電子部品
【課題】糸はんだの端子電極への固着作業が容易であり、はんだ量を任意に調整可能な電子部品の提供。
【解決手段】第2側壁13Bの延出端近傍部分には糸はんだ20が設けられている。糸はんだ20は、第2側壁13Bの延出端近傍部分の周方向へ螺旋状に3回転以上巻回されており、実装面13Cと外面13Dとにそれぞれ対向している。糸はんだ20の実装面13Cの部分であって左右端縁以外の部分と、当該実装面13Cの部分に対向する糸はんだ20の部分とは離間している。糸はんだ20の融点とクリームはんだ2Cの融点とは略同一である。また、糸はんだ20のフラックス含有量はクリームはんだ2Cのフラックス含有量よりも少ない。
【解決手段】第2側壁13Bの延出端近傍部分には糸はんだ20が設けられている。糸はんだ20は、第2側壁13Bの延出端近傍部分の周方向へ螺旋状に3回転以上巻回されており、実装面13Cと外面13Dとにそれぞれ対向している。糸はんだ20の実装面13Cの部分であって左右端縁以外の部分と、当該実装面13Cの部分に対向する糸はんだ20の部分とは離間している。糸はんだ20の融点とクリームはんだ2Cの融点とは略同一である。また、糸はんだ20のフラックス含有量はクリームはんだ2Cのフラックス含有量よりも少ない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子部品に関する。
【背景技術】
【0002】
基体と、基体から延出し基体に支持された端子電極とを有する電子部品が従来より知られている。端子電極は、電子部品が実装される実装基板の被実装面に対向する実装面を有しており、実装面には、円柱形状をした糸はんだが固着されている。このような電子部品は、例えば、特開2004−193383号公報(特許文献1)に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−193383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した従来の電子部品では、糸はんだ固着装置や糸はんだ供給装置を用いて糸はんだを端子電極の実装面に一つ一つ固着させており、糸はんだを端子電極の実装面に固着する作業が困難であった。
【0005】
また、実装面に固着可能な糸はんだの量は実装面の形状や面積によって決まってしまうため、はんだ量が不十分になる場合があり、また、はんだ量を任意に調整することができない。
【0006】
そこで本発明は、糸はんだの端子電極への固着作業が容易であり、はんだ量を任意に調整可能な電子部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、基体と、該基体から延出し、実装基板の被実装面に対向する実装面と該実装面以外の外面とを有する端子電極と、該実装面と該外面とに対向するように該端子電極に巻回された糸はんだと、を備える電子部品を提供している。
【0008】
実装面と外面とに対向するように端子電極に巻回された糸はんだを有しているため、糸はんだを端子電極に設ける作業を容易とすることができ、自動機により糸はんだを端子電極に設けることができる。また、巻回数を調整することにより糸はんだの量を容易に調整することができる。
【0009】
また、電子部品が端子電極を複数有しており、複数の端子電極の実装面のコプラナリティが良好でない場合であっても、実装基板上に設けられた導電パターンと端子電極との間に糸はんだが溶けて入り込み、導電パターンと端子電極とを電気的に接続することができる。この結果、導電パターンと端子電極との接続不良による実装不良を低減することができる。
【0010】
また、本発明は、基体と、該基体から延出し、実装基板の被実装面に対向する実装面と該実装面以外の外面とを有する端子電極と、合口部が形成された略環状をなし該実装面と該外面とに対向するように該端子電極に環装された糸はんだとを備え、該糸はんだの周方向における該合口部の幅は、該被実装面に投影された該実装面の最小幅よりも小さい電子部品を提供している。
【0011】
合口部が形成された略環状をなし実装面と外面とに対向するように端子電極に環装された糸はんだとを備え、糸はんだの周方向における合口部の幅は、被実装面に投影された実装面の最小幅よりも小さいため、糸はんだを端子電極に設ける作業を容易とすることができ、自動機により糸はんだを端子電極に設けることができる。また、端子電極に設ける糸はんだの数を調整することにより糸はんだの量を容易に調整することができる。
【0012】
また、電子部品が端子電極を複数有しており、複数の端子電極の実装面のコプラナリティが良好でない場合であっても、実装基板上に設けられた導電パターンと端子電極との間に糸はんだが溶けて入り込み、導電パターンと端子電極とを電気的に接続することができる。この結果、導電パターンと端子電極との接続不良による実装不良を低減することができる。
【0013】
ここで、該実装面の一部と該糸はんだの該実装面に対向する部分の一部とは離間していることが好ましい。実装面の一部と糸はんだの実装面に対向する部分の一部とは離間しているため、複数の端子電極を有する電子部品を実装基板上に実装する際に、実装基板の被実装面により近い位置にある実装面を有する端子電極においては、実装面と糸はんだとの間の当該離間による隙間が潰されるようにすることができる。このように潰されることにより、実装基板の被実装面からより遠い位置にある実装面を有する端子電極の当該実装面を、実装基板の被実装面上の導電パターンに接触させて、導電パターン対する電気的な接続を容易とすることができる。
【0014】
また、該端子電極には、該端子電極の延出方向に直交する方向に窪んだ凹部が形成されていることが好ましい。端子電極には、端子電極の延出方向に直交する方向に窪んだ凹部が形成されているため、凹部に糸はんだを係合させて、端子電極の延出方向における糸はんだの位置規制をすることができ、同方向における糸はんだの位置ずれを防止することができる。
【0015】
また、該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、該糸はんだの融点と該クリームはんだの融点とは略同一であることが好ましい。
【0016】
被実装面上には導電パターンが設けられ、導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、糸はんだの融点とクリームはんだの融点とは略同一であるため、リフローによりクリームはんだを溶融させて端子電極を導電パターンにはんだ付けするときに、クリームはんだを溶融させる温度で糸はんだを確実に溶融させることができる。
【0017】
また、該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、該糸はんだの融点は該クリームはんだの融点よりも低いことが好ましい。
【0018】
被実装面上には導電パターンが設けられ、導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、糸はんだの融点はクリームはんだの融点よりも低いため、リフローによりクリームはんだを溶融させて端子電極を導電パターンにはんだ付けするときに、クリームはんだよりも糸はんだを溶融しやすくすることができ、糸はんだをより確実に溶融させることができる。また、リフローにより一度実装基板上に実装した電子部品を当該実装基板上から取り外すことを容易とすることができる。
【0019】
また、該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、該糸はんだの融点は該クリームはんだの融点よりも高いことが好ましい。
【0020】
被実装面上には導電パターンが設けられ、導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、糸はんだの融点はクリームはんだの融点よりも高いため、電子部品を実装した実装基板を高温環境下で使用する場合の使用耐性を高めることができる。
【0021】
また、該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、該糸はんだのフラックス含有量は該クリームはんだのフラックス含有量よりも少ないことが好ましい。
【0022】
被実装面上には導電パターンが設けられ、導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、糸はんだのフラックス含有量はクリームはんだのフラックス含有量よりも少ないため、リフロー時に糸はんだが溶融し沸騰して糸はんだが飛び散るいわゆるはんだボールが生ずることを抑制することができる。
【0023】
また、該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、該糸はんだのフラックス含有量は該クリームはんだのフラックス含有量よりも多いことが好ましい。
【0024】
被実装面上には導電パターンが設けられ、導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、糸はんだのフラックス含有量はクリームはんだのフラックス含有量よりも多いため、糸はんだのぬれ性を高めることができる。
【発明の効果】
【0025】
以上により本発明は、糸はんだの端子電極への固着作業が容易であり、はんだ量を任意に調整可能な電子部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施の形態による電子部品の端子電極の部分を示す要部斜視図。
【図2】本発明の実施の形態による電子部品の端子電極が実装基板の導電パターンにはんだ付けされる前の様子を示す概念図。
【図3】本発明の実施の形態による電子部品の端子電極が実装基板の導電パターンにはんだ付けされる後の様子を示す概念図。
【図4】本発明の実施の形態による電子部品の変形例の端子電極が実装基板の導電パターンにはんだ付けされる前の様子を示す概念図。
【図5】本発明の実施の形態による電子部品の変形例の端子電極を示す平面図。
【図6】本発明の実施の形態による電子部品の変形例を示す概略正面図。
【図7】本発明の実施の形態による電子部品の糸はんだを基体の両端の金属端子にのみ設けた様子を示す概略正面図。
【図8】本発明の実施の形態による電子部品の端子電極が実装基板の導電パターンにはんだ付けされる前に実装面と糸はんだとの間の隙間が潰された様子を示す概念図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の実施の形態による電子部品たるトランスについて図1乃至図3に基づき説明する。図1に示されるようにコイル部品たるトランス1は、車載用の面実装部品であり、図示せぬコアと、ボビン10と、図示せぬ導線とを備えている。以下、図1に示すトランス1の上方を上方と定義し、下方を下方と定義して説明する。
【0028】
図示せぬコアは同一形状で一対設けられている。ボビン10は、絶縁樹脂により構成され略筒形状をなしその軸方向端部に端子台11が設けられた図示せぬ略円筒形状部を有している。略円筒形状部の内周面により画成される空間内には、図示せぬコアの一部が挿入されている。端子台11は、図示せぬ略円筒形状部と同一の絶縁樹脂により構成された端子支持部12を有している。端子支持部12は基体に相当する。
【0029】
端子支持部12には金属端子たる端子金具13が複数設けられている。これらの端子金具13は、四角柱状の金属片がフォーミングされることにより略コの字とされている。略コの字をなす端子金具13を、互いに平行をなす第1側壁13A、第2側壁13Bと、これらの一端部たる左上端を互いに連結する図示せぬ底壁とにより構成されていると考えた場合に、図示せぬ底壁の一部と第1側壁13Aの一部とは、端子支持部12を構成する絶縁樹脂中に保持されている。このことにより、端子金具13は端子支持部12により支持固定されている。端子金具13は端子電極に相当する。
【0030】
図1に示すように、トランス1が実装基板2の被実装面2A上に実装されるときには第2側壁13Bは、主たる延出方向が被実装面2Aに平行な位置関係となるように被実装面2Aに対向配置される。第2側壁13Bは、図2に示すように、その長手方向に直交する面で切った断面が長方形状をなしており、実装基板2の被実装面2Aに対向する第2側壁13Bの下側の面は実装面13Cをなす。図2に示す第2側壁13Bの側面及び上面は外面13Dに相当する。
【0031】
図1に示すように、全ての端子金具13の第2側壁13Bの延出端近傍部分には糸はんだ20が設けられている。糸はんだ20は、図1に示すように第2側壁13Bの延出端近傍部分の周方向へ螺旋状に3回転以上巻回されており、図2に示すように実装面13Cと外面13Dとにそれぞれ対向している。また、糸はんだ20は、その長手方向に直交する面で切った断面が略楕円を描くように巻回され第2側壁13Bの四隅と接している。このため、実装面13Cの部分であって図2に示す左右端縁以外の部分と、当該実装面13Cの部分に対向する糸はんだ20の部分とは離間している。同様に、端縁以外の外面13Dと当該外面13Dに対向する糸はんだ20の部分とは離間している。なお、図2では説明の便宜上、巻回された糸はんだ20を楕円形のリング状で図示している。
【0032】
トランス1が実装される実装基板2の被実装面2A上には、導電パターン2Bが設けられている。導電パターン2B上には、その全面にクリームはんだ2Cが設けられている。糸はんだ20の融点とクリームはんだ2Cの融点とは略同一である。このため、後述のようにリフローによりクリームはんだ2Cを溶融させて端子金具13を導電パターン2Bにはんだ付けするときに、クリームはんだ2Cを溶融させる温度で糸はんだ20を確実に溶融させることができる。また、糸はんだ20のフラックス含有量はクリームはんだ2Cのフラックス含有量よりも少ない。このため、リフロー時に糸はんだが溶融して沸騰した糸はんだが飛び散って、いわゆるはんだボールが生ずることを抑制することができる。
【0033】
リフローにより実装基板2上にトランス1を実装する際には、先ず、クリームはんだ2Cを介して導電パターン2Bに糸はんだ20及び実装面13Cを対向させる。次に、図示せぬリフロー炉に当該実装基板2及びトランス1を通し、クリームはんだ2C及び糸はんだ20を溶融させる。すると、図3に示すように糸はんだ20が溶融して、端子金具13の実装面13C及び外面13Dを覆うように実装面13C及び外面13Dに接触すると共に、導電パターン2B上のクリームはんだ2Cと実装面13Cとの間に入り込み、端子金具13を導電パターン2Bにはんだ付けして電気的に接続する。このため、導電パターン2Bと端子金具13との接続不良による実装不良を低減することができる。
【0034】
また、糸はんだ20を端子金具13の第2側壁13Bに巻回するようにしたため、糸はんだ20を第2側壁13Bに設ける作業を容易とすることができ、自動機により糸はんだ20を第2側壁13Bに設けることができる。また、糸はんだ20の巻回数を調整することにより糸はんだ20の量を容易に調整することができる。
【0035】
本発明のトランスは、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態では、糸はんだ20が第2側壁13Bの周方向へ螺旋状に3回転以上巻回されていたが、このように巻回されることに限定されない。リング状の糸はんだ20が1つ又は複数巻回されていてもよく、図4に示すように合口部120Aが形成された略C字状の糸はんだ120が、実装面13Cと外面13Dとに対向するように端子金具13の第2側壁13Bに環装されていてもよい。この場合には、糸はんだ120の周方向における合口部120Aの幅たる図4の左右方向における幅は、被実装面2Aに投影された実装面13Cの最小幅たる図4の左右方向における幅よりも小さく構成される。このような構成により、糸はんだ20が第2側壁13Bから外れてしまうことを防止することができる。
【0036】
また、例えば、図5に示すように、端子金具113の第2側壁113Bには、端子金具の延出方向に直交する方向、第2側壁113Bの幅方向に窪んだ凹部113aが形成されていてもよい。このようにすることで、凹部113aに糸はんだ20を係合させて、端子金具113の延出方向における糸はんだ20の位置規制をすることができ、同方向における糸はんだ20の位置ずれを防止することができる。
【0037】
また、図6に示すように、基体110の部分を落とし込むための孔102aを実装基板2に形成し、基体110を当該孔102aに嵌合させて実装させる構成とし、端子金具213は、基体110から実装基板102の被実装面102Aに平行に延出する形状をなしていてもよい。
【0038】
また、図7に示すように、複数の端子金具313が保持されている端子支持部312の両端の端子金具313にのみ糸はんだ20を設けてもよい。このようにすることで、図7に示すように端子支持部312に反りが生じている場合であっても、リフロー時に両端の糸はんだ20が溶融し、端子支持部12全体が実装基板2の被実装面2Aに接近し、当該両端以外の端子金具313を導電パターン2B上のクリームはんだ2Cに接触させることができる。
【0039】
また、糸はんだ20の融点とクリームはんだ2Cの融点とは略同一であったが、糸はんだの融点はクリームはんだ2Cの融点よりも低くてもよく、糸はんだ20の融点はクリームはんだ2Cの融点よりも高くてもよい。
【0040】
糸はんだの融点をクリームはんだ2Cの融点よりも低くすることにより、リフローによりクリームはんだ2Cを溶融させて端子金具13を導電パターン2Bにはんだ付けするときに、クリームはんだ2Cよりも糸はんだを溶融しやすくすることができ、糸はんだを確実に溶融させることができる。また、一度リフローにより実装基板2上に実装したトランスを当該実装基板2上から取り外すことを容易とすることができる。糸はんだの融点はクリームはんだ2Cの融点よりも高くすることにより、トランスを実装した実装基板2を高温環境下で使用する場合の使用耐性を高めることができる。
【0041】
また、糸はんだ20のフラックス含有量はクリームはんだ2Cのフラックス含有量よりも少なかったが、糸はんだのフラックス含有量はクリームはんだ2Cのフラックス含有量よりも多くてもよい。このようにすることにより、糸はんだ20のぬれ性を高めることができる。
【0042】
また、トランス1を実装基板2上に実装する際に、図2の左側に示すような、実装基板2の被実装面2A上の導電パターン2Bにより近い位置にある実装面13Cを有する端子金具13においては、リフローを行う前に、図8の左側に示すように、予め実装面13Cと糸はんだ20との間の当該離間による隙間を潰してもよい。このように潰されることにより、図2の右側に示すような、導電パターン2Bからより遠い位置にある実装面13Cを有する端子金具13の実装面13Cを、図8の右側に示すように導電パターン2B及びクリームはんだ2Cに近づけ接触させて、クリームはんだ2C及び導電パターン2Bに対する電気的な接続を容易とすることができる。
【0043】
また、端子金具13の第2側壁13Bは、図2に示すようにその長手方向に直交する面で切った断面が長方形状をなしていたが、長方形状に限定されない。例えば円形であってもよい。また、本実施の形態では、電子部品はトランスであったが、トランスに限定されず、実装基板の被実装面に対向する実装面を有し、当該実装面と被実装面とが面同士で電気的に接続される端子電極を有する電子部品であればよい。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の電子部品は、実装基板の被実装面に対向する実装面を有する複数の端子電極を備えたトランス等の分野において特に有用である。
【符号の説明】
【0045】
1 トランス
2 実装基板
2A 被実装面
2B 導電パターン
2C クリームはんだ
10 ボビン
11 端子台
12 端子支持部
13 端子金具
13B 第2側壁
13C 実装面
13D 外面
20 糸はんだ
113a 凹部
【技術分野】
【0001】
本発明は電子部品に関する。
【背景技術】
【0002】
基体と、基体から延出し基体に支持された端子電極とを有する電子部品が従来より知られている。端子電極は、電子部品が実装される実装基板の被実装面に対向する実装面を有しており、実装面には、円柱形状をした糸はんだが固着されている。このような電子部品は、例えば、特開2004−193383号公報(特許文献1)に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−193383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した従来の電子部品では、糸はんだ固着装置や糸はんだ供給装置を用いて糸はんだを端子電極の実装面に一つ一つ固着させており、糸はんだを端子電極の実装面に固着する作業が困難であった。
【0005】
また、実装面に固着可能な糸はんだの量は実装面の形状や面積によって決まってしまうため、はんだ量が不十分になる場合があり、また、はんだ量を任意に調整することができない。
【0006】
そこで本発明は、糸はんだの端子電極への固着作業が容易であり、はんだ量を任意に調整可能な電子部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、基体と、該基体から延出し、実装基板の被実装面に対向する実装面と該実装面以外の外面とを有する端子電極と、該実装面と該外面とに対向するように該端子電極に巻回された糸はんだと、を備える電子部品を提供している。
【0008】
実装面と外面とに対向するように端子電極に巻回された糸はんだを有しているため、糸はんだを端子電極に設ける作業を容易とすることができ、自動機により糸はんだを端子電極に設けることができる。また、巻回数を調整することにより糸はんだの量を容易に調整することができる。
【0009】
また、電子部品が端子電極を複数有しており、複数の端子電極の実装面のコプラナリティが良好でない場合であっても、実装基板上に設けられた導電パターンと端子電極との間に糸はんだが溶けて入り込み、導電パターンと端子電極とを電気的に接続することができる。この結果、導電パターンと端子電極との接続不良による実装不良を低減することができる。
【0010】
また、本発明は、基体と、該基体から延出し、実装基板の被実装面に対向する実装面と該実装面以外の外面とを有する端子電極と、合口部が形成された略環状をなし該実装面と該外面とに対向するように該端子電極に環装された糸はんだとを備え、該糸はんだの周方向における該合口部の幅は、該被実装面に投影された該実装面の最小幅よりも小さい電子部品を提供している。
【0011】
合口部が形成された略環状をなし実装面と外面とに対向するように端子電極に環装された糸はんだとを備え、糸はんだの周方向における合口部の幅は、被実装面に投影された実装面の最小幅よりも小さいため、糸はんだを端子電極に設ける作業を容易とすることができ、自動機により糸はんだを端子電極に設けることができる。また、端子電極に設ける糸はんだの数を調整することにより糸はんだの量を容易に調整することができる。
【0012】
また、電子部品が端子電極を複数有しており、複数の端子電極の実装面のコプラナリティが良好でない場合であっても、実装基板上に設けられた導電パターンと端子電極との間に糸はんだが溶けて入り込み、導電パターンと端子電極とを電気的に接続することができる。この結果、導電パターンと端子電極との接続不良による実装不良を低減することができる。
【0013】
ここで、該実装面の一部と該糸はんだの該実装面に対向する部分の一部とは離間していることが好ましい。実装面の一部と糸はんだの実装面に対向する部分の一部とは離間しているため、複数の端子電極を有する電子部品を実装基板上に実装する際に、実装基板の被実装面により近い位置にある実装面を有する端子電極においては、実装面と糸はんだとの間の当該離間による隙間が潰されるようにすることができる。このように潰されることにより、実装基板の被実装面からより遠い位置にある実装面を有する端子電極の当該実装面を、実装基板の被実装面上の導電パターンに接触させて、導電パターン対する電気的な接続を容易とすることができる。
【0014】
また、該端子電極には、該端子電極の延出方向に直交する方向に窪んだ凹部が形成されていることが好ましい。端子電極には、端子電極の延出方向に直交する方向に窪んだ凹部が形成されているため、凹部に糸はんだを係合させて、端子電極の延出方向における糸はんだの位置規制をすることができ、同方向における糸はんだの位置ずれを防止することができる。
【0015】
また、該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、該糸はんだの融点と該クリームはんだの融点とは略同一であることが好ましい。
【0016】
被実装面上には導電パターンが設けられ、導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、糸はんだの融点とクリームはんだの融点とは略同一であるため、リフローによりクリームはんだを溶融させて端子電極を導電パターンにはんだ付けするときに、クリームはんだを溶融させる温度で糸はんだを確実に溶融させることができる。
【0017】
また、該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、該糸はんだの融点は該クリームはんだの融点よりも低いことが好ましい。
【0018】
被実装面上には導電パターンが設けられ、導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、糸はんだの融点はクリームはんだの融点よりも低いため、リフローによりクリームはんだを溶融させて端子電極を導電パターンにはんだ付けするときに、クリームはんだよりも糸はんだを溶融しやすくすることができ、糸はんだをより確実に溶融させることができる。また、リフローにより一度実装基板上に実装した電子部品を当該実装基板上から取り外すことを容易とすることができる。
【0019】
また、該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、該糸はんだの融点は該クリームはんだの融点よりも高いことが好ましい。
【0020】
被実装面上には導電パターンが設けられ、導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、糸はんだの融点はクリームはんだの融点よりも高いため、電子部品を実装した実装基板を高温環境下で使用する場合の使用耐性を高めることができる。
【0021】
また、該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、該糸はんだのフラックス含有量は該クリームはんだのフラックス含有量よりも少ないことが好ましい。
【0022】
被実装面上には導電パターンが設けられ、導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、糸はんだのフラックス含有量はクリームはんだのフラックス含有量よりも少ないため、リフロー時に糸はんだが溶融し沸騰して糸はんだが飛び散るいわゆるはんだボールが生ずることを抑制することができる。
【0023】
また、該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、該糸はんだのフラックス含有量は該クリームはんだのフラックス含有量よりも多いことが好ましい。
【0024】
被実装面上には導電パターンが設けられ、導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、糸はんだのフラックス含有量はクリームはんだのフラックス含有量よりも多いため、糸はんだのぬれ性を高めることができる。
【発明の効果】
【0025】
以上により本発明は、糸はんだの端子電極への固着作業が容易であり、はんだ量を任意に調整可能な電子部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施の形態による電子部品の端子電極の部分を示す要部斜視図。
【図2】本発明の実施の形態による電子部品の端子電極が実装基板の導電パターンにはんだ付けされる前の様子を示す概念図。
【図3】本発明の実施の形態による電子部品の端子電極が実装基板の導電パターンにはんだ付けされる後の様子を示す概念図。
【図4】本発明の実施の形態による電子部品の変形例の端子電極が実装基板の導電パターンにはんだ付けされる前の様子を示す概念図。
【図5】本発明の実施の形態による電子部品の変形例の端子電極を示す平面図。
【図6】本発明の実施の形態による電子部品の変形例を示す概略正面図。
【図7】本発明の実施の形態による電子部品の糸はんだを基体の両端の金属端子にのみ設けた様子を示す概略正面図。
【図8】本発明の実施の形態による電子部品の端子電極が実装基板の導電パターンにはんだ付けされる前に実装面と糸はんだとの間の隙間が潰された様子を示す概念図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の実施の形態による電子部品たるトランスについて図1乃至図3に基づき説明する。図1に示されるようにコイル部品たるトランス1は、車載用の面実装部品であり、図示せぬコアと、ボビン10と、図示せぬ導線とを備えている。以下、図1に示すトランス1の上方を上方と定義し、下方を下方と定義して説明する。
【0028】
図示せぬコアは同一形状で一対設けられている。ボビン10は、絶縁樹脂により構成され略筒形状をなしその軸方向端部に端子台11が設けられた図示せぬ略円筒形状部を有している。略円筒形状部の内周面により画成される空間内には、図示せぬコアの一部が挿入されている。端子台11は、図示せぬ略円筒形状部と同一の絶縁樹脂により構成された端子支持部12を有している。端子支持部12は基体に相当する。
【0029】
端子支持部12には金属端子たる端子金具13が複数設けられている。これらの端子金具13は、四角柱状の金属片がフォーミングされることにより略コの字とされている。略コの字をなす端子金具13を、互いに平行をなす第1側壁13A、第2側壁13Bと、これらの一端部たる左上端を互いに連結する図示せぬ底壁とにより構成されていると考えた場合に、図示せぬ底壁の一部と第1側壁13Aの一部とは、端子支持部12を構成する絶縁樹脂中に保持されている。このことにより、端子金具13は端子支持部12により支持固定されている。端子金具13は端子電極に相当する。
【0030】
図1に示すように、トランス1が実装基板2の被実装面2A上に実装されるときには第2側壁13Bは、主たる延出方向が被実装面2Aに平行な位置関係となるように被実装面2Aに対向配置される。第2側壁13Bは、図2に示すように、その長手方向に直交する面で切った断面が長方形状をなしており、実装基板2の被実装面2Aに対向する第2側壁13Bの下側の面は実装面13Cをなす。図2に示す第2側壁13Bの側面及び上面は外面13Dに相当する。
【0031】
図1に示すように、全ての端子金具13の第2側壁13Bの延出端近傍部分には糸はんだ20が設けられている。糸はんだ20は、図1に示すように第2側壁13Bの延出端近傍部分の周方向へ螺旋状に3回転以上巻回されており、図2に示すように実装面13Cと外面13Dとにそれぞれ対向している。また、糸はんだ20は、その長手方向に直交する面で切った断面が略楕円を描くように巻回され第2側壁13Bの四隅と接している。このため、実装面13Cの部分であって図2に示す左右端縁以外の部分と、当該実装面13Cの部分に対向する糸はんだ20の部分とは離間している。同様に、端縁以外の外面13Dと当該外面13Dに対向する糸はんだ20の部分とは離間している。なお、図2では説明の便宜上、巻回された糸はんだ20を楕円形のリング状で図示している。
【0032】
トランス1が実装される実装基板2の被実装面2A上には、導電パターン2Bが設けられている。導電パターン2B上には、その全面にクリームはんだ2Cが設けられている。糸はんだ20の融点とクリームはんだ2Cの融点とは略同一である。このため、後述のようにリフローによりクリームはんだ2Cを溶融させて端子金具13を導電パターン2Bにはんだ付けするときに、クリームはんだ2Cを溶融させる温度で糸はんだ20を確実に溶融させることができる。また、糸はんだ20のフラックス含有量はクリームはんだ2Cのフラックス含有量よりも少ない。このため、リフロー時に糸はんだが溶融して沸騰した糸はんだが飛び散って、いわゆるはんだボールが生ずることを抑制することができる。
【0033】
リフローにより実装基板2上にトランス1を実装する際には、先ず、クリームはんだ2Cを介して導電パターン2Bに糸はんだ20及び実装面13Cを対向させる。次に、図示せぬリフロー炉に当該実装基板2及びトランス1を通し、クリームはんだ2C及び糸はんだ20を溶融させる。すると、図3に示すように糸はんだ20が溶融して、端子金具13の実装面13C及び外面13Dを覆うように実装面13C及び外面13Dに接触すると共に、導電パターン2B上のクリームはんだ2Cと実装面13Cとの間に入り込み、端子金具13を導電パターン2Bにはんだ付けして電気的に接続する。このため、導電パターン2Bと端子金具13との接続不良による実装不良を低減することができる。
【0034】
また、糸はんだ20を端子金具13の第2側壁13Bに巻回するようにしたため、糸はんだ20を第2側壁13Bに設ける作業を容易とすることができ、自動機により糸はんだ20を第2側壁13Bに設けることができる。また、糸はんだ20の巻回数を調整することにより糸はんだ20の量を容易に調整することができる。
【0035】
本発明のトランスは、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態では、糸はんだ20が第2側壁13Bの周方向へ螺旋状に3回転以上巻回されていたが、このように巻回されることに限定されない。リング状の糸はんだ20が1つ又は複数巻回されていてもよく、図4に示すように合口部120Aが形成された略C字状の糸はんだ120が、実装面13Cと外面13Dとに対向するように端子金具13の第2側壁13Bに環装されていてもよい。この場合には、糸はんだ120の周方向における合口部120Aの幅たる図4の左右方向における幅は、被実装面2Aに投影された実装面13Cの最小幅たる図4の左右方向における幅よりも小さく構成される。このような構成により、糸はんだ20が第2側壁13Bから外れてしまうことを防止することができる。
【0036】
また、例えば、図5に示すように、端子金具113の第2側壁113Bには、端子金具の延出方向に直交する方向、第2側壁113Bの幅方向に窪んだ凹部113aが形成されていてもよい。このようにすることで、凹部113aに糸はんだ20を係合させて、端子金具113の延出方向における糸はんだ20の位置規制をすることができ、同方向における糸はんだ20の位置ずれを防止することができる。
【0037】
また、図6に示すように、基体110の部分を落とし込むための孔102aを実装基板2に形成し、基体110を当該孔102aに嵌合させて実装させる構成とし、端子金具213は、基体110から実装基板102の被実装面102Aに平行に延出する形状をなしていてもよい。
【0038】
また、図7に示すように、複数の端子金具313が保持されている端子支持部312の両端の端子金具313にのみ糸はんだ20を設けてもよい。このようにすることで、図7に示すように端子支持部312に反りが生じている場合であっても、リフロー時に両端の糸はんだ20が溶融し、端子支持部12全体が実装基板2の被実装面2Aに接近し、当該両端以外の端子金具313を導電パターン2B上のクリームはんだ2Cに接触させることができる。
【0039】
また、糸はんだ20の融点とクリームはんだ2Cの融点とは略同一であったが、糸はんだの融点はクリームはんだ2Cの融点よりも低くてもよく、糸はんだ20の融点はクリームはんだ2Cの融点よりも高くてもよい。
【0040】
糸はんだの融点をクリームはんだ2Cの融点よりも低くすることにより、リフローによりクリームはんだ2Cを溶融させて端子金具13を導電パターン2Bにはんだ付けするときに、クリームはんだ2Cよりも糸はんだを溶融しやすくすることができ、糸はんだを確実に溶融させることができる。また、一度リフローにより実装基板2上に実装したトランスを当該実装基板2上から取り外すことを容易とすることができる。糸はんだの融点はクリームはんだ2Cの融点よりも高くすることにより、トランスを実装した実装基板2を高温環境下で使用する場合の使用耐性を高めることができる。
【0041】
また、糸はんだ20のフラックス含有量はクリームはんだ2Cのフラックス含有量よりも少なかったが、糸はんだのフラックス含有量はクリームはんだ2Cのフラックス含有量よりも多くてもよい。このようにすることにより、糸はんだ20のぬれ性を高めることができる。
【0042】
また、トランス1を実装基板2上に実装する際に、図2の左側に示すような、実装基板2の被実装面2A上の導電パターン2Bにより近い位置にある実装面13Cを有する端子金具13においては、リフローを行う前に、図8の左側に示すように、予め実装面13Cと糸はんだ20との間の当該離間による隙間を潰してもよい。このように潰されることにより、図2の右側に示すような、導電パターン2Bからより遠い位置にある実装面13Cを有する端子金具13の実装面13Cを、図8の右側に示すように導電パターン2B及びクリームはんだ2Cに近づけ接触させて、クリームはんだ2C及び導電パターン2Bに対する電気的な接続を容易とすることができる。
【0043】
また、端子金具13の第2側壁13Bは、図2に示すようにその長手方向に直交する面で切った断面が長方形状をなしていたが、長方形状に限定されない。例えば円形であってもよい。また、本実施の形態では、電子部品はトランスであったが、トランスに限定されず、実装基板の被実装面に対向する実装面を有し、当該実装面と被実装面とが面同士で電気的に接続される端子電極を有する電子部品であればよい。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の電子部品は、実装基板の被実装面に対向する実装面を有する複数の端子電極を備えたトランス等の分野において特に有用である。
【符号の説明】
【0045】
1 トランス
2 実装基板
2A 被実装面
2B 導電パターン
2C クリームはんだ
10 ボビン
11 端子台
12 端子支持部
13 端子金具
13B 第2側壁
13C 実装面
13D 外面
20 糸はんだ
113a 凹部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体と、
該基体から延出し、実装基板の被実装面に対向する実装面と該実装面以外の外面とを有する端子電極と、
該実装面と該外面とに対向するように該端子電極に巻回された糸はんだと、を備えることを特徴とする電子部品。
【請求項2】
基体と、
該基体から延出し、実装基板の被実装面に対向する実装面と該実装面以外の外面とを有する端子電極と、
合口部が形成された略環状をなし該実装面と該外面とに対向するように該端子電極に環装された糸はんだとを備え、
該糸はんだの周方向における該合口部の幅は、該被実装面に投影された該実装面の最小幅よりも小さいことを特徴とする電子部品。
【請求項3】
該実装面の一部と該糸はんだの該実装面に対向する部分の一部とは離間していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【請求項4】
該端子電極には、該端子電極の延出方向に直交する方向に窪んだ凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【請求項5】
該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、
該糸はんだの融点と該クリームはんだの融点とは略同一であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【請求項6】
該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、
該糸はんだの融点は該クリームはんだの融点よりも低いことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【請求項7】
該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、
該糸はんだの融点は該クリームはんだの融点よりも高いことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【請求項8】
該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、
該糸はんだのフラックス含有量は該クリームはんだのフラックス含有量よりも少ないことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【請求項9】
該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、
該糸はんだのフラックス含有量は該クリームはんだのフラックス含有量よりも多いことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【請求項1】
基体と、
該基体から延出し、実装基板の被実装面に対向する実装面と該実装面以外の外面とを有する端子電極と、
該実装面と該外面とに対向するように該端子電極に巻回された糸はんだと、を備えることを特徴とする電子部品。
【請求項2】
基体と、
該基体から延出し、実装基板の被実装面に対向する実装面と該実装面以外の外面とを有する端子電極と、
合口部が形成された略環状をなし該実装面と該外面とに対向するように該端子電極に環装された糸はんだとを備え、
該糸はんだの周方向における該合口部の幅は、該被実装面に投影された該実装面の最小幅よりも小さいことを特徴とする電子部品。
【請求項3】
該実装面の一部と該糸はんだの該実装面に対向する部分の一部とは離間していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【請求項4】
該端子電極には、該端子電極の延出方向に直交する方向に窪んだ凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【請求項5】
該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、
該糸はんだの融点と該クリームはんだの融点とは略同一であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【請求項6】
該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、
該糸はんだの融点は該クリームはんだの融点よりも低いことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【請求項7】
該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、
該糸はんだの融点は該クリームはんだの融点よりも高いことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【請求項8】
該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、
該糸はんだのフラックス含有量は該クリームはんだのフラックス含有量よりも少ないことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【請求項9】
該被実装面上には導電パターンが設けられ、該導電パターン上にはクリームはんだが設けられ、
該糸はんだのフラックス含有量は該クリームはんだのフラックス含有量よりも多いことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2011−151227(P2011−151227A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−11730(P2010−11730)
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【出願人】(000003067)TDK株式会社 (7,238)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【出願人】(000003067)TDK株式会社 (7,238)
【Fターム(参考)】
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