説明

電界放出表示装置

【課題】本発明は、電界放出表示装置に関する。
【解決手段】本発明の電界放出表示装置は透明基板、絶縁基板、複数の支持体、複数の行電極、複数の列電極及び複数のピクセルユニットを含む。前記透明基板と絶縁基板は、前記支持体に支持され、分離して設置され、前記複数の行電極及び前記複数の列電極が前記絶縁基板上で交叉して、複数の格子が形成され、各々の格子に一つのピクセルユニットが設置され、前記ピクセルユニットが、陽極電極、陰極電極、陰極放出体及び蛍光体層を含み、前記陽極電極と前記陰極電極が分離して設置され、該陰極電極が行電極に電気的に接続され、該陽極電極が列電極に電気的に接続され、前記陰極放出体が前記陰極電極に電気的に接続され、前記陽極電極と分離して設置され、前記蛍光体層が前記陽極電極の表面に形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電界放出表示装置に関し、特にカーボンナノチューブを使用した電界放出表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電界放出表示装置は他の表示装置と比べて、輝度が高く、視角が広く、コントラストが高く、消費電力が低く、応答速度が速いという優れた点を有する。従って、電界放出表示装置に対して、研究がなされている。
【0003】
図1と図2を参照すると、従来技術としての電界放出表示装置100は、透明基板110、複数の支持体140及び絶縁基板130を含む。前記透明基板110と絶縁基板130は、前記支持体140に支持され、分離して設置される。前記電界放出表示装置100は、内部が真空排気されている。前記透明基板110の、前記絶縁基板130に対向する表面に順番に積層されたメタルバック層116、蛍光体層114及びカラーフィルター112が設置される。前記絶縁基板130の、前記透明基板110に対向する表面に複数の行電極132及び複数の列電極134が設置される。前記複数の行電極132は、平行し、等間隔に前記絶縁基板130に設置され、前記複数の列電極134は、平行し、等間隔に前記絶縁基板130に設置される。該複数の行電極132と該複数の列電極134は、交叉して前記絶縁基板130に設置されている。該複数の行電極132と該複数の列電極134とが短絡することを防止するために、交叉する場所に絶縁層136が設置されている。隣接する二つの行電極132と、隣接する二つの列電極134とで、複数の格子138を形成している。各々の前記格子138に電子放出ユニット120が設置される。
【0004】
前記電子放出ユニット120は、陰極電極125と、陽極電極126と、該陰極電極125及び該陽極電極126に設置された電子放出体127と、を含む。前記陰極電極125と前記陽極電極126は、対向し、分離して配置される。前記電子放出体127の両端は、それぞれ、前記陰極電極125と前記陽極電極126に電気的に接続される。前記陰極電極125は、それに対応する列電極134に電気的に接続され、前記陽極電極126は、それに対応する行電極132に電気的に接続される。
【0005】
前記電子放出体127は、金属化合物を含む導電性フィルムである。該電子放出体127に少なくとも一つの隙間124が形成され、電子放出部を形成するようになる。該電子放出部は、電子を放出することに用いられる。前記電子放出体127の両端に電圧を印加する時には、電子トンネル効果で、電子が該電子放出体127の電子放出部の隙間124の一端から、もう一端へ移動し、トンネル電流が形成される(非特許文献1を参照)。前記透明基板110に設置されたメタルバック層116に高電圧を供給することにより、該メタルバック層116と前記絶縁基板130の間に強い電界が形成される。前記電子放出体127の電子放出部から放出された電子は、前記強い電界の作用で前記透明基板110に設置された蛍光体層114に衝突し、それぞれの蛍光体に応じた発光色で発光する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国(CN)特許出願公開第101239712号明細書
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】牟強、“表面伝導電子放出表示技術の発展”、「液晶及び表示」、2006年、第21巻、第226頁〜第231頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、前記電子放出体127の隙間124は、非常に狭いので、該隙間124に形成されたトンネル電流の電流強度が大きい。従って、前記電界放出表示装置100の電力消費が大きい。また、前記蛍光体層114は、前記透明基板110の表面に設置され、前記トンネル電流が大きいので、前記電子放出部から放出された電子の少量だけが、前記強い電界の作用で前記蛍光体層114に衝突する。従って、前記蛍光体層114の発光効率が低い。
【0009】
従って、本発明は、電力消費が低く、前記蛍光体層の発光効率が高い電界放出表示装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
電界放出表示装置は、透明基板、絶縁基板、複数の支持体、複数の行電極、複数の列電極及び複数のピクセルユニットを含む。前記透明基板と絶縁基板は、前記支持体に支持され、分離して設置され、前記複数の行電極及び前記複数の列電極が前記絶縁基板上で交叉して、複数の格子が形成され、各々の格子に一つのピクセルユニットが設置され、前記ピクセルユニットが、陽極電極、陰極電極、陰極放出体及び蛍光体層を含み、前記陽極電極と前記陰極電極が分離して設置され、該陰極電極が行電極に電気的に接続され、該陽極電極が列電極に電気的に接続され、前記陰極放出体が前記陰極電極に電気的に接続され、前記陽極電極と分離して設置され、前記蛍光体層が前記陽極電極の表面に形成される。
【0011】
前記陰極放出体の一端が前記陰極電極に電気的に接続され、前記陰極放出体のもう一端が前記陽極電極に対向し、分離して設置される。
【0012】
前記陰極放出体の、前記陰極電極から離れた端部と前記陽極電極との間の距離は、1マイクロメートル以上200マイクロメートル以下である。
【0013】
前記陰極放出体は、平行し、等間隔に配置された複数の電子放出体を含む。
【0014】
前記隣接する電子放出体の間の距離は、1ナノメートル以上100ナノメートル以下である。
【0015】
前記複数の電子放出体は、線状構造である。
【0016】
前記複数の電子放出体は、珪素線、カーボンナノチューブ、カーボン繊維、カーボンナノチューブワイヤの一種又は数種である。
【発明の効果】
【0017】
従来の電界放出表示装置と比べると、本発明の前記電界放出表示装置の行電極と列電極に電圧を印加する場合、ピクセルユニットにおける陰極電極と陽極電極との間に電位差を形成すると、前記陰極電極に電気的に接続された陰極放出体の電子放出端から電子を放出できる。前記電子放出端が前記陽極電極に対向し、分離して設置されるので、大量の電子が前記蛍光体層に衝撃することできる。従って、前記蛍光体層の発光効率を高めることができる。
【0018】
前記電界放出表示装置において、同じ駆動電圧で前記電子放出端と前記陽極電極との距離が大きくなるほど、放出電流の電流強度が小さくなるので、該電界放出表示装置の消費電力が低くなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来技術の電界放出表示装置の構造を示す断面図である。
【図2】従来技術の電界放出表示装置の構造を示す上面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る電界放出表示装置の構造を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電界放出表示装置の構造を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【実施例1】
【0021】
図3と図4を参照すると、本実施形態は、電界放出表示装置200を提供する。該電界放出表示装置200は、透明基板210、複数の支持体240及び絶縁基板230を含む。前記透明基板210と絶縁基板230は、前記支持体240に支持され、分離して設置される。前記電界放出表示装置200は、内部が真空排気されている。
【0022】
前記絶縁基板230の、前記透明基板210に対向する表面に複数の行電極232及び複数の列電極234が設置される。前記複数の行電極232は、平行し、等間隔に前記絶縁基板230に設置され、前記複数の列電極234は、平行し、等間隔に前記絶縁基板230に設置される。該複数の行電極232と該複数の列電極234は、交叉して前記絶縁基板230に設置されている。該複数の行電極232と該複数の列電極234とが短絡することを防止するために、交叉する場所に絶縁層236が設置されている。隣接する二つの行電極232と、隣接する二つの列電極234とで、複数の格子238を形成している。各々の前記格子238に一つのピクセルユニット220が設置される。
【0023】
前記各々のピクセルユニット220は、前記格子238に設置される。各々のピクセルユニット220は、マトリックスで前記絶縁基板230に形成される。各々の前記ピクセルユニット220は、陰極電極225、陽極電極226、陰極放出体227及び蛍光体層228を含む。該陰極電極225と陽極電極226が対向し、分離して配置される。前記同一行に沿って配列された複数のピクセルユニット220における陽極電極226が、同一行の行電極232に電気的に接続されている。同一列に沿って配列された複数のピクセルユニット220における陰極電極225が、同一列の列電極234に電気的に接続されている。前記蛍光体層228は、各々の前記陽極電極226の表面に設置される。前記陰極放出体227は、前記陰極電極225と陽極電極226との間に設置され、一端が前記陰極電極225に電気的に接続され、もう一端が前記陽極電極226に対向し、分離して設置される。該陰極放出体227は、前記絶縁基板230と分離して設置してもよく、直接該絶縁基板230に設置してもよい。該陰極放出体227は、前記絶縁基板230と分離して設置する場合、該陰極放出体227の電界放出特性を高めることができる。
【0024】
前記透明基板210は、例えば、ガラスなどの透明材料からなる。
【0025】
前記支持体240は、例えば、プラスチック、ガラス、セラミックなどの絶縁材料からなる。該支持体240の厚さが前記行電極232、列電極234、陰極電極225及び陽極電極226の厚さより大きい。前記電界放出表示装置200が大きい場合、前記透明基板210と前記絶縁基板230との間に、平行し等間隔に設置された複数の支持体240で支持することができる。本実施形態において、前記支持体240の厚さは、10マイクロメートル〜2ミリメートルであり、幅は、30マイクロメートル〜100マイクロメートルである。
【0026】
前記絶縁基板230は、セラミック基板、ガラス基板、樹脂基板又は石英基板などである。該絶縁基板230の大きさと厚さは制限されず、実際の応用により選択することができる。本実施形態において、前記絶縁基板230は、ガラス基板であり、厚さが1ミリメートルであり、辺長が1センチメートルである。
【0027】
前記複数の行電極232と前記複数の列電極234は、例えば金属などの導電材料からなる。本実施形態において、前記複数の行電極232と前記複数の列電極234は、導電パルプを印刷して成る平面導電体であることが好ましい。隣接する行電極232の間の距離は、300マイクロメートル〜500マイクロメートルであり、隣接する列電極234の間の距離は、300マイクロメートル〜500マイクロメートルである。前記行電極232と前記列電極234の幅は、30マイクロメートル〜100マイクロメートルであり、厚さは、10マイクロメートル〜50マイクロメートルである。前記行電極232と前記列電極234と、が成す角度は、10°〜90°である。本実施形態において、前記行電極232と前記列電極234と、が成す角度は、90°であることが好ましい。シルクスクリーンの印刷法で導電パルプを前記絶縁基板230に印刷し、前記行電極232と前記列電極234を形成する。前記導電パルプは、金属粉末、低い融点を有するガラス粉末及び接着剤を含む。該金属粉末は、銀粉末であり、該接着剤は、テルピネオール又はエチルセルロースである。前記導電パルプは、前記金属粉末を50〜90wt%、前記低い融点を有するガラス粉末を2〜10wt%、及び前記接着剤を10〜40wt%含む。
【0028】
前記陰極電極225と前記陽極電極226は、例えば金属などの導電材料からなる。本実施形態において、前記陰極電極225と前記陽極電極226は、平面導電体であり、その大きさが格子238の大きさにより決定される。前記陰極電極225は、直接前記列電極234に接続され、前記陽極電極226は、直接前記行電極232に接続される。前記陰極電極225と前記陽極電極226は、長さが10マイクロメートル〜1ミリメートルであり、幅が1マイクロメートル〜100マイクロメートルであり、厚さが1マイクロメートル〜100マイクロメートルである。本実施形態において、前記陰極電極225と前記陽極電極226の長さは、150マイクロメートルであることが好ましく、幅は、50マイクロメートルであることが好ましく、厚さは、50マイクロメートルであることが好ましい。前記陰極電極225と前記陽極電極226は、材料が導電パルプであり、シルクスクリーンの印刷法で前記絶縁基板230に印刷する。該導電パルプは、前記行電極232と前記列電極234の材料と同じである。
【0029】
前記蛍光体層228は、前記陽極電極226の表面に設置される。該蛍光体層228の材料は、高圧蛍光体と低圧蛍光体である。該蛍光体層228は、堆積方法又は塗布方法で前記陽極電極226の表面に形成することができ、その厚さが5マイクロメートル〜50マイクロメートルである。
【0030】
前記陰極放出体227は、一つの電子放出体223又は平行し、等間隔に配列された複数の電子放出体223を含む。該電子放出体223は、線状構造であり、例えば、珪素線、カーボンナノチューブ、カーボン繊維、カーボンナノチューブワイヤの一種又は数種である。前記の各々電子放出体223は、電子放出端229を含む。該電子放出端229は、前記電子放出体223の、陰極電極225から離れた端部である。該電子放出端229と前記陽極電極226との間の距離は、1マイクロメートル〜200マイクロメートルである。該電子放出体223の長さは、200マイクロメートル〜400マイクロメートルである。隣接する電子放出体223の距離は、1ナノメートル〜100ナノメートルである。
【0031】
図3を参照すると、本実施形態において、前記陰極放出体227は、平行して配列された複数のカーボンナノチューブワイヤを含む。一つのカーボンナノチューブワイヤは、一つの電子放出体223である。各々カーボンナノチューブワイヤの一端は、前記陰極電極225に電気的に接続され、もう一端は、前記陽極電極226に対向し、前記電子放出体223の電子放出端229として利用されている。前記陰極放出体227は、導電性接着剤、分子間力又は他の方式により、前記陰極電極225に電気的に接続することができる。前記電子放出端229と陽極電極226との間の距離は、1マイクロメートル〜100マイクロメートルである。前記カーボンナノチューブワイヤの長さは、200マイクロメートル〜300マイクロメートルであり、隣接するカーボンナノチューブワイヤの間の距離は、1ナノクロメートル〜50ナノメートルである。
【0032】
前記カーボンナノチューブワイヤは、カーボンナノチューブの長さの方向に沿って配列されたカーボンナノチューブを含む。具体的には、前記カーボンナノチューブワイヤは、複数のカーボンナノチューブセグメントを含む。該複数のカーボンナノチューブセグメントは、端と端が分子間力で接続される。各カーボンナノチューブセグメントには、平行し、分子間力で接続される複数のカーボンナノチューブを含む。前記カーボンナノチューブワイヤにおけるカーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブ又は多層カーボンナノチューブの一種又は数種である。該カーボンナノチューブの長さは、10マイクロメートル〜100マイクロメートルであり、直径は、15マイクロメートル以下である。前記電子放出体223が大きな比表面積を有するので、優れた電子放出特性を有する。従って、該陰極放出体227の、電放出効率が高くなる。
【0033】
本実施形態における陰極放出体227の製造方法は、下記のステップを含む。
【0034】
第一ステップでは、少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルムを提供する。
【0035】
前記カーボンナノチューブフィルムは、カーボンナノチューブアレイから引き伸ばし、形成される。該カーボンナノチューブフィルム及びその製造方法は、特許文献1を参照する。
【0036】
第二ステップでは、前記カーボンナノチューブフィルムを複数の陰極電極225及び複数の陽極電極226に被覆する。
【0037】
少なくとも二枚のカーボンナノチューブフィルムを複数の陰極電極225及び複数の陽極電極226に積層する場合、隣接するカーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブは、配列方向が同じで、前記陰極電極225から前記陽極電極226に延伸する。本実施形態において、該カーボンナノチューブフィルムの数量は、1枚〜5枚であることが好ましい。
【0038】
第三ステップでは、前記カーボンナノチューブフィルムを切割し、該陰極電極225に平行し、等間隔に配列された複数のカーボンナノチューブワイヤを形成し、陰極放出体227となる。
【0039】
前記カーボンナノチューブフィルムを切割する方法は、レーザーで焼き切る方法、電子の衝撃で切る方法又は加熱で焼き切る方法がある。本実施形態においては、レーザーで焼き切る方法を採用する。
【0040】
まず、所定の幅を有するレーザーで各行電極232に沿って前記カーボンナノチューブフィルムを照射し、異なる行に配置された電極の間のカーボンナノチューブフィルムを除去する。次に、所定の幅を有するレーザーで各列電極234に沿って前記カーボンナノチューブフィルムを照射し、前記列電極234とそれに隣接する陽極電極226の間のカーボンナノチューブフィルムを除去する。最後に、各格子238に配置されたカーボンナノチューブフィルムを、該格子238に配置された陽極電極226と分離させるように、前記陽極電極226に隣接するカーボンナノチューブフィルムをレーザーで除去する。これにより、前記カーボンナノチューブフィルムの、前記陽極電極226に対向する端部に複数の電子放出端229が形成される。また、該電子放出端229は、前記陽極電極226との間に隙間が形成される。
【0041】
本実施形態において、前記レーザーのパワーは、10ワット〜50ワットであり、照射速度は、10ミリメートル/分〜1000ミリメートル/分であり、幅は、100マイクロメートル〜400マイクロメートルである。
【0042】
また、電界放出表示装置200のピクセルユニット220は、更に、固定電極221を含む。該固定電極221は、前記陰極電極225に設置され、前記陰極放出体227を前記陰極電極225に固定するために利用されている。該固定電極221は、導電材料からなる。本実施形態において、前記固定電極221の材料と前記陽極電極226の材料とが同じであり、シルクスクリーンの印刷法で前記陰極電極225に形成され、前記陰極放出体227を前記陰極電極225に固定する。
【0043】
前記電界放出表示装置200の行電極232と前記列電極234は、それぞれ、駆動回路のスキャン電極と信号電極に接続される。前記スキャン電極と前記信号電極に電圧を印加する場合、ピクセルユニット220における陰極電極225と陽極電極226との間に電位差を形成すると、前記陰極電極225に電気的に接続された陰極放出体227の電子放出端229から電子を放出できる。該電子は、前記陽極電極226の表面に設置された蛍光体層228に衝突する。前記電子放出端229が前記陽極電極226に対向し、分離して設置されるので、大量の電子が前記蛍光体層228に衝突することができる。従って、前記蛍光体層228の発光効率を高めることができる。
【0044】
前記隣接する行の陰極放出体227の距離が同じであり、隣接する列の陰極放出体227の距離が同じであり、該陰極放出体227の電子放出端229と前記陽極電極226との距離が同じであり、各陰極放出体227における複数の電子放出体223が平行し、等間隔に配列されるため、放出される電子は均一性が良い。
【0045】
前記電界放出表示装置200において、同じ駆動電圧で前記電子放出端229と前記陽極電極226との距離が大きくなるほど、放出電流の電流強度が小さくなるので、該電界放出表示装置200の消費電力が低くなる。
【符号の説明】
【0046】
100、200 電界放出表示装置
110、210 透明基板
112 カラーフィルター
114、228 蛍光体層
116 メタルバック層
120 電子放出ユニット
124 隙間
125、225 陰極電極
126、226 陽極電極
127、223 電子放出体
130、230 絶縁基板
132、232 行電極
134、234 列電極
136、236 絶縁層
138、238 格子
140、240 支持体
220 ピクセルユニット
227 陰極放出体
229 電子放出端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明基板、絶縁基板、複数の支持体、複数の行電極、複数の列電極及び複数のピクセルユニットを含む電界放出表示装置において、
前記透明基板と絶縁基板は、前記支持体に支持され、分離して設置され、
前記複数の行電極及び前記複数の列電極が前記絶縁基板上で交叉して、複数の格子が形成され、各々の格子に一つのピクセルユニットが設置され、
前記ピクセルユニットが、陽極電極、陰極電極、陰極放出体及び蛍光体層を含み、
前記陽極電極と前記陰極電極が分離して設置され、該陰極電極が列電極に電気的に接続され、該陽極電極が行電極に電気的に接続され、
前記陰極放出体が前記陰極電極に電気的に接続され、前記陽極電極と分離して設置され、
前記蛍光体層が前記陽極電極の表面に形成されることを特徴とする電界放出表示装置。
【請求項2】
前記陰極放出体の一端が前記陰極電極に電気的に接続され、
前記陰極放出体のもう一端が前記陽極電極に対向し、分離して設置されたことを特徴とする、請求項1に記載の電界放出表示装置。
【請求項3】
前記陰極放出体の、前記陰極電極から離れた端部と前記陽極電極との間の距離は、1マイクロメートル以上200マイクロメートル以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の電界放出表示装置。
【請求項4】
前記陰極放出体は、平行し、等間隔に配置された複数の電子放出体を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の電界放出表示装置。
【請求項5】
前記隣接する電子放出体の間の距離は、1ナノメートル以上100ナノメートル以下であることを特徴とする、請求項4に記載の電界放出表示装置。
【請求項6】
前記複数の電子放出体は、線状構造であることを特徴とする、請求項4又は5に記載の電界放出表示装置。
【請求項7】
前記複数の電子放出体は、珪素線、カーボンナノチューブ、カーボン繊維、カーボンナノチューブワイヤの一種又は数種であることを特徴とする、請求項4から6のいずれか一項に記載の電界放出表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−231289(P2009−231289A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−68676(P2009−68676)
【出願日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(598098331)ツィンファ ユニバーシティ (534)
【出願人】(500080546)鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)
【Fターム(参考)】