説明

電気装置を図形でグループ化するシステムおよび方法

電気/電子装置のグループを図形でグループ化し、電気/電子装置およびシステムの図形で選択したグループをほぼアルタイムで制御する、便利で分かりやすいソフトウェア開発環境。電気/電子装置の図形で選択したグループをほぼアルタイムで制御するのに加えて、本発明のユーザーは、図形で選択した電気/電子装置のグループに対して実行されるコマンドをスケジュールするか、または図形で選択した電気/電子装置のグループに命令して、特定の状態に対応することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動化ハードウェアおよびソフトウェアシステム、より詳細には複数の電気/電子装置をグループとして選択的に制御するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
照明制御システムのような電気/電子装置の遠隔制御および監視は知られている。例えば、ディジタルアドレス指定可能な照明インタフェース(「DALI」)は、照明制御システムのディジタルアドレス指定が可能であり、通信ネットワークを通じて、ライトの輝度を制御するなど、負荷を調整するのに使用できる。DALIを用いれば、各照明器具はそれぞれに個別ディジタルアドレスを有するので、例えば、器具との遠隔通信が可能である。従って、遠隔コンソールによって発行されるコマンドによって、ライトのスイッチを入れたり切ったりすることができる。セントラルコントローラはコマンドを処理し、照明器具を制御するのに応答してコマンドを発行する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
DALIによって与えられるような、遠隔制御および監視システムによって与えられる便宜にもかかわらず、物理的に互いから遠くに設置されるか、または別の異種の装置である電気/電子装置のグループは、割り当てて、アドレス指定することが困難である。例えば、さまざまな装置を制御して、グループとして動作させるために、それぞれに個別ディジタルアドレスを有する各装置は、通常、装置および/またはゾーンのテーブルを参照することによって、個別に選択され、グループに割り当てられる。何千もの個別電気/電子装置のとても大きなリストに直面すると、個別装置のさまざまなグループを定義することに関連するタスクは厄介である。
【0004】
例えば、新しい催事場が50列×50段の照明器具を備えるとする。エンドユーザーは、例えば、提供される照明の全体を制御するために、器具のパターンを制御することを望む。例えば、1つの所望の照明パターンはライトの最前部の2段、中央部の5段、および最後の3段を含む。あるいは、あるユーザーは、催事場の一部をさまざまな割合(例えば、全体の25%、50%、および75%)で照明することを望む。また、あるユーザーは、いくつかのライトが所定のパターンに含まれていなくても、それらのライトを点灯することを望む。
【0005】
さらに、いくつかのライトは点灯するのに長い時間がかかる。前の段落の催事場のようなスペースの何パーセントかを照明するために、ライトが点灯するまで、一時的に真っ暗いときがある。あるいは、点灯するまでの時間が長いことに関連する問題を回避するために、ライトが意図的にオン状態のままにされるので、浪費が生じる。
【0006】
先行技術では、器具のグループを定義して、前の段階に従って照明を行うために、多くの時間がかかる。例えば、個別器具の各々はテーブル中の名前または番号によって識別され、器具をグループに加えるためにユーザーによって位置付けられなければならない。さらに、複数の個別照明器具が関連するゾーンに割り当てられる。従って、ユーザーは、上述のようなさまざまなパターン用にライトのグループを定義するために、各々が複数の照明器具を表す、多くのゾーンから成る大きいテーブル内を検索しなければならない。このようなゾーンのテーブルは分かりにくく、その多くがいくつかまたは多数の照明器具を含む、数百あるいは数千のゾーンに基づいて、さまざまな照明パターンを定義することに関連するタスクは問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
電気/電子装置を制御するオブジェクトをグループ化するユーザーインタフェースが必要である。電気/電子装置をほぼリアルタイムで制御または監視するのに役立つ、2つ以上の図形アイコンの選択的グループ化を可能にするユーザーインタフェースを提供することが望ましい。
【0008】
さらに、電気/電子装置およびシステムの選択したグループをほぼアルタイムで制御する、カスタムユーザーインタフェースを開発する便利な開発環境が必要である。
【0009】
さらに、ユーザーが、電気/電子装置のグループに対して実行されるコマンドを発行またはスケジュールするか、あるいは特定の状態に応答するために電気/電子装置のグループに命令することができるように、電気/電子装置のグループをほぼアルタイムで制御する必要がある。
【0010】
好ましい実施形態では、本発明は、1つ以上の装置のグループを制御するユーザーインタフェースを開発するシステムを提供する。システムは、情報プロセッサによって提供され、かつ物理的な位置を表わすように動作する設計モジュールを含む。設計モジュールはその物理的な位置に設置される装置を表わすようさらに動作する。さらに、本発明のシステムは装置をグループと図形で対応付ける描画モジュールを含む。また、本発明のシステムは、ユーザーインタフェースをワークステーションに提供するランタイムモジュールを含む。設計モジュールは少なくとも1つのコマンドをグループと対応付けるように動作し、装置はコマンドに従って少なくとも1つの関連する機能を実行する。さらに、ランタイムモジュールはユーザーインタフェースを備えて、少なくとも1つのコマンドに基づいてグループを制御する。
【0011】
別の実施形態では、本発明は、装置グループに配置できる複数の装置を電気的に制御するシステムを提供する。この実施形態では、情報プロセッサは複数の図形記号を格納するように動作し、図形記号の各々は関連する装置を表わす。さらに、各図形記号はその関連する装置を電気的に制御するように動作する。例えば情報プロセッサによって提供される、選択モジュールは、図形記号のユーザーによる選択に応答して装置グループを定義するように動作する。さらに、例えば、情報プロセッサによって提供されるコマンドモジュールは、グループを電気的に制御するように動作する。この実施形態では、例えば、ユーザーはグループを表わす記号を選択し(例えば、記号をクリックして)、ユーザーによる選択に応答して、コマンドモジュールはグループに対してコマンドを発行する。本発明の他の特徴および利点について、以下に詳細に説明する。
【0012】
本発明を例示するために、好ましい形が図面に示されるが、本発明は示されている構成および手段に限定されない。本発明の特徴および利点について、添付図面に基づく本発明の次の説明より明らかにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
好ましい実施形態では、本発明は、電気/電子装置およびシステムのグループをほぼアルタイムで制御するカスタムユーザーインタフェースを開発する、便利で分かりやすいソフトウェア開発環境を提供する。電気/電子装置をほぼアルタイムで制御することに加えて、本発明のユーザーは、電気/電子装置のグループに対して実行されるコマンドをスケジュールするか、または特定の状態に応答するために電気/電子装置のグループに命令することができる。
【0014】
好ましい実施形態では、カスタムユーザーインタフェースは通信ネットワークを通じて動作し、部屋、建物の床、または外構(例えば、スタジアム、ショッピングセンター、駐車場など)のような、物理的環境の仮想表現をユーザーに提供する。複数の電気/電子装置を含む、どんな物理的環境も、本発明に従って仮想表現することができる。さらに、ユーザーインタフェースは、例えば、本発明によって表わされる物理的環境に位置付けられる、照明器具、ウインドウトリートメント、温度調節装置、通信装置、AV装置、暖房装置、換気装置、空調装置、および冷却装置の組み合せを含む、電気/電子装置のグループをほぼアルタイムで監視し、制御する。
【0015】
本発明は、さまざまな場所に設置した特定の電気/電子装置をアドレス指定し、制御するために、ネットワークインタフェースカード(NIC)および制御プロセッサのような、ネットワーキングおよび通信インタフェースを用いることが好ましい。ネットワーキングおよび通信インタフェースは、通信ネットワークを通じていろいろな種類の装置のグループの制御を可能にする。当業者には、これを考慮すると、どんな種類のネットワークインタフェースも想定されることが分かる。本発明はNICを含む実施例に限定されない。例えば、プロセッサは、イーサネット(登録商標)ポートのような、統合されたネットワークインタフェースを有し、ポートに直接組み込まれる。
【0016】
同一の参照符号が同一の要素を指す図面を参照すると、図1は、全体をシステム100で示す、電気/電子装置のグループを監視し、制御するためにユーザーインタフェースを開発するハードウェアの構成を含む、本発明の好ましい実施例を示す。システム100は、少なくとも1つの情報プロセッサ102、少なくとも1つのワークステーション104、および少なくとも1つの制御プロセッサ107を備え、各々は通信ネットワーク106を通じて通信するように構成される。情報プロセッサ102は、ワークステーション104のユーザー用のデータベースおよびユーザーインタフェースを含む、インターネットウェブサイトを備えることが好ましい。好ましい実施形態では、電気/電子装置108は、コマンドを受信するために制御プロセッサ107のインタフェースとなる、アドレス指定可能な電源盤110に電気的に接続される。このようにして、コマンドは通信ネットワーク106を通じて発行されて、電気/電子装置108の動作を制御する。
【0017】
図1に示す実施形態では、電気/電子装置108Aは照明器具を表わし、電気/電子装置108BはHVACシステムを表わし、そして電気/電子装置108Cはオーディオシステムを表わす。さらに、電気/電子装置108A、108B、および108Cは電気/電子装置グループ112としてグループ化されて示され、グループとしてさまざまな動作を実行するように制御されることができる。このようにして、本発明は多様な電気/電子装置108のグループを遠隔監視し、制御する。
【0018】
情報プロセッサ102は本発明を支援するために必要であるデータベースを含むことが好ましい。また一方、情報プロセッサ102は、通信ネットワーク106、および情報プロセッサ102が結合されるその他の通信ネットワークを経由して、どんな所要のデータベースにもアクセスできる。通信ネットワーク106は、インターネットのような大域公衆通信ネットワークであることが好ましいが、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、または2つ以上のコンピュータが相互に通信することを可能にする、他のネットワークでもある。
【0019】
通信ネットワーク106が単一通信ネットワークとして図1に表わされているけれども、本発明はこれに限定されない。通信ネットワーク106は、広域ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、大域通信ネットワークなどを含む、1つ以上のネットワークを備えることができる。
【0020】
情報プロセッサ102、ワークステーション104、および制御プロセッサ107は、通信ネットワーク106を通じてデータを、例えば、メインフレームコンピュータ、ミニコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)、およびインターネットベース電話のようなインターネットアクセスシステムに送受信することができることが好ましい。さらに、情報プロセッサ102およびワークステーション104は、マイクロソフトインターネットエクスプローラー、ネットスケープナビゲーターのような、ウェブブラウザを備えることが好ましい。情報プロセッサ102およびワークステーション104は、既知のデータ通信ネットワーク技術を用いて通信ネットワーク106に結合される。
【0021】
制御プロセッサ107は、本特許出願の譲受人によって販売されているGRAFIK7000プロセッサのような、電気/電子装置を制御するように構成されることが好ましい。当業者には知られているように、GRAFIK7000プロセッサは、多くの種類のゾーン、例えば、DMXゾーン、モータゾーン、天井扇風機、シェードなどの負荷を制御することができる。本発明に従って、ゾーンは、スイッチレグ用の容器としての仮想電源盤(ソフトウェアアプリケーションで表示される)上のスイッチレグを表わすアイコンをドロップすることによって制御される。ネットワークインタフェース装置および制御プロセッサ107を用いて、ほとんどの電源盤を本発明に従って制御することができる。
【0022】
図2に示すように、情報プロセッサ102の機能部品は、ソフトウェアコードを実行し、情報プロセッサ102の動作を制御するために用いる、1つ以上の中央処理装置(CPU)202と、読出し専用記憶素子(ROM)204と、ランダムアクセス記憶素子(RAM)206と、データを通信ネットワークを通じて他のコンピュータに送受信する、1つ以上のネットワークインタフェース109と、プログラムコードデータベースおよびアプリケーションデータを格納する、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、テープドライブ、CD ROM、またはDVDのような記憶装置210と、キーボード、マウス、トラックボール、マイクロホンなどのような、1つ以上の入力装置212と、表示装置214とを含んでいる。
【0023】
情報プロセッサ102のさまざまな部品は、同じ筐体に物理的に収容されたり、単一の場所に設置される必要はない。例えば、記憶装置210は情報プロセッサ102の残りの部品から離れた場所に設置され、ネットワークインタフェース109を経由して通信ネットワーク106を通じてCPU202に接続されることすらある。情報プロセッサ102は、必要なデータベース、フォーラム、および他の地域社会へのサービスを提供するのに十分な記憶容量を備える記憶装置を含むことが好ましく、さらにハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、XML、ジャバアプレット、アクティブXコントロールプログラムなどをワークステーション104へ伝えるウェブサーバーとして作動する。情報プロセッサ102は、情報プロセッサ102の予想される動作環境に適した部品、例えば図2に示す部品で構成される。CPU202、ネットワークインタフェース109、および記憶装置210は、容量が予想される要求に適合するように構成されることを確かにするように選択される。
【0024】
図2に示す情報プロセッサ102の機能部品は、ワークステーション104および制御プロセッサ107に含まれる機能部品と同じ部類である。しかしながら、全ての部材がワークステーション104または制御プロセッサ107に含まれる必要はない。例えば、PDAについて言えば記憶装置、およびさまざまな部品の容量は予想されるユーザーの要求に適合するように構成される。例えば、ワークステーション104のCPU202は、情報プロセッサ102に含まれるCPUよりも容量が小さい。同様に、情報プロセッサ102は、ワークステーション104に含まれる記憶装置よりもずっと大きい容量の記憶装置を含む可能性がある。当業者は機能部品の容量を必要に応じて調整できることを理解する。
【0025】
コンピュータ実行可能コード(すなわちソフトウェア)を書き込む当業者は、C、C++、C#、ビジュアルベーシック、ジャバ、HTML、XML、アクティブサーバーページ、ジャバサーバーページ、サーブレット、および複数のウェブサイト開発アプリケーションを含むが、これに限定されない、普及しているコンピュータプログラミング言語および開発環境の組み合わせの1つ以上を用いて、ここに述べた機能を実行できる。
【0026】
本発明が例を用いて、ウェブブラウザおよびウェブサイトサーバー(例えば、情報プロセッサ102)を用いるウェブベースのシステムに関して説明されるけれども、システム100はこのような構成に限定されない。ワークステーション104が、既知の通信および表示方法を用いて、例えば、インターネットパケット交換(IPX)、ダイアルアップ接続、サードパーティ、プライベートネットワーク、または付加価値ネットワーク(VAN)のような、ローカル・エリア・ネットワーク・プロトコルと結合した非インターネット・ブラウザ・ウィンドウズ(登録商標)・ビューワを用いて、情報プロセッサ102と通信し、受信データを表示するように、システム100は構成される。
【0027】
さらに、適切なオペレーティングシステム、例えば、DOS、ウィンドウズ(登録商標)3.x、ウィンドウズ(登録商標)95、ウィンドウズ(登録商標)98、ウィンドウズ(登録商標)NT、ウィンドウズ(登録商標)2000、ウィンドウズ(登録商標)ME、ウィンドウズ(登録商標)CE、ウィンドウズ(登録商標)ポケットPC、ウィンドウズ(登録商標)XP、MAC OS、UNIX(登録商標)、PALM OS、POCKET PC、およびその他の適切なオペレーティングシステムを情報プロセッサ102およびワークステーション104で使用することができる。
【0028】
本明細書では、データを情報プロセッサ102、ワークステーション104、および制御プロセッサ107に表示することへの参照は、データを通信ネットワーク106を通じて伝え、かつ例えばウェブブラウザなどを用いて、データを表示装置214で閲覧するようにデータを処理するというプロセスに関係する。インターネットブラウザには普通にあるように、ユーザーが所望のリンクを選択することによってシステム内をサイトからサイトへ進むことができるように、ワークステーション104の表示装置214はシステム100内のサイトを提示する。
【0029】
従って、各ユーザーのシステム100の経験は、ユーザーが表示画面を進む順序に基づいている。図形コントロールは、データ処理を開始し、システム100の表示画面とモジュールとの間を便利にナビゲートするために、表示画面およびモジュールで利用できることが好ましい。換言すれば、システムが表示画面の構成において完全に階層的ではないので、ユーザーは、一連の表示画面を通して「バックトラック」する必要無しに、エリアからエリアへ進むことができる。そういう訳で、明白に別段の定めをした場合を除き、次の説明は順次処理の段階を表わすのではなく、むしろシステム100の部品を示すのが目的である。

用語
【0030】
さまざまな用語が、本発明を構成し実施する方法を当業者に教示するために使用される。用語および定義の次のリストは、当業者を支援するのが目的である。ここで与えられる定義は、通常または一般的な意味に由来する、あるいは業界でよく使われる用語の定義に由来する用語の意味を制限または限定するものではない。
【0031】
アドレス:システム通信リンクの構成要素に付けられる固有の英数字の識別子
【0032】
天文時間事象:日の出または日没の前または後の多くの秒として定義される事象
【0033】
ベース図面:記号またはホットスポットが付加される前の物理的な位置を表わす画像
【0034】
コンパイル:ユーザー定義プロジェクトデータを、さまざまな形のハードウェアおよびソフトウェアが理解する、機械レベル語に翻訳する動作
【0035】
条件付き:変数または可動間仕切りの値を用いる論理ステートメントに基づいて、いろいろなプリセットを実行するプログラミングモデル
【0036】
制御:ユーザーが、オブジェクトまたはオブジェクトの集まりのパラメータの現在値を変更することを可能にする特性
【0037】
制御局:共通フェースプレートの下の1つ以上の連動制御局装置
【0038】
制御局装置:入力部または出力部を備える装置。ほとんどの場合、ボタン付きの壁掛け式の制御盤である。
【0039】
制御タイプ:器具またはスイッチレグを制御する方法を指す。例えば、スイッチを切り換える、薄暗くするなど。
【0040】
電気/電子装置:電気を発生するか、または電気によって作動する装置。電子装置は電気装置の一部であり、例えば、集積回路、コンデンサ、抵抗、およびインダクタのような電子部品を含む電子回路を含む。
【0041】
機器:筐体内またはパネル上に設置されるシステムのハードウェア。例えば、プロセッサ、インタフェース、およびスイッチレグ制御盤など。
【0042】
事象:プログラミングの実行をトリガする出来事
【0043】
図形:1つ以上の記号および/または1つ以上のホットスポットを含むベース図面
【0044】
グループ:1つ以上の電気/電子装置、または共通の機能上の目的を共有する他のグループの名前を付けられた集まり。これはビルディング自動化業界標準用語と合致する。
【0045】
ホットスポット:別の図形に対して監視、制御、またはナビゲーションポイントとしての機能を果たす、画像上のユーザー定義領域
【0046】
ハイパーリンク:1つ以上の語、ピクチャ、または他の情報オブジェクトから別のものへの選択可能な連結であり、選択可能な連結はウェブブラウザ内に提示される。情報オブジェクトは音声および/または動画ビデオを含むことがある。選択は、通常、マウス、トラックボール、タッチスクリーンなどのような入力装置を用いて、ハイパーリンクを「クリックする」ことによって行われる。当業者にはハイパーリンクを選択できる方法はどれも十分であることが分かる。
【0047】
リンク:制御システムの個別部分が相互に通信する手段
【0048】
負荷タイプ:負荷の電気的特性によって決定される負荷の分類。負荷タイプは、負荷をスイッチレグ制御の機能に基づいて制御することができる方法を決定する。
【0049】
モード:グループまたはそれが適用される他のオブジェクトの動作を決定する、機能および一連の関連する値。これはビルディング自動化業界標準用語と合致する。
【0050】
モニタ:ユーザーが、オブジェクトまたはオブジェクトの集まりのパラメータの現在値を見ることを可能にするオブジェクト
【0051】
オブジェクト:プロジェクトに加えられる製品または抽象的実体を指す総称。製品の例はGP48調光パネル(本特許出願の譲受人によって販売)であり、抽象的実体の例はシーンである。
【0052】
パネル:ハードウェアの工場組み立てされた配線済みアセンブリ
【0053】
分割可能スペース:特定のタイプのスペースを指す用語。分割可能スペースは、ユーザーが固定壁および可動壁を組み込むことを可能にする。これらの壁をさまざまな照明効果を達成するために使用することができる。分割可能スペースは、本明細書でチャイルドスペースと称する付加的スペースを含むことができる。
【0054】
プリセット:1つ以上のオブジェクトおよびそれらの関連するコマンド/レベルのユーザー定義セット
【0055】
プロセッサ:一連のリンクを経由して他のハードウェアと通信するハードウェア。プロセッサは、システムにおけるオブジェクトの状態を変更するプログラミングを実行できる。
【0056】
プログラミング:事象の結果として生じることが定義されている所定の動作。プログラミングは事象自体を含まない。
【0057】
プログラミングモデル:ユーザーが、装置のための被定義プログラミングを実行するために、どのようにその装置と対話すべきかを定義する。
【0058】
プロジェクト:システムに関する全ての情報を含む名前付きコンテナ
【0059】
実時間事象:時刻で定義される事象
【0060】
シーン:1つ以上のゾーンをさまざまなレベルに調整することによって達成される照明効果
【0061】
スケジュール:事象/プログラミング対の集まり
【0062】
単一動作:各事象に対して同一のプリセットを実行するプログラミングモデル
【0063】
ソフトウェアモジュール:本発明の有効性に寄与する1つ以上の個別構成要素。モジュールは、関数、アルゴリズム、オブジェクトなどを含むが、これらに限定されないソフトウェア要素を含むことができる。モジュールはまた、本発明に関連する段階を実質的に実行するか、または段階の実行に寄与するハードウェア要素も含むことができる。モジュールは単独で動作することが可能であり、あるいは機能するために1つ以上の他のモジュールに依存することがある。
【0064】
スペース:ビルディング、またはその部分のいずれかの物理的表現を指す総称。スペースは他のスペースを含むことがある。また、各スペースは他のオブジェクトを含むことがある。スペース内の各オブジェクトは、1つのスペースだけにしか割り当てられることができない。
【0065】
スイッチレグ:負荷のグループとスイッチレグ制御盤との間の接続
【0066】
スイッチレグ制御盤:負荷に供給される信号を変えることによってスイッチレグを制御する電子装置。ほとんどの場合、それは回路遮断器と制御される負荷との間に位置する。これは壁面ボックス状およびパネル状のスイッチレグ制御盤を含む。
【0067】
記号:オブジェクトの状態を監視または制御するために通常使用される、図面上に置かれる図形実体
【0068】
タイムクロック:スケジュールの集まり
【0069】
変数:3つのタイプ、すなわち真/偽、多状態、または整数から成り得るユーザー作成オブジェクト。変数を設計モジュールで定義することができる(以下に述べる)。
【0070】
可変状態:変数の状態。例えば、朝、午後、または夕方。
【0071】
壁:分割可能スペースを画成するために使用する構造
【0072】
壁の状態:可動壁の状態。例えば、全開、完全に閉じた、半開きなど。
【0073】
ゾーン:1つのユニットとして制御される、1つ以上の装置の集まり(本明細書では、チャンネルとも称される)
【0074】
ゾーンタイプ:特定のゾーンと関連するスイッチレグのタイプに基づいて計算されるフィールド

ネットワーク構築
【0075】
上に述べ、図1に示すように、電気/電子装置の1つ以上のグループをユーザーインタフェースによって監視し、制御することができるように、本発明は1つ以上の通信ネットワークを通じて動作することが好ましい。本発明の実施形態に従って使用されるネットワーク構築技術を以下に説明する。
【0076】
図5は、制御プロセッサ107と、電気/電子装置108のグループを監視し、制御するネットワークインタフェースカード109とを含む多重プロセッサネットワーク500を示す図である。電気/電子装置108は、電源盤リンクに接続される電源盤によって制御される。好ましい実施形態では、1つのNIC109は情報プロセッサ102を備え、イーサネット(登録商標)ポートは変換器ボックス502を備える。従って、制御プロセッサ107からイーサネット(登録商標)接続を経由して変換器ボックス502へ通信できる。各制御プロセッサ107は2つのNIC109を備えることが好ましく、1つは電気/電子装置108との通信専用であり、別のNIC109は、例えば顧客によって設けられる、別の通信ネットワークを通じて通信し、さらにまたさまざまなクライアントコンピュータに接続するために使用される。制御プロセッサ107は、電気/電子装置108をアドレス指定し、制御するのに関連して、データベースにアクセスし、変更する機能を備えることが好ましい。さらに、制御プロセッサ107は、リアルタイムで監視し、制御する機能を実行して、例えば、さまざまな状態に対応して特定の方法で動作するために、電気/電子装置108のスケジュールを作成したり、命令したりする機能を備える。
【0077】
上述のように、NIC109は、計算装置がネットワーク全体にわたって通信することを可能にする。本発明の好ましい実施形態では、制御プロセッサ107は2つのNIC109を備える。1つのNIC109は、制御プロセッサ107が電気/電子装置108と通信することを可能にし、他のNIC109は、制御プロセッサ107が顧客の企業ネットワーク上で、かつそれを越えてクライアントに接続することを可能にする。
【0078】
変換器ボックス502は、イーサネット(登録商標)をRS-485に、またその逆に変換するために設けることが好ましい。RS-485がイーサネット(登録商標)より長距離での費用効果が高いので、RS-485はイーサネット(登録商標)よりも望ましい。例えば、RS-485の単一セクションは、リピーターを必要とする前に、信号を最大2000フィートまで伝えることできるのに対して、イーサネット(登録商標)は約300フィート毎にリピーターを必要とする。さらに、プロセッサ間リンクは、複数の電気/電子装置108がRS-485通信を用いて相互に通信することを可能にするために使用される。このリンクによって、プロセッサ間タイムクロック事象およびクロスプロセッサスクリプトを正常に実行できる。

ソフトウェアモジュール
【0079】
本発明の一実施形態に従って、ソフトウェアモジュールは、ユーザーが、電気/電子装置のグループを監視および/または制御する、カスタムユーザーインタフェースを開発し、使用することを可能にするように動作する。別の実施形態では、ユーザーは、電気/電子装置をほぼリアルタイムで監視および/または制御するために、複数の電気/電子装置を表わす図形画面コントロールを選択的にグループ化する。この別の実施形態では、別個のユーザーインタフェースは、一方で電気/電子装置を表わし、他方でこれらの電気/電子装置を選択したグループの機能として制御する、図形画面コントロールを選択的にグループ化するために必要ではない。
【0080】
図3は、全体をシステム300で表わされ、電気/電子装置グループ112の遠隔監視および制御を可能にする機能を備えている、1つ以上のソフトウェアモジュールを示すブロック図である。図3に示すように、設計モジュール302(システム全体の構成およびプログラミング用)、制御モジュール304(ゾーンの優先順位を定義する)、描画モジュール306(電気/電子装置グループ112を制御するカスタムインタフェースを構成するための図形入力ツール)、ランタイムモジュール308(システムをほぼリアルタイムで動作させる)、スケジュールモジュール310(動作をスケジュールする)、およびセキュリティモジュール312(ユーザーの権利を割り当てる)は、ユーザーが、電気/電子装置108を遠隔制御するカスタムユーザーインタフェースを開発し、動作させることを可能にするように動作する。
【0081】
本発明によって提供されるモジュールのいくつかの概要を続けると、設計モジュール302は、部屋、ビルディングの床、または外構のような物理的環境の仮想表現を提供する図形ユーザーインタフェースを含む。設計モジュール302は、ユーザーが、新しいスペースおよびゾーンを追加し、シーンを作成し、タイムクロック、制御局装置、および多くの他の特徴をプログラムすることによって、設備をモデル化することを可能にする。好ましい実施形態では、設計モジュール302は、システムをリアルタイムで制御するためには使用されない。
【0082】
例えば、設計モジュール302は、ビルディングの床のような、物理的位置の表現を含むインタフェースを備える。ダイアログボックス、ボタン、表、ドロップダウンリスト、リストボックス、チェックボックス、ラジオボタンなどのような、図形画面コントロールは、設計モジュール302に表わされる物理的位置の要素を定義し、プログラムするために、ユーザーによって選択されることが好ましい。設計モジュール302に表わされる電気/電子装置108の例は、照明制御システム、壁、パネル、シェード、ゾーン、スイッチ、およびプロセッサを含む。さらに、さまざまなタスクをグループとして実行するために、複数の電気/電子装置108をプログラムすることができる。本発明の好ましい実施形態では、設計モジュール302は、電気/電子装置108のグループを制御して、動作を行うか、あるいは止めるように機能する。さらに、電気/電子装置108は所定のスケジュールに従って動作するように制御できる。例えば、照明器具のグループは、一定の時刻にオフにされるか、あるいは緊急事態(例えば、火災または停電)のような、所定の事象に応答してオンオフされるようにスケジュールすることができる。
【0083】
コマンドが電気/電子装置108のグループに発行されると、グループの要素は、コマンドおよびコマンドを受信する電子装置108の文脈に従って応答する。例えば、制御局装置(キーパッド)およびゾーン(調光器)を含む装置108のグループは、コマンドを受信して、輝度レベルを設定する。このようなコマンドは制御局装置には意味をなさないが、ゾーンには意味をなす。本発明に従って、ゾーンだけがコマンドに応答する。別の例では、ゾーン、タイムクロック、および制御局装置を含むグループが定義される。コマンドが発行されて、グループを不能にする。この例では、制御局装置は不能にされ、タイムクロックは中断され、ゾーンは影響を受けない。従って、グループと対応付けられた装置108は、コマンドの特定の文脈に応じてコマンドに応答するか、または無視する。
【0084】
図4は、ホテルの会議場の仮想表現を示す描画モジュール306によって提供される表示画面400の例を示している。表示画面400は、電気/電子装置108が会議場に加えられて、位置を示し、その動作をプログラムできるように、ビルディングの間取図の表現を可能にする。照明、音声、およびさまざまな他の特徴を与えるために、電気/電子装置108、例えば、ゾーン、制御局、制御局装置、およびスイッチレグを含む、多くの物理的環境を表示画面400に表現することができる。本発明を用いて、以下に詳細に説明するように、ユーザーは、電気/電子装置108のグループをほぼリアルタイムで監視し、制御するために、単一図形ボタンを選択できる。

設計モジュール
【0085】
図6Aは、ユーザーオペレーティング設計モジュール302に設けられる表示画面600の例を示している。
【0086】
ユーザーは設計モジュール302を動作させて、新しいスペース、新しい分割可能スペース、新しい制御局、新しい制御局装置、新しいスイッチレグ、新しいゾーン、新しいシーン、新しいタイムクロック、データ変数などの仮想表現を加えるような、さまざまな機能を実行することが好ましい。さらに、ユーザーは表示画面600を介して機器、パネル、およびスイッチレグ制御盤を加えることができる。設計モジュール302を用いて物理的環境を定義した後に、例えば、ユーザーは任意のアドレス指定可能なハードウェアをアドレス指定して、プロセッサ107にどのハードウェアがそれに接続されているかを通知する。
【0087】
例えば、図6Aに示すように、ナビゲーションペイン602(左側に見える)は、スペース、制御局、スイッチレグ、およびさまざまな電気/電子装置108を含む、物理的位置のさまざまな要素に便利なナビゲーションを提供する。ナビゲーションペイン602は、マイクロソフトウィンドウズ(登録商標)に設けられるようなファイルエクスプローラに類似する、フォルダの図形アイコンを含むように設けられることが好ましい。図6Bは、ユーザーによって設計モジュール302に加えられた、複数のスペースを示すナビゲーションペイン602の例を示している。
【0088】
表示画面600の例では、ツールボックスペイン604(右上に見える)は、ユーザーが他のオブジェクトをシステムに加えることを可能にする。さらに、表示画面600の右下部で、プロパティペイン606は、ユーザーが、現在選択されている制御局のようなオブジェクトのプロパティを見て、変更することを可能にする。表示画面600の中央部で、主ペイン608はオブジェクトのリストを表示する。アイコンをツールボックスペイン604からドラッグし、アイコンを主ペイン608にドロップすることによって、オブジェクトを主ペイン608に表示されるスペースに加えることができる。表示画面600の他の要素は、設計モジュール302をさまざまなツールを用いてカストマイズするのに加えて、ファイル、編集、およびビュー動作を実行するメニュー610と、設計モジュール302によって与えられる、ほとんどの表示画面に迅速にアクセスするためのアイコン614を備えるツールバー612とを含む。
【0089】
また、表示画面600は、制御局装置およびタイムクロックスケジュールをプログラムするために使用できる。本発明は、条件付きプログラミングを支援する(例えば、ある時刻、温度、または他の状態に対応して電気/電子装置グループ112を制御するために)ことが好ましい。本発明の好ましい実施形態では、描画モジュール306は電気/電子装置108のグループを定義するために使用され、設計モジュール302は、プログラミングコードを提供して、電気/電子装置108をグループとして制御および/または監視するために使用される。
【0090】
物理的環境および電気/電子装置108を表わす均一インタフェースを設けることによって、本発明は、電気/電子装置のグループを制御するカスタムユーザーインタフェースを開発するために、便利な方法を提供する。

制御モジュール
【0091】
本発明は、例えば設計モジュール302で前に実行されたプログラミングを用いることによって、ゾーンの優先順位を設定するために、制御モジュール304を提供する。例えば、ゾーンのロックが解かれるまでゾーンの輝度を変更できないように、ゾーンをロックできる。従って、管理者は本発明を用いて、例えばゾーンを含む、電気/電子装置108のグループに対する変更を限定できる。

描画モジュール
【0092】
本発明に従って、2つ以上の電気/電子装置108(異なる場所に物理的に設置されるか、または異なる動作を実行する)を共に機能するためにグループ化することができる。本発明の好ましい実施形態に従って、描画モジュール306は、例えば、電気/電子装置グループ112を制御するためにインターネットおよび/または他の通信ネットワークを通じて使用される、ユーザーインタフェースを開発する機能を備える。TIFF、JPEG、GIF、BMPなどのような、さまざまな形式のディジタル画像は読み込まれ、表示画面上に置かれて、物理的位置を表わすことができることが好ましい。例えば、CADシステム(例えば、AUTOCAD、MICROSTATION、SOLIDWORKS、またはINTELLICAD)によって生成した画像は本発明に読み込まれて、ビルディングの床の意匠図を表示できる。このようにして、CAD画像で表わされた床に物理的に設置される電気/電子装置108の仮想表示をCAD画像内に置くことができる。従って、本発明によって電気/電子装置108の正確な表示を提供できる。
【0093】
図7Aは、ユーザーオペレーティング描画モジュール306に設けられる表示画面700の例を示している。表示モジュール302および描画モジュール306は、レイアウトおよび図形画面コントロールに関して類似点を共有する表示画面を備える。描画モジュール306は、グラフィカルエクスプローラペイン702、ライブラリイペイン704、プロパティペイン706、および主ペイン708を含む。表示画面700はまたメニュー710と、アイコン714を備えるツールバー712とを含む。主ペイン708はさまざまな電気/電子装置108を表わす図形アイコンを表示する。図7Bはライブラリペイン704の例を示している。
【0094】
図8A〜8Gは、電気/電子装置108のグループ化が本発明の好ましい実施形態に従って実行される段階が変化している間の表示画面700のペインの例を示している。
【0095】
図8Aに示すように、照明コントロールポイント(すなわちゾーン)を表わす、15の図形アイコン801は主ペイン708に加えられる。ゾーンを表わす15の図形アイコン801の各々は選択され、ライブラリペイン704から主ペイン708にドラッグされる。ライブラリペイン704を用いて、ユーザーは、監視および/または制御される特定のゾーンをグループとして識別できる。
【0096】
この例では、図8Bは主ペイン708を示し、ゾーン1がグループに加えられたことを図示している。これはユーザーがゾーン1の図形アイコンをクリックすることによって生じる。ゾーン1は、アイコンの色を例えばオレンジに変えることによって、グループに割り当てられたことが表示されることが好ましい。また図8Bに示すように、ユーザーがマウスポインタをゾーン2を表わすアイコンの上に置くと、アイコンは、この記号がグループに加えることができる正しいオブジェクトを表わすことを表示する色(例えば、緑)に変わる。また、ゾーンの名前および位置を含むダイアログボックス803が表示される。従って、描画モジュール306の主ペイン708でセレクタをアイコンの上を簡単に動かすことによって、ユーザーは、主ペイン708のアイコンが、ここに述べたように、グループ化を支援するオブジェクトを表わしているかどうかを決定できる。
【0097】
図8A〜8Gに示す例では、図8Cは、他のゾーンとは異なる色に見え、それによってゾーン1,2,3、6、および7がグループに加えられたことを表わす、ゾーン1,2,3、6、および7を有する主ペイン708を示している。また図8Cに示すように、ダイアログボックス802が表示され、ユーザーが項目をグループに加えるのを完了した後に、どの項目がグループに加えられたかを表示できる。ユーザーは、例えば、時間とともに必要に応じて、項目を加えたり、取り除いたりすることによって、グループ定義を変更できることが好ましい。図8Cに示す例では、ユーザーは、例えば、今後の参考のために、新しいグループの名前および記述をダイアログボックス802に記入する。
【0098】
図8Dは、「第1定義グループ」と呼ばれる、新しく定義したグループが生成された後の表示画面700のライブラリペイン704を示している。グループを生成した後に、グループは、今後使うために、例えば、グループに含まれる電気/電子装置を制御するために、ペイン704に表示されることが好ましい。図8Dに示す例では、グループアイコン804(ペイン704に表示される)は、新しく加えたグループを表示している。
【0099】
図8Eは、ユーザーが、「第2定義グループ」と呼ばれる、第2グループを定義している間の表示画面800を示している。図8Eに示す例では、第2グループはゾーン4、5,10、14、および15を含んでいる。ダイアログボックス802は、「第2定義グループ」に含まれるゾーンをユーザーに対して表示している。
【0100】
図8Fは、「第1定義グループ」および「第2定義グループ」が定義された後のライブラリペイン704を示している。図8Fに示すように、ライブラリペイン704は、新しく定義したグループの両方とも教示に従って使用できることを示している。図8Fに示す例では、グループアイコン805は第2定義グループを表わしている。
【0101】
図8Gは、ペイン604から主ペイン608にドラッグされた図形画面コントロール(すなわち、アイコン)を示している。図8Gに示す例では、グループセクション806は、ペイン604からドラッグされ、主ペイン608にドロップされた「第1定義グループ」および「第2定義グループ」を表わすアイコンを含んでいる。グループの仮想表現(すなわち、アイコン)をペイン604から主ペイン608にドラッグすることによって、ユーザーは、例えば、通信ネットワーク106(図1)を通じて、カスタムユーザーインタフェースによってオブジェクトのこれらのグループを制御できる。
【0102】
このようにして、本発明に従って、描画モジュール306は、ユーザーが、ほぼリアルタイムで、あるいは、例えば、特定のスケジュールに従って、またはある状態に応答して、電気/電子装置108のグループを制御するカスタムユーザーインタフェースを開発することを可能にする。ユーザーインタフェースを開発した後に、ここに述べたさまざまなモジュールを用いて、ユーザーインタフェースは、通信ネットワークを通じて、例えば、ウェブブラウザ表示画面で、ユーザーに提示されることが好ましい。
【0103】
図10は、本発明の好ましい実施形態に従って電気/電子装置108のグループを定義することに関連する段階を示す流れ図である。
【0104】
段階S102において、「生成グループ」モードに入るユーザーは、グループ生成機能に関連する今後の動作を表わす内部状態変数を設定する。本発明の好ましい実施形態では、内部配列構造は初期設定され、情報プロセッサ102によって使用されて、定義されるグループの内容および情報を格納する。生成グループモードを選択した後に、例えば主ペイン708で、コントロールポイントをクリックして、コントロールポイントをグループに加える。「生成グループ」モードが最初に選択されない場合には、電気/電子装置108を表わすアイコンまたは記号を選択すると、装置108に関連するプロパティを表示する。従って、段階S104において、システム100は、電気/電子装置108を表わすアイコンが主ペイン608に配置されたかどうかを決定し、配置されなかった場合は、プロセスは段階S106に進み、ユーザーが各自のアイコンを主ペイン608に配置するのを待つ。
【0105】
本発明の好ましい実施形態では、ユーザーインタフェースに関連するツールは、ハイパーテキスト転送プロトコル(「HTTP」)通信セッションを通じて、XMLを用いてウェブサービスによってデータベースに格納され、検索される。電気/電子装置グループ112を表わす図形アイコンは、データベースに圧縮形式で格納され、ランタイムモジュール308を経由して、例えばウェブブラウザ表示画面900で、ユーザーに表示される。描画モジュール306を経由するユーザーインタフェースの開発中に、図形アイコンは圧縮解除され、処理されて、グループ112を制御するために、対応するスクリプトファイルを加えることが好ましい。
【0106】
いったん電気/電子装置108(図10でコントロールポイントととして述べた)を表わすアイコンが主ペイン608に配置されると、ユーザーはアイコンを選択して、装置108を新しいグループに加える(段階S108)。この時点で、電気/電子装置108の識別子およびタイプは内部配列構造に格納され、項目が配列に加えられる前に、重複の有無の検査が実行される。さらに、電気/電子装置108を表わすアイコンは変色して、装置108がグループに加えられたことを表示する。また、画面上の同じ識別子およびタイプの他のインスタンスは変色して、それらがグループに含まれることを示す。例えば、ユーザーはゾーン(例えば、ゾーン1)を画面に10回ドロップすることが可能であり、それによって10個のゾーン1アイコンを定義し、表示する。ゾーン1アイコンが、例えば、それらをマウスまたは他のポインティング装置でクリックすることによって、選択される場合に、それらはグループに加えられる。アイコンは強調表示されて、それらがグループに対応付けられたことを表わす。本発明の好ましい実施形態では、図形アイコンおよびさまざまな編集ツールがスケーラブル・ベクトル・グラフィックスとして設けられる。スケーラブル・ベクトル・グラフィックスは、電気/電子装置108を制御し、さらに監視するために情報を処理し、表示するコマンドを送り出すプログラミングコードを含む。
【0107】
電気/電子装置108を表わすアイコンがグループに加えられた後に、追加装置108をグループに加えるべきかどうかを決定する(段階S110)。全ての装置108がグループに加えられなかった場合は、プロセスは段階S104に戻る。全ての装置108が加えられた場合は、プロセスは段階S112に進み、ユーザーは「完成グループ」モードに入って、グループを定義する。段階S112において、ユーザーが希望する全ての項目をグループに加えたことを表わす「完成グループ」信号を選択する。ユーザーは、グループに加えられた全ての電気/電子装置108のリストを提示されることが好ましく、ユーザーは個別項目をリストから取り除く機会を与えられる(段階S114)。段階S114において、ユーザーが不要な電気/電子装置108をグループから取り除くことを決定した場合は、プロセスは段階S116に進み、ユーザーは項目のリストを提示される。ユーザーは、特定の装置108を選択して、その装置をグループから取り除くことが好ましい。その後に、プロセスは段階S114に進み、ユーザーは、さらなる電気/電子装置108がグループから取り除かれるべきかどうかを決定する。段階S114において、いったんユーザーがグループの内容に満足すると、プロセスは段階S118に進み、ユーザーは、グループを記述し、制御するために、(上述のように)名前および記述を割り当てる機会を与えられる。段階S120において、新しいグループが今後の使用のためにデータベースに加えられ、段階S122でプロセスは終了する。
【0108】
このようにして、図10に示す段階の例に従って、ユーザーは電気/電子装置108をグループに加えることが可能であり、カスタムユーザーインタフェースによってグループを制御できる。新しいグループをデータベースに加える要求は、HTTP通信によるXMLウェブサービスを用いて、描画モジュール306から送り出される。全く問題が無い場合は、メッセージがデータベースから送信されて、すべてがうまく加えられたことを表示することが好ましい。何かエラーがある場合は、エラーを表示するメッセージがユーザーに送信される。
【0109】
本発明に従って、グループの生成は、さまざまな電気/電子装置108を表わす複数の図形にまたがる。上述のように、グループに加えられる項目は、グループ化され、かつ描画モジュール306の主ペイン708に配置される、電気/電子装置108を表わす図形から選択されることが好ましい。図形は、ユーザーがグループを生成し始めた後に開かれ、利用できることが好ましい。また、コントロールポイントは、シェード、照明器具、壁、および制御局を含むが、これに限定されない複数の論理およびハードウェアのタイプを制御できる。
【0110】
さらに、新しく生成したグループはアクセスされて、プログラミングのために設計モジュール302で使用できる。プログラミングコマンドを与えて、グループで動作させることによって、スペースまたは設備における電気/電子装置108のリアルタイム制御が行われる。

ランタイムモジュール
【0111】
図9は、ランタイムモジュール308によって電気/電子装置108のグループを制御するために設けられる、表示画面900の例を示している。図9に示す例では、表示画面900はウェブ・ブラウザ・ソフトウェア・アプリケーションに設けられて、ユーザーが、そこに表示される図形インタフェースによってシステムを制御することを可能にする。これは、例えば、描画モジュール306で定義したグループ(図8A〜8Gを参照して述べた)をデータベースに保管することによって達成され、このデータベースは、その後に、情報プロセッサ102によって参照されて、電気/電子装置の制御を可能にする。
【0112】
本発明の好ましい実施形態では、「第1定義グループ」および「第2定義グループ」を表わすアイコンは、例えば、マウス(または他のポインティング装置)セレクタがそれぞれのアイコンを横切ると、それぞれのグループに関する情報を提供する。例えば、図9に示すように、マウスセレクタがグループを表わすアイコンを横切る(または近くを通る)と、グループの名前およびグループの短い記述を含むダイアログボックス902が、グループ「第1定義グループ」を表わす図形アイコンの近くに自動的に設けられる。また図9に示すように、マウスセレクタをグループアイコンの上または近くを動かすことによって、グループに含まれるゾーンは、例えば色を変えることによって、異なって見える。このように、マウスセレクタをウェブブラウザ表示画面のグループアイコンの上を簡単に動かすことによって、ユーザーは、それぞれのグループと対応付けられる電気/電子装置108を知らされる。ユーザーは、グループに定義されたオブジェクトの全てに関係するオプションを利用するために、グループを表わすアイコンを選択する。
【0113】
従って、標準ウェブ・ブラウザ・ソフトウェアを用いて、ユーザーは、インターネットのような通信ネットワークを通じて、設計モジュール302で定義され、描画モジュール306にグループ化されたオブジェクトを遠隔制御できる。例えば、ユーザーは、標準ウェブ・ブラウザ・ソフトウェアを用いて、全ての階段照明、全ての屋外照明、全ての制御局装置、および分割可能スペースの全ての壁を制御できる。
【0114】
ウェブ・ブラウザ・ソフトウェア・アプリケーションに加えて、本発明は、ユーザーが、プッシュホンを用いて、オブジェクトのグループを制御することを可能にするように動作することが好ましい。例えば、ユーザーは電話番号のダイアルを回して、電話インタフェースを呼び出す。ユーザーはグループコードを入力し、記号「#」を押し、そしてアクションコードを入力して、電気/電子装置グループ112を監視および/または制御することが好ましい。このようにして、ユーザーは、ウェブ・ブラウザ・ソフトウェアを用いる計算装置を使用して、電気/電子装置グループ112を制御する必要がない。

システムの例
【0115】
本発明の特徴および利点に関して例を用いてさらに説明する。
【0116】
新しい会議センターがある市に建築中である。会議センターは、400,000平方フィートのスペースおよび30フィートの高い天井で設計されている。会議センターは、合計144,800平方フィートのスペースを有する、35の会議室を特徴として備えている。センターはまた、見本市、展示会、コンサート、講演、またはさまざまな市のイベントのような、さまざまなイベントに適応するために、飲食用カウンターおよび230,000平方フィートの大展示ホールを備えている。
【0117】
会議センターの建築中、数千の電気/電子装置108はさまざまなスペースにわたって設置される。例えば、数十列のライトは大展示ホールの天井に設置され、1つ以上のライトはゾーンと対応付けられる。従って、数千の位置的ゾーンが設置され、1つ以上の照明器具と対応付けられる。DMX器具、天井扇風機、日よけ、オーディオ装置などのような、他の電気/電子装置108もまたゾーンと対応付けられる。
【0118】
新しい会議センターに設置される電気/電子装置108は、遠隔制御およびアクセス用のハードウェアを備える。例えば、制御プロセッサ107、NIC109、および1つ以上の変換ボックス502が設けられて、電気/電子装置108との通信を可能にする。会議センターの数千の電気/電子装置108の多くは、個別ディジタルアドレスが装置108に割り当てられるように、ハードウェアを備える。
【0119】
本発明によって提供されるモジュールを用いて、ユーザーオペレーティング設計モジュール302は適切なユーザーの名前およびパスワードを提供し、会議センターのスペースの仮想表現をナビゲーションペイン602によって定義する。例えば、大展示ホール、飲食用カウンター、複数の会議室、複数の浴室、ロビー、階段の吹き抜けなどは設計モジュール302のナビゲーションペイン602を用いて定義される。ユーザーが会議センターについて定義したスペースに満足すると、ユーザーは電気/電子装置108の表現をさらに追加し、各装置を1つ以上のゾーンに対応付ける。
【0120】
その後、ユーザーは描画モジュール306にアクセスして、会議センターのゾーンのグループを制御するユーザーインタフェースを定義する。ペイン702を用いて、ユーザーは大展示ホールを選択し、JPEGとしてフォーマットした大展示ホールの電子意匠図を描画モジュール306に取り込む。ペイン704を用いて、ユーザーは、大展示ホールに設置した1つ以上の装置108を表わす特定のゾーンを主ペイン708へドラッグする。ゾーンは、主ペイン708に、ゾーンが位置する大展示ホールの場所を表わすJPEG画像の関連する部分に配置される。このようにして、大展示ホールおよび本発明に従ってグループ化されるゾーンの正確な表現が提供される。
【0121】
大展示ホールが演奏に使用される場合に、ユーザーによって定義されるゾーンのグループの1つは舞台の上に置かれるライトを制御する。マウスを用いて、ユーザーは、舞台が設置される場所の真上に置かれる主ペイン708のゾーンを選択する。ゾーンを選択した後に、ユーザーは定義ゾーンを特定の名前「舞台ライトグループ」を付けて保管する。次に、ライトの第2グループは、舞台の場所の上に位置しないライトに対応付けられるゾーンの全てについて、ユーザーによって定義される。マウスを用いて、ユーザーはこの場所の各ゾーンを選択して、ゾーンを第2グループに含め、第2グループを名前「舞台外のライトグループ」を付けて保管する。舞台ライトグループおよび舞台外のライトグループのゾーンの全てを含む第3グループは、ユーザーによって定義される。ユーザーは、この第3グループを名前「大展示ホールの全ライトグループ」を付けて保管する。
【0122】
3つのグループを定義した後に、ユーザーは本発明のシステムに指示を与えて、ウェブサイトに提供され、かつ情報プロセッサ102によってアクセスできるデータベースと通信するよう動作する、インタフェースとしてグループを提供させる。ウェブサイトのオペレータがインタフェースを使用して、ゾーンのグループを操作するとき、インタフェースは、データベースにほぼリアルタイムでアクセスすることを可能にする。ユーザーが新しいユーザーインタフェースをコンパイルするのを完了した後に、インタフェースは情報プロセッサ102に格納され、標準HTTP通信セッションを経由してアクセス可能である。
【0123】
会議センターの建築が完成した時点で、会議センターの大展示ホールのオープニングを祝賀する演奏が行われる。本発明に従って開発したユーザーインタフェースのオペレータは、情報プロセッサ102との通信セッションを確立し、標準ウェブ・ブラウザ・ソフトウェア・アプリケーションを用いて、本発明によって前に定義した照明ゾーンのグループを制御する。演奏に先だって、大展示ホールのライトはすべて、大展示ホールの全照明能力に対して70%の輝度で点灯される。
【0124】
大展示ホールの全ライトグループを用いて、オペレータは演奏の直前にグループに定義したライトを0%の輝度に下げる。その後に、オペレータは舞台ライトグループを選択し、このグループで舞台を照明する。舞台外のライトグループを選択して、オペレータはこのグループに対応する照明器具の電源を入れて、ライトを10%の輝度で点灯する。これは舞台の外の場所にいくらかの明るさを与えて、例えば、事故を防止すると同時に、明るさの十分なコントラストを舞台と大展示ホールの残りの部分との間に与える。
【0125】
演奏終了後に、オペレータは舞台ライトグループを選択して、このグループのライトの輝度を下げ、舞台外のライトグループを選択して、このグループに対応するライトの輝度を上げる。このようにして、オペレータは、演奏に先立つ大展示ホールの輝度を回復できる。
【0126】
前の例は、上述のように、照明器具、および照明器具が対応付けられるゾーンのグループに関係するけれども、本発明は多くの他の用途に適用できる。スケジュールモジュール310を用いて、本発明に従って定義した電気/電子装置108のグループは、特定の時間に電源を入れたり、切ったりするようにスケジュールされる。例えば、金曜日の午後5時に、ライトのグループは、予想人数が少ない場所の電源を切る。さらに、HVACシステムに対応付けたゾーンのグループも、金曜日の午後5時に電源を切るようにスケジュールされる。このようにして、夏の空調装置および/または冬の暖房装置は、予想人数が時刻、曜日、週などに応じて変化する場所で調整することができる。
【0127】
さらに、セキュリティモジュール312を用いて、許可されたユーザーは、本発明によってさまざまなモジュールおよびインターネット対応インタフェースへの個別アクセスを可能にするように定義される。このようにして、許可されないユーザーが、例えば、ライトまたは他の電気/電子装置108を制御するために、モジュールおよび/またはインターネット対応インタフェースへ再びアクセスしようと試みる場合は、セキュリティモジュール312はアクセスを阻止する。

結論
【0128】
このようにして、本発明は、電気/電子装置108のグループを制御するカスタムインタフェースを開発する便利なツールを提供する。上で述べたように、互いに遠く離れて設置されるか、または種々様々な機能を実行する電気/電子装置108は、共に動作する(または動作の変更を防止するためにロックする)ようにグループ化される。
【0129】
ライトの多くの段および列を備える新しい展示ホールについての上の例では、本発明は、電気/電子装置のグループを定義し、制御する分かりやすいインタフェースを提供することによって、先行技術のシステムの問題を解決する。ゾーン、器具または他の電気/電子装置を表わすアイコンを表示画面の一部(例えば、主ペイン608)にドラッグして、ユーザーは、アイコンを一回クリックして、それらをグループに簡単に加えることができる。さらに、便利なカラーコーディングが、電気/電子装置108の状態(例えば、グループ化されている、またはグループ化可能である)をユーザーに知らせるために提供される。従って、本発明によって提供されるユーザーインタフェースは、ユーザーが、セレクタ(例えば、マウスポインタ)をグループを表わすアイコンの上を移動させて、グループについて名前、記述、および関連する装置108のような、情報を明らかにすることによって、グループを容易に素早く識別することを可能にする。従って、本発明は、電気/電子装置108のグループを定義し、監視し、そして制御するのに関連して、かなりの時間およびコストを節約する。
【0130】
本発明がその特定の実施形態に関して説明されたけれども、多くの他の変形例と変更態様、および他の用途が当業者には明らかである。従って本発明は本明細書の特定の開示によって限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】電気/電子装置のグループを監視し、制御するためにユーザーインタフェースを開発する、本発明の実施形態を示すハードウェアの構成の例を示す。
【図2】図1の情報プロセッサと関連する機能部材を示す。
【図3】電気/電子装置グループの遠隔監視および制御を可能にする機能を備える、1つ以上のソフトウェアモジュールを示すブロック図である。
【図4】ソフトウェア設計モジュールによって与えられる、ホテルの会議場の仮想表現を示す表示画面の例を示す。
【図5】電気/電子装置のグループを監視し、制御する制御プロセッサおよびネットワークインタフェースを含む、マルチプロセッサネットワークの例を示す図である。
【図6A】本発明の好ましい実施形態に従ってソフトウェア設計モジュールを動作させるユーザーに提供される表示画面の例を示す。
【図6B】ソフトウェア設計モジュールによって与えられる、表示画面に加えられた複数のスペースを示す表示画面のナビゲーションペインの例を示す。
【図7A】本発明の好ましい実施形態に従ってソフトウェア描画モジュールを動作させるユーザーに提供される表示画面の例を示す。
【図7B】図7Aの描画モジュールの表示画面のライブラリペインの例を示す。
【図8A】電気/電子装置のグループ化が本発明の好ましい実施形態に従って実行される段階が変化している間の表示画面のペインの例を示す。
【図8B】電気/電子装置のグループ化が本発明の好ましい実施形態に従って実行される段階が変化している間の表示画面のペインの例を示す。
【図8C】電気/電子装置のグループ化が本発明の好ましい実施形態に従って実行される段階が変化している間の表示画面のペインの例を示す。
【図8D】電気/電子装置のグループ化が本発明の好ましい実施形態に従って実行される段階が変化している間の表示画面のペインの例を示す。
【図8E】電気/電子装置のグループ化が本発明の好ましい実施形態に従って実行される段階が変化している間の表示画面のペインの例を示す。
【図8F】電気/電子装置のグループ化が本発明の好ましい実施形態に従って実行される段階が変化している間の表示画面のペインの例を示す。
【図8G】電気/電子装置のグループ化が本発明の好ましい実施形態に従って実行される段階が変化している間の表示画面のペインの例を示す。
【図9】ランタイムソフトウェアモジュールによってほぼリアルタイムで電気/電子装置のグループを制御するために設けられる表示画面の例を示す。
【図10】本発明の好ましい実施形態に従って電気/電子装置のグループを定義することに関連する段階を示す流れ図である。
【符号の説明】
【0132】
100 システム
102 情報プロセッサ
104 ワークステーション
106 通信ネットワーク
107 制御プロセッサ
108 電気/電子装置
108A 電気/電子装置
108B 電気/電子装置
108C 電気/電子装置
109 ネットワークインタフェース
110 電源盤
112 電気/電子装置グループ
202 中央処理装置
204 読出し専用記憶素子
206 ランダムアクセス記憶素子
210 記憶装置
212 入力装置
214 表示装置
300 システム
302 設計モジュール
304 制御モジュール
306 描画モジュール
308 ランタイムモジュール
310 スケジュールモジュール
312 セキュリティモジュール
400 表示画面
500 多重プロセッサネットワーク
502 変換器ボックス
600 表示画面
602 ナビゲーションペイン
604 ツールボックスペイン
606 プロパティペイン
608 主ペイン
610 メニュー
612 ツールバー
614 アイコン
700 表示画面
702 グラフィカルエクスプローラペイン
704 ライブラリイペイン
706 プロパティペイン
708 主ペイン
710 メニュー
712 ツールバー
714 アイコン
800 表示画面
801 図形アイコン
802 ダイアログボックス
803 ダイアログボックス
804 グループアイコン
805 グループアイコン
806 グループセクション
900 ウェブブラウザ表示画面
902 ダイアログボックス
S102 段階
S104 段階
S106 段階
S108 段階
S110 段階
S112 段階
S114 段階
S116 段階
S118 段階
S120 段階
S122 段階

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置を少なくとも1つの装置グループとして制御するために、複数の電気装置を図形でグループ化するシステムであって、
複数の図形オブジェクトを格納するように動作する情報プロセッサであって、前記図形オブジェクトの各々は前記複数の電気装置のそれぞれを表わし、前記それぞれの電気装置を電気的に制御するように動作する情報プロセッサと、
前記複数の図形オブジェクトを表示するように動作し、前記図形オブジェクトの少なくとも1つのユーザーによる選択に応答して、前記少なくとも1つの装置グループを定義する描画モジュールと、
前記少なくとも1つの装置グループを定義する前記ユーザーによる選択に応答して、前記少なくとも1つの装置グループを電気的に制御するように動作するランタイムモジュールとを備えるシステム。
【請求項2】
少なくとも1つの装置がゾーンを備える請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
各図形オブジェクトがゾーンを表わし、前記ゾーンは少なくとも1つの装置を備え、さらに少なくとも1つの装置グループが少なくとも1つのゾーンを備える請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
描画モジュールが、少なくとも1つの図形オブジェクトの外観を変更して、前記少なくとも1つの図形オブジェクトによって表わされる、少なくとも1つの装置が装置グループに含まれることを表示するように動作する請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
ランタイムモジュールが、少なくとも1つの個別装置を制御する少なくとも1つの選択した図形オブジェクトの各々の機能として、装置グループを制御するようにさらに動作する請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
描画モジュールが、ナビゲーションペイン、ツールボックスペイン、プロパティペイン、および主ペインの少なくとも1つを表示するようにさらに動作する請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
定義済みのスケジュールによって装置グループを制御するように動作するスケジューリングモジュールをさらに備える請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
少なくとも2つの装置から成るグループを図形で制御するユーザーインタフェースを開発するシステムであって、
情報プロセッサによって提供され、物理的位置と、前記物理的位置に設置した前記少なくとも2つの装置とを表わすように動作する設計モジュールと、
前記情報プロセッサによって提供され、前記少なくとも2つの装置を前記グループと論理的に対応付けるように動作する描画モジュールであって、少なくとも1つのコマンドが前記グループと対応付けられ、さらに前記少なくとも2つの装置は前記コマンドに応答して少なくとも1つの個別機能を実行する描画モジュールと、
前記設計モジュールおよび前記描画モジュールの少なくとも1つによって提供される情報から前記ユーザーインタフェースを生成するように動作し、さらに前記ユーザーインタフェースを表示装置に設けるように動作するランタイムモジュールであって、前記ユーザーインタフェースは前記グループを前記情報プロセッサによって制御するように動作するランタイムモジュールとを備えるシステム。
【請求項9】
少なくとも2つの装置の1方が電気装置であり、前記少なくとも2つの装置の他方が電子装置である請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
少なくとも2つの装置がゾーンを表わす請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
設計モジュールおよび描画モジュールの少なくとも1つが、ナビゲーションペイン、ツールボックスペイン、プロパティペイン、および主ペインの少なくとも1つを含む請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
描画モジュールが、少なくとも2つの装置の特性をツールボックスペインに表示するようにさらに動作する請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
描画モジュールが、少なくとも2つの装置の図形表現を主ペインに表示するようにさらに動作する請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
描画モジュールが、図形表現をグループと対応付けるようにさらに動作する請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
情報プロセッサが、グループの表現を主ペインに表示する請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
情報プロセッサから伝送されたコマンドを少なくとも2つの装置の少なくとも1つに転送するように動作する、制御プロセッサを備える請求項8に記載のシステム。
【請求項17】
ユーザーインタフェースを表示するように動作し、ユーザーによって行われる選択に応答して、コマンドを前記ユーザーインタフェースから情報プロセッサへ伝送するようにさらに動作するワークステーションをさらに備える請求項8に記載のシステム。
【請求項18】
少なくとも2つの装置の少なくとも1つに対して優先順位を設定するように動作する制御モジュールをさらに備える請求項8に記載のシステム。
【請求項19】
コマンドを定義済みのスケジュールによって発行するように動作するスケジュールモジュールをさらに備える請求項8に記載のシステム。
【請求項20】
ユーザーインタフェースが、少なくとも2つの装置をグループと対応付けて表示する請求項8に記載のシステム。
【請求項21】
装置を少なくとも1つの装置グループとして制御するために、複数の電気装置を図形でグループ化する方法であって、
複数の図形オブジェクトを情報プロセッサのメモリーに格納する段階であって、前記図形オブジェクトの各々は前記複数の電気装置のそれぞれを表わし、前記情報プロセッサは前記電気装置を電気的に制御するように動作する段階と、
前記複数の図形オブジェクトを表示する段階と、
前記図形オブジェクトの少なくとも1つのユーザーによる選択に応答して、前記少なくとも1つの装置グループを定義する段階と、
前記少なくとも1つの装置グループを定義する前記ユーザーによる選択に応答して、前記少なくとも1つの装置グループを制御する段階とを含む方法。
【請求項22】
少なくとも1つの装置がゾーンを備える請求項21に記載の方法。
【請求項23】
各図形オブジェクトがゾーンを表わし、前記ゾーンは少なくとも1つの装置を備え、さらに少なくとも1つの装置グループが少なくとも1つのゾーンを備える請求項21に記載の方法。
【請求項24】
少なくとも1つの図形オブジェクトの外観を変更して、前記少なくとも1つの図形オブジェクトによって表わされる、少なくとも1つの装置が装置グループに含まれることを表示する段階をさらに含む請求項21に記載の方法。
【請求項25】
ナビゲーションペイン、ツールボックスペイン、プロパティペイン、および主ペインの少なくとも1つを表示する段階をさらに含む請求項21に記載の方法。
【請求項26】
定義済みのスケジュールによって装置グループを制御する段階をさらに含む請求項21に記載の方法。
【請求項27】
少なくとも2つの装置から成るグループを図形で制御するユーザーインタフェースを設ける方法であって、
物理的位置を表示装置に図形で表わし、前記少なくとも2つの装置を前記物理的位置に図形で表わす段階と、
前記少なくとも2つの装置を前記グループと対応付ける段階と、
コマンドを前記グループに発行するように機能するユーザーインタフェースを設ける段階であって、前記少なくとも2つの装置は前記コマンドに従って少なくとも1つの個別機能を実行する段階とを含む方法。
【請求項28】
少なくとも2つの装置の1方が電気装置であり、前記少なくとも2つの装置の他方が電子装置である請求項27に記載の方法。
【請求項29】
少なくとも2つの装置がゾーンを表わす請求項27に記載の方法。
【請求項30】
ナビゲーションペイン、ツールボックスペイン、プロパティペイン、および主ペインの少なくとも1つを表示する段階をさらに含む請求項27に記載の方法。
【請求項31】
少なくとも2つの装置の特性をツールボックスペインに表示する段階をさらに含む請求項30に記載の方法。
【請求項32】
少なくとも2つの装置の図形表現を主ペインに表示する段階をさらに含む請求項30に記載の方法。
【請求項33】
図形表現をグループと対応付ける段階をさらに含む請求項32に記載の方法。
【請求項34】
グループの表現を主ペインに表示する段階をさらに含む請求項30に記載の方法。
【請求項35】
コマンドを少なくとも2つの装置の少なくとも1つに転送する段階をさらに含む請求項27に記載の方法。
【請求項36】
ユーザーインタフェースを通信ネットワークを通じて表示する段階をさらに含む請求項27に記載の方法。
【請求項37】
通信ネットワークがインターネットである請求項36に記載の方法。
【請求項38】
少なくとも2つの装置の少なくとも1つに対して優先順位を定義する段階をさらに含む請求項27に記載の方法。
【請求項39】
コマンドを定義済みのスケジュールによって発行する段階をさらに含む請求項27に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図8G】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2008−509478(P2008−509478A)
【公表日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−524967(P2007−524967)
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【国際出願番号】PCT/US2005/027644
【国際公開番号】WO2006/017613
【国際公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【出願人】(592161833)ルートロン エレクトロニクス カンパニー インコーポレイテッド (29)
【氏名又は名称原語表記】LUTRONELECTRONICS COMPANY INCORPORATED
【Fターム(参考)】