説明

電子機器及び電子機器のプログラム

【課題】 記憶容量に制限がある場合であっても、保存するデータ及び削除するデータの管理を適切に行うことができる電子機器等を提供する。
【解決手段】 任意のデータ量のデータが記憶される記憶領域に、第1データを格納する第1データ記憶領域と当該第1データ記憶領域から移動された第2データを格納する第2データ記憶領域とが含まれる一次記憶RAM50と、一次記憶RAM50に対するデータの記憶処理を制御する制御部42とを備え、制御部42は、第1データ記憶領域に格納された第1データを第2データ記憶領域に移動させる場合に、所定の条件に従って第2データ記憶領域に格納された第2データを削除すると共に、データ圧縮部47aを制御して移動させる第1データのデータ量を減少させ、当該データ量が減少された第1データを第2データ記憶領域に格納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種のデータを記憶及び削除する電子機器及び電子機器のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、データを記憶する記録媒体を備えた電子機器は、当該記録媒体に記憶されたデータを管理する機能を有する。このような電子機器としては、例えば下記の特許文献1のように、画像データを管理するための撮像装置が挙げられる。
【0003】
この特許文献1には、フラッシュメモリ内を保存フォルダとゴミ箱フォルダとに区分して画像データを管理する撮像装置が記載されている。この撮像装置は、画像データを保存フォルダに格納し、保存を希望しない画像データをゴミ箱フォルダに格納する。そして、撮像装置は、ゴミ箱フォルダに格納されている画像データを消去する操作がされた場合には、当該画像データをフラッシュメモリから消去する。なお、保存フォルダ及びゴミ箱フォルダは、その記憶容量がそれぞれ可変である。
【0004】
この撮像装置は、フラッシュメモリの記憶容量に制限があるために、撮像処理により得られた新たな画像データを記録する場合に、フラッシュメモリに空き容量があるか否かを判定する。撮像装置は、フラッシュメモリに空き容量がある場合には、そのまま画像データを記憶する。しかし、フラッシュメモリに空き容量がない場合には、撮像装置は、自動的にゴミ箱フォルダに格納されている画像データを消去する。このとき、撮像装置は、ゴミ箱フォルダに格納されている画像データの消去優先度に基づき、当該消去優先度が最も高い画像データをゴミ箱フォルダから消去する。この消去優先度は、各画像データに関連付けて記憶されている情報であり、画像データの付加情報として又は別個のテーブルに格納されている。
【0005】
撮像装置は、ゴミ箱フォルダに格納されている画像データを削除することにより、撮像して得た新たな画像データを格納する記憶容量を確保でき、当該空き容量に当該画像データを記憶させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−295181号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように特許文献1に記載された撮像装置は、消去優先度が最も高い画像データをゴミ箱フォルダから消去することにより、新たに保存したい画像データのための空き容量を確保している。しかし、ゴミ箱フォルダに格納されている画像データは、撮像処理時又は編集時に設定される撮像画像の記録画素数である記録サイズ及び圧縮率である画質に応じて、データ量が異なるものである。したがって、ゴミ箱フォルダに格納された画像データを消去しても、新たに保存したい画像データを保存フォルダに格納できない場合がある。
【0008】
具体的には、ゴミ箱フォルダに格納された画像データのうち最も消去優先度が高い画像データのデータ量が、新たに保存したい画像データのデータ量よりも小さい場合には、当該消去優先度が最も高い画像データを消去するのみでは、新たに保存したい画像データのデータ量に相当する空き容量を確保できない。
【0009】
また、上述した撮像装置において、新たに保存したい画像データのデータ量以上の空き容量を確保するために、ゴミ箱フォルダに格納された画像データのうち消去優先度の高いものから優先して複数の画像データを消去することができる。しかし、複数の画像データを消去すると、ユーザがゴミ箱フォルダに格納された画像データを確認したい場合に、確認したい画像が既に自動的に消去されているという事態を招来する可能性が高くなる。
【0010】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、記憶容量に制限がある場合であっても、保存するデータ及び削除するデータの管理を適切に行うことができる電子機器及び電子機器のプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る電子機器は、任意のデータ量のデータが記憶される記憶領域に、第1データを格納する第1データ記憶領域と当該第1データ記憶領域から移動された第2データを格納する第2データ記憶領域とが含まれる記憶手段と、記憶手段に対するデータの記憶処理を制御する制御手段とを備え、制御手段は、第1データ記憶領域に格納された第1データを第2データ記憶領域に移動させる場合に、所定の条件に従って第2データ記憶領域に格納された第2データを削除すると共に、移動させる第1データのデータ量を減少させて当該データ量が減少された第1データを第2データ記憶領域に格納する。
【0012】
本発明に係る電子機器のプログラムは、コンピュータを、任意のデータ量のデータごとにデータが記憶される記憶領域に、第1データを格納する第1データ記憶領域と当該第1データ記憶領域から移動された第2データを格納する第2データ記憶領域とが含まれる記憶手段に対するデータの記憶処理を制御する制御手段として機能させ、制御手段が、第1データ記憶領域に格納された第1データを第2データ記憶領域に移動させる場合に、所定の条件に従って第2データ記憶領域に格納された第2データを削除すると共に、移動させる第1データのデータ量を減少させて当該データ量が減少された第1データを第2データ記憶領域に格納する。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る電子機器及び電子機器のプログラムによれば、第1データ記憶領域に格納された第1データを第2データ記憶領域に移動させる場合に、所定の条件に従って第2データを削除すると共に、移動させる第1データのデータ量を減少させて当該第1データを第2データ記憶領域に格納するので、記憶容量に制限がある場合であっても、保存するデータ及び削除するデータの管理を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態となるデジタルスチルカメラの構成を示し斜視図であり、(a)は主に前面の構成、(b)は主に背面の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すデジタルスチルカメラの制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】一次記憶RAMにおけるデータ記憶領域内の保存フォルダ記憶領域とゴミ箱フォルダ記憶領域について説明する図である。
【図4】本発明の一実施形態となるデジタルスチルカメラによるゴミ箱フォルダ記憶領域から削除データの自動消去処理を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態となるデジタルスチルカメラにより作成される管理テーブルについて示す図である。
【図6】本発明の一実施形態となるデジタルスチルカメラによる他のゴミ箱フォルダ記憶領域から削除データの自動消去処理を説明する図である。
【図7】本発明の一実施形態となるデジタルスチルカメラにより作成される管理テーブルについて示す他の図である。
【図8】本発明の一実施形態となるデジタルスチルカメラによるゴミ箱フォルダ記憶領域から削除データの自動消去処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態となるデジタルスチルカメラによる他のゴミ箱フォルダ記憶領域から削除データの自動消去処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る電子機器の実施形態について、図面を参照して説明する。この実施形態においては、電子機器としての一例として、デジタルスチルカメラ1について説明する。しかし、本発明に係る電子機器としては、デジタルスチルカメラ1に限らず、ハードディスク装置を備えたパーソナルコンピュータ、メモリカードを備えた携帯電話機器、各種の携帯端末が含まれることは勿論である。
【0016】
始めに、図1(a),(b)を参照して、本発明の一実施形態となるデジタルスチルカメラ1の全体構成について説明する。
【0017】
本発明の一実施形態として示すデジタルスチルカメラ1は、図1(a)に示すように、略四角形形状の薄板状本体(以下、本体と略記)2の前面に撮影レンズ3,セルフタイマランプ4,ファインダ窓5,ストロボ発光部6,及びマイクロホン部7を備える。本体2上面の(ユーザにとって)右端側には電源キー8及びシャッタキー9が設けられている。
【0018】
撮影レンズ3は、焦点距離を無段階に変化させるズーム機能及びAF(Auto Focus)機能を有する。この撮影レンズ3は、電源オフ時及び再生モード時は本体2内部に沈胴する。電源キー8は、電源のオン/オフ毎に操作されるキーである。シャッタキー9は、撮影モード時に撮影タイミングを指示する。
【0019】
本体2の背面には、図1(b)に示すように、撮影モード(R)キー10,再生モード(P)キー11,電子ビューファインダ(EVF)12,スピーカ部13,マクロキー14,ストロボキー15,メニュー(MENU)キー16,リングキー17,セット(SET)キー18,液晶表示部19が設けられている。
【0020】
撮影モードキー10は、電源オフの状態から操作することで自動的に電源オンとして静止画の撮影モードに移行する。一方、撮影モードキー10は、電源オンの状態から繰返し操作することで静止画と動画の撮影モードを循環的に設定する。
【0021】
再生モードキー11は、電源オフの状態から操作することで自動的に電源オンとして再生モードに移行する。EVF12は、液晶画面を使用した接眼型のファインダである。EVF12は、撮影モード時にはライブビュー画像を液晶画面に表示する。一方、EVF12は、再生モード時には選択された画像等を再生表示する。マクロキー14は、静止画の撮影モードで通常撮影とマクロ撮影とを切り換える際に操作する。ストロボキー15は、ストロボ発光部6の発光モードを切り換える際に操作する。メニューキー16は、各種メニュー項目等を選択する際に操作する。リングキー17は、上下左右各方向への項目選択用のキーが一体に形成されたものである。セットキー18は、リングキー17の中央に位置し、その時点で選択されている項目を設定する際に操作する。
【0022】
再生モード(P)キー11は、デジタルスチルカメラ1に記憶された撮像画像を確認させる場合に操作される。再生モード(P)キー11が操作された場合、デジタルスチルカメラ1は、後述のメモリカード(記憶手段)48に形成されたフォルダごとに、当該フォルダに格納された撮像画像を再生する。
【0023】
より具体的には、再生モード(P)キー11及びリングキー17の操作により、デジタルスチルカメラ1は、一次記憶RAM50に形成された保存フォルダに格納された撮像画像、保存フォルダからゴミ箱フォルダに移動された撮像画像を表示させることができる。保存フォルダとは、ユーザが保存を望むために形成されたフォルダであり、複数の撮像画像データが格納可能な容量を有している。また、ゴミ箱フォルダとは、ユーザが保存を望まないために保存フォルダから移動された複数の撮像画像データ格納されるフォルダである。更に、デジタルスチルカメラ1は、保存フォルダ、ゴミ箱フォルダごとに、それぞれ格納されている複数の撮像画像をサムネイル形式で一覧表示させ、リングキー17の操作により何れかの撮像画像を拡大表示することができる。これにより、デジタルスチルカメラ1は、ユーザにリングキー17を操作させて、保存フォルダからゴミ箱フォルダに移動させる撮像画像、ゴミ箱フォルダから消去する撮像画像を選択させることができる。
【0024】
液晶表示部19は、バックライト付きのカラー液晶パネルで構成される。液晶表示部19は、撮影モード時にはライブビュー画像のモニタ表示を行う。一方、液晶表示部19は、再生モード時には再生モード(P)キー11の操作により選択された撮像画像等を再生表示する。図示しないが、デジタルスチルカメラ1の底面には、記録媒体として用いられるメモリカード48を着脱するためのメモリカードスロットや、外部のパーソナルコンピュータ等と接続するためのシリアルインタフェースコネクタとしてのUSB(Universal Serial Bus)コネクタ等が設けられている。
【0025】
つぎに、図2を参照して、本発明の一実施形態となるデジタルスチルカメラ1の撮像系及び制御系の構成について説明する。
【0026】
本発明の一実施形態となるデジタルスチルカメラ1では、撮影モードの際、モータ(M)31の駆動により撮影レンズ3を移動させて、合焦位置や絞り位置を移動させる。撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)33は、撮影レンズ3を構成するレンズ光学系32の撮影光軸後方に配置されている。このCCD33は、タイミング発生器(TG(Timing Generator))34と垂直ドライバ35によって走査駆動される。CCD33は、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換信号を1フレーム分ごとに供給する。この光電変換信号は、アナログ形態の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後にサンプルホールド回路(S/H(sample/hold))36でサンプルホールドされ、A/D(analog to digital)変換器37でデジタルデータに変換される。このデジタルデータは、カラープロセス回路38により画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理が行われ、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Crとされる。そして、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Crは、DMA(Direct Memory Access)コントローラ39に供給される。
【0027】
DMAコントローラ39は、カラープロセス回路38から受け取った輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、同じくカラープロセス回路38からの複合同期信号,メモリ書込みイネーブル信号,及びクロック信号を用いて一度DMAコントローラ39内部のバッファに書込む。DMAコントローラ39は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)インタフェース(I/F(Interface))40を介してバッファメモリとして使用されるDRAM41にDMA転送する。
【0028】
制御部42は、CPU(Central Processing Unit),CPUで実行されるコンピュータプログラムを固定的に記憶したROM(Read Only Memory)等により構成される。制御部42は、デジタルスチルカメラ1全体の動作を制御する。
【0029】
制御部42は、DRAM41への輝度及び色差信号からなる撮像画像データのDMA転送終了後に、この撮像画像データを、DRAMインタフェース40を介してDRAM41より読出し、VRAM(Video Random Access Memory)コントローラ43を介してVRAM44に書込む。デジタルビデオエンコーダ45は、上記撮像画像データを、VRAMコントローラ43を介してVRAM44より定期的に読出し、これらのデータを元にビデオ信号を発生してEVF12と液晶表示部19に供給する。EVF12と液晶表示部19は、デジタルビデオエンコーダ45から受け取ったビデオ信号に基づいた表示を行う。これにより、EVF12及び液晶表示部19は、その時点でVRAMコントローラ43から取り込んでいる画像情報に基づく画像(ライブビュー画像)をリアルタイムに表示する。
【0030】
このようにEVF12及び液晶表示部19には、その時点での画像がライブビュー画像としてリアルタイムに表示される。このようなライブビュー画像の表示状態で、静止画撮影を行いたいタイミングでシャッタキー9が操作されると、当該シャッタキー9は、トリガ信号を発生する。制御部42は、このトリガ信号に応じてその時点でCCD33から取込んでいる1フレーム分の撮像画像データのDRAM41へのDMA転送を取り止める。次に、制御部42は、改めて適正な露出条件に従った絞り値及びシャッタ速度でCCD33を駆動するようにモータ(M)31を制御し、1フレーム分の撮像画像データを得てDRAM41へ転送し、その後にこの経路を停止し、記録保存の状態に遷移する。
【0031】
この記録保存の状態において、制御部42は、DRAM41に書込まれている輝度及び色差信号を、DRAMインタフェース40を介してY,Cb,Crの各コンポーネント毎に読出して、画像処理部47に書込む。この画像処理部47は、データを圧縮するデータ圧縮部47aを含む。このデータ圧縮部47aは、撮影画像データに対してJPEG(Joint Photograph coding Experts Group)規格に従ったADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)処理を行って、所定の圧縮率でデータの圧縮をする。この圧縮率は、所定の圧縮処理により、データの内容を保ったまま、容量の削減された度合いを示す。この圧縮済みのデータは、外部記録用のデータとしてメモリカード48に記録される。そして、制御部42は、撮像画像データの圧縮処理及びメモリカード48への圧縮データの書込み終了に伴なって、CCD33からDRAM41への経路を再び起動する。
【0032】
データ圧縮部47aのデータ圧縮率は、制御部42により制御される。デジタルスチルカメラ1は、例えば、画質として、低圧縮率の「高精細」、中程度の圧縮率の「標準」、高圧縮率の「エコノミー」を、ユーザの操作により選択することができるようにしている。制御部42は、低圧縮率、標準、高圧縮率の3段階のうち、ユーザにより選択された圧縮率で圧縮処理をするようにデータ圧縮部47aを制御する。これにより、撮像画像データは、データ圧縮部47aによる圧縮処理により任意のデータ量とされる。例えば、圧縮率が低い「高精細」の場合、撮像画像データのデータ量は最も多くなり、圧縮率が中程度の「標準」の場合、撮像画像データのデータ量は高精細のデータ量よりも少なくなり、圧縮率が低い「エコノミー」の場合、撮像画像データのデータ量は最も少なくなる。
【0033】
また、撮像画像データは、記録画素数によってもデータ量が異なる。例えば、500万画素相当で2560ドット×1920ドットの撮像画像データは、約3MB(メガバイト)のデータ量となり、300万画素相当で2048ドット×1536ドットの撮像画像データは、約2MBのデータ量となり、100万画素相当で1024ドット×768ドットの撮像画像データは、約0.5MBのデータ量となる。これらの記録画素数は、ユーザにより選択され、制御部42の制御に従って設定される。このように、撮像画像データは、記録画素数、画質により任意のデータ量とされて、メモリカード48に記録される。
【0034】
画質及び記録画素数は、ユーザの操作により選択される。このため、撮像画像データは、下記の表1のように記録画素数と圧縮率との関係により、任意のデータ量とされる。
【表1】

【0035】
表1において、α、β、γは圧縮率であり、αは最も低い圧縮率であり、γは最も高い圧縮率であり、βはαとγとの中間値の圧縮率である。例えば、JPEG規格における1〜100の圧縮率において、αは60、βは30、γは15である。2560ドット×1920ドットの高精細画質の撮像画像データは、3MB×αのデータ量となり、2560ドット×1920ドットの標準画質の撮像画像データは、3MB×βのデータ量となり、2560ドット×1920ドットのエコノミー画質の撮像画像データは、3MB×γのデータ量となる。また、2048ドット×1536ドットの高精細画質の撮像画像データは、2MB×αのデータ量となり、2048ドット×1536ドットの標準画質の撮像画像データは、2MB×βのデータ量となり、2048ドット×1536ドットのエコノミー画質の撮像画像データは、2MB×γのデータ量となる。更に、1024ドット×768ドットの高精細画質の撮像画像データは、0.5MB×αのデータ量となり、1024ドット×768ドットの標準画質の撮像画像データは、0.5MB×βのデータ量となり、1024ドット×768ドットのエコノミー画質の撮像画像データは、0.5MB×γのデータ量となる。
【0036】
制御部42には、キー入力部49が接続される。キー入力部49は、上述した電源キー8,シャッタキー9,撮影モードキー10,再生モードキー11,マクロキー14,ストロボキー15,メニューキー16,リングキー17,セットキー18等から構成される。これらのキー操作に伴なう信号は、直接に制御部42へ供給される。特に、キー入力部49は、例えば、撮像する画像の記録画素数又は画質を選択する際、複数の画像をサムネイル表示させて移動させる際などに、操作される。
【0037】
制御部42には、上述したような記録保存の状態により得た任意のデータ量の撮像画像データを保存する一次記憶RAM50が接続されている。この一次記憶RAM50は、図3に示すように、全記憶領域のうち、撮像画像データが格納されるデータ記憶領域50Aが形成されている。このデータ記憶領域50Aは、制御部42の制御に従って、保存データ(第1データ)を保存する保存フォルダ記憶領域(第1データ記憶領域)50aと、当該保存フォルダ記憶領域50aから移動された削除データ(第2データ)を格納するゴミ箱フォルダ記憶領域(第2データ記憶領域)50bとを含む。なお、各フォルダは、データをファイル形式で格納する。保存フォルダ記憶領域50a及びゴミ箱フォルダ記憶領域50bには、多数の保存データ及び削除データが画像データ(#1〜#N)として格納可能となっている。なお、データ記憶領域50Aには、保存フォルダ記憶領域50aとゴミ箱フォルダ記憶領域50bの他に、ユーザ操作等により作成されたフォルダ、動画像データを記憶するフォルダがあっても良いことは勿論である。
【0038】
なお、この実施形態においては、一次記憶RAM50に保存フォルダ記憶領域50a、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bが形成されている場合について説明するが、メモリカード48に保存フォルダ記憶領域、ゴミ箱フォルダ記憶領域を形成して以下に説明する動作を行うこともできる。また、パーソナルコンピュータにおけるRAM、ハードディスク装置や、携帯電話機器におけるRAM、メモリーカードに保存フォルダ記憶領域、ゴミ箱フォルダ記憶領域を形成して以下に説明する動作を行うこともでき、更にあらゆる電子機器の記憶領域に保存フォルダ記憶領域、ゴミ箱フォルダ記憶領域を形成して以下に説明する動作を行うこともできる。
【0039】
以下の説明では、第1データ記憶領域が保存フォルダ記憶領域50aであり、第2データ記憶領域がゴミ箱フォルダ記憶領域50bである場合について説明するが、これには限るものではない。例えば、第2データ記憶領域は、第1データ記憶領域からデータが移動可能な記憶領域であれば、ユーザの操作により作成された各種のフォルダであっても良く、動画像データや音声データ等の撮像画像データとは異なる種類のデータが格納されるフォルダであっても良い。また、第1データ記憶領域は、保存フォルダ記憶領域50aのように撮像処理により得られた撮像画像データが格納されるフォルダに限らず、ユーザの操作により作成された各種のフォルダであっても良く、動画像データや音声データ等の撮像画像データとは異なる種類のデータが格納されるフォルダであっても良い。すなわち、第1データ記憶領域と第2データ記憶領域との関係は、第1データ記憶領域から第2データ記憶領域へデータを移動できる関係であれば、後述する実施形態に示す処理が適用できる。
【0040】
なお、保存フォルダ記憶領域50aの記憶容量とゴミ箱フォルダ記憶領域50bの記憶容量とは、固定であっても良く、可変であっても良い。望ましくは、制御部42は、保存フォルダ記憶領域50aに格納される撮像画像データが多く、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納される撮像画像データが少ない場合には、保存フォルダ記憶領域50aの記憶容量を多くするよう可変とする。
【0041】
この保存データは、上述したような記録保存の状態により記録された撮像画像データであって、保存フォルダ記憶領域50aからゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動されていない撮像画像データである。また、削除データは、ユーザによるキー入力部49に対する操作により、保存フォルダ記憶領域50aからゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動され、保存フォルダ記憶領域50aから削除された撮像画像データである。ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データは、ユーザによるキー入力部49の操作により、一次記憶RAM50から消去される。又は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データは、制御部42の制御により、自動的に一次記憶RAM50から消去される。このような保存フォルダ記憶領域50aに対する保存データの記録、保存フォルダ記憶領域50aからゴミ箱フォルダ記憶領域50bへの保存データの移動、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bから削除データの消去は、一次記憶RAM50に対するデータの記憶処理を制御する制御手段である制御部42により行われる。なお、以下の説明では、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bから削除データを取り除く場合に、当該削除データを一次記憶RAM50から消去する場合について説明するが、これに限らず、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bから削除する削除データを更に他の記憶領域に移動させても良い。
【0042】
制御部42により自動的に削除データを消去する処理(自動消去処理)は、保存フォルダ記憶領域50aに格納された保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動させる場合に行われる。保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動させるタイミングとしては、ユーザが保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動させる操作を行った時が挙げられる。
【0043】
このとき、制御部42は、所定の条件に従ってゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データを消去すると共に、移動させる保存データのデータ量を減少させて当該データ量が減少された保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納する。この所定の条件とは、削除データの撮像日時が最も古い、削除データが保存フォルダ記憶領域50aからゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動された日時が最も古いといった、撮像画像データの古さに基づく条件である。この撮像画像データの古さは、撮像画像データの付加情報として含まれている。所定の条件とは、例えばデータ編集日時、アクセス日時といった撮像画像データの古さを示す他の指標を用いても良いことは勿論である。また、データ量を減少させる処理は、記録画素数を低下させる処理、JPEG方式に従って圧縮率を上昇させる処理を含む。その他、撮像画像データのデータ量を減少させることができれば、ラインデータの間引き処理等であっても良い。
【0044】
制御部42は、各部の制御時に、ワークメモリとして使用される一次記憶RAM(Random Access Memory)50に対して各種のデータを格納する。制御部42は、一次記憶RAM50の保存フォルダ記憶領域50aに格納されている保存データの付加情報、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納されている削除データの付加情報を格納した管理テーブル50Bを作成して、一次記憶RAM50に記憶しておく。この付加情報は、上述のように、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納した削除データの消去を管理するために必要な情報である。制御部42は、管理テーブル50Bを参照して、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bから削除データの自動消去処理を制御する。
【0045】
以下に具体例について説明する。なお、この具体例においては、保存フォルダ記憶領域50aの容量が1MBである場合について説明する。図4(a)に示すように、データ記憶領域50Aのうち、保存フォルダ記憶領域50aに、ファイル名が画像1であってデータ量が0.5MBの保存データ101と、ファイル名が画像2であってデータ量が0.25MBの保存データ102と、ファイル名が画像3であってデータ量が1.0MBの保存データ103と、ファイル名が画像4であってデータ量が1.0MBの保存データ104とが格納されているとする。また、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bは、空き領域105があるものとする。なお、ファイル名、データ量は、各保存データに対して付加された情報として含まれているものである。
【0046】
その後、図4(a)から図4(b)に示すように、制御部42の制御に従って、ファイル名が画像1の保存データがゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動され、更にその後に、ファイル名が画像2の保存データがゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動されたとする。これにより、保存フォルダ記憶領域50aにおいて、画像1の保存データ101,画像2の保存データ102が格納されていた領域が空き領域105となり、当該保存データ101,保存データ102が、削除データ101’,削除データ102’としてゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動される。
【0047】
制御部42は、図5(a)に示すように、保存データ101が削除データ101’としてゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動された時に、ファイル名情報である「画像1」とゴミ箱への移動日時情報である「2009/05/22 19:52」とを対応付けた管理テーブル50Bを作成する。その後、保存データ102が移動された時に、制御部42は、管理テーブル50Bに対し、ファイル名情報である「画像2」とゴミ箱への移動日時情報である「2009/06/01 12:02」とを対応付けた情報を、追加する。このように、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに空き領域が充分にある場合、制御部42は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データを消去せず、且つ、保存フォルダ記憶領域50aからゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動させる保存データ101,保存データ102のデータ量を減少させない。
【0048】
更にその後、図4(b)から図4(c)に示すように、制御部42の制御に従って、ファイル名が画像3であってデータ量が1.0MBの保存データ103が、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動されたとする。このとき、制御部42は、図4(b)のように削除データ101’、削除データ102’をゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納した状態でのゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域105に、保存データ103が格納可能なデータ量が存在するかを判定する。制御部42は、保存データ103のデータ量がゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域105のデータ量よりも多いので、データ量が1.0MBの保存データ103がゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域105には格納できないことを判定する。
【0049】
この場合、制御部42は、保存データ103に対して、当該保存データ103のデータ量を減少させる。制御部42は、データ圧縮部47aにより保存データ103のデータ量を減少させる処理をさせ、保存データ103を、データ量が0.25MBの削除データ106に変換させる。そして、制御部42は、当該削除データ106をゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納させる。ここで、データ圧縮部47aは、制御部42の制御に従って、データ量を減少させる処理として、データ圧縮率を上昇させる処理又は記録画素数を減少させる処理を行う。具体的には、データ圧縮部47aは、表1に示すように、現在の圧縮率及び記録画素数に対し、保存データのデータ量を減少させるように圧縮率、記録画素数の一方又は双方を変更する。
【0050】
制御部42は、図5(b)に示すように、保存データ103が削除データ106としてゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動された時に、ファイル名情報である「画像3」とゴミ箱への移動日時情報である「2009/07/18 14:05」とを対応付けた情報を、管理テーブル50Bに追加する。
【0051】
更にその後、図4(c)から図4(d)に示すように、制御部42の制御に従って、ファイル名が画像4であってデータ量が1.0MBの保存データ104が、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動されたとする。このとき、制御部42は、図4(c)のように削除データ101’、削除データ102’及び削除データ106をゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納した状態でのゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域が、保存データ104を格納可能なデータ量を有しているかを判定する。制御部42は、図4(c)に示したゴミ箱フォルダ記憶領域50bの状態では、空き領域がないので、データ量が1.0MBの保存データ104がゴミ箱フォルダ記憶領域50bには格納できないことを判定する。
【0052】
このように、制御部42は、保存フォルダ記憶領域50aに格納された保存データ104をゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動させる場合に、所定の条件に従ってゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データを消去すると共に、移動させる保存データ104のデータ量を減少させて当該データ量が減少された保存データ104を、削除データ107としてゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納する。この所定の条件は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データのうち、当該ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動された時刻が最も古い削除データを消去する、という条件である。
【0053】
したがって、制御部42は、図5(b)に示した管理テーブル50Bのゴミ箱への移動日時情報に基づき、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動された時刻が最も古い削除データが、ファイル名情報が「画像1」の削除データであることを認識し、当該削除データ101’をゴミ箱フォルダ記憶領域50bから消去する。これにより、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bには、削除データ101’のデータ量分の0.5MBの空き領域が発生する。制御部42は、当該ゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域に対して、保存データ104を、削除データとして格納する。このとき、制御部42は、削除データ101’を消去した後において、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域が、保存データ104を格納可能なデータ量を有しているかを判定する。制御部42は、保存データ104のデータ量(1.0MB)がゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域のデータ量(0.5MB)よりも多いので、保存データ104がゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域105には格納できないことを判定する。
【0054】
この場合、制御部42は、保存データ104に対して、当該保存データ104のデータ量を減少させる。制御部42は、データ圧縮部47aにより、保存データ104のデータ量を減少させる処理をさせ、保存データ104を、データ量が0.5MBの削除データ107に変換させる。そして、制御部42は、当該削除データ107をゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納させる。具体的には、データ圧縮部47aは、表1に示すように、現在の圧縮率及び記録画素数に対し、保存データのデータ量を減少させるように圧縮率、記録画素数の一方又は双方を変更する。
【0055】
上述のように、データ圧縮部47aは、制御部42の制御に従って、データ量を減少させる処理として、データ圧縮率を上昇させる処理又は記録画素数を減少させる処理を行う。具体的には、制御部42は、予めユーザの操作に基づいて、データ量を減少させる時に記録画素数を減少させるか圧縮率を上昇させるかが選択されている設定情報を記憶していても良い。この場合、データ圧縮部47aは、当該設定情報に基づく制御部42の制御に従って、記録画素数を減少させる処理又は圧縮率を上昇させる処理を行う。データ圧縮部47aは、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動される保存データの記録画素数又は圧縮率を取得し、上述の表1を参照して、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納可能なデータ量となる記録画素数又は圧縮率を選択する。そして、データ圧縮部47aは、選択した記録画素数又は圧縮率となるように保存データにデータ量を減少させる処理を施して、削除データ107を作成する。
【0056】
例えば、表1において、保存データ104が“2MB×β=1.0[MB]”である場合、データ圧縮部47aは、中圧縮率のβを低圧縮率のγに変更することにより、“2MB×γ=0.5[MB]”の削除データ107を作成する。また、他の例としては、表1において、保存データ104が“3MB×γ=1.0[MB]”である場合、データ圧縮部47aは、記録画素数の2560ドット×1920ドットを2048ドット×1536ドットに変更することにより、“2MB×γ=0.5[MB]”の削除データ107を作成する。なお、上述の保存データ103のデータ量を減少させて、削除データ106を作成する処理も同様である。
【0057】
制御部42は、図5(c)に示すように、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bから削除データ101’を消去した時に管理テーブル50Bに格納されたファイル名情報が「画像1」であってゴミ箱への移動日時情報である「2009/05/22 19:52」を削除する。その後、制御部42は、保存データ104が削除データ107としてゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動された時に、ファイル名情報である「画像4」とゴミ箱への移動日時情報である「2009/08/11 10:11」とを対応付けた情報を、管理テーブル50Bに追加する。
【0058】
以上のように、本発明を適用したデジタルスチルカメラ1によれば、保存フォルダ記憶領域50aに格納された保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動させる場合に、所定の条件に従ってゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データを消去すると共に、移動させる保存データのデータ量を減少させて当該データ量が減少された保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納する。このデジタルスチルカメラ1によれば、保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納可能なデータ量に変換するので、1個の削除データを消去するだけで、確実に保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納できる。このように、デジタルスチルカメラ1によれば、一次記憶RAM50の記憶容量に制限がある場合であっても、保存するデータ及び削除するデータの管理を適切に行うことができる。
【0059】
また、このデジタルスチルカメラ1によれば、所定の条件として、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データのうち、当該ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動された時刻が最も古い削除データを消去する条件に従って、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データを消去するので、ユーザがゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納されたデータを確認したい場合に、当該確認したいデータがないという事態が起こる可能性を低くできる。
【0060】
つぎに、上述したデジタルスチルカメラ1において、制御部42が、所定の条件として、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データのうち最もデータ生成時刻(撮影日、撮影時刻)が古い削除データを消去する条件に従って、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データを消去する実施形態について説明する。
【0061】
具体的には、図6(a)に示すように、データ記憶領域50Aのうち、保存フォルダ記憶領域50aに、ファイル名が画像1、データ量が0.5MB、撮影日が2009/01/01の保存データ101と、ファイル名が画像2、データ量が0.25MB、撮影日が2009/03/12の保存データ102と、ファイル名が画像3、データ量が1.0MB、撮影日が2009/04/21の保存データ103と、ファイル名が画像4、データ量が1.0MB、撮影日が2009/04/27の保存データ104とが格納されているとする。また、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bは、空き領域105があるものとする。なお、ファイル名、データ量、撮影日は、各保存データに対して付加された情報として含まれているものである。
【0062】
この具体例における管理テーブル50Bは、例えば図7に示すようになる。この管理テーブル50Bには、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納した削除データの消去を管理するために必要な情報として、ファイル名情報と撮影日情報とが対応付けられている。制御部42は、管理テーブル50Bを参照して、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bから削除データの自動消去処理を制御する。
【0063】
その後、図6(a)から図6(b)に示すように、制御部42の制御に従って、ファイル名が画像1の保存データがゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動され、更にその後に、ファイル名が画像2の保存データがゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動されたとする。これにより、保存フォルダ記憶領域50aには、画像1の保存データ101,画像2の保存データ102が格納されていた領域が空き領域105となり、当該保存データ101,保存データ102が、削除データ101’,削除データ102’としてゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動される。
【0064】
ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに空き領域が充分にある場合、制御部42は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データを消去せず、且つ、保存フォルダ記憶領域50aからゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動させる保存データ101,保存データ102のデータ量を減少させない。
【0065】
更にその後、図6(b)から図6(c)に示すように、制御部42の制御に従って、ファイル名が画像3であってデータ量が1.0MBの保存データ103が、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動されたとする。このとき、制御部42は、図6(b)のように削除データ101’、削除データ102’をゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納した状態でのゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域105が、保存データ103を格納可能なデータ量を有しているかを判定する。制御部42は、保存データ103のデータ量がゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域105のデータ量よりも多いので、保存データ103をゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域105には格納できないことを判定する。
【0066】
この場合、制御部42は、保存データ103に対して、当該保存データ103のデータ量を減少させる。制御部42は、データ圧縮部47aにより、保存データ103のデータ量を減少させる処理をさせ、保存データ103を、データ量が0.25MBの削除データ106に変換させる。そして、制御部42は、当該削除データ106をゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納させる。ここで、データ圧縮部47aは、制御部42の制御に従って、データ量を減少させる処理として、データ圧縮率を上昇させる処理又は記録画素数を減少させる処理を行う。
【0067】
更にその後、図6(c)から図6(d)に示すように、制御部42の制御に従って、ファイル名が画像4であってデータ量が1.0MBの保存データ104が、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動されたとする。このとき、制御部42は、図6(c)のように削除データ101’、削除データ102’及び削除データ106をゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納した状態でのゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域が、保存データ104を格納可能なデータ量を有しているかを判定する。制御部42は、図6(c)に示したゴミ箱フォルダ記憶領域50bの状態では、空き領域がないので、データ量が1.0MBの保存データ104がゴミ箱フォルダ記憶領域50bには格納できないことを判定する。
【0068】
このように、制御部42は、保存フォルダ記憶領域50aに格納された保存データ104をゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動させる場合に、所定の条件に従ってゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データを消去すると共に、移動させる保存データ104のデータ量を減少させて当該データ量が減少された保存データ104を、削除データ107としてゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納する。この所定の条件は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データのうち最も撮影日(データ生成時刻)が古い削除データを消去する、という条件である。
【0069】
制御部42は、図7に示した管理テーブル50Bの最も古い撮影日情報を参照して、撮影日情報が「2009/01/01」であり、ファイル名情報が「画像1」の保存データ104に対して、当該保存データ104のデータ量を減少させる。制御部42は、データ圧縮部47aにより、保存データ104のデータ量を減少させる処理をさせ、保存データ104を、データ量が0.5MBの削除データ107に変換させる。そして、制御部42は、当該削除データ107をゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納させる。
【0070】
以上のように、デジタルスチルカメラ1によれば、所定の条件として、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データのうち最も撮影日が古い削除データを消去する条件に従って、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データを消去するので、ユーザがゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データを確認したい場合に、当該確認したい削除データがないという事態が起こる可能性を低くできる。
【0071】
つぎに、上述したように構成されたデジタルスチルカメラ1によるゴミ箱フォルダ記憶領域50bからの削除データの自動消去処理について、図8を参照して説明する。上述したデジタルスチルカメラ1は、制御部42内のROMに、当該デジタルスチルカメラ1のプログラムを記憶している。このデジタルスチルカメラ1は、内部コンピュータである制御部42により、プログラムを実行することにより、削除データの自動消去処理を実行する。
【0072】
先ず、ステップS1において、制御部42は、保存フォルダ記憶領域50aからゴミ箱フォルダ記憶領域50bに対して移動させるべき保存データが存在するか否かを判定する。このとき、制御部42は、例えば、ユーザの操作により、保存フォルダ記憶領域50aに格納されている保存データが選択され、当該保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動させることを認識した場合には、ステップS2に処理を進め、そうでない場合には、ステップS1の処理を繰り返す。
【0073】
次のステップS2において、制御部42は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bの削除データを消去するための情報としての管理テーブル50Bを一次記憶RAM50から読み出す。
【0074】
次のステップS3において、制御部42は、現在のゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域の容量が、移動させるべき保存データのデータ量よりも少ないか否かを判定する。制御部42は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域の容量が保存データのデータ量よりも少ない場合には、ステップS4に処理を進め、そうでない場合には、ステップS8に処理を進める。
【0075】
ステップS3にて否定判定された後のステップS8においては、上述した図4(b)、図6(b)のように、制御部42は、保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域に格納する。次のステップS9において、制御部42は、管理テーブル50Bを更新する。ここで、制御部42は、図4を参照して説明したようにゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動された時刻が最も古い削除データを消去する設定である場合には、管理テーブル50Bにおけるゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動した削除データについてのゴミ箱への移動日時情報を追加する。一方、制御部42は、図6を参照して説明したように最も撮影日が古い削除データを消去する設定である場合には、管理テーブル50Bの更新をせずに処理を終了する。このような2種類の保存フォルダ記憶領域50aに格納された削除データを消去する所定の条件は、初期設定として何れか一方設定されていても良く、ユーザの操作に応じて選択できるようにしても良い。
【0076】
ステップS4において、制御部42は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50b内の削除データのうち、消去する対象となる削除データを選択する。このとき、制御部42は、管理テーブル50Bを参照して、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動された時刻が最も古い削除データ又は最も撮影日が古い削除データを選択する。
【0077】
次のステップS5において、制御部42は、ステップS4にて選択された削除データを、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bから消去する。このとき、制御部42は、管理テーブル50Bから、消去した削除データについての情報を、消去する。
【0078】
次のステップS6において、制御部42は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動させる保存データのデータ量が、ステップS5にて消去された後のゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域の容量よりも多いか否かを判定する。制御部42は、保存データのデータ量が、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域の容量よりも多い場合にはステップS7に処理を進め、そうでない場合にはステップS8に処理を進める。
【0079】
ステップS6にて否定判定された後のステップS8において、制御部42は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域に対して保存データを格納することにより、保存フォルダ記憶領域50aからゴミ箱フォルダ記憶領域50bに保存データを移動させる。次のステップS9において、制御部42は、管理テーブル50Bを更新する。ここで、制御部42は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動された時刻が最も古い削除データを消去する設定である場合には、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動した削除データについてのゴミ箱への移動日時情報を追加する。一方、制御部42は、最も撮影日が古い削除データを消去する設定である場合には、管理テーブル50Bの更新をせずに処理を終了する。
【0080】
ステップS7において、制御部42は、データ圧縮部47aを制御して、移動させる保存データのデータ量を減少させる。このとき、データ圧縮部47aは、保存データに対して記録画素数を減少させる処理又は保存データの圧縮率を低下させる処理を行う。なお、データ圧縮部47aは、表1を参照して、記録画素数を減少させるか又は圧縮率を上昇させるかの一方を行っても良い。又は、データ圧縮部47aは、表1を参照して、記録画素数を減少させる及び圧縮率を上昇させることの双方を行っても良い。データ圧縮部47aは、表1を参照することにより、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域に確実に格納できるよう保存データのデータ量を減少するために、記録画素数及び圧縮率を選択できる。
【0081】
次のステップS8において、制御部42は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域に対して保存データを格納することにより、保存フォルダ記憶領域50aからゴミ箱フォルダ記憶領域50bに保存データを移動させる。次のステップS9において、制御部42は、管理テーブル50Bを更新する。ここで、制御部42は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動された時刻が最も古い削除データを消去する設定である場合には、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動した削除データについてのゴミ箱への移動日時情報を追加する。一方、制御部42は、最も撮影日が古い削除データを消去する設定である場合には、管理テーブル50Bの更新をせずに処理を終了する。
【0082】
以上のように、デジタルスチルカメラ1によれば、保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納可能なデータ量に変換するので、1個の削除データを消去するだけで、確実に保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納できる。したがって、デジタルスチルカメラ1によれば、一次記憶RAM50の記憶容量に制限がある場合であっても、保存するデータ及び削除するデータの管理を適切に行うことができる。
【0083】
つぎに、デジタルスチルカメラ1による他の削除データの自動消去処理について、図9を参照して説明する。なお、上述した図8に示した削除データの自動削除処理と同じ処理については、同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0084】
制御部42は、上述したようにステップS1〜ステップS3の処理を行う。ステップS3において、制御部42は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域の容量が保存データのデータ量よりも少ない場合には、ステップS11に処理を進め、そうでない場合には、ステップS8に処理を進める。
【0085】
ステップS11において、制御部42は、保存データのデータ量を減少させることにより、保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納して移動させることができるか否かを判定する。このとき、制御部42は、表1を参照して、保存データの記録画素数を減少させ又は保存データの圧縮率を上昇させることにより、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域の容量よりも少ないデータ量にすることができるかを判断する。例えば、制御部42は、表1において、記録画素数が3種類、圧縮率(画質)が3種類しか設定されていない場合、最もデータ量が少ない1024ドット×768ドット且つエコノミーの圧縮率のγにしても、保存データがゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域の容量よりも少なくならないかを判定する。制御部42は、保存データのデータ量を減少させることにより保存データが移動可能である場合にはステップS12に処理を進め、そうでない場合にはステップS4〜ステップS7に処理を移行する。
【0086】
このステップS4〜ステップS7において、制御部42は、図8に示したように、所定の条件に従ってゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データを消去すると共に移動させる保存データのデータ量を減少させて当該保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納し、ステップS8に処理を進める。
【0087】
ステップS12において、制御部42は、データ圧縮部47aを制御して、移動させる保存データのデータ量を減少させる。このとき、データ圧縮部47aは、保存データに対して記録画素数を減少させる処理又は保存データの圧縮率を低下させる処理を行う。次のステップS8において、制御部42は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bの空き領域に対して保存データを格納することにより、保存フォルダ記憶領域50aからゴミ箱フォルダ記憶領域50bに保存データを移動させる。次のステップS9において、制御部42は、管理テーブル50Bを更新する。ここで、制御部42は、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動された時刻が最も古い削除データを消去する設定である場合には、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに移動した削除データについてのゴミ箱への移動日時情報を追加する。一方、制御部42は、最も撮影日が古い削除データを消去する設定である場合には、管理テーブル50Bの更新をせずに処理を終了する。
【0088】
以上のように、このデジタルスチルカメラ1によれば、制御部42が、移動される保存データのデータ量を減少させてゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納可能かを判定し、当該データ量が減少された保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納可能である場合には当該保存データを当該ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納する。一方、制御部42は、当該データ量が減少された保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納可能ではない場合に初めて、所定の条件に従ってゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データを消去すると共に移動させる保存データのデータ量を減少させて当該保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納する。
【0089】
これにより、デジタルスチルカメラ1は、移動される保存データのデータ量を減少させてゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納可能かに応じて、ゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納された削除データを一次記憶RAM50から消去するかを選択できる。したがって、このデジタルスチルカメラ1によれば、多くとも1個の削除データを消去するだけで、確実に保存データをゴミ箱フォルダ記憶領域50bに格納できる。このように、デジタルスチルカメラ1によれば、一次記憶RAM50の記憶容量に制限がある場合であっても、保存するデータ及び消去するデータの管理を適切に行うことができる。
【0090】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0091】
1 デジタルスチルカメラ
2 本体
3 撮影レンズ
4 セルフタイマランプ
5 ファインダ窓
6 ストロボ発光部
7 マイクロホン部
8 電源キー
9 シャッタキー
10 撮影モードキー
11 再生モードキー
12 EVF
13 スピーカ部
14 マクロキー
15 ストロボキー
16 メニューキー
17 リングキー
18 セットキー
19 液晶表示部
32 レンズ光学系
33 CCD
34 タイミング発生器
35 垂直ドライバ
36 サンプルホールド回路(S/H)
37 A/D変換器
38 カラープロセス回路
39 DMAコントローラ
40 DRAMインタフェース
41 DRAM
42 制御部
43 VRAMコントローラ
44 VRAM
45 デジタルビデオエンコーダ
47 画像処理部
47a データ圧縮部
48 メモリカード
49 キー入力部
50 RAM
50A データ記憶領域
50a 保存フォルダ記憶領域
50b ゴミ箱フォルダ記憶領域
50B 管理テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意のデータ量のデータが記憶される記憶領域に、第1データを格納する第1データ記憶領域と当該第1データ記憶領域から移動された第2データを格納する第2データ記憶領域とが含まれる記憶手段と、
前記記憶手段に対するデータの記憶処理を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記第1データ記憶領域に格納された第1データを前記第2データ記憶領域に移動させる場合に、所定の条件に従って前記第2データ記憶領域に格納された第2データを削除すると共に、前記移動させる第1データのデータ量を減少させて当該データ量が減少された第1データを前記第2データ記憶領域に格納することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記制御手段は、前記移動される第1データのデータ量を減少させて前記第2データ記憶領域に格納可能かを判定し、当該データ量が減少された第1データを前記第2データ記憶領域に格納可能である場合には、当該データ量が減少された第1データを当該第2データ記憶領域に格納し、当該データ量が減少された第1データを前記第2データ記憶領域に格納可能ではない場合には、所定の条件に従って前記第2データ記憶領域に格納された第2データを削除すると共に、前記移動させる第1データのデータ量を減少させて当該第1データを前記第2データ記憶領域に格納することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御手段は、前記所定の条件として、前記第2データ記憶領域に格納された第2データのうち、当該第2データ記憶領域に移動された時刻が最も古い第2データを削除する条件に従って、前記第2データ記憶領域に格納された第2データを削除することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御手段は、前記所定の条件として、前記第2データ記憶領域に格納された第2データのうち最もデータ生成時刻が古い第2データを削除する条件に従って、前記第2データ記憶領域に格納された第2データを削除することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
【請求項5】
コンピュータを、
任意のデータ量のデータごとにデータが記憶される記憶領域に、第1データを格納する第1データ記憶領域と当該第1データ記憶領域から移動された第2データを格納する第2データ記憶領域とが含まれる記憶手段に対するデータの記憶処理を制御する制御手段として機能させ、
前記制御手段が、前記第1データ記憶領域に格納された第1データを前記第2データ記憶領域に移動させる場合に、所定の条件に従って前記第2データ記憶領域に格納された第2データを削除すると共に、前記移動させる第1データのデータ量を減少させて当該データ量が減少された第1データを前記第2データ記憶領域に格納することを特徴とする電子機器のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−65445(P2011−65445A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−215814(P2009−215814)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】