電気光学装置の製造方法及び電気光学装置
【課題】 表示領域を十分に確保することができると共に、基板の大型化を回避することが可能な電気光学装置の製造方法及び電気光学装置を提供すること。
【解決手段】 シール材4の角部4a、4b、4c及び4dに間隙11、間隙12、間隙13及び間隙14をそれぞれ設け、当該間隙が隣接する辺同士の間で形成される直角を二等分する方向に一定の幅Lを有するようにシール材4を形成するので、カラーフィルタ側マザー基板50とアクティブマトリクス側マザー基板とを貼り合わせたときには、シール材4の各辺の端面同士が隙間無く合着するとともに、シール材4の各辺の内部に応力が生じることも無く、当該シール材4の各辺が不均一に広がることは無い。また、各角部の内側は直角に形成され、角部の内側にシール材4が広がることも無い。これにより、液晶装置の表示領域Dを十分に確保することができる。
【解決手段】 シール材4の角部4a、4b、4c及び4dに間隙11、間隙12、間隙13及び間隙14をそれぞれ設け、当該間隙が隣接する辺同士の間で形成される直角を二等分する方向に一定の幅Lを有するようにシール材4を形成するので、カラーフィルタ側マザー基板50とアクティブマトリクス側マザー基板とを貼り合わせたときには、シール材4の各辺の端面同士が隙間無く合着するとともに、シール材4の各辺の内部に応力が生じることも無く、当該シール材4の各辺が不均一に広がることは無い。また、各角部の内側は直角に形成され、角部の内側にシール材4が広がることも無い。これにより、液晶装置の表示領域Dを十分に確保することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気光学装置の製造方法及び電気光学装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、液晶装置や有機EL装置等の電気光学装置は、2枚の基板を貼り合わせた構成になっているものが多い。例えば液晶装置は、2枚の基板が液晶を挟持するように貼り合わされた構成になっている。当該液晶装置は、例えばマザー基板と呼ばれる大判の基板にシール材を形成し、シール材の内側に液晶材料を封入し、シール材を介して2枚の基板を貼り合わせて圧着し、貼り合わせたマザー基板を切断することにより製造される(多数個取り)。基板にシール材を形成する工程では、例えばディスペンサ等を用いて、基板に形成された電極パターンを取り囲むように額縁状にシール材を塗布する方法等が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−109448号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、シール材を矩形環状に描画した場合、基板を圧着した後にシール材が潰されて広がり、特にシール材の角部では潰されたシール材が内側に広がってしまう。また、シール材が角部で押し合うと、特にシール材の角部近傍の辺部分でもその影響を受けてしまい、シール材の広がりが不均一になってしまう。
このため、シール材の内側では表示領域として利用できるスペースを十分に確保することができないという問題があり、あるいは、一定の表示領域を確保しようとすると基板を大型化せざるを得なくなるという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、表示領域を十分に確保することができると共に、基板の大型化を回避することが可能な電気光学装置の製造方法及び電気光学装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、本発明に係る電気光学装置の製造方法は、一対の基板間にシール材が挟持されてなる電気光学装置の製造方法であって、前記一対の基板のうちの一方の基板に、矩形環状のシール材を形成する工程と、前記一対の基板を対向させて貼り合わせる工程とを具備し、前記シール材を形成する工程では、前記シール材の4つの角部に間隙を設け、前記一対の基板を対向させて貼り合わせる工程では、前記間隙が閉塞されるまで前記一対の基板を圧着することを特徴とする。
【0005】
本願発明において、電気光学装置とは、電界により物質の屈折率が変化して光の透過率を変化させる電気光学効果を有するものの他、電気エネルギーを光学エネルギーに変換するもの等も含んで総称している。具体的には、電気光学物質として液晶を用いる液晶表示装置、有機EL(Electro-Luminescence)を用いる有機EL装置、無機ELを用いる無機EL装置、電気光学物質としてプラズマ用ガスを用いるプラズマディスプレイ装置等がある。さらには、電気泳動ディスプレイ装置(EPD:Electrophoretic Display)、フィールドエミッションディスプレイ装置(FED:電界放出表示装置:Field Emission Display)等がある。
【0006】
本発明によれば、シール材の4つの角部に間隙が設けられているので、一対の基板を貼り合わせて圧着したときには、潰されたシール材が間隙を塞ぐように広がるため、当該シール材の各辺が不均一に広がることも無い。また、シール材の辺同士が合着したときには、角部の内側にシール材が広がることが無く、各角部の内側は直角に形成される。
【0007】
これにより、シール材の内側の領域が狭くなるのを回避することができ、電気光学装置の表示領域を十分に確保することができると共に、一定の表示領域を確保する場合でも基板を大型化する必要は無くなる。なお、基板を貼り合わせる際には、シール材が潰されて広がり、各辺が隙間無く合着するので、シール材の内側の領域を密閉することができるようになっている。特に、電気光学装置として液晶装置を製造する場合、シール材の内側の領域に液晶を密封することができ、漏れ出しを防止することができる。
【0008】
また、前記シール材を形成する工程では、前記間隙が直線状に設けられることが好ましい。
本発明によれば、間隙が直線状に設けられるので、シール材が間隙を挟むように面で対向することになる。これにより、基板を貼り合わせる際にシール材の面同士が合着するので、確実に隙間無く合着させることができる。
【0009】
また、前記シール材を形成する工程では、前記間隙の幅が200μm以下になるように形成されることが好ましい。
電気光学装置を製造する際に形成される通常のシール材の幅、量、粘度を考慮したときに、間隙の幅を200μmより大きくした場合、一対の基板を貼り合わせた時にシール材の辺同士が合着しない場合がある。本発明のように間隙の幅を設定すれば、一対の基板を貼り合わせた時にシール材が隙間無く合着するので、シール材の内側の領域を確実に密閉することができる。なお、当該間隙の幅については、5μm〜50μmの範囲であればなお好ましい。
【0010】
また、前記シール材を形成する工程では、前記間隙が一定の幅で形成されることが好ましい。
間隙の幅が一定に形成された場合、シール材の角部において、隣接する辺の端面同士が平行に対向することになる。この状態で電気光学装置を構成する一対の基板を貼り合わせて圧着すると、圧着により広がったシール材の各辺が隙間なく合着する上、平行に対向する端面同士が無駄なく合着するため、角部の内側が精度の高い直角になる。
【0011】
また、前記シール材を形成する工程では、前記間隙が前記シール材の角部の内側から外側にかけて徐々に幅が狭くなるように形成されることが好ましい。
このような構成によれば、シール材の角部の外側では端面同士の間隔が狭くなるので、一対の基板を貼り合わせて圧着する際に、角部の外側が合着しやすくなる。これにより、シール材の内側の領域を確実に密閉することができる。
【0012】
また、前記シール材を形成する工程では、前記間隙の延在方向が前記角部において隣接する2辺のシール材の延在方向に対して約45°傾くように形成されることが好ましい。
このような構成によれば、シール材の各辺の端面が、各辺の延在方向に対してそれぞれ45°ずつ傾いた状態で対向するため、一対の基板を貼り合わせて圧着し端面同士を合着させたときに、角部の内側に直角が形成されやすくなる。
【0013】
また、前記シール材を形成する工程では、前記角部において、前記シール材の端部が前記シール材の前記矩形環状の領域の外側面に対して内側に約45°傾くように形成されることが好ましい。
本発明によれば、いわばシール材の角がとれた状態になるため、電気光学装置を構成する一対の基板を貼り合わせて圧着したときに、シール材の角部が外側に広がらずに済む。これにより、電気光学装置の額縁領域が広くなるのを防ぐことができ、大型化を回避することができる。
【0014】
また、前記シール材の粘度が、2×105cps〜2×106cpsの範囲内であることが好ましい。
シール材の粘度を2×106cps以上にした場合、一対の基板を貼り合わせて圧着したときに、シール材が硬すぎて間隙が閉塞されない。また、シール材の粘度を2×105cps以下にした場合、一対の基板を貼り合わせて圧着したときにシール材が過度に広がってしまう。更には、液晶封入時の液晶拡散力によりシールを破ってしまう不具合が生ずる。本発明の範囲であれば、一対の基板を貼り合わせて圧着したときにシール材が適度に広がるのである。なお、当該シール材の粘度については、2×105cps〜1×106cpsの範囲であれば一層好ましい。
【0015】
また、前記シール材を形成する工程の後に、前記矩形環状のシール材の内側に電気光学材料を滴下する工程を具備することが好ましい。
本発明によれば、上記のようにシール材を形成した後、当該シール材の内側に電気光学材料を滴下するため、基板を貼り合わせる際には電気光学材料がシール材の外側に漏れ出すのを回避することができる。
【0016】
本発明の別の観点に係る電気光学装置は、上記の電気光学装置の製造方法により製造されたことを特徴とする。
本発明によれば、電気光学装置を製造する際に表示領域を十分に確保することができると共に、基板の大型化を回避することができるため、表示領域が広く、基板1枚あたりのコストパフォーマンスが高い電気光学装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づき説明する。以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態に係る液晶装置の全体構成を示す平面図である。
同図に示すように、液晶装置1は、液晶パネル40と、バックライト41とを主体として構成されている。液晶パネル40は、アクティブマトリクス基板2とカラーフィルタ基板3とで液晶6を挟持するように設けられており、シール材4を介して貼り合わされた構成になっている。本実施形態では、薄膜ダイオード(TFD)や薄膜トランジスタ(TFT)等の非線形素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶装置を例に挙げて説明するが、パッシブマトリクス方式やその他の方式の液晶装置であっても本発明の適用は可能である。
【0018】
アクティブマトリクス基板2は、例えばガラスや石英等の透明な材料により形成された矩形の基板である。当該表示領域Dは、画像や動画等が表示される領域であり、当該表示領域Dには、図示しない画素電極と、スイッチング素子とが交差するように設けられている。また、カラーフィルタ基板3は、例えばガラスやプラスチック等の透明な材料によって形成された矩形の基板である。カラーフィルタ基板3上には図示しない遮光層が設けられており、当該遮光層で囲まれた領域(画素)に対応して赤色層、緑色層、青色層とを有するカラーフィルタが設けられている。また、当該カラーフィルタ基板3上には、カラーフィルタを覆うようにオーバーコート層(図示せず)が形成され、オーバーコート層上には配向膜(図示せず)が形成されている。
【0019】
シール材4は、例えばエポキシ樹脂等の材料によって形成され、液晶パネル40の表示領域Dを囲むように矩形枠状に設けられている。シール材4は、表示領域Dの4辺に沿って設けられた辺7、辺8、辺9及び辺10の端面が角部4a、角部4b、角部4c、角部4dで合着した構成となっている。辺7と辺9とが平行になっており、辺8と辺10とが平行になっている。各角部4a〜4dの内側は表示領域Dの角に沿うように直角に形成されている。
【0020】
次に、上記のように構成された液晶装置1の製造方法を説明する。
図2は、液晶装置1の製造工程を示すフローチャートである。本実施形態では、大面積のマザー基板を用いて複数の液晶装置を一括して形成し、切断によって個々の液晶パネル40に分離する方法を例に挙げて説明する。
【0021】
ST1からST6までの工程により、カラーフィルタが設けられたカラーフィルタ側マザー基板50(図3等参照)が形成され、ST11からST13まで工程によって配線やスイッチング素子等が設けられたアクティブマトリクス側マザー基板が形成される。
【0022】
まず、カラーフィルタ側マザー基板50の形成工程(ST1〜ST6)について説明する。ガラスやプラスチック等の透光性材料からなる大判の基材の各表示領域D(図3等参照)に各液晶パネルについての電極やカラーフィルタを形成し、平坦化膜を形成する(ST1)。次に、当該カラーフィルタ側マザー基板50の表面にギャップ制御用の図示しないスペーサ及び隔壁を形成する(ST2)。スペーサは、各表示領域Dについてそれぞれ形成する。このカラーフィルタ側マザー基板50に形成されたカラーフィルタを覆うように配向膜を形成し(ST3)、この配向膜に対してラビング処理を実行する(ST4)。
【0023】
次に、各カラーフィルタ側マザー基板50の当該表示領域Dを囲むようにシール材4を形成する(ST5)。当該工程ST5について、以下詳細に説明する。
まず、図3に示すように、例えばフレキソ印刷法によってシール材4のうち辺7を形成する。このとき、図4に示すように、角部4aにおいては、辺7の端面7aが、辺7の例えば内側の辺7bの延長線と45°の角度をなすように形成する。なお、図3に概略的に示したように、角部4dにおいても同様に、辺7の端面が、内側の辺7bの延長線と45°の角度をなすように形成する。なお、ST2においては、スペーサ及び隔壁をアクティブマトリクス側マザー基板に形成しても構わない。また、ST5においても、シール材4をアクティブマトリクス側マザー基板に形成しても構わない。
【0024】
次に、図5に示すように、シール材4のうち辺10を形成する。辺10は辺7に対して直角方向に形成する。このとき、図6に示すように、角部4aにおいては、辺10の内側の辺10bの延長線と45°の角度をなすように辺10の端面10aを形成すると共に、辺7の端面7aと辺10の端面10aとの間に間隙11が生じるように辺10を形成する。この間隙11については、辺7と辺10との間で形成される直角を二等分する方向(45°の方向)に一定の幅Lを有するように直線状に形成されるようにする。間隙11の幅Lについては200μm以下であることが好ましく、5μm〜50μmの範囲であればなお好ましい。
【0025】
次に、図7に示すように、シール材4のうち残りの辺8及び辺9を形成する。なお、辺7と辺8との間の角部4d、辺8と辺9との間の角部4c、辺9と辺10との間の角部4bには、それぞれ間隙11と同様の構成を有する間隙12、間隙13及び間隙14が形成される。なお、シール材4を形成するときのシール材料の粘度は、2×106cps以下であることが好ましく、2×105cps〜1×106cpsの範囲であればなお好ましい。また、シール材4については、上記のようにフレキソ印刷法によって形成する代わりに、例えばディスペンサによりシール材4を描画する工程を行っても良い。
【0026】
次に、シール材で囲まれた表示領域Dに液晶を塗布する(ST6)。ST6では、例えば図示しない公知の液晶滴下装置等を用いて液晶の塗布を行う。まず液晶滴下装置内にカラーフィルタ側マザー基板50を配置し、液晶を液滴状にして吐出し、これをカラーフィルタ側マザー基板50表面に連続的に多数配置することによって所定の体積を持った液膜を形成する。
【0027】
次に、アクティブマトリクス側マザー基板の形成工程(ST11〜ST13)について簡単に説明する。
ガラスやプラスチック等の透光性材料からなるアクティブマトリクス側マザー基板の各表示領域(当該表示領域は、カラーフィルタ側マザー基板50の表示領域に対応するものである)に、公知の方法で走査線やデータ線、電極等を形成し、走査線やデータ線等が形成された表示領域に平坦化膜(図示せず)を形成する(ST11)。平坦化膜を形成した後は、各表示領域内にポリイミド等からなる配向膜を形成し(ST12)、この配向膜に対してラビング処理を実行する(ST13)。
【0028】
次に、カラーフィルタ側マザー基板50とアクティブマトリクス側マザー基板とを貼り合わせて圧着する(ST21)。両基板を近接させ、アクティブマトリクス側マザー基板の表示領域とカラーフィルタ側マザー基板50の表示領域Dとが一致するように位置合わせをして圧着し、シール材を硬化させる(ST22)。その後、貼り合わせた2枚の基板にスクライブ線を形成し、当該スクライブ線に沿って液晶パネルを切断して(ST22)、複数の液晶パネルを形成する。各液晶パネルの洗浄を行い(ST23)、駆動ドライバ等を実装し、必要に応じてバックライト41や偏光板等を取り付けて、液晶装置1が完成する。
【0029】
ここで、図8に示すように、間隙を設けずシール材64を矩形枠状に形成した場合(図8の一点鎖線)、カラーフィルタ側マザー基板とアクティブマトリクス側マザー基板とを圧着すると、シール材64が潰されて広がる際にシール材64の角部65でシール材の各辺が押し合って、角部65が内側に広がってしまう。この影響を受けて、各辺66、67、68、69の特に角部近傍の広がりが不均一になってしまう。この結果、液晶パネルにおいてシール材64の内側では、表示領域として利用できるスペースが狭くなり、表示領域を十分に確保することができなくなってしまう。
【0030】
これに対して、本実施形態では、図9に示すように、シール材4の角部4a、4b、4c及び4dに間隙11、間隙12、間隙13及び間隙14をそれぞれ設け、当該間隙が隣接する辺同士の間で形成される直角を二等分する方向(45°の方向)に一定の幅Lを有するようにシール材4を形成するので(図9の一点鎖線)、カラーフィルタ側マザー基板50とアクティブマトリクス側マザー基板とを貼り合わせたときには、角部4a〜4dにおいて、シール材4の各辺7、8、9、10の端面同士が隙間無く合着するとともに、シール材4の各辺が押し合うことも無く、当該シール材4の各辺7〜10の特に角部近傍の広がりが不均一になることも無い。また、各角部4a〜4dの内側は直角に形成され、当該角部4a〜4dの内側にシール材4が広がることも無い。これにより、シール材4の内側の十分なスペースを表示領域Dとして確保することができると共に、一定の表示領域Dを確保する場合でもカラーフィルタ側マザー基板50を大型化する必要は無くなる。
【0031】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第1実施形態と同様、以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、シール材4の角部の形成工程が第1実施形態とは異なるので、かかる点を中心に説明する。
【0032】
図10は、カラーフィルタ側マザー基板50にシール材4を形成する様子を示すものであり、第1実施形態における図6に対応している。
同図に示すように、例えばディスペンサ等を用いてシール材4のうち辺7を形成する際には、角部4aにおいて、辺7の内側の辺7bとの間で例えば60°の角度を形成するように端面7aを形成する。また、辺10を形成する際には辺10の内側の辺10bとの間で、0°(シール材4のY方向に垂直な方向)よりも大きく90°(シール材4のY方向に平行な方向)よりも小さい角度の範囲での任意の角度、例えば60°の角度を形成するように辺10の端面10aを形成すると共に、辺7の端面7aと辺10の端面10aとの間に間隙111が生じるように形成する。この間隙111については、辺7の延在方向に対して60°の方向に一定の幅Lを有するように直線状に形成されるようにする。間隙111の幅L(一定)については、第1実施形態と同様、200μm以下であることが好ましく、5μm〜50μmの範囲であればなお好ましい。なお、シール材4の粘度についても、第1実施形態と同様、2×106cps以下であることが好ましく、2×105cps〜1×106cpsの範囲であればなお好ましい。なお、他の角部についても角部4aと同様の構成を有するように、各辺及び各間隙を形成する。
【0033】
本実施形態のように、シール材4の各角部において、各間隙が各辺に対して60°の傾きを有するように形成するものであっても、カラーフィルタ側マザー基板50とアクティブマトリクス側マザー基板とを貼り合わせて圧着したときには、シール材4が広がって、当該シール材4の各辺の端面同士が隙間無く合着すると共に、シール材4の各辺が押し合うことも無く、当該シール材4の各辺の特に角部近傍の広がりが不均一になることも無い。また、各角部の内側は直角に形成され、当該角部の内側にシール材4が広がることも無い。これにより、シール材4の内側のスペースを表示領域Dとして十分に確保することができると共に、一定の表示領域Dを確保する場合でもカラーフィルタ側マザー基板50を大型化する必要は無くなる。
【0034】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第1実施形態と同様、以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、シール材4の角部の形成工程が第1実施形態とは異なるので、かかる点を中心に説明する。
【0035】
図11は、カラーフィルタ側マザー基板50にシール材を形成する様子を示すものであり、第1実施形態における図6に対応している。
同図に示すように、例えばディスペンサ等を用いてシール材4のうち辺7を形成する際には、角部4aにおいて、辺7の内側の辺7bとの間で約22.5°〜45°の範囲のうち任意の角度、例えば30°の角度を形成するように端面7aを形成する。また、辺10を形成する際には、辺10の内側の辺10bとの間で約22.5°〜45°の範囲のうち任意の角度、例えば角部4aと同様に30°を形成するように端面10aを形成すると共に、辺7の端面7aと辺10の端面10aとの間に間隙211が生じるように形成する。すなわち、間隙211については、角部4aの内側から外側にかけて徐々に狭くなるように楔形に形成されるようにする。間隙211の幅Lについては、楔形の最も広い部分の幅L1が200μm以下であることが好ましい。また、楔形の最も広い部分の幅L1及び最も狭い部分の幅L2が5μm〜50μmの範囲であればなお好ましい。なお、シール材4の粘度についても、第1実施形態と同様、2×106cps以下であることが好ましく、2×105cps〜1×106cpsの範囲であればなお好ましい。なお、他の角部についても角部4aと同様の構成を有するように、各辺及び各間隙を形成する。
【0036】
本実施形態によれば、シール材4の各角部の外側が狭くなっているので、カラーフィルタ側マザー基板50及びアクティブマトリクス側マザー基板を貼り合わせたときには、当該シール材4の各角部の外側がより確実に合着することとなる。これにより、液晶の漏れを防ぐことができる。シール材4の各角部の外側では端面同士の間隔が狭くなるので、カラーフィルタ側マザー基板50及びアクティブマトリクス側マザー基板を貼り合わせて圧着したときに、各角部の外側が合着しやすくなる。これにより、シール材4の内側の領域を確実に密閉することができる。
【0037】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を説明する。第1実施形態と同様、以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、シール材4の角部の形成工程が第1実施形態とは異なるので、かかる点を中心に説明する。
【0038】
図12は、カラーフィルタ側マザー基板50にシール材を形成する様子を示すものであり、第1実施形態における図6に対応している。
【0039】
同図に示すように、例えばディスペンサ等を用いてシール材4のうち辺7及び辺10を形成する際には、シール材4の角部の外側について、角が取れているような形状にしても良い。以下、角部4aを例に挙げて説明するが、他の角部についても同様の構成となっているものとする。すなわち、図12に示すように、角部4aにおいて、辺7の端面7aと辺10の端面10aとの間に間隙311を形成すると共に、辺7の端面7a及び辺10の端面10aの外側(表示領域Dとは反対側)が、それぞれ辺7及び辺10の外側の辺7c及び10cとの間で例えば45°の角度を形成するようにシール材4を形成する。
【0040】
ここで、例えば図13に示すように、角部361の外側の角が取れていないようにシール材360を形成した場合(図13の一点鎖線)、カラーフィルタ側マザー基板とアクティブマトリクス側マザー基板とを貼り合わせたときには、シール材360の角部361が外側に広がるおそれがある。シール材360の角部361が外側に広がることにより、液晶パネルの外側の非表示領域(額縁領域)が広くなり、所定の面積の表示領域を確保しようとすると液晶パネルが大型になってしまう。
【0041】
これに対して、本実施形態によれば、図14に示すように、角部4aにおいて端面7a及び端面10aの外側が、それぞれ辺7及び辺10の延在方向に対して例えば45°内側に傾くようになっているので(図14の一転鎖線)、カラーフィルタ側マザー基板50とアクティブマトリクス側マザー基板とを貼り合わせたときに、シール材4が外側に広がらずに済む。これにより、液晶パネルの額縁領域が広くなるのを防ぐことができ、液晶パネルの大型化を回避することができる。
【0042】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、シール材を形成する手段として、上述の各実施形態ではフレキソ印刷法を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えばディスペンサ等によってシール材を印刷する場合であっても本発明の適用は可能である。
【0043】
また、電気光学装置として、上述した液晶装置のほか、シール材を介して一対の基板を貼り合わせて形成する有機EL装置、無機EL装置、プラズマディスプレイ装置、電気泳動ディスプレイ装置、フィールドエミッションディスプレイ装置等に対しても本発明の適用は可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1実施形態に係る液晶装置の構成を示す平面図。
【図2】本実施形態に係る液晶装置の製造方法を示すフローチャート。
【図3】本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その1)。
【図4】本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その2)。
【図5】本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その3)。
【図6】本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その4)。
【図7】本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その5)。
【図8】液晶装置の製造工程を示す平面図(圧着後の液晶装置のシール形状)。
【図9】本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その6)。
【図10】本発明の第2実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図。
【図11】本発明の第3実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図。
【図12】本発明の第4実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その1)。
【図13】液晶装置の製造工程を示す平面図(圧着後の液晶装置のシール形状)。
【図14】本発明の第4実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その2)。
【符号の説明】
【0045】
1…液晶装置 3…カラーフィルタ基板 4…シール材 4a、4b、4c、4d…角部 7、8、9、10…辺 7a、10a…端面 11、12、13、14、111、211、311…間隙 40…液晶パネル 41…バックライト 50…カラーフィルタ側マザー基板
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気光学装置の製造方法及び電気光学装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、液晶装置や有機EL装置等の電気光学装置は、2枚の基板を貼り合わせた構成になっているものが多い。例えば液晶装置は、2枚の基板が液晶を挟持するように貼り合わされた構成になっている。当該液晶装置は、例えばマザー基板と呼ばれる大判の基板にシール材を形成し、シール材の内側に液晶材料を封入し、シール材を介して2枚の基板を貼り合わせて圧着し、貼り合わせたマザー基板を切断することにより製造される(多数個取り)。基板にシール材を形成する工程では、例えばディスペンサ等を用いて、基板に形成された電極パターンを取り囲むように額縁状にシール材を塗布する方法等が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−109448号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、シール材を矩形環状に描画した場合、基板を圧着した後にシール材が潰されて広がり、特にシール材の角部では潰されたシール材が内側に広がってしまう。また、シール材が角部で押し合うと、特にシール材の角部近傍の辺部分でもその影響を受けてしまい、シール材の広がりが不均一になってしまう。
このため、シール材の内側では表示領域として利用できるスペースを十分に確保することができないという問題があり、あるいは、一定の表示領域を確保しようとすると基板を大型化せざるを得なくなるという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、表示領域を十分に確保することができると共に、基板の大型化を回避することが可能な電気光学装置の製造方法及び電気光学装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、本発明に係る電気光学装置の製造方法は、一対の基板間にシール材が挟持されてなる電気光学装置の製造方法であって、前記一対の基板のうちの一方の基板に、矩形環状のシール材を形成する工程と、前記一対の基板を対向させて貼り合わせる工程とを具備し、前記シール材を形成する工程では、前記シール材の4つの角部に間隙を設け、前記一対の基板を対向させて貼り合わせる工程では、前記間隙が閉塞されるまで前記一対の基板を圧着することを特徴とする。
【0005】
本願発明において、電気光学装置とは、電界により物質の屈折率が変化して光の透過率を変化させる電気光学効果を有するものの他、電気エネルギーを光学エネルギーに変換するもの等も含んで総称している。具体的には、電気光学物質として液晶を用いる液晶表示装置、有機EL(Electro-Luminescence)を用いる有機EL装置、無機ELを用いる無機EL装置、電気光学物質としてプラズマ用ガスを用いるプラズマディスプレイ装置等がある。さらには、電気泳動ディスプレイ装置(EPD:Electrophoretic Display)、フィールドエミッションディスプレイ装置(FED:電界放出表示装置:Field Emission Display)等がある。
【0006】
本発明によれば、シール材の4つの角部に間隙が設けられているので、一対の基板を貼り合わせて圧着したときには、潰されたシール材が間隙を塞ぐように広がるため、当該シール材の各辺が不均一に広がることも無い。また、シール材の辺同士が合着したときには、角部の内側にシール材が広がることが無く、各角部の内側は直角に形成される。
【0007】
これにより、シール材の内側の領域が狭くなるのを回避することができ、電気光学装置の表示領域を十分に確保することができると共に、一定の表示領域を確保する場合でも基板を大型化する必要は無くなる。なお、基板を貼り合わせる際には、シール材が潰されて広がり、各辺が隙間無く合着するので、シール材の内側の領域を密閉することができるようになっている。特に、電気光学装置として液晶装置を製造する場合、シール材の内側の領域に液晶を密封することができ、漏れ出しを防止することができる。
【0008】
また、前記シール材を形成する工程では、前記間隙が直線状に設けられることが好ましい。
本発明によれば、間隙が直線状に設けられるので、シール材が間隙を挟むように面で対向することになる。これにより、基板を貼り合わせる際にシール材の面同士が合着するので、確実に隙間無く合着させることができる。
【0009】
また、前記シール材を形成する工程では、前記間隙の幅が200μm以下になるように形成されることが好ましい。
電気光学装置を製造する際に形成される通常のシール材の幅、量、粘度を考慮したときに、間隙の幅を200μmより大きくした場合、一対の基板を貼り合わせた時にシール材の辺同士が合着しない場合がある。本発明のように間隙の幅を設定すれば、一対の基板を貼り合わせた時にシール材が隙間無く合着するので、シール材の内側の領域を確実に密閉することができる。なお、当該間隙の幅については、5μm〜50μmの範囲であればなお好ましい。
【0010】
また、前記シール材を形成する工程では、前記間隙が一定の幅で形成されることが好ましい。
間隙の幅が一定に形成された場合、シール材の角部において、隣接する辺の端面同士が平行に対向することになる。この状態で電気光学装置を構成する一対の基板を貼り合わせて圧着すると、圧着により広がったシール材の各辺が隙間なく合着する上、平行に対向する端面同士が無駄なく合着するため、角部の内側が精度の高い直角になる。
【0011】
また、前記シール材を形成する工程では、前記間隙が前記シール材の角部の内側から外側にかけて徐々に幅が狭くなるように形成されることが好ましい。
このような構成によれば、シール材の角部の外側では端面同士の間隔が狭くなるので、一対の基板を貼り合わせて圧着する際に、角部の外側が合着しやすくなる。これにより、シール材の内側の領域を確実に密閉することができる。
【0012】
また、前記シール材を形成する工程では、前記間隙の延在方向が前記角部において隣接する2辺のシール材の延在方向に対して約45°傾くように形成されることが好ましい。
このような構成によれば、シール材の各辺の端面が、各辺の延在方向に対してそれぞれ45°ずつ傾いた状態で対向するため、一対の基板を貼り合わせて圧着し端面同士を合着させたときに、角部の内側に直角が形成されやすくなる。
【0013】
また、前記シール材を形成する工程では、前記角部において、前記シール材の端部が前記シール材の前記矩形環状の領域の外側面に対して内側に約45°傾くように形成されることが好ましい。
本発明によれば、いわばシール材の角がとれた状態になるため、電気光学装置を構成する一対の基板を貼り合わせて圧着したときに、シール材の角部が外側に広がらずに済む。これにより、電気光学装置の額縁領域が広くなるのを防ぐことができ、大型化を回避することができる。
【0014】
また、前記シール材の粘度が、2×105cps〜2×106cpsの範囲内であることが好ましい。
シール材の粘度を2×106cps以上にした場合、一対の基板を貼り合わせて圧着したときに、シール材が硬すぎて間隙が閉塞されない。また、シール材の粘度を2×105cps以下にした場合、一対の基板を貼り合わせて圧着したときにシール材が過度に広がってしまう。更には、液晶封入時の液晶拡散力によりシールを破ってしまう不具合が生ずる。本発明の範囲であれば、一対の基板を貼り合わせて圧着したときにシール材が適度に広がるのである。なお、当該シール材の粘度については、2×105cps〜1×106cpsの範囲であれば一層好ましい。
【0015】
また、前記シール材を形成する工程の後に、前記矩形環状のシール材の内側に電気光学材料を滴下する工程を具備することが好ましい。
本発明によれば、上記のようにシール材を形成した後、当該シール材の内側に電気光学材料を滴下するため、基板を貼り合わせる際には電気光学材料がシール材の外側に漏れ出すのを回避することができる。
【0016】
本発明の別の観点に係る電気光学装置は、上記の電気光学装置の製造方法により製造されたことを特徴とする。
本発明によれば、電気光学装置を製造する際に表示領域を十分に確保することができると共に、基板の大型化を回避することができるため、表示領域が広く、基板1枚あたりのコストパフォーマンスが高い電気光学装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づき説明する。以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態に係る液晶装置の全体構成を示す平面図である。
同図に示すように、液晶装置1は、液晶パネル40と、バックライト41とを主体として構成されている。液晶パネル40は、アクティブマトリクス基板2とカラーフィルタ基板3とで液晶6を挟持するように設けられており、シール材4を介して貼り合わされた構成になっている。本実施形態では、薄膜ダイオード(TFD)や薄膜トランジスタ(TFT)等の非線形素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶装置を例に挙げて説明するが、パッシブマトリクス方式やその他の方式の液晶装置であっても本発明の適用は可能である。
【0018】
アクティブマトリクス基板2は、例えばガラスや石英等の透明な材料により形成された矩形の基板である。当該表示領域Dは、画像や動画等が表示される領域であり、当該表示領域Dには、図示しない画素電極と、スイッチング素子とが交差するように設けられている。また、カラーフィルタ基板3は、例えばガラスやプラスチック等の透明な材料によって形成された矩形の基板である。カラーフィルタ基板3上には図示しない遮光層が設けられており、当該遮光層で囲まれた領域(画素)に対応して赤色層、緑色層、青色層とを有するカラーフィルタが設けられている。また、当該カラーフィルタ基板3上には、カラーフィルタを覆うようにオーバーコート層(図示せず)が形成され、オーバーコート層上には配向膜(図示せず)が形成されている。
【0019】
シール材4は、例えばエポキシ樹脂等の材料によって形成され、液晶パネル40の表示領域Dを囲むように矩形枠状に設けられている。シール材4は、表示領域Dの4辺に沿って設けられた辺7、辺8、辺9及び辺10の端面が角部4a、角部4b、角部4c、角部4dで合着した構成となっている。辺7と辺9とが平行になっており、辺8と辺10とが平行になっている。各角部4a〜4dの内側は表示領域Dの角に沿うように直角に形成されている。
【0020】
次に、上記のように構成された液晶装置1の製造方法を説明する。
図2は、液晶装置1の製造工程を示すフローチャートである。本実施形態では、大面積のマザー基板を用いて複数の液晶装置を一括して形成し、切断によって個々の液晶パネル40に分離する方法を例に挙げて説明する。
【0021】
ST1からST6までの工程により、カラーフィルタが設けられたカラーフィルタ側マザー基板50(図3等参照)が形成され、ST11からST13まで工程によって配線やスイッチング素子等が設けられたアクティブマトリクス側マザー基板が形成される。
【0022】
まず、カラーフィルタ側マザー基板50の形成工程(ST1〜ST6)について説明する。ガラスやプラスチック等の透光性材料からなる大判の基材の各表示領域D(図3等参照)に各液晶パネルについての電極やカラーフィルタを形成し、平坦化膜を形成する(ST1)。次に、当該カラーフィルタ側マザー基板50の表面にギャップ制御用の図示しないスペーサ及び隔壁を形成する(ST2)。スペーサは、各表示領域Dについてそれぞれ形成する。このカラーフィルタ側マザー基板50に形成されたカラーフィルタを覆うように配向膜を形成し(ST3)、この配向膜に対してラビング処理を実行する(ST4)。
【0023】
次に、各カラーフィルタ側マザー基板50の当該表示領域Dを囲むようにシール材4を形成する(ST5)。当該工程ST5について、以下詳細に説明する。
まず、図3に示すように、例えばフレキソ印刷法によってシール材4のうち辺7を形成する。このとき、図4に示すように、角部4aにおいては、辺7の端面7aが、辺7の例えば内側の辺7bの延長線と45°の角度をなすように形成する。なお、図3に概略的に示したように、角部4dにおいても同様に、辺7の端面が、内側の辺7bの延長線と45°の角度をなすように形成する。なお、ST2においては、スペーサ及び隔壁をアクティブマトリクス側マザー基板に形成しても構わない。また、ST5においても、シール材4をアクティブマトリクス側マザー基板に形成しても構わない。
【0024】
次に、図5に示すように、シール材4のうち辺10を形成する。辺10は辺7に対して直角方向に形成する。このとき、図6に示すように、角部4aにおいては、辺10の内側の辺10bの延長線と45°の角度をなすように辺10の端面10aを形成すると共に、辺7の端面7aと辺10の端面10aとの間に間隙11が生じるように辺10を形成する。この間隙11については、辺7と辺10との間で形成される直角を二等分する方向(45°の方向)に一定の幅Lを有するように直線状に形成されるようにする。間隙11の幅Lについては200μm以下であることが好ましく、5μm〜50μmの範囲であればなお好ましい。
【0025】
次に、図7に示すように、シール材4のうち残りの辺8及び辺9を形成する。なお、辺7と辺8との間の角部4d、辺8と辺9との間の角部4c、辺9と辺10との間の角部4bには、それぞれ間隙11と同様の構成を有する間隙12、間隙13及び間隙14が形成される。なお、シール材4を形成するときのシール材料の粘度は、2×106cps以下であることが好ましく、2×105cps〜1×106cpsの範囲であればなお好ましい。また、シール材4については、上記のようにフレキソ印刷法によって形成する代わりに、例えばディスペンサによりシール材4を描画する工程を行っても良い。
【0026】
次に、シール材で囲まれた表示領域Dに液晶を塗布する(ST6)。ST6では、例えば図示しない公知の液晶滴下装置等を用いて液晶の塗布を行う。まず液晶滴下装置内にカラーフィルタ側マザー基板50を配置し、液晶を液滴状にして吐出し、これをカラーフィルタ側マザー基板50表面に連続的に多数配置することによって所定の体積を持った液膜を形成する。
【0027】
次に、アクティブマトリクス側マザー基板の形成工程(ST11〜ST13)について簡単に説明する。
ガラスやプラスチック等の透光性材料からなるアクティブマトリクス側マザー基板の各表示領域(当該表示領域は、カラーフィルタ側マザー基板50の表示領域に対応するものである)に、公知の方法で走査線やデータ線、電極等を形成し、走査線やデータ線等が形成された表示領域に平坦化膜(図示せず)を形成する(ST11)。平坦化膜を形成した後は、各表示領域内にポリイミド等からなる配向膜を形成し(ST12)、この配向膜に対してラビング処理を実行する(ST13)。
【0028】
次に、カラーフィルタ側マザー基板50とアクティブマトリクス側マザー基板とを貼り合わせて圧着する(ST21)。両基板を近接させ、アクティブマトリクス側マザー基板の表示領域とカラーフィルタ側マザー基板50の表示領域Dとが一致するように位置合わせをして圧着し、シール材を硬化させる(ST22)。その後、貼り合わせた2枚の基板にスクライブ線を形成し、当該スクライブ線に沿って液晶パネルを切断して(ST22)、複数の液晶パネルを形成する。各液晶パネルの洗浄を行い(ST23)、駆動ドライバ等を実装し、必要に応じてバックライト41や偏光板等を取り付けて、液晶装置1が完成する。
【0029】
ここで、図8に示すように、間隙を設けずシール材64を矩形枠状に形成した場合(図8の一点鎖線)、カラーフィルタ側マザー基板とアクティブマトリクス側マザー基板とを圧着すると、シール材64が潰されて広がる際にシール材64の角部65でシール材の各辺が押し合って、角部65が内側に広がってしまう。この影響を受けて、各辺66、67、68、69の特に角部近傍の広がりが不均一になってしまう。この結果、液晶パネルにおいてシール材64の内側では、表示領域として利用できるスペースが狭くなり、表示領域を十分に確保することができなくなってしまう。
【0030】
これに対して、本実施形態では、図9に示すように、シール材4の角部4a、4b、4c及び4dに間隙11、間隙12、間隙13及び間隙14をそれぞれ設け、当該間隙が隣接する辺同士の間で形成される直角を二等分する方向(45°の方向)に一定の幅Lを有するようにシール材4を形成するので(図9の一点鎖線)、カラーフィルタ側マザー基板50とアクティブマトリクス側マザー基板とを貼り合わせたときには、角部4a〜4dにおいて、シール材4の各辺7、8、9、10の端面同士が隙間無く合着するとともに、シール材4の各辺が押し合うことも無く、当該シール材4の各辺7〜10の特に角部近傍の広がりが不均一になることも無い。また、各角部4a〜4dの内側は直角に形成され、当該角部4a〜4dの内側にシール材4が広がることも無い。これにより、シール材4の内側の十分なスペースを表示領域Dとして確保することができると共に、一定の表示領域Dを確保する場合でもカラーフィルタ側マザー基板50を大型化する必要は無くなる。
【0031】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第1実施形態と同様、以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、シール材4の角部の形成工程が第1実施形態とは異なるので、かかる点を中心に説明する。
【0032】
図10は、カラーフィルタ側マザー基板50にシール材4を形成する様子を示すものであり、第1実施形態における図6に対応している。
同図に示すように、例えばディスペンサ等を用いてシール材4のうち辺7を形成する際には、角部4aにおいて、辺7の内側の辺7bとの間で例えば60°の角度を形成するように端面7aを形成する。また、辺10を形成する際には辺10の内側の辺10bとの間で、0°(シール材4のY方向に垂直な方向)よりも大きく90°(シール材4のY方向に平行な方向)よりも小さい角度の範囲での任意の角度、例えば60°の角度を形成するように辺10の端面10aを形成すると共に、辺7の端面7aと辺10の端面10aとの間に間隙111が生じるように形成する。この間隙111については、辺7の延在方向に対して60°の方向に一定の幅Lを有するように直線状に形成されるようにする。間隙111の幅L(一定)については、第1実施形態と同様、200μm以下であることが好ましく、5μm〜50μmの範囲であればなお好ましい。なお、シール材4の粘度についても、第1実施形態と同様、2×106cps以下であることが好ましく、2×105cps〜1×106cpsの範囲であればなお好ましい。なお、他の角部についても角部4aと同様の構成を有するように、各辺及び各間隙を形成する。
【0033】
本実施形態のように、シール材4の各角部において、各間隙が各辺に対して60°の傾きを有するように形成するものであっても、カラーフィルタ側マザー基板50とアクティブマトリクス側マザー基板とを貼り合わせて圧着したときには、シール材4が広がって、当該シール材4の各辺の端面同士が隙間無く合着すると共に、シール材4の各辺が押し合うことも無く、当該シール材4の各辺の特に角部近傍の広がりが不均一になることも無い。また、各角部の内側は直角に形成され、当該角部の内側にシール材4が広がることも無い。これにより、シール材4の内側のスペースを表示領域Dとして十分に確保することができると共に、一定の表示領域Dを確保する場合でもカラーフィルタ側マザー基板50を大型化する必要は無くなる。
【0034】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第1実施形態と同様、以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、シール材4の角部の形成工程が第1実施形態とは異なるので、かかる点を中心に説明する。
【0035】
図11は、カラーフィルタ側マザー基板50にシール材を形成する様子を示すものであり、第1実施形態における図6に対応している。
同図に示すように、例えばディスペンサ等を用いてシール材4のうち辺7を形成する際には、角部4aにおいて、辺7の内側の辺7bとの間で約22.5°〜45°の範囲のうち任意の角度、例えば30°の角度を形成するように端面7aを形成する。また、辺10を形成する際には、辺10の内側の辺10bとの間で約22.5°〜45°の範囲のうち任意の角度、例えば角部4aと同様に30°を形成するように端面10aを形成すると共に、辺7の端面7aと辺10の端面10aとの間に間隙211が生じるように形成する。すなわち、間隙211については、角部4aの内側から外側にかけて徐々に狭くなるように楔形に形成されるようにする。間隙211の幅Lについては、楔形の最も広い部分の幅L1が200μm以下であることが好ましい。また、楔形の最も広い部分の幅L1及び最も狭い部分の幅L2が5μm〜50μmの範囲であればなお好ましい。なお、シール材4の粘度についても、第1実施形態と同様、2×106cps以下であることが好ましく、2×105cps〜1×106cpsの範囲であればなお好ましい。なお、他の角部についても角部4aと同様の構成を有するように、各辺及び各間隙を形成する。
【0036】
本実施形態によれば、シール材4の各角部の外側が狭くなっているので、カラーフィルタ側マザー基板50及びアクティブマトリクス側マザー基板を貼り合わせたときには、当該シール材4の各角部の外側がより確実に合着することとなる。これにより、液晶の漏れを防ぐことができる。シール材4の各角部の外側では端面同士の間隔が狭くなるので、カラーフィルタ側マザー基板50及びアクティブマトリクス側マザー基板を貼り合わせて圧着したときに、各角部の外側が合着しやすくなる。これにより、シール材4の内側の領域を確実に密閉することができる。
【0037】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を説明する。第1実施形態と同様、以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、シール材4の角部の形成工程が第1実施形態とは異なるので、かかる点を中心に説明する。
【0038】
図12は、カラーフィルタ側マザー基板50にシール材を形成する様子を示すものであり、第1実施形態における図6に対応している。
【0039】
同図に示すように、例えばディスペンサ等を用いてシール材4のうち辺7及び辺10を形成する際には、シール材4の角部の外側について、角が取れているような形状にしても良い。以下、角部4aを例に挙げて説明するが、他の角部についても同様の構成となっているものとする。すなわち、図12に示すように、角部4aにおいて、辺7の端面7aと辺10の端面10aとの間に間隙311を形成すると共に、辺7の端面7a及び辺10の端面10aの外側(表示領域Dとは反対側)が、それぞれ辺7及び辺10の外側の辺7c及び10cとの間で例えば45°の角度を形成するようにシール材4を形成する。
【0040】
ここで、例えば図13に示すように、角部361の外側の角が取れていないようにシール材360を形成した場合(図13の一点鎖線)、カラーフィルタ側マザー基板とアクティブマトリクス側マザー基板とを貼り合わせたときには、シール材360の角部361が外側に広がるおそれがある。シール材360の角部361が外側に広がることにより、液晶パネルの外側の非表示領域(額縁領域)が広くなり、所定の面積の表示領域を確保しようとすると液晶パネルが大型になってしまう。
【0041】
これに対して、本実施形態によれば、図14に示すように、角部4aにおいて端面7a及び端面10aの外側が、それぞれ辺7及び辺10の延在方向に対して例えば45°内側に傾くようになっているので(図14の一転鎖線)、カラーフィルタ側マザー基板50とアクティブマトリクス側マザー基板とを貼り合わせたときに、シール材4が外側に広がらずに済む。これにより、液晶パネルの額縁領域が広くなるのを防ぐことができ、液晶パネルの大型化を回避することができる。
【0042】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、シール材を形成する手段として、上述の各実施形態ではフレキソ印刷法を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えばディスペンサ等によってシール材を印刷する場合であっても本発明の適用は可能である。
【0043】
また、電気光学装置として、上述した液晶装置のほか、シール材を介して一対の基板を貼り合わせて形成する有機EL装置、無機EL装置、プラズマディスプレイ装置、電気泳動ディスプレイ装置、フィールドエミッションディスプレイ装置等に対しても本発明の適用は可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1実施形態に係る液晶装置の構成を示す平面図。
【図2】本実施形態に係る液晶装置の製造方法を示すフローチャート。
【図3】本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その1)。
【図4】本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その2)。
【図5】本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その3)。
【図6】本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その4)。
【図7】本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その5)。
【図8】液晶装置の製造工程を示す平面図(圧着後の液晶装置のシール形状)。
【図9】本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その6)。
【図10】本発明の第2実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図。
【図11】本発明の第3実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図。
【図12】本発明の第4実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その1)。
【図13】液晶装置の製造工程を示す平面図(圧着後の液晶装置のシール形状)。
【図14】本発明の第4実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す図(その2)。
【符号の説明】
【0045】
1…液晶装置 3…カラーフィルタ基板 4…シール材 4a、4b、4c、4d…角部 7、8、9、10…辺 7a、10a…端面 11、12、13、14、111、211、311…間隙 40…液晶パネル 41…バックライト 50…カラーフィルタ側マザー基板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の基板間にシール材が挟持されてなる電気光学装置の製造方法であって、
前記一対の基板のうちの一方の基板に、矩形環状のシール材を形成する工程と、
前記一対の基板を対向させて貼り合わせる工程と
を具備し、
前記シール材を形成する工程では、前記シール材の4つの角部に間隙を設け、
前記一対の基板を対向させて貼り合わせる工程では、前記間隙が閉塞されるまで前記一対の基板を圧着する
ことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
【請求項2】
前記シール材を形成する工程では、前記間隙が直線状に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項3】
前記シール材を形成する工程では、前記間隙の幅が200μm以下になるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項4】
前記シール材を形成する工程では、前記間隙が一定の幅で形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項5】
前記シール材を形成する工程では、前記間隙が前記シール材の角部の内側から外側にかけて徐々に幅が狭くなるように形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項6】
前記シール材を形成する工程では、前記間隙の延在方向が前記角部において隣接する2辺のシール材の延在方向に対して約45°傾くように形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項7】
前記シール材を形成する工程では、前記角部において、前記シール材の端部が前記シール材の前記矩形環状の領域の外側面に対して内側に約45°傾くように形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項8】
前記シール材の粘度が、2×105cps〜2×106cpsの範囲内であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項9】
前記シール材を形成する工程の後に、前記矩形環状のシール材の内側に電気光学材料を滴下する工程を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法により製造されたことを特徴とする電気光学装置。
【請求項1】
一対の基板間にシール材が挟持されてなる電気光学装置の製造方法であって、
前記一対の基板のうちの一方の基板に、矩形環状のシール材を形成する工程と、
前記一対の基板を対向させて貼り合わせる工程と
を具備し、
前記シール材を形成する工程では、前記シール材の4つの角部に間隙を設け、
前記一対の基板を対向させて貼り合わせる工程では、前記間隙が閉塞されるまで前記一対の基板を圧着する
ことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
【請求項2】
前記シール材を形成する工程では、前記間隙が直線状に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項3】
前記シール材を形成する工程では、前記間隙の幅が200μm以下になるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項4】
前記シール材を形成する工程では、前記間隙が一定の幅で形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項5】
前記シール材を形成する工程では、前記間隙が前記シール材の角部の内側から外側にかけて徐々に幅が狭くなるように形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項6】
前記シール材を形成する工程では、前記間隙の延在方向が前記角部において隣接する2辺のシール材の延在方向に対して約45°傾くように形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項7】
前記シール材を形成する工程では、前記角部において、前記シール材の端部が前記シール材の前記矩形環状の領域の外側面に対して内側に約45°傾くように形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項8】
前記シール材の粘度が、2×105cps〜2×106cpsの範囲内であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項9】
前記シール材を形成する工程の後に、前記矩形環状のシール材の内側に電気光学材料を滴下する工程を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法により製造されたことを特徴とする電気光学装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−25515(P2007−25515A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−210846(P2005−210846)
【出願日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(304053854)三洋エプソンイメージングデバイス株式会社 (2,386)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(304053854)三洋エプソンイメージングデバイス株式会社 (2,386)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]