電子コンプライアンス・モニタ(ECM)タグに関する組立て、生産、品質保証のプロセス
Med−ic(商標)電子コンプライアンス・モニタ(ECM)は、処方された薬剤に付随する患者の非服薬遵守の問題に対処する。Med−ic(商標)ECMは、臨床的研究および一般的な調剤セッティングにおいてブリスタに実装された薬剤の患者の使用に関する正確な情報を提供する。搭載された中央処理ユニット(CPU)を使用して、Med−ic(商標)ECMは、各タブレットまたはカプセルがブリスタ・パッケージから放出される時間を記録し、後の分析のために記録を維持する。再充填または追跡訪問の時間において、情報は、情報を図として見ることができる研究助手、医師、または薬剤師のコンピュータにダウンロードされる。データは、後の分析のために記憶することができる。Med−ic(商標)ECMタグの生産は、多くのステップを含む。これらのステップは、その目的を達成するために、ある方法および技術を組み込み、ステップは、仕様において詳述される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子コンプライアンス・モニタ(ECM)タグ、特にInformation Mediary CorporationのMed−ic(商標)タグに関して、組立て、生産、品質保証のプロセスに含まれるステップに関する。
【背景技術】
【0002】
Med−ic(商標)電子コンプライアンス・モニタ(ECM)タグは、ピルまたはカプセルなど、医療品目のブリスタ・パッケージングと密接に関連して、主に薬剤産業において使用されている。ピルまたはカプセルは、ブリスタ・パックの個々のハウジングを保持しており、ハウジングはまた、必要に応じてピルを個々に押し出すことができる脆弱な裏打ちシートをも含んでいる。そのようなブリスタ・パッケージが周知である。Med−ic(商標)ECMタグは、それがブリスタ・パッケージの背面上に電子トレースを設けるという点で、ブリスタ・パッケージの技術にさらなる進歩をもたらした。そのトレースは、ハウジングの内容物が裏打ちシートを通過するときに破断する。トレースがブリスタ・パッケージによって担持される集積チップに電気的に接続されているので、トレースが破断することから得られる情報は、使用のために利用可能である。特に、トレースが破断する時間と位置は、ピルが摂取された時間を決定することを望む医師または研究者など、対象当事者が後に解釈するためにチップに記録することができる。これは、患者が臨床研究に関与している場合、または薬物の厳しい投薬計画が特定の疾患の治療のために必要とされる場合、非常に重要なことである。チップに蓄積された情報は、読取り装置に接続することにより電子的に、またはチップの一部として含まれる適切な送信器により無線で、ダウンロード可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記で議論された概念に関連して、多くの他の詳細があり、その多くは、本明細書の本出願人の他の特許出願において述べられている。しかし、Med−ic(商標)ECMタグに関連付けられた様々な構成要素が、高度な許容範囲、品質、性能で製造されることも重要でもある。そのようなタグの製造に含まれるステップが本願明細書において詳述される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一般的には、本発明は、ブリスタから物品が放出されることによって、格子の構成要素として含まれている導電トレースを破断させるように、1つまたは複数の導電格子が表面上に設けられたブリスタ・パッケージを製造する方法を提供すると考えることができ、少なくともマイクロコントローラ手段、コンデンサ手段、発振器手段、抵抗手段、ダイオード手段を有する電子タグを準備するステップと、タグ識別情報をマイクロコントローラ手段に転送するステップと、電力をマイクロコントローラ手段に供給する電池電力手段をタグに装備するステップと、タグとそのタグによって担持される構成要素の完全性を確認するステップと、ブリスタ・パッケージのブリスタに位置合わせして導電トレースが配置されるように、そのトレースの所定のパターンを基板に印刷するステップと、トレースが所定の限界範囲内にあることを保証するために、トレースに関連付けられた抵抗値レベルを確認するステップと、タグの決められた接続点がトレースの決められた部分に導電的に接続されるように、タグを格子に永続的に接続するステップと、導電トレースとそれによって担持されるタグを含む格子の完全性を確認するステップと、格子の各導電トレースがパッケージの選択されたブリスタと位置合わせされるように、格子をブリスタ・パッケージに接続するステップとを含み、それにより、特定のブリスタに関連付けられたトレースが破断することにより、信号をタグに提供し、タグによって担持されたマイクロコントローラ手段が、破断事象の発生時間を記録することを可能にする。
【0005】
本発明はまた、ブリスタから物品が放出されることにより、導電格子の構成要素として含まれる導電トレースを破断させるように、ブリスタ・パッケージに設けるための前記格子を製造する方法と見ることができ、少なくともマイクロコントローラ手段、コンデンサ手段、発振器手段、抵抗手段、ダイオード手段を有する電子タグを準備するステップと、タグ識別情報を前記マイクロコントローラ手段に転送するステップと、電力を前記マイクロコントローラ手段に提供するために、電池電力手段を前記タグに装備するステップと、前記タグとそれによって担持される構成要素の完全性を確認するステップと、前記ブリスタ・パッケージのブリスタに位置合わせして導電トレースが配置されるように、そのトレースの所定のパターンを基板に印刷するステップと、抵抗値のレベルが所定の限界内にあることを保証するために、前記トレースに関連付けられた抵抗値のレベルを確認するステップと、前記タグの決められた接続点が前記トレースの決められた点に導電的に接続されるように、タグを前記格子に永続的に接続するステップと、前記導電トレースとそれによって担持される前記タグを含む前記格子の完全性を確認するステップと、ブリスタ・パッケージに組み立てるのに前記格子を利用可能とするステップとを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
Med−ic(商標)ECMタグの生産における各ステップが詳細に説明される。ステップは、経時順に、かつ図面やそれに取り付けられた表示を特に参照して、説明される。
【0007】
ステップ1:PCBの印刷
プリント回路ボード(PCB)10が、5インチ×4インチ(約12.7cm×10.16cm)フォーマットで適切な柔軟基板のシート12の上に印刷される。図1.1は、そのようなPCBのシートを示す。
【0008】
各PCBの周上に位置する穴14は、電子構成要素をPCBに装備するために使用される自動はんだ付け機械においてPCBを整列させるために使用される。
【0009】
ステップ2:構成要素をPCBの上にはんだ付けする
電子構成要素が、自動はんだ付け機械を使用してPCB10の上に装備される。PCB(図1.1)のシート12は、はんだ付け機械のカスタマイズされたジグの上に配置される。ジグは、穴14と係合し、それによりPCBのシートをその穴によって正確に配置させる突出部を表面に備えている。シートが適所に配置された後、構成要素がPCBにはんだ付けされる。図2.1は、PCBの上に配置された構成要素を示す。構成要素は、コンデンサ16、18、発振器20、抵抗22、ダイオード24、マイクロコントローラ26などを含む。
【0010】
ステップ3:ファームウエアをPCBに転送する
ファームウエアは、マイクロコントローラの動作を制御するように特別に設計されたソフトウエアである。ファームウエアは、個々のファイルに保存されて、特定のウェブサイトにアップロードされる。各ファイルは、タグ・ファームウエア情報や固有タグ識別(ID)番号を含む。これらのファイルは、ウータ・ボックス(Wouter Box)28に接続されているパーソナル・コンピュータ(PC)にダウンロードされる。
【0011】
ウータ・ボックス28は、20のPCBを同時にプログラムし、直列化することができるハードウエアの専門部分である。図3.1は、ウータ・ボックス28を示す。ウータ・ボックス28は、シート12によって担持される20のPCBを同時にプログラムできる100のピンを備えるネイル・ベッド(Nail Bed)30に接続される。ネイル・ベッド30により、20のファームウエア・ファイルを、ウータ・ボックス28から20のPCBに同時に転送することができる。ファームウエアをPCからウータ・ボックスに、次いでネイル・ベッドに、さらに20のMed−ic(商標)ECMタグに転送するプロセスを概略的に示している図3.2にネイル・ベッドが示されている。
【0012】
ファームウエアの転送を制御するために、QA1ソフトウエアとしても知られる「ビッグ・バーナ(Big Burner)」が使用される。ビッグ・バーナ・ソフトウエアは、ウータ・ボックス28に接続されているPCに装備される。図3.3は、ビッグ・バーナ・ソフトウエアのスクリーンショットを示す。
【0013】
ファームウエアの転送に加えて、ビッグ・バーナは、ネイル・ベッドのピンとPCBとの間の不良接触のために発振器の較正係数が損なわれていないことを確認する。ビッグ・バーナは、自動的に、ファームウエアで首尾よくプログラムされなかったあらゆるPCBを自動的にマークし、それにより、それらのタグを組立てプロセスから取り除くことができる。図3.4は、20のPCBの1つをプログラムするのに失敗した試行を表示するビッグ・バーナのスクリーンショットを示す。失敗した試行は、PCBの最下行の位置番号4において大きな「X」で示されている。
【0014】
ステップ4:PCBの上に電池を装備する
PCBをプログラムした後、3.3ボルトの電池32が、はんだ付けによって各PCBに装備される。図4.1は、電池が装備されたPCBを示す。
【0015】
ステップ5:PCBの上の保護フォーム配置
保護フォームの層34がPCBに加えられる。フォームの両側が接着性であるので、フォームは、PCBに付着する。フォームの前側は、PCBタイプ(すなわちMed−ic(商標))とファームウエアのバージョンを識別する。フォームの背面は、接着された保護ペーパ層を有する。フォーム34をPCBに接着するとき、このペーパは、接着剤を露出させるために、最初に剥ぎ取られる。次いで、フォームの背面がPCBに接着される。図5.1A、Bは、フォームの前面を示するとともに、接着されたフォームを有する単一のPCBを示す。
【0016】
ステップ6:PCBの上のフォーム配置
他の層36の接着フォームが、PCBの背面に接着される。これにより、PCBを任意のペーパ材料に設ける選択肢が可能になる。フォーム36の1つの側からペーパが剥ぎ取られ、その側がPCBの背面に取り付けられる。フォームの他の側は、保護裏打ちを適所に有して残る。PCBがペーパ材料の上に固定されるとき、保護裏打ちは除去され、PCBに取り付けられる。図6.1は、フォームの前面および背面を示す。
【0017】
ステップ7:PCBシートの分離
PCB10のシート12が、20の別々のPCBに切断される。これらのPCB10は、この段階においてタグとして既知であり、参照番号10によって引き続き識別される。図7.1は、互いに分離された個々のタグ10を示す。
【0018】
バッテリ寿命の測定
タグに取り付けられた電池の品質を保証するために、この段階でバッテリの寿命が測定される。
【0019】
電池からのエネルギーの損失率はしばしば不規則であり、測定と予測を困難にする。品質、リチウム含有量、陽極と陰極の接続、セパレータや電解質系の条件などの因子は、エネルギー欠乏の不一致に寄与する。
【0020】
特別なファームウエア「電池試験ファームウエア」が、電池のエネルギーと電圧レベルを電池の全寿命にわたって監視するために開発された。電池試験ファームウエアは、電池のエネルギーと電圧レベルを定期的に検査して記録する。タグが、電池試験ファームウエアを搭載しているPCに接続されているRF読取り装置で走査されるとき、記録情報が示される。
【0021】
タグは、タグが完全に組み立てられた後、生産バッチから無作為に選択される。次いで、これらの選択されたタグは、ビッグ・バーナ・ソフトウエアを使用する電池試験ファームウエアでプログラムされる。低い許容範囲(約0.1%)の抵抗が、各プログラムされたタグに接続される。この抵抗は、電池の電圧を測定するための基準ユニットとして作用する。これらのタグは、電池のエネルギー・レベルと電圧レベルの履歴を見るためにタグが周期的に走査されるウエアハウスに格納される。リチウム電池の機能的な寿命は、約2年である。
【0022】
ステップ8:各タグに関する品質保証検査
各タグ10は、品質保証2(QA2)ソフトウエアで検査される。タグと通信するために、QA2ソフトウエアは、CertiScan(商標)読取り装置38を使用する。タグ10は、QA2ソフトウエアとの通信を開始するために、読取り装置に配置される。タグを読取り装置に配置する手続きは、走査とも呼ばれる。図8.1は、Certiscan(商標)読取り装置38と走査されているタグ10を示す。
【0023】
QA2は、タイマ1と電池の電圧とを検査する。これらの試験のどちらかが不首尾であるあらゆるタグは、他の使用について許容不可能であるとされる。これらの検査を通過したタグは、QA2フロッピ・ディスクに保存される固有ID番号を割り当てられる。さらに、各タグの試験結果も保存される。このステップを完了する際、首尾よくプログラムされ、かつ可読なタグだけが、検査プロセスを通過する。図8.2は、QA2ソフトウエアのスクリーンショットを示す。
【0024】
ステップ9:出荷と取扱い
QA2を通過したタグ10は、プラスチック・トレイ40に入れられる。トレイ40は80のタグを取り扱うことができ、20のトレイが1つのロットを形成する(したがって、1つのロットは、1600のタグからなる)。各ロットはまた、そのロットのすべてのタグのID番号とQA2試験結果を含むフロッピ・ディスク42をも含む。3つのロットが、1つのボックスに配置される。
【0025】
タグの1パーセントは、品質試験のために保持され、エンジニアリング・オフィスに送られる。タグのボックスは、ユーザに出荷される。
【0026】
図9.1は、80のタグを含んでいるトレイ40、およびこのトレイが属するロット用のフロッピ・ディスク42を示す。
【0027】
Med−ic(商標)ECMタグと共存可能な印刷センサ格子(PSG)の生産に含まれるステップの記述
ブリスタ・パッケージ市場のための多数のタグ10が製造され、次いで、タグを備えている各ブリスタ・パッケージに適合された印刷センサ格子(PSG)に各タグを結合させることが必要である。PSGは、ブリスタ・パッケージ自体のレイアウトに依拠する特定のパターンで導電破断性トレースを担持し、また、破断性トレースをタグ10と接続している導電性ステッチをも担持する。
【0028】
背景情報
ペーパ生産設備は、Med−ic(商標)ECMタグと共に機能するように、ペーパまたはペーパ・ラベル・ストックを設計し、製造する。次いで、PSGが、その表面上に印刷される。PSGはまた、格子44としても知られている。
【0029】
格子は、導電性糸、また別の特許出願の物質でステッチすることによってタグ10に接続された導電経路と抵抗経路からなる。これにより、タグ10と格子44は、電気的に連続して配置される。タグを格子に接続する詳細は、以下のステップ12において説明される。格子とタグを結合することにより、タグが格子の電気的特徴を監視することが可能になる。接続されたタグと格子からなる電気回路が、図B1に示されている。
【0030】
回路の動作
図B1において、タグ10と格子44にある構成要素は、「タグ」と「格子」とラベル付けされた矩形に封入される。電力が、3.3ボルトの電池(Vdd)によってこの回路に供給される。
【0031】
まず、Vddがコンデンサを充電するように、スイッチ1が閉じられる。制限抵抗が、コンデンサに電流が過剰に流れるのを防止する。コンデンサが約1.1ボルトに充電されると、コンパレータは1の値を記録する。これは、コンデンサの充電値がコンパレータの閾値より高いことを示す。図B2は、コンデンサを充電する動作を示す。
【0032】
コンパレータが1の値を記録すると、タイマがゼロに設定される。コンデンサは、格子の構成要素を経て接地に放電する。スイッチ2を閉じることにより、コンデンサは接地に放電することが可能になる。電流は、まず、コンデンサから格子の基準抵抗に流れる。電流が並列(図B1はG_スイッチ2と並列のR2を有する)の抵抗の位置に到達すると、電流は、最少抵抗値の経路を選択し、閉じたG_スイッチを通過する。すべての閉じたG_スイッチを通過した後、電流は、閉G_スイッチ2を経て接地点に進む。図B3は、コンデンサから放出された電流によって取られる経路を示す。
【0033】
回路のダイオードは、電流が制限抵抗を通って流れるのを防止する。したがって、電流は、図B3に示された経路を取るように強制される。基準抵抗は、格子回路のあらゆる他の抵抗より3倍大きい。格子の印刷は格子ごとに変化することがあるので、抵抗も異なることがある。基準抵抗は、コンデンサが放出しているとき、相対電流を確立するために平均値を特定のタグに提供する。
【0034】
コンデンサが放電し始めるとすぐに、タイマが、コンデンサが放電するのにかかる時間を測定するために始動される。コンデンサの放電値が1.1ボルトのコンパレータの閾値に到達した後、コンパレータは0の値を記録し、タイマを停止する。タイマによって測定された時間は、マイクロコントローラのEPROMに保存される。
【0035】
格子のG_スイッチ2が開かれる場合、図B4に示されるように、電流経路は変化する。この段階では、電流は、最小抵抗値の経路であるR2を通って流れる。R2を通る経路は、コンデンサがコンパレータの閾値に到達する時間を長くする。
【0036】
マイクロコントローラは、G_スイッチ2の開放時間と閉鎖時間を比較する。時間が整合しない場合、マイクロコントローラは、G_スイッチ2が開いていると判定する。
【0037】
ステップ10:センサ格子の印刷
抵抗と導電トレースのような電子構成要素は、ペーパまたはラベル・ストックの表面に印刷される。銀インクが、導電トレース46を印刷するために使用され、カーボン・インクが、抵抗48(抵抗経路)を印刷するために使用される。これらの印刷要素は、集合的に格子と呼ばれる。
【0038】
タグと格子は、タグが格子の電気的特徴の変化について格子を監視することを可能にする電子回路を形成する。図B1は、タグと格子によって形成された回路を概略的に示す。格子は、図10.1に示されるように、ペーパまたはラベル・ストックの上に印刷される。この格子は、背景セクションに記載されたように振る舞い、かつ動作する。
【0039】
他の特許出願に記載されているフレキソグラフィック印刷方法が、格子を印刷するために使用される。図10.2は、コーティングとインクをペーパの表面に段階的に加えることを示す。コーティングの代わりに、またはコーティングに加えて、保護自己付着テープが使用されることが可能である。
【0040】
図10.2において記述されたように、ステップ1は、ペーパの厚さを選択することを含む。10または12ポイントのペーパが、一般的に使用される。代替として、3ミルまたは同程度の自動接着性ラベル・ストックが使用されることが可能である。
【0041】
ステップ2において、硬化性紫外線(UV)コーティングの層がペーパに加えられる。このコーティングは、ペーパが湾曲すると、抵抗経路または導電経路に亀裂が形成されるのを防止する。亀裂は、経路の電気的連続性を妨害し、システムの誤作動を生じることがある。
【0042】
さらに、ペーパは繊維からなり、それにより、表面は不規則になり、温度と湿度の変化に対して鋭敏になる。ペーパの表面アーキテクチャが変化することにより、その上に印刷された経路の電気的特徴が変化する。硬化性UVコーティングにより、ペーパの表面はより一様になり、温度と湿度の影響に対して耐性になる。
【0043】
UVコーティングは、ペーパがクレイ・コーティングを有する場合、過度の柔軟性をも提供する。クレイ・コーティングは、ペーパに光沢を出すためにペーパに加えられる。ペーパが湾曲しているとき、クレイ・コーティングはもろく、亀裂が入ることがある。その結果、クレイ・コートに直接加えられたカーボン・インクまたは銀インクの経路は、その電気的連続性を失うことがある。硬化性UVコーティングをクレイ・コートに加えることは、これを防止する。ステップ3において、抵抗とトレースが、カーボン・インクまたは銀インクで印刷される。
【0044】
ステップ4は、硬化性UVコーティングの他の層を加えることを含む。この層は、カーボン・インクと銀インクの両方の上に加えられ、タグ以外の外部源との電気接触を防止するために、絶縁体として作用する。このコートはまた、カーボン・インクと銀インクの孔を充填し、結合材料として作用する。コーティングと連動して、またはコーティングの代わりに、自動接着性ペーパまたはプラスチック・テープを使用することができる。図10.1に示された格子は、図10.2の4つのステップの完了時に得られる。
【0045】
ペーパは、格子をその上に印刷することができる唯一の材料でない。ペーパ・ラベル・ストック、ポリマー膜、ペーパ裏打ちフォイルを使用することもできる。
【0046】
図10.3に示されるように、接着剤の層が、ペーパの底面に加えられる。
【0047】
ペーパが加熱されるとき、この接着剤は溶解して、ペーパが接触している他の表面にペーパを接着させる。このプロセスは、以下のステップ15において説明される。
【0048】
次いで、その印刷格子を有するペーパは、ダイ・カットされる。図10.4は、ダイ・カットされたペーパを示す。
【0049】
再び図B4を参照すると、G_スイッチ2は、電流の経路を変化させるために意図的に開かれる。格子上のスイッチを開放するために(図10.1を参照)、導電経路のセクションは、完全に破壊されなければならない。そのセクションを破壊するために、人が格子の特定の部分に圧力を加えることを必要とする。薬剤のブリスタ・パッケージがペーパ内部に配置され、プラスチック・ブリスタがペーパのダイ・カットされた孔を経て突出するとき、この措置が取られる。ペーパは、ブリスタ・パッケージを閉じるために熱封止される。このプロセスは、ステップ14において説明される。
【0050】
ブリスタ・パッケージの裏打ちを経てタブレットを押すことにより、格子の関連経路を破壊するというような方式で、格子は個々のブリスタと位置合わせされる。これにより、電流は、強制的に抵抗経路を取る。しかし、圧力が適切に加えられない場合、導電通路の破損は、格子の他のセクションにおいて生じる可能性がある。格子の適切な領域の破壊を容易にするために、ダイ・カットが、50のように、スイッチとして作用することを必要とする格子の領域周辺においてパターンをスコアリングする(切り目を入れる)ために使用される。図10.4は、ダイ・カットされた格子を示す。
【0051】
タブレットがそのブリスタから放出されるとき、タブレットは、格子の関連付けられたスコア領域のセクションにおいて経路を破壊する。封入されたブリスタ・パッケージを有する熱封止されたペーパが変形するとき、スコア50の半円形パターンが、しわが導電経路上に形成されるのを防止する。しわにより、導電経路の抵抗値は変化し、その結果システムは誤作動する。図10.5は、その関連付けられたスコア・パターンを有する破壊された経路を示す。
【0052】
スコアリング・パターンは、ドアのように作用し、タブレットは、格子を破壊して、滑り出ることが可能になる。
【0053】
ステップ11:格子抵抗値の検査
ペーパ格子がダイ切断された後、固有ID番号がそれに割り当てられる。次いで、格子の抵抗値を確認しなければならない。格子の抵抗値は、格子が許容可能である範囲になければならない。
【0054】
IDの生成と格子の抵抗値の確認は、「Package Quality Assurance One」(PQA1)ソフトウエアとして知られる適切なソフトウエアによって行われる。PQA1は、PCに接続されたラベル・メーカやマルチメータでPCに搭載される。開始されるとき、PQA1は、ラベル・メーカやマルチメータが接続されて、動作しているかを自動的に検出する。また、特定のデータベースやそれへの接続が存在することも検査する。このデータベースは、様々な形のペーパ基板についてすべてのID番号を含む。PQA1が、周辺装置やデータベースが接続されていることを確認した後、PQA1は、検査されているペーパのタイプをユーザに入力させる。<Print>ボタンが押されると、PQA1は、そのタイプのペーパの固有ID番号を検索し、ラベル・メーカを使用して、その番号が印刷されているラベルを生成する。このラベルはまた、ID番号を表すバーコードをも含む。図11.1は、PQA1ソフトウエアに入力されたペーパのタイプのスクリーンショットを示す。
【0055】
ラベルは、格子に隣接するペーパにペーストされ、そのペーパ格子のID番号を示す。PQA1は、ステップ1を完了し、ステップ2へ進み、そこで、固有ID番号を示し、ユーザが格子の抵抗値を測定することを可能にする。
【0056】
格子は、2つのより小さい格子52、54からなることが好ましい。格子を小格子に分割する理由は、1つの格子が故障しても、他のものが影響を受けず、格子全体は依然として動作するということである。また、抵抗値全体の大きさを半分だけ低減する。
【0057】
抵抗値は、プローブがまず共通と、格子1(52)の上に配置され、次いで、共通および格子2(54)の上に配置されるマルチメータを使用して測定される。抵抗値は、マルチメータによって、自動的に読み取られ、PQA1ソフトウエアに送信される。図11.2は、格子を示し、プローブが配置される小格子と領域を識別する。
【0058】
PQA1ソフトウエアは、測定された抵抗値を受け取り、これらの抵抗値が許容可能な範囲にあるかを見るために検査する。抵抗値が範囲外にある場合、PQA1は、赤色でその抵抗の場を強調する。図11.3は、両方のステップが完了しているPQA1ソフトウエアのスクリーンショットを示す。
【0059】
<Submit>ボタンが押されると、PQA1は、測定された抵抗値を特定の格子ID番号に関してデータベースに記録する。
【0060】
さらなる品質保証(QA)が、各印刷抵抗を測定することによって、32ドーズ格子と18ドーズ格子について行われる。図11.4は、各抵抗(黒、カーボン・インク経路)の測定を可能にするためにその上に印刷された銀インク・パッド56を有する32ドーズ格子を示す。
【0061】
接触パッド56が、各抵抗を2つの並列抵抗に分割する。個々の抵抗の抵抗値は、マルチメータの2つのプローブを隣接する接触パッドの上に配置することによって測定することができる。この手続きにより、格子の非破壊試験が可能になる。手続きを自動化するために、ネイル・ベッドを使用することができる。ある導電性インクは、他よりゆっくり乾燥し、このプロセス中、それらの導電率は変化する。そのようなインクでは、安定な抵抗値が出現するまで、印刷後の最初の3〜4週間中に反復抵抗値測定を実施することが望ましい。さらに、より遅い乾燥インクでは、格子の有用寿命中に生じる最終的な抵抗値を予測するために、そのような測定値を使用することが望ましい可能性がある。
【0062】
そのような測定中に得られた各抵抗の値Rは、以下のように計算される最小許容値と比較される。
Rmin>(Rref/3)−5%
【0063】
個々の抵抗を格子の基準抵抗と比較することができないことにより、複数の検知されていない放出事象を導入することがある。硬化プロセス中のいくつかの点においてそのような比較を行うことにより、格子基板における矛盾による異常なインク硬化が検出される。
【0064】
印刷された格子を有するペーパが湾曲するとき、格子の抵抗値は変化する。そのような抵抗値の変化により、取り付けられたタグは、不適切な事象を記録する(取付方法は、ステップ12において説明されている)。この課題に対処するために、第2のミラー格子が、ペーパの表面の上に印刷される。格子が湾曲するとき、ペーパ基板の両面に印刷された格子は、安定な抵抗値をタグに提供する。
【0065】
抵抗値の変化の説明
抵抗値全体は、抵抗の長さと印刷抵抗の平方単位あたりの抵抗値に基づく。式El1.1は、以下の関係を示す:
RTotal=Length*(RΩ/平方) (E11.1)
【0066】
ペーパの上に印刷された抵抗が、図11.5に断面図で示されている。この抵抗(R1)の抵抗値全体は、その長さ(L1)に平方単位あたりの抵抗値を乗算したものに等しい。
【0067】
ペーパが図11.6に示されるように凸状に湾曲している場合、抵抗の抵抗値全体(R1)は、抵抗の長さが増大しているので、変化する。新しい抵抗値R2は、R1より大きい。
【0068】
反対に、格子が凹状に湾曲している場合、抵抗の長さは減少し、抵抗値全体R3はR1より小さい。これは、図11.7に示されている。
【0069】
ミラー格子がペーパ基板の背面上に印刷される場合、湾曲により、R2は1つの側面上において増大し、R3は他の側面上において減少し、予想される抵抗値R1を与える。ペーパの両面側の2つの格子は共に、図11.8に示されるように、タグと電気的に連続していなければならない。この方法によって創出された等価回路が、図11.9に示されている。
【0070】
ステップ12:タグでのペーパのステッチ
QAを通過し、取付られた固有ID番号を有する格子は、ステッチング局に進む。ここで、Brother(商標)BAS−311F−0 Automated Stitching Machine 57(図12.1)が、銀導電性糸を使用して、印刷された格子の適切な点にタグを設ける。図12.2は、導電性ステッチ58を介して格子44に取り付けられたタグ10を示す。
【0071】
各ステッチ手続きは、視覚的に調査され、あらゆるゆるい導電性ファイバは除去され、保護自己接着ラベルが加えられる。
【0072】
格子にステッチされたタグは、格子におけるあらゆる著しい抵抗値変化の時間を記録する。本出願人は、以下で議論されるように、正確な時間を計算するために、固有の方法を実施する。
【0073】
タグによる時間の計算
PCによって計算された時間は、PCが原子時計と同期されているので、正確である。PCのクロックは、毎秒間隔T1で更新される。60間隔後、PCは、分カウンタを更新する。タグ10は、時間を計算するために、水晶共振子を含む発振器20を使用する。発振器は、タグのクロックを間隔T2ごとに更新する。一般的に、発振器によって計算される時間の精度は、水晶共振子の品質によって決定される。T2は、1秒にデルタΔを足したもの、または1秒からデルタΔを引いたものである。デルタΔは、水晶共振子によって導入される誤差である。図12.3は、1秒のPCの正確な時間間隔T1および発振器の時間間隔T2を示す。
【0074】
方程式E12.1は、T1とT2の関係を示す。
T1=T2±デルタΔ (E12.1)
【0075】
水晶共振子が良質である場合、デルタΔは小さい。しかし、精確な水晶共振子は、適切な周波数に較正するために時間を必要とするので、高価である。
【0076】
デルタΔを短縮するために、タグによって記録された精確な時間を計算するために読取り装置上でファームウエアを使用する方法が開発された。この方法は、T2において増分されるカウンタがCPUクロックカウンタの変化と一致するように、発振器の間隔T2を調節する。タグが読取り装置上で走査されるとき、読取り装置は、そのクロックの時間とタグのカウンタ値を記録し、それらをそれぞれTsync1およびNlocal1として示す。タグが再び走査されるとき、読取り装置は、再びそのクロック時間を記録し、タグのカウンタ値を記憶する。これらの値は、Tsync2およびNlocal2と示される。
【0077】
読取り装置は、タグの発振器が調節されるべきであるT2の値を計算するために、式E12.2を適用する。
T2new=(Tsync2−Tsync1)/(Nlocal2−Nlocal1) (E12.2)
【0078】
読取り装置は、タグによって記録されたすべての時間を調節するために、T2newと式E12.3を使用する。タグによって記録された個々の事象時間は、Teventと表される。
Tevent=Tsync1+(タグのカウンタ)*T2new (E12.3)
【0079】
ステップ13:タグと格子の間の接続の検査
ステッチされたタグと格子は、図B1に示されるように電子回路を形成する。この回路が創出されたことを確認するために、タグと格子の間の接続を確認しなければならない。タイマなどのタグの内部構成要素も、試験されなければならない。
【0080】
所有権「Package Quality Assurance2」(PQA2)ソフトウエアが、これらの試験を行う。PQA2は、バーコード・スキャナ、Certscan(商標)読取り装置、デジタル・カメラが、PQA2が装備されているPCに接続されることを必要とする。PQA2が開始され、ステッチされた格子とタグ・ユニットが、Certiscan(商標)読取り装置の上に配置される。読取り装置の上にある間、格子の基板に取り付けられたバーコード・ラベルは、バーコード・スキャナによって走査される。PQA2は、その格子のID番号である走査結果を受信し、結果が有効なID番号であることを確認するためにデータベースで検査する。検査が不首尾である場合、PQA2は、オペレータに問題を通知し、走査する次の格子とタグ・ユニットを要求する。ID番号が有効である場合、PQA2は、格子のID番号と整合するようにタグのID番号を設定する。PQA2は、また、タグのマイクロコントローラ・タイマを試験し、タグに格子の抵抗値を測定するように命令し、これらの測定された抵抗値を所定の抵抗値の範囲やPQA1によって決定された抵抗値と比較する。
【0081】
すべての動作が成功している場合、PQA2は、この格子とタグ・アセンブリを使用に許容可能であると判断し、「PASS」をそのスクリーンに表示する。図13.1は、PQA2によって「PASS」と判断されたステッチ・ペーパのスクリーンショットを示す。動作のいずれかが失敗する場合、PQA2は、ユーザがその格子およびタグ・ユニットを使用するのを禁じ、「FAIL」をそのスクリーンに表示する。
【0082】
PassまたはFailの状況に関係なく、格子とタグ・ユニットのデジタル画像が、将来の参照のためにPQA2によって自動的に撮られる。次いで、PQA2により、ユーザは、<Submit>を押すことによって、その動作のすべての結果を保存する。<Submit>が押された後、PQA2は、格子とタグ装置ID番号に関してデータベースにすべてのその結果を保存する。図13.2は、動作しているPCとPQA2ソフトウエアに取り付けられた周辺装置を有するPQA2ワークステーションを示す。
【0083】
ステップ14:ブリスタ・パッケージをステッチされたペーパに挿入する
薬剤を含んでいるブリスタ・パッケージが、ステッチされた格子とタグ・ユニットに挿入される。使用されるペーパのタイプは、挿入されているブリスタ・パッケージのタイプに依存する。図14.1は、14ドーズブリスタ・パッケージの前面と背面を示す。
【0084】
14ドーズペーパ格子が、14ドーズブリスタ・パッケージを収容するために必要である。ペーパ格子60は、ブリスタ・パッケージを挿入することを可能にする精確な寸法と場所を有するカット・アウトを有する。図14.2は、挿入されているブリスタ・パッケージを有する、および有さない14ドーズのペーパを示す。
【0085】
ペーパ基板は、格子、取り付けられたタグ、ブリスタ・パッケージを含むパッケージを創出するために折りたたまれる。図14.3は、ペーパ基板を折りたたむステップを図示し、記述する。最終結果は、すべての必須要素、すなわち個々のブリスタ内で保持されたピル、カプセル、または他の薬剤を有するブリスタ・パッケージと、ブリスタの内容物がブリスタから放出されるときに導電トレースが破断し、タグが時間とあらゆる他の関連情報を記録することが可能になるように、ブリスタ・パッケージの背面に接着された格子とを含むコンパクトなパッケージである。
【0086】
ステップ15:熱封止
図14.3のステップ5の折りたたまれたペーパは、ブリスタ・パッケージとステッチされたタグを含む。この段階で、折りたたまれたペーパは、機能パッケージを創出するために熱封止される。折りたたまれたペーパは、華氏320°(約160℃)で7秒熱封止機械62に配置される。図15.1は、熱封止機械62の図を示す。
【0087】
熱封止機械の温度は、機械の上のダイヤルによって設定される。温度ゲージが、現在の温度を示す。レバーが、底部の上にわたって上部を閉鎖する。
【0088】
以上は、Medic(商標)ECMタグの生産に関与するステップを記述した。本発明の精神から逸脱せずに、方法の変更を実施することができることを理解されたい。また、本方法は、同様の性質の他の産物に適用することができることも理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1.1】本発明の印刷回路ボードの(PCBの)シートを示す図である。
【図2.1】PCBの拡大図である。
【図3.1】プログラム情報をPCBに書き込む装置を示す図である。
【図3.2】書込プロセスの概略図である。
【図3.3】書込プロセス中に撮られるスクリーン・ショットを示す図である。
【図3.4】識別された不首尾のPCBを上に有するスクリーン・ショットを示す図である。
【図4.1】装備された電池を上に有するPCBを示す図である。
【図5.1A】PCB用のフォーム・カバーを示す図である。
【図5.1B】PCB用のフォーム・カバーを示す図である。
【図6.1】前面と背面にフォーム・カバーを有するPCBを示す図である。
【図7.1】個々のPCBに分離した後のPCBのシートを示す図である。
【図8.1】個々のPCBの完全性を検査するステップを示す図である。
【図8.2】図8.1の検査中に撮られるスクリーン・ショットを示す図である。
【図9.1】出荷の準備ができているPCBのバッチを示す図である。
【図B1】印刷センサ格子(PSG)に関して、タグの電気回路を示す図である。
【図B2】コンデンサを充電する動作を示す図である。
【図B3】コンデンサから放出された電流によって取られる経路を示す図である。
【図B4】スイッチG_スイッチ2が開かれるときの電流路を示す図である。
【図10.1】基板に印刷された格子の拡大図である。
【図10.2】コーティングおよびインクを基板に段階的に加えることを示す図である。
【図10.3】印刷およびコーティングされた格子の拡大セクションを示す図である。
【図10.4】基板に切断されたスコア・ラインを示す図である。
【図10.5】格子を経た物品の除去を示す図である。
【図11.1】所有ソフトウエアに入力されたペーパ・タイプのスクリーン・ショットを示す図である。
【図11.2】マルチメータがどこで2部分格子に接続されるかを示す図である。
【図11.3】許容可能な抵抗値の読みを有するスクリーン・ショットを示す図である。
【図11.4】32ドーズ格子を示す図である。
【図11.5】ペーパに印刷された抵抗を示す断面図である。
【図11.6】ペーパを凸状態に湾曲させる効果を示す図である。
【図11.7】ペーパを凹状態に湾曲させる効果を示す図である。
【図11.8】ペーパの両表面に印刷された抵抗を示す図である。
【図11.9】図11.8の構成に等価な回路を示す図である。
【図12.1】格子にタグを縫い付けるために使用する縫製機械を示す図である。
【図12.2】拡大図を隣接して有する、格子にステッチされたタグを示す図である。
【図12.3】タグによる時間計算を示す図である。
【図13.1】許容可能なステッチされたタグおよび格子アセンブリのスクリーン・ショットを示す図である。
【図13.2】品質保証ワークステーションを示す図である。
【図14.1】14ドーズブリスタ・パッケージの前面および背面を示す図である。
【図14.2】挿入されたブリスタ・パッケージを有する、および有さない14ドーズタグおよび格子アセンブリを示す図である。
【図14.3a】ブリスタ・パッケージをコンパクトな形状に折りたたむステップを示す図である。
【図14.3b】ブリスタ・パッケージをコンパクトな形状に折りたたむステップを示す図である。
【図14.3c】ブリスタ・パッケージをコンパクトな形状に折りたたむステップを示す図である。
【図14.3d】ブリスタ・パッケージをコンパクトな形状に折りたたむステップを示す図である。
【図14.3e】ブリスタ・パッケージをコンパクトな形状に折りたたむステップを示す図である。
【図15.1】タグと格子アセンブリをブリスタ・パッケージに組み立てる際に使用される熱封止機械を示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子コンプライアンス・モニタ(ECM)タグ、特にInformation Mediary CorporationのMed−ic(商標)タグに関して、組立て、生産、品質保証のプロセスに含まれるステップに関する。
【背景技術】
【0002】
Med−ic(商標)電子コンプライアンス・モニタ(ECM)タグは、ピルまたはカプセルなど、医療品目のブリスタ・パッケージングと密接に関連して、主に薬剤産業において使用されている。ピルまたはカプセルは、ブリスタ・パックの個々のハウジングを保持しており、ハウジングはまた、必要に応じてピルを個々に押し出すことができる脆弱な裏打ちシートをも含んでいる。そのようなブリスタ・パッケージが周知である。Med−ic(商標)ECMタグは、それがブリスタ・パッケージの背面上に電子トレースを設けるという点で、ブリスタ・パッケージの技術にさらなる進歩をもたらした。そのトレースは、ハウジングの内容物が裏打ちシートを通過するときに破断する。トレースがブリスタ・パッケージによって担持される集積チップに電気的に接続されているので、トレースが破断することから得られる情報は、使用のために利用可能である。特に、トレースが破断する時間と位置は、ピルが摂取された時間を決定することを望む医師または研究者など、対象当事者が後に解釈するためにチップに記録することができる。これは、患者が臨床研究に関与している場合、または薬物の厳しい投薬計画が特定の疾患の治療のために必要とされる場合、非常に重要なことである。チップに蓄積された情報は、読取り装置に接続することにより電子的に、またはチップの一部として含まれる適切な送信器により無線で、ダウンロード可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記で議論された概念に関連して、多くの他の詳細があり、その多くは、本明細書の本出願人の他の特許出願において述べられている。しかし、Med−ic(商標)ECMタグに関連付けられた様々な構成要素が、高度な許容範囲、品質、性能で製造されることも重要でもある。そのようなタグの製造に含まれるステップが本願明細書において詳述される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一般的には、本発明は、ブリスタから物品が放出されることによって、格子の構成要素として含まれている導電トレースを破断させるように、1つまたは複数の導電格子が表面上に設けられたブリスタ・パッケージを製造する方法を提供すると考えることができ、少なくともマイクロコントローラ手段、コンデンサ手段、発振器手段、抵抗手段、ダイオード手段を有する電子タグを準備するステップと、タグ識別情報をマイクロコントローラ手段に転送するステップと、電力をマイクロコントローラ手段に供給する電池電力手段をタグに装備するステップと、タグとそのタグによって担持される構成要素の完全性を確認するステップと、ブリスタ・パッケージのブリスタに位置合わせして導電トレースが配置されるように、そのトレースの所定のパターンを基板に印刷するステップと、トレースが所定の限界範囲内にあることを保証するために、トレースに関連付けられた抵抗値レベルを確認するステップと、タグの決められた接続点がトレースの決められた部分に導電的に接続されるように、タグを格子に永続的に接続するステップと、導電トレースとそれによって担持されるタグを含む格子の完全性を確認するステップと、格子の各導電トレースがパッケージの選択されたブリスタと位置合わせされるように、格子をブリスタ・パッケージに接続するステップとを含み、それにより、特定のブリスタに関連付けられたトレースが破断することにより、信号をタグに提供し、タグによって担持されたマイクロコントローラ手段が、破断事象の発生時間を記録することを可能にする。
【0005】
本発明はまた、ブリスタから物品が放出されることにより、導電格子の構成要素として含まれる導電トレースを破断させるように、ブリスタ・パッケージに設けるための前記格子を製造する方法と見ることができ、少なくともマイクロコントローラ手段、コンデンサ手段、発振器手段、抵抗手段、ダイオード手段を有する電子タグを準備するステップと、タグ識別情報を前記マイクロコントローラ手段に転送するステップと、電力を前記マイクロコントローラ手段に提供するために、電池電力手段を前記タグに装備するステップと、前記タグとそれによって担持される構成要素の完全性を確認するステップと、前記ブリスタ・パッケージのブリスタに位置合わせして導電トレースが配置されるように、そのトレースの所定のパターンを基板に印刷するステップと、抵抗値のレベルが所定の限界内にあることを保証するために、前記トレースに関連付けられた抵抗値のレベルを確認するステップと、前記タグの決められた接続点が前記トレースの決められた点に導電的に接続されるように、タグを前記格子に永続的に接続するステップと、前記導電トレースとそれによって担持される前記タグを含む前記格子の完全性を確認するステップと、ブリスタ・パッケージに組み立てるのに前記格子を利用可能とするステップとを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
Med−ic(商標)ECMタグの生産における各ステップが詳細に説明される。ステップは、経時順に、かつ図面やそれに取り付けられた表示を特に参照して、説明される。
【0007】
ステップ1:PCBの印刷
プリント回路ボード(PCB)10が、5インチ×4インチ(約12.7cm×10.16cm)フォーマットで適切な柔軟基板のシート12の上に印刷される。図1.1は、そのようなPCBのシートを示す。
【0008】
各PCBの周上に位置する穴14は、電子構成要素をPCBに装備するために使用される自動はんだ付け機械においてPCBを整列させるために使用される。
【0009】
ステップ2:構成要素をPCBの上にはんだ付けする
電子構成要素が、自動はんだ付け機械を使用してPCB10の上に装備される。PCB(図1.1)のシート12は、はんだ付け機械のカスタマイズされたジグの上に配置される。ジグは、穴14と係合し、それによりPCBのシートをその穴によって正確に配置させる突出部を表面に備えている。シートが適所に配置された後、構成要素がPCBにはんだ付けされる。図2.1は、PCBの上に配置された構成要素を示す。構成要素は、コンデンサ16、18、発振器20、抵抗22、ダイオード24、マイクロコントローラ26などを含む。
【0010】
ステップ3:ファームウエアをPCBに転送する
ファームウエアは、マイクロコントローラの動作を制御するように特別に設計されたソフトウエアである。ファームウエアは、個々のファイルに保存されて、特定のウェブサイトにアップロードされる。各ファイルは、タグ・ファームウエア情報や固有タグ識別(ID)番号を含む。これらのファイルは、ウータ・ボックス(Wouter Box)28に接続されているパーソナル・コンピュータ(PC)にダウンロードされる。
【0011】
ウータ・ボックス28は、20のPCBを同時にプログラムし、直列化することができるハードウエアの専門部分である。図3.1は、ウータ・ボックス28を示す。ウータ・ボックス28は、シート12によって担持される20のPCBを同時にプログラムできる100のピンを備えるネイル・ベッド(Nail Bed)30に接続される。ネイル・ベッド30により、20のファームウエア・ファイルを、ウータ・ボックス28から20のPCBに同時に転送することができる。ファームウエアをPCからウータ・ボックスに、次いでネイル・ベッドに、さらに20のMed−ic(商標)ECMタグに転送するプロセスを概略的に示している図3.2にネイル・ベッドが示されている。
【0012】
ファームウエアの転送を制御するために、QA1ソフトウエアとしても知られる「ビッグ・バーナ(Big Burner)」が使用される。ビッグ・バーナ・ソフトウエアは、ウータ・ボックス28に接続されているPCに装備される。図3.3は、ビッグ・バーナ・ソフトウエアのスクリーンショットを示す。
【0013】
ファームウエアの転送に加えて、ビッグ・バーナは、ネイル・ベッドのピンとPCBとの間の不良接触のために発振器の較正係数が損なわれていないことを確認する。ビッグ・バーナは、自動的に、ファームウエアで首尾よくプログラムされなかったあらゆるPCBを自動的にマークし、それにより、それらのタグを組立てプロセスから取り除くことができる。図3.4は、20のPCBの1つをプログラムするのに失敗した試行を表示するビッグ・バーナのスクリーンショットを示す。失敗した試行は、PCBの最下行の位置番号4において大きな「X」で示されている。
【0014】
ステップ4:PCBの上に電池を装備する
PCBをプログラムした後、3.3ボルトの電池32が、はんだ付けによって各PCBに装備される。図4.1は、電池が装備されたPCBを示す。
【0015】
ステップ5:PCBの上の保護フォーム配置
保護フォームの層34がPCBに加えられる。フォームの両側が接着性であるので、フォームは、PCBに付着する。フォームの前側は、PCBタイプ(すなわちMed−ic(商標))とファームウエアのバージョンを識別する。フォームの背面は、接着された保護ペーパ層を有する。フォーム34をPCBに接着するとき、このペーパは、接着剤を露出させるために、最初に剥ぎ取られる。次いで、フォームの背面がPCBに接着される。図5.1A、Bは、フォームの前面を示するとともに、接着されたフォームを有する単一のPCBを示す。
【0016】
ステップ6:PCBの上のフォーム配置
他の層36の接着フォームが、PCBの背面に接着される。これにより、PCBを任意のペーパ材料に設ける選択肢が可能になる。フォーム36の1つの側からペーパが剥ぎ取られ、その側がPCBの背面に取り付けられる。フォームの他の側は、保護裏打ちを適所に有して残る。PCBがペーパ材料の上に固定されるとき、保護裏打ちは除去され、PCBに取り付けられる。図6.1は、フォームの前面および背面を示す。
【0017】
ステップ7:PCBシートの分離
PCB10のシート12が、20の別々のPCBに切断される。これらのPCB10は、この段階においてタグとして既知であり、参照番号10によって引き続き識別される。図7.1は、互いに分離された個々のタグ10を示す。
【0018】
バッテリ寿命の測定
タグに取り付けられた電池の品質を保証するために、この段階でバッテリの寿命が測定される。
【0019】
電池からのエネルギーの損失率はしばしば不規則であり、測定と予測を困難にする。品質、リチウム含有量、陽極と陰極の接続、セパレータや電解質系の条件などの因子は、エネルギー欠乏の不一致に寄与する。
【0020】
特別なファームウエア「電池試験ファームウエア」が、電池のエネルギーと電圧レベルを電池の全寿命にわたって監視するために開発された。電池試験ファームウエアは、電池のエネルギーと電圧レベルを定期的に検査して記録する。タグが、電池試験ファームウエアを搭載しているPCに接続されているRF読取り装置で走査されるとき、記録情報が示される。
【0021】
タグは、タグが完全に組み立てられた後、生産バッチから無作為に選択される。次いで、これらの選択されたタグは、ビッグ・バーナ・ソフトウエアを使用する電池試験ファームウエアでプログラムされる。低い許容範囲(約0.1%)の抵抗が、各プログラムされたタグに接続される。この抵抗は、電池の電圧を測定するための基準ユニットとして作用する。これらのタグは、電池のエネルギー・レベルと電圧レベルの履歴を見るためにタグが周期的に走査されるウエアハウスに格納される。リチウム電池の機能的な寿命は、約2年である。
【0022】
ステップ8:各タグに関する品質保証検査
各タグ10は、品質保証2(QA2)ソフトウエアで検査される。タグと通信するために、QA2ソフトウエアは、CertiScan(商標)読取り装置38を使用する。タグ10は、QA2ソフトウエアとの通信を開始するために、読取り装置に配置される。タグを読取り装置に配置する手続きは、走査とも呼ばれる。図8.1は、Certiscan(商標)読取り装置38と走査されているタグ10を示す。
【0023】
QA2は、タイマ1と電池の電圧とを検査する。これらの試験のどちらかが不首尾であるあらゆるタグは、他の使用について許容不可能であるとされる。これらの検査を通過したタグは、QA2フロッピ・ディスクに保存される固有ID番号を割り当てられる。さらに、各タグの試験結果も保存される。このステップを完了する際、首尾よくプログラムされ、かつ可読なタグだけが、検査プロセスを通過する。図8.2は、QA2ソフトウエアのスクリーンショットを示す。
【0024】
ステップ9:出荷と取扱い
QA2を通過したタグ10は、プラスチック・トレイ40に入れられる。トレイ40は80のタグを取り扱うことができ、20のトレイが1つのロットを形成する(したがって、1つのロットは、1600のタグからなる)。各ロットはまた、そのロットのすべてのタグのID番号とQA2試験結果を含むフロッピ・ディスク42をも含む。3つのロットが、1つのボックスに配置される。
【0025】
タグの1パーセントは、品質試験のために保持され、エンジニアリング・オフィスに送られる。タグのボックスは、ユーザに出荷される。
【0026】
図9.1は、80のタグを含んでいるトレイ40、およびこのトレイが属するロット用のフロッピ・ディスク42を示す。
【0027】
Med−ic(商標)ECMタグと共存可能な印刷センサ格子(PSG)の生産に含まれるステップの記述
ブリスタ・パッケージ市場のための多数のタグ10が製造され、次いで、タグを備えている各ブリスタ・パッケージに適合された印刷センサ格子(PSG)に各タグを結合させることが必要である。PSGは、ブリスタ・パッケージ自体のレイアウトに依拠する特定のパターンで導電破断性トレースを担持し、また、破断性トレースをタグ10と接続している導電性ステッチをも担持する。
【0028】
背景情報
ペーパ生産設備は、Med−ic(商標)ECMタグと共に機能するように、ペーパまたはペーパ・ラベル・ストックを設計し、製造する。次いで、PSGが、その表面上に印刷される。PSGはまた、格子44としても知られている。
【0029】
格子は、導電性糸、また別の特許出願の物質でステッチすることによってタグ10に接続された導電経路と抵抗経路からなる。これにより、タグ10と格子44は、電気的に連続して配置される。タグを格子に接続する詳細は、以下のステップ12において説明される。格子とタグを結合することにより、タグが格子の電気的特徴を監視することが可能になる。接続されたタグと格子からなる電気回路が、図B1に示されている。
【0030】
回路の動作
図B1において、タグ10と格子44にある構成要素は、「タグ」と「格子」とラベル付けされた矩形に封入される。電力が、3.3ボルトの電池(Vdd)によってこの回路に供給される。
【0031】
まず、Vddがコンデンサを充電するように、スイッチ1が閉じられる。制限抵抗が、コンデンサに電流が過剰に流れるのを防止する。コンデンサが約1.1ボルトに充電されると、コンパレータは1の値を記録する。これは、コンデンサの充電値がコンパレータの閾値より高いことを示す。図B2は、コンデンサを充電する動作を示す。
【0032】
コンパレータが1の値を記録すると、タイマがゼロに設定される。コンデンサは、格子の構成要素を経て接地に放電する。スイッチ2を閉じることにより、コンデンサは接地に放電することが可能になる。電流は、まず、コンデンサから格子の基準抵抗に流れる。電流が並列(図B1はG_スイッチ2と並列のR2を有する)の抵抗の位置に到達すると、電流は、最少抵抗値の経路を選択し、閉じたG_スイッチを通過する。すべての閉じたG_スイッチを通過した後、電流は、閉G_スイッチ2を経て接地点に進む。図B3は、コンデンサから放出された電流によって取られる経路を示す。
【0033】
回路のダイオードは、電流が制限抵抗を通って流れるのを防止する。したがって、電流は、図B3に示された経路を取るように強制される。基準抵抗は、格子回路のあらゆる他の抵抗より3倍大きい。格子の印刷は格子ごとに変化することがあるので、抵抗も異なることがある。基準抵抗は、コンデンサが放出しているとき、相対電流を確立するために平均値を特定のタグに提供する。
【0034】
コンデンサが放電し始めるとすぐに、タイマが、コンデンサが放電するのにかかる時間を測定するために始動される。コンデンサの放電値が1.1ボルトのコンパレータの閾値に到達した後、コンパレータは0の値を記録し、タイマを停止する。タイマによって測定された時間は、マイクロコントローラのEPROMに保存される。
【0035】
格子のG_スイッチ2が開かれる場合、図B4に示されるように、電流経路は変化する。この段階では、電流は、最小抵抗値の経路であるR2を通って流れる。R2を通る経路は、コンデンサがコンパレータの閾値に到達する時間を長くする。
【0036】
マイクロコントローラは、G_スイッチ2の開放時間と閉鎖時間を比較する。時間が整合しない場合、マイクロコントローラは、G_スイッチ2が開いていると判定する。
【0037】
ステップ10:センサ格子の印刷
抵抗と導電トレースのような電子構成要素は、ペーパまたはラベル・ストックの表面に印刷される。銀インクが、導電トレース46を印刷するために使用され、カーボン・インクが、抵抗48(抵抗経路)を印刷するために使用される。これらの印刷要素は、集合的に格子と呼ばれる。
【0038】
タグと格子は、タグが格子の電気的特徴の変化について格子を監視することを可能にする電子回路を形成する。図B1は、タグと格子によって形成された回路を概略的に示す。格子は、図10.1に示されるように、ペーパまたはラベル・ストックの上に印刷される。この格子は、背景セクションに記載されたように振る舞い、かつ動作する。
【0039】
他の特許出願に記載されているフレキソグラフィック印刷方法が、格子を印刷するために使用される。図10.2は、コーティングとインクをペーパの表面に段階的に加えることを示す。コーティングの代わりに、またはコーティングに加えて、保護自己付着テープが使用されることが可能である。
【0040】
図10.2において記述されたように、ステップ1は、ペーパの厚さを選択することを含む。10または12ポイントのペーパが、一般的に使用される。代替として、3ミルまたは同程度の自動接着性ラベル・ストックが使用されることが可能である。
【0041】
ステップ2において、硬化性紫外線(UV)コーティングの層がペーパに加えられる。このコーティングは、ペーパが湾曲すると、抵抗経路または導電経路に亀裂が形成されるのを防止する。亀裂は、経路の電気的連続性を妨害し、システムの誤作動を生じることがある。
【0042】
さらに、ペーパは繊維からなり、それにより、表面は不規則になり、温度と湿度の変化に対して鋭敏になる。ペーパの表面アーキテクチャが変化することにより、その上に印刷された経路の電気的特徴が変化する。硬化性UVコーティングにより、ペーパの表面はより一様になり、温度と湿度の影響に対して耐性になる。
【0043】
UVコーティングは、ペーパがクレイ・コーティングを有する場合、過度の柔軟性をも提供する。クレイ・コーティングは、ペーパに光沢を出すためにペーパに加えられる。ペーパが湾曲しているとき、クレイ・コーティングはもろく、亀裂が入ることがある。その結果、クレイ・コートに直接加えられたカーボン・インクまたは銀インクの経路は、その電気的連続性を失うことがある。硬化性UVコーティングをクレイ・コートに加えることは、これを防止する。ステップ3において、抵抗とトレースが、カーボン・インクまたは銀インクで印刷される。
【0044】
ステップ4は、硬化性UVコーティングの他の層を加えることを含む。この層は、カーボン・インクと銀インクの両方の上に加えられ、タグ以外の外部源との電気接触を防止するために、絶縁体として作用する。このコートはまた、カーボン・インクと銀インクの孔を充填し、結合材料として作用する。コーティングと連動して、またはコーティングの代わりに、自動接着性ペーパまたはプラスチック・テープを使用することができる。図10.1に示された格子は、図10.2の4つのステップの完了時に得られる。
【0045】
ペーパは、格子をその上に印刷することができる唯一の材料でない。ペーパ・ラベル・ストック、ポリマー膜、ペーパ裏打ちフォイルを使用することもできる。
【0046】
図10.3に示されるように、接着剤の層が、ペーパの底面に加えられる。
【0047】
ペーパが加熱されるとき、この接着剤は溶解して、ペーパが接触している他の表面にペーパを接着させる。このプロセスは、以下のステップ15において説明される。
【0048】
次いで、その印刷格子を有するペーパは、ダイ・カットされる。図10.4は、ダイ・カットされたペーパを示す。
【0049】
再び図B4を参照すると、G_スイッチ2は、電流の経路を変化させるために意図的に開かれる。格子上のスイッチを開放するために(図10.1を参照)、導電経路のセクションは、完全に破壊されなければならない。そのセクションを破壊するために、人が格子の特定の部分に圧力を加えることを必要とする。薬剤のブリスタ・パッケージがペーパ内部に配置され、プラスチック・ブリスタがペーパのダイ・カットされた孔を経て突出するとき、この措置が取られる。ペーパは、ブリスタ・パッケージを閉じるために熱封止される。このプロセスは、ステップ14において説明される。
【0050】
ブリスタ・パッケージの裏打ちを経てタブレットを押すことにより、格子の関連経路を破壊するというような方式で、格子は個々のブリスタと位置合わせされる。これにより、電流は、強制的に抵抗経路を取る。しかし、圧力が適切に加えられない場合、導電通路の破損は、格子の他のセクションにおいて生じる可能性がある。格子の適切な領域の破壊を容易にするために、ダイ・カットが、50のように、スイッチとして作用することを必要とする格子の領域周辺においてパターンをスコアリングする(切り目を入れる)ために使用される。図10.4は、ダイ・カットされた格子を示す。
【0051】
タブレットがそのブリスタから放出されるとき、タブレットは、格子の関連付けられたスコア領域のセクションにおいて経路を破壊する。封入されたブリスタ・パッケージを有する熱封止されたペーパが変形するとき、スコア50の半円形パターンが、しわが導電経路上に形成されるのを防止する。しわにより、導電経路の抵抗値は変化し、その結果システムは誤作動する。図10.5は、その関連付けられたスコア・パターンを有する破壊された経路を示す。
【0052】
スコアリング・パターンは、ドアのように作用し、タブレットは、格子を破壊して、滑り出ることが可能になる。
【0053】
ステップ11:格子抵抗値の検査
ペーパ格子がダイ切断された後、固有ID番号がそれに割り当てられる。次いで、格子の抵抗値を確認しなければならない。格子の抵抗値は、格子が許容可能である範囲になければならない。
【0054】
IDの生成と格子の抵抗値の確認は、「Package Quality Assurance One」(PQA1)ソフトウエアとして知られる適切なソフトウエアによって行われる。PQA1は、PCに接続されたラベル・メーカやマルチメータでPCに搭載される。開始されるとき、PQA1は、ラベル・メーカやマルチメータが接続されて、動作しているかを自動的に検出する。また、特定のデータベースやそれへの接続が存在することも検査する。このデータベースは、様々な形のペーパ基板についてすべてのID番号を含む。PQA1が、周辺装置やデータベースが接続されていることを確認した後、PQA1は、検査されているペーパのタイプをユーザに入力させる。<Print>ボタンが押されると、PQA1は、そのタイプのペーパの固有ID番号を検索し、ラベル・メーカを使用して、その番号が印刷されているラベルを生成する。このラベルはまた、ID番号を表すバーコードをも含む。図11.1は、PQA1ソフトウエアに入力されたペーパのタイプのスクリーンショットを示す。
【0055】
ラベルは、格子に隣接するペーパにペーストされ、そのペーパ格子のID番号を示す。PQA1は、ステップ1を完了し、ステップ2へ進み、そこで、固有ID番号を示し、ユーザが格子の抵抗値を測定することを可能にする。
【0056】
格子は、2つのより小さい格子52、54からなることが好ましい。格子を小格子に分割する理由は、1つの格子が故障しても、他のものが影響を受けず、格子全体は依然として動作するということである。また、抵抗値全体の大きさを半分だけ低減する。
【0057】
抵抗値は、プローブがまず共通と、格子1(52)の上に配置され、次いで、共通および格子2(54)の上に配置されるマルチメータを使用して測定される。抵抗値は、マルチメータによって、自動的に読み取られ、PQA1ソフトウエアに送信される。図11.2は、格子を示し、プローブが配置される小格子と領域を識別する。
【0058】
PQA1ソフトウエアは、測定された抵抗値を受け取り、これらの抵抗値が許容可能な範囲にあるかを見るために検査する。抵抗値が範囲外にある場合、PQA1は、赤色でその抵抗の場を強調する。図11.3は、両方のステップが完了しているPQA1ソフトウエアのスクリーンショットを示す。
【0059】
<Submit>ボタンが押されると、PQA1は、測定された抵抗値を特定の格子ID番号に関してデータベースに記録する。
【0060】
さらなる品質保証(QA)が、各印刷抵抗を測定することによって、32ドーズ格子と18ドーズ格子について行われる。図11.4は、各抵抗(黒、カーボン・インク経路)の測定を可能にするためにその上に印刷された銀インク・パッド56を有する32ドーズ格子を示す。
【0061】
接触パッド56が、各抵抗を2つの並列抵抗に分割する。個々の抵抗の抵抗値は、マルチメータの2つのプローブを隣接する接触パッドの上に配置することによって測定することができる。この手続きにより、格子の非破壊試験が可能になる。手続きを自動化するために、ネイル・ベッドを使用することができる。ある導電性インクは、他よりゆっくり乾燥し、このプロセス中、それらの導電率は変化する。そのようなインクでは、安定な抵抗値が出現するまで、印刷後の最初の3〜4週間中に反復抵抗値測定を実施することが望ましい。さらに、より遅い乾燥インクでは、格子の有用寿命中に生じる最終的な抵抗値を予測するために、そのような測定値を使用することが望ましい可能性がある。
【0062】
そのような測定中に得られた各抵抗の値Rは、以下のように計算される最小許容値と比較される。
Rmin>(Rref/3)−5%
【0063】
個々の抵抗を格子の基準抵抗と比較することができないことにより、複数の検知されていない放出事象を導入することがある。硬化プロセス中のいくつかの点においてそのような比較を行うことにより、格子基板における矛盾による異常なインク硬化が検出される。
【0064】
印刷された格子を有するペーパが湾曲するとき、格子の抵抗値は変化する。そのような抵抗値の変化により、取り付けられたタグは、不適切な事象を記録する(取付方法は、ステップ12において説明されている)。この課題に対処するために、第2のミラー格子が、ペーパの表面の上に印刷される。格子が湾曲するとき、ペーパ基板の両面に印刷された格子は、安定な抵抗値をタグに提供する。
【0065】
抵抗値の変化の説明
抵抗値全体は、抵抗の長さと印刷抵抗の平方単位あたりの抵抗値に基づく。式El1.1は、以下の関係を示す:
RTotal=Length*(RΩ/平方) (E11.1)
【0066】
ペーパの上に印刷された抵抗が、図11.5に断面図で示されている。この抵抗(R1)の抵抗値全体は、その長さ(L1)に平方単位あたりの抵抗値を乗算したものに等しい。
【0067】
ペーパが図11.6に示されるように凸状に湾曲している場合、抵抗の抵抗値全体(R1)は、抵抗の長さが増大しているので、変化する。新しい抵抗値R2は、R1より大きい。
【0068】
反対に、格子が凹状に湾曲している場合、抵抗の長さは減少し、抵抗値全体R3はR1より小さい。これは、図11.7に示されている。
【0069】
ミラー格子がペーパ基板の背面上に印刷される場合、湾曲により、R2は1つの側面上において増大し、R3は他の側面上において減少し、予想される抵抗値R1を与える。ペーパの両面側の2つの格子は共に、図11.8に示されるように、タグと電気的に連続していなければならない。この方法によって創出された等価回路が、図11.9に示されている。
【0070】
ステップ12:タグでのペーパのステッチ
QAを通過し、取付られた固有ID番号を有する格子は、ステッチング局に進む。ここで、Brother(商標)BAS−311F−0 Automated Stitching Machine 57(図12.1)が、銀導電性糸を使用して、印刷された格子の適切な点にタグを設ける。図12.2は、導電性ステッチ58を介して格子44に取り付けられたタグ10を示す。
【0071】
各ステッチ手続きは、視覚的に調査され、あらゆるゆるい導電性ファイバは除去され、保護自己接着ラベルが加えられる。
【0072】
格子にステッチされたタグは、格子におけるあらゆる著しい抵抗値変化の時間を記録する。本出願人は、以下で議論されるように、正確な時間を計算するために、固有の方法を実施する。
【0073】
タグによる時間の計算
PCによって計算された時間は、PCが原子時計と同期されているので、正確である。PCのクロックは、毎秒間隔T1で更新される。60間隔後、PCは、分カウンタを更新する。タグ10は、時間を計算するために、水晶共振子を含む発振器20を使用する。発振器は、タグのクロックを間隔T2ごとに更新する。一般的に、発振器によって計算される時間の精度は、水晶共振子の品質によって決定される。T2は、1秒にデルタΔを足したもの、または1秒からデルタΔを引いたものである。デルタΔは、水晶共振子によって導入される誤差である。図12.3は、1秒のPCの正確な時間間隔T1および発振器の時間間隔T2を示す。
【0074】
方程式E12.1は、T1とT2の関係を示す。
T1=T2±デルタΔ (E12.1)
【0075】
水晶共振子が良質である場合、デルタΔは小さい。しかし、精確な水晶共振子は、適切な周波数に較正するために時間を必要とするので、高価である。
【0076】
デルタΔを短縮するために、タグによって記録された精確な時間を計算するために読取り装置上でファームウエアを使用する方法が開発された。この方法は、T2において増分されるカウンタがCPUクロックカウンタの変化と一致するように、発振器の間隔T2を調節する。タグが読取り装置上で走査されるとき、読取り装置は、そのクロックの時間とタグのカウンタ値を記録し、それらをそれぞれTsync1およびNlocal1として示す。タグが再び走査されるとき、読取り装置は、再びそのクロック時間を記録し、タグのカウンタ値を記憶する。これらの値は、Tsync2およびNlocal2と示される。
【0077】
読取り装置は、タグの発振器が調節されるべきであるT2の値を計算するために、式E12.2を適用する。
T2new=(Tsync2−Tsync1)/(Nlocal2−Nlocal1) (E12.2)
【0078】
読取り装置は、タグによって記録されたすべての時間を調節するために、T2newと式E12.3を使用する。タグによって記録された個々の事象時間は、Teventと表される。
Tevent=Tsync1+(タグのカウンタ)*T2new (E12.3)
【0079】
ステップ13:タグと格子の間の接続の検査
ステッチされたタグと格子は、図B1に示されるように電子回路を形成する。この回路が創出されたことを確認するために、タグと格子の間の接続を確認しなければならない。タイマなどのタグの内部構成要素も、試験されなければならない。
【0080】
所有権「Package Quality Assurance2」(PQA2)ソフトウエアが、これらの試験を行う。PQA2は、バーコード・スキャナ、Certscan(商標)読取り装置、デジタル・カメラが、PQA2が装備されているPCに接続されることを必要とする。PQA2が開始され、ステッチされた格子とタグ・ユニットが、Certiscan(商標)読取り装置の上に配置される。読取り装置の上にある間、格子の基板に取り付けられたバーコード・ラベルは、バーコード・スキャナによって走査される。PQA2は、その格子のID番号である走査結果を受信し、結果が有効なID番号であることを確認するためにデータベースで検査する。検査が不首尾である場合、PQA2は、オペレータに問題を通知し、走査する次の格子とタグ・ユニットを要求する。ID番号が有効である場合、PQA2は、格子のID番号と整合するようにタグのID番号を設定する。PQA2は、また、タグのマイクロコントローラ・タイマを試験し、タグに格子の抵抗値を測定するように命令し、これらの測定された抵抗値を所定の抵抗値の範囲やPQA1によって決定された抵抗値と比較する。
【0081】
すべての動作が成功している場合、PQA2は、この格子とタグ・アセンブリを使用に許容可能であると判断し、「PASS」をそのスクリーンに表示する。図13.1は、PQA2によって「PASS」と判断されたステッチ・ペーパのスクリーンショットを示す。動作のいずれかが失敗する場合、PQA2は、ユーザがその格子およびタグ・ユニットを使用するのを禁じ、「FAIL」をそのスクリーンに表示する。
【0082】
PassまたはFailの状況に関係なく、格子とタグ・ユニットのデジタル画像が、将来の参照のためにPQA2によって自動的に撮られる。次いで、PQA2により、ユーザは、<Submit>を押すことによって、その動作のすべての結果を保存する。<Submit>が押された後、PQA2は、格子とタグ装置ID番号に関してデータベースにすべてのその結果を保存する。図13.2は、動作しているPCとPQA2ソフトウエアに取り付けられた周辺装置を有するPQA2ワークステーションを示す。
【0083】
ステップ14:ブリスタ・パッケージをステッチされたペーパに挿入する
薬剤を含んでいるブリスタ・パッケージが、ステッチされた格子とタグ・ユニットに挿入される。使用されるペーパのタイプは、挿入されているブリスタ・パッケージのタイプに依存する。図14.1は、14ドーズブリスタ・パッケージの前面と背面を示す。
【0084】
14ドーズペーパ格子が、14ドーズブリスタ・パッケージを収容するために必要である。ペーパ格子60は、ブリスタ・パッケージを挿入することを可能にする精確な寸法と場所を有するカット・アウトを有する。図14.2は、挿入されているブリスタ・パッケージを有する、および有さない14ドーズのペーパを示す。
【0085】
ペーパ基板は、格子、取り付けられたタグ、ブリスタ・パッケージを含むパッケージを創出するために折りたたまれる。図14.3は、ペーパ基板を折りたたむステップを図示し、記述する。最終結果は、すべての必須要素、すなわち個々のブリスタ内で保持されたピル、カプセル、または他の薬剤を有するブリスタ・パッケージと、ブリスタの内容物がブリスタから放出されるときに導電トレースが破断し、タグが時間とあらゆる他の関連情報を記録することが可能になるように、ブリスタ・パッケージの背面に接着された格子とを含むコンパクトなパッケージである。
【0086】
ステップ15:熱封止
図14.3のステップ5の折りたたまれたペーパは、ブリスタ・パッケージとステッチされたタグを含む。この段階で、折りたたまれたペーパは、機能パッケージを創出するために熱封止される。折りたたまれたペーパは、華氏320°(約160℃)で7秒熱封止機械62に配置される。図15.1は、熱封止機械62の図を示す。
【0087】
熱封止機械の温度は、機械の上のダイヤルによって設定される。温度ゲージが、現在の温度を示す。レバーが、底部の上にわたって上部を閉鎖する。
【0088】
以上は、Medic(商標)ECMタグの生産に関与するステップを記述した。本発明の精神から逸脱せずに、方法の変更を実施することができることを理解されたい。また、本方法は、同様の性質の他の産物に適用することができることも理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1.1】本発明の印刷回路ボードの(PCBの)シートを示す図である。
【図2.1】PCBの拡大図である。
【図3.1】プログラム情報をPCBに書き込む装置を示す図である。
【図3.2】書込プロセスの概略図である。
【図3.3】書込プロセス中に撮られるスクリーン・ショットを示す図である。
【図3.4】識別された不首尾のPCBを上に有するスクリーン・ショットを示す図である。
【図4.1】装備された電池を上に有するPCBを示す図である。
【図5.1A】PCB用のフォーム・カバーを示す図である。
【図5.1B】PCB用のフォーム・カバーを示す図である。
【図6.1】前面と背面にフォーム・カバーを有するPCBを示す図である。
【図7.1】個々のPCBに分離した後のPCBのシートを示す図である。
【図8.1】個々のPCBの完全性を検査するステップを示す図である。
【図8.2】図8.1の検査中に撮られるスクリーン・ショットを示す図である。
【図9.1】出荷の準備ができているPCBのバッチを示す図である。
【図B1】印刷センサ格子(PSG)に関して、タグの電気回路を示す図である。
【図B2】コンデンサを充電する動作を示す図である。
【図B3】コンデンサから放出された電流によって取られる経路を示す図である。
【図B4】スイッチG_スイッチ2が開かれるときの電流路を示す図である。
【図10.1】基板に印刷された格子の拡大図である。
【図10.2】コーティングおよびインクを基板に段階的に加えることを示す図である。
【図10.3】印刷およびコーティングされた格子の拡大セクションを示す図である。
【図10.4】基板に切断されたスコア・ラインを示す図である。
【図10.5】格子を経た物品の除去を示す図である。
【図11.1】所有ソフトウエアに入力されたペーパ・タイプのスクリーン・ショットを示す図である。
【図11.2】マルチメータがどこで2部分格子に接続されるかを示す図である。
【図11.3】許容可能な抵抗値の読みを有するスクリーン・ショットを示す図である。
【図11.4】32ドーズ格子を示す図である。
【図11.5】ペーパに印刷された抵抗を示す断面図である。
【図11.6】ペーパを凸状態に湾曲させる効果を示す図である。
【図11.7】ペーパを凹状態に湾曲させる効果を示す図である。
【図11.8】ペーパの両表面に印刷された抵抗を示す図である。
【図11.9】図11.8の構成に等価な回路を示す図である。
【図12.1】格子にタグを縫い付けるために使用する縫製機械を示す図である。
【図12.2】拡大図を隣接して有する、格子にステッチされたタグを示す図である。
【図12.3】タグによる時間計算を示す図である。
【図13.1】許容可能なステッチされたタグおよび格子アセンブリのスクリーン・ショットを示す図である。
【図13.2】品質保証ワークステーションを示す図である。
【図14.1】14ドーズブリスタ・パッケージの前面および背面を示す図である。
【図14.2】挿入されたブリスタ・パッケージを有する、および有さない14ドーズタグおよび格子アセンブリを示す図である。
【図14.3a】ブリスタ・パッケージをコンパクトな形状に折りたたむステップを示す図である。
【図14.3b】ブリスタ・パッケージをコンパクトな形状に折りたたむステップを示す図である。
【図14.3c】ブリスタ・パッケージをコンパクトな形状に折りたたむステップを示す図である。
【図14.3d】ブリスタ・パッケージをコンパクトな形状に折りたたむステップを示す図である。
【図14.3e】ブリスタ・パッケージをコンパクトな形状に折りたたむステップを示す図である。
【図15.1】タグと格子アセンブリをブリスタ・パッケージに組み立てる際に使用される熱封止機械を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブリスタから物品が放出されることにより、格子の構成要素として含まれる導電トレースを破断させるように、1つまたは複数の導電格子が面上に設けられたブリスタ・パッケージを製造する方法であって、
少なくともマイクロコントローラ手段、コンデンサ手段、発振器手段、抵抗手段、ダイオード手段を有する電子タグを準備するステップと、
タグ識別情報を前記マイクロコントローラ手段に転送するステップと、
電力を前記マイクロコントローラ手段に提供するために、電池電力手段を前記タグに装備するステップと、
前記タグとそれによって担持される構成要素の完全性を確認するステップと、
前記ブリスタ・パッケージのブリスタに位置合わせして導電トレースが配置されるように、そのトレースの所定のパターンを基板に印刷するステップと、
抵抗値のレベルが所定の限界内にあることを保証するために、前記トレースに関連付けられた抵抗値のレベルを確認するステップと、
前記タグの決められた接続点が前記トレースの決められた点に導電的に接続されるように、タグを前記格子に永続的に接続するステップと、
前記導電トレースとそれによって担持される前記タグを含む前記格子の完全性を確認するステップと、
前記格子の各導電トレースが、前記パッケージの選択されたブリスタと位置合わせされるように、格子をブリスタ・パッケージに接続するステップと
を有し、特定のブリスタに関連付けられたトレースが破断することにより、信号が前記タグに提供され、前記タグによって担持された前記マイクロコントローラ手段が、破断事象の発生時間を記録することが可能になる、方法。
【請求項2】
ブリスタから物品が放出されることにより、導電格子の構成要素として含まれる導電トレースを破断させるように、ブリスタ・パッケージに設けるための前記格子を製造する方法であって、
少なくともマイクロコントローラ手段、コンデンサ手段、発振器手段、抵抗手段、ダイオード手段を有する電子タグを準備するステップと、
タグ識別情報を前記マイクロコントローラ手段に転送するステップと、
電力を前記マイクロコントローラ手段に提供するために、電池電力手段を前記タグに装備するステップと、
前記タグとそれによって担持される構成要素の完全性を確認するステップと、
前記ブリスタ・パッケージのブリスタに位置合わせして導電トレースが配置されるように、そのトレースの所定のパターンを基板に印刷するステップと、
抵抗値のレベルが所定の限界内にあることを保証するために、前記トレースに関連付けられた抵抗値のレベルを確認するステップと、
前記タグの決められた接続点が前記トレースの決められた点に導電的に接続されるように、タグを前記格子に永続的に接続するステップと、
前記導電トレースとそれによって担持される前記タグを含む前記格子の完全性を確認するステップと、
ブリスタ・パッケージに組み立てるのに前記格子を利用可能とするステップとを含む、方法。
【請求項3】
前記準備するステップが、複数のプリント回路ボード(PCB)を適切な材料の準備されたシート上に印刷することを含み、各前記PCBが、前記マイクロコントローラ手段、コンデンサ手段、発振器手段、抵抗手段、ダイオード手段を組み込んだ所定の回路と、前記電池手段の位置とによって区画され、さらに各前記PCBが複数の孔をも含む請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記転送するステップが、PCBの前記シートをファームウエア書込み装置のネイル・ベッド部分に配置するステップと、前記シートの各PCB上の特定の接触点を、前記ファームウエア書込み装置に関連付けられたピン手段と接触させるステップと、前記タグ識別情報を前記装置から前記PCBマイクロコントローラ手段にバーニングするステップとを含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記タグ識別情報が、そのような各PCBの固有タグ識別番号とそのような各PCBに書き込まれたファームウエア・バージョンの識別を含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ファームウエア書込み装置がまた、前記発振器手段の較正を確認し、前記装置によって首尾よくプログラムされなかったあらゆるPCBを自動的にマークする請求項4または請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記電池電力手段が、はんだ付けによって関連PCBに装備される請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項8】
PCBの前記シートの少なくとも1つの面を覆うために、保護フォーム材料の層を加えるステップを含み、前記フォーム材料がタグ識別情報を含む請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの面と対向するPCBの前記シートの面にフォーム材料の層を加えるステップを含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
PCBの前記シートを個々のタグに分離するステップを含み、それぞれが、それに関連付けられそれ自体の固有識別情報を有する請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記完全性を確認するステップが、無作為に選択されたタグの前記マイクロコントローラ手段に書き込まれた電池試験ファームウエアを使用して、各前記電池電力手段について利用可能な寿命を確認するステップを含み、そのような電池試験ファームウエアが、延長時間期間にわたって特定のバッチについて電池電力手段の性能を監視するように、読取り装置によって促されるとき、読取り装置に表示するために規則的な間隔でエネルギー・レベルと電圧レベルの読みを記録する請求項10に記載の方法。
【請求項12】
各前記無作為に選択されたタグが、前記延長時間期間にわたって電圧を測定するために、タグに接続された基準抵抗を有する請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記完全性を確認するステップが、タイマと電池電力手段について電圧の完全性を検査するステップと、所定の最低基準を満たすことができないあらゆるタグをマークするステップとを含む請求項11に記載の方法。
【請求項14】
基板に加えられたトレースの前記所定のパターンが、印刷センサ格子(PSG)の完全性の確認後に、タグが取り付けられる前記PSGを決める請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項15】
トレースの前記パターンが、銀ベース・インクとカーボン・ベース・インクをそれぞれ使用して、前記基板の1つの面上に印刷される導電経路と抵抗経路を含み、前記印刷するステップが、第1硬化性紫外線(UV)コーティングを前記基板に加えることと、適切なインクを使用してトレースの前記パターンを加えることと、硬化性UVコーティングの第2コーティングを加えることとを含み、前記第1UVコーティングが、前記基板をより一様で、温度と湿度の影響に対して耐性にするように作用し、また、前記基板の柔軟性を向上させ、前記第2UVコーティングが、前記印刷インクを保護し、外部電源との望ましくない接触を防止するように作用する請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記基板が、ペーパ、ペーパ・ラベル・ストック、ポリマー膜、ペーパ裏打ちフォイルを備える基板の群から選択される請求項15に記載の方法。
【請求項17】
感熱性接着剤の層を前記基板の前記対向面に加えるステップを含み請求項14または請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記基板が、前記導電トレースと抵抗トレースをその上に担持する前記1つの面と対向する面上に自己接着性コーティングを有する商用ラベル・ストックである請求項14または請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記トレースに隣接する前記基板内の、ブリスタ・パッケージのブリスタが位置することになる領域を、前記基板の一連のスコア線を設けるようにダイ・カットし、ブリスタから物品を放出している最中にトレースが破断するのを容易にするステップを含む請求項14から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
タグをPSGに接続する前記ステップが、前記タグの接触点が、前記トレースに関連付けられた隣接する所定の接触点であるように、前記タグを前記基板の上に配置し、導電性の糸を使用して前記タグを前記基板のステッチするステップを含む請求項14から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記タグを前記PSGに前記ステッチすることに続いて、前記マイクロコントローラ内のタイミング機構および前記PSG上の前記導電トレースの抵抗値レベルが確認されるように、前記接続の完全性が確認される請求項20に記載の方法。
【請求項22】
すべての試験を通過する識別バーコードを各タグとPSGアセンブリに加え、印刷されたまたは提示されたすべての識別データを含めて、そのような各アセンブリを撮影するステップを含む請求項21に記載の方法。
【請求項23】
ブリスタ・パッケージの相当する面に接して、前記ブリスタ・パッケージ表面に当接している前記基板上に感熱性接着剤を有して請求項17に記載の許容可能なタグとPSGアセンブリを配置するステップと、前記タグとPSGアセンブリを前記ブリスタ・パッケージに接着させるように、そのような接着剤が瞬間的に融解するのに十分な時間、前記感熱性接着剤を活性化させるステップとを含む請求項22に記載の方法。
【請求項24】
ブリスタ・パッケージの相当する表面に接して、前記タグとPSGアセンブリを前記ブリスタ・パッケージに接着させる接着剤コーティングを前記基板上に有して請求項18に記載の許容可能なタグとPSGアセンブリを加えるステップを含む請求項22に記載の方法。
【請求項1】
ブリスタから物品が放出されることにより、格子の構成要素として含まれる導電トレースを破断させるように、1つまたは複数の導電格子が面上に設けられたブリスタ・パッケージを製造する方法であって、
少なくともマイクロコントローラ手段、コンデンサ手段、発振器手段、抵抗手段、ダイオード手段を有する電子タグを準備するステップと、
タグ識別情報を前記マイクロコントローラ手段に転送するステップと、
電力を前記マイクロコントローラ手段に提供するために、電池電力手段を前記タグに装備するステップと、
前記タグとそれによって担持される構成要素の完全性を確認するステップと、
前記ブリスタ・パッケージのブリスタに位置合わせして導電トレースが配置されるように、そのトレースの所定のパターンを基板に印刷するステップと、
抵抗値のレベルが所定の限界内にあることを保証するために、前記トレースに関連付けられた抵抗値のレベルを確認するステップと、
前記タグの決められた接続点が前記トレースの決められた点に導電的に接続されるように、タグを前記格子に永続的に接続するステップと、
前記導電トレースとそれによって担持される前記タグを含む前記格子の完全性を確認するステップと、
前記格子の各導電トレースが、前記パッケージの選択されたブリスタと位置合わせされるように、格子をブリスタ・パッケージに接続するステップと
を有し、特定のブリスタに関連付けられたトレースが破断することにより、信号が前記タグに提供され、前記タグによって担持された前記マイクロコントローラ手段が、破断事象の発生時間を記録することが可能になる、方法。
【請求項2】
ブリスタから物品が放出されることにより、導電格子の構成要素として含まれる導電トレースを破断させるように、ブリスタ・パッケージに設けるための前記格子を製造する方法であって、
少なくともマイクロコントローラ手段、コンデンサ手段、発振器手段、抵抗手段、ダイオード手段を有する電子タグを準備するステップと、
タグ識別情報を前記マイクロコントローラ手段に転送するステップと、
電力を前記マイクロコントローラ手段に提供するために、電池電力手段を前記タグに装備するステップと、
前記タグとそれによって担持される構成要素の完全性を確認するステップと、
前記ブリスタ・パッケージのブリスタに位置合わせして導電トレースが配置されるように、そのトレースの所定のパターンを基板に印刷するステップと、
抵抗値のレベルが所定の限界内にあることを保証するために、前記トレースに関連付けられた抵抗値のレベルを確認するステップと、
前記タグの決められた接続点が前記トレースの決められた点に導電的に接続されるように、タグを前記格子に永続的に接続するステップと、
前記導電トレースとそれによって担持される前記タグを含む前記格子の完全性を確認するステップと、
ブリスタ・パッケージに組み立てるのに前記格子を利用可能とするステップとを含む、方法。
【請求項3】
前記準備するステップが、複数のプリント回路ボード(PCB)を適切な材料の準備されたシート上に印刷することを含み、各前記PCBが、前記マイクロコントローラ手段、コンデンサ手段、発振器手段、抵抗手段、ダイオード手段を組み込んだ所定の回路と、前記電池手段の位置とによって区画され、さらに各前記PCBが複数の孔をも含む請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記転送するステップが、PCBの前記シートをファームウエア書込み装置のネイル・ベッド部分に配置するステップと、前記シートの各PCB上の特定の接触点を、前記ファームウエア書込み装置に関連付けられたピン手段と接触させるステップと、前記タグ識別情報を前記装置から前記PCBマイクロコントローラ手段にバーニングするステップとを含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記タグ識別情報が、そのような各PCBの固有タグ識別番号とそのような各PCBに書き込まれたファームウエア・バージョンの識別を含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ファームウエア書込み装置がまた、前記発振器手段の較正を確認し、前記装置によって首尾よくプログラムされなかったあらゆるPCBを自動的にマークする請求項4または請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記電池電力手段が、はんだ付けによって関連PCBに装備される請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項8】
PCBの前記シートの少なくとも1つの面を覆うために、保護フォーム材料の層を加えるステップを含み、前記フォーム材料がタグ識別情報を含む請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの面と対向するPCBの前記シートの面にフォーム材料の層を加えるステップを含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
PCBの前記シートを個々のタグに分離するステップを含み、それぞれが、それに関連付けられそれ自体の固有識別情報を有する請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記完全性を確認するステップが、無作為に選択されたタグの前記マイクロコントローラ手段に書き込まれた電池試験ファームウエアを使用して、各前記電池電力手段について利用可能な寿命を確認するステップを含み、そのような電池試験ファームウエアが、延長時間期間にわたって特定のバッチについて電池電力手段の性能を監視するように、読取り装置によって促されるとき、読取り装置に表示するために規則的な間隔でエネルギー・レベルと電圧レベルの読みを記録する請求項10に記載の方法。
【請求項12】
各前記無作為に選択されたタグが、前記延長時間期間にわたって電圧を測定するために、タグに接続された基準抵抗を有する請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記完全性を確認するステップが、タイマと電池電力手段について電圧の完全性を検査するステップと、所定の最低基準を満たすことができないあらゆるタグをマークするステップとを含む請求項11に記載の方法。
【請求項14】
基板に加えられたトレースの前記所定のパターンが、印刷センサ格子(PSG)の完全性の確認後に、タグが取り付けられる前記PSGを決める請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項15】
トレースの前記パターンが、銀ベース・インクとカーボン・ベース・インクをそれぞれ使用して、前記基板の1つの面上に印刷される導電経路と抵抗経路を含み、前記印刷するステップが、第1硬化性紫外線(UV)コーティングを前記基板に加えることと、適切なインクを使用してトレースの前記パターンを加えることと、硬化性UVコーティングの第2コーティングを加えることとを含み、前記第1UVコーティングが、前記基板をより一様で、温度と湿度の影響に対して耐性にするように作用し、また、前記基板の柔軟性を向上させ、前記第2UVコーティングが、前記印刷インクを保護し、外部電源との望ましくない接触を防止するように作用する請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記基板が、ペーパ、ペーパ・ラベル・ストック、ポリマー膜、ペーパ裏打ちフォイルを備える基板の群から選択される請求項15に記載の方法。
【請求項17】
感熱性接着剤の層を前記基板の前記対向面に加えるステップを含み請求項14または請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記基板が、前記導電トレースと抵抗トレースをその上に担持する前記1つの面と対向する面上に自己接着性コーティングを有する商用ラベル・ストックである請求項14または請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記トレースに隣接する前記基板内の、ブリスタ・パッケージのブリスタが位置することになる領域を、前記基板の一連のスコア線を設けるようにダイ・カットし、ブリスタから物品を放出している最中にトレースが破断するのを容易にするステップを含む請求項14から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
タグをPSGに接続する前記ステップが、前記タグの接触点が、前記トレースに関連付けられた隣接する所定の接触点であるように、前記タグを前記基板の上に配置し、導電性の糸を使用して前記タグを前記基板のステッチするステップを含む請求項14から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記タグを前記PSGに前記ステッチすることに続いて、前記マイクロコントローラ内のタイミング機構および前記PSG上の前記導電トレースの抵抗値レベルが確認されるように、前記接続の完全性が確認される請求項20に記載の方法。
【請求項22】
すべての試験を通過する識別バーコードを各タグとPSGアセンブリに加え、印刷されたまたは提示されたすべての識別データを含めて、そのような各アセンブリを撮影するステップを含む請求項21に記載の方法。
【請求項23】
ブリスタ・パッケージの相当する面に接して、前記ブリスタ・パッケージ表面に当接している前記基板上に感熱性接着剤を有して請求項17に記載の許容可能なタグとPSGアセンブリを配置するステップと、前記タグとPSGアセンブリを前記ブリスタ・パッケージに接着させるように、そのような接着剤が瞬間的に融解するのに十分な時間、前記感熱性接着剤を活性化させるステップとを含む請求項22に記載の方法。
【請求項24】
ブリスタ・パッケージの相当する表面に接して、前記タグとPSGアセンブリを前記ブリスタ・パッケージに接着させる接着剤コーティングを前記基板上に有して請求項18に記載の許容可能なタグとPSGアセンブリを加えるステップを含む請求項22に記載の方法。
【図1.1】
【図2.1】
【図3.1】
【図3】
【図3.3】
【図3.4】
【図4.1】
【図5.1A】
【図5.1B】
【図6.1】
【図7.1】
【図8.1A】
【図8.1B】
【図8】
【図9.1】
【図B1】
【図B2】
【図B3】
【図B4】
【図10】
【図10】
【図10】
【図10】
【図10.5】
【図11.1】
【図11】
【図11.3】
【図11.4】
【図11】
【図11】
【図11】
【図11】
【図11.9】
【図12.1】
【図12.2A】
【図12.2B】
【図12】
【図13.1】
【図13】
【図14】
【図14】
【図14】
【図14】
【図14】
【図14】
【図14】
【図15.1】
【図2.1】
【図3.1】
【図3】
【図3.3】
【図3.4】
【図4.1】
【図5.1A】
【図5.1B】
【図6.1】
【図7.1】
【図8.1A】
【図8.1B】
【図8】
【図9.1】
【図B1】
【図B2】
【図B3】
【図B4】
【図10】
【図10】
【図10】
【図10】
【図10.5】
【図11.1】
【図11】
【図11.3】
【図11.4】
【図11】
【図11】
【図11】
【図11】
【図11.9】
【図12.1】
【図12.2A】
【図12.2B】
【図12】
【図13.1】
【図13】
【図14】
【図14】
【図14】
【図14】
【図14】
【図14】
【図14】
【図15.1】
【公表番号】特表2008−533551(P2008−533551A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−551523(P2007−551523)
【出願日】平成18年1月20日(2006.1.20)
【国際出願番号】PCT/CA2006/000074
【国際公開番号】WO2006/076806
【国際公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(504397295)インテリジェント・デバイシーズ・インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月20日(2006.1.20)
【国際出願番号】PCT/CA2006/000074
【国際公開番号】WO2006/076806
【国際公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(504397295)インテリジェント・デバイシーズ・インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】
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