電話装置
【課題】電話機を載置台に載置した状態でも通話が可能であり、且つ載置台に、電話機とのインターフェース切替用の制御回路を搭載する必要のない技術を提供する。
【解決手段】載置台3に操作信号出力端子311を設けると共にコードレス電話機2に操作信号入力端子2111を設け、これらの端子により載置台3に設けられた操作受付部32をコードレス電話機2の操作信号ライン214に連結する。また、載置台3に表示信号入力端子312を設けると共にコードレス電話機2に表示信号出力端子2112を設け、これらの端子により載置台3に設けられた表示部33をコードレス電話機2の表示信号ライン215に連結する。さらに、載置台3およびコードレス電話機2各々に音声信号入出力端子313、2113を設け、これらの端子により載置台3に設けられたハンズフリー部34をコードレス電話機2の音声信号ライン216に連結する。
【解決手段】載置台3に操作信号出力端子311を設けると共にコードレス電話機2に操作信号入力端子2111を設け、これらの端子により載置台3に設けられた操作受付部32をコードレス電話機2の操作信号ライン214に連結する。また、載置台3に表示信号入力端子312を設けると共にコードレス電話機2に表示信号出力端子2112を設け、これらの端子により載置台3に設けられた表示部33をコードレス電話機2の表示信号ライン215に連結する。さらに、載置台3およびコードレス電話機2各々に音声信号入出力端子313、2113を設け、これらの端子により載置台3に設けられたハンズフリー部34をコードレス電話機2の音声信号ライン216に連結する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話機および載置台を有する電話装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、移動性を重視した移動型子機を使用すると共に、移動型子機の充電台に固定型子機の機能を付加することにより、移動性及び機能性をともに兼ね備えることを可能としたコードレス電話システムが開示されている。このコードレス電話システムにおいて、充電台は、移動型子機が自充電台に載置されている場合、データ端子を介して、移動型子機と情報信号の送受信を行い、移動型子機が自充電台から取り外されている場合は、赤外線通信により、移動型子機と情報信号の送受信を行う。
【0003】
【特許文献1】特開平9−224075号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のコードレス電話システムでは、充電台および移動型子機のそれぞれに、移動型子機の充電台への載置状態を監視し、この載置状態に応じて、相手装置とのインターフェース(データ端子か、それとも赤外線通信か)を切り替える制御回路(例えばICチップ)を搭載する必要がある。このため、コストが嵩む。また、特許文献1に記載のコードレス電話システムは、移動型子機を充電台に載置した状態での通話を考慮していない。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、電話機を載置台に載置した状態でも通話が可能であり、且つ載置台に、電話機とのインターフェース切替用の制御回路を搭載する必要のない技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明では、載置台に操作信号出力端子を設けると共に、電話機に操作信号入力端子を設け、これらの端子を介して、載置台に設けられた操作受付手段を電話機の操作信号ラインに連結する。また、載置台に表示信号入力端子を設けると共に、電話機に表示信号出力端子を設け、これらの端子を介して、載置台に設けられた表示手段を電話機の表示信号ラインに連結する。さらに、載置台および電話機のそれぞれに音声信号入出力端子を設け、これらの端子を介して、載置台に設けられた音声入出力手段を電話機の音声信号ラインに連結する。
【0007】
例えば、本発明は、電話機および前記電話機の載置台を有する電話装置であって、
前記載置台は、
自載置台に載置されている前記電話機に操作信号を出力する操作信号出力端子と、
自載置台に載置されている前記電話機から表示信号を入力する表示信号入力端子と、
自載置台に載置されている前記電話機に音声信号を出力すると共に、自載置台に載置されている前記電話機から音声信号を入力する載置台側音声信号入出力端子と、
ユーザから操作を受け付け、受け付けた操作内容に応じた操作信号を前記操作信号出力端子から出力する載置台側操作受付手段と、
前記表示信号入力端子を介して入力された表示信号に従い情報を表示する載置台側表示手段と、
前記載置台側音声信号入出力端子を介して入力された音声信号に従い音声を出力する共に、ユーザから音声を受け付け、受け付けた音声に応じた音声信号を前記載置台側音声信号入出力端子から出力する載置台側音声入出力手段と、を有し、
前記電話機は、
自電話機を載置している前記載置台から操作信号を入力する操作信号入力端子と、
自電話機を載置している前記載置台に表示信号を出力する表示信号出力端子と、
自電話機を載置している前記載置台に音声信号を出力すると共に、自電話機を載置している前記載置台から音声信号を入力する電話機側音声信号入出力端子と、
ユーザから操作を受け付け、受け付けた操作内容に応じた操作信号を出力する電話機側操作受付手段と、
入力された表示信号に従い情報を表示する電話機側表示手段と、
入力された音声信号に従い音声を出力する共に、ユーザから音声を受け付け、受け付けた音声に応じた音声信号を出力する電話機側音声入出力手段と、
前記操作信号入力端子および前記電話機側操作受付手段の各々から操作信号を受け付け、処理する操作信号処理手段と、
表示信号を生成して、前記表示信号出力端子および前記電話機側表示手段の各々に出力する表示信号処理手段と、
前記電話機側音声信号入出力端子および前記電話機側音声入出力手段の各々と送受信する音声信号を処理する音声信号処理手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電話機を載置台に載置した状態でも通話が可能である。また、載置台に、載置状態に応じて電話機とのインターフェースを切り替えるための制御回路を搭載する必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施の形態が適用された電話装置の概略構成図である。
【0011】
図示するように、本実施の形態の電話装置1は、無線AP(アクセスポイント)4を介してIP電話網5と通信を行うコードレス電話機2と、コードレス電話機2の充電機能を備えた載置台3と、を有する。
【0012】
図2は、載置台3の概略構成図である。
【0013】
図示するように、載置台3は、電話機IF(インターフェース)部31と、通話ボタン(ハンズフリーボタン)、ダイヤルキー、ファンクションキー等の入力キーを備えた操作受付部32と、LCD等の表示部33と、マイクおよびスピーカを備えたハンズフリー部34と、自載置台3に付与された識別情報である載置台IDを記憶する載置台ID記憶部35と、自載置台3に載置されているコードレス電話機2を充電する充電部36と、を有する。
【0014】
電話機IF部31は、自載置台3に載置されているコードレス電話機2と電気的に接続するためのインターフェースである。図示するように、電話機IF部31は、操作信号出力端子311と、表示信号入力端子312と、音声信号入出力端子313と、載置台ID出力端子314と、電力供給端子315と、を有する。
【0015】
操作信号出力端子311は、操作受付部32の操作信号ライン371に接続され、この信号ライン371を介して、操作受付部32から出力された操作信号を外部に出力するための端子である。
【0016】
表示信号入力端子312は、表示部33の表示信号ライン372に接続され、この信号ライン372を介して、外部から入力された表示信号を表示部33に出力するための端子である。
【0017】
音声信号入出力端子313は、ハンズフリー部34の音声信号ライン373に接続され、この信号ライン373を介して、外部から入力された音声信号をハンズフリー部34のスピーカに出力すると共に、ハンズフリー部34のマイクから出力された音声信号を外部に出力するための端子である。
【0018】
載置台ID出力端子314は、載置台ID記憶部35に記憶されている載置台IDを外部に出力するための端子である。
【0019】
電力供給端子315は、充電部36から出力された供給電力を外部に出力するための端子である。
【0020】
図3は、コードレス電話機2の概略図である。
【0021】
図示するように、コードレス電話機2は、無線IF部201と、通信制御部202と、呼制御部203と、操作受付部204と、操作制御部205と、LCD等の表示部206と、表示制御部207と、ハンドセット部208と、音声処理部209と、蓄電部210と、載置台IF部211と、記憶部212と、主制御部213と、を有する。
【0022】
無線IF部201は、無線AP4と無線通信するためのインターフェースである。
【0023】
通信制御部202は、IP電話網5と通信パケットを送受するために必要な処理(エラー検出、エラー訂正、パケット解析等)を行う。
【0024】
呼制御部203は、SIP等の呼制御プロトコルに従い呼制御処理を行う。
【0025】
操作受付部204は、通話ボタン、ダイヤルキー、ファンクションキー等の入力キーを備え、これらの入力キーに対する操作内容に応じた操作信号を操作信号ライン214に出力する。
【0026】
操作制御部205は、操作信号ライン214を介して操作信号を受け付け、その操作信号が示す指示内容を主制御部213に通知する。
【0027】
表示部206は、LCDの表示パネルを備え、表示信号ライン215を介して受け付けた表示信号に従い表示パネルに情報を表示する。
【0028】
表示制御部207は、主制御部213より受け取った表示データを表示するための表示信号を生成し、これを表示信号ライン215に出力する。
【0029】
ハンドセット部208は、マイクおよびスピーカを備え、音声信号ライン216を介して受け付けた音声信号に従いスピーカから音声出力する。また、マイクに入力された音声に応じた音声信号を音声信号ライン216に出力する。
【0030】
音声処理部209は、音声信号ライン216に対する音声信号の入出力を制御する。
【0031】
蓄電部210は、バッテリを備え、載置台IF部211を介して載置台3より供給された電力をこのバッテリに蓄電する。
【0032】
載置台IF部211は、自コードレス電話機2を載置している載置台3と電気的に接続するためのインターフェースである。図示するように、載置台IF部211は、操作信号入力端子2111と、表示信号出力端子2112と、音声信号入出力端子2113と、載置台ID入力端子2114と、電力入力端子2115と、を有する。
【0033】
操作信号入力端子2111は、載置台3の操作信号出力端子311と対となる端子である。操作信号入力端子2111は、操作受付部204の操作信号ライン214に接続され、この信号ライン214を介して、載置台3の操作信号出力端子311から出力された操作信号を操作制御部205に出力する。
【0034】
表示信号出力端子2112は、載置台3の表示信号入力端子312と対となる端子である。表示信号出力端子2112は、表示部206の表示信号ライン215に接続され、この信号ライン215を介して、表示制御部207から出力された表示信号を載置台3の表示信号入力端子312に出力する。
【0035】
音声信号入出力端子2113は、載置台3の音声信号入出力端子313と対となる端子である。音声信号入出力端子2113は、ハンドセット部208の音声信号ライン216に接続され、この信号ライン216を介して、音声処理部209から出力された音声信号を載置台3の音声信号入出力端子313に出力する。また、載置台3の音声信号入出力端子313から出力された音声信号を音声処理部209に出力する。
【0036】
載置台ID入力端子2114は、載置台3の載置台ID出力端子314と対となる端子である。載置台ID入力端子2114は、載置台3の載置台ID出力端子314から出力された載置台IDを主制御部213に出力する。
【0037】
電力入力端子2115は、載置台3の電力供給端子315と対となる端子である。電力入力端子2115は、載置台3の電力供給端子315から出力された供給電力を蓄電部210に出力する。
【0038】
記憶部212には、主制御部213での処理に必要な情報が記憶されている。図示するように、記憶部212は、電話帳記憶部2121と、許可項目記憶部2122と、を有する。
【0039】
電話帳記憶部2121には、電話帳データが記憶されている。図4は、電話帳記憶部2121の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、電話帳記憶部2121には、電話番号毎に、電話帳データのレコード21210が登録されている。レコード21210は、レコード21210を一意に識別するためのIDを登録するフィールド21211と、電話番号を登録するフィールド21212と、個人名を登録するフィールド21213と、会社名を登録するフィールド21214と、備考(その他の個人情報)を登録するフィールド21215と、を有する。
【0040】
許可項目記憶部2122は、載置台3毎に、自コードレス電話機2がその載置台3に載置されている場合に、表示が許可される項目の情報が記憶されている。図5は、許可項目記憶部2122の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、許可項目記憶部2122には、載置台3に付与されている載置台ID毎にテーブル21220が登録されている。各テーブル21220には、電話番号毎に、許可項目データのレコード21221が登録されている。レコード21221は、対象の電話番号を持つ電話帳記憶部2121のレコード21210に付与されたIDを登録するフィールド21222と、電話番号の表示を許可するか否かを示すフラグを登録するフィールド21223と、個人名の表示を許可するか否かを示すフラグを登録するフィールド21224と、会社名の表示を許可するか否かを示すフラグを登録するフィールド21225と、備考の表示を許可するか否かを示すフラグを登録するフィールド21226と、を有する。
【0041】
主制御部213は、自コードレス電話機2の各部201〜212を統括的に制御する。
【0042】
具体的には、主制御部213は、操作信号ライン214を介して操作者から着番号を伴う発信指示を受け付けると、この発信指示を呼制御部203に渡す。これを受けて、呼制御部203は、主制御部213と連携し、通信制御部202および無線IF部201を介して発信処理を行い、無線AP4経由で、着番号により特定される通話相手との間に音声経路を設定する。
【0043】
また、主制御部213は、無線IF部201および通信制御部202を介して、無線AP4経由でIP電話網5から呼データを受信すると、これを呼制御部203に渡す。これを受けて、呼制御部203は、主制御部213と連携し、通信制御部202および無線IF部201を介して着信処理を行い、無線AP4経由で、この呼データの発信元との間に音声経路を設定する。
【0044】
さらに、主制御部213は、図示するように、載置状態判断部2131、ハンドセット制御部2132、および機能制限部2133を有し、これらの各部2131〜2133を用いて、載置台3への載置状態に応じた制御(載置状態依存制御と呼ぶ)を行う。
【0045】
図6は、コードレス電話機2の載置状態依存制御を説明するためのフロー図である。
【0046】
主制御部213は、操作制御部205から発信操作を示す操作信号(例えば通話ボタンオン)を受け付けると(S201でYES)、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2の載置台3への載置状態の判断する(S202)。載置状態「載置」である場合(S202でYES)、後述する発信操作規制により(S203)、自コードレス電話機2を載置している載置台3の載置台IDに応じて電話帳の使用等が規制される。一方、載置状態「非載置」の場合は(S202でNO)、このような規制はない。
【0047】
その後、主制御部213は、操作者から発信先の電話番号を取得すると、この電話番号を伴う発信指示を呼制御部203に渡す。これを受けて、呼制御部203は、主制御部213と連携し、通信制御部202および無線IF部201を介して発信処理を行い(S204)、無線AP4経由で、着番号により特定される通話相手との間に音声経路を設定する。
【0048】
なお、発信処理(S204)中に、載置状態判断部2131により、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態が「非載置」から「載置」に変更されたと判断された場合、ハンドセット制御部2132は、ハンドセット部208をオフにする。一方、この載置状態が「載置」から「非載置」に変更されたと判断された場合、ハンドセット制御部2132は、ハンドセット部208をオンにする。
【0049】
また、主制御部213は、無線IF部201および通信制御部202を介して呼データが着信すると(S205でYES)、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2の載置台3への載置状態の判断する(S206)。載置状態「載置」である場合(S206でYES)、後述する着信表示規制により(S207)、自コードレス電話機2を載置している載置台3の載置台IDに応じて発信元情報の表示等が規制される。一方、載置状態「非載置」の場合は(S207でNO)、このような規制はない。
【0050】
その後、主制御部213は、着信した呼データを呼制御部203に渡す。これを受けて、呼制御部203は、主制御部213と連携し、通信制御部202および無線IF部201を介して着信処理を行い(S208)、無線AP4経由で、この呼データの発信元との間に音声経路を設定する。
【0051】
なお、着信処理(S208)中に、載置状態判断部2131により、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態が「非載置」から「載置」に変更されたと判断された場合、ハンドセット制御部2132は、ハンドセット部208をオフにする。一方、この載置状態が「載置」から「非載置」に変更されたと判断された場合、ハンドセット制御部2132は、ハンドセット部208をオンにする。
【0052】
また、主制御部213は、操作制御部205から、電話帳の編集要求を示す操作信号(例えば所定のファンクションキーオン)を受け取ると(S209でYES)、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2の載置台3への載置状態の判断する(S210)。載置状態「非載置」である場合(S210でNO)、主制御部213は、操作制御部205から、電話帳の編集操作を示す操作信号を受け付け、この操作信号に従って電話帳記憶部2121の電話帳データを編集する(S213)。
【0053】
一方、載置状態「載置」である場合(S210でYES)、機能制限部2133は、載置台ID入力端子2114を介して、自コードレス電話機2が載置している載置台3の載置台ID記憶部35から載置台IDを読み取る(S211)。そして、この載置台IDが自コードレス電話機2と対の載置台3のものとして予め登録されている載置台IDと一致するか否かを判断する(S212)。
【0054】
自コードレス電話機2を載置している載置台3から読み取った載置台IDが予め登録されている自コードレス電話機2と対の載置台3の載置台IDと一致している場合(S212でYES)、機能制限部2133は、電話帳の編集を許可する。これにより、主制御部213は、操作制御部205から、電話帳の編集操作を示す操作信号を受け付け、この操作信号に従って電話帳記憶部2121の電話帳データを編集する(S213)。
【0055】
一方、自コードレス電話機2を載置している載置台3から読み取った載置台IDが予め登録されている自コードレス電話機2と対の載置台3の載置台IDと一致していない場合(S212でNO)、機能制限部2133は、電話帳の編集を拒否する。これにより、主制御部213は、操作制御部205からの電話帳の編集操作を示す操作信号の受け付けを拒否する。また、表示制御部207に、電話帳の編集ができない旨を示す表示信号を生成させ、表示信号ライン215に出力させる(S214)。
【0056】
図7は、図6の発信操作規制(S203)を説明するためのフロー図である。
【0057】
先ず、ハンドセット制御部2132は、ハンドセット部208をオフにする(S2031)。次に、機能制限部2133は、載置台ID入力端子2114を介して、自コードレス電話機2が載置している載置台3の載置台ID記憶部35から載置台IDを読み取る(S2032)。そして、この載置台IDに対応するテーブル21220を許可項目記憶部2122から検索する(S2033)。
【0058】
自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220が許可項目記憶部2122に登録されていない場合(S2033でNO)、機能制限部2133は、電話帳の使用を拒否する。これにより、主制御部213は、電話帳検索機能を無効にする。そして、操作制御部205から受付けたダイヤル番号を示す操作信号により、発信先の電話番号を取得する(S2038)。
【0059】
一方、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220が許可項目記憶部2122に登録されている場合(S2033でYES)、機能制限部2133は、電話帳の使用を許可する。これにより、主制御部213は、電話帳検索機能を有効にする。そして、主制御部213は、操作制御部205から、電話帳検索操作を示す操作信号を受け付けたならば(S2034でYES)、表示制御部207に、電話帳記憶部2121に記憶されている電話帳データのレコード21210をリスト表示させ(S2035)、操作者に発信先のレコード21210を選択させる。
【0060】
この際、機能制限部2133は、電話帳記憶部2121に記憶されている電話帳データのレコード21210各々について、このレコード21210のID21211をキーに、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220からレコード21221を検索し、検索したレコード21221において表示が許可されている項目を特定する。そして、電話帳データのレコード21210のフィールド21212〜21215のうち、表示が許可されている項目に対応するフィールドについてのみ、表示制御部207に表示信号を生成させる。
【0061】
それから、主制御部213は、操作制御部205から、選択されたレコード21210を示す操作信号を受け付けたならば、この操作信号が示すレコード21210から発信先の電話番号を取得する(S2036)。
【0062】
なお、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220が許可項目記憶部2122に登録されている場合において(S2033でYES)、操作制御部205から、ダイヤル番号を示す操作信号を受け付けた場合(S2037でYES)、主制御部213は、この操作信号が示すダイヤル番号を発信先の電話番号として取得する(S2038)。
【0063】
図8は、図6の着信表示規制(S207)を説明するためのフロー図である。
【0064】
先ず、ハンドセット制御部2132は、ハンドセット部208をオフにする(S2071)。次に、機能制限部2133は、載置台ID入力端子2114を介して、自コードレス電話機2が載置している載置台3の載置台ID記憶部35から載置台IDを読み取る(S2072)。そして、この載置台IDに対応するテーブル21220を許可項目記憶部2122から検索する(S2073)。
【0065】
自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220が許可項目記憶部2122に登録されていない場合(S2073でNO)、機能制限部2133は、発信元情報の詳細表示を拒否する。これにより、主制御部213は、表示制御部207に、発信元の詳細情報(個人名、会社名、備考等)の表示信号を生成させることなく、このフローを終了する。
【0066】
一方、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220が許可項目記憶部2122に登録されている場合(S2073でYES)、機能制限部2133は、発信元情報の表示を許可し、呼データの発信元電話番号をキーに、電話帳記憶部2121から電話帳データのレコード21210を検索する(S2074)。
【0067】
S2074において、電話帳データのレコード21210を検索できなかった場合は(S2074でNO)、このフローを終了する。一方、電話帳データのレコード21210を検索できた場合(S2074でYES)、機能制限部2133は、呼データの発信元電話番号をキーにして、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220からレコード21221を検索し、検索したレコード21221において表示が許可されている項目を特定する(S2075)。そして、S2074で検索した電話帳データのレコード21210のフィールド21212〜21215のうち、表示が許可されている項目に対応するフィールドについてのみ、表示制御部207に表示信号を生成させる(S2076)。その後、このフローを終了する。
【0068】
次に、コードレス電話機2の載置状態判断部2131が自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を判断する仕組みをより詳細に説明する。
【0069】
図9は、載置台3の電力供給端子315、充電部36、およびコードレス電話機2の電力入力端子2115、蓄電部210を説明するための図である。
【0070】
図示するように、載置台3において、充電部36は、電力供給端子315に電源を供給する電源361と、電源361の電源供給ラインに挿入された抵抗365と、電源361の電源供給ラインを流れる電流値を測定する電流メータ363と、電力供給端子315間の電圧値を測定する電圧メータ364と、電流メータ363および電圧メータ364の測定値に基づいて電源361の供給電力を調整する電源コントローラ362と、を有する。
【0071】
また、コードレス電話機2において、蓄電部210は、電力入力端子2115間の電圧値を測定する電圧メータ2102と、電力入力端子2115に入力された電力を蓄電するバッテリ2101と、電力入力端子2115およびバッテリ2101間に挿入されたダイオード2103と、を有する。
【0072】
以上のような構成において、蓄電部210は、電圧メータ2102の測定値に基づいて自コードレス電話機2の充電状態を監視する。また、この測定値を主制御部213に出力する。そして、主制御部213の載置状態判断部2131は、この測定値に基づいて、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を判断する。電力入力端子2115間が開放されている場合と、電力入力端子2115間に電圧が印加されている場合とで、電圧メータ2102の測定値に変化が生じる。そこで、電圧メータ2102の測定値に基づいて、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を判断する。
【0073】
次に、本実施の形態が適用された電話装置1の発着信の動作例を説明する。
【0074】
図10は、載置台3に載置されたコードレス電話機2の発信動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0075】
載置台3において、操作受付部32に設けられた通話ボタン(オフフックボタン)が押下されると(S601)、操作受付部32は、通話ボタンオンを示す操作信号を出力する。この操作信号は、操作信号ライン371を介して、操作信号出力端子311から出力される(S602)。そして、コードレス電話機2において、操作信号入力端子2111を介して、操作信号ライン214に入力される。
【0076】
コードレス電話機2において、操作制御部205は、操作信号ライン214より、通話ボタンオンを示す操作信号を受信すると、主制御部213に発信操作受付を通知する。これを受けて、主制御部213は、載置状態判断部2131により、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を確認する。そして、自コードレス電話機2が載置台3に載置されていることを確認したならば、ハンドセット制御部2132によりハンドセット部208の動作をオフにする(S603)。次に、主制御部213は、機能制限部2133により載置台ID入力端子2114を介して、載置台3の載置台ID記憶部35にアクセスし、この載置台ID記憶部35から載置台IDを読み出す(S604)。そして、この載置台IDをキーにして、許可項目記憶部2122から、この載置台IDに対応するテーブル21220を検索する(S605)。
【0077】
載置台3において、操作受付部32に電話帳の検索指示が入力されると(S606)、操作受付部32は、電話帳検索操作を示す操作信号を出力する。この操作信号は、操作信号ライン371を介して、操作信号出力端子311から出力される(S607)。そして、コードレス電話機2において、操作信号入力端子2111を介して、操作信号ライン214に入力される。
【0078】
コードレス電話機2において、操作制御部205は、操作信号ライン214より、電話帳検索操作を示す操作信号を受信すると、主制御部213に電話帳の検索要求を通知する。これを受けて、主制御部213は、S605において、自コードレス電話機2が載置している載置台3の載置台IDに対応するテーブル21220が検索できていることを確認し、電話帳の使用を許可する。そして、表示制御部207に、電話帳記憶部2121に記憶されている電話帳データのレコード21210各々をリスト表示させるための表示信号を生成させる(S608)。
【0079】
この際、機能制限部2133は、電話帳記憶部2121に記憶されている電話帳データのレコード21210各々について、このレコード21210のIDをキーに、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220からレコード21221を検索し、検索したレコード21221において表示が許可されている項目を特定する。そして、電話帳データのレコード21210のフィールド21212〜21215のうち、表示が許可されている項目に対応するフィールドについてのみ、表示制御部207に表示信号を生成させる。この表示信号は、表示信号ライン215を介して表示信号出力端子2112から出力される(S609)。そして、載置台3において、表示信号入力端子312を介して、表示信号ライン372に入力され、表示部33から出力表示される。
【0080】
載置台3において、表示部33にリスト表示されている電話番号の選択指示が操作受付部32に入力されると(S610)、操作受付部32は、選択された電話番号の指定を含む操作信号を出力する。この操作信号は、操作信号ライン371を介して、操作信号出力端子311から出力される(S611)。そして、コードレス電話機2において、操作信号入力端子2111を介して、操作信号ライン214に入力される。
【0081】
コードレス電話機2において、操作制御部205は、操作信号ライン214より選択された電話番号の指定を含む操作信号を受信すると、主制御部213にこの電話番号を通知する。これを受けて、主制御部213は、呼制御部203と連携し、通信制御部202および無線IF部201を介して、無線AP4(IP電話網5)に、この電話番号を着番号とする呼データを発信する(S612)。そして、主制御部213は、無線AP4(IP電話網5)から、相手呼出中であることを示す呼出情報を受信すると、呼制御部203と連携し、表示制御部207に、相手呼出中であることを示す表示信号を生成させる。この表示信号は、表示信号ライン215を介して表示信号出力端子2112から出力される(S613)。そして、載置台3において、表示信号入力端子312を介して、表示信号ライン372に入力され、表示部33から出力表示される。
【0082】
また、コードレス電話機2において、主制御部213は、無線AP4(IP電話網5)から呼出音データを受信すると、呼制御部203と連携し、呼出音信号を音声処理部209から出力する。この呼出音信号は、音声信号ライン216を介して音声信号入出力端子2113から出力される(S614)。そして、載置台3において、音声信号入出力端子313を介して、音声信号ライン373に入力され、ハンズフリー部34から音声出力される。この際、コードレス電話機2のハンドセット部208はオフなので、呼出音信号がハンドセット部208から音声出力されることはない。
【0083】
それから、コードレス電話機2において、主制御部213は、無線AP4(IP電話網5)から応答を受信すると(S615)、呼制御部203と連携し、通話相手(呼の宛先)との間に通話路を確立する(S616)。
【0084】
これにより、通話相手からの通話データが無線IF部201および通信制御部202を介して音声処理部209に入力され、音声信号に復調される。この音声信号は、音声信号ライン216を介して音声信号入出力端子2113から出力される。そして、載置台3において、音声信号入出力端子313を介して、音声信号ライン373に入力され、ハンズフリー部34から音声出力される。また、載置台3において、ハンズフリー部34は、入力された音声に応じた音声信号を出力する。この音声信号は、音声信号ライン373を介して、音声信号入出力端子313から出力される。そして、コードレス電話機2において、音声信号入出力端子2113および音声信号ライン216を介して、音声処理部209に入力され、通話データに変調される。この通話データは、通信制御部202および無線IF部201を介して通話相手へ送信される。この際、コードレス電話機2のハンドセット部208はオフなので、音声信号がハンドセット部208から音声出力されることはない。
【0085】
図11は、載置台3に載置されたコードレス電話機2の着信動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0086】
コードレス電話機2において、主制御部213は、無線IF部201および通信制御部202を介して、無線AP4(IP電話網5)から呼データが着信すると(S701)、載置状態判断部2131により、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を確認する。そして、自コードレス電話機2が載置台3に載置されていることを確認したならば、ハンドセット制御部2132によりハンドセット部208の動作をオフにする(S702)。次に、主制御部213は、機能制限部2133により載置台ID入力端子2114を介して、載置台3の載置台ID記憶部35にアクセスし、この載置台ID記憶部35から載置台IDを読み出す(S703)。そして、この載置台IDをキーにして、許可項目記憶部2122から、この載置台IDに対応するテーブル21220を検索する(S704)。次に、主制御部213は、自コードレス電話機2が載置している載置台3の載置台IDに対応するテーブル21220が検索できていることを確認し、発信元の詳細表示を許可する。そして、表示制御部207に、発信元の電話帳データのレコード21210が電話帳記憶部2121に記憶されているか否かを確認し、記憶されている場合は、このレコード21210の情報を表示させるための表示信号を生成させる(S705)。
【0087】
この際、機能制限部2133は、発信元の電話番号をキーにして、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220からレコード21221を検索し、検索したレコード21221において表示が許可されている項目を特定する。そして、発信元の電話帳データのレコード21210のフィールド21212〜21215のうち、表示が許可されている項目に対応するフィールドについてのみ、表示制御部207に表示信号を生成させる。この表示信号は、表示信号ライン207を介して表示信号出力端子2112から出力される(S706)。そして、載置台3において、表示信号入力端子312を介して、表示信号ライン372に入力され、表示部33から出力表示される。
【0088】
また、コードレス電話機2において、主制御部213は、無線AP4(IP電話網5)から着信音データを受信すると、呼制御部203と連携し、着信音信号を音声処理部209から出力する。この着信音信号は、音声信号ライン216を介して音声信号入出力端子2113から出力される(S707)。そして、載置台3において、音声信号入出力端子313を介して、音声信号ライン373に入力され、ハンズフリー部34から音声出力される。この際、コードレス電話機2のハンドセット部208はオフなので、着信音信号がハンドセット部208から音声出力されることはない。
【0089】
載置台3において、操作受付部32に設けられた通話ボタン(オフフックボタン)が押下されると(S708)、操作受付部32は、通話ボタンオンを示す操作信号を出力する。この操作信号は、操作信号ライン371を介して、操作信号出力端子311から出力される(S709)。そして、コードレス電話機2において、操作信号入力端子2111を介して、操作信号ライン214に入力される。
【0090】
コードレス電話機2において、操作制御部205は、操作信号ライン214より、通話ボタンオンを示す操作信号を受信すると、主制御部213に応答操作受付を通知する。これを受けて、主制御部213は、呼制御部203と連携し、通信制御部202および無線IF部201を介して、無線AP4(IP電話網5)に応答を送信し(S710)、通話相手(呼の宛先)との間に通話路を確立する(S711)。
【0091】
これにより、通話相手からの通話データが無線IF部201および通信制御部202を介して音声処理部209に入力され、音声信号に復調される。この音声信号は、音声信号ライン216を介して音声信号入出力端子2113から出力される。そして、載置台3において、音声信号入出力端子313を介して、音声信号ライン373に入力され、ハンズフリー部34から音声出力される。また、載置台3において、ハンズフリー部34は、入力された音声に応じた音声信号を出力する。この音声信号は、音声信号ライン373を介して、音声信号入出力端子313から出力される。そして、コードレス電話機2において、音声信号入出力端子2113および音声信号ライン216を介して、音声処理部209に入力され、通話データに変調される。この通話データは、通信制御部202および無線IF部201を介して通話相手へ送信される。この際、コードレス電話機2のハンドセット部208はオフなので、音声信号がハンドセット部208から音声出力されることはない。
【0092】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。
【0093】
本実施の形態では、載置台3に操作信号出力端子311を設けると共に、コードレス電話機2に操作信号入力端子2111を設け、これらの端子311、2111の接触(すなわち載置台3へのコードレス電話機2の載置)により、これらの端子311、2111を介して、載置台3に設けられた操作受付部32がコードレス電話機2の操作信号ライン214に連結される。また、載置台3に表示信号入力端子312を設けると共に、コードレス電話機2に表示信号出力端子2112を設け、これらの端子312、2112の接触(すなわち載置台3へのコードレス電話機2の載置)により、これらの端子312、2112を介して、載置台3に設けられた表示部33がコードレス電話機2の表示信号ライン215に連結される。さらに、載置台3およびコードレス電話機2のそれぞれに音声信号入出力端子313、2113を設け、これらの端子313、2113の接触(すなわち載置台3へのコードレス電話機2の載置)により、これらの端子313、2113を介して、載置台3に設けられたハンズフリー部34がコードレス電話機2の音声信号ライン216に連結される。
【0094】
したがって、本実施の形態によれば、コードレス電話機2を載置台3に載置した状態でも通話が可能である。また、載置台3に、載置状態に応じてコードレス電話機2とのインターフェースを切り替えるための制御回路を搭載する必要がない。
【0095】
また、本実施の形態では、コードレス電話機2に、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を判断する載置状態判断部2131と、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2が載置台3に載置されていると判断された場合に、ハンドセット部208の動作を停止するハンドセット制御部2132と、を設けている。
【0096】
このため、本実施の形態によれば、コードレス電話機2のハンドセット部208および載置台3のハンズフリー部34の両方が同時に有効になる事態を防止することができる。
【0097】
また、本実施の形態では、載置台3に、自載置台3に載置されているコードレス電話機2に電力を供給する電力供給端子315と、この電力供給端子315を介して、自載置台3に載置されているコードレス電話機2を充電する充電部36と、を設けている。また、コードレス電話機2に、自コードレス電話機2を載置している載置台3から電力を入力する電力入力端子2115と、電力入力端子2115に入力された電力を蓄電する蓄電部210と、を設けている。そして、コードレス電話機2の載置状態判断部2131に、電力入力端子2115に入力される電力の状態に基づいて、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を判断させる。
【0098】
このため、本実施の形態によれば、コードレス電話機2に、コードレス電話機2の載置台3への載置状態を検出するためのセンサを特別に設ける必要がない。
【0099】
また、本実施の形態では、載置台3に、自載置台3に付与された載置台IDを記憶する載置台ID記憶部35と、自載置台3に載置されているコードレス電話機2に、載置台ID記憶部35に記憶されている載置台IDを出力する載置台ID出力端子314と、を設けている。また、コードレス電話機2に、自コードレス電話機2を載置している載置台3から載置台IDを入力する載置台ID入力端子2114と、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2が載置台3に載置されていると判断された場合に、載置台ID入力端子2114を介して入力された載置台IDに対応付けられて許可項目記憶部2122に記憶されているテーブル21220に従い、表示制御部207が生成する表示信号を制限する機能制限部2133と、を設けている。
【0100】
このため、本実施の形態によれば、例えば、ユーザが自身の電話装置1のコードレス電話機2を他人の電話装置1の載置台3に載置して使用する場合において、載置台3の表示部33に他人に見られたくない友人の詳細情報が表示されるのを防止することができる。
【0101】
また、本実施の形態において、機能制限部2133は、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2が載置台3に載置されていると判断された場合において、載置台ID入力端子2114を介して入力された載置台IDが自コードレス電話機2と対の載置台3の載置台IDと一致しない場合に、操作制御部205での電話帳データ編集の操作信号の受け付けを拒否する。
【0102】
このようにすることで、本実施の形態によれば、例えば、ユーザが自身の電話装置1のコードレス電話機2を他人の電話装置1の載置台3に載置しておく場合において、他人がこの載置台3を用いて自コードレス電話機2の電話帳データを勝手に編集することを防止することができる。
【0103】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、コードレス電話機2において、主制御部213の機能制限部2133が載置状態判断部2131により自コードレス電話機2が載置台3に載置されていると判断された場合において、載置台ID入力端子2114を介して入力された載置台IDが、自コードレス電話機2と対の載置台3の載置台IDと一致しない場合に、操作制御部205での電話帳データ編集の操作信号の受け付けを拒否する。しかし、本発明はこれに限定されない。機能制限部2133は、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2が載置台3に載置されていると判断された場合において、載置台ID入力端子2114を介して入力された載置台IDが自コードレス電話機2と対の載置台3の載置台IDと一致しない場合に、操作制御部205での所定の操作信号の受け付けを拒否するものであればよい。例えば、操作制御部205でのリダイアルの操作信号の受け付けを拒否するものでもよい。
【0104】
このようにすることで、本実施の形態によれば、例えば、ユーザが自身の電話装置1のコードレス電話機2を他人の電話装置1の載置台3に載置して使用する場合において、他人がこの載置台3を用いて、自コードレス電話機2の着信履歴または発信履歴からリダイアルすることを防止することができる。
【0105】
以上のように、コードレス電話機2が、対となる載置台3以外の載置台に載置されている場合には、載置台3側からのコードレス電話機2の機能の利用を制限することができる。このため、例えば、コードレス電話機2に操作受付部32のロック機能が設けてられていれば、ユーザは、自身の専用のコードレス電話機2を、操作受付部32をロックした状態で自身の載置台3以外の載置台に載置しておくことにより、自身のコードレス電話機2を、プライベート機能の利用が制限された電話機として他人と共用することができる。また、例えば、コードレス電話機2が、対となる載置台3に乗せられている状態でのみ、電話帳データの編集、リトライ要求が許可されるようにした場合も、ユーザは、自己のコードレス電話を、安心して、他人と共用することができる。
【0106】
また、本実施の形態では、コードレス電話機2の無線通信に無線LANを利用する場合を想定して説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。コードレス電話機2の無線通信にPHSや携帯電話を利用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態が適用された電話装置の概略構成図である。
【図2】図2は、載置台3の概略構成図である。
【図3】図3は、コードレス電話機2の概略図である。
【図4】図4は、電話帳記憶部2121の登録内容を模式的に表した図である。
【図5】図5は、許可項目記憶部2122の登録内容を模式的に表した図である。
【図6】図6は、コードレス電話機2の載置状態依存制御を説明するためのフロー図である。
【図7】図7は、図6の発信操作規制(S203)を説明するためのフロー図である。
【図8】図8は、図6の着信表示規制(S207)を説明するためのフロー図である。
【図9】図9は、載置台3の電力供給端子315、充電部36、およびコードレス電話機2の電力入力端子2115、蓄電部210を説明するための図である。
【図10】図10は、載置台3に載置されたコードレス電話機2の発信動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図11】図11は、載置台3に載置されたコードレス電話機2の着信動作例を説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
【0108】
1:電話装置、2:コードレス電話機、3:載置台、4:無線AP、5:IP電話網、31:内線IF部、13:通信制御部、14:GW部、15:ルータ部、16:呼制御部、17:時計部、18:親子情報記憶部、19:主制御部、21:有線端末、22:無線端末、31:電話機IF部、32:操作受付部、33:表示部、34:ハンズフリー部、35:載置台ID記憶部、36:充電部、201:無線IF部、202:通信制御部、203:呼制御部、204:操作受付部、205:操作制御部、206:表示部、207:表示制御部、208:ハンドセット部、209:音声処理部、210:蓄電部、211:載置台IF部、212:記憶部、213:主制御部、311:操作信号出力端子、312:表示信号入力端子、313:音声信号入出力端子、314:載置台ID出力端子、315:電力供給端子、2111:操作信号入力端子、2112:表示信号出力端子、2113:音声信号入出力端子、2114:載置台ID入力端子、2115:電力入力端子、2121:電話帳記憶部、2122:許可項目記憶部、2131:載置状態判断部、2132:ハンドセット制御部、2133:機能制限部
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話機および載置台を有する電話装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、移動性を重視した移動型子機を使用すると共に、移動型子機の充電台に固定型子機の機能を付加することにより、移動性及び機能性をともに兼ね備えることを可能としたコードレス電話システムが開示されている。このコードレス電話システムにおいて、充電台は、移動型子機が自充電台に載置されている場合、データ端子を介して、移動型子機と情報信号の送受信を行い、移動型子機が自充電台から取り外されている場合は、赤外線通信により、移動型子機と情報信号の送受信を行う。
【0003】
【特許文献1】特開平9−224075号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のコードレス電話システムでは、充電台および移動型子機のそれぞれに、移動型子機の充電台への載置状態を監視し、この載置状態に応じて、相手装置とのインターフェース(データ端子か、それとも赤外線通信か)を切り替える制御回路(例えばICチップ)を搭載する必要がある。このため、コストが嵩む。また、特許文献1に記載のコードレス電話システムは、移動型子機を充電台に載置した状態での通話を考慮していない。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、電話機を載置台に載置した状態でも通話が可能であり、且つ載置台に、電話機とのインターフェース切替用の制御回路を搭載する必要のない技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明では、載置台に操作信号出力端子を設けると共に、電話機に操作信号入力端子を設け、これらの端子を介して、載置台に設けられた操作受付手段を電話機の操作信号ラインに連結する。また、載置台に表示信号入力端子を設けると共に、電話機に表示信号出力端子を設け、これらの端子を介して、載置台に設けられた表示手段を電話機の表示信号ラインに連結する。さらに、載置台および電話機のそれぞれに音声信号入出力端子を設け、これらの端子を介して、載置台に設けられた音声入出力手段を電話機の音声信号ラインに連結する。
【0007】
例えば、本発明は、電話機および前記電話機の載置台を有する電話装置であって、
前記載置台は、
自載置台に載置されている前記電話機に操作信号を出力する操作信号出力端子と、
自載置台に載置されている前記電話機から表示信号を入力する表示信号入力端子と、
自載置台に載置されている前記電話機に音声信号を出力すると共に、自載置台に載置されている前記電話機から音声信号を入力する載置台側音声信号入出力端子と、
ユーザから操作を受け付け、受け付けた操作内容に応じた操作信号を前記操作信号出力端子から出力する載置台側操作受付手段と、
前記表示信号入力端子を介して入力された表示信号に従い情報を表示する載置台側表示手段と、
前記載置台側音声信号入出力端子を介して入力された音声信号に従い音声を出力する共に、ユーザから音声を受け付け、受け付けた音声に応じた音声信号を前記載置台側音声信号入出力端子から出力する載置台側音声入出力手段と、を有し、
前記電話機は、
自電話機を載置している前記載置台から操作信号を入力する操作信号入力端子と、
自電話機を載置している前記載置台に表示信号を出力する表示信号出力端子と、
自電話機を載置している前記載置台に音声信号を出力すると共に、自電話機を載置している前記載置台から音声信号を入力する電話機側音声信号入出力端子と、
ユーザから操作を受け付け、受け付けた操作内容に応じた操作信号を出力する電話機側操作受付手段と、
入力された表示信号に従い情報を表示する電話機側表示手段と、
入力された音声信号に従い音声を出力する共に、ユーザから音声を受け付け、受け付けた音声に応じた音声信号を出力する電話機側音声入出力手段と、
前記操作信号入力端子および前記電話機側操作受付手段の各々から操作信号を受け付け、処理する操作信号処理手段と、
表示信号を生成して、前記表示信号出力端子および前記電話機側表示手段の各々に出力する表示信号処理手段と、
前記電話機側音声信号入出力端子および前記電話機側音声入出力手段の各々と送受信する音声信号を処理する音声信号処理手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電話機を載置台に載置した状態でも通話が可能である。また、載置台に、載置状態に応じて電話機とのインターフェースを切り替えるための制御回路を搭載する必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施の形態が適用された電話装置の概略構成図である。
【0011】
図示するように、本実施の形態の電話装置1は、無線AP(アクセスポイント)4を介してIP電話網5と通信を行うコードレス電話機2と、コードレス電話機2の充電機能を備えた載置台3と、を有する。
【0012】
図2は、載置台3の概略構成図である。
【0013】
図示するように、載置台3は、電話機IF(インターフェース)部31と、通話ボタン(ハンズフリーボタン)、ダイヤルキー、ファンクションキー等の入力キーを備えた操作受付部32と、LCD等の表示部33と、マイクおよびスピーカを備えたハンズフリー部34と、自載置台3に付与された識別情報である載置台IDを記憶する載置台ID記憶部35と、自載置台3に載置されているコードレス電話機2を充電する充電部36と、を有する。
【0014】
電話機IF部31は、自載置台3に載置されているコードレス電話機2と電気的に接続するためのインターフェースである。図示するように、電話機IF部31は、操作信号出力端子311と、表示信号入力端子312と、音声信号入出力端子313と、載置台ID出力端子314と、電力供給端子315と、を有する。
【0015】
操作信号出力端子311は、操作受付部32の操作信号ライン371に接続され、この信号ライン371を介して、操作受付部32から出力された操作信号を外部に出力するための端子である。
【0016】
表示信号入力端子312は、表示部33の表示信号ライン372に接続され、この信号ライン372を介して、外部から入力された表示信号を表示部33に出力するための端子である。
【0017】
音声信号入出力端子313は、ハンズフリー部34の音声信号ライン373に接続され、この信号ライン373を介して、外部から入力された音声信号をハンズフリー部34のスピーカに出力すると共に、ハンズフリー部34のマイクから出力された音声信号を外部に出力するための端子である。
【0018】
載置台ID出力端子314は、載置台ID記憶部35に記憶されている載置台IDを外部に出力するための端子である。
【0019】
電力供給端子315は、充電部36から出力された供給電力を外部に出力するための端子である。
【0020】
図3は、コードレス電話機2の概略図である。
【0021】
図示するように、コードレス電話機2は、無線IF部201と、通信制御部202と、呼制御部203と、操作受付部204と、操作制御部205と、LCD等の表示部206と、表示制御部207と、ハンドセット部208と、音声処理部209と、蓄電部210と、載置台IF部211と、記憶部212と、主制御部213と、を有する。
【0022】
無線IF部201は、無線AP4と無線通信するためのインターフェースである。
【0023】
通信制御部202は、IP電話網5と通信パケットを送受するために必要な処理(エラー検出、エラー訂正、パケット解析等)を行う。
【0024】
呼制御部203は、SIP等の呼制御プロトコルに従い呼制御処理を行う。
【0025】
操作受付部204は、通話ボタン、ダイヤルキー、ファンクションキー等の入力キーを備え、これらの入力キーに対する操作内容に応じた操作信号を操作信号ライン214に出力する。
【0026】
操作制御部205は、操作信号ライン214を介して操作信号を受け付け、その操作信号が示す指示内容を主制御部213に通知する。
【0027】
表示部206は、LCDの表示パネルを備え、表示信号ライン215を介して受け付けた表示信号に従い表示パネルに情報を表示する。
【0028】
表示制御部207は、主制御部213より受け取った表示データを表示するための表示信号を生成し、これを表示信号ライン215に出力する。
【0029】
ハンドセット部208は、マイクおよびスピーカを備え、音声信号ライン216を介して受け付けた音声信号に従いスピーカから音声出力する。また、マイクに入力された音声に応じた音声信号を音声信号ライン216に出力する。
【0030】
音声処理部209は、音声信号ライン216に対する音声信号の入出力を制御する。
【0031】
蓄電部210は、バッテリを備え、載置台IF部211を介して載置台3より供給された電力をこのバッテリに蓄電する。
【0032】
載置台IF部211は、自コードレス電話機2を載置している載置台3と電気的に接続するためのインターフェースである。図示するように、載置台IF部211は、操作信号入力端子2111と、表示信号出力端子2112と、音声信号入出力端子2113と、載置台ID入力端子2114と、電力入力端子2115と、を有する。
【0033】
操作信号入力端子2111は、載置台3の操作信号出力端子311と対となる端子である。操作信号入力端子2111は、操作受付部204の操作信号ライン214に接続され、この信号ライン214を介して、載置台3の操作信号出力端子311から出力された操作信号を操作制御部205に出力する。
【0034】
表示信号出力端子2112は、載置台3の表示信号入力端子312と対となる端子である。表示信号出力端子2112は、表示部206の表示信号ライン215に接続され、この信号ライン215を介して、表示制御部207から出力された表示信号を載置台3の表示信号入力端子312に出力する。
【0035】
音声信号入出力端子2113は、載置台3の音声信号入出力端子313と対となる端子である。音声信号入出力端子2113は、ハンドセット部208の音声信号ライン216に接続され、この信号ライン216を介して、音声処理部209から出力された音声信号を載置台3の音声信号入出力端子313に出力する。また、載置台3の音声信号入出力端子313から出力された音声信号を音声処理部209に出力する。
【0036】
載置台ID入力端子2114は、載置台3の載置台ID出力端子314と対となる端子である。載置台ID入力端子2114は、載置台3の載置台ID出力端子314から出力された載置台IDを主制御部213に出力する。
【0037】
電力入力端子2115は、載置台3の電力供給端子315と対となる端子である。電力入力端子2115は、載置台3の電力供給端子315から出力された供給電力を蓄電部210に出力する。
【0038】
記憶部212には、主制御部213での処理に必要な情報が記憶されている。図示するように、記憶部212は、電話帳記憶部2121と、許可項目記憶部2122と、を有する。
【0039】
電話帳記憶部2121には、電話帳データが記憶されている。図4は、電話帳記憶部2121の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、電話帳記憶部2121には、電話番号毎に、電話帳データのレコード21210が登録されている。レコード21210は、レコード21210を一意に識別するためのIDを登録するフィールド21211と、電話番号を登録するフィールド21212と、個人名を登録するフィールド21213と、会社名を登録するフィールド21214と、備考(その他の個人情報)を登録するフィールド21215と、を有する。
【0040】
許可項目記憶部2122は、載置台3毎に、自コードレス電話機2がその載置台3に載置されている場合に、表示が許可される項目の情報が記憶されている。図5は、許可項目記憶部2122の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、許可項目記憶部2122には、載置台3に付与されている載置台ID毎にテーブル21220が登録されている。各テーブル21220には、電話番号毎に、許可項目データのレコード21221が登録されている。レコード21221は、対象の電話番号を持つ電話帳記憶部2121のレコード21210に付与されたIDを登録するフィールド21222と、電話番号の表示を許可するか否かを示すフラグを登録するフィールド21223と、個人名の表示を許可するか否かを示すフラグを登録するフィールド21224と、会社名の表示を許可するか否かを示すフラグを登録するフィールド21225と、備考の表示を許可するか否かを示すフラグを登録するフィールド21226と、を有する。
【0041】
主制御部213は、自コードレス電話機2の各部201〜212を統括的に制御する。
【0042】
具体的には、主制御部213は、操作信号ライン214を介して操作者から着番号を伴う発信指示を受け付けると、この発信指示を呼制御部203に渡す。これを受けて、呼制御部203は、主制御部213と連携し、通信制御部202および無線IF部201を介して発信処理を行い、無線AP4経由で、着番号により特定される通話相手との間に音声経路を設定する。
【0043】
また、主制御部213は、無線IF部201および通信制御部202を介して、無線AP4経由でIP電話網5から呼データを受信すると、これを呼制御部203に渡す。これを受けて、呼制御部203は、主制御部213と連携し、通信制御部202および無線IF部201を介して着信処理を行い、無線AP4経由で、この呼データの発信元との間に音声経路を設定する。
【0044】
さらに、主制御部213は、図示するように、載置状態判断部2131、ハンドセット制御部2132、および機能制限部2133を有し、これらの各部2131〜2133を用いて、載置台3への載置状態に応じた制御(載置状態依存制御と呼ぶ)を行う。
【0045】
図6は、コードレス電話機2の載置状態依存制御を説明するためのフロー図である。
【0046】
主制御部213は、操作制御部205から発信操作を示す操作信号(例えば通話ボタンオン)を受け付けると(S201でYES)、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2の載置台3への載置状態の判断する(S202)。載置状態「載置」である場合(S202でYES)、後述する発信操作規制により(S203)、自コードレス電話機2を載置している載置台3の載置台IDに応じて電話帳の使用等が規制される。一方、載置状態「非載置」の場合は(S202でNO)、このような規制はない。
【0047】
その後、主制御部213は、操作者から発信先の電話番号を取得すると、この電話番号を伴う発信指示を呼制御部203に渡す。これを受けて、呼制御部203は、主制御部213と連携し、通信制御部202および無線IF部201を介して発信処理を行い(S204)、無線AP4経由で、着番号により特定される通話相手との間に音声経路を設定する。
【0048】
なお、発信処理(S204)中に、載置状態判断部2131により、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態が「非載置」から「載置」に変更されたと判断された場合、ハンドセット制御部2132は、ハンドセット部208をオフにする。一方、この載置状態が「載置」から「非載置」に変更されたと判断された場合、ハンドセット制御部2132は、ハンドセット部208をオンにする。
【0049】
また、主制御部213は、無線IF部201および通信制御部202を介して呼データが着信すると(S205でYES)、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2の載置台3への載置状態の判断する(S206)。載置状態「載置」である場合(S206でYES)、後述する着信表示規制により(S207)、自コードレス電話機2を載置している載置台3の載置台IDに応じて発信元情報の表示等が規制される。一方、載置状態「非載置」の場合は(S207でNO)、このような規制はない。
【0050】
その後、主制御部213は、着信した呼データを呼制御部203に渡す。これを受けて、呼制御部203は、主制御部213と連携し、通信制御部202および無線IF部201を介して着信処理を行い(S208)、無線AP4経由で、この呼データの発信元との間に音声経路を設定する。
【0051】
なお、着信処理(S208)中に、載置状態判断部2131により、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態が「非載置」から「載置」に変更されたと判断された場合、ハンドセット制御部2132は、ハンドセット部208をオフにする。一方、この載置状態が「載置」から「非載置」に変更されたと判断された場合、ハンドセット制御部2132は、ハンドセット部208をオンにする。
【0052】
また、主制御部213は、操作制御部205から、電話帳の編集要求を示す操作信号(例えば所定のファンクションキーオン)を受け取ると(S209でYES)、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2の載置台3への載置状態の判断する(S210)。載置状態「非載置」である場合(S210でNO)、主制御部213は、操作制御部205から、電話帳の編集操作を示す操作信号を受け付け、この操作信号に従って電話帳記憶部2121の電話帳データを編集する(S213)。
【0053】
一方、載置状態「載置」である場合(S210でYES)、機能制限部2133は、載置台ID入力端子2114を介して、自コードレス電話機2が載置している載置台3の載置台ID記憶部35から載置台IDを読み取る(S211)。そして、この載置台IDが自コードレス電話機2と対の載置台3のものとして予め登録されている載置台IDと一致するか否かを判断する(S212)。
【0054】
自コードレス電話機2を載置している載置台3から読み取った載置台IDが予め登録されている自コードレス電話機2と対の載置台3の載置台IDと一致している場合(S212でYES)、機能制限部2133は、電話帳の編集を許可する。これにより、主制御部213は、操作制御部205から、電話帳の編集操作を示す操作信号を受け付け、この操作信号に従って電話帳記憶部2121の電話帳データを編集する(S213)。
【0055】
一方、自コードレス電話機2を載置している載置台3から読み取った載置台IDが予め登録されている自コードレス電話機2と対の載置台3の載置台IDと一致していない場合(S212でNO)、機能制限部2133は、電話帳の編集を拒否する。これにより、主制御部213は、操作制御部205からの電話帳の編集操作を示す操作信号の受け付けを拒否する。また、表示制御部207に、電話帳の編集ができない旨を示す表示信号を生成させ、表示信号ライン215に出力させる(S214)。
【0056】
図7は、図6の発信操作規制(S203)を説明するためのフロー図である。
【0057】
先ず、ハンドセット制御部2132は、ハンドセット部208をオフにする(S2031)。次に、機能制限部2133は、載置台ID入力端子2114を介して、自コードレス電話機2が載置している載置台3の載置台ID記憶部35から載置台IDを読み取る(S2032)。そして、この載置台IDに対応するテーブル21220を許可項目記憶部2122から検索する(S2033)。
【0058】
自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220が許可項目記憶部2122に登録されていない場合(S2033でNO)、機能制限部2133は、電話帳の使用を拒否する。これにより、主制御部213は、電話帳検索機能を無効にする。そして、操作制御部205から受付けたダイヤル番号を示す操作信号により、発信先の電話番号を取得する(S2038)。
【0059】
一方、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220が許可項目記憶部2122に登録されている場合(S2033でYES)、機能制限部2133は、電話帳の使用を許可する。これにより、主制御部213は、電話帳検索機能を有効にする。そして、主制御部213は、操作制御部205から、電話帳検索操作を示す操作信号を受け付けたならば(S2034でYES)、表示制御部207に、電話帳記憶部2121に記憶されている電話帳データのレコード21210をリスト表示させ(S2035)、操作者に発信先のレコード21210を選択させる。
【0060】
この際、機能制限部2133は、電話帳記憶部2121に記憶されている電話帳データのレコード21210各々について、このレコード21210のID21211をキーに、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220からレコード21221を検索し、検索したレコード21221において表示が許可されている項目を特定する。そして、電話帳データのレコード21210のフィールド21212〜21215のうち、表示が許可されている項目に対応するフィールドについてのみ、表示制御部207に表示信号を生成させる。
【0061】
それから、主制御部213は、操作制御部205から、選択されたレコード21210を示す操作信号を受け付けたならば、この操作信号が示すレコード21210から発信先の電話番号を取得する(S2036)。
【0062】
なお、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220が許可項目記憶部2122に登録されている場合において(S2033でYES)、操作制御部205から、ダイヤル番号を示す操作信号を受け付けた場合(S2037でYES)、主制御部213は、この操作信号が示すダイヤル番号を発信先の電話番号として取得する(S2038)。
【0063】
図8は、図6の着信表示規制(S207)を説明するためのフロー図である。
【0064】
先ず、ハンドセット制御部2132は、ハンドセット部208をオフにする(S2071)。次に、機能制限部2133は、載置台ID入力端子2114を介して、自コードレス電話機2が載置している載置台3の載置台ID記憶部35から載置台IDを読み取る(S2072)。そして、この載置台IDに対応するテーブル21220を許可項目記憶部2122から検索する(S2073)。
【0065】
自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220が許可項目記憶部2122に登録されていない場合(S2073でNO)、機能制限部2133は、発信元情報の詳細表示を拒否する。これにより、主制御部213は、表示制御部207に、発信元の詳細情報(個人名、会社名、備考等)の表示信号を生成させることなく、このフローを終了する。
【0066】
一方、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220が許可項目記憶部2122に登録されている場合(S2073でYES)、機能制限部2133は、発信元情報の表示を許可し、呼データの発信元電話番号をキーに、電話帳記憶部2121から電話帳データのレコード21210を検索する(S2074)。
【0067】
S2074において、電話帳データのレコード21210を検索できなかった場合は(S2074でNO)、このフローを終了する。一方、電話帳データのレコード21210を検索できた場合(S2074でYES)、機能制限部2133は、呼データの発信元電話番号をキーにして、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220からレコード21221を検索し、検索したレコード21221において表示が許可されている項目を特定する(S2075)。そして、S2074で検索した電話帳データのレコード21210のフィールド21212〜21215のうち、表示が許可されている項目に対応するフィールドについてのみ、表示制御部207に表示信号を生成させる(S2076)。その後、このフローを終了する。
【0068】
次に、コードレス電話機2の載置状態判断部2131が自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を判断する仕組みをより詳細に説明する。
【0069】
図9は、載置台3の電力供給端子315、充電部36、およびコードレス電話機2の電力入力端子2115、蓄電部210を説明するための図である。
【0070】
図示するように、載置台3において、充電部36は、電力供給端子315に電源を供給する電源361と、電源361の電源供給ラインに挿入された抵抗365と、電源361の電源供給ラインを流れる電流値を測定する電流メータ363と、電力供給端子315間の電圧値を測定する電圧メータ364と、電流メータ363および電圧メータ364の測定値に基づいて電源361の供給電力を調整する電源コントローラ362と、を有する。
【0071】
また、コードレス電話機2において、蓄電部210は、電力入力端子2115間の電圧値を測定する電圧メータ2102と、電力入力端子2115に入力された電力を蓄電するバッテリ2101と、電力入力端子2115およびバッテリ2101間に挿入されたダイオード2103と、を有する。
【0072】
以上のような構成において、蓄電部210は、電圧メータ2102の測定値に基づいて自コードレス電話機2の充電状態を監視する。また、この測定値を主制御部213に出力する。そして、主制御部213の載置状態判断部2131は、この測定値に基づいて、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を判断する。電力入力端子2115間が開放されている場合と、電力入力端子2115間に電圧が印加されている場合とで、電圧メータ2102の測定値に変化が生じる。そこで、電圧メータ2102の測定値に基づいて、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を判断する。
【0073】
次に、本実施の形態が適用された電話装置1の発着信の動作例を説明する。
【0074】
図10は、載置台3に載置されたコードレス電話機2の発信動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0075】
載置台3において、操作受付部32に設けられた通話ボタン(オフフックボタン)が押下されると(S601)、操作受付部32は、通話ボタンオンを示す操作信号を出力する。この操作信号は、操作信号ライン371を介して、操作信号出力端子311から出力される(S602)。そして、コードレス電話機2において、操作信号入力端子2111を介して、操作信号ライン214に入力される。
【0076】
コードレス電話機2において、操作制御部205は、操作信号ライン214より、通話ボタンオンを示す操作信号を受信すると、主制御部213に発信操作受付を通知する。これを受けて、主制御部213は、載置状態判断部2131により、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を確認する。そして、自コードレス電話機2が載置台3に載置されていることを確認したならば、ハンドセット制御部2132によりハンドセット部208の動作をオフにする(S603)。次に、主制御部213は、機能制限部2133により載置台ID入力端子2114を介して、載置台3の載置台ID記憶部35にアクセスし、この載置台ID記憶部35から載置台IDを読み出す(S604)。そして、この載置台IDをキーにして、許可項目記憶部2122から、この載置台IDに対応するテーブル21220を検索する(S605)。
【0077】
載置台3において、操作受付部32に電話帳の検索指示が入力されると(S606)、操作受付部32は、電話帳検索操作を示す操作信号を出力する。この操作信号は、操作信号ライン371を介して、操作信号出力端子311から出力される(S607)。そして、コードレス電話機2において、操作信号入力端子2111を介して、操作信号ライン214に入力される。
【0078】
コードレス電話機2において、操作制御部205は、操作信号ライン214より、電話帳検索操作を示す操作信号を受信すると、主制御部213に電話帳の検索要求を通知する。これを受けて、主制御部213は、S605において、自コードレス電話機2が載置している載置台3の載置台IDに対応するテーブル21220が検索できていることを確認し、電話帳の使用を許可する。そして、表示制御部207に、電話帳記憶部2121に記憶されている電話帳データのレコード21210各々をリスト表示させるための表示信号を生成させる(S608)。
【0079】
この際、機能制限部2133は、電話帳記憶部2121に記憶されている電話帳データのレコード21210各々について、このレコード21210のIDをキーに、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220からレコード21221を検索し、検索したレコード21221において表示が許可されている項目を特定する。そして、電話帳データのレコード21210のフィールド21212〜21215のうち、表示が許可されている項目に対応するフィールドについてのみ、表示制御部207に表示信号を生成させる。この表示信号は、表示信号ライン215を介して表示信号出力端子2112から出力される(S609)。そして、載置台3において、表示信号入力端子312を介して、表示信号ライン372に入力され、表示部33から出力表示される。
【0080】
載置台3において、表示部33にリスト表示されている電話番号の選択指示が操作受付部32に入力されると(S610)、操作受付部32は、選択された電話番号の指定を含む操作信号を出力する。この操作信号は、操作信号ライン371を介して、操作信号出力端子311から出力される(S611)。そして、コードレス電話機2において、操作信号入力端子2111を介して、操作信号ライン214に入力される。
【0081】
コードレス電話機2において、操作制御部205は、操作信号ライン214より選択された電話番号の指定を含む操作信号を受信すると、主制御部213にこの電話番号を通知する。これを受けて、主制御部213は、呼制御部203と連携し、通信制御部202および無線IF部201を介して、無線AP4(IP電話網5)に、この電話番号を着番号とする呼データを発信する(S612)。そして、主制御部213は、無線AP4(IP電話網5)から、相手呼出中であることを示す呼出情報を受信すると、呼制御部203と連携し、表示制御部207に、相手呼出中であることを示す表示信号を生成させる。この表示信号は、表示信号ライン215を介して表示信号出力端子2112から出力される(S613)。そして、載置台3において、表示信号入力端子312を介して、表示信号ライン372に入力され、表示部33から出力表示される。
【0082】
また、コードレス電話機2において、主制御部213は、無線AP4(IP電話網5)から呼出音データを受信すると、呼制御部203と連携し、呼出音信号を音声処理部209から出力する。この呼出音信号は、音声信号ライン216を介して音声信号入出力端子2113から出力される(S614)。そして、載置台3において、音声信号入出力端子313を介して、音声信号ライン373に入力され、ハンズフリー部34から音声出力される。この際、コードレス電話機2のハンドセット部208はオフなので、呼出音信号がハンドセット部208から音声出力されることはない。
【0083】
それから、コードレス電話機2において、主制御部213は、無線AP4(IP電話網5)から応答を受信すると(S615)、呼制御部203と連携し、通話相手(呼の宛先)との間に通話路を確立する(S616)。
【0084】
これにより、通話相手からの通話データが無線IF部201および通信制御部202を介して音声処理部209に入力され、音声信号に復調される。この音声信号は、音声信号ライン216を介して音声信号入出力端子2113から出力される。そして、載置台3において、音声信号入出力端子313を介して、音声信号ライン373に入力され、ハンズフリー部34から音声出力される。また、載置台3において、ハンズフリー部34は、入力された音声に応じた音声信号を出力する。この音声信号は、音声信号ライン373を介して、音声信号入出力端子313から出力される。そして、コードレス電話機2において、音声信号入出力端子2113および音声信号ライン216を介して、音声処理部209に入力され、通話データに変調される。この通話データは、通信制御部202および無線IF部201を介して通話相手へ送信される。この際、コードレス電話機2のハンドセット部208はオフなので、音声信号がハンドセット部208から音声出力されることはない。
【0085】
図11は、載置台3に載置されたコードレス電話機2の着信動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0086】
コードレス電話機2において、主制御部213は、無線IF部201および通信制御部202を介して、無線AP4(IP電話網5)から呼データが着信すると(S701)、載置状態判断部2131により、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を確認する。そして、自コードレス電話機2が載置台3に載置されていることを確認したならば、ハンドセット制御部2132によりハンドセット部208の動作をオフにする(S702)。次に、主制御部213は、機能制限部2133により載置台ID入力端子2114を介して、載置台3の載置台ID記憶部35にアクセスし、この載置台ID記憶部35から載置台IDを読み出す(S703)。そして、この載置台IDをキーにして、許可項目記憶部2122から、この載置台IDに対応するテーブル21220を検索する(S704)。次に、主制御部213は、自コードレス電話機2が載置している載置台3の載置台IDに対応するテーブル21220が検索できていることを確認し、発信元の詳細表示を許可する。そして、表示制御部207に、発信元の電話帳データのレコード21210が電話帳記憶部2121に記憶されているか否かを確認し、記憶されている場合は、このレコード21210の情報を表示させるための表示信号を生成させる(S705)。
【0087】
この際、機能制限部2133は、発信元の電話番号をキーにして、自コードレス電話機2が載置している載置台3から読み取った載置台IDに対応するテーブル21220からレコード21221を検索し、検索したレコード21221において表示が許可されている項目を特定する。そして、発信元の電話帳データのレコード21210のフィールド21212〜21215のうち、表示が許可されている項目に対応するフィールドについてのみ、表示制御部207に表示信号を生成させる。この表示信号は、表示信号ライン207を介して表示信号出力端子2112から出力される(S706)。そして、載置台3において、表示信号入力端子312を介して、表示信号ライン372に入力され、表示部33から出力表示される。
【0088】
また、コードレス電話機2において、主制御部213は、無線AP4(IP電話網5)から着信音データを受信すると、呼制御部203と連携し、着信音信号を音声処理部209から出力する。この着信音信号は、音声信号ライン216を介して音声信号入出力端子2113から出力される(S707)。そして、載置台3において、音声信号入出力端子313を介して、音声信号ライン373に入力され、ハンズフリー部34から音声出力される。この際、コードレス電話機2のハンドセット部208はオフなので、着信音信号がハンドセット部208から音声出力されることはない。
【0089】
載置台3において、操作受付部32に設けられた通話ボタン(オフフックボタン)が押下されると(S708)、操作受付部32は、通話ボタンオンを示す操作信号を出力する。この操作信号は、操作信号ライン371を介して、操作信号出力端子311から出力される(S709)。そして、コードレス電話機2において、操作信号入力端子2111を介して、操作信号ライン214に入力される。
【0090】
コードレス電話機2において、操作制御部205は、操作信号ライン214より、通話ボタンオンを示す操作信号を受信すると、主制御部213に応答操作受付を通知する。これを受けて、主制御部213は、呼制御部203と連携し、通信制御部202および無線IF部201を介して、無線AP4(IP電話網5)に応答を送信し(S710)、通話相手(呼の宛先)との間に通話路を確立する(S711)。
【0091】
これにより、通話相手からの通話データが無線IF部201および通信制御部202を介して音声処理部209に入力され、音声信号に復調される。この音声信号は、音声信号ライン216を介して音声信号入出力端子2113から出力される。そして、載置台3において、音声信号入出力端子313を介して、音声信号ライン373に入力され、ハンズフリー部34から音声出力される。また、載置台3において、ハンズフリー部34は、入力された音声に応じた音声信号を出力する。この音声信号は、音声信号ライン373を介して、音声信号入出力端子313から出力される。そして、コードレス電話機2において、音声信号入出力端子2113および音声信号ライン216を介して、音声処理部209に入力され、通話データに変調される。この通話データは、通信制御部202および無線IF部201を介して通話相手へ送信される。この際、コードレス電話機2のハンドセット部208はオフなので、音声信号がハンドセット部208から音声出力されることはない。
【0092】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。
【0093】
本実施の形態では、載置台3に操作信号出力端子311を設けると共に、コードレス電話機2に操作信号入力端子2111を設け、これらの端子311、2111の接触(すなわち載置台3へのコードレス電話機2の載置)により、これらの端子311、2111を介して、載置台3に設けられた操作受付部32がコードレス電話機2の操作信号ライン214に連結される。また、載置台3に表示信号入力端子312を設けると共に、コードレス電話機2に表示信号出力端子2112を設け、これらの端子312、2112の接触(すなわち載置台3へのコードレス電話機2の載置)により、これらの端子312、2112を介して、載置台3に設けられた表示部33がコードレス電話機2の表示信号ライン215に連結される。さらに、載置台3およびコードレス電話機2のそれぞれに音声信号入出力端子313、2113を設け、これらの端子313、2113の接触(すなわち載置台3へのコードレス電話機2の載置)により、これらの端子313、2113を介して、載置台3に設けられたハンズフリー部34がコードレス電話機2の音声信号ライン216に連結される。
【0094】
したがって、本実施の形態によれば、コードレス電話機2を載置台3に載置した状態でも通話が可能である。また、載置台3に、載置状態に応じてコードレス電話機2とのインターフェースを切り替えるための制御回路を搭載する必要がない。
【0095】
また、本実施の形態では、コードレス電話機2に、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を判断する載置状態判断部2131と、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2が載置台3に載置されていると判断された場合に、ハンドセット部208の動作を停止するハンドセット制御部2132と、を設けている。
【0096】
このため、本実施の形態によれば、コードレス電話機2のハンドセット部208および載置台3のハンズフリー部34の両方が同時に有効になる事態を防止することができる。
【0097】
また、本実施の形態では、載置台3に、自載置台3に載置されているコードレス電話機2に電力を供給する電力供給端子315と、この電力供給端子315を介して、自載置台3に載置されているコードレス電話機2を充電する充電部36と、を設けている。また、コードレス電話機2に、自コードレス電話機2を載置している載置台3から電力を入力する電力入力端子2115と、電力入力端子2115に入力された電力を蓄電する蓄電部210と、を設けている。そして、コードレス電話機2の載置状態判断部2131に、電力入力端子2115に入力される電力の状態に基づいて、自コードレス電話機2の載置台3への載置状態を判断させる。
【0098】
このため、本実施の形態によれば、コードレス電話機2に、コードレス電話機2の載置台3への載置状態を検出するためのセンサを特別に設ける必要がない。
【0099】
また、本実施の形態では、載置台3に、自載置台3に付与された載置台IDを記憶する載置台ID記憶部35と、自載置台3に載置されているコードレス電話機2に、載置台ID記憶部35に記憶されている載置台IDを出力する載置台ID出力端子314と、を設けている。また、コードレス電話機2に、自コードレス電話機2を載置している載置台3から載置台IDを入力する載置台ID入力端子2114と、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2が載置台3に載置されていると判断された場合に、載置台ID入力端子2114を介して入力された載置台IDに対応付けられて許可項目記憶部2122に記憶されているテーブル21220に従い、表示制御部207が生成する表示信号を制限する機能制限部2133と、を設けている。
【0100】
このため、本実施の形態によれば、例えば、ユーザが自身の電話装置1のコードレス電話機2を他人の電話装置1の載置台3に載置して使用する場合において、載置台3の表示部33に他人に見られたくない友人の詳細情報が表示されるのを防止することができる。
【0101】
また、本実施の形態において、機能制限部2133は、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2が載置台3に載置されていると判断された場合において、載置台ID入力端子2114を介して入力された載置台IDが自コードレス電話機2と対の載置台3の載置台IDと一致しない場合に、操作制御部205での電話帳データ編集の操作信号の受け付けを拒否する。
【0102】
このようにすることで、本実施の形態によれば、例えば、ユーザが自身の電話装置1のコードレス電話機2を他人の電話装置1の載置台3に載置しておく場合において、他人がこの載置台3を用いて自コードレス電話機2の電話帳データを勝手に編集することを防止することができる。
【0103】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、コードレス電話機2において、主制御部213の機能制限部2133が載置状態判断部2131により自コードレス電話機2が載置台3に載置されていると判断された場合において、載置台ID入力端子2114を介して入力された載置台IDが、自コードレス電話機2と対の載置台3の載置台IDと一致しない場合に、操作制御部205での電話帳データ編集の操作信号の受け付けを拒否する。しかし、本発明はこれに限定されない。機能制限部2133は、載置状態判断部2131により自コードレス電話機2が載置台3に載置されていると判断された場合において、載置台ID入力端子2114を介して入力された載置台IDが自コードレス電話機2と対の載置台3の載置台IDと一致しない場合に、操作制御部205での所定の操作信号の受け付けを拒否するものであればよい。例えば、操作制御部205でのリダイアルの操作信号の受け付けを拒否するものでもよい。
【0104】
このようにすることで、本実施の形態によれば、例えば、ユーザが自身の電話装置1のコードレス電話機2を他人の電話装置1の載置台3に載置して使用する場合において、他人がこの載置台3を用いて、自コードレス電話機2の着信履歴または発信履歴からリダイアルすることを防止することができる。
【0105】
以上のように、コードレス電話機2が、対となる載置台3以外の載置台に載置されている場合には、載置台3側からのコードレス電話機2の機能の利用を制限することができる。このため、例えば、コードレス電話機2に操作受付部32のロック機能が設けてられていれば、ユーザは、自身の専用のコードレス電話機2を、操作受付部32をロックした状態で自身の載置台3以外の載置台に載置しておくことにより、自身のコードレス電話機2を、プライベート機能の利用が制限された電話機として他人と共用することができる。また、例えば、コードレス電話機2が、対となる載置台3に乗せられている状態でのみ、電話帳データの編集、リトライ要求が許可されるようにした場合も、ユーザは、自己のコードレス電話を、安心して、他人と共用することができる。
【0106】
また、本実施の形態では、コードレス電話機2の無線通信に無線LANを利用する場合を想定して説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。コードレス電話機2の無線通信にPHSや携帯電話を利用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態が適用された電話装置の概略構成図である。
【図2】図2は、載置台3の概略構成図である。
【図3】図3は、コードレス電話機2の概略図である。
【図4】図4は、電話帳記憶部2121の登録内容を模式的に表した図である。
【図5】図5は、許可項目記憶部2122の登録内容を模式的に表した図である。
【図6】図6は、コードレス電話機2の載置状態依存制御を説明するためのフロー図である。
【図7】図7は、図6の発信操作規制(S203)を説明するためのフロー図である。
【図8】図8は、図6の着信表示規制(S207)を説明するためのフロー図である。
【図9】図9は、載置台3の電力供給端子315、充電部36、およびコードレス電話機2の電力入力端子2115、蓄電部210を説明するための図である。
【図10】図10は、載置台3に載置されたコードレス電話機2の発信動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図11】図11は、載置台3に載置されたコードレス電話機2の着信動作例を説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
【0108】
1:電話装置、2:コードレス電話機、3:載置台、4:無線AP、5:IP電話網、31:内線IF部、13:通信制御部、14:GW部、15:ルータ部、16:呼制御部、17:時計部、18:親子情報記憶部、19:主制御部、21:有線端末、22:無線端末、31:電話機IF部、32:操作受付部、33:表示部、34:ハンズフリー部、35:載置台ID記憶部、36:充電部、201:無線IF部、202:通信制御部、203:呼制御部、204:操作受付部、205:操作制御部、206:表示部、207:表示制御部、208:ハンドセット部、209:音声処理部、210:蓄電部、211:載置台IF部、212:記憶部、213:主制御部、311:操作信号出力端子、312:表示信号入力端子、313:音声信号入出力端子、314:載置台ID出力端子、315:電力供給端子、2111:操作信号入力端子、2112:表示信号出力端子、2113:音声信号入出力端子、2114:載置台ID入力端子、2115:電力入力端子、2121:電話帳記憶部、2122:許可項目記憶部、2131:載置状態判断部、2132:ハンドセット制御部、2133:機能制限部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話機および前記電話機の載置台を有する電話装置であって、
前記載置台は、
自載置台に載置されている前記電話機に操作信号を出力する操作信号出力端子と、
自載置台に載置されている前記電話機から表示信号を入力する表示信号入力端子と、
自載置台に載置されている前記電話機に音声信号を出力すると共に、自載置台に載置されている前記電話機から音声信号を入力する載置台側音声信号入出力端子と、
ユーザから操作を受け付け、受け付けた操作内容に応じた操作信号を前記操作信号出力端子から出力する載置台側操作受付手段と、
前記表示信号入力端子を介して入力された表示信号に従い情報を表示する載置台側表示手段と、
前記載置台側音声信号入出力端子を介して入力された音声信号に従い音声を出力する共に、ユーザから音声を受け付け、受け付けた音声に応じた音声信号を前記載置台側音声信号入出力端子から出力する載置台側音声入出力手段と、を有し、
前記電話機は、
自電話機を載置している前記載置台から操作信号を入力する操作信号入力端子と、
自電話機を載置している前記載置台に表示信号を出力する表示信号出力端子と、
自電話機を載置している前記載置台に音声信号を出力すると共に、自電話機を載置している前記載置台から音声信号を入力する電話機側音声信号入出力端子と、
ユーザから操作を受け付け、受け付けた操作内容に応じた操作信号を出力する電話機側操作受付手段と、
入力された表示信号に従い情報を表示する電話機側表示手段と、
入力された音声信号に従い音声を出力する共に、ユーザから音声を受け付け、受け付けた音声に応じた音声信号を出力する電話機側音声入出力手段と、
前記操作信号入力端子および前記電話機側操作受付手段の各々から操作信号を受け付け、処理する操作信号処理手段と、
表示信号を生成して、前記表示信号出力端子および前記電話機側表示手段の各々に出力する表示信号処理手段と、
前記電話機側音声信号入出力端子および前記電話機側音声入出力手段の各々と送受信する音声信号を処理する音声信号処理手段と、を有する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電話装置であって、
前記電話機は、
自電話機の前記載置台への載置状態を判断する載置状態判断手段と、
前記載置状態判断手段により自電話機が前記載置台に載置されていると判断された場合に、前記電話機側音声入出力手段の動作を停止する電話機側音声入出力制御手段と、をさらに有する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項3】
請求項2に記載の電話装置であって、
前記載置台は、
自載置台に載置されている前記電話機に電力を供給する電力供給端子と、
前記電力供給端子を介して、自載置台に載置されている前記電話機を充電する充電手段と、をさらに有し、
前記電話機は、
自電話機を載置している前記載置台から電力を入力する電力入力端子と、
前記電力入力端子に入力された電力を蓄電する蓄電手段と、をさらに有し、
前記載置状態判断手段は、
前記電力入力端子に入力される電力の状態に基づいて、自電話機の前記載置台への載置状態を判断する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の電話装置であって、
前記載置台は、
自載置台に付与された識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
自載置台に載置されている前記電話機に、前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報を出力する識別情報出力端子と、をさらに有し、
前記電話機は、
自電話機を載置している前記載置台から識別情報を入力する識別情報入力端子と、
前記載置状態判断手段により自電話機が前記載置台に載置されていると判断された場合に、前記識別情報入力端子を介して入力された識別情報に従い、前記表示信号処理手段が生成する表示信号を制限する表示制限手段と、をさらに有する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項5】
請求項4に記載の電話装置であって、
前記電話機は、
電話番号毎に、複数の項目からなる個人情報が記憶された個人情報記憶手段と、
識別情報毎に、前記個人情報記憶手段に記憶されている個人情報各々について表示許可項目が記憶された表示許可項目記憶手段と、を有し、
前記表示制限手段は、
前記表示信号処理手段が生成する、前記個人情報記憶手段に記憶されている個人情報を表示するための表示信号を、前記識別情報入力端子を介して入力された識別情報に対応付けられて前記表示許可項目記憶手段に記憶されている当該個人情報の表示許可項目の情報に制限する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項6】
請求項2又は3に記載の電話装置であって、
前記載置台は、
自載置台に付与された識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
自載置台に載置されている前記電話機に、前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報を出力する識別情報出力端子と、をさらに有し、
前記電話機は、
自電話機を載置している前記載置台から識別情報を入力する識別情報入力端子と、
前記載置状態判断手段により自電話機が前記載置台に載置されていると判断された場合に、前記識別情報入力端子を介して入力された識別情報に従い、前記操作信号処理手段が受け付ける操作信号を制限する操作制限手段と、をさらに有する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項7】
請求項6に記載の電話装置であって、
前記操作制限手段は、
前記識別情報入力端子を介して入力された識別情報が所定の識別情報でない場合に、前記操作信号処理手段での電話帳データ編集の操作信号の受け付けを拒否する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項8】
請求項6に記載の電話装置であって、
前記操作制限手段は、
前記識別情報入力端子を介して入力された識別情報が所定の識別情報でない場合に、前記操作信号処理手段でのリダイアルの操作信号の受け付けを拒否する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項1】
電話機および前記電話機の載置台を有する電話装置であって、
前記載置台は、
自載置台に載置されている前記電話機に操作信号を出力する操作信号出力端子と、
自載置台に載置されている前記電話機から表示信号を入力する表示信号入力端子と、
自載置台に載置されている前記電話機に音声信号を出力すると共に、自載置台に載置されている前記電話機から音声信号を入力する載置台側音声信号入出力端子と、
ユーザから操作を受け付け、受け付けた操作内容に応じた操作信号を前記操作信号出力端子から出力する載置台側操作受付手段と、
前記表示信号入力端子を介して入力された表示信号に従い情報を表示する載置台側表示手段と、
前記載置台側音声信号入出力端子を介して入力された音声信号に従い音声を出力する共に、ユーザから音声を受け付け、受け付けた音声に応じた音声信号を前記載置台側音声信号入出力端子から出力する載置台側音声入出力手段と、を有し、
前記電話機は、
自電話機を載置している前記載置台から操作信号を入力する操作信号入力端子と、
自電話機を載置している前記載置台に表示信号を出力する表示信号出力端子と、
自電話機を載置している前記載置台に音声信号を出力すると共に、自電話機を載置している前記載置台から音声信号を入力する電話機側音声信号入出力端子と、
ユーザから操作を受け付け、受け付けた操作内容に応じた操作信号を出力する電話機側操作受付手段と、
入力された表示信号に従い情報を表示する電話機側表示手段と、
入力された音声信号に従い音声を出力する共に、ユーザから音声を受け付け、受け付けた音声に応じた音声信号を出力する電話機側音声入出力手段と、
前記操作信号入力端子および前記電話機側操作受付手段の各々から操作信号を受け付け、処理する操作信号処理手段と、
表示信号を生成して、前記表示信号出力端子および前記電話機側表示手段の各々に出力する表示信号処理手段と、
前記電話機側音声信号入出力端子および前記電話機側音声入出力手段の各々と送受信する音声信号を処理する音声信号処理手段と、を有する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電話装置であって、
前記電話機は、
自電話機の前記載置台への載置状態を判断する載置状態判断手段と、
前記載置状態判断手段により自電話機が前記載置台に載置されていると判断された場合に、前記電話機側音声入出力手段の動作を停止する電話機側音声入出力制御手段と、をさらに有する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項3】
請求項2に記載の電話装置であって、
前記載置台は、
自載置台に載置されている前記電話機に電力を供給する電力供給端子と、
前記電力供給端子を介して、自載置台に載置されている前記電話機を充電する充電手段と、をさらに有し、
前記電話機は、
自電話機を載置している前記載置台から電力を入力する電力入力端子と、
前記電力入力端子に入力された電力を蓄電する蓄電手段と、をさらに有し、
前記載置状態判断手段は、
前記電力入力端子に入力される電力の状態に基づいて、自電話機の前記載置台への載置状態を判断する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の電話装置であって、
前記載置台は、
自載置台に付与された識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
自載置台に載置されている前記電話機に、前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報を出力する識別情報出力端子と、をさらに有し、
前記電話機は、
自電話機を載置している前記載置台から識別情報を入力する識別情報入力端子と、
前記載置状態判断手段により自電話機が前記載置台に載置されていると判断された場合に、前記識別情報入力端子を介して入力された識別情報に従い、前記表示信号処理手段が生成する表示信号を制限する表示制限手段と、をさらに有する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項5】
請求項4に記載の電話装置であって、
前記電話機は、
電話番号毎に、複数の項目からなる個人情報が記憶された個人情報記憶手段と、
識別情報毎に、前記個人情報記憶手段に記憶されている個人情報各々について表示許可項目が記憶された表示許可項目記憶手段と、を有し、
前記表示制限手段は、
前記表示信号処理手段が生成する、前記個人情報記憶手段に記憶されている個人情報を表示するための表示信号を、前記識別情報入力端子を介して入力された識別情報に対応付けられて前記表示許可項目記憶手段に記憶されている当該個人情報の表示許可項目の情報に制限する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項6】
請求項2又は3に記載の電話装置であって、
前記載置台は、
自載置台に付与された識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
自載置台に載置されている前記電話機に、前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報を出力する識別情報出力端子と、をさらに有し、
前記電話機は、
自電話機を載置している前記載置台から識別情報を入力する識別情報入力端子と、
前記載置状態判断手段により自電話機が前記載置台に載置されていると判断された場合に、前記識別情報入力端子を介して入力された識別情報に従い、前記操作信号処理手段が受け付ける操作信号を制限する操作制限手段と、をさらに有する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項7】
請求項6に記載の電話装置であって、
前記操作制限手段は、
前記識別情報入力端子を介して入力された識別情報が所定の識別情報でない場合に、前記操作信号処理手段での電話帳データ編集の操作信号の受け付けを拒否する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項8】
請求項6に記載の電話装置であって、
前記操作制限手段は、
前記識別情報入力端子を介して入力された識別情報が所定の識別情報でない場合に、前記操作信号処理手段でのリダイアルの操作信号の受け付けを拒否する
ことを特徴とする電話装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−259006(P2008−259006A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−100200(P2007−100200)
【出願日】平成19年4月6日(2007.4.6)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月6日(2007.4.6)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)
【Fターム(参考)】
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