説明

電子機器

【課題】 撮像装置において、簡易な構成で、かつ、コストを抑えながら部品の着脱を検出することができ、更には非純正品の部品が使用される等の不正使用を防止できるようにする。
【解決手段】 撮像装置本体に部品を着脱可能とした撮像装置であって、例えばピント板3に設けられた、情報を記憶するとともに情報の送受信を行うことのできるRFIDタグ3aと、RFIDタグ3aが発信する情報を検出するRFIDタグ情報検出部7と、ピント板3の着脱があるたびに、その着脱に関する情報を該ピント板3に設けられたRFIDタグ3aに追記書き込みする書き込み部16と、RFIDタグ3aが記憶する情報の初期情報を記憶する撮像装置本体側の記憶部5とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器本体に部品を着脱可能とした電子機器であって、部品の着脱を検出可能にした電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル機器やプリンタ等の普及に伴い、デジタルカメラの需要や使用頻度も増加している。そして、デジタルカメラの増加に伴い、その周辺機器や部品パーツの需要も増加する傾向にある。
【0003】
ところが、メーカ製の純正品より安価な非純正品の周辺機器や部品パーツ(例えばピント板)があるが、劣悪な品質のものも多く流通している。このような非純正品がデジタルカメラに使用されると、デジタルカメラの故障や動作不良等の弊害を生じるおそれもある。
【0004】
非純正品の使用を防止するために、例えば特許文献1には、トナーセットにEEPROMを搭載し、そのEEPROMに複数の情報を書き込み、稼働履歴データとして蓄積する等して、不正なトナーセット(非純正品)を識別する技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開平10−254605号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に開示されている手法では、EEPROMを搭載したトナーセットをプリンタにセットするときに、EEPROMに記憶されている情報を読み書きするために、カバー開閉検出スイッチを用いてカバーの開閉を検出し、その検出情報に基づいて、プリンタ内の読み出し装置とEEPROMとが電気的に接続するよう構成になっている。
【0007】
しかしながら、上記特許文献1にあるようにメカ検出スイッチを使用する場合、その機構が複雑になり、コストも高くなってしまう。
【0008】
本願発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、撮像装置において、簡易な構成で、かつ、コストを抑えながら部品の着脱を検出し、更には非純正品の部品が使用される等の不正使用を防止できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による電子機器は、無線ICタグを有する部品を着脱可能な電子機器であって、前記電子機器の初期状態として取り付けられている部品の無線ICタグに記録される初期部品情報を記憶する記憶手段と、前記電子機器に装着されている部品の無線ICタグに記録される装着部品情報を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取った前記装着部品情報と、前記記憶手段に記憶されている前記初期部品情報とを比較する比較手段とを有する点に特徴を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電子機器において、小型で安価な無線ICタグを用いることにより、簡易な構成で、かつ、コストを抑えながら部品の着脱を検出することができ、更には非純正品の部品が使用される等の不正使用を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、本実施形態のデジタルカメラ1の概略構成を示す図である。
【0012】
2はレンズであり、カメラ本体に着脱可能に装着される。レンズ2の内部には、レンズ2に関する情報を記憶するとともに情報の送受信を行うことができるRFIDタグ2aが設けられる。RFIDタグ2aが発信するレンズ2に関する情報は、カメラ本体側に設置されたRFIDタグ情報検出部7により検出され、カメラ制御部13は測光部11により測光値補正を行う。
【0013】
3はピント板であり、既存の一眼レフカメラで知られているように、レンズ2から被写体光を不図示のミラーでピント板3に結像させて、ファインダ手段でピント板3上の結像を撮影者が確認するためのものである。ピント板3の内部には、ピント板3に関する情報を記憶するとともに情報の送受信を行うことができるRFIDタグ3aが設けられる。RFIDタグ3aが発信するピント板3に関する情報は、カメラ本体側に設置されたRFIDタグ情報検出部7により検出される。
【0014】
4はデジタルカメラ1の外装部材であり、例えばカバー、蓋等がこれにあたる。外装部材4の内部には、外装部材4に関する情報を記憶するとともに情報の送受信を行うことができるRFIDタグ4aが設けられる。RFIDタグ4aが発信する外装部材4に関する情報は、カメラ本体側に設置されたRFIDタグ情報検出部7により検出される。
【0015】
RFIDタグ情報検出部7の電源は、メイン電源と別に例えばデート供給電源と共有されており、デジタルカメラ1のメイン電源がオフであっても、RFIDタグ情報検出部7は、RFIDタグ付き部品(レンズ2、ピント板3、外装部材4)のカメラ本体への着脱(カメラ本体への装着及びカメラ本体からの分解)に即応してRFIDタグ情報の検出を行うことができる。
【0016】
ここで、RFIDタグ2a、3a、4aには、例えば該RFIDタグ付き部品をカメラ本体に装着した後、デジタルカメラ1の出荷前に書き込まれた、部品の固有情報(メーカ名、型番)、カメラ本体1に装着した日付や時間やカメラ本体における箇所等の情報が初期情報として書き込まれている。
【0017】
5は記憶部であり、記憶した情報をカメラ制御部13へ提供したり、逆にカメラ制御部13からの情報を記憶したりする。記憶部5には、デジタルカメラ1の出荷前に、RFIDタグ初期情報として、上述した各RFIDタグ2a、3a、4aに書き込まれた初期情報が記憶されている。
【0018】
また、記憶部5には、RFIDタグ付き部品をカメラ本体に着脱するたびに、その着脱した日付や時間や場所等の情報が履歴情報として追加記憶される。このように履歴情報としてRFIDタグ付き部品の着脱の日付や時間や着脱箇所といった情報を含ませることにより、着脱の履歴を明確化することができる。
【0019】
6は撮影部であり、装着されたレンズ2を介して撮影を行うための手段である。例えばデジタルカメラであれば、ファインダ手段、露出決定手段、シャッタ手段、光電変換手段、信号処理手段、画像処理手段等がこれにあたる。
【0020】
8は電源である。9は撮影部6からの画像情報を着脱可能な記録媒体10に記録する画像記録部である。10は例えば不揮発性の記録媒体である。11は測光部である。12は履歴情報修正部であり、特定の操作でのみ履歴情報を修正でき、一般ユーザは操作できないようになっている。
【0021】
13はデジタルカメラ1全体の制御を司るカメラ制御部であり、RFIDタグ情報検出部7により検出されるRFIDタグ情報と、記憶部5に記憶されたRFIDタグ初期情報とを比較する処理を行う。
【0022】
14はメインスイッチ(SW)、15はレリーズスイッチ(SW)である。
【0023】
16は書き込み部であり、RFIDタグ付き部品をカメラ本体に着脱するたびに、その部品のRFIDタグが記憶するRDIDタグ情報に、着脱した日付や時間や着脱箇所等の情報を追加書き込みする。
【0024】
ここで、表1に、RFIDタグ情報の一例を示す。この例では2進数7桁で表現する。本実施形態のRFIDタグ情報の特徴は、ある特定桁がRFIDタグ付き部品の分類(例えばピント板、外装部品、内装部品といった大きな分類)を表現し、さらに別の特定桁がRFIDタグ付き部品の詳細な情報(装着日時、作業時間、ピント板種類等)や製造番号等を特定可能な番号を表現する点である。
【0025】
【表1】

【0026】
デジタルカメラ1は、記憶部5にRFIDタグ初期情報として上述した各RFIDタグ2a、3a、4aに書き込まれた初期情報を予め全て記憶しており、さらに該RFIDタグ情報に応じたカメラ制御部13のシーケンスを記憶している。
【0027】
本実施形態のRFID付き部品例はピント板3及び外装部材4であり、ピント板3の場合は頭3桁の分類番号が「000」、外装部材4の場合の分類番号は「001」である。さらに、下4桁の特定番号がRFID付き部品の詳細情報を特定する番号になっている。すなわち、デジタルカメラ1は、7桁全ての番号を解析することなく、頭3桁の番号を検出するだけで、デジタルカメラ1のどの部品に関する情報かを判定できるようになる。
【0028】
また、例えばピント板3に限ってRFIDタグ情報を検出したいとき、頭3桁の分類番号000を検出し、その後下4桁の特定番号(例えば「0000」(純正品)、「0001」(装着・分解/日付等))の判定を行えばよい。例えばカメラ本体に装着されたピント板3の分類番号が「000」であり、特定の時間に分解作業が行われた場合は、RFIDタグ情報として、例えば「0000002」というようになる。
【0029】
図2は、本実施形態のデジタルカメラ1のメインシーケンスを示すフローチャートである。メインSW14がオンになると(ステップS201)、カメラ制御部13はレリーズSW15の受け付けを開始する(ステップS202)。
【0030】
レリーズSW15の変化が検出されるまでは検出を繰り返し(ステップS203)、レリーズSW15の変化が検出された場合、次のステップへ進む。
【0031】
レンズ2の装着によるRFIDタグ情報検出があった場合は(ステップS204)、ステップS205へ進む。
【0032】
ピント板3の装着によるRFIDタグ情報検出があった場合は(ステップS205)、図3に示すピント板検出シーケンスへ進む。また、外装部材4の装着によるRFIDタグ情報検出があった場合は(ステップS206)、図4に示す外装部材検出シーケンスへ進む。
【0033】
ピント板3や外装部品4の装着によるRFIDタグ情報検出がなければ、レリーズSW15が操作されるのを待ち(ステップS207)、その後メインSW14がオフになったかどうかを判定して(ステップS208)、オフでなければステップS203へ戻り、オフであればレリーズSW15の受付を終了し(ステップS209)、シーケンスを終了する。
【0034】
図3はピント板検出シーケンスを示すフローチャートである。ピント板3の装着によるRFIDタグ情報の検出があると(図2のステップS205)、RFIDタグ情報検出部7によりピント板3に関するRFIDタグ情報の検出を開始し(ステップS301)、表1で説明したように、分類番号によるRFIDタグ情報の識別を行い、ピント板3に関する頭3桁「000」のRFIDタグ情報だけを取得して記憶部5に一時記憶し、頭3桁「000」に当てはまらないRFIDタグ情報は読み込まないようにする(ステップS302)。
【0035】
次に、取得したピント板3のRFIDタグ情報が、デジタルカメラ1の記憶部5に記憶されたピント板3のRFIDタグ初期情報と一致するものであるか否かの比較を行う(ステップS303)。
【0036】
そして、両者が一致するものであれば(ステップS304)、撮影可能状態へ進み(ステップS309)、図2のステップS203へ戻る。
【0037】
それに対して、両者が一致しないものであれば(ステップS304)、ステップS305へ進む。ステップS305では、例えばピント板3がカメラ本体から分解されて、元のピント板3が再度装着された変化を検出したときに、ピント板3は誰(使用者なのか、メーカの修理担当者なのか)が分解したのかを履歴情報修正部12(リセット手段)をリセットしたかに基づいて判定する。履歴記憶情報修正部12をリセットした場合はメーカの修理担当者と判定し、ステップS309へ進む一方、履歴情報修正部12をリセットしていない場合は使用者(ユーザ)と判定し、ステップS306へ進む。
【0038】
ステップS306では、取得したRFIDタグ情報(分解した日付や時間や箇所)を装着されたピント板3のRFIDタグ情報として記憶部5に追加記憶し(履歴情報)、ピント板3のRFIDタグ情報検出を終了する。
【0039】
そして、記憶部5に記憶したピント板3のRFIDタグ情報を読み出して(ステップS307)、使用者(ユーザ)に警告を行い(ステップS308)、図5に示す不正使用防止シーケンスに進む。警告とは、外部表示部或いは音声発生部を用いて、使用者(ユーザ)に対して分解したピント板3の対処方法を案内するということである。その警告内容は、例えばサービスセンターへの修理勧告、また正規部品でない場合は動作できない等である。
【0040】
図4は外装部材検出シーケンスを示すフローチャートである。外装部材4の装着によるRFIDタグ情報の検出があると(図2のステップS206)、RFIDタグ情報検出部7により外装部材4に関するRFIDタグ情報の検出を開始し(ステップS401)、表1で説明したように、分類番号によるRFIDタグ情報の識別を行い、外装部材4に関する頭3桁「001」のRFIDタグ情報だけを取得して記憶部5に一時記憶し、頭3桁「001」に当てはまらないRFIDタグ情報は読み込まないようにする(ステップS402)。
【0041】
次に、取得した外装部材4のRFIDタグ情報が、デジタルカメラ1の記憶部5に予め記憶された外装部材4のRFIDタグ初期情報と一致するものであるか否かの比較を行う(ステップS403)。
【0042】
そして、両者が一致するものであれば(ステップS404)、撮影可能状態へ進み(ステップS409)、図2のステップS203へ戻る。
【0043】
それに対して、両者が一致しないものであれば(ステップS404)、ステップS405へ進む。ステップS405では、例えば外装部材4がカメラ本体から分解されて、元の外装部材4が再度装着された変化を検出したときに、外装部材4は誰(使用者なのか、メーカの修理担当者なのか)が分解したのかを履歴情報修正部12(リセット手段)をリセットしたかに基づいて判定する。履歴情報修正部12をリセットした場合はメーカの修理担当者と判定し、ステップS409へ進む一方、履歴情報修正部12をリセットしていない場合は使用者(ユーザ)と判定し、ステップS406へ進む。
【0044】
ステップS406では、取得したRFIDタグ情報(分解した日付や時間や着脱箇所)を装着された外装部材4のRFIDタグ情報として記憶手段5に記憶し(履歴情報)、外装部材4のRFIDタグ情報検出を終了する。
【0045】
そして、記憶部5に記憶した外装部材4のRFIDタグ情報を読み出して(ステップS407)、使用者(ユーザ)に警告を行い(ステップS408)、図5に示す不正使用防止シーケンスに進む。警告とは、外部表示部或いは音声発生部を用いて、使用者(ユーザ)に対して分解した外装部材4の対処方法を案内するということである。その警告内容は、例えばサービスセンターへの修理勧告、また正規部品でない場合は動作できない等である。
【0046】
以上述べたように、RFIDタグ付き部品のカメラ本体への装着或いはカメラ本体からの分解に即応して、RFIDタグ情報検出部7がRFIDタグ情報の検出を行い、記憶部5に記憶されたRFIDタグ初期情報との比較を行うことができる。
【0047】
RFIDタグ情報の取得時には、RFIDタグ情報の分類を用いて、不要な分類に属するRFIDタグ情報は取得せず、必要な分類に属するRFIDタグ情報だけを取得することができ、RFIDタグ情報取得時間と、記憶部5への情報入換え時間の低減を図ることができる。
【0048】
また、履歴情報修正部12の判定により、確実なRFIDタグ情報に従ってシーケンスを実施することができる。
【0049】
図5は不正使用防止シーケンスを示すフローチャートである。図3のステップS308、図4のステップS408で警告があった場合、使用者が警告に従ってデジタルカメラ1を正規の製造メーカに返送する(ステップS501)。
【0050】
この場合、まずメーカの修理者は返送されたデジタルカメラ1の記憶部5に記憶された全てのRFIDタグ情報を検出して(ステップS502)、RFIDタグ情報を取得する(ステップS503)。その取得した全てのRFIDタグ情報と、メーカのRFIDタグ情報と比較を行い、記憶されたRFIDタグ情報の履歴(装着及び分解等の日付や時間や着脱箇所)を調べ、使用者が分解したRFIDタグ付き部品の確認及び点検を行う(ステップS504)。
【0051】
さらに、全ての点検項目終了後、カメラの動作最終確認を行い(ステップS505)、動作確認後、取得した全てのRFIDタグ情報は記憶部5からリセットされ、新に修理確認済み情報を記憶部5に書き込む(ステップS506)。その後、デジタルカメラ1を使用者に返し(ステップS507)、この時点から撮影可能となる(ステップS508)。
【0052】
一方、使用者がデジタルカメラ1を返送しない場合(ステップS501)、使用者(ユーザ)に警告を行った時点から、カメラ制御部13がデジタルカメラ1の使用回数と使用期間の情報を検出して(ステップS509)、デジタルカメラ1の使用回数と使用期間の情報を取得して記憶部5に一時記憶する(ステップS510)。その取得したデジタルカメラ1の使用回数と使用期間の情報と、記憶部5に記憶している所定使用回数と所定使用期間の情報との比較を行う(ステップS511)。
【0053】
その結果、取得したデジタルカメラ1の使用回数や使用期間が、所定使用回数や所定使用期間より多い場合は(ステップS512)、ステップS513へ進む。ステップS513では、カメラ制御部13がデジタルカメラ1のシーケンスを変更する。シーケンスを変更する例として、例えば撮影した画像データを記録媒体10へ記録できないようにする等である。それに対して、取得したデジタルカメラ1の使用回数や使用期間が、所定使用回数や所定使用期間より少ない場合は(ステップS512)、ステップS514へ進む。ステップS514では、デジタルカメラ1のシーケンスを変更することなく、通常撮影可能とする。
【0054】
以上述べたように、着脱ごとに追加書き込みされるRFIDタグからのRFIDタグ情報と、予め記憶部5に記憶されたRFIDタグ初期情報との比較を行うことで、部品がカメラ本体に着脱されたかどうかを判断することができる。例えば非純正品の部品が使用されれば、RFIDタグ情報そのものが検出されないので、警告を行う等して不正使用を防止することができる。
【0055】
また、部品の着脱に関する履歴情報が記憶部5に記憶されるので、この履歴情報に応じて、メーカ側で部品の着脱履歴を把握したり、使用者に警告を行ったりすることもできる。
【0056】
なお、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0057】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0058】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0059】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0060】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本実施形態のデジタルカメラの構成を示す図である。
【図2】本実施形態のデジタルカメラのメインシーケンスを示すフローチャートである。
【図3】ピント板検出シーケンスを示すフローチャートである。
【図4】外装部材検出シーケンスを示すフローチャートである。
【図5】不正使用防止シーケンスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0062】
1 デジタルカメラ
2 レンズ
3 ピント板
4 外装部材
5 記憶部
6 撮影部
7 RFIDタグ情報検出部
8 電源
9 画像記録部
10 記録媒体
11 測光部
12 履歴情報修正部
13 カメラ制御部
14 メインSW
15 レリーズSW
16 書き込み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ICタグを有する部品を着脱可能な電子機器であって、
前記電子機器の初期状態として取り付けられている部品の無線ICタグに記録される初期部品情報を記憶する記憶手段と、
前記電子機器に装着されている部品の無線ICタグに記録される装着部品情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段によって読み取った前記装着部品情報と、前記記憶手段に記憶されている前記初期部品情報とを比較する比較手段とを有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記部品の着脱があるたびに、その着脱に関する情報を履歴情報として前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記履歴情報を修正するための履歴情報修正手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記比較手段による比較の結果、前記装着部品情報と前記初期部品情報とが一致しない場合に警告を行う警告手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記警告手段による警告後に、一定の条件を満たさない場合、該電子機器の動作を変更することを特徴とする請求項4に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−58680(P2007−58680A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−244849(P2005−244849)
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】