説明

電子機器

【課題】接続異常を検出し報知を行うことで、接続異常状態を操作者に確実に認識させる。
【解決手段】テープ印字装置100は、ACアダプタ34と、DCプラグ34Eに接続されるDCジャック33と、DCジャック33を介して電力が供給される負荷9及び定電圧回路47と、電池38と、DCプラグ34EがDCジャック33に接続されないときには電池38の正極側と定電圧回路47とを導通する第1状態に切り替わり、DCプラグ34EがDCジャック33に接続されたときには電池38の正極側と定電圧回路47とを非導通とする第2状態に切り替わる、ブレーク接点33Cとを有し、上記第2状態に切り替わり、かつ、定電圧回路47や負荷39に必要な電力がACアダプタ34から供給されていない接続異常状態を検出し、接続異常状態が検出されたとき、液晶ディスプレイ9で対応する報知を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受電端子を介し電力の供給を受ける電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
外部電源装置の給電端子に対し受電端子を接続することで電力の供給を受ける電子機器として、例えば特許文献1記載の技術が知られている。この従来技術では、受電端子(電源端子)を一つに共通化することにより、ACアダプタ、外部バッテリー、カーバッテリー等の様々な外部電源装置に対応可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−184065号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、外部電源装置の給電端子に機器本体側の受電端子を接続して給電を受ける構成の場合、一般的に、機器本体中の負荷に対し、電池、及び、外部電源装置のいずれによっても、電力を供給可能に構成されている。そして、操作者が外部電源装置の給電端子と機器本体側の受電端子とを接続せずに用いる場合には、電池の正極側と負荷回路とが導通され電池から負荷回路へと電力が供給される。操作者が外部電源装置の給電端子と受電端子とを接続して用いる場合には、電池の正極側と負荷回路とが非導通となって外部電源装置から負荷回路へと電力が供給される。
【0005】
ここで、前述のように電池の正極側と負荷回路とが非導通となっているにもかかわらず、操作者の失念や外部電源装置への外力負荷等、何らかの理由で外部電源装置の1次電源側への接続が行われず(又は接続が外れ)、外部電源装置から負荷回路への電力供給が行われない可能性があり得る。あるいは、本来は所定の極性(順極性)である給電端子が接続されるべき機器本体側の受電端子に対し、操作者が誤って逆の極性(逆極性)の給電端子を接続してしまう可能性もある。このような接続異常状態では、電池からは負荷回路へは電力供給が行われないにもかかわらず、外部電源装置からも負荷回路に電力供給が行われない。
【0006】
上記従来技術は、種々の外部電源装置への接続に対応するものであるが、上記のような接続異常状態については特に配慮されていなかった。
【0007】
本発明の目的は、接続異常を検出し報知を行うことで、接続異常状態を操作者に確実に認識させることができる電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本願発明は、電力を供給可能な外部電源装置に備えられた所定の極性の給電端子に接続される機器本体側の受電端子と、前記受電端子を介して電力が供給される負荷回路と、前記負荷回路に電力を供給可能に接続された電池を収納する電池収納部と、を有する電子機器であって、前記外部電源装置の前記給電端子が前記受電端子に接続されないときには、前記電池の正極側と前記負荷回路とを導通する第1状態に切り替わり、前記外部電源装置の前記給電端子が前記受電端子に接続されたときには、前記電池の正極側と前記負荷回路とを非導通とする第2状態に切り替わる、切替機構と、前記切替機構が前記第2状態に切り替わり、かつ、前記負荷回路に必要な電力が前記外部電源装置から前記負荷回路に供給されていない、接続異常状態を検出する、接続異常検出手段と、前記接続異常検出手段が前記接続異常状態を検出したとき、対応する報知を行う接続異常報知手段と、を有する制御回路を備えたことを特徴とする。
【0009】
本願発明の電子機器は、負荷回路に対し、電池、及び、外部電源装置のいずれによっても、電力を供給可能に構成されている。すなわち、操作者が外部電源装置の給電端子と機器本体側の受電端子とを接続せずに用いる場合には、切替機構が電池の正極側と負荷回路とを導通する(第1状態)ことにより、電池から負荷回路へと電力が供給される。操作者が外部電源装置の給電端子と受電端子とを接続して用いる場合には、切替機構が電池の正極側と負荷回路とを非導通とする(第2状態)ことにより、外部電源装置から負荷回路へと電力が供給される。
【0010】
ここで、上記のように切替機構が第2状態となっているにもかかわらず、操作者の失念や外部電源装置への外力負荷等、何らかの理由で外部電源装置の1次側給電プラグの1次電源側への接続が行われず(又は接続が外れ)、外部電源装置から負荷回路への電力供給が行われない可能性があり得る。あるいは、本来は所定の極性(順極性)である給電端子が接続されるべき機器本体側の受電端子に対し、操作者が誤って逆の極性(逆極性)の給電端子を接続してしまう可能性もある。このような接続異常状態では、切替機構が第2状態に切り替わり、電池からは負荷回路へは電力供給が行われないにもかかわらず、外部電源装置からも負荷回路に電力供給が行われない。
【0011】
そこで、本願発明においては、接続異常検出手段を設けて上記のような接続異常を検出するとともに、当該接続異常の検出時には、接続異常報知手段が対応する報知を行う。これにより、操作者に対し、上記のような接続異常状態にあることを報知し、動作不都合が生じている原因が何であるかを確実に認識させることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、接続異常を検出し報知を行うことで、接続異常状態を操作者に確実に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態におけるテープ印字装置の全体を表す斜視図である。
【図2】テープ印字装置の背面側を表す斜視図である。
【図3】背面カバーを取り外した際のテープ印字装置を背面側から表す斜視図である。
【図4】ACアダプタを接続していないときの状態を表す回路図である。
【図5】ACアダプタを接続したときの状態を表す回路図である。
【図6】極性の異なるACアダプタの表示例を表す説明図である。
【図7】ACアダプタのDCプラグが接続されていないときの状態を表す回路図である。
【図8】適正なACアダプタのDCプラグが接続され、一次側に電力供給されているときの状態を表す回路図である。
【図9】極性が逆である不適正なACアダプタのDCプラグが接続され、一次側に電力供給されているときの状態を表す回路図である。
【図10】適正または不適正なACアダプタのDCプラグが接続され、一次側に電力供給されていない(ACプラグがコンセントから外れている)ときの状態を表す回路図である。
【図11】CPU51により実行される制御手順を表すフローチャートである。
【図12】外部電源装置の変形例である電源コードユニットを表す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明を電子機器としてのテープ印字装置に適用した場合の実施形態である。
【0015】
<印字装置の概略構成>
本実施形態のテープ印字装置100(後述の図4、図5等参照)は、装置本体1を有している。まず、装置本体1の概略構成について図1及び図2に基づき説明する。図1及び図2に示すように、装置本体1(機器本体)は、樹脂製の筐体2と、この筐体2の背面部(装置本体1を使用する際に使用者と対向する面と反対側の面)全体を覆うように着脱可能に取り付けられる樹脂製の背面カバー3と、を備えている。また、筐体2は、上側筐体4と、下側筐体5と、を備えている。
【0016】
上側筐体4には、中央部表面に文字等を入力するための文字キーや印刷を実行するための印刷キー等の各種キー6が配列されたキー配列部7が設けられ、上側表面の略中央部には左右方向に横長の窓部8が穿設され、この窓部8の中にはキー6から入力された文字等を表示する液晶ディスプレイ9(接続異常報知手段)が配設されている。また、筐体2の液晶ディスプレイ9の左側側面部には、カッターレバー10が設けられ、このカッターレバー10を親指などで内側に押すことにより、上端部に形成されるテープ排出口11から排出された被印字テープ12(図3参照)を切断刃(図示せず)にて切断することができる。また、被印字テープ12は、文字が印刷される受像層、貼り付け対象に貼り付けるための接着層、及び、上記接着層の接着面を保護する剥離紙、が積層されている。
【0017】
また、キー配列部7が設けられた下側筐体5の左右幅寸法は、窓部8が設けられた左右幅寸法よりも少し狭く形成されると共に、下側筐体5の両側部にはグリップ部材13A,13Bが取り付けられている。グリップ部材13A、13Bの表面には、装置に対して平行に3本の突条14が形成されている。
【0018】
また、装置本体1には、液晶ディスプレイ9が設けられた端部を被覆する第1保護部材15Aと、第1保護部材15Aとは別体に形成され、液晶ディスプレイ9が設けられた端部の反対側にあたる端部を被覆する第2保護部材16Aが取り付けられている。各保護部材15A,16Aは上側筐体4及び下側筐体5と背面カバー3との間で2つに分割されて構成され、上側筐体4及び下側筐体5に第1保護部材15Aと第2保護部材16Aが取り付けられ、背面カバー3に第1保護部材15Bと第2保護部材16Bが各々取り付けられている。
【0019】
<内部構造>
次に、装置本体1の内部構造について図3により説明する。図3に示すように、下側筐体5には、テープカセット20の外形とほぼ同じ略四角形状のカセット収納部21が設けられている。また、このカセット収納部21のカッターレバー10側の端縁部近傍には、サーマルヘッド22(印字手段)が取り付けられる薄板状のサーマルヘッド取付部23が、装置の長手方向に沿うように直角に立設されている。また、サーマルヘッド22に対向するカセット収納部21の側部に設けられた駆動部24にはプラテンホルダ(図示せず)が回動可能に設けられている。
【0020】
背面カバー3を下側筐体5の下面に取り付けられる際は、背面カバー3の内側面に設けられる突起部(図示せず)が駆動部24の係合孔25内に進入する。その際、プラテンホルダがサーマルヘッド22側に回動すると共に、テープカセット20の被印字テープ12の一部がサーマルヘッド22に押し付けられる。この状態において、サーマルヘッド22を介して印字された被印字テープ12が駆動モータを含むテープ搬送機構(搬送手段。図示せず)により搬送されテープ排出口11より排出される。
【0021】
そして、下側筐体5のカセット収納部21が設けられた反対側には、電池38を6本並べて収納する電池収納部27が形成されている。なお、電池収納部27に収納された6本の電池38は直列接続される。また、上側筐体4の内部には制御基板部37(後述の図4等参照)が配設されている。
【0022】
更に、筐体2のグリップ側の端部にはDCジャック33(受電端子)が設けられている。DCジャック33はACアダプタ34(外部電源装置)の第1端子34Aの差込口である。装置本体1は、DCジャック33を介してACアダプタ34を接続することによって、ACアダプタ34を駆動電源として用いることが可能である。すなわち、本実施形態の装置本体1は、電源として、電池とACアダプタ34の2種類からどちらか一方を選択的に使用可能な多電源方式となっている。なお、装置本体1が、各請求項記載の電子機器に相当している。
【0023】
また、背面カバー3を下側筐体5の下面に取り付ける際には、第2保護部材16Bが設けられた側の端部に形成された第1差込部28を下側筐体5の差込溝29に差し込んだ後、第1差込部28の反対側に設けられた第2差込部30を下側筐体5に設けられた固定部(図示せず)に嵌合する。これによって、背面カバー3は取り付けられる。また、背面カバー3を取り外した状態では、テープカセット20をカセット収納部21から上方に取り出すことができる。また、電池収納部27に収納された電池38を順次取り出して、交換することが可能となっている。その際、第1及び第2保護部材15A,15B,16A,16Bは前記したように、上側筐体4及び下側筐体5と背面カバー3との間で2つに分割して構成されているので、各保護部材15A、15B、16A、16Bを装置本体1に装着した状態で背面カバー3を開閉することができる。また、背面カバー3の下側筐体5に収納されたテープカセット20に対向する部分には確認窓32が設けられ、保護部材15Bは、この確認窓32を覆うことなく背面カバー3に取り付けられている。従って、カセット収納部21に収納したテープカセット20の種類を、背面カバー3を開けなくとも確認窓32を通して確認できるようになっている。
【0024】
<電気的構成>
本実施形態の装置本体1では、負荷(後述)に必要な電力が上記ACアダプタ34から供給されるときには電池38から負荷への電流の供給が停止され、負荷に必要な電力がACアダプタ34から供給されないときには電池38から負荷に電流が供給される。これにより、電池の無駄な消耗を防止している。このような機能を実行する装置本体1及びACアダプタ34の電気的構成について、図4及び図5を参照して説明する。
【0025】
図4及び図5において、本実施形態のテープ印字装置100(電子機器)では、前述したように、装置本体1にACアダプタ34が接続可能になっている。
【0026】
<ACアダプタ及びその周辺部の電気的構成>
上記ACアダプタ34は、ACコンセント側と接続するACプラグ34Cと、このACプラグ34Cに接続している電圧変換部34Dと、電圧変換部34Dと接続しているDCプラグ34E(給電端子)とを有している。DCプラグ34Eは、DCジャック33の第1端子33Aを介して定電圧回路47と接続される第1端子34Aと、DCジャック33の第2端子33Bを介して定電圧回路47と接続される第2端子34B(接地側端子)とを有している。DCジャック33の第1端子33Aには、DCプラグ34EがDCジャック33に接続されたときに開放状態となるブレーク接点33Cが設けられており、このブレーク接点33Cに電池38の正極側が接続されている。このブレーク接点33Cが開放された場合に備えて、電池38の正極側と定電圧回路47との間には、直列にツェナーダイオード43及びダイオード45が接続されてバイパス電源回路46を構成している。なお、ブレーク接点33Cと第1端子33Aとが、各請求項記載の切替機構に相当し、バイパス電源回路46が電力補助手段に相当している。
【0027】
そして、ACアダプタ34のDCプラグ34EがDCジャック33に接続されないときは、図4に示すように、ブレーク接点33Cは導通状態(第1状態)となる。これにより、電池38の正極側の電圧Vbがブレーク接点33Cを介して直接に定電圧回路47に供給され、定電圧回路47において所定の電圧に変換されて制御基板部37に対して供給される。
【0028】
また、ACアダプタ34のDCプラグ34EがDCジャック33に接続されたときは、図5に示すように、ブレーク接点33Cは開放状態(第2状態)となる。この結果、ACアダプタ34の電圧変換部34Dの電圧が、DCプラグ34Eの第1端子34A及びDCジャック33の第1端子33Aを介して定電圧回路47に供給される。
【0029】
<その他の電気的構成>
また、装置本体1には、制御基板部37と、直列に接続された6本の上記電池38と、ACアダプタ34を接続するための上記DCジャック33と、負荷39(負荷回路)と、負荷39への電源供給を制御する供給スイッチ40と、互いに直列に接続されている抵抗R1(プルアップ抵抗)及び抵抗R2,R3(分圧抵抗)と、制御基板部37にかかる電圧を安定化する上記定電圧回路47と、上記バイパス電源回路46と、抵抗R3に並列接続されるツェナーダイオードDzと、アノード側が電池38の負極側(GND)に接続され且つカソード側が上記DCジャック33の第2端子33Bに接続される逆流防止ダイオードD1と、が設けられ、DCジャック33の第2端子33Bはプルアップ抵抗R1と抵抗R2との間に接続されている。
【0030】
制御基板部37は、上記液晶ディスプレイ9と、電圧を測定するA/D入力部48と、装置本体1を動作させるプログラム及びデータ等が格納されているROM54と、CPU51が演算した結果等を一時的に記憶するRAM55と、RAM55の一時記憶機能を利用しつつ、ROM54に予め記憶された各種プログラムを実行し全体の制御を行うCPU51と、が備えられている。
【0031】
DCジャック33は、外部からACアダプタ34を接続する接続口である。DCジャック33にACアダプタ34が装着されている場合には、前述したように、電池38に接続されるブレーク接点33Cと定電圧回路47に接続される第1端子33Aとが非接触状態となる。この結果、電池38の装着、未装着に関わらず装置本体1の各部にはACアダプタ34から電力が供給される(図5参照)。一方、DCジャック33にACアダプタ34が未装着の場合には、電池38に接続されるブレーク接点33Cと定電圧回路47に接続される第1端子33Aとが接触状態となり、装置本体1の各部には電池38から電力が供給される(図4参照)。
【0032】
供給スイッチ40は、CPU51に接続されており、CPU51により前述のサーマルヘッド22等による印刷処理においてオン制御され、印刷処理以外のその他の処理においてオフ制御される。
【0033】
負荷39は、サーマルヘッド22及び前述のテープ搬送機構に含まれる駆動モータ(図示せず)等から構成される。負荷39には、後述の印刷処理において供給スイッチ40がオン状態に制御されることにより、電池38又はACアダプタ34からの電力が供給される一方、印刷処理以外においては供給スイッチ40がオフ状態(スタンバイ状態)に制御され、電力が供給されない。
【0034】
プルアップ抵抗R1及び抵抗R2,R3は互いに直列に接続されている。この例では、例えばR1,R2,R3それぞれの抵抗値はすべて10kΩに設定されている。この結果、プルアップ抵抗R1と抵抗R2との間の電圧Vadは、DCプラグ33の第2端子33Bの電圧を所定の割合(この例では1/2)に分圧した電圧となる。そして、A/D入力部48は、分圧抵抗R2と分圧抵抗R3との間の接続点53に接続され、上記電圧Vadをさらに1/2に分圧した電圧Vcnを測定する。
【0035】
また、定電圧回路47は、制御基板部37へかかる電圧を所定値に安定化する。本実施形態においては、例えば3[V]となるように安定化している。
【0036】
なお、上記において、ブレーク接点33C及び第1端子33Aからなる上記切替機構と、定電圧回路47と、制御器板部37上の各要素(A/D入力部48、CPU51、RAM55、ROM54、液晶ディスプレイ9)とが、各請求項記載の制御回路に相当している。
【0037】
<本実施形態の特徴>
以上説明した基本構成において、本実施形態の最大の特徴は、操作者に対し、ACアダプタ34の接続異常状態の検出にある。以下、その詳細について説明する。
【0038】
前述したように、本実施形態のテープ印字装置100は、装置本体1の負荷39や定電圧回路47に対し、内部に収納された電池38、及び、ACアダプタ34のいずれによっても、電力を供給可能に構成されている。すなわち、操作者がACアダプタ34のDCプラグ34EとDCジャック33とを接続せずに用いる場合には、上述のようにブレーク接点33C及び第1端子33Aを介し電池38の正極側と定電圧回路47とが導通される(前述の第1状態)ことで、電池38から定電圧回路47や負荷39へと電力が供給される。操作者がACアダプタ34のDCプラグ34EとDCジャック33とを接続して用いる場合には、上述のように電池38の正極側と定電圧回路47とが非導通となる(前述の第2状態)ことにより、ACアダプタ34から定電圧回路47や負荷39へと電力が供給される。
【0039】
ここで、上記のようにDCプラグ34EとDCジャック33とが接続され第2状態となっているにもかかわらず、操作者の失念やACアダプタ34への外力負荷等、何らかの理由でACアダプタ34のACプラグ34CのACコンセント側への接続が行われず(又は接続が外れ)、ACアダプタ34から定電圧回路47への電力供給が行われない可能性があり得る。
【0040】
あるいは、本来は所定の極性となるACアダプタ34のDCプラグ34Eが接続されるべきDCジャック33に対し、操作者が誤って逆の極性となるACアダプタ34のDCプラグ34Eを接続してしまう可能性もある。すなわち、ACアダプタ34には、図6(a)に示すように、DCプラグ34Eの上記第1端子34Aが正極性で、上記第2端子34Bが負極性として用いられるいわゆるセンターマイナスの構成と、図6(b)に示すように、これとは逆の第1端子34Aが負極性で、第2端子34Bが正極性として用いられるいわゆるセンタープラスの構成との、2つのタイプが存在する。したがって、この例では、操作者が誤って逆の極性となる後者のACアダプタ34を、DCジャック33に接続してしまうという可能性がある。
【0041】
上記のような接続異常状態では、上記第2状態への切り替わりによって電池39からは定電圧回路47や負荷39へ電力供給が行われないにもかかわらず、ACアダプタ34からも定電圧回路47や負荷39へ電力供給が行われない。
【0042】
<電圧Vcnを用いた接続異常検出>
そこで、本実施形態においては、前述の抵抗R2と抵抗R3との間の接続点53での電圧Vcn(電圧Vadを1/2に分圧したもの)をA/D変換した後にCPU51に入力し、この電圧Vcnの変化挙動を利用して、上記接続異常の検出を行う。以下、その検出原理を図7〜図10により説明する。
【0043】
なお、以下の説明においては、一例として、プルアップ抵抗R1の端子電圧Vcc=3[V]、電池38の正極側の電圧Vb=9[V]、プルアップ抵抗R1及び抵抗R2,R3それぞれの抵抗値が10[KΩ]、バイパス電源回路46のツェナーダイオード43及びダイオード45それぞれにおける保持電圧Vz=4.4[V]及びVf=0.6[V]、逆流防止用のダイオードD1の保持電圧(順方向電圧降下)0.6[V]、ツェナーダイオードDzのクランプ電圧2.8[V]であり、また適正なACアダプタ34は定格電圧9[V]でセンターマイナス極性である場合を例にとって説明する。
【0044】
(A)アダプタ未接続
まず、前述の図4のようにACアダプタ34とDCジャック33とが接続されていない場合を想定する。この場合、図7において、既に述べたようにブレーク接点33Cと第1端子33Aとが導通状態となり、ダイオードD1のカソード側にある第2端子33BはGNDに対していわゆるフローティング状態となる。この結果、プルアップ抵抗R1における端子電圧Vccが、上記3つの抵抗R1,R2,R3で単純に分圧される。すなわち、プルアップ抵抗R1と分圧抵抗R2との間の上記電圧Vadは2[V]となり、分圧抵抗R2,R3間の上記電圧Vcnは1[V]となる。
【0045】
(B)適正アダプタ接続
次に、前述の図5のようにACアダプタ34とDCジャック33とが接続された場合を想定する。この場合、図8において、既に述べたように、アダプタ34の第1端子34AとDCジャック33の第1端子33Aとが導通するとともに、アダプタ34の第2端子34BとDCジャック33の第2端子33Bとが導通することで、ACアダプタ34の第1端子34A側が正電位、第2端子34B側が負電位となる。このとき、ダイオードD1には順方向の電流が流れ、保持電圧が前述のように0.6[V]であることから、ダイオードD1のカソード側にある第2端子33BのGNDに対する電圧は−0.6[V]となる。この結果、上記逆流防止用のダイオードD1によってクランプされることで上記電圧Vadも−0.6[V]となる。この結果、当該電圧Vadが、上記2つの抵抗R2,R3で単純に分圧されて、分圧抵抗R2,R3間の上記電圧Vcnは−0.3[V]となる。
【0046】
(C)不適正アダプタ接続
次に、前述の不適正なACアダプタ34とDCジャック33とが接続された場合を想定する。この場合、上記のように、アダプタ34の第1端子34AとDCジャック33の第1端子33A、アダプタ34の第2端子34BとDCジャック33の第2端子33Bとが導通する。しかしながら、極性が逆であることから、ACアダプタ34の第1端子34A側が負電位、第2端子34B側が正電位となり、第2端子34B側の電位が第1端子34A側の電位よりも9[V]高くなる。
【0047】
ここで、前述のように電池38の正極側の電圧Vb=9[V]であるが、前述のようにバイパス電源回路46での電圧降下が5[V]あることから、バイパス電源回路46の出口での供給電圧Vbp=4[V]となる。この電圧Vbpが第1端子34A側に加わることで第2端子34B側の電圧は13[V]となり、上記電圧Vadも13[V]となる。当該電圧Vadが、上記2つの抵抗R2,R3で単純に分圧されると6.5[V]となるが、前述のようにツェナーダイオードDzのクランプ電圧を(高電圧印加による回路損傷を防止するために)2.8[V]としていることから、分圧抵抗R2,R3間の上記電圧Vcnは2.8[V]となる。
【0048】
(D)アダプタのプラグ抜け
次に、前述の図5のようにACアダプタ34とDCジャック33とが接続されたが、何らかの原因でACアダプタ34のACプラグ34Cが外れ、ACアダプタ34へ一次側の電源が供給されなくなった場合を想定する。この場合、図10において、既に述べたように、ACアダプタ34の第1端子34AとDCジャック33の第1端子33Aとが導通するとともに、ACアダプタ34の第2端子34BとDCジャック33の第2端子33Bとが導通している。しかしながら、一次側電源が供給されずACアダプタ34からの出力がないことからACアダプタ34の第1端子34A側と第2端子34B側とは実質的に同電位となる。この結果、前述のバイパス電源回路46の出口での供給電圧Vbp、第1端子34A側の電圧、第2端子34B側の電圧がすべて4[V]となり、上記電圧Vadも4[V]となる。そして、当該電圧Vadが、上記2つの抵抗R2,R3で単純に分圧され、分圧抵抗R2,R3間の上記電圧Vcnは2.0[V]となる。
【0049】
上記の挙動に対応し、CPU51は、入力される電圧Vcnと所定のしきい値との比較に基づき、現在の状況が上記「アダプタ未接続」「適正アダプタ接続」「不適正アダプタ接続」「アダプタのプラグ抜け」のいずれに該当するかの判定を行う。そして、CPU51の制御により、液晶ディスプレイ9において、その判定結果に対応した表示(視覚的報知)が行われる。具体的には、電圧Vcnが0.8[V]〜1.2[V](第1電圧範囲)の場合、上記「アダプタ未接続」の状態(アダプタ非接続状態)であると判定され、液晶ディスプレイ9に「アダプタは接続されていません。」と表示される。また、電圧Vcnが0.2[V]以下(第2電圧範囲)の場合、上記「適正アダプタ接続」の状態(アダプタ正常接続状態)であると判定され、液晶ディスプレイ9に「適正アダプタが接続されています。」と表示される。また、電圧Vcnが1.8[V]〜2.2[V](第3電圧範囲)の場合、上記「アダプタのプラグ抜け」の状態(アダプタ無給電状態)であると判定され、液晶ディスプレイ9に「アダプタがコンセントから外れていませんか?」と表示される。また、電圧Vcnが2.6[V]以上(第4電圧範囲)の場合、上記「不適正アダプタ接続」の状態(アダプタ逆極性接続状態)であると判定され、液晶ディスプレイ9に「不適正アダプタが接続されています。逆の極性ですので、すぐに取り外してください。」と表示される。
【0050】
<制御手順>
上記を実現するためにCPU51により実行される制御手順を、図11により説明する。図11において、まずステップS1で、CPU51は、A/D入力部48により測定された上記電圧Vcnを取得する。その後、ステップS2に移る。
【0051】
ステップS2では、CPU51は、ステップS1で取得された電圧Vcnの値が0.2[V]以下であるか否かを判定する。電圧Vcnが0.2[V]以下であれば判定が満たされ、ステップS3に移る。
【0052】
ステップS3では、CPU51は、液晶表示部9に制御信号を出力し、前述のように「適正アダプタが接続されています。」と表示させ、このフローを終了する。
【0053】
一方、上記ステップS2において、電圧Vcnが0.2[V]より大きければ判定が満たされず、ステップS4に移る。
【0054】
ステップS4では、CPU51は、ステップS1で取得された電圧Vcnの値が0.8[V]以上1.2[V]以下であるか否かを判定する。電圧Vcnがこの範囲内であれば判定が満たされ、ステップS5に移る。
【0055】
ステップS5では、CPU51は、液晶表示部9に制御信号を出力し、前述のように「アダプタは接続されていません。」と表示させ、このフローを終了する。
【0056】
一方、上記ステップS4において、電圧Vcnが1.2[V]より大きいか又は0.8[V]未満であれば判定が満たされず、ステップS6に移る。
【0057】
ステップS6では、CPU51は、ステップS1で取得された電圧Vcnの値が1.8[V]以上2.2[V]以下であるか否かを判定する。電圧Vcnがこの範囲内であれば判定が満たされ、ステップS7に移る。
【0058】
ステップS7では、CPU51は、液晶表示部9に制御信号を出力し、前述のように「アダプタがコンセントから外れていませんか?」と表示させ、このフローを終了する。
【0059】
一方、上記ステップS6において、電圧Vcnが2.2[V]より大きいか又は1.8[V]未満であれば判定が満たされず、ステップS8に移る。
【0060】
ステップS8では、CPU51は、ステップS1で取得された電圧Vcnの値が2.6[V]以上であるか否かを判定する。電圧Vcnが2.6[V]以上であれば判定が満たされ、ステップS9に移る。
【0061】
ステップS9では、CPU51は、液晶表示部9に制御信号を出力し、前述のように「不適正アダプタが接続されています。逆の特性ですのですぐに取り外して下さい」と表示させ、このフローを終了する。
【0062】
一方、上記ステップS8において、電圧Vcnが2.6[V]未満であれば判定が満たされず、ステップS10に移る。
【0063】
ステップS10では、CPU51は、液晶表示部9に制御信号を出力し、措定のエラー表示を行わせ、このフローを終了する。
【0064】
なお、以上において、ステップS2、ステップS4、ステップS6、ステップS8が、各請求項記載の電圧判定手段として機能すると共に、接続異常検出手段としても機能する。
【0065】
以上説明したように、本実施形態では、CPU51に入力されるDCジャック33の第2端子33Bの電圧値の変化挙動に応じて、ACアダプタ34の接続異常状態を検出するとともに、当該接続異常の検出時には、液晶ディスプレイ9が対応する報知を行う。これにより、操作者に対し、上記のような接続異常状態にあることを報知し、動作不都合が生じている原因が何であるかを確実に認識させることができる。
【0066】
また、本実施形態では特に、ACアダプタ34のDCプラグ34EがDCジャック33に接続され電池38の正極側と負荷39や定電圧回路47とが非導通となった上記第2状態においても、バイパス電源回路46によって、電池38から定電圧回路47への電力供給が確保される。但しバイパス電源回路46は許容される電流が小さいので負荷39へは電力供給ができない。そして、このようにして確保された電力によってCPU51が動作をして、第2端子33Bの電圧値の変化挙動に応じて接続異常状態を検出することにより、確実な電力源により信頼性の高い検出を行うことができる。
【0067】
また、本実施形態では特に、CPU51が電圧Vcnと予め定めたしきい値(図11の例では0.2[V]、0.8[V]、1.2[V]、1.8[V]、2.2[V])との大小を比較するだけで、前述のアダプタ非接続状態、アダプタ正常接続状態、アダプタ無給電状態のいずれであるかを見分けることができる。そして、少なくとも、電圧Vcnが1.8[V]〜2.2[V]の範囲であった場合には、対応する報知を行うことで、上記アダプタ無給電状態であることを操作者に認識させることができる。
【0068】
またさらに、CPU51が電圧Vcnと別のしきい値(図11の例では2.6[V])との大小を比較するだけで、前述の逆極性接続状態であるかを見分けることができる。そして、電圧Vcnが2.6[V]以上であった場合には、対応する報知を行うことで、上記逆極性接続状態であることを操作者に認識させることができる。
【0069】
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
【0070】
(1)他の外部電源装置を用いる場合
上記においては、外部電源装置としてACアダプタ34が備えられる場合を例にとって説明を行ったが、これに限られない。すなわち、上記ACアダプタ34に代えて図12に示すシガープラグ付きの電源コードユニット134(外部電源装置)を用いて、装置本体1に電源を供給するようにしてもよい。
【0071】
この場合、電源コードユニット134は、上記ACアダプタ34と同等の電気的構成を備えており、ACコンセント側と接続するACプラグ134Cと、このACプラグ134Cに接続している電圧変換部(図示せず)と、DCプラグ134E(給電端子)とを有している。DCプラグ134Eは、上記DCジャック33の第1端子33Aを介して定電圧回路47と接続される第1端子(図示せず)と、DCジャック33の第2端子33Bを介して定電圧回路47と接続される第2端子(図示せず。接地側端子)とを有している。
【0072】
そして、電源コードユニット134のDCプラグ134EがDCジャック33に接続されないときは、前述の図4と同様、ブレーク接点33Cは導通状態(第1状態)となって電池38の正極側の電圧Vbがブレーク接点33Cを介して直接に定電圧回路47に供給される。電源コードユニット134のDCプラグ134EがDCジャック33に接続されたときは、前述の図5と同様、ブレーク接点33Cは開放状態(第2状態)となって電源コードユニット134の上記電圧変換部の電圧が、DCプラグ134Eの上記第1端子及びDCジャック33の第1端子33Aを介して定電圧回路47に供給される。
【0073】
本変形例においても、上記実施形態と同様、CPU51に入力されるDCジャック33の第2端子33Bの電圧値の変化挙動に応じて、電源コードユニット134の接続異常状態を検出するとともに、当該接続異常の検出時には、液晶ディスプレイ9が対応する報知を行う。これにより、操作者に対し、上記のような接続異常状態にあることを報知し、動作不都合が生じている原因が何であるかを確実に認識させることができる。
【0074】
(2)その他
なお、以上において、図4、図5、図7、図8、図9、10等の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
【0075】
また、図11に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
【0076】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0077】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0078】
1 装置本体
33 DCジャック
34 ACアダプタ(外部電源装置)
34E DCプラグ
46 電流制御機構(電力補助手段)
100 テープ印字装置(電子機器)
134 電源コードユニット(外部電源装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力を供給可能な外部電源装置に備えられた所定の極性の給電端子に接続される機器本体側の受電端子と、
前記受電端子を介して電力が供給される負荷回路と、
前記負荷回路に電力を供給可能に接続された電池を収納する電池収納部と、
を有する電子機器であって、
前記外部電源装置の前記給電端子が前記受電端子に接続されないときには、前記電池の正極側と前記負荷回路とを導通する第1状態に切り替わり、前記外部電源装置の前記給電端子が前記受電端子に接続されたときには、前記電池の正極側と前記負荷回路とを非導通とする第2状態に切り替わる、切替機構と、
前記切替機構が前記第2状態に切り替わり、かつ、前記負荷回路に必要な電力が前記外部電源装置から前記負荷回路に供給されていない、接続異常状態を検出する、接続異常検出手段と、
前記接続異常検出手段が前記接続異常状態を検出したとき、対応する報知を行う接続異常報知手段と、
を有する制御回路を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1記載の電子機器において、
前記外部電源装置は、
前記給電端子としてのDCプラグから電力を供給するACアダプタであり、
前記受電端子は、
前記所定の極性により前記DCプラグに接続される機器本体側のDCジャックであり、
前記切替機構は、
前記ACアダプタの前記DCプラグが前記DCジャックに接続されないときには、前記電池の正極側と前記負荷回路とを導通する前記第1状態に切り替わり、前記ACアダプタの前記DCプラグが前記DCジャックに接続されたときには、前記電池の正極側と前記負荷回路とを非導通とする前記第2状態に切り替わり、
前記接続異常検出手段は、
前記切替機構が前記第2状態に切り替わり、かつ、前記負荷回路に必要な電力が前記ACアダプタから前記負荷回路に供給されていない、接続異常状態を検出する
ことを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項2記載の電子機器において、
前記切り替え機構が前記第2状態に切り替わり、かつ、前記負荷回路に必要な電力が前記ACアダプタから供給されていないときに、前記電池から前記制御回路への電力供給を確保するための電力補助手段を有し、
前記接続異常検出手段は、
前記電力補助手段により確保された電力に基づき動作して、前記DCジャックの接地側端子の電圧値の変化挙動に応じて前記接続異常状態を検出する
ことを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項3記載の電子機器において、
前記接続異常検出手段は、
前記DCジャックの前記接地側端子の電圧値又はその分圧値が、
前記切替機構が前記第1状態に切り替わることにより、前記負荷回路に必要な電力を供給している、アダプタ非接続状態に対応した第1電圧範囲、若しくは、
前記切替機構が前記第2状態に切り替わることにより、前記ACアダプタが前記負荷回路に必要な電力を供給している、アダプタ正常接続状態に対応した第2電圧範囲、
若しくは、
前記切替機構が前記第2状態に切り替わるとともに、前記電池が前記電力補助手段を介して前記制御回路に必要な電力を前記定電圧回路に供給している、アダプタ無給電状態に対応した第3電圧範囲、
のいずれに属するかを、判定する電圧判定手段
である
ことを特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項4記載の電子機器において、
前記電圧判定手段は、
前記DCジャックの前記接地側端子の電圧値又はその分圧値が、
前記第1電圧範囲、若しくは、前記第2電圧範囲、若しくは、前記第3電圧値、若しくは、
前記DCプラグと前記DCジャックとが前記所定の極性とは逆の極性により接続された、アダプタ逆極性接続状態に対応した第4電圧範囲、
のいずれに属するかを、判定する
ことを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−31334(P2013−31334A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167218(P2011−167218)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】