説明

電子機器、印刷装置、プログラム及び消耗品

【課題】更新ファームウェアのファイルサイズが不揮発性メモリの記憶容量以下である場合に限定される。また、更新できるファームウェアのバージョンが、不揮発性メモリに格納されているファームウェアのバージョンに限定される。
【解決手段】交換可能な消耗品を装着して動作する電子機器に、(a)自機に装着された消耗品の情報媒体から読み出したファームウェアのバージョン情報を保持する消耗品バージョン情報保持部と、(b)自機が現在使用するファームウェアのバージョン情報を保持する自機バージョン情報保持部と、(c)消耗品のバージョン情報と自機のバージョン情報を比較するバージョン情報比較部と、(d)消耗品のバージョン情報が自機のバージョン情報よりも新しい場合、ファームウェアの更新を促すメッセージを自機又は他機の情報表示部に表示させる更新メッセージ通知部を搭載する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この明細書で説明する発明は、ファームウェアの自動更新が望めない場合に、ファームウェアの更新をユーザーに喚起する技術に関する。なお、ファームウェアとは、ハードウェアを制御するために電子機器に組み込まれた基本的なソフトウェアをいう。
発明者らが提案する発明は、電子機器、印刷装置、プログラム及び消耗品としての側面を有する。
【背景技術】
【0002】
電子機器に組み込まれたファームウェアは、機能の向上や不具合の解消のため適時更新する必要がある。通常、ファームウェアの更新は、インターネット上に開設されたWEBサイトを通じて告知される。
しかし、この告知方法は一方的なものである。このため、ユーザー自身がこの種の告知に積極的にアクセスしなければ、ファームウェアの更新を知ることができず、実際にファームウェアを更新することができない。
【0003】
そこで、コンピュータネットワーク経由でファームウェアを自動的に更新する技術が提案されている。
しかし、全ての電子機器がコンピュータネットワークに接続されているとは限らない。実際、コンピュータネットワークへの接続環境が整わない場所で使用される電子機器も考えられる。
【0004】
そこで、消耗品であるインクカートリッジ等の不揮発性メモリに更新ファームウェアを格納し、消耗品の交換時に、当該更新ファームウェアを自動的にダウンロードして更新する仕組みが特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2005−215599号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、この手法の適用は、更新ファームウェアのファイルサイズが不揮発性メモリの記憶容量以下である場合に限定される問題がある。すなわち、消耗品に搭載可能な不揮発性メモリの容量の制約を受ける問題がある。
【0006】
また、この手法は、更新できるファームウェアのバージョンが、不揮発性メモリに格納されているファームウェアのバージョンに限定される問題がある。すなわち、消耗品が流通過程に置かれた後に新たなファームウェアが提供された場合にも、電子機器のファームウェアを消耗品に格納されたファームウェア以上には最新化できない問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、発明者らは、交換可能な消耗品を装着して動作する電子機器に、以下の処理機能を搭載する仕組みを提案する。
(a)自機に装着された消耗品の情報媒体から読み出したファームウェアのバージョン情報を保持する消耗品バージョン情報保持部
(b)自機が現在使用するファームウェアのバージョン情報を保持する自機バージョン情報保持部
(c)消耗品のバージョン情報と自機のバージョン情報を比較するバージョン情報比較部
(d)消耗品のバージョン情報が自機のバージョン情報よりも新しい場合、ファームウェアの更新を促すメッセージを自機又は他機の情報表示部に表示させる更新メッセージ通知部
【発明の効果】
【0008】
発明者らの提案する仕組みの採用により、ファームウェアの自動更新がコンピュータネットワーク経由で実行できない使用環境下でも、消耗品の交換作業を通じてファームウェアの更新の必要性をユーザーに通知することができる。
【0009】
また、発明者らの提案する仕組みでは、消耗品の情報媒体に更新ファームウェアを格納しない。このため、この仕組みを適応できる記憶媒体の種類を拡大できるのに加え、更新ファームウェアのファイルサイズが制約されることもない。
また、ファームウェアの更新時には、常に最新のファームウェアに更新することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、発明に係るファームウェアの更新喚起技術について説明する。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する形態例は、発明の一つの形態例であって、これらに限定されるものではない。
【0011】
(A)セルフ操作型印刷装置
以下、セルフ操作型印刷装置に発明者らの提案する技術を搭載する場合について説明する。なお、この明細書において、セルフ操作型印刷装置とは、店頭、イベント会場その他に設置される業務用の印刷システムをいう。
以下の説明では、セルフ操作型印刷装置が、コンピュータネットワークに接続されていないものとする。すなわち、スタンドアロン状態で使用されるものとする。
【0012】
(A−1)外観構成例
図1に、セルフ操作型印刷装置1の外観構成例を示す。このセルフ操作型印刷装置1は、箱形の筐体3内に制御装置と昇華型の印刷装置とを内蔵する。
筐体3の正面上部には、タッチパネルスクリーン5を配置する。このタッチパネルスクリーン5は、表示画面の表面にタッチパネルを配置した複合型の表示デバイスである。
【0013】
筐体3の正面中央部には、ユーザーの持参した外部記憶媒体を挿入するための媒体挿入口7が配置されている。媒体挿入口7は、可搬型の記憶媒体の形状や規格に応じて複数種類用意される。可搬型の記憶媒体には、例えばディスク状の光学式記憶媒体、カード形状やガム形状の半導体記憶装置を使用する。
【0014】
筐体3の正面下部には、精算用の入出金口や写真取出口が配置される。写真取出口には、印刷された写真が排出される。ユーザーは、写真取出口に手を差し込むことにより、印刷された写真を取り出すことができる。
【0015】
なお、セルフ操作型印刷装置1には、消耗品として、ロール紙(被印刷媒体をロール状に巻回したもの)9とインクリボン11が装着される。インクリボン11は、印刷用の基本色に対応する固体インクを塗布したフィルムを巻回した供給スプールと、印刷に伴ってフィルムを巻き取る巻取スプールと、これらを収容する収容ケースとで構成される。
【0016】
この形態例では、印刷用の基本色として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色を使用する。
インクリボン11の収容ケースには、ファームウェアの更新告知に関する情報を記憶したICタグ111が付着されている。ICタグ111との通信は、接触式か非接触式かを問わない。
図2に、ICタグ111に格納するデータ構造の一部を示す。
【0017】
図2の場合、インクリボンの認証情報、インクリボンの使用回数及び使用可能残り回数、ファームウェアのバージョン情報を記憶する。
このうち、インクリボンの認証情報には、インクリボンの型番を識別するための情報(消耗品型番情報)と、消耗品を使用可能な機器の型番に関する情報(機器型番情報)を記憶する。
【0018】
(A−2)筐体内部の構成
図3に、セルフ操作型印刷装置1の筐体内部の機能ブロック構成を示す。このセルフ操作型印刷装置1は、表示部21、操作入力部23、外部記憶媒体制御部25、外部記憶媒体挿入口27、画像形成制御部29、画像形成部31、システム制御部33、補助記憶装置35、音声処理部37、スピーカ39、バージョン情報読出部41で構成される。
【0019】
表示部21は、写真印刷の受付画面その他を表示する表示デバイスである。例えば、CRTディスプレイ、フラットパネルディスプレイで構成される。写真印刷時には、例えば印刷画像、出力枚数、出力サイズの選択を受け付ける画面が表示される。
操作入力部23は、使用者の操作に応じた指示内容をシステム制御部33に与える入力デバイスである。前述したように、この形態例では、タッチパネルを使用する。もっとも、ボタン、スイッチその他のポインティングデバイスで構成しても良い。
【0020】
外部記憶媒体制御部25は、外部記憶媒体挿入口27(図1の挿入口7)に挿入された外部記憶媒体に対するデータの読み書きを制御する制御デバイスである。外部記憶媒体制御部25は、外部記憶媒体のファイルシステムにアクセスし、必要なデータファイルを読み出す機能を実現する。読み出された画像ファイルは補助記憶装置35に記憶される。また、外部記憶媒体制御部25は、更新ファームウェアの入力先に関する情報を外部記憶媒体に書き込む機能も実現する。
【0021】
画像形成制御部29は、コネクタ経由で接続された画像形成部31に対する画像データの出力を制御する制御デバイスである。通常、画像形成部31は、印刷サイズ別に複数台搭載される。従って、画像形成制御部29は、利用者の指示したサイズに対応する印刷キューに対応する画像データを出力する機能を提供する。なお、印刷サイズには、例えばLサイズ、KGサイズ、2Lサイズ、パノラマサイズその他がある。この形態例の場合、画像形成部31には昇華型の印刷ヘッドが用いられる。
【0022】
システム制御部33は、ファームウェアに従ってシステム全体を制御する制御デバイスである。例えば、マイクロプロセッサで構成する。システム制御部33は、印刷の実行に関する制御機能だけでなく、ファームウェアのバージョン管理に関する制御機能を提供する。ファームウェアのバージョン管理に関する制御機能に対応するシステム制御部33の機能ブロック構成は後述する。
【0023】
補助記憶装置35は、ファームウェア、画像データ、広告データその他の格納に使用される記憶デバイスである。例えば、磁気記憶装置の一つであるハードディスク装置で構成する。
音声処理部37は、操作説明や広告を音声出力する信号処理デバイスである。音声や楽音は、スピーカ39を通じて出力される。
【0024】
バージョン情報読出部41は、新たなインクリボン11の装着を検出した場合に、当該インクリボン11に付着されたICタグ111との通信を通じてインクリボン11が対応するファームウェアのバージョン情報を読み出す処理デバイスである。ICタグ111との通信を通じて、読み出されたバージョン情報は、システム制御部33に与えられる。
【0025】
(A−3)ファームウェアの更新管理機能
図4に、ファームウェアの更新管理機能121を実現する機能構成例を示す。ファームウェアの更新管理機能121は、ファームウェアが搭載する機能の一部としてシステム制御部33を通じて実現される。
【0026】
ファームウェアの更新管理機能121は、消耗品バージョン情報保持部123、自機バージョン情報保持部125、バージョン情報比較部127、更新メッセージ通知部129で構成される。
消耗品バージョン情報保持部123は、装着されたインクリボン11が対応するファームウェアのバージョン情報を保持する記憶領域である。
【0027】
自機バージョン情報保持部125は、セルフ操作型印刷装置1に組み込まれているファームウェアの現在のバージョン情報を保持する記憶領域である。
バージョン情報比較部127は、インクリボンのバージョン情報と自機のバージョン情報を比較する機能を実現する。
【0028】
更新メッセージ通知部129は、インクリボン11のバージョン情報が自機のバージョン情報よりも新しい場合に、ファームウェアの更新を促すメッセージを表示部21(タッチパネルスクリーン5)に表示させる機能を実現する。
【0029】
なお、更新メッセージ通知部129は、周辺機器との直接通信やコンピュータネットワーク経由による他の機器との通信が可能な場合には、これらの機器が搭載する表示装置の画面上に、ファームウェアの更新を促すメッセージを表示する。
【0030】
(A−4)インクリボン交換時の処理動作例
以下、図5を用い、インクリボン11の交換時に実行される処理動作例を説明する。
図5に示す処理動作は、システム制御部33におけるファームウェアの更新管理機能121を通じて実現される。
【0031】
まず、ユーザー(サービススタッフを含む。)が保守パネルを開き、使用済みのインクリボン11を新品のインクリボン11に交換する。
新たなインクリボン11の装置本体への装着は、装着の周辺に配置したセンサー等を通じて検出される。この検出により、システム制御部33は、ICタグ111が対応するファームウェアのバージョン情報を確認する(S1)。
【0032】
次に、システム制御部33は、自機に組み込まれているファームウェアのバージョン情報を確認する(S2)。
この後、システム制御部33は、2つのバージョン情報を比較し、インクリボン11側のバージョン情報の方が新しいか否かを判定する(S3)。
【0033】
判定処理S3で否定結果が得られた場合、システム制御部33は、ファームウェアの確認を促す画面を表示する(S4)。
図6に、ファームウェアの確認を促すメッセージの画面例を示す。図6に示すように、組み込みファームウェアの現在のバージョン情報と最新のバージョン情報の確認を促す内容が表示される。
【0034】
この時点で、システム制御部33は、最新のバージョン情報の確認が選択されたか否かを判定する(S5)。
判定処理S5で否定結果が得られた場合、システム制御部33は、インクリボン11の交換をトリガーとして開始したファームウェアの更新管理機能を終了する。
一方、判定処理S6で肯定結果が得られた場合、システム制御部33は、後述する処理S7に移行する。
【0035】
ところで、判定処理S3で肯定結果が得られていた場合、すなわちインクリボン11のバージョン情報の方が自機のバージョン情報よりも新しい場合、システム制御部33は、ファームウェアの更新を促すメッセージを表示部21の画面上に表示する(S6)。
【0036】
図7に、ファームウェアの更新を促すメッセージ例を示す。
図7の場合、ファームウェアの具体的な更新手順の例示も示唆する。
この形態例の場合、システム制御部33は、更新ファームウェアの入手先に関するメッセージを表示部21の画面上に表示する(S7)。
【0037】
図8に、更新ファームウェアの入手先に関するメッセージの表示例を示す。
図8の場合、3種類の入手先が示される。例えば入手先の1つとして、ファームウェア更新のためのリンク先(URL:Uniform Resource Locator)が示される。この入手先は、コンピュータネットワーク経由で最新のファームウェアをダウンロード可能な場合に選択可能である。
【0038】
また例えば、入手先の一つとして、インクリボン11にバンドルされている記憶媒体(CD―ROM、磁気ディスク、半導体記憶装置、光ディスク等)の装置本体への装着(セット)が示される。この表示は、ファームウェアの入手先を示すリンク先又はファームウェアの入手先に接続するための実行プログラムが記憶媒体に格納されている場合に選択可能である。
【0039】
また例えば、入手先の一つとして、データの書き込みが可能なスロットに記憶媒体を装着(セット)することが示される。この表示は、セルフ操作型印刷装置1内やICタグ等に、ファームウェアの入手先を示すリンク先又はファームウェアの入手先に接続するための実行プログラムが格納されている場合に選択可能である。
この後、システム制御部33は、ユーザーが選択した入手先別に最新のファームウェアを入手し、組み込みファームウェアを更新する(S8)。
【0040】
(A−5)ファームウェアの更新動作
(a)更新動作1
例えばセルフ操作型印刷装置1がスタンドアロンで使用されている場合、図9に示す手順で最新の更新ファームウェアに更新される。
【0041】
この場合、ユーザーは、まずコンピュータネットワークに接続されているコンピュータ131にリンク先のURLを入力する。コンピュータ131は、入力されたURLに従い、最新の更新ファームウェアが格納されたサーバー133にアクセスする。このサーバー133との通信を通じて、更新ファームウェアがコンピュータ131にダウンロードされる。
【0042】
ダウンロードされた更新ファームウェアは外部記憶媒体135に転送される。外部記憶媒体135は、半導体記憶媒体、光ディスク、磁気ディスクその他を使用する。この後、外部記憶媒体135をセルフ操作型印刷装置1に装着し、ダウンロードされたファームウェアをセルフ操作型印刷装置1に転送することで、組み込みファームウェアの更新作業が完了する。
【0043】
なお、コンピュータ131とセルフ操作型印刷装置1とがUSB等の接続ケーブルや電波、赤外線等の無線伝送路で接続されている場合には、外部記憶媒体135を用いることなく、コンピュータ131からセルフ操作型印刷装置1にダウンロードされたファームウェアを直接転送する。
【0044】
(b)更新動作2
セルフ操作型印刷装置1がスタンドアロンで使用されている場合の更新動作には他の方法も考えられる。例えば図10に示す手順で最新の更新ファームウェアに更新することができる。
この場合、ユーザーは、インクリボン11にバンドルされた記憶媒体141を、コンピュータネットワークに接続されているコンピュータ143に装着する。
【0045】
コンピュータ143は、記憶媒体141からファームウェア更新のためのリンク先URL又はファームウェアの入手先に接続するための実行プログラムを読み出し、当該情報やプログラムに従って、最新の更新ファームウェアが格納されたサーバー145にアクセスする。このサーバー145との通信を通じて、更新ファームウェアがコンピュータ143にダウンロードされる。
【0046】
ダウンロードされた更新ファームウェアは外部記憶媒体147に転送される。外部記憶媒体147は、半導体記憶媒体、光ディスク、磁気ディスクその他を使用する。この後、外部記憶媒体147をセルフ操作型印刷装置1に装着し、ダウンロードされたファームウェアをセルフ操作型印刷装置1に転送することで、組み込みファームウェアの更新作業が完了する。
【0047】
なお、コンピュータ143とセルフ操作型印刷装置1とがUSB等の接続ケーブルや電波、赤外線等の無線伝送路で接続されている場合には、外部記憶媒体147を用いることなく、コンピュータ143からセルフ操作型印刷装置1にダウンロードされたファームウェアを直接転送する。
【0048】
(c)更新動作3
セルフ操作型印刷装置1がスタンドアロンで使用されている場合の更新動作には、さらに他の方法も考えられる。例えば図11に示す手順で最新の更新ファームウェアに更新することができる。
まず、ユーザーは、書き込みが可能な外部記憶媒体151を、セルフ操作型印刷装置1に装着する。
【0049】
この場合、装着された外部記憶媒体151には、セルフ操作型印刷装置1からファームウェア更新のためのリンク先URL又はファームウェアの入手先に接続するための実行プログラムが転送される。
この後、この外部記憶媒体151が、コンピュータネットワークに接続されているコンピュータ153に装着する。
【0050】
コンピュータ153は、外部記憶媒体151からファームウェア更新のためのリンク先URL又はファームウェアの入手先に接続するための実行プログラムを読み出し、当該情報やプログラムに従って、最新の更新ファームウェアが格納されたサーバー155にアクセスする。このサーバー155との通信を通じて、更新ファームウェアがコンピュータ153にダウンロードされる。
【0051】
ダウンロードされた更新ファームウェアは外部記憶媒体157に転送される。外部記憶媒体157は、半導体記憶媒体、光ディスク、磁気ディスクその他を使用する。この外部記憶媒体157は、リンク先URL等の書き込みに用いた外部記憶媒体151と同じでも良い。
【0052】
この後、外部記憶媒体157をセルフ操作型印刷装置1に装着し、ダウンロードされたファームウェアをセルフ操作型印刷装置1に転送することで、組み込みファームウェアの更新作業が完了する。
【0053】
なお、コンピュータ153とセルフ操作型印刷装置1とがUSB等の接続ケーブルや電波、赤外線等の無線伝送路で接続されている場合には、外部記憶媒体157を用いることなく、コンピュータ153からセルフ操作型印刷装置1にダウンロードされたファームウェアを直接転送する。
【0054】
(d)更新動作4
ここでは、セルフ操作型印刷装置1がコンピュータネットワークに接続されている場合の更新動作を説明する。
まず、図12に示すように、セルフ操作型印刷装置1がコンピュータネットワークに直接的に接続されている場合について説明する。
【0055】
ここで、「直接的に接続されている」とは、セルフ操作型印刷装置1のネットワーク端子(例えばイーサネット(登録商標)端子)を通じてコンピュータネットワークに接続されていることを意味する。
この場合、ユーザーが表示画面上に表示されたリンク先URLから更新ファームウェアのダウンロードを指定すると、ICタグ111から読み出されたリンク先URLにセルフ操作型印刷装置1が直接アクセスする。
【0056】
この結果、セルフ操作型印刷装置1は、サーバー161との通信を通じて、更新ファームウェアをダウンロードする。
この後、セルフ操作型印刷装置1は、ダウンロードされたファームウェアで組み込みファームウェアを自動的に更新する。これにより、組み込み作業が完了する。
【0057】
(e)更新動作5
引き続き、セルフ操作型印刷装置1がコンピュータネットワークに接続されている場合の更新動作を説明する。
ここでは、図13に示すように、セルフ操作型印刷装置1がコンピュータネットワークに間接的に接続されている場合について説明する。
【0058】
ここで、「間接的に接続されている」とは、セルフ操作型印刷装置1が接続されたコンピュータ171が、そのネットワーク端子(例えばイーサネット(登録商標)端子)を通じてコンピュータネットワークに接続されていることを意味する。
この場合、ユーザーが表示画面上に表示されたリンク先URLから更新ファームウェアのダウンロードを指定すると、ファームウェアの入手先を示すリンク先又はファームウェアの入手先に接続するための実行プログラムがコンピュータ171に転送される。
【0059】
コンピュータ171は、入力されたURLに従い、最新の更新ファームウェアが格納されたサーバー173にアクセスする。このサーバー173との通信を通じて、更新ファームウェアがコンピュータ171にダウンロードされる。
【0060】
この場合、コンピュータ171とセルフ操作型印刷装置1は、通信可能に接続されているので、ダウンロードされた更新ファームウェアは、コンピュータ171からセルフ操作型印刷装置1に転送される。
この後、セルフ操作型印刷装置1は、転送されたファームウェアで組み込みファームウェアを自動的に更新する。これにより、組み込み作業が完了する。
【0061】
(A−5)形態例の効果
以上説明したように、このファームウェアの更新管理機能が搭載されている場合、交換されたインクリボン11のバージョン情報の方が自機のバージョン情報よりも新しい場合には、ファームウェアの更新を促すメッセージが表示部21の画面上に表示することができる。この機能の搭載により、ファームウェアの更新の必要性を確実にユーザーに通知できる。
【0062】
この機能の搭載により、セルフ操作型印刷装置1に組み込まれているファームウェアの更新を促進できる。
しかも、この形態例におけるファームウェアの更新は、最終的にはコンピュータネットワーク上のサーバーからの最新ファームウェアのダウンロードを通じて実現される。従って、従来技術のように、ファームウェアのファイルサイズがICタグの記憶容量に制限される問題がない。
【0063】
また、この形態例の場合には、メーカー等のサーバーから常に最新の更新ファームウェアをダウンロードできる。従って、従来技術のように、ファームウェアの自動更新がバージョンの最新性を保証できない問題も解決できる。
【0064】
なお、この形態例の場合、セルフ操作型印刷装置1の使用態様に応じ、サーバーに対する複数通りのアクセス方法に対応する。
例えば更新ファームウェアの入手先情報を画面上に表示する機能を用意する。また例えば、更新ファームウェアの入手先URL等を外部記憶媒体に出力する機能を用意する。また例えば、インクリボン11にバンドルされた記憶媒体をコンピュータネットワークとの接続可能な別の電子機器に装着することを促す機能を用意する。
【0065】
これらの機能を通じ、セルフ操作型印刷装置1がスタンドアロン形態で使用される場合にも、最新のファームウェアをメーカー等のサーバーからダウンロードすることができる。
勿論、セルフ操作型印刷装置1が直接的に又は間接的にコンピュータネットワークに接続されている場合には、直接又は他の電子機器を通じて間接的に最新のファームウェアをメーカー等のサーバーからダウンロードすることができる。
【0066】
(B)他のシステムへの応用例
前述の形態例では、店頭等に設置されるセルフ操作型印刷装置1にファームウェアの更新管理機能を搭載する場合について説明した。
しかし、ファームウェアの更新管理機能は、他のシステムにも搭載することができる。
【0067】
(B−1)他の印刷装置への応用
発明者らの提案するファームウェアの更新管理機能は、オフィスや家庭向けの印刷装置、医療機関で使用する印刷装置にも搭載することができる。なお、基本的な機能構成は、前述した形態例と同じである。
図14に、この種の印刷装置201の外観例を示す。印刷装置201は、筐体203の正面に排紙部、メディア挿入口205及び表示部207を有している。
【0068】
また、筐体の扉は開閉することができ、インクカートリッジ(ヘッド付きのインクカートリッジも含む。)209を装置本体に装着することができる。
この形態例の場合、図15に示すように、インクカートリッジ209のICタグ211に、ファームウェアのバージョン情報と更新ファームウェアの入手先に関する情報とを格納する。
【0069】
(B−2)印刷装置にスキャナを搭載した複合機への応用
発明者らの提案するファームウェアの更新管理機能は、スキャナを搭載する複合型の印刷装置(複合機)にも搭載することができる。この場合も、基本的な機能構成は、前述した形態例と同じである。
図16に、複合機301の外観例を示す。複合機301は、筐体303の正面に排紙部、メディア挿入口305及び表示部307を有している。また、筐体上面にスキャナ309を搭載する。
【0070】
また、筐体の扉は開閉することができ、インクカートリッジ(ヘッド付きのインクカートリッジも含む。)311を装置本体に装着することができる。勿論、インクカートリッジ311のICタグには、ファームウェアのバージョン情報と更新ファームウェアの入手先に関する情報とを格納する。
なお、画像の定着にトナーを使用する場合には、トナーカートリッジの容器にICタグを付着する。
【0071】
(B−3)FAX機への応用
発明者らの提案するファームウェアの更新管理機能は、FAX機にも搭載することができる。この場合も、基本的な機能構成は、前述した形態例と同じである。
図17に、FAX機401の外観例を示す。FAX機401は、筐体403の正面左側にハンドセット405、操作ボタン407及び表示部409を有している。
【0072】
また、筐体の扉は開閉することができ、トナーカートリッジ411を装置本体に装着することができる。勿論、図18に示すように、トナーカートリッジ411のICタグ413には、ファームウェアのバージョン情報と更新ファームウェアの入手先に関する情報とを格納する。
【0073】
(B−4)ラベル印刷機への応用
発明者らの提案するファームウェアの更新管理機能は、ラベル印刷機にも搭載することができる。この場合も、基本的な機能構成は、前述した形態例と同じである。
図19に、ラベル印刷機501の外観例を示す。ラベル印刷機501は、筐体503の正面に操作ボタン505及び表示部507を有している。
【0074】
また、筐体の扉は開閉することができ、テープカートリッジ509を装置本体に装着することができる。勿論、図20に示すように、テープカートリッジ509のICタグ511には、ファームウェアのバージョン情報と更新ファームウェアの入手先に関する情報とを格納する。
【0075】
(C)他の形態例
(a)前述の形態例では、画像形成材料を収容するカートリッジにICタグを装着する場合について説明した。
しかし、図21(A)に示すように、フランジ601にICタグ603を付着しても良い。また、図21(B)に示すように、フィルムを巻回するスプール605にICタグ607を付着しても良い。
【0076】
(b)前述の形態例においては、画像形成材料を収容するカートリッジにICタグを装着する場合について説明した。
しかし、消耗品であれば、他の部材にもICタグを装着することができる。例えば、被印刷媒体(例えばフィルム、ロール紙)を収容するカートリッジにICタグを装着しても良い。
【0077】
(c)前述の形態例においては、ファームウェアのバージョン情報と更新ファームウェアの入手先に関する情報を消耗品に付着されたICタグに格納する場合について説明した。
しかし、これらの情報を格納する記憶媒体は、ICタグに限らない。
【0078】
例えば半導体記憶素子、磁気記憶素子、相変化記憶素子、表面形態変化記憶素子、その他の記憶素子でも良い。また例えば、1次元又は2次元のバーコードでも良い。また例えば、フォログラムでも良い。
このように、現存する又は将来考えられる各種の記憶媒体に応用できる。これは、記憶媒体に格納する情報が基本的に小さいためである。
【0079】
すなわち、ファームウェアのバージョン情報や更新ファームウェアの入手先に関する情報のように情報量の小さい情報のみを格納すれば良いためである。
なお、消耗品の記憶媒体に、更新ファームウェアのダウンロードを実行するプログラムを格納する場合には、少なくとも当該プログラムの格納に十分な記憶容量を確保できる媒体を使用する。
【0080】
(d)前述の形態例においては、消耗品の記憶媒体としてICタグを用いる場合について説明した。
この記憶媒体は、読み出し専用でも書き換え可能型でも良い。ただし、書き換え可能型を使用する場合には、流通過程の途中(工場出荷時、倉庫、卸売り現場、小売店等)において、できるだけ最新のファームウェアのバージョン情報に書き換えることができる。
【0081】
(e)前述の形態例では、消耗品には基本的に1種類の電子機器を想定したファームウェアのバージョン情報や更新ファームウェアの入手先に関する情報を格納する場合について説明した。
しかし、図22に示すように、消耗品の記憶媒体には、複数種類の電子機器とそれに対応するファームウェアのバージョン情報等を格納しても良い。
この場合、消耗品を電子機器に装着するだけで、装着した電子機器に応じたファームウェアのバージョン情報の読み出しを実現できる。
【0082】
(f)前述の形態例においては、ある一つの消耗品に付着された情報媒体から読み出されたファームウェアのバージョン情報を自機のファームウェアのバージョン情報と照合する場合について説明した。
【0083】
しかし、同種の消耗品が複数搭載される場合には、各消耗品に付着された情報媒体から読み出されたバージョン情報のうち最も新しいバージョン情報と自機のバージョン情報を照合しても良い。
また、異種の消耗品が複数搭載される場合には、各消耗品に付着された情報媒体から読み出されたバージョン情報のうち最も新しいバージョン情報と自機のバージョン情報を照合しても良い。
【0084】
(g)前述の形態例では、消耗品を装着した電子機器(セルフ操作型印刷装置)の表示部に、ファームウェアの更新を促す画面等を表示させる場合について説明した。
しかし、ファームウェアの更新を促す画面等は、消耗品を装着した電子機器と通信可能な周辺機器の表示部に表示させる仕組みを採用しても良い。消耗品を装着する電子機器に表示分が存在しない場合には、特に効果的である。
【0085】
(h)前述の形態例では、ファームウェアの更新管理機能をソフトウェアとして実現する場合について説明した。
しかし、同等の機能の全部又は一部をハードウェアとして実現することもできる。
【0086】
(i)前述の形態例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される又は組み合わせられる各種の変形例及び応用例も考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】セルフ操作型印刷装置の外観構成例を示す図である。
【図2】ICタグに記憶するデータ構造例を示す図である。
【図3】セルフ操作型印刷装置の内部構成例を示す図である。
【図4】ファームウェアの更新管理機能を実現する機能構成例を示す図である。
【図5】インクリボン交換時の処理動作例を示す図である。
【図6】ファームウェアの確認を促すメッセージの画面例を示す図である。
【図7】ファームウェアの更新を促すメッセージ例を示す図である。
【図8】更新ファームウェアの入手先に関するメッセージの表示例を示す図である。
【図9】セルフ操作型印刷装置がスタンドアロンで使用されている場合における更新動作例を説明する図である。
【図10】セルフ操作型印刷装置がスタンドアロンで使用されている場合における更新動作例を説明する図である。
【図11】セルフ操作型印刷装置がスタンドアロンで使用されている場合における更新動作例を説明する図である。
【図12】セルフ操作型印刷装置がコンピュータネットワークに直接的に接続されている場合における更新動作例を示す図である。
【図13】セルフ操作型印刷装置がコンピュータネットワークに間接的に接続されている場合における更新動作例を示す図である。
【図14】印刷装置の外観例を示す図である。。
【図15】インクカートリッジに対する情報媒体の搭載例を示す図である。
【図16】複合機の外観例を示す図である。
【図17】FAX機の外観例を示す図である。
【図18】トナーカートリッジに対する情報媒体の搭載例を示す図である。
【図19】ラベル印刷機の外観例を示す図である。
【図20】テープカートリッジに対する情報媒体の搭載例を示す図である。
【図21】消耗品に対する情報媒体の他の装着例を示す図である。
【図22】消耗品に付着する情報媒体の他のデータ構造例を示す図である。
【符号の説明】
【0088】
1 セルフ操作型印刷装置
9 ロール紙
11 インクリボン
41 バージョン情報読出部
111 ICタグ
121 ファームウェアの更新管理機能
123 消耗品バージョン情報保持部
125 自機バージョン情報保持部
127 バージョン情報比較部
129 更新メッセージ通知部
201 印刷機
301 複合機
401 FAX機
501 ラベル印刷機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自機に装着された消耗品の情報媒体から読み出したファームウェアのバージョン情報を保持する消耗品バージョン情報保持部と、
自機が現在使用するファームウェアのバージョン情報を保持する自機バージョン情報保持部と、
消耗品のバージョン情報と自機のバージョン情報を比較するバージョン情報比較部と、
消耗品のバージョン情報が自機のバージョン情報よりも新しい場合、ファームウェアの更新を促すメッセージを自機又は他機の情報表示部に表示させる更新メッセージ通知部と
を有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、
前記情報媒体は、ICタグである
ことを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1に記載の電子機器において、
前記情報媒体は、記憶素子である
ことを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項1に記載の電子機器において、
前記情報媒体は、1次元又は2次元のバーコードである
ことを特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項1に記載の電子機器において、
前記情報媒体は、ホログラムである
ことを特徴とする電子機器。
【請求項6】
請求項1に記載の電子機器において、
前記記憶媒体は、複数の機器に対応するファームウェアのバージョン情報を記憶する
ことを特徴とする電子機器。
【請求項7】
請求項1に記載の電子機器において、
前記更新メッセージ通知部は、更新ファームウェアの入手先に関する情報を自機又は他機の情報表示部に表示させる
ことを特徴とする電子機器。
【請求項8】
請求項7に記載の電子機器において、
前記更新ファームウェアの入手先に関する情報は、前記消耗品の記憶媒体から読み出される
ことを特徴とする電子機器。
【請求項9】
請求項7に記載の電子機器において、
前記更新ファームウェアの入手先に関する情報は、消耗品にバンドルされた記憶媒体から読み出される
ことを特徴とする電子機器。
【請求項10】
請求項7に記載の電子機器において、
前記更新ファームウェアの入手先に関する情報は、消耗品にバンドルされた記憶媒体上における更新ファームウェアの存在位置である
ことを特徴とする電子機器。
【請求項11】
請求項7に記載の電子機器において、
前記更新ファームウェアの入手先に関する情報は、コンピュータネットワーク上における更新ファームウェアの存在位置である
ことを特徴とする電子機器。
【請求項12】
請求項7に記載の電子機器において、
前記更新ファームウェアの入手先に関する情報は、コンピュータネットワーク上における更新ファームウェアの存在位置にアクセスし、該更新ファームウェアをダウンロードするための実行プログラムである
ことを特徴とする電子機器。
【請求項13】
請求項7に記載の電子機器において、
前記更新メッセージ通知部は、更新ファームウェアの入手先に関する情報を自機又は他機の情報記録装置に装着された記憶媒体に書き込む
ことを特徴とする電子機器。
【請求項14】
消耗品を装着して使用する印刷装置であって、
自機に装着された消耗品の情報媒体から読み出したファームウェアのバージョン情報を保持する消耗品バージョン情報保持部と、
自機が現在使用するファームウェアのバージョン情報を保持する自機バージョン情報保持部と、
消耗品のバージョン情報と自機のバージョン情報を比較するバージョン情報比較部と、
消耗品のバージョン情報が自機のバージョン情報よりも新しい場合、ファームウェアの更新を促すメッセージを自機又は他機の情報表示部に表示させる更新メッセージ通知部と
を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項15】
請求項14に記載の印刷装置は、セルフ操作型の印刷機である
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項16】
請求項14に記載の印刷装置は、ファックス機である
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項17】
請求項14に記載の印刷装置は、スキャナを搭載する複合型印刷機である
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項18】
請求項14に記載の印刷装置は、ラベル印刷機である
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項19】
請求項14に記載の印刷装置において、
前記消耗品は、トナーカートリッジである
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項20】
請求項14に記載の印刷装置において、
前記消耗品は、インクカートリッジである
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項21】
請求項14に記載の印刷装置において、
前記消耗品は、インクリボンカートリッジである
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項22】
請求項14に記載の印刷装置において、
前記消耗品は、被記録媒体である
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項23】
請求項14に記載の印刷装置において、
前記消耗品は、テープカートリッジである
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項24】
消耗品を装着して使用する電子機器に搭載するコンピュータに、
消耗品の情報媒体より、当該消耗品が対応するファームウェアのバージョン情報を読み出す処理と、
自機が現在使用するファームウェアのバージョン情報を読み出す処理と、
消耗品のバージョン情報と自機のバージョン情報を比較する処理と、
消耗品のバージョン情報が自機のバージョン情報よりも新しい場合、ファームウェアの更新を促すメッセージを自機又は他機の情報表示部に表示させる処理と
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項25】
電子機器に交換可能に装着される消耗品であって、
更新ファームウェアの入手先に関する情報を格納する情報媒体を有する
ことを特徴とする消耗品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2007−301866(P2007−301866A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−133414(P2006−133414)
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】