説明

電源発生システム

【課題】アンプが必要とする電源を提供するために用いられ、発生される電源は入力信号の大小に従い適切に変化し、これにより、大幅なエネルギーの損失を省くことができ、電池の作動時間を延長させることが可能なだけでなく、熱量の発生と排出を減少させることが可能な電源発生システムを提供する。
【解決手段】少なくとも一つの信号追跡ユニットは入力信号を受信し、これに基づき追跡信号を発生させ、前記追跡信号の波形は入力信号のピークを追跡する。少なくとも一つのDC−DCコンバータは前記追跡信号を受信し、これに基づき電源を発生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源発生システムに関し、より詳しくは入力信号の追跡が可能な電源発生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
アンプは信号出力を拡大させるための回路であり、電子システム中でよく使用される。図1Aはオペアンプ10を使用した従来のアンプを示しており、ここでのオペアンプ10は電源Vp+とVp−が提供される必要がある。図1Bの信号波形に示されているように、従来のアンプの電源Vp+とVp−は固定値である。言い換えるならば、入力信号Sinと出力信号Soutがどのように変化したとしても、電源Vp+とVp−はどれも固定であり、変化しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
図1Aで示されるアンプの効率はとても低く、例えば、出力信号値が正のとき、アンプが損失する電力量はIout*((Vp+)−Sout電圧)であり、出力信号値が負のとき、アンプが損失する電力量はIout*((−Vp−)−Sout電圧)となり、これらの損失した電力量は熱量に変換される。ポータブル式電子装置に関して言えば、その電池の容量には限度があり、電力量の損失を減らせるのであれば、電池の作動時間を延長させることができる。さらに、ポータブル式電子装置は空間の制限を受けるため、放熱を行うことが容易ではない。そのため、熱量の発生を減少させることができるのであれば、ポータブル式電子装置の放熱装置を簡素化させることができる。したがって、適切に電源を発生させることにより、電力量の損失を減少させることができる新しい電源発生構造を提供することが求められている。
【0004】
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明はアンプが必要とする電源を提供するために用いられ、発生される電源は入力信号の大小に従い適切な変更がなされ、これにより、大幅なエネルギーの損失を省くことができ、電池の作動時間を延長させることが可能なだけでなく、熱量の発生と排出を減少させることが可能な電源発生システムを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電源発生システムは、入力信号を受信し、これに基づき追跡信号を発生させ、前記追跡信号の波形は前記入力信号のピークを追跡するための少なくとも一つの信号追跡ユニットと、前記追跡信号を受信し、これに基づき電源を発生させる少なくとも一つのDC−DCコンバータと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、適切に電源を発生させ、電力量の損失を減少できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1A】オペアンプを使用した従来のアンプを示す。
【図1B】図1Aの関連する信号波形を示す。
【図2A】本発明の実施形態に係る電源発生システムの機能ブロック図であり、アンプが必要とする電源を提供する。
【図2B】本発明の別の実施形態に係る電源発生システムの機能ブロック図である。
【図2C】図2Bの関連する信号波形を示す。
【図3A】本発明の比較的好ましい第1実施形態に係る電源発生システムの電気回路図である。
【図3B】図3Aに示す第一信号追跡ユニットと効果の等しい電気回路を示す。
【図3C】本発明の比較的好ましい第1実施形態変化型に係る電源発生システムの電気回路図である。
【図3D】図3Cの関連する信号波形を示す。
【図4】本発明の比較的好ましい第2実施形態に係る電源発生システムの電気回路図である。
【図5】本発明の比較的好ましい第3実施形態に係る電源発生システムの電気回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【実施例】
【0009】
本発明の実施形態に係る電源発生システムは図2Aの機能ブロック図に示されている本発明の実施形態に係る電源発生システム20であり、アンプ22が必要とする電源Vpを提供するために用いられる。アンプ22は入力信号Sinを拡大させ、出力信号Soutを発生させるために用いられる。前記アンプ22は様々な型のものでよく、例えば、図1Aに示すような拡大電気回路であったりするが、これに限られるわけではない。
【0010】
本実施形態では、電源発生システム20は主に信号追跡(signal tracing)ユニット201とDC−DCコンバータ(DC to DC converter)203を含む。ここでは、信号追跡ユニット201はアンプ22の入力信号を受信し、追跡信号Vtrを発生させるために用いられ、その波形は入力信号Sinのピークをほぼ追跡する。DC−DCコンバータ203は追跡信号Vtrを受信し、これに基づき電源Vpを発生させ、アンプ22に提供するための電源として用いられる。本実施形態では、電源Vpは電源電圧を指し示す。これ以外に、信号追跡ユニット201は(プラスの値の)定格作動電圧Vlevelを受信し、発生する電源Vpの絶対値が最小定格作動電圧Vminより低くならないよう確保するために用いられる。さらに、入力信号Sinの駆動能力が信号追跡ユニット201を駆動させるに足りない時、入力信号Sinの歪みが引き起こされる。この時、まず入力信号Sinの駆動能力を強化させた後、信号追跡ユニット201へ伝送される。
【0011】
図2Aで示されている電源発生システム20は単一の追跡信号Vtrに基づき、単電源Vpを発生させる。図2Bで示されている電源発生システム20は入力信号Sinに基づき、二つの追跡信号Vtr+とVtr−を発生させ、二つの電源Vp+とVp−を発生させる。より詳しく言えば、第一信号追跡ユニット201Aと第二信号追跡ユニット201Bはアンプ22の入力信号Sinを受信し、それぞれ第一追跡信号Vtr+と第二追跡信号Vtr−を発生させ、その波形はそれぞれ入力信号Sinの正ピークと負ピークを追跡する。第一DC−DCコンバータ203Aと第二DC−DCコンバータBはそれぞれ第一追跡信号Vtr+と第二追跡信号Vtr−を受信し、これに基づきそれぞれ第一電源Vp+と第二電源Vp−を発生させ、アンプ22に提供するための電源として用いられる。
【0012】
図2Cは図2Bの関連する信号波形である。図に示されているように、第一追跡信号Vtr+と第二追跡信号Vtr−は入力信号Sinのピークを追跡し、入力信号の周波数が比較的低いとき(例えば、図の右側)、電気回路中の電荷の放電によって、第一追跡信号Vtr+と第二追跡信号Vtr−を入力信号Sinのピークの間にさせ、その振幅は少し降下するという現象がおきる。注目に値することは、第一追跡信号Vtr+及び第二追跡信号Vtr−と、入力信号Sinのピークは接触しているが、実際の電気回路では、第一追跡信号Vtr+と第二追跡信号Vtr−は入力信号Sinのピーク値より低い(あるいは、高い)。これ以外に、入力信号Sinの正波形が定格作動電圧Vlevelより低いとき、第一電源Vp+は最小定格作動電圧Vminより大きくなるよう維持され、入力信号Sinの負波形の絶対値が定格作動電圧Vlevelより低いとき、第二電源Vp−は最小定格作動電圧Vminの負の値(つまり、−Vmin)より小さくなるよう維持される。
アンプ20に提供される第一/第二電源Vp+/Vp−は入力信号Sinの大きさに従い適切に変化するため、大幅なエネルギーの損失を省くことができ、電池の作動時間を延長させることが可能なだけでなく、熱量の発生と排出を減少させることが可能となる。上述の図2Aや図2Bで示されている構造は各種アナログやデジタル電気回路に使用し、実施することができ、以下その中からいくつかの好ましい実施形態を紹介する。
まず、本発明の電源発生システムの第1実施形態について説明する。
(第1実施形態)
【0013】
図3Aは電気回路図は本発明の比較的好ましい第1実施形態の電源発生システム20を示している。本実施形態では、第一/第二追跡信号Vtr+/Vtr−はそれぞれ第一/第二DC−DCコンバータ203A/203Bの第一/第二参考電圧Vref+/Vref−であり、発生する第一/第二電源Vp+/Vp−は以下の関係を有する。
Vp+=(Vref+)*利得
Vp−=(Vref−)*利得
【0014】
本実施形態の第一信号追跡ユニット201Aは第一ダイオードD1を含んでおり、その陽極は入力信号Sinに接続されており、入力信号Sinの正波形を通過させるために用いられ、第一ダイオードD1の出力端(陰極)と接地の間で直列するコンデンサCと抵抗器Raによる積分電気回路と接続され、これにより、第一参考電圧Vref+が発生させられる。これ以外に、抵抗器RbはコンデンサCに併接しており、放電のために用いられ、これは第一参考電圧Vref+が入力信号Sinを追跡する速度を決定する。
これ以外に、第一信号追跡ユニット201Aは第二ダイオードD2をさらに含んでもよく、その陽極は定格作動電圧Vlevelに接続されており、陰極は前記積分回路Ra/Cに接続されている。入力信号Sinが定格作動電圧Vlevelより小さい時、第二ダイオードD2はオンとなり(第一ダイオードD1はオフ)、これにより、第一参考電圧Vref+は定格作動電圧Vlevelを維持し、かつ、第一電源Vp+は最小定格作動電圧Vminより大きくなるよう維持される。第二信号追跡ユニット201Bの構造は第一信号追跡ユニット201Aと類似しているが、インバーター2010が加えられており、入力信号Sinの負波形をまず反転させるために用いられ、さらに、第一信号追跡ユニット201Aと同様の作動原理によって第二参考電圧Vtr−を発生させる。
【0015】
図3Bは図3Aで示されている第一信号追跡ユニット201Aと効果の等しい電気回路を示している。この実施形態では、第一信号追跡ユニット201AはトランジスタTを含み、その入力端(コレクタ)は入力信号Sinに接続され、出力端(エミッタ)はコンデンサCと抵抗器Ra(つまり、積分回路)に接続される。トランジスタTの制御端(ベース端子)はツェナー(Zener)ダイオードに接続されており、その降伏(breakdown)電圧は定格作動電圧VlevelにトランジスタTのベース・エミッタ端子電圧VBEを加えたものにほぼ等しい。
【0016】
図3Cは電気回路図は本発明の比較的好ましい第1実施形態変化型に係る電源発生システム20を示しており、図3Dは図3Cの関連する信号波形を示している。図3Aで示す実施形態と異なるのは、本実施形態変化型は定格作動電圧Vlevelとその第二ダイオードD2が省略されている点である。取り換えられている点は、第一/第二DC−DCコンバータ203A/203B内部に偏圧回路が用いられている点であり、第一/第二参考電圧Vref+/Vref−の絶対値が定格作動電圧より小さい時、第一電源Vp+は最小定格作動電圧Vminより大きくなるよう維持され、かつ、第二電源Vp−は最小定格作動電圧Vminの負の値(つまり、−Vmin)より小さくなるよう維持される。
次は、本発明の電源発生システムの第2実施形態について説明する。
(第2実施形態)
【0017】
図4は電気回路図は本発明の比較的好ましい第2実施形態に係る電源発生システム20を示しており、信号追跡ユニット201の電気回路のみが示されており、他は省略されている。第1実施形態(図3A)と類似しており、信号追跡ユニット201は第一ダイオードD1を含んでおり、その陽極は入力信号Sinに接続されており、入力信号Sinの正波形を通過させるために用いられ、第一ダイオードD1の出力端(陰極)と接地の間で直列するコンデンサCと抵抗器Raによる積分電気回路と接続されている。本実施形態は直流補償(offset)調整回路2012を使用しており、発生される電源Vpが最小定格作動電圧Vminより低くならないよう確保するために用いられる。より詳しく言えば、直流補償調整回路2012は抵抗器R1とR2を組み合わせた分圧電圧を含んでおり、その一端は(間接的に)積分器の出力に接続され、別の一端は調整電圧Vtに接続されている。発生させられる分圧電圧はオペアンプ2012Aが構成する非反転(non−inverting)アンプによって拡大させられる。
【0018】
本実施形態の信号追跡ユニット201は複数個の同様な直流補償調整回路を使用でき、例えば、図中に示すブロック2014であり、これは調整電圧Vgを使用している。他の電気回路設計の考慮に基づき、本実施形態の信号追跡ユニット201はその他の電気回路を含ませることも可能であり、例えば、信号を拡大/縮小させるために用いられるオペアンプ2016Aによって構成される非反転アンプ2016や、電流駆動能力を高めるために用いられるオペアンプ2018Aによって構成されるユニティ利得(unity gain)バッファアンプ2018が挙げられる。
次は、本発明の電源発生システムの第3実施形態について説明する。
(第3実施形態)
【0019】
図5のブロック図は本発明の比較的好ましい第3実施形態に係る電源発生システム20を示している。本実施形態では、信号追跡ユニット201はA/D変換回路(ADC)2011を含んでおり、入力信号Sinをデジタル信号に変換させるために用いられる。前記デジタル信号はデジタル信号プロセッサー2013へと伝送され、デジタル領域(digital domain)に基づき、第一/第二追跡信号Vtr+/Vtr−を発生させ、それぞれ第一/第二DC−DCコンバータ203A/203Bへ提供させられる。デジタル信号プロセッサー2013は入力やプレセットされた定格作動電圧Vlevelに基づき、発生させられる電源Vpの絶対値が最小定格作動電圧Vminより低くならないよう確保させるために用いられる。
【0020】
第一/第二DC−DCコンバータ203A/203Bがアナログ入力インターフェイスの場合、デジタル信号プロセッサー2013と第一/第二DC−DCコンバータ203A/203Bの間にA/D変換回路(ADC)を信号インターフェイス2015として使用する必要があり、第一/第二DC−DCコンバータ203A/203Bがデジタル入力インターフェイスである場合、デジタル信号プロセッサー2013と第一/第二DC−DCコンバータ203A/203Bの間でデジタル信号インターフェイス2015を使用することができ、例えば、汎用入出力(GPIO)、アイ・スクエアド・シー(I2C)、シリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)、万能非同期送受信機(UART)がある。上述のA/D変換回路(ADC)2011やインターフェイス2015はデジタル信号プロセッサー2013と同一チップ上に作られたり、同一密封されたりしてもよく、あるいは、別途製造や密封されたものでもよい。
【0021】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0022】
10 オペアンプ
20 電源発生システム
22 アンプ
201 信号追跡ユニット
201A 第一信号追跡ユニット
201B 第二信号追跡ユニット
2010 インバーター
2011 A/D変換回路
2012A オペアンプ
2012 直流補償調整回路
2013 デジタル信号プロセッサー
2014 直流補償調整回路
2015 インターフェイス
2016 非反転アンプ
2016A オペアンプ
2018 ユニティ利得バッファアンプ
2018A オペアンプ
203 DC−−DCコンバータ
203A 第一DC−DCコンバータ
203B 第二DC−DCコンバータ
Iout 出力電流
Sin 入力信号
Sout 出力信号
Vtr 追跡信号
Vtr+ 第一追跡信号
Vtr− 第二追跡信号
Vp 電源
Vp+ 第一電源
Vp− 第二電源
Vmin 最小定格作動電圧
Vlevel 定格作動電圧
D1 第一ダイオード
D2 第二ダイオード
Dz ツェナーダイオード
T トランジスタ
C コンデンサ
Ra 抵抗器
Rb 抵抗器
R1 抵抗器
R2 抵抗器
Vt 調整電圧
Vg 調整電圧
Vref+ 第一参考電圧
Vref− 第二参考電圧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源発生システムであって、
入力信号を受信し、これに基づき追跡信号を発生させ、前記追跡信号の波形は前記入力信号のピークを追跡するための少なくとも一つの信号追跡ユニットと、
前記追跡信号を受信し、これに基づき電源を発生させる少なくとも一つのDC−DCコンバータと、
を含むことを特徴とする、電源発生システム。
【請求項2】
前記信号追跡ユニットはさらに定格作動電圧を受信し、発生する前記電源の絶対値は最小定格作動電圧より低くならないように確保されることを特徴とする、請求項1に記載の電源発生システム。
【請求項3】
前記少なくとも一つの信号追跡ユニットは第一信号追跡ユニットと第二信号追跡ユニットを含み、かつ、前記少なくとも一つのDC−DCコンバータは第一DC−DCコンバータと第二DC−DCコンバータを含み、
ここでは、前記第一信号追跡ユニットは前記入力信号に基づき第一追跡信号を発生させ、かつ、前記第二信号追跡ユニットは前記入力信号に基づき、第二追跡信号を発生させ、前記第一DC−DCコンバータは前記第一追跡信号に基づき第一電源を発生させ、かつ、前記第二DC−DCコンバータは前記第二追跡信号に基づき第二電源を発生させることを特徴とする、
請求項1に記載の電源発生システム。
【請求項4】
前記追跡信号は前記DC−DCコンバータの参考信号であり、かつ、発生させられる前記電源と前記参考信号は電源=参考信号*利得の関係を有することを特徴とする、請求項1に記載の電源発生システム。
【請求項5】
前記信号追跡ユニットは
その陽極は前記入力信号に接続し、前記入力信号の正波形を通過させるために用いられる第一ダイオードと、
前記第一ダイオードの陰極に接続し、これにより前記参考電圧を発生させる積分回路と、
を含むことを特徴とする、請求項4に記載の電源発生システム。
【請求項6】
前記積分回路は直列するコンデンサと抵抗器を含み、前記第一ダイオードの陰極との接地との間に接続させられることを特徴とする、請求項5に記載の電源発生システム。
【請求項7】
前記信号追跡ユニットはさらに、
その陽極は定格作動電圧に接続し、陰極は前記積分回路に接続する第二ダイオードを含み、
前記入力信号が前記定格作動電圧より小さい時、前記第二ダイオードはオンとなり、これにより前記参考電圧は前記定格作動電圧を維持することを特徴とする、
請求項5に記載の電源発生システム。
【請求項8】
前記信号追跡ユニットは
その入力端が前記入力信号に接続されているトランジスタと、
前記トランジスタの制御端に接続されているツェナーダイオードと、
前記トランジスタの出力端に接続され、これにより前記参考電圧を発生させる積分回路を含み、
前記ツェナーダイオードの降伏電圧は定格作動電圧に前記トランジスタの制御端と出力端の間の圧力降下を加えたものとほぼ等しいことを特徴とする、
請求項4に記載の電源発生システム。
【請求項9】
前記信号追跡ユニットは
その陽極は前記入力信号に接続し、前記入力信号の正波形を通過させるために用いられる第一ダイオードと、
前記第一ダイオードの陰極に接続される積分回路と、
発生させられる前記電源が最小定格作動電圧より低くならないよう確保するために用いられる少なくとも一つの直流補償調整回路と、
を含むことを特徴とする、請求項4に記載の電源発生システム。
【請求項10】
前記直流補償調整回路は
その一端は前記積分器の出力に接続され、別の一端は調整電圧に接続される分圧回路と、
前記分圧回路が発生させる分圧電圧を受信する非反転アンプと、
を含むことを特徴とする、請求項9に記載の電源発生システム。
【請求項11】
前記信号追跡ユニットは
前記入力信号をデジタル信号に変換させるために用いられるA/D変換回路(ADC)と、
前記デジタル信号を受信し、デジタル領域に基づき前記追跡信号を発生させるデジタル信号プロセッサーと、
前記追跡信号を前記DC−DCコンバータへと伝送させるインターフェイスと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の電源発生システム。
【請求項12】
前記デジタル信号プロセッサーはさらに入力やプレセットされた定格作動電圧に基づき、発生させられる前記電源の絶対値が前記最小定格作動電圧より低くならないよう確保するために用いられることを特徴とする、請求項11に記載の電源発生システム。
【請求項13】
前記インターフェイスはA/D変換回路(ADC)を含むことを特徴とする、請求項11に記載の電源発生システム。
【請求項14】
前記インターフェイスはデジタルインターフェイスを含むことを特徴とする、請求項11に記載の電源発生システム。
【請求項15】
前記デジタルインターフェイスは汎用入出力(GPIO)、アイ・スクエアド・シー(I2C)、シリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)、万能非同期送受信機(UART)のいずれかの一つを含むことを特徴とする、請求項14に記載の電源発生システム。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−46405(P2013−46405A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−214373(P2011−214373)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(510147710)慶良電子股▲分▼有限公司 (9)
【Fターム(参考)】