説明

電源回路及び電源装置

【課題】電池からの電力を交流電力として電動作業機に供給するときに電動作業機を使用できる時間が長い電源回路及び電源装置を提供する。
【解決手段】複数の電池それぞれと接続される複数の接続手段と、前記複数の電池の少なくともいずれか1つから出力される電圧を昇圧する昇圧手段と、前記昇圧手段によって昇圧された前記電圧を交流に変換する変換手段と、前記変換手段が変換した交流電圧を電動作業機に出力するための出力手段と、前記複数の接続手段にそれぞれ接続された前記複数の電池間の出力電圧の差によって生じる電流の逆流を防止する1以上の逆流防止手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源回路及び電源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記の電源装置として、例えば、特許文献1には、箱状の収納ケースに、交流駆動式の電動工具が取り付けられた電動工具付き収納ケースであって、前記収納ケースは、電力を蓄える蓄電部と、前記蓄電部に蓄えられた電力を交流として前記電動工具に供給するべく当該電動工具に接続された交流供給部とを収納する構成であることを特徴とする電動工具付き収納ケースが開示されている。このような電源装置では、蓄電部からの電力を交流電力に変換して電動作業機に供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−15032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の電源装置は複数の電池を用いたものではないので、電動工具等の電動作業機を使用できる時間が短い場合があった。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、電池からの電力を交流電力として電動作業機に供給するときに電動作業機を使用できる時間が長い電源回路及び電源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る電源回路は、
複数の電池それぞれと接続される複数の接続手段と、
前記複数の電池の少なくともいずれか1つから出力される電圧を昇圧する昇圧手段と、
前記昇圧手段によって昇圧された前記電圧を交流に変換する変換手段と、
前記変換手段が変換した交流電圧を電動作業機に出力するための出力手段と、
前記複数の接続手段にそれぞれ接続された前記複数の電池間の出力電圧の差によって生じる電流の逆流を防止する1以上の逆流防止手段と、
を備える。
【0007】
また、前記逆流防止手段は、ダイオードを含んでもよい。
【0008】
また、前記複数の電池は、それぞれ、並列に接続されてもよい。
【0009】
また、前記電源回路は、前記複数の電池毎に電池が使用できない旨を報知するための報知手段をさらに備え、
前記複数の電池のうちの所定の基準を満たさない前記電池を特定し、特定した前記電池について、前記報知手段に前記電池が使用できない旨を報知させてもよい。
【0010】
本発明の第2の観点に係る電源装置は、
上記電源回路を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、電池からの電力を交流電力として電動作業機に供給するときに電動作業機を使用できる時間が長い電源回路及び電源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る電源回路等の回路構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電源装置等の外観を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る電源回路の制御部が行う電源制御処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施形態に係る電源装置を、図面を参照して説明する。なお、本発明は下記の説明及び図面によって限定されるものではない。下記の説明及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。また、以下の説明では、本発明の理解を容易にするために、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略する。
【0014】
以下、本発明の一実施形態に係る電源回路、電源装置等を図1乃至図3に沿って説明する。
【0015】
まず、図1を参照して、本実施家形態に係る電源装置1が備える電源回路103の回路構成等を説明する。なお、下記での接続は、電気的な接続をいう。また、下記でのHigh信号とは、所定の閾値を超える(又は以上の)電圧値の信号であり、下記でのLow信号とは所定の閾値以下(又は未満)の電圧値の信号である。なお、閾値は後述の各信号について同じであってもよいし、異なっても良い。
【0016】
電源回路103には、電池101及び電池102が接続される。電源回路103には、電動作業機104も接続される。電源回路103は、電池101及び電池102によって印加される電圧を昇圧する。また、電源回路103は、昇圧した電圧を交流電圧に変換し、変換した交流電圧を電動作業機104に印加する。電動作業機104は、交流電力用の装置である。電動作業機104は、モータ104aを内蔵し、電源回路103によって印加される電圧(電源回路103によって供給される電力)に基づいて(図示しない手段によって、適宜交流電圧等は直流電圧等に変換される。)、モータ104aは駆動する。電動作業機104は、ブラシレスモータ等を有する電動工具(電動ドリル、グラインダ等)等である。
【0017】
電池101及び電池102は、ここでは、電池パックである。
【0018】
電池101は、複数の素電池101aと、過電流検出抵抗101bと、保護回路101cと、正極端子(+)と、負極端子(−)と、制御信号出力端子(LD)と、を備える。
【0019】
複数の素電池101aは、直列に接続される。素電池101aは、ここでは、リチウムイオン電池である。直列に接続された複数の素電池101aの正極側は、正極端子(+)に接続される。また、負極側は、過電流検出抵抗101bの一端に接続される。過電流検出抵抗101bの他端は、負極端子(−)に接続される。過電流検出抵抗101bは、素電池101aが供給する電流を検出するためのものである。
【0020】
保護回路101cは、素電池101a、過電流検出抵抗101b等に接続され、素電池101aの電圧を検出するとともに、素電池101aが供給する電流を過電流検出抵抗101bによって検出する。また、保護回路101bは、制御信号出力端子(LD)にも接続される。保護回路101cは、検出した、素電池101aの電圧、素電池101aが供給する電流等が異常であるかを判別し、異常であって場合に制御信号出力端子(LD)を介して電池101の外部に制御信号(過放電・過電流信号)を出力する。なお、この制御信号は、例えば、電池101において過放電又は過電流の少なくともいずれかが生じた場合に出力されるHigh信号である。
【0021】
電池102は、複数の素電池102aと、過電流検出抵抗102bと、保護回路102cと、正極端子(+)と、負極端子(−)と、制御信号出力端子(LD)と、を備える。電池102は、電池101と同様の構成を有するので、説明を省略する。
【0022】
次に、電源装置1内の電源回路103の回路構成について説明する。
【0023】
電源回路103は、正極側端子(+)151と、負極側端子(−)155と、を備える。これらは、それぞれ、電池101の、正極端子(+)と、負極端子(−)と、に接続される。これによって、電源回路103に電池101が接続される。また、電源回路103は、制御信号入力端子(LD)156を備える。制御信号入力端子(LD)156は、電池101が電源装置1に取り付けられると、電池101の制御信号出力端子(LD)と、接続する。
【0024】
電源回路103は、正極側端子(+)152と、負極側端子(−)153と、を備える。これらは、それぞれ、電池102の、正極端子(+)と、負極端子(−)と、に接続される。これによって、電源回路103に電池102が接続される。また、電源回路103は、制御信号入力端子(LD)154を備える。制御信号入力端子(LD)154は、電池102が電源装置1に取り付けられると、電池102の制御信号出力端子(LD)と、接続する。
【0025】
本実施形態では、少なくとも正極側端子(+)151と負極側端子(−)155とが、電池101と接続される第1接続部を構成する。少なくとも正極側端子(+)152と負極側端子(−)153とが、電池102と接続される第2接続部を構成する。
【0026】
電池101と電池102とは、並列に電源回路103に接続される。電池101及び電池102が電源回路103に接続されると、電池101及び/又は電池102から電源回路103に電力が供給される。ここで、電池101の電池電圧(出力電圧)と電圧102の電池電圧(出力電圧)とが同じ場合には、電池101及び電池102から電源回路103に電力が供給される。電池101の電池電圧と電圧102の電池電圧とが異なる場合には、電池101と電池102とのうちの電池電圧が高い方の電池(電池101又は電池102)から電源回路103に電力が供給される。本明細書では、電池101及び/又は電池102といった場合、適宜、電池101の電池電圧と電圧102の電池電圧とが同じ場合に電池101及び電池102を意味し、電池101の電池電圧と電圧102の電池電圧とが異なる場合に電池101と電池102とのうちの電池電圧が高い方の電池を意味するものとする。
【0027】
電源回路103は、正極側配線L1、負極側配線L2等の配線を備え、電源回路103を構成する要素は、これらの配線に適宜接続されるか、これらの配線の途中に配置される。正極側配線L1は、電池101の正極端子(+)及び電池102の正極端子(+)に接続される配線であり、正極側端子(+)151及び正極側端子(+)152に接続される。負極側配線L2は、電池101の負極端子(−)及び電池102の負極端子(−)に接続される配線であり、負極側端子(−)153及び負極側端子(−)155に接続される。
【0028】
正極側配線L1は、ノードN1で分岐しており、分岐している二つの正極側配線L1は、正極側端子(+)151と正極側端子(+)152とにそれぞれ接続される。また、負極側配線L2は、ノードN2で分岐しており、分岐している二つの負極側配線L2は、負極側端子(−)153と負極側端子(−)155とにそれぞれ接続される。
【0029】
正極側配線L1と負極側配線L2とを介して、電池101及び/又は電池102から電動作業機104に電力が供給される。なお、上記の構成で示したように、電池101と電池102とは、並列に電源回路103に接続されることになる。
【0030】
電源回路103は、レギュレータ108と、コンデンサ109と、コンデンサ110と、ダイオード142と、ダイオード143と、を備える。電池101及び電池102が電源回路103に接続されると、電池101及び/又は電池102からレギュレータ108に電力が供給される。レギュレータ108は、この供給される電力に基づいて、所定の定電圧Vcc(ここでは、5V)を生成し、電源回路103の所定の要素(制御部126等)に出力する。
【0031】
レギュレータ108は、ダイオード142及びダイオード143を介して正極側配線L1に接続されるとともに、負極側配線L2にも接続される。ダイオード142及びダイオード143は、電池101と電池102との出力電圧が異なったときに、電池電圧の高い電池から電池電圧の低い電池に電流が逆流しないような方向で接続される。これによって、ダイオード142及びダイオード143は、電流の逆流を防止する。
【0032】
レギュレータ108は、制御部126にも接続される。レギュレータ108は、上述のように、電池101及び/又は電池102から入力される入力電圧を前記の定電圧Vccに変換し、制御部126に出力する。なお、レギュレータ108は、電源回路103内の他の要素にも、適宜、定電圧Vcc出力する。
【0033】
コンデンサ109とコンデンサ110とは、それぞれ、一端がレギュレータ108に接続され、他端が負極側配線L2に接続される。コンデンサ109とコンデンサ110とは、それぞれ、レギュレータ108に印加される電圧(入力電圧)及びレギュレータ108が出力する定電圧Vccを平滑化するためのものである。
【0034】
本実施形態では、レギュレータ108と、コンデンサ109と、コンデンサ110と、によって、電池101及び/又は電池102から印加される電圧に基づいて定電圧を出力する定電圧電源が構成される。上記のように、電池101及び電池102が電源回路103に接続されると(なお、接続されるのは、どちらか一方の電池でも良い。動作原理は上記同様)、まず、レギュレータ108(つまり、定電圧電電源)は定電圧Vccを制御部126等に印加する(その後、電圧の印加は継続される。)。制御部126は、定電圧Vccが印加されると、動作を開始する。
【0035】
電源回路103は、さらに、FET(Field effect transistor)130と、抵抗132と、抵抗134と、FET136と、を備える。FET130は、pチャネル型のパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、FET136はnチャネル型のパワーMOSFETである。
【0036】
FET130は、正極側配線L1(ノードN1で分岐している、正極端子151(+)側の正極側配線L1)の途中に配置され、ソース及びドレインが、正極側配線L1に、ソース側が正極端子151側になるように接続されている。FET130のゲートとソースとには、抵抗132が接続されている。FET130のゲートは、さらに抵抗134の一端に接続されている。抵抗134の他端は、FET136のドレインに接続されている。FET136のソースは、負極側配線L2に接続されている。FET136のゲートは、制御部126に接続されている。
【0037】
FET136のゲートには、制御部126から制御信号(High信号)が供給される。FET136のゲートに制御信号が供給されるとFET136はONする。これによって、FET136のソース−ドレイン間に電流が流れる。電流が流れると、FET130のゲートが負極側配線L2と接続され、Low信号が供給されるため、FET130がONする。これによって、正極側配線L1が導通し、電池101から電動作業機104への電力の供給が可能になる。また、FET136のゲートに、制御部126から制御信号(Low信号)が供給されると、FET136はOFFしFET130もOFFし、結果的に正極側配線L1が非導通となり、電池101から電動作業機104への電力の供給が出来なくなる。
【0038】
本実施形態では、FET130と、抵抗132と、抵抗134と、FET136と、によって、電池101からの電力の供給、非供給を切り替える、電池101に対応した第1スイッチ部が構成される。
【0039】
電源回路103は、さらに、FET131と、抵抗133と、抵抗135と、FET137と、を備える。FET131は、pチャネル型のパワーMOSFET、FET137はnチャネル型のパワーMOSFETである。
【0040】
FET131は、正極側配線L1(ノードN1で分岐している、正極端子(+)152側の正極側配線L1)の途中に配置され、ソース及びドレインが、正極側配線L1に、ソース側が正極端子152側になるように接続されている。FET131のゲートとソースとには、抵抗133が接続されている。FET131のゲートは、さらに抵抗135の一端に接続されている。抵抗135の他端は、FET137のドレインに接続されている。FET137のソースは、負極側配線L2に接続されている。FET137のゲートは、制御部126に接続されている。
【0041】
FET137のゲートには、制御部126から制御信号(High信号)が供給される。FET137のゲートに制御信号が供給されるとFET137はONする。これによって、FET137のソース−ドレイン間に電流が流れる。電流が流れると、FET131のゲートが負極側配線L2と接続され、Low信号が供給されるため、FET131がONする。これによって、正極側配線L1が導通し、電池102から電動作業機104への電力の供給が可能になる。また、FET137のゲートに、制御部126から制御信号(Low信号)が供給されると、FET137はOFFしてFET131もOFFし、結果的に正極側配線L1が非導通となり、電池102から電動作業機104への電力の供給が出来なくなる。
【0042】
本実施形態では、FET131と、抵抗133と、抵抗135と、FET137と、によって、電池102からの電力の供給、非供給を切り替える、電池102に対応した第2スイッチ部が構成される。
【0043】
電源回路103は、さらに、ダイオード106と、ダイオード107と、抵抗138と、抵抗139と、抵抗140と、抵抗141とを備える。
【0044】
正極側配線L1(ノードN1で分岐している、正極端子(+)151側の正極側配線L1)の途中には、ダイオード106が配置される。正極側配線L1(ノードN1で分岐している、正極端子(+)152側の正極側配線L1)の途中には、ダイオード107が配置される。ダイオード106及びダイオード107は、電池101と電池102との電池電圧が異なったときに、電池電圧の高い電池から電池電圧の低い電池に電流が逆流しないような方向で正極側配線L1に接続される。これによって、ダイオード106及びダイオード107は、電流の逆流を防止する。本実施形態では、ダイオード106及びダイオード107はそれぞれ、電流の逆流を防止する逆流防止部が構成する。
【0045】
正極側配線L1(ノードN1で分岐している、正極端子(+)151側の正極側配線L1であって、特にダイオード106とFET130との間)と、負極側配線L2とには、抵抗138及び139が接続される。抵抗138と抵抗139とは直列に接続され、両者の間(両者を接続するノード)には制御部126が接続される。電池101の出力電圧は、抵抗138と抵抗139とによって分圧されて、分圧後の電圧は、電気信号(第1分圧信号)として制御部126に入力される。第1分圧信号によって、電池101の出力電圧が分かる。本実施形態では、抵抗138と抵抗139とが、電池101の出力電圧を検出するための第1検出部になる。
【0046】
正極側配線L1(ノードN1で分岐している、負極端子(−)152側の正極側配線L1であって、特にダイオード107とFET131との間)と、負極側配線L2とには、抵抗140及び141が接続される。抵抗140と抵抗141とは直列に接続され、両者の間(両者を接続するノード)には制御部126が接続される。電池102の出力電圧は、抵抗140と抵抗141とによって分圧されて、分圧後の電圧は、電気信号(第2分圧信号)として制御部126に入力される。第2分圧信号によって、電池102の出力電圧が分かる。本実施形態では、抵抗140と抵抗141とが、電池102の出力電圧を検出するための第2検出部になる。
【0047】
電源回路103は、さらに、インダクタ124と、ダイオード114と、FET115と、コンデンサ116と、抵抗117と、抵抗118と、を備える。インダクタ124と、ダイオード114と、FET115と、コンデンサ116と、は、入力電圧を昇圧する昇圧部であり、抵抗117と、抵抗118と、は、昇圧した電圧を検出するための昇圧電圧検出部になる。
【0048】
インダクタ124は、正極側配線L1の途中に配置され、一端がノードN1に接続され、他端がダイオード114に接続される。ダイオード114は、正極側配線L1の途中に配置されるとともに、一端がインダクタ124とFET115のドレインとに接続される。ダイオード114の他端は、コンデンサ116の一端と接続されるとともに、後述の交流変換部160に接続される。
【0049】
FET115は、ソースが負極側配線L2に接続され、ゲートが制御部126に接続され、ドレインが正極側配線L1(インダクタ124及びダイオード114)に接続される。コンデンサ160は、正極側配線L1と負極側配線L2とに接続される。コンデンサ160は、ダイオード114を介して、FET115の後段(電池101等側から見た場合)に位置する。
【0050】
FET115は、ここでは、nチャネル型のパワーMOSFETである。制御部126からFET115のゲートにHigh信号が供給されると、FET115はONし、FET115のソース−ドレイン間に電流が流れ、FET115bのゲートにLow信号が供給されると、FET115はOFFし、FET115のソース−ドレイン間に電流が流れない。
【0051】
インダクタ124はFET115のON・OFFが切り替わることによりフライバック効果を起こす。フライバック効果が起こることによって、インダクタ124の端子間電圧は上昇する。これによって、昇圧部への入力電圧(電池101及び/又は電池102からの入力電圧)が昇圧され、所定の電圧値の電圧が生成される。
【0052】
ダイオード114は、インダクタ124等によって生成された電圧(昇圧した電圧)を整流する。コンデンサ116は、ダイオード114が整流した電圧を平滑化する。
【0053】
以上のような構成によって、昇圧部は、入力電圧を昇圧し、昇圧した電圧を昇圧電圧として後述の交流変換部160に出力する。
【0054】
正極側配線L1と、負極側配線L2とには、抵抗117及び118が接続される。抵抗117と抵抗118とは直列に接続され、両者の間(両者を接続するノード)には制御部126が接続される。昇圧電圧は、抵抗117と抵抗118とによって分圧されて、分圧後の電圧は、電気信号(第3分圧信号)として制御部126に入力される。
【0055】
電源回路103は、さらに、前記の昇圧電圧を交流電圧に変換する交流変換部160と、この交流変換部に接続される出力端子105a及び105b(出力部)と、を備える。交流変換部160は、ここでは、FET119と、FET120と、FET121と、FET122と、インダクタ123と、インダクタ124と、コンデンサ125と、ゲートドライバ127と、によって構成される。FET119と、FET120と、FET121と、FET122と、ゲートドライバ127と、は、昇圧電圧を正弦波の出力電圧に変換するインバータ回路を構成する。インダクタ123と、インダクタ124と、コンデンサ125と、は、インバータ回路が変換した正弦波の出力電圧を交流電圧に整形するフィルタ回路を構成する。
【0056】
FET119乃至122は、それぞれ、ここでは、nチャネル型のパワーMOSFETである。FET119乃至122の各ゲートは、ゲートドライバ127に接続される。FET119及び120のドレインは正極側配線L1に接続される。FET119のソースは、インダクタ123の一端と、FET121のドレインと、に接続される。FET120のソースは、インダクタ124の一端と、FET122のドレインと、に接続される。FET121及び122のソースは負極側配線L2に接続される。インダクタ123の他端とインダクタ124の他端とは、コンデンサ125に接続される。また、インダクタ123の他端とインダクタ124の他端とは、それぞれ、出力端子105aと出力端子105bとに接続される。出力端子105aと出力端子105bとは、コンセントの差込口内の接続端子を構成する。出力端子105aと出力端子105bとには、電動作業機104(特にモータ104a)が接続される。
【0057】
FET119とFET122とが第1組となる。また、FET12とFET121とが第2組となる。ゲートドライバ127は、制御部126に制御され、第1組、第2組毎にHigh信号又はLow信号を供給することによって、それぞれの組のFETをON・OFFさせる。これによって、交流変換部160において、正負の電圧が生成される。制御部126は、ゲートドライバ127を制御し、High信号及びLow信号のタイミングを制御し、FETのONのデューティー比を、前記の正負の電圧が正弦波になるように制御する。このようにして、インバータ回路からは正弦波の電圧(出力電圧)が出力される。
【0058】
インバータ回路から出力された出力電圧は、フィルタ回路に入力され、インダクタ123と、インダクタ124と、コンデンサ125と、によって、交流電圧に整形される。整形された交流電圧は、出力端子105aと出力端子105bとを介して電動作業機104に出力される。
【0059】
以上のように、交流変換部は、昇圧電圧を交流電圧に変換し、電動作業機104に出力する。つまり、交流変換部は、昇圧部から供給される直流電力(つまり、昇圧に応じて増幅された直流電力)を交流電力に変換して、変換した交流電力を電動作業機104に供給する。
【0060】
また、電源回路103は、抵抗144と、発光ダイオード145と、抵抗146と、発光ダイオード147と、を備える。ここでは、これらは、電池101の状態(電池電圧の残量状態)と電池102の状態(電池電圧の残量状態)とをユーザに報知する報知部を構成する。なお、ここでは、抵抗144と発光ダイオード145とによって、電池101の状態をユーザに報知する第1報知部を構成するものとする(つまり、電池101と発光ダイオード145とは対応している。)。また、抵抗146と発光ダイオード147とによって、電池102の状態をユーザに報知する第2報知部を構成するものとする(つまり、電池102と発光ダイオード147とは対応している。)。
【0061】
第1報知部(第2報知部)は、制御部126によって電圧が印加されて、発光ダイオード145(147)が光る。本実施形態では、制御部126は、電池101及び102の状態を監視し、使用可能の状態にある電池(電池の残量の多い電池)に対応する発光ダイオード145及び147のいずれか少なくとも一方に電圧を印加して発光させる。制御部126は、使用不可能の状態にある電池(電池の残量が少ない電池)に対応する発光ダイオード145及び147のいずれか少なくとも一方への電圧の印加を停止して、消灯させる。
【0062】
電源回路103は、制御部126を備える。制御部126は、例えば、RAM(Random Access Memory)、プログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)、CPU(Central Processing Unit)等を備えるマイコン(Microcomputer)によって構成される。マイコンのCPUは、ROMが記憶するプログラムに従って動作する。これによって、制御部126は、後述の電源制御処理を行って電源回路103を制御し、電源回路103を動作させる。
【0063】
なお、図1の回路は、本発明に係る電源回路の一例であり、回路構成は適宜変更できる。特に、上記で説明した各部(昇圧部、交流変換部160、スイッチ部、報知部等)の回路構成は、同様の機能を有するような他の構成に変更可能である。また、各部がそれぞれ制御部126の機能の一部を担っても良い。
【0064】
図2に、電源装置1、電池101、電池102の外観を示す。電源回路103は、電源装置1の筐体1aに収納される。電源装置1には、電池101及び電池102が搭載され、接続される。電源装置1の筐体1aには、コンセントの差込口105が設けられ、この差込口105内の二つの接続端子が、それぞれ、出力端子105aと出力端子105bとになる。また、筐体1aからは、発光ダイオード145及び147が露出し、これらの発光及び消灯によって、電池101及び101の状態(使用可能であるか否かの状態)をユーザに報知する。電池101と電池102とは、共に電動工具で使用することができる電池である。電池101は、電動工具に接続することができる。また、電池102は、電動工具に接続することができる。電池101には、図示されない突起部が設けられており、突起部に正極端子(+)及び負極端子(−)が配置されている。電池102は、突起部を有していない構造であり、電池102の表面に正極端子(+)及び負極端子(−)が配置されている。筐体1aには、突起部に対応する凹部が設けられている。電池101、電池102が共に電動工具で使用することができる電池であることによって、作業現場において、電動作業機104以外の電動工具の電池を用いて、電動作業機104を使用することができる。これによって、作業者の利便性が高まる。
【0065】
次に、図3を参照して、制御部126が行う電源制御処理を説明する。この処理は、電池101と電池102とのうちの少なくとも一方が電源回路103に接続され、まず、レギュレータ108(つまり、定電圧電源)が定電圧Vccを制御部126等に印加し、制御部126が動作を開始した後に開始される。なお、ここでは、制御部126は、電池101と電池102とが電源回路103に接続されたことを、図示しない所定の手段によって検知できるものとする。制御部126は、両者が接続されたことを検知すると、この処理を開始する。
【0066】
まず、制御部126は、FET136及びFET137へのHigh信号(制御信号)の供給を開始する(ステップS101)。これによって、FET136及びFET137はONし、FET130及びFET131もONする。これによって、電池101及び/又は電池102からの出力電圧が昇圧部に入力され、電池101及び/又は電池102からの電力の供給が可能になる。なお、制御部126は、この処理以降、FET136及びFET137の両者にLow信号を供給してOFFさせたときに、電源制御処理を終了する(発光ダイオード等も消灯する)。
【0067】
制御部126は、抵抗138と抵抗139との間から供給され、入力される第1分圧信号が示す電圧に基づいて、電池101の出力電圧(第1出力電圧)を検出するとともに、抵抗140と抵抗141との間から供給され、入力される第2分圧信号が示す電圧に基づいて、電池102の出力電圧(第2出力電圧)を検出する(ステップS102)。第1分圧信号及び第2分圧信号は、それぞれ、電池101及び102の出力電圧を分圧したものであり、第1分圧信号及び第2分圧信号それぞれの電圧から出力電圧を検出できる。
【0068】
制御部126は出力電圧を検出すると、検出した出力電圧を出力している電池101及び102に対応する報知部に所定の電圧を印加し、報知部の発光ダイオード145及び147に電流を流して発光させる(ステップS103)。
【0069】
次に制御部126は、ステップS102と同様にして、出力電圧を検出し、検出できた出力電圧のうち、過放電電圧の電圧値(過放電を検出するための閾値であり、予め設定されているものとする。)よりも低い電圧値の出力電圧があるかを判別する(ステップS104)。ステップS102では、FET136及びFET137のうちのいずれかOFFになっている場合もある。この場合、OFFになっているFETを有するスイッチ部に対応する電池(以下、FETに対応する電池という。)からの出力電圧は検出できないので、前記ステップS104における比較の対象は、ONになっているFETに対応する電池(例えば、FET136であれば電池101、FET137であれば電池102)の出力電圧のみになる。出力電圧が過放電電圧よりも電圧値が低い場合、その出力電圧を出力する電池は、過放電になっており、電池電圧が低くなっていることになる。
【0070】
検出できた出力電圧のうち、過放電電圧も低い電圧値の出力電圧がない場合(ステップS104;NO)、制御部126は、ONになっているFET(FET136又は137の少なくともいずれか一方)に対応する電池(電池101又は102の少なくともいずれか一方)から、過放電・過電流信号が制御部126に供給されているかを判別する(ステップS105)。過放電・過電流信号を供給する電池は、過放電又は過電流の少なくともいずれかの状態(異常のある状態)になっている。
【0071】
過放電・過電流信号が制御部126に供給されていない場合(ステップS105;NO)、制御部126は、昇圧部の制御を開始する(ステップS106)。この処理以降、FET136及びFET137の両者をOFFさせない限り(電源制御処理が続く限り)、制御部126は、昇圧部を制御し続ける。このため、2回目以降のステップS106の処理はスキップされる。
【0072】
制御部126は、昇圧部のFET115にHigh信号とLow信号とを交互に供給し、FET115のON・OFFを切り替えさせて、昇圧部を制御する。これによって、昇圧部は、入力電圧の昇圧を行う。ここで、ON・OFFについての、ONのデューティー比、つまり、High信号とLow信号とについてのHigh信号のデューティー比は設定値として設定されているものとする。制御部126は、この設定値でHigh信号とLow信号とを切り替える。
【0073】
また、制御部126は、交流変換部160の制御を開始する(ステップS107)。この処理以降、FET136及びFET137の両者をOFFさせない限り(電源制御処理が続く限り)、制御部126は、交流変換部160を制御し続ける。このため、2回目以降のステップS107の処理はスキップされる。
【0074】
制御部126は、ゲートドライバ127を制御することによって、交流変換部160を制御する。ゲートドライバ127は、制御部126に制御され、前記の第1組、第2組毎にHigh信号又はLow信号を供給することによって、それぞれの組のFETをON・OFFさせ、交流変換部160に電力の交流変換(昇圧電圧の交流変換)を行わせる。
【0075】
制御部126は、抵抗117と抵抗118との間から供給され、入力される第3分圧信号が示す電圧に基づいて、昇圧電圧を検出し、検出した昇圧電圧の電圧値が目標の電圧値(昇圧電圧の目標電圧値(閾値)であり、予め設定されている。)大きいかを判別する(ステップS108)。第3分圧信号は、昇圧電圧を分圧したものであり、第3分圧信号から昇圧電圧を検出できる。
【0076】
制御部126は、昇圧電圧の電圧値が目標の電圧値以下の場合(ステップS108;NO)、昇圧させた昇圧電圧の電圧値が目標の電圧値よりも低いので、昇圧電圧の電圧値を上げるようにONのデューティー比を上げる(ステップS109)。つまり、制御部126は、High信号のデューティー比として設定されている前記の設定値を上げる。これによって、制御部126は、新たな設定値でHigh信号とLow信号とを切り替えるので、昇圧電圧の電圧値が上がる。なお、設定値の上げ幅は予め設定されているものとする。
【0077】
制御部126は、昇圧電圧の電圧値が目標の電圧値よりも大きい場合(ステップS108;YES)、昇圧させた昇圧電圧の電圧値が目標の電圧値よりも大きいので、昇圧電圧の電圧値を下げるようにONのデューティー比を下げる(ステップS110)。つまり、制御部126は、High信号のデューティー比として設定されている前記の設定値を下げる。これによって、制御部126は、新たな設定値でHigh信号とLow信号とを切り替えるので、昇圧電圧の電圧値が下がる。なお、設定値の下げ幅は予め設定されているものとする。
【0078】
制御部126は、ステップS109又はステップS110の処理を行った後に、再度ステップS104の処理を行う。
【0079】
制御部126は、ステップS104の処理において過放電電圧も低い電圧値の出力電圧があると判別した場合(ステップS104;YES)、又は、ステップS105において過放電・過電流信号が制御部126に供給されていると判別した場合(ステップS105;YES)、過放電電圧よりも低い電圧値の出力電圧の電池101又は102、又は、過放電・過電流信号を供給している電池101又は102、に対応するスイッチ部が有するFET136又は137にLow信号を供給し、FET136又は137をOFFさせる(ステップS111)。これによって、FET130又は131がOFFするので、OFFさせたFET136又は137に対応する電池101又は102からの電力の供給が停止する。
【0080】
次に制御部126は、電力の供給を停止させた電池101又は102に対応する報知部への電圧の印加を停止し、電圧の印加が停止された報知が有する発光ダイオード145又は147を消灯させ(ステップS112)、ステップS104の処理を再度行う。
【0081】
以上のような動作によって、制御部126は、電池101及び/又は電池102から供給される電力を電力値が目標の値になるように増幅(出力電圧を目標の電圧値になるように昇圧)し、交流変換し、出力端子105a及び105bを介して電動作業機104に供給する。また、電池101と電池102とのうちのいずれか一方の電池が過放電等になっても、電力の供給は他方の電池によって続けられる。これによって、電力の供給が長く行われる。さらに、電池101と電池102とのうちのいずれか一方の電池が過放電等で使用出来なくなった場合、発光ダイオードが消灯するので、電池101と電池102とのうちのどちらの電池が使用出来ないかを、ユーザは容易に認識できる。
【0082】
以上、本実施家形態では、上記構成によって、電源回路103は、複数の電池101及び102それぞれと接続される複数の接続部と、複数の電池101及び102の少なくともいずれか1つから出力される電圧を昇圧する昇圧部と、昇圧部によって昇圧された前記電圧を交流に変換する変換部(交流変換部160)と、変換部が変換した交流電圧を電動作業機に出力するための出力部(出力端子105a及び105b)と、複数の接続部にそれぞれ接続された複数の電池101及び102の間の出力電圧の差によって生じる電流の逆流を防止する複数の逆流防止部(ダイオード106及び107)と、を備える。
【0083】
逆流防止部によって、電池101及び102の電池電圧が異なっている場合でも、電流の逆流が防止され複数の電池を使用できるので、電池からの電力を交流電力として電動作業機に供給するときに電動作業機を使用できる時間が長い。なお、本実施形態では、電池101及び102を電源装置1とは別体としている。このため、電池については、従来のものを使用できる。また、電池101及び102を別体にしているため、電源装置1の持ち運びが容易になる。なお、使用される電池は、三つ以上であってもよい。なお、本実施形態では、同じ種類の電池を使用するように構成したが、異なる種類の複数の電池を電源装置1の筐体1aに接続するようにしてもよい。また、本実施形態では、電池101が突起部を有し、電池102は突起部を有さない形状としたが、この電池の形状は任意のものを採用することが出来る。また、電池の容量は異なるものであってもよい。例えば、複数の電池のうち、第1の電池(電池101)の容量を3.0Ahとし、第2の電池(電池102)の容量を1.5Ahとしてもよい。この容量については、任意の値を採用できる。
【0084】
本実施形態では、逆流防止部は、接続部それぞれと昇圧回路との間に配置される。逆流防止部は、それぞれ、ダイオード106又は107を含む。これによって、簡単に電流の逆流を防止できる。なお、出力電圧の高い電池の接続部が決まっている場合には、逆流防止部は、出力電圧が低い方の電池が接続される接続部と昇圧回路との間に配置されればよい。例えば、電源回路103において、電池101の方が電池102よりも電圧が高いと決まっている場合には、ダイオード106は省略されてもよい。つまり、逆流防止部は、複数の接続部の少なくとも一部の接続部それぞれと昇圧回路との間に1以上配置されればよい。
【0085】
また、本実施形態では、複数の電池は、それぞれ、並列に接続されるので、一部の電池が過放電状態等になり使用できなくなっても、他の電池を使用して交流電力を電動作業機に供給できる。
【0086】
なお、本実施形態では、複数の逆流防止部(ダイオード106及び107)は、それぞれ、複数の電池を並列に接続するための分岐した各配線(ノードN1よりも電池側の正極側配線L1)の途中に形成される。これによって、電池の逆流が防止される。
【0087】
また、報知部は、複数の電池毎に電池が使用できない旨を報知する。制御部126は、複数の電池のうちの所定の基準を満たさない電池101又は102(過放電の電池)を特定し、特定した電池について、報知部に電池が使用できない旨を報知させる(ここでは、発光ダイオード106又は107の消灯によって報知される)。これによって、どの電池が使用出来ないかを、ユーザは容易に認識できる。
【0088】
上記電源装置1では、複数の電池を用いて電動作業機104に交流電力を供給できるので、商用の交流電源(コンセントの差込口)が無い場所でも、交流電力用の電動作業機104を使用出来る。
【符号の説明】
【0089】
1 電源装置
101 電池
102 電池
103 電源回路
104 電動作業機
106 ダイオード
107 ダイオード
113 インダクタ
114 ダイオード
115 FET
116 コンデンサ
126 制御部
127 ゲートドライバ
145 発光ダイオード
147 発光ダイオード
160 交流変換部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電池それぞれと接続される複数の接続手段と、
前記複数の電池の少なくともいずれか1つから出力される電圧を昇圧する昇圧手段と、
前記昇圧手段によって昇圧された前記電圧を交流に変換する変換手段と、
前記変換手段が変換した交流電圧を電動作業機に出力するための出力手段と、
前記複数の接続手段にそれぞれ接続された前記複数の電池間の出力電圧の差によって生じる電流の逆流を防止する1以上の逆流防止手段と、
を備えることを特徴とする電源回路。
【請求項2】
前記逆流防止手段は、ダイオードを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
【請求項3】
前記複数の電池は、それぞれ、並列に接続される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電源回路。
【請求項4】
前記複数の電池毎に電池が使用できない旨を報知するための報知手段をさらに備え、
前記複数の電池のうちの所定の基準を満たさない前記電池を特定し、特定した前記電池について、前記報知手段に前記電池が使用できない旨を報知させる、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電源回路。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載された電源回路を備えることを特徴とする電源装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−205866(P2011−205866A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−73485(P2010−73485)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000005094)日立工機株式会社 (1,861)
【Fターム(参考)】