説明

電気機器

【課題】フラッシュROMやSDRAMなどのメモリの使用状況をOSD表示させることができる機能を有する電気機器を提供する。
【解決手段】メモリへのライトアクセスが行われたとき使用領域アドレス情報がメモリに保存される。メモリからデータが消去されたとき未使用領域アドレス情報がメモリに保存される。そして、使用領域アドレス情報と未使用領域アドレス情報と現在アクセス位置アドレス情報が検索され、これらの情報に基づいて未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とが色分けした区分表示がされ、且つ現在アクセス領域に対して矢印が付された画像をOSD表示するための画像データが作成される。次に前記画像データに基づいてメモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示がされ且つ現在アクセス領域に対して矢印が付され、更に、使用中の領域の割合がOSD表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも中央演算処理装置とメモリとを有すると共に、ディスプレイ装置に情報をOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)表示させることが可能なDVDプレイヤやDVDレコーダあるいはハードディスクレコーダなどの電気機器に関し、特に、メモリの使用状況を表示させることができる機能を有する電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
DVDプレイヤやDVDレコーダあるいはハードディスクレコーダなどの電気機器は、機器全体を制御するためのマイクロコンピュータを含み構成されるシステムコントローラや、ディスプレイ装置に操作情報や設定情報などの情報を表示させるOSD部などを備えている。システムコントローラに含まれるマイクロコンピュータは、機器を制御するための演算やデータ処理を行うCPU(中央演算処理装置)と、CPUの動作に必要なプログラムやデータを記憶したフラッシュROM(リード・オンリ・メモリ)と、CPUの動作に必要なデータを一時的に記憶するSDRAM(シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)とを含み構成される。
【特許文献1】特開2001−216182号公報
【特許文献2】特開平9−128286号公報
【特許文献3】特開平8−171509号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、このような電気機器の開発やデバッグに際して、マイクロコンピュータを動作させ、フラッシュROMやSDRAMなどのメモリの使用状況を確認するのに、従来ではデバッガなどを用いて、メモリの内容を数値で確認している。しかしながら、デバッガなどを用いてメモリの使用状況を確認する場合、メモリの内容を数値で確認することになるので、開発者は、メモリの使用状況を確認し辛く、電気機器の開発効率やデバッグ効率が低下する傾向があると言う課題があった。
【0004】
なお、特許文献1の従来技術では、メモリの使用状況表を単位メモリ毎に細分化し、細分化した単位毎にアクセス回数範囲に対する識別子を表示することで、メモリの使用状況の識別を容易にし、どの部分がどれだけ使用されているかを容易に把握することができるようにしているが、このような処理だけでは、メモリの領域の現在の使用状況を把握できず、また、現在、メモリのどの領域をアクセスしているかがリアルタイムで把握できないので、電気機器の開発やデバッグに対しては適さない。
【0005】
特許文献2の従来技術では、メモリの有効データ領域と無効データ領域と空き領域とを識別する手段を内蔵し、識別結果に基づいてメモリ手段のデータ格納現状を表示手段に現出させるようにしているが、有効データ領域と無効データ領域と空き領域の割合をパーセント表示しているだけであるので、メモリの領域の現在の使用状況を把握できず、また、現在、メモリのどの領域をアクセスしているかがリアルタイムで把握できないので、電気機器の開発やデバッグに対しては適さない。
【0006】
特許文献3の従来技術では、バッファ使用量とバッファ容量枠と使用限界値と拡張しきい値との算出結果を表示部に画面表示するようにしているが、このバッファは、フラッシュROMやSDRAMなどのメモリとは異なり、領域の一方方向から順にデータが記憶され、フラッシュROMやSDRAMなどのように、使用領域と使用領域との間に未使用領域(空き領域)が生じることがないので、本件の対象としているメモリには相当しない。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、フラッシュROMやSDRAMなどのメモリの使用状況をOSD表示させることができる機能を有する電気機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、少なくとも中央演算処理装置とメモリとを有すると共に、ディスプレイ装置に情報をOSD表示させることが可能な電気機器において、前記中央演算処理装置が前記メモリへのライトアクセスを行ったか否かを判定するライトアクセス判定手段と、前記ライトアクセスを行ったと判定されたとき、ライトを行った前記メモリの領域のアドレスを示す使用領域アドレス情報を前記メモリに保存する使用領域アドレス情報保存手段と、前記中央演算処理装置が前記メモリからデータを消去したか否かを判定するデータ消去判定手段と、前記データを消去したと判定されたとき、消去した前記メモリの領域のアドレスを示す未使用領域アドレス情報を前記メモリに保存する未使用領域アドレス情報保存手段と、を有するメモリ領域情報保存処理部を備えると共に、前記メモリに保存された未使用領域アドレス情報を検索する未使用領域アドレス情報検索手段と、前記メモリに保存された使用領域アドレス情報を検索する使用領域アドレス検索手段と、前記中央演算処理装置が現在アクセスしている前記メモリの領域のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報を検索する現在アクセス位置アドレス情報検索手段と、前記検索された未使用領域アドレス情報と使用領域アドレス情報と現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、前記メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、更に使用中の領域の割合を、前記ディスプレイ装置にOSD表示するための画像データを作成する画像データ作成手段と、前記画像データに基づいて前記メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、更に使用中の領域の割合を、前記ディスプレイ装置にOSD表示させるOSD表示手段と、を有するメモリ状況解析/表示処理部を備えたことを特徴とする電気機器を提供する。
【0009】
この構成において、ライトアクセス判定手段は、中央演算処理装置がメモリへのライトアクセスを行ったか否かをライト制御信号の状態により判定する。前記ライトアクセスを行ったと判定されたとき、使用領域アドレス情報保存手段は、ライトを行ったメモリの領域のアドレスを示す使用領域アドレス情報をメモリに保存する。データ消去判定手段は、メモリからデータを消去したか否かを判定する。前記データを消去したと判定されたとき、未使用領域アドレス情報保存手段は、消去したメモリの領域のアドレスを示す未使用領域アドレス情報をメモリに保存する。
【0010】
未使用領域アドレス情報検索手段は、メモリをアクセスして、メモリに保存された未使用領域アドレス情報を検索する。次に、使用領域アドレス検索手段は、メモリをアクセスして、メモリに保存された使用領域アドレス情報を検索する。更に、現在アクセス位置アドレス情報検索手段は、中央演算処理装置が、現在アクセスしているメモリの領域のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報を検索する。この後、前記検索された未使用領域アドレス情報と使用領域アドレス情報と現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、画像データ作成手段は、未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、OSD表示するための画像データを作成する。次に、OSD表示手段は、前記画像データに基づいて、メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、更に、使用中の領域の割合を、OSD表示させる。
【0011】
この構成によれば、フラッシュROMやSDRAMなどのメモリの使用状況をOSD表示させることができるので、詳しくはメモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、更に、使用中の領域の割合を、OSD表示させることができるので、普通は目に見えないメモリの残量や現在どこの領域に対してアクセスしているかの状況をリアルタイムで可視的に一目で確認することができ、これにより、電気機器の開発やデバッグに最適となり、電気機器の開発効率やデバッグ効率の向上を図ることができる。
【0012】
請求項2の発明は、少なくとも中央演算処理装置とメモリとを有すると共に、ディスプレイ装置に情報をOSD表示させることが可能な電気機器において、 前記中央演算処理装置が前記メモリへのライトアクセスを行ったとき、ライトを行った前記メモリの領域のアドレスを示す使用領域アドレス情報を前記メモリに保存し、前記中央演算処理装置が前記メモリからデータを消去したとき、消去した前記メモリの領域のアドレスを示す未使用領域アドレス情報を前記メモリに保存するメモリ領域情報保存処理部を備えると共に、前記メモリに保存された未使用領域アドレス情報と、前記メモリに保存された使用領域アドレス情報と、前記中央演算処理装置が現在アクセスしている前記メモリの領域のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、前記メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、前記ディスプレイ装置にOSD表示させるメモリ状況解析/表示処理部を備えたことを特徴とする電気機器を提供する。
【0013】
この構成において、メモリ領域情報保存処理部は、中央演算処理装置がメモリへのライトアクセスを行ったとき、ライトを行ったメモリの領域のアドレスを示す使用領域アドレス情報をメモリに保存し、中央演算処理装置がメモリからデータを消去したとき、消去したメモリの領域のアドレスを示す未使用領域アドレス情報をメモリに保存する。メモリ状況解析/表示処理部は、メモリに保存された未使用領域アドレス情報と、メモリに保存された使用領域アドレス情報と、中央演算処理装置が現在アクセスしているメモリの領域のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、ディスプレイ装置にOSD表示させる。
【0014】
この構成によれば、フラッシュROMやSDRAMなどのメモリの使用状況をOSD表示させることができるので、詳しくはメモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、OSD表示させることができるので、普通は目に見えないメモリの残量や現在どこの領域に対してアクセスしているかの状況をリアルタイムで可視的に一目で確認することができ、これにより、電気機器の開発やデバッグに最適となり、電気機器の開発効率やデバッグ効率の向上を図ることができる。
【0015】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記メモリ領域情報保存処理部は、前記中央演算処理装置が前記メモリへのライトアクセスを行ったか否かを判定するライトアクセス判定手段と、前記ライトアクセスを行ったと判定されたとき、ライトを行った前記メモリの領域のアドレスを示す使用領域アドレス情報を前記メモリに保存する使用領域アドレス情報保存手段と、前記中央演算処理装置が前記メモリからデータを消去したか否かを判定するデータ消去判定手段と、前記データを消去したと判定されたとき、消去した前記メモリの領域のアドレスを示す未使用領域アドレス情報を前記メモリに保存する未使用領域アドレス情報保存手段とを有することを特徴とする。
【0016】
したがって、前記メモリ領域情報保存処理部は、ライトアクセス判定処理、使用領域アドレス情報保存処理、データ消去判定処理、および未使用領域アドレス情報保存処理を実現でき、これにより、使用領域アドレス情報および未使用領域アドレス情報を確保することができ、メモリの領域を使用領域と未使用領域とを色分けした区分表示が可能になる。
【0017】
請求項4の発明では、請求項2の発明において、前記メモリ状況解析/表示処理部は、前記メモリに保存された未使用領域アドレス情報を検索する未使用領域アドレス情報検索手段と、前記メモリに保存された使用領域アドレス情報を検索する使用領域アドレス検索手段と、前記中央演算処理装置が現在アクセスしている前記メモリの領域のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報を検索する現在アクセス位置アドレス情報検索手段と、前記検索された未使用領域アドレス情報と使用領域アドレス情報と現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、前記メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、前記ディスプレイ装置にOSD表示するための画像データを作成する画像データ作成手段と、前記画像データに基づいて前記メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、前記ディスプレイ装置にOSD表示させるOSD表示手段とを有することを特徴とする。
【0018】
したがって、前記メモリ状況解析/表示処理部は、未使用領域アドレス情報検索処理、使用領域アドレス検索処理、現在アクセス位置アドレス情報検索処理、画像データ作成処理、およびOSD表示処理を実現でき、これにより、メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、OSD表示させることができ、普通は目に見えないメモリの残量や現在どこの領域に対してアクセスしているかの状況をリアルタイムで可視的に一目で確認することが可能になる。
【0019】
請求項5の発明では、請求項4の発明において、前記OSD表示手段は、現在アクセス領域に対しては、色分けした区分表示に加え、矢印を付して、ディスプレイ装置にOSD表示させるので、現在アクセスしている領域が、どこであるかを一目で確認し易くなる。
【0020】
請求項6の発明では、請求項4の発明において、前記OSD表示手段は、色分けした区分表示に加え、使用中の領域の割合を、ディスプレイ装置にOSD表示させるので、メモリの使用状況が数字的に把握することができる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように本発明によれば、少なくとも中央演算処理装置とメモリとを有すると共に、ディスプレイ装置に情報をOSD表示させることが可能な電気機器において、前記中央演算処理装置が前記メモリへのライトアクセスを行ったか否かを判定するライトアクセス判定手段と、前記ライトアクセスを行ったと判定されたとき、ライトを行った前記メモリの領域のアドレスを示す使用領域アドレス情報を前記メモリに保存する使用領域アドレス情報保存手段と、前記中央演算処理装置が前記メモリからデータを消去したか否かを判定するデータ消去判定手段と、前記データを消去したと判定されたとき、消去した前記メモリの領域のアドレスを示す未使用領域アドレス情報を前記メモリに保存する未使用領域アドレス情報保存手段と、を有するメモリ領域情報保存処理部を備えると共に、前記メモリに保存された未使用領域アドレス情報を検索する未使用領域アドレス情報検索手段と、前記メモリに保存された使用領域アドレス情報を検索する使用領域アドレス検索手段と、前記中央演算処理装置が現在アクセスしている前記メモリの領域のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報を検索する現在アクセス位置アドレス情報検索手段と、前記検索された未使用領域アドレス情報と使用領域アドレス情報と現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、前記メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、更に使用中の領域の割合を、前記ディスプレイ装置にOSD表示するための画像データを作成する画像データ作成手段と、前記画像データに基づいて前記メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、更に使用中の領域の割合を、前記ディスプレイ装置にOSD表示させるOSD表示手段と、を有するメモリ状況解析/表示処理部を備えたので、メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、更に、使用中の領域の割合を、OSD表示させることができ、これにより、普通は目に見えないメモリの残量や現在どこの領域に対してアクセスしているかの状況をリアルタイムで可視的に一目で確認することができ、したがって、電気機器の開発やデバッグに最適となり、電気機器の開発効率やデバッグ効率の向上を図ることができる。
【0022】
また、本発明によれば、少なくとも中央演算処理装置とメモリとを有すると共に、ディスプレイ装置に情報をOSD表示させることが可能な電気機器において、前記中央演算処理装置が前記メモリへのライトアクセスを行ったとき、ライトを行った前記メモリの領域のアドレスを示す使用領域アドレス情報を前記メモリに保存し、前記中央演算処理装置が前記メモリからデータを消去したとき、消去した前記メモリの領域のアドレスを示す未使用領域アドレス情報を前記メモリに保存するメモリ領域情報保存処理部を備えると共に、前記メモリに保存された未使用領域アドレス情報と、前記メモリに保存された使用領域アドレス情報と、前記中央演算処理装置が現在アクセスしている前記メモリの領域のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、前記メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、前記ディスプレイ装置にOSD表示させるメモリ状況解析/表示処理部を備えたので、メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、OSD表示させることができ、これにより、普通は目に見えないメモリの残量や現在どこの領域に対してアクセスしているかの状況をリアルタイムで可視的に一目で確認することができ、したがって、電気機器の開発やデバッグに最適となり、電気機器の開発効率やデバッグ効率の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電気機器としての複合型記録再生装置の構成を示すブロック図である。ここでは、電気機器としては、ハードディスク装置(ハードディスクレコーダ)と光ディスク装置(DVDレコーダ)とが組み込まれた複合型記録再生装置について説明するが、本発明は、複合型記録再生装置に限らず、単体のハードディスク装置や光ディスク装置、あるいはパーソナルコンピュータなど、メモリを備え、また、ディスプレイ装置に画像を表示させることが可能な電気機器であれば、何れにも適用することができる。
【0024】
図1において、複合型記録再生装置1は、DVDやCDなどの光ディスク15に対して情報の記録/再生を行う光ディスク装置2と、HD(ハードディスク)14に対して情報の記録/再生を行うHDD(ハードディスクドライブ)であるハードディスク装置3と、図示しないアンテナからのテレビ放送信号を受信し、所望のチャンネルのテレビ放送信号を選択して映像音声信号として出力するチューナ4と、装置全体を制御するシステムコントローラ10と、光ディスク装置2またはハードディスク装置3またはチューナ4から出力された映像音声信号を復号するデコーダ5と、このデコーダ5で復号された映像信号をモニタ装置(テレビ受信機など)13のディスプレイ装置131で表示可能な映像信号に変換する映像出力部7と、メモリ使用状況を示すメモリ領域図などをモニタ装置13のディスプレイ装置131に表示させるためのOSD部12と、デコーダ5で復号された音声信号をモニタ装置13のスピーカ132で出力可能な音声信号に変換する音声出力部8と、リモコン11から送信された赤外光の各種の指令信号を受信し、受信した赤外光の指令信号を電気信号の指令信号に変換し、この指令信号をシステムコントローラ10に入力するリモコン受信部9とを備えている。
【0025】
システムコントローラ10は、CPU(中央演算処理装置)16とSDRAM17とフラッシュROM6とを含み構成されているマイクロコンピュータを備えている。フラッシュROM6は、装置の固有情報や、チューナ4が受信可能な放送チャンネルを記憶すると共に、CPU16の動作に必要なプログラムやデータなどを記憶する書き換え可能なメモリである。SDRAM17は、CPU16での演算や処理に必要なデータを一時的に格納するシンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリである。
【0026】
CPU16は、このCPU16がフラッシュROM6またはSDRAM17へのライトアクセスを行ったか否かを判定するライトアクセス判定手段と、前記ライトアクセスを行ったと判定されたとき、ライトを行ったフラッシュROM6またはSDRAM17の領域のアドレスを示す使用領域アドレス情報をフラッシュROM6に保存する使用領域アドレス情報保存手段と、CPU16がフラッシュROM6またはSDRAM17からデータを消去したか否かを判定するデータ消去判定手段と、前記データを消去したと判定されたとき、消去したフラッシュROM6またはSDRAM17の領域のアドレスを、未使用領域のアドレスを示す未使用領域アドレス情報をフラッシュROM6に保存する未使用領域アドレス情報保存手段とを有するメモリ領域情報保存処理部161を備えている。
【0027】
また、CPU16は、フラッシュROM6に保存された未使用領域アドレス情報を検索する未使用領域アドレス情報検索手段と、フラッシュROM6に保存された使用領域アドレス情報を検索する使用領域アドレス検索手段と、CPU16が現在アクセスしているフラッシュROM6またはSDRAM17の領域のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報を検索する現在アクセス位置アドレス情報検索手段と、前記検索された未使用領域アドレス情報と使用領域アドレス情報と現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、フラッシュROM6またはSDRAM17の領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、ディスプレイ装置131にOSD表示するための画像データを作成する画像データ作成手段と、前記画像データに基づいてフラッシュROM6またはSDRAM17の領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、更に、使用中の領域の割合を、ディスプレイ装置131にOSD表示させるOSD表示手段とを有するメモリ状況解析/表示処理部162を備えている。なお、CPU16は、メモリ領域情報保存処理部161およびメモリ状況解析/表示処理部162の機能を含むが、その他の処理が同時にあっても、メモリ領域情報保存処理部161の処理やメモリ状況解析/表示処理部162の処理が並行して実行することができる。
【0028】
図2は本実施形態においてディスプレイ装置の画面に表示されたメモリ領域図の一例を示す図である。図2において、ディスプレイ装置の画面20には、フラッシュROMの領域区分表示画像21と、SDRAMの領域区分表示画像22と、使用領域を示す表示色の枠Aと、未使用領域を示す表示色の枠Bと、現在アクセス領域を示す表示色の枠Cとが表示されている。したがって、フラッシュROMの領域区分表示画像21においては、211,214,216が使用領域を示し、212が現在アクセス領域を示し、213,215,217が未使用領域を示すことになる。また、SDRAMの領域区分表示画像22においては、221が現在アクセス領域を示し、222が使用領域を示し、223が現在アクセス領域を示すことになる。また、矢印218はフラッシュROMの領域において現在アクセス領域212が現在アクセス中であることを示し、矢印224はSDRAMの領域において現在アクセス領域221が現在アクセス中であることを示す。なお、使用領域と未使用領域と現在アクセス領域との色分けした区分表示を行う表示色は、それぞれ異なる3色を用いれば良い。
【0029】
図3は本実施形態においてCPUの機能であるメモリ領域情報保存処理部の処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1、図2を参照してメモリ領域情報保存処理部の処理について説明する。
【0030】
先ず、メモリ領域情報保存処理の対象のメモリがフラッシュROM6であった場合について説明する。メーカ側において複合型記録再生装置1の開発時やデバッグ処理時に、リモコン11の特定のキー操作により、フラッシュROM6に対するメモリ領域情報保存処理開始指令が複合型記録再生装置1に与えられると、システムコントローラ10のCPU16は、メモリ領域情報の保存処理開始操作があったことを検知し(ステップS1)、メモリ領域情報保存処理を開始する(ステップS2)。
【0031】
この処理が開始すると、メモリ領域情報保存処理部161のライトアクセス判定手段は、CPU16がフラッシュROM6へのライトアクセスを行ったか否かをライト制御信号の状態により判定する(ステップS3)。前記ライトアクセスを行ったと判定されたとき、メモリ領域情報保存処理部161の使用領域アドレス情報保存手段は、ライトを行ったフラッシュROM6の領域(使用領域となった領域)のアドレスを示す使用領域アドレス情報をフラッシュROM6に保存する(ステップS4)。
【0032】
即ち、使用領域のアドレスを示す使用領域アドレス情報がフラッシュROM6に保存されると言うことは、CPU16がフラッシュROM6のライトを行った領域を、使用領域として登録したことに相当する。その使用領域のアドレスは、例えば、図2のフラッシュROM領域区分表示画像21の使用領域211,214,216のアドレスに対応するので、ディスプレイ装置131の画面20に使用領域211,214,216を他の領域とは色分けした区分表示をすることが可能になる。
【0033】
また、メモリ領域情報保存処理部161のデータ消去判定手段は、フラッシュROM6からデータを消去したか否かを判定する(ステップS5)。前記データを消去したと判定されたとき、メモリ領域情報保存処理部161の未使用領域アドレス情報保存手段は、消去したフラッシュROM6の領域(未使用領域になった領域)のアドレスを示す未使用領域アドレス情報をフラッシュROM6に保存する(ステップS6)。
【0034】
即ち、未使用領域のアドレスを示す未使用領域アドレス情報がフラッシュROM6に保存されると言うことは、CPU16がフラッシュROM6の消去を行った領域を、未使用領域として登録したことに相当する。その未使用領域のアドレスは、例えば、図2のフラッシュROM領域区分表示画像21の未使用領域213,215,217のアドレスに対応するので、ディスプレイ装置131の画面20に未使用領域213,215,217を他の領域とは色分けした区分表示をすることが可能になる。
【0035】
次に、メモリ領域情報保存処理の対象のメモリがSDRAMであった場合について説明する。メーカ側において複合型記録再生装置1の開発時やデバッグ処理時に、リモコン11の特定のキー操作により、SDRAM17に対するメモリ領域情報保存開始指令が複合型記録再生装置1に与えられると、システムコントローラ10のCPU16は、メモリ領域情報の保存処理開始操作があったことを検知すると(ステップS1)、メモリ領域情報保存処理を開始する(ステップS2)。
【0036】
この処理が開始すると、メモリ領域情報保存処理部161のライトアクセス判定手段は、CPU16がSDRAM17へのライトアクセスを行ったか否かをライト制御信号の状態により判定する(ステップS3)。前記ライトアクセスを行ったと判定されたとき、メモリ領域情報保存処理部161の使用領域アドレス情報保存手段は、ライトを行ったSDRAM17の領域(使用領域となった領域)のアドレスを示す使用領域アドレス情報をフラッシュROM6に保存する(ステップS4)。
【0037】
即ち、使用領域のアドレスを示す使用領域アドレス情報がSDRAM17に保存されると言うことは、CPU16がSDRAM17のライトを行った領域を、使用領域として登録したことに相当する。その使用領域のアドレスは、例えば、図2のSDRAM領域区分表示画像22の使用領域222のアドレスに対応するので、ディスプレイ装置131の画面20に使用領域222を他の領域とは色分けした区分表示をすることが可能になる。
【0038】
また、メモリ領域情報保存処理部161のデータ消去判定手段は、SDRAM17からデータを消去したか否かを判定する(ステップS5)。前記データを消去したと判定されたとき、メモリ領域情報保存処理部161の未使用領域アドレス情報保存手段は、消去したSDRAM17の領域(未使用領域になった領域)のアドレスを示す未使用領域アドレス情報をフラッシュROM6に保存する(ステップS6)。
【0039】
即ち、未使用領域のアドレスを示す未使用領域アドレス情報がSDRAM17に保存されると言うことは、CPU16がSDRAM17の消去を行った領域を、未使用領域として登録したことに相当する。その未使用領域のアドレスは、例えば、図2のSDRAM領域区分表示画像22の未使用領域223のアドレスに対応するので、ディスプレイ装置131の画面20に未使用領域223を他の領域とは色分けした区分表示をすることが可能になる。
【0040】
図4は本実施形態においてCPUの機能であるメモリ状況解析/表示処理部の処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1、図2を参照してメモリ状況解析/表示処理部の処理について説明する。
【0041】
先ず、メモリ状況解析/表示処理の対象のメモリがフラッシュROM6であった場合について説明する。メーカ側において複合型記録再生装置1の開発時やデバッグ処理時に、リモコン11の特定のキー操作により、フラッシュROM6に対するメモリ状況解析/表示処理開始指令が複合型記録再生装置1に与えられると、システムコントローラ10のCPU16は、メモリ状況の解析/表示処理開始操作があったことを検知し(ステップN1)、メモリ状況解析/表示処理を開始する(ステップN2)。
【0042】
この処理が開始されると、メモリ状況解析/表示処理部162の未使用領域アドレス情報検索手段は、フラッシュROM6をアクセスして、フラッシュROM6に保存された未使用領域アドレス情報を検索する(ステップN3)。次に、メモリ状況解析/表示処理部162の使用領域アドレス検索手段は、フラッシュROM6をアクセスして、フラッシュROM6に保存された使用領域アドレス情報を検索する(ステップN4)。更に、メモリ状況解析/表示処理部162の現在アクセス位置アドレス情報検索手段は、CPU16が、現在アクセスしているフラッシュROM6の領域のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報を検索する(ステップN5)。
【0043】
この後、前記検索された未使用領域アドレス情報と使用領域アドレス情報と現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、メモリ状況解析/表示処理部162の画像データ作成手段は、フラッシュROM6の領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、ディスプレイ装置131にOSD表示するための画像データを作成する(ステップN6)。次に、メモリ状況解析/表示処理部162のOSD表示手段は、OSD部12を制御して、前記画像データに基づいてフラッシュROM6の領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、更に、使用中の領域の割合を、ディスプレイ装置131にOSD表示させる(ステップN7)。
【0044】
例えば、図2に示すフラッシュROM領域区分表示画像21を画面20に表示させる場合、メモリ状況解析/表示処理部162の未使用領域アドレス情報検索手段は、フラッシュROM6をアクセスして、フラッシュROM6に保存された未使用領域213,215,217のアドレスを示す情報である未使用領域アドレス情報を検索する(ステップN3)。次に、メモリ状況解析/表示処理部162の使用領域アドレス検索手段は、フラッシュROM6をアクセスして、フラッシュROM6に保存された使用領域211,214,216のアドレスを示す使用領域アドレス情報を検索する(ステップN4)。更に、メモリ状況解析/表示処理部162の現在アクセス位置アドレス情報検索手段は、CPU16が、現在アクセスしているフラッシュROM6の現在アクセス領域212のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報を検索する(ステップN5)。
【0045】
この後、前記検索された未使用領域アドレス情報と使用領域アドレス情報と現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、メモリ状況解析/表示処理部162の画像データ作成手段は、フラッシュROM6の領域を未使用領域213,215,217と使用領域211,214,216と現在アクセス領域212とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域212に対して矢印218を付し、ディスプレイ装置131にOSD表示するための画像データを作成する(ステップN6)。
【0046】
次に、メモリ状況解析/表示処理部162のOSD表示手段は、OSD部12を制御して、前記画像データに基づいてフラッシュROM6の領域を未使用領域213,215,217と使用領域211,214,216と現在アクセス領域212とを色分けした区分表示で、フラッシュROM領域区分表示画像21として画面20にOSD表示させ、且つ現在アクセス領域212に対して矢印218を付し、更に、使用中の領域の割合(例えば60%使用中)を、フラッシュROM領域区分表示画像21の付近にOSD表示させる(ステップN7)。
【0047】
前記使用中の領域の割合は、[(使用領域アドレス幅+現在アクセス領域アドレス幅)/(使用領域アドレス幅+現在アクセス領域アドレス幅+未使用領域アドレス幅)]×100% という計算式で、CPU16によって算出される。使用領域アドレス幅は、使用領域アドレス情報が示す使用領域の終わりのアドレスから始めのアドレスを差し引いたアドレス値になる。未使用領域アドレス幅は、未使用領域アドレス情報が示す未使用領域の終わりのアドレスから始めのアドレスを差し引いたアドレス値になる。現在アクセス領域アドレス幅は、CPU16が現在フラッシュROM6をアクセスしている領域の終わりのアドレスから始めのアドレスを差し引いたアドレス値になる。
【0048】
次に、メモリ状況解析/表示処理の対象のメモリがSDRAM17であった場合について説明する。メーカ側において複合型記録再生装置1の開発時やデバッグ処理時に、リモコン11の特定のキー操作により、SDRAM17に対するメモリ状況解析/表示処理開始指令が複合型記録再生装置1に与えられると、システムコントローラ10のCPU16は、メモリ状況の解析/表示処理開始操作があったことを検知し(ステップN1)、メモリ状況解析/表示処理を開始する(ステップN2)。
【0049】
この処理が開始されると、メモリ状況解析/表示処理部162の未使用領域アドレス情報検索手段は、SDRAM17をアクセスして、SDRAM17に保存された未使用領域アドレス情報を検索する(ステップN3)。次に、メモリ状況解析/表示処理部162の使用領域アドレス検索手段は、SDRAM17をアクセスして、SDRAM17に保存された使用領域アドレス情報を検索する(ステップN4)。更に、メモリ状況解析/表示処理部162の現在アクセス位置アドレス情報検索手段は、CPU16が、現在アクセスしているSDRAM17の領域のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報を検索する(ステップN5)。
【0050】
この後、前記検索された未使用領域アドレス情報と使用領域アドレス情報と現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、メモリ状況解析/表示処理部162の画像データ作成手段は、SDRAM17の領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、ディスプレイ装置131にOSD表示するための画像データを作成する(ステップN6)。次に、メモリ状況解析/表示処理部162のOSD表示手段は、OSD部12を制御して、前記画像データに基づいてSDRAM17の領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、更に、使用中の領域の割合を、ディスプレイ装置131にOSD表示させる(ステップN7)。
【0051】
例えば、図2に示すSDRAM領域区分表示画像22を画面20に表示させる場合、メモリ状況解析/表示処理部162の未使用領域アドレス情報検索手段は、フラッシュROM6をアクセスして、フラッシュROM6に保存された未使用領域223のアドレスを示す情報である未使用領域アドレス情報を検索する(ステップN3)。次に、メモリ状況解析/表示処理部162の使用領域アドレス検索手段は、フラッシュROM6をアクセスして、フラッシュROM6に保存された使用領域222のアドレスを示す使用領域アドレス情報を検索する(ステップN4)。更に、メモリ状況解析/表示処理部162の現在アクセス位置アドレス情報検索手段は、CPU16が、現在アクセスしているSDRAM17の現在アクセス領域221のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報を検索する(ステップN5)。
【0052】
この後、前記検索された未使用領域アドレス情報と使用領域アドレス情報と現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、メモリ状況解析/表示処理部162の画像データ作成手段は、SDRAM17の領域を未使用領域223と使用領域222と現在アクセス領域221とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域221に対して矢印224を付し、ディスプレイ装置131にOSD表示するための画像データを作成する(ステップN6)。
【0053】
次に、メモリ状況解析/表示処理部162のOSD表示手段は、OSD部12を制御して、前記画像データに基づいてSDRAM17の領域を未使用領域223と使用領域222と現在アクセス領域221とを色分けした区分表示で、SDRAM領域区分表示画像22として画面20にOSD表示させ、且つ現在アクセス領域221に対して矢印224を付し、更に、使用中の領域の割合(例えば95%使用中)を、SDRAM領域区分表示画像22の付近にOSD表示させる(ステップN7)。
【0054】
以上説明したように本実施形態によれば、フラッシュROM6やSDRAM17の領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、更に、使用中の領域の割合を、OSD表示させることができ、これにより、フラッシュROM6やSDRAM17の残量や現在どこの領域に対してアクセスしているかの状況をリアルタイムで可視的に一目で確認することができ、したがって、複合型記録再生装置1の開発やデバッグに最適となり、複合型記録再生装置1の開発効率やデバッグ効率の向上を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、DVDプレイヤやDVDレコーダあるいはハードディスクレコーダなどの電気機器に利用可能であり、特に、メモリの使用状況をディスプレイ装置に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気機器としての複合型記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】前記実施形態においてディスプレイ装置の画面に表示されたメモリ領域図の一例を示す図である。
【図3】前記実施形態においてCPUの機能であるメモリ領域情報保存処理部の処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】前記実施形態においてCPUの機能であるメモリ状況解析/表示処理部の処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
1 複合型記録再生装置(電気機器)
6 フラッシュROM(メモリ)
17 SDRAM(メモリ)
131 ディスプレイ装置
161 メモリ領域情報保存処理部
162 メモリ状況解析/表示処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも中央演算処理装置とメモリとを有すると共に、ディスプレイ装置に情報をオン・スクリーン・ディスプレイ表示させることが可能な電気機器において、
前記中央演算処理装置が前記メモリへのライトアクセスを行ったか否かを判定するライトアクセス判定手段と、
前記ライトアクセスを行ったと判定されたとき、ライトを行った前記メモリの領域のアドレスを示す使用領域アドレス情報を前記メモリに保存する使用領域アドレス情報保存手段と、
前記中央演算処理装置が前記メモリからデータを消去したか否かを判定するデータ消去判定手段と、
前記データを消去したと判定されたとき、消去した前記メモリの領域のアドレスを示す未使用領域アドレス情報を前記メモリに保存する未使用領域アドレス情報保存手段と、を有するメモリ領域情報保存処理部を備えると共に、
前記メモリに保存された未使用領域アドレス情報を検索する未使用領域アドレス情報検索手段と、
前記メモリに保存された使用領域アドレス情報を検索する使用領域アドレス検索手段と、
前記中央演算処理装置が現在アクセスしている前記メモリの領域のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報を検索する現在アクセス位置アドレス情報検索手段と、
前記検索された未使用領域アドレス情報と使用領域アドレス情報と現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、前記メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、更に使用中の領域の割合を、前記ディスプレイ装置にオン・スクリーン・ディスプレイ表示するための画像データを作成する画像データ作成手段と、
前記画像データに基づいて前記メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、且つ現在アクセス領域に対して矢印を付し、更に使用中の領域の割合を、前記ディスプレイ装置にオン・スクリーン・ディスプレイ表示させるオン・スクリーン・ディスプレイ表示手段と、を有するメモリ状況解析/表示処理部を備えたことを特徴とする電気機器。
【請求項2】
少なくとも中央演算処理装置とメモリとを有すると共に、ディスプレイ装置に情報をオン・スクリーン・ディスプレイ表示させることが可能な電気機器において、
前記中央演算処理装置が前記メモリへのライトアクセスを行ったとき、ライトを行った前記メモリの領域のアドレスを示す使用領域アドレス情報を前記メモリに保存し、前記中央演算処理装置が前記メモリからデータを消去したとき、消去した前記メモリの領域のアドレスを示す未使用領域アドレス情報を前記メモリに保存するメモリ領域情報保存処理部を備えると共に、
前記メモリに保存された未使用領域アドレス情報と、前記メモリに保存された使用領域アドレス情報と、前記中央演算処理装置が現在アクセスしている前記メモリの領域のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、前記メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、前記ディスプレイ装置にオン・スクリーン・ディスプレイ表示させるメモリ状況解析/表示処理部を備えたことを特徴とする電気機器。
【請求項3】
前記メモリ領域情報保存処理部は、前記中央演算処理装置が前記メモリへのライトアクセスを行ったか否かを判定するライトアクセス判定手段と、前記ライトアクセスを行ったと判定されたとき、ライトを行った前記メモリの領域のアドレスを示す使用領域アドレス情報を前記メモリに保存する使用領域アドレス情報保存手段と、前記中央演算処理装置が前記メモリからデータを消去したか否かを判定するデータ消去判定手段と、前記データを消去したと判定されたとき、消去した前記メモリの領域のアドレスを示す未使用領域アドレス情報を前記メモリに保存する未使用領域アドレス情報保存手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
【請求項4】
前記メモリ状況解析/表示処理部は、前記メモリに保存された未使用領域アドレス情報を検索する未使用領域アドレス情報検索手段と、前記メモリに保存された使用領域アドレス情報を検索する使用領域アドレス検索手段と、前記中央演算処理装置が現在アクセスしている前記メモリの領域のアドレスを示す現在アクセス位置アドレス情報を検索する現在アクセス位置アドレス情報検索手段と、前記検索された未使用領域アドレス情報と使用領域アドレス情報と現在アクセス位置アドレス情報とに基づいて、前記メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、前記ディスプレイ装置にオン・スクリーン・ディスプレイ表示するための画像データを作成する画像データ作成手段と、前記画像データに基づいて前記メモリの領域を未使用領域と使用領域と現在アクセス領域とを色分けした区分表示で、前記ディスプレイ装置にオン・スクリーン・ディスプレイ表示させるオン・スクリーン・ディスプレイ表示手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
【請求項5】
前記オン・スクリーン・ディスプレイ表示手段は、前記現在アクセス領域に対しては、色分けした区分表示に加え、矢印を付して、前記ディスプレイ装置にオン・スクリーン・ディスプレイ表示させることを特徴とする請求項4に記載の電気機器。
【請求項6】
前記オン・スクリーン・ディスプレイ表示手段は、前記色分けした区分表示に加え、使用中の領域の割合を、前記ディスプレイ装置にオン・スクリーン・ディスプレイ表示させることを特徴とする請求項4に記載の電気機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−181372(P2008−181372A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−14792(P2007−14792)
【出願日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】