説明

電子ブレーキシステム用のペダルアセンブリ

電気−機械式ブレーキ装置は、ブラケット(20)と、ブラケット(20)によって支持されるペダルアーム(40)とを含む。ブラケット(20)およびペダルアーム(40)の一方は、カム体(72)をもたらす。ペダルアーム(40)およびブラケット(20)の他方は、カムフォロワ(64)をもたらす。カム体(72)およびカムフォロワ(64)の一方は回転可能である。カムバイアス(86)は、回転可能な一方のカム体(72)およびカムフォロワ(64)をブラケット(20)およびペダルアーム(40)の一方に相互接続する。ペダルアーム(40)がブラケット(20)の方に移動するにつれ、カムフォロワ(64)はカム体(72)に沿って動き、カムバイアス(86)を圧縮させて純粋に機械式ブレーキシステムの感じをシミュレーションする。特定の実施例において、ブラケット(20)はカム体(72)をもたらし、他の実施例では、ペダルアーム(40)がカム体をもたらす。特定の実施例において、カム体(72)が回転するのに対して、他の実施例ではカムフォロワ(64)が回転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は2010年2月4日に出願された米国特許出願連続番号第61/337,500号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
1.発明の分野
純粋に機械式ブレーキシステムの感じをシミュレーションするための装置である。
【0003】
2.先行技術の説明
純粋に機械式ブレーキシステムの感じをシミュレーションするための電気−機械式システムは先行技術において周知である。これらのシステムは、たとえば「電気指令式ブレーキ」技術を用いる。この「電気指令式ブレーキ」において、車両のブレーキペダルに対する運転手の足の力がマスタシリンダの流体圧に対応する純粋に機械式システムの代わりに、制動力はブレーキペダルの位置を追跡するセンサーからのデータと相互に関連付けられる。
【0004】
たとえば、Crombez他の米国特許第7,748,792号は、車両が「電気指令式ブレーキ」で操作された場合に、機械式システムの感じをシミュレーションするためのシステムを開示している。このシステムは、ブラケットと、ブラケットによって可動可能に支持されるペダルアームとを含む。ばねはブラケットへのペダルアームの動きに対して抵抗をもたらすが、この抵抗は純粋に機械式システムの抵抗をシミュレーションするものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
回転可能なカム体に対して偏倚されるカムフォロワもよく知られている。たとえば典型的な内燃機関は、燃焼室へのバルブを開閉するために、回転可能なカム体に対して偏倚されるカムフォロワを含む。カムフォロワはカム体に延在する。カムバイアスはカムフォロワをカム体に対して偏倚させる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の概要
ブラケットおよびブラケットによって可動可能に支持されるペダルアームがある。ブラケットおよびペダルアームの一方は、カム体をもたらす。ブラケットおよびペダルアームの他方は、カムフォロワをもたらす。カムバイアスは、カム体およびカムフォロワの一方を、ブラケットおよびペダルアームの一方に相互接続し、カムフォロワおよびカム体を互いに対して偏倚させる。カム体およびカムフォロワの一方は回転可能である。カムバイアスは、回転可能な一方のカム体およびカムフォロワを、ブラケットおよびペダルアームの一方に相互接続する。カムフォロワは、前記カムバイアスからの抵抗に抗してカム体に沿って徐々に進み、その間前記ペダルアームは前記ブラケットに向かって移動して、純粋に機械式ブレーキシステムの感じをシミュレーションする。
【0007】
本発明の他の利点は、添付の図面と併せて、以下の詳細な説明を参照することにより、もっとよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の装置に従い、装置の3つの試験で、純粋に機械式システムにおいて、ペダルアームがブラケットに近付くにつれ、ペダルアームのブラケットへの移動に抗する抵抗を比較するグラフ図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る装置の斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る装置のバックの斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る装置の側面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る位置センサーの図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る装置の斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る装置の部分的断面の側面図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係る装置の斜視図である。
【図9】本発明の第4の実施例に係る装置の斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施例に係る装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
発明の詳細な説明
図面内では同様の参照符号は対応する部分を示す図2−図5を参照して、純粋に機械式ブレーキシステムの感じをシミュレーションするための装置は、中央平坦部122を有するブラケット120を含み、下端部124および上端部126を有する。下端部124はブレーキロッド(図示されていない)が中を通るためのアパーチャ128を規定する。ブラケット120は、互いに離れている左アーム130および右アーム132を含み、各アームは上端部126から垂直に上方向に延在する。左アーム130および右アーム132の各々は、ブラケット120を車両の(図示されていない)ファイアウォールに取付けるために、垂直に延在するフランジ134をもたらす。
【0010】
左アーム130および右アーム132の各々は、中を垂直に延在するピボット穴136を規定する。各ピボット穴136は回動軸Aに沿って互いに同心である。ピボットロッド137は各ピボット穴136の中を通って、ピボット穴136によって支持される。ピボット管138はピボットロッドを取囲んで回転可能に支持される。ペダルアーム140は、左アーム130および右アーム132の間にあるピボット管138に固定される近位端部142と遠位端部144との間に延在する。ペダルアーム140の遠位端部144にはパッド146が固定されている。
【0011】
図2に示される装置のような第1の実施例において、右アーム132はセンサースロット148を規定する。センサースロット148は弓状であり、回動軸Aと同心である。装置は位置センサー150を含み、その一例はKSRによって製造された種類の非接触型位置センサーであって、米国特許第7,221,154号に開示されているものである。位置センサー150は、センサースロット148に配置されるセンサーフォロワ152を有する。ペダル戻りロッド154はペダルアーム140から垂直に延在し、回動軸Aと平行である。ペダル戻りばね156はブラケット120の中央平坦部122からペダル戻りロッド154に延在して、ペダルアーム140をホームポジションに偏倚させる。ペダル戻りばね156は、ペダル戻りロッド154とペダル戻りばね156との間に配置されるサドル158を有し、ペダル戻りロッド154とペダル戻りばね156との間で相対的回転を可能にする。
【0012】
ストップアーム160はペダルアーム140から延在する。ストップブラケット162は右アーム132から延在して、ストップアーム160をペダルアーム140のホームポジションにおいて係合させて、ペダルアーム140がホームポジションを通過する動きを防ぐ。カムフォロワ164は円筒形であり、ペダルアーム140から垂直に延在し、回動軸Aと平行である。ブラケット120はカムサポート166を含み、カムサポート166は右アーム132に隣接して、ブラケット120の下端部124から垂直に上方向に延在する。ボス168は円筒形であり、カムサポート166から垂直に延在してペダルアーム140に向かう。カムサポート166は、ボス168から外方向に延在するカムピン170を含む。
【0013】
カム体172は弓状に、カムピン170に蝶番で固定されているピボット端部174からトラフポイント176を通って移動端部178に延在して三日月形をもたらし、凸状でありかつブラケット120に面する内側面180と、内側面180の反対側に凹状のカム面182とを有する。カム面182はカムフォロワ164に対して摺動可能に配置されている。カム体172の下アンカー184は、トラフポイント176に隣接して配置される。下アンカー184は内側面180から半径方向外側に向かって延在する。カムプラー190は、ブラケット120の下端部124および下アンカー184を相互接続するばねであり、カム体172のカム面182をカムフォロワ164に対して引っ張る。カム体172の上アンカー188はトラフポイント176と移動端部178との間で配置されている。上アンカー188は内側面180から垂直に延在し、回動軸Aと平行である。カムバイアス186は、ブラケット120の上端部126を上アンカー188に相互接続するばねであり、カム体172のカム面182をカムフォロワ164に対して引っ張る。
【0014】
カムフォロワ164は、ペダルアーム140のホームポジションにおいて、ピボット端部174に隣接して、カム体172のカム面182と接する。カムフォロワ164はカム面182に沿ってピボット端部174の隣からトラフポイント176に向かって徐々に進み、次に移動端部178に向かって動いて、カムバイアス186およびカムプラー190を伸長させ、その間ペダルアーム140はピボット管138とともに回転してブラケット120の方に進んで、純粋に機械式ブレーキシステムの感じをシミュレーションする。カムフォロワ164はカム面182に沿って徐々に進み、カムバイアス186を緩和させ、カムプラー190を緩和させ、その間ペダルアーム140はピボット管138とともに回転してブラケット120から離れて、純粋に機械式ブレーキシステムの感じをシミュレーションする。
【0015】
図6に示されるような第2の実施例において、1対のねじりばね292が、ピボット管238の周りに、左アーム230および右アーム232の間に配置される。一方のねじりバネ292は、ペダルアーム240の上部242のいずれか片側にある。各ねじりばね292は、ペダルアーム240と右アーム232および左アーム230の異なる一方と係合して、ブラケット220に向かうピボット管238を中心としたペダルアーム240の動きに抗する。ばね対292はペダルアーム240のホームポジションに向かって、ペダルアーム240を偏倚させる。
【0016】
カムフォロワ264は回動軸Aと平行に、ペダルアーム240から垂直に延在する。ブラケット220は、左アーム230に隣接して、ブラケット220の下端部224から延在するカムサポート266を含む。カムサポート266は弓状である摩擦面296をもたらす。ブラケット220は、回動軸Aと平行に、カムサポート266から延在するカムピン270を含む。
【0017】
カム体272は弓状に、カムピン270に蝶番で固定されているピボット端部274からトラフポイント276を通って移動端部278に延在して三日月形を規定し、さらに凹状のカム面282を有する。カム体272は、摩擦面296とカムバイアス286との間で、蝶番で固定されるシュー298を有し、カム体272の動きに対して摩擦抵抗を与える。シュー298の蝶番端部300は、カム体272の移動端部278に対して回転可能に接続される。シュー298は蝶番端部300から、摩擦面296に対して摺動可能に配置される摩擦端部302まで延在する。カム体272のばね保持部304は、移動端部278とトラフポイント276との間でカム体272に回転可能に接続され、カムバイアス286とシュー298との間に配置される。カムバイアス286はブラケット220のカムサポート266とカム体272のばね保持部304とを相互接続させる。
【0018】
図8に示されるような第3の実施例において、ブラケット420にはアクセルアセンブリ506が取付けられている。1対のねじりばね492がピボット管438の周りに、左アーム430および右アーム432の間に配置される。一方のねじりばね492は、ペダルアーム440のいずれか片側にあり、各々はペダルアーム440と右アーム432および左アーム430の異なる他方と係合させ、ブラケット420に向かうピボット管438を中心としたペダルアーム440の動きに抗し、ペダルアーム440のホームポジションに向かって、ペダルアーム440を偏倚させる。
【0019】
カム体472は、ペダルアーム440に隣接して第1の端部508の間でペダルアーム440から弓状に、内側面476に沿って第2の端部510に延在し、三日月形をもたらす。内側面476は、ペダルアーム440の遠位端部444に面して凸状であり、内側面476と反対側のカム面482は凹状である。
【0020】
ブラケット420は1対のロッカーピンアーム512を含み、各々はブラケット420の下端部から上方向に延在する。各ロッカーピンアーム512は、中を垂直に延在しかつ回動軸Aに対して平行であるロッカーピン穴514を規定する。各ロッカーピン穴514は互いに同心である。ブラケット420は、ロッカーピン穴514内に回転可能に配置され、ロッカーピン穴514の間で延在するロッカーピン516を含む。
【0021】
カムフォロワ464は、ブラケット420のロッカーピン516に蝶番で固定されるピボット端部474から移動端部478に延在する。ロッカーアームの移動端部478は、皿形状のばね保持部504を規定する。ロッカーアームの移動端部478はさらに1対のローラ穴518を規定する。移動端部478のローラ520は、カムフォロワ464のローラ穴518内に回転可能に配置されている。カム体472のローラ520は、カム面482に対して摺動可能に配置されている。カムバイアス486は、ブラケット420とカムフォロワ464のばね保持部504とを相互接続するばねであり、カムフォロワ464をカム面482に対して押す。
【0022】
ローラ520は、ペダルアーム440のホームポジションにおいて、第1の端部508に隣接してカム体472のカム面482に接する。ローラ520はカム面482に沿って第1の端部508の隣からトラフポイントに向かって徐々に進み、次に第2の端部510に向かって動いて、カムバイアス486を圧縮させ、その間ペダルアーム440はピボット管438とともに回転してブラケット420の方に進んで、純粋に機械式ブレーキシステムの感じをシミュレーションする。ローラ520はカム面482に沿って第1の端部508に向かって徐々に進み、カムバイアス486を緩和させ、その間ペダルアーム440はピボット管438を中心に回転してホームポジションに向かい、純粋に機械式ブレーキシステムの感じをシミュレーションする。
【0023】
図9に示されるような第4の実施例では、1対のねじりばね692がある。各ねじりばね692はピボット管638の周りに、左アーム630および右アーム632の間で配置される。一方のねじりばね692はペダルアーム640のいずれか片側にあり、各々はペダルアーム640と右アーム632および左アーム630の異なる他方とを係合させて、ピボット管638を中心としたペダルアーム640のブラケット620への移動に抗して、ペダルアーム640のホームポジションに向かって、ペダルアーム640を偏倚させる。位置センサー650が左アーム630に固定されて、ペダルアーム640の角度位置を検出する。スイッチブラケット660はペダルアーム640から延在して、ブレーキランプスイッチを起動させる。ストップボルト722は、カムフォロワ664とペダルアーム640の近位端部642との間で、かつカムフォロワ664に隣接してペダルアーム640を通って延在し、ブラケット620に固定されて、ペダルアーム640がホームポジションを越えて移動することを防ぐ。
【0024】
カム体672はブラケット620の下端部624に固定される第1の端部708から、トラフポイント676を通ってペダルアーム640に向かって延在し、第2の端部710に到達する。カム体672はカム面682をもたらし、カム面682は弓状である。
【0025】
カムフォロワ664のピボット端部674は近位端部642と遠位端部644との間で、ペダルアーム640に蝶番で固定され、移動端部678に延在する。カムフォロワ664は、カムフォロワ664の移動端部678上に回転可能に取付けられ、かつカム面682に対して摺動可能なローラ720を含む。
【0026】
バイアスクレビス(Uリンク)724はカムフォロワ664の移動端部678に蝶番で取付けられる。ペダルアーム640は、カムフォロワ664のピボット端部674とペダルアーム640の遠位端部644との間に蝶番で取付けられ、ブラケット620に向かって延在するバイアス保持部726を有する。カムバイアス686はバイアス保持部726およびバイアスクレビス724を相互接続する。カムバイアス686は、カムフォロワ664をカム面682に対して押すためのバイアスばね728と、バイアスばね728を保持するためのばねコレクタ730とを含む。
【0027】
カムフォロワ664は、ペダルアーム640のホームポジションにおいて、第2端部710に隣接して、カム体672のカム面682に接する。カムフォロワ664は第2端部710の隣からカム面682に沿ってトラフポイント676に向かって徐々に進み、次に第1の端部708に進んで、バイアスばね728を圧縮させ、その間ペダルアーム640はピボット管638とともに回転してブラケット620に向かう。カムフォロワ664はカム面682に沿って第1の端部708に向かって徐々に進み、カムバイアス686を緩和させ、その間ペダルアーム640はホームポジションに向かってピボット管638を中心として回転して、純粋に機械式ブレーキシステムの感じをシミュレーションする。
【0028】
明らかに、本発明の多くの変形および変更は上記の教示に照らして可能であり、添付の請求項の範囲内において具体的に記載された態様以外の態様で実施することができる。以上の記載は本発明の新規性がその有用性をもたらすすべての組合せを網羅するものと考えられる。装置クレームでの「前記」の用語は、本発明の範囲内に含まれることを意図する積極的な記載である先行詞を指し、theはクレームの範囲内に含まれることを意図しない用語の前に出てくる。さらに請求項での参照符号は便宜上のためにあり、限定するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
純粋に機械式ブレーキシステムの感じをシミュレーションするための電気−機械式ブレーキ装置であって、ブレーキ装置は
ブラケットおよび前記ブラケットによって可動可能に支持されるペダルアームを備え、
前記ブラケットおよび前記ペダルアームの一方はカム体をもたらし、
前記ブラケットおよび前記ペダルアームの他方は、カムフォロワをもたらし、さらに
前記カム体および前記カムフォロワの一方を前記ブラケットおよび前記ペダルアームの一方に相互接続して、前記カムフォロワおよび前記カム体を互いに対して偏倚させるカムバイアスを備え、
前記カム体および前記カムフォロワの一方は回転可能であり、前記カムバイアスは回転可能な一方の前記カム体および前記カムフォロワを前記ブラケットおよび前記ペダルアームの一方に相互接続し、
前記カムフォロワは前記カムバイアスからの抵抗に抗して前記カム体に沿って徐々に移動し、その間前記ペダルアームは前記ブラケットの方に移動して、純粋に機械式ブレーキシステムの感じをシミュレーションする、装置。
【請求項2】
前記カムフォロワは前記ペダルアームから延在し、前記カム体は前記ブラケットから延在しかつ回転可能であり、前記カムバイアスは前記ブラケットを前記カム体に相互接続する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
カムプラーは、前記カム体および前記ブラケットを相互接続して、前記カム面を前記カム体に対して引っ張る、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ブラケットは前記ブラケットから延在するカムサポートを含み、ボスが設けられ、前記ブラケットは前記ボスから外方向に延在し、かつ前記カム体を回転可能に支持するカムピンを含む、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記カム体は弓状に、前記カムピンに蝶番で固定されているピボット端部からトラフポイントを通って移動端部に延在して三日月形をもたらし、凹状でありかつ前記カムフォロワに対して摺動可能に配置されるカム面を有し、前記カム体は前記トラフポイントに隣接して配置されかつ前記内側面から半径方向外側に延在する下アンカーを有し、前記カムプラーは前記ブラケットと前記カム体の前記下アンカーとを相互接続して、前記カム体の前記カム面を前記カムフォロワに対して押すばねであり、前記カム体は前記トラフポイントと前記移動端部との間に配置され、かつ前記内側面から垂直に延在する上アンカーを有し、前記カムバイアスはばねであり、前記ブラケットを前記カム体の前記上アンカーに相互接続する、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
ペダル戻りロッドは、前記回動軸と平行に前記ペダルアームから垂直に延在し、ペダル戻りばねは、前記ブラケットから前記ペダル戻りロッドに延在して前記ペダルアームをホームポジションに偏倚させ、前記ペダル戻りばねは前記ペダル戻りロッドと前記ペダル戻りばねとの間に配置されるサドルを有して、前記ペダル戻りロッドと前記ペダル戻りばねとの間の相対的回転を可能にし、前記装置は前記ペダルアームの位置を測定するために、前記ブラケットに固定される位置センサーを含む、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記ブラケットは摩擦面をもたらすカムサポートを含み、前記カム体はシューを有し、前記シューは前記カム体に蝶番で固定され、かつ前記摩擦面と前記カムバイアスとの間に配置され、前記カム体の動きに対して摩擦抵抗を与える、請求項2に記載の装置。
【請求項8】
前記ブラケットは前記カムサポートから垂直に延在するカムピンを含み、前記カム体は弓状に、前記カムピンに蝶番で固定されるピボット端部からトラフポイントを通って移動端部に延在して三日月形を規定し、凹状であるカム面をもたらし、前記カム体は前記移動端部と前記トラフポイントとの間で、前記カム体に回転可能に接続されるばね保持部を有し、前記ばね保持部は前記カムバイアスと前記シューとの間に配置され、前記カムバイアスは前記ブラケットの前記カムサポートを前記カム体の前記ばね保持部に相互接続して、前記カムフォロワを前記カム面に対して押す、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記カムフォロワは前記回動軸と平行に前記ペダルアームから延在し、前記摩擦面は弓状であり、前記シューは前記移動端部において前記カム体に対して回転可能に接続される蝶番端部を有し、前記シューは前記蝶番端部から前記摩擦面に対して摺動可能に配置される摩擦端部に延在し、前記カムバイアスは前記カムサポートおよび前記ばね保持部を相互接続するばねであって、前記カム体を前記カムフォロワに対して押し、かつ前記シューの前記摩擦端部を前記カムサポートの前記摩擦面に対して押さえる、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記カムフォロワは回転可能であり、前記ブラケットから延在し、前記カム体は前記ペダルアームから延在し、前記カムバイアスは前記ブラケットを前記カムフォロワに相互接続する、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記カムフォロワは、前記ブラケットに蝶番で固定されるピボット端部から移動端部に延在し、前記移動端部はローラを有し、前記カムフォロワの前記ローラは前記カム体に対して摺動可能に配置され、前記移動端部はばね保持部を有し、前記カムバイアスは前記ブラケットと前記カムフォロワの前記ばね保持部との間に延在する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記ブラケットはアクセルアセンブリが取付けられており、前記カム体は弓状に、前記ペダルアームに隣接する第1の端部間で前記ペダルアームから、トラフポイントを通って第2の端部に延在して、三日月形をもたらし、凹状であるカム面を有し、前記ブラケットは1対のロッカーピンアームを含み、各ロッカーピンアームは前記ブラケットから上方向に延在し、前記ブラケットは前記ロッカーピンアームによって回転可能に支持されるロッカーピンを含み、前記カムフォロワの前記ピボット端部は前記ブラケットの前記ロッカーピンに蝶番で固定され、前記カムフォロワの前記移動端部は皿形状のばね保持部を規定する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記カムフォロワは回転可能であり、かつ前記ペダルアームから延在し、前記カム体は前記ブラケットから延在し、前記カムバイアスは前記ペダルアームおよび前記カムフォロワを相互接続する、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記カムフォロワは、前記ペダルアームに蝶番で固定されるピボット端部から移動端部に延在し、前記移動端部はローラを有し、前記カムフォロワの前記ローラは前記カム体に対して摺動可能に配置され、前記カムバイアスは前記ペダルアームと前記カムフォロワの前記移動端部との間に延在する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記カム体は、前記ブラケットに固定される第1の端部からトラフポイントを通って延在し、前記ペダルアームの方向に第2の端部に進み、前記カム体は弓状であるカム面をもたらし、バイアスクレビスが前記カムフォロワの前記移動端部に蝶番で取付けられ、前記ペダルアームは蝶番で固定されるバイアス保持部を有し、前記バイアス保持部はそこから前記ブラケットに向かって延在し、前記カムバイアスは前記バイアス保持部および前記バイアスクレビスを相互接続し、さらにバイアスばねを含んで前記カムフォロワを前記カム面に対して押出し、さらに前記バイアスばねを保持するためのばねコレクタを含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
位置センサーは、前記ペダルアームの角度位置を検出するために、前記ブラケットに固定され、ストップボルトは、前記カムフォロワの前記ピボット端部と前記ペダルアームの前記近位端部との間で、前記カムフォロワに隣接して、前記ペダルアームを通って延在し、前記ブラケットに固定されて、前記ペダルアームがホームポジションを越えて移動することを防ぎ、前記カムフォロワは前記ペダルアームのホーム位置において、前記第2の端部に隣接して、前記カム体の前記カム面に接する、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記ブラケットは、下端部および上端部を有する中央平坦部を含み、前記下端部はアパーチャを規定してブレーキロッドが中を通ることを可能にし、前記ブラケットは互いに間隔があけられている左アームおよび右アームを含み、各アームは前記上端部から垂直上方向に延在し、前記右アームおよび左アームの各々はそれぞれから垂直に延在して前記ブラケットを車両のファイアウォールに取付けるためのフランジをもたらし、前記左アームおよび右アームの各々は中を垂直に延在するピボット穴を規定し、前記ピボット穴の各々は回動軸に沿って互いに同心であり、前記ブラケットは前記ピボット穴によって保持されかつその各々を通って延在するピボットロッドを含み、さらにピボットロッドを囲んでピボットロッドによって回転可能に保持されるピボット管を含み、前記ペダルアームは前記左アームおよび前記右アーム間で前記ピボット管に固定される近位端部と、パッドが固定されている遠位端部との間で延在する、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
1対のねじりばねは、前記ピボット管の周りに、前記左アームおよび前記右アームの間に配置され、一方の前記ねじりばねは前記ペダルアームのいずれか片側にあり、各々は前記ペダルアームと前記右アームおよび前記左アームの異なる他方と係合して、前記ブラケットへの前記ペダルアームの回転に抗して、ペダルアームのホームポジションに向かって、前記ペダルアームを偏倚させる、請求項1に記載の装置。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図1】
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【公表番号】特表2013−518765(P2013−518765A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551702(P2012−551702)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【国際出願番号】PCT/IB2011/000188
【国際公開番号】WO2011/095880
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(508000593)ケイエスアール テクノロジーズ カンパニー (12)
【Fターム(参考)】