二のスクリーン72が下降する。第二のスクリーン72を所望高さまで下降した状態で停止ボタン56を押圧すると、第二のスクリーン72が所望高さに保持される。
【0088】
次いで、下降ボタン52を押圧すると、第一のスクリーン71が下降する。そして、第一のスクリーン71の高さが第二のスクリーン72の高さ以下となると、第二のスクリーン72も第一のスクリーン71に追随して自動的に下降し、第一のスクリーン71を下限まで下降させれば、第二のスクリーン72も下限まで下降する。
【0089】
エンコーダーの分解能等を向上させて、第一のスクリーン71が第二のスクリーン72と同一高さまで下降したとき、第二のスクリーン72が第一のスクリーン71に追随して下降するようにしてもよい。
【0090】
上記のようなロールスクリーンでは、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)第二のスクリーン72を引き上げるとき、自動的に第一のスクリーン71を追随して引き上げることができる。従って、レース生地の第二のスクリーン72を第一のスクリーン71より上方へ引き上げるとき、常に第一のスクリーン71を第二のスクリーン72と同一高さまで引き上げることができる。第二のスクリーン72を引き上げるときは、第一及び第二のスクリーン71,72をともに引き上げて窓面を開放したいときであるので、このような場合の操作性を向上させることができる。
(2)第一のスクリーン71を下降させるとき、自動的に第二のスクリーン72を追随して下降させることができる。従って、ドレープ生地の第一のスクリーン71を第二のスクリーン72より下方まで下降させるとき、常に第二のスクリーン72を第一のスクリーン71と同一高さまで下降させることができる。第一のスクリーン71を下限まで下降させるときは、第一及び第二のスクリーン71,72をともに下降させて窓面を全閉状態にしたいときであるので、このような場合の操作性を向上させることができる。
【0091】
上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・電動のプリーツスクリーン、二重ロールブラインドの他、中間レールとボトムレールを備えた電動横型ブラインド、二重たくし上げカーテン、縦型ブラインド等に上記のようなコントローラーを応用することもできる。
・カーテンレール内を移動する無端状の2組のコードをそれぞれモーターで駆動し、そのコードにそれぞれカーテンの先頭ランナーを取着して、2枚のカーテンをカーテンレールに沿って移送可能とした電動カーテンレールを上記のようなコントローラーで制御してもよい。各モーターの回転量を検出するエンコーダーで各先頭ランナーの位置を検出し、一方のカーテンの移送操作に他方のカーテンを追随させるようにする。
・中間レールを上下方向に複数本吊下支持し、ヘッドボックスと上段の中間レール、各中間レール間及び下段の中間レールとボトムレールとの間にそれぞれスクリーンを配設し、各中間レール及びボトムレールをそれぞれ独立して昇降操作可能とした電動プリーツスクリーンに、上記のようなコントローラーを応用してもよい。
・第二の実施形態で、第一及び第二のスクリーン71,72の高さを判定するとき、エンコーダーの出力パルスの1パルス単位で判定するのではなく、任意の複数パルス毎に判定するようにしてもよい。このような構成により、任意の複数パルス毎に第一若しくは第二のスクリーンの追随動作が開始されるので、操作者の意図より早く追随動作が開始されてしまうことを防止することができる。
・モーターにステッピングモーターを使用して、中間レールやボトムレール等の位置制御を行ってもよい。
【符号の説明】
【0092】
1…ヘッドボックス、2…第一の遮蔽材(上部スクリーン)、3…端部(中間レール)、4…第二の遮蔽材(下部スクリーン)、5…端部(ボトムレール)、13…第一のモーター、14…第二のモーター、15…制御装置(コントローラー)、40…検出装置(下生地用高さエンコーダー)、42…検出装置(上生地用高さエンコーダー)。
【技術分野】
【0001】
この発明は、電動のプリーツスクリーン、横型ブラインド、たくし上げカーテン、ロールブラインド、縦型ブラインド等の日射遮蔽装置で遮蔽材の昇降動作あるいは移送動作を制御する制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プリーツスクリーンは、上下方向にジグザグ状に折り曲げ可能としたスクリーンをヘッドボックスから吊下支持し、そのスクリーンを操作装置により昇降して採光量を適宜に調節するものである。
【0003】
このようなプリーツスクリーンの一種類として、ボトムレールと中間レールとを備え、ヘッドボックスから吊下支持される上部スクリーンの下端に中間レールを取着し、中間レールから吊下支持される下部スクリーンの下端にボトムレールを取着したものがある。上部スクリーンは、例えばレース生地等の光を一部透過させる半透過性の生地で形成され、下部スクリーンは遮光性を備えた生地で形成される。
【0004】
そして、中間レール及びボトムレールを昇降する昇降装置がそれぞれ備えられ、各操作装置により中間レール及びボトムレールをそれぞれ独立して昇降可能となっている。
このような構成により、ボトムレール及び中間レールを下限まで下降させると、半透過性の上部スクリーンで窓面を覆うことが可能であり、ボトムレールを下限まで下降させるとともに中間レールを上限まで引き上げれば、遮光性を備えた下部スクリーンで窓面を覆うことが可能である。
【0005】
また、ボトムレールを下限まで下降させるとともに中間レールを中間位置まで下降させれば、窓面の上部を半透過性のスクリーンで覆い、窓面の下部を遮光性のスクリーンで覆うこともできる。
【0006】
中間レール及びボトムレールを昇降する昇降装置は、ヘッドボックス内に中間レールを昇降するための昇降コードを巻き取る巻取軸と、ボトムレールを昇降するための昇降コードを巻き取る巻取軸とが設けられ、操作装置により各巻取軸をそれぞれ回転駆動するようになっている。
【0007】
特許文献1には、複数枚のカーテン材をそれぞれモーターの駆動力で昇降するたくし上げカーテンの昇降装置が開示されている。
特許文献2には、ドレープカーテンとレースカーテンとを連動して開閉可能とした電動二重カーテンの開閉装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−289641
【特許文献2】特許4013096号
【特許文献3】特開2009−2121
【特許文献4】特開2005−207161
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載されたたくし上げカーテンでは、2枚の昇降カーテンをそれぞれ別個のモーターで昇降させる構成であり、各カーテンを上限位置まで巻き取るとマイクロスイッチが押し込まれてカーテンの巻取り動作が停止される。従って、使用者は2枚のカーテンを上限位置あるいは下限位置まで昇降操作する場合には、各カーテンに対応するスイッチをそれぞれ操作する必要がある。
【0010】
特許文献2に記載された二重カーテンでは、モーターでドレープカーテンを閉方向に移送するとき、先頭ランナーの係合動作によりレースカーテンを閉方向に連動させることができる。しかし、レースカーテンを移送する場合には、ドレープカーテンを連動させることはできず、ドレープカーテンを手動操作により閉方向に移動させる必要がある。
【0011】
また、前述のようなプリーツスクリーンでは、ボトムレールが昇降範囲の中間位置に吊下支持されている状態で中間レールを下降させるとき、中間レールがボトムレール上に達した状態でさらに中間レールを下降させることはできない。
【0012】
また、中間レールが昇降範囲の中間位置に吊下支持されている状態でボトムレールを引き上げるとき、ボトムレールが中間レールの吊下位置まで達した後にさらに引き上げて、中間レールを押し上げると、中間レールの昇降コードがヘッドボックス内や積層されたスクリーン間で弛む。すると、中間レールの引き上げ動作時にヘッドボックス内で昇降コードが絡まって中間レールを引き上げ不能となることや、スクリーンからはみ出た昇降コードが美観を損ねることがある。
【0013】
そこで、ボトムレールが昇降範囲の中間位置に吊下支持されている状態で中間レールを下限まで下降させるときには、まずボトムレールを下限まで下降させ、次いで中間レールを下限まで下降させる必要がある。このため、操作手段を操作して、ボトムレールを下降させる操作と、中間レールを下降させる操作とをそれぞれ別個に行う必要がある。
【0014】
このため、特許文献3にはボトムレール及び中間レールを引き上げ操作する操作コードとは別の操作コード及びクラッチ装置を備え、中間レールとボトムレールの同時下降操作を可能とした構成が開示されている。また、操作コードを下方へ僅かに引くことによりボトムレールだけを自重降下させる構成も開示されている。
【0015】
しかし、このような構成では中間レールとボトムレールを同時に下降操作するか、あるいはボトムレールを下限まで下降させた後に中間レールを下降操作する必要があり、ボトムレールを中間位置に保持した状態で中間レールを下降させることはできない。
【0016】
また、特許文献3では、中間レールが昇降範囲の中間位置に吊下支持されている状態でボトムレールを上限まで引き上げるときには、まず中間レールを上限まで引き上げ、次いでボトムレールを上限まで引き上げる必要がある。このため、ボトムレールを引き上げる操作と、中間レールを引き上げる操作とを順番に行う必要がある。
【0017】
特許文献4では、ボトムレールが中間レール位置まで引き上げられると、ボトムレールの昇降コードと中間レールの昇降コードとを同時に巻き取るようにした構成が開示されている。このような構成では、ボトムレールの引き上げ操作で中間レールを押し上げるように操作しても、中間レールの昇降コードが弛むことはない。しかし、中間レールを下限まで下降操作する場合には、あらかじめボトムレールを下限まで下降させる必要があるため、操作が煩雑となる。従って、複数の端部材の昇降あるいは移送操作が煩雑となるという問題点がある。
【0018】
また、特許文献3や特許文献4に示す構成では、2系統の昇降又は移送装置を途中で係合させる構成とするための部品が必要となる。特に、特許文献4に示すように、昇降装置では中間レール用の昇降コード巻取り装置とボトムレール用の昇降コード巻取り装置を歯車等で係合させる必要があり、構造が複雑となる。
【0019】
この発明の目的は、複数組の遮蔽材の昇降操作あるいは移送操作の操作性を向上させ得る電動日射遮蔽装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
請求項1では、第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させる制御装置を備えた。
【0021】
請求項2では、第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させる制御装置を備えた。
【0022】
請求項3では、第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させ、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させる制御装置を備えた。
【0023】
請求項4では、前記第一のモーターで第一の昇降コードを介して中間レールを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二の昇降コードを介してボトムレールを昇降可能とし、前記中間レールとヘッドボックスとの間に前記第一の遮蔽材を設け、前記中間レールと前記ボトムレールとの間に前記第二の遮蔽材を設け、前記制御装置は、前記中間レールと前記ボトムレールの高さ位置を検出する検出装置と、前記第二のモーターでボトムレールを引き上げ方向に駆動するとき、前記ボトムレールが中間レールの高さ位置まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に引き上げるコントローラーを備えた。
【0024】
請求項5では、前記第一のモーターで第一の昇降コードを介して中間レールを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二の昇降コードを介してボトムレールを昇降可能とし、前記中間レールとヘッドボックスとの間に前記第一の遮蔽材を設け、前記中間レールと前記ボトムレールとの間に前記第二の遮蔽材を設け、前記制御装置は、前記中間レールと前記ボトムレールの高さ位置を検出する検出装置と、前記第一のモーターで中間レールを下降方向に駆動して前記中間レールがボトムレールの高さ位置まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に下降させるコントローラーを備えた。
【0025】
請求項6では、前記第一のモーターで第一のスクリーンを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二のスクリーンを昇降可能とし、前記制御装置は、前記第一のスクリーンと第二のスクリーンの高さ位置を検出する検出装置と、前記第二のモーターで第二のスクリーンを引き上げ方向に駆動して前記第二のスクリーンが第一のスクリーンの高さ位置に対しからあらかじめ設定した範囲内まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記第一及び第二のスクリーンを同時に引き上げるコントローラーを備えた。
【0026】
請求項7では、前記第一のモーターで第一のスクリーンを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二のスクリーンを昇降可能とし、前記制御装置は、前記第一のスクリーンと第二のスクリーンの高さ位置を検出する検出装置と、前記第一のモーターで第一のスクリーンを下降方向に駆動するとき、前記第一のスクリーンが第二のスクリーンの高さ位置に対しからあらかじめ設定した範囲内まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記第一及び第二のスクリーンを同時に下降させるコントローラーを備えた。
【0027】
請求項8では、第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とし、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させる。
【0028】
請求項9では、第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とし、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させる。
【0029】
請求項10では、第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とし、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させ、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させる。
【0030】
請求項11では、前記第一のモーターで中間レールを介して第一の遮蔽材を昇降可能とし、前記第二のモーターでボトムレールを介して第二の遮蔽材を昇降可能とし、前記第二のモーターでボトムレールを引き上げ方向に駆動して前記ボトムレールが中間レールの高さ位置に対しからあらかじめ設定した範囲内まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に引き上げ、記第一のモーターで中間レールを下降方向に駆動して前記中間レールがボトムレールの高さ位置まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に下降させる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、複数組の遮蔽材の昇降操作あるいは移送操作の操作性を向上させ得る電動日射遮蔽装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】プリーツスクリーンを示す正面図である。
【図2】プリーツスクリーンを示す側面図である。
【図3】プリーツスクリーンを示す平面図である。
【図4】コントローラーを示すブロック図である。
【図5】接点スイッチを示す正面図である。
【図6】通信スイッチを示す正面図である。
【図7】リモコンを示す正面図である。
【図8】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図9】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図10】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図11】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図12】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図13】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図14】プリーツスクリーンの動作を示す正面図である。
【図15】コントローラーの動作を示すフローチャートである。
【図16】コントローラーの動作を示すフローチャートである。
【図17】第二の実施形態の動作を示す説明図である。
【図18】第二の実施形態の動作を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
(第一の実施形態)
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1〜図3に示す電動プリーツスクリーンは、ヘッドボックス1から上部スクリーン(第一の遮蔽材)2が吊下支持され、上部スクリーン2の下端に中間レール(端部)3が取着されている。前記中間レール3から下部スクリーン(第二の遮蔽材)4が吊下支持され、下部スクリーン4の下端にボトムレール(端部)5が取着されている。
【0034】
前記上部スクリーン2はレース生地等の半透過性の生地をジグザグ状に折り畳み可能としたものであり、下部スクリーン4は遮光性を備えた生地をジグザグ状に折り畳み可能としたものである。
【0035】
前記上部スクリーン2の幅方向両側には第一及び第二の昇降コード6,7が挿通され、第一の昇降コード6の下端は前記中間レール3に取着されている。第二の昇降コード7は、中間レール3を貫通し、さらに下部スクリーン4に挿通され、下端が前記ボトムレール5に取着されている。
【0036】
前記第一及び第二の昇降コード6,7の上端部は、前記ヘッドボックス1内で支持部材8に回転可能に支持される第一及び第二の巻取軸9,10にそれぞれ巻着されている。すなわち、図3に示すように、第一及び第二の巻取軸9,10はヘッドボックス1内において前記第一及び第二の昇降コード6,7の上方位置で水平方向に並列する状態で支持部材8に回転可能に支持されている。
【0037】
そして、第一の昇降コード6の上端部が第一の巻取軸9に巻着され、第二の昇降コード7の上端部が第二の巻取軸10に巻着され、第一及び第二の昇降コード6,7は、第一及び第二の巻取軸9,10に対し互いに逆方向に巻着されている。また、第一及び第二の昇降コード6,7は、第一及び第二の巻取軸9,10の回転に基づいて、螺旋状に巻き取られ、あるいは巻戻されるようになっている。
【0038】
前記第一の巻取軸9には六角棒状の第一の駆動軸11が相対回転不能に挿通され、第二の巻取軸10には同じく六角棒状の第二の駆動軸12が相対回転不能に挿通されている。そして、第一の駆動軸11が前記第一の昇降コード6の巻取り方向に回転されると、第一の巻取軸9に第一の昇降コード6が巻き取られ、第二の駆動軸12が前記第二の昇降コード7の巻取り方向に回転されると、第二の巻取軸10に第二の昇降コード7が巻き取られるようになっている。
【0039】
前記ヘッドボックス1の一方の端部には、第一及び第二のモーター13,14が配設され、第一のモーター13の出力軸に前記第一の駆動軸11が連結され、第二のモーター14の出力軸に前記第二の駆動軸12が連結されている。そして、第一及び第二のモーター13,14の作動により、前記第一及び第二の駆動軸11,12が第一及び第二の昇降コード6,7の巻取り方向あるいは巻戻し方向に回転される。
【0040】
前記ヘッドボックス1の近傍には、前記第一及び第二のモーター13,14の動作を制御するコントローラー(制御装置)15が配設され、そのコントローラー15には壁面等に取着される操作スイッチ16が接続される。この操作スイッチ16は、操作ボタンの押圧操作による接点信号を出力する接点スイッチか、あるいは操作ボタンの押圧操作に基づいて指令信号を生成して出力する通信スイッチで構成される。また、コントローラー15は他の電動プリーツカーテンのコントローラーに接続され、一つの通信スイッチの操作により複数の電動プリーツスクリーンを一括操作可能となっている。
【0041】
前記コントローラー15にはリモコン受光部17が接続され、リモコン18から送信される赤外線信号を受信可能となっている。
図1及び図3に示すように、前記ヘッドボックス1の他方の端部には上限リミットスイッチ19が配設されている。そして、前記中間レール3が上限まで引き上げられたとき、中間レール3上に折り畳まれた上部スクリーン2で上限リミットスイッチ19が押圧されて、上限リミットスイッチ19から前記コントローラー15に検出信号が出力されるようになっている。
【0042】
図2に示すように、前記第一及び第二の昇降コード6,7の挿通位置において、前記上部スクリーン2及び下部スクリーン4の背面側にはピッチ保持コード20が配設されている。このピッチ保持コード20は、上部スクリーン2と下部スクリーン4の折り目のピッチを一定にするように動作する。
【0043】
次に、前記コントローラー15と操作スイッチ16及びリモコン18の電気的構成を図4に従って説明する。前記コントローラー15の電源部21は、商用交流電源を所定電圧の直流電源に変換し、その直流電源がマイクロコンピューター部22及びその他の電気回路部に供給される。
【0044】
接点入力部23は、前記操作スイッチ16として接点スイッチ24が使用される場合にその接点スイッチ24から出力信号が入力され、その出力信号を前記マイクロコンピューター部22に出力する。
【0045】
指令信号入力部25は、前記操作スイッチ16として通信スイッチ26が使用される場合にその通信スイッチ26から指令信号が入力され、その指令信号を前記マイクロコンピューター部22に出力する。また、応答信号出力部27は前記通信スイッチ26の指令信号に対するマイクロコンピューター部22の応答信号を出力する。
【0046】
前記通信スイッチ26は、マイクロコンピューター部28と、指令信号出力部29、応答信号入力部30、機器番号設定スイッチ31、キー入力部32、EEPROM33を備える。
【0047】
マイクロコンピューター部28は、あらかじめ設定されたプログラムに基づいて動作する。指令信号出力部29は、マイクロコンピューター部28から出力される指令信号を前記コントローラー15の指令信号入力部25に出力する。
【0048】
応答信号入力部30は、前記応答信号出力部27から出力される応答信号を受信してマイクロコンピューター部28に入力する。
機器番号設定スイッチ31は、多数の電動プリーツスクリーンを一括して操作する場合に、この通信スイッチ26で一括操作する電動プリーツスクリーンのアドレスや、通信スイッチ自身のアドレスを設定可能としたディップスイッチで構成される。
【0049】
キー入力部32は、電動プリーツスクリーンを昇降操作するための各種キーが設けられる。EEPROM33は、上部スクリーン2や下部スクリーン4の昇降位置の現在位置等を前記コントローラー15から読み出して一時的に格納する場合に使用される。
【0050】
前記コントローラー15内の機器番号及び種類設定部34は、当該電動プリーツスクリーンのアドレスや種類を設定可能としたディップスイッチで構成される。
リモコン入力部35は、前記リモコン受光部17の受信信号を指令信号に変換して前記マイクロコンピューター部22に出力する。
【0051】
EEPROM36は、当該電動プリーツスクリーンの上部スクリーン2や下部スクリーン4の昇降位置の現在位置等を一時的に格納する場合に使用される。
障害物検出スイッチ37aは、前記ヘッドボックス1内に設けられ、中間レール3の下降動作時に中間レール3の下降動作が障害物により妨げられているか否かを前記第一の昇降コード6に弛みが生じたか否かで検出するものであり、その検出信号が障害物検知部38aを介してマイクロコンピューター部22に出力される。
【0052】
障害物検出スイッチ37bは、前記ヘッドボックス1内に設けられ、ボトムレール5の下降動作時にボトムレール5の下降動作が障害物により妨げられているか否かを前記第二の昇降コード7に弛みが生じたか否かで検出するものであり、その検出信号が障害物検知部38bを介してマイクロコンピューター部22に出力される。
【0053】
前記上限リミットスイッチ19の検出信号は上限検知部39を介してマイクロコンピューター部22に出力される。
下生地用高さエンコーダー(検出装置)40は、前記第二のモーター14内に設けられ、第二のモーター14の出力軸の回転にともなうパルス信号を高さ検知部41に出力する。高さ検知部41は、そのパルス信号をカウントしたカウント値をマイクロコンピューター部22に出力する。そして、マイクロコンピューター部22は、そのカウント値に基づいて前記ボトムレール5の昇降位置を認識可能となっている。
【0054】
上生地用高さエンコーダー(検出装置)42は、前記第一のモーター13内に設けられ、第一のモーター13の出力軸の回転にともなうパルス信号を高さ検知部43に出力する。高さ検知部43は、そのパルス信号をカウントしたカウント値をマイクロコンピューター部22に出力する。そして、マイクロコンピューター部22は、そのカウント値に基づいて前記中間レール3の昇降位置を認識可能となっている。
【0055】
マイクロコンピューター部22には、伝送路信号送信部44及び伝送路信号受信部45が接続され、他のコントローラーが接続されるとき、伝送路信号送信部44及び伝送路信号受信部45を介して制御信号の送受信動作が行われる。
【0056】
マイクロコンピューター部22には、前記第一及び第二のモーター13,14を駆動する駆動部46,47が接続される。そして、第一及び第二のモーター13,14の動作はマイクロコンピューター部22により駆動部46,47を介して制御されるようになっている。
【0057】
図5は、前記接点スイッチ24のボタンレイアウトの一例を示す。中間レール3を引き上げて上部スクリーン2を引き上げるための上昇ボタン51と、中間レール3を下降させて上部スクリーン2を下降させるための下降ボタン52と、中間レール3の昇降動作を停止させる停止ボタン53が配設されている。同様に、ボトムレール5を引き上げて下部スクリーン4を引き上げるための上昇ボタン54と、ボトムレール5を下降させて下部スクリーン4を下降させるための下降ボタン55とボトムレール5の昇降動作を停止させる停止ボタン56が配設されている。
【0058】
そして、各ボタンの押圧操作による接点開閉信号が操作信号として接点スイッチ24から前記接点入力部23に出力され、マイクロコンピューター部22はその操作信号に基づいて前記第一及び第二のモーター13,14の動作を制御する。
【0059】
図6は、前記通信スイッチ26のボタンレイアウトの一例を示す。アドレス選択ボタン57a〜57dは、当該通信スイッチ26で昇降操作を行う電動プリーツスクリーンのアドレスを選択可能であり、例えば4台の電動プリーツスクリーンの中から各ボタン毎に特定の1台を設定して選択可能である。
【0060】
全選択ボタン58は、この通信スイッチ26で選択し得る電動プリーツスクリーンを一括操作する場合に使用され、その押圧操作により複数台の電動プリーツスクリーンを一括操作可能となる。
【0061】
生地選択ボタン59a,59bは、上部スクリーン2と下部スクリーン4のいずれを昇降操作するかを選択する場合に使用され、生地選択ボタン59aを押圧すると、発光ダイオード60aが点灯され、中間レール3を昇降して上部スクリーン2を昇降可能となる。また、生地選択ボタン59bを押圧すると、発光ダイオード60bが点灯され、ボトムレール5を昇降して下部スクリーン4を昇降可能となる。
【0062】
上昇ボタン61は、選択された上部スクリーン2あるいは下部スクリーン4の引き上げ操作を行う場合に使用され、下降ボタン62は選択された上部スクリーン2あるいは下部スクリーン4の下降操作を行う場合に使用される。
【0063】
また、停止ボタン63は上部スクリーン2及び下部スクリーン4の引き上げ操作あるいは下降操作を停止する場合に使用される。
図7は、前記リモコン18のボタンレイアウトの一例を示す。このリモコン18には前記通信スイッチ26と同様なボタンがレイアウトされ、その機能も同様であるので、通信スイッチ26の各ボタンと同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、リモコン18のケース上端部には赤外線出力部64が設けられている。
【0064】
次に、上記のように構成された電動プリーツスクリーンの動作を図8〜図16に従って説明する。
この電動プリーツスクリーンは、接点スイッチ24、通信スイッチ26、リモコン18のいずれかを操作して、中間レール3とボトムレール5を独立して昇降可能である。
【0065】
図15は、中間レール3の下降動作時のコントローラー15の動作を示す。中間レール3を下降させるために下降ボタンが押圧されると(ステップ1)、マイクロコンピューター部22は接触パルス状態か否かを検出する(ステップ2)。
【0066】
接触パルス状態とは、ボトムレール5で下部スクリーン4を全て積層状態に畳み込んで中間レール3に重なった状態であり、マイクロコンピューター部22は下生地用高さエンコーダー40と上生地用高さエンコーダー42の出力信号に基づいて、接触パルス状態であるか否かを判定する。
【0067】
その判定処理は、下生地用高さエンコーダー40と上生地用高さエンコーダー42から出力されるパルス信号のパルス数に基づいて、中間レール3とボトムレール5の高さ位置が下部スクリーン4の積層高さ分のパルス数の差に達したか否かを判定することにより行われる。また、昇降コードの伸びの影響を考慮して、下部スクリーン4の積層高さ分のパルス数差より若干のマージンを持たせたパルス数差を設定してもよい。
【0068】
そして、接触パルス状態である場合には中間レール3とともにボトムレール5を同時に下降させ(ステップ3)、停止ボタンが押圧されるか、あるいはボトムレール5が下限位置に達するまで下降させる。
【0069】
例えば、図8に示すように中間レール3及びボトムレール5が上限まで引き上げられている状態で、中間レール3を下降させるために下降ボタンが押圧されると、第一のモーター13とともに第二のモーター14が作動して、中間レール3とともにボトムレール5が下降する。
【0070】
そして、停止ボタンが押されない限り、図11に示す状態を経て、図12に示すようにボトムレール5及び中間レール3が下限まで下降する。
ステップ2において、接触パルス状態ではない場合には、ステップ4に移行して、中間レール3の下降動作を開始する。そして、中間レール3がボトムレール5上に達して接触パルス状態となると(ステップ5)、中間レール3とともにボトムレール5が下降する(ステップ6)。
【0071】
例えば、図9に示すように、中間レール3が上限に位置し、ボトムレール5が中間位置にある状態で、中間レール3を下降させるために下降ボタンが押圧されると、中間レール3が下降する。
【0072】
そして、図11に示すように、中間レール3がボトムレール5上に達して接触パルス状態となると、中間レール3とボトムレール5が同時に下降し、停止ボタンが押圧されない限り、図12に示すようにボトムレール5及び中間レール3が下限まで下降する。
【0073】
ステップ4における中間レール3の下降動作中に、接触パルス状態になる前に停止ボタンが押圧されると(ステップ7)、中間レール3の下降動作が停止される(ステップ8)。また、中間レール3の下降動作中に、接触パルス状態になる前に中間レール3が下限に達したとき(ステップ9)、中間レール3の下降動作が停止される(ステップ10)。
【0074】
図16は、ボトムレール5の引き上げ動作時のコントローラー15の動作を示す。ボトムレール5を引き上げるために上昇ボタンが押圧されると(ステップ11)、マイクロコンピューター部22は接触パルス状態か否かを検出する(ステップ12)。
【0075】
そして、接触パルス状態である場合にはボトムレール5とともに中間レール3を同時に引き上げ(ステップ13)、停止ボタンが押圧されるか、あるいはボトムレール5が上限位置に達するまで引き上げる。
【0076】
例えば、図12に示すように中間レール3及びボトムレール5が下限まで下降している状態で、ボトムレール5を引き上げるために上昇ボタンが押圧されると、第二のモーター14とともに第一のモーター13が作動して、ボトムレール5とともに中間レール3を引き上げる。
【0077】
そして、停止ボタンが押されない限り、図11に示す状態を経て、図8に示すようにボトムレール5及び中間レール3を上限まで引き上げる。
ステップ12において、接触パルス状態ではない場合には、ステップ14に移行して、ボトムレール5の引き上げ動作を開始する。そして、ボトムレール5が中間レール3を押し上げる位置に達して接触パルス状態となると(ステップ15)、ボトムレール5とともに中間レール3が引き上げられる(ステップ16)。
【0078】
例えば、図13に示すように、ボトムレール5が下限に位置し、中間レール3が中間位置にある状態で、ボトムレール5を引き上げるために上昇ボタンが押圧されると、ボトムレール5が引き上げられる。
【0079】
そして、図14に示す状態を経て、図11に示すようにボトムレール5が中間レール3を押し上げる状態となって接触パルス状態となると、ボトムレール5と中間レール3が同時に引き上げられ、停止ボタンが押圧されない限り、図8に示すようにボトムレール5及び中間レール3が上限まで引き上げられる。
【0080】
ステップ14におけるボトムレール5の引き上げ動作中に、接触パルス状態になる前に停止ボタンが押圧されると(ステップ17)、ボトムレール5の引き上げ動作が停止される(ステップ18)。また、ボトムレール5の引き上げ動作中に、接触パルス状態になる前にボトムレール5が上限に達したとき(ステップ19)、ボトムレール5の引き上げ動作が停止される(ステップ20)。
【0081】
上記のように構成された電動プリーツスクリーンでは、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)操作スイッチの操作により、中間レール3及びボトムレール5を独立して昇降操作することができる。
(2)中間レール3を下降させるとき、接触パルス状態となると、第一及び第二のモーター13,14を並行に作動させて、中間レール3とともにボトムレール5を自動的に下降させることができる。従って、中間レール3を下降させる下降ボタンの操作により、中間レール3とボトムレール5を下限まで自動的に下降させることができる。
(3)ボトムレール5を引き上げるとき、接触パルス状態となると、第一及び第二のモーター13,14を並行に作動させて、ボトムレール5とともに中間レール3を自動的に引き上げることができる。従って、ボトムレール5を引き上げる上昇ボタンの操作により、ボトムレール5と中間レール3を上限まで自動的に引き上げることができる。
(4)中間レール3の下降操作及びボトムレール5の引き上げ操作を容易に行うことができる。
(第二の実施形態)
図17及び図18は、前記第一の実施形態のコントローラー15を二重ロールスクリーンに使用した場合を示す。
【0082】
図17において、室内側に垂下される第一のスクリーン71は遮光性に優れたドレープ生地であり、第一の巻取軸73から垂下される。室外側に垂下される第二のスクリーン72は透光性を備えたレース生地であり、第二の巻取軸74から垂下される。そして、第一及び第二の巻取軸73,74はそれぞれ独立したモーターで回転駆動され、各モーターの動作が接点スイッチ24の操作により前記コントローラー15により制御される。
【0083】
接点スイッチ24の上昇ボタン51と、下降ボタン52と、停止ボタン53は第一のスクリーン71を操作するボタンであり、上昇ボタン54と、下降ボタン55と、停止ボタン56は第二のスクリーン72を操作するボタンである。
【0084】
前記第一及び第二の巻取軸73,74には、その回転量を検出するエンコーダーが備えられている。
コントローラー15の制御による第一及び第二のスクリーン71,72の昇降動作を説明する。図17に示すように、第一及び第二のスクリーン71,72が下限まで下降した状態で上昇ボタン51を押圧すると、第一のスクリーン71が引き上げられる。第一のスクリーン71を所望高さまで引き上げられた状態で停止ボタン53を押圧すると、第一のスクリーン71が所望高さに保持される。
【0085】
次いで、上昇ボタン54を押圧すると、第二のスクリーン72が引き上げられる。そして、第二のスクリーン72の高さが第一のスクリーン71の高さ以上となると、第一のスクリーン71も第二のスクリーン72に追随して自動的に引き上げられ、第二のスクリーン72を上限まで引き上げれば、第一のスクリーン71も上限まで引き上げられる。
【0086】
エンコーダーの分解能等を向上させて、第二のスクリーン72が第一のスクリーン71と同一高さまで引き上げられたとき、第一のスクリーン71が第二のスクリーン72に追随して引き上げられるようにしてもよい。
【0087】
図18に示すように、第一及び第二のスクリーン71,72が上限まで引き上げられている状態で下降ボタン55が押圧されると、第二のスクリーン72が下降する。第二のスクリーン72を所望高さまで下降した状態で停止ボタン56を押圧すると、第二のスクリーン72が所望高さに保持される。
【0088】
次いで、下降ボタン52を押圧すると、第一のスクリーン71が下降する。そして、第一のスクリーン71の高さが第二のスクリーン72の高さ以下となると、第二のスクリーン72も第一のスクリーン71に追随して自動的に下降し、第一のスクリーン71を下限まで下降させれば、第二のスクリーン72も下限まで下降する。
【0089】
エンコーダーの分解能等を向上させて、第一のスクリーン71が第二のスクリーン72と同一高さまで下降したとき、第二のスクリーン72が第一のスクリーン71に追随して下降するようにしてもよい。
【0090】
上記のようなロールスクリーンでは、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)第二のスクリーン72を引き上げるとき、自動的に第一のスクリーン71を追随して引き上げることができる。従って、レース生地の第二のスクリーン72を第一のスクリーン71より上方へ引き上げるとき、常に第一のスクリーン71を第二のスクリーン72と同一高さまで引き上げることができる。第二のスクリーン72を引き上げるときは、第一及び第二のスクリーン71,72をともに引き上げて窓面を開放したいときであるので、このような場合の操作性を向上させることができる。
(2)第一のスクリーン71を下降させるとき、自動的に第二のスクリーン72を追随して下降させることができる。従って、ドレープ生地の第一のスクリーン71を第二のスクリーン72より下方まで下降させるとき、常に第二のスクリーン72を第一のスクリーン71と同一高さまで下降させることができる。第一のスクリーン71を下限まで下降させるときは、第一及び第二のスクリーン71,72をともに下降させて窓面を全閉状態にしたいときであるので、このような場合の操作性を向上させることができる。
【0091】
上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・電動のプリーツスクリーン、二重ロールブラインドの他、中間レールとボトムレールを備えた電動横型ブラインド、二重たくし上げカーテン、縦型ブラインド等に上記のようなコントローラーを応用することもできる。
・カーテンレール内を移動する無端状の2組のコードをそれぞれモーターで駆動し、そのコードにそれぞれカーテンの先頭ランナーを取着して、2枚のカーテンをカーテンレールに沿って移送可能とした電動カーテンレールを上記のようなコントローラーで制御してもよい。各モーターの回転量を検出するエンコーダーで各先頭ランナーの位置を検出し、一方のカーテンの移送操作に他方のカーテンを追随させるようにする。
・中間レールを上下方向に複数本吊下支持し、ヘッドボックスと上段の中間レール、各中間レール間及び下段の中間レールとボトムレールとの間にそれぞれスクリーンを配設し、各中間レール及びボトムレールをそれぞれ独立して昇降操作可能とした電動プリーツスクリーンに、上記のようなコントローラーを応用してもよい。
・第二の実施形態で、第一及び第二のスクリーン71,72の高さを判定するとき、エンコーダーの出力パルスの1パルス単位で判定するのではなく、任意の複数パルス毎に判定するようにしてもよい。このような構成により、任意の複数パルス毎に第一若しくは第二のスクリーンの追随動作が開始されるので、操作者の意図より早く追随動作が開始されてしまうことを防止することができる。
・モーターにステッピングモーターを使用して、中間レールやボトムレール等の位置制御を行ってもよい。
【符号の説明】
【0092】
1…ヘッドボックス、2…第一の遮蔽材(上部スクリーン)、3…端部(中間レール)、4…第二の遮蔽材(下部スクリーン)、5…端部(ボトムレール)、13…第一のモーター、14…第二のモーター、15…制御装置(コントローラー)、40…検出装置(下生地用高さエンコーダー)、42…検出装置(上生地用高さエンコーダー)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、
前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させる制御装置を備えたことを特徴とする電動日射遮蔽装置。
【請求項2】
第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、
前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させる制御装置を備えたことを特徴とする電動日射遮蔽装置。
【請求項3】
第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、
前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させ、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させる制御装置を備えたことを特徴とする電動日射遮蔽装置。
【請求項4】
前記第一のモーターで第一の昇降コードを介して中間レールを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二の昇降コードを介してボトムレールを昇降可能とし、前記中間レールとヘッドボックスとの間に前記第一の遮蔽材を設け、前記中間レールと前記ボトムレールとの間に前記第二の遮蔽材を設け、
前記制御装置は、
前記中間レールと前記ボトムレールの高さ位置を検出する検出装置と、
前記第二のモーターでボトムレールを引き上げ方向に駆動するとき、前記ボトムレールが中間レールの高さ位置まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に引き上げるコントローラーと
を備えたことを特徴とする請求項1又は3記載の電動日射遮蔽装置。
【請求項5】
前記第一のモーターで第一の昇降コードを介して中間レールを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二の昇降コードを介してボトムレールを昇降可能とし、前記中間レールとヘッドボックスとの間に前記第一の遮蔽材を設け、前記中間レールと前記ボトムレールとの間に前記第二の遮蔽材を設け、
前記制御装置は、
前記中間レールと前記ボトムレールの高さ位置を検出する検出装置と、
前記第一のモーターで中間レールを下降方向に駆動して前記中間レールがボトムレールの高さ位置まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に下降させるコントローラーと
を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載の電動日射遮蔽装置。
【請求項6】
前記第一のモーターで第一のスクリーンを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二のスクリーンを昇降可能とし、
前記制御装置は、
前記第一のスクリーンと第二のスクリーンの高さ位置を検出する検出装置と、
前記第二のモーターで第二のスクリーンを引き上げ方向に駆動して前記第二のスクリーンが第一のスクリーンの高さ位置に対しからあらかじめ設定した範囲内まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記第一及び第二のスクリーンを同時に引き上げるコントローラーと
を備えたことを特徴とする請求項1又は3記載の電動日射遮蔽装置。
【請求項7】
前記第一のモーターで第一のスクリーンを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二のスクリーンを昇降可能とし、
前記制御装置は、
前記第一のスクリーンと第二のスクリーンの高さ位置を検出する検出装置と、
前記第一のモーターで第一のスクリーンを下降方向に駆動するとき、前記第一のスクリーンが第二のスクリーンの高さ位置に対しからあらかじめ設定した範囲内まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記第一及び第二のスクリーンを同時に下降させるコントローラーと
を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載の電動日射遮蔽装置。
【請求項8】
第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とし、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させることを特徴とする電動日射遮蔽装置の制御方法。
【請求項9】
第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とし、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させることを特徴とする電動日射遮蔽装置の制御方法。
【請求項10】
第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とし、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させ、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させることを特徴とする電動日射遮蔽装置の制御方法。
【請求項11】
前記第一のモーターで中間レールを介して第一の遮蔽材を昇降可能とし、前記第二のモーターでボトムレールを介して第二の遮蔽材を昇降可能とし、前記第二のモーターでボトムレールを引き上げ方向に駆動して前記ボトムレールが中間レールの高さ位置まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に引き上げ、記第一のモーターで中間レールを下降方向に駆動して前記中間レールがボトムレールの高さ位置に対しからあらかじめ設定した範囲内まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に下降させることを特徴とする請求項10記載の電動日射遮蔽装置の制御方法。
【請求項1】
第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、
前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させる制御装置を備えたことを特徴とする電動日射遮蔽装置。
【請求項2】
第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、
前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させる制御装置を備えたことを特徴とする電動日射遮蔽装置。
【請求項3】
第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とした電動日射遮蔽装置において、
前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させ、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させる制御装置を備えたことを特徴とする電動日射遮蔽装置。
【請求項4】
前記第一のモーターで第一の昇降コードを介して中間レールを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二の昇降コードを介してボトムレールを昇降可能とし、前記中間レールとヘッドボックスとの間に前記第一の遮蔽材を設け、前記中間レールと前記ボトムレールとの間に前記第二の遮蔽材を設け、
前記制御装置は、
前記中間レールと前記ボトムレールの高さ位置を検出する検出装置と、
前記第二のモーターでボトムレールを引き上げ方向に駆動するとき、前記ボトムレールが中間レールの高さ位置まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に引き上げるコントローラーと
を備えたことを特徴とする請求項1又は3記載の電動日射遮蔽装置。
【請求項5】
前記第一のモーターで第一の昇降コードを介して中間レールを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二の昇降コードを介してボトムレールを昇降可能とし、前記中間レールとヘッドボックスとの間に前記第一の遮蔽材を設け、前記中間レールと前記ボトムレールとの間に前記第二の遮蔽材を設け、
前記制御装置は、
前記中間レールと前記ボトムレールの高さ位置を検出する検出装置と、
前記第一のモーターで中間レールを下降方向に駆動して前記中間レールがボトムレールの高さ位置まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に下降させるコントローラーと
を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載の電動日射遮蔽装置。
【請求項6】
前記第一のモーターで第一のスクリーンを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二のスクリーンを昇降可能とし、
前記制御装置は、
前記第一のスクリーンと第二のスクリーンの高さ位置を検出する検出装置と、
前記第二のモーターで第二のスクリーンを引き上げ方向に駆動して前記第二のスクリーンが第一のスクリーンの高さ位置に対しからあらかじめ設定した範囲内まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記第一及び第二のスクリーンを同時に引き上げるコントローラーと
を備えたことを特徴とする請求項1又は3記載の電動日射遮蔽装置。
【請求項7】
前記第一のモーターで第一のスクリーンを昇降可能とし、前記第二のモーターで第二のスクリーンを昇降可能とし、
前記制御装置は、
前記第一のスクリーンと第二のスクリーンの高さ位置を検出する検出装置と、
前記第一のモーターで第一のスクリーンを下降方向に駆動するとき、前記第一のスクリーンが第二のスクリーンの高さ位置に対しからあらかじめ設定した範囲内まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記第一及び第二のスクリーンを同時に下降させるコントローラーと
を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載の電動日射遮蔽装置。
【請求項8】
第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とし、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させることを特徴とする電動日射遮蔽装置の制御方法。
【請求項9】
第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とし、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させることを特徴とする電動日射遮蔽装置の制御方法。
【請求項10】
第一の遮蔽材と第二の遮蔽材とをそれぞれ第一及び第二のモーターの駆動力で独立して開閉可能とし、前記第二のモーターを作動させて前記第二の遮蔽材を開放方向に移動させるとき、前記第一のモーターを作動させて第一の遮蔽材の端部を第二の遮蔽材の端部に連動して移動させ、前記第一のモーターを作動させて前記第一の遮蔽材を閉鎖方向に移動させるとき、前記第二のモーターを作動させて第二の遮蔽材の端部を第一の遮蔽材の端部に連動して移動させることを特徴とする電動日射遮蔽装置の制御方法。
【請求項11】
前記第一のモーターで中間レールを介して第一の遮蔽材を昇降可能とし、前記第二のモーターでボトムレールを介して第二の遮蔽材を昇降可能とし、前記第二のモーターでボトムレールを引き上げ方向に駆動して前記ボトムレールが中間レールの高さ位置まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に引き上げ、記第一のモーターで中間レールを下降方向に駆動して前記中間レールがボトムレールの高さ位置に対しからあらかじめ設定した範囲内まで達したとき、前記第一及び第二のモーターを並行して作動させて前記ボトムレール及び中間レールを同時に下降させることを特徴とする請求項10記載の電動日射遮蔽装置の制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
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【図7】
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【図9】
【図10】
【図11】
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【図13】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2011−111763(P2011−111763A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−267525(P2009−267525)
【出願日】平成21年11月25日(2009.11.25)
【出願人】(000250672)立川ブラインド工業株式会社 (224)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月25日(2009.11.25)
【出願人】(000250672)立川ブラインド工業株式会社 (224)
【Fターム(参考)】
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