説明

電圧で切替可能な誘電体材料を有するコア層構造

基板およびパッケージデバイスのためのコア層構造が提供される。このコア層構造は、第1の層、第1の層と組み合わされる第2の層、および第1と第2の層の間に設けられた、電圧で切替可能な誘電体(VSD)材料の層を備えている。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2008年8月22日に出願された米国仮特許出願第61/091288号に優先権の恩恵を主張するものであり、上述した優先権の出願がここに全てが引用される。
【技術分野】
【0002】
本発明は、電圧で切替可能な誘電体材料を有するコア層構造に関する。
【背景技術】
【0003】
電圧で切替可能な誘電体(VSD)材料は、低電圧では絶縁性でありかつ高電圧では導電性である材料である。これらの材料は、典型的に、絶縁性高分子マトリクス中に導電性、半導電性、および絶縁性の粒子を含む複合体である。これらの材料は、電子デバイスの過渡的保護、特に、静電放電(ESD)保護および電気的オーバーストレス(EOS)保護のために使用される。一般に、VSD材料は、その場合には導体として挙動する特徴電圧または電圧範囲が印加されない限り、誘電体として挙動する。様々な種類のVSD材料が存在する。電圧で切替可能な誘電体材料の例が、特許文献1から9などの文献に挙げられている。これらの文献の全てをここに引用する。
【0004】
VSD材料は、様々なプロセスを使用して形成してよい。従来の技法の1つでは、高分子の層に、金属粒子を高レベルでパーコレーション閾値に非常に近づくまで、典型的に25体積%より多く充填する。次いで、半導体および/または絶縁体材料がこの混合物に加えられる。
【0005】
別の従来の技法では、ドープ金属酸化物粉末を混合し、次いで、それらの粉末を焼結して粒界を有する粒子にし、次いで、その粒子を高分子マトリクスにパーコレーション閾値を超えるまで加えることによって、VSD材料を形成する。
【0006】
VSD材料を形成する他の技法が、導体または半導体有機材料を有する電圧で切替可能な誘電体材料と題する特許文献10および高アスペクト比の粒子を有する電圧で切替可能な誘電体材料と題する特許文献11に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第4977357号明細書
【特許文献2】米国特許第5068634号明細書
【特許文献3】米国特許第5099380号明細書
【特許文献4】米国特許第5142263号明細書
【特許文献5】米国特許第5189387号明細書
【特許文献6】米国特許第5248517号明細書
【特許文献7】米国特許第5807509号明細書
【特許文献8】国際公開第96/02924号パンフレット
【特許文献9】国際公開第97/26665号パンフレット
【特許文献10】米国特許出願第11/829946号明細書
【特許文献11】米国特許出願第11/829948号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
ここに記載された実施の形態は、電圧で切替可能な誘電体(VSD)材料の集積層を有する、プリント基板またはパッケージ基板デバイスを作製するために使用されるような、コア層構造を提供する。他の利点の中でも、VSD材料の集積層を有するコア層構造には、ESDまたはEOS事象に対処するための特有の能力がある。そのようなコア層構造は、それからプリント基板または基板デバイスを作製する基礎的要素として働くであろうし、コア層構造にVSD材料を含ませると、そのようなデバイスが、デバイスの敏感な電装品をESD、EOSまたは他の有害な電気的事象から保護するための接地配線または素子をより容易に提供することができる。
【0009】
さらに、コア層構造にVSD材料の集積層を使用すると、ESDまたはEOSから生じる事象などの電気的事象に対処するために、垂直に(または垂直面において)切り替えるように構成できることが実施の形態により認識される。より具体的には、集積VSD層は、基板の水平面における代わりに、基板の垂直面(例えば、基板の厚さを横切って)にESD保護回路を形成することができる。そのような垂直なESD保護回路は、基板デバイスおよびパッケージのホイルまたは導体コア内の厚さの層として堆積されたVSD材料を使用して実施してもよいことが実施の形態により認識される。導体層の厚さにVSD材料を使用することにより、導体表面上にESD回路を形成するための空隙サイズをより小さくより制御可能にすることができる。ここに記載された実施の形態は、導体層または表面の厚さ内にVSD材料の層を設けるための様々な技法および改良を提供する。
【0010】
基板およびパッケージデバイスのためのコア層構造が提供される。このコア層構造は、第1の層、第1の層と組み合わされる第2の層、および第1と第2の層の間に設けられた、電圧で切替可能な誘電体(VSD)材料の層を備えている。
【0011】
いくつかの実施の形態によれば、第1の層および第2の層の少なくとも一方が、導体材料からなり、VSD材料と直接接触している。いくつかの実施の形態において、第1の層および第2の層の両方が、導体材料からなり、VSD材料と接触している。代わりまたは追加として、そのコア層構造に絶縁または抵抗材料の層を含ませてもよい。
【0012】
さらにまた、いくつかの実施の形態は、対応する導体層上に設けられた別個の素子を絶縁するために、抵抗材料をVSD材料と組み合わせて使用したコア層構造を提供する。ある実施の形態において、導体表面層は、複数の別個の素子を提供するようにパターンが形成されている。VSD材料の層がその表面層の下にあり、導体素子がVSD材料の層を地面に電気接続している。表面層は、2つ以上の別個の素子の間の空間を占める抵抗材料を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】様々な実施の形態による電圧で切替可能な誘電体(VSD)材料の構成要素を示す、VSD材料の層または厚さを示す断面図(原寸に比例せず)
【図2A】1つ以上の実施の形態による、基板(例えば、プリント基板(PCB))およびパッケージデバイスの形成に使用するためのコア層構造の単純化された代表的な断面図
【図2B】プリント基板または基板デバイスを形成するための構築プロセスの一部として、さらに加工され、層状にされた、図2Aのコア層構造の断面図
【図2C】図2Bに示されたコア層構造上の追加の材料層の使用を示す断面図
【図2D】ある実施の形態における、コア層構造内の抵抗材料の使用を示す断面図
【図2E】ある実施の形態における、導体素子を絶縁するための埋め込み抵抗層を備えたコア層構造を示す断面図
【図2F】ある実施の形態における、VSD材料の層と組み合わされた選択されたデバイスを隔離し、さらに保護するように、埋め込み抵抗材料がどのように働けるかを示す代表的な回路図
【図3】別の実施の形態における、コア層構造の代表的な断面図
【図4A】記載された1つ以上の実施の形態によるコア層構造を形成するプロセスを示す図
【図4B】記載された1つ以上の実施の形態によるコア層構造を形成するプロセスを示す図
【図4C】記載された1つ以上の実施の形態によるコア層構造を形成するプロセスを示す図
【図5A】ここに様々な実施の形態について記載されたようなコア層構造を形成するプロセスを示す図
【図5B】ここに様々な実施の形態について記載されたようなコア層構造を形成するプロセスを示す図
【図5C】ここに様々な実施の形態について記載されたようなコア層構造を形成するプロセスを示す図
【図6A】ここに記載されたようなコア層の導電層の内の1つを形成するためにシード層を使用する別の実施の形態を示す図
【図6B】ここに記載されたようなコア層の導電層の内の1つを形成するためにシード層を使用する別の実施の形態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0014】
電圧で切替可能な誘電体(VSD)材料
ここに用いたように、「電圧で切替可能な誘電体材料」または「VSD材料」は、その場合には材料が導体となる材料の特徴レベルを超える場または電圧がその材料に印加されない限り、誘電体または非導体である特徴を有する任意の組成物、または組成物の組合せである。それゆえ、VSD材料は、その場合にはVSD材料が導体状態に切り替わる特徴レベルを超える電圧(または場)(例えば、ESD事象により与えられるものなどの)が材料に印加されない限り、誘電体である。VSD材料はさらに、非線形抵抗材料として特徴付けることができる。多くの用途において、VSD材料の特徴電圧は、回路またはデバイスの動作電圧レベルを数倍も変える値に及ぶ。そのような電圧レベルは、静電放電により生じるものなどの、ほぼ過渡条件程度であってよいが、実施の形態は、計画的な電気的事象の使用を含んでもよい。さらに、1つ以上の実施の形態は、特徴電圧を超える電圧の印加されていない状況下で、その材料は結合剤(すなわち、それは非導体または誘電体である)と同様に挙動する。
【0015】
さらにまた、ある実施の形態では、VSD材料は、導体または半導体粒子と一部が混合された結合剤を含む材料として特徴付けられる。特徴電圧レベルを超える電圧の印加されていない状況下で、その材料は全体として、結合剤の誘電体特徴を適応させる。特徴レベルを超える電圧が印加されると、その材料は全体として導体特徴を適応させる。
【0016】
ここに記載された実施の形態によれば、VSD材料の構成要素は、結合剤または高分子マトリクス中に均一に混合されるであろう。1つの実施の形態において、混合物はナノスケールで分散され、これは、導体/半導体材料からなる粒子が少なくとも1つの寸法(例えば、断面)においてナノスケールであり、体積中に全体に分散した量からなる多数の粒子が個別に離れている(凝集したり、互いにぎっしり詰まったりしないように)ことを意味する。
【0017】
さらにまた、ここに記載された実施の形態のいずれかによるVSD材料を備えた電子デバイスが提供される。そのような電子デバイスとしては、プリント基板、半導体パッケージ、個別デバイス、薄膜電子部品、発光ダイオード(LED)、無線周波数(RF)部品、およびディスプレイデバイスなどの基板デバイスが挙げられる。
【0018】
VSD材料のいくつかの組成物は、高分子結合剤中に導体および/または半導体材料を、パーコレーションをわずかに下回る量で装填することによって動作する。パーコレーションは、比較的低い電圧が印加されたときに、連続導電路があるように静電的に定義された閾値に相当するであろう。他の絶縁性または半導体材料を加えて、パーコレーション閾値をよりうまく制御してもよい。さらにまた、いくつかの実施の形態は、高分子樹脂中に分散したバリスタ粒子から形成されたVSD材料を構成してもよい。
【0019】
図1は、様々な実施の形態によるVSD材料の構成要素を示す、VSD材料の層または厚さの断面図(原寸に比例せず)である。図示したように、VSD材料100は、様々な濃度で結合剤中に分散した、マトリクス結合剤105および様々なタイプの粒子構成要素を含んでいる。VSD材料の粒子構成要素は、金属粒子110、半導体粒子120、および/または高アスペクト比(HAR)粒子130を含んでよい。VSD組成物中に含まれる粒子構成要素のタイプは、VSD材料の所望の電気的および物理的特徴に応じて、様々であってよい。例えば、あるVSD組成物は、金属粒子110を含むが、半導体粒子120および/またはHAR粒子130は含まなくてもよい。さらにまた、他の実施の形態では、導体粒子110を使用しなくてもよい。
【0020】
マトリクス結合剤105の例としては、ポリエチレン、シリコーン、アクリレート、ポリイミド、ポリウレタン、エポキシ、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリケトン、およびそれらのコポリマーおよび/またはブレンドが挙げられる。
【0021】
導体材料110の例としては、銅、アルミニウム、ニッケル、銀、金、チタン、ステンレス鋼、クロム、他の合金などの金属、もしくは二ホウ化チタンなどの導体セラミックが挙げられる。半導体材料120の例としては、有機および無機両方の半導体が挙げられる。無機半導体の例としては、炭化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、酸化ニッケル、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化ビスマス、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化ビスマス、酸化スズ、インジウムスズ酸化物、アンチモンスズ酸化物、および酸化鉄が挙げられる。特定の配合および組成は、VSD材料の特定の用途に最良に適合する機械的および電気的性質に関して選択してよい。HAR粒子130は、有機(例えば、カーボンナノチューブ、グラフェン)または無機(例えば、ナノワイヤまたナノロッド)であってよく、様々な濃度で他の粒子の間に分散していてよい。HAR粒子130のより具体的な例は、ナノワイヤまたはある種のナノロッドにより提供されるもののような、導体または半導体無機粒子に相当してよい。そのような粒子の材料としては、銅、ニッケル、金、銀、コバルト、酸化亜鉛、酸化スズ、炭化ケイ素、ヒ化ガリウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、二酸化チタン、アンチモン、窒化ホウ素、酸化スズ、インジウムスズ酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化ビスマス、酸化セリウム、およびアンチモン亜鉛酸化物が挙げられる。
【0022】
マトリクス105中の様々な部類の粒子の分散は、VSD材料100がその組成物において層状ではなく、均一でありながら、電圧で切替可能な誘電体材料の電気的特徴を示すようなものであってよい。一般に、VSD材料の特徴電圧はボルト/長さ(例えば、5ミル(約0.127mm)当たり)で測定されるが、電圧の代わりに、他の場の測定値を使用してもよい。したがって、VSD材料層の境界102を横切って印加される電圧108は、VSD材料100を、その電圧が空隙距離Lの特徴電圧を超えた場合、導体状態に切り替えるであろう。導体状態において、マトリクス複合体(マトリクス結合剤105および粒子構成要素を含む)は導体粒子110の間で電荷(導電経路122により示される)をVSD材料の一方の境界から他方の境界まで伝導する。1つ以上の実施の形態では、VSD材料は、動作回路の電圧を超える特徴電圧を有する。前述したように、他の特徴場の測定値を使用してもよい。
【0023】
VSD材料の組成物中に有機および/またはHAR粒子がそれによって含まれる特別な組成物および技法が、導体または半導体有機材料を有する電圧で切替可能な誘電体材料と題する特許文献10および高アスペクト比の粒子を有する電圧で切替可能な誘電体材料と題する特許文献11に記載されている。上述した特許出願の両方とも、本出願にその全てが引用される。
【0024】
VSD材料が、高分子樹脂内に分散したバリスタ粒子から形成されている実施の形態において、金属酸化物バリスタは、Bi,Cr,Co,Mn,W,およびSbを使用して形成してよい。その組成物は、800℃から1300℃で焼結されたドープZnOまたはTiO2粉末を使用して形成してよいが、他の温度範囲を使用してもよい。この焼結により、印加された電場に対して非線形関数として変化する導電率を有する電気粒子が得られる。
【0025】
コア構造
図2Aは、1つ以上の実施の形態による、基板(例えば、プリント基板(PCB))およびパッケージデバイスの形成に使用するためのコア層構造の単純化された代表的な断面図である。このコア層構造は、その中にVSD材料の層が挿入された導電性ホイルまたは材料のプレートに相当するであろう。ここに記載したようなコア層構造は、導体材料、絶縁材料および/または抵抗材料の各層を含んでよい。いくつかの実施の形態において、コア層構造の厚さの断面部分は、1つの層またはVSD材料を挟んだ金属/導体層を含む。他の実施の形態は、導体層と抵抗層の間、または導体層と絶縁層(プリプレグなどの)の間にVSD材料を挟むためにコア層構造を提供してよい。どのコア層構造も、層から材料を除去し、別の種類の材料の組込みを可能にするためのパターン形成(例えば、エッチング)などにより、さらに加工してもよい。
【0026】
図1は、図2Aから2Eを含む、以下に提供した様々な実施の形態について記載するような、コア層構造に使用してよいVSD材料の異なるタイプまたは配合の例を示している。
【0027】
図2Aの実施の形態を参照すると、導電性ホイル200(またはコア層構造)は、第1の層210、第2の層220、およびそれらの間に直接設けられたVSD層230を備えている。第1または第2の層210,220の少なくとも一方は、銅、銀、金または他の金属などの導体材料から形成されている。VSD材料は、図1に記載されたものによる配合を有していてもよい。ある実施の形態において、VSD材料の層230は、導体材料110,120の2つの層の間に配置され(または挟まれ)ている。例えば、VSD材料の層230は、銅の2つの層の間に挟まれていてもよい。
【0028】
導電性ホイル200は、回路を形成するための異なるプロセスが施されても、もしくはパッケージ化され、またはプリント基板(PCB)およびパッケージデバイスなどのデバイスと一体となるように他の様式で製造してもよい。図示したような構成により、ESD保護回路を厚さの垂直面で効果的にすることができる。
【0029】
VSD材料の特有の性質のために、VSD材料は、その場合にはVSD層が導体状態に切り替わるESDまたはEOS条件が存在しない限り、絶縁性である。詳しくは、ある実施の形態において、VSD材料は、閾値レベル(例えば、クランプ電圧)を変える電圧または場の存在下で、絶縁体から導体に切り替わるであろう。VSD材料のこの性質により、VSD材料は、図2Aに記載するような、導電性ホイル(またはコア層構造)を集積した基板およびパッケージデバイスのための集積保護層を提供することができる。
【0030】
図2Bは、プリント基板または基板デバイスを形成するための構築プロセスの一部としてさらに加工され、層状にされた、図2Aに記載されたようなコア層構造を示している。図2Bにおいて、第2の導体層220にパターンが形成され、次いで、必要に応じて、1つ以上の他の材料の層が充填されている。図2Bに示された実施例において、第2の導体層220にパターンが形成され、絶縁材料232(例えば、プリプレグなどの)の層が充填されている。絶縁材料232により、絶縁された電気素子を形成することができる。代わりにまたは追加として、抵抗材料が空隙のいくつかまたは全てを充填してもよい。さらにまた、第2の導体層220にパターンを形成する際に形成された空隙のいくつかは、特に第2の導体層220が表面層である場合、未充填のままであってよい。図2Bの実施の形態により示されるように、第1の導体層210は、アース236に接続されてもよい。電気的事象が生じた場合、VSD材料の層230は、(導体状態に)「切り替わり」、その結果として生じた電流をアース236に伝送するであろう。前述したように、接地に切り替わる際のVSD層230の向きは、垂直面(Vにより表される)に沿っている。
【0031】
図2Cは、コア層構造上の材料の追加の層の使用を示している。図示した実施例において、追加の導体層224が絶縁層232上に設けられている。必要に応じて、VSD材料の追加の層234、並びに別の電気層228が含まれている。ビア242(表面接点243を有する)が、VSD層230,234および導体層210,224をアース236に電気的に接続してもよい。表面層での電気的事象の存在下で、VSD層、例えば、234は、ビア242を使用して、その事象を接地するように、垂直に切り替わるであろう。
【0032】
図2Dは、ある実施の形態において、コア層構造の抵抗材料を使用することを示している。図2Dの実施の形態において、コア層構造200は、第1の導体層210、VSD層230、および素子220A,220Bを含む素子を有する第2の導体層220を備えている。抵抗材料252が、第2の導体層の隣接する素子を隔離するように、VSD材料230上に重ねられている。抵抗材料252は、VSD材料230と組み合わされて、重大な電気的事象を接地できると同時に、より敏感な電気素子220Bを絶縁する。例えば、素子220Aでの電気的事象の存在下で、VSD層230は切り替わり、電流を垂直に運ぶ。抵抗材料252の存在は、アース236への経路が最小の抵抗を示すので、その事象からの多大な電流が素子220Bへと横に分散されるのを防ぐ。
【0033】
図2Eは、別の実施の形態による、導体素子を絶縁するための埋め込み抵抗層または素子を備えたコア層構造を示している。図2Eに示された断面において、第1の導体層210に絶縁材料232が重ねられている。VSD材料の層230が絶縁層232の上に設けられている。第2の導体層220が形成され、配線素子を提供するようにパターンが形成されている。抵抗材料(または層)252が、第2の導体層220から形成された素子のいくつかまたは全ての間に選択的に形成されても、パターン状に形成されてもよい。ビア242(およびその表面接点素子243)は、VSD層230および導体層210をアース236に電気的に接続してよい。前述したように、抵抗材料252は電気素子(220B)を絶縁する。電気的事象の存在下で、VSD層230は、ビア242に電気接続するように、切り替わるであろう。最小の電気抵抗の経路は、VSD材料230およびビア242により、アース236まで垂直である。このように抵抗材料は、電気素子220Aおよび220Bの間のVSD材料が横に切り替わっていた場合に、そうでなかったら生じ得る経路に抵抗素子を加えることによって、隣接する電気素子を隔離し、保護する。
【0034】
図2Fは、いくつかの実施の形態による、埋め込み抵抗材料が、VSD材料の層と組み合わさって、選択されたデバイスを隔離し、さらに保護するようにどのように働けるかの代表的な回路図である。特に、図2Fは、ESD事象(または他の電気的出来事)が、図2Dまたは図2Eの実施の形態により示されたものなどのコア層構造上で対処されるのかを示す回路図である。埋込レジスタは、例えば、図2Eの抵抗材料252により設けられ、保護すべき素子(図2Eの220Bを参照)を隔離するように配置される。VSD材料230は、その事象により切り替わり、素子220Bに至る電気経路よりも抵抗が小さい垂直経路の結果として、その事象をアース236(図2E)へと垂直に向けることができる。
【0035】
図2Aから2Eに記載されたコア層構造および構成への多くの変更例のいくつかを以下に説明する。以下とどこかに記載された実施の形態に関して、追加の加工工程(図2Bから図2Eに記載されたものなどの)を行って、コア層構造から基板および回路基板デバイスを構築してもよい。例えば、以下とどこかの様々な実施の形態に記載されたコア層構造は、さらに(i)配線素子または隔離素子または領域を形成するためのパターン形成、(ii)コア層構造を通過するビアおよびマイクロビアを形成して、多数の層上の配線素子に、または素子をアースに電気接続(VSDを使用した接続を可能にする)する、および/または(iii)多層化して、VSD、導体、抵抗または絶縁材料の追加の層をパターン形成されたまたは加工された層上に追加する;ことによって、さらに加工してもよい。
【0036】
図3は、別の実施の形態における、コア層構造の代表的な断面図である。図示された実施の形態において、コア層構造300は、その中にVSD材料の層が挿入された導電性ホイルまたは材料のプレートに相当する。コア層構造300は、上述したまたはどこかの実施例のいずれと置き換えてもよい。
【0037】
より詳しくは、コア層構造300は、VSD材料の層320を最初に受ける面として第1の種類(銅)の導体材料310を利用する。第2の種類(例えば、銀)の導体材料330がVSD材料320の上に配置されて、混成構造を形成している。導体材料330の第2の層が、ホイル300内の導体層の異質の対を形成するように、VSD層320上に形成されるか、堆積されるか、または他の様式で設けられる。
【0038】
第1または第2いずれかの導体層310,330を有するVSD材料320の層を設けるために、異なる技法が存在するであろう。例えば、ある実施の形態では、VSD層320が金属(例えば、2つとも銅)板の間で加圧される。別の実施の形態において、VSD材料320が、同時に2つの導体層310,330の間(または異なるタイプの導体層112,202の間)で硬化される。
【0039】
コア層構造を形成するために異なる種類の導体材料の使用を示す、図3の実施の形態を、ここに記載した他の実施の形態に適用してもよい。例えば、図2Bから図2Eの実施の形態について示されたコア層構造が、記載されたコア層構造の別個の層上に異なる種類の導体材料を含んでもよい。
【0040】
コア層構造の形成
さらにまた、図4Aから図4Cの実施の形態は、記載された1つ以上の実施の形態によるコア層構造を形成するプロセスを示している。図4Aにおいて、コア層構造の第1の層410が形成される。第1の層410は、銅または銀などの導体材料から形成してよい。
【0041】
図4Bにおいて、VSD材料からなる第2の層420が第1の層410の上に形成される。提供された実施例において、VSD材料は、第1の層と接触するように、第1の層410上に直接形成される。第1の材料上にVSD材料420を形成するためのプロセスおよび技法が数多く存在する。ある実施の形態において、VSD材料420の層が液体形態で第1の層410上に堆積され、次いで、その場で硬化される。他の実施の形態において、VSD材料420の層が、第1の層410上へのBステージ(B-staged)とされる。第1の導体層410上のVSD材料420の層が、コアの形成の中間段階を提供する。
【0042】
図4Cは、第1と第2の層410,420が組み合わされる中間段階後、第1の層410と第2の層420の組合せの上に第3の導体層430が形成または堆積される。中間体構造上に第3の層430の導体材料を形成するためのプロセスおよび技法が数多く存在する。以下に記載するように、例えば、いくつかの実施の形態では、第3の層430が、電解、化学メッキを含むプロセスにより形成または堆積される。したがって、第1と第3の層410,430の両方が同じ導体材料から形成され、VSD材料がそれらの間に挟まれてもよい。さらにまた、第3の層430の導体材料が中間体構造上に被覆されてもよい。例えば、第3の層430が、中間体構造上に直接被覆できる導体インクからなっていてもよい。
【0043】
あるいは、第1または第3の層410,430の一方が、以下の記載される1つ以上の実施の形態に関して提供されるように、非導体または抵抗材料から形成されている。さらにまた、第1または第3の層の一方が、導体材料から形成され、抵抗または絶縁(例えば、プリプレグ)材料によって第2の層420のVSD材料から隔てられてもよい。
【0044】
VSD上の導体層の形成
図5Aから図5Cは、ここに記載された様々な実施の形態に記載されたようなコア層構造を形成するプロセスを示している。より詳しくは、図5Aから図5Cは、(i)導体材料の第1の層およびVSD材料の層からなる中間体構造が形成され、(ii)中間体構造のVSD材料の層上に第2の導体層が形成される実施の形態を示している。いくつかの実施の形態によれば、第2の導体層は、例えば、電気メッキ金属形成プロセスによって、中間体構造上に形成される。図5Aから図5Cに記載されたような実施の形態を用いて、図2Aから図2Fを含む、先の様々な実施の形態について記載されたようなコア層構造を作製してもよい。
【0045】
図5Aにおいて、中間体構造510が形成される。この中間体構造は、導体層520上に形成されたVSD材料の層530を含む。中間体構造510は電源502に連結されている。電源502からの電圧は、VSD材料の層530を導体状態に切り替えるために使用される。VSD材料の層が導体状態に切り替えられるのと同時に、中間体構造510は、電解液540(図5B)に曝される。第2の導体層550がVSD材料の上に形成し始める。第2の導体層の組成は、選択された電解液540であってよい。このようにして、VSD材料の層530は電解液540に曝されて、VSD材料の層の上面に第2の導体層550が形成される(図5C)。その結果として、コア層構造500の形成が完了する。
【0046】
どこかに提供されているように、ある実施の形態では、電解液540中の金属は、第1の導体層520の金属と異なってもよい。これにより、第2の導体層550とは異なる第1の導体層520を有するコア層構造500が形成される。
【0047】
電気メッキの代わりとして、VSD材料の層530を導体状態(電源502から印加される電圧を使用して)に切り替えて、金属形成のための無電界プロセスに施してもよい。
【0048】
別の代替例または変更例として、第2の導体層550について記載された同じ金属形成または堆積プロセス(図5C参照)を用いて、第1の導体層520を形成してもよい。例えば、第1の導体層520は、VSD材料の層530に、第1と第2の導体層520,550の両方を同時に形成する電解液540に曝すことによって形成してもよい。
【0049】
記載した実施の形態の代替例として、記載された電解メッキプロセスをオープンリール式(reel-to-reel)プロセスとして実施してもよい。
【0050】
シード層の実施の形態
図6Aおよび図6Bは、ここに記載されたようなコア層の導体層の内の1つを形成するためにシード層を使用した別の実施の形態を示している。記載したように、シード層602は、コア層構造600の導体層の内の1つを形成するためのプロセスに用いられる。図6Aの実施の形態を参照して、第1の導体層610およびVSD材料の層620からなる中間体構造600上にシード層602が形成される。より詳しくは、シード層602がVSD材料の層620上に形成される。シード層602は、第2の導体層630を中間体構造上にメッキするためにVSD材料を「切り替える」ための代替例として働く。シード層602は、例えば、無電界メッキまたは電解メッキを使用して、第2の導体層630をその後形成できるように、VSD材料の層620上に堆積されるまたは他の様式で形成される材料の薄層として設けてもよい。ある実施の形態において、シード層602は、第1の導体層610上にVSD材料の層620が形成された後、真空蒸着によって形成される。例えば、VSD材料の層620は、第1の導体層610上に液体形態で堆積され、次いで、乾燥されてもよい。その後、真空蒸着プロセスを使用して、シード層602を形成してもよい。その後、第2の導体層620が、シード層602に電気メッキまたは無電界プロセスに施すことによって形成される。真空蒸着の代替例として、例えば、物理的気相成長法(PVD)、化学的気相成長法(CVD)、スパッタリング、もしくは原子層堆積(ALD)などの他の技法を使用してシード層602を形成してもよい。代替例または変更例において、(i)シード層602の粒子を適所に(すなわち、VSD材料の硬化層620上)捕捉する工程;(ii)シード層の粒子を析出により堆積させる工程を含むプロセスによって形成してもよい。
【0051】
いくつかの実施の形態において、シード層602は、金属などの導体である。あるいは、シード層602は、いくつかの実施の形態において半導体であってもよい。例えば、半導体粒子をVSD材料の硬化層620上に捕捉して、シード層602を形成してもよい。
【0052】
さらにまた、シード層602は、導電性高分子または堆積物から形成してもよい。その高分子は、固有に導電性であっても、またはそれを導電性にするための金属粒子および/または他の導電性元素が添加されていてもよい。
【0053】
変更例
いくつかの実施の形態において、バリスタ粒子の無結合剤(すなわち、結合剤を含まない)配合物が、図1に関して記載したようなVSD材料の代替として、コア層構造の1つ以上の層を含んでもよい。特に、例えば、ESDまたはEOS事象からの電圧の存在下で導体状態に「切り替わる」固有の能力を有するバリスタ材料を選択してもよい。
【0054】
記載したいくつかの実施の形態(図2Aから図2Eのコア層構造、または図5Aから図5Cのプロセスにより形成されたコア層構造に関するものなどの)に関して、電解プロセスを行って、コア層構造を形成する導体層の一方または両方に厚さを加えてよい。例えば、初期の厚さがVSD材料の層上に形成されまたは設けられた後、第2の導体層に厚さを加えるために電解プロセスを行ってもよい。
【0055】
いくつかの実施の形態に関して、コア層構造を校正する一方または両方の導体層を半導体材料により置き換えてもよい。さらにまた、一方の層を抵抗材料により置き換えてもよい。
【0056】
さらに別の実施の形態として、導体材料の層の界面に接着増進剤を使用してもよい。
【0057】
結論
本発明の例示の実施の形態を、添付の図面を参照してここに詳しく説明してきたが、本発明は、まさにそれらの実施の形態に制限されないことが理解されよう。それゆえ、多くの改変および変更が当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲およびその同等物によって定義されることが意図されている。さらに、個別にまたは実施の形態の一部として記載された個々の特徴は、他の特徴および実施の形態がその個々の特徴に言及していない場合でさえも、他の個別に記載された特徴、または他の実施の形態の一部と組み合わせて差し支えないと考えられる。したがって、組合せの記載のないことは、本出願の発明者等がそのような組合せに権利を主張するのを除外するべきではない。
【符号の説明】
【0058】
100 VSD材料
105 マトリクス結合剤
110 金属粒子または導体粒子
120 半導体粒子
130 高アスペクト比粒子
500,600 コア層構造
502 電源
510 中間体構造
520,610 第1の導体層
530,620 VSD材料の層
540 電解液
550,630 第2の導体層
602 シード層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板およびパッケージデバイスのためのコア層構造であって、
第1の層、
前記第1の層と組み合わされた第2の層、および
前記第1の層と前記第2の層との間に設けられた電圧で切替可能な誘電体(VSD)材料の層、
を有してなり、前記第1の層および前記第2の層の少なくとも一方が導体材料からなることを特徴とするコア層構造。
【請求項2】
前記第1の層および前記第2の層の各々が同じ導体材料から形成されていることを特徴とする請求項1記載のコア層構造。
【請求項3】
前記VSD材料の層が、導体材料からなる前記第1の層および第2の層の少なくとも一方と接触して設けられていることを特徴とする請求項1記載のコア層構造。
【請求項4】
前記第1の層が導体材料からなり、前記第2の層が絶縁性材料からなることを特徴とする請求項1記載のコア層構造。
【請求項5】
前記第1の層が導体材料からなり、前記第2の層が抵抗材料からなることを特徴とする請求項1記載のコア層構造。
【請求項6】
前記第1の層および前記第2の層の各々が導体材料からなり、前記VSD材料が、前記第1の層および前記第2の層の内の一方と接触して設けられており、前記コア層構造が、導体材料、絶縁性材料、または抵抗材料からなる1つ以上の追加の層を含むことを特徴とする請求項1記載のコア層構造。
【請求項7】
前記VSD材料が、結合剤中に分散した導体および/または半導体粒子の組合せを含むことを特徴とする請求項1記載のコア層構造。
【請求項8】
前記VSD材料がバリスタ粒子を含むことを特徴とする請求項1記載のコア層構造。
【請求項9】
前記VSD材料が、結合剤を含まずにバリスタ粒子を含むことを特徴とする請求項1記載のコア層構造。
【請求項10】
基板およびパッケージデバイスのためのコア層構造であって、
導体材料からなる第1の層、
前記第1の層上に形成された電圧で切替可能な誘電体(VSD)材料の層、および
前記VSD材料の層上に形成された、導体材料、絶縁性材料、または抵抗材料からなる第2の層、
を有する複数の層を備えたコア層構造。
【請求項11】
前記第2の層上に形成された第3の層をさらに備え、該第3の層が、導体材料、絶縁性材料、または抵抗材料の内の1つからなることを特徴とする請求項10記載のコア層構造。
【請求項12】
前記第2の層または前記第3の層の少なくとも一方にパターンが形成されていることを特徴とする請求項11記載のコア層構造。
【請求項13】
コア層構造を形成する方法であって、
(i)第1の層、および(ii)該第1の層上に形成された電圧で切替可能な誘電体(VSD)材料の層を有する中間体構造を形成する工程、および
前記中間体構造上に第2の層を形成する工程、
を有してなる方法。
【請求項14】
前記第1の層または前記第2の層の少なくとも一方が導体材料からなることを特徴とする請求項13記載の方法。
【請求項15】
少なくとも前記第1の層が導体材料からなり、前記中間体構造を形成する工程が、前記第1の層上にVSD材料の層をBステージとする工程を含むことを特徴とする請求項13記載の方法。
【請求項16】
前記中間体構造を形成する工程が、前記第1の層上にVSD材料の層を被覆する工程を含むことを特徴とする請求項13記載の方法。
【請求項17】
前記第2の層を形成する工程が、前記中間体構造に電解メッキプロセスを施すことによって、前記第2の層に対応する導体材料の厚さを形成する工程を含むことを特徴とする請求項13記載の方法。
【請求項18】
前記厚さを形成する工程が、前記VSD材料の層を導体状態に切り替えるために前記中間体構造に十分な電圧を印加する工程を含み、前記中間体構造が電解液中に沈められたときに、該電圧が印加されることを特徴とする請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記導体材料の厚さを形成する工程が、前記中間体構造に前記電解メッキプロセスを施すときに、シード層を使用して前記厚さを形成する工程を含むことを特徴とする請求項17記載の方法。
【請求項20】
基板およびパッケージデバイスのためのコア層構造において、
導体材料からなる表面層であって、複数の個別の素子を提供するようにパターンが形成された表面層、
前記表面層の下にある電圧で切替可能な誘電体(VSD)材料の層、および
前記VSD材料の層と電気接続した導体素子、
を有してなり、前記表面層が前記個別の素子の2つ以上の間の空間を占める抵抗材料を含むことを特徴とするコア層構造。
【請求項21】
前記導体素子が、前記コア層構造の厚さを通る垂直経路により、少なくとも前記VSD材料の層から地面まで延在するビアに相当することを特徴とする請求項20記載のコア層構造。
【請求項22】
前記VSD材料の層の上および/または下に設けられた絶縁性材料の層をさらに有することを特徴とする請求項21記載のコア層構造。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【公表番号】特表2012−501066(P2012−501066A)
【公表日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523909(P2011−523909)
【出願日】平成21年8月17日(2009.8.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/054062
【国際公開番号】WO2010/021998
【国際公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(508153431)ショッキング テクノロジーズ インコーポレイテッド (14)
【氏名又は名称原語表記】SHOCKING TECHNOLOGIES, INC.
【Fターム(参考)】