説明

静電チャック、静電チャック装置、ガラス基板接合装置

【課題】 ウェーハやガラス基板のような対象物を静電気力で固定するための静電チャックとそれを含む静電チャック装置、ガラス基板接合装置を提供する。
【解決手段】 静電チャックは、電極が内部に挿入され高分子材料からなるチャッキングプレート、チャッキングプレート下部に配置されチャッキングプレートを支持する支持部材、チャッキングプレートと支持部材との間に配置される緩衝部材、緩衝部材とチャッキングプレートとの間に介在される第1接着剤、及び緩衝部材とチャッキングプレートとの間に介在される第2接着剤を備える。高分子材料はポリエステルまたはポリイミドを含むことができる。第1及び第2接着剤は、それぞれ2つの接着層からなる多重接着層構造物を含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は静電チャック、静電チャック装置、及びガラス基板接合装置に関する。より詳細には、ウェーハやガラス基板のような対象物を静電気力で固定するための静電チャックとそれを備えた静電チャック装置、及びガラス基板接合装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ産業が大口径化を追及する方向に進行されることにつれ、近年、使用されるガラス基板が大口径化している。大型のガラス基板を真空チャッキング方式で固定すると、ガラス基板を均一に冷却し難くガラス基板が撓みやすいという問題が発生する。
【0003】
それを改善するために静電チャッキング方式を採択してガラス基板をチャッキングする事例が増加している。しかし、従来の静電チャッキング方式を用いる場合、ガラス基板の破損が生じることがあった。他にも従来の静電チャッキング方式でガラス基板を固定する場合、カラーフィルタ基板とTFT基板を接合する際、またはOLED(有機発光素子)基板にガラスカバーを被らせる工程の際、基板間にギャップが形成され表示装置の不良が惹起されたりした。
【0004】
このような問題は、特に、静電チャックの誘電体として硬度の高いセラミックを使用したり、金属材質からなるサセプタを用いる場合さらに頻繁に発生した。これらの不具合は、静電チャックで振動や衝撃を吸収することができず振動や衝撃が直接にガラス基板に伝達されることにより発生されることとして推定される。
【0005】
従って、現在多くの製造社で緩衝機能が付加された静電チャックを開発するための研究が進行されている。一例で、特許文献1には緩衝機能を有する静電チャック装置用接着シート及び静電チャック装置が開示されている。
【0006】
しかし、前記特許文献1を含む大部分の緩衝機能を有する静電チャックは、根本的にその限界を有すると見られる。より具体的に説明すると、大部分の緩衝機能を有する静電チャックはセラミックを誘電体として使用している。セラミックは比較的強い剛性の物質である。従って、セラミックは殆ど緩衝特性を有することができない。
【0007】
このようなセラミック誘電体上に万一自体屈曲を有するガラス基板が配置され静電チャッキングされる場合、セラミック誘電体に比べて相対的に剛性の弱いガラス基板がセラミック誘電体の形状に対応されるように変形されるだろう。従って、ガラス基板には大きい外力が付加され、ガラス基板の損傷可能性も大きくなる。
【0008】
また、セラミック誘電体上面やガラス基板下面にパーティクルのような異物が存在する場合、前記異物はチャッキングプレートよりは相対的に剛性の弱いガラス基板に大きい影響をかける。ガラス基板は前記異物によって局部的な外力を受け、損傷可能性も増加する。
【0009】
特に、特許文献1ではチャッキングプレートとサセプタの物質特性を考慮していない接着剤を用いて緩衝部材を接合することで、緩衝部材が離脱されるなどのような問題をさらに有している。より詳細に説明すると、一般的にチャッキングプレートとサセプタは互いに相異した物質からなり互いに異なる熱膨張係数を有する。万一、静電チャックが高温の雰囲気下に露出される場合、チャッキングプレートとサセプタは互いに異なって熱膨張する。緩衝部材の上面はチャッキングプレートに沿って熱膨張し、緩衝部材の下面はサセプ
タに沿って熱膨張する。緩衝部材の上下面は互いに異なって熱膨張しチャッキングプレートまたはサセプタから離脱される。前記離脱された緩衝部材は緩衝機能をまともに遂行することができなくなり、チャッキングプレートの高向きにも変化を起こす工程に悪影響を及ぼす。
【0010】
一方、従来には液晶パネル用基板の大きさに対応するように一辺が1000mm以上になる単一静電チャック装置を単一化された部品として使用した。この場合、従来の単一静電チャック装置はセラミックまたは金属剤のような硬度の高い材質から製造され、単一静電チャック装置の平面を均一に加工することが難しかった。従って、液晶パネル用基板を加工の際、前記液晶パネル用基板には不均一な荷重が印加され、前記液晶パネル用基板が破損されたりした。
【0011】
さらに、従来の静電チャック装置はその製造自体の費用も高く、加工の際平坦度の均一性を有するようにするために相当の費用と加工時間が所要され、製品の不良度が高い。
それにより、静電チャックを配列して大型基板を吸着することができる静電チャック装置の開発が要求されてきた。しかし、硬度の高いセラミックや金属材の支持器材が適用された静電チャックを組立して用いる場合、それぞれの静電チャックの加工寸法が異なり、それぞれの静電吸着力が相異して前述した単一静電チャック装置の問題点が解決できていない状況である。
【0012】
現在、静電チャッキング方式はディスプレイ産業のみならず半導体産業でも幅広く使用されている。しかし、前述したような問題がウェーハを静電チャッキングする場合にも略同一に発生され高価のウェーハが損傷される事故も発生されている実情である。
【0013】
今後も表示装置や半導体装置は大型化、高性能化を追求する方向に開発される。従って、これらの単価も増加する。しかし、前述したような問題に起因して高価の表示装置及び半導体装置が廃棄または再処理されるとこれによる経済的及び時間的損失が大きいことはあまりにも自明なことでありこれに対する対策備えが至急な実情である。
【特許文献1】公開特許公報第2002- 83862号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は上述したような問題点を解消しようと案出されたもので、本発明の一目的は対象物を安全にチャッキングすることができる静電チャックを提供することにある。
本発明の他の目的は、前記静電チャックを用いて大型の基板をホールディングできる静電チャック装置を提供することにある。
【0015】
本発明のさらなる目的は、前記静電チャックを用いてガラス基板を良好に接合させることができるガラス基板接合装置を提供することにある。
本発明のさらなる他の目的は、前記静電チャックを用いて大型のガラス基板を良好に接合させることができる組立型ガラス基板接合装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上述した本発明の一目的を達成するために本発明の一実施形態による静電チャックは、基板を安定的に支持するために高分子材料からなり、内部に前記基板をチャッキングするための静電気力を発生させる電極が挿入されたチャッキングプレート、チャッキングプレート下部に配置され前記チャッキングプレートを支持する支持部材、チャッキングプレートと前記支持部材との間に配置される緩衝部材、緩衝部材を前記チャッキングプレートに堅固に接合させるために前記緩衝部材と前記チャッキングプレートとの間に介在される第1接着剤、及び前記緩衝部材を前記支持部材に堅固に接合させるために前記緩衝部材と前記
チャッキングプレートとの間に介在される第2接合剤を含む。
【0017】
前記高分子材料は、ポリエステルまたはポリイミドを含むことができる。前記第1接着剤及び前記第2接着剤は、アクリル樹脂またはシリコン樹脂を含むことができる。前記第1接着剤と第2接着剤はそれぞれ2つの接着層から形成されることもできる。この場合、前記2つの接着層のうち緩衝部材と対向する接着層はリコン樹脂から形成されることができ、前記チャッキングプレートまたは前記支持部材を対向する接着層はアクリル樹脂から形成されることができる。前記チャッキングプレートには電極を下方に折曲させるための切開部が形成されることができる。
【0018】
上述した本発明の他の目的を達成するために本発明の一実施形態による静電チャック装置は、基板を安定的に支持するために高分子材料からなり、内部に前記基板をチャッキングするための静電気力を発生させる電極が挿入されたチャッキングプレート、チャッキングプレート下部に配置されチャッキングプレートを支持する支持部材、チャッキングプレートと支持部材との間に配置される緩衝部材、緩衝部材をチャッキングプレートに堅固に接合させるために前記緩衝部材と前記チャッキングプレートとの間に介在される第1接着剤、及び緩衝部材を支持部材に堅固に接合させるために緩衝部材とチャッキングプレートとの間に介在される第2接着剤を含む静電チャックが同一平面上に複数個配置され一体に組み立てられる。
【0019】
上述した本発明のさらなる目的を達成するために本発明の一実施形態によるガラス基板接合装置は、i)第1ガラス基板を安定的に支持するために高分子材料からなり、内部に前記第1ガラス基板をチャッキングするための静電気力を発生させる第1電極が挿入された第1チャッキングプレート、ii)前記第1チャッキングプレート下部に配置され前記第1チャッキングプレートを支持する第1支持部材、iii)前記第1チャッキングプレートと前記第1支持部材との間に配置される第1緩衝部材、iv)前記第1緩衝部材を前記第1チャッキングプレートに堅固に接合させるために前記第1緩衝部材と第1チャッキングプレートとの間に介在される第1接着剤、及びv)前記第1緩衝部材を前記第1支持部材に堅固に接合させるために前記第1緩衝部材と前記第1チャッキングプレートとの間に介在される第2接着剤を含む第1静電チャックと、前記第1静電チャックを向き合うように前記第1静電チャック上部に配置され、vi)第2ガラス基板を安定的に支持するために高分子材料からなり、内部に前記第2ガラス基板をチャッキングするための静電気力を発生させる第2電極が挿入された第2チャッキングプレート、vii)第2チャッキングプレート上部に配置され前記第2チャッキングプレートをホールディングする第2支持部材、viii)第2チャッキングプレートと前記第2支持部材との間に配置される第2緩衝部材、ix)第2緩衝部材を前記第2チャッキングプレートに堅固に接合させるために第2緩衝部材と第2チャッキングプレートとの間に介在される第3接着剤、及びx)第2緩衝部材を前記第2支持部材に堅固に接合させるために第2緩衝部材と前記第2チャッキングプレートとの間に介在される第4接着剤を含む第2静電チャックと、 第1静電チャックと前記第2静電チャックのうち、一方または両方に第1ガラス基板と前記第2ガラス基板を接近させて接合する駆動部材と、を含む。
【0020】
前記第1ガラス基板はTFT基板を含むことができる。前記第2ガラス基板はカラーフィルタ基板を含むことができる。前記第1接着剤は前記第3接着剤と実質的に同一であることができ、前記第2接着剤は前記第4接着剤と実質的に同一であることができる。
【0021】
上述した本発明のさらなる他の目的を達成するために本発明の一実施形態による組立型ガラス基板接合装置は、i)第1ガラス基板を安定的に支持するために高分子材料からなり、内部に前記第1ガラス基板をチャッキングするための静電気力を発生させる第1電極が挿入された第1チャッキングプレート、ii)第1チャッキングプレート下部に配置さ
れ前記第1チャッキングプレートを支持する第1支持部材、iii)第1チャッキングプレートと前記第1支持部材との間に配置される第1緩衝部材、iv)第1緩衝部材を第1チャッキングプレートに堅固に接合させるために第1緩衝部材と第1チャッキングプレートとの間に介在される第1接着剤、及びv)第1緩衝部材を前記第1支持部材に堅固に接合させるために前記第1緩衝部材と前記第1チャッキングプレートとの間に介在される第2接着剤を含む第1静電チャックが第1平面上に複数個配置され一体に組み立てられた第1静電チャック装置と、第1静電チャックを向き合うように前記第1静電チャック上部に配置され、vi)第2ガラス基板を安定的に支持するために高分子材料からなり、内部に前記第2ガラス基板をチャッキングするための静電気力を発生させる第2電極が挿入された第2チャッキングプレート、vii)前記第2チャッキングプレート上部に配置され前記第2チャッキングプレートをホールディングする第2支持部材、viii)第2チャッキングプレートと前記第2支持部材との間に配置される第2緩衝部材、ix)第2緩衝部材を第2チャッキングプレートに堅固に接合させるために前記第2緩衝部材と前記第2チャッキングプレートとの間に介在される第3接着剤、及びx)前記第2緩衝部材を前記第2支持部材に堅固に接合させるために前記第2緩衝部材と前記第2チャッキングプレートとの間に介在される第4接着剤を含む第2静電チャックが第2平面上に複数個配置され一体に組み立てられた第2静電チャック装置と、第2ガラス基板を前記第1ガラス基板に接合させるために第1静電チャック装置と第2静電チャック装置のうち、一方または両方に装着され前記第1ガラス基板と前記第2ガラス基板を接近させ接合する駆動部材と、を含む。
【0022】
本発明によると、チャッキングプレートを高分子材料で製造し、チャッキングプレートと支持部材との間に緩衝部材を配置することで基板の破損を効果的に防止することができる。また、多重接着層構造物形態の接着剤を用いて緩衝部材をチャッキングプレートと支持部材に接合させることで緩衝部材がチャッキングプレートまたは支持部材から離脱されることを効果的に抑制することができる。さらに、TFT基板のような大型ガラス基板を効果的に接合させることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態をより詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例による静電プレートを説明するための概略的な平面図を示す。図2は図1に示された静電プレートを含む静電チャックを説明するための概略的な平面図を示す。図3は図2に示された静電チャックの概略的な断面図を示す。図4は図3のA部を拡大した部分拡大図である。
【0024】
図1乃至図4を参照すると、静電チャック100は静電気力を用いて基板を固定するための装置として、プロセスチャンバのような半導体基板加工設備内に配置される。
静電チャック100はチャッキングプレート110、支持部材120、緩衝部材130、第1接着剤140及び第2接着剤150を含む。
【0025】
チャッキングプレート110は基板の下面に接触して基板を支持する装置として、基板の形状によって異なる形状を有することができる。ここで、基板というのは、ウェーハ、カラーフィルタ、TFT基板などが代表的であるがこれらに限定されない。例えば、チャッキングプレート110がウェーハのような円形基板を支持する場合、チャッキングプレート110は円形で形成されることができる。しかし、チャッキングプレート110がカラーフィルタのような四角基板を支持する場合、チャッキングプレート110は直六面体に形成されることができる。
【0026】
チャッキングプレート110は第1誘電層111、第2誘電層112、接着フィルム113及び電極115からなる。第1誘電層111と第2誘電層112との間には電極11
5が配置される。第1誘電層111、第2誘電層112及び電極115は接着フィルム113を媒介にして互いに接着される。
【0027】
第1誘電層111と第2誘電層112は高分子材料からなる。例えば、第1誘電層111と第2誘電層112はポリエステルまたはポリイミドのような高分子材料からなる。そして、第1誘電層111と第2誘電層112の厚さはそれぞれ25乃至200μmの範囲で選択されることができる。この場合、十分な静電気力を得るために電極115に1000V以上の電圧を印加することができる。特に、大型ガラス基板の場合には基板自体の残留する静電気を除去するために5000V以上の電圧を印加することができる。
【0028】
第1誘電層111と第2誘電層112の厚さを最小25μmにする場合、第1誘電層111と第2誘電層112の200V/μm以上の破壊強度を有する高分子材料からなることが望ましい。反対の場合、200V/μm以上の破壊強度を有する高分子材料を誘電体として使用するときには第1誘電層111と第2誘電層112の厚さを最小25μmにすることが望ましい。一方、誘電体層の厚さが200μmを超過する場合には適定の静電力を得ることができないので、誘電体層の厚さを200μmを超過しないことが望ましい。
【0029】
第1誘電層111と第2誘電層112は実質的に同一の物質からなることができる。第1誘電層111と第2誘電層112との間には電極115が配置される。
電極115は静電場を生成するための装置として、導電性金属からなる。例えば、電極115は比抵抗が比較的に小さいタングステンからなることができる。電極115はチャッキングプレート110内に連続的にそして均等に分布されるように配置される。電極115はメッシュや平板または多層構造に形成されることができる。
【0030】
第1誘電層111、第2誘電層112及び電極115は接着フィルム113を媒介に互いに接着される。ここで、接着フィルム113は一般的に誘電層を接合するための接着物質からなることができ、本実施例においてはこれを限定しない。
【0031】
チャッキングプレート110の電極115は支持部材120の貫通孔126を通じて一体に延長され、電力供給ユニット(図示せず)と連結される。このような電極115構造を適用することで、従来チャッキングプレートの誘電体のない電極露出部で電極とパワー供給ユニットを連結するために電極連結部材を半田付けして発生される問題(例えば、基板吸着(または基板間接合)の際緩衝部材130によってチャッキングプレート110が動いて電極115が短絡される問題)を効果的に克服することができる。
【0032】
チャッキングプレート110は電極115をチャッキングプレート110の一部分と一体に延長するために、U字形状に切開される。この際、電極115も切開部117に露出されなく誘電体で被覆されるように、U字形状に切開される。誘電体で被覆されたU字形状の電極115は緩衝部材130の貫通孔136と支持部材120の貫通孔126に沿って一体に折曲されて延長され、電力供給ユニットと連結される。
【0033】
電極115は電力供給ユニットから電力の提供を受け静電気力を生成する。電力供給ユニットは一般的に静電チャックに高周波またはバイアス電圧を供給する装置であれば十分であり、本実施例においてはこれを限定しない。
【0034】
従来にはチャッキングプレート110を金属やセラミックで製造した。一般的に金属及びセラミックは高分子材料に比べて相対的に大きい剛性を有する。即ち、金属及びセラミックは高物質に比べて相対的に少なく柔軟である。従って、従来にはチャッキングプレート110と基板との間に異物が存在する場合、この異物が基板に影響を及ぼし基板を損傷させたりした。また、チャッキングプレート110に発生された衝撃はすぐ基板に伝達さ
れ基板を破損させたりした。
【0035】
しかし、本実施例のようにチャッキングプレート110をセラミックや金属ではない柔軟な高分子材料で製造する場合、チャッキングプレート110と基板との間の異物はチャッキングプレート110に押されて基板には相対的に少なく影響を及ぶ。また、チャッキングプレート110に発生された衝撃も相当部分チャッキングプレート110に吸収され基板には殆ど影響を及ばない。即ち、本実施例のようにチャッキングプレート110は従来に比べて相対的に安全に基板を支持することができる。
【0036】
チャッキングプレート110の下部には支持部材120が配置される。
支持部材120はチャッキングプレート110を支持するための装置として、アルミニウムのような金属からなる。支持部材120は一般的なサセプタと実質的に同一の機能を実施すると言える。支持部材120とチャッキングプレート110との間には緩衝部材130が介在される。
【0037】
緩衝部材130はチャッキングプレート110に発生される衝撃を吸収するための装置としてゴムなどのクッション特性を有する物質からなる。例えば、緩衝部材130はシリコンラバーからなることができる。
【0038】
緩衝部材130はその厚さが5mmのときの長さ変化率%が少なくとも0.4%以上大きいのが望ましい。長さ変化率は、緩衝部材として使用される材料の横10cm、縦10cm、高さ5mm試片上に同一の10×10cm大きさと10kgの重さを有した錘を載せて緩衝部材の高さ変化を測定し、これを下の数式1に代入して換算して算出することができる。
【0039】
< 数式1>
長さ変化率(%)=L/ L
(数式1においてLは緩衝部材の本来の長さを示し、Lは緩衝部材の増えた長さを示す。)
数式1を参照するとき、通常的な液晶表示装置用ガラス基板が持っている撓みの高さ差が最小10μmであり、これを二重で重ねるときには最大20μmになるので、このような撓みを緩衝するために、5mmの厚さの緩衝部材は少なくともその長さ変化が20μm、即ち5mmの0.4%にならなけれなならない。そして、静電プレート自体の撓みまで考慮すると、緩衝部材の長さ変化率は大きいほどよい。
【0040】
緩衝部材130は第1接着剤140によってチャッキングプレート110に固定され、第2接着剤150によって支持部材120に固定される。
第1接着剤140はチャッキングプレート110と緩衝部材130との間に形成される。第1接着剤140は緩衝部材130をチャッキングプレート110に堅固に接着させることができる物質で選択される。
【0041】
前述したように、緩衝部材130がシリコンラバーからなりチャッキングプレート110が高分子材料からなる場合、互いに相異した物質からなる緩衝部材130とチャッキングプレート110を堅固に接着させるためには緩衝部材130とチャッキングプレート110の物質特性に全部符合される第1接着剤140が必要である。特に、チャッキングプレート110と緩衝部材130の熱膨張係数が相異で、緩衝部材の変形のない場合、第1接着剤140がチャッキングプレート110または緩衝部材130から離脱されることを抑制するためにはさらにそうである。
【0042】
上述した実施形態で、第1接着剤140は接合強度が十分に高く、柔軟性も優れている
のが望ましい。一例で、第1接着剤140はアクリルまたはシリコン樹脂からなることができる。
【0043】
第1接着剤140は2つの接着層141、142が積層された多重接着層構造物からなることができる。この場合、緩衝部材130と対向する第1接着層141はシリコン樹脂からなることができ、チャッキングプレート110と対向する第2接着層142はアクリル樹脂からなることができる。
【0044】
このように第1接着剤140を2つの接着層141、142から形成した場合、本発明者は実験的にその効果を下記表1で確認することができ、実際製品適用を通じて同一の結果を再確認した。下記表1は本発明の理解のための単純な事件結果であり、これにより、本発明が制限されたり限定されるのではない。
【0045】
【表1】

表1に示されるように、第1接着剤140を多重接着層構造物で形成する場合、シリコン樹脂またはアクリル樹脂の単層で第1接着剤140を形成した場合よりせん断強度やラミネート強度が向上されることがわかる。
【0046】
一般に、せん断強度の数値は、接合面の強度を示し、ラミネート強度は接着面の弾性度と比例する。従って、多重接着層構造物が単一接着層構造物より接合強度と弾性度面で好適であることがわかる。即ち、緩衝部材130とチャッキングプレート110と間の接合強度と弾性度が向上される。
【0047】
これと同様に、互いに異なる物質からなる緩衝部材130と支持部材120を堅固に接着させるためには緩衝部材130と支持部材第2接着剤150が緩衝部材130と支持部材120のそれぞれ異なる物性に適合する必要がある。特に、支持部材120と緩衝部材130の熱膨張係数が相異し、緩衝部材130が変形している場合には、第2接着剤150が支持部材120または緩衝部材130から剥離することを抑制するためにはさらにそうである。
【0048】
上述した実施形態で、第2接着剤150は接合強度が充電に高く、柔軟性も優れているのが望ましい。一例で、第2接着剤150はアクリルまたはシリコン樹脂からなることができる。
【0049】
第2接着剤150は2つの接着層151、152が積層された多重接着層構造物からなることができる。この場合、緩衝部材130と対向する第1接着層151はシリコン樹脂からなることができ、支持部材120と対向する第2接着層152はアクリル樹脂からなることができる。
【0050】
第2接着剤150を多重接着層構造物から形成する場合、シリコン樹脂またはアクリル
樹脂の単層で第2接着剤150を形成した場合よりせん断強度やラミネート強度が向上される。これは第1接着剤140の場合と実質的に同一である。従って、緩衝部材130と支持部材120と間の接合強度と弾性度が向上される。
【0051】
第1接着剤140と第2接着剤150は接着層の積層順序のみ反対で実質的に同一の接着層を含むことができる。しかし、第1接着剤140と第2接着剤150が必ず同一の接着層を含むのではない。第1及び第2接着剤140、150はそれぞれ互いに異なる接着特性を有する2つ以上の接着層からなる構造を有すると実質的に全部用いることができる。
【0052】
そして、図2乃至図4に示されていないが、静電チャック100には真空ラインがさらに形成されることができ、基板を冷却のためのガス冷却ラインがさらに形成されることができる。当業者であれば図面に示さなくてもこれを用意に理解することができるだろう。
【0053】
図5は本発明の他の実施例による大型の静電チャック装置を説明するための概略的な平面図を示したのである。
図5を参照すると、本実施例による静電チャック装置105は図2乃至図4に示された静電チャック100を含む。従って、図2乃至図4に示した参照番号と同一の参照番号については説明を省略する。
【0054】
静電チャック装置105上には大型の液晶パネルが配置されて吸着される。この場合、静電チャック装置105は前記大型の液晶パネルの大きさに対応する個数の静電チャック100を含む。静電チャック装置105が含むことができる静電チャック100数は被吸着対象物の大きさ及び種類によって選択されることができる。
【0055】
静電チャック100は同一平面上に実質的に平坦に配置される。この場合、各静電チャック100の周辺部には静電チャック結合部(図示せず)が形成されることができる。静電チャック100は前記大型の液晶パネルの大きさ及び形状に対応するように組み立てられ一つの静電チャック装置105を構成する。
【0056】
静電チャック装置105は修理の際に非常に有利である。より詳細に説明すると、静電チャック装置105を成す静電チャック100のうち一静電チャック100に異常が発生すると、前記異常が発生した静電チャック100を静電チャック装置105から分離した後、正常の静電チャック100に交替することができる。従って、迅速に静電チャック装置105を整備することができ、整備所要費用も従来に比べて大きく節減することができる。
【0057】
また、静電チャック装置105は実質的に同一の静電チャック100を含むことで、被吸着対象物が配置される平面の平坦度を実質的に均一にすることができる。さらに、それぞれの静電チャック100の温度を実質的に同一に保持することができ、被吸着対象物を実質的に均一に加熱することもできる。
【0058】
図6は本発明のさらに他の実施例によるガラス基板接合装置を説明するための概略的な断面図である。
図6を参照すると、ガラス基板接合装置300は図2乃至図4に示された静電チャックを複数個含む。本発明を簡潔及び明確に説明するために第1静電チャック100は図2乃至図4に示した静電チャックと同一の参照符号で表示し、第2静電チャック200は200番代に表示するが、第2静電チャック200は図2乃至図4に示した静電チャックと実質的に同一である。また、図2乃至図4と同一の参照番号についての説明は省略する。
【0059】
ガラス基板接合装置300は第1静電チャック100、第2静電チャック200及び駆動部材350を含む。第1静電チャック100上にはTFT基板のような第1ガラス基板G1が配置されてチャッキングされる。第2静電チャック200上にはカラーフィルタのような第2ガラス基板G2が配置されてチャッキングされる。
【0060】
第1静電チャック100は第1チャッキングプレート110、第1支持部材120、第1緩衝部材130、第1接着剤140及び第2接着剤150を含む。
第1チャッキングプレート110は第1誘電層111、第2誘電層112、第1接着フィルム113及び第1電極115からなる。第1及び第2誘電層111、112は高分子材料からなり、第1及び第2誘電層111、112の間には第1ガラス基板G1をチャッキングするための静電気力を発生させる第1電極115が挿入される。第1チャッキングプレート110は第1電極115を第1チャッキングプレート110の一部分と一体に延長するために、' U' 字形状に切開する。この場合、第1電極115も切開部117に露出されなく誘電体で被覆されるようにU字形状に切開される。
【0061】
第1チャッキングプレート110の下部には第1支持部材120が配置される。第1支持部材120と第1チャッキングプレート110との間には第1緩衝部材130が介在される。第1緩衝部材130は第1接着剤140によって第1チャッキングプレート110に固定され、第2接着剤150によって第1支持部材120に固定される。第1及び第2接着剤140、150はそれぞれ2つの接着層が積層された多重接着層構造物からなることができる。この場合、それぞれの2つの接着層のうち第1緩衝部材130と対向する第1接着層はシリコン樹脂からなることができ、第1チャッキングプレート110または第1支持部材120を対向する第2接着層はアクリル樹脂からなることができる。第1静電チャック100の上部には第2静電チャック200が第1静電チャック100を向き合うように配置される。
【0062】
第2静電チャック200は第2チャッキングプレート210、第2支持部材220、第2緩衝部材230、第3接着剤240及び第4接着剤250を含む。
第2チャッキングプレート210は第3誘電層211、第4誘電層212、第2接着フィルム213及び第2電極215で構成される。第3及び第4誘電層211、212は高分子材料からなり、第3及び第4誘電層211、212の間には第2ガラス基板G2をチャッキングするための静電気力を発生させる第2電極215が挿入される。第2チャッキングプレート210は第2電極215を第2チャッキングプレート210の一部分と一体に延長するためにU字形状に切開される。この場合、第2電極215も切開部217に露出されなく誘電体で被覆されるようにU字形状に切開される。誘電体で被覆されたU字形状の第2電極215は第2緩衝部材230の貫通孔と第2支持部材220の貫通孔に沿って一体に折曲されて延長され、電力供給ユニットと連結される。
【0063】
第2チャッキングプレート210の上部には第2支持部材220が配置される。第2支持部材220と第2チャッキングプレート210との間には第2緩衝部材230が介在される。第2緩衝部材230は第3接着剤240によって第2チャッキングプレート210に固定され、第4接着剤250によって第2支持部材220に固定される。第3及び第4接着剤240、250はそれぞれ2つの接着層が積層された多重接着層構造物からなることができる。この場合、それぞれの2つの接着層のうち第2緩衝部材230と対向する第1接着層はシリコン樹脂からなることができ、第2チャッキングプレート210または第2支持部材220を対向する第2接着層はアクリル樹脂からなることができる。この場合、第3接着剤240は第1接着剤140と実質的に同一で、第4接着剤250は第2接着剤150と実質的に同一であることが望ましい。
【0064】
駆動部材350は第1静電チャック100と第2静電チャック200のうち、一方また
は両方に装着されることができる。駆動部材350は第1ガラス基板G1と第2ガラス基板G2を接近させて接合する。この場合、駆動部材350は油圧または空圧シリンダと減速器などで構成されることができる。駆動部材350は従来と実質的に同一で、これについての詳細な説明は省略する。
【0065】
第2静電チャック200は駆動部材350によって第1静電チャック100に移動される。第2ガラス基板G2は第1ガラス基板G1に加圧される。第2ガラス基板G2はシーラントを媒介に第1ガラス基板G1に接合される。第1及び第2ガラス基板G1、G2を接合の際発生される衝撃は第1及び第2静電チャック100、200の第1及び第2緩衝部材130、230に吸収される。従って、第1及び第2ガラス基板G1、G2の破損または損傷を効果的に防止することができる。
【0066】
本実施例においては、第2静電チャック200のみに駆動部材350が設置された場合について示したが、第1静電チャック100のみに駆動部材350が設置されることができ、第1及び第2静電チャック100、200に全部駆動部材350が設置されることができる。
【0067】
また、本実施例においては第1及び第2静電チャック100、200に第1及び第2緩衝部材130、230がそれぞれ配置された場合について説明したが、第1及び第2緩衝部材130、230のうち一つは省略されることができる。例えば、第1静電チャック100は第1チャッキングプレート110と第1支持部材120からなることができる。第2静電チャック200のみに第2緩衝部材230が配置されても、第1及び第2ガラス基板G1、G2を安定的に接合させることができる。
【0068】
図面には示されていないが、第1及び第2ガラス基板G1、G2は1m×1mの大型平板矩形形状を有することができる。この場合、第1平面には第1静電チャック100が第1ガラス基板G1の大きさに合わせて組み立てられ第1静電チャック装置(図示せず)を成し、第2平面には第2静電チャック200が第2ガラス基板G2の大きさに合わせて組み立てられ第2静電チャック装置(図示せず)を成す。駆動部材は前記第1静電チャック装置と前記第2静電チャック装置のうち、一方または両方に装着されることができる。その結果、第1ガラス基板G1と第2ガラス基板G2を接近させて接合させる大型の組立型ガラス基板接合装置が製造される。
【0069】
前述したような実施例によると、高分子材料からなり第1及び第2チャッキングプレート110、210と第1及び第2緩衝部材130、230を用いて、第1及び第2ガラス基板G1、G2が大型であっても安定的に接合させることができる。また、第1緩衝部材130と第1チャッキングプレート110の物質特性に全部符合される第1接着剤140を用いて第1緩衝部材130を第1チャッキングプレート110に接合させ、第1緩衝部材130と第1支持部材120の物質特性に全部符合される第2接着剤150を用いて第1緩衝部材130を第1支持部材120に接合させることで、第1チャッキングプレート110、第1緩衝部材130及び第1支持部材120を全部堅固に接合させることができる。そして、第2緩衝部材230と第2チャッキングプレート210の物質特性に全部符合される第3接着剤240を用いて第2緩衝部材230を第2チャッキングプレート210に接合させ、第2緩衝部材230と第2支持部材220の物質特性に全部符合される第4接着剤250を用いて第2緩衝部材230を第2支持部材220に接合させることで、第2チャッキングプレート210、第2緩衝部材230及び第2支持部材220を全部堅固に接合されることができる。従って、第1及び第2緩衝部材130、230が第1及び第2静電チャック100、200から剥離されることを効果的に防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0070】
前記のような本発明によると、チャッキングプレートを高分子材料で製造し、チャッキングプレートと支持部材との間に緩衝部材を配置することで基板の破損を効果的に防止することができる。また、チャッキングプレートと支持部材にそれぞれ符合される接着剤を用いてチャッキングプレート、緩衝部材及び支持部材を接合させることで、緩衝部材がチャッキングプレートまたは支持部材から離脱されることを効果的に抑制することができる。
【0071】
また、緩衝部材を使用することで発生することができる電極短絡問題も効果的に解決することができる。さらに、大型の静電チャック装置を用いて大型化される液晶パネル基板を安定的に吸着することができる。最終的に基板の大きさとは実質的に無関に接合工程を実施することができる。
【0072】
以上、本発明の実施例によって詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有するものであれば本発明の思想と精神を離脱することなく、本発明を修正または変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の一実施例による静電プレートを説明するための平面図である。
【図2】図1に示された静電プレートを含む静電チャックの平面図である。
【図3】図2に示された静電チャックの断面図である。
【図4】図3のAを拡大して示した部分拡大図である。
【図5】本発明の他の実施例による静電チャック装置を説明するための平面図である。
【図6】本発明の他の実施例によるガラス基板接合装置を説明するための断面図である。
【符号の説明】
【0074】
100,200…静電チャック、105…静電チャック装置、110,120…チャッキングプレート、111…第1誘電層、112…第2誘電層、113,213…接着フィルム、115,215…電極、117,217…切開部、120,220…支持部材、126,136…貫通孔、130,230…緩衝部材、140…第1接着剤、141,151…第1接着層、142,152…第2接着層、150…第2接着剤、211…第3誘電層、212…第4誘電層、240…第3接着剤、250…第4接着剤、300…ガラス基板接合装置、350…駆動部材、G1…第1ガラス基板、G2…第2ガラス基板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板をチャッキングするための静電気力を発生させる電極が内部に挿入されているチャッキングプレートと、該チャッキングプレートは高分子材料からなることと、
前記チャッキングプレート下部に配置され前記チャッキングプレートを支持する支持部材と、
前記チャッキングプレートと前記支持部材との間に配置される緩衝部材と、
前記緩衝部材を前記チャッキングプレートに堅固に接合させるために前記緩衝部材と前記チャッキングプレートとの間に設けられる第1接着剤層と、
前記緩衝部材を前記支持部材に堅固に接合させるために前記緩衝部材と前記チャッキングプレートとの間に設けられる第2接着剤層と、
を具備することを特徴とする静電チャック。
【請求項2】
前記高分子材料は、ポリエステルまたはポリイミドを含むことを特徴とする請求項1記載の静電チャック。
【請求項3】
前記第1接着剤層及び前記第2接着剤層は、それぞれ2つの接着層からなる多重接着層構造物からなることを特徴とする請求項1記載の静電チャック。
【請求項4】
前記それぞれ2つの接着層のうち前記緩衝部材に隣接する接着層は、シリコン樹脂からなることを特徴とする請求項3記載の静電チャック。
【請求項5】
前記それぞれ2つの接着層のうち前記チャッキングプレートまたは前記支持部材に隣接する接着層は、アクリル樹脂からなることを特徴とする請求項3記載の静電チャック。
【請求項6】
前記チャッキングプレートには前記チャッキングプレートの一部分と前記電極を一体に折曲させるための切開部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の静電チャック。
【請求項7】
基板をチャッキングするための静電気力を発生させる電極が内部に挿入されているチャッキングプレートと、該チャッキングプレートは高分子材料からなることと、前記チャッキングプレート下部に配置され前記チャッキングプレートを支持する支持部材と、前記チャッキングプレートと前記支持部材との間に配置される緩衝部材と、前記緩衝部材を前記チャッキングプレートに堅固に接合させるために前記緩衝部材と前記チャッキングプレートとの間に設けられる第1接着剤層と、前記緩衝部材を前記支持部材に堅固に接合させるために前記緩衝部材と前記チャッキングプレートとの間に設けられる第2接着剤層とを備えた静電チャックを同一平面上に複数個配置した静電チャック装置。
【請求項8】
第1ガラス基板をチャッキングするための静電気力を発生させる第1電極が内部に挿入されている第1チャッキングプレートと、該第1チャッキングプレートは高分子材料からなることと、前記第1チャッキングプレート下部に配置され前記第1チャッキングプレートを支持する第1支持部材と、前記第1チャッキングプレートと前記第1支持部材との間に配置される第1緩衝部材と、前記第1緩衝部材を前記第1チャッキングプレートに堅固に接合させるために前記第1緩衝部材と前記第1チャッキングプレートとの間に設けられる第1接着剤層と、前記第1緩衝部材を前記第1支持部材に堅固に接合させるために前記第1緩衝部材と前記第1チャッキングプレートとの間に設けられる第2接着剤層とを備える第1静電チャックと、
前記第1静電チャックと対向するように前記第1静電チャック上部に配置される第2静電チャックと、該第2静電チャックは、第2ガラス基板をチャッキングするための静電気力を発生させる第2電極が内部に挿入されている第2チャッキングプレートと、該第2チャッキングプレートは高分子材料からなることと、前記第2チャッキングプレート上部に
配置され前記第2チャッキングプレートを支持する第2支持部材と、前記第2チャッキングプレートと前記第2支持部材との間に設けられる第2緩衝部材と、前記第2緩衝部材を前記第2チャッキングプレートに堅固に接合させるために前記第2緩衝部材と前記第2チャッキングプレートとの間に設けられる第3接着剤層と、前記第2緩衝部材を前記第2支持部材に堅固に接合させるために前記第2緩衝部材と前記第2チャッキングプレートとの間に設けられる第4接着剤層とからなることと、
前記第1静電チャックと前記第2静電チャックのうちの少なくとも一方に装着されて、前記第1ガラス基板と前記第2ガラス基板を接近させて接合する駆動部材とを備えることを特徴とするガラス基板接合装置。
【請求項9】
前記第1接着剤層は前記第3接着剤層と同一の構造を有し、前記第2接着剤層は前記第4接着剤層と同一の構造を有することを特徴とする請求項8記載のガラス基板接合装置。
【請求項10】
前記第1ガラス基板をチャッキングするための静電気力を発生させる第1電極が内部に挿入されている第1チャッキングプレートと、該第1チャッキングプレートは高分子材料からなることと、前記第1チャッキングプレート下部に配置され前記第1チャッキングプレートを支持する第1支持部材と、前記第1チャッキングプレートと前記第1支持部材との間に配置される第1緩衝部材と、前記第1緩衝部材を前記第1チャッキングプレートに堅固に接合させるために前記第1緩衝部材と前記第1チャッキングプレートとの間に設けられる第1接着剤層と、前記第1緩衝部材を前記第1支持部材に堅固に接合させるために前記第1緩衝部材と前記第1チャッキングプレートとの間に設けられる第2接着剤層とを備えた第1静電チャックを第1平面上に複数個配備した第1静電チャック装置と、
前記第1静電チャックと対向するように前記第1静電チャック上部に配置される第2チャッキングプレートと、該第2チャッキングプレートは第2ガラス基板をチャッキングするための静電気力を発生させる第2電極が内部に挿入されているとともに高分子材料からなることと、前記第2チャッキングプレート上部に配置され前記第2チャッキングプレートを支持する第2支持部材と、前記第2チャッキングプレートと前記第2支持部材との間に配置される第2緩衝部材と、前記第2緩衝部材を前記第2チャッキングプレートに堅固に接合させるために前記第2緩衝部材と前記第2チャッキングプレートとの間に設けられる第3接着剤層と、前記第2緩衝部材を前記第2支持部材に堅固に接合させるために前記第2緩衝部材と前記第2チャッキングプレートとの間に設けられる第4接着剤層とを備えた第2静電チャックを第2平面上に複数個配備した第2静電チャック装置と、
前記第2ガラス基板を前記第1ガラス基板に接合させるために前記第1静電チャック装置と前記第2静電チャック装置のうちの少なくとも一方に装着され前記第1ガラス基板と前記第2ガラス基板を接近させ接合する駆動部材とを備えることを特徴とするガラス基板接合装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−279733(P2007−279733A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−97564(P2007−97564)
【出願日】平成19年4月3日(2007.4.3)
【出願人】(502394184)コミコ株式会社 (12)
【Fターム(参考)】