説明

電気ケトル

【課題】樹脂製の底体が溶ける等の不具合を防止し製造コストを減少することができ、また外郭樹脂部品と電気的接続部の絶縁距離に対する規制を遵守することができる電気ケトルを提供する。
【解決手段】筒状の本体3と、本体3内に収容された内容器2と、内容器2の底部外面に配設されたアルミブレージングヒータ7と、本体3の下端に取り付けられた樹脂製の底体5とを備えた電気ケトル1において、アルミプレージングヒータ7と底体5との間に、アルミプレージングヒータ7の下部を覆うように遮熱板19を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミブレージングヒータを用いた電気ケトルに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に電気ケトルにおいて、シーズヒータをアルミ溶接により内容器の底面に固着したアルミブレージングヒータが用いられている。アルミブレージングヒータの下方には、樹脂製の底体があるのみである。
【0003】
この電気ケトルでは、空だきを検知できずにアルミブレージングヒータが異常加熱をすることによって、融点を超えたアルミが液状となりヒータ部から脱落し、ヒータ下方の樹脂製の底体が溶ける等の不具合があった。
【0004】
そこで、遮熱板を本体側に取り付けることも考えられる。しかし、これでは遮熱板を本体側に配設するための金具が別途必要となり、部品点数の増加や組み立て性の難化を招き製造コストが増加するという問題があった。
【0005】
また、UL規格には外郭樹脂部品と電気的接続部との絶縁距離を確保することが要求されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、不具合を防止し、製造コストを減少することができ、また外郭樹脂部品と電気的接続部との絶縁距離に対する規制を遵守することができる電気ケトルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る電気ケトルは、筒状の本体と、該本体内に収容された内容器と、該内容器の底部外面に配設されたアルミブレージングヒータと、前記本体の下端に取り付けられた樹脂製の底体とを備えた電気ケトルにおいて、
前記アルミプレージングヒータと前記底体との間に、前記アルミプレージングヒータの下部を覆うように遮熱板を設けたものである。
【0008】
遮熱板を、前記アルミプレージングヒータと前記底体との間に、前記アルミプレージングヒータの下部を覆うように設けたことで、プレージングヒータから溶融脱落するアルミを受け止めることができる。従って、溶融脱落するアルミが樹脂製の底体に脱落することにより底体が溶ける等の不具合を防止することができる。
【0009】
また、遮熱板によって底体をヒータの熱から遮熱し、またヒータの電気的接続部から樹脂製の底体を保護する。
【0010】
前記遮熱板を、前記底体の底部に配置したことが好ましい。
【0011】
遮熱板を底体の底部に配置することで、本体側に配置する場合と比べて部品点数が減少し、組み立て性が向上するため製造コストが減少する。
【0012】
前記遮熱板が、前記アルミブレージングヒータを覆うように形成されたプレートと、前記プレートの周縁部に形成された上方に向かって延びる立壁とを備えることが好ましい。
【0013】
遮熱板が、アルミブレージングヒータを覆うように形成されることで溶融脱落するアルミを確実に受け止めることができる。また、立壁がプレートの周縁部に上方に向かって延びることで、溶融脱落するアルミを溢れさせることなく受け止めることができる。
【0014】
前記アルミプレージングヒータは、電気的接続部を有し、
前記遮熱板を、前記内容器の底部に配置したことが好ましい。
【0015】
前記遮熱板は、前記アルミプレージングヒータを覆うように形成されたプレートを備え、該プレートは、
前記アルミプレージングヒータに沿って形成された溝部を有することが好ましい。
【0016】
プレートに溝部を形成することで、アルミプレージングヒータの加熱部である胴体から溶融脱落するアルミを溢れさせることなく受け止めることができる。
【0017】
前記遮熱板は、前記アルミプレージングヒータの電気的接続部を覆う遮蔽部を有することが好ましい。
【0018】
遮蔽部が電気的接続部を覆うことで、アルミプレージングヒータの電気的接続部から樹脂製の底体を保護することができる。
【0019】
前記本体は更に、前記内容器の底部に配設され、前記アルミプレージングヒータと電気的に接続された接続端子と、前記アルミプレージングヒータ及び前記接続端子を電気的に接続する導線に設けた温度ヒューズとを備え、
前記遮熱板に、前記温度ヒューズを保持するヒューズ保持手段を設けたことが好ましい。
【0020】
遮熱板にヒューズ保持手段を設けることで、遮熱板とヒューズ保持手段とを別々に設ける場合と比べて部品点数を削減し製造コストを減少することができる。
【0021】
他の手段として、前記遮熱板が前記アルミブレージングヒータのアルミ溶接部より融点の高い金属製、例えば鉄、ステンレス鋼などであることが好ましい。
【0022】
遮熱板が、アルミよりも融点の高い金属で形成されることで、溶融脱落するアルミを受け止めることにより遮熱板が溶融することを防止する。
【発明の効果】
【0023】
本発明の電気ケトルによれば、遮熱板が、底体の底部にアルミブレージングヒータと対向するように配置されたことで、溶融脱落するアルミを受け止めることができる。従って、溶融脱落するアルミが樹脂製の底体に脱落することにより底体が溶ける等の不具合を防止することができる。又、遮熱板を底体の底部に配置することで、本体側に配置する場合と比べて部品点数が減少し、組み立て性が向上するため製造コストが減少する。更に、遮熱板によって底体をヒータの熱から遮熱し、又ヒータの電気的接続部から、樹脂製の底体を保護し、外郭樹脂部品と電気的接続部との絶縁距離に対する規制を遵守することができる。
【0024】
遮熱板が、アルミブレージングヒータを覆うように形成されることで溶融脱落するアルミを確実に受け止めることができる。又、立壁がプレートの周縁部に上方に向かって延びることで、溶融脱落するアルミを溢れさせることなく受け止めることができる。
【0025】
遮熱板が、アルミよりも融点の高い金属で形成されることで、溶融脱落するアルミを受け止めることにより遮熱板が溶融することを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0027】
図1に本発明の第1実施形態である電気ケトル1を示す。電気ケトル1は、液体を収容する内容器2と、内容器2を収容する本体3と、本体3の上端開口を開閉する蓋体4と、本体3の下端に取り付けられた底体5と、底体5と係合する載置台6とを備える。
【0028】
有底の内容器2の底部外面には、内容器2を加熱するアルミブレージングヒータ7と、アルミブレージングヒータ7の内方にはねじ8と螺合する取付脚9が下方に向かって配置されている。図3に示すように、アルミブレージングヒータ7はステンレス製の内容器2の底面11に、アルミ溶接され環状に配設されている。アルミブレージングヒータ7の端部には、載置台6と係合することにより電気の供給を受ける電気接続端子12に導線13を介して接続する電気的接続部14a、14bが形成されている。
【0029】
本体3は、筒形状をなす胴体15と、胴体15の後部に配設された把手部16とを備える。
【0030】
蓋体4は後端側に設けたヒンジ17周りに開閉自在に取り付けられている。蓋体4が開放することで、内容器2に液体を注げる。蓋体4の前方には注ぎ口18が形成されており、内容器2内の液体を排出する。
【0031】
有底の底体5には、金属製の遮熱板19が配設されている。遮熱板19の材料としては鉄、ステンレス鋼などアルミより融点の高いものが使用できる。図2に示すように、遮熱板19は中空円形のプレート21と、プレート21の周縁部に上方に向かって延びるように形成された立壁22a及び22bとからなる。プレート21は図3に示すように、アルミブレージングヒータ7全体を覆うように形成されている。プレート21には、ねじ8が挿通する孔23aが形成された凸型の被係合部24を配設することができる。ねじ8が底体5の孔23bと遮熱板19の孔23aを挿通し、内容器2底部の取付脚9と螺合することで、遮熱板19を取付脚9と底体5で狭持した状態で遮熱板19及び底体5を内容器2に取り付けられる。
【0032】
載置台6の上面には、円形断面の電気供給端子25が上方に向かって配置されている。電気供給端子25はコンセント(図示せず)に差し込まれる電気コード(図示せず)と接続され、内容器2底部の電気接続端子12を介してアルミブレージングヒータ7に電気を供給する。
【0033】
前記構成からなる電気ケトル1では、本体3の内容器2に水を入れて載置台6に載置し電源を投入すると、載置台6からアルミブレージングヒータ7に電気が供給されて、アルミブレージングヒータ7が内容器2内の水を加熱する。これにより水が沸騰すると電気が遮断される。水が入っていない状態で電気が供給されたり、サーモスタットの故障により水が空になるまで電気が供給されると空焚き状態となり、ブレージングヒータ7のアルミが溶融する。しかし、前記電気ケトル1では、立壁22a、22bを有しアルミブレージングヒータ7を覆うように形成された遮熱板19が底体5の底部に配設されたことで、万一空焚き時にアルミブレージングヒータ7のアルミが溶融したとしても、溶融脱落するアルミを確実に、溢れさせることなく受け止めることができる。アルミニウムの融点が660度に対して例えば鉄の融点は1500度であるため、遮熱板19が溶融脱落するアルミニウムを受け止めても遮熱板19が溶融することはない。従って、溶融脱落するアルミが樹脂製の底体5に脱落することを防止することができる。
【0034】
また、遮熱板19を底体5の底部に配置することで、底体5を取り付けるねじ8と取付脚9を利用して遮熱板19を取り付けることができるので、本体3側に配置する場合と比べて部品点数が減少し、組み立て性が向上するため製造コストが減少する。更に、遮熱板19によって底体5をアルミブレージングヒータ7の熱から遮熱することができる。
【0035】
遮熱板19を設けたことで、アルミブレージングヒータ7の電気的接続部14a、14bから、樹脂製の底体5を保護することができ、外郭樹脂部品と電気的接続部との絶縁距離に対する規制を遵守することができる。
【0036】
被係合部24を凸型に形成することにより、プレート21の強度を補強することができると共に、溶融脱落したアルミがねじ穴を通って漏出するのを防止することができる。
【0037】
図4及び図5は、第1実施形態の電気ケトル1の変形例を示す。この例では、遮熱板19は、アルミプレージングヒータ7の電気的接続部14a、14bと対向する位置に遮蔽部32を有している。この遮蔽部32はプレート21から略鉛直上方に向かって延びている。これにより、外郭樹脂部品と電気的接続部との絶縁距離に対する規制を、より確実に遵守することができる。
【0038】
(第2実施形態)
図6から図8に第2実施形態の電気ケトル1を示すが、図1の第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、遮熱板19は、アルミプレージングヒータ7全体を覆う円盤状に形成されたプレート21を備えている。このプレート21には、アルミプレージングヒータ7の胴体7aを覆う溝部31と、アルミプレージングヒー7の電気的接続部14(14a、14b)を覆う遮蔽部32と、後述する温度ヒューズ45を保持するヒューズ保持部(ヒューズ保持手段)34とを設けている。
【0039】
プレート21はアルミプレージングヒータ7の熱から底体5を遮熱するものである。図8に示すように、プレート21の中心付近には電気接続端子12を挿通するための貫通口37が設けられている。また、貫通口37の周縁には3つの孔23aが形成されており、この孔23aを介してねじ8が、内容器2の底面に設けた取付脚9と螺合することで、遮熱板19を内容器2の底部に取り付けることができる。
【0040】
溝部31は、アルミプレージングヒータ7の胴体7aと底体5との間に設けられ、異常加熱したアルミプレージング7から溶融脱落するアルミを受け止めるものである。この溝部31はアルミプレージングヒータ7の胴体7aと鉛直下方に対向するように、平面視C字形状に形成されている。また図6に示すように、溝部31は下向きに凹設されており、溝幅の寸法L1はアルミプレージングヒータ7の正射影よりも大きい。
【0041】
遮蔽部32は、電気的接続部14a、14bと底体5との間に設けられ、底体5を電気的接続部14a、14bから保護するものである。遮蔽部32は図8に示すように、把手部16と反対側である電気ケトル1の前方に配置されている。前記溝部31のC字形状の端部にプレート21の外周縁から一対のスリット36を設け、このスリット36間に遮蔽部32が設けられている。また遮蔽部32の断面はV字形状である。
【0042】
ヒューズ保持部34は、プレート21の把手部16近傍であって本体3の内側に定置され、電気接続端子12とアルミプレージングヒータ7とを電気的に接続する導線13に配設された温度ヒューズ45を保持するものである。ヒューズ保持部34は図10及び図11に示すように、プレート21と連続し鉛直方向下方に向かって延びる垂下面41と、垂下面41と連続し径方向外側に向かって水平方向に延びる水平面42と、水平面42と連続し鉛直方向に立ち上がる立ち上がり面43と、立ち上がり面43と連続し径方向内側に向かって斜め上側に延びる上面44とから構成されている。上面44の両側端には、図9に示すように温度ヒューズ45を保持するための保持片46が突接されている。
【0043】
次に、本発明の第2実施形態(電気ケトル1)の遮熱板19の組付について説明する。
遮熱板19をアルミプレージングヒータ7の下部に取り付ける際には、まず図10に示すように水平面42、立ち上がり面43、及び上面44の間に温度ヒューズ45を挿通して保持片46の弾性を利用して保持する。この時、上面44とプレート21との間に変形代Aを設けることで容易に温度ヒューズ45を挿通することができる。
【0044】
次に、上面44の一部をアルミプレージングヒータ7の下面に当接させる。続いて、図11に示すようにねじ8をプレート21の孔23aに挿通し、取付脚9に螺合してプレート21を取付脚9に固定する。この時、アルミプレージングヒータ7と上面44の一部とが当接していることによる弾性力に抗してねじ8をねじ込み、アルミプレージングヒータ7と上面44の一部との当接点からプレート21までの変形代Aだけ、上面44を移動させる。従って、ねじ8を取付脚9にねじ込むと上面44がアルミプレージングヒータ7に向かって付勢され、確実に上面44をアルミプレージングヒータ7に圧接することができる
【0045】
更に、遮熱板19がヒューズ保持部34を備えることで、遮熱板19とヒューズ保持部34とを別々に設ける場合と比べて部品点数を削減し製造コストを減少することができる。
【0046】
前記構成からなる電気ケトル1では、電源を投入しアルミブレージングヒータ7に電気が供給されても、水が入っていない状態で電気が供給されたり、サーモスタットの故障により水が空になるまで電気が供給されると空焚き状態となり、アルミプレージングヒータ7が異常加熱する。しかし温度ヒューズ45及びヒューズ保持部34をアルミプレージングヒータ7の下側に取り付けることで、上面44がアルミプレージングヒータ7の下面に圧接し、温度ヒューズ45が上面44を介して、アルミプレージングヒータ7の異常加熱を確実に検知し温度ヒューズ45を溶断する。これにより導線13を遮断し電気が流れることを阻止することができる。
【0047】
また、アルミプレージングヒータ7の熱が上面44から立ち上がり面43、水平面42、垂下面41の順に伝達することで、アルミプレージングヒータ7の熱が温度ヒューズ45に伝わる前にプレート21に逃げないため、温度ヒューズ45がアルミプレージングヒータ7の異常加熱を効果的に検知することができる。
【0048】
温度ヒューズ45の不具合などにより、異常加熱したアルミプレージングヒータ7に電気が供給され続けると、ブレージングヒータ7のアルミが溶融する。しかし、この電気ケトル1では、溝部31を有する遮熱板19がアルミプレージングヒータ7と底体5との間に配設されたことで、万一空焚き時にアルミブレージングヒータ7のアルミが溶融したとしても、溶融脱落するアルミを確実に、溢れさせることなく受け止めることができる。
【0049】
更に、遮蔽部32を設けたことで、アルミブレージングヒータ7の電気的接続部14a、14bから樹脂製の底体5を保護することができ、外郭樹脂部品と電気的接続部との絶縁距離に対する規制を遵守することができる。
【0050】
なお、電気ケトル1は前記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
【0051】
第1実施形態または第2実施形態のいずれの電気ケトル1についても、プレート21に関してはアルミプレージングヒータ7の熱から底体5を遮熱することができる限り、プレート21を構成する材料、形状は実施形態のものに限定されない。例えば、プレート21は円形に代えて四角形や多角形である構成も採用し得る。
【0052】
第2実施形態の電気ケトル1の遮熱板19についても、種々の変形が可能である。
【0053】
溝部31の形状に関しては、アルミプレージングヒータ7から溶融脱落するアルミを溢れさせることなく受け止めることができる限り前記形状に限定されず、例えば下方に向かって突出する半円形状の断面を有する構成も採用し得る。
【0054】
遮蔽部32の形状に関しては、電気的接続部14a、14bから樹脂製の底体5を保護することができ流限り前記形状に限定されず、例えばU字型断面を有する遮蔽部32も採用し得る。
【0055】
ヒューズ保持部34に関しては、温度ヒューズ45を保持し、アルミプレージングヒータ7の熱を確実に検知することができる限り前記形状に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の第1実施形態による電気ケトルの部分断面側面図。
【図2】図1の電気ケトルの分解斜視図。
【図3】底体を外した図1の電気ケトルの底面図。
【図4】図1の電気ケトルの遮熱板の変形例を示す斜視図。
【図5】図3の電気ケトルに図4の遮熱板を取り付けた底面図。
【図6】本発明の第2実施形態による電気ケトルの部分拡大断面図。
【図7】図6の電気ケトルの分解斜視図。
【図8】底体を外した図6の電気ケトルの底面図。
【図9】図7の遮熱板のヒューズ保持手段の部分拡大斜視図。
【図10】図7の遮熱板を内容器の底部に取り付ける前の部分拡大断面図。
【図11】図7の遮熱板を内容器の底部に取り付けた状態の部分拡大断面図。
【符号の説明】
【0057】
1 電気ケトル
2 内容器
3 本体
7 アルミブレージングヒータ
19 遮熱板
21 プレート
22a,22b 立壁
31 溝部
32 遮蔽部
34 ヒューズ保持部(ヒューズ保持手段)
41 垂下面
42 水平面
43 立ち上がり面
44 上面
45 温度ヒューズ
46 保持片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の本体と、該本体内に収容された内容器と、該内容器の底部外面に配設されたアルミブレージングヒータと、前記本体の下端に取り付けられた樹脂製の底体とを備えた電気ケトルにおいて、
前記アルミプレージングヒータと前記底体との間に、前記アルミプレージングヒータの下部を覆うように遮熱板を設けたことを特徴とする電気ケトル。
【請求項2】
前記遮熱板を、前記底体の底部に配置したことを特徴とする請求項1に記載の電気ケトル。
【請求項3】
前記遮熱板が、
前記アルミブレージングヒータを覆うように形成されたプレートと、
前記プレートの周縁部に形成された上方に向かって延びる立壁と、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の電気ケトル。
【請求項4】
前記アルミプレージングヒータは、電気的接続部を有し、
前記遮熱板を、前記内容器の底部に配置したことを特徴とする請求項1に記載の電気ケトル。
【請求項5】
前記遮熱板は、前記アルミプレージングヒータを覆うように形成されたプレートを備え、該プレートは、
前記アルミプレージングヒータに沿って形成された溝部を有することを特徴とする請求項4に記載の電気ケトル。
【請求項6】
前記遮熱板は、前記アルミプレージングヒータの電気的接続部を覆う遮蔽部を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の電気ケトル。
【請求項7】
前記本体は更に、前記内容器の底部に配設され、前記アルミプレージングヒータと電気的に接続された接続端子と、前記アルミプレージングヒータ及び前記接続端子を電気的に接続する導線に設けた温度ヒューズとを備え、
前記遮熱板に、前記温度ヒューズを保持するヒューズ保持手段を設けたことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の電気ケトル。
【請求項8】
前記遮熱板が、前記アルミブレージングヒータのアルミ溶接部より融点の高い金属製であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の電気ケトル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−136674(P2009−136674A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−292216(P2008−292216)
【出願日】平成20年11月14日(2008.11.14)
【出願人】(000002473)象印マホービン株式会社 (440)
【Fターム(参考)】