説明

電話機および占い結果情報提供方法

【課題】電話番号に基づいて占いを行ない、占い結果情報を提供する。
【解決手段】電話番号に基づいて占いを行ない、占い結果情報を提供する電話機1であって、複数の占い結果情報を記憶する記憶部4と、電話番号を構成する全部または一部の数字を用いて特定の演算を行ない、演算結果を出力する演算部5と、前記演算結果に対応する占い結果情報を前記記憶部から抽出する抽出部6と、前記抽出された占い結果情報を画面に表示する表示部7と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話番号に基づいて占いを行ない、占い結果情報を提供する電話機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、占い機能を有する電話機が知られている。例えば、特許文献1には、携帯型電話機を用いた携帯型ゲーム装置が開示されている。この携帯型ゲーム装置は、携帯型電話機に着脱可能であり、携帯型電話機から情報を受信し、受信した情報をゲーム進行の要因に組み込むように構成されている。
【0003】
この携帯型ゲーム装置で現在の運勢を占う場合は、携帯型ゲーム装置は、携帯型電話機に登録されている名前情報と電話番号情報と日付時刻情報とをシリアルインタフェースを介して携帯型電話機から受信する。そして、各情報を、運勢データを検索するためのデータに変換する。次に、運勢データを検索するためのデータに変換されたデータに基づいて、運勢データをROMから検索し、検索した運勢データに対応したグラフィックパターンや各種パラメータをROMから検索し、表示する。
【0004】
また、この携帯型ゲーム装置で相性診断を行なう場合は、携帯型ゲーム装置は、携帯型電話機に登録されている名前情報と電話番号情報とをシリアルインタフェースを介して携帯型電話機から受信する。そして、登録者名Aの名前情報と電話番号情報とを相性診断を行なうためのデータに変換する。また、Aとの相性診断を行なう対象である登録者名Bの名前情報と電話番号情報とを相性診断を行なうためのデータに変換する。そして、変換したAのデータとBのデータとを演算処理することでAとBとの相性データを算出し、算出した相性データに対応したグラフィックパターンや各種パラメータをROMから検索し、表示する。
【特許文献1】実用新案登録第3077337号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1には、携帯型電話機に登録されている名前情報と電話番号情報と日付時刻情報とを運勢データを検索するためのデータに変換すること、および携帯型電話機に登録されている名前情報と電話番号情報とを相性診断を行なうためのデータに変換することが記載されているものの、その具体的なデータ変換方法は何ら記載されていない。このため、特許文献1に記載されている内容のみでは、携帯型ゲーム装置をどのように動作させれば運勢占いおよび相性診断を行なうことができるのかを把握することができない。従って、電話番号情報、および日付時刻情報をどのように利用すれば占いを実施することができるのかを提案することによって、電話機でユーザに対して占い情報を提供することが可能となる。
【0006】
一方、携帯電話機や固定電話機には、予め個別にユニークな電話番号が割り当てられている。このユニークな電話番号を利用することによって、その電話番号に基づいた占い情報を提供することができる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、電話番号に基づいて占いを行ない、占い結果情報を提供することができる電話機および占い結果情報提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の電話機は、電話番号に基づいて占いを行ない、占い結果情報を提供する電話機であって、複数の占い結果情報を記憶する記憶部と、電話番号を構成する全部または一部の数字を用いて特定の演算を行ない、演算結果を出力する演算部と、前記演算結果に対応する占い結果情報を前記記憶部から抽出する抽出部と、前記抽出された占い結果情報を画面に表示する表示部と、を備えることを特徴としている。
【0009】
このように、電話番号を構成する全部または一部の数字を用いて特定の演算を行なって演算結果を出力し、その演算結果に対応する占い結果情報を前記記憶部から抽出するので、ユニークな電話番号に基づいた占い結果情報を提供することができる。これにより、新しい占いサービスを実現することができ、その結果、電話の利用を促進させることが可能となる。
【0010】
(2)また、本発明の電話機は、動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を数値として取得する取得部を更に備え、前記演算部は、電話番号を構成する全部または一部の数字および前記数値として取得した動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を示す数字を用いて前記特定の演算を行ない、演算結果を出力することを特徴としている。
【0011】
このように、電話番号を構成する全部または一部の数字および前記数値として取得した動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を示す数字を用いて前記特定の演算を行ない、演算結果を出力するので、スタティックな情報である電話番号に、ダイナミックな情報や付随的情報を付加することとなり、ダイナミックな占い結果を得ることが可能となる。なお、動的な外部環境情報として、電話機を操作したり、占いのアプリケーションを立ち上げたりした時刻情報、そのときの気圧、気温、湿度、天候、高度(海抜など)、降水量(降雪量)、雲量などを取得することができる。これらは、電話機本体またはネットワークを通じて外部から得ることができる。さらに、ユーザ本人の体温、ユーザ本人の一部の指紋、ユーザ本人のDNA情報の一部、ユーザ本人または通話相手の音声なども動的な外部環境情報として取得することができる。これらは、電話機本体に設けられたセンサーから得ることができる。さらに、撮影した写真のJPEGデータの一部も動的な外部環境情報とすることが可能である。
【0012】
(3)また、本発明の電話機において、前記記憶部は、電話番号帳として電話番号と氏名とを対応付けて記憶するテーブルを有し、前記演算部は、前記テーブルに登録されている複数の電話番号のうち、各電話番号を構成する全部または一部の数字、並びに前記数値として取得した動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を示す数字を用いて特定の演算を行ない、演算結果を出力することを特徴としている。
【0013】
このように、テーブルに登録されている複数の電話番号のうち、各電話番号を構成する全部または一部の数字、並びに前記数値として取得した動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を示す数字を用いて特定の演算を行ない、演算結果を出力するので、複数のユーザの間で相性占いを実施することが可能となる。例えば、電話番号帳としてのテーブルに登録されている2人のユーザの電話番号を用いれば、2人の相性占いとなり、複数人の電話番号を用いれば、複数のユーザから構成されるグループにおける相性占いを実施することが可能となる。
【0014】
(4)また、本発明の電話機において、前記取得部は、動的な外部環境情報として、数値化された時刻情報、数値化された日付情報、または数値化されたGPS(Global Positioning System)情報を取得し、電話番号に付随する情報として、数値化された自己若しくは他人の生年月日情報を取得することを特徴としている。
【0015】
このように、動的な外部環境情報として、数値化された時刻情報、数値化された日付情報、または数値化されたGPS(Global Positioning System)情報を取得し、電話番号に付随する情報として、数値化された自己若しくは他人の生年月日情報を取得するので、ダイナミックな情報または電話番号に付随する情報に基づいて、電話番号のみに限定されない新たな占い結果を提供することが可能となる。
【0016】
(5)また、本発明の電話機において、前記記憶部は、占い結果を象徴する図形または記号のデータを、前記複数の占い結果情報に対応させて記憶し、前記表示部は、前記抽出された占い結果情報に対応する図形または記号のデータを前記記憶部から読み出して画面に表示することを特徴としている。
【0017】
このように、抽出された占い結果情報に対応する図形または記号のデータを前記記憶部から読み出して画面に表示するので、ユーザは、占い結果を一目で把握することが可能となる。また、電話番号帳に登録されている他人の電話番号をリスト化して表示した際に、各電話番号に対応するように占い結果情報に対応する図形または記号を表示することによって、どの電話番号との相性が良いかどうかを一目で把握することが可能となる。
【0018】
(6)また、本発明の占い結果情報提供方法は、電話番号に基づいて占いを行ない、占い結果情報を電話機で提供する占い結果情報提供方法であって、前記電話機において、複数の占い結果情報を記憶し、動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を数値として取得し、電話番号を構成する全部または一部の数字および前記数値として取得した動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を示す数字を用いて前記特定の演算を行なって、演算結果を出力し、前記演算結果に対応する占い結果情報を前記記憶部から抽出し、前記抽出された占い結果情報を画面に表示することを特徴としている。
【0019】
このように、電話番号を構成する全部または一部の数字を用いて特定の演算を行なって演算結果を出力し、その演算結果に対応する占い結果情報を前記記憶部から抽出するので、ユニークな電話番号に基づいた占い結果情報を提供することができる。これにより、新しい占いサービスを実現することができ、その結果、電話の利用を促進させることが可能となる。また、電話番号を構成する全部または一部の数字および前記数値として取得した動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を示す数字を用いて前記特定の演算を行ない、演算結果を出力するので、スタティックな情報である電話番号に、ダイナミックな情報や付随的情報を付加することとなり、ダイナミックな占い結果を得ることが可能となる。
【0020】
(7)また、本発明の占い結果情報提供方法は、電話番号帳として電話番号と氏名とを対応付けて記憶するテーブルに登録されている自己の電話番号および少なくとも一つの他人の電話番号を構成する全部または一部の数字、並びに前記数値として取得した動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を示す数字を用いて特定の演算を行ない、演算結果を出力することを特徴としている。
【0021】
このように、テーブルに登録されている複数の電話番号のうち、各電話番号を構成する全部または一部の数字、並びに前記数値として取得した動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を示す数字を用いて特定の演算を行ない、演算結果を出力するので、複数のユーザの間で相性占いを実施することが可能となる。例えば、電話番号帳としてのテーブルに登録されている2人のユーザの電話番号を用いれば、2人の相性占いとなり、複数人の電話番号を用いれば、複数のユーザから構成されるグループにおける相性占いを実施することが可能となる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、電話番号を構成する全部または一部の数字を用いて特定の演算を行なって演算結果を出力し、その演算結果に対応する占い結果情報を前記記憶部から抽出するので、ユニークな電話番号に基づいた占い結果情報を提供することができる。これにより、新しい占いサービスを実現することができ、その結果、電話の利用を促進させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明に係る電話機は、電話番号に基づいて占いを行ない、占い結果情報を提供する。すなわち、本発明に係る電話機は、例えば、電話機に固有に割り振られている「電話番号」、「電話機を利用した、または利用しようとしている時刻」、または「電話機が電話番号帳として記録しているテーブルにグループ登録されているメンバーの電話番号」の数字そのものを数値として、占い結果を提供するものである。
【0024】
図1は、本発明に係る電話機が占い情報を提供する際の概念を示す図である。電話番号は、予め個別に割り振られたユニークな数値を有するものである。このユニークな数値を利用することによって、ユニークな占い結果情報を提供することが可能である。本発明に係る電話機は、電話番号のユニークな数値に基づいて生成される数値と、時刻情報などの動的な外部環境情報(ダイナミックな情報)または電話番号に付随する情報とから、占い結果を提供する。ここでは、携帯電話機を例にとって説明する。しかし、本発明はこれに限定されるわけではなく、固定電話、ファクシミリにも適用することが可能である。
【0025】
図1に示すように、我が国における携帯電話番号は、090または080を先頭として、0から9までの10種類の数字を組み合わせて11桁の番号としている。理論上、0000−0000から9999−9999までの1億種類のユニークな数値を取ることが可能である。本実施形態では、1億種類の占い結果情報と数値とをマッチングさせるのではなく、姓名判断において利用される占いプロセスに基づいて、数値を生成する。
【0026】
姓名判断に利用される占い結果情報は、81種類のパターンが存在する。ここで、090または080以下の8桁の電話番号を構成する数字の最大値は「9」であり、この最大値「9」を8桁分加算すると得られる数値は「72」である。この各桁の加算値に先頭の090または080の3桁分を合わせて11桁分の数字を加算すると、すべての桁の数字を加算することによって得られる数値の最大値は「81」となる。
【0027】
図1に示すように、この最大値「81」に、動的な外部環境情報(ダイナミックな情報)として、占いを行なう時刻の値(ユニークな数値)を加えて、姓名判断占いの結果とのマッチングを行なって占い結果情報を提供する。さらに、時刻情報に加えて、または時刻情報の代わりに、以下の情報をダイナミックな情報として用いることが可能である。すなわち、ダイナミックな情報(動的な外部環境情報)として、電話機を操作したり、占いのアプリケーションを立ち上げたりしたときの気圧、気温、湿度、天候、高度(海抜など)、降水量(降雪量)、雲量などを用いることができる。これらは、電話機本体またはネットワークを通じて外部から得ることができる。さらに、ユーザ本人の体温、ユーザ本人の一部の指紋、ユーザ本人のDNA情報の一部、ユーザ本人または通話相手の音声なども動的な外部環境情報として用いることができる。これらは、電話機本体に設けられたセンサーから得ることができる。さらに、撮影した写真のJPEGデータの一部も動的な外部環境情報とすることが可能である。また、ダイナミックな情報とはいえないが、電話番号に付随する情報として、数値化された自己若しくは他人の生年月日情報を用いても良い。なお、これらの動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報は、単独で用いても良いし、いずれかを組み合わせて用いても良い。
【0028】
図2は、本実施形態に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。携帯電話機1において、送受信部2は、アンテナ3を介して基地局装置と無線信号の送信および受信を行なう。また、送受信部2は、時刻情報やGPS(Global Positioning System)情報を取得することも可能に構成されている。さらに、送受信部2は、ネットワークを介して、電話機を操作したり、占いのアプリケーションを立ち上げたりしたときの気圧、気温、湿度、天候、高度(海抜など)、降水量(降雪量)、雲量などを取得することができる。なお、電話機本体にセンサを設けることによって、これらを取得するように構成しても良い。記憶部4は、姓名判断において利用される81種類の占い結果情報を記憶すると共に、電話番号帳として電話番号と氏名とを対応付けて記憶するテーブルを有する。
【0029】
演算部5は、予め割り当てられた電話番号を構成する各数字を用いて特定の演算を行ない、演算結果を出力する。この「特定の演算」とは、種々の演算方法が適用可能であるが、本実施形態では、例えば、「加算」を行なうものとする。例えば、図1に示す電話番号の例では、「0+9+0+1+2+3+4+5+6+7+8」という演算を行なう。また、演算部5は、時刻情報を取得し、取得した時刻情報を構成する各数字に対して特定の演算を行なって演算結果を出力する。例えば、携帯電話機の利用時刻が「21:26」であった場合は、例えば、「2+1+2+6」という演算を行なう。図1に示すように、電話番号を構成する数字の和と時刻情報を構成する数字の和とを算出する。本実施形態では、最大値を81として姓名判断の占いプロセスを利用するため、演算結果が81を超えた場合は、81の整数倍の数値を演算結果から減算する。これにより、最終的に、演算結果を0から81の範囲内に収めるようにする。
【0030】
抽出部6は、演算部5における電話番号に基づいた演算結果に対応する占い結果情報を、マッチングを行なうことによって、記憶部から抽出する。上述したように、姓名判断において利用される81種類の占い結果情報が記憶部4に記憶されているため、最終的な演算結果の数値に対応する占い結果情報を記憶部から抽出する。表示部7は、抽出部6によって抽出された占い結果情報を画面に表示する。上記各構成要素は、制御バス8に接続され、相互にデータの授受を行なうことが可能となっている。さらに、各種センサ9を設けることによって、ユーザの体温、ユーザの一部の指紋、ユーザ本人のDNA情報の一部を取得することができ、これらを動的な外部環境情報として用いることができる。センサ9が、カメラ機能を有している場合は、撮影した写真のJPEGデータの一部も動的な外部環境情報とすることが可能である。
【0031】
本実施形態に係る携帯電話機で提供される占い結果情報は、例えば、以下の5種類に分類することができる。
【0032】
(A)自己占い結果(スタティックな情報)
特定の携帯電話機に対して、予め割り当てられている電話番号から生成される占い結果情報である。携帯電話機の自己番号情報に基づいて作成される占い結果情報であり、番号が変化しない限り占い結果は変化しない。
【0033】
(B)相手先占い結果(スタティックな情報)
自己占いで用いた情報と同じ考え方で得られる占い結果情報である。相手先電話番号に基づいて作成される。相手先電話番号情報に基づいて作成される占い結果情報であり、番号が変化しない限り占い結果は変化しない。
【0034】
(C)個別相性占い結果(ダイナミックな情報)
特定の携帯電話機の電話番号と、その携帯電話機が備えている電話番号帳としてのテーブルに登録されている相手先電話番号との1対1の情報に、携帯電話機を操作した時刻や、電話番号帳における相手先電話番号をカーソルで選択した時刻などの時刻情報を変数として加えて生成される占い結果情報である。さらに、時刻情報に加えて、または時刻情報の代わりに、以下の情報をダイナミックな情報として用いることが可能である。すなわち、ダイナミックな情報(動的な外部環境情報)として、電話機を操作したり、占いのアプリケーションを立ち上げたりしたときの気圧、気温、湿度、天候、高度(海抜など)、降水量(降雪量)、雲量などを用いることができる。これらは、電話機本体またはネットワークを通じて外部から得ることができる。さらに、ユーザ本人の体温、ユーザ本人の一部の指紋、ユーザ本人のDNA情報の一部、ユーザ本人または通話相手の音声なども動的な外部環境情報として用いることができる。これらは、電話機本体に設けられたセンサーから得ることができる。さらに、撮影した写真のJPEGデータの一部も動的な外部環境情報とすることが可能である。
【0035】
(D)グループ占い結果(スタティックな情報)
特定の携帯電話機が備えている電話番号帳としてのテーブルに「グループ」として登録されている複数の電話番号を構成する数字と、自己の電話番号を構成する数字とから、上記の自己占い結果と同じ考え方で占い結果情報を特定する。グループメンバーの電話番号が変化しない限り、占い結果は変化しない。
【0036】
(E)グループ相性占い(ダイナミックな情報)
上記のグループ占い結果に加え、携帯電話機を操作した時刻や、電話番号帳におけるグループ名をカーソルで選択した時刻などの動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を変数として加えて生成される占い結果情報である。
【0037】
図3および図4は、電話番号を構成する各数字を加算することによって占い結果情報が得られる概念を示す図である。図3は、上記の(A)自己占い結果(スタティックな情報)、(B)相手先占い結果(スタティックな情報)、および(D)グループ占い結果(スタティックな情報)の考え方を示している。また、図4は、(C)個別相性占い結果(ダイナミックな情報)、および(E)グループ相性占い(ダイナミックな情報)の考え方を示している。
【0038】
なお、電話番号を構成する各数字は、全部または一部を使用しても良い。すなわち、図5に示すように、電話番号を構成する各数字を複数のグループにグルーピングしても良い。例えば、演算部5は、市外局番のグループと、次の4桁のグループと、下4桁のグループとに分ける。そして、市外局番を除いた2つのグループを構成する各数字を加算しても良い。この場合、抽出部6は、少なくとも一つのグループの演算結果に対応する占い結果情報を記憶部4から抽出する。また、電話番号帳としてのテーブルに複数のユーザのグループが形成されている場合、このグループのメンバーの電話番号の数字についても、市外局番を除いた2つのグループを構成する各数字を加算しても良い。図5は、A氏、B氏、C氏、D氏の4人が一つのグループに属していることが示されている。電話番号はユニークであるため、この4人のグループの演算結果もユニークな数値を取る。
【0039】
図6は、自己占い結果情報を提供する場合の動作を示すフローチャートである。まず、演算部5は、自己電話番号を認識する(ステップS1)。次に、自己電話番号を構成する各数字を加算する(ステップS2)。次に、抽出部6は、加算結果に対応する占い結果情報を、記憶部4から抽出する(ステップS3)。そして、表示部7は、占い結果情報を画面に表示する(ステップS4)。
【0040】
図7は、相手先占い結果情報を提供する際の動作を示すフローチャートである。この占いは、上記の(C)個別相性占い結果(ダイナミックな情報)に該当する。まず、動的な外部環境情報を取得する(ステップT1)。ここでは、例えば、ユーザが電話番号帳に登録されている特定の他人の電話番号にカーソルを合わせた時刻を動的な外部環境情報とする。この時刻情報は、数値化されているものとする。なお、どの時刻情報を用いるかについては、これに限定されるわけではない。次に、演算部5は、自己電話番号を認識する(ステップT2)。次に、自己電話番号を構成する各数字を加算する(ステップT3)。次に、演算部5は、電話番号帳としてのテーブルに登録されている相手先電話番号を認識する(ステップT4)。そして、相手先電話番号を構成する各数字を加算する(ステップT5)。次に、ステップT1で取得した数値化された時刻情報と、ステップT3とステップT5で得られた数値について演算を行なう(ステップT6)。すなわち、ステップT1で取得した数値化された時刻情報と、ステップT3とステップT5で得られた数値を加算し、加算結果が81以下であれば、そのままの数値を使用する。一方、加算結果が81を超えた場合は、81を整数倍した数値を、ステップT6における加算結果から減算する。そして、最終的な演算結果を用いて、占い結果情報を抽出する(ステップT7)。最後に、表示部7が、占い結果情報を画面に表示する(ステップT8)。
【0041】
本実施形態に係る携帯電話機では、表示部7の画面において、自己の電話番号を表示したときに、スタティックな自己占い結果情報が表示される。また、電話番号帳を表示させている際に、いずれかの氏名または電話番号をカーソルで選択しているときに相手先占い結果情報を表示させても良い。また、電話番号帳を表示させている際に、いずれかのグループをカーソルで選択しているときにグループ占い結果を表示させても良い。さらに、着信履歴や、発信履歴などの時刻を伴う情報があるときは、個別相性占いの結果情報を表示させても良い。グループ相性占いについては、例えば、これから食事をするなどの未来のアクションに対して、食事をするならいつが良いか、誰となら良いか、などの占い結果情報を表示しても良い。また、例えば、グループメンバーの追加・削除などのメンバー変更や、未来のアクション実施予定時刻を入力することにより、それぞれの条件に従って占い結果情報を表示するようにしても良い。
【0042】
図8は、占い結果を象徴する図形または記号のデータを画面に表示する一例を示す図である。図8では、上記の(C)個別相性占い結果(ダイナミックな情報)が、示されている。図8に示すように、この電話番号帳を起動させた時刻情報を取得し、その時刻において、電話番号帳としてのテーブルに登録されている3人との相性占い結果が示されている。例えば、Aさんには占い結果として「×」が示されているため、その時刻において相性が悪いことが分かる。一方、Bさんには占い結果として「◎」が示されているため、その時刻において相性が大変良いことが分かり、Cさんには占い結果として「△」が示されているため、その時刻において相性が良くも悪くも無いことが分かる。このように、占い結果を象徴する図形または記号のデータを画面に表示することによって、占い内容を読まなくても、その図形または記号を見れば占い結果が分かるようになる。なお、本実施形態では、ありふれた記号を用いた例を示したが、キャラクターアイコンなどを用いても良い。また、画面には占い結果のみが表示されるが、携帯電話機内部では、上記のようなフローチャートに基づく動作が行われている。
【0043】
また、使用例として、着信時や発信時においても、相性占いなどの結果を画面に表示することにより、ECサイトへの誘引の機会が与えられ、新たなサービスを提供することも可能となる。また、例えば、着信時に画面に表示された占い結果を見ることによって、ユーザが、占い結果が良いときは「電話に出る」という選択をし、占い結果が良くないときは「電話に出ない」といった選択をすることも可能となる。
【0044】
以上説明した占い結果情報以外にも、日付情報または自己または他人の生年月日情報を取得し、取得した日付情報または生年月日情報を構成する各数字に対して特定の演算を行なって演算結果を出力しても良い。これにより、基本的な姓名判断の占い結果のみならず、タロット占い、星占い、風水、四柱推命などの結果を組み合わせることも可能となる。その結果、バリエーションの豊富な占い情報の提供を行なうことが可能となる。
【0045】
以上説明したように、本実施形態に係る携帯電話機によれば、予め割り当てられた電話番号を構成する各数字を用いて特定の演算を行なって演算結果を出力し、その演算結果に対応する占い結果情報を前記記憶部から抽出するので、ユニークな電話番号に基づいた占い結果情報を提供することができる。これにより、新しい占いサービスを実現することができ、その結果、電話の利用を促進させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係る電話機が占い情報を提供する際の概念を示す図である。
【図2】本実施形態に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。
【図3】電話番号を構成する各数字を加算することによって占い結果情報が得られる概念を示す図である。
【図4】電話番号を構成する各数字を加算することによって占い結果情報が得られる概念を示す図である。
【図5】電話番号を構成する各数字を加算することによって占い結果情報が得られる概念を示す図である。
【図6】自己占い結果情報を提供する場合の動作を示すフローチャートである。
【図7】相手先占い結果情報を提供する際の動作を示すフローチャートである。
【図8】占い結果を象徴する図形または記号のデータを画面に表示する一例を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1 携帯電話機
2 送受信部
3 アンテナ
4 記憶部
5 演算部
6 抽出部
7 表示部
8 制御バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話番号に基づいて占いを行ない、占い結果情報を提供する電話機であって、
複数の占い結果情報を記憶する記憶部と、
電話番号を構成する全部または一部の数字を用いて特定の演算を行ない、演算結果を出力する演算部と、
前記演算結果に対応する占い結果情報を前記記憶部から抽出する抽出部と、
前記抽出された占い結果情報を画面に表示する表示部と、を備えることを特徴とする電話機。
【請求項2】
動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を数値として取得する取得部を更に備え、
前記演算部は、電話番号を構成する全部または一部の数字および前記数値として取得した動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を示す数字を用いて前記特定の演算を行ない、演算結果を出力することを特徴とする請求項1記載の電話機。
【請求項3】
前記記憶部は、電話番号帳として電話番号と氏名とを対応付けて記憶するテーブルを有し、
前記演算部は、前記テーブルに登録されている複数の電話番号のうち、各電話番号を構成する全部または一部の数字、並びに前記数値として取得した動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を示す数字を用いて特定の演算を行ない、演算結果を出力することを特徴とする請求項2記載の電話機。
【請求項4】
前記取得部は、動的な外部環境情報として、数値化された時刻情報、数値化された日付情報、または数値化されたGPS(Global Positioning System)情報を取得し、電話番号に付随する情報として、数値化された自己若しくは他人の生年月日情報を取得することを特徴とする請求項2または請求項3記載の電話機。
【請求項5】
前記記憶部は、占い結果を象徴する図形または記号のデータを、前記複数の占い結果情報に対応させて記憶し、
前記表示部は、前記抽出された占い結果情報に対応する図形または記号のデータを前記記憶部から読み出して画面に表示することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電話機。
【請求項6】
電話番号に基づいて占いを行ない、占い結果情報を電話機で提供する占い結果情報提供方法であって、
前記電話機において、
複数の占い結果情報を記憶し、
動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を数値として取得し、
電話番号を構成する全部または一部の数字および前記数値として取得した動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を示す数字を用いて前記特定の演算を行なって、演算結果を出力し、
前記演算結果に対応する占い結果情報を前記記憶部から抽出し、
前記抽出された占い結果情報を画面に表示することを特徴とする占い結果情報提供方法。
【請求項7】
電話番号帳として電話番号と氏名とを対応付けて記憶するテーブルに登録されている自己の電話番号および少なくとも一つの他人の電話番号を構成する全部または一部の数字、並びに前記数値として取得した動的な外部環境情報または電話番号に付随する情報を示す数字を用いて特定の演算を行ない、演算結果を出力することを特徴とする請求項6記載の占い結果情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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